JP2019212441A - 積層型電池および積層型電池の製造方法 - Google Patents

積層型電池および積層型電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】積層型電池の製造コストを低減するとともに、性能および信頼性を向上させる。【解決手段】複数の第1電極板10と、第1電極板10と積層方向dLに交互に積層された複数の第2電極板20と、第1電極板10と電気的に接続した第1タブ4Xと、第2電極板20と電気的に接続した第2タブ4Yと、を備えている。複数の第1電極板10の各々は、有効領域a1と有効領域a1に隣接する接続領域b1とを含む第1電極集電体11と、第1電極板10の少なくとも一方の面の有効領域a1に積層された第1電極活物質層12と、を有している。複数の第1電極板10の接続領域b1は、第1タブ4X上に重ねられて、互いに電気的に接続し、少なくとも一つの第1電極板10の第1電極集電体11は、少なくとも一つの他の第1電極集電体11を覆うように、第1タブ4X上で折り返されている。【選択図】図3

Description

本発明は、積層型電池及び積層型電池の製造方法に関する。
例えば特許文献1で提案されているように、正極板と負極板とを交互に積層してなる積層型電池が広く普及している。積層型電池の一例として、リチウムイオン二次電池が例示され得る。リチウムイオン二次電池は、他の形式の積層型電池と比較して大容量であることを特徴の一つとしている。このような特徴を有するリチウムイオン二次電池は、今般、車載用途や定置住宅用途等の種々の用途での更なる普及を期待されている。
図13は、従来の積層型電池1cを示す概略断面図である。図13に示すように、積層型電池1cは、交互に積層される正極板10X及び負極板20Yと、正極板10X及び負極板20Yの間に設けられる絶縁体30と、を含む積層体5cに加え、この積層体5cを収容する外装体3と、を有している。一般に、正極板10X及び負極板20Yは、活物質が塗布される有効領域である電極領域b1、b2とこの電極領域b1、b2に隣接する接続領域(端部領域)a1、a2とを含む。そして、正極板10X及び負極板20Yのそれぞれの接続領域a1、a2が電極板10X、20Yごとに設けられた別個のタブ4上にて重ねられて、正極板10X及び負極板20Yと対応するタブ4X、4Yとが電気的に接続される。
通常、複数の正極板10Xが積層方向dLに順次積層され、その後、当該複数の正極板10Xのそれぞれの接続領域a1が第1層目の正極板10Xを含む平面上に位置付けられるタブ4X上に重ねられる(束ねられる)。各正極板10Xの接続領域a1は互いに同一の長さを有しているため、積層方向と直交し且つ電極領域b1及び接続領域a1の配列方向に沿った断面において、タブ4X上に重ねられた各接続領域a1の端部位置は、積層するにつれて電極領域b1の側(図13における左方)にずれることになる。
一般に、正極板10Xの端部領域a1、a2は、超音波溶接によって接合される。この場合、正極板10Xにおいては、積層方向dLから見て全ての正極集電体11Xの端部領域a1が重なっている領域Zのみが溶着される。この領域Zの寸法は、最後に積層される(図13における最上層の)正極板10Xの端部領域a1の端部位置に依存する。このため、正極板10Xの積層数が増大するほど、正極板10Xの端部領域a1の溶着部の面積が減少し、電気抵抗が上昇する恐れがある。
以上の問題を回避するためには、接続領域a1、a2の長さを長くすればよいとも考えられる。しかしながら、この場合、正極板10X及び/又は負極板20Yの接続領域a1、a2が積層型電池1cの外装体3の封止部分Eに挟み込まれてしまうおそれがある。外装体3は、一般的に、バリヤー性や強度の観点から金属、例えばアルミニウム合金を用いて製造された本体部と、本体部の内面側に設けられた絶縁コーティング層と、を有している。この絶縁コーティング層により、電極板と外装体の本体部との短絡が防止されてはいるが、絶縁コーティング層にピンホール等の欠陥が生じてしまう場合がある。この場合、外装体と電極板とが短絡してしまい、積層型電池が予定した機能を発揮しなくなってしまう。
また、この場合、正極板10Xの接続領域a1、a2の長さを長くして、各々の正極板10Xを超音波溶接によって接合した後に、各々の正極板10Xの接続領域a1、a2を切断し、接続領域a1、a2の長さを調整する方法も考えられる。しかしながら、この場合、積層型電池の製造工程が増加し、コスト面での損失が大きくなることが懸念される。また、この場合、切断により接続領域a1、a2におけるバリの発生や、金属粉の電池内へのコンタミネーションが懸念される。
特開2013−182715号公報
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、製造コストを低減することができるとともに、性能および信頼性に優れた積層型電池の提供を目的とする。また、本発明は、製造コストを低減することができるとともに、性能および信頼性に優れた積層型電池を製造することができる製造方法の提供を目的とする。
本発明による積層型電池は、
複数の第1電極板と、
前記第1電極板と積層方向に交互に積層された複数の第2電極板と、
前記第1電極板と電気的に接続した第1タブと、
前記第2電極板と電気的に接続した第2タブと、を備え、
複数の前記第1電極板の各々は、有効領域と前記有効領域に隣接する接続領域とを含む第1電極集電体と、前記第1電極板の少なくとも一方の面の前記有効領域に積層された第1電極活物質層と、を有し、
複数の前記第1電極集電体の前記接続領域は、前記第1タブ上に重ねられて、互いに電気的に接続し、
少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、少なくとも一つの他の前記第1電極集電体を覆うように、前記第1タブ上で折り返されている。
本発明による積層型電池において、
複数の前記第1電極板のうち、一部の前記第1電極板の前記第1電極集電体が、前記第1タブ上で折り返され、残りの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、前記第1タブ上で折り返されていなくてもよい。
本発明による積層型電池において、
複数の前記第1電極板のうちの前記積層方向において前記第1タブに近接する側に連続して配列された一部の前記第1電極板の前記第1電極集電体が、前記第1タブ上で折り返され、残りの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、前記第1タブ上で折り返されていなくてもよい。
本発明による積層型電池において、
折り返された前記第1電極集電体の端面は、折り返されていない他の一つの前記第1電極集電体の端面に対面していてもよい。
本発明による積層型電池において、
複数の前記第1電極板に含まれる半数より多くの前記第1電極板の前記第1電極集電体が、前記第1タブ上で折り返されていてもよい。
本発明による積層型電池において、
複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体は、少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体が前記第1タブ上で折り返された状態で、前記第1タブ上で接合されていてもよい。
本発明による積層型電池において、
複数の前記第1電極板は、前記第1電極集電体の前記接続領域が前記第1タブの一方の面上に重ねられて互いに電気的に接続する第1群の第1電極板と、前記第1電極集電体の前記接続領域が前記第1タブの他方の面上に重ねられて互いに電気的に接続する第2群の第1電極板と、を含み、
前記第1群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、前記第1タブの前記一方の面上で折り返され、
前記第2群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、前記第1タブの前記他方の面上で折り返されていてもよい。
本発明による積層型電池において、
複数の前記第2電極板の各々は、有効領域と前記有効領域に隣接する接続領域とを含む第2電極集電体と、前記第2電極板の少なくとも一方の面の前記有効領域に積層された第2電極活物質層と、を有し、
複数の前記第2電極集電体の前記接続領域は、前記第2タブ上に重ねられて、互いに電気的に接続し、
少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体は、少なくとも一つの他の前記第2電極集電体を覆うように、前記第2タブ上で折り返されていてもよい。
本発明による積層型電池において、
前記積層方向、並びに前記有効領域および前記接続領域の配列方向に沿った断面において、複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体は一定の長さを有していてもよい。
本発明による積層型電池において、
複数の前記第1電極板は、前記積層方向において前記第1タブから離れるにつれて、前記第1タブ上に位置する前記第1電極集電体の長さが短くなっていてもよい。
本発明による積層型電池において、
前記積層方向に交互に積層された前記第1電極板及び前記第2電極板の合計厚みは、4mm以上であってもよい。
本発明による積層型電池において、
前記第1電極板及び前記第2電極板を、それぞれ、10以上含んでいてもよい。
本発明による積層型電池の製造方法は、
有効領域及び前記有効領域に隣接する接続領域を含む第1電極集電体と前記第1電極集電体の少なくとも一方の面の前記有効領域に積層された第1電極活物質層とを有する第1電極板と、第2電極板と、を交互に積層する工程と、
複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を第1タブ上に重ねて配置し、更に、少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で折り返す工程と、
少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体が前記第1タブ上で折り返された状態で、複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で超音波接合する工程と、を備え、
少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で折り返す工程において、
少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、少なくとも一つの他の前記第1電極集電体を覆うように、前記第1タブ上で折り返される。
本発明による積層型電池の製造方法において、
少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で折り返す工程において、
積層方向における一側に位置する第1群の第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を前記第1タブの一方の面上に重ねて配置し、更に、前記第1群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を前記第1タブの一方の面上で折り返し、且つ、
前記積層方向における他側に位置する第2群の第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を前記第1タブの他方の面上に重ねて配置し、更に、前記第2群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を前記第1タブの他方の面上で折り返し、
前記複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で超音波接合する工程において、
前記第1群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体が前記第1タブの一方の面上で折り返された状態で、前記第1群の第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブの一方の面上で超音波接合し、且つ、
前記第2群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体が前記第1タブの他方の面上で折り返された状態で、前記第2群の第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブの他方の面上で超音波接合してもよい。
本発明による積層型電池の製造方法において、
前記第2電極板は、有効領域と前記有効領域に隣接する接続領域とを含む第2電極集電体と、前記第2電極板の少なくとも一方の面の前記有効領域に積層された第2電極活物質層と、を有し、
複数の前記第2電極板の前記第2電極集電体の前記接続領域を第2タブ上に重ねて配置し、更に、少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体を前記第2タブ上で折り返す工程と、
少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体が前記第2タブ上で折り返された状態で、複数の前記第2電極板の前記第2電極集電体を前記第2タブ上で超音波接合する工程と、を更に備え、
少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体を前記第2タブ上で折り返す工程において、
少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体は、少なくとも一つの他の前記第2電極集電体を覆うように、前記第2タブ上で折り返されてもよい。
本発明によれば、積層型電池の製造コストを低減することができるとともに、性能および信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、積層型電池を示す斜視図である。 図2は、図1の積層型電池を示す平面図である。 図3は、図2のIII-III線に沿った断面を示す断面図である。 図4は、図3に対応する図であって、従来の積層型電池における課題を説明する図である。 図5は、図3のV部を拡大して示す部分拡大図である。 図6Aは、積層型電池の製造方法の一具体例を説明するための図である。 図6Bは、積層型電池の製造方法の一具体例を説明するための図である。 図7は、積層型電池の製造方法の一具体例を説明するための図である。 図8は、積層型電池の製造方法の一具体例を説明するための図である。 図9は、積層型電池の製造方法の一具体例を説明するための図である。 図10は、積層型電池の製造方法の一具体例を説明するための図である。 図11は、図5に対応する図であって、正極集電体の第1端部領域a1の一変形例を説明するための図である。 図12は、図2に対応する図であって、積層型電池の一変形例を説明するための図である。 図13は、従来の積層型電池を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図10は、本発明による積層型電極およびその製造方法の一実施の形態を説明するための図である。このうち図1〜図3および図5は、それぞれ、積層型電池の一具体例を示す斜視図、平面図または断面図である。図4は、従来の積層型電池における課題を説明する断面図である。図6A〜図10は、図1〜図3および図5に示された積層型電池の製造方法の一具体例を説明するための図であって、図3に示された断面と同一の断面を示している。
以下に説明する一実施の形態において、積層型電池1は、外装体3と、外装体3内に収容された膜電極接合体5と、膜電極接合体5に接続されて外装体3の内部から外部へと延び出したタブ4と、を有している。このうち膜電極接合体5は、交互に積層された第1電極板10及び第2電極板20を有している。このような積層型電池1は、電極板10,20とタブ4との電気的接続が確保されないと、予定した機能を発揮することができない。本実施の形態に係る積層型電池1は、以下に説明するように、積層型電池1に含まれる複数の電極板10、20とタブ4との接合を安定させるための工夫がなされており、性能および信頼性の両面において優れている。また、本実施の形態に係る積層型電池の製造方法は、以下に説明するように、性能および信頼性に優れた積層型電池を高い歩留まりを維持しながら短時間で製造するための工夫がなされており、これにより、積層型電池1の生産性を向上させることができる。
以下において、積層型電池1がリチウムイオン二次電池を構成する例について説明する。この例において、第1電極板10は正極板10Xを構成し、第2電極板20は負極板20Yを構成するものとする。ただし、以下に説明する作用効果の記載からも理解され得るように、ここで説明する一実施の形態は、リチウムイオン二次電池に限定されることなく、第1電極板10及び第2電極板20を交互に積層してなる積層型電池1に広く適用され得る。
まず、積層型電池1の構成について説明し、次に、積層型電池1の製造方法について説明する。
外装体3は、膜電極接合体5を封止するための包装材である。外装体3は、一例として、支持基材と、この支持基材に積層された接着層と、を有する。支持基材は、高ガスバリア性と成形加工性を有することが好ましい。このような支持基材として、アルミニウム箔やステンレス箔を用いることができる。一方、接着層は、支持基材を接合するためのシール層として機能する。接着層は、接着性に加え、絶縁性、耐薬品性、熱可塑性等を有していることが好ましい。このような接着層として、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニルを用いることができる。
タブ4は、積層型電池1における端子として機能する。膜電極接合体5の正極板10X(第1電極板10)に第1タブ4Xが電気的に接続し、膜電極接合体5の負極板20Y(第2電極板20)に他方の第2タブ4Yが電気的に接続している。タブ4は、アルミニウム、ニッケル、ニッケルメッキ銅等を用いて形成され得る。一対のタブ4は、外装体3の内部から、外装体3の外部へと延び出している。なお、外装体3とタブ4との間は、タブ4が延び出す領域において、封止されている。
次に、膜電極接合体5について、図1〜図3に示された具体例を主として参照しながら、説明する。図1〜図3に示すように、膜電極接合体5は、複数の正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)を有している。正極板10X及び負極板20Yは、積層方向dL(図3参照)に沿って交互に積層されている。膜電極接合体5及び積層型電池1は、全体的に偏平形状を有し、積層方向dLへの厚さが薄く、積層方向dLに直交する方向d1,d2に広がっている。
図示された非限定的な例において、正極板10X及び負極板20Yは、長方形形状の外輪郭を有している。正極板10X及び負極板20Yは、積層方向dLに直交する第1方向d1に長手方向を有し、積層方向dL及び第1方向d1の両方に直交する第2方向d2に短手方向を有する。正極板10X及び負極板20Yは、第1方向d1にずらして配置されている。より具体的には、複数の正極板10Xは、第1方向d1における一側(図2の右側)に寄って配置され、複数の負極板20Yは、第1方向d1における他側(図2の左側)に寄って配置されている。正極板10X及び負極板20Yは、第1方向d1における中央において、積層方向dLに重なり合っている。
正極板10X(第1電極板10)は、図示するように、シート状の外形状を有している。正極板10X(第1電極板10)は、正極集電体11X(第1電極集電体11)と、正極集電体11X上に設けられた正極活物質層12X(第1電極活物質層12)と、を有している。リチウムイオン二次電池において、正極板10Xは、放電時にリチウムイオンを放出し、充電時にリチウムイオンを吸蔵する。
正極集電体11Xは、互いに対向する第1面11a及び第2面11bを主面として有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの第1面11a及び第2面11bの少なくとも一方の面上に積層される。具体的には、正極集電体11Xの第1面11a又は第2面11bが、膜電極接合体5のうちの積層方向dLにおける最外面を形成する場合、正極集電体11Xの当該面には正極活物質層12Xが設けられない。この正極集電体11Xの配置に関連した構成を除き、積層型電池1に含まれる複数の正極板10Xは、正極集電体11Xの両側に正極活物質層12Xを有し、互いに同一に構成され得る。
正極集電体11X及び正極活物質層12Xは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、正極集電体11Xは、アルミニウム箔によって形成され得る。正極活物質層12Xは、例えば、正極活物質、導電助剤、バインダーとなる結着剤を含んでいる。正極活物質層12Xは、正極活物質、導電助剤及び結着剤を溶媒に分散させてなる正極用スラリーを、正極集電体11Xをなす材料上に塗工して固化させることで、作製され得る。正極活物質として、例えば、一般式LiMxOy(ただし、Mは金属であり、x及びyは金属Mと酸素Oの組成比である)で表される金属酸リチウム化合物が用いられる。金属酸リチウム化合物の具体例として、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等が例示され得る。導電助剤としては、アセチレンブラック等が用いられ得る。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン等が用いられ得る。
図2に示すように、正極集電体11X(第1電極集電体11)は、第1端部領域a1(接続領域)及び第1電極領域b1(有効領域)を有している。正極活物質層12X(第1電極活物質層12)は、正極集電体11Xの第1電極領域b1のみに配置されている。第1端部領域a1及び第1電極領域b1は、第1方向d1に沿って互いに隣接するように配列されている。第1端部領域a1は、第1電極領域b1よりも第1方向d1における外側(図2における右側)に位置している。複数の正極集電体11Xは、第1端部領域a1において、超音波溶接によって一つのタブ4に接合されている。図示された例では、複数の正極板10Xの第1端部領域a1が、第1タブ4Xの第1面4Xa上に重ねられて、互いに電気的に接続している。一方、第1電極領域b1は、負極板20Yの後述する負極活物質層22Yに対面する領域内に広がっている。このような第1電極領域b1の配置により、正極活物質層12Xからのリチウムの析出を防止することができる。
ところで、正極板10Xの生産性を向上させるために、複数の正極板10X(第1電極板10)の正極集電体11X(第1電極集電体11)は、積層方向dL、並びに第1方向d1に沿った断面において、一定の長さを有することが好ましい。すなわち、図4の仮想線(2点鎖線)に示すように、正極板10Xの正極集電体11Xを第1方向d1に平行となるように配置した場合に、各々の正極板10Xの正極集電体11Xの長さLが、全て同一となっていることが好ましい。この場合、図4に示すように、複数の正極板10Xは、積層方向dLにおいて第1タブ4Xから離れるにつれて、第1タブ4X上に位置する正極集電体11Xの長さが短くなる。すなわち、複数の正極板10Xは、積層方向dLにおける一側s1に向かうにつれて、正極集電体11Xのうち積層方向dLに延びる部分の長さが長くなり、正極集電体11Xのうち第1タブ4X上に位置して第1方向d1に延びる部分の長さが短くなる。つまり、第1タブ4X上に積層された正極集電体11Xの枚数が、第1方向d1における外側(図4の左側)に向けてしだいに少なくなっていく。このため、図4に示すように、第1タブ4X上において、複数の正極集電体11Xによって段差が形成される可能性がある。このように、第1タブ4X上において、段差が形成される場合、後述するように、超音波接合によって正極板10Xの正極集電体11Xを第1タブ4X上に接合する際に、超音波接合に用いられるホーンと正極板10Xの正極集電体11Xとの間に隙間が生じる場合がある。この場合、ホーンから発生した超音波を正極集電体11Xに伝達することが困難になるおそれがあり、接合不良が発生する可能性がある。
また、上述したように、複数の正極板10X(第1電極板10)の正極集電体11X(第1電極集電体11)が一定の長さを有する場合、正極板10Xのうち、正極集電体11Xが第1タブ4Xに接触する正極板10Xは、第1タブ4X上に位置する正極集電体11Xの長さが最も長くなる。このため、当該正極板10Xの正極集電体11Xが外装体3に接触するおそれもある。ここで、上述したように外装体3は、支持基材と、支持基材に積層された接着層とによって構成されており、接着層にピンホール等の欠陥が発生する可能性もある。また、積層型電池1の使用中における外装体3と正極板10Xとの接触によって、接着層が局所的に破損することもある。接着層に欠陥が生じ、さらに正極板10Xが外装体3に接触して短絡すると、積層型電池1が有効に機能しないといった問題が生じる。
これに対して本実施の形態によれば、複数の正極板10Xの正極集電体11Xは、正極板10Xの正極集電体11Xが第1タブ4X上で折り返された状態で、第1タブ4X上で接合されている。
この場合、図3および図5に示すように、複数の正極板10X(第1電極板10)のうち、一部の正極板10Xの正極集電体11X(第1電極集電体11)が、第1タブ4X上で折り返されている。一方、残りの正極板10Xの正極集電体11Xは、第1タブ4X上で折り返されていない。図示された例では、複数の正極板10Xのうちの積層方向dLにおける他側s2(積層方向dLにおいて第1タブ4Xに近接する側)に連続して配列された一部の正極板10Xの正極集電体11Xが、第1タブ4X上で折り返されている。一方、残りの正極板10Xの正極集電体11Xは、第1タブ4X上で折り返されていない。すなわち、複数の正極板10Xのうちの積層方向dLにおける一側s1に連続して配列された一部の正極板10Xの正極集電体11Xは、第1タブ4X上で折り返されていない。図5に示された例では、積層方向dLにおける他側s2から二つ目までの二つの正極板10Xの正極集電体11Xが、第1タブ4X上で折り返されており、積層方向dLにおける一側s1から三つ目までの三つの正極板10Xの正極集電体11Xが、第1タブ4X上で折り返されていない。
また、この場合、図3および図5に示すように、少なくとも一つの正極板10Xの正極集電体11Xは、少なくとも一つの他の正極集電体11Xを覆うように、第1タブ4X上で折り返されている。また、図示された例においては、折り返された正極集電体11Xの端面11cは、折り返されていない他の正極集電体11Xの端面11dと第1方向d1に対面している。図5に示された例では、積層方向dLにおける一側s1から五つ目の正極板10Xの正極集電体11Xの端面11cが、積層方向dLにおける一側s1から一つ目の正極板10Xの正極集電体11Xの端面11dに対面している。同様に、積層方向dLにおける一側s1から四つ目の正極板10Xの正極集電体11Xの端面11cが、積層方向dLにおける一側s1から二つ目の正極板10Xの正極集電体11Xの端面11dに対面している。このようにして、第1タブ4X上において、複数の正極集電体11Xによって段差が形成されることなく、複数の正極板10Xの第1端部領域a1が、第1タブ4X上に重ねられている。これにより、正極板10Xの正極集電体11Xを超音波接合により第1タブ4X上に接合する際に、第1方向d1に沿った十分な長さの領域に亘って、超音波接合に用いられるホーンH(図9および図10参照)と正極板10Xの正極集電体11Xとの間に隙間が生じることを抑制することができる。また、正極板10Xの正極集電体11Xが第1タブ4X上で折り返された状態で、第1タブ4X上で接合されていることにより、第1タブ4X上における、第1方向d1に沿った正極集電体11Xの長さを短くすることができる。これにより、正極集電体11Xが外装体3に接触することを抑制することができる。
次に、負極板20Y(第2電極板20)について説明する。負極板20Yも、正極板10Xと同様に、シート状の外形状を有している。負極板20Y(第2電極板20)は、負極集電体21Y(第2電極集電体21)と、負極集電体21Y上に設けられた負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)と、を有している。リチウムイオン二次電池において、負極板20Yは、放電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時にリチウムイオンを放出する。
負極集電体21Yは、互い対向する第1面21a及び第2面21bを主面として有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの第1面21a及び第2面21bの少なくとも一方の面上に積層される。積層型電池1に含まれる複数の負極板20Yは、負極集電体21Yの両側に設けられた一対の負極活物質層22Yを有するものとして、互いに同一に構成され得る。
負極集電体21Y及び負極活物質層22Yは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、負極集電体21Yは、例えば銅箔によって形成される。負極活物質層22Yは、例えば、炭素材料からなる負極活物質、及び、バインダーとして機能する結着剤を含んでいる。負極活物質層22Yは、例えば、炭素粉末や黒鉛粉末等からなる負極活物質とポリフッ化ビニリデンのような結着剤とを溶媒に分散させてなる負極用スラリーを、負極集電体21Yをなす材料上に塗工して固化することで、作製され得る。
図2に示すように、負極集電体21Y(第2電極集電体21)は、第2端部領域a2(接続領域)及び第2電極領域b2(有効領域)を有している。負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)は、負極集電体21Yの第2電極領域b2のみに配置されている。第2端部領域a2及び第2電極領域b2は、第1方向d1に沿って互いに隣接するように配列されている。第2端部領域a2は、第2電極領域b2よりも第1方向d1における外側(図2における左側)に位置している。複数の負極集電体21Yは、第2端部領域a2において、超音波溶接によって一つのタブ4に接合されている。図示された例では、複数の負極板10Yの第2端部領域a2が、第2タブ4Yの第1面4Ya上に重ねられて、互いに電気的に接続している。一方、第2電極領域b2は、正極板10Xの正極活物質層12Xに対面する領域に広がっている。
負極板20Y(第2電極板20)の負極集電体21Y(第2電極集電体21)は、詳しくは後述するように、正極板10X(第1電極板10)における正極集電体11X(第1電極集電体11)と同様に、第2タブ4Y上で折り返された状態で、第2タブ4Y上で接合されている。すなわち、少なくとも一つの負極板20Yの負極集電体21Yは、少なくとも一つの他の負極集電体21Yを覆うように、第2タブ4Y上で折り返されている。負極板20Yの負極集電体21Yは、正極板10Xの正極集電体11Xと同様に構成され得る。図示された例において、負極集電体21Yは、正極集電体11Xと同一構成を有している。したがって、上述した正極集電体11Xに関する説明は、負極集電体21Yにも当てはまるため、ここでは省略する。
ところで、図3に示すように、正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)の少なくとも一方が、絶縁体(絶縁層)30を有するようにしてもよい。絶縁体30は、正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)の短絡を防止する。図示された例において、負極板20Yが絶縁体30を有している。絶縁体30は、各負極板20Yに含まれる一対の負極活物質層22Yを覆うようにして、設けられている。そして、負極板20Yは、正極板10Xの正極活物質層12Xと積層方向dLに対面する面を、絶縁体30によって形成されている。ただし、図示された絶縁体30に代えて或いは図示された絶縁体30に加えて、各正極板10Xに含まれる一対の正極活物質層12Xを覆う絶縁体30を設置することも可能である。
図示された例において、絶縁体30は、電解質層30Aとしても機能する。電解質層30Aは、活物質層22Y,12X上に塗工した電解液を活物質層22Y,12X上で固化又はゲル化させてなる層である。電解液として、例えば、高分子マトリックス及び非水電解質液(すなわち、非水溶媒及び電解質塩)からなり、ゲル化されて表面に粘着性を生じるもの、或いは、高分子マトリックス及び非水溶媒からなり、固体電解質となるものを用いることができる。絶縁体30及び電解質層30Aを作製するための具体的な材料は、特に制限はなく、これらを構成するために用いられている種々の材料(例えば、特開2012−190567号公報に開示された材料)を用いることができる。
また、上述した膜電極接合体5は、正極板10X及び負極板20Yを、それぞれ、10以上含んでいてもよい。例えば、膜電極接合体5は、正極板10X及び負極板20Yを、それぞれ、10枚以上70枚以下含んでいてもよい。また、この場合、積層方向dLに交互に積層された正極板10X及び負極板20Yの合計厚みは、4mm以上であってもよい。このような正極板10X及び負極板20Yの枚数が多く、厚みが大きい大容量型の積層型電池では、例えば第1タブ4X上における正極集電体11Xの長さの差が大きくなり、複数の正極集電体11Xによって段差が形成されやすくなる。この場合においても、例えば、正極板10Xの正極集電体11Xを、他の正極板10Xの正極集電体11Xを覆うように第1タブ4X上で折り返すことにより、第1タブ4X上において、複数の正極集電体11Xによって段差が形成されることを抑制することができる。また、正極板10Xの正極集電体11Xが、第1タブ4X上で折り返された状態で、第1タブ4X上で接合されていることにより、第1タブ4X上における、第1方向d1に沿った正極集電体11Xの長さを短くすることができる。これにより、正極集電体11Xが外装体3に接触することを抑制することができる。したがって、本実施の形態は、第1電極板10及び第2電極板20をそれぞれ10枚以上含む大容量型の積層型電池1や正極板10X及び負極板20Yの合計厚みが4mm以上である大容量型の積層型電池1に対して好適である。
次に、リチウムイオン二次電池として構成された本実施の形態に係る積層型電池1の製造方法について説明する。
まず、正極板10X(第1電極板10)および負極板20Y(第2電極板20)をそれぞれ作製する。この際、正極板10Xおよび負極板20Yは、別々の工程により別々のタイミングで作製されてもよい。また、正極板10Xおよび負極板20Yは、並行して同時に作製され、作製された正極板10Xおよび負極板20Yが、順次、正極板10X及び負極板20Yを交互に積層する工程に供給されるようにしてもよい。
正極板10Xは、例えば、正極集電体11Xを構成するようになる長尺のアルミニウム箔上に、正極活物質層12Xを構成するようになる組成物(スラリー)を塗工して固化し、次に、所望の大きさに断裁していくことで作製され得る。同様に、負極板20Yは、例えば、負極集電体21Yを構成するようになる長尺の銅箔上に、負極活物質層22Yを構成するようになる組成物(スラリー)を塗工して固化し、次に、所望の大きさに断裁していくことで作製され得る。なお、正極板10X及び負極板20Yの少なくとも一方に電解質層30Aとして機能する絶縁体30を付与する場合には、電極板10X,20Yをなすようになる断裁前の長尺材上又は断裁後の枚葉材上に電解液を塗布して固化又はゲル化させることで絶縁体30を作製することができる。
次いで、複数の正極板10X(第1電極板10)の正極集電体11X(第1電極集電体11)の第1端部領域a1(接続領域)を第1タブ4X上に重ねて配置する。また、この際、複数の負極板20Y(第2電極板20)の負極集電体21Y(第2電極集電体21)の第2端部領域a2(接続領域)を第2タブ4Y上に重ねて配置する。この場合、まず、図6Aに示すように、最初の電極板を準備する。図示された例では、まず、負極板20Yを準備する。
次に、図6Bに示すように、正極板10Xが負極板20Y上に配置される。この際、正極板10Xの正極活物質層12Xと負極板20Yの負極活物質層22Yとが正対するようにして正極板10Xを負極板20Y上に配置する。
次いで、図7に示すように、負極板20Y及び正極板10Xを交互に積層していく。この場合においても、正極板10Xの正極活物質層12Xと負極板20Yの負極活物質層22Yとが正対するようにして、正極板10X及び負極板20Yを積層していく。このようにして、複数の正極板10X及び複数の負極板20Yが交互に積層された膜電極接合体5を得ることができる。そして、図8に示すように、得られた膜電極接合体5をタブ4上に載置する。
次に、図9に示すように、正極板10Xの正極集電体11Xを第1タブ4X上で折り返す。この際、正極集電体11Xが、折り返されない他の正極集電体11Xを覆うように折り返される。折り返されない他の正極集電体11Xは、第1方向d1に沿った少なくとも一部の領域において、折り返された正極集電体11Xによって、積層方向dLにおける一側s1及び他側s2の両側から覆われるようになる。本実施の形態においては、正極集電体11Xは、折り返された正極集電体11Xの端面11cが折り返されていない他の正極集電体11Xの端面11dに第1方向d1から対面するように(図5参照)、折り返される。このため、複数の正極板10Xの第1端部領域a1は、第1タブ4X上において段差を形成することなく、第1タブ4X上に重ねられる。
そして、正極板10Xの正極集電体11Xが第1タブ4X上で折り返された状態で、正極集電体11Xを第1タブ4X上で超音波接合する。この場合、超音波接合機のホーンHにより、振動エネルギーが正極板10Xの正極集電体11Xに伝達され、正極集電体11Xが第1タブ4Xに接合される。この際、複数の正極板10Xの第1端部領域a1は、第1方向d1において安定した接合に十分となる長さに亘って、第1タブ4X上において段差を形成することなく概ね一定の厚みを有するようにして、第1タブ4X上に重ねられている。したがって、ホーンHと正極板10Xの正極集電体11Xとの間に隙間は生じることなく、ホーンHを用いて、正極集電体11に十分な圧力を加えながら超音波振動を付与することができる。このため、ホーンHの振動エネルギーを正極板10Xの正極集電体11Xに効率良く伝達することができ、正極集電体11Xと第1タブ4Xとの間の接合不良の発生を抑制することができる。
また、同様に、図10に示すように、負極板20Yの負極集電体21Yを第2タブ4Y上で折り返す。この際、負極集電体21Yが、折り返されない他の負極集電体21Yを覆うように折り返される。そして、負極板20Yの負極集電体21Yが第2タブ4Y上で折り返された状態で、負極集電体21Yを第2タブ4Y上で超音波接合する。
以上のようにして、正極板10X及び負極板20Yが交互に積層された後、複数の正極板10Xが、正極集電体11Xの第1端部領域a1において互いに接合され且つ導通するようになる。そして、正極集電体11Xの第1端部領域a1に第1タブ4Xが電気的に接続される。同様に、複数の負極板20Yが、負極集電体21Yの第2端部領域a2において互いに接合され且つ導通するようになる。そして、負極集電体21Yの第2端部領域a2に第2タブ4Yが電気的に接続される。その後、各タブ4X、4Yが外装体3から延び出るようにして、膜電極接合体5が外装体3内に密封されることで、積層型電池1が得られる。
以上に説明してきた一実施の形態に係る積層型電池1において、正極集電体11X(第1電極集電体11)の第1端部領域a1(接続領域)は、第1タブ4X上に重ねられて、互いに電気的に接続している。そして、少なくとも一つの正極板10Xの正極集電体11Xは、少なくとも一つの他の正極集電体11Xを覆うように、第1タブ4X上で折り返されている。
このような積層型電池1では、正極板10Xの正極集電体11Xが、他の正極集電体11Xを覆うように第1タブ4X上で折り返されているため、第1タブ4X上において、複数の正極集電体11Xによって段差が形成されることなく、複数の正極板10Xの第1端部領域a1を第1タブ4X上に重ねることができる。これにより、正極板10Xの正極集電体11Xを超音波接合により第1タブ4X上に接合する際に、超音波接合に用いられるホーンHと正極板10Xの正極集電体11Xとの間に隙間が生じることを抑制することができる。このため、ホーンHの振動エネルギーを正極板10Xの正極集電体11Xに効率良く伝達することができ、正極集電体11Xと第1タブ4Xとの間の接合不良の発生を抑制することができる。また、第1タブ4X上における、第1方向d1に沿った正極集電体11Xの長さを短くすることができる。このため、正極集電体11Xが外装体3に接触することを抑制することができる。
また、上述した一具体例において、複数の正極板10Xのうちの積層方向dLにおいて第1タブ4Xに近接する側に連続して配列された一部の正極板10Xの正極集電体11Xが、第1タブ4X上で折り返され、残りの正極板10Xの正極集電体11Xは、第1タブ4X上で折り返されていない。このように、第1タブ4Xに近接する側に連続して配列された一部の正極板10Xの正極集電体11Xを第1タブ4X上で折り返すことにより、超音波接合に用いられるホーンHと正極板10Xの正極集電体11Xとの間への隙間の発生をより効果的に抑制することができ、且つ、正極集電体11Xが外装体3に接触することをより効果的に抑制することができる。
また、上述した一具体例において、折り返された正極集電体11Xの端面11cは、折り返されていない他の正極集電体11Xの端面11dに対面している。このように、折り返された正極集電体11Xの端面11cと、折り返されていない他の正極集電体11Xの端面11dとが対面することにより、第1タブ4X上において、複数の正極集電体11Xによって段差が形成されることを、より効果的に抑制することができる。
また、上述した一具体例において、負極集電体21Y(第2電極集電体21)の第2端部領域a2(接続領域)は、第2タブ4Y上に重ねられて、互いに電気的に接続し、負極板20Y(第2電極板20)の負極集電体21Yは、他の負極集電体21Xを覆うように第2タブ4Y上で折り返されている。このため、負極板20Yにおいても、第2タブ4Y上において、複数の負極集電体21Yによって段差が形成されることなく、複数の負極板20Yの第2端部領域a2を第2タブ4Y上に重ねることができる。これにより、負極集電体21Yと第2タブ4Yとの間の接合不良の発生を抑制することができる。また、負極集電体21Yが外装体3に接触することを抑制することができる。
以上において、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述した具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
上述した説明において、積層型電池1を図示された一具体例に基づいて説明したが、積層型電池1は、図1〜10に示された具体例に限られない。例えば、複数の正極板10Xに含まれる半数より多くの正極板10Xの正極集電体11Xが、第1タブ4X上で折り返されているようにしてもよい。この場合、例えば、図11に示すように、全ての正極板10Xの正極集電体11Xが、第1タブ4X上で折り返されているようにしてもよい。この場合、折り返された正極集電体11Xの端面11cが、正極集電体11Xのうち、積層方向dLに延びる部分に覆われていてもよい。これにより、第1タブ4X上において、複数の正極集電体11Xによって段差が形成されることを抑制することができる。
また、上述した説明では、複数の正極板10Xの正極集電体11Xが、第1タブ4Xの第1面4Xa上のみに重ねられている例を示したが、この例に限られない。複数の正極板10X(第1電極板10)が、正極集電体11X(第1電極集電体11)の第1端部領域a1(接続領域)が第1タブ4Xの第1面4Xa上に重ねられて互いに電気的に接続する第1群の正極板10Xa(第1電極板10a)と、正極集電体11Xの第1端部領域a1が第1タブ4Xの第2面4Xb上に重ねられて互いに電気的に接続する第2群の正極板10Xb(第1電極板10b)と、を含んでいてもよい。この場合、図12に示すように、第1群の正極板10Xaの正極集電体11Xが、第1タブ4Xの第1面4Xa上で折り返され、第2群の正極板10Xbの正極集電体11Xが、第1タブ4Xの第2面4Xb上で折り返されている。
また、正極板10Xと同様に、負極板20Y(第2電極板20)が、負極集電体21Y(第2電極集電体21)の第2端部領域a2(接続領域)が第2タブ4Yの第1面4Ya上に重ねられて互いに電気的に接続する第1群の負極板20Ya(第2電極板20a)と、負極集電体21Yの第2端部領域a2が第2タブ4Yの第2面4Yb上に重ねられて互いに電気的に接続する第2群の負極板20Yb(第2電極板20b)と、を含んでいてもよい。この場合、図12に示すように、第1群の負極板20Yaの負極集電体21Yが、第2タブ4Yの第1面4Ya上で折り返され、第2群の負極板20Ybの負極集電体21Yが、第2タブ4Yの第2面4Yb上で折り返されている。
図12に示す積層型電池1を製造する際には、正極板10Xの正極集電体11Xを第1タブ4X上で折り返す工程において、まず、積層方向dLにおける一側s1に位置する第1群の正極板10Xaの正極集電体11Xの第1端部領域a1を第1タブ4Xの第1面4Xa上に重ねて配置する。また、積層方向dLにおける他側s2に位置する第2群の正極板10Xbの正極集電体11Xの第1端部領域a1を第1タブ4Xの第2面4Xb上に重ねて配置する。次に、第1群の正極板10Xaの正極集電体11Xを第1タブ4Xの第1面4Xa上で折り返す。また、第2群の正極板10Xbの正極集電体11Xを第1タブ4Xの第2面4Xb上で折り返す。
そして、超音波接合する際には、第1群の正極板10Xaの正極集電体11Xが第1タブ4Xの第1面4Xa面上で折り返された状態で、第1群の正極板10Xaの正極集電体11Xを第1タブ4Xの第1面4Xa面上で超音波接合する。また、第2群の正極板10Xbの正極集電体11Xが第1タブ4Xの第2面4Xb上で折り返された状態で、第2群の正極板10Xbの正極集電体11を第1タブ4Xの第2面4Xb上で超音波接合する。
また、同様に、負極板20Yの負極集電体21Yを第2タブ4Y上で折り返す工程において、まず、積層方向dLにおける一側s1に位置する第1群の負極板20Yaの負極集電体21Yの第2端部領域a2を第2タブ4Yの第1面4Ya上に重ねて配置する。また、積層方向dLにおける他側s2に位置する第2群の負極板20Ybの負極集電体21Yの第2端部領域a2を第2タブ4Yの第2面4Yb上に重ねて配置する。次に、第1群の負極板20Yaの負極集電体21Yを第2タブ4Yの第1面4Ya上で折り返す。また、第2群の負極板20Ybの負極集電体21Yを第2タブ4Yの第2面4Yb上で折り返す。
そして、超音波接合する際には、第1群の負極板20Yaの負極集電体21Yが第2タブ4Yの第1面4Ya面上で折り返された状態で、第1群の負極板20Yaの負極集電体21Yを第2タブ4Yの第1面4Ya面上で超音波接合する。また、第2群の負極板20Ybの負極集電体21Yが第2タブ4Yの第2面4Yb上で折り返された状態で、第2群の負極板20Ybの負極集電体21を第2タブ4Yの第2面4Yb上で超音波接合する。
以上のようにして、第1群の正極板10Xaと第2群の正極板10Xbとが、正極集電体11Xの第1端部領域a1において互いに接合され且つ導通するようになる。そして、正極集電体11Xの第1端部領域a2に第1タブ4Xが電気的に接続される。同様に、第1群の負極板20Yaと第2群の負極板20Ybとが、負極集電体21Yの第2端部領域a2において互いに接合され且つ導通するようになる。そして、負極集電体21Yの第2端部領域a2に第2タブ4Yが電気的に接続される。その後、各タブ4X、4Yが外装体3から延び出るようにして、膜電極接合体5が外装体3内に密封されることで、図12に示す積層型電池1が得られる。
この場合においても、第1タブ4Xの第1面4Xa上および第2面4Xb上において、複数の正極集電体11Xによって段差が形成されることなく、複数の正極板10Xの第1端部領域a1を第1タブ4X上に重ねることができる。このため、正極集電体11Xと第1タブ4Xとの間の接合不良の発生を抑制することができる。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 積層型電池
4X 第1タブ
4Xa 第1面
4Xb 第2面
4Y 第2タブ
10 第1電極板
10a 第1電極板
10X 正極板
10Xa 正極板
11 第1電極集電体
11X 正極集電体
11a 第1面
11b 第2面
11c 端面
11d 端面
12 第1電極活物質層
12X 正極活物質層
20 第2電極板
20Y 負極板
21 第2電極集電体
21Y 負極集電体
21a 第1面
21b 第2面
22 第2電極活物質層
22Y 負極活物質層
a1 第1端部領域
a2 第2端部領域
b1 第1電極領域
b2 第2電極領域

Claims (15)

  1. 複数の第1電極板と、
    前記第1電極板と積層方向に交互に積層された複数の第2電極板と、
    前記第1電極板と電気的に接続した第1タブと、
    前記第2電極板と電気的に接続した第2タブと、を備え、
    複数の前記第1電極板の各々は、有効領域と前記有効領域に隣接する接続領域とを含む第1電極集電体と、前記第1電極板の少なくとも一方の面の前記有効領域に積層された第1電極活物質層と、を有し、
    複数の前記第1電極集電体の前記接続領域は、前記第1タブ上に重ねられて、互いに電気的に接続し、
    少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、少なくとも一つの他の前記第1電極集電体を覆うように、前記第1タブ上で折り返されている、積層型電池。
  2. 複数の前記第1電極板のうち、一部の前記第1電極板の前記第1電極集電体が、前記第1タブ上で折り返され、残りの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、前記第1タブ上で折り返されていない、請求項1に記載の積層型電池。
  3. 複数の前記第1電極板のうちの前記積層方向において前記第1タブに近接する側に連続して配列された一部の前記第1電極板の前記第1電極集電体が、前記第1タブ上で折り返され、残りの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、前記第1タブ上で折り返されていない、請求項1または2に記載の積層型電池。
  4. 折り返された前記第1電極集電体の端面は、折り返されていない他の一つの前記第1電極集電体の端面に対面している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積層型電池。
  5. 複数の前記第1電極板に含まれる半数より多くの前記第1電極板の前記第1電極集電体が、前記第1タブ上で折り返されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の積層型電池。
  6. 複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体は、少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体が前記第1タブ上で折り返された状態で、前記第1タブ上で接合されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の積層型電池。
  7. 複数の前記第1電極板は、前記第1電極集電体の前記接続領域が前記第1タブの一方の面上に重ねられて互いに電気的に接続する第1群の第1電極板と、前記第1電極集電体の前記接続領域が前記第1タブの他方の面上に重ねられて互いに電気的に接続する第2群の第1電極板と、を含み、
    前記第1群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、前記第1タブの前記一方の面上で折り返され、
    前記第2群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、前記第1タブの前記他方の面上で折り返されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の積層型電池。
  8. 複数の前記第2電極板の各々は、有効領域と前記有効領域に隣接する接続領域とを含む第2電極集電体と、前記第2電極板の少なくとも一方の面の前記有効領域に積層された第2電極活物質層と、を有し、
    複数の前記第2電極集電体の前記接続領域は、前記第2タブ上に重ねられて、互いに電気的に接続し、
    少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体は、少なくとも一つの他の前記第2電極集電体を覆うように、前記第2タブ上で折り返されている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の積層型電池。
  9. 前記積層方向、並びに前記有効領域および前記接続領域の配列方向に沿った断面において、複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体は一定の長さを有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の積層型電池。
  10. 複数の前記第1電極板は、前記積層方向において前記第1タブから離れるにつれて、前記第1タブ上に位置する前記第1電極集電体の長さが短くなっている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の積層型電池。
  11. 前記積層方向に交互に積層された前記第1電極板及び前記第2電極板の合計厚みは、4mm以上である、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の積層型電池。
  12. 前記第1電極板及び前記第2電極板を、それぞれ、10以上含む、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の積層型電池。
  13. 有効領域及び前記有効領域に隣接する接続領域を含む第1電極集電体と前記第1電極集電体の少なくとも一方の面の前記有効領域に積層された第1電極活物質層とを有する第1電極板と、第2電極板と、を交互に積層する工程と、
    複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を第1タブ上に重ねて配置し、更に、少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で折り返す工程と、
    少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体が前記第1タブ上で折り返された状態で、複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で超音波接合する工程と、を備え、
    少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で折り返す工程において、
    少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体は、少なくとも一つの他の前記第1電極集電体を覆うように、前記第1タブ上で折り返される積層型電池の製造方法。
  14. 少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で折り返す工程において、
    積層方向における一側に位置する第1群の第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を前記第1タブの一方の面上に重ねて配置し、更に、前記第1群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を前記第1タブの一方の面上で折り返し、且つ、
    前記積層方向における他側に位置する第2群の第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を前記第1タブの他方の面上に重ねて配置し、更に、前記第2群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体の前記接続領域を前記第1タブの他方の面上で折り返し、
    前記複数の前記第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブ上で超音波接合する工程において、
    前記第1群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体が前記第1タブの一方の面上で折り返された状態で、前記第1群の第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブの一方の面上で超音波接合し、且つ、
    前記第2群の第1電極板に含まれる少なくとも一つの前記第1電極板の前記第1電極集電体が前記第1タブの他方の面上で折り返された状態で、前記第2群の第1電極板の前記第1電極集電体を前記第1タブの他方の面上で超音波接合する、請求項13に記載の積層型電池の製造方法。
  15. 前記第2電極板は、有効領域と前記有効領域に隣接する接続領域とを含む第2電極集電体と、前記第2電極板の少なくとも一方の面の前記有効領域に積層された第2電極活物質層と、を有し、
    複数の前記第2電極板の前記第2電極集電体の前記接続領域を第2タブ上に重ねて配置し、更に、少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体を前記第2タブ上で折り返す工程と、
    少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体が前記第2タブ上で折り返された状態で、複数の前記第2電極板の前記第2電極集電体を前記第2タブ上で超音波接合する工程と、を更に備え、
    少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体を前記第2タブ上で折り返す工程において、
    少なくとも一つの前記第2電極板の前記第2電極集電体は、少なくとも一つの他の前記第2電極集電体を覆うように、前記第2タブ上で折り返される、請求項13または14に記載の積層型電池の製造方法。
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