JP2019219154A - 気流制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コミュニケーション時の感染リスクを低減することができる気流制御システムを提供すること。【解決手段】室内の上方に設置され、室内の天井面に沿って空気を送風する送風機器20と、天井面または天井面から所定距離離れた位置、かつ、送風機器20と離間した位置に、それぞれ離間して設置され、送風機器20により送風される空気の流れである気流の向きを制御する複数の気流制御板30と、複数の気流制御板30のうち、室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定することで、当該2人の間に気流が流れるように制御する制御部10とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、気流制御システムに関する。
例えば、介護施設では、高齢者である入居者の感染症対策が重要である。介護施設では、一般的には、外部からの訪問者によりウイルスが介護施設内に持込まれ、入居者に感染する。そして、場合によっては、介護施設内で2次感染が起こり、感染拡大へとつながる。
そのため、介護施設では、訪問者が行う自己の体調に関する自己申告に基づいた感染症対策をしている。さらに、介護施設内では、2次感染が発生しにくい温湿度を維持するといった環境制御を行うことで2次感染症対策をしている。
しかしながら、これらの感染症対策では、訪問者と入居者とが会話しているなどのコミュニケーション時における感染症対策には不十分である。例えば、訪問者が感染している場合、その訪問者の呼気を入居者が直接浴びることにより、入居者は、訪問者の呼気に含まれる高濃度のウイルスを直接吸い込む可能性がある。また、コミュニケーション時における訪問者の咳またはクシャミについても同様である。
このように、コミュニケーション時には呼気、咳またはクシャミにより、感染者と非感染者の間に比較的高濃度のウイルスが感染者から非感染者に向かって放出されている。そのため、非感染者の感染リスクを低減させるためには、感染者から放出されている比較的高濃度のウイルスを速やかに拡散させ、非感染者に高濃度のウイルスを届かせないようにさせる必要がある。
そこで、例えば、室内の天井に設置され、空気吹出方向が水平方向から下方吹きに制御できる空調機器に関する技術が開示されている(例えば特許文献1)。特許文献1によれば、検知領域に人が存在するかを検知する赤外線センサの検知結果を用いて、空調機器の空気吹出方向を制御する。
特開2004−150731号公報
しかしながら、特許文献1では、感染者と非感染者の間に空気吹出方向を制御することまでは開示されていないため、コミュニケーション時の感染リスクを低減することにならない。より具体的には、例えば、空調機器の下方向に近い側に感染者が位置し、遠い側に非感染者が位置する場合、空調機器の空気吹出方向を下方吹きに制御したとしても、空気は感染者から非感染者に向かう気流とならざるを得ない。つまり、場合によっては、コミュニケーション時において、感染者からさらに別人に感染する2次感染リスクが増大する恐れがある。
そこで、本発明は、上述の事情を鑑みてなされたもので、コミュニケーション時の感染リスクを低減することができる気流制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る気流制御システムは、室内の上方に設置され、前記室内の天井面に沿って空気を送風する送風機器と、前記天井面または前記天井面から所定距離離れた位置、かつ、前記送風機器と離間した位置に、それぞれ離間して設置され、前記送風機器により送風される空気の流れである気流の向きを制御する複数の気流制御板と、前記複数の気流制御板のうち、前記室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定することで、前記2人の間に気流が流れるように制御する制御部とを備える。
なお、これらの個々の具体的な態様は、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体で実現されてもよく、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の気流制御システムによれば、コミュニケーション時の感染リスクを低減することができる。
実施の形態1における気流制御システムの構成の一例を示す図である。 実施の形態1における気流制御システムの構成の配置例を示す部屋の側面図である。 実施の形態1における気流制御システムの構成の配置例を示す部屋の側面図である。 実施の形態1における気流制御システムの構成の配置例を示す部屋の側面図である。 実施の形態1における気流制御システムの動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2における気流制御システムの構成の一例を示す図である。 実施の形態2における気流制御システムの構成の配置例を示す部屋の側面図である。 実施の形態2における気流制御システムの動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3における気流制御システムの構成の一例を示す図である。 実施の形態3における気流制御システムの構成の配置例を示す部屋の上面図である。 実施の形態3における気流制御システムの動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3の変形例における気流制御システムの構成の配置例を示す部屋の側面図である。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る気流制御システムは、室内の上方に設置され、前記室内の天井面に沿って空気を送風する送風機器と、前記天井面または前記天井面から所定距離離れた位置、かつ、前記送風機器と離間した位置に、それぞれ離間して設置され、前記送風機器により送風される空気の流れである気流の向きを制御する複数の気流制御板と、前記複数の気流制御板のうち、前記室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定することで、前記2人の間に気流が流れるように制御する制御部とを備える。
これによれば、一方が感染者であり他方が非感染者である2人の位置関係によらず、常に感染者と非感染者の間に上から下方向への気流を発生することができるので、感染者が放出する高濃度のウイルスを速やかに拡散させ、感染リスクを低減させることができる。それにより、コミュニケーション時の感染リスクを低減することができる。
ここで、前記複数の気流制御板はそれぞれ、可動し、前記制御部に選定されていない場合には、前記天井面と略平行になるように位置し、前記制御部は、前記第1気流制御板を選定した場合、前記第1気流制御板に、前記略平行と所定の角度をなす位置に動く旨を指示することで、前記2人の間に気流が流れるように制御する。これにより、送風機器から送風された空気の気流の向きを、第1気流制御板の位置と2人の位置とに応じて変更させることができるので、2人の間に流れる気流を適切に発生させることができる。
また、前記制御部は、前記天井面における前記室内に存在する2人の間の位置及び前記天井面における前記第1気流制御板の位置の距離と、前記天井面の高さとを用いて、前記所定の角度を算出する。これにより、第1気流制御板の位置と2人の位置とに応じた所定の角度を算出することができるので、2人の間に流れる気流を適切に発生させることができる。
また、さらに、 前記室内に存在する人の位置を検知するセンサ部を備え、前記制御部は、前記センサ部が検知した前記人の位置を用いて、前記室内に存在する2人の間の位置を算出するとしてもよい。これにより、室内に存在する2人の位置を検知でき、2人の間の位置を算出することができる。
また、前記送風機器が送風方向を変更できる場合、前記制御部は、前記送風機器に、前記送風機器から前記第1気流制御板が設置されている位置の方向を、送風方向として指示することで、前記2人の間に気流が流れるように制御するとしてもよい。これにより、選定された第1気流制御板に対して選択的に空気を送風することができるので、2人の間に適切に気流を発生させることができる。
また、前記制御部は、前記送風機器に、前記送風方向として、前記送風機器から前記第1気流制御板が設置されている位置の方向を指示するとともに、前記送風機器から前記第1気流制御板が設置されている位置の距離に応じて前記送風機器が送風する空気の量を指示するとしてもよい。これにより、送風機器は必要に応じた風量で送風できるので、過剰な空気の量で送風しなくてよくなり省エネを図れる。
また、前記送風機器は、さらに、俯仰角可変に空気を送風する調節機構を有し、前記制御部は、さらに、前記室内に存在する2人の間の位置が前記送風機器から所定範囲内に含まれる場合、前記送風機器に、前記送風機器から見た前記2人の間の位置の方向が、送風方向となる俯仰角を指示することで、前記2人の間に気流が流れるように制御し、前記所定範囲は、前記複数の気流制御板のうち最も前記送風機器に近い気流制御板の位置と前記送風機器の位置との距離よりも短い領域であるとしてもよい。これにより、2人の位置が送風機器と設置された複数の気流制御板との間の領域に2人の位置が含まれていても、送風機器から送風された空気の気流の向きを、2人の間に変更できるので、2人に流れる気流を適切に発生させることができる。
また、前記2人の間は、前記室内に存在する2人それぞれの位置の略中点であるとしてもよい。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータで読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、使用手順、通信手順等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
(実施の形態1)
以下では、図面を参照しながら実施の形態1に係る気流制御システムの説明を行う。
[気流制御システム1の構成]
図1は、実施の形態1における気流制御システム1の構成の一例を示す図である。本実施の形態における気流制御システム1は、感染者と非感染者との位置関係によらず、常に感染者と非感染者との間に上から下方向への気流を発生させることができる。気流制御システム1は、図1に示すように、制御部10と、送風機器20と、複数の気流制御板30とを備える。また、図1にはさらに、センサ部40が示されている。なお、気流制御システム1は、センサ部40を備えるとしてもよい。
図2A〜図2Cは、実施の形態1における気流制御システム1の構成の配置例を示す部屋100の側面図である。図2A〜図2Cでは、気流制御システム1の構成の配置例のバリエーションが示されている。また、図2A〜図2Cでは、対話中などのコミュニケーション時における、感染者である人51及び非感染者である人52も示されている。
[制御部10]
制御部10は、複数の気流制御板30のうち、室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定することで、2人の間に気流が流れるように制御する。ここで、制御部10は、センサ部40が検知した2人の位置を用いて、室内に存在する2人の間の位置を算出すればよい。なお、室内に存在する2人の間は、当該室内に存在する2人それぞれの位置の略中点であってもよい。
また、制御部10は、第1気流制御板を選定した場合、第1気流制御板に、天井面と所定の角度をなす位置に動く旨を指示することで、2人の間に気流が流れるように制御する。本実施の形態では、所定の角度は約90度であり、制御部10は、複数の気流制御板30それぞれを、天井面と所定の角度に開く、または、天井面と略平行となる角度に閉じる制御を行うことができる。
図2Aに示す例では、制御部10は、センサ部40が検知した、部屋100の室内に存在する人51及び人52の位置を取得し、取得した人51及び人52の位置を用いて、2人それぞれの位置の間を算出する。制御部10は、算出した人51及び人52の間の位置に対応する第1気流制御板として、人51及び人52の間の上方に位置する気流制御板30を選定する。そして、制御部10は、人51及び人52の間の上方に位置する気流制御板30に、天井面と略90度をなす位置に動く旨を指示する。これにより、制御部10は、送風機器20から送風された空気の気流103の向きを、選定した気流制御板30により変更させることができ、向きを変更させた気流104を、人51及び人52の間に流れるようすることができる。
なお、制御部10は、CPU、メモリ、通信装置等を備えたコンピュータにより実現される。制御部10は、図1に示すようにネットワークに接続され、ネットワークを介して送風機器20及び複数の気流制御板30に接続されていてもよい。また、制御部10は、無線または有線により送風機器20及び複数の気流制御板30と通信してもよい。また、図2A及び図2Bでは、制御部10は、部屋100の壁面102に設置され、送風機器20と異なっている場合の例が示されているが、これに限らない。図2Cに示すように、制御部10は、送風機器20に含まれるとしてもよい。また、制御部10は、送風機器20の電源をオンまたはオフする指示を送風機器20に送ることで、送風機器20の電源をオンまたはオフするとしてもよい。
[送風機器20]
送風機器20は、室内の上方に設置され、室内の天井面に沿って空気を送風する。送風機器20は空気を送風することにより空気の流れを生成する。送風機器20は、例えば、室内に空調空気を吹き出す空気調和機であってもよいし、室内の天井面に沿って空気を送風するエアコン、サーキュレータなどの機器であってもよい。
図2A〜図2Cに示すように、送風機器20は、部屋100の壁面102の上方に設置され、部屋100の天井面101に沿って空気を送風する。例えば、送風機器20は、天井面101と接するように、壁面102の上方に設置されてもよいし、天井面101と所定距離離間した状態で壁面102の上方に設置されてもよい。もちろん、送風機器20は、天井面101に設置されていてもよい。
また、送風機器20は、図1に示すようにネットワークに接続されていてもよいし、無線または有線により制御部10と通信してもよい。送風機器20は、制御部10から、電源をオンまたはオフする旨の指示を取得すると、電源をオンまたはオフするとしてもよい。
なお、送風機器20は、図2A及び図2Bに示すように、制御部10を内部に備えなくてもよいし、図2Cに示すように制御部10を内部に備えるとしてもよい。
[気流制御板30]
複数の気流制御板30は、天井面または当該天井面から所定距離離れた位置、かつ、送風機器20と離間した位置に、それぞれ離間して設置される。複数の気流制御板30は、送風機器20により送風される空気の流れである気流の向きを制御することができる。また、複数の気流制御板30はそれぞれ、可動し、制御部10に選定されていない場合には、天井面と略平行になるように位置する。
本実施の形態では、複数の気流制御板30それぞれは、例えば図1に示すように、通信部301と可動部302と板部303とを有する。また、複数の気流制御板30それぞれは、離間して設置されており、天井面と所定の角度に開く、または、天井面と略平行となる角度に閉じることができる。また、複数の気流制御板30それぞれは、例えば図2A〜図2Cに示すように、部屋100の天井面101における送風機器20と離間した位置に設置される。なお、複数の気流制御板30それぞれは、部屋100の天井面101に接して設置される場合に限らず、部屋100の天井面101から所定距離離れた位置に設置されてもよい。
通信部301は、プロセッサ及び通信I/F等により実現される。通信部411は、図1に示すネットワークを介して制御部10と通信するとしてもよいし、有線通信もしくは無線通信により直接制御部10と通信してもよい。本実施の形態では、通信部301は、制御部10からの指示を受信し、可動部302に、板部303を開く指示すなわち室内の天井面と略90度をなす位置に動く旨を示す指示を伝達する。
可動部302は、通信部301から伝達された指示に従って、板部303を開かせるすなわちを室内の天井と略90度をなす位置に動かす。これにより、選定された気流制御板30の板部303に、送風機器20から送風された空気の気流の向きを変更させることができ、2人の間に流れる気流を発生させることができる。
また、可動部302は、属する気流制御板30の選定が制御部10によりされていない場合には、板部303を天井面と略平行になるように動かす。
板部303は、例えば略矩形状の板からなり、例えば図2A及び図2Cに示されるように、可動部302により天井面101と略平行となる角度、または、天井面101と略90度になるよう動かされる。なお、板部303は、略矩形状の板に限らず、楕円状または多角形状であってもよい。一定の面積があり、送風機器20から送風された空気の気流103の大半の向きを変更できれば形状は問わない。
また、板部303は、可動部302と直接連結されていてもよいし、例えば図2Bに示すように、1以上の棒状の連結部304を介して可動部302と連結されていてもよい。この場合、板部303は、天井面101と略90度になるように、かつ、天井面101と所定距離離間するように動かされる。ここで、一定の距離は、板部303が天井面101と略90度に位置するときに、送風機器20から送風された空気の気流103の大半(例えば75%以上)の向きを変更できる距離であればよい。
[センサ部40]
センサ部40は、室内に存在する人の位置を検知する。
本実施の形態では、センサ部40は、例えば図1に示すように、通信部411と人検知部412とを有する。センサ部40は、例えば図2A及び図2Bに示すように、部屋100の上方に、送風機器20と異なる位置に設置されてもよいし、図2Cに示すように送風機器20に含まれるとしてもよい。
通信部411は、プロセッサ及び通信I/F等により実現される。通信部411は、図1に示すネットワークを介して制御部10と通信するとしてもよいし、有線通信もしくは無線通信により直接制御部10と通信してもよい。通信部411は、制御部10に対して、人検知部412の検知結果を送信または伝達する。
人検知部412は、室内に存在する1以上の人それぞれの位置を検知する。人検知部412は、例えば人感センサ、カメラなどの撮像装置などである。人検知部412は、検知結果を通信部411を介して制御部10に送信する。人検知部412は、室内に人が存在しないことを検知した場合には、その旨を示す検知結果を制御部10に送信してもよい。
なお、図2A及び図2Bに示すように、センサ部40は、送風機器20に含まれず、部屋100の天井面101付近に設置される場合の例が示されてるが、これに限らない。図2Cに示すように、センサ部40は、制御部10とともに送風機器20に含まれるとしてもよい。
[気流制御システム1の動作]
以上のように構成される気流制御システム1の動作について以下説明する。
図3は、実施の形態1における気流制御システム1の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、気流制御システム1の電源をオンする(S1)。より具体的には、制御部10は、送風機器20の電源をオンして、送風機器20に、室内の天井面に沿って空気を送風させる。
次に、気流制御システム1は、室内に存在する人の位置を検知する(S2)。より具体的には、図2Aに示す例で説明すると、センサ部40は、部屋100に存在する人51及び人52の位置を検知し、この検知結果を制御部10に送信する。
次に、気流制御システム1は、室内に存在する2人の間の位置を算出する(S3)。より具体的には、図2Aに示す例で説明すると、制御部10は、センサ部40から検知結果を取得し、検知結果に示される部屋100に存在する人51及び人52の間の位置を算出する。ここで、人51及び人52の間の位置は、人51及び人52の中点の位置であってもよい。
次に、気流制御システム1は、室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定する(S4)。より具体的には、図2Aに示す例で説明すると、制御部10は、部屋100に存在する人51及び人52の間の位置の上方の天井面101の位置に最も近い位置にある気流制御板30を選定する。図2Aでは、3つの気流制御板30のうち最も右側にある気流制御板30を第1気流制御板として選定している。そして、制御部10は、人51及び人52の間の上方に位置する気流制御板30に、開く旨すなわち天井面と略90度をなす位置に動く旨を指示する。
これにより、制御部10は、送風機器20から送風された空気の気流103の向きを、選定した気流制御板30により変更させることができ、向きを変更させた気流104を、人51及び人52の間に流れるようにすることができる。
[効果等]
以上のように、本実施の形態の気流制御システム1は、室内に存在する人51及び人52の間の位置に対応する第1気流制御板を選定して、天井面と略90度をなす位置に動かす。これにより、送風機器20から送風された空気の気流103の向きを変更させて人51及び人52の間に流れるようすることができる。つまり、一方が感染者であり他方が非感染者である2人の位置関係によらず、常に感染者と非感染者の間に上から下方向への気流を発生することができるので、感染者が放出する高濃度のウイルスを速やかに拡散させ、感染リスクを低減させることができる。それにより、コミュニケーション時の感染リスクを低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、選定された気流制御板30は、天井面と略90度に開いて、送風機器20から送風された空気の気流の向きを変更するとして説明していたが、これに限らない。気流制御板30Aは、制御部10の指示に応じた所定の角度に開くことにより、送風機器20から送風された空気の気流の向きを変更してもよい。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
[気流制御システム1Aの構成]
図4は、実施の形態2における気流制御システム1Aの構成の一例を示す図である。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。本実施の形態における気流制御システム1Aは、図4に示すように、制御部10Aと、送風機器20と、複数の気流制御板30Aとを備える。
図5は、実施の形態2における気流制御システム1Aの構成の配置例を示す部屋100の側面図である。なお、図2A等と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図5では、図2A等と同様に、感染者である人51及び非感染者である人52も示されている。
[制御部10A]
制御部10Aは、複数の気流制御板30Aのうち、室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定することで、2人の間に気流が流れるように制御する。
また、制御部10Aは、第1気流制御板を選定した場合、第1気流制御板に、天井面と所定の角度をなす位置に動く旨を指示することで、2人の間に気流が流れるように制御する。
ここで、制御部10Aは、センサ部40が検知した2人の位置を用いて、室内に存在する2人の間の位置を算出する。また、制御部10Aは、天井面における室内に存在する2人の間の位置及び天井面における第1気流制御板の位置の距離と、天井面の高さとを用いて、所定の角度を算出する。そして、制御部10Aは、選定した第1気流制御板に所定の角度に開くように指示する。
本実施の形態では、制御部10Aは、第1気流制御板を選定したら、アークタンジェントを用いて、所定の角度を算出する。アークタンジェントの値は、三角形の底辺と長さの値から算出できる。したがって、制御部10Aは、例えば、ARCTAN{(人位置の中点と第1気流制御板との距離)/天井高さ}×180/π+90°といった式を用いて、所定の角度を算出できる。
図5に示す例では、制御部10Aは、センサ部40が検知した、部屋100の室内に存在する人51及び人52の位置を取得し、取得した人51及び人52の位置を用いて、2人の位置の間の略中点53を算出する。続いて、制御部10Aは、算出した人51及び人52の間の位置に対応する第1気流制御板として、人51及び人52の間の上方に位置する気流制御板30Aを選定する。また、制御部10Aは、選定した気流制御板30A及び算出した略中点53の距離(W1)と、部屋100の床から天井面101までの高さ(H1)とから、アークタンジェントを用いて、所定の角度を算出する。
そして、制御部10Aは、人51及び人52の間の上方に位置する気流制御板30Aに算出した所定の角度となるように動く旨を指示する。これにより、制御部10Aは、送風機器20から送風された空気の気流103の向きを、選定した気流制御板30Aにより変更させることができ、向きを変更させた気流105を、人51及び人52の間に流れるようにすることができる。
なお、送風機器20が風量の調整を行える場合には、制御部10Aは、送風機器20から第1気流制御板が設置されている位置の距離に応じて送風機器20が送風する空気の量を指示してもよい。
[気流制御板30A]
複数の気流制御板30Aは、天井面または当該天井面から所定距離離れた位置、かつ、送風機器20と離間した位置に、それぞれ離間して設置される。複数の気流制御板30Aは、送風機器20により送風される空気の流れである気流の向きを制御することができる。また、複数の気流制御板30Aはそれぞれ、可動し、制御部10Aに選定されていない場合には、天井面と略平行になるように位置する。
本実施の形態では、複数の気流制御板30Aのそれぞれは、例えば図4に示すように、通信部301と可動部302Aと板部303とを有し、天井面と所定の角度に開く、または、天井面と略平行となる角度に閉じることができる。
可動部302Aは、通信部301から伝達された指示に従って、板部303を室内の天井と所定の角度をなす位置に動かす。また、可動部302は、属する気流制御板30Aの選定が制御部10Aによりされていない場合には、板部303を天井面と略平行になるように動かす。
図5に示す例では、可動部302Aは、通信部301から伝達された指示に従って、板部303を室内の天井と所定の角度θをなす位置に動かしている。
[送風機器20]
なお、送風機器20は、制御部10Aと通信している。送風機器20は、電源オンされると、一定の風量で室内の天井面に沿って空気を送風するが、これに限らない。送風機器20は、制御部10Aの指示に応じて、風量を調整してもよい。この場合、送風機器20は、制御部10Aの指示に従って、送風機器20から第1気流制御板が設置されている位置の距離に応じた空気の量で送風する。
[気流制御システム1Aの動作]
以上のように構成される気流制御システム1Aの動作について以下説明する。
図6は、実施の形態2における気流制御システム1Aの動作の流れを示すフローチャートである。なお、図3と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。また、図6では、送風機器20は、制御部10Aの指示に応じて、風量を調整する場合も示されている。
ステップS3Aにおいて、気流制御システム1Aは、室内に存在する2人の間の位置の略中点を算出する。より具体的には、図5に示す例で説明すると、制御部10Aは、センサ部40から検知結果を取得し、検知結果に示される部屋100に存在する人51及び人52の間の位置の略中点53を算出する。
次に、ステップS4において、気流制御システム1Aは、室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定する。より具体的には、図5に示す例で説明すると、制御部10Aは、部屋100に存在する人51及び人52の間の位置の上方の天井面101の位置に最も近い位置にある気流制御板30Aを選定する。図5でも、3つの気流制御板30Aのうち最も右側にある気流制御板30Aを第1気流制御板として選定している。
次に、ステップS5において、気流制御システム1Aは、選定した第1気流制御板を開く角度である所定の角度を算出する。より具体的には、図5に示す例で説明すると、制御部10Aは、選定した気流制御板30A及び算出した略中点53の距離(W1)と、部屋100の床から天井面101までの高さ(H1)とから、アークタンジェントを用いて、所定の角度を算出する。
次に、ステップS6において、気流制御システム1Aは、選定した第1気流制御板に所定の角度を指示する。より具体的には、図5に示す例で説明すると、制御部10Aは、選定した気流制御板30Aに対して、算出した所定の角度を指示する。すると、選定された気流制御板30Aは、制御部10Aから取得した指示に従って、板部303を天井面101と所定の角度θをなす位置に動かす。これにより、選定された気流制御板30Aは、当該気流制御板30Aの位置と2人の位置とに応じて、送風機器20から送風された空気の気流の向きを変更することができるので、2人の間に流れる気流を適切に発生させることができる。
次に、ステップS7において、気流制御システム1Aは、送風機器20の風量を指示する。より具体的には、図5に示す例で説明すると、制御部10Aは、送風機器20から選定した気流制御板30Aが設置されている位置の距離に応じて送風機器20が送風する空気の量を指示する。すると、送風機器20は、制御部10Aから取得した指示に従って、送風機器20から選定した気流制御板30Aが設置されている位置の距離に応じた風量(空気の量)で送風する。これにより、送風機器20は、必要に応じた風量に調整できるので、過剰な空気の量で送風しなくてよくなり省エネを図れる。
[効果等]
以上のように、本実施の形態の気流制御システム1Aは、室内に存在する人51及び人52の間の位置に対応する気流制御板30Aを選定し、天井面101と所定の角度となるように、選定した気流制御板30Aを動かすことができる。ここで、所定の角度は、選定した気流制御板30Aの位置と人51及び人52の間の位置の略中点とから算出される。これにより、送風機器20から送風された空気の気流103の向きを、人51及び人52の位置に応じて変更させることで、気流105を人51及び人52の中点の位置に流れるようにすることができる。つまり、一方が感染者であり他方が非感染者である2人の位置関係によらず、常に感染者と非感染者の間に上から下方向への気流を適切に発生することができる。これにより、感染者が放出する高濃度のウイルスを速やかに拡散させ、感染リスクを低減させることができるので、コミュニケーション時の感染リスクを低減することができる。
また、送風機器20が制御部10Aの指示に応じて、風量を調整できる場合、送風機器20は、必要に応じた風量で送風できるので、過剰な空気の量で送風しなくてよくなり省エネを図れる。
(実施の形態3)
実施の形態1及び2では、送風機器20は、室内の天井面に沿った空気を一定方向で(送風方向を変更せずに)送風するとして説明したが、これに限らない。送風機器20は、室内の天井面に沿った空気の送風方向を天井面と平行であれば変更できるとしてもよい。以下、実施の形態1及び2と異なる点を中心に説明する。
[気流制御システム1Bの構成]
図7は、実施の形態3における気流制御システム1Bの構成の一例を示す図である。なお、図1及び図4と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。本実施の形態における気流制御システム1Bは、図7に示すように、制御部10Bと、送風機器20Bと、複数の気流制御板30Aとを備える。
図8は、実施の形態3における気流制御システム1Bの構成の配置例を示す部屋100Bの上面図である。なお、図2A〜図2C、図5等と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図8では、図5等と同様に、対話中などのコミュニケーション時における、感染者である人51及び非感染者である人52も示されている。図8では、部屋100Bを領域a〜領域jに分けて表示されており、人51及び人52が領域bに存在する例が示されている。
[制御部10B]
制御部10Bは、制御部10Aと同様に、複数の気流制御板30Aのうち、室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定することで、2人の間に気流が流れるように制御する。制御部10Bは、実施の形態2の制御部10Aに対して、送風機器20Bに、送風機器20Bから第1気流制御板が設置されている位置の方向を、送風方向として指示することで、2人の間に気流が流れるように制御する点が異なる。
なお、制御部10Bは、送風機器20Bから第1気流制御板が設置されている位置の距離に応じて送風機器20が送風する空気の量を指示してもよい。つまり、制御部10Bは、送風機器20Bに、送風方向として、送風機器20Bから第1気流制御板が設置されている位置の方向を指示するとともに、送風機器20Bから第1気流制御板が設置されている位置の距離に応じて送風機器20Bが送風する空気の量を指示してもよい。
図8に示す例では、制御部10Bは、センサ部40及び制御部10Bを含んでいる。制御部10Bは、センサ部40が検知した、部屋100Bの室内に存在する人51及び人52の位置を取得し、取得した人51及び人52の位置を用いて、2人の位置の間の略中点53を算出する。続いて、制御部10Aは、算出した人51及び人52の間の位置に対応する第1気流制御板として、人51及び人52の間の略中点53を含む領域bに位置する気流制御板30Aを選定する。また、制御部10Bは、選定した気流制御板30A及び算出した略中点53の距離と、部屋100Bの床から天井面101までの高さとから、アークタンジェントを用いて、所定の角度を算出する。
そして、制御部10Bは、送風機器20Bに領域bの方向に送風する旨を指示するとともに、領域bに位置する気流制御板30Aに算出した所定の角度となるように動く旨を指示する。これにより、制御部10Bは、送風機器20Bから送風された空気の気流106の向きを、領域bに位置する気流制御板30Aにより変更させることができ、向きを変更させた気流107を、人51及び人52の間に流れるようにすることができる。
[送風機器20B]
送風機器20Bは、室内の上方に設置され、室内の天井面に沿って空気を送風する。本実施の形態では、送風機器20Bは、制御部10Bの指示に応じて、風量及び送風方向を変更できる。例えば、送風機器20Bは、ルーバなどの送風方向変更機構を内部に有しており、制御部10Bの指示に応じて、送風方向を変更することができる。また、送風機器20Bは、例えばクロスフローファンなどの風量変更機構を内部に有しており、制御部10Bの指示に応じて、送風する空気の風量を変更することができる。
[気流制御システム1Bの動作]
以上のように構成される気流制御システム1Bの動作について以下説明する。
図9は、実施の形態3における気流制御システム1Bの動作の流れを示すフローチャートである。なお、図3、図6と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。さらに、図9では、気流制御システム1Bは、室内に存在する人の位置がそのままか、人がいなくなった場合の動作の一例も合わせて示されている。
ステップS7Aにおいて、気流制御システム1Bは、送風機器20Bの風量及び風向を指示する。より具体的には、図8に示す例で説明すると、制御部10Bは、送風機器20Bから領域bの気流制御板30Aまでの距離に応じた送風機器20Bが送風する空気の量を指示する。また、制御部10Bは、送風機器20Bから見て領域bの気流制御板30Aがある方向を送風方向(風向)に変更する旨を指示する。すると、送風機器20Bは、制御部10Bから取得した指示に従って、送風機器20Bから見て領域bの気流制御板30Aがある方向に送風方向(風向)を変更しつつ、風量を変更する。これにより、送風機器20は、選定された気流制御板30に対して空気を送風することができるとともに、必要に応じた風量で送風できる。この結果、選定された気流制御板30は、送風機器20から送風された空気の気流の向きを変更することができ、人の間に流れる気流を発生させることができる。また、送風機器20では、過剰な空気の量を送風しなくてよくなり省エネを図れる。
次に、ステップS8において、気流制御システム1Bは、室内に存在する2人の位置がそのままか否かを判定する。気流制御システム1Bは、そのままであれば(S8でYes)、そのままでないと判定するまで、ステップS8を繰り返す。より具体的には、図8に示す例で説明すると、センサ部40は、部屋100Bに存在する人51及び人52の位置を検知し、この検知結果を制御部10Bに送信する。制御部10Bは、センサ部40から検知結果を取得し、検知結果に示される部屋100Bに存在する人51及び人52の間の位置を算出する。制御部10Bは、部屋100Bに存在する人51及び人52の間の位置に変化がなければ、室内に存在する2人の位置がそのままと判定する。なお、制御部10Bは、検知結果に示される部屋100Bに存在する人51及び人52の間の位置が、ステップS2で取得した検知結果に示されるこれらの人の位置と同じである場合に、室内に存在する2人の位置がそのままと判定してもよい。
一方、ステップS8において、そのままでなければ(S8でNo)、気流制御システム1Bは、さらに、室内に人がいなかどうかを判定する(S9)。より具体的には、図8に示す例で説明すると、人51及び人52が部屋100Bから退出した場合、センサ部40は、部屋100Bに人がいないことを検知し、この検知結果を制御部10Bに送信する。制御部10Bは、センサ部40から検知結果を取得し、取得した検知結果から、部屋100Bに人がいないか否かを判定する。
ステップS9において、室内に人がいないと判定した場合(S9でYES)、気流制御システム1Bは、電源をオフする(S10)。より具体的には、制御部10Bは、送風機器20Bの電源をオフさせて、送風機器20が室内の天井面に沿って空気を送風するのを停止させる。一方、ステップS8において、室内に人がいると判定した場合(S9でNo)、ステップS2に戻って処理を繰り返す。
[効果等]
以上のように、本実施の形態の気流制御システム1Bは、室内に存在する人51及び人52の間の位置に対応する第1気流制御板を選定し、天井面と所定の角度となるように、第1気流制御板を動かすとともに、選定された気流制御板30に対して空気を送風することができる。ここで、所定の角度は、選定した第1気流制御板の位置と人51及び人52の間の位置の略中点53とから算出される。
これにより、送風機器20から送風された空気の気流106の向きを人51及び人52の位置に応じて変更させて、気流107を人51及び人52の中点の位置に流れるようにすることができる。つまり、一方が感染者であり他方が非感染者である2人の位置関係によらず、常に感染者と非感染者の間に上から下方向への気流を適切に発生させることができる。これにより、感染者が放出する高濃度のウイルスを速やかに拡散させ、感染リスクを低減させることができるので、コミュニケーション時の感染リスクを低減することができる。
また、送風機器20Bは、制御部10Bの指示に応じて必要に応じた風量に調整して送風できるので、過剰な空気の量で送風しなくてよくなり省エネを図れる。
(変形例)
なお、実施の形態3では、図8に示す例のように、一方が感染者であり他方が非感染者である2人が、気流制御板30Aが設置されている領域b〜領域jに存在するとして説明したが、これに限らない。気流制御板30Aが設置されていない領域aに、2人が存在する場合も考えられる。この場合を変形例として実施の形態3と異なる点を中心に説明する。
図10は、実施の形態3の変形例における気流制御システム1Bの構成の配置例を示す部屋100Bの側面図である。図10は、図8に示す部屋100Bの側面図を示している。また、図10では、対話中などのコミュニケーション時における人54及び人55が領域aに存在する例が示されている。人54及び人55は、一方が感染者であり他方が非感染者である2人の一例である。なお、図8等と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図10に示す送風機器20Cは、実施の形態3における送風機器20Bに対して、さらに俯仰角可変に空気を送風する調節機構204を有している点で異なる。ここで、調節機構204は、可動部204a及び板部204bで構成される。可動部204a及び板部204bは、気流制御板30A等の可動部302及び板部303Aと同様のため説明を省略する。
また、図10に示す制御部10Cは、実施の形態3における制御部10Bに対して、領域a内に2人が位置している場合に、送風機器20Cが有する調節機構204に領域a内の人54及び人55の間の方向に送風方向を調整する指示をする点で異なる。より具体的には、制御部10Cは、室内に存在する2人の間の位置が送風機器20Cから所定範囲内に含まれる場合、送風機器20Cに、送風機器20Cから見た2人の間の位置の方向が、送風方向となる俯仰角を指示することで、当該2人の間に気流が流れるように制御する。ここで、所定範囲は、複数の気流制御板30Aのうち最も送風機器20Cに近い気流制御板30Aの位置と送風機器20Cの位置との距離よりも短い領域である。
以上のように、本変形例によれば、2人の位置が送風機器と設置された複数の気流制御板との間の領域に2人の位置が含まれていても、送風機器から送風された空気の気流の向きを、2人の間に変更できるので、2人に流れる気流を発生させることができる。
(他の実施態様の可能性)
以上、実施の形態において本発明の気流制御システムについて説明したが、各処理が実施される主体や装置に関しては特に限定しない。ローカルに配置された特定の装置内に組み込まれたプロセッサなど(以下に説明)によって処理されてもよい。またローカルの装置と異なる場所に配置されているクラウドサーバなどによって処理されてもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
また、本発明は、さらに、以下のような場合も含まれる。
(1)上記の装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
(5)また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
本発明は、2次感染リスクを低減するための気流制御システムに利用でき、高齢者が入居している介護施設における、感染症の感染リスクを低減する、または、病院等の院内感染を抑制する用途にも応用できる。
1、1A、1B 気流制御システム
10、10A、10B、10C 制御部
20、20B、20C 送風機器
30、30A 気流制御板
40 センサ部
51、52、54、55 人
53 略中点
100 部屋
101 天井面
102 壁面
103、104、105、106、107 気流
204 調節機構
204a、302、302A 可動部
204b、303、303A 板部
301、411 通信部
304 連結部
412 人検知部

Claims (8)

  1. 室内の上方に設置され、前記室内の天井面に沿って空気を送風する送風機器と、
    前記天井面または前記天井面から所定距離離れた位置、かつ、前記送風機器と離間した位置に、それぞれ離間して設置され、前記送風機器により送風される空気の流れである気流の向きを制御する複数の気流制御板と、
    前記複数の気流制御板のうち、前記室内に存在する2人の間の位置に対応する第1気流制御板を選定することで、前記2人の間に気流が流れるように制御する制御部とを備える、
    気流制御システム。
  2. 前記複数の気流制御板はそれぞれ、可動し、前記制御部に選定されていない場合には、前記天井面と略平行になるように位置し、
    前記制御部は、
    前記第1気流制御板を選定した場合、前記第1気流制御板に、前記略平行と所定の角度をなす位置に動く旨を指示することで、前記2人の間に気流が流れるように制御する、
    請求項1に記載の気流制御システム。
  3. 前記制御部は、前記天井面における前記室内に存在する2人の間の位置及び前記天井面における前記第1気流制御板の位置の距離と、前記天井面の高さとを用いて、前記所定の角度を算出する、
    請求項2に記載の気流制御システム。
  4. さらに、
    前記室内に存在する人の位置を検知するセンサ部を備え、
    前記制御部は、前記センサ部が検知した前記人の位置を用いて、前記室内に存在する2人の間の位置を算出する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の気流制御システム。
  5. 前記送風機器が送風方向を変更できる場合、
    前記制御部は、
    前記送風機器に、前記送風機器から前記第1気流制御板が設置されている位置の方向を、送風方向として指示することで、前記2人の間に気流が流れるように制御する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の気流制御システム。
  6. 前記制御部は、
    前記送風機器に、前記送風方向として、前記送風機器から前記第1気流制御板が設置されている位置の方向を指示するとともに、前記送風機器から前記第1気流制御板が設置されている位置の距離に応じて前記送風機器が送風する空気の量を指示する、
    請求項5に記載の気流制御システム。
  7. 前記送風機器は、さらに、俯仰角可変に空気を送風する調節機構を有し、
    前記制御部は、さらに、前記室内に存在する2人の間の位置が前記送風機器から所定範囲内に含まれる場合、前記送風機器に、前記送風機器から見た前記2人の間の位置の方向が、送風方向となる俯仰角を指示することで、前記2人の間に気流が流れるように制御し、
    前記所定範囲は、前記複数の気流制御板のうち最も前記送風機器に近い気流制御板の位置と前記送風機器の位置との距離よりも短い領域である、
    請求項5または6に記載の気流制御システム。
  8. 前記2人の間は、前記室内に存在する2人それぞれの位置の略中点である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の気流制御システム。
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