JP2019221115A - 走行状況提示装置 - Google Patents

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勝大 堀江
Katsuhiro Horie
勝大 堀江
広幸 小林
Hiroyuki Kobayashi
広幸 小林
雄介 高橋
Yusuke Takahashi
雄介 高橋
直人 瀬戸
Naoto Seto
直人 瀬戸
世支明 山崎
Yoshiaki Yamazaki
世支明 山崎
拓也 二神
Takuya Futagami
拓也 二神
陽平 服部
Yohei Hattori
陽平 服部
博章 伊藤
Hiroaki Ito
博章 伊藤
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Abstract

【課題】列車の走行の支障となる支障物を、運転士が短時間かつ正確に把握することを支援する。【解決手段】実施形態の走行状況提示装置は、第1の検出部と、推定部と、表示出力部とを備える。第1の検出部は、列車の前方を撮像した撮像画像に基づいて、列車の走行の支障となる所定の領域内に存在する第1の物体を検出する。推定部は、撮像画像に基づいて、検出された第1の物体と列車との間の距離を推定する。表示出力部は、第1の物体が検出された場合、列車の運転士が列車の前方を視認可能な透明画面のうち、第1の物体が視認される画面領域に対して、第1の物体と列車との間の距離に応じて異なる表示態様で、第1の物体を強調する第1の強調情報を表示する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、走行状況提示装置に関する。
列車(鉄道車両)の運行中では、運転士は、列車の走行状況を逐次確認する必要がある。走行状況は、例えば、支障物の有無や、線路、駅ホーム、信号機、標識などの状況である。列車には定刻での運行が求められるため、運転士は、逐次変化する走行状況を短時間かつ正確に把握する必要がある。
特開2001−23091号公報
特に、列車の走行の支障となる支障物を、運転士が短時間かつ正確に把握することを支援する技術についてのニーズがあった。
実施形態の走行状況提示装置は、第1の検出部と、推定部と、表示出力部とを備える。第1の検出部は、列車の前方を撮像した撮像画像に基づいて、列車の走行の支障となる所定の領域内に存在する第1の物体を検出する。推定部は、撮像画像に基づいて、検出された第1の物体と列車との間の距離を推定する。表示出力部は、第1の物体が検出された場合、列車の運転士が列車の前方を視認可能な透明画面のうち、第1の物体が視認される画面領域に対して、第1の物体と列車との間の距離に応じて異なる表示態様で、第1の物体を強調する第1の強調情報を表示する。
図1は、第1の実施形態にかかる列車の概略構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態にかかる走行状況提示システムの概略構成例を示す図である。 図3は、第1の実施形態にかかる情報処理装置が有する機能の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態にかかる出力態様情報の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態にかかる情報処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態にかかる監視領域の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態にかかる支障物の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態にかかる透明画面の、支障物および対象物が検出された場合の表示例を示す図である。 図9は、第2の実施形態にかかる情報処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、第2の実施形態にかかる透明画面の、支障物が検出された場合の表示例を示す図である。 図11は、第2の実施形態にかかる透明画面の、検出対象物が検出された場合の表示例を示す図である。 図12は、第2の実施形態にかかる透明画面の、検出対象物が検出された場合の表示例を示す図である。 図13は、第3の実施形態にかかる情報処理装置が有する機能の一例を示す図である。 図14は、第3の実施形態にかかる情報処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図15は、第3の実施形態にかかる運転士が行うべき動作を表す図柄と発声すべき文言を表す文字列との表示の一例を示す図である。 図16は、第3の実施形態にかかる運転士が発声すべき文言を表す文字列の表示の一例を示す図である。 図17は、第3の実施形態にかかる運転士が行うべき動作を表す図柄の表示の一例を示す図である。 図18は、第3の実施形態にかかる運転士が行うべき動作を表す図柄と文字列との表示の一例を示す図である。 図19は、第4の実施形態にかかる情報処理装置が有する機能の一例を示す図である。 図20は、第4の実施形態にかかる情報処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図21は、第4の実施形態にかかる分岐先のレールを強調する強調情報の表示の一例を示す図である。 図22は、第4の実施形態にかかる分岐先のレールを強調する強調情報の表示の他の一例を示す図である。 図23は、第5の実施形態にかかる情報処理装置が有する機能の一例を示す図である。 図24は、第5の実施形態にかかる情報処理装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図25は、第5の実施形態にかかる支障物を強調する強調情報の一例を示す図である。 図26は、第5の実施形態にかかる支障物を強調する強調情報の他の一例を示す図である。 図27は、変形例にかかる列車の概略構成の一例を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる列車の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態にかかる列車(鉄道車両)1000には、情報処理装置1、カメラ2、ヘッドアップディスプレイ装置3、および運転台5が設けられている。
カメラ2は、列車の進行方向(前方)を撮像する。
ヘッドアップディスプレイ装置3は、透明画面30を備えている。透明画面30は、列車1000の運転席の前方に配置される。本実施形態においては、列車1000のフロントガラス6を覆うように設置されるものとする。透明画面30は、情報処理装置1から送られてきた各種情報を表示可能な透明の画面である。運転室内の運転士4は、透明画面30を介して、列車1000の前方と、表示された各種情報とを視認することができる。なお、列車1000の運転士は、運転台5に向かって設けられた運転席周辺において、列車1000の前方を向いているものとする。
透明画面30は、例えば、ハーフミラー構造を備える。ヘッドアップディスプレイ装置3は、透明画面30に画像を投影することによって、透明画面30上に各種情報を虚像として形成(表示)する。
なお、透明画面30の構造はこれに限定されず、列車1000のフロントガラス6が透明画面30として使用されてもよい。透明画面30は、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode : OLED)などを含んで構成されることで、自発光によって画像を表示することが可能であってもよい。
図2は、列車1000に具備される第1の実施形態の走行状況提示システムSの概略構成例を示す図である。走行状況提示システムSは、情報処理装置1と、カメラ2と、ヘッドアップディスプレイ装置3と、警笛出力装置9とを備える。
ヘッドアップディスプレイ装置3は、既に述べたように、透明画面30を備える。透明画面30は、フロントガラス6の一部または全部を覆うように設けられており、運転室内の運転士4の位置(例えば、運転席)の正面に設けられている。
警笛出力装置9は、列車1000の周囲に対して警笛を出力する。警笛出力装置9は、例えば電子音を出力するスピーカーであるが、圧縮空気を吹鳴する空気笛等でも良い。
情報処理装置1は、本実施形態における走行状況提示装置の一例である。情報処理装置1は、演算装置100、記憶装置101、および入出力装置102を備える。情報処理装置1は、本実施形態における走行状況提示装置の一例である。
記憶装置101は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SDカード等の不揮発性の記憶媒体、およびRAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶媒体を含むコンピュータである。そして、記憶装置101には、演算装置100が実行するプログラム200が予め格納される。
演算装置100は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。演算装置100は、記憶装置101に格納されたプログラム200を実行することによって、走行状況提示装置としての機能を実現する。
入出力装置102は、情報処理装置1と、カメラ2、ヘッドアップディスプレイ装置3および警笛出力装置9とを接続するインタフェース装置である。情報処理装置1は、カメラ2によって撮像された画像を入出力装置102を介して取得する。また、情報処理装置1は、透明画面30に表示する内容を入出力装置102を介してヘッドアップディスプレイ装置3に送る。また、情報処理装置1は、入出力装置102を介して警笛出力装置9に対して警笛の出力を指示する信号を送る。
図3は、本実施形態にかかる情報処理装置1が有する機能の一例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置1は、取得部201と、検出部202と、推定部203と、表示出力部204と、報知部205と、記憶部250と、を備える。
取得部201は、カメラ2から、列車1000の前方(進行方向)を撮像した撮像画像を取得する。本実施形態では、一例として、カメラ2は、ステレオカメラであり、視点が異なる2つの可視光画像(撮像画像)を得るものとする。取得部201は、当該2つの可視光画像を取得する。そして、取得部201は、2つの可視光画像のうちの一を基準画像とし、当該2つの可視光画像の視差に基づいて、基準画像の画素毎に距離を示す距離画像を取得する。
検出部202は、基準画像および距離画像に基づいて、列車1000の走行の支障となる支障物と、標識等の所定の検出対象物とを検出する。そのための構成として、検出部202は、対象物検出部210、レール検出部211、監視領域設定部212、および支障物検出部213を備える。
対象物検出部210は、基準画像および距離画像に基づいて、列車1000の前方に存在する検出対象物を検出する。検出対象物を検出するアルゴリズムとしては、任意のアルゴリズムが採用可能である。本実施形態においては、検出対象物は予め定められており、検出対象物情報251として、記憶部250に登録される。本実施形態の検出対象物は、例えば、各種の標識、信号機、および踏切とする。本実施形態においては、検出対象物は、列車1000の走行の支障とならない位置に設置され、後述の監視領域設定部212によって設定される監視領域の外に存在するものとする。
検出対象物情報251は、検出対象物のパターン画像と、検出対象物の種類と、を対応付けた情報である。また、一の検出対象物に対し、複数のパターン画像が予め記憶部250に格納されていてもよい。例えば、標識のうち、速度標識については、制限速度ごとに、パターン画像と、当該速度標識が示す制限速度と、が対応付けられて記憶される。また、信号機については、赤信号(停止信号)、青信号(進行信号)等の種類ごとに、パターン画像と、当該信号の種類と、が対応付けられて記憶されても良い。
対象物検出部210は、検出対象物情報251に含まれる検出対象物のパターン画像のいずれかと特徴が類似する部分を構成する画素群を基準画像から探索することで、検出対象物を示す画素群と当該検出対象物の種類とを特定する。そして、対象物検出部210は、特定した画素群の位置と、距離画像と、に基づいて当該検出対象物の位置を特定する。
検出対象物は、本実施形態における第2の物体の一例である。また、対象物検出部210は、本実施形態における第2の検出部の一例である。なお、検出対象物はこれらに限定されるものではなく、検出対象物の検出の手法も限定されるものではない。
レール検出部211は、基準画像に基づいて列車1000が走行するレールを検出する。レールを検出する手法としては、エッジ検出等の公知の手法が採用可能である。また、レール検出部211は、基準画像においてレールが写っている画素群の位置と、距離画像と、に基づいてレールの位置を特定してもよい。
監視領域設定部212は、レール検出部211によって検出されたレールを基準として、基準画像に対して立体的な監視領域を設定する。監視領域は、例えば、基準画像内において、列車1000の車両限界または建築限界により規定される立体的な領域である。監視領域に物体が存在する場合、当該物体は列車1000と接触する可能性がある。このため、監視領域は、列車1000の走行の支障となる所定の領域の一例である。
支障物検出部213は、列車1000の前方を撮像した基準画像または距離画像に基づいて、監視領域内に存在する支障物を検出する。例えば、支障物検出部213は、距離画像から、監視領域内に存在する立体物を、支障物候補として抽出する。そして、支障物検出部213は、例えば、支障物候補のうち、予め定められた所定の大きさ以上の支障物候補を支障物として特定する。本実施形態においては、支障物は、監視領域内に存在する物体であって、予め定められた所定の大きさ以上の物体とする。なお、支障物を検出する方法および支障物の検出条件はこれに限定されない。支障物は、本実施形態における第1の物体の一例である。支障物検出部213は、本実施形態における第1の検出部の一例である。
推定部203は、撮像画像に基づいて、支障物検出部213によって検出された支障物と、列車1000との間の距離を推定する。例えば、推定部203は、取得部201が取得した距離画像に基づいて、支障物と列車1000との間の距離を推定する。検出された支障物と、列車1000との間の距離を推定する手法としては、公知の手法を採用可能である。
表示出力部204は、支障物検出部213または対象物検出部210によって支障物または検出対象物が検出された場合に、支障物または検出対象物を強調する強調情報を、透明画面30上に表示する。
より詳細には、表示出力部204は、支障物が検出された場合、透明画面30のうち、支障物が視認される画面領域に対して、支障物と列車1000との間の距離に応じて異なる表示態様で、支障物を強調する強調情報を表示する。支障物を強調する強調情報は、本実施形態における第1の強調情報の一例である。支障物と列車1000との間の距離に応じた表示態様は、出力態様情報252として、記憶部250に保存される。
図4は、本実施形態にかかる出力態様情報252の一例を示す図である。図4に示すように、出力態様情報252は、列車1000と支障物との間の距離と、危険度と、後述の表示出力部204によって透明画面30に表示される強調情報の表示態様と、後述の警笛出力装置9によって出力される警笛の音量および音高とを対応付けた情報である。
強調情報は、検出された支障物や検出対象物を強調するために透明画面30に表示される画像であり、例えば、透明画面30上で市場物が見える位置を囲んで表示される色のついた半透明の矩形の画像である。
本実施形態においては、列車1000と支障物との間の距離が近いほど、危険度が高いものとする。このため、列車1000と支障物との間の距離が近いほど、強調情報の視認性を高めるために、強調の度合を強くする。一例として、本実施形態においては、列車1000と支障物との間の距離が近いほど、強調情報の色は濃く、表示時間は長く、強調情報の大きさは大きくなるものとする。
本実施形態においては、強調情報が大きいとは、透明画面30で支障物が視認される画面領域の大きさに対して、表示される強調情報の拡大度合が大きいという意味である。つまり、運転士4から見て透明画面30上で同じ大きさに見える支障物が2つある場合、列車1000により近い距離に位置する支障物に対する強調情報の方が、より大きく表示される。
また、列車1000と支障物との間の距離が近いほど、警笛の大きさは大きく、音高は高くなるものとする。図4に示す強調情報の表示態様および警笛の出力態様は一例であり、これに限定されるものではない。また、表示態様のうち、色の濃さと、表示時間と、大きさのいずれか1つが変化するものとしても良い。また、列車1000と支障物との間の距離が近いほど、視認性の高い色で強調情報が表示されものとしても良い。例えば、列車1000と支障物との間の距離が近い場合には赤色、列車1000と支障物との間の距離が遠い場合には青色等で強調情報が表示されるものとしても良い。
また、本実施形態においては、列車1000と支障物との間の距離が所定の閾値“L1”以下である場合に、支障物が“近距離”に位置するものとし、列車1000と支障物との間の距離が所定の閾値“L2”以上である場合に、支障物が“遠距離”に位置するものとする。“近距離”と“遠距離”との間は、距離が近いほど危険度が高く、強調情報の強調度合が高く、警笛の音量が大きく、音高が高くなるものとする。
また、表示出力部204は、検出対象物が検出された場合、透明画面30上で検出対象物が視認される画面領域に対して、検出対象物を強調する強調情報を、検出対象物と列車1000との間の距離に関わらず画一的な表示態様で表示する。例えば、表示出力部204は、検出対象物と列車1000との間の距離に関わらず、検出対象物を強調する強調情報を、同じ濃さの色で表示する。また、表示出力部204は、検出対象物を強調する強調情報を、支障物を強調する強調情報とは異なる表示態様で表示する。例えば、表示出力部204は、支障物を強調する強調情報を赤色、検出対象物を強調する強調情報を青色、などの異なる色でそれぞれ表示する。検出対象物を強調する強調情報は、本実施形態における第2の強調情報の一例である。
また、透明画面30のうち、支障物または検出対象物が視認される画面領域は、具体的には、支障物または検出対象物から列車1000の運転席に位置する運転士4への光路が、透明画面30と交差する透明画面30上の位置または当該位置の近傍である。支障物または検出対象物が視認される透明画面30上の画面領域を特定する手法は公知の技術を採用可能である。例えば、記憶部250は、基準画像および距離画像に含まれる画素と、透明画面30上の位置とのマッピングの情報を予め記憶しても良い。この場合、表示出力部204は、当該マッピングの情報に基づいて、透明画面30上の強調情報の表示位置を決定する。
図3に戻り、報知部205は、支障物検出部213によって支障物が検出された場合に、推定部203によって推定された距離に応じて、警笛出力装置9に警笛を出力させる。具体的には、報知部205は、記憶部250に保存された出力態様情報252から、支障物と列車1000との間の距離に対応付けられた警笛の音量と音高とを取得し、当該音量および音高で警笛を出力する指示信号を、入出力装置102を介して警笛出力装置9に送信する。
記憶部250は、上述のように、検出対象物情報251と、出力態様情報252と、を記憶する。記憶部250は、例えば記憶装置101とする。
図5は、本実施形態にかかる情報処理装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処置は、例えば、列車1000の走行中に実行される。
まず、取得部201は、カメラ2から視点が異なる2つの可視光画像(撮像画像)を取得する(S1)。そして、取得部201は、2つの可視光画像から、基準画像と距離画像とを取得する(S2)。
続いて、レール検出部211は、基準画像に基づいてレールを検出する(S3)。前述したように、レール検出部211は、レールの検出に距離画像を用いてもよい。
次に、監視領域設定部212は、レール検出部211によって検出されたレールと、列車1000の車両限界または建築限界に基づいて、基準画像に対して監視領域を設定する(S4)。
図6は、本実施形態にかかる建築限界に基づく監視領域の一例を示す図である。図6に示すように、監視領域設定部212は、距離画像及び基準画像に基づいて、検出したレール301の任意の設定位置Pにおいて、建築限界断面Y、および列車1000から当該建築限界断面Yまでの距離を求める。ここで、建築限界断面Yは、列車1000の進行方向に直交する方向の建築限界の断面である。監視領域設定部212は、列車1000の進行方向においてレール301の異なる設定位置Pについて求めた建築限界断面Yを断面とするトンネル形状の領域を、監視領域として設定する。図6に示す監視領域の範囲は一例であり、例えば、監視領域設定部212は、車両限界に基づいて監視領域を設定しても良い。
次に、支障物検出部213は、基準画像または距離画像から、監視領域内に存在する立体物を、支障物候補として抽出する。そして、支障物検出部213は、抽出した支障物候補のうち、予め定められた所定の大きさ以上のものを、支障物として検出する処理を実行する(S5)。
そして、支障物検出部213は、監視領域内に支障物があるか否かを判断する(S6)。S5の処理で支障物を検出しなかった場合、支障物検出部213は、支障物がないと判断する(S6“No”)。この場合、S11の処理へ進む。
また、S5の処理で支障物を検出した場合、支障物検出部213は、支障物があると判断する(S6“Yes”)。この場合、推定部203は、列車1000から、支障物検出部213によって検出された支障物までの距離を、距離画像から推定する(S7)。
次に、表示出力部204は、検出された支障物から運転士4への光路が透明画面30と交差する透明画面30上の位置を特定する(S8)。そして、表示出力部204は、特定した透明画面30上の位置またはその近傍に、推定部203によって推定された支障物までの距離に応じた表示態様で、支障物を強調する強調情報を表示する(S9)。
図7は、本実施形態にかかる支障物の一例を示す図である。図7に示すように、支障物検出部213は、列車1000の走行するレール301上に進入した人物41と、人物42とを支障物として検出している。推定部203は、列車1000から人物41までの距離をn1と推定し、列車1000から人物42までの距離をn2と推定している。ここで、n1<L1とし、n2>L2とする。この場合、人物41は列車1000から遠距離に位置する支障物であり、人物42は列車1000から近距離に存在する支障物である。
図8は、本実施形態にかかる透明画面30の、支障物および対象物が検出された場合の表示例を示す図である。図8に示すように、図7に示した支障物として検出された人物41,42は、透明画面30を透過して、列車1000の運転席にいる運転士4から視認される。表示出力部204は、列車1000の運転席にいる運転士4から透明画面30を見た場合に人物41が位置する透明画面30上の位置と、人物42が位置する透明画面30上の位置とに、人物41と人物42とを強調する強調情報51と強調情報52とをそれぞれ表示する。
人物42は列車1000から近距離に位置するため、表示出力部204は、強調情報52を、遠距離に位置する人物41を強調する強調情報51よりも濃い色で表示する。例えば、表示出力部204は、強調情報51を薄い赤色で、強調情報52を濃い赤色で表示する。また、表示出力部204は、強調情報52を、強調情報51よりも長時間継続して表示する。
また、表示出力部204は、運転士4から見て透明画面30上に人物42が見える範囲に対する強調情報52の大きさの拡大度合を、人物41が見える範囲に対する強調情報51の大きさの拡大度合よりも大きくする。図8に示す例では、表示出力部204は、強調情報51は、透明画面30上に見える人物41の輪郭に沿った大きさで表示しているのに対して、強調情報52は、透明画面30上に見える人物42の輪郭よりも大きなサイズで表示している。
図8に示す強調情報の色、大きさ、および形状は一例であり、これに限定されるものではない。
次に、報知部205は、警笛出力装置9に対して指示信号を送信して、推定部203によって推定された支障物までの距離に応じた音量および音高で、警笛を出力させる(S10)。複数の支障物が検出された場合には、報知部205は、検出された支障物のうち、列車1000から最も近い支障物までの距離に応じた音量および音高で、警笛を出力させるものとする。
次に、対象物検出部210は、基準画像および距離画像に基づいて、各種の標識、信号機、踏切等の検出対象物を検出する(S11)。本実施形態においては、対象物検出部210は、列車1000の走行の支障とならない位置に設置されていることを前提として、監視領域外に存在する物とする。
そして、対象物検出部210は、列車1000の前方の撮像された範囲に、検出対象物が存在するか否かを判断する(S12)。S11の処理で検出対象物を検出しなかった場合、対象物検出部210は、撮像された範囲に、検出対象物がないと判断する(S12“No”)。この場合、このフローチャートの処理は終了する。
S11の処理で検出対象物を検出した場合、対象物検出部210は、撮像された範囲に、検出対象物があると判断する(S12“Yes”)。この場合、表示出力部204は、検出された検出対象物から運転士4への光路が透明画面30と交差する透明画面30上の位置を特定する(S13)。そして、表示出力部204は、特定した透明画面30上の位置またはその近傍に、検出対象物を強調する強調情報を表示する(S14)。ここで、このフローチャートの処理は終了する。
図8に示した例では、対象物検出部210は、基準画像および距離画像から、信号機44を検出対象物として検出したものとする。この場合、表示出力部204は、列車1000の運転席にいる運転士4から透明画面30を見た場合に信号機44が位置する透明画面30上の位置に、信号機44を強調する強調情報54を表示する。また、図8では、表示出力部204は、強調情報51〜53を、透明画面30上で強調対象である支障物または検出対象物を覆う位置に表示しているが、支障物または検出対象物の近傍に表示しても良い。
このように、本実施形態の情報処理装置1は、監視領域内に存在する支障物が検出された場合、透明画面30のうち、支障物が視認される画面領域に対して、支障物と列車1000との間の距離に応じて異なる表示態様で、支障物を強調する強調情報を表示する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、列車1000の走行の支障となる支障物を、運転士4が短時間かつ正確に把握することを支援することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1は、支障物と列車1000との間の距離が近いほど、支障物を強調する強調情報を濃い色で表示する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、検出された支障物の列車1000との距離に応じた危険度を、運転士4が容易に認識することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1は、撮像画像に基づいて、監視領域外に存在する所定の検出対象物を検出し、透明画面30上で検出対象物が視認される画面領域に対して、検出対象物を強調する強調情報を、検出対象物と列車1000との間の距離に関わらず画一的で、かつ、支障物を強調する強調情報とは異なる表示態様で表示する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、運転士4は、標識等の検出対象物についても、短時間かつ正確に把握するができるともに、支障物と、その他の検出対象物とを運転士4が容易に判別することができる。
なお、検出対象物は上述の例(標識、信号機、踏切)に限定されるものではなく、列車1000の走行するレールの周囲に存在する物であれば良い。また、本実施形態においては、検出対象物は監視領域外に存在するものとしたが、所定の検出対象物については、監視領域内に存在する場合であっても、支障物ではなく検出対象物として扱うものとしても良い。
また、推定部203は、さらに、列車1000の速度と、検出された支障物までの距離から、列車1000と支障物とが接触するまでの時間(残時間)を算出しても良い。この場合、表示出力部204は、推定部203によって算出された接触までの時間の長さに応じて、強調情報の表示態様と、警笛の音量および音高とを変更しても良い。
また、表示出力部204は、支障物だけではなく、検出対象物についても距離に応じて表示態様を変更しても良い。また、推定部203は、支障物だけではなく、検出対象物と列車1000との間の距離を推定しても良い。
また、本実施形態の情報処理装置1は支障物の距離に応じて強調情報の表示態様と警笛の音量および音高とを変更するものとしたが、強調情報と警笛のいずれか一方のみを支障物の距離に応じて変更するものとしても良い。
また、本実施形態においては、運転士4は運転席にいるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、情報処理装置1は、運転室内での運転士4の位置や、運転士4の目線の方向等を特定して、透明画面30上の強調表示の表示位置を変更しても良い。例えば、走行状況提示システムSは、運転士4を撮像する室内カメラをさらに備えても良い。
(第2の実施形態)
この第2の実施形態では、情報処理装置1は、強調情報に加えて、検出された支障物または検出対象物の種類を表すアイコンを、透明画面30上に表示する。
本実施形態の走行状況提示システムSは、第1の実施形態と同様に、情報処理装置1と、カメラ2と、ヘッドアップディスプレイ装置3と、警笛出力装置9とを備える。本実施形態の情報処理装置1のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の情報処理装置1は、第1の実施形態と同様に、取得部201と、検出部202と、推定部203と、表示出力部204と、報知部205と、記憶部250と、を備える。取得部201と、推定部203と、報知部205とは、第1の実施形態と同様の機能を備える。
記憶部250は、第1の実施形態と同様に、検出対象物情報251と、出力態様情報252と、を記憶する。本実施形態の検出対象物情報251は、検出対象物のパターン画像と、検出対象物の種類と、検出対象物の種類を表すアイコンの画像とを対応付けて記憶する。また、本実施形態の検出対象物情報251は、さらに、想定される支障物のパターン画像と、支障物の種類と、支障物の種類を表すアイコンの画像とを対応付けて記憶する。支障物の種類は、支障物の内容に応じた分類であり、例えば、人物や倒木等とする。
本実施形態の検出部202は、第1の実施形態と同様に、対象物検出部210、レール検出部211、監視領域設定部212、および支障物検出部213を備える。対象物検出部210、レール検出部211、監視領域設定部212は、第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の支障物検出部213は、第1の実施形態の機能を備えた上で、検出対象物情報251に登録されたパターン画像と、支障物が検出された基準画像と、に基づいて、支障物の種類を特定する。
本実施形態の表示出力部204は、第1の実施形態の機能を備えた上で、検出部202によって支障物または検出対象物が検出された場合、透明画面30上の強調情報の近傍に、記憶部250の検出対象物情報251に記憶されたアイコンの内、検出された支障物または検出対象物の種類を表すアイコンを表示する。アイコンは、本実施形態における支障物または検出対象物の種類を表す記号の一例である。
図9は、本実施形態にかかる情報処理装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。S1の可視光画像の取得から、S9の強調情報の表示までは、第1の実施形態と同様である。
表示出力部204は、透明画面30上の強調情報近傍であって、監視領域と重複しない位置に、検出された支障物の種類を表すアイコンを表示する(S21)。
図10は、本実施形態にかかる透明画面30の、支障物が検出された場合の表示例を示す図である。図10では、支障物として人物41が検出されている。この場合、表示出力部204は、検出された支障物の種類である“人物”を表すアイコン61を、透明画面30上で監視領域(建築限界断面Y)が視認される画像領域の外に表示する。このように表示することで、表示出力部204は、アイコンによって監視領域が運転士4から視認しにくくなることを抑制する。図10では説明のために建築限界断面Yを表示したが、実際には透明画面30上に建築限界断面Yは表示されないものとする。
また、本実施形態においては、図4に示した出力態様情報252に登録された距離に応じた強調情報の表示態様は、アイコンに対しても適用される。表示出力部204は、列車1000と支障物との距離に応じて、アイコン61の色の濃さ、表示時間、大きさ等の表示態様を変更するものとする。
次のS10の警笛の出力から、S14の検出対象物を強調する強調情報の表示までは第1の実施形態と同様である。
次に、表示出力部204は、支障物検出部213によって支障物が検出済みであるか否かを判断する(S22)。支障物が検出されていない場合は(S22“No”)、表示出力部204は、検出対象物を強調する強調情報の近傍であって、強調情報よりも透明画面30の中央側に、検出対象物の種類を表すアイコンを表示する(S23)。
図11は、本実施形態にかかる透明画面30の、検出対象物が検出された場合の表示例を示す図である。図11に示す例では、支障物は検出されていない。また、図11に示す例では、速度標識43と、信号機44とが検出されている。この場合、表示出力部204は、速度標識43を強調する強調情報53と、信号機44を強調する強調情報54とを、透明画面30上に表示する。
そして、表示出力部204は、強調情報53の近傍であって、強調情報53が表示された透明画面30の上の位置よりも透明画面30の中央側の位置に、検出対象物の種類(この場合は速度標識43)を表すアイコン63を表示する。表示出力部204は、強調情報54の近傍であって、強調情報54が表示された透明画面30の上の位置よりも透明画面30の中央側の位置に、検出対象物の種類(この場合は信号機44)を表すアイコン64を表示する。この場合、透明画面30の中央にアイコン63,64が表示されるため、運転士4がアイコン63,64を容易に認識することができる。また、表示出力部204は、アイコン63,64は、列車1000の前方を透過するように、半透明の画像として表示するものとする。
また、表示出力部204は、検出対象物と列車1000との距離に応じてアイコン63,64の大きさ等の表示態様を変更しても良い。例えば、表示出力部204は、速度標識43よりも列車1000に近い距離に位置する信号機44のアイコン64を、速度標識43のアイコン63よりも大きく表示する。
また、支障物が検出されている場合は(S22“Yes”)、透明画面30上の強調情報近傍であって、監視領域と重複しない位置に、検出された検出対象物の種類を表すアイコンを表示する(S24)。
図12は、本実施形態にかかる透明画面30の、検出対象物が検出された場合の表示例を示す図である。図12に示す例では、支障物として人物41,42が検出されている。この場合、透明画面30上で、監視領域(建築限界断面Y)が視認される画像領域の外に、検出対象物の種類(この場合は信号機44)を表すアイコン64を表示する。また、表示出力部204は、アイコン61の視認性を高めて支障物をより強調するために、支障物の種類を表すアイコン61,62は、検出対象物の種類を表すアイコン63,64よりも透明度の低い画像として表示する。
このように、本実施形態の情報処理装置1によれば、透明画面30上の強調情報51〜54の近傍に、支障物または検出対象物の種類を表すアイコン61〜64を表示するため、第1の実施形態の効果に加えて、運転士4が、検出された支障物または検出対象物が何であるかを容易に把握することができる。特に、本実施形態では支障物または検出対象物の種類を表すアイコン61〜64を表示することにより、運転士4が、検出された支障物または検出対象物の種類を、短時間で直感的に把握することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置1は、支障物が検出されない場合であって、検出対象物が検出された場合に、アイコン63,64を、透明画面30上の強調情報53,54の表示位置よりも透明画面30の中央側に表示する。この場合、透明画面30の中央にアイコンが表示されるため、本実施形態の情報処理装置1によれば、運転士4がアイコン63,64を容易に認識することができる。
また、本実施形態の情報処理装置1は、支障物が検出された場合に、支障物または検出対象物の種類を表すアイコン62,63,64を、透明画面30上で監視領域が視認される画像領域の外に表示する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、検出された支障物がアイコン62〜64と重畳することによって運転士4から視認し難くなることを防止した上で、運転士4に、検出された支障物または検出対象物の種類を容易に把握させることができる。
なお、強調情報51〜54およびアイコン61〜64の表示位置および表示態様は、運転士4や運転区間に応じて変更されても良い。例えば、記憶部250は、運転士4または運転区間と、強調情報51〜54およびアイコン61〜64の表示位置および表示態様とを対応付けた設定情報をさらに記憶しても良い。
(第3の実施形態)
この第3の実施形態では、情報処理装置1は、列車1000の位置情報(位置座標)等に応じて、運転士4が行うべき動作または発声すべき文言を表す図柄または文字列を、透明画面30に表示することで、運転士4の作業をサポートする。
本実施形態の走行状況提示システムSは、第1の実施形態と同様に、情報処理装置1と、カメラ2と、ヘッドアップディスプレイ装置3と、警笛出力装置9とを備える。本実施形態の情報処理装置1のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。
図13は、本実施形態にかかる情報処理装置1が有する機能の一例を示す図である。本実施形態の情報処理装置1は、取得部3201と、検出部202と、推定部203と、表示出力部3204と、報知部205と、記憶部250と、を備える。検出部202と、推定部203と、報知部205とは、第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の記憶部250は、検出対象物情報251と、出力態様情報252と、動作情報253と、を記憶する。検出対象物情報251と、出力態様情報252とは、第1の実施形態と同様である。
動作情報253は、検出対象物の種類または列車1000の位置情報と、運転士が行うべき動作または発声すべき文言を表す図柄または文字列と、が対応付けられた情報である。運転士が行うべき動作または発声すべき文言の詳細については、後述の表示例の説明の際に説明する。
本実施形態の取得部3201は、第1の実施形態の機能を備えた上で、列車1000に設置された速度発電機(TG)や衛星測位システム(GNSS)から、列車1000の位置情報を取得する。
本実施形態の表示出力部3204は、第1の実施形態の機能を備えた上で、検出された支障物、検出対象物、または列車1000の位置情報に基づいて、運転士4が行うべき動作または発声すべき文言を表す図柄または文字列を、透明画面30に表示する。
図14は、本実施形態にかかる情報処理装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、取得部3201は、列車1000に設置された速度発電機(TG)や衛星測位システム(GNSS)から、列車1000の位置情報を取得する(S31)。
表示出力部3204は、記憶部250の動作情報253に、取得された位置情報に対応付けられた図柄または文字列が登録されているか否かを判断する(S32)。
表示出力部3204は、取得された位置情報に対応付けられた図柄または文字列が登録されていると判断した場合(S32“Yes”)、取得部3201によって取得された位置情報に対応付けられた図柄または文字列を、透明画面30に表示する(S33)。
図15は、本実施形態にかかる運転士4が行うべき動作を表す図柄82と発声すべき文言を表す文字列72との表示の一例を示す図である。図15では、列車1000のマスターコントローラのハンドルを表す図柄82と、“制限注意、制限45”という文字列72とが透明画面30に表示されている。例えば、列車1000が、制限速度が時速45kmに定められた区間に進入した場合に、運転士4は、ハンドルを操作して列車1000の速度を低下させると共に、“制限注意、制限45”と発声すべきと定められているとする。また、制限速度が時速45kmに定められた区間が開始する位置と、ハンドルを表す図柄82と、“制限注意、制限45”という文字列72とが、対応付けられて動作情報253に登録されているものとする。この場合、表示出力部3204は、運転士4が行うべき動作または発声すべき文言を表す図柄82または文字列72を、透明画面30に表示する。
また、表示出力部3204は、取得された位置情報に対応付けられた図柄または文字列が登録されていないと判断した場合(S32“No”)、S1の処理に進む。S1の可視光画像の取得から、S14の検出対象物を強調する強調情報の表示までは、第1の実施形態と同様である。
次に、表示出力部3204は、記憶部250の動作情報253に、対象物検出部210によって検出された検出対象物に対応付けられた図柄または文字列が登録されているか否かを判断する(S34)。
表示出力部3204は、検出された検出対象物に対応付けられた図柄または文字列が登録されていると判断した場合(S34“Yes”)、検出された検出対象物に対応付けられた図柄または文字列を、透明画面30に表示する(S35)。
図16は、本実施形態にかかる運転士4が発声すべき文言を表す文字列71の表示の一例を示す図である。図16に示す例では、閉塞信号45が検出対象物として検出されている。
ここで、運転士4は、閉塞信号45を視認した場合に、“第一閉塞進行”と発声することが、業務上定められているものとする。また、動作情報253において、閉塞信号45は、“第一閉塞進行”という文字列と対応付けられて登録されているものとする。この場合、表示出力部3204は、透明画面30に“第一閉塞進行”という文字列71を表示する。このような表示により、表示出力部3204は、運転士4が発声すべき内容を運転士4に対して提示し、運転士4の業務をサポートする。
また、図17は、本実施形態にかかる運転士4が行うべき動作を表す図柄81の表示の一例を示す図である。図17に示す例では、信号機44が検出対象物として検出されている。当該信号機44は、進行信号であるものとする。また、動作情報253において、進行信号は、指差し確認を表す図柄81と対応付けられて登録されているものとする。この場合、表示出力部3204は、透明画面30に指差し確認を表す図柄81を表示する。
また、図18は、本実施形態にかかる運転士4が行うべき動作を表す図柄83と文字列73との表示の一例を示す図である。図18に示すように、人物41などの支障物が検出された場合は、表示出力部3204は、注意を表す図柄83と、緊急停止の動作を表す“危険!ブレーキ”という文字列73を透明画面30に表示する。図18に示すように、表示出力部3204は、運転士4が発声すべき文言だけではなく、運転士4がすべき動作を文字列で表示しても良い。
図15〜18に示した図柄または文字列の内容は一例であり、限定されるものではない。また、図柄または文字列を表示する透明画面30上の位置は、上述の例のように透明画面30の手前中央付近に表示すると運転士4が容易に認識することができるが、当該位置に限定されるものではない。
また、表示出力部3204は、検出された検出対象物に対応付けられた図柄または文字が登録されていないと判断した場合(S34“No”)、このフローチャートの処理を終了する。
このように、本実施形態の情報処理装置1によれば、検出された支障物、検出対象物、または列車1000の位置情報に基づいて、運転士4が行うべき動作または発声すべき文言を示す図柄または文字列を、透明画面30に表示するため、運転士4の誤操作や、確認漏れ等を防止し、運転士4の業務をサポートすることができる。
また、本実施形態の情報処理装置1は、列車1000は営業運転中の場合だけではなく、運転士4の教育時においても利用することができる。例えば、本実施形態の情報処理装置1は、訓練中の運転士4に対して、行うべき動作または発声すべき文言を示す図柄または文字列を透明画面30に表示することにより、運転士4の業務知識の習得をサポートすることができる。
(第4の実施形態)
この第4の実施形態では、情報処理装置1は、列車1000が走行するレール301が分岐する場合に、列車1000が進行する分岐先のレール301を強調する強調情報を、透明画面30に表示する。
本実施形態の走行状況提示システムSは、第1の実施形態と同様に、情報処理装置1と、カメラ2と、ヘッドアップディスプレイ装置3と、警笛出力装置9とを備える。本実施形態の情報処理装置1のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。
図19は、本実施形態にかかる情報処理装置1が有する機能の一例を示す図である。本実施形態の情報処理装置1は、取得部3201と、検出部202と、推定部203と、表示出力部4204と、報知部205と、分岐先特定部206と、記憶部250と、を備える。推定部203と、検出部202と、報知部205とは、第1の実施形態と同様の機能を備える。取得部3201は、第3の実施形態と同様の機能を備える。
記憶部250は、検出対象物情報251と、出力態様情報252と、分岐情報254と、を記憶する。検出対象物情報251と、出力態様情報252とは、第1の実施形態と同様である。
分岐情報254は、列車1000が走行するレール301が有する分岐の位置情報と、分岐において列車1000が進行する進行方向と、を対応付けた情報である。
分岐先特定部206は、列車1000の位置座標と、分岐情報254とに基づいて、列車1000が進行する分岐先のレール301を特定する。
表示出力部4204は、第1の実施形態の機能を備えた上で、透明画面30のうち分岐先特定部206によって特定されたレール301が視認される画面領域に対して、レール301を強調する強調情報を表示する。レール301を強調する強調情報は、本実施形態における第3の強調情報の一例である。
また、透明画面30のうちレール301が視認される画面領域は、レール301から列車1000の運転席に位置する運転士4への光路が、透明画面30と交差する透明画面30上の位置である。
図20は、本実施形態にかかる情報処理装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、取得部3201は、列車1000に設置された速度発電機(TG)や衛星測位システム(GNSS)から、列車1000の位置情報を取得する(S41)。S1の可視光画像の取得から、S3のレール301の検出までは、第1の実施形態と同様である。
分岐先特定部206は、レール検出部211によって検出されたレール301が分岐を有しているか否かを判断する(S42)。分岐先特定部206は、例えば、検出されたレール301の数が列車1000の進行方向において増加している場合に、レール301が分岐を有していると判断する。
分岐先特定部206は、検出されたレール301が分岐を有していると判断した場合(S42“Yes”)、S42の処理で取得した列車1000の位置情報に基づいて、分岐情報254に登録された分岐の位置情報を特定する。例えば、分岐先特定部206は、列車1000の位置情報との差異が所定の範囲内である分岐の位置情報を、検出されたレール301の分岐の位置情報として特定する。そして、分岐先特定部206は、特定した分岐において、分岐情報254に登録された進行方向に位置するレールを、列車1000が進行する分岐先のレール301として特定する(S43)。
そして、表示出力部4204は、分岐先特定部206によって特定された分岐先のレール301を強調する強調情報を、透明画面30に表示する(S44)。
図21は、本実施形態にかかる分岐先のレール301を強調する強調情報55の表示の一例を示す図である。図21に示す例では、運転士4から見て透明画面30の左側に位置するレール301aが、列車1000が進行する分岐先のレール301aである。この場合、表示出力部4204は、レール301aから列車1000の運転席に位置する運転士4への光路が、透明画面30と交差する透明画面30上の位置に、レール301を強調する強調情報55を表示する。
また、図22は、本実施形態にかかる分岐先のレール301を強調する強調情報56の表示の他の一例を示す図である。図22に示す例では、運転士4から見て透明画面30の右側に位置するレール301bが、列車1000が進行する分岐先のレール301aである。この場合、表示出力部4204は、レール301bから列車1000の運転席に位置する運転士4への光路が、透明画面30と交差する透明画面30上の位置に、レール301bを強調する強調情報56を表示する。
また、図21,22に示すように、表示出力部4204は、列車1000の進行方向を示す矢印801a,801bを、透明画面30に表示しても良い。例えば、表示出力部4204は、透明画面30のうち、レール301の分岐が視認される画面領域に対して、矢印801aまたは矢印801bを表示する。
このように、本実施形態の情報処理装置1は、列車1000が進行する分岐先のレール301a,301bを特定し、透明画面30のうち特定されたレールが視認される画面領域に対して、レール301a,301bを強調する強調情報を表示する。このため、本実施形態の情報処理装置1によれば、列車1000の進行する分岐先のレール301a,301bを、運転士4が容易に把握することができる。
(第5の実施形態)
この第5の実施形態では、情報処理装置1は、検出した支障物の移動ベクトルに応じて、強調情報の表示態様を変更する。
本実施形態の走行状況提示システムSは、第1の実施形態と同様に、情報処理装置1と、カメラ2と、ヘッドアップディスプレイ装置3と、警笛出力装置9とを備える。本実施形態の情報処理装置1のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。
図23は、本実施形態にかかる情報処理装置1が有する機能の一例を示す図である。本実施形態の情報処理装置1は、取得部3201と、検出部5202と、推定部203と、表示出力部5204と、報知部205と、分岐先特定部206と、記憶部250と、を備える。推定部203と、報知部205とは、第1の実施形態と同様の機能を備える。取得部3201は、第3の実施形態と同様の機能を備える。分岐先特定部206は、第4の実施形態と同様の機能を備える。
記憶部250は、検出対象物情報251と、出力態様情報252と、分岐情報254と、車両基地の位置情報255とを記憶する。検出対象物情報251と、出力態様情報252とは、第1の実施形態と同様である。分岐情報254は、第4の実施形態と同様である。車両基地の位置情報255は、列車1000が利用する車両基地の位置座標である。
検出部5202は、対象物検出部210、レール検出部211、監視領域設定部5212、および支障物検出部5213を備える。対象物検出部210とレール検出部211とは、第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の監視領域設定部5212は、第1の実施形態の機能を備えた上で、分岐先特定部206によって分岐が検出された場合、列車1000が進行するレール301として特定されたレール301に基づいて、監視領域を設定する。監視領域は、第1の実施形態と同様に、建築限界または車両限界によって規定される立体的な領域とする。
本実施形態の支障物検出部5213は、第1の実施形態の機能を備えた上で、検出した支障物の移動ベクトルを算出する。支障物の移動ベクトルの算出方法は、公知の手法を採用することができる。例えば、支障物検出部5213は、連続して時系列に撮像された撮像画像に基づいて、支障物の移動ベクトルを算出する。
表示出力部5204は、第1の実施形態の機能を備えた上で、支障物検出部5213によって算出された移動ベクトルに基づいて、検出された支障物が列車1000の走行するレール301に近づいているか否かを判断する。表示出力部5204は、列車1000の走行するレール301に近づく支障物と、列車1000の走行するレール301から離れる支障物とでは、異なる表示態様で強調情報を表示する。
図24は、本実施形態にかかる情報処理装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、取得部3201は、列車1000に設置された速度発電機(TG)や衛星測位システム(GNSS)から、列車1000の位置情報を取得する(S51)。S1の可視光画像の取得からS3のレール301の検出までは、第1の実施形態と同様である。
分岐先特定部206は、レール検出部211によって検出されたレール301が分岐を有しているか否かを判断する(S52)。分岐先特定部206は、レール301が分岐を有していると判断した場合(S52“Yes”)、特定した分岐において、分岐情報254に登録された進行方向に位置するレールを、列車1000が進行する分岐先のレール301として特定する(S53)。
そして、監視領域設定部5212は、分岐先特定部206によって列車1000が進行する分岐先のレール301として特定されたレール301に基づいて、監視領域を設定する(S54)。また、分岐先特定部206によってレール301が分岐を有していないと判断された場合(S52“No”)、監視領域設定部5212は、第1の実施形態と同様に、列車1000の走行しているレール301に基づいて監視領域を設定する。
S5の支障物の検出から、S6の支障物の有無の判断までは、第1の実施形態と同様である。
支障物があると判断した場合、支障物検出部5213は、検出した支障物の移動ベクトルを算出する(S55)。S7の支障物までの距離の推定から、S8の支障物から運転士4への光路が透明画面30と交差する位置の特定までは、第1の実施形態と同様である。
次に、表示出力部5204は、取得部3201が取得した列車1000の位置情報と、記憶部250に保存された車両基地の位置情報255とに基づいて、列車1000が車両基地内を走行中であるか否かを判断する(S56)。
列車1000が車両基地内を走行中であると判断した場合(S56“Yes”)、表示出力部5204は、S8の処理で特定した透明画面30上の位置またはその近傍に、移動ベクトルの向きに応じた表示態様で、支障物を強調する強調情報を表示する(S57)。
図25は、本実施形態にかかる支障物を強調する強調情報の一例を示す図である。図25に示す例では、列車1000は車両基地内を走行しているものとする。車両基地内では、運転士や保守作業員が待機中の車両に向かうために、レール301の付近を歩く場合がある。図25に示す例では、透明画面30を通して運転士4が視認可能な範囲に、人物401〜403が存在する。また、図25では、レール301がレール301a〜301cに分岐する。透明画面30の左側へ向かうレール301aが、列車1000の進行する分岐先のレール301aであるものとする。
人物401は、レール301aを基準とした監視領域外にいるものとする。また、人物402および人物402はレール301aを基準とした監視領域内に含まれる。この場合、支障物検出部5213は、人物402および人物402を支障物として検出する。また、表示出力部5204は、人物402を強調する強調情報502と、人物403を強調する強調情報503と、を、透明画面30上に表示する。
また、人物402は、レール301aから離れる方向に移動している。これに対して、人物403は、レール301aに近づく方向に移動している。この場合、支障物検出部5213は、人物403を強調する強調情報503を、人物402を強調する強調情報502よりも視認性が高くなるように、異なる表示態様で表示する。例えば、支障物検出部5213は、強調情報503を赤色、強調情報502を青色で、それぞれ表示する。また、支障物検出部5213は、強調情報503を強調情報502よりも濃い色で表示しても良い。
図26は、本実施形態にかかる支障物を強調する強調情報の他の一例を示す図である。図26に示す例では、透明画面30の右側へ向かうレール301bが、列車1000の進行する分岐先のレール301aであるものとする。この場合、支障物検出部5213は、レール301bに基づく監視領域に含まれる人物401を、支障物として検出する。人物401は、レール301bに近づく方向に移動している。この場合、表示出力部5204は、人物401を強調する強調情報501を、図25の強調情報503と同様に、強調の度合が強い表示態様で、透明画面30上に表示する。
また、図25,26では、列車1000の進行する分岐先のレール301を基準とした監視領域に含まれない人物等は、支障物として検出されないものとしたが、監視領域設定部5212は、検出されたレール301a〜301cの全てに対してそれぞれ監視領域を設定するものとしても良い。この場合、支障物検出部5213は、人物401〜403を全て支障物として検出する。表示出力部5204は、人物401〜403の移動ベクトルに基づいて、人物401〜403のうち、列車1000の進行する分岐先のレール(例えば、レール301a)に近づくものについて、他の支障物とは異なる表示態様で強調情報を表示するものとしても良い。
S54の処理で強調情報を表示すると、表示出力部5204は、S10の警笛の出力の処理に進む。また、列車1000が車両基地内を走行中ではないと判断した場合(S56“No”)、表示出力部5204は、S9の処理に進む。S9の支障物を強調する強調情報の表示から、S14の検出対象物を強調する強調情報の表示までは、第1の実施形態と同様である。ここで、このフローチャートの処理は終了する。
このように、本実施形態の情報処理装置1では、検出された支障物の移動ベクトルに基づいて、列車1000の走行するレール301に近づく支障物と、列車1000の走行するレール301から離れる支障物とでは、異なる表示態様で強調情報を表示する。このため、本実施形態の情報処理装置1では、列車1000と接触する可能性が高い支障物と列車1000と接触する可能性が低い支障物とを、運転士4が容易に判別することができる。
なお、本実施形態では、列車1000が車両基地内を走行中の場合を例としたが、表示出力部5204は、車両基地以外の区間においても、支障物の移動ベクトルに基づいて支障物の表示態様を変更しても良い。
また、表示出力部5204は、列車1000が車両基地内を走行中であるか否かを、車両基地の入り口付近に存在する一時停止箇所を通過したか否かによって判断しても良い。列車1000が一時停止箇所を通過したか否かは、例えば基準画像および距離画像から、検出対象物として一時停止を示す標識等が検出されたか否かによって判断することができる。また、表示出力部5204は、車両基地の入り口付近に設置された信号発信装置等から信号を受けた場合に、列車1000が車両基地内を走行中であると判断しても良い。
(変形例)
上述の各実施形態では、走行状況提示システムSは、ヘッドアップディスプレイ装置3を備えていたが、走行状況提示システムSは、ヘッドアップディスプレイ装置3の代わりにヘッドマウントディスプレイ装置を備えても良い。
図27は、本変形例にかかる列車1000aの概略構成の一例を示す図である。図27に示されるように、列車1000aには、カメラ2および情報処理装置1が設けられている。また、運転士4は、ヘッドマウントディスプレイ装置10を装着する。
ヘッドマウントディスプレイ装置10は、めがね型の情報処理装置である。ヘッドマウントディスプレイ装置10の、装着者の眼を覆う部分には、透明画面30aが設けられている。透明画面30aは、情報処理装置1から送られてきた各種情報を表示可能な透明の画面である。運転士4は、透明画面30aを介して、列車1000aの前方と、表示された各種情報とを視認することができる。
例えば、透明画面30aは、ハーフミラー構造を有しており、ヘッドマウントディスプレイ装置10は、透明画面30aに画像を投影することによって透明画面30a上に各種情報を虚像として形成(表示)する。なお、透明画面30aの構造はこれに限定されるものではない。
本変形例の透明画面30aを、上述の第1から第5の実施形態の透明画面30の代わりに採用することができる。本変形例の走行状況提示システムSによれば、列車1000aにヘッドアップディスプレイ装置3を設置することが困難な場合でも、透明画面30aに強調情報等を表示することができる。
以上説明したとおり、第1から第5の実施形態および変形例によれば、列車1000,1000aの走行の支障となる支障物を、運転士4が短時間かつ正確に把握することを支援する。なお、上述の各実施形態および変形例の構成をそれぞれ組み合わせて実施しても良い。例えば、第2の実施形態の構成の一部または全てを、第3〜5の実施形態に適用しても良い。
上述の各実施形態の情報処理装置1で実行される走行状況提示プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、上述の各実施形態の情報処理装置1で実行される走行状況提示プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上述の各実施形態の情報処理装置1で実行される走行状況提示プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、上述の各実施形態の走行状況提示プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上述の各実施形態の情報処理装置1で実行される走行状況提示プログラムは、上述した各部(取得部、検出部、対象物検出部、レール検出部、監視領域設定部、支障物検出部、推定部、表示出力部、報知部、分岐先特定部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から〜プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、取得部、検出部、対象物検出部、レール検出部、監視領域設定部、支障物検出部、推定部、表示出力部、報知部、分岐先特定部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 情報処理装置
2 カメラ
3 ヘッドアップディスプレイ装置
4 運転士
6 フロントガラス
9 警笛出力装置
10 ヘッドマウントディスプレイ装置
30,30a 透明画面
41,42,401〜403 人物
51〜56,501〜503 強調情報
61〜64 アイコン
71〜73 文字列
81〜83 図柄
201,3201 取得部
202,5202 検出部
203 推定部
204,3204,4204,5204 表示出力部
205 報知部
206 分岐先特定部
210 対象物検出部
211 レール検出部
212,5212 監視領域設定部
213,5213 支障物検出部
250 記憶部
251 検出対象物情報
252 出力態様情報
253 動作情報
254 分岐情報
255 位置情報
301,301a〜301c レール
1000,1000a 列車

Claims (8)

  1. 列車の前方を撮像した撮像画像に基づいて、前記列車の走行の支障となる所定の領域内に存在する第1の物体を検出する第1の検出部と、
    前記撮像画像に基づいて、検出された前記第1の物体と前記列車との間の距離を推定する推定部と、
    前記第1の物体が検出された場合、前記列車の運転士が前記列車の前方を視認可能な透明画面のうち、前記第1の物体が視認される画面領域に対して、前記第1の物体と前記列車との間の距離に応じて異なる表示態様で、前記第1の物体を強調する第1の強調情報を表示する表示出力部と、
    を備えた走行状況提示装置。
  2. 前記表示出力部は、推定された前記距離が近いほど、前記第1の強調情報を濃い色で表示する、
    請求項1に記載の走行状況提示装置。
  3. 前記撮像画像に基づいて、前記所定の領域外に存在する第2の物体を検出する第2の検出部、をさらに備え、
    前記表示出力部は、さらに、前記第2の検出部によって前記第2の物体が検出された場合、前記透明画面上で前記第2の物体が視認される画面領域に対して、前記第2の物体を強調する第2の強調情報を、前記第2の物体と前記列車との間の距離に関わらず画一的な表示態様で表示し、
    前記第2の強調情報の表示態様は、前記第1の強調情報とは異なる表示態様である、
    請求項1または2に記載の走行状況提示装置。
  4. 前記表示出力部は、前記第1の物体または前記第2の物体が検出された場合、前記透明画面上の前記第1の強調情報または前記第2の強調情報の近傍に、前記第1の物体または前記第2の物体の種類を表す記号を表示する、
    請求項3に記載の走行状況提示装置。
  5. 前記表示出力部は、前記第1の物体が検出されない場合であって、前記第2の物体が検出された場合に、前記記号を、前記透明画面上の前記第2の強調情報の表示位置よりも前記透明画面の中央側に表示し、前記第1の物体が検出された場合に、前記記号を、前記透明画面上で前記所定の領域が視認される画像領域の外に表示する、
    請求項4に記載の走行状況提示装置。
  6. 前記列車の位置情報を取得する取得部、をさらに備え、
    前記表示出力部は、検出された前記第1の物体、前記第2の物体、または前記列車の位置情報に基づいて、前記運転士が行うべき動作または発声すべき文言を表す図柄または文字列を、前記透明画面に表示する、
    請求項3から5のいずれか1項に記載の走行状況提示装置。
  7. 前記列車の位置情報を取得する取得部と、
    前記列車が走行するレールが有する分岐の位置情報と、前記分岐において前記列車が進行する進行方向と、を対応付けた分岐情報を記憶する記憶部と、
    前記列車の位置情報と、前記分岐情報とに基づいて、前記列車が進行する分岐先のレールを特定する分岐先特定部と、
    をさらに備え、
    前記表示出力部は、前記透明画面のうち前記分岐先特定部によって特定されたレールが視認される画面領域に対して、前記レールを強調する第3の強調情報を表示する、
    請求項3から5のいずれか1項に記載の走行状況提示装置。
  8. 前記第1の検出部は、検出した前記第1の物体の移動ベクトルを算出し、
    前記表示出力部は、前記移動ベクトルに基づいて、検出された前記第1の物体が前記列車の走行するレールに近づいているか否かを判断し、前記列車の走行するレールに近づく前記第1の物体と、前記列車の走行するレールから離れる前記第1の物体とでは、異なる表示態様で前記第1の強調情報を表示する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の走行状況提示装置。
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