JP2019218848A - ブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降コードの移動が阻害されず、ローラの回転動作が円滑に行われるブラインドを提供する。【解決手段】ブラインドは、ヘッドボックス110と、ヘッドボックス110から垂下されるスラットを昇降させるための昇降コード130と、ヘッドボックス110内において昇降コード130の移動速度を減速させるブレーキユニット140と、を備え、ブレーキユニット140は、昇降コード130が転回されるローラ141と、ローラ141の回転に制動力を付与するブレーキ装置と、ローラ141上で一つの昇降コード130が重複して転回することを防止する分離案内部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ブラインドに関する。
従来のブラインドとして、実開昭56−70094号公報(特許文献1)に開示されるものがある。この特許文献1に開示されるブラインドは、ブラインドの昇降コードを旋回したドラムと、ドラムが翼板下降方向に回転すると遠心力により外方に突出する摩擦制動子とを備え、ドラム上には複数の昇降コード同士を分離するための仕切りが設けられ、ブラインド下降時に手をはなしても、定速でブラインドが降下するようにしたものである。
これによれば、ドラムに仕切りを設けることで、昇降コードをドラム上に分離して旋回させることができ、昇降コード同士が絡むことなくドラムを回転させることができる効果を有する。
実開昭56−70094号公報
ところで、特許文献1に開示されるようなブラインドでは、ドラムの仕切りは、昇降コードを1本ずつ分離させてはいるが、1本の昇降コードは仕切られたドラム上で旋回されている。このため、一周した昇降コードが交差して重複されやすく、昇降コードが重複すると移動を阻害されて、ドラムの回転動作が円滑に行われないという課題があった。
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、昇降コードの移動が阻害されず、ローラの回転動作が円滑に行われるブラインドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、ヘッドボックスと、前記ヘッドボックスから垂下される遮蔽材を昇降させるための昇降コードと、前記ヘッドボックス内において前記昇降コードの移動速度を減速させるブレーキユニットと、を備えたブラインドであって、前記ブレーキユニットは、前記昇降コードが転回されるローラと、前記ローラの回転に制動力を付与するブレーキ装置と、前記ローラ上で前記昇降コードが重複して転回することを防止するとともに、前記ローラとは離間して設けられる重複防止手段と、を備えたことを特徴とする、ブラインドが提供される。
かかる構成によれば、昇降コードがローラ上で重複することを防止するとともに、ローラとは離間して設けられる重複防止手段を備えることで、昇降コードがローラ上で交差しない。このために昇降コードが重ならず、ローラの(前後方向の)大型化を防止しながら、ローラに安定して回転を付与し、ローラの回転動作を円滑に行うことができる。よって、昇降コードの移動が阻害されず、ローラの回転動作が円滑に行われる。
また、本発明の第2の観点によれば、ヘッドボックスと、前記ヘッドボックスから垂下される遮蔽材を昇降させるための昇降コードと、前記ヘッドボックス内において前記昇降コードの移動速度を減速させるブレーキユニットと、を備えたブラインドであって、前記ブレーキユニットは、前記昇降コードが転回されるローラと、前記ローラの回転に制動力を付与するブレーキ装置と、前記ローラ上で一つの前記昇降コードが重複して転回することを防止する重複防止手段と、を備えたことを特徴とする、ブラインドが提供される。
かかる構成によれば、一つの昇降コードがローラ上で重複することを防止する重複防止手段を備えることで、昇降コードがローラ上で交差しないために昇降コードが重ならず、ローラに安定して回転を付与し、ローラの回転動作を円滑に行うことができる。よって、昇降コードの移動が阻害されず、ローラの回転動作が円滑に行われる。
本発明は様々な応用が可能である。例えば、前記重複防止手段は、前記ローラ上で前記昇降コードが分離するように案内する分離案内部であるようにしてもよい。これによれば、分離案内部によって、昇降コードがローラ上で経路を変えて、昇降コードが重複しないで転回されるため、昇降コードが重なる方向に移動しないように規制できる。
また、前記ローラが複数設けられており、前記重複防止手段は、複数の前記ローラ間で前記昇降コードが分離するように案内する分離案内部であるようにしてもよい。昇降コードにローラからの摩擦力が伝わらないローラ間で経路が変更されるため、経路の変更が容易になる。
また、前記分離案内部は、複数の前記ローラをブラインド長手方向に分離するように前記ローラ間に設けられ、複数の前記ローラ間に渡って複数の前記ローラ上を転回する前記昇降コードを複数回分離するようにしてもよい。共通の分離案内部によって、複数のローラ間に渡って複数のローラ上を、例えば折り返すように転回された昇降コードを複数回分離することができる。よって、昇降コード同士の重なりを防止できる。
また、前記ローラは回転自在にケースに支持されており、前記重複防止手段は、前記ケースに設けられるようにしてもよい。重複防止手段をケースに設けることで、昇降コードの少なくとも一方の面が当接し、昇降コードを斜めに誘導させることができる。
また、前記ケースには、前記ローラの端部を回転可能に収容する凹部が設けられているようにしてもよい。ローラの端部をケースに設けた凹部に収容することで、昇降コードがローラとケースとの間に食い込むことを防止でき、昇降コードの回転を円滑にすることができる。
また、前記ローラは、前記ヘッドボックスの前後方向に離間した状態で少なくとも2つ配置されており、前記各ローラには、複数の前記昇降コードがそれぞれ分離された状態で転回可能になっているようにしてもよい。複数のローラに複数の昇降コードを分離して転回可能にすることで、昇降コードをヘッドボックス内の部屋内側あるいは外側に配置する場合に、昇降コードを配置する側にローラを設けることができ、昇降コードを大きく屈曲させることなくローラに転回させることができる。
また、前記ローラ間には、前記遮蔽材を回転駆動させる回転軸が配置可能になっているようにしてもよい。分割したローラの間に遮蔽材を回転駆動させる回転軸を配置することで、ヘッドボックス内のスペースを有効に活用することができる。
また、前記重複防止手段は、前記ローラの形状によって、前記ローラ上で一つの前記昇降コードが重複して転回することを防止するものであり、前記昇降コードは、前記ローラの回転軸芯の鉛直方向に対して傾斜した状態で前記ローラ上を転回するようにしてもよい。昇降コードをローラの回転軸芯の鉛直方向に対して傾斜した状態でローラ上を転回されるようにしたことで、昇降コードをローラ上で重複させずに配置するとともに昇降コードとローラとの接触面を増やすことで、昇降コードの移動に伴うローラへの回転を伝達しやすくなる。
また、前記ローラには複数の前記昇降コードが転回しており、前記重複防止手段は複数の前記昇降コード間を分離するようにしてもよい。重複防止手段は複数の前記昇降コード間を分離するようにしたことで、同一のローラに複数の昇降コードが転回されていた場合、複数の昇降コードを分離させつつ、各昇降コードを斜めに誘導することができる。
本発明によれば、昇降コードの移動が阻害されず、ローラに安定して回転を付与し、ローラの回転動作が円滑に行われるブラインドを提供することができる。本発明のその他の効果については、後述する発明を実施するための形態においても説明する。
第1の実施形態のブラインド100の全体構成を示す正面図である。 ブレーキユニット140の周辺を示す部分断面図である。 ブレーキユニット140の斜視図である。 ブレーキユニット140の上から見た分解斜視図である。 ブレーキユニット140の底面から見た分解斜視図である。 図2のC−C断面図である。 ブレーキユニット140を説明するための図であり、(a)は、図2のA−A断面図であり、(b)は(a)のB−B断面図である。 連動部145の構成を説明するための図であり、(a)は、図6のD−D断面図であり、(b)は、図6のE−E断面図であり、(c)は、図6のF−F断面図である。 昇降コード130が転回した状態を示す図であり、(a)は、ブレーキユニット140全体を示した図であり、(b)は、ローラ部分のみ示した図である。 ヘッドボックス110に取り付けられたブレーキユニット140と、昇降コード130の配回しの状態を示す図である。 第2の実施形態のブレーキユニット240を示す図であり、(a)はブレーキユニット240の構成を説明するための図であり、(b)は、ブレーキユニット240に昇降コード230が転回する状態を上から見た図であり、(c)は、ブレーキユニット240に昇降コード230が転回する状態の側断面図である。 第3の実施形態のブレーキユニット340を示す図であり、(a)はブレーキユニット340の構成を説明するための図であり、(b)は、ブレーキユニット340に昇降コード330が転回する状態を上から見た図である。 第4の実施形態のブレーキユニット440を示す図である。 第5の実施形態のブレーキユニット540を示す図である。 ブレーキユニット540に昇降コード530が転回する状態を上から見た図である。 昇降コード530が転回する状態を説明するための図であり、(a)は、図15のG−G断面図であり、(b)は、図15のH−H断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るブラインド100の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のブラインド100の全体構成を示す正面図であり、図2は、ブレーキユニット140の周辺を示す部分断面図である。
ブラインド100は、図1及び図2に示したように、ヘッドボックス110と、ヘッドボックス110から垂下されるスラット(遮蔽材)120を昇降させるための昇降コード130と、ヘッドボックス110内において昇降コード130の移動速度を減速させるブレーキユニット140と、を備えて構成される。ブレーキユニット140は、昇降コード130が転回されるローラ141と、ローラ141の回転に制動力を付与するブレーキ装置142(図4参照)と、ローラ141上で一つの昇降コード130が重複して転回することを防止する分離案内部(重複防止手段)143(図4参照)と、を備える。以後の説明において、前後とはブラインド100の前後方向を、左右とはブラインド100の長手方向を、入り口とは昇降コード130をスラット120方向からブレーキユニット140に挿入する側を、出口とは昇降コード130をブレーキユニット140から操作部方向(回転操作棒115の方向)へ導出する側を言う。
(ヘッドボックス110)
ヘッドボックス110は、図示していない窓枠や天井等にブラケット111を介して固定される。ヘッドボックス110には、図1に示したように、一般的なブラインドと同様に、複数のスラット120を整列状態に吊下げるラダーコード160の上端が巻き取り及び巻解き可能に連結される回転ドラム112と、後述する昇降コード130の移動を拘束可能なストッパ装置113が設けられている。
回転ドラム112には、回転軸114が一体に回転するように挿通している。回転軸114は、ヘッドボックス110の一端に設けられる回転操作棒115によって回転駆動される。よって、回転操作棒115によって回転軸114を介して回転ドラム112の回転が操作されることにより、回転ドラム112がラダーコード160の上端を巻き取り及び巻き解いて、スラット120が傾動する。回転操作棒115内には、昇降コード130が移動可能に挿通している。
(スラット120)
複数のスラット120は、開口部を遮蔽したり開放したりするものである。複数のスラット120は、図1に示したように、ラダーコード160によって整列状態に支持されており、ラダーコード160が傾動することによって回転する。
(昇降コード130)
昇降コード130は、スラット120を昇降するものである。昇降コード130は、図1に示したように、ヘッドボックス110の長手方向の複数か所に配置され、上端がヘッドボックス110内に導入される。ヘッドボックス110内では、昇降コード130は、ストッパ装置113を介した後に、ヘッドボックス110の適宜位置に設けられたブレーキユニット140を通過してヘッドボックス110から導出される。ヘッドボックス110から導出された各昇降コード130は、前述のように回転操作棒115内を挿通し、回転操作棒115の下端から導出されてつまみ132に連結される。昇降コード130は直接操作するか、つまみ132によって操作される。なお、本実施形態では、昇降コード130は、ストッパ装置113を介した後に、ブレーキユニット140を通過する構成としたが、かかる構成に限定されない。昇降コード130は、ストッパ装置113を介す前に、ブレーキユニット140を通過する構成としてもよい。
昇降コード130の下端は、スラット120に設けられた挿通孔(図示せず)を順次挿通するか、スラット120の前後の縁部を通って、スラット120の列の下方に配置されたボトムレール170に連結される。
(ブレーキユニット140)
ブレーキユニット140は、ヘッドボックス110内において昇降コード130の移動速度を減速させるものである。ブレーキユニット140は、図2に示したように、ヘッドボックス110内において回転操作棒115の近傍に設けられ、ブレーキユニット140を通過した昇降コード130が回転操作棒115に導入されるようになっている。
ブレーキユニット140の構成について、図3〜図7を参照しながら説明する。図3は、ブレーキユニット140の斜視図である。図4は、ブレーキユニット140の上から見た分解斜視図である。図5は、ブレーキユニット140の底面から見た分解斜視図である。図6は、図2のC−C断面図である。図7は、ブレーキユニット140を説明するための図であり、(a)は、図2のA−A断面図であり、(b)は(a)のB−B断面図である。
ブレーキユニット140は、図3に示したように、ユニット化されており、前述の回転軸114が挿通している。ブレーキユニット140は、図4及び図5に示したように、昇降コード130が転回されるローラ141と、ローラ141の回転に制動力を付与するブレーキ装置142と、ローラ141上で一つの昇降コード130が重複して転回することを防止する分離案内部143と、ローラ141を回転自在に支持するケース144と、ブレーキ装置142の制動力をローラ141に伝達する連動部145と、を備えて構成される。
(ローラ141)
ローラ141は、昇降コード130が転回されるものである。ローラ141は、図4及び図5に示したように、円筒状の形状であり、後述するケース144のローラ支持部144eの両面の同じ位置に2つずつ設けられている。ローラ支持部144eを挟んで同じ位置に設けられているローラ141の軸心には、図6に示したように、第1ギア軸150が貫通して一体に回転する。ローラ支持部144eの同一面に設けられる2つのローラ141は、左右方向に並設されるように配置される。図6に示したように、ローラ支持部144eとブレーキ装置142との間に配置される大ローラ141−1は、ローラ支持部144eと連動部145との間に配置される小ローラ141−2よりも軸方向の長さが大きく構成されている。
(ブレーキ装置142)
ブレーキ装置142は、ローラ141の回転に制動力を付与するものである。ブレーキ装置142は、図4〜図6に示したように、大ローラ141−1の端部に設けられる。ブレーキ装置142は、本実施形態では遠心ブレーキが用いられているが、オイルブレーキやディスクブレーキ等、他のブレーキを用いることもできる。ブレーキ装置142の後述するブレーキ装置ケース144bの壁面には、大ローラ141−1の端部を回転可能に収容する凹部144fが設けられている。また、凹部144fの上部には、後述する分離案内部143が設けられている。
(分離案内部143)
分離案内部143は、ローラ141上で一つの昇降コード130が重複して転回することを防止するものである。分離案内部143は、図4及び図5に示したように、中央ケース144a、ブレーキ装置ケース144b、連動部ケース144c、上蓋144dにそれぞれ設けられている。分離案内部143は、並設する2つのローラ141に跨って設けられている。各分離案内部143は、ヘッドボックス110の前側から後側に向かって昇降コード130の転回を案内するように傾斜している。このように分離案内部143を構成することにより、昇降コード130が傾斜面に沿ってローラ141上でなだらかに経路を変更することができる。また、例えば、分離案内部によって昇降コードの経路を大きく変更しようとすると、昇降コードの分離案内部の当接部分への圧力が強くなり、昇降コードに余計な負荷がかかってしまうが、分離案内部143の傾斜面がなだらかなため、昇降コード130の分離案内部143への圧力が減少して負荷が軽減される。各分離案内部143が設けられる位置については、ケース144の説明とともに後述する。
(ケース144)
ケース144は、ローラ141を回転自在に支持するものである。ケース144は、図4及び図5に示したように、ローラ141を支持する中央ケース144aと、ブレーキ装置を構成するブレーキ装置ケース144bと、連動部145を構成する連動部ケース144cと、上部を覆う上蓋144dと、から構成される。
中央ケース144aは、ローラ141を支持するものである。中央ケース144aは、図4に示したように、略逆T字状に形成されており、ブレーキユニット140の底部と、ローラ141を支持するローラ支持部144eを構成する。ローラ支持部144eの図4中後面側には大ローラ141−1が配置され、ローラ支持部144eの図4中前面側には小ローラ141−2が配置される。ローラ支持部144eの前面及び後面には、図6に示したように、ローラ141の端部を回転可能に収容する凹部144fが設けられている。
凹部144fの上部には、図4に示したように、分離案内部143が設けられている。分離案内部143は、並設された2つのローラ141を跨いで設けられている。ローラ支持部144eの図4中前面に設けられる分離案内部143は、昇降コード130の出口側端部が最も突出するように傾斜して構成されている。ローラ支持部144eの図4中後面に設けられる分離案内部143は、昇降コード130の入り口側端部が最も突出するように傾斜して構成されている。よって、昇降コード130は、2つのローラ141の上部を通過する際に、ブレーキユニット140の後側から前側に向かって傾斜しながら経路を変更する。
ローラ支持部144eの上部には、図4及び図5に示したように、左右方向の貫通孔144gが設けられている。貫通孔144gには、図7(b)に示したように、回転軸114が回転自在に貫通している。中央ケース144aの出口側には、図5及び図7に示したように、隣り合って配置される2つの昇降コード130を分離して導出する分離部154が設けられる。
ブレーキ装置ケース144bは、ブレーキ装置142を収容するものである。ブレーキ装置142としては、一般的に知られている遠心ブレーキが用いられる。ブレーキ装置ケース144bには、図4に示したように、ローラ141の端部を回転可能に収容する凹部144fがローラ141に対面して設けられている。また、凹部144fの上部には、分離案内部143が設けられている。分離案内部143は、昇降コード130の出口側端部が最も突出するように傾斜して構成されている。よって、昇降コード130は、2つのローラ141の上部を通過する際にブレーキユニット140の後側から前側に向かって傾斜しながら経路を変更する。
連動部ケース144cは、連動部145を収容するものである。連動部ケース144cには、図5に示したように、ローラ141の端部を回転可能に収容する凹部144fがローラ141に対面して設けられている。また、凹部144fの上部には、分離案内部143が設けられている。分離案内部143は、昇降コード130の入り口側端部が最も突出するように傾斜して構成されている。よって、昇降コード130は、2つのローラ141の上部を通過する際にブレーキユニット140の後ろ側から前側に向かって傾斜しながら経路を変更する。連動部ケース144cの外側の面は、側部プレート144hによって覆われている。
上蓋144dは、ケース144の上部を構成するものである。上蓋144dの底面には、分離案内部143が下方に突出して設けられている。分離案内部143は、図5に示したように、前側から後側に向かって傾斜して形成されている。分離案内部143は、図7に示したように、大ローラ141−1の軸方向中間に配置されるように設けられている。分離案内部143は、大ローラ141−1には接触しないが、大ローラ141−1に転回する昇降コード130には接触する位置まで突出している。よって、大ローラ141−1を転回する2本の昇降コード130を互いに分離しつつ、各昇降コード130自身の重複も防止することができる。
(連動部145)
連動部145は、ブレーキ装置142の制動力をローラ141に伝達するものである。連動部145の構成について、図8を参照しながら説明する。図8は、連動部145の構成を説明するための図であり、(a)は、図6のD−D断面図であり、(b)は、図6のE−E断面図であり、(c)は、図6のF−F断面図である。連動部145は、図8に示したように、第1〜第4の4つのギア146、147、148,149と、第1、第4の2つのギア軸150、152と、ワンウエイクラッチ153から構成されている。
第1ギア146は、ローラ141と一体に回転するものである。第1ギア146は、図8に示したように、左右方向に2つが並設されており、各第1ギア146の軸心には、第1ギア軸150の一端が一体に回転するようにそれぞれ貫通している。各第1ギア軸150の他端は、図6に示したように、小ローラ141−2の軸心、ローラ支持部144e、大ローラ141−1の軸心を順次貫通し、ブレーキ装置ケース144bに回転可能に支持されている。よって、第1ギア146とローラ141とが一体に回転する。
第2ギア147は、並設された2つの第1ギア146、146の回転を同期させるものである。第2ギア147は、図8(a)に示したように、並設された2つの第1ギア146、146の間に配置されこれらとかみ合っている。第2ギア147は、図8(c)に示したように、軸心から突出した軸部147aがワンウエイクラッチ153の軸心に一体に回転するように貫通している。軸部147aの端部は連動部ケース144cに回転可能に支持されている。
第3ギア148は、第2ギア147と第4ギア149の回転を伝達するものである。第3ギア148は、図8(b)に示したように、ワンウエイクラッチ153の外周に嵌め合わされており、ワンウエイクラッチ153と一体に回転する。第3ギア148は、第4ギア149とかみ合っている。
第4ギア149は、連動部145とブレーキ装置142と連結するものである。第4ギア149は、図8(b)に示したように、第3ギア148の下方に配置されており、第3ギア148とかみ合っている。第4ギア149の軸心には、図8(c)に示したように、第4ギア軸152の一端が一体に回転するように貫通している。第4ギア軸152の他端は、中央ケース144aを回転自在に挿通し、ブレーキ装置142に連結されている。よって、ブレーキ装置142の制動力を連動部145を介してローラ141の回転に付与することができる。
ワンウエイクラッチ153は、ブレーキ装置142の制動力がローラ141の回転に付与される状態と、付与されない状態とを切り替えるものである。ワンウエイクラッチ153は、図8(b)に示したように、前述のように第3ギア148の内周に嵌め合わされており一体に回転する。ワンウエイクラッチ153は、スラット120を上昇させる方向に昇降コード130が移動する際は、ブレーキ装置142の制動力がローラ141の回転に付与されないように切り替え、スラット120を下降させる方向に昇降コード130が移動する際は、ブレーキ装置142の制動力がローラ141の回転に付与されるように切り替える。
以上、ブレーキユニット140の構成について説明した。次に、ブレーキユニット140と昇降コード130の配回しについて、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、昇降コード130が転回した状態を示す図であり、(a)は、ブレーキユニット140全体を示した図であり、(b)は、ローラ部分のみ示した図である。図10は、ヘッドボックス110に取り付けられたブレーキユニット140と、昇降コード130の配回しの状態を示す図である。
まず、昇降コード130をブレーキユニット140内で転回する手順について説明する。昇降コード130は、図9に示したように、左からブレーキユニット140に導入され、まず、並設された2つのローラ141の下側を通って右端まで導かれ、ローラの141の右端部を転回する。その後、並設された2つのローラ141の上側をローラ141の左端部まで導かれる。その際、昇降コード130は、分離案内部143に当接しながら導かれるため、ローラ141上での経路が変わり、ローラ141の左端部で転回してローラ141の下側を再び導かれるときには、最初に巻き付けられた昇降コード130に重複しない。
大ローラ141−1に転回される昇降コード130は、図9に示したように、2本であり、大ローラ141−1の軸方向に並んで転回される。2本の昇降コード130のうちブレーキ装置142側に配される昇降コード130−1は、上蓋144dの分離案内部143とブレーキ装置142との間に配される。昇降コード130−1は、大ローラ141−1の軸方向中央位置から導入され、上蓋144dの分離案内部143とブレーキ装置142の分離案内部143とに挟まれて経路を案内されながら大ローラ141−1に転回されて、ブレーキ装置142に沿った位置から導出される。
大ローラ141−1のローラ支持部144e側に配される昇降コード130−2は、上蓋144dの分離案内部143とローラ支持部144eとの間に配される。昇降コード130−2は、大ローラ141−1のローラ支持部144eに沿った位置から導入され、上蓋144dの分離案内部143とローラ支持部144eの分離案内部143とに挟まれて経路を案内されながら、大ローラ141−1に転回されて、分離部154に沿って導出される。
小ローラ141−2に転回される昇降コード130−3は、図9に示したように、1本であり、連動部145に沿った位置から導入される。昇降コード130−3は、連動部ケース144cの分離案内部143とローラ支持部144eの分離案内部143とに挟まれて経路を案内されながら、小ローラ141−2に転回されて、ローラ支持部144eに沿った位置から導出される。以上のようにローラ141に転回された3本の昇降コード130−1〜3は、図10に示したように、回転操作棒115に導入される。
以上、ブレーキユニット140と昇降コード130の配回しについて説明した。次に、ブラインド100の動作について、再び図1を参照しながら説明する。スラット120を上昇させるときには、つまみ132又は昇降コード130を回転操作棒115から引き下げる。よって、昇降コード130の下端が連結されたボトムレール170が引き上げられて、ボトムレール170とともに下方のスラット120から順次上昇していく。
このとき、ブレーキユニット140では、ワンウエイクラッチ153の働きにより、ブレーキ装置142とローラ141の接続が解除されるため、ローラ141は回転自在になる。よって、昇降コード130は、ローラ141から抵抗を受けずに移動するため、軽い力で操作することができる。スラット120を停止させたいときには、所望の位置でつまみ132又は昇降コード130から手を離すと、ストッパ装置113が作動して、スラット120を停止させることができる。
次に、スラット120を下降させるときには、つまみ132又は昇降コード130を回転操作棒115から若干引き下げて、ストッパ装置113を解除する。この後、つまみ132又は昇降コード130から手を放すと、スラット120及びボトムレール170の自重により昇降コード130の下端が引き下げられて、ボトムレール170とともにスラット120が下降していく。このとき、ブレーキユニット140では、ワンウエイクラッチ153の働きにより、ブレーキ装置142とローラ141が接続されるため、ブレーキ装置142はローラ141の回転に制動力を付与する。よって、ローラ141に転回された各昇降コード130は、分離案内部143によって交差することなくローラ141に安定して回転を付与し、ローラ141から抵抗を受けながら移動するため、スラット120及びボトムレール170は減速しながら下降する。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、一つの昇降コード130がローラ141上で重複することを防止する分離案内部143を備えることで、昇降コード130がローラ141上で交差しないために昇降コード130が重ならず、ローラ141に安定して回転を付与し、ローラ141の回転動作を円滑に行うことができる。よって、昇降コード130の移動が阻害されず、ローラ141の回転動作が円滑に行われる。
また、複数のローラ141間で昇降コード130が分離するように案内する分離案内部143を設けたことにより、昇降コード130にローラ141からの摩擦力が伝わらないローラ141間で経路が変更される。このため、昇降コード130の経路の変更が容易になる。
また、分離案内部143をケース144に設けることで、昇降コード130の少なくとも一方の面が分離案内部143に当接し、昇降コード130を斜めに誘導させることができる。
また、ローラ141の端部をケース144に設けた凹部144fに回転可能に収容することで、昇降コード130がローラ141とケース144との間に食い込むことを防止でき、昇降コード130の回転を円滑にすることができる。
また、複数のローラ141に複数の昇降コード130を分離して転回可能にすることで、昇降コード130をヘッドボックス110内の部屋内側あるいは外側に配置する場合に、昇降コード130を配置する側にローラ141を設けることができ、昇降コード130を大きく屈曲させることなくローラ141に転回させることができる。
また、前後に分割したローラ141−1、141−2の間にスラット120を回転駆動させる回転軸114を配置することで、ヘッドボックス110内のスペースを有効に活用することができる。
また、分離案内部143は複数の昇降コード130間を分離するようにしたことで、同一のローラ141に複数の昇降コード130が転回されていた場合、複数の昇降コード130を分離させつつ、各昇降コード130を斜めに誘導することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るブレーキユニット240について、図11を参照しながら説明する。図11は、第2の実施形態のブレーキユニット240を示す図であり、(a)はブレーキユニット240の構成を説明するための図であり、(b)は、ブレーキユニット240に昇降コード230が転回する状態を上から見た図であり、(c)は、ブレーキユニット240に昇降コード230が転回する状態の側断面図である。本実施形態は、ブレーキユニット240のローラ241の数が第1の実施形態のブレーキユニット140と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態の昇降コード230、回転軸214、ブレーキ装置242、連動部245、分離部254は、第1の実施形態の昇降コード130、回転軸114、ブレーキ装置142、連動部145、分離部154に対応するため、説明を省略する。
ブレーキユニット240は、図11(a)に示したように、左右方向に1つのローラ241が設けられている。分離案内部243は1つのローラ241上に設けられている。昇降コード230は、図11(b)、(c)に示したように、1つのローラ241に転回される。その他の構成は、第1の実施形態のブレーキユニット140と同様である。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、分離案内部243によって、昇降コード230がローラ241上で経路を変えて、昇降コード230が重複しないで転回されるため、昇降コード230が重なる方向に移動しないように規制できる。
また、ローラ241はブレーキユニット240の左右方向に1つ設けるため、ブレーキユニット240を小型化することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るブレーキユニット340について、図12を参照しながら説明する。図12は、第3の実施形態のブレーキユニット340を示す図であり、(a)はブレーキユニット340の構成を説明するための図であり、(b)は、ブレーキユニット340に昇降コード330が転回する状態を上から見た図である。本実施形態は、ブレーキユニット340の分離案内部343の形状が第1の実施形態の分離案内部143とは異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態の回転軸314、昇降コード330、ローラ341、ブレーキ装置342、連動部345、分離部354は、第1の実施形態の回転軸114、昇降コード130、ローラ141、ブレーキ装置142、連動部145、分離部154に対応するため、説明を省略する。
ブレーキユニット340は、図12(a)に示したように、分離案内部343がローラ341の頂点部分にのみ設けられる突起である。分離案内部343が設けられる位置は、第1の実施形態の分離案内部143の傾斜が突出した部分に対応する。昇降コード330は、図12(b)に示したように、左右方向に併設された2つのローラ341に跨って分離案内部343に経路を案内されて転回される。その他の構成は、第1の実施形態のブレーキユニット140と同様である。
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、分離案内部343をローラ341の頂点部分にのみ設けられる突起としたことにより、昇降コード330と分離案内部343とが接触する長さを減らすことができるため、昇降コード330に加えられる摩擦抵抗を減らすことができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係るブラインド400について、図13を参照しながら説明する。図13は、第4の実施形態のブラインド400を示す図である。本実施形態は、昇降コード430に抵抗を与える抵抗体としてバネ部480が設けられている点が第1の実施形態のブラインド100と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態の回転軸414、昇降コード430、ローラ441、ブレーキ装置442、連動部445、分離部454は、第1の実施形態の回転軸114、昇降コード130、ローラ141、ブレーキ装置142、連動部145、分離部154に対応するため、説明を省略する。
ブラインド400は、昇降コード430に摩擦抵抗を加えるバネ部480を備えている点が第1の実施形態のブラインド100と相違する。バネ部480は、ヘッドボックス410内において、ブレーキユニット440と回転操作棒415との間に設けられている。バネ部480は、く字状に屈曲した2つの板バネ481、482と、2つの板バネ481、482をヘッドボックス410に固定する固定部483と、から構成されている。2つの板バネ481、482は、対面して上下に配置されており、2つの板バネ481、482の間を昇降コード430が通過する。
昇降コード430は、ブレーキユニット440から導出され2つの板バネ481、482に挟まれながら通過し、回転操作棒415に導入される。よって、昇降コード430は、ブレーキユニット440内をスラット下降方向に移動する際に、2つの板バネ481、482によって緊張状態に保持されて、ローラ441上でスリップすることが防止される。
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、バネ部480によって昇降コード430を緊張状態に保持することにより、ローラ441上で昇降コード430がスリップすることを防止することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係るブラインド500について、図14及び図15を参照しながら説明する。図14は、第5の実施形態のブレーキユニット540を示す図である。図15は、ブレーキユニット540に昇降コード530が転回する状態を上から見た図である。本実施形態は、主にローラ541と分離案内部543の構成が第1の実施形態のブラインド100と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態のブレーキ装置542、連動部545は、第1の実施形態のブレーキ装置142、連動部145と同様のものを用いることができるため、説明を省略する。
ブラインド500は、ブレーキユニット540の主にローラ541と分離案内部543の構成が第1の実施形態のブラインド100と相違する。ブレーキユニット540は、図14に示したように、左右に間隔をあけて並べられた2つの上ローラ541a、下ローラ541bが上下に段差を設けて配置されている。上ローラ541aと下ローラ541bの間には分離案内部543が配置されている。以下、上ローラ541aと下ローラ541bを個別に説明しない場合はローラ541と言う。
下ローラ541bは、図15に示したように、連動部545に連結されており、連動部545は、ブレーキ装置542に動力を伝達可能である。
分離案内部543は、上ローラ541aと下ローラ541bをブラインド100の長手方向に分離するように上ローラ541aと下ローラ541bの間に設けられ、上ローラ541aと下ローラ541b上を転回する昇降コード530を複数箇所において複数回分離するものである。分離案内部543は、図14に示したように、間隔を空けて並設された棒状の第1分離部543aと第2分離部543bが略U字状に構成されている。
分離案内部543は、図15に示したように、第1分離部543aと第2分離部543bがローラ541の軸方向に配置されるように設けられる。分離案内部543は、図14に示したように、第1分離部543aと第2分離部543bの開放された下端部がケース544の底部に形成された底部溝部544aに挿入されて連結されている。また、分離案内部543の第1分離部543aと第2分離部543bを曲線状に連結している上部543cがケース544の天井部に形成された天井部溝部544bに挿入されて連結されている。
上ローラ541aの上部には、図14に示したように、板バネ590が配置されている。板バネ590の一端はケース544の天井部に連結されている。板バネ590は、図15に示したように、上ローラ541aの軸方向ほぼ全長にわたる。よって、板バネ590は、上ローラ541aを転回する第1昇降コード530−1、第2昇降コード530−2及び第3昇降コード530−3の3本の昇降コード530上に配置される。以下、第1昇降コード530−1、第2昇降コード530−2及び第3昇降コード530−3を個別に説明しない場合は、昇降コード530と言う。板バネ590は、図16に示したように、3本の昇降コード530を上ローラ541a方向に押圧する。
次に、昇降コード530の配回しについて、さらに図16を参照しながら説明する。図16は、昇降コード530が転回する状態を説明するための図であり、(a)は、図15のG−G断面図であり、(b)は、図15のH−H断面図である。昇降コード530は、図15に示したように、第1昇降コード530−1が分離案内部543の第1分離部543aの外側に配置されており、第2昇降コード530−2が第1分離部543aと第2分離部543bとの間に配置されており、第3昇降コード530−3が第2分離部543bの外側に配置されている。
3本の昇降コード530は同様に配回される。第1昇降コード530−1は、図16(a)に示したように、上ローラ541a側からケース544内に導入される。第1昇降コード530−1は、上ローラ541a、第1分離部543aの外側の下部、下ローラ541bの下方を通って、下ローラ541bを上昇するように巻き付けられる。下ローラ541bに巻き付けられた第1昇降コード530−1は、第1分離部543aの外側の中間位置を通って、上ローラ541aを下側から上昇するように巻き付けられる。その後、第1分離部543aの外側の上部、下ローラ541bの上方を通ってケース544から導出される。
第2昇降コード530−2は、図16(b)に示したように、上ローラ541a側からケース544内に導入される。第2昇降コード530−2は、上ローラ541a、第1分離部543aと第2分離部543bの間の下部、下ローラ541bの下方を通って、下ローラ541bを上昇するように巻き付けられる。下ローラ541bに巻き付けられた第2昇降コード530−2は、第1分離部543aと第2分離部543bの間の中間位置を通って、上ローラ541aを下側から上昇するように巻き付けられる。その後、第2昇降コード530−2は、第1分離部543aと第2分離部543bの間の上部、下ローラ541bの上方を通ってケース544から導出される。
第3昇降コード530−3は、第2分離部543bの外側において、第1昇降コード530−1及び第2昇降コード530−2と同様に配回される。
(第5の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ローラ541とは離間して設けられる分離案内部543を備えることで、昇降コード530がローラ541上で交差しない。よって、昇降コード530が重ならず、ローラ541の(前後方向の)大型化を防止しながら、ローラ541に安定して回転を付与し、ローラ541の回転動作を円滑に行うことができる。よって、昇降コード530の移動が阻害されず、ローラ541の回転動作が円滑に行われる。
また、共通の分離案内部543によって、複数のローラ541間に渡って複数のローラ541上を折り返すように転回された昇降コード530を複数箇所で分離することができる。よって、昇降コード530同士の重なりを防止できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は様々な応用が可能である。例えば、上記実施形態では、重複防止手段を分離案内部としたが、本発明はこの例に限定されない。重複防止手段は、ローラ上で一つの昇降コードが重複して転回することを防止するものであれば、ローラとは別体に重複防止手段を設けるだけでなく、ローラ自体の形状を変えてもよい。例えば、昇降コードをローラの回転軸芯の鉛直方向に対して傾斜した状態でローラ上を転回されるようにし、昇降コードをローラ上で重複させずに配置するとともに昇降コードとローラとの接触面を増やすことで、昇降コードの移動に伴うローラへの回転を伝達しやすくするようにしてもよい。
また、上記実施形態では、分離案内部をケースに設けたが、本発明はこの例に限定されない。分離案内部はローラ上で昇降コードが分離するように案内するものであればよく、ケース以外の部分に設けてもよい。
また、上記実施形態では、ケースにはローラの端部を回転可能に収容する凹部を設けたが、本発明はこの例に限定されない。昇降コードがローラとケースとの間に食い込むことを防止できれば、適宜な構成としてよい。また、このような昇降コードがローラとケースとの間に食い込むことを防止する手段は必ずしも設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、ローラは、ヘッドボックスの前後方向に離間した状態で2つ配置したが、本発明はこの例に限定されない。複数の昇降コードがそれぞれ分離された状態で転回可能であれば、ローラの数及び配置は適宜設計することができる。
また、上記実施形態では、ローラ間にはスラットを回転駆動させる回転軸を配置したが、本発明はこの例に限定されず、回転軸は適宜位置に配置することができる。
また、上記実施形態では、大ローラには2つの昇降コードが転回しており、分離案内部が2つの昇降コード間を分離する構成としたが、本発明はこの例に限定されない。複数の昇降コード間を分離できれば、適宜な設計とすることができる。
また、上記実施形態では、昇降コードに抵抗を与える抵抗体としてバネ部を設ける構成としたが、本発明はこの例に限定されない。板バネ以外でも昇降コードに抵抗を付与するものであればローラ等で挟み込む構成としてもよく、抵抗体をブレーキ装置内に配置してもよく、操作棒内部、操作棒上端部又は操作棒の近傍に配置してもよい。
また、上記第5の実施形態では、分離案内部543を上ローラ541aと下ローラ541bの間に設けたが、本発明はこの例に限定されない。分離案内部はローラ541とは離間して設けられれば任意の設計とすることができる。
また、上記第5の実施形態では、分離案内部543を略U字状の構成としたが、本発明はこの例に限定されない。分離案内部は複数のローラ間に渡って複数のローラ上を転回する昇降コードを複数回又は複数箇所において分離する構成であれば任意の設計とすることができる。
以上説明した実施形態・応用例・変形例等は、適宜組み合わせて実施することができる。
100、400、500 ブラインド
110 ヘッドボックス
111 ブラケット
112 回転ドラム
113 ストッパ装置
114、214、314 回転軸
115、415 回転操作棒
120 スラット
130、230、330、430、530 昇降コード
132 つまみ
140、240、340、440、540 ブレーキユニット
141、241、341、441、541 ローラ
141−1 大ローラ
141−2 小ローラ
142、242、342、542 ブレーキ装置
143、243、343、543 分離案内部(重複防止手段)
144、544 ケース
144a 中央ケース
144b ブレーキ装置ケース
144c 連動部ケース
144d 上蓋
144e ローラ支持部
144f 凹部
144g 貫通孔
144h 側部プレート
145、245、345、545 連動部
146 第1ギア
147 第2ギア
147a 軸部
148 第3ギア
149 第4ギア
150 第1ギア軸
152 第4ギア軸
153 ワンウエイクラッチ
154、254、354 分離部
160 ラダーコード
170 ボトムレール
480 バネ部
481、482 板バネ
483 固定部
530−1 第1昇降コード
530−2 第2昇降コード
530−3 第3昇降コード
541a 上ローラ
541b 下ローラ
543a 第1分離部
543b 第2分離部
543c 上部
544a 底部溝部
544b 天井部溝部
590 板バネ

Claims (11)

  1. ヘッドボックスと、
    前記ヘッドボックスから垂下される遮蔽材を昇降させるための昇降コードと、
    前記ヘッドボックス内において前記昇降コードの移動速度を減速させるブレーキユニットと、
    を備えたブラインドであって、
    前記ブレーキユニットは、前記昇降コードが転回されるローラと、前記ローラの回転に制動力を付与するブレーキ装置と、前記ローラ上で前記昇降コードが重複して転回することを防止するとともに、前記ローラとは離間して設けられる重複防止手段と、を備えたことを特徴とする、ブラインド。
  2. ヘッドボックスと、
    前記ヘッドボックスから垂下される遮蔽材を昇降させるための昇降コードと、
    前記ヘッドボックス内において前記昇降コードの移動速度を減速させるブレーキユニットと、
    を備えたブラインドであって、
    前記ブレーキユニットは、前記昇降コードが転回されるローラと、前記ローラの回転に制動力を付与するブレーキ装置と、前記ローラ上で一つの前記昇降コードが重複して転回することを防止する重複防止手段と、を備えたことを特徴とする、ブラインド。
  3. 前記重複防止手段は、前記ローラ上で前記昇降コードが分離するように案内する分離案内部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のブラインド。
  4. 前記ローラが複数設けられており、
    前記重複防止手段は、複数の前記ローラ間で前記昇降コードが分離するように案内する分離案内部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のブラインド。
  5. 前記分離案内部は、複数の前記ローラをブラインド長手方向に分離するように前記ローラ間に設けられ、複数の前記ローラ間に渡って複数の前記ローラ上を転回する前記昇降コードを複数回分離することを特徴とする、請求項4に記載のブラインド。
  6. 前記ローラは回転自在にケースに支持されており、
    前記重複防止手段は、前記ケースに設けられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のブラインド。
  7. 前記ケースには、前記ローラの端部を回転可能に収容する凹部が設けられていることを特徴とする、請求項6に記載のブラインド。
  8. 前記ローラは、前記ヘッドボックスの前後方向に離間した状態で少なくとも2つ配置されており、前記各ローラには、複数の前記昇降コードがそれぞれ分離された状態で転回可能になっていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のブラインド。
  9. 前記ローラ間には、前記遮蔽材を回転駆動させる回転軸が配置可能になっていることを特徴とする、請求項8に記載のブラインド。
  10. 前記重複防止手段は、前記ローラの形状によって、前記ローラ上で一つの前記昇降コードが重複して転回することを防止するものであり、
    前記昇降コードは、前記ローラの回転軸芯の鉛直方向に対して傾斜した状態で前記ローラ上を転回することを特徴とする、請求項2に記載のブラインド。
  11. 前記ローラには複数の前記昇降コードが転回しており、前記重複防止手段は複数の前記昇降コード間を分離することを特徴とする、請求項2〜10のいずれかに記載のブラインド。

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