JP2019218848A - ブラインド - Google Patents
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Abstract
Description
第1の実施形態に係るブラインド100の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のブラインド100の全体構成を示す正面図であり、図2は、ブレーキユニット140の周辺を示す部分断面図である。
ヘッドボックス110は、図示していない窓枠や天井等にブラケット111を介して固定される。ヘッドボックス110には、図1に示したように、一般的なブラインドと同様に、複数のスラット120を整列状態に吊下げるラダーコード160の上端が巻き取り及び巻解き可能に連結される回転ドラム112と、後述する昇降コード130の移動を拘束可能なストッパ装置113が設けられている。
複数のスラット120は、開口部を遮蔽したり開放したりするものである。複数のスラット120は、図1に示したように、ラダーコード160によって整列状態に支持されており、ラダーコード160が傾動することによって回転する。
昇降コード130は、スラット120を昇降するものである。昇降コード130は、図1に示したように、ヘッドボックス110の長手方向の複数か所に配置され、上端がヘッドボックス110内に導入される。ヘッドボックス110内では、昇降コード130は、ストッパ装置113を介した後に、ヘッドボックス110の適宜位置に設けられたブレーキユニット140を通過してヘッドボックス110から導出される。ヘッドボックス110から導出された各昇降コード130は、前述のように回転操作棒115内を挿通し、回転操作棒115の下端から導出されてつまみ132に連結される。昇降コード130は直接操作するか、つまみ132によって操作される。なお、本実施形態では、昇降コード130は、ストッパ装置113を介した後に、ブレーキユニット140を通過する構成としたが、かかる構成に限定されない。昇降コード130は、ストッパ装置113を介す前に、ブレーキユニット140を通過する構成としてもよい。
ブレーキユニット140は、ヘッドボックス110内において昇降コード130の移動速度を減速させるものである。ブレーキユニット140は、図2に示したように、ヘッドボックス110内において回転操作棒115の近傍に設けられ、ブレーキユニット140を通過した昇降コード130が回転操作棒115に導入されるようになっている。
ローラ141は、昇降コード130が転回されるものである。ローラ141は、図4及び図5に示したように、円筒状の形状であり、後述するケース144のローラ支持部144eの両面の同じ位置に2つずつ設けられている。ローラ支持部144eを挟んで同じ位置に設けられているローラ141の軸心には、図6に示したように、第1ギア軸150が貫通して一体に回転する。ローラ支持部144eの同一面に設けられる2つのローラ141は、左右方向に並設されるように配置される。図6に示したように、ローラ支持部144eとブレーキ装置142との間に配置される大ローラ141−1は、ローラ支持部144eと連動部145との間に配置される小ローラ141−2よりも軸方向の長さが大きく構成されている。
ブレーキ装置142は、ローラ141の回転に制動力を付与するものである。ブレーキ装置142は、図4〜図6に示したように、大ローラ141−1の端部に設けられる。ブレーキ装置142は、本実施形態では遠心ブレーキが用いられているが、オイルブレーキやディスクブレーキ等、他のブレーキを用いることもできる。ブレーキ装置142の後述するブレーキ装置ケース144bの壁面には、大ローラ141−1の端部を回転可能に収容する凹部144fが設けられている。また、凹部144fの上部には、後述する分離案内部143が設けられている。
分離案内部143は、ローラ141上で一つの昇降コード130が重複して転回することを防止するものである。分離案内部143は、図4及び図5に示したように、中央ケース144a、ブレーキ装置ケース144b、連動部ケース144c、上蓋144dにそれぞれ設けられている。分離案内部143は、並設する2つのローラ141に跨って設けられている。各分離案内部143は、ヘッドボックス110の前側から後側に向かって昇降コード130の転回を案内するように傾斜している。このように分離案内部143を構成することにより、昇降コード130が傾斜面に沿ってローラ141上でなだらかに経路を変更することができる。また、例えば、分離案内部によって昇降コードの経路を大きく変更しようとすると、昇降コードの分離案内部の当接部分への圧力が強くなり、昇降コードに余計な負荷がかかってしまうが、分離案内部143の傾斜面がなだらかなため、昇降コード130の分離案内部143への圧力が減少して負荷が軽減される。各分離案内部143が設けられる位置については、ケース144の説明とともに後述する。
ケース144は、ローラ141を回転自在に支持するものである。ケース144は、図4及び図5に示したように、ローラ141を支持する中央ケース144aと、ブレーキ装置を構成するブレーキ装置ケース144bと、連動部145を構成する連動部ケース144cと、上部を覆う上蓋144dと、から構成される。
連動部145は、ブレーキ装置142の制動力をローラ141に伝達するものである。連動部145の構成について、図8を参照しながら説明する。図8は、連動部145の構成を説明するための図であり、(a)は、図6のD−D断面図であり、(b)は、図6のE−E断面図であり、(c)は、図6のF−F断面図である。連動部145は、図8に示したように、第1〜第4の4つのギア146、147、148,149と、第1、第4の2つのギア軸150、152と、ワンウエイクラッチ153から構成されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、一つの昇降コード130がローラ141上で重複することを防止する分離案内部143を備えることで、昇降コード130がローラ141上で交差しないために昇降コード130が重ならず、ローラ141に安定して回転を付与し、ローラ141の回転動作を円滑に行うことができる。よって、昇降コード130の移動が阻害されず、ローラ141の回転動作が円滑に行われる。
次に、第2の実施形態に係るブレーキユニット240について、図11を参照しながら説明する。図11は、第2の実施形態のブレーキユニット240を示す図であり、(a)はブレーキユニット240の構成を説明するための図であり、(b)は、ブレーキユニット240に昇降コード230が転回する状態を上から見た図であり、(c)は、ブレーキユニット240に昇降コード230が転回する状態の側断面図である。本実施形態は、ブレーキユニット240のローラ241の数が第1の実施形態のブレーキユニット140と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、分離案内部243によって、昇降コード230がローラ241上で経路を変えて、昇降コード230が重複しないで転回されるため、昇降コード230が重なる方向に移動しないように規制できる。
次に、第3の実施形態に係るブレーキユニット340について、図12を参照しながら説明する。図12は、第3の実施形態のブレーキユニット340を示す図であり、(a)はブレーキユニット340の構成を説明するための図であり、(b)は、ブレーキユニット340に昇降コード330が転回する状態を上から見た図である。本実施形態は、ブレーキユニット340の分離案内部343の形状が第1の実施形態の分離案内部143とは異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、分離案内部343をローラ341の頂点部分にのみ設けられる突起としたことにより、昇降コード330と分離案内部343とが接触する長さを減らすことができるため、昇降コード330に加えられる摩擦抵抗を減らすことができる。
次に、第4の実施形態に係るブラインド400について、図13を参照しながら説明する。図13は、第4の実施形態のブラインド400を示す図である。本実施形態は、昇降コード430に抵抗を与える抵抗体としてバネ部480が設けられている点が第1の実施形態のブラインド100と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、バネ部480によって昇降コード430を緊張状態に保持することにより、ローラ441上で昇降コード430がスリップすることを防止することができる。
次に、第5の実施形態に係るブラインド500について、図14及び図15を参照しながら説明する。図14は、第5の実施形態のブレーキユニット540を示す図である。図15は、ブレーキユニット540に昇降コード530が転回する状態を上から見た図である。本実施形態は、主にローラ541と分離案内部543の構成が第1の実施形態のブラインド100と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ローラ541とは離間して設けられる分離案内部543を備えることで、昇降コード530がローラ541上で交差しない。よって、昇降コード530が重ならず、ローラ541の(前後方向の)大型化を防止しながら、ローラ541に安定して回転を付与し、ローラ541の回転動作を円滑に行うことができる。よって、昇降コード530の移動が阻害されず、ローラ541の回転動作が円滑に行われる。
110 ヘッドボックス
111 ブラケット
112 回転ドラム
113 ストッパ装置
114、214、314 回転軸
115、415 回転操作棒
120 スラット
130、230、330、430、530 昇降コード
132 つまみ
140、240、340、440、540 ブレーキユニット
141、241、341、441、541 ローラ
141−1 大ローラ
141−2 小ローラ
142、242、342、542 ブレーキ装置
143、243、343、543 分離案内部(重複防止手段)
144、544 ケース
144a 中央ケース
144b ブレーキ装置ケース
144c 連動部ケース
144d 上蓋
144e ローラ支持部
144f 凹部
144g 貫通孔
144h 側部プレート
145、245、345、545 連動部
146 第1ギア
147 第2ギア
147a 軸部
148 第3ギア
149 第4ギア
150 第1ギア軸
152 第4ギア軸
153 ワンウエイクラッチ
154、254、354 分離部
160 ラダーコード
170 ボトムレール
480 バネ部
481、482 板バネ
483 固定部
530−1 第1昇降コード
530−2 第2昇降コード
530−3 第3昇降コード
541a 上ローラ
541b 下ローラ
543a 第1分離部
543b 第2分離部
543c 上部
544a 底部溝部
544b 天井部溝部
590 板バネ
Claims (11)
- ヘッドボックスと、
前記ヘッドボックスから垂下される遮蔽材を昇降させるための昇降コードと、
前記ヘッドボックス内において前記昇降コードの移動速度を減速させるブレーキユニットと、
を備えたブラインドであって、
前記ブレーキユニットは、前記昇降コードが転回されるローラと、前記ローラの回転に制動力を付与するブレーキ装置と、前記ローラ上で前記昇降コードが重複して転回することを防止するとともに、前記ローラとは離間して設けられる重複防止手段と、を備えたことを特徴とする、ブラインド。 - ヘッドボックスと、
前記ヘッドボックスから垂下される遮蔽材を昇降させるための昇降コードと、
前記ヘッドボックス内において前記昇降コードの移動速度を減速させるブレーキユニットと、
を備えたブラインドであって、
前記ブレーキユニットは、前記昇降コードが転回されるローラと、前記ローラの回転に制動力を付与するブレーキ装置と、前記ローラ上で一つの前記昇降コードが重複して転回することを防止する重複防止手段と、を備えたことを特徴とする、ブラインド。 - 前記重複防止手段は、前記ローラ上で前記昇降コードが分離するように案内する分離案内部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のブラインド。
- 前記ローラが複数設けられており、
前記重複防止手段は、複数の前記ローラ間で前記昇降コードが分離するように案内する分離案内部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のブラインド。 - 前記分離案内部は、複数の前記ローラをブラインド長手方向に分離するように前記ローラ間に設けられ、複数の前記ローラ間に渡って複数の前記ローラ上を転回する前記昇降コードを複数回分離することを特徴とする、請求項4に記載のブラインド。
- 前記ローラは回転自在にケースに支持されており、
前記重複防止手段は、前記ケースに設けられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のブラインド。 - 前記ケースには、前記ローラの端部を回転可能に収容する凹部が設けられていることを特徴とする、請求項6に記載のブラインド。
- 前記ローラは、前記ヘッドボックスの前後方向に離間した状態で少なくとも2つ配置されており、前記各ローラには、複数の前記昇降コードがそれぞれ分離された状態で転回可能になっていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のブラインド。
- 前記ローラ間には、前記遮蔽材を回転駆動させる回転軸が配置可能になっていることを特徴とする、請求項8に記載のブラインド。
- 前記重複防止手段は、前記ローラの形状によって、前記ローラ上で一つの前記昇降コードが重複して転回することを防止するものであり、
前記昇降コードは、前記ローラの回転軸芯の鉛直方向に対して傾斜した状態で前記ローラ上を転回することを特徴とする、請求項2に記載のブラインド。 - 前記ローラには複数の前記昇降コードが転回しており、前記重複防止手段は複数の前記昇降コード間を分離することを特徴とする、請求項2〜10のいずれかに記載のブラインド。
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- 2019-06-04 JP JP2019104574A patent/JP7253448B2/ja active Active
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