JP2019211741A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体現像剤を用いる湿式画像形成装置において、中間転写ベルト上の転写残トナーの除去と紙粉の除去とを両立することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、液体現像剤を用いて形成された画像を担持する像担持体1と、中間転写体10と、2次転写手段7と、中間転写体10の回転方向において2次転写部N2より下流かつ1次転写部N1より上流の第1のクリーニング部CL1で中間転写体10の外周面に当接する第1のクリーニングローラ42と、第1のクリーニングローラ42に第1の極性の電圧を印加する第1の電源48と、中間転写体10の回転方向において第1のクリーニング部CL1より下流かつ1次転写部N1より上流の第2のクリーニング部CL2で中間転写体10の外周面に当接する第2のクリーニングローラ45と、第2のクリーニングローラ45に第1の極性とは逆極性である第2の極性の電圧を印加する第2の電源49と、を有する構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、液体のキャリア(キャリア液)中にトナー粒子(トナー)が分散された液体現像剤を用いて画像を形成する、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、又はこれらの機能のうち複数を備えた複合機などの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式などを用いた画像形成装置として、感光ドラムなどの像担持体に形成された静電潜像を、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を用いて現像して画像を形成する湿式画像形成装置が知られている。また、像担持体に形成されたトナー像を中間転写体に1次転写し、そのトナー像を中間転写体から紙などの記録材に2次転写する中間転写方式の画像形成装置がある。中間転写体としては、例えば、無端状のベルトで構成された中間転写ベルトが用いられる。
このような画像形成装置では、2次転写時に中間転写ベルト上のトナー像の一部が記録材に転写されずに、中間転写ベルト上にトナー(転写残トナー)が残留する。中間転写ベルトに転写残トナーが付着していると、そのトナーが後続の画像の非画像部に付着するなどして、画像劣化の原因となる。また、中間転写ベルトには、記録材から発生したり記録材に付着していたりする紙粉が付着する。紙粉は、炭酸カルシウムをはじめとする填料や、パルプなどを含む。中間転写ベルトに紙粉が付着していると、中間転写ベルトから感光ドラムに紙粉が転移し、その紙粉がクリーニング部材と感光ドラムとの間に挟み込まれるなどして、感光ドラムのクリーニング不良の原因となる。
中間転写ベルト上の転写残トナーを除去する方法としては、例えば、中間転写ベルトに当接させたクリーニングローラにトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加して、中間転写ベルトからクリーニングローラへトナーを転移させる方法がある(特許文献1)。この方法よると、トナーとクリーニングローラとの間に発生する静電気力により、トナーが帯電していればトナーの粒径に関わらず除去することが容易である。
また、中間転写ベルト上の転写残トナーを除去する別の方法として、弾性体で形成されたブレードにより中間転写ベルト上の現像剤をせき止める方法がある(特許文献2)。
特許04784858号 特許第4126154号
しかしながら、クリーニングローラを用いた特許文献1に記載の構成では、中間転写ベルト上の転写残トナーの除去と紙粉の除去とを両立することができない。図7は、発明者らの実験により、クリーニングローラに印加する電圧と、転写残トナー及び紙粉のそれぞれのクリーニングローラへの移動率との関係を調べた結果を示す。図7に示すように、クリーニングローラにトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加した場合、転写残トナーは除去できるが、紙粉の一成分である炭酸カルシウムは除去できない。一方、クリーニングローラにトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加した場合、トナーとは逆極性に帯電した炭酸カルシウムは除去できるが、転写残トナーは除去できない。そのため、特許文献1に記載の構成では、中間転写ベルト上の転写残トナーを除去するクリーニングローラによって紙粉を除去することができずに、感光ドラムのクリーニング不良を引き起こす可能性がある。
また、特許文献2に記載のブレードを用いる構成では、中間転写ベルトとブレードとの間に紙粉が挟まることで、トナーがブレードによってせき止められずにブレードをすり抜ける「すり抜け」が発生することがある。特に、液体現像剤においては、トナーの粒径が1μm未満と小さい場合が多く、トナーのすり抜けが発生しやすい。また、中間転写ベルトが弾性体の場合、キャリア液の量が十分でないと中間転写ベルトとブレードとの摩擦力が大きくなってブレードがめくれるため、ブレードによる中間転写ベルトのクリーニングは容易ではない。
したがって、本発明の目的は、液体現像剤を用いる湿式画像形成装置において、中間転写ベルト上の転写残トナーの除去と紙粉の除去とを両立することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を用いて形成された画像を担持する像担持体と、1次転写部で前記像担持体から前記画像が1次転写される回転可能な中間転写体と、2次転写部で前記中間転写体から記録材に前記画像を転写させる2次転写手段と、前記中間転写体の回転方向において前記2次転写部より下流かつ前記1次転写部より上流の第1のクリーニング部で前記中間転写体の外周面に当接する第1のクリーニングローラと、前記第1のクリーニングローラに第1の極性の電圧を印加する第1の電源と、前記中間転写体の回転方向において前記第1のクリーニング部より下流かつ前記1次転写部より上流の第2のクリーニング部で前記中間転写体の外周面に当接する第2のクリーニングローラと、前記第2のクリーニングローラに前記第1の極性とは逆極性である第2の極性の電圧を印加する第2の電源と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、液体現像剤を用いる湿式画像形成装置において、中間転写ベルト上の転写残トナーの除去と紙粉の除去とを両立することが可能となる。
画像形成装置の概略断面図である。 画像形成部の概略断面図である。 ベルトクリーニング装置の概略断面図である。 画像形成装置の他の例の概略断面図である。 2次転写ユニットの概略断面図である。 2次転写ユニットの他の例の概略断面図である。 クリーニングローラによる中間転写ベルト上の転写残トナーと紙粉のクリーニング性を説明するためのグラフ図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式によりフルカラー画像を形成することができる、中間転写方式を採用したタンデム型の湿式画像形成装置(フルカラープリンタ)である。画像形成装置100は、装置本体と通信可能なパーソナルコンピュータなどの外部機器や画像読取装置からの画像情報に応じて、フルカラー画像を記録材Pに形成して出力することができる。記録材Pとしては、例えば、平均坪量50〜400g/mのカット用紙、OHT(over head transparency)シートなどが挙げられる。
画像形成装置100は、複数の画像形成部としてそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部(ステーション)SY、SM、SC、SKを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKは、後述する中間転写ベルト10の移動方向に沿って等間隔にこの順番で配置されている。各画像形成部SY、SM、SC、SKにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。本実施例では、画像形成部Sは、後述する感光ドラム1、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、1次転写ローラ5、ドラムクリーニング装置6などを有して構成されている。図2は、代表して一つの画像形成部Sを示す概略断面図である。
画像形成部Sには、像担持体としての回転可能なドラム型(円筒形)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム1が設けられている。本実施例では、感光ドラム1は、アルミニウムの導電性シリンダの外周面にアモルファスシリコンの感光層(光導電体)が形成されて構成されている。なお、感光ドラム1としては、有機光導電体(OPC)を用いてもよい。本実施例では、感光ドラム1は、外径が84mm、回転軸線方向(長手方向)の長さが380mmである。感光ドラム1は、駆動手段(図示せず)によって所定の周速度(例えば500mm/秒)で図中矢印R1方向に回転駆動される。
回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段としての帯電装置2によって、所定の極性の所定の電位に一様に帯電処理される。本実施例では、帯電装置2は、スコロトロン方式のコロナ帯電器で構成されている。本実施例では、帯電装置2は、感光ドラム1の表面を一様な負極性の暗部電位(例えば−500V)に帯電させる。帯電装置2は、アルミニウムなどの金属でシールドされた直径50〜100μm程度のタングステン製やステンレス製の放電線に、図示しない帯電電源(高圧電源)により直流電圧が印加されることにより、感光ドラム1の表面を帯電させる。
帯電処理された感光ドラム1の表面は、露光手段としての露光装置3によって走査露光され、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)が形成される。本実施例では、露光装置3は、レーザースキャナーユニットで構成されている。露光装置3は、各色の分解色画像情報が展開された走査線画像データに基づいてON−OFF変調されたレーザー光をレーザー発光素子から発生させ、そのレーザー光を帯電処理された感光ドラム1の表面に回転ミラーを用いて走査する。感光ドラム1の表面の露光部において電位降下が生じ、明部電位(例えば−100V)が形成される。これにより、画像情報に対応した静電潜像が感光体ドラム1の表面に形成される。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4によって液体現像剤を用いて現像(可視化)される。現像装置4は、現像剤担持体としての現像ローラ4a、供給トレイ4b、循環ポンプ4c、ミキサー4d、循環系4eなどを有して構成される。現像ローラ4aは、感光ドラム1に当接して現像ニップ(現像部)を形成する。現像ローラ4aは、駆動手段(図示せず)により図中矢印R2方向に回転駆動される。現像ローラ4aには、図示しない現像電源(高圧電源)により、上述の暗部電位と明部電位との中間値をとる直流電圧である現像バイアス(例えば−300V)が印加される。液体現像剤は、ミキサー4dにおいて液体現像剤に占めるトナーの割合(以下「T/D」という。)が調整され、撹拌された後に、循環ポンプ4cにより循環系4eを経て供給トレイ4bに供給される。供給トレイ4bから現像ローラ4a上に供給された液体現像剤は、現像ローラ4aの回転によって現像ニップに到達する。液体現像剤が現像ニップに到達すると、現像バイアスよりも相対的に正極性の電位である明部電位が形成された箇所の感光ドラム1に、負極性に帯電したトナーが移動して、トナー像が形成される(反転現像)。このとき、現像ローラ4a上のキャリア液の一部も感光ドラム1上に付着する。現像ニップを通過した後に現像ローラ4a上に残留したトナーは、現像クリーニングローラ(図示せず)により静電的に回収される。
4個の感光ドラム1に対向して、無端状のベルトで構成された中間転写体である中間転写ベルト10が配置されている。中間転写ベルト10は、複数の張架ローラとしての駆動ローラ11、テンションローラ12、及びバックアップローラ13に掛け渡されて張架されている。駆動ローラ11は、駆動手段(図示せず)によって回転駆動されることで中間転写ベルト10を図中矢印R3方向に回転(周回移動)させる。テンションローラ12は、所定の力(例えば80N)で中間転写ベルト10の内周面側から外周面側に向けて加圧され、中間転写ベルト10が弛まないように中間転写ベルト10にテンションを付与する。バックアップローラ13は、後述する2次転写ローラ7の対向部材(対向電極)として機能する。中間転写ベルト10は、一定の厚さのフィルム状の無端ベルトであり、ポリイミド、ポリアミドなどの樹脂やそれらのアロイにカーボンブラックなどの帯電防止剤を適量含有させた材料で形成したものを用いることができる。中間転写ベルト10は、表面抵抗率が1×10〜1×1013Ω/□となるように形成される。また、中間転写ベルト10としては、その厚さが0.04〜0.1mmとされる。
中間転写ベルト10の内周面側には、各感光ドラム1に対応して、1次転写手段としてのローラ型の1次転写部材である1次転写ローラ5が配置されている。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト10を挟み込むように感光ドラム3に当接して、感光ドラム1と中間転写ベルト10とが接触する1次転写ニップ(1次転写部)N1を形成する。1次転写ローラ5には、図示しない1次転写電源(高圧電源)により、所定の電流(例えば100μA)が流れるように、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である1次転写バイアス(例えば+800V)が印加される。これにより、1次転写ニップN1に電界が形成され、感光ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト10上に移動して1次転写される。例えばフルカラー画像の形成時には、各感光ドラム1上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が各1次転写ニップで中間転写ベルト10上に1次転写される。このとき、感光ドラム1上のキャリア液の一部も中間転写ベルト10上に付着する。
中間転写ベルト10の外周面側において、バックアップローラ13に対向する位置には、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材である2次転写ローラ7が配置されている。2次転写ローラ7は、中間転写ベルト10を挟み込むようにバックアップローラ13に当接して、2次転写ローラ7と中間転写ベルト10とが接触する2次転写ニップ(2次転写部)N2を形成する。2次転写ローラ7には、2次転写電源(高圧電源)70により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である2次転写バイアス(例えば+1500V)が印加される。これにより、2次転写ニップN2に電界が形成され、中間転写ベルト10上のトナー像が紙などの記録材(記録媒体、シート)P上に移動して2次転写される。このとき、中間転写ベルト10上のキャリア液の一部も記録材P上に付着する。記録材Pは、記録材カセット8からピックアップローラ9によって引き出された後、搬送ローラ14、15などによってレジストレーションローラ16へと搬送される。レジストレーションローラ16は、停止状態で記録材Pを受け入れて待機させ、中間転写ベルト10上のトナー像とタイミングを合わせて2次転写ニップN2へ記録材Pを送り出す。記録材Pは、2次転写ニップN2に導入され、中間転写ベルト10と2次転写ローラ7とに挟持されて搬送される過程で、トナーが転写される。
トナー像が転写された記録材Pは、中間転写ベルト10から分離され、定着手段としての定着装置(図示せず)に搬送される。記録材P上のトナー像は、定着装置によって記録材Pに定着される。定着装置は、液体現像剤の性質に応じて、例えば、記録材Pを加熱及び加圧したり、記録材Pに紫外線を照射したりすることで、記録材P上にトナー像を定着させる。その後、記録材Pは、画像形成装置100の装置本体の外部に排出(出力)される。
1次転写ニップN1を通過した後に感光ドラム1上に残留したトナー(キャリア液も共に残留する)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置6によって回収される。ドラムクリーニング装置6は、感光ドラム1の表面に当接するように配置されたブレード6aによって、回転する感光ドラム1上の液体現像剤を機械的に掻き取るようにして感光ドラム1の表面を清掃する。また、2次転写ニップN2を通過した後に中間転写ベルト10上に残留したトナー(キャリア液も共に残留する)は、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置40によって回収される。ベルトクリーニング装置40については、後述して詳しく説明する。
ここで、中間転写ベルト10上には、記録材Pに転写されるトナー像以外に、濃度検査用のトナー像や色ずれ検査用のトナー像も転写される。これら濃度検査用のトナー像や色ずれ検査用のトナー像は、記録材Pには転写されず、2次転写ローラ7へ転写される。2次転写ローラ7へ転写されたトナー像は、2次転写ローラ7に当接するように配置された2次転写ローラクリーニング部材としてのブレード80によって、キャリア液と共に2次転写ローラ7から除去される。
なお、本実施例では、中間転写ベルト10、中間転写ベルト10の張架ローラ11〜13、1次転写ローラ5、ベルトクリーニング装置40などを有して中間転写ユニット20が構成されている。また、本実施例では、画像形成装置100のプロセススピードに対応する、感光ドラム1、現像ローラ4a、中間転写ベルト10の周速度は、略同一である。
2.液体現像剤
本実施例では、現像剤として、分散媒であるキャリア液に分散質であるトナーを分散させた液体現像剤を用いる。液体現像剤は、シリコーン溶媒、炭化水素、エーテル類などからなるキャリア液に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の顔料を内包する中心粒径1μmの樹脂粒子であるトナーが分散されている。また、液体現像剤には、必要に応じてトナー分散剤、帯電制御剤などが添加されている。また、液体現像剤の体積抵抗率は、1×1010Ω・cm以上となっている。キャリア液としては、上述のものに限られず、例えば、紫外線硬化能を有するモノマーなども使用可能である。液体現像剤のT/Dは1〜10wt%であり、液体現像剤の粘度は0.5〜100cPである。なお、本実施例では、トナーとして、正規の帯電極性(現像時の帯電極性)が負極性である負帯電性のトナーを用いる。
3.ベルトクリーニング装置
次に、本実施例におけるベルトクリーニング装置40について説明する。図3は、本実施例におけるベルトクリーニング装置40の概略断面図(中間転写ベルト10の張架ローラの回転軸線方向と略直交する断面)である。
ベルトクリーニング装置40は、中間転写ベルト10の外周面(トナー像を担持する面)側に、第1のクリーニング部材としての第1のクリーニングローラ42と、第2のクリーニング部材としての第2のクリーニングローラ45と、を有する。第1のクリーニングローラ42は、中間転写ベルト10の回転方向(移動方向、搬送方向)において、2次転写ニップN2より下流かつ1次転写ニップN1(最上流の1次転写ニップN1Y)より上流に配置されている。また、第2のクリーニングローラ45は、中間転写ベルト10の回転方向において、第1のクリーニングローラ42より下流かつ1次転写ニップN1(最上流の1次転写ニップN1Y)より上流に配置されている。つまり、中間転写ベルト10の回転方向において、第1のクリーニングローラ42は第2のクリーニングローラ45より上流に配置され、第2のクリーニングローラ45は第1のクリーニングローラ42より下流に配置されている。
また、ベルトクリーニング装置40は、中間転写ベルト10の内周面(裏面)側に、第1の対向部材としての第1の対向ローラ41と、第2の対向部材としての第2の対向ローラ44と、を有する。第1の対向ローラ41は、中間転写ベルト10を介して第1のクリーニングローラ42に対向して配置されており、第2の対向ローラ44は、中間転写ベルト10を介して第2のクリーニングローラ45に対向して配置されている。第1のクリーニングローラ42は、中間転写ベルト10を挟み込むように第1の対向ローラ41に当接して、第1のクリーニングローラ42と中間転写ベルト10とが接触する第1のクリーニングニップ(第1のクリーニング部)CL1を形成する。第2のクリーニングローラ45は、中間転写ベルト10を挟み込むように第2の対向ローラ44に当接して、第2のクリーニングローラ45と中間転写ベルト10とが接触する第2のクリーニングニップ(第2のクリーニング部)CL2を形成する。
本実施例では、第1、第2のクリーニングローラ42、45は、それぞれ金属製(例えばステンレス製)のローラ(金属ローラ)で構成されている。また、第1、第2の対向ローラ41、44としては、それぞれ金属製のローラ、又は金属製の芯金の周りにウレタンゴムなどで形成された弾性層が被覆された弾性ローラを用いることができる。第1、第2の対向ローラ41、44の金属部分は電気的に接地(グランドに接続)されている。
本実施例では、第1、第2のクリーニングローラ42、45は、それぞれ中間転写ベルト10の回転に伴って従動して図中矢印R4方向に回転する。また、本実施例では、第1、第2の対向ローラ41、44は、それぞれ中間転写ベルト10の回転に伴って従動して回転する。ただし、例えば、第1、第2のクリーニングローラ42、45の両方又はいずれか一方が駆動源によって回転駆動されるようになっていてもよい。
また、ベルトクリーニング装置40は、第1のクリーニングローラ42の表面に当接する第1の掻き取り部材としての第1のスクレーパ43と、第2のクリーニングローラ45の表面に当接する第2の掻き取り部材としての第2のスクレーパ46と、を有する。第1、第2のスクレーパ43、46としては、ステンレスなどの金属、あるいはポリエステルなどの樹脂で形成されたシート状の部材を用いることができる。第1、第2のスクレーパ43、46は、それぞれ第1、第2のクリーニングローラ42、45の回転軸線方向と略平行に配置される長手方向と、該長手方向と略直交する短手方向と、にそれぞれ所定長さを有すると共に、所定の厚さを有する。そして、第1、第2のスクレーパ43、46は、それぞれ短手方向における自由端部が第1、第2のクリーニングローラ42、45の回転方向の上流側を向くように、第1、第2のクリーニングローラ42、45の表面に当接する。つまり、第1、第2のスクレーパ43、46は、それぞれ第1、第2のクリーニングローラ42、45の回転方向に対しカウンター方向に、第1、第2のクリーニングローラ42、45の表面に当接する。
また、ベルトクリーニング装置40は、第1、第2のクリーニングローラ42、45、第1、第2のスクレーパ43、46を収容するクリーニング容器47を有する。クリーニング容器47は、図示しない管路を介して図示しない液体現像剤の回収装置に接続されている。
中間転写ベルト10は、2次転写ニップN2を通過し、外周面に転写残トナーと紙粉とが付着した状態でベルトクリーニング装置40に到達する。また、第1のクリーニングニップCL1を通過した中間転写ベルト10は、第2の第2のクリーニングニップCL2へと侵入する。
そして、第1のクリーニングローラ42には、第1のクリーニング電源(高圧電源)48により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である第1のクリーニングバイアス(例えば+1500V)が印加される。これにより、第1のクリーニングニップCL1に電界が形成される。中間転写ベルト10上の転写残トナーは、中間転写ベルト10が第1のクリーニングニップCL1を通過することで、第1のクリーニングローラ42に静電的に回収される。このとき、中間転写ベルト10上のキャリア液の一部も第1のクリーニングローラ42上に付着する。第1のクリーニングローラ42に回収されたトナーは、第1のスクレーパ43によってキャリア液と共に第1のクリーニングローラ42の表面から掻き取られる。第1のスクレーパ43によって掻き取られたトナー及びキャリア液は、重力によってクリーニング容器47へと落下し、図示しない回収装置へと回収される。
また、第2のクリーニングローラ45には、第2のクリーニング電源(高圧電源)48により、トナーの正規の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)の直流電圧である第2のクリーニングバイアス(例えば−1000V)が印加される。これにより、第2のクリーニングニップCL2に電界が形成される。
ここで、紙粉には、トナーの正規の帯電極性(すなわち、転写残トナー)と同極性の帯電性を有するものと、トナーの正規の帯電極性(すなわち、転写残トナー)とは逆極性の帯電性を有するもの、帯電しない非帯電性のものが存在する。前述のように、紙粉の一成分である炭酸カルシウムは、主に本実施例におけるトナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性に帯電する性質を有する。
中間転写ベルト10に付着した紙粉のうち、転写残トナーと同極性である負極性に帯電した紙粉は、中間転写ベルト10が第1のクリーニングニップCL1を通過することで、転写残トナーと共に第1のクリーニングローラ42によって静電的に回収される。
一方、中間転写ベルト10に付着した紙粉のうち、転写残トナーとは逆極性である正極性に帯電した紙粉は、第1のクリーニングローラ42によっては回収されずに、第1のクリーニングニップCL1を通過する。そして、この第1のクリーニングニップCL1を通過した紙粉は、中間転写ベルト10が第2のクリーニングニップCL2を通過することで、第2のクリーニングローラ45に静電的に回収される。このとき、中間転写ベルト10上のキャリア液の一部も第2のクリーニングローラ45上に付着する。第2のクリーニングローラ45に静電的に回収された紙粉は、第2のスクレーパ46によってキャリア液と共に第2のクリーニングローラ45の表面から掻き取られる。第2のスクレーパ46によって掻き取られた紙粉及びキャリア液は、重力によってクリーニング容器47へと落下し、図示しない回収装置へと回収される。
また、非帯電性の紙粉は、第1のクリーニングニップCL1において、中間転写ベルト10に付着しているもののうち略半分が第1のクリーニングローラ42に付着し、他の略半分が中間転写ベルト10上に残る。また、第2のクリーニングニップCL2において、中間転写ベルト10に付着しているもののうち略半分が第2のクリーニングローラ45に付着し、他の略半分が中間転写ベルト10上に残る。このようにして、非帯電性の紙粉も第1、第2クリーニングローラ42、45に十分に回収される。
なお、本実施例では、第1のクリーニングローラ42にはトナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧、第2のクリーニングローラ45にはトナーの正規の帯電極性と同極性の電圧を印加した。しかし、第1、第2のクリーニングローラ42、45に、それぞれ本実施例とは反対の極性の電圧を印加してもよい。第1のクリーニングローラ42にトナーの正規の帯電極性と同極性の電圧を印加することで、第2のクリーニングニップCL2に到達する紙粉の量を減らすことができる。これにより、第2のクリーニングローラ45と中間転写ベルト10との間に紙粉が挟まり、トナーが第2のクリーニングローラ45をすり抜ける確率を低減することができる。
また、本実施例では、ベルトクリーニング装置40は複数のクリーニングローラとして2個のクリーニングローラを有していたが、3個以上有していてもよい。この場合、例えば、中間転写ベルト10の移動方向に沿って複数のクリーニングローラに交互に異なる極性の電圧を印加するようにすることができる。
以上のように、本実施例によれば、湿式画像形成装置において、中間転写ベルト10上の外周面側に第1、第2のクリーニングローラ42,45を設け、第1、第2のクリーニングローラ42、45に互いに極性の異なる電圧を印加する。これにより、転写残トナー、及び転写残トナーと逆極性の電荷を有する紙粉を中間転写ベルト10から静電的に除去することができる。また、ベルトクリーニング装置40に複数(本実施例では2個)のクリーニングローラを設けるとことで、紙粉とクリーニングローラとの接触頻度を増やし、静電的に除去することができない非帯電性の紙粉の除去率を高めることができる。これにより、中間転写ベルト10上の転写残トナーの除去と紙粉の除去とを両立させることが可能となる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図4は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、2次転写手段として2次転写ベルトユニット50を有する点が実施例1の画像形成装置100と異なる。図5は、本実施例における2次転写ベルトユニット50の概略断面図(後述する2次転写ベルト51の張架ローラの回転軸線方向と略直交する断面)である。
2次転写ベルトユニット50は、無端状のベルトで構成された2次転写部材としての2次転写ベルト51を有する。2次転写ベルト51は、複数の張架ローラとしての2次転写ベルト駆動ローラ52、2次転写ローラ53、分離ローラ54、2次転写ベルトテンションローラ55に掛け渡されて張架されている。2次転写ベルト駆動ローラ52は、駆動手段(図示せず)によって回転駆動されることで2次転写ベルト51を図中矢印R5方向に回転(周回移動)させる。2次転写ローラ53は、後述するように中間転写ベルト10から記録材Pにトナー像を転写させる。分離ローラ58は、2次転写ベルト51から記録材Pを曲率分離させる。2次転写ベルトテンションローラ55は、所定の力で2次転写ベルト51の内周面側から外周面側に向けて加圧され、2次転写ベルト51が弛まないように2次転写ベルト51にテンションを付与する。2次転写ベルト51は、2次転写ニップN2に搬送された記録材Pを中間転写ベルト10との間で挟持して搬送する。2次転写ベルト51は、一定の厚さのフィルム状の無端ベルトであり、ポリイミド、ポリアミドなどの樹脂やそれらのアロイにカーボンブラックなどの帯電防止剤を適量含有させた材料で形成したものを用いることができる。2次転写ベルト51は、表面抵抗率が1×10〜1×1013Ω/□となるように形成される。また、2次転写ベルト51としては、その厚さが0.04〜0.1mmとされる。
2次転写ローラ53は、2次転写ベルト51及び中間転写ベルト10を挟み込むようにバックアップローラ13に当接して、2次転写ベルト51と中間転写ベルト10とが接触する2次転写ニップ(2次転写部)N2を形成する。2次転写ローラ53には、2次転写電源(高圧電源)70により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である2次転写バイアス(例えば+1500V)が印加される。これにより、2次転写ニップN2に電界が形成され、中間転写ベルト10上のトナー像が記録材P上に移動して2次転写される。
2次転写ベルト51には、記録材Pに転写されない濃度検査用のトナー像や色ずれ検査用のトナー像が転写される。本実施例では、2次転写ベルトユニット50には、2次転写ベルト51へ転写されたトナー像を除去するために、2次転写ベルトクリーニング手段としての2次転写ベルトクリーニング装置60が設けられている。
2次転写ベルトクリーニング装置60は、2次転写ベルト51の外周面(トナー像を担持する面)側に、第3のクリーニング部材としての第3のクリーニングローラ61を有する。第3のクリーニングローラ61は、2次転写ベルト51を介して2次転写ベルト駆動ローラ52に対向して配置されている。本実施例では、第3のクリーニングローラ61は、中間転写ベルト10の回転に伴って従動して図中矢印R6方向に回転する。ただし、第3のクリーニングローラ61が駆動源によって回転駆動されるようになっていてもよい。第3のクリーニングローラ61は、2次転写ベルト51を挟み込むように2次転写ベルト駆動ローラ52に当接して、第3のクリーニングローラ61と2次転写ベルト51とが接触する第3のクリーニングニップ(第3のクリーニング部)CL3を形成する。本実施例では、2次転写ベルト駆動ローラ52が第3の対向部材として機能する。
また、2次転写ベルトクリーニング装置60は、第3のクリーニングローラ61の表面に当接する第3の掻き取り部材としての第3のスクレーパ62を有する。第3のスクレーパ62としては、第1のスクレーパ43と同様のものを用いることができる。
また、2次転写ベルトクリーニング装置60は、第3のクリーニングローラ61、第3のスクレーパ62を収容する2次転写ベルトクリーニング容器614有する。2次転写ベルトクリーニング容器64は、図示しない管路を介して図示しない液体現像剤の回収装置に接続されている。
本実施例では、第3のクリーニングローラ61は、金属製(例えばステンレス製)のローラで構成されている。また、本実施例では、2次転写ベルト駆動ローラ52は、金属製の芯金の周りにウレタンゴムで形成された弾性層が被覆された弾性ローラで構成されている。2次転写ベルト駆動ローラ52の金属部分は電気的に接地されている。2次転写ベルト駆動ローラ52の弾性層の厚さは0.01mm〜0.1mmとされる。
そして、第3のクリーニングローラ61には、第3のクリーニング電源(高圧電源)63により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である第3のクリーニングバイアス(例えば+1500V)が印加される。これにより、第3のクリーニングニップCL3に電界が形成される。2次転写ベルト51上のトナーは、2次転写ベルト51が第3のクリーニングニップCL3を通過することで、第3のクリーニングローラ61に静電的に回収される。このとき、2次転写ベルト51上のキャリア液の一部も第3のクリーニングローラ61上に付着する。第3のクリーニングローラ61に回収されたトナーは、第3のスクレーパ62によってキャリア液と共に第3のクリーニングローラ61の表面から掻き取られる。第3のスクレーパ62によって掻きとられたトナー及びキャリア液は、重力によって2次転写ベルトクリーニング容器64へと落下し、図示しない回収装置へと回収される。このようにして、2次転写ベルト51に転写されたトナー像は、第3のクリーニングローラ61により2次転写ベルト51から除去される。
ここで、中間転写ベルト10と同様に、2次転写ベルト51にも紙粉が付着する場合がある。2次転写ベルト51に付着した紙粉のうち、トナーの正規の帯電極性と同極性である負極性に帯電した紙粉は、2次転写ベルト51が第3のクリーニングニップCL3を通過することで、トナーと共に第3のクリーニングローラ61によって静電的に回収される。一方、2次転写ベルト51に付着した紙粉のうち、トナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性に帯電した紙粉は、第3のクリーニングローラ61によっては回収されずに、第3のクリーニングニップCL3を通過する。そして、この第3のクリーニングニップCL3を通過した紙粉は、2次転写ベルト51が2次転写ニップN2を通過することで、次のようにして2次転写ベルト51から除去される。つまり、2次転写ニップN2に形成された電界により、中間転写ベルト10又は2次転写ニップN2を通過する記録材Pの裏面(トナー像が転写される面とは反対側の面)に転写されることで、2次転写ベルト51から除去される。
また、非帯電性の紙粉は、第3のクリーニングニップCL3において、2次転写ベルト51に付着しているもののうち略半分が第3のクリーニングローラ61に付着し、他の略半分が2次転写ベルト51上に残る。また、2次転写ニップN2において、2次転写ベルト51に付着しているもののうち略半分が中間転写ベルト10又は記録材Pの裏面に付着し、他の略半分が2次転写ベルト51上に残る。このようにして、非帯電性の紙粉も十分に回収される。
実施例1のように2次転写部材としての2次転写ローラ7からブレード80によってトナーを掻き取る構成では、2次転写ローラ7とブレード80との間に紙粉が挟まり、トナーがブレード80をすり抜けることがある。これに対して、本実施例のように2次転写部材として2次転写ベルト51を用い、該2次転写ベルト51上のトナーを静電的に回収することで、実施例1の構成と比べて、2次転写手段に転写されたトナーのクリーニング性が向上する。
以上のように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られると共に、2次転写手段に転写されたトナーのクリーニング性が向上する。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1、2の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1、2の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、画像形成装置100は、実施例2と同様に、2次転写手段として2次転写ベルトユニット50を有する。本実施例の画像形成装置100は、2次転写ベルトユニット50の2次転写ベルトクリーニング装置60が、後述する第4のクリーニングローラ65を有する点が実施例2の画像形成装置100と異なる。
図6は、本実施例における2次転写ベルトユニット50の概略断面図(2次転写ベルト51の張架ローラの回転軸線方向と略直交する断面)である。
本実施例では、2次転写ベルトクリーニング装置60は、実施例2の構成に加えて、2次転写ベルト51の外周面(トナー像を担持する面)側に、第4のクリーニング部材としての第4のクリーニングローラ65を有する。第4のクリーニングローラ65は、2次転写ベルト51の回転方向(移動方向、搬送方向)において、テンションローラ55より下流かつ第3のクリーニングローラ61より上流に配置されている。つまり、2次転写ベルト51の回転方向において、第4のクリーニングローラ65は第3のクリーニングローラ61より上流に配置され、第3のクリーニングローラ61は第4のクリーニングローラ65より下流(2次転写ニップN2より上流)に配置されている。第4のクリーニングローラ65としては、第1のクリーニングローラ42と同様のものを用いることができる。
また、本実施例では、2次転写ベルトクリーニング装置60は、2次転写ベルト51の内周面(裏面)側に、第4の対向部材としての第4の対向ローラ66を有する。第4の対向ローラ66は、2次転写ベルト51を介して第4のクリーニングローラ65に対向して配置されている。第4のクリーニングローラ65は、2次転写ベルト51を挟み込むように第4の対向ローラ66に当接して、第4のクリーニングローラ65と2次転写ベルト51とが接触する第4のクリーニングニップ(第4のクリーニング部)CL4を形成する。第4の対向ローラ66としては、第1の対向ローラ41と同様のものを用いることができる。なお、第4の対向ローラ66の金属部分は電気的に接地されている。
本実施例では、第4のクリーニングローラ65は、2次転写ベルト51の回転に伴って従動して図中矢印R6方向に回転する。また、本実施例では、第4の対向ローラ66は、2次転写ベルト51の回転に伴って従動して回転する。ただし、例えば、第4のクリーニングローラ66が駆動源によって回転駆動されるようになっていてもよい。
また、本実施例では、2次転写ベルトクリーニング装置60は、第4のクリーニングローラ65の表面に当接する第4の掻き取り部材としての第4のスクレーパ67を有する。第4のスクレーパ67としては、第1のスクレーパ43と同様のものを用いることができる。
本実施例では、2次転写ニップN2を通過した2次転写ベルト51は、第3のクリーニングニップCL3を通過する前に第4のクリーニングニップCL4へと侵入する。そして、本実施例では、第4のクリーニングローラ65には、第4のクリーニング電源(高圧電源)68により、トナーの正規の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)の直流電圧である第4のクリーニングバイアス(例えば−1000V)が印加される。これにより、第4のクリーニングニップに電界が形成される。
本実施例では、2次転写ベルト51に付着した紙粉のうち、トナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性に帯電した紙粉は、2次転写ベルト51が第4のクリーニングニップCL4を通過することで、第4のクリーニングローラ65に静電的に回収される。このとき、2次転写ベルト51上のキャリア液の一部も第4のクリーニングローラ65上に付着する。第4のクリーニングローラ65に静電的に回収された紙粉は、第4のスクレーパ67によってキャリア液と共に第4のクリーニングローラ65の表面から掻き取られる。第4のスクレーパ67によって掻き取られた紙粉及びキャリア液は、重力によってクリーニング容器64へと落下し、図示しない回収装置へと回収される。また、非帯電性の紙粉は、第4のクリーニングニップCL4において、中間転写ベルト10に付着しているもののうち略半分が第4のクリーニングローラ64に付着し、他の略半分が2次転写ベルト51上に残る。なお、第3のクリーニングローラ61の作用は実施例2と同様である。
本実施例のように、第4のクリーニングローラ65を設けることで、第3のクリーニングニップCL3に到達する紙粉の量を減らすことができる。これにより、第3のクリーニングローラ61と2次転写ベルト51との間に紙粉が挟まり、トナーが第3のクリーニングローラ61すり抜ける確率を低減することができる。そのため、本実施例によれば、実施例2よりも更に2次転写手段に転写されたトナーのクリーニング性が向上する。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1、2と同様の効果が得られると共に、2次転写手段に転写されたトナーのクリーニング性が更に向上する。また、2次転写ベルト51に付着した紙粉が中間転写ベルト10に付着することを抑制して、ベルトクリーニング装置40の紙粉除去の負荷を軽減することができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、中間転写体は無端状のベルトで形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、中間転写体は例えば枠体にフィルムが張設されて構成されたドラム状のものなどであってもよい。
また、上述の実施例では、クリーニングローラの対向部材はローラ状の部材とされていたが、本発明はこれに限定されるものではない。対向部材は、例えば、パッド状、シート状、あるいはブラシ状の部材などの、クリーニングローラとの間でベルトを挟み込むと共にベルトの移動に伴ってベルトの内周面を摺擦する部材であってもよい。
また、上述の実施例では、トナー像の形成、及び転写に係る主要部のみを説明したが、本発明は必要な機器、装備、筐体構造、等を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機など、種々の形態で実施可能である。
1 感光ドラム
10 中間転写ベルト
40 ベルトクリーニング装置
42 第1のクリーニングローラ
45 第2のクリーニングローラ
50 2次転写ベルトユニット
60 2次転写ベルトクリーニング装置
61 第3のクリーニングローラ
65 第4のクリーニングローラ

Claims (11)

  1. トナーとキャリア液とを含む液体現像剤を用いて形成された画像を担持する像担持体と、
    1次転写部で前記像担持体から前記画像が1次転写される回転可能な中間転写体と、
    2次転写部で前記中間転写体から記録材に前記画像を転写させる2次転写手段と、
    前記中間転写体の回転方向において前記2次転写部より下流かつ前記1次転写部より上流の第1のクリーニング部で前記中間転写体の外周面に当接する第1のクリーニングローラと、
    前記第1のクリーニングローラに第1の極性の電圧を印加する第1の電源と、
    前記中間転写体の回転方向において前記第1のクリーニング部より下流かつ前記1次転写部より上流の第2のクリーニング部で前記中間転写体の外周面に当接する第2のクリーニングローラと、
    前記第2のクリーニングローラに前記第1の極性とは逆極性である第2の極性の電圧を印加する第2の電源と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体は、無端状のベルトで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写体を介して前記第1のクリーニングローラに対向して配置された第1の対向部材と、前記中間転写体を介して前記第2のクリーニングローラに対向して配置された第2の対向部材と、を有し、前記第1のクリーニングローラは前記中間転写体を介して前記第1の対向部材に当接し、前記第2のクリーニングローラは前記中間転写体を介して前記第2の対向部材に当接することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記2次転写手段は、前記中間転写体に当接して前記2次転写部を形成する回転可能な2次転写部材を備えており、
    第3のクリーニング部で前記2次転写部材の外周面に当接する第3のクリーニングローラと、
    前記第3のクリーニングローラに前記トナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧を印加する第3の電源と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記2次転写部材は、無端状のベルトで形成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記2次転写部材を介して前記第3のクリーニングローラに対向して配置された第3の対向部材を有し、前記第3のクリーニングローラは前記2次転写部材を介して前記第3の対向部材に当接することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 第4のクリーニング部で前記2次転写部材の外周面に当接する第4のクリーニングローラと、
    前記第4のクリーニングローラに前記トナーの正規の帯電極性と同極性の電圧を印加する第4の電源と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記2次転写部材の回転方向において、前記第3のクリーニング部は前記第4のクリーニング部より下流かつ前記2次転写部より上流に位置し、前記第4のクリーニング部は前記2次転写部より下流かつ前記第3のクリーニング部より上流に位置することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記2次転写部材は、無端状のベルトで形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記2次転写部材を介して前記第3のクリーニングローラに対向して配置された第3の対向部材と、前記2次転写部材を介して前記第4のクリーニングローラに対向して配置された第4の対向部材と、を有し、前記第3のクリーニングローラは前記2次転写部材を介して前記第3の対向部材に当接し、前記第4のクリーニングローラは前記2次転写部材を介して前記第4の対向部材に当接することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1の極性はトナーの正規の帯電極性とは逆極性であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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