JP2015076694A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パフォーマンスの低下を抑えながら記憶容量を削減した画像形成装置を提供する。【解決手段】新たな印刷ジョブを受け付けると、共有メモリー240全体をRIP用ワーク領域241に割り当て、1ページ目のPDLデータからビットマップデータを生成する。以下、何れのページについても、以下の処理を繰り返す。すなわち、圧縮後のビットマップデータのサイズを最悪圧縮率から推定し、当該圧縮データを記憶するプリント用画像領域242を共有メモリー240に割り当てる。当該ページの圧縮後、実サイズに基づいてプリント用画像領域242の空き領域をRIP用ワーク領域241に割り当てを変更する。更に、当該ページの印刷完了後、当該ページの圧縮データを記憶していたプリント用画像領域242をRIP用ワーク領域241に割り当てを変更する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、機能や性能を損なうことなく記憶容量を削減する技術に関する。
印刷やスキャン等、複数の機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)においては、コスト削減の要請から、機能や性能を維持しながらリソースを削減することが求められている。特に、記憶容量を削減するためには、如何なる機能間で記憶領域を共用化するか、また、どのように記憶領域の割り当てを行うかが課題となっている。
上記のような要請に応えるべく、例えば、特許文献1においては、印刷ジョブに係るPDL(Page Description Language)形式のデータを解析して生成した中間データと、中間データをラスタライズして生成したビットマップデータとが共用の記憶領域に保存される。しかしながら、ビットマップデータはデータ量が巨大であるため、記憶容量を削減すると、メモリーフルエラーやPDLデータの受信中断等が発生するおそれがある。
これに対して、例えば、特許文献2においては、スキャナーで読み取った画像データを圧縮して記憶領域に格納した後、伸張して印刷等出力する処理において、圧縮率から予測される圧縮データのサイズに合わせて記憶領域の確保や解放を行う。このようにすれば、必要な記憶領域を確保することによってメモリーフルエラー等の発生を回避し、かつ、占用される記憶容量を最小化することができる。
特開2008−023897号公報 特開2009−225246号公報
しかしながら、記憶領域の確保や解放を行うためには、当該記憶領域を使用する各処理に対して排他制御等を行う必要があり、各処理の円滑な実行が妨げられるので、システム全体のパフォーマンスが低下してしまう。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、パフォーマンスの低下を抑えながら記憶容量を削減した画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、ページ記述言語で記述されたPDLデータからページ単位で中間データを生成し、更に1ページを複数に分割したバンド単位で当該中間データからビットマップデータを生成し、可変長圧縮した後、伸張して印刷する画像形成装置であって、前記PDLデータから前記バンド単位のビットマップデータを生成するために用いられるワーク記憶領域と、前記圧縮されたビットマップデータを記憶するプリント用画像記憶領域と、が割り当てられる固定サイズの共有記憶領域と、前記中間データの生成後、前記ビットマップデータの圧縮前に、当該ビットマップデータの圧縮後のデータサイズをページ単位で最悪圧縮率から推定し、当該データサイズの記憶領域を前記共有記憶領域に確保して、前記プリント用画像記憶領域とする割り当て手段と、前記ビットマップデータの圧縮後に、前記圧縮されたビットマップデータのデータサイズを記憶して余った分の記憶領域を前記プリント用画像記憶領域から前記ワーク記憶領域に割り当てを変更する変更手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、共有記憶領域の範囲内で、メモリー前記圧縮されたビットマップデータを記憶するプリント用画像記憶領域のサイズを必要に応じて確保しながら、不要な記憶領域をすべてワーク用記憶領域に割り当てるので、ラスタライズ処理の速度を確保しながら、記憶容量を削減することができる。特に、ラスタライズ処理を実行する期間と、ビットマップデータを圧縮する期間と、は重複しないので、上述のように共有記憶領域を効率良く共用することができる。
この場合において、前記1ページ目の中間データを生成するのに先立って、前記共有記憶領域の全体を前記ワーク記憶領域に割り当てる初期割り当て手段を更に備えれば、1ページ目のラスタライズ処理を最大限高速化することができる。従って、FPOT(First Print Out Time)を最小化して、画像形成装置のユーザーの利便性を向上させることができる。
また、プリント用画像記憶領域のうち、印刷を完了したページのビットマップデータを格納していた記憶領域の割り当てを前記ワーク記憶領域に変更する印刷後変更手段を更に備えるべきことは言うまでも無い。
また、前記バンド単位のビットマップデータを可変長圧縮するのに先立って、当該ビットマップデータを固定長圧縮する固定長圧縮手段を備え、前記割り当て手段は、前記可変長圧縮の最悪圧縮率と、当該固定長圧縮の固定圧縮率と、から前記圧縮後のデータサイズを推定してもよい。このようにすれば、ビットマップデータの圧縮率を高めてプリント用画像記憶領域の必要サイズを小さくすることができる。
また、圧縮後のデータサイズを精度良く推定することができる。なお、この場合において、前記固定長圧縮にはBTC方式を用い、前記可変長圧縮にはJBIG方式を用いれば、なお好適である。
また、前記割り当て手段は、ページ単位で最初のバンド単位のビットマップデータの生成完了後、当該ビットマップデータの圧縮開始前に前記記憶領域を割り当てても良い。このようにすれば、ラスタライズ処理に使用させるワーク用意記憶領域をより長時間に亘って最大限確保することができる。したがって、ラスタライズ処理速度を向上させることができる。
更に前記圧縮されたビットマップデータを前記プリント用画像記憶領域から退避される外部記憶装置と、外部記憶装置に退避された前記ビットマップデータをページ単位で読み出して伸張、印刷させる読み出し手段と、を備えても良い。このようにすれば、プリント用画像記憶領域に記憶させるビットマップデータを少なくすることができるので、ラスタライズ処理と比較して印刷速度が遅い場合等に共有記憶領域に占めるプリント用画像記憶領域の割合を抑えることができる。従って、ラスタライズ処理速度を確保することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 制御部112のハードウェア構成について説明する。 印刷処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態と従来技術とについてRAM230の使用例を示す図であって、(a)は本実施の形態を例示し、(b)は従来技術を例示する。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。図1に示されるように、画像形成装置1は、所謂タンデム型のカラー複合機であって、原稿読取部100、画像形成部110及び給紙部130を備えている。原稿読取部100は、原稿台トレイ101に載置された原稿を自動原稿搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)102にて搬送しながら、光学的に読み取って画像データを生成する。画像データは後述の制御部112に記憶される。
画像形成部110は作像部111Y〜111K、制御部112、中間転写ベルト113、2次転写ローラー対114、定着装置115、排紙ローラー対116、排紙トレイ117、クリーニングブレード118及びタイミングローラー対119を備えている。また、画像形成部110にはY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)各色のトナーを供給するトナーカートリッジ120Y〜120Kが装着されている。
作像部111Y〜111Kは、それぞれトナーカートリッジ120Y〜120Kからトナーの供給を受けて、制御部112の制御の下、YMCK各色のトナー像を形成する。例えば、作像部111Yは、感光体ドラム121、帯電装置122、露光装置123、現像装置124及び清掃装置125を備えている。制御部112の制御の下、帯電装置122は感光体ドラム121の外周面を一様に帯電させる。露光装置123は画像データに応じて感光体ドラム121の外周面を画像露光して、静電潜像を形成する。
現像装置124は、感光体ドラム121の外周面にトナーを供給して、静電潜像を現像(顕像化)する。1次転写ローラー126には、1次転写電圧が印加されており、静電吸着により、感光体ドラム121の外周面上に担持されたトナー像を中間転写ベルト113に静電転写(1次転写)する。その後、清掃装置125は、クリーニングブレードにて感光体ドラム121の外周面上に残留するトナーを掻き取り、更に、除電ランプにより感光体ドラム121の外周面を照明することによって電荷を除去する。
同様にして、作像部111M〜111KもまたMCK各色のトナー像を形成する。これらのトナー像は互いに重なり合うように中間転写ベルト113上に順次、1次転写されるカラートナー像が形成される。中間転写ベルト113は無端状の回転体であって、矢印A方向に回転走行し、1次転写されたトナー像を2次転写ローラー対114まで搬送する。
給紙部130は、何れも記録シートSをシートサイズ毎に格納する給紙カセット131を備え、画像形成部110に記録シートSを1ずつ供給する。供給された記録シートSは、中間転写ベルト113がトナー像を搬送するのに並行して搬出され、タイミングローラー対119を経由して、2次転写ローラー対114まで搬送される。タイミングローラー対119は、トナー像が2次転写ローラー対114に到達するタイミングに合わせて記録シートSを搬送する。
2次転写ローラー対114は、2次転写電圧を印加された1対のローラーからなっており、このローラー対は互いに圧接して転写ニップ部を形成している。この転写ニップ部において中間転写ベルト113上のトナー像が記録シートS上に静電転写(2次転写)される。トナー像を転写された記録シートSは定着装置115へ搬送される。また、2次転写後、中間転写ベルト113上に残った残留トナーは、更に矢印A方向に搬送された後、クリーニングブレード118によって掻き取られ、廃棄される。
定着装置115はトナー像を加熱、溶融して、記録シートSに圧着する。トナー像を融着された記録シートSは排紙ローラー対116によって排紙トレイ117上に排出される。
なお、制御部112は、上記並びに不図示の操作パネルを含む画像形成装置1の動作を制御する。また、制御部112は、パソコン(PC: Personal Computer)など、他の装置との間で画像データを送受信したり、印刷ジョブを受け付けたりもする。また、制御部112は、ファクシミリモデムを備えており、ファクシミリ回線を介して他のファクシミリ装置と画像データを送受信する。
上記の他、トナー像を転写するに当たっては、転写ローラーに代えて転写チャージャーや転写ベルトを用いても良い。また、中間転写ベルト113上の残留トナーを除去する際に、クリーニングブレード118に代えて、クリーニングブラシやクリーニングローラー等を用いても良い。
[2]制御部112のハードウェア構成
次に、制御部112のハードウェア構成について説明する。
図2は、制御部112のハードウェア構成を示す図である。図2に示されるように、制御部112は、CPU(Central Processing Unit)200、RAM(Random Access Memory)230、ROM(Read Only Memory)250、FAXモデム260、NIC(Network Interface Card)261、HDD(Hard Disk Drive)262、USB(Universal Serial Bus)インターフェース263及び画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)264を備えている。
画像形成装置1に電源が投入されると、CPU200はリセットされ、ROM250からブートプログラムを読み出して起動する。その後、CPU200は、HDD262から必要なプログラムを読み出し、RAM230を作業用記憶領域として画像形成装置1の動作を制御する。また、CPU200は、RIP制御を実行するRIP制御部210と共有メモリー制御を実行する共有メモリー制御部220とを備えている。
RIP制御部210は、PDL言語解析部211とラスタライズ部212とを備えている。PDL言語解析部211は、印刷ジョブに含まれているPDLデータを解析し、ラスタライズ部212はラスタライズ処理を実行してビットマップデータを生成する。
共有メモリー制御部220は、プリント用画像領域算出部221と共有メモリー割り当て変更部222とを備えている。プリント用画像領域算出部221は、印刷前に圧縮されたビットマップデータを保存するために必要な記憶領域のサイズを算出する。
RAM230の一部は共有メモリー240として使用される。共有メモリー240の一部はPDL言語解析部211が使用するRIP用ワーク領域241に割り当てられ、残余はラスタライズ部212が使用するプリント用画像領域242に割り当てられる。記憶領域の割り当ては、共有メモリー制御部220が管理する。
FAXモデム260は、CPU200の制御下、ファクシミリ回線を介して他の装置とファクシミリ通信を行う。NIC261は、LAN(Local Area Network)やインターネットを介してIP(Internet Protocol)通信を行う。CPU200は、USBインターフェース263を介してUSB機器と通信する。画像処理ASIC264は、ビットマップデータの圧縮伸張を行う。
[3]制御部112の動作
次に、制御部112の動作について説明する。
(1)制御部112の動作
図3は、制御部112の動作を示すフローチャートである。図3に示されるように、制御部112は、NIC261により印刷ジョブを受信することによってPDLデータを受け付けると(S301)、共有メモリー240全体をRIP用ワーク領域241に割り当てる(S302)。このようにすれば、ラスタライズ部212の処理速度を最大化することができるので、FPOTを最小化することができる。
RIP用ワーク領域241には、PDL言語解析部211が一時データや中間データを保持したり、ラスタライズ部212が一時データを保持したりするための記憶領域が含まれている。このため、RIP用ワーク領域241が広いほどビットマップ変換速度を向上させることができる。
次に印刷すべきページ毎に順次、PDL言語解析部211がPDLデータを解析する(S303)。これによって、中間言語で記述されたディスプレイリスト及びレイアウト情報が作成される。
なお、PDLデータは、印刷部数、用紙サイズ等の基本設定の他、オプション設定を印刷コマンドとして含む。オプション設定としては、ページ番号の付加、フッター又はヘッダーへの文字の付加、住所、宛名又は電話番号の文字の付加、ウォーターマーク、地紋画像の付加、画像の回転、縮小又は拡大、ページ割付、濃度の指定等がある。
また、ディスプレイリストは、オブジェクトの大きさ、色、属性等の情報を含む中間データである。オブジェクトの属性には、文字(Text)、図形(Graphic)、写真(Image)がある。レイアウト情報は、各ページにおけるオブジェクトの配置を示す情報である。ディスプレイリスト及びレイアウト情報を用いて、ページ単位で各オブジェクトをビットマップに展開したビットマップデータが生成される。
ディスプレイリストを元に、画像データの各画素の属性を示す属性データが生成される。印刷コマンドはPDLデータから抽出され、生成された画像データは属性データ、印刷コマンドとともにRIP用ワーク領域241に保存される。
つぎに、現在処理中のページについて共有メモリー240上にプリント用画像領域242がまだ割り当てられていない場合には(S304:NO)、PDLデータを言語解析して得られた画像情報からビットマップデータのデータサイズを決定し、更に最悪圧縮率を用いて圧縮後のデータサイズを推定する。
本実施の形態においては、ビットマップデータをBTC(Block Truncation Coding)方式で固定長圧縮した後、JBIG(Joint Bi-level Image Experts Group)方式で可変長圧縮する。
BTC圧縮方式においては、処理対象のバンドに属する画素の階調値の分布範囲(例えば、最大値と最小値とで規定する。)と、バンド内の各画素の階調値を前記分布範囲内において元の階調数(8ビット、256階調)より少ない階調数(3ビット、8階調)で正規化した符号データとで表した圧縮データが生成される。
JBIG圧縮方式は、例えば、日本工業規格(JIS X 4311)において規格化されている。何れの圧縮方式においても、カラー画像の場合には、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色それぞれについて個別に圧縮する。また、モノクロ画像についてはブラックのみについて圧縮を行う。
圧縮後のデータサイズの最大値Sは、プリント用画像領域算出部221により、JBIG方式の最悪圧縮率Cを用いて以下の式により推定される。すなわち、カラー画像の場合には、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色を用いるので、
S=(ドット数)×(8ビット)×4×(3/8)×C
と推定され、モノクロ画像の場合には、
S=(ドット数)×(8ビット)×(3/8)×C
と推定される。
この推定されたデータサイズ分を共有メモリー240上で現在ページのプリント用画像領域242として割り当てる(S305)。なお、ドット数は、解像度と用紙サイズとから算出される。このため、データサイズの推定は画像情報(解像度、色数、用紙サイズ)が確定した段階で実施される。
プリント用画像領域が既に割り当てられていた場合や(S304:YES)、ステップS305の処理の後、ページ毎に副走査方向に複数のバンドに等分割して(例えば、40等分)、ステップS306からステップS310までのラスタライズ処理をラスタライズ部212がバンド単位で実行する。ラスタライズ処理時に使用される一時データはRIP用ワーク領域241に一時的に保存される。
バンド単位のラスタライズ処理においては、まず、ディスプレイリスト等の中間データからビットマップデータを生成し(S306)、圧縮する(S307)。この圧縮処理は画像処理ASIC264が行う。すなわち、RIP用ワーク領域241に保存されているバンド単位のビットマップデータが画像処理ASIC264にDMA(Direct Memory Access)転送され、BTC圧縮とJBIG圧縮とが施される。圧縮されたビットマップデータは、画像処理ASIC264によってプリント用画像領域242に保存される。
なお、ビットマップデータの圧縮率はバンド毎に異なり得るので、当該ページに含まれるすべてのバンドについて圧縮を完了するまでページ全体のビットマップデータのデータ量は確定しない。したがって、ページ全体を圧縮し終わるまでプリント用画像領域242を最悪圧縮率に基づいて確保しておく必要がある。
また、圧縮後のビットマップデータをHDD262に退避する必要がある場合には(S308:YES)、当該ビットマップデータをHDD262に退避して、プリント用画像領域242から削除する(S309)。ビットマップデータをHDD262に退避する必要があるか否かについては、当該PDLデータに係る印刷ジョブが直ちに印刷することを要求しているか否か、また、ラスタライズ処理速度が印刷速度を上回っているか否かによって判断する。
直ちに印刷しない場合には、ビットマップデータがプリント用画像領域242を長時間に亘って占有すると、RIP用ワーク領域241が小さくなり、ラスタライズ処理速度が低下する恐れがある。これに対してHDD262にビットマップデータを退避すれば、プリント用画像領域242が後述のようにすぐに解放されるので、ラスタライズ処理速度を向上させることができる。
また、ラスタライズ処理速度が印刷速度を上回っている場合には、印刷待ちのビットマップデータを保存するためにプリント用画像領域242を大きくせざるを得ないので、ラスタライズ処理速度の低下を招く恐れがある。一方、ビットマップデータをHDD262に退避すれば、プリント用画像領域242が大きくならないので、ラスタライズ処理速度の低下を防止することができる。
バンド単位のビットマップデータをHDD262に退避しない場合や(S308:NO)、ステップS309の処理の後であって、ラスタライズ処理したバンド単位のビットマップデータがページ中の最も下に位置する最終バンド以外のバンドである場合には(S310:NO)、ステップS306に戻って次のバンドについて上記の処理を実行する。
ラスタライズ処理したバンド単位のビットマップデータがページ中の最終バンドである場合には(S310:YES)、ステップS305で推定したデータサイズと実際のデータサイズとを比較して、推定サイズの方が大きい場合には(S311:YES)、プリント用画像領域242にビットマップデータを保存してなお余裕があるということが分かる。ビットマップデータをHDD262に退避した場合には特に余裕が大きくなる。
そのような場合には、共有メモリー割り当て変更部222がプリント用画像領域242のうち余った記憶領域をRIP用ワーク領域241に割り当てを変更する(S312)。プリント用画像領域242で記憶領域が余っていない場合や(S311:NO)、ステップS312の処理の後、最終バンドまでラスタライズ処理を完了した当該ページの印刷処理を起動する(S313)。
印刷処理の起動後、未処理のページがあれば(S314:NO)、ステップS303に戻って、次のページについて上記のような処理を実行する。未処理のページがない場合には(S314:YES)、処理を終了する。
(2)印刷処理
次に、図3のステップS313で起動される印刷処理について説明する。
図4は、本実施の形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。図4に示されるように、まず、圧縮されたビットマップデータがHDD262に退避されている場合には(S401:YES)、HDD262からビットマップデータを読み出す(S402)。また、ビットマップデータがHDD262に退避されていない場合には(S401:NO)、プリント用画像領域242に保存されているビットマップデータを読み出す(S403)。
次に、取得したビットマップデータを用いて当該ページの印刷処理を実行し(S404)、印刷終了後、プリント用画像領域242からビットマップデータを読み出した場合には(S405:YES)、当該ビットマップデータのサイズ分、プリント用画像領域242を解放する(S406)。解放された記憶領域は、共有メモリー割り当て変更部222がRIP用ワーク領域241に割り当てられる。
HDD262からビットマップデータを読み出した場合や(S405:NO)、ステップS406の後、処理を終了する。
(3)RAM230の使用例
次に、RAM230の使用例について本実施の形態と従来技術とを比較する。
図5は、本実施の形態と従来技術とについてRAM230の使用例を示す図であって、(a)は本実施の形態を例示し、(b)は従来技術を例示する。また、図中、縦軸は記憶領域の大きさを表し、横軸は時間の経過を表している。
図5(a)に示されるように、本実施の形態においては、共有メモリー240内にRIP用ワーク領域241とプリント用画像領域242とが割り当てられる。新たな印刷ジョブを受け付けた当初においては、共有メモリー240全体がRIP用ワーク領域241に割り当てられる。このようにすれば、PDLデータを速く解析することができるので、FPOTが短縮される。
次に、1ページ目の最初のバンドのビットマップデータの圧縮開始に先立ってプリント用画像領域242が最悪圧縮率に基づいて割り当てられる(記憶領域I)。図5(a)の例においては、バンド単位のビットマップデータがHDD262に退避されることなく、順次、プリント用画像領域242に保存される。
1ページ目の最後のバンドのビットマップデータの圧縮を完了したら、圧縮された1ページ分のビットマップデータのサイズを参照し、プリント用画像領域のうち余った記憶領域をRIP用ワーク領域241に割り当てを変更する。その後、1ページの印刷処理を起動する。
次に、1ページ目の印刷処理の完了を待たずに、2ページ目のPDLデータを参照してプリント用画像領域242を割り当てる(記憶領域II)。この時点で1ページ目の印刷処理は完了していないので、プリント用画像領域242は1ページ目のビットマップデータを格納した記憶領域Iと、2ページ目のビットマップデータを格納するための記憶領域IIとからなっている。
その後、1ページ目の印刷処理が完了して、プリント用画像領域242のうち1ページ目のビットマップデータを格納した記憶領域Iが解放され、RIP用画像領域241に割り当てが変更されると、プリント用画像領域242は2ページ目のビットマップデータを格納する記憶領域IIのみとなる。
2ページ目のビットマップデータの圧縮が完了すると、プリント用画像領域242のうち余った2ページのビットマップデータを格納していない余った記憶領域がRIP用ワーク領域241に割り当てを変更される。その後、2ページ目の印刷処理が起動される。3ページ以降についても上と同様に、共有メモリー240が使用される。
一方、従来技術においては、図5(b)に例示されるように、RIP用ワーク領域とプリント用画像領域とがそれぞれ専用の記憶領域として確保される。このため、RIP用ワーク領域とプリント用画像領域との何れもについて必要最大限の記憶領域(サイズ)を確保しなければならず、RIP用ワーク領域とプリント用画像領域とを合計した記憶領域のサイズが大きくならざるを得ない。
これに対して、本実施の形態によれば、上述のように、RIP用ワーク領域241とプリント用画像領域242とが共有メモリー240内に必要に応じて動的に割り当てられる。
また、PDL言語解析部211がRIP用ワーク領域241を使用するタイミング(初期または前のページの圧縮完了から次のページの圧縮開始まで)と、ラスタライズ部212がプリント用画像領域242を使用するタイミング(圧縮開始から圧縮完了まで)とは互いに重複しない。このため、共有メモリー240全体のサイズを小さくすることができる。
なお、画像形成装置1が印刷処理を実行する速度(システム速度)は、例えば、記録シートの種別(普通紙、厚紙など)によって変化するめ、印刷完了のタイミングも図5の例に限定されないのは言うまでもなく、図5の例とは異なるタイミングで印刷処理を完了しても良い。
また、印刷処理に長時間を要する場合には、共有メモリー240上に多数ページ分のビットマップデータを保存するとRIP用ワーク領域241を十分に確保することができなくなり、ラスタライズ処理が遅くなる恐れがある。このような場合にはHDD262にビットマップデータを退避すると、RIP用ワーク領域262を十分確保することができるようになるので有効である。
[4]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、バンド毎のビットマップデータを圧縮するためにBTC方式の固定長圧縮とJBIG方式の可変長圧縮とを行う場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでも無く、他の圧縮方式を用いても同様の効果を得ることができる。
(2)上記実施の形態においては、画像形成装置として所謂複合機を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言う間もでもなく、複合機に代えて、印刷機能のみを有するプリンター装置や、更に原稿読取部を備えた複写装置、更にファクシミリ通信機能を備えたファクシミリ装置など、印刷ジョブを受け付けて印刷処理を実行する画像形成装置であれば、本発明を適用してその効果を得ることができる。
本発明に係る画像形成装置は、機能や性能を損なうことなく記憶容量を削減した装置として有用である。
1………画像形成装置
110…画像形成部
112…制御部
210…RIP制御部
211…PDL言語解析部
212…ラスタライズ部
220…共有メモリー制御部
221…プリント用画像領域算出部
222…共有メモリー割り当て変更部
230…RAM
240…共有メモリー
211…PDL言語解析部
242…プリント用画像領域
262…HDD
264…画像処理ASIC

Claims (7)

  1. ページ記述言語で記述されたPDLデータからページ単位で中間データを生成し、更に1ページを複数に分割したバンド単位で当該中間データからビットマップデータを生成し、可変長圧縮した後、伸張して印刷する画像形成装置であって、
    前記PDLデータから前記バンド単位のビットマップデータを生成するために用いられるワーク記憶領域と、前記圧縮されたビットマップデータを記憶するプリント用画像記憶領域と、が割り当てられる固定サイズの共有記憶領域と、
    前記中間データの生成後、前記ビットマップデータの圧縮前に、当該ビットマップデータの圧縮後のデータサイズをページ単位で最悪圧縮率から推定し、当該データサイズの記憶領域を前記共有記憶領域に確保して、前記プリント用画像記憶領域とする割り当て手段と、
    前記ビットマップデータの圧縮後に、前記圧縮されたビットマップデータのデータサイズを記憶して余った分の記憶領域を前記プリント用画像記憶領域から前記ワーク記憶領域に割り当てを変更する変更手段と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記1ページ目の中間データを生成するのに先立って、前記共有記憶領域の全体を前記ワーク記憶領域に割り当てる初期割り当て手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. プリント用画像記憶領域のうち、印刷を完了したページのビットマップデータを格納していた記憶領域の割り当てを前記ワーク記憶領域に変更する印刷後変更手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記バンド単位のビットマップデータを可変長圧縮するのに先立って、当該ビットマップデータを固定長圧縮する固定長圧縮手段を備え、
    前記割り当て手段は、前記可変長圧縮の最悪圧縮率と、当該固定長圧縮の固定圧縮率と、から前記圧縮後のデータサイズを推定する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記固定長圧縮にはBTC方式を用い、前記可変長圧縮にはJBIG方式を用いる
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記割り当て手段は、ページ単位で最初のバンド単位のビットマップデータの生成完了後、当該ビットマップデータの圧縮開始前に前記記憶領域を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記圧縮されたビットマップデータを前記プリント用画像記憶領域から退避される外部記憶装置と、
    外部記憶装置に退避された前記ビットマップデータをページ単位で読み出して伸張、印刷させる読み出し手段と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108616289A (zh) * 2016-12-27 2018-10-02 卡西欧计算机株式会社 通信装置、通信方法以及记录介质

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