JP2019218300A - 3種のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリグリセリル脂肪酸エステルの量を減少させることができる、トリグリセリド油と、ポリグリセリル脂肪酸エステルとを含む透明な組成物を提供すること。【解決手段】(a)少なくとも1種のトリグリセリド油と、(b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと、(c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルと、(d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステルと、(e)水とを含む組成物であって、150NTU以下、好ましくは130NTU以下、より好ましくは110NTU以下の濁度を有する組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、3つの異なるタイプのポリグリセリル脂肪酸エステルを含む組成物、好ましくは化粧用又は皮膚科学的組成物に関する。
ポリグリセリル脂肪酸エステルを含む組成物は、化粧品及び皮膚科学の分野で知られている。ポリグリセリル脂肪酸エステルは、界面活性剤として機能することができ、したがって、典型的に、エマルション、例えば水中油型(O/W)又は油中水型(W/O)エマルションを調製するために使用することができる。ポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリオキシエチレン系界面活性剤と比較して、環境上の理由、例えば低い環境負荷の観点から好ましい。
その一方で、低い皮膚刺激性及び同じ環境上の理由により、合成油よりも典型的に好ましい植物油等のトリグリセリド油を使用する最近の傾向がある。しかしながら、トリグリセリド油を含む透明なエマルションを調製することは容易でない。
したがって、トリグリセリド油と、2種のポリグリセリル脂肪酸エステルとを含む透明なエマルションを調製する試みがなされている。例えば、J. Oleo. Sci.、63 (3) 229〜237頁(2014)及びJ. Oleo. Sci.、64 (4) 405〜413頁(2015)は、2種の異なるポリグリセリル脂肪酸エステルの組合せを使用することによってトリグリセリド油を含む透明なエマルションを調製する方法を開示している。
J. Oleo. Sci.、63 (3) 229〜237頁(2014) J. Oleo. Sci.、64 (4) 405〜413頁(2015) Satoshi Tomomasa等、Oil Chemistry、37巻、11号(1988)、48〜53頁
しかしながら、上記の従来の方法は、透明なエマルションを調製するために、大量のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用する必要があり、その結果、トリグリセリド油の量と比較して6倍以上のポリグリセリル脂肪酸エステルが使用される。
化粧品及び皮膚科学の分野では、大量のポリグリセリル脂肪酸エステルの使用は望ましくなく、その理由は、これは、ポリグリセリル脂肪酸エステルによって引き起こされるべたつく使用感を増加させうるからである。
本発明の目的は、ポリグリセリル脂肪酸エステルの量を減少させることができる、トリグリセリド油と、ポリグリセリル脂肪酸エステルとを含む透明な組成物を提供することである。
本発明の上記の目的は、
(a)少なくとも1種のトリグリセリド油と、
(b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(e)水と
を含む組成物であって、150NTU以下、好ましくは130NTU以下、より好ましくは110NTU以下の濁度を有する組成物によって達成することができる。
(a)トリグリセリド油は、少なくとも1種の植物油を含んでもよい。
本発明による組成物中の(a)トリグリセリド油の量は、組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.05から15質量%、より好ましくは0.1から10質量%の範囲であってもよい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、25個以上の炭素原子、好ましくは30個以上の炭素原子、より好ましくは35個以上の炭素原子を含んでもよい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から9個のグリセロール単位、より好ましくは4から8個のグリセロール単位を含んでもよい。
本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量の質量比は、0.6から1.3、好ましくは0.7から1.2、より好ましくは0.8から1.1の範囲であってもよい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、8から18個の炭素原子、好ましくは9から16個の炭素原子、より好ましくは10から14個の炭素原子を含んでもよい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から8個のグリセロール単位、より好ましくは4から6個のグリセロール単位を含んでもよい。
本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量は、0.5から1.3、好ましくは0.6から1.2、より好ましくは0.7から1.1の範囲であってもよい。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、12個以下の炭素原子、好ましくは11個以下の炭素原子、より好ましくは10個以下の炭素原子を含んでもよい。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から8個のグリセロール単位、より好ましくは4から6個のグリセロール単位を含んでもよい。
本発明による組成物中の(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量の質量比は、0.1から1.1、好ましくは0.2から1.0、より好ましくは0.3から0.9の範囲であってもよい。
((b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステル及び(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの総量)/(a)トリグリセリド油の量の質量比は、3.0以下、好ましくは2.5以下、より好ましくは2.0以下であってもよい。
本発明による組成物は、エマルション、好ましくはO/W型エマルション、より好ましくはO/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であってもよい。
(a)トリグリセリド油の粒径は、35nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは25nm以下であってもよい。
本発明はまた、ケラチン物質を処置するための美容方法であって、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法に関する。
鋭意検討の結果、本発明者等は、3つの異なるタイプのポリグリセリル脂肪酸エステルの組合せを使用することによって、ポリグリセリル脂肪酸エステルの量を減少させることができる、トリグリセリド油と、ポリグリセリル脂肪酸エステルとを含む透明な組成物を提供することが可能であることを発見した。
本発明による組成物は、
より低いHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
中程度のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
より高いHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステルと
の組合せを特徴とし得る。
第1のポリグリセリル脂肪酸エステルのより低いHLB値は、より低いHLB数値範囲内であることができ、
第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの中程度のHLB値は、中程度のHLB数値範囲内であることができ、
第3のポリグリセリル脂肪酸エステルのより高いHLB値は、より高いHLB数値範囲内であることができ、
且つ、
より低いHLB数値範囲、中程度のHLB数値範囲、及びより高いHLB数値範囲は、互いに重複することができない。
したがって、本発明の一態様は、
(a)少なくとも1種のトリグリセリド油と、
(b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(e)水と
を含む組成物であって、
150NTU以下、好ましくは130NTU以下、より好ましくは110NTU以下の濁度を有する組成物である。
本発明による組成物は、濁度が150NTU以下、好ましくは130NTU以下、より好ましくは110NTU以下の濁度であるような、透明である。
本発明による組成物においては、ポリグリセリル脂肪酸エステルの量を減少させる又は限定することができる。したがって、本発明による組成物は、触ったときのべたつく感触をなくす又はべたつく感触を減少させることができる。したがって、本発明による組成物は、使用中に、特に、組成物の塗布後の皮膚の感触において優れた感触を与えることができる。
「べたつく」という用語は、本明細書において、皮膚に粘着性の感触を与える特性を意味する。
本発明による組成物は、大量のエネルギー、例えば、ホモジナイザーを使用することなしに調製することができる。したがって、本発明による組成物は、少量のエネルギーを使用すること、例えば組成物の成分を穏やかに撹拌することによって調製することができる。したがって、本発明による組成物は、その調製手法を考慮して環境に優しい。
以下で、本発明による組成物を、より詳細に説明する。
[トリグリセリド油]
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種のトリグリセリド油を含む。単一のタイプのトリグリセリド油を使用してもよいが、2つ以上の異なるタイプのトリグリセリド油を組み合わせて使用してもよい。
本明細書において、「油」は、大気圧(760mmHg)下、室温(25℃)で液体又はペースト(非固体)の形態である脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。(a)トリグリセリド油として、化粧品において一般に使用されるものを、単独で又はそれらを組み合わせて使用することができる。これらの油は、揮発性であっても、又は不揮発性であってもよい。
(a)トリグリセリド油の存在は、ケラチン物質、特に皮膚を洗浄した後に、保湿効果又は皮膚軟化効果を与えることができる。
(a)トリグリセリド油は、少なくとも1種のトリグリセリドを含む。トリグリセリドは、トリアシルグリセロールと称することができ、トリグリセリドにおいては、3つの脂肪酸及び1つのグリセロールがエステル化している。
脂肪酸は、例えば、4個以上、6個以上、8個以上、又は10個以上の炭素原子、且つ30個以下、28個以下、26個以下、又は24個以下の炭素原子を有してもよい。脂肪酸は、例えば、4から30個の炭素原子、より好ましくは6から28個の炭素原子、より好ましくは8から26個の炭素原子、更により好ましくは10から24個の炭素原子の異なる炭素鎖長を有することができる。炭素鎖は、直鎖状であっても、又は分枝状であってもよい。
脂肪酸は、飽和であっても、又は不飽和であってもよい。
飽和脂肪酸の例として、例えば、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、テトラドコサン酸、ヘキサドコサン酸、及びオクタドコサン酸を挙げることができる。
不飽和脂肪酸の例として、例えば、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、エイコセン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、リノレン酸、ピノレン酸、エレオステアリン酸、ミード酸、エイコサトリエン酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、エイコサテトラエン酸、アドレン酸、ボセオペンタエン酸、エイコサペンタエン酸、オズボンド酸、イワシ酸、テトラコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、及びニシン酸を挙げることができる。
本発明に好適な(a)トリグリセリド油は、植物起源のものである。言い換えれば、(a)トリグリセリド油は、少なくとも1種の植物油を含むことが好ましい。(a)トリグリセリド油は、植物油から選択されることがより好ましい。
植物油は、植物抽出油、植物抽出バター、及びそれらの混合物から選択することができる。
植物抽出油の中で、次のものを列挙することができる:ホホバ油、ババス油、ヒマワリ油、オリーブ油、キャノーラ油、ヤシ油、メドウフォーム種子油;ブラジルナッツ油、マルーラ油、コーン油、アルガン油、ダイズ油、マロー油、ブドウ種子油、アマニ油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカデミア油、アララ油、コリアンダー油、ヒマシ油、アボカド油、シアバター油、アブラナ種子油、及びコプラ油。
植物抽出バターの中で、次のものを列挙することができる:シアバター、ニロティカシアバター(シアバターノキ(Butyrospermum parkii))、ガラムバター(シアバターノキ)、ボルネオバター若しくは脂又はテンカワンタロー(ショレア・ステノプテラ(Shorea stenoptera))、ショレアバター、イリペバター、マドフカバター又は(バッシア(Bassia))マドフカ・ロンギフォリア(Madhuca longifolia)バター、モーラバター(マドフカ・ラティフォリア(Madhuca latifolia))、カティアウ(katiau)バター(マドフカ・モトレイアナ(Madhuca mottleyana))、フルワラ(phulwara)バター(M.ブチラセア(M. butyracea))、マンゴーバター(マンゴー(Mangifera indica))、ムルムルバター(アストロカリウム・ムルムル(Astrocaryum murumuru))、コクムバター(ガルシニア・インディカ(Garcinia indica))、ウクウババター(ビロラ・セビフェラ(Virola sebifera))、ツクマバター、パインヤ(painya)(kpangnan)バター(ペンタデスマ・ブチラセア(Pentadesma butyracea))、コーヒーバター(アラビアコーヒーノキ(Coffea arabica))、アプリコットバター(アンズ(Prunus armeniaca))、マカデミアバター(マカデミア(Macadamia ternifolia))、ブドウ種子バター(ブドウ(Vitis vinifera))、アボカドバター(アボカド(Persea gratissima))、オリーブバター(オリーブ(Olea europaea))、スイートアーモンドバター(アーモンド(Prunus amygdalus dulcis))、カカオバター(カカオ(Theobroma cacao))、及びヒマワリバター。
より好ましくは、(a)トリグリセリド油は、ダイズ油、ヤシ油、ヒマワリ油、アルガン油及びオリーブ油から選択することができる。
本発明による組成物中の(a)トリグリセリド油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
その一方で、本発明による組成物中の(a)トリグリセリド油の量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(a)トリグリセリド油の量は、組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.05から15質量%、より好ましくは0.1から10質量%の範囲であってもよい。
[第1のポリグリセリル脂肪酸エステル]
本発明による組成物は、(b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一のタイプの(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよいが、2つ以上の異なるタイプの(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて使用してもよい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、界面活性剤、特に非イオン性界面活性剤として機能することができる。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、3.0から7.0、好ましくは3.1から6.0、より好ましくは3.2から5.0、更により好ましくは3.3から4.0のHLB値を有してもよい。
HLB(「親水性-親油性バランス」)という用語は、当業者に周知であり、分子中の親水性部分と親油性部分との間の比を反映している。
2種以上の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルが使用される場合、HLB値は、全ての(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値の質量平均によって決定される。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、飽和又は不飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリ及びそれを超えるエステルから選択することができる。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、25個以上の炭素原子、好ましくは30個以上の炭素原子、より好ましくは35個以上の炭素原子を含んでもよい。(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、90個以下の炭素原子、好ましくは72個以下の炭素原子、より好ましくは54個以下の炭素原子を含んでもよい。(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、25から90個の炭素原子、好ましくは30から72個、より好ましくは35から54個の炭素原子を有してもよい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、飽和又は不飽和脂肪酸のポリマーであってもよい。脂肪酸がカルボキシル基及びヒドロキシル基を有する場合、ポリマーは、脂肪酸の重縮合物であってもよく、これは、ある脂肪酸のカルボキシル基又はヒドロキシル基と、それぞれ別の脂肪酸のヒドロキシル基及びカルボン酸との反応によって形成することができる。したがって、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、飽和又は不飽和ヒドロキシ酸の重縮合物であってもよい。言い換えれば、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、飽和又は不飽和ヒドロキシル酸の重縮合物のポリグリセリルエステル、好ましくはポリグリセリルモノエステルであってもよい。
リシノレイン酸は、ヒドロキシル酸、特に不飽和ヒドロキシル酸の例であり、カルボキシル基及びヒドロキシル基を有する。したがって、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、ポリリシノレートを生じるリシノレイン酸の重縮合によって形成することができる。したがって、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリリシノレイン酸ポリグリセロール(PGPR)、すなわち、ポリリシノレートのポリグリセリルエステル、好ましくはポリグリセリルモノエステルであってもよい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ポリリシノレイン酸PG3、ポリリシノレイン酸PG4、ポリリシノレイン酸PG5、ポリリシノレイン酸PG6(HLB:3.5)、及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。
或いは、(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分のための脂肪酸又は脂肪酸部分は、4から24個の炭素原子、好ましくは6から22個の炭素原子、より好ましくは8から20個の炭素原子を含んでもよい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分のための脂肪酸は、飽和であっても、又は不飽和であってもよく、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、及びオレイン酸から選択することができる。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から9個のグリセロール単位、より好ましくは4から8個のグリセロール単位を含むことが好ましい。
(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ステアリン酸PG2(HLB:5.0)、ジステアリン酸PG2(HLB:4)、イソステアリン酸PG2(HLB:4.7)、ジイソステアリン酸PG2(HLB:3.2)、トリイソステアリン酸PG2(HLB:3)、セスキイソステアリン酸PG2(HLB:約4)、オレイン酸PG2(HLB:5.5)、セスキオレイン酸PG2(HLB:5.3)、ジステアリン酸PG3(HLB:5)、ジイソステアリン酸PG3(HLB:5)、ジヤシ油脂肪酸PG3(HLB:7)、ヘキサステアリン酸PG5(HLB:4.0)、トリオレイン酸PG5(HLB:7.0)、ペンタオレイン酸PG10(HLB:6.4)、及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。
本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
その一方で、本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.05から15質量%、より好ましくは0.1から10質量%の範囲であってもよい。
本発明による組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量の質量比は、0.6から1.3、好ましくは0.7から1.2、より好ましくは0.8から1.1の範囲であってもよい。
[第2のポリグリセリル脂肪酸エステル]
本発明による組成物は、(c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一のタイプの(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよいが、2つ以上の異なるタイプの(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて使用してもよい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、界面活性剤、特に非イオン性界面活性剤として機能することができる。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、8.0から11.0、好ましくは9.0から11.0、より好ましくは9.5から11.0、更により好ましくは10.0から11.0のHLB値を有してもよい。
2種以上の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルが使用される場合、HLB値は、全ての(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値の質量平均によって決定される。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、飽和又は不飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリ及びそれを超えるエステルから選択することができる。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分のための脂肪酸又は脂肪酸部分は、8から18個の炭素原子、好ましくは9から16個の炭素原子、より好ましくは10から14個の炭素原子を含んでもよい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分のための脂肪酸は、飽和であっても、又は不飽和であってもよく、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、及びオレイン酸から選択することができる。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から8個のグリセロール単位、より好ましくは4から6個のグリセロール単位を含むことが好ましい。
(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルは、セスキカプリル酸PG2(HLB:約8)、カプリン酸PG2(HLB:9.5)、ラウリン酸PG2(HLB:8.5)、オレイン酸PG4(HLB:8.8)、ラウリン酸PG4(HLB:10.3)、イソステアリン酸PG4(HLB:8.2)、ラウリン酸PG5(HLB:10.5)、イソステアリン酸PG6(HLB:10.8)、ジステアリン酸PG6(HLB:8)、トリラウリン酸PG10(HLB:10.4)、ジステアリン酸PG10(HLB:約9)、トリステアリン酸PG10(HLB:8)、ジイソステアリン酸PG10(HLB:10)、トリイソステアリン酸PG10(HLB:8)、ジオレイン酸PG10(HLB:約11)、トリヤシ油脂肪酸PG10(HLB:9)、及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。
本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
その一方で、本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.05から15質量%、より好ましくは0.1から10質量%の範囲であってもよい。
本発明による組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量の質量比は、0.5から1.3、好ましくは0.6から1.2、より好ましくは0.7から1.1の範囲であってもよい。
[第3のポリグリセリル脂肪酸エステル]
本発明による組成物は、(d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一のタイプの(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよいが、2つ以上の異なるタイプの(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて使用してもよい。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルは、界面活性剤、特に非イオン性界面活性剤として機能することができる。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルは、12.0から17.0、好ましくは12.5から16.0、より好ましくは13.0から15.0、更により好ましくは13.5から14.5のHLB値を有してもよい。
2種以上の(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルが使用される場合、HLB値は、全ての(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値の質量平均によって決定される。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルは、飽和又は不飽和脂肪酸のモノ、ジ、トリ及びそれを超えるエステルから選択することができる。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分のための脂肪酸又は脂肪酸部分は、4個以上の炭素原子、好ましくは6個以上の炭素原子、より好ましくは8個以上の炭素原子を含んでもよい。(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分のための脂肪酸又は脂肪酸部分は、12個以下の炭素原子、好ましくは11個以下の炭素原子、より好ましくは10個以下の炭素原子を含んでもよい。(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分のための脂肪酸又は脂肪酸部分は、4から12個の炭素原子、好ましくは6から11個、より好ましくは8から10個の炭素原子を有してもよい。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分のための脂肪酸は、飽和であっても、又は不飽和であってもよく、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、及びオレイン酸から選択することができる。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から8個のグリセロール単位、より好ましくは4から6個のグリセロール単位を含むことが好ましい。
(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルは、ヤシ油脂肪酸PG3(HLB:12)、カプリン酸PG3(HLB:約14)、カプリル酸PG4(HLB:14)、カプリン酸PG4(HLB:約15)、ミリスチン酸PG5(HLB:15.4)、ステアリン酸PG5(HLB:15)、オレイン酸PG5(HLB:12.2)、カプリル酸PG6(HLB:14.6)、カプリン酸PG6(HLB:13.1)、ラウリン酸PG6(HLB:14.1)、ラウリン酸PG10(HLB:15.2)、ミリスチン酸PG10(HLB:14.9)、ジミリスチン酸PG10(HLB:12.3)、ステアリン酸PG10(HLB:14.1)、イソステアリン酸PG10(HLB:13.7)、オレイン酸PG10(HLB:13.0)、セスキステアリン酸PG10(HLB:12)、ヤシ油脂肪酸PG10(HLB:16)、ジヤシ油脂肪酸PG10(HLB:12)、及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。
本発明による組成物中の(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
その一方で、本発明による組成物中の(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.05から15質量%、より好ましくは0.1から10質量%の範囲であってもよい。
本発明による組成物中の(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量の質量比は、0.1から1.1、好ましくは0.2から1.0、より好ましくは0.3から0.9の範囲であってもよい。
[ポリグリセリル脂肪酸エステルの量]
本発明によれば、((b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステル及び(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの総量)/(a)トリグリセリド油の量の質量比は、3.0以下、好ましくは2.5以下、より好ましくは2.0以下であってもよい。
従来技術では、グリセリル脂肪酸エステル/トリグリセリド油の量の質量比は、3.0よりもはるかに高く、例えば6.0である。
したがって、本発明による組成物は、ポリグリセリル脂肪酸エステルの総量を減少させる又は限定することができる。
本発明は、ポリグリセリル脂肪酸エステルの総量を減少させることができることから、本発明による組成物は、触ったときのべたつく感触をなくす又はべたつく感触を減少させることができる。
((b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、及び(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの総量)/(a)トリグリセリド油の量の質量比は、1.5超、好ましくは1.6超、より好ましくは1.7超であることが好ましい場合もある。
[水]
本発明による組成物は、(e)水を含む。
本発明による組成物中の(e)水の量は、組成物の総質量に対して、60質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上であってもよい。本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、90質量%以上であることが更により好ましい場合もある。
その一方で、本発明による組成物中の(e)水の量は、組成物の総質量に対して、99質量%以下、好ましくは98質量%以下、より好ましくは97質量%以下であってもよい。本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、96質量%以下であることが更により好ましい場合もある。
本発明による組成物中の(e)水の量は、組成物の総質量に対して、60質量%から99質量%、好ましくは70質量%から98質量%、より好ましくは80質量%から97質量%の範囲であってもよい。本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、90質量%から96質量%であることが更により好ましい場合もある。
[ポリオール]
本発明による組成物は、少なくとも1種のポリオールを更に含んでもよい。単一のタイプのポリオールを使用してもよいが、2つ以上の異なるタイプのポリオールを組み合わせて使用してもよい。
「ポリオール」という用語は、本明細書において、2つ以上のヒドロキシ基を有するアルコールを意味し、糖類又はその誘導体を包含しない。糖類の誘導体には、糖類の1つ又は複数のカルボニル基を還元することによって得られる糖アルコール、及びその1つ又は複数のヒドロキシ基中の1つ又は複数の水素原子が、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アシル基又はカルボニル基等の少なくとも1つの置換基で置き換えられている糖類又は糖アルコールが含まれる。
ポリオールは、少なくとも2つのヒドロキシ基、好ましくは2から5つのヒドロキシ基を含む、C2〜C12ポリオール、好ましくはC2〜C9ポリオールであってもよい。
ポリオールは、天然又は合成のポリオールであってよい。ポリオールは、直鎖状、分枝状又は環状の分子構造を有することができる。
ポリオールは、グリセリン及びその誘導体、並びにグリコール及びその誘導体から選択することができる。ポリオールは、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール(5から50個のエチレンオキシド基)、及びソルビトール等の糖からなる群から選択することができる。
本発明による組成物中のポリオールの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
その一方で、本発明による組成物中のポリオールの量は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってもよい。
したがって、ポリオールは、組成物の総質量に対して、0.01質量%から15質量%、好ましくは0.05質量%から10質量%、例えば0.1質量%から5質量%の範囲の量で本発明による組成物中に存在してもよい。
[他の成分]
本発明による組成物は、例えば、1から6個の炭素原子を含む直鎖状又は分枝状のモノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、ペンタノール及びヘキサノール等の、室温(25℃)で液体の形態である1種又は複数のモノアルコールを含有してもよい。
本発明による組成物中のモノアルコールの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であってもよい。
その一方で、本発明による組成物中のモノアルコールの量は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってもよい。
したがって、本発明による組成物中のモノアルコールの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%から15質量%、好ましくは0.1質量%から10質量%、より好ましくは1質量%から5質量%の範囲であってもよい。
本発明による組成物はまた、上記で説明した成分を除く、化粧用及び皮膚科学的組成物において従来使用される様々なアジュバント、例えばアニオン性、非イオン性、カチオン性、及び両性又は双性イオン性ポリマー、アニオン性、非イオン性、カチオン性、及び両性界面活性剤、酸化防止剤、着色剤、キレート剤、金属イオン封鎖剤、香料、分散剤、コンディショニング剤、皮膜形成剤、保存剤、共保存剤(co-preservative)、並びにそれらの混合物を含んでもよい。
本発明による組成物は、ポリオキシエチレン系非イオン性界面活性剤又は合成油を含有してもよい。しかしながら、ポリオキシエチレン系非イオン性界面活性剤又は合成油の量は、組成物の総質量に対して、1質量%未満、より好ましくは0.1質量%未満、更により好ましくは0.01質量%未満であるように限定されることが好ましい。本発明による組成物は、ポリオキシエチレン系非イオン性界面活性剤又は合成油を含まないことが最も好ましい。
(調製)
本発明による組成物は、上記で説明した必須成分と、上記で説明した任意選択の成分(必要な場合)とを混合することによって調製することができる。
上記の必須成分と任意選択の成分とを混合する方法及び手段は、限定されない。任意の従来の方法及び手段を、上記の必須成分と任意選択の成分とを混合して本発明による組成物を調製するために使用することができる。
本発明による組成物は、大量のエネルギー、例えば、ホモジナイザーを使用することなしに調製することができる。したがって、本発明による組成物は、少量のエネルギーを使用すること、例えば組成物の成分を穏やかに撹拌することによって調製することができる。したがって、本発明による組成物は、その調製手法を考慮して環境に優しい。
[形態]
本発明による組成物の形態は、特に限定されず、エマルション(O/W又はW/O形態)、水性ゲル、水溶液等の様々な形態をとることができる。
本発明による組成物は、エマルションの形態であることが好ましい。本発明による組成物は、連続水性相中に分散された油相を含むO/W型エマルションの形態であることがより好ましい。分散された油相は、水性相中の油滴であってもよい。
水性相中に分散された油相からなるO/W型の構成又は構造は、外部水性相を有し、したがって、本発明による組成物は、O/W型の構成又は構造を有する場合、水性相が与えることができる即時のみずみずしさの感触に起因して、使用中に心地良い感触を与えることができる。
本発明による組成物は、ナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることが好ましい。
「マイクロエマルション」は、2通り、すなわち、広義と狭義とに定義することができる。すなわち、マイクロエマルションが、油性成分、水性成分及び界面活性剤の3つの成分を有する三成分系を含有する熱力学的に安定な等方性単一液相を指す場合(「狭義のマイクロエマルション」)と、もう一つ、熱力学的に不安定な典型的なエマルション系の中で、マイクロエマルションが、それらの粒径がより小さいために透明又は半透明な外観を示すエマルションを更に含む(Satoshi Tomomasa等、Oil Chemistry、37巻、11号(1988)、48〜53頁)場合(「広義のマイクロエマルション」)とがある。本明細書で使用する「マイクロエマルション」は、「狭義のマイクロエマルション」、すなわち、熱力学的に安定な等方性単一液相を指す。
マイクロエマルションは、油がミセルによって可溶化されているO/W(水中油)型マイクロエマルション、水が逆ミセルによって可溶化されているW/O(油中水)型マイクロエマルション、又は界面活性剤分子の会合数が無限になり、その結果、水性相及び油相の両方が連続構造を有する両連続マイクロエマルションのいずれか1つの状態を指す。
マイクロエマルションは、レーザーグラニュロメトリーによって測定して、100nm以下、好ましくは50nm以下、より好ましくは20nm以下の粒径を有する分散相を有してもよい。
「ナノエマルション」は、本明細書において、350nm未満のサイズを有する分散相を特徴とするエマルションを意味し、この分散相は、分散相/連続相界面で、ラメラ型の液晶相を任意選択により形成することができる(b)から(d)非イオン性界面活性剤のクラウンによって安定化される。特定の乳白剤の非存在下では、ナノエマルションの透明性は分散相の小型サイズから生じるが、この小型サイズは、機械的エネルギーの使用によって得られる。
ナノエマルションは、その構造によって、マイクロエマルションと区別することができる。具体的には、マイクロエマルションは、例えば、成分(b)から(d)によって形成されて成分(a)で膨化したミセルから形成された熱力学的に安定な分散体である。更に、マイクロエマルションは、調製に実質的な機械的エネルギーを必要としない。
ナノエマルションは、レーザーグラニュロメトリーによって測定して、300nm以下、好ましくは200nm以下、より好ましくは100nm以下の粒径を有する分散相を有してもよい。
本発明による組成物は、O/W型のナノエマルション若しくはマイクロエマルション、W/O型のナノエマルション若しくはマイクロエマルション、又は両連続エマルションの形態であってもよい。本発明による組成物は、O/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることが好ましい。本発明による組成物は、O/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることがより好ましい。(a)トリグリセリド油の粒径は、35nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは25nm以下であることが更により好ましい。粒径は、動的光散乱法によって測定することができる。粒径測定は、例えば、大塚電子株式会社によって市販されている粒径分析装置ELSZ-2000シリーズによって実施することができる。
粒径は、体積平均粒子直径又は数平均粒子直径、好ましくは体積平均粒子直径であってもよい。
本発明による組成物は、透明である。
透明度は、濁度を測定することによって測定してもよい(例えば、濁度は、丸型セル(直径25mm及び高さ60mm)、及び可視光(400から800nmの間、好ましくは400から500nm)を発することができるタングステンフィラメント電球を有する2100Q(Hach Company社によって市販されている)を用いて測定することができる)。測定は、無希釈組成物において実施することができる。ブランクは、蒸留水を用いて決定してもよい。
本発明による組成物は、150NTU以下、好ましくは130NTU以下、より好ましくは110NTU以下の濁度を有する。
[方法及び使用]
本発明による組成物は、化粧用又は皮膚科学的組成物、好ましくは化粧用組成物、より好ましくは皮膚等のケラチン物質のための化粧用組成物であることが好ましい。
本発明による組成物は、ケラチン物質に塗布することによって、皮膚、毛髪、粘膜、爪、まつ毛、眉毛及び/又は頭皮等のケラチン物質を処置するための美容方法等の非治療的方法に使用することができる。
したがって、本発明はまた、ケラチン物質を処置するための美容方法であって、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法に関する。
本発明はまた、身体及び/又は顔の皮膚、及び/又は粘膜、及び/又は頭皮、及び/又は毛髪、及び/又は爪、及び/又はまつ毛、及び/又は眉毛のための、ケア製品、洗浄製品、メイクアップ製品、メイクアップ除去製品等の化粧料としての又は化粧料における本発明による組成物の使用に関しうる。
言い換えれば、本発明による組成物は、そのまま、化粧料として使用することができる。或いは、本発明による組成物は、化粧料の一要素として使用することができる。例えば、本発明による組成物は、化粧料を形成するために、任意の他の要素に加えること又は任意の他の要素と組み合わせることができる。
ケア製品は、ローション、クリーム、ヘアトニック、ヘアコンディショナー、日焼け止め剤等であってもよい。洗浄製品は、シャンプー、フェイスウォッシュ、ハンドウォッシュ等であってもよい。メイクアップ製品は、ファンデーション、マスカラ、口紅、リップグロス、ほお紅、アイシャドウ、マニキュア液等であってもよい。メイクアップ除去製品は、メイクアップクレンジング剤等であってもよい。
本発明の別の態様は、
(a)少なくとも1種のトリグリセリド油と、
(e)水と
を含む、150NTU以下、好ましくは130NTU以下、より好ましくは110NTU以下の濁度を有する組成物を製造するための、
(b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、及び
(d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステル
の使用に関する。
本発明の別の態様はまた、150NTU以下、好ましくは130NTU以下、より好ましくは110NTU以下の濁度を有する組成物を調製するための方法であって、
(a)少なくとも1種のトリグリセリド油と、
(b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(e)水と
を混合する工程を含む方法に関する。
混合する工程は、大量のエネルギーを使用するホモジナイザー等の特殊な機械的撹拌機を用いない、いわゆる低エネルギープロセスによって実施されることが好ましい。低エネルギープロセスは、成分(a)から(e)を単に穏やかに攪拌する(gentle)ことによって実施することができる。
組成物は、エマルション、より好ましくはO/W型エマルション、更により好ましくはO/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることが好ましい。
本発明はまた、
(a)トリグリセリド油の油滴の粒径を35nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは25nm以下にするための、
(a)少なくとも1種のトリグリセリド油と、
(e)水と
を含む、O/W型エマルションにおける、
(b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、及び
(d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステル
の使用に関する。
本発明はまた、(a)トリグリセリドと(e)水とを含むO/W型エマルション中の(a)トリグリセリド油の油滴の粒径を35nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは25nm以下にするための方法であって、
(b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、
(c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステル、及び
(d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステル
を、エマルションに加える又はエマルションにおいて使用する工程を含む方法に関する。
本発明による組成物についての成分(a)から(e)、及び任意選択の成分に関する上記の説明は、本発明による使用及び方法についてのそれらの成分に適用されうる。本発明による組成物の調製及び形態に関する説明もまた、上記の使用及び方法において記載された組成物の調製及び形態に適用されうる。
本発明を、実施例によってより詳細に説明するが、これは本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
(実施例1〜9及び比較例1〜3)
表1に示す実施例1〜9及び比較例1〜3による次の組成物を、表1に示す成分を以下のように混合することによって調製した:
(1)相Aの成分を約70℃で穏やかに混合して相A成分の均一な混合物を形成すること、
(2)相A成分の混合物を約30℃以下に冷却すること、及び
(3)相A成分の混合物を相Bに穏やかに混合しながら加えること。
実施例1〜9及び比較例1〜3による組成物は、O/W型エマルションの形態であった。
表1に示す成分の量の数値は全て、活性原料としての「質量%」に対するものである。
Figure 2019218300
[評価]
(濁度)
実施例1〜9及び比較例1〜3によるO/W型エマルションの濁度を、濁度計(2100Q portable、Hach Company社)を使用することによって室温で測定した。
結果を表1に「NTU」として示す。NTU値が小さいほど、組成物がより透明である。
結果を表1に示す。
(粒径)
実施例1〜9及び比較例1〜3によるO/W型エマルション中の油滴の粒径(nm)を、粒径分析装置ELSZ-2000ZS(大塚電子株式会社)によって測定した。
結果を表1に示す。
実施例1〜9は、3つの異なるタイプのポリグリセリル脂肪酸エステルの組合せの使用により、多様なトリグリセリド油を含む透明なナノエマルションを提供することができることを示している。
比較例1は、第1のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用しない場合、トリグリセリド油を含む透明なナノエマルションを提供することができないことを示している。
比較例2は、第2のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用しない場合、トリグリセリド油を含む透明なナノエマルションを提供することができないことを示している。
比較例3は、第3のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用しない場合、トリグリセリド油を含む透明なナノエマルションを提供することができないことを示している。

Claims (16)

  1. (a)少なくとも1種のトリグリセリド油と、
    (b)3から7のHLB値を有する少なくとも1種の第1のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
    (c)8から11のHLB値を有する少なくとも1種の第2のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
    (d)12から17のHLB値を有する少なくとも1種の第3のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
    (e)水と
    を含む組成物であって、
    150NTU以下、好ましくは130NTU以下、より好ましくは110NTU以下の濁度を有する組成物。
  2. (a)トリグリセリド油が、少なくとも1種の植物油を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 組成物中の(a)トリグリセリド油の量が、組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.05から15質量%、より好ましくは0.1から10質量%の範囲である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. (b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分が、25個以上の炭素原子、好ましくは30個以上の炭素原子、より好ましくは35個以上の炭素原子を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. (b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルが、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から9個のグリセロール単位、より好ましくは4から8個のグリセロール単位を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 組成物中の(b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量の質量比が、0.6から1.3、好ましくは0.7から1.2、より好ましくは0.8から1.1の範囲である、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. (c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分が、8から18個の炭素原子、好ましくは9から16個の炭素原子、より好ましくは10から14個の炭素原子を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. (c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルが、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から8個のグリセロール単位、より好ましくは4から6個のグリセロール単位を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 組成物中の(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量の質量比が、0.5から1.3、好ましくは0.6から1.2、より好ましくは0.7から1.1の範囲である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. (d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの脂肪酸部分が、12個以下の炭素原子、好ましくは11個以下の炭素原子、より好ましくは10個以下の炭素原子を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. (d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルが、2から10個のグリセロール単位、好ましくは3から8個のグリセロール単位、より好ましくは4から6個のグリセロール単位を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 組成物中の(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの量/(a)トリグリセリド油の量の質量比が、0.1から1.1、好ましくは0.2から1.0、より好ましくは0.3から0.9の範囲である、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. ((b)第1のポリグリセリル脂肪酸エステル、(c)第2のポリグリセリル脂肪酸エステル及び(d)第3のポリグリセリル脂肪酸エステルの総量)/(a)トリグリセリド油の量の質量比が、3.0以下、好ましくは2.5以下、より好ましくは2.0以下である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. エマルション、好ましくはO/W型エマルション、より好ましくはO/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態である、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. (a)トリグリセリド油の粒径が、35nm以下、好ましくは30nm以下、より好ましくは25nm以下である、請求項14に記載の組成物。
  16. ケラチン物質を処置するための美容方法であって、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法。
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