JP2019210751A - コンクリート構造体の補強構造、及びコンクリート構造体の補強方法 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、コンクリート構造体を補強するための補強構造、及び補強方法に関する。ここで、「コンクリート構造体」とは、建設物を構成するコンクリート製(例えば、鉄筋コンクリート製、プレストレストコンクリート製)の部材を意味し、例えば、コンクリート製の梁材、柱材、壁材、床材等を含む概念である。また、「建設物」の具体的な構造や種類は任意であり、例えば、橋、トンネル等の土木建設物や、アパートやマンションの如き集合住宅、商業施設等の建築物等を含む概念である。以下、実施の形態では、コンクリート構造体が、既設橋の橋桁を構成するコンクリート製の梁材である場合について説明する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態1に係るコンクリート構造体の補強構造について説明する。この実施の形態1は、後述する補強材を非平坦なシート状に形成した形態である。
最初に、実施の形態1に係る補強構造10の構成と、この補強構造10が適用されるコンクリート構造体1の構成とについて説明する。
まず、コンクリート構造体1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るコンクリート構造体1を概念的に示す斜視図である(一部図示省略)。図2は、図1の正面図である。以下の説明では、図1のX方向をコンクリート構造体1の左右方向(−X方向をコンクリート構造体1の左方向、+X方向をコンクリート構造体1の右方向)、図1のY方向をコンクリート構造体1の前後方向(+Y方向をコンクリート構造体1の前方向、−Y方向をコンクリート構造体1の後方向)、図1のZ方向をコンクリート構造体1の上下方向(+Z方向をコンクリート構造体1の上方向、−Z方向をコンクリート構造体1の下方向)と称する。
次に、補強構造10の構成について説明する。図3は、図2の補強構造10の領域の拡大図である。補強構造10は、図1から図3に示すように、コンクリート構造体1の下端部及びその近傍に設けられており、溝部20、補強材30、及び硬化剤40を備えて構成されている。
溝部20は、補強材30及び硬化剤40を収容するための溝である。この溝部20は、コンクリート構造体1に相互に間隔を隔てて複数形成されており、具体的には、図3に示すように、コンクリート構造体1の下端部において上方に向けて凹状にそれぞれ形成されていると共に、コンクリート構造体1の長手方向(前後方向)の全長にわたってそれぞれ形成されている。
図4は、補強材30を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。補強材30は、コンクリート構造体1を補強するためのものであり、図3に示すように、各溝部20に埋設されている。
図3に戻り、硬化剤40は、当該硬化剤40の硬化によって補強材30をコンクリート構造体1に対して固定するためのものであり、図3に示すように、溝部20に充填されている。
続いて、コンクリート構造体1の補強方法について説明する。図5は、補強方法の第2形成工程を示す図であって、図3に対応する図である。図6は、補強方法の充填工程を示す図であって、図3に対応する図である。図3から図6に示すように、実施の形態1に係るコンクリート構造体1の補強方法は、第1形成工程、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程を含んでいる。
まず、第1形成工程について説明する。第1形成工程は、補強材30の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成する工程である。具体的には、まず、コンクリート構造体1が設置されている現場(又は工場)において、工場等で製造された複数のシート状且つすだれ状の補強材30を折り目30aが1つとなるようにそれぞれ折り返す。そして、上記折り返した補強材30を前後方向に沿って複数並設し、且つ隣接する補強材30同士の一部を重複させて接続することにより、図4に示す補強材30を形成する。
次に、第2形成工程について説明する。第2形成工程は、図5に示すように、第1形成工程の後(あるいは、第1形成工程の前)に、コンクリート構造体1に溝部20を形成する工程である。具体的には、コンクリート構造体1の下端部において溝部20が複数形成されるように、コンクリート構造体1の下方側から公知の切削器具(一例として、マルチカッタ)を用いてコンクリート構造体1の下側部分を切削することにより、形成する。
次いで、充填工程について説明する。充填工程は、図6に示すように、第2形成工程の後に、第2形成工程にて形成された各溝部20に硬化剤40を充填する工程である。具体的には、コンクリート構造体1の下方側から公知の充填器具を用いて各溝部20の内部に所定量の硬化剤40を注入することにより、充填する。ここで、「所定量」については、例えば、各溝部20に補強材30が埋設されている状態において、硬化剤40によって当該溝部20の内部空間のうち補強材30の収容空間以外の空間全体が満たされるように設定してもよい。あるいは、硬化剤40によって各溝部20の内部空間全体が満たされるように設定してもよい。この場合には、埋設工程において補強材30が埋設されることによって各溝部20の外部に出た硬化剤40を除去する必要がある。
続いて、埋設工程について説明する。埋設工程は、図3に示すように、充填工程の後に充填された硬化剤40が硬化する前において、第2形成工程にて形成された各溝部20に、第1形成工程にて形成された補強材30を埋設する工程である。具体的には、コンクリート構造体1の下方側から上記補強材30を持ち上げながら当該補強材30を上記各溝部20に嵌め込むことにより、埋設する。そして、上記硬化剤40が硬化した後に、コンクリート構造体1の補強が終了する。
このように実施の形態1によれば、溝部20に埋設される補強材30であって、コンクリート構造体1を補強するための補強材30と、溝部20に充填される硬化剤40であって、当該硬化剤40の硬化によって補強材30をコンクリート構造体1に対して固定するための硬化剤40と、を備え、補強材30全体を、非平坦なシート状に形成したので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材30における硬化剤40との接触面積を増大させることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことが可能となる。
次に、実施の形態2に係るコンクリート構造体の補強構造について説明する。この実施の形態2は、補強材を実施の形態1とは異なる非平坦なシート状に形成した形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態2に係る補強構造10の構成と、この補強構造10が適用されるコンクリート構造体1の構成とについて説明する。
まず、コンクリート構造体1の構成について説明する。実施の形態2に係るコンクリート構造体1は、実施の形態1に係るコンクリート構造体1と同様に構成されている。
次に、補強構造10の構成について説明する。図7は、実施の形態2に係るコンクリート構造体1を示す図であって、図3に対応する図である。図8は、補強材30を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。実施の形態2に係る補強構造10は、図7に示すように、実施の形態1に係る補強構造10とほぼ同様に構成されている。ただし、補強材30の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
補強材30は、当該補強材30全体が非平坦なシート状に形成されている。具体的には、図8に示すように、平坦なシート状の補強材30の一部が当該補強材30の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成されており、より具体的には、折り目30aが4つとなる折り返し状に形成されている。このような構成により、実施の形態1に係る補強材30と同様に、補強材30における硬化剤40との接触面積を増大させることができ、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることが可能となる。
次に、コンクリート構造体1の補強方法について説明する。実施の形態2に係る補強方法は、第1形成工程、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程を含んでいる。ただし、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程は、実施の形態1に係る第2形成工程、充填工程、及び埋設工程とそれぞれ略同様に行われるので、以下では、その説明を省略する。
このように実施の形態2によれば、補強材30全体を、非平坦なシート状に形成したので、実施の形態1の補強構造10と略同様に、補強材30における硬化剤40との接触面積を増大させることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことが可能となる。
次に、実施の形態3に係るコンクリート構造体の補強構造について説明する。この実施の形態3は、補強材を非平坦な板状に形成した形態である。ただし、この実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態3に係る補強構造10の構成と、この補強構造10が適用されるコンクリート構造体1の構成とについて説明する。
まず、コンクリート構造体1の構成について説明する。実施の形態3に係るコンクリート構造体1は、実施の形態2に係るコンクリート構造体1と同様に構成されている。
次に、補強構造10の構成について説明する。図9は、実施の形態3に係るコンクリート構造体1を示す図であって、図3に対応する図である。図10は、補強材30を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。実施の形態3に係る補強構造10は、図9に示すように、実施の形態2に係る補強構造10とほぼ同様に構成されている。ただし、補強材30の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
補強材30は、当該補強材30全体が非平坦な板状に形成されており、具体的には、図9、図10に示すように、補強材本体31及び付着部33を備えている。
次に、コンクリート構造体1の補強方法について説明する。実施の形態3に係る補強方法は、第1形成工程、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程を含んでいる。ただし、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程は、実施の形態2に係る第2形成工程、充填工程、及び埋設工程とそれぞれ略同様に行われるので、以下では、その説明を省略する。
また、この他にも、実施の形態3に係る補強構造10は、任意の構造にて構成可能である。
このように実施の形態3によれば、補強材30全体を、非平坦な板状に形成したので、補強材30表面の凹凸による機械的結合による投錨効果を高めることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことが可能となる。
続いて、本件出願人が行った各種の試験結果について説明する。ここでは、補強構造10を有するコンクリート構造体1の付着試験及び曲げ試験の試験結果について説明する。
最初に、付着試験及び曲げ試験の試験対象について説明する。図12は、試験体の特性を示す図である。図12に示すように、この試験対象は、エポキシ系接着剤のみを含む硬化剤を備えた試験体と、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む硬化剤を備えた試験体との2つの種類に分けられる。さらに、エポキシ系接着剤のみを含む硬化剤を備えた試験体は、補強材の構成が異なる5つの種類に分けられる(以下、「試験体A1」、「試験体A2」、「試験体A3」、「試験体A4」、「試験体A5」と称する)。また、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む硬化剤を備えた試験体は、補強材の構成が異なる2つの種類に分けられる(以下、「試験体B1」、「試験体B2」と称する)。
次に、付着試験について説明する。ここで、「付着試験」とは、補強材と硬化剤との付着強度を測定するための試験である。この付着試験の試験方法については任意であるが、例えば、各試験体を公知の固定器具で固定した状態で、公知の引張試験装置を用いて各試験体の補強材を当該補強材に接続された接続部材を介して引張る。そして、このときの引張試験装置の荷重値を測定し、当該測定した荷重値のうち最大の荷重値を付着強度として特定する。
次に、曲げ試験について説明する。ここで、「曲げ試験」とは、コンクリート構造体の曲げ強度を測定するための試験である。この曲げ試験の試験方法については任意であるが、例えば、各試験体(ただし、試験体A5、試験体B2を除く)を公知の固定器具で単純支持した状態で、公知の載荷装置を用いて各試験体に対して下方に向けて荷重を加える。そして、このときの載荷装置の荷重値を測定し、当該測定した荷重値のうち最大の荷重値を曲げ強度として特定する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態1〜3に示した構成は、相互に組み合わせることができる。例えば、実施の形態1に係る補強構造10に、実施の形態2に係る補強材30又は実施の形態3に係る補強材30を組み合わせてもよい。
上記実施の形態1から3では、補強構造10が、コンクリート構造体1の下端部及びその近傍に設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、コンクリート構造体1の左端部、右端部、又は上端部及びその近傍に設けられてもよい。この場合において、コンクリート構造体1の左端部に設けられる場合には、溝部20が右方に向けて凹状に形成され、コンクリート構造体1の右端部に設けられる場合には、溝部20が左方に向けて凹状に形成され、コンクリート構造体1の上端部に設けられる場合には、溝部20が下方に向けて凹状に形成される。
上記実施の形態1から3では、溝部20が、コンクリート構造体1の下端部においてコンクリート構造体1の長手方向(前後方向)の全長にわたって形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、コンクリート構造体1の長手方向の全長の一部のみにわたって形成されてもよい。あるいは、コンクリート構造体1のせん断強度を高めるための補強構造10を設ける場合には、コンクリート構造体1の左端部又は右端部において、コンクリート構造体1の上下方向の全長にわたって鉛直状(又は傾斜状)に形成されてもよい。あるいは、コンクリート構造体1の曲げ強度及びせん断強度を高めるための補強構造10を設ける場合には、コンクリート構造体1の下端部においてコンクリート構造体1の長手方向(前後方向)の全長にわたって形成されると共に、コンクリート構造体1の左端部又は右端部において、コンクリート構造体1の上下方向の全長にわたって鉛直状(又は傾斜状)に形成されてもよい。
上記実施の形態1から3では、補強材30全体が、非平坦な板状又はシート状に形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、補強材30の一部のみを、非平坦な板状又はシート状に形成されてもよい。
上記実施の形態3では、付着部33が砂で形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、樹脂製の粒状体にて形成されてもよい。
上記実施の形態1から3では、埋設工程を、充填工程の後に充填された硬化剤40が硬化する前に行うと説明したが、これに限らず、例えば、充填工程の前に行ってもよい。この場合には、補強材30が脱落することを防止するための器具を設けることが望ましい。
付記1のコンクリート構造体の補強構造は、コンクリート構造体を補強するための補強構造であって、前記コンクリート構造体に形成された溝部と、前記溝部に埋設される補強材であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材と、前記溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、前記補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成した。
付記1に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、溝部に埋設される補強材であって、コンクリート構造体を補強するための補強材と、溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって補強材をコンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成したので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材における硬化剤との接触面積を増大させたり、又は補強材表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができる。よって、補強材と硬化剤との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる。
2 鉄筋
10 補強構造
20 溝部
30 補強材
30a 折り目
31 補強材本体
32 接続用糸
33 付着部
40 硬化剤
また、補強材を、略すだれ状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
また、補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
また、補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
また、補強材が、板状又はシート状に形成された補強材本体と、補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部と、を備えたので、補強材表面の凹凸による投錨効果を一層高めることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
Claims (7)
- コンクリート構造体を補強するための補強構造であって、
前記コンクリート構造体に形成された溝部と、
前記溝部に埋設される補強材であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材と、
前記溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、
前記補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成した、
コンクリート構造体の補強構造。 - 前記補強材を、略すだれ状に形成した、
請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - 前記補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成した、
請求項1又は2に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - 前記補強材は、
板状又はシート状に形成された補強材本体と、
前記補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部と、を備えた、
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - 前記補強材を、炭素繊維材料にて形成した、
請求項1から4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - 前記硬化剤は、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造。 - コンクリート構造体を補強するための補強方法であって、
前記コンクリート構造体を補強するための補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成する第1形成工程と、
前記コンクリート構造体に溝部を形成する第2形成工程と、
前記第2形成工程にて形成された前記溝部に、前記第1形成工程にて形成された前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤を充填する充填工程と、
前記充填工程の前、又は前記充填工程の後に前記充填された硬化剤が硬化する前において、前記第2形成工程にて形成された前記溝部に、前記第1形成工程にて形成された前記補強材を埋設する埋設工程と、
を含むコンクリート構造体の補強方法。
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