JP2008162089A - 印刷装置 - Google Patents

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Fumito Akiyama
文人 秋山
Yoko Fujiwara
葉子 藤原
Jun Kuroki
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Abstract

【課題】RAM上にヒープ領域とラムディスク領域を獲得する場合に、メモリ解放と空き領域チェックという煩雑なメモリ管理処理の発生を抑制することができる印刷装置を提供することにある。
【解決手段】
メモリ中に、受信した印刷データのプリント言語をデータ解析処理して解釈した中間データ22を記憶する中間データ記憶領域23と、前記中間データ22を展開したビットマップのイメージデータを記憶するフレームデータ記憶領域25と、前記データ解析処理中に生成されるテンポラリデータを格納するヒープ領域31と、前記データ解析処理中に生成されるテンポラリファイルを格納するためのラムディスク領域33と、を獲得する印刷装置において、前記メモリ中に、前記ヒープ領域31を獲得するためにのみ用いられるヒープ用固定領域32と、前記ラムディスク領域33を獲得するためにのみ用いられるラムディスク用固定領域34とを備えた構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置、特に画像処理に際しメモリ内にヒープ領域およびラムディスク領域を獲得して使用する印刷装置に関する。
プリンタやMFP(Multi Function Peripheral)などの印刷装置は、年々高速化が進み、限られたメモリ資源の中で印刷保証と印刷性能(印刷スループット)の両立を要求されている。
上記要求を満足するためには、いかに効率的に印刷装置のメモリ管理を行うかが重要であり、かかる見地から印刷データを共有メモリで管理するメモリ共有管理方式が採用されている。
このメモリ共有管理方式では、受信した印刷データのプリント言語を解釈して中間データを作成するデータ解析処理の過程で、ヒープ領域またはラムディスク領域が必要になった場合には、RAM(Random Access Memory)上の上記共有領域中に小サイズのメモリ領域を獲得する。ただし、共有領域内に上記小サイズのメモリ領域を直接獲得するのでは、メモリ分断やメモリリークが発生しやすくなり使用効率が悪い。そこで、ある程度まとまった領域をメモリブロックとして獲得し、その内部をさらに細かい区分にてヒープ領域やラムディスク領域のために使用する方式が用いられている。
しかし、上記のメモリ共有管理方式においてメモリの共有領域を効率的に使用するためには、空になったメモリブロックは速やかに解放して空き領域としておくことが必要である。そのためには、ヒープ領域またはラムディスク領域が不要となって解放され、それぞれの属するメモリブロックが空の状態(解放可能な状態)となった場合、実際にメモリブロック自体も解放可能な状態になったかどうかのチェック(空き領域チェック)をすることが必要である。
しかし、上記のように空き領域チェックをしてメモリブロックを解放するという処理をヒープ領域やラムディスク領域の解放毎に行うのでは、メモリ管理処理が煩雑となって処理が遅くなり、その分だけスループットが低下するという課題があった。
一方、複数の記憶領域をコピー、プリント等の複数の機能で共有する場合に、各機能の要求性能に適した領域を割り当てることでシステム全体の性能を向上させる方式も提案さている(下記特許文献1参照)。この場合、例えば、使用量が少ないが高速処理がいつ様な機能に対してはメモリが割り当てられ、高速でなくてもよいが十分な容量が必要な機能にはハードディスクが割り当てられる。しかしながら、特許文献1の技術は同一の共有領域に対して複数の処理がアクセスする場合を取り扱ったものではなく、上記課題を解決する手段を提供するものではない。
特開平11−331530号公報
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、RAM上にヒープ領域とラムディスク領域を獲得する場合に、メモリ解放と空き領域チェックという煩雑なメモリ管理処理の発生を抑制することができる印刷装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)メモリ中に、受信した印刷データのプリント言語をデータ解析処理して解釈した中間データを記憶する中間データ記憶領域と、前記中間データを展開したビットマップのイメージデータを記憶するフレームデータ記憶領域と、前記データ解析処理中に生成されるテンポラリデータを格納するヒープ領域と、前記データ解析処理中に生成されるテンポラリファイルを格納するためのラムディスク領域と、を獲得する印刷装置であって、前記メモリ中に、前記ヒープ領域を獲得するためにのみ用いられるヒープ用固定領域と、前記ラムディスク領域を獲得するためにのみ用いられるラムディスク用固定領域とを備えたことを特徴とする印刷装置。
(2)前記メモリ中に、前記ヒープ用固定領域とラムディスク用固定領域で発生したメモリリークをカバーするために使用される共有領域をさらに備えた、ことを特徴とする(1)に記載の印刷装置。
本発明によれば、ヒープ領域やラムディスク領域はそれぞれの専用のヒープ用固定領域内またはヒープ用固定領域内から獲得される。ヒープ領域またはラムディスク領域が不要となった場合、ヒープ用固定領域とラムディスク用固定領域の内部は解放するが、ヒープ用固定領域とヒープ用固定領域自体は解放する必要がない。従って、ヒープ用固定領域とヒープ用固定領域の空きチェック処理および解放処理を行わなくて済。すなわち、不要なメモリ管理処理(メモリ解放、領域チェック)を低減し、メモリ管理処理性能の向上を図ることができる。したがって、その分だけ画像処理のスループットが良くなることから、印刷機能の向上が図られる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる印刷装置を備えた印刷システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、印刷装置としてのプリンタ1と、印刷ジョブ送信装置としてのPC2(パーソナルコンピュータ)とを備え、これらはネットワーク3を介して相互に通信可能に接続されている。なお、ネットワーク3に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。また、PC2は、ネットワーク3を介することなく、プリンタ1と直接機器間で接続(ローカル接続)されていてもよい。
図2は、本実施形態にかかるプリンタ1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、プリンタ1は、CPU11、ROM12、メインメモリであるRAM13、操作パネル部14、およびネットワークインタフェース15をプリンタコントローラユニット10内に備えると共に、電子写真方式によって画像を形成するプリンタエンジン16を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス17を介して相互に接続されている。
CPU11は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理等を行う。ROM12は、プリンタ1の基本動作を制御する各種プログラムやパラメータを格納する。RAM13はCPU11が直接アクセスして読み書きすることができるメインメモリであり、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。
操作パネル部14は、各種情報が表示されるタッチパネル、コピー枚数等を設定するテンキー、動作の開始を指示するスタートキー、動作の停止を指示するストップキー、各種設定条件を初期化するリセットキー等を備えている。
ネットワークインタフェース15はPC2と通信するためのインタフェースである。プリンタエンジン16は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、カラー画像の各種データを用紙などの記録材上に印刷する。
上記RAM13内には、中間データ(DLデータ)/フレームデータ記憶用としての第1のメモリ領域20と、ヒープ/ラムディスク記憶用としての第2のメモリ領域30が、それぞれ独立に設けられている。このように2つの領域に分けているのは、中間データ/フレームデータとヒープ/ラムディスクデータとではデータ生成のタイミングが異なるため、独立したメモリ空間を割り当てて管理する方が、メモリ使用効率が良いためであり、言い換えれば混在するとメモリリークが発生し使用効率が悪くなるためである。
図5(a)は、RAM13内の割り当ての詳細を示したものである。第1のメモリ領域20は、その全体が中間データ/フレームデータ記憶領域獲得用の共有領域21から成り、内部的には、受信した印刷データのプリント言語をデータ解析処理して解釈した中間データ22を記憶する中間データ記憶領域23と、中間データ22を展開したフレームデータ(ビットマップデータ)24を記憶するフレームデータ記憶領域25と、残余領域26とを有する。残余領域26は、上記の中間データ記憶領域23およびフレームデータ記憶領域25で発生したメモリリークをカバーする共有領域として働くことになる。
また、第2のメモリ領域30は、データ解析処理中に生成されるテンポラリデータを格納するヒープ領域31を獲得するためのヒープ用固定領域32と、上記データ解析処理中に生成されるテンポラリファイルを格納するためのラムディスク領域33を獲得するためのラムディスク用固定領域34と、上記ヒープ用固定領域32とラムディスク用固定領域34で発生したメモリリークをカバーするヒープ/ラムディスクデータ記憶用の共有領域35とを有する。
また上記ROM12内には、ホストから送信された印刷データのプリント言語をデータ解析処理し解釈して中間データを生成するデータ解析部41と、上記中間データを展開してビットマップの圧縮フレームデータ(イメージデータ)を生成する中間データ描画部45と、フレームデータ24をビデオデータとしてプリンタエンジン16に出力する印刷部46と、この印刷部を制御する印刷制御部47とが設けられている。またROM12内には、上記第1、第2のメモリ領域20、30を管理するメモリ管理部42が設けられている。なお、ROM12内の各部41〜47の機能は、ROM12内に格納された所定のプログラムをCPU11が実行することにより発揮される。
このメモリ管理部42には、ヒープ/ラムディスクデータ記憶用の共有領域35を管理する共有領域メモリ管理部(図示せず)と、ヒープ用固定領域32およびラムディスク用固定領域34を管理する固定領域メモリ管理部(図示せず)とが含まれる。
さらにROM12内には、固定領域メモリ空間と共有領域メモリ空間のメモリ空き状態を判定しメモリ獲得先を決定するメモリ獲得先判定部(メモリ状態判定部)44と、ヒープ/ラムディスクデータなど小サイズの内部メモリを獲得可能とするために、メモリブロックの内部を管理する内部メモリ管理部43とが設けられている。その際、ヒープ用固定領域32およびラムディスク用固定領域34はメモリブロックとみなされて取り扱われる。なお、ROM12内の各部41〜47の機能は、ROM12内に格納された所定のプログラムをCPU11が実行することにより発揮される。
図3は、上述したプリンタコントローラユニット10とプリンタエンジン16を搭載したプリンタの機械的構成例を示す。
プリンタコントローラユニット10は装置本体50内の一端側に配置されている。
プリンタエンジン16は、電子写真方式によって画像を形成するものであって、記録用紙を収容・搬送する給紙部51から給紙ローラ52により引き出した記録用紙53を、横長におかれた搬送ベルト54に導き、この搬送ベルト54上に搬送方向に順次配置したイエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の作像部55に通す。この作像部55は、CMYKの4つの色成分(以下、単に「色」という場合がある。)毎に設けられた、独立したプリントユニット56から構成されており、各プリントユニット56は、一方向に回転する感光体ドラム57の周囲に、帯電装置、レーザユニット58からなる露光装置、現像ローラ59、転写ローラ60、および清掃装置がそれぞれ配置されて構成されている。各プリントユニット56で作成されるCMYKの4つの色成分のトナー画像を重ね合せることで、カラー画像を形成する。
まず帯電装置により一様に帯電された帯電した感光体ドラム57の表面に、レーザユニット58よりレーザが照射される。すなわち、プリンタコントローラユニット10が、PC2から送信されたデータをビデオ信号に変換し、レーザユニット58に出力する。これを受けてレーザユニット58が、ビデオ信号に応じてレーザ光を発射し、感光体ドラム57上に印刷データに基づく静電潜像が作成される。この静電潜像は、現像ローラ59により現像された後、記録用紙53に転写される。
記録用紙53は、給紙部51の用紙カセット61に格納されており、給紙ローラ52によってピックアップされると、搬送ローラ62および搬送ベルト54によって搬送され、先の現像されたトナー画像が転写される。転写後のトナー画像は定着器63により定着され、搬送ローラ64により用紙排出される。
なお、装置本体50の上部に操作パネル14が設けてあり、装置を操作するためのスイッチなどが配置されている。また装置本体50の内部には電源装置65が設けてあり、印刷装置に電源を供給する。
ここで用いた装置構成図では、YMCK4色毎に感光体ドラム57を持つ構成(タンデム方式)であるが、感光体ドラム57を1つ搭載する構成(1ドラム方式)でも本発明を適用可能である。
次に、本発明の実施形態に係るプリンタの制御系を図4に、RAMの動作例を図5に示す。また、ヒープ領域31およびラムディスク領域33を内部メモリとして獲得する動作のフローチャートを図6に、また解放する動作のフローチャートを図7に示す。なお、図6および図7のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、ROM12等の記憶部にプログラムして記憶されており、CPU11により実行される。
図4において、データ解析部41は、ホストPC2から送信された印刷データを解析し、中間データ22を作成する。この中間データ作成(データ解析処理)の過程で、数10バイト程度の小サイズのヒープ/ラムディスク用の領域が必要になった場合、RAM13上に、そのヒープ/ラムディスク用のメモリ領域を、ヒープ領域31またはラムディスク領域33として獲得する。
既に述べたように、このヒープ領域31およびラムディスク領域33を獲得する領域として、RAM13の第2のメモリ領域30中には、通常の共有領域35に加えて、2つのメモリ固定領域があらかじめ設けられている。第1は上記ヒープ領域31を獲得するためのヒープ用固定領域32であり、第2は上記ラムディスク領域33を獲得するためのラムディスク用固定領域34である。ここで、固定領域とは、あるメモリ種類専用のメモリ領域、つまり他の種類のデータ記憶用として共用しないメモリ領域である。
上記ヒープ領域31は、この第2のメモリ領域30中のヒープ用固定領域32内に、内部メモリとして獲得され、また上記ラムディスク領域33はラムディスク用固定領域34内に内部メモリとして獲得される。図5(a)に、このヒープ領域31とラムディスク領域33を獲得した状態を示す。ヒープ領域31は、データ解析処理中に生成されるテンポラリデータを格納する領域であり、ラムディスク領域33は、データ解析処理中に生成されるテンポラリファイルを格納する領域である。通常、ヒープ/ラムディスクのデータサイズは数10バイトと小さく、メモリ上にデータを格納する領域を獲得する場合もこの小サイズで獲得される。これに対し、中間データ22、フレームデータ24は最低でも数kバイトの大きさがある。
ヒープ/ラムディスクデータ記憶用の共有領域35からヒープ領域31やラムディスク領域33などの小サイズの内部メモリを獲得する場合は、その共有領域35からメモリブロックを獲得し、その内部に上記小サイズのメモリ領域を内部メモリとして獲得する。この共有領域35から獲得されたメモリブロックは、その内部メモリが全て解放されてメモリブロックの中身が空になった場合は、メモリ共有を効率的に行うため、速やかに解放される。
一方、メモリ固定領域32、34からヒープ領域31やラムディスク領域33などの小サイズの内部メモリを獲得する場合は、各固定領域32、34を1つのメモリブロックとみなし、その内部に直接に小サイズのメモリを内部メモリとして獲得する。
上記小サイズの内部メモリの獲得が必要となった場合、メモリ管理部42に対してメモリ獲得要求が発生する。メモリ管理部42は、メモリ獲得先判定部44に対して、共有領域35とメモリ固定領域32、34のどちらから上記小サイズの内部メモリの獲得が可能であるかを問い合わせる。
図6のフローチャートにおいては、固定領域32、34から優先してメモリ獲得を行う。すなわち、CPU11は、まず、上記2つの固定領域、つまりヒープ用固定領域32およびラムディスク用固定領域34から、内部メモリとして、ヒープ領域31とラムディスク領域33を獲得し得るかどうかを判断する(S101)。
メモリ獲得先判定部44は、固定領域32、34から上記小サイズの内部メモリの獲得が可能な場合(S101:YES)、メモリ獲得先として固定領域(ステップS102)を選択し、それ以外の場合はメモリ獲得先として共有領域(ステップS103〜S108)を選択して返す。
メモリ管理部42は、メモリ獲得先判定部44の結果に従って、メモリ獲得先が固定領域32,34として選択された場合(S101:YES)、ヒープ用固定領域32およびラムディスク用固定領域34からヒープ領域31やラムディスク領域33などの小サイズの内部メモリを獲得し(S102)、獲得領域を内部メモリ管理部43に通知する。
メモリ管理部42は、メモリ獲得先が共有領域として選択された場合(S101:NO)、つまり固定領域32、34からメモリ獲得できなかった場合は、共有領域35からメモリブロックを獲得済みかどうかを判断する(S103)。メモリブロックが獲得済みである場合(S103:YES)、その獲得してあるメモリブロックから内部メモリを獲得可能かどうかをチェックし(S104)、獲得可能であれば当該メモリブロックから内部メモリを獲得する(S105)。
次いで、まだ共有領域35からメモリブロックを獲得していない場合(S103:NO)、共有領域35からメモリブロックを獲得可能かどうかをチェックし、獲得可能であれば、この共有領域35からメモリブロックを獲得する(S107)。もしメモリブロックを獲得できないときは、モメリオーバフローとして処理する(S108)。
次に、メモリ解放時の動作を説明する。
ヒープ/ラムディスクメモリつまりヒープ領域31またはラムディスク領域33が不要となった場合には、図5(b)および図7に示すようなメモリ解放動作がなされる。
すなわち、内部メモリであるヒープ領域31またはラムディスク領域33が不要となると、CPU11は当該内部メモリを解放する(S201)。この内部メモリが解放された状態を図5(b)に示す。
次いで、CPU11は、内部メモリがヒープ用固定領域32またはラムディスク用固定領域34から獲得されていたかどうかを判断する。内部メモリであるヒープ領域31またはラムディスク領域33がヒープ用固定領域32またはラムディスク用固定領域34から獲得されていた場合(S202:YES)は、それらの固定領域自体は解放せずに保持しておく。従って、ヒープ用固定領域32またはラムディスク用固定領域34は、その内部メモリが解放されただけの空の状態(図5(b))に維持される。
内部メモリであるヒープ領域31またはラムディスク領域33がヒープ用固定領域32またはラムディスク用固定領域34から獲得されていなかった場合、つまりヒープ/ラムディスクデータ記憶用の共有領域35にメモリブロックを作って、そのメモリブロック内にヒープ領域31またはラムディスク領域33を獲得していた場合(S202:NO)は、そのメモリブロック内に内部メモリであるヒープ領域31またはラムディスク領域33が残っているかどうかをチェックする(S203)。
メモリブロック内に内部メモリが残っている場合(S203:YES)は何もしないで処理を終了する。メモリブロック内に内部メモリが残っていない場合(S203:NO)は、メモリブロックを解放してから、処理を終了する。
以上述べたように、本実施形態のメモリ共有管理方式では、メモリ領域全体のうちの第2のメモリ領域30を、共有領域と固定領域の2部構成とする。共有領域は、動的にメモリブロックの獲得・解放を行う領域であり、ヒープ/ラムディスクどちらも共有して使用可能である。これに対し、「固定領域」はそのモメリ領域自体は解放せず常に保持しておく領域であり、この固定領域を、ヒープ/ラムディスク用それぞれに、あらかじめ割り当てておく。そして、次の2段階でメモリ獲得処理を行う。
(1)まず、固定領域から優先してメモリ獲得を行う。この固定領域からメモリ獲得している間は、ヒープ/ラムディスクのメモリが解放しても固定領域自体の解放は発生しない。
(2)次に、固定領域から獲得できなかった場合は、共有領域からメモリ獲得を行う。ただし、この共有領域からメモリ獲得した場合は、メモリブロックが可能になった時点ですみやかに解放して空き領域を確保しておく処理が発生する。
次に比較例として、従来のメモリ共有管理方式の動作を図8を用いて説明する。
従来のRAM13の構成は、図8(a)に示すように、第1のメモリ領域20として中間データ/フレームデータ記憶領域獲得用の共有領域21を有すると共に、第2のメモリ領域30としてヒープ/ラムディスク獲得用の共有領域35とを有する。しかし、第2のメモリ領域30の中に、本発明のヒープ用固定領域32およびラムディスク用固定領域34は存在せず、第2のメモリ領域30の全体がヒープ/ラムディスク獲得用の共有領域70となっている点で、図5(a)と異なる。
従って、図8の(a)のように、第2のメモリ領域30の全体である共有領域70から、ヒープ用メモリブロック71またはラムディスク用メモリブロック72を獲得して、その内部にヒープ領域31またはラムディスク領域33を獲得する。
その後、ヒープ/ラムディスクメモリつまりヒープ領域31またはラムディスク領域33が不要となった場合には、図8(b)、図8(c)に示すようなメモリ解放動作がなされる。
すなわち、図8(b)に示すように、内部メモリであるヒープ領域31またはラムディスク領域33が不要となって解放されると、それぞれが属するメモリブロック71、72も解放されて、メモリブロック71、72の内部が空の状態となる。メモリの領域共有を効率的に行うためには、空になったメモリブロック71、72は速やかに解放する必要がある。このため、図8(b)で内部メモリであるヒープ領域31またはラムディスク領域33を解放した時に、メモリブロック71、72自体も空になったかどうか(解放可能かどうか)をチェックし、その後図8(c)に示すようにメモリブロック71、72自体が解放される。
しかし、このようにヒープ領域31やラムディスク領域33といった小サイズの内部メモリを解放するたびに、それを格納していたメモリブロック71、72についても空きになったかどうかのチェックをするのでは、メモリ解放時の処理が煩雑となり、処理のスループットが低下する。
これに対し、本実施形態では、ヒープ領域31やラムディスク領域33はそれぞれの専用のヒープ用固定領域内またはヒープ用固定領域32内から獲得されるため、このヒープ固用定領域とヒープ用固定領域32の内部が解放しても、ヒープ用固定領域とヒープ用固定領域32はそれ自体を解放する必要がなく、そのための空きチェック処理および解放処理を行わなくて済む。従って、画像処理のスループットが従来に比べ良くなる。また、このように空きチェック処理および解放処理を行わない扱いとしても、プリンタの場合、取り扱うデータがコンピュータのように多種多様ではなく、DLデータやフレームデータ24として定まっているため、ヒープ領域31やラムディスク領域33を獲得する領域を固定しても問題が生じない。よって印刷装置において、ヒープ領域31やラムディスク領域33を獲得する領域を固定することは、印刷のための画像処理のスループットを高める上で有効な手段となる。
本発明は、上気した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上記した実施形態では、印刷装置としてプリンタが採用されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばMFP等の他の印刷装置にも適用可能である。
本発明のプリンタを備えた印刷システムの構成を示すブロック図である。 本発明のプリンタの構成を示すブロック図である。 本発明のプリンタの機械的構成を示す概略図である。 本発明のプリンタの画像処理の機能部分を示すブロック図である。 本発明のプリンタにおけるRAMの動作を示したもので、(a)は固定領域を設けその固定領域内にヒープ領域とラムディスク領域を獲得した状態を示す図、(b)は固定領域内のヒープ領域とラムディスク領域を解放した状態を示す図である。 本発明のプリンタにおけるヒープ領域とラムディスク領域のメモリ獲得時の動作を示したフローチャートである。 本発明のプリンタにおけるヒープ領域とラムディスク領域のメモリ解放時の動作を示したフローチャートである。 従来のプリンタにおけるRAMの動作を示したもので、(a)は共有領域内にヒープ領域とラムディスク領域を獲得した状態を示す図、(b)はヒープ領域とラムディスク領域を解放した状態を示す図、(c)はメモリブロックを解放した状態を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ、
2 PC、
3 ネットワーク、
10 プリンタコントローラユニット、
11 CPU、
12 ROM、
13 RAM、
14 操作パネル部、
15 ネットワークインタフェース、
16 プリンタエンジン、
17 バス、
20 第1のメモリ領域、
21 中間データ/フレームデータ記憶領域獲得用の共有領域、
22 中間データ、
23 中間データ記憶領域、
24 フレームデータ、
25 フレームデータ記憶領域、
26 残余領域、
30 第2のメモリ領域、
31 ヒープ領域、
32 ヒープ用固定領域、
33 ラムディスク領域、
34 ラムディスク用固定領域、
35 ヒープ/ラムディスクデータ記憶用の共有領域、
41 データ解析部、
42 メモリ管理部、
43 内部メモリ管理部、
44 メモリ獲得先判定部、
45 中間データ描画部、
46 印刷部、
47 印刷制御部、
50 装置本体、
51 給紙部、
52 給紙ローラ、
53 記録用紙、
54 搬送ベルト、
55 作像部、
56 プリントユニット、
57 感光体ドラム、
58 レーザユニット、
59 現像ローラ、
60 転写ローラ、
61 用紙カセット、
62 搬送ローラ、
63 定着器、
64 搬送ローラ、
65 電源装置、
70 ヒープ/ラムディスク獲得用の共有領域、
71 ヒープ用メモリブロック、
72 ラムディスク用メモリブロック。

Claims (2)

  1. メモリ中に、
    受信した印刷データのプリント言語をデータ解析処理して解釈した中間データを記憶する中間データ記憶領域と、
    前記中間データを展開したビットマップのイメージデータを記憶するフレームデータ記憶領域と、
    前記データ解析処理中に生成されるテンポラリデータを格納するヒープ領域と、
    前記データ解析処理中に生成されるテンポラリファイルを格納するためのラムディスク領域と、
    を獲得する印刷装置であって、
    前記メモリ中に、前記ヒープ領域を獲得するためにのみ用いられるヒープ用固定領域と、前記ラムディスク領域を獲得するためにのみ用いられるラムディスク用固定領域とを備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記メモリ中に、前記ヒープ用固定領域とラムディスク用固定領域で発生したメモリリークをカバーするために使用される共有領域をさらに備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
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