JP2019210822A - 内燃機関 - Google Patents

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恭弘 樋口
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Abstract

【課題】ブローバイガス還元装置乃至内燃機関における構造の複雑化及びコストの増大を回避できるとともに、オイル消費量の増加を抑制できる内燃機関を提供する。【解決手段】内燃機関100は、燃焼室と、ブローバイガス還元装置と、オイルパン6と、オイルパン冷却部60と、を備える。燃焼室の内部で燃料が燃焼する。ブローバイガス還元装置は、燃焼室から漏れ出したブローバイガスを吸気へ還元する。オイルパン6は、内燃機関100の各部を潤滑する潤滑油を貯留する。オイルパン冷却部60は、オイルパン6内に配置され、オイルパン6により貯留される潤滑油を冷却する。【選択図】図4

Description

本発明は、ブローバイガスを吸気へ還元するブローバイガス還元装置を備える内燃機関に関する。
従来から、内燃機関の燃焼室から出たブローバイガスを吸気へ還元させ、排気エミッションの低減を図るためのブローバイガス還元装置が知られている。特許文献1及び2は、この種のブローバイガス還元装置を開示する。
特許文献1のブローバイガス還元装置は、内燃機関のクランクケースからのブローバイガスを吸気に還元するPCV通路に設けられたPCVバルブを介して、吸気通路に還元させるブローバイガスの流量を制御する構成となっている。
特許文献2は、ブローバイガスに含まれるエンジンオイルを分離するオイル分離器と、ブローバイガスフィルタと、をブローバイガス還元装置に設ける構成を提案している。
特開2009−216051号公報 実開平4−59321号公報
上記特許文献1の構成においては、ブローバイガスの流れに伴って、気体又はミスト状のオイルが吸気へ還元されてしまい、オイルの消費量の増大に繋がる。
特許文献2の構成は、ブローバイガスからオイルを分離するために、オイル分離器、ブローバイガスフィルタ等の装置を別途に設ける必要があって、構造が複雑になるとともに、コストが増大してしまう。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ブローバイガス還元装置乃至内燃機関における構造の複雑化及びコストの増大を回避できるとともに、オイル消費量の増加を抑制できる内燃機関を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の内燃機関が提供される。即ち、この内燃機関は、燃焼室と、ブローバイガス還元装置と、オイルパンと、オイルパン冷却部と、を備える。前記燃焼室の内部で燃料が燃焼する。前記ブローバイガス還元装置は、前記燃焼室から漏れ出したブローバイガスを吸気へ還元する。前記オイルパンは、内燃機関の各部を潤滑するオイルを貯留する。前記オイルパン冷却部は、前記オイルパン内に配置され、前記オイルパンにより貯留されるオイルを冷却する。
これにより、オイルパン内のオイルを冷却することで、オイルミストの発生を抑制でき、ブローバイガスに含まれるオイルの量を削減することができる。従って、オイルをブローバイガスから分離するための装置を別途に設ける必要がなく、ブローバイガスの還元によるオイルの無駄な消費を回避することができる。
前記の内燃機関において、前記オイルパン冷却部は、冷却水が通る冷却水経路の一部から構成されることが好ましい。
これにより、簡素な構成でオイルパン冷却部を構成することができる。
前記の内燃機関においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この内燃機関は、油温センサと、冷却水バルブと、を備える。前記油温センサは、前記オイルパンにより貯留されるオイルの温度を検出する。前記冷却水バルブは、前記冷却水経路に配置される。前記冷却水バルブの開度は、前記油温センサの検出結果に基づいて制御される。
これにより、高い温度のオイルを素早く冷却することができるとともに、オイルの温度が過度に低下することを回避できる。
前記の内燃機関においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この内燃機関は、気化装置と、第1冷却水配管及び第2冷却水配管と、を備える。前記気化装置は、液化状態の燃料ガスを気化させる。前記第1冷却水配管及び第2冷却水配管は、前記気化装置と前記オイルパン冷却部との間で冷却水を循環する冷却水経路を構成する。前記気化装置には、当該気化装置を加温するための気化装置冷却水経路が形成される。前記第1冷却水配管は、前記気化装置冷却水経路の冷却水出口と前記オイルパン冷却部の冷却水入口とを接続する。前記第2冷却水配管は、前記オイルパン冷却部の冷却水出口と前記気化装置冷却水経路の冷却水入口とを接続する。
これにより、簡単な構成で、オイルパン内のオイルの冷却及び気化装置の加温を実現することができる。
前記の内燃機関において、前記気化装置は、前記オイルパン冷却部の前記冷却水出口より上方に設けられていることが好ましい。
これにより、冷却水の温度差によって、冷却水ポンプを設けずに、冷却水を気化装置とオイルパン冷却部との間に循環させることができる。
前記の内燃機関においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、内燃機関は、吸気クーラを備える。前記吸気クーラは、前記吸気を冷却する。前記吸気クーラは、前記第2冷却水配管の中途部に設けられている。前記第2冷却水配管は、第3冷却水配管と第4冷却水配管とを備える。前記第3冷却水配管は、前記気化装置冷却水経路の冷却水出口と前記吸気クーラの冷却水入口とを接続する。前記第4冷却水配管は、前記吸気クーラの冷却水出口と前記オイルパン冷却部の冷却水入口とを接続する。
これにより、吸気を効率良く冷却することができ、吸気の充填効率を高めることができるとともに、冷却水による冷却効果を効率的に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の構成を示す模式図。 内燃機関の構成を示す背面図。 内燃機関の構成を示す断面図。 内燃機関の冷却水循環システムを示す模式図。 変形例の内燃機関の冷却水循環システムを示す模式図。 第2実施形態の内燃機関の構成を示す模式図。 第2実施形態の内燃機関の構成を示す断面図。 第3実施形態の内燃機関の構成を示す模式図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関100の構成を示す模式図である。図2は、内燃機関100の構成を示す背面図である。図3は、内燃機関100の構成を示す断面斜視図である。
図1に示す内燃機関100は、ガスを燃料とするガスエンジンであって、複数(例えば4つ)の気筒を有する直列4気筒エンジンとして構成されている。当該内燃機関100の燃料として用いるガスは特に限定されず、例えば、プロパンガス等を挙げることができる。
初めに、吸気及び排気の流れに着目しながら、本実施形態の内燃機関100の構成について説明する。図1等に示すように、この内燃機関100は、吸気部1と、シリンダ70と、排気部2と、燃料ガス供給部3と、を主要な構成として備えている。
吸気部1は、外部から空気を吸入する。吸気部1は、吸気管11と、スロットル弁12と、吸気マニホールド13と、過給機14と、を備える。吸気管11は吸気通路を構成しており、外部から吸入された空気を内部に流すことができる。
スロットル弁12は、吸気通路の途中部に配置されている。スロットル弁12は、その開度を図略の制御装置からの制御指令に従って変更することにより、吸気通路の断面積を変化させる。これにより、スロットル弁12を介して吸気マニホールド13へ供給する空気量を調整することができる。
吸気マニホールド13は、吸気が流れる方向において、吸気管11の下流側端部に接続されている。吸気マニホールド13は、吸気管11を介して供給された空気をシリンダ数に応じて分配し、それぞれのシリンダの燃焼室10へ供給することができる。
それぞれのシリンダ70には、燃焼室10が形成されている。各シリンダ70の燃焼室10には、燃料ガス供給部3から供給される気体の燃料ガスが分配されて導かれる。なお、燃料ガス供給部3の構成の詳細は後述する。
燃焼室10では、気体の燃料ガスと、吸気マニホールド13から供給された空気と、が混合された混合ガスが圧縮され、適宜のタイミングで、適宜の方法(例えば、点火プラグによる点火)により着火される。シリンダ70にはピストン71(図3)が配置されており、このピストン71は、燃焼室10での爆発により得られる推進力によって運動する。こうして得られた動力は、図略のクランク軸等を介して、動力下流側の適宜の装置へ伝達される。
過給機14は、図1に示すように、タービン15と、シャフト16と、コンプレッサ17と、を備える。コンプレッサ17は、シャフト16を介してタービン15と連結されている。このように、排気ガスを利用して回転するタービン15の回転に伴って、コンプレッサ17が回転することにより、図略のエアクリーナによって浄化された空気が圧縮され強制的に吸入される。
排気部2は、燃焼室10内に発生する排気ガスを外部に排出する。この排気部2は、排気管21と、排気マニホールド22と、排気ガス浄化装置23と、を備えている。排気管21は排気ガス通路を構成しており、その内部には、燃焼室10から排出された排気ガスを流すことができる。
排気マニホールド22は、排気ガスが流れる方向において、排気管21の上流側端部に接続されている。排気マニホールド22は、各燃焼室10で発生した排気ガスをまとめて排気管21へ導く。
排気ガス浄化装置23は、排気管21の出口側に設けられている。排気ガス浄化装置23は、排気ガス内に含まれるNOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)等の有害成分及び粒子状物質を除去することによって、排気ガスを浄化する。
燃料ガス供給部3は、燃料ガス供給管31と、燃料ガスタンク32と、気化装置33と、燃料ガスバルブ34と、を備えている。
燃料ガス供給管31は、燃料ガスタンク32から燃焼室10へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給通路を構成している。この燃料ガス供給通路の途中部に、燃料ガスが流れる方向の上流側から順に、気化装置33と、燃料ガスバルブ34と、が配置されている。
燃料ガスタンク32は、液化状態の燃料ガスを貯留する。燃料ガスタンク32は、燃料ガスが流れる方向で、燃料ガス供給管31の上流側端部に接続している。燃料ガスタンク32に貯蔵された液化状態の燃料ガスは、図略のポンプ等によって気化装置33に供給される。
気化装置33は、例えば水温式ベーパライザとして構成され、燃料ガスタンク32から供給された液化状態の燃料ガスを気化させる。具体的に説明すると、気化装置33に供給された液化状態の燃料ガスは、減圧されるとともに、冷却水等の熱媒体との間で熱交換が行われる。これにより、燃料ガスを気化させることができる。
気化装置33には、図3及び図4に示すように、当該気化装置33を加熱するための気化装置加熱部4が設けられている。図4に示すように、気化装置加熱部4は、当該気化装置33のケース内に形成された加熱経路(気化装置冷却水経路)41を備え、当該加熱経路41に冷却水が流れることによって、気化装置33を加熱する。なお、加熱経路41は、気化装置33のケース内に形成する構成に限定せず、気化装置33を効率的に加熱できれば、気化装置33とは別途に形成されても良い。
続いて、内燃機関100の基本的な構造について説明する。内燃機関100の本体110は、図2に示すように、主として、下から順に配置された、オイルパン6と、シリンダブロック7と、シリンダヘッド8と、ヘッドカバー80と、から構成されている。
オイルパン6は、内燃機関100を潤滑する潤滑油(オイル)を貯留する容器であって、内燃機関100の下部に設けられている。オイルパン6は、上部が開放された容器状に形成され、内部の貯留空間とシリンダブロック7とが連通されている。これにより、シリンダブロック7内に配置された各部を潤滑した潤滑油がオイルパン6に容易に戻ることができる。
オイルパン6に貯留される潤滑油は、内燃機関100に設けられた図略の潤滑油ポンプにより吸入された後に内燃機関100の各部に供給され、当該内燃機関100を潤滑した後、オイルパン6に戻され貯留される。
シリンダブロック7には、オイルパン6の上側に取り付けられている。シリンダブロック7には、クランク軸等を収容するための穴、及び、ピストン71を収容するシリンダ70が複数形成されている。
シリンダヘッド8は、シリンダブロック7の上側に取り付けられている。シリンダヘッド8は、シリンダブロック7とともに前述の燃焼室10を構成している。シリンダヘッド8には、燃料の噴射を行うインジェクタ81が取り付けられている。
ヘッドカバー80は、シリンダヘッド8の上側に設けられ、その内部には、前述のスロットル弁12及び排気弁を動作させための図略のプッシュロッド及びロッカーアーム等からなる動弁機構が収容されている。
ヘッドカバー80の上部には、シリンダブロック7の内部に漏れ出したブローバイガスを逃がすためのブリーザ51が設けられている。ブリーザ51は、ヘッドカバー80と一体的に形成され、ブローバイガスを逃がすことによって、シリンダブロック7内部の圧力と外気圧力との均衡を維持する。なお、当該ブリーザ51は、ヘッドカバーとは別途に設けられても良い。
燃焼室10からシリンダブロック7内に漏れ出したブローバイガスは、図3の太線に示すように、シリンダヘッド8及びヘッドカバー80を介してブリーザ51内に流れ、又は、オイルパン6内の貯留空間を通過したあと、シリンダブロック7、シリンダヘッド8、ヘッドカバー80を介してブリーザ51内に流れる。
ブリーザ51は、ブローバイガス内に含まれる潤滑油成分を分離して、ブローバイガスを排出するとともに、分離した潤滑油成分をシリンダブロック7内に戻すように構成されている。
本実施形態の内燃機関100において、ブリーザ51から逃がしたブローバイガスを吸気マニホールド13へ還元させている。即ち、本実施形態の内燃機関100は、ブリーザ51を含むブローバイガス還元装置5を更に備える。
ブローバイガス還元装置5は、前記ブリーザ51の他に、図1に示すように、ブローバイガスバルブ52と、ブローバイガス還元管53と、を備える。
ブローバイガスバルブ52は、ブリーザ51に接続され、その開度が調節可能に構成されている。ブローバイガスバルブ52は、図略の制御装置からの制御指令に従って開度を変更することにより、ブローバイガス通路の断面積を変化させることによって、吸気へ還元するブローバイガスの流量を調整する。
ブローバイガス還元管53は、ブローバイガスバルブ52と吸気マニホールド13とを接続する。ブローバイガス還元管53は、ブリーザ51から排出したブローバイガスを吸気マニホールド13へ案内する。
上記で説明したように、ブローバイガスは、オイルパン6等の内部空間を通過した後、ブローバイガス還元装置5を介して吸気へ還元されているため、熱によってミスト化された潤滑油が当該ブローバイガスに乗って吸気へ還元されてしまう。これにより、潤滑油の消費量が増大するとともに、燃焼室10にアッシュが生成する原因となる。
この点、本実施形態の内燃機関100のオイルパン6は、オイルパン冷却部60と、潤滑油温度センサ(油温センサ)61と、を更に備えている。
オイルパン冷却部60は、図3に示すように、オイルパン6の下部に設けられ、オイルパン6へ冷却水を循環させる冷却水経路9の一部として構成されている。オイルパン冷却部60の内部に冷却水を通過させることで、オイルパン6内に貯留される潤滑油を冷却する。これにより、潤滑油の粘度を向上させることで、潤滑油のミスト化を抑制する。よって、ブローバイガスに含まれる潤滑油成分を低減することで、潤滑油の無駄な消費を回避できる。
潤滑油温度センサ61は、オイルパン6の内部に挿入され、オイルパン6に貯留される潤滑油の温度を検出する。この潤滑油温度センサ61の検出結果に基づいて、図略の制御装置は、後述の冷却水バルブ94の開度を調整することで、オイルパン冷却部60へ供給する冷却水の流量を制御する。
続いて、本実施形態の内燃機関100の冷却水循環システムについて説明する。内燃機関100は、図4に示すように、冷却水ポンプ101と、冷却水コントロールバルブ102と、ラジエータ103と、を備える。
冷却水ポンプ101は、本体110のシリンダヘッド8等に形成された冷却ジャケット(図略)等へ冷却水を供給する。冷却水コントロールバルブ102は、状況に応じて開閉することで、内燃機関100を冷却して排出されてきた冷却水の流れを、冷却水ポンプ101側、ラジエータ103側の何れかへ切り換えることができる。ラジエータ103は、内燃機関100の冷却水を冷却する装置であって、冷却ファン104(図2)の近傍に設けられている。
上記冷却水経路9は、図4に示すように、第1導管91と、オイルパン冷却部60と、第2導管92と、加熱経路41と、第3導管93と、から構成されている。冷却水経路9は、冷却水ポンプ101から供給された冷却水が、オイルパン6のオイルパン冷却部60及び気化装置33の気化装置加熱部4を、この順で通過するように案内する。冷却水経路9は、気化装置加熱部4を通過した冷却水を、別の経路で本体110を冷却して排出された冷却水と合流するように案内する。
第1導管91は、冷却水ポンプ101と、オイルパン冷却部60の冷却水入口60aと、を連通し、冷却水ポンプ101から供給された冷却水をオイルパン冷却部60へ案内する。
第2導管92は、オイルパン冷却部60の冷却水出口60bと、気化装置加熱部4の冷却水入口4aと、を連通し、オイルパン6内の潤滑油を冷却することによって加熱された冷却水を、気化装置33の加熱に供給するように気化装置加熱部4へ案内する。
第3導管93は、気化装置加熱部4を加熱することによって冷却された冷却水を、本体110を冷却した冷却水と合流するように案内する。なお、第3導管93は、気化装置加熱部4からの冷却水を、本体110の冷却に直接供給するように案内しても良い。
第1導管91には、冷却水バルブ94が設けられている。冷却水バルブ94は、例えば、電磁弁から構成される。冷却水バルブ94は、潤滑油温度センサ61の検出結果に基づいて、その開度が制御される。即ち、潤滑油の温度が高い場合に、冷却水バルブ94の開度を増加させ、又は全開させることで、潤滑油を素早く冷却することができる。一方、潤滑油の温度が相対的に低い場合、冷却水バルブ94の開度を減少させ、又は全閉させることで、潤滑油の過度な冷却を回避できる。なお、冷却水バルブ94は、第2導管92及び第3導管93の何れかに設けられても良い。
このように、オイルパン6に貯留される潤滑油を効率良く冷却することができる。そして、潤滑油の熱を吸収した冷却水を気化装置33の気化装置加熱部4に供給することで、気化装置33を好適に加熱することができる。即ち、簡単な構成で、潤滑油の冷却及び気化装置33の加熱を実現できる。
以上に説明したように、本実施形態の内燃機関100は、燃焼室10と、ブローバイガス還元装置5と、オイルパン6と、オイルパン冷却部60と、を備える。燃焼室10の内部で燃料が燃焼する。ブローバイガス還元装置5は、燃焼室10から漏れ出したブローバイガスを吸気へ還元する。オイルパン6は、内燃機関100の各部を潤滑する潤滑油を貯留する。オイルパン冷却部60は、オイルパン6内に配置され、オイルパン6により貯留される潤滑油を冷却する。
これにより、オイルパン6内の潤滑油を冷却することで、潤滑油ミストの発生を抑制でき、ブローバイガスに含まれる潤滑油の量を削減することができる。従って、潤滑油をブローバイガスから分離するための装置を別途に設ける必要がなく、ブローバイガスの還元による潤滑油の無駄な消費を回避することができる。
また、本実施形態の内燃機関100におけるオイルパン冷却部60は、冷却水が通る冷却水経路9の一部から構成される。
これにより、簡素な構成でオイルパン冷却部60を構成することができる。
また、本実施形態の内燃機関100は、潤滑油温度センサ61と、冷却水バルブ94と、を備える。潤滑油温度センサ61は、オイルパン6により貯留される潤滑油の温度を検出する。冷却水バルブ94は、第1導管91に設けられている。冷却水バルブ94の開度は、潤滑油温度センサ61の検出結果に基づいて制御される。
これにより、高い温度の潤滑油を素早く冷却することができるとともに、潤滑油の温度が過度に低下することを回避できる。
次に、上記第1実施形態の変形例を説明する。図5は、変形例の内燃機関100xの冷却水循環システムを示す模式図である。なお、本変形例及び以後の実施形態の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図5に示す本変形例の内燃機関100xにおいて、冷却水経路9xは、冷却水ポンプ101から供給された冷却水が、オイルパン冷却部60を通過するように案内する。冷却水経路9xは、オイルパン冷却部60を通過した後の冷却水を、別の経路で本体110を冷却した冷却水と合流するように案内する。
この実施形態の内燃機関100xにおいては、気化装置33を加熱するための冷却水経路62は、冷却水経路9xとは別途に設けられている。冷却水経路62は、冷却水ポンプ101から供給された冷却水が、気化装置加熱部4を通過するように案内する。冷却水経路62は、気化装置加熱部4を通過した後の冷却水を、別の経路で本体110を冷却した冷却水、及び、冷却水経路9xにおいてオイルパン冷却部60を通過した冷却水と合流するように案内する。
この構成においても、オイルパン6に貯留される潤滑油を効率良く冷却することができ、潤滑油のミスト化を好適に抑制することができる。
次に、第2実施形態を説明する。図6は、第2実施形態の内燃機関100yの構成を示す模式図である。図7は、第2実施形態の内燃機関100yの構成を示す断面図である。
本実施形態の内燃機関100yにおいては、図6に示すように、本体110を冷却する冷却システムとは別途に、オイルパン6と気化装置33との間に循環する冷却水経路9yが形成されている。
冷却水経路9yは、図6に示すように、第1冷却水配管95と第2冷却水配管96とから構成され、気化装置33とオイルパン冷却部60との間に冷却水を循環させる。なお、冷却水経路9yは、気化装置33を加熱する冷却水の一部をオイルパン冷却部60に分流する分流経路として形成されても良い。
第1冷却水配管95は、気化装置加熱部4の冷却水出口4bと、オイルパン冷却部60の冷却水入口60aと、を接続する。第1冷却水配管95は、気化装置33を加熱することによって温度が低下した冷却水をオイルパン冷却部60へ案内する。
第2冷却水配管96は、オイルパン冷却部60の冷却水出口60bと、気化装置加熱部4の冷却水入口4aと、を接続する。第2冷却水配管96は、オイルパン6において、潤滑油を冷却することによって温度が上昇した冷却水を気化装置加熱部4へ案内する。
これにより、オイルパン6に貯留された潤滑油を冷却する冷却水の冷却装置を別途に設けなくても良いし、潤滑油を冷却した冷却水に含まれる熱を利用して気化装置33を加熱することができる。即ち、簡単な構成で、潤滑油の冷却及び気化装置33の加熱を実現できる。
本実施形態の内燃機関100yにおいて、気化装置33は、図7に示すように、オイルパン6より上側に配置されている。具体的には、気化装置33の気化装置加熱部4は、オイルパン6のオイルパン冷却部60より高い位置に配置されている。これにより、温度差による対流現象を利用することで、冷却水ポンプを設けずに、オイルパン冷却部60の冷却水出口60bから出る冷却水(温度が相対的に高い冷却水)を気化装置加熱部4に流入させることができる。即ち、この構成により、冷却水ポンプを要せずに、冷却水を気化装置加熱部4とオイルパン冷却部60との間に循環させることができる。
以上に説明したように、本実施形態の内燃機関100yは、気化装置33と、第1冷却水配管95と、第2冷却水配管96と、を備える。気化装置33は、液化状態の燃料ガスを気化させる。気化装置33が備える気化装置加熱部4には、当該気化装置33を加温するための加熱経路41が形成されている。第1冷却水配管95及び第2冷却水配管96は、気化装置33とオイルパン冷却部60との間で冷却水を循環する冷却水経路9yを構成する。第1冷却水配管95は、気化装置加熱部4(加熱経路41)の冷却水出口4bとオイルパン冷却部60の冷却水入口60aとを接続する。第2冷却水配管96は、オイルパン冷却部60の冷却水出口60bと気化装置加熱部4(加熱経路41)の冷却水入口4aとを接続する。
これにより、簡単な構成で、オイルパン6内の潤滑油の冷却及び気化装置33の加温を実現することができる。
また、本実施形態の内燃機関100の気化装置33は、オイルパン冷却部60の冷却水出口60bより上方に設けられている。
これにより、冷却水の温度差によって、冷却水ポンプを設けずに、冷却水を気化装置33の気化装置加熱部4とオイルパン冷却部60との間で循環させることができる。
次に、第3実施形態を説明する。図8は、第3実施形態の内燃機関100zの構成を示す模式図である。
図8に示す本実施形態の内燃機関100zにおいて、吸気部1は、吸気を冷却する吸気クーラ18を備えている。これにより、吸気を冷却して収縮させることによって、吸気の密度を高めることで吸気の供給効率を向上することができる。
吸気クーラ18は、例えば、図8に示す内管19及び外管20から構成することができる。吸気クーラ18の内管19の内部に吸気を通過させており、外管20と内管19との間に冷却水を通過させている。吸気クーラ18においては、吸気と冷却水とは互いに逆方向に流れている。これにより、吸気の冷却効果を向上することができる。
本実施形態の内燃機関100zにおいては、気化装置33とオイルパン6との間の冷却水経路9zに、吸気クーラ18が位置する。即ち、本実施形態の第1冷却水配管95zは、第3冷却水配管97と、第4冷却水配管98と、から構成されている。
第3冷却水配管97は、気化装置加熱部4の冷却水出口4bと、吸気クーラ18の冷却水入口18aと、を連通し、気化装置33を加熱することによって冷却された冷却水を吸気クーラ18へ案内する。
第4冷却水配管98は、吸気クーラ18の冷却水出口18bと、オイルパン冷却部60の冷却水入口60aと、を連通し、吸気クーラ18からの冷却水をオイルパン冷却部60へ案内する。
このように、液体燃料を気化するとき、大量の熱が奪われることによって冷却された冷却水を吸気クーラ18に供給することで、吸気を効率良く冷却することができ、吸気の充填効率を高めることができる。即ち、外気温度が高い場合において、吸気の密度が低いことによる出力の低下を回避できる。
そして、吸気を冷却した冷却水を、相対的に温度が高い潤滑油の冷却に供給することで、冷却水による冷却効果を効率的かつ十分に利用することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
第1冷却水配管95,95zに冷却水バルブを設けても良い。これにより、オイルパン6を冷却するために供給される冷却水の流量を適切にコントロールすることができる。
排気ガスの一部をEGRガスとして吸気側へ還流させるEGR装置を備えても良い。
内燃機関100,100x,100yには、吸気クーラを備えても良い。
内燃機関100xは、ガソリン等の液体燃料を燃料として用いるエンジンに構成されても良い。
内燃機関100において、気化装置33がオイルパン6より高い位置に設けられても良い。この場合、温度差により冷却水の対流現象を利用することで、現在使用する冷却水ポンプ101の容量を増加させる必要なく、オイルパン6内の潤滑油を冷却した冷却水を、気化装置33の気化装置加熱部4へ供給することができる。
5 ブローバイガス還元装置
6 オイルパン
10 燃焼室
60 オイルパン冷却部
100 内燃機関

Claims (6)

  1. 内部で燃料が燃焼する燃焼室と、
    前記燃焼室から漏れ出したブローバイガスを吸気へ還元するブローバイガス還元装置と、
    内燃機関の各部を潤滑するオイルを貯留するオイルパンと、
    前記オイルパン内に配置され、前記オイルパンにより貯留されるオイルを冷却するオイルパン冷却部と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関であって、
    前記オイルパン冷却部は、冷却水が通る冷却水経路の一部から構成されることを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項2に記載の内燃機関であって、
    前記オイルパンにより貯留されるオイルの温度を検出する油温センサと、
    前記冷却水経路に配置される冷却水バルブと、
    を備え、
    前記冷却水バルブの開度は、前記油温センサの検出結果に基づいて制御されることを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の内燃機関であって、
    液化状態の燃料ガスを気化させる気化装置と、
    前記気化装置と前記オイルパン冷却部との間で冷却水を循環する冷却水経路を構成する第1冷却水配管及び第2冷却水配管と、
    を備え、
    前記気化装置には、当該気化装置を加温するための気化装置冷却水経路が形成され、
    前記第1冷却水配管は、前記気化装置冷却水経路の冷却水出口と前記オイルパン冷却部の冷却水入口とを接続し、
    前記第2冷却水配管は、前記オイルパン冷却部の冷却水出口と前記気化装置冷却水経路の冷却水入口とを接続することを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項4に記載の内燃機関であって、
    前記気化装置は、前記オイルパン冷却部の前記冷却水出口より上方に設けられていることを特徴とする内燃機関。
  6. 請求項4又は5に記載の内燃機関であって、
    前記吸気を冷却する吸気クーラを備え、
    前記吸気クーラは、前記第2冷却水配管の中途部に設けられ、
    前記第2冷却水配管は、
    前記気化装置冷却水経路の冷却水出口と前記吸気クーラの冷却水入口とを接続する第3冷却水配管と、
    前記吸気クーラの冷却水出口と前記オイルパン冷却部の冷却水入口とを接続する第4冷却水配管と、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
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