JP2019210751A - コンクリート構造体の補強構造、及びコンクリート構造体の補強方法 - Google Patents

コンクリート構造体の補強構造、及びコンクリート構造体の補強方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる、コンクリート構造体の補強構造、及びコンクリート構造体の補強方法を提供すること。【解決手段】コンクリート構造体1の補強構造10は、コンクリート構造体1に形成された溝部20と、溝部20に埋設される補強材30であって、コンクリート構造体1を補強するための補強材30と、溝部20に充填される硬化剤40であって、当該硬化剤40の硬化によって補強材30をコンクリート構造体1に対して固定するための硬化剤40と、を備え、補強材30の少なくとも一部を、非平坦なシート状に形成した。【選択図】図3

Description

本発明は、コンクリート構造体の補強構造、及びコンクリート構造体の補強方法に関する。
従来、既設の建設物を構成するコンクリート構造体を補強する技術の一つとして、コンクリート構造体の外表面に形成された溝部に、平坦状の繊維強化樹脂成形体をエポキシ樹脂材料を介して埋設する技術が提案されている。
特開2007−146546号公報
ここで、上記従来の技術においては、上述したように、繊維強化樹脂成形体が平坦状に形成されているので、繊維強化樹脂成形体におけるエポキシ樹脂材料との接触面積を十分に確保することが難しかった。このため、例えば、補強したコンクリート構造体に荷重が加えられた際に、繊維強化樹脂成形体が破断する前に繊維強化樹脂成形体がエポキシ樹脂材料から剥離してしまうおそれがあることから、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが難しくなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる、コンクリート構造体の補強構造、及びコンクリート構造体の補強方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造は、コンクリート構造体を補強するための補強構造であって、前記コンクリート構造体に形成された溝部と、前記溝部に埋設される補強材であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材と、前記溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、前記補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成した。
請求項2に記載のコンクリート構造体の補強構造は、請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材を、略すだれ状に形成した。
請求項3に記載のコンクリート構造体の補強構造は、請求項1又は2に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成した。
請求項4に記載のコンクリート構造体の補強構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材は、板状又はシート状に形成された補強材本体と、前記補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部と、を備えた。
請求項5に記載のコンクリート構造体の補強構造は、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材を、炭素繊維材料にて形成した。
請求項6に記載のコンクリート構造体の補強構造は、請求項1から5のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記硬化剤は、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む。
請求項7に記載のコンクリート構造体の補強方法は、コンクリート構造体を補強するための補強方法であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成する第1形成工程と、前記コンクリート構造体に溝部を形成する第2形成工程と、前記第2形成工程にて形成された前記溝部に、前記第1形成工程にて形成された前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤を充填する充填工程と、前記充填工程の前、又は前記充填工程の後に前記充填された硬化剤が硬化する前において、前記第2形成工程にて形成された前記溝部に、前記第1形成工程にて形成された前記補強材を埋設する埋設工程と、を含む。
請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、溝部に埋設される補強材であって、コンクリート構造体を補強するための補強材と、溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって補強材をコンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成したので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材における硬化剤との接触面積を増大させたり、又は補強材表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができる。よって、補強材と硬化剤との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる。
請求項2に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材を、略すだれ状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
請求項3に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
請求項4に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材が、板状又はシート状に形成された補強材本体と、補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部と、を備えたので、補強材表面の凹凸による投錨効果を一層高めることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
請求項5に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材を、炭素繊維材料にて形成したので、補強材の耐久性を維持しながら、補強材の軽量化及び強度向上化を図ることができ、補強材の使用性を向上できる。
請求項6に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、硬化剤が、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含むので、例えば、硬化剤がエポキシ系接着剤のみを含む場合に比べて、補強材と硬化剤との付着強度を比較的高めることができ、コンクリート構造体の補強を一層効果的に行うことが可能となる。
請求項7に記載のコンクリート構造体の補強方法によれば、第2形成工程にて形成された溝部に、第1形成工程にて形成された補強材をコンクリート構造体に対して固定するための硬化剤を充填する充填工程と、充填工程の前、又は充填工程の後に充填された硬化剤が硬化する前において、第2形成工程にて形成された溝部に、第1形成工程にて形成された補強材を埋設する埋設工程とを含むので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、第1形成工程にて形成された補強材における充填工程にて充填された硬化剤との接触面積を増大させたり、又は補強材表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができる。よって、補強材と硬化剤との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るコンクリート構造体を概念的に示す斜視図である(一部図示省略)。 図1の正面図である。 図2の補強構造の領域の拡大図である。 補強材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 補強方法の第2形成工程を示す図であって、図3に対応する図である。 補強方法の充填工程を示す図であって、図3に対応する図である。 実施の形態2に係るコンクリート構造体を示す図であって、図3に対応する図である。 補強材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 実施の形態3に係るコンクリート構造体を示す図であって、図3に対応する図である。 補強材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 補強材の変形例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 試験体の特性を示す図である。 付着試験及び曲げ試験の試験結果を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るコンクリート構造体の補強構造、及びコンクリート構造体の補強方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、コンクリート構造体を補強するための補強構造、及び補強方法に関する。ここで、「コンクリート構造体」とは、建設物を構成するコンクリート製(例えば、鉄筋コンクリート製、プレストレストコンクリート製)の部材を意味し、例えば、コンクリート製の梁材、柱材、壁材、床材等を含む概念である。また、「建設物」の具体的な構造や種類は任意であり、例えば、橋、トンネル等の土木建設物や、アパートやマンションの如き集合住宅、商業施設等の建築物等を含む概念である。以下、実施の形態では、コンクリート構造体が、既設橋の橋桁を構成するコンクリート製の梁材である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係るコンクリート構造体の補強構造について説明する。この実施の形態1は、後述する補強材を非平坦なシート状に形成した形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る補強構造10の構成と、この補強構造10が適用されるコンクリート構造体1の構成とについて説明する。
(構成−コンクリート構造体)
まず、コンクリート構造体1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るコンクリート構造体1を概念的に示す斜視図である(一部図示省略)。図2は、図1の正面図である。以下の説明では、図1のX方向をコンクリート構造体1の左右方向(−X方向をコンクリート構造体1の左方向、+X方向をコンクリート構造体1の右方向)、図1のY方向をコンクリート構造体1の前後方向(+Y方向をコンクリート構造体1の前方向、−Y方向をコンクリート構造体1の後方向)、図1のZ方向をコンクリート構造体1の上下方向(+Z方向をコンクリート構造体1の上方向、−Z方向をコンクリート構造体1の下方向)と称する。
コンクリート構造体1は、例えば公知のコンクリート製の梁材(一例として、鉄筋コンクリート製の梁材)等を用いて構成され、図1に示すように、X−Z平面に沿った断面形状が矩形状となる長尺状体にて形成されている。また、図1に示すように、このコンクリート構造体1は、当該コンクリート構造体1の長手方向が前後方向に略沿うように設けられており、図示しない支承部(例えば、免震支承)を介して図示しない橋脚に対して支持されている。
(構成−補強構造)
次に、補強構造10の構成について説明する。図3は、図2の補強構造10の領域の拡大図である。補強構造10は、図1から図3に示すように、コンクリート構造体1の下端部及びその近傍に設けられており、溝部20、補強材30、及び硬化剤40を備えて構成されている。
(構成−補強構造−溝部)
溝部20は、補強材30及び硬化剤40を収容するための溝である。この溝部20は、コンクリート構造体1に相互に間隔を隔てて複数形成されており、具体的には、図3に示すように、コンクリート構造体1の下端部において上方に向けて凹状にそれぞれ形成されていると共に、コンクリート構造体1の長手方向(前後方向)の全長にわたってそれぞれ形成されている。
また、溝部20の形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態1では、補強材30及び硬化剤40を収容することが可能となり、且つコンクリート構造体1を構成する鉄筋2と重複しないように設定している。具体的には、図3に示すように、溝部20の正面形状については、矩形状に設定している(あるいは、五角形状等の他の多角形状、半円形状等であってもよい)。また、溝部20の幅(左右方向の長さ)については、コンクリート構造体1の左右方向の長さよりも短く設定している。また、溝部20の深さ(上下方向の長さ)については、コンクリート構造体1の上下方向の長さよりも短く設定している。
(構成−補強構造−補強材)
図4は、補強材30を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。補強材30は、コンクリート構造体1を補強するためのものであり、図3に示すように、各溝部20に埋設されている。
また、この補強材30の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、補強材30全体が非平坦なシート状に形成されている。具体的には、図4に示すように、シート状且つすだれ状に形成されており、より具体的には、相互に間隔を隔てて複数並設された細長状の補強材本体31と、これら補強材本体31をつなぐための接続用糸32とを備えている。さらに、上記補強材30の一部が当該補強材30の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成されており、より具体的には、折り目30aが1つとなる折り返し状に形成されている。このような構成により、補強材30全体を平坦な板状に形成する場合に比べて、補強材30における硬化剤40との接触面積を増大させることができ、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることが可能となる。
また、補強材30の大きさについては任意であるが、実施の形態1では、溝部20に収容可能であり、且つコンクリート構造体1を所望の強度まで補強することが可能となるように設定している。具体的には、図3、図4に示すように、補強材30の幅(左右方向の長さ)については、溝部20の幅よりも短く設定している。また、補強材30の高さ(上下方向の長さ)については、溝部20の深さよりも短く設定している。また、補強材30の前後方向の長さについては、溝部20の前後方向の長さよりも短く設定している。
また、補強材30の設置方法については任意であるが、実施の形態1では、図3、図4(a)に示すように、溝部20の内部において、補強材30を前後方向に沿って複数並設しており、具体的には、隣接する補強材30同士の一部を重複させて接続することにより並設している。このような設置方法により、補強材30がコンクリート構造体1の長手方向の全長にわたって連続的に形成された場合と略同様に、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことができる。
また、補強材30の形成方法については任意であるが、実施の形態1では、炭素繊維材料にて形成している。これにより、補強材30の耐久性を維持しながら、補強材30の軽量化及び強度向上化を図ることができ、補強材30の使用性を向上できる。
(構成−補強構造−硬化剤)
図3に戻り、硬化剤40は、当該硬化剤40の硬化によって補強材30をコンクリート構造体1に対して固定するためのものであり、図3に示すように、溝部20に充填されている。
また、硬化剤40の充填方法については任意であるが、実施の形態1では、補強材30をコンクリート構造体1に対して固定できる程度に充填している。具体的には、図3に示すように、溝部20に補強材30が埋設されている状態において、硬化剤40によって溝部20の内部空間のうち補強材30の収容空間以外の他の空間全体が満たされるように充填している。ただし、これに限らず、例えば、溝部20に補強材30が埋設されている状態において、上記他の空間全体の一部のみが満たされるように充填してもよい。
また、硬化剤40の形成方法については任意であるが、実施の形態1では、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含んで構成している。これにより、後述する図13の付着試験の試験結果より、硬化剤40がエポキシ系接着剤のみを含む場合に比べて、補強材30と硬化剤40との付着強度を比較的高めることが可能となる。ただし、これに限らず、例えば、エポキシ系接着剤のみを含んで構成してもよい。
以上のような補強構造10により、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材30における硬化剤40との接触面積を増大させることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強(特に、コンクリート構造体1の下側部分の補強)を効果的に行うことが可能となる。
(コンクリート構造体の補強方法)
続いて、コンクリート構造体1の補強方法について説明する。図5は、補強方法の第2形成工程を示す図であって、図3に対応する図である。図6は、補強方法の充填工程を示す図であって、図3に対応する図である。図3から図6に示すように、実施の形態1に係るコンクリート構造体1の補強方法は、第1形成工程、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程を含んでいる。
(コンクリート構造体の補強方法−第1形成工程)
まず、第1形成工程について説明する。第1形成工程は、補強材30の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成する工程である。具体的には、まず、コンクリート構造体1が設置されている現場(又は工場)において、工場等で製造された複数のシート状且つすだれ状の補強材30を折り目30aが1つとなるようにそれぞれ折り返す。そして、上記折り返した補強材30を前後方向に沿って複数並設し、且つ隣接する補強材30同士の一部を重複させて接続することにより、図4に示す補強材30を形成する。
(コンクリート構造体の補強方法−第2形成工程)
次に、第2形成工程について説明する。第2形成工程は、図5に示すように、第1形成工程の後(あるいは、第1形成工程の前)に、コンクリート構造体1に溝部20を形成する工程である。具体的には、コンクリート構造体1の下端部において溝部20が複数形成されるように、コンクリート構造体1の下方側から公知の切削器具(一例として、マルチカッタ)を用いてコンクリート構造体1の下側部分を切削することにより、形成する。
(コンクリート構造体の補強方法−充填工程)
次いで、充填工程について説明する。充填工程は、図6に示すように、第2形成工程の後に、第2形成工程にて形成された各溝部20に硬化剤40を充填する工程である。具体的には、コンクリート構造体1の下方側から公知の充填器具を用いて各溝部20の内部に所定量の硬化剤40を注入することにより、充填する。ここで、「所定量」については、例えば、各溝部20に補強材30が埋設されている状態において、硬化剤40によって当該溝部20の内部空間のうち補強材30の収容空間以外の空間全体が満たされるように設定してもよい。あるいは、硬化剤40によって各溝部20の内部空間全体が満たされるように設定してもよい。この場合には、埋設工程において補強材30が埋設されることによって各溝部20の外部に出た硬化剤40を除去する必要がある。
(コンクリート構造体の補強方法−埋設工程)
続いて、埋設工程について説明する。埋設工程は、図3に示すように、充填工程の後に充填された硬化剤40が硬化する前において、第2形成工程にて形成された各溝部20に、第1形成工程にて形成された補強材30を埋設する工程である。具体的には、コンクリート構造体1の下方側から上記補強材30を持ち上げながら当該補強材30を上記各溝部20に嵌め込むことにより、埋設する。そして、上記硬化剤40が硬化した後に、コンクリート構造体1の補強が終了する。
以上のような補強方法により、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、第1形成工程にて形成された補強材30における充填工程にて充填された硬化剤40との接触面積を増大させることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことが可能となる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態1によれば、溝部20に埋設される補強材30であって、コンクリート構造体1を補強するための補強材30と、溝部20に充填される硬化剤40であって、当該硬化剤40の硬化によって補強材30をコンクリート構造体1に対して固定するための硬化剤40と、を備え、補強材30全体を、非平坦なシート状に形成したので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材30における硬化剤40との接触面積を増大させることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことが可能となる。
また、補強材30を、略すだれ状に形成したので、補強材30における硬化剤40との接触面積を一層増大させることができ、補強材30と硬化剤40との付着強度を一層高めることが可能となる。
また、補強材30を、当該補強材30の一部が当該補強材30の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成したので、補強材30における硬化剤40との接触面積を一層増大させることができ、補強材30と硬化剤40との付着強度を一層高めることが可能となる。
また、補強材30を、炭素繊維材料にて形成したので、補強材30の耐久性を維持しながら、補強材30の軽量化及び強度向上化を図ることができ、補強材30の使用性を向上できる。
また、硬化剤40が、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含むので、例えば、硬化剤40がエポキシ系接着剤のみを含む場合に比べて、補強材30と硬化剤40との付着強度を比較的高めることができ、コンクリート構造体1の補強を一層効果的に行うことが可能となる。
また、第2形成工程にて形成された溝部20に、第1形成工程にて形成された補強材30をコンクリート構造体1に対して固定するための硬化剤40を充填する充填工程と、充填工程の前、又は充填工程の後に充填された硬化剤40が硬化する前において、第2形成工程にて形成された溝部20に、第1形成工程にて形成された補強材30を埋設する埋設工程とを含むので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、第1形成工程にて形成された補強材30における充填工程にて充填された硬化剤40との接触面積を増大させることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことが可能となる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係るコンクリート構造体の補強構造について説明する。この実施の形態2は、補強材を実施の形態1とは異なる非平坦なシート状に形成した形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る補強構造10の構成と、この補強構造10が適用されるコンクリート構造体1の構成とについて説明する。
(構成−コンクリート構造体)
まず、コンクリート構造体1の構成について説明する。実施の形態2に係るコンクリート構造体1は、実施の形態1に係るコンクリート構造体1と同様に構成されている。
(構成−補強構造)
次に、補強構造10の構成について説明する。図7は、実施の形態2に係るコンクリート構造体1を示す図であって、図3に対応する図である。図8は、補強材30を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。実施の形態2に係る補強構造10は、図7に示すように、実施の形態1に係る補強構造10とほぼ同様に構成されている。ただし、補強材30の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成−補強構造−補強材)
補強材30は、当該補強材30全体が非平坦なシート状に形成されている。具体的には、図8に示すように、平坦なシート状の補強材30の一部が当該補強材30の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成されており、より具体的には、折り目30aが4つとなる折り返し状に形成されている。このような構成により、実施の形態1に係る補強材30と同様に、補強材30における硬化剤40との接触面積を増大させることができ、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることが可能となる。
また、補強材30の大きさについては任意であるが、図8に示すように、実施の形態2では、実施の形態1に係る補強材30の大きさと略同様に設定されている。ただし、補強材30の前後方向の長さについては、溝部20の前後方向の長さと略同一に設定している。
また、補強材30の設置方法については任意であるが、実施の形態2では、図7に示すように、溝部20の内部において、補強材30の長手方向が前後方向に沿うように設置している。
(コンクリート構造体の補強方法)
次に、コンクリート構造体1の補強方法について説明する。実施の形態2に係る補強方法は、第1形成工程、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程を含んでいる。ただし、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程は、実施の形態1に係る第2形成工程、充填工程、及び埋設工程とそれぞれ略同様に行われるので、以下では、その説明を省略する。
このうち、第1形成工程においては、具体的には、コンクリート構造体1が設置されている現場(又は工場)において、工場等で製造された平坦なシート状の補強材30を折り目30aが1つとなるようにそれぞれ折り返すことにより、図8に示す補強材30を形成する。なお、実施の形態2では、図8の補強材30を所定の樹脂液に所定時間経過するまで含浸させた後に、埋設工程を行う。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態2によれば、補強材30全体を、非平坦なシート状に形成したので、実施の形態1の補強構造10と略同様に、補強材30における硬化剤40との接触面積を増大させることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことが可能となる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3に係るコンクリート構造体の補強構造について説明する。この実施の形態3は、補強材を非平坦な板状に形成した形態である。ただし、この実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態3に係る補強構造10の構成と、この補強構造10が適用されるコンクリート構造体1の構成とについて説明する。
(構成−コンクリート構造体)
まず、コンクリート構造体1の構成について説明する。実施の形態3に係るコンクリート構造体1は、実施の形態2に係るコンクリート構造体1と同様に構成されている。
(構成−補強構造)
次に、補強構造10の構成について説明する。図9は、実施の形態3に係るコンクリート構造体1を示す図であって、図3に対応する図である。図10は、補強材30を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。実施の形態3に係る補強構造10は、図9に示すように、実施の形態2に係る補強構造10とほぼ同様に構成されている。ただし、補強材30の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成−補強構造−補強材)
補強材30は、当該補強材30全体が非平坦な板状に形成されており、具体的には、図9、図10に示すように、補強材本体31及び付着部33を備えている。
補強材本体31は、補強材30の基本構造体である。この補強材本体31は、例えば炭素繊維材料にて形成された平坦な板状体であり、図9、図10に示すように、当該補強材本体31の長手方向が前後方向に沿うように縦置きに設けられている。
付着部33は、例えば砂等の粒子状体であり、図9、図10に示すように、補強材本体31における少なくとも1つの以上の側面(実施の形態3では、補強材本体31の全側面(具体的には、上面、下面、左面、及び右面)において接着剤等によって複数取り付けられている。
このような構成により、補強材30表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができ、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることが可能となる。
(コンクリート構造体の補強方法)
次に、コンクリート構造体1の補強方法について説明する。実施の形態3に係る補強方法は、第1形成工程、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程を含んでいる。ただし、第2形成工程、充填工程、及び埋設工程は、実施の形態2に係る第2形成工程、充填工程、及び埋設工程とそれぞれ略同様に行われるので、以下では、その説明を省略する。
このうち、第1形成工程においては、具体的には、コンクリート構造体1が設置されている現場(又は工場)において、塗布器具を用いて工場等で製造された平坦な補強材本体31の両側面の各々に接着剤等を塗布した後に、複数の付着部33を当該両側面の各々に付着させることにより、図10に示す補強材30を形成する。
(構成−補強構造−その他の構成)
また、この他にも、実施の形態3に係る補強構造10は、任意の構造にて構成可能である。
具体的には、実施の形態3では、補強材30の付着部33が、粒子状体にて形成されていると説明したが、これに限らない。図11は、補強材30の変形例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。例えば、図11に示すように、付着部33は、例えば炭素繊維材料にて形成され、且つ付着部33の側面形状が補強材本体31の側面形状よりも小さいプレート状体にて形成されてもよい。この場合において、付着部33の取付方法については任意であるが、例えば、補強材本体31における少なくとも1つの以上の側面(図11では、補強材本体31の両側面の両方)において、固定具又は接着剤等によって所定間隔を隔てて複数取り付けてもよい。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態3によれば、補強材30全体を、非平坦な板状に形成したので、補強材30表面の凹凸による機械的結合による投錨効果を高めることができる。よって、補強材30と硬化剤40との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体1の補強を効果的に行うことが可能となる。
また、補強材30が、板状に形成された補強材本体31と、補強材本体31における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部33と、を備えたので、補強材30表面の凹凸による投錨効果を一層高めることができ、補強材30と硬化剤40との付着強度を一層高めることが可能となる。
(試験結果)
続いて、本件出願人が行った各種の試験結果について説明する。ここでは、補強構造10を有するコンクリート構造体1の付着試験及び曲げ試験の試験結果について説明する。
(試験結果−試験対象)
最初に、付着試験及び曲げ試験の試験対象について説明する。図12は、試験体の特性を示す図である。図12に示すように、この試験対象は、エポキシ系接着剤のみを含む硬化剤を備えた試験体と、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む硬化剤を備えた試験体との2つの種類に分けられる。さらに、エポキシ系接着剤のみを含む硬化剤を備えた試験体は、補強材の構成が異なる5つの種類に分けられる(以下、「試験体A1」、「試験体A2」、「試験体A3」、「試験体A4」、「試験体A5」と称する)。また、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む硬化剤を備えた試験体は、補強材の構成が異なる2つの種類に分けられる(以下、「試験体B1」、「試験体B2」と称する)。
また、試験体A1、試験体B1の補強材については、補強材の材質=炭素繊維材料、補強材の形状=平坦な板状に設定している。また、試験体A2、試験体B2の補強材については、補強材の材質=炭素繊維材料、補強材の形状=実施の形態1に係る図4の補強材の形状(すなわち、折り返されたシート状且つ略すだれ状)に設定している。また、試験体A3の補強材については、補強材の材質=炭素繊維材料、補強材の形状=実施の形態2に係る図8の補強材の形状(すなわち、折り返されたシート状)に設定している。また、試験体A4の補強材については、補強材の材質=炭素繊維材料、補強材の形状=実施の形態3に係る図10の補強材の形状(すなわち、粒子状の付着部33を有する板状)に設定している。また、試験体A5の補強材については、補強材の材質=炭素繊維材料、補強材の形状=実施の形態3の変形例に係る図11の補強材の形状(すなわち、板状の付着部33を有する板状)に設定している。
(試験結果−付着試験)
次に、付着試験について説明する。ここで、「付着試験」とは、補強材と硬化剤との付着強度を測定するための試験である。この付着試験の試験方法については任意であるが、例えば、各試験体を公知の固定器具で固定した状態で、公知の引張試験装置を用いて各試験体の補強材を当該補強材に接続された接続部材を介して引張る。そして、このときの引張試験装置の荷重値を測定し、当該測定した荷重値のうち最大の荷重値を付着強度として特定する。
次いで、この付着試験の試験結果の詳細について説明する。図13は、付着試験及び曲げ試験の試験結果を示す図である。図13に示すように、試験体A2から試験体A5、試験体B1、及び試験体B2の試験結果については、試験体A1の付着強度との比(以下、「付着強度比」と称する)が、試験体A1の付着強度比(=1.0)を上回った。特に、試験体A2の付着強度比=1.9、試験体A3の付着強度比=1.9、試験体A4の付着強度比=1.8、試験体B1の付着強度比=1.8、試験体B2の付着強度比=2.1となり、2倍程度高くなった。また、試験後の状態については、試験体A1、試験体A4、試験体A5の試験後の状態=補強材が硬化剤から剥離すること(以下、「補強材剥離」と称する)が確認されたものの、試験体A2、試験体A3、試験体B1の試験後の状態=補強材が破断すること(以下、「補強材破断」と称する)が確認され、試験体B2の試験後の状態=コンクリート構造体のコンクリート部分が破断すること(以下、「コンクリート部分破断」と称する)が確認された。
これら付着試験の試験結果より、試験体A2、試験体A3、及び試験体B2が高い付着強度を有すると共に、補強材剥離を抑制できることがわかり、補強材を非平坦な板状又はシート状にすることの有効性が確認できた。
(試験結果−曲げ試験)
次に、曲げ試験について説明する。ここで、「曲げ試験」とは、コンクリート構造体の曲げ強度を測定するための試験である。この曲げ試験の試験方法については任意であるが、例えば、各試験体(ただし、試験体A5、試験体B2を除く)を公知の固定器具で単純支持した状態で、公知の載荷装置を用いて各試験体に対して下方に向けて荷重を加える。そして、このときの載荷装置の荷重値を測定し、当該測定した荷重値のうち最大の荷重値を曲げ強度として特定する。
次いで、この曲げ試験の試験結果の詳細について説明する。図13に示すように、試験体A2から試験体A4、及び試験体B1の試験結果については、試験体A1の曲げ強度との比(以下、「曲げ強度比」と称する)が、試験体A1の曲げ強度比(=1.00)を上回った。特に、試験体A2の曲げ強度比=1.29、試験体A3の曲げ強度比=1.24、試験体B1の曲げ強度比=1.33となり、1.3倍程度高くなった。また、試験後の状態については、試験体A1、試験体A4、試験体B1の試験後の状態=補強材剥離が確認されたものの、試験体A2、試験体A3の試験後の状態=補強材破断が確認された。
これら曲げ試験の試験結果より、試験体A2、試験体A3が高い曲げ強度を有すると共に、補強材剥離を抑制できることがわかり、補強材を非平坦な板状又はシート状にすることの有効性が確認できた。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(各実施の形態の組み合わせ)
上記実施の形態1〜3に示した構成は、相互に組み合わせることができる。例えば、実施の形態1に係る補強構造10に、実施の形態2に係る補強材30又は実施の形態3に係る補強材30を組み合わせてもよい。
(補強構造について)
上記実施の形態1から3では、補強構造10が、コンクリート構造体1の下端部及びその近傍に設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、コンクリート構造体1の左端部、右端部、又は上端部及びその近傍に設けられてもよい。この場合において、コンクリート構造体1の左端部に設けられる場合には、溝部20が右方に向けて凹状に形成され、コンクリート構造体1の右端部に設けられる場合には、溝部20が左方に向けて凹状に形成され、コンクリート構造体1の上端部に設けられる場合には、溝部20が下方に向けて凹状に形成される。
(溝部について)
上記実施の形態1から3では、溝部20が、コンクリート構造体1の下端部においてコンクリート構造体1の長手方向(前後方向)の全長にわたって形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、コンクリート構造体1の長手方向の全長の一部のみにわたって形成されてもよい。あるいは、コンクリート構造体1のせん断強度を高めるための補強構造10を設ける場合には、コンクリート構造体1の左端部又は右端部において、コンクリート構造体1の上下方向の全長にわたって鉛直状(又は傾斜状)に形成されてもよい。あるいは、コンクリート構造体1の曲げ強度及びせん断強度を高めるための補強構造10を設ける場合には、コンクリート構造体1の下端部においてコンクリート構造体1の長手方向(前後方向)の全長にわたって形成されると共に、コンクリート構造体1の左端部又は右端部において、コンクリート構造体1の上下方向の全長にわたって鉛直状(又は傾斜状)に形成されてもよい。
(補強材について)
上記実施の形態1から3では、補強材30全体が、非平坦な板状又はシート状に形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、補強材30の一部のみを、非平坦な板状又はシート状に形成されてもよい。
また、上記実施の形態1から3では、補強材30が、炭素繊維材料にて形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、アラミド繊維材料にて形成されてもよく、あるいは、炭素繊維材料及びアラミド繊維材料の両方を組合わせて形成されてもよい。
また、上記実施の形態1では、補強材30が、折り目30aが1つとなる折り返し状に形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、非折り返し状に形成されてもよい。
また、上記実施の形態3では、補強材本体31が平坦な板状体であると説明したが、これに限らず、例えば、平坦なシート状体であってもよい。
(付着部について)
上記実施の形態3では、付着部33が砂で形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、樹脂製の粒状体にて形成されてもよい。
また、上記実施の形態3では、付着部33が補強材本体31の全側面に取り付けられていると説明したが、これに限らず、例えば、補強材本体31の一部の側面(一例として、左面又は右面)に取り付けられてもよい。
(補強方法について)
上記実施の形態1から3では、埋設工程を、充填工程の後に充填された硬化剤40が硬化する前に行うと説明したが、これに限らず、例えば、充填工程の前に行ってもよい。この場合には、補強材30が脱落することを防止するための器具を設けることが望ましい。
(付記)
付記1のコンクリート構造体の補強構造は、コンクリート構造体を補強するための補強構造であって、前記コンクリート構造体に形成された溝部と、前記溝部に埋設される補強材であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材と、前記溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、前記補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成した。
付記2のコンクリート構造体の補強構造は、付記1に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材を、略すだれ状に形成した。
付記3のコンクリート構造体の補強構造は、付記1又は2に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成した。
付記4のコンクリート構造体の補強構造は、付記1から3のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材は、板状又はシート状に形成された補強材本体と、前記補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部と、を備えた。
付記5のコンクリート構造体の補強構造は、付記1から4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材を、炭素繊維材料にて形成した。
付記6のコンクリート構造体の補強構造は、付記1から5のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記硬化剤は、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む。
付記7のコンクリート構造体の補強方法は、コンクリート構造体を補強するための補強方法であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成する第1形成工程と、前記コンクリート構造体に溝部を形成する第2形成工程と、前記第2形成工程にて形成された前記溝部に、前記第1形成工程にて形成された前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤を充填する充填工程と、前記充填工程の前、又は前記充填工程の後に前記充填された硬化剤が硬化する前において、前記第2形成工程にて形成された前記溝部に、前記第1形成工程にて形成された前記補強材を埋設する埋設工程と、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、溝部に埋設される補強材であって、コンクリート構造体を補強するための補強材と、溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって補強材をコンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成したので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材における硬化剤との接触面積を増大させたり、又は補強材表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができる。よって、補強材と硬化剤との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる。
付記2に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材を、略すだれ状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
付記3に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
付記4に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材が、板状又はシート状に形成された補強材本体と、補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部と、を備えたので、補強材表面の凹凸による投錨効果を一層高めることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
付記5に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材を、炭素繊維材料にて形成したので、補強材の耐久性を維持しながら、補強材の軽量化及び強度向上化を図ることができ、補強材の使用性を向上できる。
付記6に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、硬化剤が、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含むので、例えば、硬化剤がエポキシ系接着剤のみを含む場合に比べて、補強材と硬化剤との付着強度を比較的高めることができ、コンクリート構造体の補強を一層効果的に行うことが可能となる。
付記7に記載のコンクリート構造体の補強方法によれば、第2形成工程にて形成された溝部に、第1形成工程にて形成された補強材をコンクリート構造体に対して固定するための硬化剤を充填する充填工程と、充填工程の前、又は充填工程の後に充填された硬化剤が硬化する前において、第2形成工程にて形成された溝部に、第1形成工程にて形成された補強材を埋設する埋設工程とを含むので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、第1形成工程にて形成された補強材における充填工程にて充填された硬化剤との接触面積を増大させたり、又は補強材表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができる。よって、補強材と硬化剤との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる。
1 コンクリート構造体
2 鉄筋
10 補強構造
20 溝部
30 補強材
30a 折り目
31 補強材本体
32 接続用糸
33 付着部
40 硬化剤
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造は、コンクリート構造体を補強するための補強構造であって、前記コンクリート構造体に形成された溝部と、前記溝部に埋設される補強材であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材と、前記溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、前記補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成し、前記補強材を、略すだれ状に形成すると共に、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成し、前記補強材は、相互に間隔を隔てて複数並設された細長状の補強材本体と、複数の前記補強材本体をつなぐための接続用糸と、を備える。
請求項2に記載のコンクリート構造体の補強構造は、コンクリート構造体を補強するための補強構造であって、前記コンクリート構造体に形成された溝部と、前記溝部に埋設される補強材であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材と、前記溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、前記補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返され、且つ折り目が複数個となる折り返し状に形成した。
請求項3に記載のコンクリート構造体の補強構造は、コンクリート構造体を補強するための補強構造であって、前記コンクリート構造体に形成された溝部と、前記溝部に埋設される補強材であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材と、前記溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、前記補強材は、平坦な板状又はシート状に形成された補強材本体と、前記補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部であって、非平坦状又は平坦状に形成された付着部と、を備える。
請求項4に記載のコンクリート構造体の補強構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記補強材を、炭素繊維材料にて形成した。
請求項5に記載のコンクリート構造体の補強構造は、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造において、前記硬化剤は、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む。
請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、溝部に埋設される補強材であって、コンクリート構造体を補強するための補強材と、溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって補強材をコンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成したので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材における硬化剤との接触面積を増大させたり、又は補強材表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができる。よって、補強材と硬化剤との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる。
また、補強材を、略すだれ状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
また、補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
請求項2に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、溝部に埋設される補強材であって、コンクリート構造体を補強するための補強材と、溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって補強材をコンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成したので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材における硬化剤との接触面積を増大させたり、又は補強材表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができる。よって、補強材と硬化剤との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる。
また、補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成したので、補強材における硬化剤との接触面積を一層増大させることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
請求項3に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、溝部に埋設される補強材であって、コンクリート構造体を補強するための補強材と、溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって補強材をコンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成したので、従来技術(補強材全体を平坦な板状に形成する技術)に比べて、補強材における硬化剤との接触面積を増大させたり、又は補強材表面の凹凸による機械的結合による効果(投錨効果)を高めることができる。よって、補強材と硬化剤との付着強度を高めることができ、コンクリート構造体の補強を効果的に行うことが可能となる。
また、補強材が、板状又はシート状に形成された補強材本体と、補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部と、を備えたので、補強材表面の凹凸による投錨効果を一層高めることができ、補強材と硬化剤との付着強度を一層高めることが可能となる。
請求項4に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、補強材を、炭素繊維材料にて形成したので、補強材の耐久性を維持しながら、補強材の軽量化及び強度向上化を図ることができ、補強材の使用性を向上できる。
請求項5に記載のコンクリート構造体の補強構造によれば、硬化剤が、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含むので、例えば、硬化剤がエポキシ系接着剤のみを含む場合に比べて、補強材と硬化剤との付着強度を比較的高めることができ、コンクリート構造体の補強を一層効果的に行うことが可能となる。

Claims (7)

  1. コンクリート構造体を補強するための補強構造であって、
    前記コンクリート構造体に形成された溝部と、
    前記溝部に埋設される補強材であって、前記コンクリート構造体を補強するための補強材と、
    前記溝部に充填される硬化剤であって、当該硬化剤の硬化によって前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤と、を備え、
    前記補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成した、
    コンクリート構造体の補強構造。
  2. 前記補強材を、略すだれ状に形成した、
    請求項1に記載のコンクリート構造体の補強構造。
  3. 前記補強材を、当該補強材の一部が当該補強材の他の一部と間隔を隔てて折り返される折り返し状に形成した、
    請求項1又は2に記載のコンクリート構造体の補強構造。
  4. 前記補強材は、
    板状又はシート状に形成された補強材本体と、
    前記補強材本体における少なくとも1つの以上の側面に複数取り付けられた付着部と、を備えた、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造。
  5. 前記補強材を、炭素繊維材料にて形成した、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造。
  6. 前記硬化剤は、エポキシ系充填材及び微粉末骨材を含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の補強構造。
  7. コンクリート構造体を補強するための補強方法であって、
    前記コンクリート構造体を補強するための補強材の少なくとも一部を、非平坦な板状又はシート状に形成する第1形成工程と、
    前記コンクリート構造体に溝部を形成する第2形成工程と、
    前記第2形成工程にて形成された前記溝部に、前記第1形成工程にて形成された前記補強材を前記コンクリート構造体に対して固定するための硬化剤を充填する充填工程と、
    前記充填工程の前、又は前記充填工程の後に前記充填された硬化剤が硬化する前において、前記第2形成工程にて形成された前記溝部に、前記第1形成工程にて形成された前記補強材を埋設する埋設工程と、
    を含むコンクリート構造体の補強方法。
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