JP2004021329A - プリントプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の画像形成装置で画像を形成するときに画像欠損が生じることを防止できるプリントプログラムを提供する。
【解決手段】複数のプリンタにデータを転送することが可能なプリントサーバは、処理しようとするプリントジョブに関するプリント対象のページのデータ転送速度(PPM)を演算し、得られたデータ転送速度と所定台数のプリンタにおけるプリント速度とを比較して(S203)、所定台数のプリンタヘデータを転送したときにプリント画像に欠損が生じるか否かを判定する(S204)。プリントサーバは、画像欠損が生じると判定された場合、データの転送先である画像形成装置の台数を減少させるとともに(S205)、上記プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを台数の減少により空いたプリンタで実行させるべく、他のプリントサーバを制御する(S206)。
【選択図】      図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリントプログラムに関し、特に、プリントの効率を上げるために複数台の画像形成装置を用いてプリントを行うためのプリントプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタなどの画像形成装置を用いて大量の用紙を印刷出力する場合、プリンタを複数台用いて並行してプリントアウトすることで作業時間の短縮を図ることができる。このように複数のプリンタで並行してプリントを行うことを分散プリント(Cluster Printing)と呼ぶ。
【0003】
分散プリントにおいては、複数台のプリンタを管理するプリントサーバが用いられる。ここで、プリントサーバに4台のプリンタを接続して、分散プリントシステムを構築した場合を想定する。たとえば、この分散プリントシステムが1000ページのプリントを行うジョブを受け付けたとき、1〜250ページ、251〜500ページ、501〜750ページ、および751〜1000ページにデータが分割され、4台のプリンタで並行して250ページずつプリントされる。これにより、プリント完了までの時間は、1台のプリンタで処理を行うときの約1/4になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、分散プリントシステムで用いられるプリンタに、プリントデータを記憶するための十分なメモリが搭載されていない場合、プリントサーバは、プリンタのプリント速度に合わせてプリントデータを転送する必要がある。
【0005】
しかしながら、上述の分散プリントシステムでは、トータルとしてのプリント速度は接続されたプリンタの台数に比例して高くなるため、プリントサーバからのデータ転送速度もプリンタの台数に応じて高い速度が必要となる。ここで、複数のプリンタからなるプリンタ群を構成することによりプリント速度が高くなると、結果として、プリンタへのデータ転送速度がプリンタのプリント速度よりも低くなるおそれがある(本明細書において、データ転送速度の単位として、プリント速度(1分間に処理できる画像データのページ数)の単位と同じPPM(page per minute)を使用する)。
【0006】
また、プリントサーバの画像記憶装置であるハードディスクの読出速度には上限があるため、プリントサーバからのデータ転送速度(PPM)は、データサイズの大きい画像データであるほど低く、データサイズの小さい画像データであるほど高くなる。ここで、画像データのデータサイズが大きい場合、プリントサーバからのデータ転送速度(PPM)が低くなり、結果として、プリンタへのデータ転送速度がプリンタのプリント速度よりも低くなるおそれがある。
【0007】
つまり、画像データのデータサイズが大きく、データ転送先のプリンタの台数が多いほど、プリンタへのデータ転送速度がプリンタのプリント速度よりも低くなる可能性が高くなる。この結果、1ページのプリント中に、1ページ分の画像データ転送が完了できず、プリント画像に欠損(ビデオアンダーラン)が生じるおそれがあるという問題があった。
【0008】
この問題に対して、画像データを転送するプリンタの台数を減少することにより、プリンタ群のプリント速度を低下させ、プリント画像の欠損を回避することが考えられる。しかし、このようにプリンタの台数を減少した場合、台数の減少により空いたプリンタは、当該プリントジョブが終了するまで稼動しない待機状態となり、プリント作業の効率の面からすると好ましくない。
【0009】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、複数の画像形成装置で画像を形成するときに画像欠損が生じることを防止できるプリントプログラムを提供することである。また、本発明のさらなる目的は、複数の画像形成装置で画像を形成するときに画像欠損が生じることを防止しつつ、プリントシステム中の各プリンタを効率的に動作させることができ、プリントシステム全体のパフォーマンスを向上させることができるプリントプログラムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
【0011】
(1)複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置にデータを転送することが可能な第1のプリントサーバおよび第2のプリントサーバとを有するプリントシステムに用いられる前記第1のプリントサーバを制御するためのプリントプログラムであって、前記第1のプリントサーバが処理しようとするプリントジョブに関するプリント対象のページのデータサイズ、および前記第1のプリントサーバのデータ転送能力に基づいて、当該ページのデータ転送速度を演算する演算手順と、前記演算手順において演算されたデータ転送速度と所定台数の画像形成装置におけるプリント速度とを比較し、所定台数の画像形成装置ヘデータを転送したときにプリント画像に欠損が生じるか否かを判定する判定手順と、前記判定手順において画像欠損が生じると判定された場合、データの転送先である画像形成装置の台数を減少させる台数減少手順と、前記台数減少手順においてデータの転送先である画像形成装置の台数を減少させた場合、前記プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを前記台数の減少により空いた画像形成装置で実行させるべく、前記第2のプリントサーバを制御する制御手順と、を前記第1のプリントサーバに実行させるためのプリントプログラム。
【0012】
(2)前記制御手順において、前記第1のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から前記別のプリントジョブを選択して、前記第2のプリントサーバに送信することを特徴とする上記(1)に記載のプリントプログラム。
【0013】
(3)前記制御手順において、前記第2のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から前記別のプリントジョブを選択するための情報を、前記第2のプリントサーバに送信することを特徴とする上記(1)に記載のプリントプログラム。
【0014】
(4)前記選択するための情報は、前記プリントジョブが終了するまでの時間と、前記台数の減少により空いた画像形成装置に関する情報とを含むことを特徴とする上記(3)に記載のプリントプログラム。
【0015】
(5)複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置にデータを転送することが可能な第1のプリントサーバおよび第2のプリントサーバとを有するプリントシステムに用いられる前記第2のプリントサーバを制御するためのプリントプログラムであって、前記第1のプリントサーバから、プリントジョブに関するデータの転送先である画像形成装置の台数を減少させた場合の前記プリントジョブが終了するまでの時間と、前記台数の減少により空いた画像形成装置に関する情報とを受信した場合、前記プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを前記第2のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から選択する選択手順と、前記選択手順において別のプリントジョブが選択された場合、選択された別のプリントジョブに関するデータを、前記台数の減少により空いた画像形成装置のいずれかに送信する送信手順と、を前記第2のプリントサーバに実行させるためのプリントプログラム。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態に係るプリントシステムの全体構成図である。
【0018】
図1に示すように、プリントシステムは、クライアント10と、プリントサーバ21、22と、複数台のプリンタ51〜54とを備え、これらはネットワーク60を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク60は、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したLAN、あるいはLAN同士を専用線で接続したWAN等からなる。
【0019】
クライアント10にインストールされたプリンタドライバにより、各種アプリケーションソフトウェアで作成されたドキュメントデータ、定型業務システムからの帳票データ、あるいは画像処理ソフトウェアなどにより作成された画像データなどの各種データに基づいて、プリントジョブが作成される。クライアント10で作成されたプリントジョブは、たとえばプリントサーバ21に送られる。プリントサーバ21は、クライアント10から送られてきたプリントジョブをプリンタ51〜54が画像形成するための画像データ(ビットマップデータ)に変換する。
【0020】
本実施形態において、プリントサーバ21、22とプリンタ51〜54とは、ネットワーク60を介して接続されているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、たとえばIEEE1394シリアルバス等の専用インタフェースバスを介して接続されていてもよい。
【0021】
また、ネットワーク60に接続される機器の種類および台数は、図1に示す例に限定されない。本実施形態において、たとえばプリンタを4台接続しているが、4台に限らず何台接続してもよい。また、プリンタの代わりに、ファクシミリ装置、コピー機、およびそれらの複合機(MFP)などの画像形成装置を用いてもよい。
【0022】
次に、上記各機器の構成について説明するが、各機器で同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるため初回のみその説明を行い、2回目以降はその説明を省略する。
【0023】
図2は、クライアント10の概略構成を示すブロック図である。クライアント10は、たとえば、一般的なパーソナルコンピュータである。
【0024】
図2に示すように、クライアント10は、装置全体の制御および各種演算処理を行うCPU101、各種プログラムやデータを格納するためのROM102、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するためのRAM103、図示しないフレキシブルディスクを読み取るためのフレキシブルディスクドライブ(FDD)104、図示しないCD−ROMを読み取るためのコンパクトディスクドライブ(CDD)105、CPUによるプログラムの実行時にRAMに読み込まれる各種プログラムやデータを記憶するためのハードディスク106、各種情報の表示のための液晶ディスプレイなどの表示部107、各種指示の入力のためのキーボードやマウスなどからなる入力部108、およびネットワーク60に接続するためのLANカードなどのネットワークインタフェース109を含み、これらは信号をやり取りするためのバス110を介して相互に接続されている。
【0025】
ハードディスク106は、プリンタドライバや、データ送受信用のアプリケーションを格納することができる。ここで、ハードディスク106にインストールされるプリンタドライバは、プリンタを制御するためのソフトウェアであり、アプリケーションから受け取った文字や画像のデータをプリンタが解釈することのできるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)に変換し、プリントジョブを作成することができる。また、プリンタドライバには、複数ページを縮小して1枚の用紙に印刷する割り付け機能や、プリンタの状態を監視して用紙切れやトナー切れを警告する機能などが備わっている。
【0026】
図3は、プリントサーバ21の概略構成を示すブロック図である。プリントサーバ21は、プリンタ用のサーバコンピュータである。プリントサーバ22は、プリントサーバ21と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
【0027】
プリントサーバ21は、CPU201、ROM202、RAM203、FDD204、CDD205、ハードディスク206、表示部207、入力部208、ネットワークインタフェース209、および、通信部210を含み、これらは信号をやり取りするためのバス211を介して相互に接続されている。
【0028】
ハードディスク206は、データ送受信用のアプリケーションを記憶することができる。また、ハードディスク206には、外部のたとえばクライアント10から受信したプリントジョブにおけるPDLなどで記述されたプリント制御データを解釈し、内部処理可能な形式のデータである中間レコードに変換するプログラムと、作成した中間レコードに基づき画像データを生成するプログラムとが記憶されており、これらプログラムを実行することによりプリントジョブから画像データを生成することができる。
【0029】
通信部210は、たとえばIEEE1394シリアルバス用のインタフェースとその制御部分とから構成される。この通信部210は、IEEE1394シリアルバスを介して、各種データを送受信するためのものである。
【0030】
図4は、プリンタ51の概略構成を示すブロック図である。プリンタ51は、プリントサーバ21または22からの指示に基づき、プリントサーバで生成された画像データを用紙上にプリントするものである。プリンタ52〜54は、プリンタ51と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
【0031】
プリンタ51は、CPU501、ROM502、RAM503、操作パネル部504、印刷部505、ネットワークインタフェース506、および、通信部507を含み、これらは信号をやり取りするためのバス508を介して相互に接続されている。
【0032】
操作パネル部504は、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。印刷部505は、画像データをレーザビーム方式により用紙などの記録材上にプリントする。図5に示すように、印刷部505は、ポリゴンミラーの回転制御を行うスキャナ制御部511と、感光体ドラムへの帯電、現像バイアスおよび転写ローラへの転写バイアスの電圧印加などの高電圧制御を行う高圧制御部512と、レーザビームの変調制御を行うレーザ制御部513と、用紙などの記録材の搬送制御を行う搬送制御部514等とを有している。
【0033】
なお、クライアント10、プリントサーバ21、22、プリンタ51〜54は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【0034】
次に、図6〜図9を参照して、プリントサーバ21で行われる処理について説明する。なお、図6〜図8のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリントサーバ21のハードディスク206などの記憶装置にプログラムとして記憶されており、CPU201により実行される。
【0035】
まず、クライアント10により作成されたプリントジョブを受信し、受信したプリントジョブを一旦ハードディスク206に蓄積する(S101)。なお、ステップS101は、プリントスプーラと称されるプリントジョブ要求管理モジュールによって実行される。次いで、プリント実行可能となったプリントジョブをラスタライズする(S102)。具体的には、プリントジョブを、プリンタ51〜54でプリント可能なビットマップ形式の画像データ(プリントデータ)に変換する。
【0036】
続いて、ラスタライズされて得られたプリントデータの各ページのデータサイズ、およびプリントサーバ21のデータ転送能力に基づき、各ページのデータをプリンタへ転送することが可能なデータ転送速度(ハードディスクからの読出速度)を算出し、図9に示すようなジョブヘッダテーブルを作成する(S103)。ジョブヘッダテーブルでは、プリントジョブごとにジョブID(識別符号)が付けられる。たとえば図9のジョブヘッダテーブルの例において、1000ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:211)、100ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:212)、1100ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:213)、500ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:214)、および50ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:215)に関する情報が記録されている。ここで、各ページに対して、データサイズ(バイト)およびデータ転送速度(PPM)が記録される。
【0037】
ラスタライズされて得られたプリントデータの各ページは、一旦ハードディスク206に蓄積される(S104)。
【0038】
ステップS105では、ジョブヘッダテーブルの内容に基づいて、処理しようとするプリントジョブに関するプリントデータを分割するためのプリントデータの分割処理が行われる。ここで、プリントデータを何台のどのプリンタに分割して印刷させるかが設定される。ステップS105の処理の具体的な内容は後述する。
【0039】
続いて、ステップS105で分割された各プリントデータを、プリントサーバ21が制御する、すなわちプリントサーバ21からのデータの転送先として設定される各プリンタに対して送信する(S106)。そして、各プリンタは、受信したプリントデータの印刷を並行して行う。
【0040】
次に、図7を参照して、ステップS105におけるプリントデータの分割処理について説明する。
【0041】
まず、プリントサーバ21に接続されているプリント可能なプリンタが存在するか否かが判断される(S201)。具体的には、各プリンタのステータス情報を取得し、ステータス情報に基づいて当該プリンタがプリント可能であるか否かが判断される。プリント可能なプリンタが存在しない場合(S201でNO)、プリント可能なプリンタのステータス情報が得られるまで待機し、クライアントに待機中である旨とその理由(たとえばプリント中である等)が通知される。
【0042】
次いで、プリント可能なプリンタのステータス情報から各プリンタのプリント性能(プリント速度を含む)を取得し、これにより、プリント可能なプリンタ全体(プリンタ群)のプリント速度を取得する(S202)。たとえば、4台のプリンタ51〜54がプリント可能であり、それぞれが1分間に40枚のプリントが可能な場合(40PPM)、このプリントシステムにおけるプリント速度は、40PPM×4=160PPMとなる。
【0043】
続いて、ステップS103で作成されたジョブヘッダテーブルの解析を行う(S203)。すなわち、ジョブヘッダテーブルの内容に基づいて、プリント速度と処理しようとするプリントジョブに関する各ページのデータ転送速度との比較を行う。比較を行った結果、プリント不可のページが存在するか否かが判断される(S204)。すなわち、そのプリントジョブに関するプリントデータのプリント時に画像欠損が発生するか否かが判定される。ここで、データ転送速度がプリント速度よりも低い場合に、注目ページがプリント不可のページであると判定されるが、本発明はかかる判定方法に限定されるものではない。たとえば、データ転送速度のプリント速度に対する割合が所定の閾値以下の場合に、注目ページがプリント不可のページであると判定されてもよい。
【0044】
たとえば、図9のジョブヘッダテーブルに示されるように、ジョブID211で示されるプリントジョブに関するプリントデータの2ページ目は、そのデータサイズが大きく、119PPMの速度でしか転送することができない。この場合、データ転送速度がプリント速度(160PPM)よりも低くなるため、プリント時に画像欠損を生じてしまう。
【0045】
このようにプリント速度と各ページのデータ転送速度とを比較した結果、プリント不可のページが存在する場合、すなわち、プリント時に画像欠損が発生すると判定された場合(S204:YES)、画像欠損が起こらないように、データの転送先であるプリンタの台数を減少させるプリンタ台数減処理が行われる(S205)。つまり、プリントサーバ21からのデータの転送先であるプリンタの台数を減少させて、プリントサーバ21が制御するプリンタ群のプリント速度を下げることにより、画像欠損の発生を防止する処理が行われる。具体的には、たとえば図9に示したように、最もデータサイズの大きいページのデータ転送速度が119PPMである場合、プリント速度が119PPM以下になるように、プリントサーバ21からのデータの転送先であるプリンタの台数を、ステップS201でプリント可能と確認された4台のプリンタの範囲内で2台に減少させる。この場合、プリント速度は、40PPM×2=80PPMとなる。
【0046】
図1に示すプリントシステムにおいて、プリンタの台数を2台に減少させる結果、たとえばプリンタ51、52が、プリントサーバ21からのデータの転送先のプリンタとして設定される。つまり、プリントサーバ21からのデータの転送先は、2台のプリンタ51、52に制限されることになる。このとき、制限されていないプリンタ、すなわち台数の減少により空いたプリンタ53、54は、プリンタ51、52での印刷処理が終了するまで待機状態となり、プリント作業の効率の面からあまり好ましいものではない。
【0047】
そこで、本実施形態では、制限されていないプリンタ53、54で実行される別のプリントジョブの選択および送信のための処理が行われる(S206)。ここで、プリンタ51、52でのプリントジョブの実行が終了するまでの時間内にプリンタ53、54で処理可能な別のプリントジョブが、プリントサーバ21が保持するプリントジョブの中から選択され、プリントサーバ22に送信される。ステップS206の処理の具体的な内容は後述する。
【0048】
一方、プリント速度と各ページのデータ転送速度とを比較した結果、プリント不可のページが存在しない場合、すなわち、プリント時に画像欠損が発生しないと判定された場合(S204:NO)、ステップS201でプリント可能と確認されたたとえば4台のプリンタ51〜54が、プリントサーバ21からのデータの転送先として設定され、ステップS207に進む。
【0049】
ステップS207では、ステップS104でハードディスク206に蓄積されたプリントデータが、データの転送先として設定されたプリンタの台数に応じて、ページ単位で分割される。1000ページのプリントデータを2台のプリンタで並行して印刷する場合、プリントデータは、たとえば500ページずつに分割される。
【0050】
次に、図8を参照して、ステップS206における制限されていないプリンタで実行される別のプリントジョブの選択および送信のための処理について説明する。
【0051】
まず、制限されるプリンタ51、52でのプリントジョブが終了するまでの時間、すなわちデータの転送先がプリンタ51、52に制限される状態が継続する制限状態継続時間が、プリンタ51、52のプリント速度に基づいて算出される(S301)。たとえば、1000ページのプリントデータを2台のプリンタ51、52に制限して並行して印刷する場合、制限状態継続時間は、1000/(2×40)=12.5(分)となる。
【0052】
続いて、制限されていないプリンタ53、54のプリント速度を取得する(S302)。ここで、プリンタ53、54のプリント速度は、40PPM×2=80PPMとなる。
【0053】
ステップS303では、制限状態継続時間内に、制限されていないプリンタ53、54で実行可能な別のプリントジョブを選択するための処理が行われる。ここで、まず、ステップS302で取得されたプリント速度とステップS301で算出された制限状態継続時間とから、制限状態継続時間内にプリンタ53、54で印刷可能なページ数が算出される。たとえば、12.5分の制限状態継続時間内に、プリンタ53、54で印刷可能なページ数は、80×12.5=1000(ページ)となる。次いで、ジョブヘッダテーブルを解析することにより、制限状態継続時間内にプリンタ53、54で実行可能なプリントジョブが、プリントサーバ21が保持するプリントジョブの中から選択される。たとえば、図9に示すジュブヘッダテーブルにおいて、ジョブIDの番号順に検索され、100ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:212)は選択されるが、1100ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:213)は、制限状態継続時間内に印刷可能な1000ページよりもページ数が多いので選択されない。また、500ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:214)、および50ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:215)が選択される。すなわち、ここでは、ジョブID212、214、および215で示される3つのプリントジョブ(累計650ページ)が選択されることになる。なお、プリンタ53、54でのプリント時に画像欠損が生じないように、各ページのデータサイズあるいはデータ転送速度が所定値よりも小さいプリントジョブが選択されることが望ましい。
【0054】
ステップS304では、制限状態継続時間内に、制限されていないプリンタ53、54で実行可能な別のプリントジョブが、プリントサーバ21が保持するプリントジョブの中に存在するか否かが判断される。つまり、ステップS303において、実際に別のプリントジョブが選択されたか否かが判断される。
【0055】
制限状態継続時間内に実行可能な別のプリントジョブが存在する場合(S304でYES)、ステップS303において選択された別のプリントジョブが、プリントサーバ22に送信される(S305)。このとき、制限されていないプリンタ53、54のプリント速度の情報が、プリントサーバ22に送信されてもよい。
【0056】
制限状態継続時間内に実行可能な別のプリントジョブが存在しない場合(S304でNO)、図7のフローチャートに戻る。かかる場合、プリントサーバ22は、今回のプリント作業に関しては動作しないことになる。
【0057】
次に、図10を参照して、プリントサーバ22で行われる処理について説明する。なお、図10のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリントサーバ22のハードディスク206などの記憶装置にプログラムとして記憶されており、CPU201により実行される。
【0058】
以下の説明においては、制限状態継続時間内に制限されていないプリンタ53、54で実行可能な別のプリントジョブが、プリントサーバ21から受信された場合について説明する。
【0059】
まず、プリントサーバ22は、制限されていないプリンタ53、54のステータス情報から、プリント速度と、印刷された用紙を区分けすることができるビンやソータに関する仕様情報とを取得する(S401)。なお、これらの制限されていないプリンタに関する情報は、プリントサーバ21から受信されてもよく、かかる場合、ステップS401の処理は省略可能である。
【0060】
ステップS402では、プリントサーバ21から受信したプリントジョブが分割される。プリントジョブは、制限されていないプリンタ53、54のプリント速度、およびビンやソータに関する仕様情報に応じて分割される。ここで、プリントサーバ22がビンやソータの仕様情報を確認するのは、同じプリンタで複数のプリントジョブを実行する際、各プリントジョブに関してそれぞれビンまたはソータを異ならせてプリントアウトさせることにより、異なるジョブに関する印刷物が混じってしまうことを防止するためである。プリントジョブは、通常、ジョブ単位で分割されるが、1つのジョブのページ数が所定値よりも大きければページ単位で分割される。たとえば、100ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:212)は、50ページずつ2つに分割され、500ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:214)は、250ページずつ2つに分割され、50ページの画像データを含むプリントジョブ(ジョブID:215)は、分割されない。
【0061】
ステップS403では、ステップS402で分割されたプリントジョブに関する各プリントデータを、制限されていないプリンタ53、54に対して送信する。そして、各プリンタ53、54は、受信したプリントデータの印刷を行う。
【0062】
本実施形態では、プリントサーバ22は、プリントサーバ21から転送されるプリントジョブの処理のみを行うが、本発明はこれに限定されるものではない。プリントサーバ22は、たとえばクライアント10から独立してプリントジョブを受け付けて処理することができるとともに、処理すべきプリントジョブを保持していないときに、プリントサーバ21から転送されるプリントジョブを受け付けて処理してもよい。
【0063】
このように第1実施形態によれば、データの転送先であるプリンタの台数を減少させることで、プリント速度がデータ転送速度を上回ることを防止することができ、結果として、プリント時の画像欠損をなくすことができる。
【0064】
しかも、データの転送先であるプリンタの台数を減少させた場合、プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを台数の減少により空いたプリンタで実行させるべく、他のプリントサーバを制御するため、プリントシステム中の各プリンタを効率的に動作させることができ、プリントシステム全体のパフォーマンスが向上する。
【0065】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るプリントシステムのハードウェア構成は、第1実施形態に係るプリントシステムと同様である。以下、第1実施形態と相違する点を中心に説明を行い、共通する点については、適宜説明を省略する。
【0066】
第2実施形態では、プリントサーバ21とプリントサーバ22とは、同じ機能を有しており、お互いに対等な関係にある。すなわち、プリントサーバ21とプリントサーバ22とは、お互いに同じ内容の処理を実行する。このため、プリントサーバ22における処理を例に挙げて、以降の説明を行い、プリントサーバ21における処理の説明を省略する。
【0067】
図11〜図13は、第2実施形態に係るプリントシステムにおけるプリントサーバ22で行われる処理について説明するためのフローチャートである。なお、図11〜図13のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリントサーバ22のハードディスク206などの記憶装置にプログラムとして記憶されており、CPU201により実行される。
【0068】
ここでは、プリントサーバ21からのデータの転送先が画像欠損の発生を防止するために2台のプリンタ51、52に制限される場合、制限されるプリンタ51、52でのプリントジョブが終了するまでの時間、すなわちデータの転送先がプリンタ51、52に制限される状態が継続する制限状態継続時間と、制限されていないプリンタ53、54に関する情報とが、プリントサーバ21から受信される。
【0069】
以下、外部のクライアントからプリントジョブが受信される場合、あるいは、他のプリントサーバから制限状態継続時間および制限されていないプリンタに関する情報が受信される場合について説明する。ここでは、他のプリントサーバは、プリントサーバ21である。
【0070】
まず、ステップS501では、受信したデータがプリントジョブであるか否かが判断される。受信したデータがプリントジョブである場合(S501でYES)、ステップS502に進み、受信したデータがプリントジョブでない場合(S501でNO)、すなわち受信したデータが制限状態継続時間および制限されていないプリンタに関する情報である場合、ステップS508に進む。
【0071】
プリントサーバ22が行うステップS502〜S505の処理は、プリントサーバ21が行う第1実施形態に係る図6のステップS101〜S104と同様であるため、説明を省略する。
【0072】
ステップS506では、ジョブヘッダテーブルの内容に基づいて、処理しようとするプリントジョブに関するプリントデータを分割するためのプリントデータの分割処理が行われる。ここで、プリントデータを何台のどのプリンタに分割して印刷させるかが設定される。ステップS506の処理の具体的な内容は後述する。
【0073】
ステップS507では、プリントジョブに関する分割されたプリントデータを各プリンタに対して送信する。そして、各プリンタは、受信したプリントデータの印刷を行う。
【0074】
一方、ステップS508では、制限されていないプリンタ53、54で実行される別のプリントジョブを選択するための処理が行われる(S508)。ここで、制限状態継続時間内にプリンタ53、54で処理可能な別のプリントジョブが、プリントサーバ22が保持するプリントジョブの中から選択される。ステップS508の処理の具体的な内容は後述する。
【0075】
次に、図12を参照して、ステップS506におけるプリントデータの分割処理について説明する。なお、図12のフローチャートでは、各プリンタは、プリントサーバ22からのデータの転送先として制限されることになる。
【0076】
まず、プリントサーバ22に接続されているプリント可能なプリンタが存在するか否かが判断される(S601)。プリント可能なプリンタが存在しない場合(S601でNO)、プリント可能なプリンタのステータス情報が得られるまで待機する。次いで、プリント可能なプリンタのステータス情報から各プリンタのプリント性能(プリント速度を含む)を取得し、これにより、プリント可能なプリンタ全体(プリンタ群)のプリント速度を取得する(S602)。
【0077】
続いて、ジョブヘッダテーブルの解析を行う(S603)。すなわち、ジョブヘッダテーブルの内容に基づいて、プリント速度と処理しようとするプリントジョブに関する各ページのデータ転送速度との比較を行う。比較を行った結果、プリント不可のページが存在するか否かが判断される(S604)。
【0078】
プリント不可のページが存在する場合、すなわち、プリント時に画像欠損が発生すると判定された場合(S604:YES)、データの転送先であるプリンタの台数を減少させるプリンタ台数減処理が行われる(S605)。つまり、プリントサーバ22からのデータの転送先であるプリンタの台数を減少させて、プリントサーバ22が制御するプリンタ群のプリント速度を下げることにより、画像欠損の発生を防止する処理が行われる。
【0079】
図1に示すプリントシステムにおいて、プリンタの台数を2台に減少させる結果、たとえばプリンタ51、52が、プリントサーバ22からのデータの転送先のプリンタとして設定される。つまり、プリントサーバ22からのデータの転送先は、2台のプリンタ51、52に制限されることになる。
【0080】
ステップS606では、他のプリントサーバ(ここではプリントサーバ21)から、当該他のプリントサーバのステータス情報を取得する。次いで、取得されたステータス情報に基づいて、プリントジョブの処理が可能な他のプリントサーバが存在するか否かが判断される(S607)。
【0081】
プリントジョブの処理が可能な他のプリントサーバが存在しない場合(S607でNO)、プリントジョブを作成したたとえばクライアント10から、他のプリントサーバへのデータ(制限状態継続時間および制限されていないプリンタに関する情報)の送信を中止する旨の指示を受信したか否かが判断される(S611)。ここで、プリントサーバ22からクライアント10に対して、プリントジョブの処理が可能な他のプリントサーバが存在しない旨の通知が送信され、プリントサーバ22は、クライアント10からの返答を待つ。中止指示を受信した場合(S611でYES)、ステップS610に進み、中止指示を受信しない場合(S611でNO)、ステップS606に戻って、他のプリントサーバがプリントジョブの処理が可能となるまで待機する。
【0082】
一方、プリントジョブの処理が可能な他のプリントサーバが存在する場合(S607でYES)、制限されるプリンタ51、52でのプリントジョブが終了するまでの時間、すなわちデータの転送先がプリンタ51、52に制限される状態が継続する制限状態継続時間が、プリンタ51、52のプリント速度に基づいて算出される(S608)。
【0083】
続いて、算出された制限状態継続時間と、制限されていないプリンタ53、54に関する情報とが、他のプリントサーバ21に対して送信される(S609)。制限されていないプリンタに関する情報は、当該プリンタのアドレスを含む。なお、かかる情報は、プリント性能(プリント速度を含む)、仕様などのステータス情報を含むことが望ましい。
【0084】
ステップS604で、プリント不可のページが存在しないと判断された場合(S604でNO)、ステップS601でプリント可能と確認されたたとえば4台のプリンタ51〜54が、プリントサーバ22からのデータの転送先として設定され、ステップS610に進む。
【0085】
ステップS610では、ステップS505でハードディスク206に蓄積されたプリントデータが、データの転送先として設定されたプリンタの台数に応じて、ページ単位で分割される。
【0086】
このように、第2実施形態では、プリントジョブに関するデータの転送先であるプリンタの台数を減少させた場合、他のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から別のプリントジョブを選択するための情報として、制限状態継続時間と、制限されていないプリンタに関する情報とが他のプリントサーバに送信される。この点で、自己のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から別のプリントジョブを選択して、選択されたプリントジョブを他のプリントサーバに送信する第1実施形態と相違している。
【0087】
次に、図13を参照して、ステップS508における制限されていないプリンタで実行される別のプリントジョブを選択するための処理について説明する。なお、図13のフローチャートでは、各プリンタは、プリントサーバ21からのデータの転送先として制限されることになる。
【0088】
まず、受信した制限状態継続時間および制限されていないプリンタに関する情報が記憶される(S701)。
【0089】
続いて、制限されていないプリンタ53、54のステータス情報から、プリント速度を取得する(S702)。なお、この情報はプリントサーバ21から受信されてもよく、かかる場合、ステップS302の処理は省略可能である。
【0090】
ステップS703では、ジョブヘッダテーブルを解析することにより、制限状態継続時間内に、制限されていないプリンタ53、54で実行可能な別のプリントジョブを、プリントサーバ22が保持するプリントジョブの中から選択するための処理が行われる。
【0091】
ステップS704では、制限状態継続時間内に、制限されていないプリンタ53、54で実行可能な別のプリントジョブが存在するか否かが判断される。つまり、ステップS703において、実際に別のプリントジョブが選択されたか否かが判断される。
【0092】
制限状態継続時間内に実行可能な別のプリントジョブが存在しない場合(S704でNO)、プリントジョブを作成したたとえばクライアント10から、別のプリントジョブを選択する処理を中止する旨の指示を受信したか否かが判断される(S707)。ここで、プリントサーバ22からクライアント10に対して、制限状態継続時間内に実行可能な別のプリントジョブが存在しない旨の通知が送信され、プリントサーバ22は、クライアント10からの返答を待つ。中止指示を受信した場合(S707でYES)、プログラムの実行を終了する。中止指示を受信しない場合(S707でNO)、ステップS703に戻って、制限状態継続時間内に実行可能な別のプリントジョブが発行されるまで待機する。
【0093】
一方、制限状態継続時間内に実行可能な別のプリントジョブが存在する場合(S704でYES)、制限されていないプリンタ53、54のステータス情報から、印刷された用紙を区分けすることができるビンやソータに関する仕様情報を取得する(S705)。なお、この情報は、プリントサーバ21から受信されてもよく、かかる場合、ステップS705の処理は省略可能である。
【0094】
ステップS706では、ステップS703で選択された別のプリントジョブが分割され、図11のフローチャートに戻る。ここで、プリントジョブは、制限されていないプリンタ53、54のプリント速度、およびビンやソータに関する仕様情報に応じて分割される。
【0095】
このように第2実施形態によれば、プリントサーバ21とプリントサーバ22とは、いずれも外部からプリントジョブを受信して処理することができるとともに、一方のプリントサーバが、データの転送先であるプリンタの台数を減少させた場合、他方のプリントサーバに対して、当該他方のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から別のプリントジョブを選択するための情報を送信する。したがって、第2実施形態は、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることができることに加え、両プリントサーバはお互いに対等な関係にあるので、1つのプリントサーバに負担が集中することを防止でき、効率的にプリントサーバを使用することができる。
【0096】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0097】
たとえば、上述した第2実施形態では、一方のプリントサーバが、データの転送先であるプリンタの台数を減少させた場合、他方のプリントサーバに対して、当該他方のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から別のプリントジョブを選択するための情報として、制限状態継続時間と、制限されていないプリンタに関する情報とを送信するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、他方のプリントサーバに対して、別のプリントジョブを選択するための情報として、制限状態継続時間と、制限されるプリンタに関する情報とが送信されてもよい。かかる場合、他方のプリントサーバは、各プリンタからステータス情報を取得し、制限されるプリンタを除くプリント可能なプリンタに対してプリントデータを送信することができる。さらには、他方のプリントサーバに対して、別のプリントジョブを選択するための情報として、制限状態継続時間のみが送信されてもよい。
【0098】
本発明において、プリントサーバにおける各種処理を行う手段、およびプリント方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶装置に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【0099】
なお、上述した本発明の実施形態には、特許請求の範囲の請求項1〜5に記載した発明以外にも、以下の付記1〜4に示すような発明が含まれる。
【0100】
[付記1] 複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置にデータを転送することが可能な第1のプリントサーバおよび第2のプリントサーバとを有するプリントシステムに用いられる前記第1のプリントサーバであって、
前記第1のプリントサーバが処理しようとするプリントジョブに関するプリント対象のページのデータサイズ、および前記第1のプリントサーバのデータ転送能力に基づいて、当該ページのデータ転送速度を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算されたデータ転送速度と所定台数の画像形成装置におけるプリント速度とを比較し、所定台数の画像形成装置ヘデータを転送したときにプリント画像に欠損が生じるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により画像欠損が生じると判定された場合、データの転送先である画像形成装置の台数を減少させる台数減少手段と、
前記台数減少手段によりデータの転送先である画像形成装置の台数が減少させられた場合、前記プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを前記台数の減少により空いた画像形成装置で実行させるべく、前記第2のプリントサーバを制御する制御手段と、
を有することを特徴とするプリントサーバ。
【0101】
[付記2] 複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置にデータを転送することが可能な第1のプリントサーバおよび第2のプリントサーバとを有するプリントシステムに用いられる前記第2のプリントサーバであって、
前記第1のプリントサーバから、プリントジョブに関するデータの転送先である画像形成装置の台数を減少させた場合の前記プリントジョブが終了するまでの時間と、前記台数の減少により空いた画像形成装置に関する情報とを受信した場合、前記プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを前記第2のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から選択する選択手段と、
前記選択手段において別のプリントジョブが選択された場合、選択された別のプリントジョブに関するデータを、前記台数の減少により空いた画像形成装置のいずれかに送信する送信手段と、
を有することを特徴とするプリントサーバ。
【0102】
[付記3] 第1のプリントサーバおよび第2のプリントサーバから複数の画像形成装置にデータを転送することが可能なプリント方法であって、
前記第1のプリントサーバが処理しようとするプリントジョブに関するプリント対象のページのデータサイズ、および前記第1のプリントサーバのデータ転送能力に基づいて、当該ページのデータ転送速度を演算する演算ステップと、
前記演算ステップにおいて演算されたデータ転送速度と所定台数の画像形成装置におけるプリント速度とを比較し、所定台数の画像形成装置ヘデータを転送したときにプリント画像に欠損が生じるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて画像欠損が生じると判定された場合、データの転送先である画像形成装置の台数を減少させる台数減少ステップと、
前記台数減少ステップにおいてデータの転送先である画像形成装置の台数が減少させられた場合、前記プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを前記台数の減少により空いた画像形成装置で実行させるべく、前記第2のプリントサーバを制御する制御ステップと、
を有することを特徴とするプリント方法。
【0103】
[付記4] 請求項1〜5のいずれか1つに記載のプリントプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データの転送先である画像形成装置の台数を減少させることで、プリント速度がデータ転送速度を上回ることを防止することができ、結果として、プリント時の画像欠損をなくすことができる。
【0105】
しかも、データの転送先である画像形成装置の台数を減少させた場合、プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを台数の減少により空いた画像形成装置で実行させるべく、他のプリントサーバを制御するため、プリントシステム中の各プリンタを効率的に動作させることができ、プリントシステム全体のパフォーマンスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプリントシステムの全体構成図である。
【図2】クライアントの概略構成を示すブロック図である。
【図3】プリントサーバの概略構成を示すブロック図である。
【図4】プリンタの概略構成を示すブロック図である。
【図5】印刷部の概略構成を示す図である。
【図6】第1実施形態に係るプリントシステムにおけるプリントサーバ21で行われる処理について説明するためのフローチャートである。
【図7】プリントデータの分割処理について説明するためのフローチャートである。
【図8】制限されていないプリンタで実行される別のプリントジョブの選択および送信のための処理について説明するためのフローチャートである。
【図9】ジョブヘッダテーブルの一例を示す図である。
【図10】第1実施形態に係るプリントシステムにおけるプリントサーバ22で行われる処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】第2実施形態に係るプリントシステムにおけるプリントサーバ22で行われる処理について説明するためのフローチャートである。
【図12】プリントデータの分割処理について説明するためのフローチャートである。
【図13】制限されていないプリンタで実行される別のプリントジョブを選択するための処理について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10…クライアント、
21、22…プリントサーバ、
201…CPU、
202…ROM、
203…RAM、
204…FDD、
205…CDD、
206…ハードディスク、
207…表示部、
208…入力部、
209…ネットワークインタフェース、
210…通信部、
211…バス、
51〜54…プリンタ、
60…ネットワーク。

Claims (5)

  1. 複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置にデータを転送することが可能な第1のプリントサーバおよび第2のプリントサーバとを有するプリントシステムに用いられる前記第1のプリントサーバを制御するためのプリントプログラムであって、
    前記第1のプリントサーバが処理しようとするプリントジョブに関するプリント対象のページのデータサイズ、および前記第1のプリントサーバのデータ転送能力に基づいて、当該ページのデータ転送速度を演算する演算手順と、
    前記演算手順において演算されたデータ転送速度と所定台数の画像形成装置におけるプリント速度とを比較し、所定台数の画像形成装置ヘデータを転送したときにプリント画像に欠損が生じるか否かを判定する判定手順と、
    前記判定手順において画像欠損が生じると判定された場合、データの転送先である画像形成装置の台数を減少させる台数減少手順と、
    前記台数減少手順においてデータの転送先である画像形成装置の台数を減少させた場合、前記プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを前記台数の減少により空いた画像形成装置で実行させるべく、前記第2のプリントサーバを制御する制御手順と、
    を前記第1のプリントサーバに実行させるためのプリントプログラム。
  2. 前記制御手順において、前記第1のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から前記別のプリントジョブを選択して、前記第2のプリントサーバに送信することを特徴とする請求項1に記載のプリントプログラム。
  3. 前記制御手順において、前記第2のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から前記別のプリントジョブを選択するための情報を、前記第2のプリントサーバに送信することを特徴とする請求項1に記載のプリントプログラム。
  4. 前記選択するための情報は、前記プリントジョブが終了するまでの時間と、前記台数の減少により空いた画像形成装置に関する情報とを含むことを特徴とする請求項3に記載のプリントプログラム。
  5. 複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置にデータを転送することが可能な第1のプリントサーバおよび第2のプリントサーバとを有するプリントシステムに用いられる前記第2のプリントサーバを制御するためのプリントプログラムであって、
    前記第1のプリントサーバから、プリントジョブに関するデータの転送先である画像形成装置の台数を減少させた場合の前記プリントジョブが終了するまでの時間と、前記台数の減少により空いた画像形成装置に関する情報とを受信した場合、前記プリントジョブが終了するまでの時間内に処理可能な別のプリントジョブを前記第2のプリントサーバが保持するプリントジョブの中から選択する選択手順と、
    前記選択手順において別のプリントジョブが選択された場合、選択された別のプリントジョブに関するデータを、前記台数の減少により空いた画像形成装置のいずれかに送信する送信手順と、
    を前記第2のプリントサーバに実行させるためのプリントプログラム。
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