JP2019216372A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】内部で画像処理が実行される画像データ及び画像処理済みの画像データそれぞれに対して適切な処理を行う。【解決手段】本発明の画像処理装置は、入力された第1の画像データに対し画像処理を実行し、画像処理済みの第1の画像データを記憶手段に格納する1の格納手段と、入力された第2の画像データに対し画像処理を実行せず当該第2の画像データを記憶手段に格納する第2の格納手段と、記憶手段に格納された第1又は第2の画像データを所定のタイミングで読み出して、プリントを実行するプリントエンジンに出力する出力手段と、記憶手段において、割り当てられる領域を変更する第1の変更手段と、を有し、第1の変更手段は、プリントエンジンに第2の画像データを用いたプリントが実行される場合に、第2の画像データ用以外に割り当てられている領域を、第2の画像データ用に割り当てる。【選択図】図5

Description

本発明は、デジタル画像データをダイレクトにプリントするプルーフプリントを行うための技術に関する。
従来、MFP(Multi Function Printer)等の画像処理装置は、ユーザからの要求に応じた複数の処理(例えば、コピージョブ、プリントジョブ、SENDジョブ等)が選択可能に構成されている。MFPの各処理に応じたスキャンやプリントなどの画像処理は画像処理コントローラに搭載されるハードウェアまたはソフトウェアにより実現される。このとき、スキャナやプリントエンジンへの入出力に合わせた画像データフォーマットと、MFP内部の画像処理のための画像データフォーマットの変換処理を含め、スキャンやプリントなどの各種画像処理が実行される。
特許文献1は、MFPの画像メモリから読み出した、圧縮された画像データに対し一連の画像処理を実行して画像メモリのバッファ用の領域に格納し、プリントエンジンの印字タイミングに応じて読み出すドラム間遅延制御を行う技術が開示されている。また、特許文献1は、画像メモリをスキャン用やプリント用などに分け、スキャン用に格納された画像データをそのままプリント用として使用する場合に、プリント用が空いていれば、このプリント用の画像メモリをスキャン用に転用することを開示している。
ところで、オフセット印刷では、パンフレットやポスターなどをプリントする際、ユーザが印刷見本を簡易的に作成する手段として、デジタルプルーフが用いられている。デジタルプルーフでは、本番と同じ紙を使用したオフセット印刷を実行せずに、ユーザの所有する、画像処理済みであり非圧縮のデジタル画像データをダイレクトにプリントし印刷見本を得られることから、比較的安価で簡易な色校正が可能となる。そのため、デジタルプルーフを上述のMFPに適用することが検討されている。
特開2007−116458号公報
しかしながら、特許文献1では、内部にて画像データに対し画像処理を実行する構成となっていることから、画像処理済みの画像データが入力されても、画像処理を実行せずにダイレクトにプリントするプルーフプリントを実行することができなかった。
また、MFPの通常プリントでは圧縮画像データが入力されるのに対し、プルーフプリントでは画像処理済みの非圧縮画像データが入力される。そのため、プルーフプリントは、通常プリントと比べ、プリント処理に要するデータ量が非常に大きい。さらに、非圧縮画像データが用いられることから、画像メモリのドラム間遅延用の領域への画像データの供給速度(入力速度)が通常プリントと比べて遅くなる。すなわち、画像メモリのドラム間遅延用の領域への画像データの書き込みに要する時間が通常プリントの場合と比べて長くなる。そのため、通常プリントで使用するプリント画像処理用の画像データバッファと同様のメモリ割り当てでプルーフプリントを実行すると、画像メモリの画像データバッファ不足が発生し、正常にプルーフプリントを実行できない場合があった。
そこで、本発明は、内部で画像処理が実行される画像データおよび画像処理済みの画像データそれぞれに対して適切な処理を行うことを目的とする。
上述した課題を解決する本発明の一態様に係る画像処理装置は、入力された第1の画像データに対し画像処理を実行し、画像処理済みの第1の画像データを記憶手段に格納する1の格納手段と、入力された第2の画像データに対し画像処理を実行せず当該第2の画像データを前記記憶手段に格納する第2の格納手段と、前記記憶手段に格納された第1または第2の画像データを所定のタイミングで読み出して、プリントを実行するプリントエンジンに出力する出力手段と、前記記憶手段において、割り当てられる領域を変更する第1の変更手段と、を有し、前記第1の変更手段は、前記プリントエンジンに前記第2の画像データを用いたプリントが実行される場合に、第2の画像データ用以外に割り当てられている領域を、第2の画像データ用に割り当てることを特徴とする。
本発明によれば、内部で画像処理が実行される画像データおよび画像処理済みの画像データそれぞれに対して適切な処理を行うことができる。
画像形成装置の構成例を説明するための図である。 画像形成装置におけるコントローラのブロック図である。 プリント処理部の機能構成例を示すブロック図である。 プリント用メモリ割り当ての説明図である。 プリント処理制御手順例を示すフローチャートである。 プルーフプリント用メモリ割り当ての一例を示す図である。 プリント処理制御手順例を示すフローチャートである。 プルーフプリント用メモリ割り当ての一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。また、実施形態で説明されている構成要素の組み合わせのすべてが、課題を解決するための手段に必須のものとは限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
[実施形態1]
[画像形成装置の動作説明]
本実施形態に係る、電子写真方式のカラー画像形成装置における画像形成の動作について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電子写真方式の画像形成装置の一例である、中間転写体を用いたフルカラー電子写真方式の画像形成装置の構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置101は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーを用いてトナー画像をそれぞれ形成するための、4つの画像形成部を備える。以下では、各トナーに対応した画像形成部をそれぞれ第1プロセスユニットPY、第2プロセスユニットPM、第3プロセスユニットPC、第4プロセスユニットPKと呼ぶこととする。
各プロセスユニットは、中間転写ベルトの周面に沿って、当該周面の移動方向に対して上流側から下流側に向かって、第1〜第4プロセスユニットの順に配置されている。画像形成動作は、帯電、露光、現像、転写及び定着の流れでなされる。以下、各動作について説明する。
(帯電)
まず、コロナ帯電器2Y、2M、2C、2Kによって、像坦持体である感光体ドラム1Y、1M、1C、1K表面を所定の極性、電位に均一に帯電させる。各感光体ドラムは、その中心に支軸を有し、この支軸を中心として駆動モータ(不図示)の駆動力が伝達されて回転可能な構成となっている。駆動モータは、各感光体ドラムを画像形成動作に応じて反時計回りの方向に回転させる。なお、コロナ帯電器2Y、2M、2C、2Kなどは、一次帯電手段に相当する。
(露光)
次に、各感光体ドラムに対し、露光器3Y、3M、3C、3Kより、記録対象の画像データに基づきレーザ光をOFF/ONしながら走査して、レーザ光が照射された各感光体ドラムの表面を選択的に露光することにより、静電潜像を形成する。なお、露光器3Y、3M、3C、3Kなどは、露光手段に相当する。
(現像)
続いて、現像器4Y、4M、4C、4Kは、感光体ドラムと対向した現像領域に形成された磁気ブラシによりトナーが静電潜像の露光部に付着して現像し、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上にトナー像を形成する。すなわち、現像器4Y、4M、4C、4Kによって、静電潜像を可視化、すなわち、各感光体ドラム上に単色トナー画像を形成する。現像器4Y、4M、4C、4Kなどは、現像手段に相当する。
(転写)
そして、中間転写ベルト(中間転写体)51、各転写ローラ、二次転写ローラ56、57、クリーナ55を有する中間転写ユニット5により、各感光体ドラムから中間転写ベルトへと中間転写ベルトから記録媒体へのトナー画像の転写が行われる。すなわち、中間転写ベルト51を時計周りの方向に回転させ、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとその対向に位置する転写ローラ(一次転写ローラ)53Y、53M、53C、53Kの回転により、中間転写ベルト51へ単色トナー画像を転写する。各転写ローラ53Y、53M、53C、53Kに適当なバイアス電圧を印加すると共に、各感光体ドラムの回転速度との間に差をつけることにより、効率よく単色トナー画像を中間転写ベルト51上に転写することができる(一次転写)。なお、トナー画像転写後の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面上の残留トナー等の付着物は、クリーナ6Y、6M、6C、6Kによって除去される。
第1プロセスユニットの感光体ドラム1Y上に形成されたイエローのトナー画像は、一次転写部N1Yにて、感光体ドラム1Yの回転に伴って中間転写ベルト51上に転写される。中間転写ベルト51に転写されたイエローのトナー画像は、中間転写ベルト51の周面の移動に伴って搬送される。中間転写ベルト51上のイエローのトナー画像の移動に同期して、第2〜第4プロセスユニットにおいて形成されたマゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像が、感光体ドラム1M、1C、1Kからそれぞれイエローのトナー画像の上に重ねて転写される。マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像の転写は、それぞれ一次転写部N1M、N1C、N1Kにて行われる。これにより、中間転写ベルト51の表面に4色から成る多色トナー画像(フルカラー画像)が形成される。この多色トナー画像は、中間転写ベルト51の回転によって二次転写ローラ56、57が配置される二次転写部N2まで搬送される。そして、記録紙などの記録媒体(不図示)を給紙トレイ(不図示)から二次転写ローラ56、57へ挟持搬送し、記録媒体に中間転写ベルト51上の多色トナー画像を転写する。この際、二次転写ローラ56、57に適当なバイアス電圧が印加され、静電的にトナー画像が転写される(二次転写)。二次転写ローラ56、57は、記録媒体上に多色トナー画像を転写している間、符号57の位置で記録媒体に当接し、処理後は符号57の位置より下方の位置に離間する。なお、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、転写ローラ53Y、53M、53C、53K、中間転写ベルト51などは、転写手段に相当する。
(定着)
そして、定着装置(不図示)の定着ローラおよび加圧ローラによって、熱および圧力を加え、記録媒体に転写された多色トナー画像を記録媒体上に溶融定着させる。定着装置のヒータを制御して各ローラの表面温度を調整した状態で定着動作が行われる。トナー定着後の記録媒体は、排出ローラ(不図示)によって排紙トレイ(不図示)に排出される。
こうして、一連の画像形成動作が終了する。
画像形成動作の終了後は、ベルトクリーナ55によって中間転写ベルト51上に残ったトナーが除去される。
なお、画像形成において各感光体ドラムに作用する各プロセスは、後述するプリンタ制御部210により制御される。
[コントローラの構成説明]
次に、画像形成装置101におけるコントローラの構成について、図2を参照して説明する。図2は、画像形成装置101のコントローラのブロック図である。
コントローラ201は、CPU203、ROM204、RAM205、画像生成部206、画像メモリ(記憶手段)207、プリント処理部208及びプリンタ通信IF部209を有する。また、それらは、バス202により通信可能に接続されており、コントローラ201内部の画像データの高速な入出力処理が可能となっている。本実施形態では、コントローラ201内部の画像データとして、例えば、ラスタ画像データを所定サイズの画素単位(例えば32×32画素)でJPEGなどの圧縮処理をした圧縮パケットデータが用いられる。
CPU203は、ROM204に格納された初期プログラムに従って、メインプログラムをROM204より読み出し、RAM205に記憶し実行する。RAM205はプログラム格納用や、ワーク用のメインメモリとして使用される。
画像生成部206は、不図示のコンピュータ装置等から受信する印刷対象の画像データから、プリント処理が可能なRGBデータおよび各画素のデータ属性を示す属性データで構成されるラスタ画像データを生成する。また、画像生成部206は、生成したラスタ画像データから圧縮パケットデータを生成し、生成した圧縮パケットデータを画像メモリ207に格納する。
なお、画像生成部206は、コンピュータ装置等から受信した画像データではなく、画像形成装置101に設けられた読取手段で読み取った画像データを扱う構成としても良い。読取手段として、例えば、CCD(Charged Couple Device)あるいはCIS(Contact Image Sensor)等の読取方式によるスキャナが挙げられる。また、その場合、読み取った画像データに対して、所定の画像処理を行う処理部がさらに設けるように構成しても良い。さらに、画像形成装置自体に設ける構成とせず、不図示のインターフェースを介して、外部の読取手段から画像データを受け取るように構成しても良い。
画像メモリ207は、コントローラ201におけるスキャンやプリントなどの画像処理用のワークメモリであり、各種ジョブで生成される圧縮パケットデータの格納や後述するプリントジョブのドラム間遅延制御用バッファとして使用される。
プリント処理部208は、画像生成部206により生成され画像メモリ207に格納された圧縮パケットデータや、プルーフプリント処理用の非圧縮のラスタ画像データを受信する。そして、各種プリント画像処理を実行して生成したプリント画像データをプリンタ通信IF部209へ出力する。プリント画像処理の詳細については、後述する。
プリンタ通信IF部209は、コントローラ201とプリンタ制御部210との間の通信を行うインターフェース部であり、プリント画像データやプリント制御信号などを送受信する。なお、プリンタ通信IF部209などは、出力手段に相当する。
プリンタ制御部210は、コントローラ201より受信したプリント画像データに対し、プロセスユニットPY、PM、PC、PKの各種プロセス処理を制御し、プリントを実行する。
[プリント処理部の構成説明]
次に、画像形成装置101におけるプリント処理部の構成について、図3を参照して説明する。図3は、画像形成装置101のプリント処理部208のブロック図である。
プリント処理部208は、2つのDMAコントローラ301、302と、2つのプリント画像パス308、309とを有する。ここでは、DMAコントローラ301を有するプリント画像パス308を通常プリントパス、DMAコントローラ302を有するプリント画像パス309をプルーフプリントパスと呼ぶこととする。
DMAコントローラ301は、バス202を介して、画像生成部206により生成され、画像メモリ207に格納された圧縮パケットデータを受信し、受信した圧縮パケットデータをラスタ変換処理部303へ出力する。
ラスタ変換処理部303は、DMAコントローラ301から入力された圧縮パケットデータに対し伸長処理とラスタライズ処理を行い、RGBデータおよび各画素のデータ属性を示す属性データで構成されるラスタ画像データを生成する。例えば、RGBデータ各色と属性データは0〜1023の10bit、解像度は600dpiと表現される。なお、ラスタ画像データのフォーマットは、前述の読取手段などの画像生成部206の構成や特性により決定されるものであり、これに限定されない。
色変換処理部304は、ラスタ変換処理部303から入力されたラスタ画像データを画像形成装置101のプロセスユニットで使用するトナー色に合わせたCMYKの色空間データに変換してCMYKデータを生成する。このとき、画素単位で属性データを参照し、属性データに応じたパラメータにてCMYKデータへの変換を行う。生成されたCMYKデータへ変換されたラスタ画像データは、ハーフトーン処理部305へ出力される。
ハーフトーン処理部305は、色変換処理部304から入力されたラスタ画像データのCMYKデータ各色についてハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理部305の具体的な構成としては、例えば、スクリーン処理によるもの、あるいは誤差拡散処理によるものがある。スクリーン処理は、所定の複数のディザマトリクスおよび入力された画像データ用いて、N値化するものである。また、誤差拡散処理は、入力画像データを所定の閾値と比較することにより、N値化を行い、その際の入力画像データと閾値との差分を以降にN値化処理する周囲画素に対して拡散させる処理である。
また、ハーフトーン処理部305は、画素単位で属性データを参照し、参照した属性データに応じて、スクリーン処理や誤差拡散処理を選択可能である。また、プリンタの解像度やビット精度に応じて、ハーフトーン処理後のデータフォーマットの変換が決定される。例えば、ハーフトーン処理後のCMYKデータ各色は0または1の1bit、解像度2400dpiと表現される。上記処理により生成されたプリント可能なCMYKデータのラスタ画像データは、ラスタ入出力部306へ出力される。
一方、DMAコントローラ302は、バス202を介して、画像メモリ207に格納されたプルーフプリント用である非圧縮のラスタ画像データを受信し、受信した非圧縮のラスタ画像データをラスタ入出力部306へ出力する。DMAコントローラ302によりプルーフプリントパス309に入力されるラスタ画像データは、直接プリント可能なフォーマットで提供されるデータ(画像処理済みの非圧縮データ)である。すなわち、プルーフプリントパス309に入力されるラスタ画像データは、ハーフトーン処理部305が生成するラスタ画像データと同様のフォーマット(例えば、CMYKデータ各色は0または1の1bit、解像度2400dpi)のデータである。
ラスタ入出力部306は、通常プリントパスであるプリント画像パス308、またはプルーフプリントパスであるプリント画像パス309から入力されたラスタ画像データをドラム間遅延制御部307へ出力する。また、ラスタ入出力部306は、プリント画像パス309から入力されたラスタ画像データに対し、プリントエンジンの印字位置調整や画像端部エリアのマスク処理、メカ的なレジずれを調整するデジタルレジ補正処理など、各種画像処理を行うこともできる。
ドラム間遅延制御部307は、ラスタ入出力部306から入力されたCMYK各色のラスタ画像データを画像メモリ207に書き込む処理と、画像メモリ207に書き込まれたCMYK各色のラスタ画像データの読み出し処理との制御を行う。画像形成の際には、記録用紙などの記録媒体の搬送スピード(プリントエンジンスピードと呼ぶ)でCMYK各色の感光体ドラム1C、1M、1Y、1Kのドラム間隔に相当する時間の分だけ、CMYK各色の印字タイミングを調整する必要がある。そのため、ドラム間遅延制御部307は、CMYK各色のラスタ画像データを画像メモリ207に一時的にバッファし、CMYK各色のドラム間距離に合わせた印字タイミングで一時的にバッファした画像データを画像メモリ207から読み出している。CMYK各色のドラム間距離に応じた遅延のタイミングで読み出されたラスタ画像データは、プリンタ通信IF部209を介して、プリンタ制御部210へ出力され、プリンタ制御部210により各プロセスユニットが制御されて、記録媒体へプリントされる。これにより、各色の感光体ドラム1C、1M、1Y、1Kにて、CMYK各色の画像を正確に重ね合わせることができる。
なお、プリント画像パス308、ラスタ入出力部306、ドラム間遅延制御部307などは、第1の格納手段に相当する。プリント画像パス309、ラスタ入出力部306、ドラム間遅延制御部307などは、第2の格納手段に相当する。
ここで、通常プリント時のプリント画像処理用の画像メモリ割り当ての一例について、図4を参照して説明する。
図4は、プリント用メモリ割り当ての説明図である。図4(a)は、通常プリント時の画像メモリ207のメモリ割り当ての一例を示す図である。図4(b)は、プリント処理バッファ403のメモリ割り当ての一例を示す図である。図4(c)は、感光体ドラムのCMYK各色のドラム間距離と記録媒体の搬送方向との関係を示す図である。
図4(a)に示すように、画像メモリ207では、スキャン処理ワーク401、プリント処理ワーク402、プリント処理バッファ403がそれぞれ256MB、512MB、512MBのサイズで割り当てられることとする。スキャン処理ワーク401は、スキャン処理時に用いられる領域である。プリント処理ワーク402は、プリント処理時に用いられる領域である。プリント処理バッファ403は、データを一時的にバッファし、プリント処理時のドラム間遅延制御用に用いられる領域である。具体的には、プリント処理バッファ403は、ドラム間遅延制御部307によるラスタ画像データのバッファとして用いられる領域である。
プリント処理バッファ403では、図4(b)に示すように、YMCK各色のバッファ4031〜4034とMCK各色のドラム距離分4035〜4037が割り当てられる。このようにYMCK各色のバッファ4031、4032、4033、4034が割り当てられることで、画像メモリ207を、画像メモリ207へのデータの書き込みと読み出しの速度差を吸収するための緩衝メモリとして機能させることができる。また、MCK各色のドラム距離分が割り当てられることで、図4(c)に示す感光体ドラムのYMCK各色のドラム間距離と記録媒体の搬送スピードに相当するデータサイズで準備され、印字タイミングを調整するためのメモリとして機能させることができる。
ここで、A4サイズ(600dpiで7000×5000pixelとする)の画像データに関し、通常プリント時のプリント処理バッファ403への入出力データサイズの一例について説明する。圧縮率とは、元データ(圧縮前のデータ)に対する圧縮データ(圧縮後のデータ)のサイズの比率を示すものであり、圧縮率の数値が小さいほど、圧縮データのサイズは小さくなる。
<通常プリント:入力圧縮パケットデータ:解像度600dpi、圧縮率1〜1/4>
44MB〜175MB
(=4成分(RGB+属性データ)×10bit×35Mpixel×圧縮率×0.125)
<通常プリント:出力ラスタ画像データ:解像度2400dpi、非圧縮>
280MB
(=4成分(CMYKデータ)×1bit×560Mpixel×0.125)
例えば、プリントエンジンスピードを60ppmとした場合には、プリント処理バッファ403から出力ラスタ画像データの読み出し性能は、280MB/sであればよいことが分かる。これに対し、入力圧縮パケットデータサイズが上述の通り44MB〜175MBであり十分小さい。そのため、入力圧縮パケットデータの書き込み性能が175MB/s相当であれば、どのような圧縮率の入力データに対しても、図4(b)に示すA4サイズ1ページ分のバッファに割り当てられたメモリの領域を使用せず、プリントを実行することが可能となる。
一方、プルーフプリントの場合、プリント処理バッファ403への入力データサイズは出力データサイズと同じになる。
<プルーフプリント:入力ラスタ画像データ:解像度2400dpi、非圧縮>
280MB
(=4成分(CMYKデータ)×1bit×560Mpixel×0.125)
よって、通常プリントと同じ入力データの書き込み性能とした場合には、プルーフプリント時の画像メモリのバッファへの書き込み速度(入力速度)は、通常プリント時に対して、最大でおよそ6倍遅くなることが分かる。そのため、図4(b)のメモリ割り当てでは、プリント処理バッファ403からの画像データの出力速度に対し、プリント処理バッファ403への画像データの入力速度が遅くなるため、バッファの不足を生じることとなる。
[プリント画像処理の動作説明]
そのため、本実施形態では、プリント画像処理の動作が次のように行われる。
本実施形態に係る通常プリントおよびプルーフプリント処理の動作について、図5(a)〜(c)を参照して説明する。図5(a)は、プリント処理制御手順例を示すフローチャートである。図5(b)は、図5(a)のS503の詳細なフローを示す図である。図5(c)は、図5(a)のS507の詳細なフローを示す図である。なお、プルーフプリント処理のジョブは、追加バッファ用のメモリ確保が可能であって、1ページ分に相当する画像データを印刷するジョブであるとする。以下の各記号のSは、フローチャートにおけるステップであることを意味する。
図5(a)〜(c)のフローは、例えば、コントローラ201のCPU203がROM204に記憶されたプログラムをRAM205に読み出して実行することにより実現される。
S501では、画像形成装置101の操作部(不図示)またはコンピュータ(不図示)を介して画像形成装置101にて受信したジョブがプリントジョブであるか否かが判定される。受信したジョブがプリントジョブ以外のジョブではなくプリントジョブであると判定されるまでS501の処理が繰り返され、プリントジョブであると判定されると(S501:YES)、S502へ進む。
S502では、S501で判定されたプリントジョブがプルーフプリント処理のジョブであるか否かが判定される。プルーフプリント処理のジョブではないと判定された場合(S502:NO)、S503へ進み、S503にて通常プリント処理が実行される。S503の詳細なフローについては後述する。一方、受信したプリントジョブがプルーフプリント処理のジョブであると判定された場合(S502:YES)には、S504へ進む。
S504では、受信したプリントジョブによりプリント処理が実行される画像データのプリント画像サイズが第1の所定サイズ以上(例えばA3サイズ以上)であるか否かが判定される。プリント画像サイズが第1の所定サイズ以上ではなく第1の所定サイズ未満であると判定された場合(S504:NO)、S505へ進む。一方、プリント画像サイズが第1の所定サイズ以上であると判定された場合(S504:YES)には、S506へ進む。
S505では、第1の所定サイズ未満のプリント画像(以下、プルーフプリント画像ともいう)に対し、画像メモリ207のメモリ割り当てのうち、プリント処理バッファ403のメモリ割り当てが変更される。すなわち、画像メモリ207において、プルーフプリント画像データ用以外に割り当てられている領域が、当該プルーフプリント画像用に割り当てられる。具体的には、第1の画像データ用に割り当てられる領域である、図4(b)に示すドラム距離分4035〜4037が、第2の画像データ用に割り当てられる。ここでは、プルーフプリント処理のジョブで処理されるプルーフプリント画像データ1ページ分のバッファを確保するメモリ割り当てへと変更される。メモリ割り当ての変更の詳細について、図6(a)および図6(b)を参照して後述する。
S506では、第1の所定サイズ以上のプルーフプリント画像データに対し、画像メモリ207のメモリ割り当てのうち、スキャン処理ワーク401など他ジョブで使用するメモリ割り当て分も含めてプリント処理バッファ403のメモリ割り当てが変更される。すなわち、画像メモリ207において、プルーフプリント画像データ用以外に割り当てられている領域が、当該プルーフプリント画像データ用に割り当てられる。具体的には、前記第2の画像データの処理用以外の処理に割り当てられる領域である、図4(a)に示すスキャン処理ワーク401が、当該第2の画像データ用に割り当てられる。S505と同様、プルーフプリント画像データ1ページのバッファを確保するメモリ割り当てへと変更される。メモリ割り当ての変更の詳細については、図6(c)および図6(d)を参照して後述する。
S507では、S505またはS506で変更されたプリント処理バッファのメモリ割り当てにて、プルーフプリント処理が実行される。S507の詳細なフローについては後述する。
図5(b)は、CPU203が実行する通常プリント処理フローである。
S508では、画像データの処理が通常プリントパス308で行われる。具体的には、先ず、DMAコントローラ301がキックされ、通常プリントパス308で処理される圧縮パケットデータ(画像データ)の転送開始が指示される。この指示により、画像メモリ207から圧縮パケットデータが転送されて通常プリントパス308に入力されると、この圧縮パケットデータに対して、プリント処理部208の通常プリントパス308での画像処理が開始される。
通常プリントパス308に入力された圧縮パケットデータは、ラスタ変換処理部303、色変換処理部304、ハーフトーン処理部305、ラスタ入出力部306の各機能ブロックによる画像処理が行われて、ドラム間遅延制御部307に入力される。そして、ドラム間遅延制御部307により、入力された画像データの画像メモリ207への書き込みが行われる。
S509では、S508にて画像メモリ207に書き込まれた画像データの印刷処理が開始される。具体的には、画像データが画像メモリ207に所定量書き込まれると、または画像データの画像メモリ207への書き込みが所定時間経過すると、次の処理が実行される。プリンタ制御部210がキックされプリント処理部208で処理され画像メモリ207に格納された画像データの読み出しを開始し、プリントエンジンでのプリントが実行される。すなわち、プリンタ制御部210がキックされると、ドラム間遅延制御部307により画像メモリ207に書き込まれた画像データの読み出しが開始され、ドラム間遅延制御部307およびプリンタ通信IF部209を介してプリンタ制御部210に出力される。そして、プリンタ制御部210により、入力された画像データに対し、各プロセスユニットの各種プロセス処理を制御し、プリントが実行される。
なお、図5(b)に示すフローでは、通常プリントパスへの画像データの転送処理、通常プリントパスでの画像処理、画像メモリ207に対する画像データの書き込み及び読み出し処理、読み出した画像データのプリント処理などが並行して連続的に実行される。
図5(c)は、CPU203が実行するプルーフプリント処理フローである。
S510では、画像データの処理がプルーフプリントパス309で行われる。具体的には、先ず、DMAコントローラ302がキックされ、プルーフプリントパス309で処理される非圧縮ラスタ画像データの転送開始が指示される。この指示により、画像メモリ207から非圧縮ラスタ画像データが転送されてプルーフプリントパス309に入力されると、この非圧縮ラスタ画像データに対して、プリント処理部208のプルーフプリントパス309での画像処理が開始される。プルーフプリントパス309に入力された非圧縮ラスタ画像データ(画像データ)は、ラスタ入出力部306による処理が行われて、ドラム間遅延制御部307に入力される。そして、ドラム間遅延制御部307により、入力された画像データの画像メモリ207への書き込みが行われる。
S511では、DMAコントローラ302による画像データのDMA転送が終了したか否かが判定される。DMA転送の終了は、DMAコントローラ302が出力する転送終了割り込みをポーリングしたり、DMAコントローラ302が有する転送終了のステータスレジスタを読み出したりすることで判定される。これにより、プリント処理部208のプルーフプリントパス309での画像処理において、プルーフプリント用に割り当てられたプリント画像バッファへ、ラスタ画像データ1ページ分が格納されたと判定される。
DMA転送が終了したと判定されるまでS511の処理が繰り返され、DMA転送が終了したと判定されると(S511:YES)、S512へ進む。
S512では、S510にて画像メモリ207に書き込まれた画像データの印刷処理が開始される。具体的には、プリンタ制御部210がキックされて画像メモリ207に格納された画像データの読み出しを開始し、プリントエンジンでのプリントが実行される。すなわち、プリンタ制御部210がキックされると、ドラム間遅延制御部307により画像メモリ207に書き込まれた画像データの読み出しが開始され、ドラム間遅延制御部307およびプリンタ通信IF部209を介してプリンタ制御部210に出力される。そして、プリンタ制御部210により、入力された画像データに対し、各プロセスユニットの各種プロセス処理を制御し、プリントが実行される。
以上のように、通常プリント処理フローでは、図4(b)に示すプリント処理バッファ403への入力速度が出力より十分速いため、画像データのバッファを待たず、プリンタ制御部210(プリントエンジン)をキックすればよいことが分かる。一方、プルーフプリント処理フローでは、通常プリントよりもバッファへの入力速度が遅いため、画像データが1ページ分バッファされた後に、プリンタ制御部210(プリントエンジン)をキックすることで、確実にプルーフプリントを実行できることが分かる。
[プルーフプリント時のメモリ割り当て]
プルーフプリント時のプリント用バッファのメモリ割り当てについて、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態におけるプルーフプリント用メモリ割り当ての一例を示す図である。図6(a)および図6(b)は、S505において、プルーフプリント画像サイズが所定サイズ未満である場合のメモリ割り当ての変更例を示す図である。図6(c)および図6(d)は、S506において、プルーフプリント画像サイズが所定サイズ以上である場合のメモリ割り当ての変更例を示す図である。
図6(a)に示すように、画像メモリ207には、図4(a)に示した通常プリント時のメモリ割り当てから変更なく、ドラム間遅延制御用のプリント処理バッファ603が512MBで割り当てられる。
図6(b)に示すように、プリント処理バッファ603には、図4(b)に示した通常プリント時のメモリ割り当てとは異なり、MCK各色のドラム距離分がYMCK各色のバッファ分へと均等に分配された割り当てとなる。すなわち、YMCK各色のバッファ6031〜6034は、YMCK各色のバッファ4031〜4034と比べて大きなメモリ割り当てに変更されることになる。
S505において、このような割り当てに変更されることで、第1の所定サイズ未満であるプルーフプリント画像(例えば、A4サイズの280MB)の1ページ分を格納することが可能となる。
図6(c)に示すように、画像メモリ207では、図6(a)に示した通常プリント時のメモリ割り当てから変更され、スキャン処理ワーク601とプリント処理バッファ603を使用したプリント処理バッファ605へメモリ割り当てが変更される。これにより、ドラム間遅延制御用のプリント処理バッファ605が768MBで割り当てられることとなる。なお、プリント処理ワーク604は、図6(a)に示した通常プリント時のプリント処理ワーク602と同じであって、512MBで割り当てられる。
図6(d)に示すように、プリント処理バッファ605には、図6(b)に示したプルーフプリント時のメモリ割り当てと同様に、MCK各色のドラム距離分がYMCK各色のバッファ分へと均等に分配された割り当てとなる。すなわち、YMCK各色のバッファ6051〜6054は、YMCK各色のバッファ6031〜6034と比べて大きなメモリ割り当てに変更されることになる。
S506において、このような割り当てに変更されることで、S505で設定された第1の所定サイズ以上であるが、第2の所定サイズ未満であるプルーフプリント画像(例えば、A3サイズの560MB)の1ページ分を格納することが可能となる。
以上のように、本実施形態では、プルーフプリント処理のプリントジョブを実行する際、画像データのプリント画像サイズ(プルーフプリント画像サイズ)に応じて、通常プリント処理用に設定されたプリント画像バッファのメモリ割り当てが変更される。プリント処理バッファ内のドラム距離分をYMCK各色のバッファに割り当てたり、さらに、プリント処理以外のスキャン処理ワークをプリント処理バッファのYMCK各色のバッファに割り当てたりするように変更される。これにより、通常プリント処理と比べプリント処理部208へ入力するデータ量が多く、バッファへの書き込み速度が遅くより多くのバッファを必要とするプルーフプリント用の画像データに対して次の処理を実行できる。すなわち、このようなプルーフプリント用の画像データに対して、プリント中にバッファの不足を生じさせることなくプルーフプリントを実行できる。
[実施形態2]
実施形態1では、プルーフプリントのプリントジョブを実行する際、プルーフプリント画像サイズに応じて、他ジョブで使用するワークを含めてメモリ割り当てを変更することで、プルーフプリント中のバッファの不足の発生を抑制する方法について説明した。本実施形態ではさらに、MFPのジョブの競合動作時や、連続ページジョブなど、想定される様々な状況において、プルーフプリントを正常に実行する方法について説明する。
[プリント画像処理の動作説明]
そのため、本実施形態では、プリント画像処理の動作が次のように行われる。
本実施形態に係る通常プリントおよびプルーフプリント処理の動作について、図7を参照して説明する。図7は、プリント処理制御手順例を示すフローチャートである。なお、以下の各記号のSは、フローチャートにおけるステップであることを意味する。
図7のフローは、例えば、コントローラ201のCPU203がROM204に記憶されたプログラムをRAM205に読み出して実行することにより実現される。図7のフローのうち、S701〜S703、S706、S707、S708、S713はそれぞれ、実施形態1の図5のプリント処理制御フローのS501〜S503、S504、S505、S506、S507と同じ処理であり、その説明を割愛する。図7のフローのうち、実施形態1の図5(a)のフローとの違いは、S704、S705およびS709〜S712である。
本実施形態では、S702にて受信したプリントジョブがプルーフプリント処理のジョブであると判定されると(S702:YES)、S704に進む。
S704では、受信したプリントジョブにおいてプルーフプリント処理を実行する際、画像メモリ207内でプルーフプリント用の追加バッファ分のメモリを確保できるか否かが判定される。具体的には、プルーフプリント処理に要するメモリサイズが特定される。また、他のジョブでプルーフプリント処理に割り当て変更可能な領域が特定される。プルーフプリント処理で利用可能なメモリサイズの合計値が導出される。そして、プルーフプリント処理に要するメモリサイズと、導出したプルーフプリント処理で利用可能なメモリサイズの合計値とが比較されることで、追加バッファ用メモリの確保の可否が判定される。例えば、ジョブの競合動作中などの、画像メモリ207の他ジョブ用ワークに割り当てられた分をプルーフプリント用に変更可能か否か、現在のジョブの実行ステータスや現在使用中の画像メモリをモニタするモニタ手段などを用いて判定される。プルーフプリント用の追加バッファ分のメモリを確保できると判定されると(S704:YES)、S705へ進む。一方、メモリを確保できないと判定されると(S704:NO)、S710へ進む。
S705では、受信したプリントジョブが複数ページを連続してプリントするジョブを示す複数ページ連続のプリントジョブであるか否かが判定される。受信したプリントジョブが複数ページ連続のプリントジョブではなく1ページのプリントジョブであると判定された場合(S705:NO)には、S706へ進む。S706〜S708は、実施形態1の図5(a)のS504〜S506のフローと同じ処理であるため、その説明を省略する。一方、受信したプリントジョブが複数ページ連続のプリントジョブであると判定された場合(S705:YES)、S709へ進む。
S709では、複数ページ連続のプルーフプリントジョブによる画像データに対し、スキャン処理ワーク401などの他ジョブで使用するメモリ割り当て分も含め、プリント処理バッファ403のメモリ割り当てが変更される。ここでは、プルーフプリント画像データのデータ量や画像バッファへの入力速度を加味し、ドラム間距離遅延用とバッファ用の両方を持つようなメモリ割り当てへと変更される。メモリ割り当ての詳細については、図8(a)および図8(b)を参照して後述する。
S710では、S704でプルーフプリント用の追加バッファ分のメモリを確保できないと判定された場合において、受信したプリントジョブのプリント画像サイズが第2の所定サイズ以上(例えばA3サイズ以上)であるか否かが判定される。プリント画像サイズが第2の所定サイズ以上ではなく第2の所定サイズ未満であると判定された場合(S710:NO)には、S711へ進む。一方、第2の所定サイズ以上であると判定された場合(S710:YES)、S712へ進む。
S711では、第2の所定サイズ未満のプルーフプリント画像に対して、プルーフプリントが正常に実行可能となるプリントエンジンスピードへと変更される。例えば、通常プリント時におけるプリントエンジンスピードが60ppmである場合、プリント処理バッファ403から出力ラスタ画像データの読み出し性能は280MB/sとなる。これに対し、プリントエンジンスピードを1/2、すなわち30ppmに変更すると、プリント処理バッファ403から出力ラスタ画像データの読み出し性能は140MB/sとなる。ここで、実施形態1と同様に、プルーフプリント画像(例えば、A4サイズの280MB)に対し、プルーフプリント用の入力ラスタ画像データの書き込み性能が140MB/s相当であるとする。その場合、通常プリント時と同様のメモリ割り当てとしても、プルーフプリントを実行できるといえる。
S712では、第2の所定サイズ以上のプルーフプリント画像に対して、プルーフプリントが正常に実行可能となるプリントエンジンスピードへと変更される。例えば、プリントエンジンスピードを1/4、すなわち15ppmに変更すると、プリント処理バッファ403から出力ラスタ画像データの読み出し性能は70MB/sとなる。これにより、サイズの大きいプルーフプリント画像(例えば、A3サイズの560MB)に対しても、通常プリント時と同様のメモリ割り当てでプルーフプリントを実行できる。
[プルーフプリント時のメモリ割り当て]
プルーフプリント時のプリント用バッファのメモリ割り当てについて、図8を参照して説明する。なお、図7のS707、S708のメモリ割り当ての変更方法は、実施形態1の図6(a)〜(d)の例と同じため、説明を省略する。図8は、本実施形態におけるプルーフプリント用メモリ割り当ての一例を示す図である。図8(a)は、S709において、複数ページ連続のプルーフプリント処理である場合のメモリ割り当ての変更例を示す図である。図8(b)は、図8(a)に示すプリント処理バッファ801のメモリ割り当ての一例を示す図である。
図8(a)に示すように、画像メモリ207では、実施形態1の図6(c)と同様、スキャン処理ワーク601とプリント処理バッファ603を使用したプリント処理バッファ801へメモリ割り当てが変更される。これにより、ドラム間遅延制御用のプリント処理バッファ801が768MBで割り当てられることとなる。
図8(b)に示すように、プリント処理バッファ801では、図4(b)に示したような通常プリント時のYMCK各色のバッファ分とMCK各色のドラム距離分のメモリ割り当てとなる。このようにプリント処理バッファ801は、実施形態1の図6(b)、(d)に示したプルーフプリント時のメモリ割り当てとは異なる。ただし、前述のように、プルーフプリントの場合はプリント処理バッファ605へのデータ供給が遅いため、図4(b)のメモリ割り当てと比べ、YMCK各色のバッファ分の割り当てサイズが大きくなる。すなわち、YMCK各色のバッファ8011〜8014は、YMCK各色のバッファ4031〜4034と比べて大きなメモリ割り当てに変更されることになる。なお、MCK各色のドラム距離分8015〜8017は、MCK各色のドラム距離分4035〜4037と同じメモリ割り当てとなる。
その結果、プルーフプリント時に他ジョブ用のメモリ割り当てを使用し、YMCK各色のバッファ分の割り当てサイズを大きく確保することで、1ページ毎に画像バッファへ画像データが格納されるのを待たずに複数ページ連続のプルーフプリントを実行できる。
以上のように、本実施形態では、プルーフプリント処理のプリントジョブを実行する際、画像データのプリント画像サイズだけでなく、ジョブの競合動作の状況やプリントジョブのページ数に応じて、画像メモリの割り当てやプリントエンジンスピードを変更する。これにより、想定される様々なMFPの動作状況において、全ページのプリント完了に要する時間の遅延を抑制し、プルーフプリントを正常に実行することができる。
[その他の実施形態]
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することにある。
1・・・感光体ドラム
101・・・画像形成装置
201・・・コントローラ
207・・・画像メモリ
208・・・プリント処理部
306・・・ラスタ入出力部
307・・・ドラム間遅延制御部
308・・・通常プリントパス
309・・・プルーフプリントパス

Claims (13)

  1. 入力された第1の画像データに対し画像処理を実行し、画像処理済みの第1の画像データを記憶手段に格納する1の格納手段と、
    入力された第2の画像データに対し画像処理を実行せず当該第2の画像データを前記記憶手段に格納する第2の格納手段と、
    前記記憶手段に格納された第1または第2の画像データを所定のタイミングで読み出して、プリントを実行するプリントエンジンに出力する出力手段と、
    前記記憶手段において、割り当てられる領域を変更する第1の変更手段と、
    を有し、
    前記第1の変更手段は、
    前記プリントエンジンに前記第2の画像データを用いたプリントが実行される場合に、第2の画像データ用以外に割り当てられている領域を、第2の画像データ用に割り当てる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記プリントエンジンに前記第2の画像データを用いたプリントが実行される前、
    前記記憶手段において、第1の画像データ用に領域が割り当てられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の画像データは、画像処理済みの非圧縮データである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の変更手段は、前記第2の画像データが入力されたときに実行される
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1の変更手段は、第1の画像データ用に割り当てられている領域を前記第2の画像データ用に割り当てる
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の変更手段は、前記第2の画像データが第1の所定サイズ未満である場合に、前記割り当てられる領域の変更を実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の変更手段は、前記第2の画像データの処理用以外の処理に割り当てられる領域を当該第2の画像データ用に割り当てる
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の変更手段は、前記第2の画像データが第1の所定サイズ以上である場合に、前記割り当てられる領域の変更を実行する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の変更手段は、前記プリントエンジンに前記第2の画像データを用いたプリントが複数ページ連続する場合に、前記第1および第2の画像データの処理以外の処理に割り当てられる領域を当該第2の画像データ用に割り当てる
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記第2の画像データが第2の所定サイズ以上である場合に、前記第2の画像データを用いたプリントを前記プリントエンジンに実行させる速度を変更する第2の変更手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記第2の変更手段は、前記第2の画像データの処理用以外の処理に割り当てられている領域と当該第2の画像データ用に割り当てられている領域の合計が、当該第2の画像データの処理で必要となる領域よりも小さい場合に実行される
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 第1の格納手段によって、入力された第1の画像データに対し画像処理を実行し、画像処理済みの第1の画像データを記憶手段に格納する第1の格納ステップと、
    第2の格納手段によって、入力された第2の画像データに対し画像処理を実行せず当該第2の画像データを前記記憶手段に格納する第2の格納ステップと、
    出力手段によって、前記記憶手段に格納された第1または第2の画像データを所定のタイミングで読み出して、プリントを実行するプリントエンジンに出力する出力ステップと、
    変更手段によって、前記記憶手段において、割り当てられている領域を変更する変更ステップと、
    を含み、
    前記変更ステップでは、
    前記プリントエンジンに前記第2の画像データを用いたプリントが実行される場合に、第2の画像データ用以外に割り当てられている領域を、第2の画像データ用に割り当てる
    ことを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータを、請求項1から11の何れか一項に記載の装置として機能させるためのプログラム。
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