JP2019217807A - タイヤ - Google Patents

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聡太郎 岩渕
Sotaro Iwabuchi
聡太郎 岩渕
裕作 石黒
Yusaku Ishiguro
裕作 石黒
晃 ▲高▼橋
晃 ▲高▼橋
Akira Takahashi
慶一 加藤
Keiichi Kato
慶一 加藤
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    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
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Abstract

【課題】側方から見てトレッド踏面に設けられた溝部を暗く見せることができるタイヤを得る。【解決手段】タイヤ10は、トレッド部14のトレッド踏面16を区画する主溝部18(溝部)の一部を構成しかつ当該主溝部18と当該トレッド踏面16との境界部に当該主溝部18に沿って設けられた境界面部18Cと、境界面部18Cに密集した状態で設けられた複数の第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22(突起部)と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関する。
下記特許文献1には、タイヤに関する発明が記載されている。このタイヤには、トレッド踏面を区画する溝部の内側に複数の突起部が形成されており、これらの突起部によって光が吸収されるようになっている。このため、下記特許文献に記載の先行技術では、トレッド踏面に設けられた溝部を暗く見せることができる。
国際公開2015/135928号
しかしながら、上記特許文献1に記載の先行技術では、トレッド踏面に設けられた溝部において、複数の突起部が設けられているのは、この溝部の底部のみであり、タイヤを側方から見ると、この溝部を暗く見せることが困難となることがある。
本発明は上記事実を考慮し、側方から見てトレッド踏面に設けられた溝部を暗く見せることができるタイヤを得ることが目的である。
第1の態様に係るタイヤは、トレッド部のトレッド踏面を区画する溝部の一部を構成しかつ当該溝部と当該トレッド踏面との境界部に当該溝部に沿って設けられた境界面部と、前記境界面部に密集した状態で設けられた複数の突起部と、を有している。
第1の態様に係るタイヤによれば、トレッド部のトレッド踏面が溝部によって区画されており、当該溝部の一部は、当該溝部と当該トレッド部との境界部に当該溝部に沿って設けられた境界面部とされている。このため、本態様では、タイヤを側方から見ると、境界面部、すなわち溝部の一部を視認することが可能となっている。なお、ここでいう「タイヤを側方から見る」状態には、タイヤを上方から斜め下方に見るような状態も含まれる。
ところで、境界面部に何も設けられていない状態では、境界面部で反射された光がそのまま溝部の外側に進行するため、溝部が明るく見えてしまうことが考えられる。
ここで、本態様では、境界面部に複数の突起部が密集した状態で設けられている。このため、境界面部に反射した光は、複数の突起部間で反射を繰り返すため、溝部の外側に進行する光の光量を少なくすることができる。
第2の態様に係るタイヤは、第1の態様に係るタイヤにおいて、前記複数の突起部は、起点部から放射状に延びる複数の線状突起部を含んで構成された集合突起部を備えている。
第2の態様に係るタイヤによれば、境界面部に集合突起部が設けられており、当該集合突起部は、複数の線状突起部を含んで構成されている。これにより、境界面部に反射した光は、複数の線状突起部間で反射を繰り返すこととなる。
ところで、境界面部から反射した光が線状突起部の延びる方向と同じ方向に進行する場合、この光は線状突起部に当たることなく溝部の外側に進行することが考えられる。つまり、境界面部に設けられた線状突起部が全て同じ方向に延びている場合、タイヤを見る角度によっては、境界面部が明るく見えることが考えられる。
ここで、本態様では、複数の線状突起部が起点部から放射状に延びており、境界面部に反射した光の方向によらず、この光を複数の線状突起部間で繰り返し反射させることができる。
第3の態様に係るタイヤは、第1の態様又は第2の態様に係るタイヤにおいて、前記複数の突起部は、それぞれの前記境界面部からの高さが0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されていると共に、前記複数の突起部は、隣接する当該突起部同士の間隔が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。
第3の態様に係るタイヤによれば、境界面部に設けられた複数の突起部は、それぞれの境界面部からの高さが0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。
ところで、突起部の境界面部からの高さが0.1[mm]未満の場合は、境界面部に反射した光が複数の突起部間で反射する回数が減少することが考えられる。一方、突起部の境界面部からの高さが1[mm]よりも高くなる場合には、突起部に負荷がかかったときに、突起部と境界面部との境界部に応力が集中することが考えられる。
ここで、本態様では、突起部の境界面部からの高さが上記のように設定されているため、タイヤの溝部の外側に進行する境界面部からの反射光の光量を少なくしつつ、突起部と境界面部との境界部における応力集中を抑制することができる。
また、本態様では、境界面部に設けられた複数の突起部において、隣接する当該突起部同士の間隔が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。
ところで、隣接する突起部同士の間隔が0.1[mm]未満の場合は、当該突起部の成形が困難になる。一方、隣接する突起部同士の間隔が1[mm]よりも大きい場合には、境界面部に反射した光が複数の突起部間で反射する回数が減少することが考えられる。
ここで、本態様では、隣接する突起部同士の間隔が上記のように設定されているため、突起部の成形を容易にしつつ、タイヤの溝部の外側に進行する境界面部からの反射光の光量を少なくすることができる。
第4の態様に係るタイヤは、第1の態様〜第3の態様のいずれか1態様に係るタイヤにおいて、前記境界面部は、前記溝部の長手方向から見て前記溝部の内側でかつタイヤ径方向外側に凸となって湾曲している曲面部とされている。
第4の態様に係るタイヤによれば、境界面部が溝部の長手方向から見てタイヤに設けられた溝部の内側でかつタイヤ径方向外側に凸となって湾曲している曲面部とされている。このため、境界面部のトレッド踏面側の部分において、突起部の突出方向を境界面部と直交する方向に近づけることができ、その結果、境界面部のトレッド踏面側の部分において、溝部の外側に進行する光の光量をより少なくすることができる。
第5の態様に係るタイヤは、第1の態様〜第3の態様のいずれか1態様に係るタイヤにおいて、前記境界面部は、前記溝部の長手方向から見て前記トレッド踏面側から前記溝部の底部側に向かって傾斜している平面部とされている。
第5の態様に係るタイヤによれば、境界面部が曲面部とされている構成と比し、トレッド踏面と溝部との境界部を明確なものとし、溝部を深く見せることができる。
第6の態様に係るタイヤは、第1の態様〜第5の態様のいずれか1態様に係るタイヤにおいて、前記複数の突起部は、前記溝部の底部側を構成する底面部及び当該底面部からタイヤ径方向外側に延びる側面部にさらに設けられている。
第6の態様に係るタイヤによれば、溝部の底部側を構成する底面部及び当該底面部からタイヤ径方向外側に延びる側面部に複数の突起部が設けられており、タイヤの溝部の外側に進行する境界面部からの反射光の光量をより少なくすることができる。
以上説明したように、本発明に係るタイヤでは、側方から見てトレッド踏面に設けられた溝部を暗く見せることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るタイヤの溝部に設けられた突起部の構成を示す平面図(図4の1方向矢視図)である。 第1実施形態に係るタイヤの溝部に設けられた突起部の構成を示す拡大平面図(図1の二点鎖線で囲んだ部分の断面図)である。 第1実施形態に係るタイヤの溝部に設けられた突起部の構成を示す拡大断面図(図2の3−3線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第1実施形態に係るタイヤのトレッド部に設けられた溝部の構成を示す拡大断面図(図5の二点鎖線で囲んだ部分の拡大図)である。 第1実施形態に係るタイヤの構成を示す断面図(図6の5−5線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第1実施形態に係るタイヤの構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係るタイヤのトレッド部に設けられた溝部の構成を示す拡大断面図(図4に対応する断面図)である。 第2実施形態に係るタイヤの溝部に設けられた突起部の構成を示す拡大斜視図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図6を用いて、本発明の第1実施形態に係る「タイヤ10」について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印Cはタイヤ周方向を示しており、矢印Rはタイヤ径方向を示しており、矢印Wはタイヤ幅方向を示している。
図5及び図6に示されるように、タイヤ10は、そのタイヤ幅方向外側の部分を構成する一対のサイドウォール部12と、サイドウォール部12間に架け渡されると共にタイヤ周方向に円環状に延びる「トレッド部14」とを含んで構成されている。そして、トレッド部14は、路面に接地する「トレッド踏面16」と、タイヤ周方向に延びると共にトレッド踏面16を区画する複数の溝部としての「主溝部18」を備えている。なお、本実施形態では、一例として、2つの主溝部18を備えており、トレッド部14における各主溝部18のタイヤ幅方向外側に部分には、図示しない複数のラグ溝部が設けられている。
図4に示されるように、主溝部18は、その底部側を構成する「底面部18A」と、底面部18Aにおけるタイヤ方向外側の周縁部からタイヤ周方向外側に延びると共に互いに対向する一対の「側面部18B」とを備えている。そして、主溝部18は、主溝部18とトレッド踏面16との境界部に主溝部18の長手方向(延在方向)に沿って設けられた「境界面部18C」によって、その一部が構成されている。この境界面部18Cは、主溝部18の長手方向から見て、主溝部18の内側でかつタイヤ径方向外側に凸となって湾曲している曲面部とされている。
また、本実施形態では、主溝部18の断面積が、4[mm]以上500[mm]以下に設定されている。なお、主溝部18の断面積とは、タイヤ周方向から見て、底面部18A、側面部18B、境界面部18C及びトレッド踏面16の延長線(図4の二点鎖線)で囲まれた部分の面積を意味している。
ここで、本実施形態では、底面部18A、側面部18B及び境界面部18Cの表面に密集した状態で突起部としての「第1アスタリスク突起部20」及び「第2アスタリスク突起部22」がそれぞれ複数設けられている点に特徴がある。なお、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22は、底面部18A、側面部18B及び境界面部18Cに同様に設けられている。以下、底面部18Aに設けられた第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22を例として挙げて、本実施形態の要部である第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22の構成について詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、第1アスタリスク突起部20と第2アスタリスク突起部22とは、タイヤ周方向及びタイヤ幅方向のそれぞれにおいて、互いに隣接した状態で設けられている。
詳しくは、第1アスタリスク突起部20は、「起点部20A」から放射状に延びると共に境界面部18Cから境界面部18Cと直交する方向に突出した「線状突起部20B、20C、20D、20E、20F、20G」を含んで構成されている。つまり、起点部20Aは、第1アスタリスク突起部20の中央部と見なすこともできる。
線状突起部20Bは、起点部20Aからタイヤ周方向一方側に直線状に延びており、線状突起部20Eは、起点部20Aからタイヤ周方向他方側に直線状に延びている。つまり、線状突起部20B、20Eは、同一直線上に位置している。
線状突起部20Cは、起点部20Aからタイヤ周方向一方側でかつタイヤ幅方向一方側に線状突起部20Bと60[°]の角度を成す様に直線状に延びている。そして、線状突起部20Cの起点部20Aと反対側の部分は、第1アスタリスク突起部20のタイヤ幅方向一方側に位置する第2アスタリスク突起部22と繋がっている。一方、線状突起部20Fは、その起点部20A側の部分が、起点部20Aからタイヤ周方向他方側でかつタイヤ幅方向他方側に線状突起部20Cと同一直線上に位置するように延びており、その起点部20Aと反対側の先端部側の部分が、タイヤ周方向他方側に湾曲しつつ延びている。
線状突起部20Dは、起点部20Aからタイヤ周方向他方側でかつタイヤ幅方向一方側に線状突起部20Cと60[°]の角度を成す様に直線状に延びており、線状突起部20Gは、起点部20Aからタイヤ周方向一方側でかつタイヤ幅方向他方側に線状突起部20Dと同一直線上に位置するように延びている。
一方、第2アスタリスク突起部22は、「起点部22A」から放射状に延びると共に境界面部18Cから境界面部18Cと直交する方向に突出した「線状突起部22B、22C、22D、22E、22F、22G」を含んで構成されている。つまり、起点部22Aは、第2アスタリスク突起部22の中央部と見なすこともできる。
線状突起部22Bは、起点部22Aからタイヤ周方向一方側でかつタイヤ幅方向他方側にタイヤ周方向と30[°]の角度を成すように直線状に延びている。そして、線状突起部22Bの起点部22Aと反対側の部分は、第2アスタリスク突起部22のタイヤ幅方向他方側に配置されている第1アスタリスク突起部20の線状突起部20Cと繋がっている。一方、線状突起部22Eは、起点部22Aからタイヤ周方向他方側でかつタイヤ幅方向一方側に延びており、線状突起部22Bと同一直線上に位置している。
線状突起部22Cは、その起点部22A側の部分が、起点部22Aからタイヤ周方向一方側でかつタイヤ幅方向一方側に線状突起部22Bと60[°]の角度を成す様に直線状に延びている。そして、線状突起部22Cの起点部20Aと反対側の先端部側の部分は、タイヤ幅方向一方側に湾曲しつつ延びている。一方、線状突起部22Fは、起点部22Aからタイヤ周方向他方側でかつタイヤ幅方向他方側に線状突起部22Cにおける起点部22A側の部分と同一直線上に位置するように延びている。そして、線状突起部22Fの起点部22Aと反対側の部分は、第2アスタリスク突起部22のタイヤ周方向他方側に位置する第1アスタリスク突起部20の線状突起部20Gと繋がっている。
線状突起部22Dは、起点部22Aからタイヤ幅方向一方側に直線状に延びており、線状突起部22Gは、起点部22Aからタイヤ幅方向他方側に直線状に延びている。つまり、線状突起部22D、22Gは、同一直線上に位置している。
そして、本実施形態では、タイヤ周方向に隣接する第1アスタリスク突起部20と第2アスタリスク突起部22とにおいて、起点部20Aと起点部22Aとの間隔P1(タイヤ周方向のピッチ)が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。また、タイヤ幅方向に隣接する第1アスタリスク突起部20と第2アスタリスク突起部22とにおいて、起点部20Aと起点部22Aとの間隔P2(タイヤ幅方向のピッチ)が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。なお、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22が、曲面部に設けられている場合には、間隔P1、P2は、当該曲面部に沿う起点部20Aと起点部22Aとの間隔として設定されることとなる。
また、図3に示されるように、線状突起部20B、20C、20D、20E、20F、20Gは、それぞれの長手方向から見た断面形状が底面部18Aからタイヤ径方向外側に向かうに従って縮幅された台形状又は略二等辺三角形状とされている。そして、本実施形態では、上記線状突起部の頂面の幅W(線状突起部の長手方向と直交する方向の寸法)が、0.02[mm]に設定されており、当該線状突起部の底面部18Aからの高さH1が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。また、線状突起部を長手方向から見た断面において、当該線状突起部の側面の成す角度Aが26[°]に設定されている。なお、図3には、線状突起部の断面形状の一例として、線状突起部20D、20E、20Fの長手方向から見た断面が示されている。
<本実施形態の作用及び効果>
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図4及び図5に示されるように、トレッド部14のトレッド踏面16が主溝部18によって区画されており、主溝部18部の一部は、当該主溝部18とトレッド部14との境界部に当該主溝部18に沿って設けられた境界面部18Cとされている。このため、本実施形態では、図6に示されるように、車両24に取り付けられた状態のタイヤ10を側方から見ると、境界面部18C、すなわち主溝部18の一部を視認することが可能となっている。なお、ここでいう「タイヤ10を側方から見る」状態には、タイヤ10を上方から斜め下方に見るような状態も含まれる。
ところで、タイヤ10のトレッド部14を構成する材質等を調整することで、必要に応じて主溝部18を浅くすることが可能であるが、主溝部18を浅くすると光が主溝部18の表面に届きやすくなる。これは、使用されることで主溝部が減った状態のタイヤでも同様であり、車両の使用者は、当該車両に取り付けられたタイヤの主溝部が明るく見えると、当該タイヤの主溝部が減っていると認識することが考えられる。そして、境界面部18Cに何も設けられていない状態では、境界面部18Cで反射された光がそのまま主溝部18の外側に進行するため、主溝部18が明るく見えてしまうことが考えられる。
ここで、本実施形態では、図1及び図2に示されるように、境界面部18Cに複数の第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22が密集した状態で設けられている。このため、境界面部18Cに反射した光は、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22間で反射を繰り返すため、主溝部18の外側に進行する光の光量を少なくすることができる。また、主溝部18側に照射される光も第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22間で反射を繰り返すため、本実施形態では、境界面部18Cに到達する光も減少させることができる。
また、本実施形態では、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22が、複数の線状突起部を含んで構成されており、境界面部18Cに反射した光は、複数の線状突起部間で反射を繰り返すこととなる。
ところで、境界面部18Cから反射した光が線状突起部の延びる方向と同じ方向に進行する場合、この光は線状突起部に当たることなく主溝部18の外側に進行することが考えられる。つまり、境界面部18Cに設けられた線状突起部が全て同じ方向に延びている場合、タイヤ10を見る角度によっては、境界面部18Cが明るく見えることが考えられる。
ここで、本実施形態では、線状突起部20B、20C、20D、20E、20F、20Gが起点部20Aから、線状突起部22B、22C、22D、22E、22F、22Gが起点部22Aから、放射状に延びており、境界面部18Cに反射した光の方向によらず、この光を複数の線状突起部間で繰り返し反射させることができる。
また、本実施形態では、図3に示されるように、境界面部18Cに設けられた第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22の境界面部18Cからの高さが0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。
ところで、突起部の境界面部18Cからの高さが0.1[mm]未満の場合は、境界面部18Cに反射した光が複数の突起部間で反射する回数が減少することが考えられる。一方、突起部の境界面部18Cからの高さが1[mm]よりも高くなる場合には、突起部に負荷がかかったときに、突起部と境界面部18Cとの境界部に応力が集中することが考えられる。
ここで、本実施形態では、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22の境界面部18Cからの高さが上記のように設定されている。このため、タイヤ10の主溝部18の外側に進行する境界面部18Cからの反射光の光量を少なくしつつ、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22と境界面部18Cとの境界部における応力集中を抑制することができる。
図2に戻り、本実施形態では、境界面部18Cに設けられた第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22において、隣接する第1アスタリスク突起部20と第2アスタリスク突起部22との間隔が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。
ところで、隣接する突起部同士の間隔が0.1[mm]未満の場合は、当該突起部の成形が困難になる。一方、隣接する突起部同士の間隔が1[mm]よりも大きい場合には、境界面部18Cに反射した光が複数の突起部間で反射する回数が減少することが考えられる。
ここで、本実施形態では、隣接する第1アスタリスク突起部20と第2アスタリスク突起部22との間隔が上記のように設定されているため、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22の成形を容易にしつつ、タイヤ10の溝部の外側に進行する境界面部18Cからの反射光の光量を少なくすることができる。
また、本実施形態では、境界面部18Cが主溝部18の長手方向から見てタイヤに設けられた主溝部18の内側でかつタイヤ径方向外側に凸となって湾曲している曲面部とされている。このため、境界面部18Cのトレッド踏面16側の部分において、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22の突出方向を境界面部と直交する方向に近づけることができ、その結果、境界面部18Cが平面部とされている構成と比し、境界面部18Cのトレッド踏面16側の部分において、主溝部18の外側に進行する光の光量を少なくすることができる。その結果、境界面部18Cが平面部とされている構成と比し、主溝部18において、反射光の光量を少なくすることが可能な領域を拡げることができる。
加えて、本実施形態では、主溝部18の底部側を構成する底面部18A及び当該底面部18Aからタイヤ径方向外側に延びる側面部18Bに複数の第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22が設けられている。これにより、第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22が境界面部18Cのみに設けられている構成と比し、タイヤ10の主溝部の外側に進行する境界面部18Cからの反射光の光量を少なくすることができる。
以上、説明したように、本実施形態に係るタイヤ10では、側方から見てトレッド踏面16に設けられた主溝部18を暗く見せることができる。
<第2実施形態>
以下、図7及び図8を用いて、本発明の第2実施形態に係る「タイヤ30」について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、本実施形態では、溝部としての「主溝部32」が「底面部32A」、一対の「側面部32B」及び「境界面部32C」を含んで構成されており、底面部32A及び側面部32Bが曲面部で構成されている点に第1の特徴がある。また、境界面部32Cが平面部で構成されている点に第2の特徴がある。また、底面部32A、側面部32B及び境界面部32Cに突起部としての「先細突起部34」が複数設けられている点に第3の特徴がある。
具体的には、図7に示されるように、底面部32Aは、主溝部32の底部側を構成しており、その曲率が側面部32Bの曲率よりも小さい値に設定されている。なお、主溝部32において、底面部32Aと側面部32Bとの変曲部が最も曲率が大きい部分とされている。
一方、境界面部32Cは、主溝部32とトレッド踏面16との境界部に主溝部32の長手方向(延在方向)に沿って設けられていると共に、主溝部32の長手方向から見てトレッド踏面16側から主溝部32の底部側に向かって傾斜している。なお、本実施形態では、トレッド踏面16と境界面部32Cとの成す角度Bが、一例として、45[°]に設定されている。
図8に示されるように、先細突起部34は、底面部32A、側面部32B及び境界面部32Cのそれぞれに設けられていると共に、設けられた箇所に対して直交する方向に縮径しつつ延びる円錐台状又は円錐状とされている。また、隣接する先細突起部34同士の間隔P3が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されており、設けられている箇所からの先細突起部34の高さH2が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている。
このような構成によれば、境界面部32Cに複数の先細突起部34が密集した状態で設けられている。このため、境界面部32Cに反射した光は、先細突起部34間で反射を繰り返すため、主溝部32の外側に進行する光の光量を少なくすることができる。したがって、本実施形態でも第1アスタリスク突起部20及び第2アスタリスク突起部22の形状に起因する作用並びに効果を除き、上述した第1実施形態と同様の作用並びに効果を奏することができる。
加えて、本実施形態では、境界面部32Cが曲面部とされている構成と比し、トレッド踏面16と主溝部32との境界部を明確なものとし、主溝部32を深く見せることができる。
さらに加えて、本実施形態では、主溝部32の底面部32A及び側面部32Bを曲面部で構成すると共に、上記形状の先細突起部34を複数配置しているため、ロータス効果による排水性能の向上を図ることができる。
なお、上述した第1実施形態では、境界面部18Cが曲面部とされていたが、第2実施形態と同様に、境界面部18Cを平面部としてもよい。また、上述した第2実施形態では、境界面部32Cを平面部としていたが、第1実施形態と同様に、境界面部32Cを曲面部としてもよい。
また、上述した実施形態では、トレッド踏面との境界面部を備えた主溝部に突起部を設ける構成としたが、トレッド踏面との境界面部を備えたラグ溝部に上述した実施形態と同様に突起部を設ける構成としてもよい。さらに、タイヤの主溝部の表面及びラグ溝部の表面に、第1アスタリスク突起部20、第2アスタリスク突起部22及び先細突起部34が混在するような構成も採り得る。加えて、主溝部やラグ溝部の境界面部のみに密集した状態で複数の突起部を設けるような構成としてもよい。
10…タイヤ、 14…トレッド部、 16…トレッド踏面、 18…主溝部(溝部)、 18A…底面部、 18B…側面部、 18C…境界面部、 20…第1アスタリスク突起部(突起部、集合突起部)、 20A…起点部、 20B…線状突起部、 20C…線状突起部、 20D…線状突起部、 20E…線状突起部、 20F…線状突起部、 20G…線状突起部、 22…第2アスタリスク突起部(突起部、集合突起部)、 22A…起点部、 22B…線状突起部、 22C…線状突起部、 22D…線状突起部、 22E…線状突起部、 22F…線状突起部、 20G…線状突起部、 30…タイヤ、 32…主溝部(溝部)、 32A…底面部、 32B…側面部、 32C…境界面部、 34…先細突起部(突起部)

Claims (6)

  1. トレッド部のトレッド踏面を区画する溝部の一部を構成しかつ当該溝部と当該トレッド踏面との境界部に当該溝部に沿って設けられた境界面部と、
    前記境界面部に密集した状態で設けられた複数の突起部と、
    を有するタイヤ。
  2. 前記複数の突起部は、起点部から放射状に延びる複数の線状突起部を含んで構成された集合突起部を備えている、
    請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記複数の突起部は、それぞれの前記境界面部からの高さが0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されていると共に、
    前記複数の突起部は、隣接する当該突起部同士の間隔が0.1[mm]以上1[mm]以下に設定されている、
    請求項1又は請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記境界面部は、前記溝部の長手方向から見て前記溝部の内側でかつタイヤ径方向外側に凸となって湾曲している曲面部とされている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のタイヤ。
  5. 前記境界面部は、前記溝部の長手方向から見て前記トレッド踏面側から前記溝部の底部側に向かって傾斜している平面部とされている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のタイヤ。
  6. 前記複数の突起部は、前記溝部の底部側を構成する底面部及び当該底面部からタイヤ径方向外側に延びる側面部にさらに設けられている、
    請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のタイヤ。
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