JP2019210125A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Fumiaki Koga
文章 古賀
宏之 柳井
Hiroyuki Yanai
宏之 柳井
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Abstract

【課題】紙葉類処理装置を小型化する。【解決手段】状態変更部(20)は、第1方向(X)に搬送される紙葉類の少なくとも一部を第1方向(X)に沿うように延びる軸線を中心として旋回させることにより、紙葉類の状態を第1状態から第2状態を経て第3状態に変化させる。第1状態は、紙葉類が搬送面に沿う平坦な状態である。第2状態は、紙葉類が搬送面と交差している状態である。第3状態は、紙葉類が搬送面に沿う平坦な状態である。そして、状態変更部(20)は、軸線(O1,O2)に対する紙葉類の位置を変更可能に構成されている。【選択図】図8

Description

ここに開示する技術は、紙葉類処理装置に関する。
従来、紙幣や有価媒体などの紙葉類を処理する紙葉類処理装置が知られている。このような紙葉類処理装置の中には、紙葉類の搬送方向と直交する搬送幅方向において紙葉類の位置を変更することが可能な紙葉類処理装置がある。例えば、特許文献1には、搬送路に沿って紙幣を搬送する第1固定搬送部と、第1固定搬送部から受け渡された紙幣をそれぞれ搬送する複数のスライド式搬送機構と、スライド式搬送機構から受け渡された紙幣を搬送する第2固定搬送部とを備えた紙幣シフト装置が開示されている。この紙幣シフト装置では、第1固定搬送部と第2固定搬送部との間に、複数のスライド式搬送機構が紙幣の搬送方向に沿って直列に配設されている。複数のスライド式搬送機構は、それぞれ搬送路の幅方向に沿ってスライド可能となっている。そして、複数のスライド式搬送機構によって紙幣を搬送路の幅方向に沿って移動させることにより、第2固定搬送部に送られる紙幣の位置(搬送路の幅方向における位置)を所定位置に寄せることができる。
特開2016−172619号公報
しかしながら、特許文献1のような紙葉類処理装置では、複数のスライド式搬送機構を紙葉類の搬送方向に直列に配設しなければならないので、紙葉類処理装置の搬送方向における大きさ(特に搬送幅方向における紙葉類の位置を変更するための機構の大きさ)を小さくすることが困難であり、紙葉類処理装置を小型化することが困難である。
ここに開示する技術は、紙葉類を第1方向に搬送しつつ該第1方向と直交する第2方向における該紙葉類の位置を変更することが可能な紙葉類処理装置に関し、この紙葉類処理装置は、前記第1方向に搬送される前記紙葉類の少なくとも一部を該第1方向に沿うように延びる軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を第1状態から第2状態を経て第3状態に変化させる状態変更部を備えている。前記第1状態は、前記紙葉類が搬送面に沿う平坦な状態である。前記第2状態は、前記紙葉類が前記搬送面と交差している状態である。前記第3状態は、前記紙葉類が前記搬送面に沿う平坦な状態である。前記状態変更部は、前記軸線に対する前記紙葉類の位置を変更可能に構成されている。
前記の構成では、軸線に対する紙葉類の位置を変更することにより、状態変更部から搬送される紙葉類の第2方向における位置を変更することができる。これにより、複数のスライド式搬送機構を直列に配置する場合よりも、紙葉類処理装置(特に紙葉類の第2方向における位置を変更するための機構)を小型化することができる。
なお、前記軸線は、前記第1方向に沿うように延びる第1軸線と、該第1方向において該第1軸線の下流に配置されて該第1方向に沿うように延びる第2軸線とを含んでいてもよい。前記状態変更部は、前記第1方向に搬送される前記紙葉類の少なくとも一部を前記第1軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を前記第1状態から前記第2状態に変化させる第1状態変更部と、前記第1方向において前記第1状態変更部の下流に配置され、該第1状態変更部により前記第1状態から前記第2状態にされた前記紙葉類のうち前記搬送面と交差している部分を前記第2軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を該第2状態から前記第3状態に変化させる第2状態変更部とを含んでいてもよい。そして、前記第1状態変更部は、前記第1軸線に対する前記紙葉類の位置を変更可能に構成されていてもよい。
前記の構成では、第1状態変更部における第1軸線に対する紙葉類の位置を変更することにより、第2状態変更部から搬送される紙葉類の第2方向における位置を変更することができる。
また、前記第1状態変更部は、前記第1方向に搬送される前記紙葉類の一部を前記第1軸線を中心として旋回させて該紙葉類を屈曲させることにより、該紙葉類の状態を前記第1状態から前記第2状態に変化させるように構成されていてもよい。
また、前記第1状態変更部は、前記紙葉類を挟持する挟持位置が前記第2方向に変更可能であり、該挟持位置において挟持された該紙葉類を搬送する第1搬送部と、前記第1搬送部により搬送される前記紙葉類のうち前記第2方向において前記挟持位置を境界とする一方部分または他方部分が前記搬送面に対して屈曲するように該紙葉類をガイドするガイド機構と、前記ガイド機構によりガイドされる前記紙葉類のうち前記搬送面に対して屈曲している前記一方部分または前記他方部分に相当する第1部分が前記第1方向に沿って延びる通過領域を通過するように該紙葉類を搬送する第2搬送部とを有していてもよい。
前記の構成では、第1搬送部における挟持位置を変更することにより、第1状態変更部における第1軸線に対する紙葉類の位置を変更することができる。これにより、第2状態変更部から搬送される紙葉類の第2方向における位置を変更することができる。
また、前記第1搬送部は、前記第2方向に並設された複数のローラユニットを有し、該複数のローラユニットのいずれか1つにより該紙葉類を挟持して搬送するように構成されていてもよい。前記第2搬送部は、前記通過領域を構成するスリットを有し、前記ガイド機構によりガイドされる前記紙葉類のうち前記第1部分が該スリットを通過するように該紙葉類を搬送するように構成されていてもよい。
前記の構成では、第1搬送部において複数のローラユニットを第2方向に並設することにより、第1搬送部における挟持位置を第2方向に変更することができる。
また、前記複数のローラユニットのうち1つのローラユニットは、前記第2方向において前記第2搬送部のスリットに対応する位置に配置されていてもよい。
前記の構成では、複数のローラユニットのうち第2方向において第2搬送部のスリットに対応する位置に配置されたローラユニットによって紙葉類を挟持して搬送することにより、紙葉類の第2方向における位置が変更されないように、紙葉類を搬送することができる。
また、前記第1状態変更部は、前記第2方向において、前記第2状態変更部による搬送が完了した前記紙葉類の位置が目標位置に近づくように、該第1状態変更部に搬送される該紙葉類の位置と該目標位置とに応じて前記第1軸線に対する該紙葉類の位置を変更するように構成されていてもよい。
前記の構成では、紙葉類の繰入位置(第1状態変更部に搬送される紙葉類の第2方向における位置)と目標位置とに応じて第1状態変更部における第1軸線に対する紙葉類の位置を変更することにより、紙葉類の繰出位置(第2状態変更部による搬送が完了した紙葉類の第2方向における位置)を目標位置に近づけることができる。
また、前記第1状態変更部は、前記紙葉類の少なくとも一部を前記第1軸線を中心として第1旋回方向に旋回させることにより該紙葉類の状態を前記第1状態から前記第2状態に変化させる第1動作と、該紙葉類の少なくとも一部を該第1軸線を中心として該第1旋回方向の逆方向である第2旋回方向に旋回させることにより該紙葉類の状態を該第1状態から該第2状態に変化させる第2動作とを選択的に行うように構成されていてもよい。前記第2状態変更部は、前記第1状態変更部により前記第1状態から前記第2状態にされた前記紙葉類のうち前記搬送面と交差している部分を、前記第2軸線を中心として前記第1旋回方向に旋回させることにより、該紙葉類の状態を該第2状態から前記第3状態に変化させるように構成されていてもよい。
前記の構成では、第1状態変更部において第1動作を行うことにより、紙葉類の表裏を反転させて紙葉類を搬送することができる。また、第1状態変更部において第2動作を行うことにより、紙葉類の表裏を反転させることなく紙葉類を搬送することができる。
また、前記第1状態変更部は、前記第2方向において、前記第2状態変更部による搬送が完了した前記紙葉類の位置が目標位置に近づくように、該第1状態変更部に搬送される該紙葉類の位置と該目標位置とに応じて前記第1軸線に対する該紙葉類の位置を変更し且つ前記第1動作および前記第2動作のいずれか一方を行うように構成されていてもよい。
前記の構成では、紙葉類の繰入位置(第1状態変更部に搬送される紙葉類の第2方向における位置)と目標位置とに応じて第1状態変更部における第1軸線に対する紙葉類の位置を変更するとともに第1状態変更部の第1動作と第2動作を切り換えることにより、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて第1状態変更部における第1軸線に対する紙葉類の位置の変更のみを行う場合よりも、紙葉類の操出位置(第2状態変更部による搬送が完了した紙葉類の第2方向における位置)の変更自由度を向上させることができる。これにより、紙葉類の繰出位置を目標位置に近づけることを容易にすることができる。
また、前記第2状態変更部は、前記第2軸線に対する前記紙葉類の位置を変更可能に構成されていてもよい。
前記の構成では、第2状態変更部における第2軸線に対する紙葉類の位置を変更することにより、第2状態変更部から搬送される紙葉類の第2方向における位置を変更することができる。
なお、前記軸線は、前記第1方向に沿うように延びる第1軸線と、該第1方向において該第1軸線の下流に配置されて該第1方向に沿うように延びる第2軸線とを含んでいてもよい。前記状態変更部は、前記第1方向に搬送される前記紙葉類の少なくとも一部を前記第1軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を前記第1状態から前記第2状態に変化させる第1状態変更部と、前記第1方向において前記第1状態変更部の下流に配置され、該第1状態変更部により前記第1状態から前記第2状態にされた前記紙葉類のうち前記搬送面と交差している部分を前記第2軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を該第2状態から前記第3状態に変化させる第2状態変更部とを含んでいてもよい。そして、前記第2状態変更部は、前記第2軸線に対する前記紙葉類の位置を変更可能に構成されていてもよい。
前記の構成では、第2状態変更部における第2軸線に対する紙葉類の位置を変更することにより、第2状態変更部から搬送される紙葉類の第2方向における位置を変更することができる。
また、前記第2状態変更部は、前記第2状態にされた前記紙葉類のうち前記搬送面と交差している部分を挟持するローラユニットを有し、該ローラユニットにより挟持された該紙葉類を前記第2軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を該第2状態から前記第3状態に変化させるツイスト部と、前記ツイスト部のローラユニットに対する前記第1状態変更部から搬送される前記紙葉類の位置を変更する位置変更機構とを有していてもよい。
前記の構成では、ツイスト部のローラユニットに対する第1状態変更部から搬送される紙葉類の位置を変更することにより、第2状態変更部における第2軸線に対する紙葉類の位置を変更することができる。これにより、第2状態変更部から搬送される紙葉類の第2方向における位置を変更することができる。
また、前記第2状態変更部は、前記第2方向において、該第2状態変更部により搬送が完了した前記紙葉類の位置が目標位置に近づくように、前記第1状態変更部に搬送される該紙葉類の位置と該目標位置とに応じて前記第2軸線に対する該紙葉類の位置を変更するように構成されていてもよい。
前記の構成では、紙葉類の繰入位置(第1状態変更部に搬送される紙葉類の第2方向における位置)と目標位置とに応じて第2状態変更部における第2軸線に対する紙葉類の位置を変更することにより、紙葉類の繰出位置(第2状態変更部により搬送が完了した紙葉類の第2方向における位置)を目標位置に近づけることができる。
また、前記紙葉類処理装置は、前記第2方向において前記状態変更部に搬送される前記紙葉類の位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部により検出された前記紙葉類の位置に応じて前記状態変更部の動作を制御する制御部とを備えていてもよい。
前記の構成では、位置検出部により検出された紙葉類の位置(すなわち状態変更部に搬送される紙葉類の第2方向における位置)に応じて状態変更部において軸線に対する紙葉類の位置を決定することができる。これにより、例えば、状態変更部から搬送される紙葉類の第2方向における位置(繰出位置)を目標位置に近づけることができる。
ここに開示する技術によれば、紙葉類処理装置を小型化することができる。
紙葉類処理装置の構成を例示する概略図である。 実施形態1の紙葉類処理部の構成を例示する斜視図である。 実施形態1の紙葉類処理部の構成を例示する上面図である。 実施形態1の紙葉類処理部の構成を例示する側面図である。 第1状態変更部の要部の構成を例示する正面図である。 ツイスト部の構成を例示する斜視図である。 ガイド部材の構成を例示する斜視図である。 実施形態1の紙葉類処理部の順送動作を説明するための概略図である。 実施形態1の紙葉類処理部の順送動作を説明するための概略図である。 実施形態1の紙葉類処理部の反転動作を説明するための概略図である。 実施形態1の紙葉類処理部の反転動作を説明するための概略図である。 実施形態1における紙葉類処理部の動作条件と紙葉類の操出位置との関係を例示する樹形図である。 実施形態1の位置制御における搬送条件と位置設定との関係を例示する図である。 実施形態2の紙葉類処理部の構成を例示する側面図である。 実施形態2の紙葉類処理部の順送動作を説明するための概略図である。 実施形態2の紙葉類処理部の順送動作を説明するための概略図である。 実施形態2の紙葉類処理部の反転動作を説明するための概略図である。 実施形態2の紙葉類処理部の反転動作を説明するための概略図である。 実施形態2における紙葉類処理部の動作条件と紙葉類の操出位置との関係を例示する樹形図である。 実施形態2の位置制御における搬送条件と位置設定との関係を例示する図である。 第1状態変更部の変形例を例示する上面図である。 第1状態変更部の変形例の動作を説明するための概略図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1による紙葉類処理装置1の構成を例示している。紙葉類処理装置1は、紙葉類を処理するように構成されている。この例では、紙葉類処理装置1は、紙葉類の一例である紙幣の処理(例えば紙幣の整理や帯封など)を行う紙幣処理装置を構成している。このような紙幣処理装置は、銀行などの金融機関や小売店舗のバックオフィスなどに設置されている。
図1に示すように、紙葉類処理装置1は、投入部11と、1つまたは複数(この例では2つ)のリジェクト部12と、1つまたは複数(この例では4つ)の集積部13と、1つまたは複数(この例では2つ)の整理一時保留部14と、帯封部15と、搬送部16と、紙葉類処理部10と、識別部17と、制御部18とを備えている。
〔投入部〕
投入部11は、紙幣が投入されるように構成されている。また、投入部11には、投入部11に投入された紙幣を一枚ずつ搬送部16に繰り出す繰出機構が設けられている。
〔リジェクト部と集積部〕
リジェクト部12は、リジェクト対象に該当する紙幣(リジェクト紙幣)を集積するように構成されている。例えば、汚れや破損により識別することができない紙幣(識別不能券)や偽物の紙幣(偽券)などがリジェクト対象に該当する。集積部13は、紙幣を集積するように構成されている。例えば、集積部13は、予め割り当てられた金種の紙幣を集積する。または、集積部13は、複数の金種の紙幣を集積するように構成されていてもよい。
〔整理一時保留部と帯封部〕
整理一時保留部14は、帯封部15において帯封されるべき紙幣を集積するように構成されている。帯封部15は、整理一時保留部14に集積された所定枚数(例えば100枚)の紙幣を帯封するように構成されている。
〔搬送部〕
搬送部16は、投入部11とリジェクト部12と集積部13と整理一時保留部14とに接続されている。そして、搬送部16は、投入部11に投入された紙幣をリジェクト部12、集積部13、または整理一時保留部14に搬送するように構成されている。例えば、搬送部16は、紙幣を搬送する搬送機構(例えば搬送ベルトや搬送ローラ)や紙幣をガイドするガイド部材などにより構成された搬送路と、搬送路における紙幣の搬送方向を切り換えるための分岐機構(例えば分岐爪)と、搬送路に設けられた搬送機構や分岐機構を駆動させる駆動機構(例えばモータやギア)とによって構成されている。また、この例では、搬送部16は、紙幣の短手方向が搬送方向に沿うように紙幣を搬送する。すなわち、搬送部16は、短手搬送を行うように構成されている。
〔紙葉類処理部(位置変更ユニット)〕
紙葉類処理部10は、搬送部16の搬送路に設けられて搬送部16の搬送路の一部を構成している。そして、紙葉類処理部10は、搬送路の搬送面に沿うように搬送されてきた紙幣(紙葉類)を搬送方向に搬送しつつ搬送幅方向における紙幣の位置を変更可能に構成されている。紙葉類処理部10は、紙幣を所定の搬送方向に搬送しながら、当該搬送方向と直交する方向(第2方向Y;図2参照)における紙幣の位置を変更することが可能なように構成されている。すなわち、紙葉類処理部10は、紙幣の搬送方向と直交する方向における紙幣位置を変更することが可能な位置変更ユニットである。なお、紙葉類処理部10については、後で詳しく説明する。
〔識別部(位置検出部)〕
識別部17は、搬送部16の搬送路に設けられ、紙幣に対して識別処理を行うように構成されている。識別処理では、紙幣の金種や真偽や正損や新旧や、紙幣の表裏や、紙幣の搬送状態(斜行や重送など)が識別される。また、識別部17は、紙幣の搬送幅方向(搬送方向と直交する方向、例えば搬送路の幅方向)における位置を検出するように構成されている。すなわち、識別部17は、紙葉類処理部10に搬送される紙葉類の搬送幅方向における位置(具体的には搬送幅方向における紙葉類の中心の位置)を検出する位置検出部を構成している。そして、識別部17において得られた情報(紙幣の識別処理の結果や紙幣の搬送幅方向における位置など)は、制御部18に送信される。例えば、識別部17は、ラインセンサや磁気センサや画像センサなどの各種センサと、プロセッサと、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリとによって構成されている。
〔各種センサ〕
紙葉類処理装置1の各部には、紙幣の通過を検出する通過センサなどの各種センサ(図示を省略)が設けられている。これらの各種センサの検出信号は、制御部18に送信される。
〔制御部〕
制御部18は、紙葉類処理装置1の各部(この例では投入部11とリジェクト部12と集積部13と整理一時保留部14と帯封部15と搬送部16と識別部17と紙葉類処理部10)と信号を伝送可能に接続されている。そして、制御部18は、操作表示部(図示を省略)に与えられた操作や、紙葉類処理装置1の各部(各部に設けられた各種センサを含む)から受信した信号や情報に基づいて、紙葉類処理装置1において各種処理が行われるように、紙葉類処理装置1の各部を制御して紙葉類処理装置1の動作を制御するように構成されている。例えば、制御部18は、プロセッサと、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリとによって構成されている。
また、この例では、制御部18は、位置制御部100を有している。すなわち、位置制御部100は、制御部18の機能の一部を構成している。位置制御部100は、紙葉類処理部10において位置制御が行われるように、識別部17により検出された紙葉類の位置(搬送幅方向における位置)に応じて紙葉類処理部10の各部を制御して紙葉類処理部10の動作を制御する。なお、位置制御については、後で詳しく説明する。
〔紙葉類処理装置〕
図2〜図7は、実施形態1による紙葉類処理部10の構成を例示している。紙葉類処理部10は、紙葉類を搬送方向に搬送しつつ搬送幅方向(搬送方向と直交する方向)における紙葉類の位置を変更可能に構成されている。
なお、以下では、説明の便宜上、紙葉類の搬送方向を第1方向Xと記載し、紙葉類の搬送方向と直交する搬送幅方向を第2方向Yと記載し、紙葉類の搬送方向および搬送幅方向の両方と直交する搬送高さ方向を第3方向Zと記載する。すなわち、搬送部16の搬送路の搬送面は、第1方向Xと第2方向Yとで規定される平面に対応している。
また、以下の説明で用いる方向(前方、後方、左方、右方、上方、下方)は、水平面に設置された紙葉類処理部10を紙葉類の入口側から見た場合の方向に対応している。すなわち、「前方」および「後方」は、紙葉類の搬送方向(第1方向X)の下流および上流にそれぞれ対応し、「左方」および「右方」は、紙葉類の搬送幅方向(第2方向Y)の一方側および他方側にそれぞれ対応し、「上方」および「下方」は、紙葉類の搬送高さ方向(第3方向Z)の一方側および他方側にそれぞれ対応している。
〔紙葉類処理装置の構成〕
紙葉類処理部10は、筐体200と状態変更部20と駆動機構25とを備えている。なお、図2〜図7では、筐体200の図示が省略されている。
〈筐体〉
図1に示すように、筐体200は、状態変更部20と駆動機構25とを収容している。この例では、筐体200は、前面および後面が開放された直方体型の箱状に形成されている。
〈状態変更部〉
図2〜図4に示すように、状態変更部20は、第1方向Xに搬送される紙葉類の少なくとも一部を第1方向Xに沿うように延びる軸線(この例では後述する第1軸線O1および第2軸線O2)を中心として旋回させることにより、紙葉類の状態を第1状態から第2状態を経て第3状態に変化させる。第1状態は、紙葉類の旋回前の状態であり、紙葉類が搬送面(この例では搬送部16の搬送路の搬送面)に沿う平坦な状態である。第2状態は、紙葉類の少なくとも一部が軸線を中心として旋回された状態であり、紙葉類が搬送面と交差している状態である。第3状態は、紙葉類の旋回完了後の状態であり、紙葉類が搬送面に沿う平坦な状態である。そして、状態変更部20は、軸線に対する紙葉類の位置を変更可能に構成されている。
〈駆動機構〉
図3に示すように、駆動機構25は、状態変更部20を駆動させる。例えば、駆動機構25は、後述する第1〜第6回転軸C1〜C6などの回転軸を回転駆動させることで状態変更部20の各部を駆動させる。
〔状態変更部の詳細〕
この例では、軸線は、第1方向Xに沿うように延びる第1軸線O1と、第1方向Xにおいて第1軸線O1の下流に配置されて第1方向Xに沿うように延びる第2軸線O2とを含んでいる。また、状態変更部20は、第1状態変更部21と、第1方向Xにおいて第1状態変更部21の下流に配置された第2状態変更部22とを含んでいる。
〔第1状態変更部〕
図2〜図4に示すように、第1状態変更部21は、第1方向Xに搬送される紙葉類の少なくとも一部を第1軸線O1を中心として旋回させることにより、紙葉類の状態を第1状態から第2状態に変化させる。この例では、第1状態変更部21は、第1方向Xに搬送される紙葉類の一部を第1軸線O1を中心として旋回させて、その紙葉類を屈曲させることにより、紙葉類の状態を第1状態から第2状態に変化させる。すなわち、この例では、第2状態は、紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として旋回(この例では略90°旋回)されることで、その紙葉類の一部が搬送面に対して屈曲(この例では略90°屈曲)している状態である。
また、この例では、第1状態変更部21は、第1動作と第2動作とを選択的に行うように構成されている。第1動作では、第1状態変更部21は、紙葉類の少なくとも一部を第1軸線O1を中心として第1旋回方向に旋回させる(この例では紙葉類の一部を搬送面に対して屈曲させる)ことにより、紙葉類の状態を第1状態から第2状態に変化させる。第2動作では、第1状態変更部21は、紙葉類の少なくとも一部を第1軸線O1を中心として第1旋回方向の逆方向である第2旋回方向に旋回させる(この例では紙葉類の一部を搬送面に対して屈曲させる)ことにより、紙葉類の状態を第1状態から第2状態に変化させる。なお、この例では、紙葉類の搬送方向(第1方向X)の上流から見て、反時計回りの方向(すなわち図5の反時計回りの方向)を「第1旋回方向」とし、時計回りの方向(すなわち図5の時計回りの方向)を「第2旋回方向」としている。
そして、実施形態1では、第1状態変更部21は、第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更可能に構成されている。具体的には、第1状態変更部21は、第1搬送部30と、ガイド機構40と、第2搬送部50とを有している。
〈第1搬送部〉
図2〜図5に示すように、第1搬送部30は、紙葉類を挟持する挟持位置が第2方向Yに変更可能であり、その挟持位置において挟持された紙葉類を第1方向Xに搬送するように構成されている。具体的には、第1搬送部30は、複数(この例では3つ)の挟持ローラユニット300を有している。複数の挟持ローラユニット300は、第2方向Yに所定の間隔をおいて並設され、それぞれが紙葉類の一部を挟持して回転することで紙葉類を第1方向Xに搬送するように構成されている。そして、第1搬送部30は、複数の挟持ローラユニット300のいずれか1つにより紙葉類を挟持して第1方向Xに搬送する。
なお、この例では、第1搬送部30は、複数の挟持ローラユニット300の他に、第1繰入ガイド部31と、第2繰入ガイド部32と、複数(この例では2つ)の繰入ローラユニット33と、挟持位置切換機構310とを有している。
《繰入ガイド部》
第1繰入ガイド部31および第2繰入ガイド部32は、第3方向Zにおいて所定の隙間を隔てて対向するように配置され、第1状態変更部21に搬送されてきた紙葉類を搬送面に沿うように第1方向Xにガイドする。この例では、第1繰入ガイド部31および第2繰入ガイド部32は、それぞれが第1方向Xに延びる板状の部材により構成され、それぞれの板面が第3方向Zにおいて所定の隙間を隔てて対向している。なお、第1繰入ガイド部31および第2繰入ガイド部32には、繰入ローラユニット33や挟持ローラユニット300との接触を回避するための開口および切り欠き(この例では2つの開口と1つの切り欠き)が設けられている。
《繰入ローラユニット》
複数の繰入ローラユニット33は、第2方向Yに所定の間隔をおいて並設されている。そして、複数の繰入ローラユニット33の各々は、第1搬送部30に搬送されてきた紙葉類の一部を挟持して回転することで紙葉類を第1方向Xに搬送するように構成されている。具体的には、複数の繰入ローラユニット33の各々は、第3方向Zに並んで配置された一対の繰入ローラ(第1繰入ローラ33aと第2繰入ローラ33b)を有している。
第1繰入ローラ33aおよび第2繰入ローラ33bは、それぞれの間に紙葉類の一部(第2方向Yにおける一部)を挟み込んで回転することが可能となっている。具体的には、第2繰入ローラ33bは、第1繰入ローラ33aの下方に配置されている。そして、第2繰入ローラ33bは、第2方向Yに延びる第1回転軸C1に固定されて第1回転軸C1とともに回転する駆動ローラとして機能し、第1繰入ローラ33aは、第2繰入ローラ33bとの間に紙葉類の一部を挟み込んだ状態で第2繰入ローラ33bとともに回転する従動ローラとして機能する。
《挟持ローラユニット》
複数の挟持ローラユニット300は、第2方向Yに並設されている。この例では、左側から右側へ向けて第1挟持ローラユニット301と第2挟持ローラユニット302と第3挟持ローラユニット303とが順に並んでいる。そして、複数の挟持ローラユニット300は、それぞれが紙葉類の一部を挟持して回転することで紙葉類を第1方向Xに搬送するように構成されている。具体的には、複数の挟持ローラユニット300の各々は、第3方向Zに並んで配置された一対の挟持ローラ(第1挟持ローラ30aと第2挟持ローラ30b)を有している。
第1挟持ローラ30aおよび第2挟持ローラ30bは、それぞれの間に紙葉類の一部(第2方向Yにおける一部)を挟み込んで回転することが可能となっている。具体的には、第2挟持ローラ30bは、第1挟持ローラ30aの下方に配置されている。そして、第1挟持ローラ30aは、第2方向Yに延びる第2回転軸C2に固定されて第2回転軸C2とともに回転する駆動ローラとして機能し、第2挟持ローラ30bは、第1挟持ローラ30aとの間に紙葉類の一部を挟み込んだ状態で第1挟持ローラ30aとともに回転する従動ローラとして機能する。
また、複数の挟持ローラユニット300の各々は、紙葉類の一部を挟持して回転することで紙葉類を第2方向Yに搬送する挟持状態と、紙葉類の一部を挟持しない非挟持状態とに切り換え可能となっている。具体的には、第2挟持ローラ30bは、第3方向Zに移動可能に構成され、第1挟持ローラ30aとの間に紙葉類の一部を挟み込んで回転する第1位置と、第1挟持ローラ30aとの間に紙葉類の一部を挟み込まない第2位置(第1位置の下方にある位置)とに移動可能となっている。そして、第2挟持ローラ30bを第1位置に配置することで挟持ローラユニット300が挟持状態となり、第2挟持ローラ30bを第2位置に配置することで挟持ローラユニット300が非挟持状態となる。
また、この例では、複数の挟持ローラユニット300のうち1つの挟持ローラユニット300(具体的には第2挟持ローラユニット302)は、第2方向Yにおいて後述する第2搬送部50のスリット500に対応する位置(具体的には第2方向Yにおいてスリット500と同一の位置)に配置されている。すなわち、複数の挟持ローラユニット300のうち1つの挟持ローラユニット300は、第1方向Xにおいて後述する第2搬送部50のスリット500と対向するように配置されている。
《挟持位置切換機構》
挟持位置切換機構310は、複数の挟持ローラユニット300のいずれか1つの挟持ローラユニット300により紙葉類の一部が挟持されて第1方向Xに搬送されるように、複数の挟持ローラユニット300の各々の状態(挟持状態と非挟持状態)を切り換える。この例では、挟持位置切換機構310は、複数の第2挟持ローラ30bをそれぞれ第3方向Zに移動させる昇降機構を有し、複数の第2挟持ローラ30bのうち1つの第2挟持ローラ30bを第1位置に配置して残りの第2挟持ローラ30bを第2位置に配置する。
《第1搬送部における紙葉類の挙動》
以上のような構成により、第1搬送部30では、第1搬送部30に搬送されてきた紙葉類は、繰入ローラユニット33により第1繰入ガイド部31と第2繰入ガイド部32との間に取り込まれ、第1繰入ガイド部31と第2繰入ガイド部32との間において複数の挟持ローラユニット300のいずれか1つに挟持されて第1方向Xに搬送される。
〈ガイド機構〉
図2〜図5に示すように、ガイド機構40は、第1搬送部30により搬送される紙葉類のうち第2方向Yにおいて挟持位置を境界とする一方部分または他方部分が搬送面に対して屈曲するように紙葉類をガイドする。具体的には、ガイド機構40は、第1ガイド爪41と、第2ガイド爪42と、爪駆動機構43とを有している。第1ガイド爪41と第2ガイド爪42は、第2方向Yに並設され、第1ガイド爪41が左側に配置され、第2ガイド爪42が右側に配置されている。
《第1ガイド爪》
第1ガイド爪41は、第1方向Xの下流から上流(すなわち後側から前側)に延びる板状に形成されている。第1ガイド爪41の基端部には、第2方向Yに延びる第1揺動軸41aが設けられている。このような構成により、第1ガイド爪41は、第1揺動軸41aを中心として揺動可能となっている。そして、第1ガイド爪41は、第1ガイド爪41の先端が第1搬送部30の第1繰入ガイド部31と第2繰入ガイド部32との間の隙間よりも上方に位置する上方位置と、第1ガイド爪41の先端が第1搬送部30の第1繰入ガイド部31と第2繰入ガイド部32との間の隙間よりも下方に位置する下方位置とに切り換え可能となっている。
《第2ガイド爪》
第2ガイド爪42は、第2方向Yの下流から上流(すなわち後側から前側)に延びる板状に形成されている。第2ガイド爪42の基端部には、第2方向Yに延びる第2揺動軸42aが設けられている。このような構成により、第2ガイド爪42は、第2揺動軸42aを中心として揺動可能となっている。そして、第2ガイド爪42は、第2ガイド爪42の先端が第1搬送部30の第1繰入ガイド部31と第2繰入ガイド部32との間の隙間よりも上方に位置する上方位置と、第2ガイド爪42の先端が第1搬送部30の第1繰入ガイド部31と第2繰入ガイド部32の間の隙間よりも下方に位置する下方位置とに切り換え可能となっている。
《ガイド爪の形状》
また、この例では、第1ガイド爪41は、その右側部(第2ガイド爪42と対向する側部)が第1方向Xの上流から下流(すなわち前側から後側)へ向かうに連れて次第に右方に傾斜するように形成され、第2ガイド爪42は、その左側部(第1ガイド爪41と対向する側部)が第1方向Xの上流から下流へ向かうに連れて次第に左方に傾斜するように形成されている。すなわち、第1ガイド爪41と第2ガイド爪42との間の隙間(第2方向Yにおける隙間)は、第1方向Xの上流から下流へ向かうに連れて次第に狭くなっている。このような構成により、ガイド機構40によりガイドされる紙葉類のうち搬送面に対して屈曲している部分を後述する第2搬送部50のスリット500に円滑にガイドすることができる。
《爪駆動機構》
爪駆動機構43は、第1ガイド爪41および第2ガイド爪42のうち一方が上方位置に配置されて他方が下方位置に配置されるように、第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の各々を揺動させるように構成されている。
この例では、爪駆動機構43は、第1揺動軸41aを所定角度だけ回転させることで第1ガイド爪41を揺動させる第1爪駆動部45と、第2揺動軸42aを所定角度だけ回転させることで第2ガイド爪42を揺動させる第2爪駆動部46とを有している。例えば、第1爪駆動部45および第2爪駆動部46は、モータによって構成されている。
《ガイド機構における紙葉類の挙動》
以上のような構成により、ガイド機構40では、第1ガイド爪41を上方位置に配置して第2ガイド爪42を下方位置に配置することにより、第1搬送部30により第1方向Xに搬送される紙葉類のうち挟持位置の左側部分(第2方向Yにおいて挟持位置を境界とする一方部分)が第1ガイド爪41により下方にガイドされる。すなわち、第1状態変更部21において第1動作(紙葉類の少なくとも一部を第1軸線O1を中心として第1旋回方向に旋回させる動作)が行われる。一方、第1ガイド爪41を下方位置に配置して第2ガイド爪42を上方位置に配置することにより、第1搬送部30により第1方向Xに搬送される紙葉類のうち挟持位置の右側部分(第2方向Yにおいて挟持位置を境界とする他方部分)が第1ガイド爪41により下方にガイドされる。すなわち、第1状態変更部21において第2動作(紙葉類の少なくとも一部を第1軸線O1を中心として第2旋回方向に旋回させる動作)が行われる。
〈第2搬送部〉
図2〜図4に示すように、第2搬送部50は、ガイド機構40によりガイドされる紙葉類のうち搬送面に対して屈曲している一方部分または他方部分(以下「第1部分」と記載)が第1方向Xに沿って延びる通過領域を通過するように、紙葉類を第1方向Xに搬送する。具体的には、第2搬送部50は、第2方向Yにおいて予め定められた通過位置(この例では第2搬送部50の中央位置)を通過して第1方向Xに延びるスリット500を有している。すなわち、スリット500は、通過領域を構成している。そして、第2搬送部50は、ガイド機構40によりガイドされる紙葉類のうち第1部分がスリット500を通過するように紙葉類を第1方向Xに搬送する。
なお、この例では、第2搬送部50は、スリット500の他に、第1搬送ガイド部51と、第2搬送ガイド部52と、第3搬送ガイド部53と、第1中継ローラユニット55と、第2中継ローラユニット56と、繰出ローラユニット57とを有している。
《第1および第2搬送ガイド部》
第1搬送ガイド部51および第2搬送ガイド部52は、それぞれの間にスリット500が形成されるように、第2方向Yにおいて所定の隙間を隔てて対向するように配置されている。この例では、第1搬送ガイド部51および第2搬送ガイド部52は、それぞれが第1方向に延びる板状の部材により構成され、それぞれの板面が第3方向Zを向いた状態で第2方向Yに所定の隙間(すなわちスリット500)を隔てて対向している。なお、第1搬送ガイド部51には、第1中継ローラユニット55との接触を回避するための開口(この例では3つの開口)が設けられ、第2搬送ガイド部52には、第2中継ローラユニット56との接触を回避するための開口(この例では3つの開口)が設けられている。
また、この例では、第1搬送ガイド部51の上面の後側部分には、第1搬送ガイド部51の上面から上方に突出する第1突出部51aが設けられ、第2搬送ガイド部52の上面の後側部分には、第2搬送ガイド部52の上面から上方に突出する第2突出部52aが設けられている。
《第3搬送ガイド部》
第3搬送ガイド部53は、第3方向Zにおいて第1搬送ガイド部51および第2搬送ガイド部52と所定の隙間を隔てて対向するように配置されている。この例では、第3搬送ガイド部53は、第1方向Xに延びる板状に形成され、第2方向Yにおける中央に位置する中央部53aと、中央部53aの左側に位置する第1側部53bと、中央部53aの右側に位置する第2側部53cとを有している。第3搬送ガイド部53の中央部53aは、第3方向Zにおいて第1搬送ガイド部51および第2搬送ガイド部52の前側部分と所定の隙間を隔てて対向し且つ第1突出部51aおよび第2突出部52aの前側部分と所定の隙間を隔てて対向するように、第1方向Xの上流から下流へ向かうに連れて上方に傾斜している。第3搬送ガイド部53の第1側部53bおよび第2側部53cは、第3方向Zにおいて第1搬送ガイド部51および第2搬送ガイド部52と所定の隙間を隔ててそれぞれ対向している。なお、第3搬送ガイド部53の中央部53aには、第1中継ローラユニット55および第2中継ローラユニット56との接触を回避するための開口(この例では4つの開口)が設けられている。
《第1中継ローラユニット》
第1中継ローラユニット55は、第2搬送部50に搬送されてきた紙葉類のうちスリット500よりも左側の部分を挟持して回転することで紙葉類を第1方向Xに搬送するように構成されている。この例では、第2搬送部50に搬送されてきた紙葉類のうちスリット500よりも左側の部分は、第1中継ローラユニット55により第1搬送ガイド部51と第3搬送ガイド部53との間に取り込まれて第1方向Xに搬送される。
具体的には、第1中継ローラユニット55は、二対の上流ローラ(2つの第1上流ローラ50aと2つの第2上流ローラ50b)と一対の下流ローラ(第1下流ローラ50cと第2下流ローラ50d)とを有している。第1上流ローラ50aと第2上流ローラ50bは、第3方向Zに並んで配置され、第1下流ローラ50cと第2下流ローラ50dは、第3方向Zに並んで配置されている。
第1上流ローラ50aおよび第2上流ローラ50bは、それぞれの間に紙葉類の一部(第2方向Yにおける一部)を挟み込んで回転することが可能となっている。具体的には、第2上流ローラ50bは、第1上流ローラ50aの下方に配置されている。そして、第1上流ローラ50aは、第2方向Yに延びる第3回転軸C3に固定されて第3回転軸C3とともに回転する駆動ローラとして機能し、第2上流ローラ50bは、第1上流ローラ50aとの間に紙葉類の一部を挟み込んだ状態で第1上流ローラ50aとともに回転する従動ローラとして機能する。
これと同様に、第1下流ローラ50cおよび第2下流ローラ50dは、それぞれの間に紙葉類の一部(第2方向Yにおける一部)を挟み込んで回転することが可能となっている。具体的には、第2下流ローラ50dは、第1下流ローラ50cの下方に配置されている。そして、第1下流ローラ50cは、第2方向Yに延びる第4回転軸C4に固定されて第4回転軸C4とともに回転する駆動ローラとして機能し、第2下流ローラ50dは、第1下流ローラ50cとの間に紙葉類の一部を挟み込んだ状態で第1下流ローラ50cとともに回転する従動ローラとして機能する。
《第2中継ローラユニット》
第2中継ローラユニット56は、第2搬送部50に搬送されてきた紙葉類のうちスリット500よりも右側の部分を挟持して回転することで紙葉類を第1方向Xに搬送するように構成されている。この例では、第2搬送部50に搬送されてきた紙葉類のうちスリット500よりも左側の部分は、第2中継ローラユニット56により第2搬送ガイド部52と第3搬送ガイド部53との間に取り込まれて第1方向Xに搬送される。
具体的には、第2中継ローラユニット56は、二対の上流ローラ(2つの第1上流ローラ50aと2つの第2上流ローラ50b)と一対の下流ローラ(第1下流ローラ50cと第2下流ローラ50d)とを有している。なお、第2中継ローラユニット56の第1上流ローラ50aと第2上流ローラ50bと第1下流ローラ50cと第2下流ローラ50dの構成は、第1中継ローラユニット55の第1上流ローラ50aと第2上流ローラ50bと第1下流ローラ50cと第2下流ローラ50dの構成と同様となっている。
《繰出ローラユニット》
繰出ローラユニット57は、第2搬送部50に搬送されてきた紙葉類のうちスリット500を通過している部分(搬送面に対して屈曲している部分)を挟み込んで回転することで紙葉類を第1方向Xに搬送するように構成されている。この例では、第2搬送部50に搬送されてきた紙葉類の第1部分(搬送面に対して屈曲している部分)は、第1搬送ガイド部51と第2搬送ガイド部52との間の隙間(すなわちスリット500)に取り込まれて第1方向Xに搬送される。
なお、この例では、繰出ローラユニット57は、二対の繰出ローラ(2つの第1繰出ローラ57aと2つの第2繰出ローラ57b)有している。第1繰出ローラ57aと第2繰出ローラ57bは、第2方向において並んで配置されている。
第1繰出ローラ57aおよび第2繰出ローラ57bは、それぞれの間に紙葉類の第1部分(搬送面に対して屈曲している部分の一部)を挟み込んで回転することが可能となっている。具体的には、第2繰出ローラ57bは、第1繰出ローラ57aの右方に配置されている。そして、第1繰出ローラ57aは、第3方向に延びて駆動機構25により回転駆動される回転軸(図示を省略)に固定されて回転軸とともに回転する駆動ローラとして機能し、第2繰出ローラ57bは、第1繰出ローラ57aとの間に紙葉類の一部を挟み込んだ状態で第1繰出ローラ57aとともに回転する従動ローラとして機能する。なお、第2繰出ローラ57bが駆動ローラとして機能して第2繰出ローラ57bが従動ローラとして機能するように構成されていてもよい。
《スリットの入口部分の形状》
また、この例では、スリット500は、その入口部分における幅(第2方向Yにおける長さ)が第1方向Xの上流から下流(すなわち前側から後側)へ向かうに連れて次第に短くなるように形成されている。このような構成により、ガイド機構40によりガイドされる紙葉類の第1部分(搬送面に対して屈曲している部分)をスリット500の本体部(入口部分よりも下流の部分)に円滑にガイドすることができる。
《第2搬送部における紙葉類の挙動》
以上のような構成により、第2搬送部50では、第2搬送部50に搬送されてきた紙葉類は、その紙葉類の第1部分(この例では下方に屈曲している部分)がスリット500に取り込まれるとともに、その紙葉類のうち搬送面に沿う部分が第1搬送ガイド部51と第3搬送ガイド部53との間(または第2搬送ガイド部52と第3搬送ガイド部53との間)に取り込まれ、第1中継ローラユニット55(または第2中継ローラユニット56)により第1方向Xに搬送され、その後、その紙葉類の第1部分が繰出ローラユニット57により第1方向Xに搬送されるとともに、その紙葉類のうち搬送面に沿う部分が第1突出部51a(または第2突出部52a)により上方にガイドされる。
〔第2状態変更部〕
図2〜図4に示すように、第2状態変更部22は、第1状態変更部21により第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち搬送面と交差している部分(この例では搬送面に対して屈曲している部分)を第2軸線O2を中心として旋回させることにより、紙葉類の状態を第2状態から第3状態に変化させる。
この例では、第2状態変更部22は、第1状態変更部21により第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち搬送面と交差している部分を第2軸線O2を中心として第1旋回方向に旋回させることにより、紙葉類の状態を第2状態から第3状態に変化させる。
すなわち、この例では、第1状態変更部21において第1動作(紙葉類の少なくとも一部を第1軸線O1を中心として第1旋回方向に旋回させる動作)が行われることにより、紙葉類の表裏が反転されて紙葉類が第2状態変更部22から繰り出される。一方、第1状態変更部21において第2動作(紙葉類の少なくとも一部を第1軸線O1を中心として第2旋回方向に旋回させる動作)が行われることにより、紙葉類の表裏が反転されることなく紙葉類が第2状態変更部22から繰り出される。
そして、実施形態1では、第2状態変更部22は、第2軸線O2に対する紙葉類の位置が固定されている。具体的には、第2状態変更部22は、ツイスト部60と、ガイド部材70とを有している。
〈ツイスト部〉
図2〜図4および図6に示すように、ツイスト部60は、入口ローラユニット61を有している。入口ローラユニット61は、第1状態変更部21により第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち搬送面と交差している部分(この例では搬送面に対して略90°屈曲している第1部分)を挟持する。そして、ツイスト部60は、入口ローラユニット61により挟持された紙葉類を第2軸線O2を中心として旋回(この例では第1旋回方向に略90°旋回)させることにより、紙葉類の状態を第2状態から第3状態に変化させる。具体的には、ツイスト部60は、入口ローラユニット61により挟持された紙葉類を旋回させながら第1方向Xに搬送するように構成されている。
なお、この例では、ツイスト部60は、入口ローラユニット61の他に、出口ローラユニット62と、第1循環ベルト63と、第2循環ベルト64と、複数(この例では5つ)の第1ガイドローラ65と、複数(この例では4つ)の第2ガイドローラ66とを有している。
《入口ローラユニット》
入口ローラユニット61は、第1状態変更部21により第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち搬送面と交差している部分(この例では搬送面に対して略90°屈曲している第1部分)を挟持するように構成されている。この例では、入口ローラユニット61は、第2方向Yに並んで配置された一対の入口ローラ(第1入口ローラ61aと第2入口ローラ61b)を有している。
第1入口ローラ61aおよび第2入口ローラ61bは、それぞれの間に紙葉類の一部を挟み込んで回転することが可能となっている。第2入口ローラ61bは、第2入口ローラ61bの右方に配置されている。
《出口ローラユニット》
出口ローラユニット62は、第1方向Xにおいて入口ローラユニット61の下流に設けられ、入口ローラユニット61から搬送されてきた紙葉類の一部を挟み込んで第1方向Xに繰り出すように構成されている。この例では、出口ローラユニット62は、第3方向Zに並んで配置された一対の出口ローラ(第1出口ローラ62aと第2出口ローラ62b)を有している。第1出口ローラ62aおよび第2出口ローラ62bは、それぞれの間に紙葉類の一部を挟み込んで回転することが可能となっている。第2出口ローラ62bは、第1出口ローラ62aの上方に配置されている。
第1出口ローラ62aは、第2方向Yに延びる第5回転軸C5に固定されて第5回転軸C5とともに回転する駆動ローラとして機能し、第2出口ローラ62bは、第2方向Yに延びる第6回転軸C6に固定されて第6回転軸C6とともに回転する駆動ローラとして機能する。
《搬送ベルト》
第1循環ベルト63および第2循環ベルト64は、第1状態変更部21により第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち入口ローラユニット61に挟持された部分を旋回(この例では第1旋回方向に略90°旋回)させながら出口ローラユニット62に搬送するように構成されている。
この例では、第1循環ベルト63は、第1入口ローラ61aと第1出口ローラ62aと複数の第1ガイドローラ65とに掛け渡され、第2循環ベルト64は、第2出口ローラ62bと複数の第2ガイドローラ66とに掛け渡されている。そして、第1循環ベルト63のうち入口ローラユニット61と出口ローラユニット62との間に位置する第1領域63aと第2循環ベルト64のうち入口ローラユニット61と出口ローラユニット62との間に位置する第2領域64aとが互いに対向している。なお、この例では、第1循環ベルト63の第1領域63aと第2循環ベルト64の第2領域64aは、第1旋回方向に略90°に捻れている。
《ツイスト部における紙葉類の挙動》
以上のような構成により、ツイスト部60では、入口ローラユニット61に挟持された紙葉類は、第1循環ベルト63により第1循環ベルト63の第1領域63aと第2循環ベルト64の第2領域64aとの間に搬送され、第1循環ベルト63の第1領域63aと第2循環ベルト64の第2領域64aとにより第1旋回方向に旋回(この例では略90°旋回)されながら出口ローラユニット62に搬送され、出口ローラユニット62から繰り出される。
〈ガイド部材〉
図2〜図4および図7に示すように、ガイド部材70は、ツイスト部60により搬送される紙葉類の状態が第2状態から第3状態となるように紙葉類をガイドする。具体的には、ガイド部材70は、第1繰出ガイド部71と、第2繰出ガイド部72と、第3繰出ガイド部73と、第4繰出ガイド部74とを有している。
《第1繰出ガイド部》
第1繰出ガイド部71は、ツイスト部60により搬送される紙葉類のうち入口ローラユニット61よりも上側に位置する部分を左方にガイドするように構成されている。具体的には、第1繰出ガイド部71は、第1傾斜部71aと、第2傾斜部71bとを有している。第1傾斜部71aは、第1方向Xの上流から下流(すなわち前側から後側)へ向かうに連れて次第に上方に傾斜する傾斜面を有し、ツイスト部60により搬送される紙葉類のうち第2突出部52aにより上方にガイドされた部分を上方にガイドする。第2傾斜部71bは、第1方向Xの上流から下流へ向かうに連れて次第に左方に傾斜する傾斜面を有し、ツイスト部60により搬送される紙葉類のうち第1傾斜部71aにより上方にガイドされた部分(または後述する第2繰出ガイド部72および第3繰出ガイド部73によりガイドされた部分)を左方にガイドする。
《第2および第3繰出ガイド部》
第2繰出ガイド部72と第3繰出ガイド部73は、ツイスト部60により搬送される紙葉類のうち第1突出部51aにより上方にガイドされた部分を上方にガイドするように構成されている。具体的には、第2繰出ガイド部72は、第1方向Xの上流から下流(すなわち前側から後側)へ向かうに連れて次第に上方に傾斜する傾斜面を有し、第3繰出ガイド部73は、第2繰出ガイド部72の傾斜面に連続する平坦面を有している。
《第4繰出ガイド部》
第4繰出ガイド部74は、第3方向Zにおいて第1繰出ガイド部71と所定の隙間を隔てて対向するように配置され、ツイスト部60により搬送される紙葉類の状態が搬送面に沿う平坦な状態となるように紙葉類をガイドする。具体的には、第4繰出ガイド部74は、搬送面に沿う平坦面を有している。
〔紙葉類処理部の順送動作〕
次に、図8を参照して、実施形態1における紙葉類処理部10の順送動作について説明する。順送動作は、紙葉類の表裏を反転させることなく紙葉類を第1方向Xに搬送する動作のことである。順送動作では、第1状態変更部21は第2動作を行う。具体的には、第1ガイド爪41が下方位置に配置されて第2ガイド爪42が上方位置に配置される。
なお、図8の例では、第1搬送部30における挟持位置は、第1挟持ローラユニット301に対応する第1挟持位置Q1に設定されており、第1挟持ローラユニット301により紙葉類が挟持されて搬送される。また、図8の例において、状態S11は、第1搬送部30の挟持位置において挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S12は、第2搬送部50において搬送される紙葉類の状態を例示し、状態S13は、入口ローラユニット61に挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S14は、出口ローラユニット62に挟持される紙葉類の状態を例示している。また、図8の例では、第1状態変更部21に搬送される紙葉類の第2方向Yにおける位置(具体的には第2方向Yにおける紙葉類の中心の位置)である繰入位置は、「左寄り」に位置している。なお、「左寄り」は、紙葉類処理部10の搬送路を第2方向Yに分割して得られる5つの区間のうち左側から2番目の区間に対応している。
まず、図8の状態S11に示すように、第1状態変更部21の第1搬送部30に搬送されてきた紙葉類は、第1挟持位置Q1において挟持されて第1方向Xに搬送される。ガイド機構40は、第1搬送部30により搬送される紙葉類のうち第1挟持位置Q1の右側に位置する部分が下方に屈曲するように紙葉類をガイドする。
次に、第2搬送部50は、ガイド機構40によりガイドされる紙葉類のうち下方に屈曲している部分がスリット500を通過するように紙葉類を搬送する。これにより、図8の状態S12に示すように、紙葉類の状態は、搬送面に沿う平坦な状態(第1状態)から紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として第2旋回方向(図8の時計回りの方向)に旋回されて搬送面に対して屈曲している状態(第2状態)に変化する。
次に、図8の状態S13に示すように、第1状態変更部21において第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち搬送面と交差している部分が第2状態変更部22のツイスト部60の入口ローラユニット61に挟持される。
次に、ツイスト部60は、入口ローラユニット61に挟持された紙葉類を第1旋回方向(図8の反時計回りの方向)に旋回させながら第1方向Xに搬送する。これにより、図8の状態S14に示すように、紙葉類の状態は、紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として第2旋回方向に旋回されて搬送面に対して屈曲している状態(第2状態)から搬送面に沿う平坦な状態(第3状態)に変化する。
また、順送動作において第1搬送部30の挟持位置を第1挟持位置Q1に設定することにより、第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の第2方向Yにおける位置(具体的には第2方向Yにおける紙葉類の中心の位置)である操出位置が「中央」となる。なお、「中央」は、紙葉類処理部10の搬送路を第2方向Yに分割して得られる5つの区間のうち中央の区間に対応している。すなわち、紙葉類の第2方向Yにおける位置を「左寄り」から「中央」に近づけることができる。
〔紙葉類処理部の順送動作における操出位置の変更〕
次に、図8および図9を参照して、実施形態1の紙葉類処理部10の順送動作における操出位置の変更について説明する。なお、図9の例において、状態S21および状態S31は、第1搬送部30の挟持位置において挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S22および状態S32は、第2搬送部50において搬送される紙葉類の状態を例示し、状態S23および状態S33は、入口ローラユニット61に挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S24および状態S34は、出口ローラユニット62に挟持される紙葉類の状態を例示している。また、状態S21〜S24は、第1搬送部30における挟持位置が第2挟持ローラユニット302に対応する第2挟持位置Q2に設定されている場合に対応し、状態S31〜S34は、第1搬送部30における挟持位置が第3挟持ローラユニット303に対応する第3挟持位置Q3に設定されている場合に対応している。
図8および図9に示すように、第1搬送部30における挟持位置は、第1軸線O1に対する紙葉類の位置と相関があり、第1搬送部30における挟持位置を変更することにより、第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更することができる。例えば、第1搬送部30における挟持位置を右側に移動させることにより、第1軸線O1に対する紙葉類の位置を右側に移動させることができる。
そして、図8および図9に示すように、第1搬送部30における挟持位置を変更して第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更することにより、紙葉類の操出位置(第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の第2方向Yにおける位置)を変更することができる。図9の例では、順送動作において第1搬送部30における挟持位置を第2挟持位置Q2に設定することにより紙葉類の操出位置が「左寄り」となり、順送動作において第1搬送部30における挟持位置を第3挟持位置Q3に設定することにより紙葉類の操出位置が「左」となる。なお、「左」は、紙葉類処理部10の搬送路を第2方向Yに分割して得られる5つの区間のうち最も左側の区間に対応している。
〔紙葉類処理部の反転動作〕
次に、図10を参照して、実施形態1における紙葉類処理部10の反転動作について説明する。反転動作は、紙葉類の表裏を反転させて紙葉類を第1方向Xに搬送する動作のことである。反転動作では、第1状態変更部21は第1動作を行う。具体的には、第1ガイド爪41が上方位置に配置されて第2ガイド爪42が下方位置に配置される。
なお、図10の例では、第1搬送部30における挟持位置は、第1挟持ローラユニット301に対応する第1挟持位置Q1に設定されており、第1挟持ローラユニット301により紙葉類が挟持されて搬送される。また、図10の例において、状態S11は、第1搬送部30の挟持位置において挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S12は、第2搬送部50において搬送される紙葉類の状態を例示し、状態S13は、入口ローラユニット61に挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S14は、出口ローラユニット62に挟持される紙葉類の状態を例示している。また、図10の例では、紙葉類の繰入位置(第1状態変更部21に搬送される紙葉類の第2方向Yにおける位置)は、「左寄り」に位置している。
まず、図10の状態S11に示すように、第1状態変更部21の第1搬送部30に搬送されてきた紙葉類は、第1挟持位置Q1において挟持されて第1方向Xに搬送される。ガイド機構40は、第1搬送部30により搬送される紙葉類のうち第1挟持位置Q1の左側に位置する部分が下方に屈曲するように紙葉類をガイドする。
次に、第2搬送部50は、ガイド機構40によりガイドされる紙葉類のうち下方に屈曲している部分がスリット500を通過するように紙葉類を搬送する。これにより、図10の状態S12に示すように、紙葉類の状態は、搬送面に沿う平坦な状態(第1状態)から紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として第1旋回方向(図10の反時計回りの方向)に旋回されて搬送面に対して屈曲している状態(第2状態)に変化する。
次に、図10の状態S13に示すように、第1状態変更部21において第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち搬送面と交差している部分が第2状態変更部22のツイスト部60の入口ローラユニット61に挟持される。
次に、ツイスト部60は、入口ローラユニット61に挟持された紙葉類を第1旋回方向(図10の反時計回りの方向)に旋回させながら第1方向Xに搬送する。これにより、図10の状態S14に示すように、紙葉類の状態は、紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として第1旋回方向に旋回されて搬送面に対して屈曲している状態(第2状態)から搬送面に沿う平坦な状態(第3状態)に変化する。
また、反転動作において第1搬送部30の挟持位置を第1挟持位置Q1に設定することにより、紙葉類の操出位置(第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の第2方向Yにおける位置)が「中央」となる。すなわち、紙葉類の第2方向Yにおける位置を「左寄り」から「中央」に近づけることができる。
〔紙葉類処理部の反転動作における操出位置の変更〕
次に、図10および図11を参照して、実施形態1の紙葉類処理部10の反転動作における操出位置の変更について説明する。なお、図11の例において、状態S21および状態S31は、第1搬送部30の挟持位置において挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S22および状態S32は、第2搬送部50において搬送される紙葉類の状態を例示し、状態S23および状態S33は、入口ローラユニット61に挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S24および状態S34は、出口ローラユニット62に挟持される紙葉類の状態を例示している。また、状態S21〜S24は、第1搬送部30における挟持位置が第2挟持ローラユニット302に対応する第2挟持位置Q2に設定されている場合に対応し、状態S31〜S34は、第1搬送部30における挟持位置が第3挟持ローラユニット303に対応する第3挟持位置Q3に設定されている場合に対応している。
図10および図11に示すように、第1搬送部30における挟持位置の相対位置は、第1軸線O1に対する紙葉類の位置と相関があり、第1搬送部30における挟持位置の相対位置を変更することにより、第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更することができる。例えば、第1搬送部30における挟持位置を右側に移動させることにより、第1軸線O1に対する紙葉類の位置を右側に移動させることができる。
そして、図10および図11に示すように、第1搬送部30における挟持位置を変更して第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更することにより、紙葉類の操出位置(第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の第2方向Yにおける位置)を変更することができる。図11の例では、反転動作において第1搬送部30における挟持位置を第2挟持位置Q2に設定することにより紙葉類の操出位置が「右寄り」となり、反転動作において第1搬送部30における挟持位置を第3挟持位置Q3に設定することにより紙葉類の操出位置が「右」となる。なお、「右寄り」は、紙葉類処理部10の搬送路を第2方向Yに分割して得られる5つの区間のうち右側から2番目の区間に対応し、「右」は、紙葉類処理部10の搬送路を第2方向Yに分割して得られる5つの区間のうち最も右側の区間に対応している。
〔紙葉類処理装置の動作条件と紙葉類の操出位置との関係〕
次に、図12を参照して、紙葉類処理部10の動作条件(紙葉類の繰入位置と第1搬送部30における挟持位置とガイド機構40の爪位置とを含む動作条件)と紙葉類の操出位置との関係について説明する。
なお、図12において、爪位置の「順送」は、紙葉類処理部10において順送動作が行われるように第1ガイド爪41が下方位置に配置されて第2ガイド爪42が上方位置に配置されていることを示し、爪位置の「反転」は、紙葉類処理部10において順送動作が行われるように第1ガイド爪41が上方位置に配置されて第2ガイド爪42が下方位置に配置されていることを示している。また、挟持位置の「左」と「中央」と「右」は、第1挟持位置Q1と第2挟持位置Q2と第3挟持位置Q3をそれぞれ示している。
また、図12において、繰入位置および操出位置の「左」と「左寄り」と「中央」と「右寄り」と「右」は、紙葉類処理部10の搬送路を第2方向Yに分割して得られる5つの区間のうち「最も左側の区間」と「左側から2番目の区間」と「中央の区間」と「右側から2番目の区間」と「最も右側の区間」をそれぞれ示している。
例えば、図12の例の第1段目は、紙葉類の繰入位置が「左寄り」であり、第1搬送部30における挟持位置が「第1挟持位置Q1」であり、ガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置が「順送」である場合に、紙葉類の操出位置が「中央」となることを示している。
図12に示すように、第1搬送部30における挟持位置を変更することにより、第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更することができ、その結果、紙葉類の操出位置を変更することができる。また、第1搬送部30における挟持位置の変更に加えて、紙葉類処理部の順送動作と反転動作の切り換えを行うことにより、紙葉類の操出位置の変更自由度を向上させることができる。
〔位置制御〕
また、実施形態1の紙葉類処理部10では、位置制御が行われる。
実施形態1の位置制御では、第1状態変更部21は、位置制御部100により制御される。そして、第1状態変更部21は、第2方向Yにおいて、第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の位置(繰出位置)が目標位置に近づくように、第1状態変更部21に搬送される紙葉類の位置(繰入位置)と目標位置とに応じて、第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更し且つ第1動作および第2動作のいずれか一方を行う。具体的には、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて、第1状態変更部21の第1搬送部30における挟持位置とガイド機構40の爪位置とが決定される。
この例では、紙葉類の繰入位置と目標位置と紙葉類の表裏反転の要否(順送動作と反転動作の要否)とに応じて、第1状態変更部21の第1搬送部30における挟持位置とガイド機構40の爪位置とが決定される。なお、紙葉類の繰入位置と目標位置と紙葉類の表裏反転の要否とを含む搬送条件と、第1搬送部30における挟持位置とガイド機構40の爪位置とを含む位置設定との関係は、図13に示すような関係となっている。例えば、図13の例の第1段目は、紙葉類の繰入位置が「左寄り」であり、目標位置が「左」であり、紙葉類の表裏反転が「不要(順送動作が必要)」である場合に、第1搬送部30における挟持位置が「右(第3挟持位置Q3)」に設定され、ガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置が「順送」に設定されることを示している。なお、図13の例における「×」は、設定不可であることを示している。
例えば、位置制御部100は、図13のような搬送条件と位置設定との対応関係を示す情報テーブルを有していてもよい。そして、位置制御部100は、その情報テーブルの中から搬送条件に対応する位置設定を検出し、その検出された位置設定に基づいて第1搬送部30における挟持位置とガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置とを設定するように構成されていてもよい。
または、位置制御部100は、紙葉類の繰入位置と目標位置との差分に基づいて、第1搬送部30における挟持位置とガイド機構40の爪位置とを設定するように構成されていてもよい。例えば、位置制御部100は、紙葉類の繰入位置と目標位置との差分が予め定められた閾値よりも大きい場合に、第1状態変更部21において第1動作が行われるように第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置を「反転」に設定し、紙葉類の繰入位置と目標位置との差分が閾値よりも小さい場合に、第1状態変更部21において第2動作が行われるように第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置を「順送」に設定するように構成されていてもよい。
〔実施形態1による効果〕
以上のように、軸線(具体的には第1軸線O1)に対する紙葉類の位置を変更することにより、状態変更部20(具体的には第2状態変更部22)から搬送される紙葉類の第2方向における位置(繰出位置)を変更することができる。これにより、複数のスライド式搬送機構を直列に配置する場合よりも、紙葉類処理装置1(特に紙葉類処理部10)を小型化することができる。
また、複数の挟持ローラユニット300のうち1つの挟持ローラユニット300(この例では第2挟持ローラユニット302)を第2方向Yにおいて第2搬送部50のスリット500に対応する位置(この例では第2方向Yにおいてスリット500と同一の位置)に配置することにより、その挟持ローラユニット300(第2方向Yにおいて第2搬送部50のスリット500に対応する位置に配置された挟持ローラユニット300)により紙葉類を挟持して第1方向Xに搬送することができる。これにより、紙葉類の第2方向Yにおける位置が変更されないように紙葉類を第1方向Xに搬送することができる。
また、紙葉類処理部10の位置制御において、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて第1状態変更部21における第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更することにより、紙葉類の繰出位置を目標位置に近づけることができる。
また、紙葉類処理部10の位置制御において、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて第1状態変更部21における第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更するとともに第1状態変更部21の第1動作と第2動作を切り換えることにより、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて第1状態変更部21における第1軸線O1に対する紙葉類の位置の変更のみを行う場合よりも、紙葉類の操出位置の変更自由度を向上させることができる。これにより、紙葉類の繰出位置を目標位置に近づけることを容易にすることができる。
なお、図13の例において、搬送条件から紙葉類の表裏反転の要否(順送動作と反転動作の要否)が省略されていてもよい。この場合、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて、第1状態変更部21の第1搬送部30における挟持位置とガイド機構40の爪位置とが決定される。例えば、紙葉類の繰入位置が「左寄り」であり、目標位置が「中央」である場合に、第1搬送部30における挟持位置が「左(第1挟持位置Q1)」に設定され、ガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置が「順送」または「反転」に設定される。
(実施形態2)
図14は、実施形態2による紙葉類処理部10の構成を例示している。実施形態2による紙葉類処理部10は、第2状態変更部22の構成が実施形態1による紙葉類処理部10と異なっている。実施形態2による紙葉類処理部10のその他の構成は、実施形態1による紙葉類処理部10の構成と同様となっている。
〔第2状態変更部〕
実施形態2の第2状態変更部22は、第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更可能に構成されている。具体的には、実施形態2の第2状態変更部22は、実施形態1の第2状態変更部22の構成に加えて位置変更機構80を有している。
〈位置変更機構〉
図14に示すように、位置変更機構80は、ツイスト部60の入口ローラユニット61に対する第1状態変更部21から搬送される紙葉類の位置を変更するように構成されている。この例では、位置変更機構80は、第1状態変更部21を第3方向Zに移動させる昇降機構を有し、第1状態変更部21の高さ位置(第3方向Zにおける位置)を第1高さ位置と第2高さ位置と第3高さ位置とに切り換える。なお、第1高さ位置は、第2高さ位置の下方に位置する。第2高さ位置は、図14の実線で示した第1状態変更部21の高さ位置である。第3高さ位置は、第2高さ位置の上方に位置し、図14の二点鎖線で示した第1状態変更部21の高さ位置である。
〔紙葉類処理部の順送動作〕
次に、図15を参照して、実施形態2における紙葉類処理部10の順送動作について説明する。順送動作では、第1状態変更部21は第2動作を行う。具体的には、第1ガイド爪41が下方位置に配置されて第2ガイド爪42が上方位置に配置される。なお、以下では、説明の便宜上、第1搬送部30における挟持位置は、第2挟持ローラユニット302に対応する第2挟持位置Q2に設定(固定)されているものとする。
図15の例では、第1状態変更部21の高さ位置は、第1高さ位置に設定されている。また、図15の例において、状態S11は、第1搬送部30の挟持位置において挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S12は、第2搬送部50において搬送される紙葉類の状態を例示し、状態S13は、入口ローラユニット61に挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S14は、出口ローラユニット62に挟持される紙葉類の状態を例示している。また、図15の例では、第1状態変更部21に搬送される紙葉類の第2方向Yにおける位置(具体的には第2方向Yにおける紙葉類の中心の位置)である繰入位置は、「左寄り」に位置している。
まず、図15の状態S11に示すように、第1状態変更部21の第1搬送部30に搬送されてきた紙葉類は、第1挟持位置Q1において挟持されて第1方向Xに搬送される。ガイド機構40は、第1搬送部30により搬送される紙葉類のうち第1挟持位置Q1の右側に位置する部分が下方に屈曲するように紙葉類をガイドする。
次に、第2搬送部50は、ガイド機構40によりガイドされる紙葉類のうち下方に屈曲している部分がスリット500を通過するように紙葉類を搬送する。これにより、図15の状態S12に示すように、紙葉類の状態は、搬送面に沿う平坦な状態(第1状態)から紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として第2旋回方向(図15の時計回りの方向)に旋回されて搬送面に対して屈曲している状態(第2状態)に変化する。
次に、図15の状態S13に示すように、第1状態変更部21において第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち搬送面と交差している部分が第2状態変更部22のツイスト部60の入口ローラユニット61に挟持される。
次に、ツイスト部60は、入口ローラユニット61に挟持された紙葉類を第1旋回方向(図15の反時計回りの方向)に旋回させながら第1方向Xに搬送する。これにより、図15の状態S14に示すように、紙葉類の状態は、紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として第2旋回方向に旋回されて搬送面に対して屈曲している状態(第2状態)から搬送面に沿う平坦な状態(第3状態)に変化する。
また、順送動作において第1状態変更部21の高さ位置を第1高さ位置に設定することにより、第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の第2方向Yにおける位置(具体的には第2方向Yにおける紙葉類の中心の位置)である操出位置が「中央」となる。すなわち、紙葉類の第2方向Yにおける位置を「左寄り」から「中央」に近づけることができる。
〔紙葉類処理部の順送動作における操出位置の変更〕
次に、図15および図16を参照して、実施形態2の紙葉類処理部10の順送動作における操出位置の変更について説明する。なお、図16の例において、状態S21および状態S31は、第1搬送部30の挟持位置において挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S22および状態S32は、第2搬送部50において搬送される紙葉類の状態を例示し、状態S23および状態S33は、入口ローラユニット61に挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S24および状態S34は、出口ローラユニット62に挟持される紙葉類の状態を例示している。また、状態S21〜S24は、第1状態変更部21の高さ位置が第2高さ位置に設定されている場合に対応し、状態S31〜S34は、第1状態変更部21の高さ位置が第3高さ位置に設定されている場合に対応している。
図15および図16に示すように、第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置(すなわち第2状態変更部22のツイスト部60の入口ローラユニット61に対する第1状態変更部21から搬送される紙葉類の位置)は、第2軸線O2に対する紙葉類の位置と相関があり、第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置を変更することにより、第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更することができる。例えば、第1状態変更部21を上側に移動させて第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置を上側に移動させることにより、第2軸線O2に対する紙葉類の位置を上側に移動させることができる。
そして、図15および図16に示すように、第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置を変更して第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更することにより、紙葉類の操出位置(第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の第2方向Yにおける位置)を変更することができる。図16の例では、順送動作において第1状態変更部21の高さ位置を第2高さ位置に設定することにより紙葉類の操出位置が「左寄り」となり、順送動作において第1状態変更部21の高さ位置を第3高さ位置に設定することにより紙葉類の操出位置が「左」となる。
〔紙葉類処理部の反転動作〕
次に、図17を参照して、実施形態2における紙葉類処理部10の反転動作について説明する。反転動作では、第1状態変更部21は第1動作を行う。具体的には、第1ガイド爪41が上方位置に配置されて第2ガイド爪42が下方位置に配置される。
図17の例では、第1状態変更部21の高さ位置は、第1高さ位置に設定されている。また、図17の例において、状態S11は、第1搬送部30の挟持位置において挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S12は、第2搬送部50において搬送される紙葉類の状態を例示し、状態S13は、入口ローラユニット61に挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S14は、出口ローラユニット62に挟持される紙葉類の状態を例示している。また、図17の例では、紙葉類の繰入位置(第1状態変更部21に搬送される紙葉類の第2方向Yにおける位置)は、「左寄り」に位置している。
まず、図17の状態S11に示すように、第1状態変更部21の第1搬送部30に搬送されてきた紙葉類は、第1挟持位置Q1において挟持されて第1方向Xに搬送される。ガイド機構40は、第1搬送部30により搬送される紙葉類のうち第1挟持位置Q1の左側に位置する部分が下方に屈曲するように紙葉類をガイドする。
次に、第2搬送部50は、ガイド機構40によりガイドされる紙葉類のうち下方に屈曲している部分がスリット500を通過するように紙葉類を搬送する。これにより、図17の状態S12に示すように、紙葉類の状態は、搬送面に沿う平坦な状態(第1状態)から紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として第1旋回方向(図17の反時計回りの方向)に旋回されて搬送面に対して屈曲している状態(第2状態)に変化する。
次に、図17の状態S13に示すように、第1状態変更部21において第1状態から第2状態にされた紙葉類のうち搬送面と交差している部分が第2状態変更部22のツイスト部60の入口ローラユニット61に挟持される。
次に、ツイスト部60は、入口ローラユニット61に挟持された紙葉類を第1旋回方向(図17の反時計回りの方向)に旋回させながら第1方向Xに搬送する。これにより、図17の状態S14に示すように、紙葉類の状態は、紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として第1旋回方向に旋回されて搬送面に対して屈曲している状態(第2状態)から搬送面に沿う平坦な状態(第3状態)に変化する。
また、反転動作において第1状態変更部21の高さ位置を第1高さ位置に設定することにより、紙葉類の操出位置(第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の第2方向Yにおける位置)が「右」となる。すなわち、紙葉類の第2方向Yにおける位置を「左寄り」から「右」に近づけることができる。
〔紙葉類処理部の反転動作における操出位置の変更〕
次に、図17および図18を参照して、実施形態2の紙葉類処理部10の反転動作における操出位置の変更について説明する。なお、図18の例において、状態S21および状態S31は、第1搬送部30の挟持位置において挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S22および状態S32は、第2搬送部50において搬送される紙葉類の状態を例示し、状態S23および状態S33は、入口ローラユニット61に挟持される紙葉類の状態を例示し、状態S24および状態S34は、出口ローラユニット62に挟持される紙葉類の状態を例示している。また、状態S21〜S24は、第1状態変更部21の高さ位置が第2高さ位置に設定されている場合に対応し、状態S31〜S34は、第1状態変更部21の高さ位置が第3高さ位置に設定されている場合に対応している。
図17および図18に示すように、第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置(すなわち第2状態変更部22のツイスト部60の入口ローラユニット61に対する第1状態変更部21から搬送される紙葉類の位置)は、第2軸線O2に対する紙葉類の位置と相関があり、第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置を変更することにより、第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更することができる。例えば、第1状態変更部21を上側に移動させて第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置を上側に移動させるにより、第2軸線O2に対する紙葉類の位置を上側に移動させることができる。
そして、図17および図18に示すように、第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置を変更して第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更することにより、紙葉類の操出位置(第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の第2方向Yにおける位置)を変更することができる。図18の例では、反転動作において第1状態変更部21の高さ位置を第2高さ位置に設定することにより紙葉類の操出位置が「右寄り」となり、反転動作において第1状態変更部21の高さ位置を第3高さ位置に設定することにより紙葉類の操出位置が「中央」となる。
〔紙葉類処理装置の動作条件と紙葉類の操出位置との関係〕
次に、図19を参照して、紙葉類処理部10の動作条件(紙葉類の繰入位置と第1状態変更部21のシフト位置とガイド機構40の爪位置とを含む動作条件)と紙葉類の操出位置との関係について説明する。
なお、図19において、シフト位置の「下」と「中央」と「上」は、第1状態変更部21の第1高さ位置と第2高さ位置と第3高さ位置をそれぞれ示している。
例えば、図19の例の第1段目は、紙葉類の繰入位置が「左寄り」であり、第1状態変更部21の高さ位置が「第1高さ位置」であり、ガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置が「順送」である場合に、紙葉類の操出位置が「中央」となることを示している。
図19に示すように、第2状態変更部22の高さ位置に対する第1状態変更部21の高さ位置(すなわち第2状態変更部22のツイスト部60の入口ローラユニット61に対する第1状態変更部21から搬送される紙葉類の位置)を変更することにより、第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更することができ、その結果、紙葉類の操出位置を変更することができる。また、第1状態変更部21の高さ位置に対する第2状態変更部22の高さ位置の変更に加えて、紙葉類処理部10の順送動作と反転動作の切り換えを行うことにより、紙葉類の操出位置の変更自由度を向上させることができる。
〔位置制御〕
また、実施形態2の紙葉類処理部10では、位置制御が行われる。
実施形態2の位置制御では、第2状態変更部22は、位置制御部100により制御される。そして、第2状態変更部22は、第2方向Yにおいて、第2状態変更部22による搬送が完了した紙葉類の位置(繰出位置)が目標位置に近づくように、第1状態変更部21に搬送される紙葉類の位置(繰入位置)と目標位置とに応じて、第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更する。具体的には、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて、第1状態変更部21の高さ位置が決定される。
また、実施形態2の位置制御では、第1状態変更部21は、位置制御部100により制御される。そして、第1状態変更部21は、紙葉類の繰出位置が紙葉類の第2方向Yにおける目標位置に近づくように、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて、第1動作および第2動作のいずれか一方を行う。具体的には、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて、ガイド機構40の爪位置が決定される。
この例では、紙葉類の繰入位置と目標位置と紙葉類の表裏反転の要否(順送動作と反転動作の要否)とに応じて、第1状態変更部21のガイド機構40の爪位置と第1状態変更部21の高さ位置とが決定される。なお、紙葉類の繰入位置と目標位置と紙葉類の表裏反転の要否とを含む搬送条件と、ガイド機構40の爪位置と第1状態変更部21の高さ位置とを含む位置設定との関係は、図20に示すような関係となっている。例えば、図20の例の第1段目は、紙葉類の繰入位置が「左寄り」であり、目標位置が「左」であり、紙葉類の表裏反転が「不要(順送動作が必要)」である場合に、第1状態変更部21の高さ位置が「上(第3高さ位置)」に設定され、ガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置が「順送」に設定されることを示している。なお、図20の例における「×」は、設定不可であることを示している。
例えば、位置制御部100は、図20のような搬送条件と位置設定との対応関係を示す情報テーブルを有していてもよい。そして、位置制御部100は、その情報テーブルの中から搬送条件に対応する位置設定を検出し、その検出された位置設定に基づいて第1状態変更部21の高さ位置とガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置とを設定するように構成されていてもよい。
または、位置制御部100は、紙葉類の繰入位置と目標位置との差分に基づいて、第1状態変更部21の高さ位置とガイド機構40の爪位置とを設定するように構成されていてもよい。例えば、位置制御部100は、紙葉類の繰入位置と目標位置との差分が予め定められた閾値よりも大きい場合に、第1状態変更部21において第1動作が行われるように第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置を「反転」に設定し、紙葉類の繰入位置と目標位置との差分が閾値よりも小さい場合に、第1状態変更部21において第2動作が行われるように第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置を「順送」に設定するように構成されていてもよい。
〔実施形態2による効果〕
以上のように、軸線(具体的には第2軸線O2)に対する紙葉類の位置を変更することにより、状態変更部20(具体的には第2状態変更部22)から搬送される紙葉類の第2方向における位置(繰出位置)を変更することができる。これにより、複数のスライド式搬送機構を直列に配置する場合よりも、紙葉類処理装置1(特に紙葉類処理部10)を小型化することができる。
また、紙葉類処理部10の位置制御において、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて第2状態変更部22における第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更することにより、紙葉類の繰出位置を目標位置に近づけることができる。
また、紙葉類処理部10の位置制御において、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて第2状態変更部22における第2軸線O2に対する紙葉類の位置を変更するとともに第1状態変更部21の第1動作と第2動作を切り換えることにより、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて第2状態変更部22における第2軸線O2に対する紙葉類の位置の変更のみを行う場合よりも、紙葉類の操出位置の変更自由度を向上させることができる。これにより、紙葉類の繰出位置を目標位置に近づけることを容易にすることができる。
なお、図20の例において、搬送条件から紙葉類の表裏反転の要否(順送動作と反転動作の要否)が省略されていてもよい。この場合、紙葉類の繰入位置と目標位置とに応じて、第1状態変更部21の高さ位置とガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置とが決定される。例えば、紙葉類の繰入位置が「左寄り」であり、目標位置が「中央」である場合に、第1状態変更部21の高さ位置が「下(第1高さ位置)」に設定されてガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置が「順送」に設定されてもよいし、第1状態変更部21の高さ位置が「上(第3高さ位置)」に設定されてガイド機構40における第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の位置が「反転」に設定されてもよい。
また、実施形態2において、第1状態変更部21は、第1軸線O1に対する紙葉類の位置を変更可能に構成されていなくてもよい。すなわち、第1状態変更部21における第1軸線O1に対する紙葉類の位置は、固定であってもよい。
(第1状態変更部の変形例)
図21および図22に示すように、第1状態変更部21において第1ガイド爪41および第2ガイド爪42が第2方向Yに移動可能となっていてもよい。そして、第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の第2方向Yにおける位置は、紙葉類の第2方向Yに対する傾斜量(図22の例では紙葉類の長手方向と第2方向Yとがなす第1角度θ1)に応じて決定されるようになっていてもよい。具体的には、第2搬送部50のスリット500から第1方向Xに延びる仮想直線を第1仮想直線L1とし、ガイド機構40の第1ガイド爪41と第2ガイド爪42との間の狭小隙間の位置Q40と第2搬送部50のスリット500の本体部の入口位置Q50とを通過する仮想直線を第2仮想直線L2とした場合に、位置制御部100は、第1仮想直線L1と第2仮想直線L2とのなす第2角度θ2が紙葉類の第2方向Yに対する傾斜量に応じた角度(例えば第1角度θ1と同一の角度)となるように、紙葉類の第2方向Yに対する傾斜量に応じて第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の第2方向Yにおける位置を制御してもよい。
以上のように構成することにより、紙葉類を屈曲させる基準軸となる第2仮想直線L2が紙葉類の短手方向に沿うように第1ガイド爪41および第2ガイド爪42の第2方向Yにおける位置を設定することができる。これにより、状態変更部20から搬送される紙葉類の第2方向Yに対する傾斜量を低減することができる。
(その他の実施形態)
以上の説明では、第1状態変更部21の第1搬送部30が複数の挟持ローラユニット300を有している場合を例に挙げたが、第1搬送部30は、第2方向Yに移動可能に構成された1つの挟持ローラユニット300を有するものであってもよい。このように構成されている場合も、第1搬送部30における挟持位置を第2方向Yに変更可能にすることができる。
また、紙葉類の少なくとも一部が第1軸線O1を中心として旋回されて紙葉類が搬送面と交差している第2状態の例として、紙葉類の一部が第1軸線O1を中心として旋回(例えば略90°旋回)されることで紙葉類の一部が搬送面に対して屈曲(例えば略90°屈曲)している状態を例に挙げたが、第2状態は、紙葉類の全体が第1軸線O1を中心として旋回されることで紙葉類の全体が搬送面に対して交差している状態であってもよい。
また、以上の実施形態および変形例を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、ここに開示する技術は、紙葉類処理装置に有用である。
1 紙葉類処理装置
10 紙葉類処理部
17 識別部(位置検出部)
18 制御部
100 位置制御部
20 状態変更部
21 第1状態変更部
22 第2状態変更部
25 駆動機構
200 筐体
30 第1搬送部
300 挟持ローラユニット(ローラユニット)
30a 第1挟持ローラ
30b 第2挟持ローラ
310 挟持位置切換機構
40 ガイド機構
41 第1ガイド爪
42 第2ガイド爪
43 爪駆動機構
50 第2搬送部
500 スリット
60 ツイスト部
61 入口ローラユニット(ローラユニット)
62 出口ローラユニット
70 ガイド部材
80 位置変更機構

Claims (14)

  1. 紙葉類を第1方向に搬送しつつ該第1方向と直交する第2方向における該紙葉類の位置を変更することが可能な紙葉類処理装置であって、
    前記第1方向に搬送される前記紙葉類の少なくとも一部を該第1方向に沿うように延びる軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を第1状態から第2状態を経て第3状態に変化させる状態変更部を備え、
    前記第1状態は、前記紙葉類が搬送面に沿う平坦な状態であり、
    前記第2状態は、前記紙葉類が前記搬送面と交差している状態であり、
    前記第3状態は、前記紙葉類が前記搬送面に沿う平坦な状態であり、
    前記状態変更部は、前記軸線に対する前記紙葉類の位置を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記軸線は、前記第1方向に沿うように延びる第1軸線と、該第1方向において該第1軸線の下流に配置されて該第1方向に沿うように延びる第2軸線とを含み、
    前記状態変更部は、
    前記第1方向に搬送される前記紙葉類の少なくとも一部を前記第1軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を前記第1状態から前記第2状態に変化させる第1状態変更部と、
    前記第1方向において前記第1状態変更部の下流に配置され、該第1状態変更部により前記第1状態から前記第2状態にされた前記紙葉類のうち前記搬送面と交差している部分を前記第2軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を該第2状態から前記第3状態に変化させる第2状態変更部とを含み、
    前記第1状態変更部は、前記第1軸線に対する前記紙葉類の位置を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1状態変更部は、前記第1方向に搬送される前記紙葉類の一部を前記第1軸線を中心として旋回させて該紙葉類を屈曲させることにより、該紙葉類の状態を前記第1状態から前記第2状態に変化させる
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  4. 請求項3において、
    前記第1状態変更部は、
    前記紙葉類を挟持する挟持位置が前記第2方向に変更可能であり、該挟持位置において挟持された該紙葉類を搬送する第1搬送部と、
    前記第1搬送部により搬送される前記紙葉類のうち前記第2方向において前記挟持位置を境界とする一方部分または他方部分が前記搬送面に対して屈曲するように該紙葉類をガイドするガイド機構と、
    前記ガイド機構によりガイドされる前記紙葉類のうち前記搬送面に対して屈曲している前記一方部分または前記他方部分に相当する第1部分が前記第1方向に沿って延びる通過領域を通過するように該紙葉類を搬送する第2搬送部とを有している
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  5. 請求項4において、
    前記第1搬送部は、前記第2方向に並設された複数のローラユニットを有し、該複数のローラユニットのいずれか1つにより該紙葉類を挟持して搬送し、
    前記第2搬送部は、前記通過領域を構成するスリットを有し、前記ガイド機構によりガイドされる前記紙葉類のうち前記第1部分が該スリットを通過するように該紙葉類を搬送する
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  6. 請求項5において、
    前記複数のローラユニットのうち1つのローラユニットは、前記第2方向において前記第2搬送部のスリットに対応する位置に配置されている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項において、
    前記第1状態変更部は、前記第2方向において、前記第2状態変更部による搬送が完了した前記紙葉類の位置が目標位置に近づくように、該第1状態変更部に搬送される該紙葉類の位置と該目標位置とに応じて前記第1軸線に対する該紙葉類の位置を変更するように構成されている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  8. 請求項2〜6のいずれか1項において、
    前記第1状態変更部は、前記紙葉類の少なくとも一部を前記第1軸線を中心として第1旋回方向に旋回させることにより該紙葉類の状態を前記第1状態から前記第2状態に変化させる第1動作と、該紙葉類の少なくとも一部を該第1軸線を中心として該第1旋回方向の逆方向である第2旋回方向に旋回させることにより該紙葉類の状態を該第1状態から該第2状態に変化させる第2動作とを選択的に行うように構成され、
    前記第2状態変更部は、前記第1状態変更部により前記第1状態から前記第2状態にされた前記紙葉類のうち前記搬送面と交差している部分を、前記第2軸線を中心として前記第1旋回方向に旋回させることにより、該紙葉類の状態を該第2状態から前記第3状態に変化させる
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  9. 請求項8において、
    前記第1状態変更部は、前記第2方向において、前記第2状態変更部による搬送が完了した前記紙葉類の位置が目標位置に近づくように、該第1状態変更部に搬送される該紙葉類の位置と該目標位置とに応じて前記第1軸線に対する該紙葉類の位置を変更し且つ前記第1動作および前記第2動作のいずれか一方を行うように構成されている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  10. 請求項2〜9のいずれか1項において、
    前記第2状態変更部は、前記第2軸線に対する前記紙葉類の位置を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  11. 請求項1において、
    前記軸線は、前記第1方向に沿うように延びる第1軸線と、該第1方向において該第1軸線の下流に配置されて該第1方向に沿うように延びる第2軸線とを含み、
    前記状態変更部は、
    前記第1方向に搬送される前記紙葉類の少なくとも一部を前記第1軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を前記第1状態から前記第2状態に変化させる第1状態変更部と、
    前記第1方向において前記第1状態変更部の下流に配置され、該第1状態変更部により前記第1状態から前記第2状態にされた前記紙葉類のうち前記搬送面と交差している部分を前記第2軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を該第2状態から前記第3状態に変化させる第2状態変更部とを含み、
    前記第2状態変更部は、前記第2軸線に対する前記紙葉類の位置を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  12. 請求項10または11において、
    前記第2状態変更部は、
    前記第2状態にされた前記紙葉類のうち前記搬送面と交差している部分を挟持するローラユニットを有し、該ローラユニットにより挟持された該紙葉類を前記第2軸線を中心として旋回させることにより、該紙葉類の状態を該第2状態から前記第3状態に変化させるツイスト部と、
    前記ツイスト部のローラユニットに対する前記第1状態変更部から搬送される前記紙葉類の位置を変更する位置変更機構とを有している
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項において、
    前記第2状態変更部は、前記第2方向において、該第2状態変更部により搬送が完了した前記紙葉類の位置が目標位置に近づくように、前記第1状態変更部に搬送される該紙葉類の位置と該目標位置とに応じて前記第2軸線に対する該紙葉類の位置を変更するように構成されている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項において、
    前記第2方向において前記状態変更部に搬送される前記紙葉類の位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部により検出された前記紙葉類の位置に応じて前記状態変更部の動作を制御する制御部とを備えている
    ことを特徴とする紙葉類処理装置。
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