JP7058185B2 - ブラインド - Google Patents
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Description
第1の実施形態に係るブラインド100の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のブラインド100の全体構成を示す正面図であり、図2は、ブレーキユニット140の周辺を示す部分断面図である。
ヘッドボックス110は、図示していない窓枠や天井等にブラケット111を介して固定される。ヘッドボックス110には、図1に示したように、一般的なブラインドと同様に、複数のスラット120を整列状態に吊下げるラダーコード160の上端が巻き取り及び巻解き可能に連結される回転ドラム112と、後述する昇降コード130の移動を拘束可能なストッパ装置113が設けられている。
複数のスラット120は、開口部を遮蔽したり開放したりするものである。複数のスラット120は、図1に示したように、ラダーコード160によって整列状態に支持されており、ラダーコード160が傾動することによって回転する。
昇降コード130は、スラット120を昇降するものである。昇降コード130は、図1に示したように、ヘッドボックス110の長手方向の複数か所に配置され、上端がヘッドボックス110内に導入される。ヘッドボックス110内では、昇降コード130は、ストッパ装置113を介した後に、ヘッドボックス110の適宜位置に設けられたブレーキユニット140を通過してヘッドボックス110から導出される。ヘッドボックス110から導出された各昇降コード130は、前述のように回転操作棒115内を挿通し、回転操作棒115の下端から導出されてつまみ132に連結される。昇降コード130は直接操作するか、つまみ132によって操作される。なお、本実施形態では、昇降コード130は、ストッパ装置113を介した後に、ブレーキユニット140を通過する構成としたが、かかる構成に限定されない。昇降コード130は、ストッパ装置113を介す前に、ブレーキユニット140を通過する構成としてもよい。
ブレーキユニット140は、ヘッドボックス110内において昇降コード130の移動速度を減速させるものである。ブレーキユニット140は、図2に示したように、ヘッドボックス110内において回転操作棒115の近傍に設けられ、ブレーキユニット140を通過した昇降コード130が回転操作棒115に導入されるようになっている。
ローラ141は、昇降コード130が転回されるものである。ローラ141は、図4及び図5に示したように、円筒状の形状であり、後述するケース144のローラ支持部144eの両面の同じ位置に2つずつ設けられている。ローラ支持部144eを挟んで同じ位置に設けられているローラ141の軸心には、図6に示したように、第1ギア軸150が貫通して一体に回転する。ローラ支持部144eの同一面に設けられる2つのローラ141は、左右方向に離間して並設されるように配置される。図6に示したように、ローラ支持部144eとブレーキ装置142との間に配置される大ローラ141-1は、ローラ支持部144eと連動部145との間に配置される小ローラ141-2よりも軸方向の長さが大きく構成されている。
ブレーキ装置142は、ローラ141の回転に制動力を付与するものである。ブレーキ装置142は、図4~図6に示したように、大ローラ141-1の端部に設けられる。ブレーキ装置142は、本実施形態では遠心ブレーキが用いられているが、オイルブレーキやディスクブレーキ等、他のブレーキを用いることもできる。ブレーキ装置142の後述するブレーキ装置ケース144bの壁面には、大ローラ141-1の端部を回転可能に収容する凹部144fが設けられている。また、凹部144fの上部には、後述する分離案内部143が設けられている。
分離案内部143は、複数のローラ141に転回される一つの昇降コード130が重複して転回することを防止するものである。分離案内部143は、図4及び図5に示したように、中央ケース144a、ブレーキ装置ケース144b、連動部ケース144c、上蓋144dにそれぞれ設けられている。分離案内部143は、並設する2つのローラ141に跨って設けられている。各分離案内部143は、ヘッドボックス110の前側から後側に向かって昇降コード130の転回を案内するように傾斜している。このように分離案内部143を構成することにより、昇降コード130が傾斜面に沿ってローラ141上でなだらかに経路を変更することができる。また、例えば、分離案内部によって昇降コードの経路を大きく変更しようとすると、昇降コードの分離案内部の当接部分への圧力が強くなり、昇降コードに余計な負荷がかかってしまうが、分離案内部143の傾斜面がなだらかなため、昇降コード130の分離案内部143への圧力が減少して負荷が軽減される。各分離案内部143が設けられる位置については、ケース144の説明とともに後述する。
ケース144は、ローラ141を回転自在に支持するものである。ケース144は、図4及び図5に示したように、ローラ141を支持する中央ケース144aと、ブレーキ装置を構成するブレーキ装置ケース144bと、連動部145を構成する連動部ケース144cと、上部を覆う上蓋144dと、から構成される。
連動部145は、複数のローラ141の回転を連動させるものであり、ブレーキ装置142の制動力を複数のローラ141に伝達可能とする。連動部145の構成について、図8を参照しながら説明する。図8は、連動部145の構成を説明するための図であり、(a)は、図6のD-D断面図であり、(b)は、図6のE-E断面図であり、(c)は、図6のF-F断面図である。連動部145は、図8に示したように、第1~第4の4つのギア146、147、148,149と、第1、第4の2つのギア軸150、152と、ワンウエイクラッチ153から構成されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、昇降コード130から回転を付与されるローラ141を複数設けることで、昇降コード130は、ローラ141間の移動距離を稼げる。このため、ローラ141上で昇降コード130が重ならないように配回す際、昇降コード130を直線的に導くことができるので、昇降コードは、複数のローラを重複することなく経由して転回することができる。よって、昇降コード130を引き操作する操作力の負担を軽減しながら、昇降コード130の移動とともにローラ141を円滑に回転させることができる。
次に、第2の実施形態に係るブレーキユニット240について、図11を参照しながら説明する。図11は、第2の実施形態のブレーキユニット240を示す図であり、(a)はブレーキユニット240の構成を説明するための図であり、(b)は、ブレーキユニット240に昇降コード230が転回する状態を上から見た図である。本実施形態は、ブレーキユニット240の分離案内部243の形状が第1の実施形態の分離案内部143とは異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、分離案内部243をローラ241の頂点部分にのみ設けられる突起としたことにより、昇降コード230と分離案内部243とが接触する長さを減らすことができるため、昇降コード230に加えられる摩擦抵抗を減らすことができる。
次に、第3の実施形態に係るブラインド300について、図12を参照しながら説明する。図12は、第3の実施形態のブラインド300を示す図である。本実施形態は、昇降コード330に抵抗を与える抵抗体としてバネ部380が設けられている点が第1の実施形態のブラインド100と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、バネ部380によって昇降コード330を緊張状態に保持することにより、ローラ341上で昇降コード330がスリップすることを防止することができる。
次に、第4の実施形態に係るブレーキユニット440について、図13を参照しながら説明する。図13は、第4の実施形態のブレーキユニット440のローラ441の配置を説明するための図である。本実施形態は、ローラ441の数及び配置が第1の実施形態のブレーキユニット140と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のローラ441をヘッドボックスの長手方向や上下に離間した位置に設け、複数のローラ441間に渡って昇降コード430を転回可能とすることで、ローラ441を設置するスペースに合わせた配回し方が複数可能になり、省スペースでローラ441を設置させることができる。また、昇降コード430は、ローラ441間で移動距離を稼げる。このため、ローラ441上で昇降コード430が重ならないように配回す際、昇降コード430を直線的に導くことができるので、昇降コード430を引き操作する操作力の負担を軽減しながら、昇降コード430の移動とともにローラ441を円滑に回転させることができる。
次に、第5の実施形態に係るブレーキユニット540について、図14を参照しながら説明する。図14は、第5の実施形態のブレーキユニット540のローラ541の配置を示す側断面図である。本実施形態は、ローラ541の数及び配置、及び重複を防止するための手段が設けられていない点が第1の実施形態のブレーキユニット140と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のローラ541をヘッドボックスの長手方向や上下に離間した位置に設け、複数のローラ541間に渡って昇降コード530を転回可能とすることで、ローラ541を設置するスペースに合わせた配回し方が複数可能になり、省スペースでローラ541を設置させることができる。また、複数のローラ541間を縫うように昇降コード530を配回すことによって、昇降コード530を重複することなくローラ541に転回させることができる。
次に、第6の実施形態に係るブレーキユニット640について、図15を参照しながら説明する。図15は、第6の実施形態のブレーキユニット640のローラ641の配置を示す側断面図である。本実施形態は、ローラ641の配置、及び重複を防止するための手段が設けられていない点が第1の実施形態のブレーキユニット140と異なるものである。本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のローラ641をヘッドボックスの長手方向に離間した位置に設け、複数のローラ641間に渡って昇降コード630を転回可能とすることで、ローラ641を設置するスペースに合わせた配回し方が複数可能になり、省スペースでローラ641を設置させることができる。また、複数のローラ641間を縫うように昇降コード630を配回すことによって、昇降コード630を重複することなくローラ641に転回させることができる。
110、310 ヘッドボックス
111 ブラケット
112 回転ドラム
113 ストッパ装置
114、214 回転軸
115、315 回転操作棒
120 スラット
130、230、330、430、530、630 昇降コード
132 つまみ
140、240、340、440、540、640 ブレーキユニット
141、241、341、441、541、641 ローラ
141-1 大ローラ
141-2 小ローラ
142、242 ブレーキ装置
143、243 分離案内部
144 ケース
144a 中央ケース
144b ブレーキ装置ケース
144c 連動部ケース
144d 上蓋
144e ローラ支持部
144f 凹部
144g 貫通孔
144h 側部プレート
145、245 連動部
146 第1ギア
147 第2ギア
147a 軸部
148 第3ギア
149 第4ギア
150 第1ギア軸
152 第4ギア軸
153 ワンウエイクラッチ
154、254 分離部
160 ラダーコード
170 ボトムレール
380 バネ部
381、382 板バネ
383 固定部
441-1、541-1、641-1 左のローラ
441-2、541-2、641-2 右のローラ
441-3、541-3 上のローラ
Claims (4)
- ヘッドボックスと、
前記ヘッドボックスから垂下される遮蔽材を昇降させるための昇降コードと、
前記ヘッドボックス内において前記昇降コードの移動速度を減速させるブレーキユニットと、
を備えたブラインドであって、
前記ブレーキユニットは、前記昇降コードが導かれる方向が変わるように転回させることが可能な複数のローラと、前記複数のローラの回転に制動力を付与するブレーキ装置と、備え、
前記昇降コードは、前記昇降コードが重複することなく前記複数のローラを順次経由することを特徴とする、ブラインド。 - 前記複数のローラは、前記ヘッドボックスの長手方向に離間した位置に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のブラインド。
- ヘッドボックスと、
前記ヘッドボックスから垂下される遮蔽材を昇降させるための昇降コードと、
前記ヘッドボックス内において前記昇降コードの移動速度を減速させるブレーキユニットと、
を備えたブラインドであって、
前記ブレーキユニットは、前記昇降コードが転回される複数のローラと、前記複数のローラの回転に制動力を付与するブレーキ装置と、備え、
前記昇降コードは、前記複数のローラを重複することなく経由して転回し、
前記複数のローラの回転を連動させる連動部を備え、
前記連動部は前記ブレーキ装置の制動力を前記複数のローラに伝達可能としたことを特徴とする、ブラインド。 - 前記複数のローラに転回される一つの前記昇降コードが重複されることを防止するための分離案内部を前記複数のローラ間に設けたことを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のブラインド。
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US20090301670A1 (en) | 2008-06-06 | 2009-12-10 | Tzong Fu Lin | Window covering |
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JP3064243B2 (ja) * | 1996-11-12 | 2000-07-12 | 立川ブラインド工業株式会社 | 横型ブラインドの操作装置 |
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