JP2019220483A - 発光モジュール - Google Patents

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JP2019220483A JP2019161149A JP2019161149A JP2019220483A JP 2019220483 A JP2019220483 A JP 2019220483A JP 2019161149 A JP2019161149 A JP 2019161149A JP 2019161149 A JP2019161149 A JP 2019161149A JP 2019220483 A JP2019220483 A JP 2019220483A
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山崎 舜平
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
池田 寿雄
Toshio Ikeda
寿雄 池田
中田 昌孝
Masataka Nakata
昌孝 中田
正美 神長
Masami Kaminaga
正美 神長
小野 幸治
Koji Ono
幸治 小野
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Abstract

【課題】新規な発光モジュール、発光パネル若しくは発光装置を提供すること。または、エネルギー効率のよい発光モジュール、発光パネル若しくは発光装置を提供すること。または、同じ光を少ない電力で取り出せるため、消費電力が低減された発光モジュール、発光パネル若しくは発光装置を提供すること。または、無駄な電力による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光モジュール、発光パネルまたは発光装置を提供すること。【解決手段】絶縁表面221と、絶縁表面上に下部電極と、絶縁表面上に下部電極に向かって傾斜する側壁225sを具備する突起225と、下部電極の端部ならびに突起の側壁に重なる透光性の隔壁228と、下部電極、下部電極と重なる上部電極、下部電極および上部電極に挟持される発光性の有機化合物を含む層を備える発光素子と、を有する。そして、突起の側壁は発光素子が射出する光を反射することができる構成に想到した。【選択図】図1

Description

本発明は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン
、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。特に
、本発明は、例えば、半導体装置、表示装置、発光装置、または、それらの製造方法に関
する。特に、本発明は、発光モジュール、発光パネルおよび発光装置に関する。
第1の基板に設けられた第1の電極と、当該第1の電極との間に発光性の有機化合物を含
む層を挟持する第2の電極と、当該第2の電極上に液状の材料から形成された犠牲層と、
を第1の基板と第2の基板の間に有する構成が知られている(特許文献1)。
特開2013−38069号公報
エネルギー効率のよい発光モジュール、発光パネルまたは発光装置が求められている。ま
たは、信頼性の高い発光モジュール、発光パネルまたは発光装置が求められている。また
は、エネルギー効率のよいまたは信頼性の高い発光パネルを作製することができる方法が
求められている。または、広い面積において輝度ムラが抑制された発光パネルもしくは発
光装置が求められている。
本発明の一態様は、このような技術的背景のもとでなされたものである。したがって、新
規な発光モジュール、発光パネル若しくは発光装置を提供することを課題の一とする。ま
たは、エネルギー効率のよい発光モジュール、発光パネル若しくは発光装置を提供するこ
とを課題の一とする。または、同じ光を少ない電力で取り出せるため、消費電力が低減さ
れた発光モジュール、発光パネル若しくは発光装置を提供することを課題の一とする。ま
たは、無駄な電力による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光モジュール、発
光パネルまたは発光装置を提供することを課題の一とする。または、広い面積において輝
度ムラが抑制された発光パネルを提供することを課題の一とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一
態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題
は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図
面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、絶縁表面と、絶縁表面上に下部電極と、絶縁表面上に下部電極に向か
って傾斜する側壁を具備する突起と、下部電極の端部および突起の側壁に重なる透光性の
隔壁と、下部電極、下部電極と重なる上部電極、下部電極および上部電極に挟持される発
光性の有機化合物を含む層を備える発光素子と、発光素子を絶縁表面との間に封止する対
向基板と、を有する発光モジュールである。そして、突起の側壁は、発光素子が射出する
光を反射することができる。
また、本発明の一態様は、突起の側壁は、下部電極に向かって30°以上75°以下の角
度で傾斜する面を含む上記の発光モジュールである。
また、本発明の一態様は、下部電極は、発光性の有機化合物を含む層が発する光を反射す
る反射膜を備え、突起は、反射膜と同じ材料を含む側壁を備える上記の発光モジュールで
ある。
上記本発明の一態様の発光モジュールは、発光素子が射出する光を反射することができる
突起を、透光性の隔壁の内部に備える。これにより、隔壁の内部に進入した光を隔壁の外
部に反射し、当該光が隔壁の内部で著しく減衰または消失する現象を抑制する。その結果
、エネルギー効率のよい発光モジュールを提供できる。または、同じ光を少ない電力で取
り出せるため、消費電力が低減された発光モジュールを提供できる。または、無駄な電力
による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光モジュールを提供できる。
また、本発明の一態様は、隔壁が発光性の有機化合物を含む層の屈折率より低い屈折率を
備える材料を含む上記の発光モジュールである。
また、本発明の一態様は、発光素子と対向基板の間に光学接合層を有し、光学接合層は、
隔壁に含まれる材料の屈折率より高い屈折率を備える材料を含む上記の発光モジュールで
ある。
上記本発明の一態様の発光モジュールは、発光性の有機化合物を含む層の屈折率より低い
屈折率を備える材料を含む隔壁を有する。これにより、発光性の有機化合物を含む層から
隔壁への光の進入を抑制できる。
また、隔壁に含まれる材料の屈折率より高い屈折率を備える材料を含む光学接合層を有す
る。これにより、光学接合層に進入する光の割合が増え、隔壁に進入する光の割合を抑制
できる。また、突起に反射された光が光学接合層に進入する割合を増やすことができる。
その結果、エネルギー効率のよい発光モジュールを提供できる。または、同じ光を少ない
電力で取り出せるため、消費電力が低減された発光モジュールを提供できる。または、無
駄な電力による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光モジュールを提供できる
また、本発明の一態様は、絶縁表面と、絶縁表面上に第1の下部電極および第2の下部電
極と、絶縁表面上に第1の下部電極に向かって傾斜する第1の側壁および第2の下部電極
に向かって傾斜する第2の側壁を具備する突起と、第1の下部電極の端部および突起の第
1の側壁並びに第2の下部電極の端部および突起の第2の側壁に重なる透光性の隔壁と、
第1の下部電極、第1の下部電極と重なる上部電極、第1の下部電極および上部電極に挟
持される発光性の有機化合物を含む層を備える第1の発光素子と、第2の下部電極、第2
の下部電極と重なる上部電極、第2の下部電極および上部電極に挟持される発光性の有機
化合物を含む層を備える第2の発光素子と、第1の発光素子と第2の発光素子を絶縁表面
との間に封止する対向基板と、を有する発光パネルである。そして、突起の第1の側壁は
第1の発光素子が射出する光を、突起の第2の側壁は第2の発光素子が射出する光を、そ
れぞれ反射することができる。
上記本発明の一態様の発光パネルは、第1の発光素子と第2の発光素子が射出する光を反
射することができる突起を、透光性の隔壁の内部に備える。これにより、隔壁の内部に進
入した光を隔壁の外部に反射し、隔壁の内部で著しく減衰または消失する現象を抑制する
。その結果、エネルギー効率のよい発光パネルを提供できる。または、同じ光を少ない電
力で取り出せるため、消費電力が低減された発光パネルを提供できる。または、無駄な電
力による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光パネルを提供できる。
また、本発明の一態様は、絶縁表面と、絶縁表面上に第1の下部電極および第2の下部電
極と、絶縁表面上に第1の下部電極に向かって傾斜する第1の側壁および第2の下部電極
に向かって傾斜する第2の側壁を具備する導電性の突起と、第1の下部電極の端部および
突起の第1の側壁並びに第2の下部電極の端部および突起の第2の側壁に重なる透光性の
隔壁と、第1の下部電極、第1の下部電極と重なる上部電極、第1の下部電極および上部
電極に挟持される発光性の有機化合物を含む層を備える第1の発光素子と、第2の下部電
極、第2の下部電極と重なる上部電極、第2の下部電極および上部電極に挟持される発光
性の有機化合物を含む層を備える第2の発光素子と、第1の発光素子と第2の発光素子を
絶縁表面との間に封止する対向基板と、を有する発光パネルである。そして、隔壁は、突
起と重なる開口部を備え、突起は、開口部において上部電極と電気的に接続し、突起の第
1の側壁は第1の発光素子が射出する光を、突起の第2の側壁は第2の発光素子が射出す
る光を、それぞれ反射することができる。
また、本発明の一態様は、突起の側壁は、下部電極に向かって30°以上75°以下の角
度で傾斜する面を含む上記の発光パネルである。
また、本発明の一態様は、第1の下部電極は、発光性の有機化合物を含む層が発する光を
反射する反射膜を備え、第2の下部電極は、発光性の有機化合物を含む層が発する光を反
射する反射膜を備え、突起は、第1の下部電極および第2の下部電極と同じ材料を含む側
壁を備える上記の発光パネルである。
上記本発明の一態様の発光パネルは、第1の発光素子と第2の発光素子が射出する光を反
射することができる突起を、透光性の隔壁の内部に備える。また、突起は導電性を備え、
その一部は上部電極と隔壁に設けられた開口部において電気的に接続される。
これにより、隔壁の内部に進入した光を隔壁の外部に反射し、隔壁の内部で著しく減衰ま
たは消失する現象を抑制する。また、上部電極に電気的に接続される導電性の突起は電流
の経路となり、電流を上部電極に均等に分配することができる。そして、上部電極の電気
抵抗に起因する電圧降下を軽減し、電流を上部電極に均一に流すことができる。
その結果、エネルギー効率のよい発光パネルを提供できる。または、同じ光を少ない電力
で取り出せるため、消費電力が低減された発光パネルを提供できる。または、無駄な電力
による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光パネルを提供できる。または、輝
度のムラが軽減された発光パネルを提供できる。
また、本発明の一態様は、隔壁が発光性の有機化合物を含む層の屈折率より低い屈折率を
備える材料を含む上記の発光パネルである。
また、本発明の一態様は、第1の発光素子と対向基板の間および第2の発光素子と対向基
板の間に光学接合層を有し、光学接合層は隔壁に含まれる材料の屈折率より高い屈折率を
備える材料を含む上記の発光パネルである。
上記本発明の一態様の発光パネルは、発光性の有機化合物を含む層の屈折率より低い屈折
率を備える材料を含む隔壁を有する。これにより、発光性の有機化合物を含む層から隔壁
への光の進入を抑制できる。
また、隔壁に含まれる材料の屈折率より高い屈折率を備える材料を含む光学接合層を有す
る。これにより、光学接合層に進入する光の割合が増え、隔壁に進入する光の割合を抑制
できる。また、突起に反射された光が光学接合層に進入する割合を増やすことができる。
その結果、エネルギー効率のよい発光パネルを提供できる。または、同じ光を少ない電力
で取り出せるため、消費電力が低減された発光パネルを提供できる。または、無駄な電力
による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光パネルを提供できる。
また、本発明の一態様は、突起が拡張部と拡張部より絶縁表面側に狭窄部を絶縁表面と垂
直に交わる断面に備える上記の発光パネルである。
また、本発明の一態様は、絶縁表面が突起と一部が重なる凹部を備え、突起を含む拡張部
と凹部に隣接する狭窄部を絶縁表面と垂直に交わる断面に備える上記の発光パネルである
上記本発明の一態様の発光パネルは、絶縁表面から離れた位置に拡張部を具備し、絶縁表
面と拡張部の間に狭窄部を具備する突起を有する。これにより、上部電極と突起を、突起
の拡張部と狭窄部の間において電気的に接続できる。
その結果、エネルギー効率のよい発光パネルを提供できる。または、輝度のムラが軽減さ
れた発光パネルを提供できる。または、作製が容易な発光パネルを提供できる。
また、本発明の一態様は、上記の発光パネルを有する発光装置である。
上記本発明の一態様の発光装置は、発光素子が射出する光を反射することができる突起を
、透光性の隔壁の内部に備え、エネルギー効率の改善された発光パネルを有する。これに
より、隔壁の内部に進入した光を隔壁の外部に反射し、隔壁の内部で著しく減衰または消
失する現象を抑制する。
その結果、エネルギー効率のよい発光装置を提供できる。または、同じ光を少ない電力で
取り出せるため、消費電力が低減された発光装置を提供できる。または、無駄な電力によ
る発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光装置を提供できる。
なお、本明細書において、EL層とは発光素子の一対の電極間に設けられた層を示すもの
とする。従って、電極間に挟まれた発光物質である有機化合物を含む発光層はEL層の一
態様である。
また、本明細書において、物質Aを他の物質Bからなるマトリクス中に分散する場合、マ
トリクスを構成する物質Bをホスト材料と呼び、マトリクス中に分散される物質Aをゲス
ト材料と呼ぶものとする。なお、物質A並びに物質Bは、それぞれ単一の物質であっても
良いし、2種類以上の物質の混合物であっても良いものとする。
なお、本明細書中において、発光装置とは画像表示デバイスもしくは光源(照明装置含む
)を指す。また、発光装置にコネクター、例えばFPC(Flexible print
ed circuit)もしくはTCP(Tape Carrier Package)
が取り付けられたモジュール、TCPの先にプリント配線板が設けられたモジュール、ま
たは発光素子が形成された基板にCOG(Chip On Glass)方式によりIC
(集積回路)が直接実装されたモジュールも全て発光装置に含むものとする。
本発明の一態様によれば、新規な発光モジュール、新規な発光パネルまたは新規な発光装
置を提供できる。または、エネルギー効率のよい発光モジュール、発光パネル若しくは発
光装置を提供できる。または、同じ光を少ない電力で取り出せるため、消費電力が低減さ
れた発光モジュール、発光パネル若しくは発光装置を提供できる。または、無駄な電力に
よる発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光モジュール、発光パネルまたは発光
装置を提供できる。
実施の形態に係る発光モジュールの構成を説明する図。 実施の形態に係る発光パネルの構成を説明する図。 実施の形態に係る発光パネルの構成を説明する図。 実施の形態に係る発光パネルの構成を説明する図。 実施の形態に係る発光パネルの構成を説明する図。 実施の形態に係る発光パネルの作製方法を説明する図。 実施の形態に係る発光パネルの作製方法を説明する図。 実施の形態に係る発光パネルの作製方法を説明する図。 実施の形態に係る発光装置の構成を説明する図。 実施の形態に係る発光素子を説明する図。 実施の形態に係る電子機器を説明する図。 実施の形態に係る発光パネルに用いることができる突起と隔壁を説明する図。 実施例に係る発光パネルに用いることができる突起と隔壁の作製方法を説明する図。 実施例に係る発光パネルに用いることができる突起と隔壁の電子顕微鏡写真。 実施例に係る発光パネルに用いることができる突起と隔壁の電子顕微鏡写真。
<本発明の一態様が解決することができる課題の例>
下部電極、上部電極およびこれらの下部電極と上部電極に挟持される発光性の有機化合物
を含む層を備える発光素子(有機EL素子ともいう)が知られている。
なお、発光性の有機化合物を含む層(EL層ともいう)の厚さは極めて薄い(例えば、数
十nmから数百nm程度)ため、EL層を挟持する下部電極と上部電極は短絡しやすい。
短絡を避けるために多くの有機EL素子を用いた発光モジュールにおいて、絶縁性の構造
物(隔壁という)が下部電極の端部を覆うように設けられている。
EL層が発する光は、透光性を有する下部電極または上部電極から射出される。また、E
L層が発する光の一部は、EL層の内部を伝搬し、EL素子の端部にある隔壁に向かう。
一度隔壁に進入した光は、隔壁から射出されにくく且つ減衰または消失しやすいため、発
光モジュールのエネルギー効率を低下する要因になっていた。
<本発明の一態様>
そこで、上記課題を解決するために、発光素子から隔壁に進入する光に着眼した。以下に
説明する実施の形態には、発光素子から隔壁に進入する光を有効に利用するための構成に
ついてされた、本発明の一態様が含まれる。
本発明の一態様の発光モジュールは、絶縁表面と、絶縁表面上に下部電極と、絶縁表面上
に下部電極に向かって傾斜する側壁を具備する突起と、下部電極の端部ならびに突起の側
壁に重なる透光性の隔壁と、下部電極、下部電極と重なる上部電極、下部電極および上部
電極に挟持される発光性の有機化合物を含む層を備える発光素子と、を有する。そして、
突起の側壁は発光素子が射出する光を反射することができる。
上記本発明の一態様の発光モジュールによれば、発光素子に発せられた光が隔壁に進入し
ても、隔壁の内部に設けられた突起が当該光を反射する。これにより、隔壁の内部に進入
した光を隔壁の外部に反射し、隔壁の内部で著しく減衰または消失する現象を抑制する。
そして、発光素子の発する光を有効に活用できる。
その結果、エネルギー効率のよい発光モジュールを提供できる。または、同じ光を少ない
電力で取り出せるため、消費電力が低減された発光モジュールを提供できる。または、無
駄な電力による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光モジュールを提供できる
。または、この発光モジュールを同一基板上に複数備える、エネルギー効率のよい発光パ
ネルを提供できる。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定さ
れず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し
得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の
記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において
、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、
その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の発光モジュールの構成について、図1を参照しなが
ら説明する。
図1(A)は本発明の一態様の発光モジュールの構造を説明する断面図である。また、図
1(B)は本発明の一態様の発光モジュールの構造を説明する断面図である。
発光モジュール280Rの構成について、図1(A)を参照しながら説明する。
<発光モジュール>
本実施の形態で例示する発光モジュール280Rは、絶縁表面221と、絶縁表面221
上に第1の下部電極251Rと、絶縁表面221上に第1の下部電極251Rに向かって
傾斜する第1の側壁225s(1)を具備する突起225を有する。
また、第1の下部電極251Rの端部および第1の側壁225s(1)に重なる透光性の
隔壁228を有する。
また、第1の下部電極251R、第1の下部電極251Rと重なる上部電極252、第1
の下部電極251Rおよび上部電極252に挟持される発光性の有機化合物を含む層25
3を備える第1の発光素子250Rを有する。
また、第1の発光素子250Rを絶縁表面221との間に封止する対向基板270と、を
有する。
そして、第1の側壁225s(1)は、第1の発光素子250Rが射出する光を反射する
ことができる。
本実施の形態で例示する発光モジュール280Rは、第1の発光素子250Rが射出する
光を反射することができる突起225を、透光性の隔壁228の内部に備える。これによ
り、隔壁228の内部に進入した光を隔壁228の外部に反射し、隔壁の内部で著しく減
衰または消失する現象を抑制する。その結果、エネルギー効率のよい発光モジュールを提
供できる。または、同じ光を少ない電力で取り出せるため、消費電力が低減された発光モ
ジュールを提供できる。または、無駄な電力による発熱が抑制されるため、信頼性が改善
された発光モジュールを提供できる。
また、第1の側壁225s(1)は、第1の下部電極251Rに向かって30°以上75
°以下、好ましくは30°以上60°以下の角度θ1で傾斜する面を含む。発光素子が射
出する光は30°より小さい角度で傾斜する面には入射し難い。75°より大きい角度で
傾斜する面に入射する光は、上方向に取り出されにくい。
また、隔壁228は、発光性の有機化合物を含む層253の屈折率n(EL)より低い屈
折率n(D)を備える材料を含む。発光性の有機化合物を含む層253が発する光は、発
光性の有機化合物を含む層253の屈折率n(EL)より低い屈折率n(D)を備える隔
壁228に進入し難い。また、全反射の条件が満たされ易くなる。
また、発光モジュール280Rは、第1の発光素子250Rと対向基板270の間に光学
接合層260を有する。そして、光学接合層260は、隔壁228に含まれる材料の屈折
率n(D)より高い屈折率n(LC)を備える材料を含む。これにより、光学接合層26
0に進入する光の割合が増え、隔壁228に進入する光の割合を抑制できる。また、突起
225に反射された光が光学接合層260に進入する割合を増やすことができる。
その結果、エネルギー効率のよい発光モジュールを提供できる。または、同じ光を少ない
電力で取り出せるため、消費電力が低減された発光モジュールを提供できる。または、無
駄な電力による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光モジュールを提供できる
また、本実施の形態で例示して説明する発光モジュール280Rは、着色層267Rを第
1の発光素子250Rが光を射出する方向に有する。所定の材料を含む着色層267Rは
、所定の波長を有する光を吸収する。これにより、第1の発光素子250Rが射出する光
に含まれる不要な光を除去することができる。
また、発光モジュール280Rは、反射防止層267pを発光モジュール280Rが光を
射出する側に有する。反射防止層267pは、発光モジュール280Rが観察者に向かっ
て反射する外光の強度を低減する層である。
反射防止層267pを備える構成により、発光モジュール280Rが射出する光に対する
反射される外光の強度の比を小さくすることができる。その結果、コントラストの高い良
好な発光を得ることができる。具体的には、発光モジュール280Rを表示装置に用いる
場合において、表示を鮮やかにすることができる。
以下に、本実施の形態で例示する発光モジュール280Rを構成する個々の要素について
説明する。
《絶縁表面》
絶縁表面221は、絶縁性を有する表面であれば特に限定されない。例えば、絶縁性の基
板の表面、基板上に設けられた絶縁膜の表面、基板上に島状に設けられた絶縁性の層の表
面などを絶縁表面221に適用することができる。
また、種々の機能層の上に形成された絶縁膜の表面を利用することもできる。例えば、基
板上に形成された電気回路を含む機能層上に形成された絶縁膜の表面を利用することがで
きる。
具体的には、発光素子の下部電極に電力を供給するか否かを選択するスイッチング素子を
含む機能層上に設けられた絶縁膜や、機能層の段差や凹凸を平坦にするための絶縁膜の表
面を利用することもできる。
なお、スイッチング素子としては、例えばトランジスタが挙げられる。具体的には、チャ
ネルが単結晶、多結晶または非晶質等を含む半導体層に形成されるトランジスタが挙げら
れる。また、有機半導体、化合物半導体、シリコン、ゲルマニウム、酸化物半導体等を半
導体層に用いることができる。
絶縁表面を有する基板としては、ガラス、セラミックス、無機膜、樹脂板若しくは樹脂フ
ィルムまたはこれらから選ばれた複数の材料の積層体、これらから選ばれた材料が表面に
設けられた導電性を有する基板などを適用できる。
具体的には、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリガラスまたはクリスタルガラス
等のガラスを用いることができる。
また、絶縁表面を有する無機膜としては、例えば金属酸化物膜、金属窒化物膜若しくは金
属酸窒化物膜またはこれらから選ばれた複数の膜の積層膜などを適用できる。具体的には
酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を適用できる。
また、絶縁表面を有する樹脂としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂またはこれらから選択された複数の樹
脂の複合体を含む板状材料、これらから選択された材料を薄く加工したフィルム状材料、
またはこれらから選択された複数を含む積層体などを用いることができる。
《下部電極》
第1の下部電極251Rは、第1の発光素子250Rに適用できるものであれば特に限定
されない。第1の発光素子250Rに適用可能な材料の詳細は実施の形態5において説明
する。
図1に例示する第1の下部電極251Rは、透光性を有する導電膜であり、第1の下部電
極251Rは反射膜251に重ねて設けられている。
《上部電極》
上部電極252は、透光性を有し第1の発光素子250Rに適用できるものであれば特に
限定されない。第1の発光素子250Rに適用可能な材料の詳細は実施の形態5において
説明する。
図1に例示する上部電極252は、半透過・半反射性を有する導電膜であり、透光性およ
び導電性を有する金属酸化物膜を、光を透過する程度(好ましくは、5nm以上30nm
以下程度)の厚さの金属薄膜に積層した積層体が、適用されている。
《第1の発光素子》
第1の発光素子250Rは、第1の下部電極251Rと上部電極252に電力を供給する
ことで発光するものであれば特に限定されない。第1の発光素子250Rに適用可能な材
料の詳細は実施の形態5において説明する。
図1に例示する第1の発光素子250Rは、複数の発光ユニットと、発光ユニットに挟ま
れる中間層を備える(タンデム構造ともいう)発光性の有機化合物を含む層253を有す
る。また、発光性の有機化合物を含む層253は、赤色を呈する光、緑色を呈する光およ
び青色を呈する光を含み、白色を呈する光を発する。
また、第1の下部電極251Rと上部電極は、微小共振器(マイクロキャビティ)を構成
する。微小共振器の内部に発光素子を配置することにより、発光素子が発する光が干渉し
合い、特定の色を呈する光を効率よく取り出すことができる。
《突起》
突起225は、第1の発光素子250Rが発する光を反射する第1の側壁225s(1)
を有する。
第1の側壁225s(1)は、第1の発光素子250Rが発する可視光に対し高い反射率
を有するものが好ましい。
可視光を反射する膜としては、例えば金属を用いれば良く、具体的には、銀、アルミニウ
ム、白金、金、銅等の金属材料若しくはこれらを含む合金材料またはこれらから選択され
た複数の材料の積層膜が挙げられる。
例えば、銀を含む合金としては、銀−ネオジム合金、マグネシウム−銀合金等を挙げるこ
とができる。アルミニウムを含む合金としては、アルミニウム−ニッケル−ランタン合金
、アルミニウム−チタン合金、アルミニウム−ネオジム合金等が挙げられる。
例えば、積層膜としては、チタン膜−アルミニウム膜−チタン膜の順に積層された膜など
を用いることができる。
また、第1の側壁225s(1)は、第1の下部電極251Rに向かって30°以上75
°以下、好ましくは30°以上60°以下の角度で傾斜する面を含むものが好ましい。
傾斜する面を含む第1の側壁225s(1)を突起225に形成する方法としては、なだ
らかな端部を有するレジストマスクを形成し、当該レジストマスクを後退させながら突起
225になる膜をエッチングする方法が挙げられる。なお、第1の側壁225s(1)を
形成する方法の詳細は実施の形態4において説明する。
《隔壁》
隔壁228は透光性を有し、第1の下部電極251Rに重なる開口部を有する。第1の下
部電極251Rに重なる隔壁228の端部は、第1の下部電極251Rに対し順テーパを
有する。また、第1の下部電極251Rと上部電極が短絡しないように、端部に生じる段
差の大きさが低減されている。具体的には、第1の下部電極251Rからなだらかに連続
した曲率を持って立ち上がるS字状の断面を、隔壁の端部に有する。なお、隔壁の端部の
角度は、5°以上45°以下、好ましくは5°以上30°以下である。
隔壁228に用いることができる材料としては、有機材料または無機材料またはこれらの
複合材料が挙げられる。
例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート若
しくはアクリル樹脂等またはこれらから選択された複数の樹脂の複合材料などを隔壁22
8に用いることができる。また、感光性を有する樹脂を用いることもできる。
隔壁228は、屈折率が1.45以上1.65以下、好ましくは1.45以上1.60以
下の材料を含む。
《対向基板》
対向基板270は、第1の発光素子250Rが発する光を透過する。
対向基板270は、意図しない不純物が第1の発光素子250Rに拡散する現象を防ぐこ
とができるもの(ガスバリア性を有するもの)が好ましい。例えば、水蒸気の透過率が1
−5g/m・day以下、好ましくは10−6g/m・day以下であるものが好
ましい。
対向基板270は、不要な外力が第1の発光素子250Rに加わる現象を防ぐことができ
るものが好ましい。
なお、対向基板270は、製造工程に耐えられる程度の耐熱性を備え、その厚さおよび大
きさは製造装置に適用可能であれば特に限定されない。また、単層構造であっても、2層
以上の層が積層された構造であってもよい。
透光性を有する対向基板270は、1.5以上1.65以下の屈折率を有するものが好ま
しい。
《光学接合層》
光学接合層260は、第1の発光素子250Rが射出する光に対し1.5より大きく3.
0以下の屈折率を備える材料が好ましい。
例えば、有機材料、液晶材料または高分子材料を適用できる。具体的には、ポリエステル
、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂ま
たはこれらから選択された複数の樹脂の複合体を用いることができる。
例えば、通常光線または異常光線の一方についての屈折率が1.65以下であり、他方に
ついての屈折率が1.75以上である複屈折率を有する樹脂または液晶を光学接合層26
0に用いることができる。
具体的には、ネマチック液晶、コレステリック液晶、スメクチック液晶、ディスコチック
液晶、サーモトロピック液晶、リオトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分
散型液晶(PDLC)、強誘電液晶、反強誘電液晶、主鎖型液晶、側鎖型高分子液晶、バ
ナナ型液晶等の液晶、またはこれらの液晶とカイラル剤等の混合材料を用いることができ
る。
これにより、光学接合層260の屈折率を、第1の発光素子250R側から対向基板27
0側に向けて傾斜をつけて減少するようにすることができる。
また、隔壁228はリブとして機能して、光学接合層260に含まれる液晶の配向が制御
される。これにより、光学接合層260の屈折率が連続的に変化する。
また、配向膜を第1の発光素子250Rまたは対向基板270に、光学接合層260に接
するように設けてもよい。
配向膜に適用できる膜としては、複屈折を有する材料を配向するものであればよい。例え
ば、極性を表面に有する膜、極性を有する置換基を表面に有する膜、立体構造を表面に有
する膜、規則的な立体構造を表面に有する膜等を適用できる。
例えば、ラビング法を施して、複屈折を有する材料の配向を制御することができる膜を適
用できる。具体的には、疎水性の置換基を含むポリイミド膜などの配向膜を適用できる。
なお、疎水性の置換基としては、アルキル基、フッ素を含む置換基等を挙げることができ
る。
光を所定の方向から照射して、複屈折を有する材料の配向を制御することができる膜を適
用できる。具体的には、アゾベンゼン誘導体やポリビニルシンナメート等を含むポリイミ
ド膜などの配向膜を適用できる。
所定の方向から蒸着された材料が、複屈折を有する材料の配向を制御することができる膜
を適用できる。具体的には、酸化珪素等の蒸着膜を適用できる。
特に好ましくは、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアミック酸、アクリル等の樹脂材
料などを適用できる。
《着色層》
着色層267Rは、所定の波長を有する光を吸収する。
着色層267Rが選択的に透過する光の色としては、赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄
等を挙げることができる。
着色層267Rに適用することができる材料としては、顔料が分散された樹脂、染料を含
む樹脂等を挙げることができる。
着色層267Rに適用することができる顔料としては、キナクリドン系(レッド・マゼン
タ)、アンスラキノン系(レッド・イエロー)、ポリアゾ系イエロー、ベンゾイミダゾロ
ン系(イエロー・オレンジ)、銅フタロシアニン系(グリーン・ブルー)、溶性アゾ顔料
、不溶性アゾ顔料等が挙げられる。
<変形例>
また、本実施の形態で例示する発光モジュールの変形例について、図1(B)を参照しな
がら説明する。
図1(B)は本発明の一態様の発光モジュール280RAの断面図である。
本実施の形態の変形例で例示する発光モジュール280RAは、突起225Aの構成が異
なる他は発光モジュール280R(図1(A)参照)と同じ構成を有する。よって、ここ
では突起225Aの構成について説明し、他の構成は発光モジュール280Rの説明を援
用する。
発光モジュール280RAの第1の下部電極251Rは、発光性の有機化合物を含む層2
53が発する光を反射する反射膜251を備える。また、突起225Aは、反射膜251
と同じ材料を含む膜を側壁251s(1)に備える、上記の発光モジュールである。
発光性の有機化合物を含む層253が発する光に対し高い反射率(例えば80%以上好ま
しくは90%以上より好ましくは98%以上)を備える材料を第1の下部電極251Rと
、突起225Aの側壁に備える。これにより、隔壁の内部に進入した光を隔壁の外部に反
射し、隔壁の内部で著しく減衰または消失する現象を抑制する。その結果、エネルギー効
率のよい発光モジュールを提供できる。または、同じ光を少ない電力で取り出せるため、
消費電力が低減された発光モジュールを提供できる。または、無駄な電力による発熱が抑
制されるため、信頼性が改善された発光モジュールを提供できる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の発光パネルの構成について、図2および図3を参照
しながら説明する。
図2(A)は本発明の一態様の発光パネルの構造を説明する上面図である。
図2(B)は図2(A)の一部を拡大して図示した上面図である。
図2(C)は図2(B)の切断線X1−X2における断面図である。
本実施の形態で例示する発光パネル200は領域201を有する。領域202は領域20
1の一部である。複数の発光モジュールが、領域201に設けられている(図2(A)参
照)。
領域202は、発光モジュール280Rと発光モジュール280Gを有する(図2(B)
参照)。すなわち、発光パネル200は、実施の形態1で説明する発光モジュールを、同
一の絶縁表面に、隣接して複数有する構成である。なお、1つの発光モジュールが1つの
副画素に含まれ、複数の副画素(例えば3つ)が1つの画素(たとえば領域202)を構
成している。
発光パネルの構成について、図2(C)を参照しながら説明する。
<発光パネル>
本実施の形態で例示する発光パネル200は、絶縁表面221と、絶縁表面221上に第
1の下部電極251Rおよび第2の下部電極251Gと、絶縁表面221上に第1の下部
電極251Rに向かって傾斜する第1の側壁225s(1)および第2の下部電極251
Gに向かって傾斜する第2の側壁225s(2)を具備する突起225を有する。
また、第1の下部電極251Rの端部および第1の側壁225s(1)並びに第2の下部
電極251Gの端部および第2の側壁225s(2)に重なる透光性の隔壁228を有す
る。
また、第1の下部電極251R、第1の下部電極251Rと重なる上部電極252、第1
の下部電極251Rおよび上部電極252に挟持される発光性の有機化合物を含む層25
3を備える第1の発光素子250Rと、第2の下部電極251G、第2の下部電極251
Gと重なる上部電極252、第2の下部電極251Gおよび上部電極252に挟持される
発光性の有機化合物を含む層253を備える第2の発光素子250Gを有する。
また、第1の発光素子250Rと第2の発光素子250Gを絶縁表面221との間に封止
する対向基板270と、を有する。
そして、突起225の第1の側壁225s(1)は第1の発光素子250Rが射出する光
を、第2の側壁225s(2)は第2の発光素子250Gが射出する光を、それぞれ反射
することができる。
上記本発明の一態様の発光パネル200は、第1の発光素子250Rと第2の発光素子2
50Gが射出する光を反射することができる突起225を、透光性の隔壁228の内部に
備える。これにより、隔壁228の内部に進入した光を隔壁228の外部に反射し、隔壁
228の内部で著しく減衰または消失する現象を抑制する。その結果、エネルギー効率の
よい発光パネルを提供できる。または、同じ光を少ない電力で取り出せるため、消費電力
が低減された発光パネルを提供できる。または、無駄な電力による発熱が抑制されるため
、信頼性が改善された発光パネルを提供できる。
また、突起225の側壁は、下部電極に向かって30°以上75°以下、好ましくは30
°以上60°以下の角度で傾斜する面を含む。例えば、第1の側壁225s(1)は第1
の下部電極251Rに向かって30°以上75°以下、好ましくは30°以上60°以下
の角度で傾斜する面を含む。同様に、第2の側壁225s(2)は第2の下部電極251
Gに向かって30°以上75°以下、好ましくは30°以上60°以下の角度で傾斜する
面を含む。発光素子が射出する光は30°より小さい角度で傾斜する面には入射し難い。
75°より大きい角度で傾斜する面に入射する光は、上方向に取り出されにくい。
また、隔壁228は、発光性の有機化合物を含む層253の屈折率より低い屈折率を備え
る材料を含む。発光性の有機化合物を含む層253が発する光は、発光性の有機化合物を
含む層253の屈折率より低い屈折率を備える隔壁228に進入し難い。また、全反射の
条件が満たされ易くなる。
また、発光パネル200は、第1の発光素子250Rと対向基板270の間および第2の
発光素子250Gと対向基板270の間に、光学接合層260を有する。そして、光学接
合層260は、隔壁228に含まれる材料の屈折率より高い屈折率を備える材料を含む。
これにより、光学接合層260に進入する光の割合が増え、隔壁228に進入する光の割
合を抑制できる。また、突起225に反射された光が光学接合層260に進入する割合を
増やすことができる。
その結果、エネルギー効率のよい発光パネルを提供できる。または、同じ光を少ない電力
で取り出せるため、消費電力が低減された発光パネルを提供できる。または、無駄な電力
による発熱が抑制されるため、信頼性が改善された発光パネルを提供できる。
また、本実施の形態で例示して説明する発光パネルは、発光モジュール280Rと発光モ
ジュール280Gを有する。
発光モジュール280Rは、着色層267Rを第1の発光素子250Rが光を射出する方
向に有する。また、発光モジュール280Gは、着色層267Gを第2の発光素子250
Gが光を射出する方向に有する。なお、異なる色を呈する光を発する発光モジュールを複
数個用いて画素を構成することができる。例えば、赤色、緑色、青色を呈する光を発する
発光モジュールを用いて、画素を構成することができる。また、赤色、緑色、青色に加え
てシアン、マゼンタ、黄色または白色を呈する光を発する発光モジュールを設けてもよい
。このように、発光色が多様な発光モジュールを設けることにより、発光パネルの発する
光を豊かに変えることができる。
なお、隣接する発光素子を分離するために、隔壁をその間に設ける必要がある。したがっ
て、発光パネルに設ける発光モジュールの種類を増やすまたは精細度を高めると、発光素
子の面積に対する隔壁の面積の比が大きくなり、隔壁に進入する光が増加する傾向が認め
られる。従って、発光素子が発する光を効率よく取り出すための構成を適用することが望
まれる。
また、発光パネル200のエネルギー効率は、精細度が高いほど改善されやすく、250
ppi以上600ppi以下、好ましくは300ppi以上600ppi以下の精細度を
備える発光装置において、良好な効果が得られる。
所定の材料を含む着色層は、所定の波長を有する光を吸収する。これにより、発光素子が
射出する光に含まれる不要な光を除去することができる。
また、発光パネル200は、反射防止層267pを発光パネル200が光を射出する側に
有する。反射防止層267pは、発光パネル200が観察者に向かって反射する外光の強
度を低減する層である。
反射防止層267pを備える構成により、発光パネル200が射出する光に対する反射す
る外光の強度の比を小さくすることができる。その結果、コントラストの高い良好な発光
を得ることができる。具体的には、発光パネル200を表示装置に用いる場合において、
表示を鮮やかにすることができる。
以下に、本実施の形態で例示する発光パネル200を構成する個々の要素について説明す
る。なお、実施の形態1で説明する構成はその説明を援用するものとし、実施の形態1で
説明されていない構成について説明する。
《スペーサ》
発光パネル200はスペーサ229を隔壁228と対向基板270の間に有する。スペー
サ229は隔壁228と対向基板270の距離を一定に保つことができる。
スペーサ229は、島状に加工された膜状、柱状または球状の形態を備える。
スペーサ229に適用することができる材料としては、例えば、有機材料、無機材料など
を挙げることができる。
有機材料としては、例えばポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポ
リカーボネート若しくはアクリル樹脂またはこれらから選択された複数の樹脂の複合体な
どが挙げられる。
無機材料としては、例えば金属、金属酸化物、金属窒化物若しくは金属酸窒化物またはこ
れらから選ばれた複数の材料などを適用できる。具体的にはアルミニウム、チタン、モリ
ブデン、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を適用できる。
また、スペーサ229に適用することができる材料としては、例えば、フィラー、感光性
樹脂などが挙げられる。
《遮光層》
発光パネル200は遮光層267BMを隔壁228と対向基板270の間に有する。遮光
層267BMは不要な光を吸収することができる。不要な光としては、発光パネル200
に入射する外光の他、一の発光モジュールに隣接して設けられた他の発光モジュールの発
光素子の光等を挙げることができる。
遮光層267BMに適用することができる材料としては、顔料を分散した樹脂、染料を含
む樹脂の他、黒色クロム膜等の無機膜が挙げられる。
遮光層267BMに適用することができる顔料としては、カーボンブラック、金属酸化物
、複数の金属酸化物の固溶体を含む複合酸化物等を挙げることができる。
《突起》
突起225は、第1の発光素子250Rが発する光を反射する第1の側壁225s(1)
と、第2の発光素子250Gが発する光を反射する第2の側壁225s(2)と、を有す
る。すなわち、一の突起225は、2つの発光素子が発する光を反射することができる。
なお、発光パネル200の第1の下部電極251Rは、発光性の有機化合物を含む層が発
する光を反射する反射膜251を備える。また、第2の下部電極251Gは、発光性の有
機化合物を含む層が発する光を反射する反射膜を備える。突起225は、反射膜251と
同じ材料を含む側壁を備えることができる。
例えば、発光性の有機化合物を含む層253が発する光に対し高い反射率(例えば80%
以上好ましくは90%以上より好ましくは98%以上)を備える材料を第1の下部電極2
51Rと、突起225の側壁に備える。これにより、隔壁の内部に進入した光を隔壁の外
部に反射し、隔壁の内部で著しく減衰または消失する現象を抑制する。
<変形例1.>
また、本実施の形態で例示する発光パネルの変形例について、図3を参照しながら説明す
る。
図3(A)は本実施の形態で例示する発光パネルの変形例を説明する上面図である。
図3(B)は図3(A)の切断線Y1−Y2における断面図である。
本実施の形態の変形例で例示する発光パネル200Bは、突起225と隔壁228Bの構
成が異なる他は発光パネル200(図2参照)と同じ構成を有する。よって、ここでは突
起225と隔壁228Bの構成について説明し、他の構成は発光パネル200の説明を援
用する。なお、図3(A)の切断線X1−X2における断面は、図2(C)に図示する断
面と同じである。
本実施の形態の変形例で例示する発光パネル200Bは、絶縁表面221上に第1の下部
電極に向かって傾斜する第1の側壁および第2の下部電極に向かって傾斜する第2の側壁
を具備する導電性の突起225を有する。
また、発光パネル200Bは、第1の下部電極251Rの端部および第1の側壁225s
(1)並びに第2の下部電極251Gの端部および第2の側壁225s(2)に重なる透
光性の隔壁228Bを有する。なお、隔壁228Bは、開口部228Hにおいて第1の側
壁225s(1)および第2の側壁225s(2)の一部を覆わない。
また、隔壁228Bは、突起225と重なる開口部228Hを備える(図3(A)参照)
。そして、突起225は、開口部228Hにおいて上部電極252と電気的に接続する。
これにより、上部電極252に電気的に接続される導電性の突起225は電流の経路とな
り、電流を上部電極252に均等に分配することができる。そして、上部電極252の電
気抵抗に起因する電圧降下を軽減し、電流を上部電極252に均一に流すことができる。
その結果、輝度のムラが軽減された発光パネルを提供できる。
また、本実施の形態の変形例で例示する発光パネル200Bは、拡張部225Wと拡張部
225Wより絶縁表面221側に狭窄部225Nを、絶縁表面221と垂直に交わる断面
に備える突起225を有する(図3(B)参照)。
突起225の拡張部225Wの形状はひさし状ということができ、狭窄部225Nの形状
はくびれ状ということができる。
成膜速度の指向性が絶縁表面に垂直な方向について高い成膜方法を用いて、突起225が
設けられた絶縁表面に、発光性の有機化合物を含む層253を成膜することにより、発光
性の有機化合物を含む層253が成膜されない部分を、拡張部225Wの陰になる狭窄部
225Nに形成できる。
次いで、成膜速度の指向性が低い成膜方法を用いて、上部電極252を成膜することによ
り、拡張部225Wの陰になる狭窄部225Nにおいて、突起225と上部電極252を
電気的に接続することができる。
なお、成膜速度の指向性が高い成膜方法としては、蒸着源からの距離が約20cm以上あ
る蒸着法が挙げられ、指向性が低い成膜方法としてはスパッタリング法が挙げられる。
この方法はシャドーマスク法を用いない。これにより、例えば基板の所定の位置にシャド
ーマスクを合わせる手間が省けるため、生産の効率を高めることができる。
その結果、エネルギー効率のよい発光パネルを提供できる。または、輝度のムラが軽減さ
れた発光パネルを提供できる。または、作製が容易な発光パネルを提供できる。
以下に、本実施の形態で例示する発光パネル200Bに用いる隔壁228Bと突起225
の構成について説明する。
《突起》
本実施の形態の変形例に用いる突起225は導電性を有する。特に、導電性が上部電極2
52より高い導電性を備えるものが好ましい。
また、突起225は上部電極252に沿って延在する構成が好ましい。
突起225に用いることができる材料としては、金属または金属で被覆された絶縁材料な
どが挙げられる。
《隔壁》
開口部228Hを備える他は、実施の形態1で説明する隔壁228と同じ構成を隔壁22
8Bに適用することができる。
開口部228Hは突起225と重なる位置に設けられ、突起225が開口部228Hから
露出する。開口部228Hを4つの発光モジュールの間に配置する例を図3(A)に示す
なお、複数の開口部228Hを一の突起に重なるように設けると好ましい。これにより、
上部電極252を一の突起225と複数の位置で電気的に接続することができる。このよ
うに接続された突起225は電力または電流を上部電極252に均等に供給することがで
きる。
開口部228Hは、電流が上部電極252に均等に流れるように設けるとよい。例えば、
発光パネル200Bの全面に均等に設けてもよいし、不均等に設けてもよい。
具体的には、上部電極252に電力を供給することができる配線が、発光パネルの一辺に
偏って設けられている場合、当該配線から遠ざかるほど高い頻度で開口部228Hを設け
る構成としてもよい。
<変形例2.>
また、本実施の形態で例示する発光パネルの変形例2について、図4を参照しながら説明
する。
図4は本実施の形態で例示する発光パネルの変形例2を説明する断面図である。
図4(A)は図3(A)の切断線X1−X2における断面図である。図4(B)は図3(
A)の切断線Y1−Y2における断面図である。
本実施の形態の変形例2で例示する発光パネル200Cは、突起225Cの構成が異なる
他は発光パネル200B(図3参照)と同じ構成を有する。よって、ここでは突起225
Cの構成について説明し、他の構成は発光パネル200Bの説明を援用する。
本実施の形態の変形例で例示する発光パネル200Cは、第1の下部電極251Rは発光
性の有機化合物を含む層253が発する光を反射する反射膜251を備える。また、突起
225Cは、反射膜251と同じ材料を含む膜を拡張部225Wに備える(図4(B)参
照)。
<変形例3.>
また、本実施の形態で例示する発光パネルの変形例3について、図5を参照しながら説明
する。
図5は本実施の形態で例示する発光パネルの変形例3を説明する断面図である。
図5(A)は図3(A)の切断線X1−X2における断面図である。図5(B)は図3(
A)の切断線Y1−Y2における断面図である。
本実施の形態の変形例3で例示する発光パネル200Dは、突起225Dおよび絶縁表面
221Dの構成が異なる他は発光パネル200B(図3参照)と同じ構成を有する。よっ
て、ここでは突起225Dおよび絶縁表面221Dについて説明し、他の構成は発光パネ
ル200Bの説明を援用する。
本実施の形態の変形例で例示する発光パネル200Dは、発光性の有機化合物を含む層2
53が発する光を反射する反射膜251を第1の下部電極251Rに備える。また、突起
225Dは、反射膜251と同じ材料を含む膜を側壁225s(1)に備える(図5(A
)参照)。
発光性の有機化合物を含む層253が発する光に対し高い反射率(例えば80%以上好ま
しくは90%以上より好ましくは98%以上)を備える材料を第1の下部電極251Rと
、突起225Dの側壁に備える。これにより、隔壁の内部に進入した光を隔壁の外部に反
射し、隔壁の内部で著しく減衰または消失する現象を抑制する。
また、発光パネル200Dは、隔壁228の開口部228Hに凹部221eが形成された
絶縁表面221Dを有する。なお、凹部221eは、突起225Dの下に広がり、一部が
重なる。これにより、発光パネル200Dは、突起225Dを含む拡張部225Wと、凹
部221eに隣接する絶縁表面221Dにより形成される狭窄部225Nとを有する。
拡張部225Wの形状はひさし状ということができ、狭窄部225Nの形状はくびれ状と
いうことができる。
<変形例4.>
また、本実施の形態で例示する発光パネルの変形例4について、図12を参照しながら説
明する。
図12は本実施の形態で例示する発光パネルの変形例4を説明する断面図である。
図12(A)は図3(A)の切断線X1−X2における断面図である。また、図12(B
−1)および図12(B−2)は図3(A)の切断線Y1−Y2における断面図である。
本実施の形態の変形例4で例示する発光パネル200Eは、突起225Eの構成および絶
縁表面221Eの構成が異なる他は、発光パネル200B(図3参照)と同じ構成を有す
る。よって、ここでは突起225Eおよび絶縁表面221Eの構成について説明し、他の
構成は発光パネル200Bの説明を援用する。
本実施の形態の変形例で例示する発光パネル200Eは、発光性の有機化合物を含む層2
53が発する光を反射し且つ導電性を有する反射膜251を第1の下部電極251Rに備
える。また、突起225Eは樹脂を含む心材部225eと反射膜251と同じ材料を含む
膜を側壁225s(1)に備える。(図12参照)。
下部電極上に設けられる発光性の有機化合物を含む層が発する光に対し高い反射率(例え
ば80%以上好ましくは90%以上より好ましくは98%以上)を備える材料を、第1の
下部電極251Rと、突起225Eの側壁に備える。これにより、隔壁の内部に進入した
光を隔壁228の外部に反射し、隔壁の内部で著しく減衰または消失する現象を抑制する
また、樹脂を突起225Eの心材部225eに適用することにより、金属を適用する場合
に比べて容易に高さの高い突起225を形成することができる。心材部225eに用いる
ことができる樹脂としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、
ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂またはこれらから選択された複数の樹脂の複合体
が挙げられる。または、感光性の樹脂を用いることができる。
発光パネル200Eは透光性の隔壁228の内部に突起225E備える。突起225Eに
ある側壁225s(1)の、反射膜251と同じ材料を含む膜は、第1の下部電極251
Rと分離され、第1の下部電極251Rから電気的に絶縁されている。
また、本実施の形態の変形例4で例示する他の発光パネル200E(2)は、透光性の隔
壁228の内部に突起225E(2)を備える(図12(C)参照)。図12(C)は図
3(A)の切断線X1−X2における断面図である。
突起225E(2)は、樹脂等を含む絶縁性の心材部225eと、第1の下部電極251
R側から延在する反射膜251を側壁225s(1)に、第2の下部電極251G側から
延在する反射膜251を側壁225s(2)に備える。なお、側壁225s(1)の反射
膜251と、側壁225s(2)の反射膜251は、互いに分離されることにより、電気
的に絶縁されている。この構成によれば、下部電極と突起の間隔を狭めることができる。
これにより、隔壁228の面積を小さく、発光素子の面積を大きくすることができる。
発光パネル200E(2)は、心材部225eの下端から絶縁表面221Eの凹部221
eに重なるように延在する反射膜251を、隔壁228の開口部228Hに有する(図1
2(B−1)参照)。
また、発光パネル200Eは、凹部221eが形成された絶縁表面221Eを隔壁228
の開口部228Hに有する。
これにより、発光パネル200Eは、延在する反射膜251と同じ材料を含む膜を含む拡
張部225Wと、凹部221eに隣接する絶縁表面221Eにより形成される狭窄部22
5Nとを有する。
なお、発光パネル200Eの変形例として、拡張部225Wと狭窄部225Nを、エッチ
ングがされやすい膜が基板側に積層された反射膜を用いて形成することもできる(図12
(B−2)参照)。この場合は、絶縁表面に凹部を設けなくてもよい。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の発光パネルの作製方法について、図6乃至図8を参
照しながら説明する。
図6は本発明の一態様の発光パネルに適用可能な突起と隔壁の作製方法を説明する断面図
である。具体的には、発光パネル200Bに適用することができる突起225および隔壁
228Bの作製方法を説明する図である。
なお、図6(A−1)乃至(E−1)は図3(A)に示す上面図の切断線X1−X2にお
ける断面を説明する図であり、図6(A−2)乃至(E−2)は切断線Y1−Y2におけ
る断面を説明する図である。
本実施の形態では、突起225と隔壁228Bを、あらかじめガラス基板上に形成された
絶縁膜の絶縁表面221に作製する場合について、図6を参照しながら説明する。なお、
画素回路がガラス基板上に設けられていてもよい。そして、当該画素回路と下部電極を電
気的に接続するための開口部が、絶縁膜に設けられていてもよい。
<第1のステップ>
第1のステップにおいて、反射膜251を形成する。
可視光を反射する膜を、絶縁表面221上に成膜する。例えば、金属膜を、スパッタリン
グ法等を用いて成膜する。
具体的には、厚さ50nmのチタン膜、厚さ200nmのアルミニウム膜および厚さ5n
mのチタン膜を、スパッタリング法を用いて絶縁膜の開口部と絶縁表面221にこの順に
積層する。
次いで、レジストマスクを第1のフォトマスクを用いて形成する。不要な部分をエッチン
グ法により除去し、反射膜251を形成する。なお、反射膜251は開口部を介して画素
回路と電気的に接続され、後に形成する下部電極に電力を供給する。
<第2のステップ>
第2のステップにおいて、反射膜251を覆う保護膜223を形成する(図6(A−1)
および図6(A−2)参照)。
なお、保護膜223は、突起225の形成するための第3のステップにおいて反射膜25
1を保護するための膜である。そして、突起225の形成後に選択的に除去される。従っ
て、反射膜251から選択的に除去することができる材料を、保護膜223に用いる。保
護膜223に用いることができる材料としては、例えば金属酸化物等を挙げることができ
る。
例えば、保護膜223になる膜を、CVD法やスパッタリング法を用いて形成する。
具体的には、厚さ100nmの珪素を含むインジウムスズ酸化物膜を、スパッタリング法
を用いて反射膜251を覆うように成膜する。
<第3のステップ>
第3のステップにおいて、傾斜する側壁を有する突起を、保護膜223上に形成する(図
6(B−1)および図6(B−2)参照)。
可視光を反射する膜を、スパッタリング法等を用いて保護膜223上に成膜する。例えば
、アルミニウムや銀等、可視光に対し高い反射率を有する金属を用いることができる。ま
た、融点の高い金属(例えば、チタン、モリブデン等)を積層して用いることができる。
なお、本実施の形態では、膜225aと膜225aよりエッチングされにくい膜225b
および膜225cを膜225aに積層する。これにより、ステップ4において膜225a
を狭窄部とすることができ、膜225bを拡張部とすることができる。
具体的には、膜225cとして厚さ100nmのチタン膜、膜225aとして厚さ100
0nmのアルミニウム膜および膜225bとして厚さ100nmのチタン膜を、この順に
スパッタリング法を用いて保護膜223上に積層する。
次いで、レジストマスク291を第2のフォトマスクを用いて形成する。そして、可視光
を反射する膜の不要な部分をエッチング法により除去し、傾斜する側壁を備える突起22
5を形成する。
なお、レジストマスク291の端部の厚さをなだらかな傾きで薄くなるように形成する。
例えば、レジストマスク291の厚さを薄くする、または/およびベーク温度を高くする
。このような形状のレジストマスク291を用いることにより、レジストマスク291の
端部を後退させながら、膜225a、膜225bおよび膜225cを除去できる。その結
果、傾斜する側壁を突起225に設けることができる。
次いで、レジストマスク291を除去し、その後、突起225と重ならない部分にある保
護膜223を除去する。
<第4のステップ>
第4のステップにおいて、拡張部225Wと狭窄部225Nを突起225に形成する(図
6(C−1)および図6(C−2)参照)。
レジストマスクを第3のフォトマスクを用いて形成し、反射膜251を保護する。
次いで、狭窄部になる膜225aを選択的にエッチングし、狭窄部225Nを形成する。
また、膜225bはエッチングされにくいため、拡張部225Wが形成される。
具体的には、厚さ1000nmのアルミニウム膜を、硝酸、酢酸またはリン酸を含むエッ
チング液を用いてエッチングする。ウエットエッチング法を用いると、エッチングは等方
的に進行するため、傾斜する側壁を後退させることができる。
<第5のステップ>
第5のステップにおいて、下部電極を形成する(図6(D−1)および図6(D−2)参
照)。
なお、本実施の形態では、厚さが82nmの第1の下部電極251Rを厚さが37nmの
第1の層、厚さが40nmの第2の層および厚さが5nmの第3の層を積層して形成し、
厚さが45nmの第2の下部電極251Gを第2の層および第3の層を積層して形成し、
図示されていない厚さが5nmの第3の下部電極を第3の層で形成する場合について説明
する。
第1の層になる透光性を有する導電膜を、反射膜251上にスパッタリング法またはゾル
ゲル法等を用いて成膜する。
具体的には、厚さ37nmの珪素を含むインジウムスズ酸化物膜を、スパッタリング法を
用いて反射膜251を覆って成膜する。
次いで、レジストマスクを第4のフォトマスクを用いて形成する。そして、不要な部分を
エッチング法により除去し、第1の層を第1の下部電極251Rが形成される反射膜25
1上に重ねて形成する。
第2の層になる透光性を有する導電膜を、第1の層と反射膜251上にスパッタリング法
またはゾルゲル法等を用いて成膜する。
具体的には、厚さ40nmの珪素を含むインジウムスズ酸化物膜を、スパッタリング法を
用いて第1の層と反射膜251を覆って成膜する。
次いで、レジストマスクを第5のフォトマスクを用いて形成する。そして、不要な部分を
エッチング法により除去し、第2の層を第1の下部電極251Rと第2の下部電極251
Gが形成される反射膜251上に重ねて形成する。
第3の層になる透光性を有する導電膜を、第2の層と反射膜251上にスパッタリング法
またはゾルゲル法等を用いて成膜する。
具体的には、厚さ5nmの珪素を含むインジウムスズ酸化物膜を、スパッタリング法を用
いて第2の層と反射膜251を覆って成膜する。
次いで、レジストマスクを第6のフォトマスクを用いて形成する。そして、不要な部分を
エッチング法により除去し、第3の層を第1の下部電極251R、第2の下部電極251
Gおよび図示されていない第3の下部電極が形成される反射膜251上に重ねて形成する
(図6(D−1)および図6(D−2)参照)。
<第6のステップ>
第6のステップにおいて、下部電極の端部および突起225の側壁に重なる透光性の隔壁
228を形成する。また、スペーサ229を隔壁228に重ねて形成する。
可視光を透過する膜を、第1の下部電極251R、第2の下部電極251Gおよび図示さ
れていない第3の下部電極の端部並びに突起225の側壁を覆うように成膜する。例えば
、有機膜をコーティング法、印刷法またはインクジェット法等を用いて成膜する。または
、無機膜をゾルゲル法またはCVD法等を用いて成膜する。
具体的には、感光性のポリイミドを含む膜を成膜する。そして、開口部を、第1の下部電
極251R、第2の下部電極251Gおよび第3の下部電極並びに突起225に重なる位
置に、第7のフォトマスクを用いて形成する。なお、隔壁228の厚さを、例えば1.5
μmにする。
また、スペーサ229は隔壁228と同様な材料および方法を用いて形成できる。
具体的には、感光性のポリイミドを含む膜を成膜する。そして、隔壁228に重なる位置
に、第8のフォトマスクを用いて形成する(図6(E−1)および図6(E−2)参照)
。なお、スペーサ229の厚さを、例えば2.0μmにする。
以上の第1のステップから第6のステップを有する方法により、発光パネル200Bに適
用することができる突起225および隔壁228を作製できる。
<第7のステップ>
第7のステップにおいて、第1の発光素子250Rを第1の下部電極251Rを用いて作
製し、第2の発光素子250Gを第2の下部電極251Gを用いて作製する(図2(C)
参照)。なお、発光素子に用いることができる材料および発光素子の作製方法は実施の形
態5に詳細に説明する。
下部電極上に発光性の有機化合物を含む層253と半透過・半反射性を有する上部電極2
52をこの順に形成する。
例えば、下部電極側に第1の発光ユニット、中間層および第2の発光ユニットをこの順に
積層して、発光性の有機化合物を含む層253を形成することができる。
例えば、発光性の有機化合物を含む層253を、絶縁表面221に垂直な方向について指
向性が強い成膜方法を用いて突起225が設けられた絶縁表面221に向けて成膜する。
これにより、発光性の有機化合物を含む層253が成膜されない部分を、拡張部225W
の陰になる狭窄部225Nに形成できる(図3(B)参照)。
なお、指向性の強い成膜方法としては、蒸着源からの距離が約20cm以上ある蒸着法が
挙げられ、指向性の弱い成膜方法としてはスパッタリング法が挙げられる。
また、青色を呈する光を発する蛍光性の有機化合物を含む層を第1の発光ユニットに、緑
色を呈する光を発する燐光性の有機化合物を含む層および赤色を呈する光を発する燐光性
の有機化合物を含む層をこの順に第2の発光ユニットに設ける。
例えば、上部電極252を、金属薄膜を光が透過する程度の厚さで成膜し、これに透光性
と導電性を備える金属酸化物膜を積層することにより形成することができる。
具体的には、マグネシウムと銀を厚さが5nmになるように共蒸着し、スパッタリング法
を用いてインジウムスズ酸化物膜を70nmになるように成膜する。なお、スパッタリン
グ法は指向性が弱いため、拡張部225Wの陰になる狭窄部225Nにおいて、突起22
5と上部電極252を電気的に接続することができる。
<第8のステップ>
第8のステップにおいて、発光素子および発光素子と対向基板270に接する光学接合層
260を、絶縁表面221と対向基板270の間に封止する(図3(B)参照)。
封止材を、発光素子を囲むように絶縁表面221または/および対向基板270に設ける
。そして、絶縁表面221と対向基板270を、封止材を用いて貼り合わせ、その間に発
光素子を封止する。
例えば、低融点のガラス層が発光素子を囲むように設けられた対向基板270を準備する
。絶縁表面221と封止材が接し且つ発光素子を絶縁表面221と対向基板270の間に
挟むように、対向基板270を配置する。この状態で、レーザビームを封止材に照射して
、封止材に含まれる低融点のガラスを溶融することにより、絶縁表面221と対向基板2
70を融着して封止する。
また、光学接合層260に用いる流動性を有する材料を、インクジェット法、滴下法、コ
ーティング法または印刷法等を用いて、発光素子または/および対向基板270に塗布す
る。そして、封止材を用いて絶縁表面221と対向基板270を貼り合わせることにより
、流動性を有する材料を発光素子と共に封止する。
なお、着色層267R、着色層267Gおよび遮光層267BMは、フォトリソグラフィ
法、インクジェット法または印刷法等を用いて対向基板270に形成できる。
また、低融点のガラスを含む層は、ディスペンサやスクリーン印刷法を用いて形成された
有機材料と低融点のガラスを含むペースト層から形成できる。例えば、半導体レーザをペ
ースト層に照射して局所的に加熱し、ペースト層に含まれる有機材料を焼きとばすことが
できる。この方法によれば、着色層や遮光層を形成した後に、低融点のガラスを含む層を
形成することができる。
<変形例1>
また、本実施の形態で例示する発光パネルの作製方法の変形例について、図7を参照しな
がら説明する。
図7は本発明の一態様の発光パネルに適用可能な突起と隔壁の作製方法を説明する断面図
である。具体的には、図4を用いて説明する発光パネル200Cに適用することができる
突起225Cの作製方法を説明する図である。
なお、図7(A−1)乃至(E−1)は図3(A)に示す上面図の切断線X1−X2にお
ける断面を説明する図であり、図7(A−2)乃至(E−2)は切断線Y1−Y2におけ
る断面を説明する図である。
本実施の形態の変形例で例示する発光パネルの作製方法は、突起225Cを、反射膜25
1を形成する前に形成する点、拡張部225Wが反射膜251を含む点が、図6を参照し
ながら説明する発光パネル200Bの作製方法とは異なる。よって、ここでは異なる方法
について説明し、同様の方法を用いることができる作製方法は、発光パネル200Bの作
製方法の説明を援用する。
<第1のステップ>
第1のステップにおいて、傾斜する側壁を有する突起225Cを絶縁表面221上に形成
する(図7(A−1)および図7(A−2)参照)。
図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説明した第3のステップと
同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスク291を第1のフォトマスクを用いて形
成する。
<第2のステップ>
第2のステップにおいて、反射膜251を形成する(図7(B−1)および図7(B−2
)参照)。
図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説明した第1のステップと
同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスクを第2のフォトマスクを用いて形成する
<第3のステップ>
第3のステップにおいて、下部電極を形成する(図7(C−1)および図7(C−2)参
照)。
図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説明した第5のステップと
同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスクを第3のフォトマスク乃至第5のフォト
マスクを用いて形成する。
<第4のステップ>
第4のステップにおいて、拡張部225Wと狭窄部225Nを突起225Cに形成する(
図6(C−1)および図6(C−2)参照)。
図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説明した第4のステップと
同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスクを第6のフォトマスクを用いて形成する
<第5のステップ>
第5のステップにおいて、下部電極の端部および突起225の側壁に重なる透光性の隔壁
228を形成する。また、スペーサ229を隔壁228に重ねて形成する。
第5のステップ以降は、図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説
明した第6のステップ以降と同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスクを第7のフォトマスクを用いて形成する
<変形例2>
また、本実施の形態で例示する発光パネルの作製方法の変形例について、図8を参照しな
がら説明する。
図8は本発明の一態様の発光パネルに適用可能な突起と隔壁の作製方法を説明する断面図
である。具体的には、図5を用いて説明する発光パネル200Dに適用することができる
突起225Dおよび隔壁228の作製方法を説明する図である。
なお、図8(A−1)乃至(E−1)は図3(A)に示す上面図の切断線X1−X2にお
ける断面を説明する図であり、図8(A−2)乃至(E−2)は切断線Y1−Y2におけ
る断面を説明する図である。
<第1のステップ>
第1のステップにおいて、傾斜する側壁を有する突起225Dを絶縁表面221上に形成
する(図8(A−1)および図8(A−2)参照)。
図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説明した第3のステップと
同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスク291を第1のフォトマスクを用いて形
成する。
<第2のステップ>
第2のステップにおいて、反射膜251を形成する(図8(B−1)および図8(B−2
)参照)。
図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説明した第1のステップと
同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスクを第2のフォトマスクを用いて形成する
<第3のステップ>
第3のステップにおいて、下部電極を形成する(図8(C−1)および図8(C−2)参
照)。
図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説明した第5のステップと
同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスクを第3のフォトマスク乃至第5のフォト
マスクを用いて形成する。
<第4のステップ>
第4のステップにおいて、下部電極の端部および突起225Dの側壁に重なる透光性の隔
壁228を形成する。また、スペーサ229を隔壁228に重ねて形成する(図8(D−
1)および図8(D−2)参照)。
第5のステップは、図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説明し
た第6のステップと同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態の変形例ではレジストマスクを第6のフォトマスクを用いて形成する
<第5のステップ>
第5のステップにおいて、絶縁表面221を、隔壁228をマスクに用いて除去する(図
8(E−1)および図8(E−2)参照)。
例えば、アッシング法を用いて絶縁表面221の一部を除去することにより、凹部221
eを形成することができる。
以上の第1のステップから第5のステップを有する方法により、発光パネル200Dに適
用することができる突起225Dおよび絶縁表面221Dを形成できる。
<第6のステップ>
第6のステップにおいて、第1の発光素子250Rを第1の下部電極251Rを用いて作
製し、第2の発光素子250Gを第2の下部電極251Gを用いて作製する(図5(A)
参照)。なお、発光素子に用いることができる材料および発光素子の作製方法は実施の形
態5に詳細に説明する。
第6のステップ以降は、図6を参照しながら説明する発光パネル200Bの作製方法で説
明した第6のステップ以降と同様の方法を適用できる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の発光装置の構成について、図9を参照しながら説明
する。
図9(A)は本発明の一態様の発光装置の構造を説明する上面図である。
図9(B)は図9(A)の一部を拡大して図示した上面図である。
<上面図の説明>
本実施の形態で例示する発光装置500は表示領域501を有する(図9(A)参照)。
表示領域501には、複数の画素502が設けられ、画素502には複数の副画素が設け
られている。また、副画素には、発光モジュールと発光モジュールを駆動する電力を供給
することができる画素回路が設けられている。
また、表示領域501には、一の方向に延在する突起525と一の突起に沿って複数の開
口部528Hが設けられている。
画素回路は、選択信号を供給することができる配線およびデータ信号を供給することがで
きる配線と電気的に接続される。
また、発光装置500は選択信号を供給することができる走査線駆動回路503gと、デ
ータ信号を供給することができるデータ線駆動回路503sを備える。
<断面図の説明>
発光装置500は、基板510および基板510に対向して対向基板570を有する(図
9(B)参照)。また、副画素502Rおよびデータ線駆動回路503sを有する。対向
基板570は、基板510と封止材505を用いて貼り合わされている。また、画素回路
並びに第1の発光素子550Rを基板510と対向基板570の間に有する。
《副画素の構成》
発光装置500は、第1の着色層567Rを対向基板570に有する。なお、第1の着色
層567Rは第1の発光素子550Rと重なる位置にある。これにより、第1の発光素子
550Rが発する光の一部は光学接合層560および第1の着色層567Rを透過して発
光装置500の外部に射出される。
発光装置500は、遮光層567BMを対向基板570に有する。遮光層567BMは、
第1の着色層567Rを囲むように設けられている。
発光装置500は、第1の発光素子550Rと第1の着色層567Rに接して、光学接合
層560を有する。
第1の発光素子550R、光学接合層560および第1の着色層567Rは、発光モジュ
ール580Rを構成する。
なお、発光装置500は、反射防止層567pを表示領域501に重なる位置に備える。
また、副画素502Rは、発光モジュール580Rに電力を供給することができるトラン
ジスタ502tを含む画素回路を備える。
発光装置500は、第1の発光素子550Rを絶縁膜521上に有する。絶縁膜521は
トランジスタ502tを覆って設けられている。なお、絶縁膜521は画素回路に起因す
る凹凸を平坦化するための層として用いることができる。また、不純物がトランジスタ5
02t等に拡散する現象を抑制することができる層を積層した絶縁膜を絶縁膜521に適
用することができる。
発光装置500は、絶縁膜521上に第1の下部電極551R、第1の下部電極551R
に向かって傾斜する側壁を具備する突起525と、第1の下部電極551Rの端部および
突起525の側壁に重なる透光性の隔壁528を有する(図9(C)参照)。
なお、発光モジュール580Rは第1の下部電極551R、上部電極552、第1の下部
電極551Rと上部電極552の間に発光性の有機化合物を含む層553を有する。また
、発光性の有機化合物を含む層553は、第1の発光ユニット553a、第2の発光ユニ
ット553bおよび第1の発光ユニット553aと第2の発光ユニット553bの間に中
間層554を備える。
《データ線駆動回路の構成》
データ線駆動回路503sは、トランジスタ503tおよび容量503cを含む。なお、
駆動回路を画素回路と同一基板上に、同一の工程で形成することもできる。
《他の構成》
発光装置500は、信号を供給することができる配線511を備え、端子518が配線5
11に設けられている。なお、端子518には、データ信号、同期信号等の信号を供給す
ることができるFPC(フレキシブルプリントサーキット)509が電気的に接続されて
いる。
なお、FPCにはプリント配線基板(PWB)が取り付けられていても良い。本明細書に
おける発光装置には、発光装置本体だけでなく、それにFPCまたはPWBが取り付けら
れた状態をも含むものとする。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の発光モジュールに用いることができる発光素子の構
成について説明する。具体的には、一対の電極に発光性の有機化合物を含む層が挟持され
た発光素子の一例について、図10を参照しながら説明する。
本実施の形態で例示する発光素子は、下部電極、上部電極及び下部電極と上部電極の間に
発光性の有機化合物を含む層(以下EL層という)を備える。下部電極または上部電極の
いずれか一方は陽極、他方は陰極として機能する。EL層は下部電極と上部電極の間に設
けられ、該EL層の構成は下部電極と上部電極の材質に合わせて適宜選択すればよい。以
下に発光素子の構成の一例を例示するが、発光素子の構成がこれに限定されないことはい
うまでもない。
<発光素子の構成例1.>
発光素子の構成の一例を図10(A)に示す。図10(A)に示す発光素子は、陽極11
01と陰極1102の間にEL層が挟まれている。
陽極1101と陰極1102の間に、発光素子の閾値電圧より高い電圧を印加すると、E
L層に陽極1101の側から正孔が注入され、陰極1102の側から電子が注入される。
注入された電子と正孔はEL層において再結合し、EL層に含まれる発光物質が発光する
本明細書においては、両端から注入された電子と正孔が再結合する領域を1つ有する層ま
たは積層体を発光ユニットという。よって、当該発光素子の構成例1は発光ユニットを1
つ備えるということができる。
発光ユニット1103は、少なくとも発光物質を含む発光層を1つ以上備えていればよく
、発光層以外の層と積層された構造であっても良い。発光層以外の層としては、例えば正
孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、正孔輸送性に乏しい(ブロッキングする)
物質、電子輸送性の高い物質、電子注入性の高い物質、並びにバイポーラ性(電子及び正
孔の輸送性の高い)の物質等を含む層が挙げられる。
発光ユニット1103の具体的な構成の一例を図10(B)に示す。図10(B)に示す
発光ユニット1103は、正孔注入層1113、正孔輸送層1114、発光層1115、
電子輸送層1116、並びに電子注入層1117が陽極1101側からこの順に積層され
ている。
<発光素子の構成例2.>
発光素子の構成の他の一例を図10(C)に示す。図10(C)に例示する発光素子は、
陽極1101と陰極1102の間に発光ユニット1103を含むEL層が挟まれている。
さらに、陰極1102と発光ユニット1103との間には中間層1104が設けられてい
る。なお、当該発光素子の構成例2の発光ユニット1103には、上述の発光素子の構成
例1が備える発光ユニットと同様の構成が適用可能であり、詳細については、発光素子の
構成例1の記載を参酌できる。
中間層1104は少なくとも電荷発生領域を含んで形成されていればよく、電荷発生領域
以外の層と積層された構成であってもよい。例えば、第1の電荷発生領域1104c、電
子リレー層1104b、及び電子注入バッファー1104aが陰極1102側から順次積
層された構造を適用することができる。
中間層1104における電子と正孔の挙動について説明する。陽極1101と陰極110
2の間に、発光素子の閾値電圧より高い電圧を印加すると、第1の電荷発生領域1104
cにおいて、正孔と電子が発生し、正孔は陰極1102へ移動し、電子は電子リレー層1
104bへ移動する。電子リレー層1104bは電子輸送性が高く、第1の電荷発生領域
1104cで生じた電子を電子注入バッファー1104aに速やかに受け渡す。電子注入
バッファー1104aは発光ユニット1103に電子を注入する障壁を緩和し、発光ユニ
ット1103への電子注入効率を高める。従って、第1の電荷発生領域1104cで発生
した電子は、電子リレー層1104bと電子注入バッファー1104aを経て、発光ユニ
ット1103のLUMO準位に注入される。
また、電子リレー層1104bは、第1の電荷発生領域1104cを構成する物質と電子
注入バッファー1104aを構成する物質が界面で反応し、互いの機能が損なわれてしま
う等の相互作用を防ぐことができる。
当該発光素子の構成例2の陰極に用いることができる材料の選択の幅は、構成例1の陰極
に用いることができる材料の選択の幅に比べて、広い。なぜなら、構成例2の陰極は中間
層が発生する正孔を受け取ればよく、仕事関数が比較的大きな材料を適用できるからであ
る。
<発光素子の構成例3.>
発光素子の構成の他の一例を図10(D)に示す。図10(D)に例示する発光素子は、
陽極1101と陰極1102の間に2つの発光ユニットが設けられたEL層を備えている
。さらに、第1の発光ユニット1103aと、第2の発光ユニット1103bとの間には
中間層1104が設けられている。
なお、陽極と陰極の間に設ける発光ユニットの数は2つに限定されない。図10(E)に
例示する発光素子は、発光ユニット1103が複数積層された構造、所謂、タンデム型の
発光素子の構成を備える。但し、例えば陽極と陰極の間にn(nは2以上の自然数)層の
発光ユニット1103を設ける場合には、m(mは自然数、1以上(n−1)以下)番目
の発光ユニットと、(m+1)番目の発光ユニットとの間に、それぞれ中間層1104を
設ける構成とする。
また、当該発光素子の構成例3の発光ユニット1103には、上述の発光素子の構成例1
と同様の構成を適用することが可能であり、また当該発光素子の構成例3の中間層110
4には、上述の発光素子の構成例2と同様の構成が適用可能である。よって、詳細につい
ては、発光素子の構成例1、または発光素子の構成例2の記載を参酌できる。
発光ユニットの間に設けられた中間層1104における電子と正孔の挙動について説明す
る。陽極1101と陰極1102の間に、発光素子の閾値電圧より高い電圧を印加すると
、中間層1104において正孔と電子が発生し、正孔は陰極1102側に設けられた発光
ユニットへ移動し、電子は陽極側に設けられた発光ユニットへ移動する。陰極側に設けら
れた発光ユニットに注入された正孔は、陰極側から注入された電子と再結合し、当該発光
ユニットに含まれる発光物質が発光する。また、陽極側に設けられた発光ユニットに注入
された電子は、陽極側から注入された正孔と再結合し、当該発光ユニットに含まれる発光
物質が発光する。よって、中間層1104において発生した正孔と電子は、それぞれ異な
る発光ユニットにおいて発光に至る。
なお、発光ユニット同士を接して設けることで、両者の間に中間層と同じ構成が形成され
る場合は、発光ユニット同士を接して設けることができる。具体的には、発光ユニットの
一方の面に電荷発生領域が形成されていると、当該電荷発生領域は中間層の第1の電荷発
生領域として機能するため、発光ユニット同士を接して設けることができる。
発光素子の構成例1乃至構成例3は、互いに組み合わせて用いることができる。例えば、
発光素子の構成例3の陰極と発光ユニットの間に中間層を設けることもできる。
<微小共振器を含む構成>
なお、反射膜と反射膜に重なる半透過・半反射膜とで構成された微小共振器(マイクロキ
ャビティ)を、発光素子を挟むように配置してもよい。微小共振器の内部に発光素子を配
置することにより、発光素子が発する光が干渉し合い、特定の色を呈する光を効率よく取
り出すことができる。
なお、本明細書において半透過・半反射膜は入射する光の一部を透過し且つ反射する膜を
いう。また、微小共振器に用いる半透過・半反射膜は、光の吸収が少ない膜が好ましい。
取り出す光の波長は、反射膜と半透過・半反射膜の間の距離に依存する。反射膜と半透過
・半反射膜の距離を調整するための光学調整層を、発光素子に設ける場合がある。
光学調整層に用いることができる材料としては、可視光に対して透光性を有する導電膜の
他、EL層を適用できる。
例えば、透光性を有する導電膜と反射膜の積層膜または透光性を有する導電膜と半透過・
半反射膜の積層膜を、光学調整層を兼ねる下部電極または上部電極に用いることができる
また、厚さが調整された中間層を光学調整層に用いてもよい。または、正孔輸送性の高い
物質と当該正孔輸送性の高い物質に対してアクセプター性の物質を含み、その厚さが調整
された領域を光学調整層に用いてもよい。この構成の電気抵抗はEL層を構成する他の構
成に比べて低い。これにより、光学調整のために厚さを厚くしても、発光素子の駆動電圧
の上昇を抑制できるため好ましい。
<発光素子に用いることができる材料>
次に、上述した構成を備える発光素子に用いることができる具体的な材料について、陽極
、陰極、並びにEL層の順に説明する。
《1.陽極に用いることができる材料》
陽極1101は導電性を有する金属、合金、電気伝導性化合物等およびこれらの混合物の
単層または積層体で構成される。特に、仕事関数の大きい(具体的には4.0eV以上)
材料をEL層に接する構成が好ましい。
金属、または合金材料としては、例えば、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)
、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(
Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、チタン(Ti)等の金属材料またはこれらを
含む合金材料が挙げられる。
電気伝導性化合物としては、例えば、金属材料の酸化物、金属材料の窒化物、導電性高分
子が挙げられる。
金属材料の酸化物の具体例として、インジウム−錫酸化物(ITO:Indium Ti
n Oxide)、珪素若しくは酸化珪素を含有したインジウム−錫酸化物、チタンを含
有したインジウム−錫酸化物、インジウム−チタン酸化物、インジウム−タングステン酸
化物、インジウム−亜鉛酸化物、タングステンを含有したインジウム−亜鉛酸化物等が挙
げられる。また、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、ルテニウム酸化物、タングステ
ン酸化物、マンガン酸化物、チタン酸化物等が挙げられる。
金属材料の酸化物を含む膜は、通常スパッタリング法により成膜されるが、ゾル−ゲル法
などを応用して作製しても構わない。
金属材料の窒化物の具体例として、窒化チタン、窒化タンタル等が挙げられる。
導電性高分子の具体例として、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(ス
チレンスルホン酸)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/ポリ(スチレンスルホン酸
)(PAni/PSS)等が挙げられる。
なお、陽極1101と接して第2の電荷発生領域を設ける場合には、仕事関数の大きさを
考慮せずに様々な導電性材料を陽極1101に用いることができる。具体的には、仕事関
数の大きい材料だけでなく、仕事関数の小さい材料を用いることもできる。第2の電荷発
生領域および第1の電荷発生領域に適用することができる材料は、後述する。
《2.陰極に用いることができる材料》
陰極1102に接して第1の電荷発生領域1104cを、発光ユニット1103との間に
設ける場合、陰極1102は仕事関数の大小に関わらず様々な導電性材料を用いることが
できる。
なお、陰極1102および陽極1101のうち少なくとも一方を、可視光を透過する導電
膜を用いて形成する。例えば、陰極1102または陽極1101の一方を、可視光を透過
する導電膜を用いて形成し、他方を、可視光を反射する導電膜を用いて形成すると、一方
の面に光を射出する発光素子を構成できる。また、陰極1102および陽極1101の両
方を、可視光を透過する導電膜を用いて形成すると、両方の面に光を射出する発光素子を
構成できる。
可視光を透過する導電膜としては、例えば、インジウム−錫酸化物、珪素若しくは酸化珪
素を含有したインジウム−錫酸化物、チタンを含有したインジウム−錫酸化物、インジウ
ム−チタン酸化物、インジウム−タングステン酸化物、インジウム−亜鉛酸化物、タング
ステンを含有したインジウム−亜鉛酸化物等が挙げられる。また、光を透過する程度(好
ましくは、5nm以上30nm以下程度)の金属薄膜を用いることもできる。
可視光を反射する導電膜としては、例えば金属を用いれば良く、具体的には、銀、アルミ
ニウム、白金、金、銅等の金属材料またはこれらを含む合金材料が挙げられる。銀を含む
合金としては、銀−ネオジム合金、マグネシウム−銀合金等を挙げることができる。アル
ミニウムの合金としては、アルミニウム−ニッケル−ランタン合金、アルミニウム−チタ
ン合金、アルミニウム−ネオジム合金等が挙げられる。
《3.EL層に用いることができる材料》
上述した発光ユニット1103を構成する各層に用いることができる材料について、以下
に具体例を示す。
正孔注入層は、正孔注入性の高い物質を含む層である。正孔注入性の高い物質としては、
例えば、モリブデン酸化物やバナジウム酸化物、ルテニウム酸化物、タングステン酸化物
、マンガン酸化物等を用いることができる。この他、フタロシアニン(略称:HPc)
や銅フタロシアニン(略称:CuPc)等のフタロシアニン系の化合物、或いはポリ(3
,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT/PS
S)等の高分子等によっても正孔注入層を形成することができる。
なお、第2の電荷発生領域を用いて正孔注入層を形成してもよい。正孔注入層に第2の電
荷発生領域を用いると、仕事関数を考慮せずに様々な導電性材料を陽極1101に用いる
ことができるのは前述の通りである。第2の電荷発生領域を構成する材料については第1
の電荷発生領域と共に後述する。
《3.1正孔輸送層》
正孔輸送層は、正孔輸送性の高い物質を含む層である。正孔輸送層は、単層に限られず正
孔輸送性の高い物質を含む層を二層以上積層したものでもよい。電子よりも正孔の輸送性
の高い物質であればよく、特に10−6cm/Vs以上の正孔移動度を有する物質が、
発光素子の駆動電圧を低減できるため好ましい。
正孔輸送性の高い物質としては、芳香族アミン化合物(例えば、4,4’−ビス[N−(
1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(略称:NPBまたはα−NPD))
やカルバゾール誘導体(例えば、9−[4−(10−フェニル−9−アントラセニル)フ
ェニル]−9H−カルバゾール(略称:CzPA))などが挙げられる。また、高分子化
合物(例えば、ポリ(N−ビニルカルバゾール)(略称:PVK))等を用いることがで
きる。
《3.2発光層》
発光層は、発光物質を含む層である。発光層は、単層に限られず発光物質を含む層を二層
以上積層したものでもよい。発光物質は蛍光性化合物や、燐光性化合物を用いることがで
きる。発光物質に燐光性化合物を用いると、発光素子の発光効率を高められるため好まし
い。
発光物質として蛍光性化合物(例えば、クマリン545T)や燐光性化合物(例えば、ト
リス(2−フェニルピリジナト)イリジウム(III)(略称:Ir(ppy)))等
を用いることができる。
発光物質は、ホスト材料に分散させて用いるのが好ましい。ホスト材料としては、その励
起エネルギーが、発光物質の励起エネルギーよりも大きなものが好ましい。
ホスト材料として用いることができる材料としては、上述の正孔輸送性の高い物質(例え
ば、芳香族アミン化合物、カルバゾール誘導体、高分子化合物等)、後述の電子輸送性の
高い物質(例えば、キノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯体、オキサゾ
ール系やチアゾール系配位子を有する金属錯体等)などを用いることができる。
《3.3電子輸送層》
電子輸送層は、電子輸送性の高い物質を含む層である。電子輸送層は、単層に限られず電
子輸送性の高い物質を含む層を二層以上積層したものでもよい。正孔よりも電子の輸送性
の高い物質であればよく、特に10−6cm/Vs以上の電子移動度を有する物質が、
発光素子の駆動電圧を低減できるため好ましい。
電子輸送性の高い物質としては、キノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯
体(例えば、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(略称:Alq))、オキサゾー
ル系やチアゾール系配位子を有する金属錯体(例えば、ビス[2−(2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンズオキサゾラト]亜鉛(略称:Zn(BOX)))、その他の化合物(例え
ば、バソフェナントロリン(略称:BPhen))などが挙げられる。また、高分子化合
物(例えば、ポリ[(9,9−ジヘキシルフルオレン−2,7−ジイル)−co−(ピリ
ジン−3,5−ジイル)](略称:PF−Py))等を用いることができる。
《3.4電子注入層》
電子注入層は、電子注入性の高い物質を含む層である。電子注入層は、単層に限られず電
子注入性の高い物質を含む層を二層以上積層したものでもよい。電子注入層を設ける構成
とすることで陰極1102からの電子の注入効率が高まり、発光素子の駆動電圧を低減で
きるため好ましい。
電子注入性の高い物質としては、アルカリ金属(例えば、リチウム(Li)、セシウム(
Cs))、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム(Ca))、またはこれらの化合物(
例えば、酸化物(具体的には酸化リチウム等)、炭酸塩(具体的には炭酸リチウムや炭酸
セシウム等)、ハロゲン化物(具体的にはフッ化リチウム(LiF)、フッ化セシウム(
CsF)、フッ化カルシウム(CaF)))などが挙げられる。
また、電子注入性の高い物質を含む層を電子輸送性の高い物質とドナー性物質を含む層(
具体的には、Alq中にマグネシウム(Mg)を含有させたものなど)で形成してもよい
。なお、電子輸送性の高い物質に対するドナー性物質の添加量の質量比は0.001以上
0.1以下の比率が好ましい。
ドナー性の物質としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、またはこれら
の化合物の他、テトラチアナフタセン(略称:TTN)、ニッケロセン、デカメチルニッ
ケロセン等の有機化合物を用いることもできる。
《3.5電荷発生領域》
第1の電荷発生領域1104c、及び第2の電荷発生領域は、正孔輸送性の高い物質とア
クセプター性物質を含む領域である。なお、電荷発生領域は、同一膜中に正孔輸送性の高
い物質とアクセプター性物質を含有する場合だけでなく、正孔輸送性の高い物質を含む層
とアクセプター性物質を含む層とが積層されていても良い。但し、第1の電荷発生領域を
陰極側に設ける積層構造の場合には、正孔輸送性の高い物質を含む層が陰極1102と接
する構造となり、第2の電荷発生領域を陽極側に設ける積層構造の場合には、アクセプタ
ー性物質を含む層が陽極1101と接する構造となる。
なお、電荷発生領域において、正孔輸送性の高い物質に対して質量比で、0.1以上4.
0以下の比率でアクセプター性物質を添加することが好ましい。
電荷発生領域に用いるアクセプター性物質としては、遷移金属酸化物や元素周期表におけ
る第4族乃至第8族に属する金属の酸化物を挙げることができる。具体的には、酸化モリ
ブデンが特に好ましい。なお、酸化モリブデンは、吸湿性が低いという特徴を有している
また、電荷発生領域に用いる正孔輸送性の高い物質としては、芳香族アミン化合物、カル
バゾール誘導体、芳香族炭化水素、高分子化合物(オリゴマー、デンドリマー、ポリマー
等)など、種々の有機化合物を用いることができる。具体的には、10−6cm/Vs
以上の正孔移動度を有する物質であることが好ましい。但し、電子よりも正孔の輸送性の
高い物質であれば、これら以外のものを用いてもよい。
《電子リレー層》
電子リレー層1104bは、第1の電荷発生領域1104cにおいてアクセプター性物質
がひき抜いた電子を速やかに受け取ることができる層である。従って、電子リレー層11
04bは、電子輸送性の高い物質を含む層であり、またそのLUMO準位は、第1の電荷
発生領域1104cにおけるアクセプター性物質のアクセプター準位と、当該電子リレー
層が接する発光ユニット1103のLUMO準位との間に位置する。具体的には、およそ
−5.0eV以上−3.0eV以下とするのが好ましい。
電子リレー層1104bに用いる物質としては、ペリレン誘導体(例えば、3,4,9,
10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物(略称:PTCDA))や、含窒素縮合芳香族
化合物(例えば、ピラジノ[2,3−f][1,10]フェナントロリン−2,3−ジカ
ルボニトリル(略称:PPDN))などが挙げられる。
なお、含窒素縮合芳香族化合物は、安定な化合物であるため電子リレー層1104bに用
いる物質として好ましい。さらに、含窒素縮合芳香族化合物のうち、シアノ基やフルオロ
基などの電子吸引基を有する化合物を用いることにより、電子リレー層1104bにおけ
る電子の受け取りがさらに容易になるため、好ましい。
《電子注入バッファー》
電子注入バッファーは、電子注入性の高い物質を含む層である。電子注入バッファー11
04aは、第1の電荷発生領域1104cから発光ユニット1103への電子の注入を容
易にする層である。電子注入バッファー1104aを第1の電荷発生領域1104cと発
光ユニット1103の間に設けることにより、両者の注入障壁を緩和することができる。
電子注入性が高い物質としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、または
これらの化合物などが挙げられる。
また、電子注入性の高い物質を含む層を電子輸送性の高い物質とドナー性物質を含む層で
形成してもよい。
<発光素子の作製方法>
発光素子の作製方法の一態様について説明する。下部電極上にこれらの層を適宜組み合わ
せてEL層を形成する。EL層は、それに用いる材料に応じて種々の方法(例えば、乾式
法や湿式法等)を用いることができ、例えば、真空蒸着法、転写法、印刷法、インクジェ
ット法またはスピンコート法などを選んで用いればよい。また、各層で異なる方法を用い
て形成してもよい。EL層上に上部電極を形成し、発光素子を作製する。
以上のような材料を組み合わせることにより、本実施の形態に示す発光素子を作製するこ
とができる。この発光素子からは、上述した発光物質からの発光が得られ、その発光色は
発光物質の種類を変えることにより選択できる。
また、発光色の異なる複数の発光物質を用いることにより、発光スペクトルの幅を拡げて
、例えば白色発光を得ることもできる。白色発光を得る場合には、例えば、発光物質を含
む層を少なくとも2つ備える構成とし、それぞれの層を互いに補色の関係にある色を呈す
る光を発するように構成すればよい。具体的な補色の関係としては、例えば青色と黄色、
あるいは青緑色と赤色等が挙げられる。
さらに、演色性の良い白色発光を得る場合には、発光スペクトルが可視光全域に拡がるも
のが好ましく、例えば、一つの発光素子が、青色を呈する光を発する層、緑色を呈する光
を発する層、赤色を呈する光を発する層を備える構成とすればよい。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様の電子機器について、図11を参照しながら説明する
本発明の一態様の電子機器は、本発明の一態様の発光モジュールを備える表示部を有し、
当該表示部に画像を表示できる。例えば、放送もしくは配信される映像情報または情報記
録媒体に保存された映像情報を表示できる。情報処理装置が処理した情報を表示できる。
または、操作パネル等に操作の用に供される画像を表示できる。
映像情報を表示する電子機器の一例として、テレビジョン装置やデジタルフォトフレーム
をその一例に挙げることができる。
情報処理装置の一例として、コンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラまた
は携帯情報端末などを挙げることができる。
その他の電子機器として、時計、携帯電話機、携帯型ゲーム機および大型ゲーム機(パチ
ンコ機など)、音響再生装置の操作パネルなどを挙げることができる。
<テレビジョン装置>
テレビジョン装置7100は、スタンド7105が支持する筐体7101に組み込まれた
表示部7103を有する(図11(A)参照)。また、本発明の一態様の発光モジュール
を備える表示部7103を有し、画像を表示できる。
リモートコントローラ7110は、テレビジョン装置7100を操作することができ、例
えば表示部7103に表示する映像情報の選択または音量の調整等をすることができる。
リモートコントローラ7110は情報入出力パネル7107および操作キー7109等を
有する。
表示部7103に表示する映像は、放送または配信される情報を受信するための受信機や
モデムから供給される。
インターネットに接続し、情報を双方向(送信者と受信者間、あるいは受信者間同士など
)に通信してもよい。
<情報処理装置>
情報処理装置の一例として、コンピュータを図11(B)に示す。コンピュータは、本体
7201、筐体7202、表示部7203、キーボード7204、外部接続ポート720
5、ポインティングデバイス7206等を備える。また、本発明の一態様の発光モジュー
ルを備える表示部7203を有し、画像を表示できる。
<遊技機>
携帯型遊技機の一例を図11(C)に示す。例示する携帯型遊技機は、筐体7301と、
連結部7303により開閉可能に連結されている筐体7302の2つの筐体で構成されて
いる。筐体7301には第1の表示部7304が組み込まれ、筐体7302には第2の表
示部7305が組み込まれている。また、本発明の一態様の発光モジュールを備える第1
の表示部7304および第2の表示部7305を有し、画像を表示できる。
また、スピーカ部7306、記録媒体挿入部7307、LEDランプ7308、入力手段
(操作キー7309、接続端子7310、センサ7311(力、変位、位置、速度、加速
度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、
電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、においまたは赤外線を測定する機
能を含むもの)、マイクロフォン7312)等を備えている。
記録媒体に記録されているプログラムまたはデータを読み出して第1の表示部7304お
よび第2の表示部7305に表示する機能や、他の携帯型遊技機と無線通信を行って情報
を共有する機能を有する。
<携帯電話>
携帯電話機の一例を図11(D)に示す。携帯電話機7400は、筐体7401に組み込
まれた表示部7402の他、操作ボタン7403、外部接続ポート7404、スピーカ7
405、マイク7406などを備えている。また、本発明の一態様の発光モジュールを備
える表示部7402を有し、画像を表示できる。
表示部7402は、近接センサを有し、指などで触れるまたは近づけることで、情報を入
力することができる。
また、ジャイロ、加速度センサ等の傾きを検出するセンサを有する検出装置を設けて、携
帯電話機7400の向き(縦か横か)を判断して、表示部7402の画面表示を自動的に
切り替えるようにすることができる。
表示部7402は、二次元型のイメージセンサとして機能させることもできる。例えば、
表示部7402に触れた掌の掌紋、指の指紋等、近赤外光を発光するバックライトまたは
センシング用光源を用いて撮像できる掌静脈、指静脈等の画像を用いて、本人認証を行う
ことができる。
<携帯情報端末>
折りたたみ式の携帯情報端末の一例を図11(E)に示す。携帯情報端末7450は、ヒ
ンジ7454で接続された筐体7451Lと筐体7451Rを備えている。また、操作ボ
タン7453、左側スピーカ7455Lおよび右側スピーカ7455Rの他、携帯情報端
末7450の側面には図示されていない外部接続ポート7456を備える。なお、筐体7
451Lに設けられた表示部7452Lと、筐体7451Rに設けられた表示部7452
Rが互いに対峙するようにヒンジ7454を折り畳むと、2つの表示部を筐体で保護する
ことができる。また、本発明の一態様の発光モジュールを備える表示部7452Lと表示
部7452Rを有し、画像を表示できる。
また、携帯情報端末7450に、ジャイロ、加速度センサ、GPS(Global Po
sitioning System)受信機、ビデオカメラを搭載することもできる。例
えば、ジャイロ、加速度センサ等の傾きを検出するセンサを有する検出装置を設けること
で、携帯情報端末7450の向き(縦か横か)を判断して、表示する画面の向きを自動的
に切り替えるようにすることができる。
また、携帯情報端末7450はネットワークに接続できる。携帯情報端末7450はイン
ターネット上の情報を表示できる他、ネットワークに接続された他の電子機器を遠隔から
操作する端末として用いることができる。
<照明装置>
照明装置の一例を図11(F)に示す。照明装置7500は、筐体7501に組み込まれ
た発光装置7503a、発光装置7503b、発光装置7503cおよび発光装置750
3dを備える。照明装置7500は、天井や壁等に取り付けることが可能である。また、
本発明の一態様の発光モジュールを備える発光装置を有する。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
本実施例では、本発明の一態様の発光パネルに適用可能な突起と隔壁の作製方法について
、図13および図14を参照しながら説明する。
なお、図13(A−1)乃至(D−1)は図3(A)に示す上面図の切断線X1−X2に
おける断面を説明する図であり、図13(A−2)乃至(D−2)は切断線Y1−Y2に
おける断面を説明する図である。
図13は本発明の一態様の発光パネルに適用可能な突起と隔壁の作製方法を説明する断面
図である。具体的には、突起225Fおよび隔壁228Fの作製方法を説明する図である
。なお、本実施例で実施した突起と隔壁の作製方法は、実施の形態3で説明した突起と隔
壁の作製方法の変形例と言うことができる。
図14は、図13を用いて説明する方法で作製した突起225Fと隔壁228Fの断面の
走査透過電子顕微鏡法による観察像(Zコントラスト像)の写真である。
本実施例では、突起225Fと隔壁228Fを、あらかじめガラス基板上に形成された画
素回路の絶縁膜の絶縁表面221に作製した。なお、当該画素回路と下部電極を電気的に
接続するための図示されていない開口部が、絶縁膜の絶縁表面221に設けられている。
<第1のステップ>
第1のステップにおいて、反射膜251を形成した。
具体的には、厚さ50nmのチタン膜、厚さ200nmのアルミニウム膜および厚さ5n
mのチタン膜を、スパッタリング法を用いて絶縁膜の絶縁表面221と図示されていない
開口部とにこの順に積層した。
レジストマスクを形成し、ドライエッチング法により不要な部分を除去し、反射膜251
を形成した。なお、反射膜251は図示されていない開口部を介して画素回路と電気的に
接続され、後に形成する下部電極に電力を供給することができる。
<第2のステップ>
第2のステップにおいて、反射膜251を覆う保護膜223を形成した(図13(A−1
)および図13(A−2)参照)。
なお、保護膜223は、突起225Fを形成する第3のステップにおいて反射膜251を
保護するための膜である。
具体的には、厚さ100nmの珪素を含むインジウムスズ酸化物膜を、スパッタリング法
を用いて反射膜251を覆うように成膜し、レジストマスクを用いたエッチング法により
突起を形成する部分から除去した。
<第3のステップ>
第3のステップにおいて、傾斜する側壁を有する突起を、保護膜223上に形成する(図
13(B−1)および図13(B−2)参照)。
具体的には、厚さ100nmのチタン膜、厚さ1000nmのアルミニウム膜および厚さ
100nmのチタン膜を、この順にスパッタリング法を用いて保護膜223上に積層した
レジストマスクを形成し、エッチング法により可視光を反射する膜の不要な部分を除去し
、傾斜する側壁を備える突起225Fを形成した。なお、突起225Fは、チタンの膜2
25c、アルミニウムの膜225aおよびチタンの膜225bがこの順で積層された構造
を有する。
次いで、レジストマスクを除去し、その後、保護膜223を除去した。
<第4のステップ>
第4のステップにおいて、下部電極を形成した。
具体的には、珪素を含むインジウムスズ酸化物膜を用いて、厚さが82nmの第1の下部
電極251R、厚さが45nmの第2の下部電極251Gおよび図示されていない厚さが
5nmの第3の下部電極を作製した。
なお、珪素を含むインジウムスズ酸化物膜は、スパッタリング法を用いて反射膜251上
に成膜し、レジストマスクを用いたエッチング法により不要な部分を除去した。
<第5のステップ>
第5のステップにおいて、下部電極の端部および突起225Fの側壁に重なる透光性の隔
壁228Fを形成した。また、スペーサ229を隔壁228Fに重ねて形成した(図13
(C−1)および図13(C−2)参照)。
具体的には、感光性のポリイミドを含む膜を成膜した。そして、開口部を、第1の下部電
極251R、第2の下部電極251Gおよび図示されていない第3の下部電極並びに突起
225Fに重なる位置に形成した。
なお、隔壁228Fの厚さを1.5μmにした。また、スペーサ229を隔壁228Fと
同じ材料を用いて形成し、高さを2.0μmにした。
<第6のステップ>
第6のステップにおいて、拡張部225Wと狭窄部225Nを突起225Fに形成した(
図6(D−1)および図6(D−2)参照)。
開口部にある突起225Fを除いた部分を保護するレジストマスク(図示せず)を形成し
、開口部にある突起225Fのアルミニウムの膜225aを、硝酸およびリン酸を含むエ
ッチング液を用いて選択的にウエットエッチングした。
エッチングされにくいチタンの膜225bを含む拡張部225Wと、アルミニウムの膜2
25aを含む狭窄部225Nを突起225Fに形成することができた。その後、レジスト
マスクを除去した。
以上の第1のステップから第6のステップを有する方法により作製した突起225Fおよ
び隔壁228Fの断面の、走査透過電子顕微鏡法を用いた観察像(Zコントラスト像)の
写真を図14に示す。
このように、下部電極に向かって68.6°の角度で傾斜する側壁を備える突起225F
を形成できた。
また、狭窄部からひさし状に1207nm延在する拡張部を形成することができた。
本実施例では、本発明の一態様の発光パネルに適用可能な突起と隔壁について、図15を
参照しながら説明する。具体的には、実施の形態2の変形例4で説明した構造を有する突
起と隔壁を作製した結果を説明する。
なお、図15は、本実施例で作製した突起と隔壁の断面の走査透過電子顕微鏡法による観
察像(Zコントラスト像)の写真である。
本実施例では、隔壁228Eおよび突起225Eまたは突起225E(2)を、あらかじ
めガラス基板上に形成された画素回路の絶縁膜の絶縁表面221E上に作製した。なお、
心材部225eを感光性のポリイミドを用いて形成した。
このように、下部電極に向かって68.9°の角度で傾斜する側壁を備える突起225E
を形成できた(図15(A)参照)。また、下部電極に向かって44.4°の角度で傾斜
する側壁を備える突起225Eを形成できた(図15(B)参照)。このように、樹脂を
突起の心材部225eに含ませることにより、多様な角度で傾斜する側壁を備える突起を
提供できる。
200 発光パネル
200B 発光パネル
200C 発光パネル
200D 発光パネル
200E 発光パネル
201 領域
202 領域
221 絶縁表面
221D 絶縁表面
221E 絶縁表面
221e 凹部
223 保護膜
225 突起
225a 膜
225A 突起
225b 膜
225c 膜
225C 突起
225D 突起
225e 心材部
225E 突起
225E(2) 突起
225F 突起
225N 狭窄部
225s 側壁
228 隔壁
228B 隔壁
228E 隔壁
228F 隔壁
228H 開口部
229 スペーサ
250G 発光素子
250R 発光素子
251 反射膜
251R 第1の下部電極
251G 第2の下部電極
251s 側壁
252 上部電極
253 発光性の有機化合物を含む層
260 光学接合層
267BM 遮光層
267G 着色層
267p 反射防止層
267R 着色層
270 対向基板
280G 発光モジュール
280R 発光モジュール
280RA 発光モジュール
291 レジストマスク
500 発光装置
501 表示領域
502 画素
502R 副画素
502t トランジスタ
503c 容量
503g 走査線駆動回路
503s データ線駆動回路
503t トランジスタ
505 封止材
510 基板
511 配線
518 端子
521 絶縁膜
525 突起
528 隔壁
528H 開口部
551R 第1の下部電極
552 上部電極
553a 発光ユニット
553b 発光ユニット
553 発光性の有機化合物を含む層
554 中間層
550R 発光素子
560 光学接合層
567BM 遮光層
567p 反射防止層
567R 着色層
570 対向基板
580R 発光モジュール
1101 陽極
1102 陰極
1103 発光ユニット
1103a 発光ユニット
1103b 発光ユニット
1104 中間層
1104a 電子注入バッファー
1104b 電子リレー層
1104c 電荷発生領域
1113 正孔注入層
1114 正孔輸送層
1115 発光層
1116 電子輸送層
1117 電子注入層
7100 テレビジョン装置
7101 筐体
7103 表示部
7105 スタンド
7107 情報入出力パネル
7109 操作キー
7110 リモートコントローラ
7201 本体
7202 筐体
7203 表示部
7204 キーボード
7205 外部接続ポート
7206 ポインティングデバイス
7301 筐体
7302 筐体
7303 連結部
7304 表示部
7305 表示部
7306 スピーカ部
7307 記録媒体挿入部
7308 LEDランプ
7309 操作キー
7310 接続端子
7311 センサ
7312 マイクロフォン
7400 携帯電話機
7401 筐体
7402 表示部
7403 操作ボタン
7404 外部接続ポート
7405 スピーカ
7406 マイク
7450 携帯情報端末
7451L 筐体
7451R 筐体
7452L 表示部
7452R 表示部
7453 操作ボタン
7454 ヒンジ
7455L 左側スピーカ
7455R 右側スピーカ
7456 外部接続ポート
7500 照明装置
7501 筐体
7503a 発光装置
7503b 発光装置
7503c 発光装置
7503d 発光装置

Claims (1)

  1. 絶縁表面上の第1の電極と、
    前記第1の電極上の発光層と、
    前記発光層上の第2の電極と、
    前記絶縁表面上の導電膜と、
    前記第2の電極上、及び前記導電膜上の第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上の第2の絶縁膜と、を有し、
    前記第2の電極の上面は、前記第1の絶縁膜と接する領域と、前記第1の絶縁膜と接しない領域と、を有し、
    前記第2の電極の側面は、前記第1の絶縁膜と接する発光モジュール。
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