JP2019210597A - 手洗システム - Google Patents
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Abstract
Description
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、手洗システムを設置した状態を基準として、上下方向等を説明する。
本実施形態に係る手洗システム1は、図1に示すように、水栓20が設けられ、便器3から離間して設置される手洗ボウル21と、この手洗ボウル21の排水側に接続され、便器3の排水側に接続される排水管7(図2参照)と、を備えている。
便器3は、腰掛式(いわゆる洋式)とされ、トイレ空間内の床や壁等の設置部に設置される。この便器3には、上方に向けて開口するすり鉢状とされたボウル部(便鉢)や、起倒自在(回転自在)とされた便座、便蓋5等が設けられている。この便器3には、水道管等の給水管に接続される給水機構や、床側または壁側の排水管に接続される排水機構等が設けられている。給水管は、例えば、便器奥行方向奥側の奥壁面8から導出された水道管等に止水栓を介して接続されたものでもよい。また、便器3を、水洗タンク(ロータンク)を備えていない、いわゆるタンクレスタイプとした例を示している。
電源部4は、商用電源を直流に整流して上記した各種電気機器に給電する構成とされたものでもよい。なお、便器3には、電源部4に加え、上記した種々の電気機器に信号線等を介して接続され、これらを制御する制御部等が設けられている。また、電源部4は、トイレ空間を区画する奥壁面8や側壁面9に設けられた差込接続器(コンセント)にケーブルを介して接続される。
また、この電気的駆動弁19は、開閉制御部20a(図2参照)によって開閉がなされるものでもよい。この開閉制御部20aは、電源部4にケーブル10を介して接続され、水栓20に設けられた吐水スイッチや赤外線センサー等でもよい。また、このような開閉制御部20aの操作または検知に基づいて電気的駆動弁19の開閉を制御する制御部は、便器3に設けられたものでもよく、または、手洗装置2に設けられたものでもよい。なお、この制御部には、信号線を構成するケーブル10を介して電気的駆動弁19及び開閉制御部20aが接続される。また、上記のような開閉制御部20aを設けた態様に代えて、または加えて、便器3の洗浄操作に連動して電気的駆動弁19の開閉制御がなされるものでもよい。
なお、この収納部22は、このような機器や配管、配線等の収納に加えて、掃除用具等の種々の物品の収納が可能な構成とされたものでもよい。この場合は、収納部22を、床上に設置されるキャビネット状とされたものでもよい。
また、手洗装置2は、収納部22の便器奥行方向奥側の側壁部から側壁面9に沿って延びるように設けられる棚板23を備えている。この棚板23の下方側にペーパーホルダー等を設けた構成としてもよい。
取付ベース25は、側壁面9に沿うように固定される平板状部と、この平板状部の幅方向両端部(上下方向両端部)から側壁面9に対向する側壁面(不図示)に向けて突出するように設けられ、先端部に係止部25a,25aを有した係合片部と、を備えている。図例では、係止部25a,25aを、平板状部の幅方向外側に向けて突出する係止爪状とした例を示している。
また、このカバー本体26の上側板状部及び下側板状部の先端部には、取付ベース25の係止部25a,25aに脱離可能に係止される被係止部26a,26aが設けられている。これら被係止部26a,26aは、係止部25a,25aに対応させて、互いに向き合う方向に向けて突出する係止爪状とされている。
また、このカバー本体26の下側板状部の奥壁面8側の端部には、ケーブル10、手洗側給水管6及び排水管7が挿通される切欠部が縦配管カバー27に連通するように設けられている。また、取付ベース25の下側の係合片部の奥壁面8側の端部にも切欠部を設けた態様としてもよい。
また、この縦配管カバー27は、上記と概ね同様、図2及び図4に示すように、固定対象となる奥壁面8に固定される取付ベース28と、この取付ベース28に保持されるカバー本体29と、を備えている。また、カバー本体29は、取付ベース28に対して着脱自在に取り付けられる構成とされている。
カバー本体29は、奥壁面8と平行状に配される表面板状部と、この表面板状部の幅方向(便器幅方向に沿う方向)両端部から奥壁面8に向けて延びるように設けられた両側板状部と、を備えている。つまり、カバー本体29は、奥壁面8に向けて開口する略U字状(略C字状)とされている。このカバー本体29は、図3に示すように、下端部が配管カバー30の側壁面9側の端部に当接されて配管カバー30に支持される構成とされている。このカバー本体29の下端部には、配管カバー30のカバー本体36を受け入れる切欠状の凹所が下方側及び奥壁面8に向けて開口するように設けられている。
また、本実施形態では、奥壁面8に交差する側壁面9側のカバー本体29の側板状部及び取付ベース28の係合片部のうちの一方が他方と側壁面9との間に挟まれるように配される構成とされている。また、側壁面9側のカバー本体29の側板状部の被係止部29aと取付ベース28の係合片部の係止部28cとは、他方側(反側壁面側)の被係止部29a及び係止部28aよりも容易に係止解除可能な構成とされている。このような構成とすれば、縦配管カバー27を側壁面9に近接させて、つまり、壁際に設置可能でありながらも、取付ベース28に対するカバー本体29の取外性を向上させることができる。
また、係止部28a,28cを、平板状部の幅方向外側に向けて突出する係止爪状とし、被係止部29a,29aを、これら係止部28a,28cに対応させて、互いに向き合う方向(幅方向中央側)に向けて突出する係止爪状としている。また、側壁面9側の係止部28cの奥壁面8側に向く係止面28d及び被係止部29aの反奥壁面側(便器奥行方向手前側)に向く被係止面29bのうちの少なくとも一方を、この一方が設けられた部位の垂直面に対して鈍角状となるように設けた構成としている。
また、図例では、反側壁面側の係止部28aの係止面28bと係合片部の反側壁面側に向く面とのなす角を直角状とし、反側壁面側の被係止部29aの被係止面29bと側板状部の側壁面9側に向く面とのなす角を直角状とした例を示している。なお、このような態様に代えて、反側壁面側の係止部28aの係止面28b及び被係止部29aの被係止面29bのうちの少なくとも一方を、この一方が設けられた部位の垂直面に対して鋭角状となるように設けた構成としてもよい。
また、側方配管カバー24及び縦配管カバー27の各取付ベース25,28に、ケーブル10、手洗側給水管6及び排水管7を保持する保持部や、ねじ等の止具が挿通される挿通孔を設けた構成としてもよい。
この取付ベース31は、図6(a)、(b)に示すように、奥壁面8に沿うように固定される平板状の固定片部32を備えている。この固定片部32に、ねじ等の止具が挿通される挿通孔を設けた構成としてもよい。
また、取付ベース31は、固定片部32の上端部から便器奥行方向手前側に向けて突出するように設けられた下片部34を備えている。この下片部34の先端部には、上方側に向けて突出するように係止部34aが設けられている。
また、取付ベース31は、立上片部33の上端部から便器奥行方向手前側に向けて突出するように設けられた上片部35を備えている。この上片部35の突出寸法は、下片部34の突出寸法よりも大とされている。また、この上片部35の突出方向途中部位の下面側には、下片部34の係止部34aと対向するように、下方側に向けて突出する係止部35aが設けられている。なお、上片部35の突出寸法は、後記するカバー本体36の保持性等の観点から適宜の寸法としてもよい。
前方カバー片部39の上下方向に沿う寸法及び上記した上方カバー片部38の便器奥行方向に沿う寸法は、便器奥行方向手前側から見た際に、これらによって覆われる排水管7や取付ベース31、コネクタホルダ40等が目立ち難くなるように適宜の寸法としてもよい。図例では、前方カバー片部39の上下方向に沿う寸法を、取付ベース31の上下方向に沿う寸法の1/2程度の寸法とした例を示しているが、このような寸法に限られない。前方カバー片部39の上下方向に沿う寸法を、取付ベース31に取り付けられたコネクタホルダ40の少なくとも上側半部を正面視して覆い得る寸法としてもよい。また、このカバー本体36の便器幅方向に沿う寸法は、取付ベース31の便器幅方向に沿う寸法以上としてもよい。
また、取付ベース31に対して脱離可能にカバー本体36を保持させる態様としては、上記したような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。また、カバー本体36を、ねじ等の止具によって脱離可能に取付ベース31に保持させる態様等としてもよい。
また、配管カバー30を下方側に向けて開口する形状とした態様に代えて、側方配管カバー24及び縦配管カバー27と概ね同様、カバー本体36を取付ベース31に取り付けた状態で筒状となるものとしてもよい。例えば、カバー本体36を、奥壁面8に向けて開口する略U字状(略C字状)としてもよく、その他、種々の形状とされたものとしてもよい。
また、排水管7の便器3側の端部は、便器3の側方や背面側から便器3内に導入されて便器3の排水側となるトラップ部やトラップ部を収容するケース部等に接続されたものでもよい。
便器側コネクタ12は、図5に示すように、便器側ケーブル11の手洗ボウル21側の端部に設けられている。手洗ボウル側コネクタ16は、手洗ボウル側ケーブル15の便器3側の端部に設けられている。これら便器側コネクタ12と手洗ボウル側コネクタ16とが接続されることで、便器側ケーブル11と手洗ボウル側ケーブル15とが電気的に接続される。
このコネクタホルダ40は、収容凹所49の開口方向に見て概ね方形状とされている。図例では、コネクタホルダ40を、便器幅方向に長尺状とした例を示している。また、このコネクタホルダ40は、便器奥行方向に沿う寸法が比較的に小とされた薄型状とされている。
なお、取付ベース31及びコネクタホルダ40の係止部34a,35a及び被係止部42,42としては、このような構成とされたものに限られず、その他、種々の変形が可能である。また、コネクタホルダ40を取付ベース31に対して脱離可能に取り付ける態様としては、ねじ等の止具によって取り付ける態様等としてもよい。
また、このコネクタホルダ40には、底壁部41の厚さ方向一方側となる背面側から奥壁面8に向けて突出するように、かつ四周を囲むように縦壁部43,43及び横壁部44,44が設けられている。コネクタホルダ40のケーブル長手方向両側に設けられた縦壁部43,43には、ケーブル10,10が挿通される挿通部43a,43aが切欠状に設けられている。
また、コネクタホルダ40には、底壁部41の厚さ方向一方側となる背面側から奥壁面8に向けて突出するように、かつ縦壁部43,43及び横壁部44,44に囲まれた空間を上下に区画するように横仕切壁部45が設けられている。この横仕切壁部45は、ケーブル長手方向両側の縦壁部43,43間の全体に亘ってケーブル長手方向に延びるように設けられている。また、この横仕切壁部45によって上下に区画された空間のそれぞれに収容凹所49,49が設けられている。図例では、上方側空間の上下方向に沿う寸法が下方側空間の上下方向に沿う寸法よりも大となるように横仕切壁部45を設けた例を示している。
また、これら縦壁部43,43、横壁部44,44、横仕切壁部45及び縦仕切壁部46,46は、突出方向先端面が同一平面状とされている。これら縦壁部43,43、横壁部44,44、横仕切壁部45及び縦仕切壁部46,46の突出方向先端面は、当該コネクタホルダ40が取付ベース31に取り付けられた状態で、立上片部33の手前側面に当接または近接される構成とされている(図6(a)参照)。
また、本実施形態では、コネクタホルダ40に、接続状態で保持された便器側コネクタ12と手洗ボウル側コネクタ16との接続解除側への移動を抑制する規制部47,47を設けた構成としている。本実施形態では、便器側コネクタ12の段壁面14に近接対面される規制部47と、手洗ボウル側コネクタ16の操作片部の先端面18に近接対面される規制部47と、をケーブル長手方向に間隔を空けて、かつケーブル長手方向に対向するように設けた構成としている。
また、上下両側の段壁面14,14のそれぞれに近接対面される規制部47,47を設け、上下両側の操作片部の先端面18,18のそれぞれに近接対面される規制部47,47を設けた構成としている。
なお、コネクタホルダ40、側方配管カバー24、縦配管カバー27及び配管カバー30は、合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものでもよい。
つまり、電気的駆動弁19によって開閉される水栓20を設けた構成としているので、手動で開閉する必要があるものと比べて、使い勝手を向上させることができる。また、電気的駆動弁19に接続されるケーブル10を、便器3に内蔵された電源部4に接続される構成としているので、手洗用に別途に電源部を設けたものと比べて、部品点数を削減することができる。つまり、便器3に設けられた電気機器用の電源部4を手洗用として兼用することができる。
また、本実施形態では、配管カバー30を、奥壁面8に固定され、コネクタホルダ40が取り付けられる取付ベース31と、この取付ベース31に対して脱離可能に保持されるカバー本体36と、を備えた構成としている。従って、カバー本体36を取り外した状態で、取付ベース31に対してコネクタホルダ40を着脱させることができ、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、奥壁面8に沿って横方向に延びるように設けられた配管カバー30にコネクタホルダ40を設けた構成としているが、このような態様に限られない。例えば、上記した側方配管カバー24及び縦配管カバー27の両方または一方にコネクタホルダ40を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、手洗装置2と離間して設置される便器3を、腰掛式の便器とした例を示しているが、立位状態で使用する小便器であってもよい。また、本実施形態に係る手洗システム1の各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
3 便器
4 電源部
7 排水管
10 ケーブル
12 便器側コネクタ
16 手洗ボウル側コネクタ
19 電気的駆動弁
20 水栓
21 手洗ボウル
30 配管カバー
31 取付ベース
34a 係止部
35a 係止部
36 カバー本体
40 コネクタホルダ
41 底壁部
42 被係止部
47 規制部
49 収容凹所
8 奥壁面(壁面)
Claims (5)
- 便器に内蔵された電源部にケーブルを介して接続される電気的駆動弁によって開閉される水栓が設けられ、前記便器から離間して設置される手洗ボウルと、この手洗ボウルの排水側に接続され、前記便器の排水側に接続される排水管と、壁面に沿って配設される前記ケーブル及び前記排水管を覆う配管カバーと、該配管カバーに設けられ、前記便器側と前記手洗ボウル側とに分割された前記ケーブルの便器側コネクタと手洗ボウル側コネクタとを保持するコネクタホルダと、を備えていることを特徴とする手洗システム。
- 請求項1において、
前記コネクタホルダには、接続状態で保持された前記便器側コネクタと前記手洗ボウル側コネクタとの接続解除側への移動を抑制する規制部が設けられていることを特徴とする手洗システム。 - 請求項1または2において、
前記配管カバー及び前記コネクタホルダのうちの一方には、他方に設けられた係止部に対して脱離可能に係止される被係止部が設けられていることを特徴とする手洗システム。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記配管カバーは、前記壁面に固定され、前記コネクタホルダが取り付けられる取付ベースと、該取付ベースに対して脱離可能に保持されるカバー本体と、を備えていることを特徴とする手洗システム。 - 請求項4において、
前記コネクタホルダは、前記便器側コネクタ及び前記手洗ボウル側コネクタを収容し、一方向に開口する収容凹所を設けた形状とされ、該収容凹所を区画する底壁部が室内側に位置するように、該収容凹所の開口側を前記取付ベースに向けて該取付ベースに取り付けられる構成とされていることを特徴とする手洗システム。
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