JP2019209723A - モータ搭載車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な運転状態の選択候補をユーザーに提供しながらも始動時にユーザーが選択する運転モードプログラムの選択肢が多数になることを防ぐとともに、運転状態の変更のユーザー確認と利便性の低下防止とを両立する。【解決手段】モータ搭載車両のコントローラのプロセッサは、入力装置でモード選択入力がなされると、第2操作器が操作されるまで選択された運転モードプログラムを保留し、前記第2操作器が操作されると当該選択された運転モードプログラムを確定し、その確定した運転モードプログラムに従って電動モータを制御し、前記入力装置で設定調節入力がなされると、前記第2操作器の操作の有無にかかわらず当該調節された設定を確定し、その確定した設定に従って前記電動モータを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、電動モータを含む走行用の原動機が搭載されたモータ搭載車両に関する。
走行用の電動モータが搭載された車両として、電動車両又はハイブリッド車両が知られている。電動車両には、エンジン(内燃機関)が搭載されず、走行用の原動機として電動モータが搭載されている。ハイブリッド車両には、エンジンと電動モータとの両方が搭載されている(例えば、特許文献1参照)。ハイブリッド車両は、エンジンを停止して電動モータを駆動した状態、電動モータを停止してエンジンを駆動した状態、及び、電動モータ及びエンジンの両方を駆動した状態の3つの状態を採ることができる。
特開2005−247247号公報
ところで、ハイブリッド車両では、エンジン及び電動モータの運転状態を車両条件(例えば、アクセル要求やバッテリ残量等)に応じて適切に選択するように予めプログラムされるが、ユーザーの嗜好に合わせて運転状態をユーザーが選択できるようにすることが考えられる。しかし、ユーザーに提供する選択肢が多いと、ユーザーの入力作業の負荷が高くなり、運転を開始するまでに時間が掛かると共に誤入力も発生し易くなる。他方、ユーザーに提供する選択肢が少ないと、ユーザーの入力作業の負荷が軽減されるものの、運転状態のバリエーションが限定されるためにユーザーの利便性が低下する。
また、運転状態の変更は、運転フィーリングの大きな変化を伴う可能性があるため、当該変更の実行開始をユーザーが確実に意識することが求められる。他方で、運転状態の変更の実行開始に際してユーザーに過度な確認作業を課すと、ユーザーの利便性が低下してしまう問題もある。
そこで本発明は、多様な運転状態の選択候補をユーザーに提供しながらも始動時にユーザーが選択する運転モードプログラムの選択肢が多数になることを防ぐとともに、運転状態の変更のユーザー確認と利便性の低下防止とを両立することを目的とする。
本発明の一態様に係るモータ搭載車両は、電動モータを含む走行用の原動機が搭載されたモータ搭載車両であって、ユーザーが操作するアクセル操作子の操作量を検出するアクセルセンサと、ユーザーが入力する入力装置と、ユーザーが操作する第1操作器及び第2操作器と、前記プロセッサ及びメモリを有し、前記第1操作器が操作されてから前記第2操作器が操作されると、前記アクセルセンサの検出信号に応じた前記電動モータの制御を開始するコントローラと、を備え、前記メモリには、前記電動モータの動作の有無又は動作モードの少なくとも一方が決められた複数種類の運転モードプログラムが記憶されており、前記入力装置は、前記複数種類の運転モードプログラムから1つの運転モードプログラムを選択するモード選択入力を受け付け、かつ、前記モード選択入力の後に当該選択された運転モードプログラムにおける設定を調節する設定調節入力を受け付け、前記プロセッサは、前記モード選択入力が前記入力装置でなされると、前記第2操作器が操作されるまで選択された運転モードプログラムを保留し、前記第2操作器が操作されると当該選択された運転モードプログラムを確定し、その確定した運転モードプログラムに従って前記電動モータを制御し、前記確定された運転モードプログラムにおける前記設定調節入力が前記入力装置でなされると、前記第2操作器の操作の有無にかかわらず当該調節された設定を確定し、その確定した設定に従って前記電動モータを制御する。
前記構成によれば、ユーザーに複数種類の運転モードプログラムから1つを選択させた後に、必要に応じて当該選択された運転モードプログラムの設定を調節させるので、多様な運転状態の選択候補をユーザーに提供しながらも、始動時にユーザーが選択する運転モードプログラムの選択肢が多数になることが防がれて、ユーザーの入力負荷を低減でき且つ誤入力も防止できる。また、モード選択入力により選択された運転モードプログラムは、第2操作器の操作が無いと確定されないため、運転状態の大きな変更の実行開始をユーザーに確実に意識させることができる。他方、設定調節入力により調節された設定は、第2操作器の操作が無くとも直ぐに確定されるため、運転状態の小さな変更は即座に実行され、ユーザーの利便性の低下も防止できる。
前記プロセッサは、所定の走行条件が成立すると、前記入力装置で前記設定調節入力がなされても、当該調節された設定の確定を禁止又は保留する構成としてもよい。
前記構成によれば、設定調節入力により調節された設定は、所定の走行条件の成立時には禁止又は保留されるので、車体挙動の変化が望まれないときに設定変更が実行されることを防止することを実現できる。逆に言えば、車体挙動の変化が望まれないときには、設定調節入力により調節された設定が禁止又は保留されるので、その他の状態では、設定調節入力により調節された設定を、第2操作器の操作が無くとも即座に確定させることができる。
前記モータ搭載車両は、車体を傾けて旋回走行するリーン車両であり、前記走行条件は、車体が直立姿勢に比べて所定角以上に傾斜した傾斜姿勢状態、前記原動機の回転加速度又は走行加速度が所定値以上である急加速状態、前記原動機の回転減速度又は走行減速度が所定値以上である急減速状態、ブレーキ圧が所定値以上であるブレーキ状態、のうち少なくとも1つの特定状態の発生が判定されたとの条件であり、前記プロセッサは、前記特定状態の発生が判定されると、前記入力装置で前記設定調節入力がなされても、当該調節された設定の確定を禁止又は保留する構成としてもよい。
前記構成によれば、比較的軽量でライダーへの車体挙動の影響が大きいリーン車両において、設定調節入力により調節された設定は、ライダーが車体挙動の変化に敏感になる特定状態では禁止又は保留されるので、当該特定状態での良好な車両操作性を担保することができる。逆に言えば、ライダーが車体挙動の変化に敏感になる特定状態では、設定調節入力により調節された設定が禁止又は保留されるので、その他の状態では、設定調節入力により調節された設定を、第2操作器の操作が無くとも即座に確定させる構成を実現できる。
前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、前記複数種類の運転モードプログラムは、所定の第1走行条件が成立したときに前記エンジンを停止して前記電動モータが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ、所定の第2走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させる燃費優先モードプログラムと、前記第1走行条件及び前記第2走行条件の何れが成立したときも前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させるエンジン優先モードプログラムと、を含む構成としてもよい。
前記構成によれば、運転モードプログラムとして、燃費優先モード又はエンジン優先モードとを選択可能としながらも、モード選択入力の後の設定調節入力により多様な運転状態の選択候補をユーザーに提供することができる。
前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、前記複数種類の運転モードプログラムは、所定の第3走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記電動モータを停止するエンジン駆動モードプログラムと、前記第3走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記エンジンが発生する動力により前記電動モータに回生させる発電優先モードプログラムと、を含む構成としてもよい。
前記構成によれば、運転モードプログラムとして、エンジン駆動モード又は発電優先モードとを選択可能としながらも、モード選択入力の後の設定調節入力により多様な運転状態の選択候補をユーザーに提供することができる。
前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、前記設定調節入力は、所定の加速条件が成立したとき、前記エンジンから前記駆動輪に与えるトルクを増加させ且つ前記電動モータを回生状態から走行駆動力を与える走行支援状態に切り替える第1設定と、前記加速条件が成立したとき、前記第1設定とは異なる動作を行う第2設定と、を選択的に入力可能である構成としてもよい。
前記構成によれば、モード選択入力により大雑把にモード選択を行った後の設定調節入力により、電動モータを負トルク状態(回生状態)から正トルク(駆動状態)に切り替えることで電動モータのトルクの正負変化を利用した急加速を実現する設定と、当該走行支援状態を行わない設定とを選ぶことができ、多様な運転状態を実現できる。
前記第1設定では、前記加速条件が成立したとき、前記エンジンを加速して発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記電動モータを回生状態から駆動状態に切り替えて前記電動モータで発生する動力を前記駆動輪に伝達させ、前記第2設定では、前記加速条件が成立したとき、前記電動モータの状態を維持又は停止し且つ前記エンジンから前記駆動輪に与えるトルクを増加させる構成としてもよい。
前記構成によれば、モード選択入力により大雑把にモード選択を行った後の設定調節入力により、電動モータを負トルク状態から正トルクに切り替えることで電動モータのトルクの正負変化を利用した急加速を実現する設定、又は、当該走行支援状態を行わず通常の加速を実現する設定を選択可能となり、多様な運転状態を実現できる。
前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、前記エンジンは、バッテリを充電する発電機も駆動可能に設けられ、前記設定調節入力は、前記車両の停車中に前記バッテリの残量が所定の閾値未満になると、前記エンジンと前記駆動輪との間の動力伝達経路を切断した状態で前記エンジンを始動させて前記発電機を駆動する充電優先設定と、前記車両の停車中に前記バッテリの残量が前記閾値未満になっても、前記バッテリの残量が前記閾値未満になる前の状態と同じ状態に維持する騒音防止設定と、を含む構成としてもよい。
前記構成によれば、モード選択入力により大雑把にモード選択を行った後の設定調節入力により、充電優先設定又は騒音防止設定を選択可能となり、多様な運転状態を実現できる。
前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、前記設定調節入力は、所定の第4走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記電動モータが発生する動力を前記駆動輪に第1パターンにて伝達する第1パラレル駆動設定と、前記第4走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記電動モータの動作を第1パターンとは異なる第2パターンにする第2パラレル駆動設定と、を含む構成としてもよい。
前記構成によれば、モード選択入力により大雑把にモード選択を行った後の設定調節入力により、電動モータの動作パターンが選択可能となり、多様な運転状態を実現できる。
本発明によれば、多様な運転状態の選択候補をユーザーに提供しながらも始動時にユーザーが選択する運転モードプログラムの選択肢が多数になることを防ぐとともに、運転状態の変更のユーザー確認と利便性の低下防止とを両立することができる。
第1実施形態に係るパラレルハイブリッド式の自動二輪車のブロック図である。 図1に示す自動二輪車の制御系統のブロック図である。 (A)〜(C)は図1に示す自動二輪車の動力伝達状態を説明する図面である。 (A)〜(D)は各モードの要求トルクとエンジン回転数との間の関係を示すマップである。 (A)は第1加速設定におけるタイミングチャートであり、(B)は第2加速設定におけるタイミングチャートである。 (A)は第1パラレル駆動設定のタイミングチャート、(B)は第2パラレル駆動設定のタイミングチャートである。 図1に示す自動二輪車のモード選択及び設定調整の手順を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るパラレルハイブリッド式の自動二輪車1のブロック図である。本実施形態では、モータ搭載車両の一例として、車体を傾けて旋回走行するリーン車両の一種である自動二輪車について説明するが、ユーティリティビークル等の車両であってもよい。図1に示すように、自動二輪車1は、走行用駆動源及び発電用駆動源としてのエンジンE(内燃機関)と、走行用駆動源及び発電機としての電動モータMとを備える。即ち、エンジンEは駆動輪2に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンであり、自動二輪車1はパラレルハイブリッド方式である。
自動二輪車1には、エンジンE及び電動モータMからの動力を変速して駆動輪2に伝達する変速機3が設けられている。変速機3は、例えばドッグクラッチ式の変速機であり、入力軸4及び出力軸5を有する。入力軸4には、エンジンE及び電動モータMから動力が入力される。出力軸5は、出力伝達機構C(例えば、チェーン又はベルト)を介して駆動輪2に動力を伝達する。入力軸4は、減速比の異なる複数組のギヤ列6を介して出力軸5に動力伝達可能に結合されている。
変速機3では、入力軸4及び出力軸5に平行に設けられた支軸7にシフトフォーク8〜10がスライド自在に支持されている。シフトフォーク8の一端部が入力軸4のドッグギヤ6aに接続され、別のシフトフォーク9,10の一端部が出力軸5のドッグギヤ6b,6cに接続されている。シフトフォーク8〜10の他端部は、シフトドラム11の案内溝Gに嵌合している。
ユーザーによるシフト操作子(図示せず)の操作に連動してシフトドラム11が回転すると、案内溝Gに案内されたシフトフォーク8〜10が対応するドッグギヤ6a〜cを出力軸5に沿ってスライドさせ、ギヤ列6のうち所望の減速比の1組が動力伝達状態となり、所望の変速段の動力伝達経路が選択されることになる。なお、前記シフト操作子は、例えば、ユーザーの足で操作されるシフトペダルである。変速機3は、ニュートラル段の位置にシフトドラム11が回動されると、入力軸4と出力軸5との間の動力伝達が切断されたニュートラル状態になる。
電動モータMは、バッテリ12からインバータ13を介して供給される電力で動力を発生し、また、変速機3の入力軸4から伝達される動力で発電してバッテリ12を充電可能である。電動モータMは、動力伝達機構(例えば、ギヤ又はベルト等)を介して変速機3の入力軸4に接続されている。即ち、電動モータMは、エンジンEとは異なる動力伝達経路で入力軸4に接続されている。
エンジンEのクランク軸Eaは、メインクラッチ14(例えば、多板クラッチ)を介して変速機3の入力軸4に動力伝達可能に接続されている。メインクラッチ14は入力軸4の一端部に設けられ、入力軸4の他端部には油圧シリンダ15が設けられている。油圧シリンダ15には、油圧制御ユニット16が接続されている。油圧制御ユニット16にクラッチ作動指令が入力されると、油圧制御ユニット16が油圧シリンダ15に所定値以上の油圧を供給し、油圧シリンダ15から入力軸4内を挿通するロッドを介してメインクラッチ14にクラッチ動力が付与され、メインクラッチ14が切断状態になる。油圧制御ユニット16にクラッチ解除指令が入力されると、油圧制御ユニット16は油圧シリンダ15に対する油圧を除圧し、メインクラッチ14が接続状態になる。即ち、油圧シリンダ15及び油圧制御ユニット16は、クラッチアクチュエータ17を構成している。
図2は、図1に示す自動二輪車1の制御系統のブロック図である。図1及び2に示すように、自動二輪車1には、コントローラ18が設けられている。コントローラ18は、入力装置21、第1操作器22、第2操作器23、バッテリ管理ユニット24、アクセルセンサ25、車速センサ26、エンジン回転数センサ27等の出力信号を受信する。バッテリ管理ユニット24は、バッテリ12の残量や電圧等を検出する。
入力装置21、第1操作器22及び第2操作器23は、例えば、自動二輪車1のバーハンドル(図示せず)又はその近傍に設けられている。入力装置21は、ユーザーが入力を行うことで、複数の種類の指示をコントローラ18に入力可能に構成されており、例えば、入力ボタン、入力スティック、タッチパネルディスプレイ等により構成し得る。第1操作器22は、ユーザーが操作を行うことでコントローラ18にON信号を送信可能に構成されており、例えば、マスターキーシリンダ、キーレスエントリー受信機等により構成し得る。第2操作器23は、ユーザーが操作を行うことでコントローラ18に確定信号を送信可能に構成されており、例えば、入力ボタン等により構成し得る。入力装置21、第1操作器22及び第2操作器23は、互いに異なるものとするとよい。入力装置21及び第2操作器23は、第1操作器22が操作(ON)された後に入力操作が有効になる。
アクセルセンサ25は、ユーザーが操作するアクセル操作子(図示せず)の操作量(即ち、加減速要求度)を検出する。車速センサ26は、自動二輪車1の走行速度を検出する。エンジン回転数センサ27は、エンジンEのクランク軸Eaの回転数を検出する。
コントローラ18は、ハードウェア面において、プロセッサ30、メモリ31及びI/Oインターフェース32,33を有する。コントローラ18は、機能面において、モードプログラム実行部34、設定調節部35、要求トルク演算部36、モータ制御部37、エンジン制御部38、クラッチ制御部39及びモードプログラム記憶部40を有する。モードプログラム実行部34、設定調節部35、要求トルク演算部36、モータ制御部37、エンジン制御部38及びクラッチ制御部39は、プロセッサ30が入力装置21からの情報をI/Oインターフェースを介して受信し、当該情報に従ってメモリ31に保存されたプログラムに従って演算処理することで実現される。モードプログラム記憶部40は、メモリ31により実現される。
モードプログラム記憶部40は、電動モータM及びエンジンEの動作の有無及び動作モードが決められた複数種類の運転モードプログラムが予め記憶されている。例えば、運転モードプログラムでは、車両条件(例えば、要求トルク及びエンジン回転数等)に応じた電動モータM及びエンジンEの状態の変化が決められている。
モードプログラム実行部34は、ユーザーが入力装置21にモード選択入力を行うことにより選択したモードに対応するモードプログラムをモードプログラム記憶部40から読み出し、その読み出されたモードプログラムに従って、要求トルク演算部36で算出された要求トルクに応じてモータ制御部37、エンジン制御部38及びクラッチ制御部39に動作指令値を出力する。設定調節部35は、ユーザーが入力装置21に設定調整入力を行うことにより指示した内容に従って、モードプログラム実行部34で実行されるモードプログラムの設定を変更する。
要求トルク演算部36は、アクセルセンサ25の出力信号からユーザーの加速要求値(又は減速要求値)を求めると共に車速センサ26及びエンジン回転数センサ27等の出力信号から自動二輪車1の走行状態を求め、自動二輪車1の走行状態をユーザーの加減速要求値に合わせるために必要となる駆動輪2のトルク(即ち、要求トルク)を算出する。
モータ制御部37は、モードプログラム実行部34からの指令に応じてインバータ13を制御することにより電動モータMの動作を制御する。エンジン制御部38は、モードプログラム実行部34からの指令に応じて燃料インジェクタ41、点火装置42及びスロットル装置43を制御することによりエンジンEの動作を制御する。クラッチ制御部39は、モードプログラム実行部34からの指令に応じてクラッチアクチュエータ17を制御する。なお、本実施形態ではコントローラ18を1つとしているが、複数のコントローラに機能分散した構成としてもよい。
図3(A)〜(C)は、図1に示す自動二輪車1の動力伝達状態を説明する図面である。図3(A)〜(C)に示すように、自動二輪車1の動力伝達状態は、HEV状態(エンジン・モータ走行状態)、EG状態(エンジン走行状態)、及びEV状態(モータ走行状態)を有する。これらの各動力伝達状態は、モードプログラム記憶部40に記憶されたモードプログラムに従って選択される。
図3(A)に示すように、HEV状態では、メインクラッチ14は接続状態、電動モータMは駆動状態、エンジンEは駆動状態となる。即ち、HEV状態では、エンジンE及び電動モータMの両方から走行動力が駆動輪2に伝達される。図3(B)に示すように、EG状態では、メインクラッチ14は接続状態、電動モータMは回生状態、エンジンEは駆動状態となる。即ち、EG状態では、エンジンEのみから走行動力が駆動輪2に伝達され、電動モータMはエンジンEからの動力が入力軸4を介して伝達されて発電を行う。なお、EG状態では、電動モータMは回生状態にせずにフリーラン状態(起電力発生による抵抗を生じないようにモータ回路をオープンにした状態)としてもよい。図3(C)に示すように、EV状態では、メインクラッチ14は切断状態、電動モータMは駆動状態、エンジンEは停止状態となる。即ち、EV状態では、電動モータMのみから走行動力が駆動輪2に伝達される。
図4(A)〜(D)は、各モードの要求トルクとエンジン回転数との間の関係を示すマップである。当該マップ中の等高線はエンジンEの熱効率を示し、符号Xが最も高効率となる位置を示している。当該マップ中の符号RLの線は、車両走行時に必要な定常トルクを意味し、ロードロード(Road load)と称する。当該マップは、モードプログラム記憶部40にモードプログラムの一部として記憶されており、当該マップにはHEV領域/EG領域/EV領域が割り当てられている。
モードプログラム記憶部40に予め記憶された各モードプログラムでは、HEV状態、EG状態又はEV状態から1つの状態の選択や当該選択された状態での電動モータM/エンジンEの動作内容の決め方等の規則が記述されており、各モードプログラムは規則内容の少なくとも一部を互いに異ならせている。各モードプログラムで記述された規則の一例を以下に説明する。
図4(A)に示すように、モード1では、所定の第1走行条件が成立したときにエンジンEを停止して電動モータMが発生する動力を駆動輪2に伝達させるEV状態とし、所定の第2走行条件が成立したときにエンジンE及び電動モータMが発生する動力を駆動輪2に伝達させるHEV状態とし、所定の第3走行条件が成立したときに電動モータMを停止又は回生させ、エンジンEが発生する動力を駆動輪2に伝達させるEG状態とする。
具体的には、要求トルク演算部36で算出された要求トルクが所定の閾値T未満の低トルク時である場合(EV領域)、エンジンEの熱効率が低いため、エンジン回転数にかかわらずEV状態とする。要求トルクが閾値T以上で且つロードロード線RLよりも低値である場合(HEV領域)、エンジン回転数が所定値より大きいときにHEV状態とする。要求トルクが閾値T以上で且つロードロード線RL以上である場合(EG領域)、エンジンEの熱効率が良いため、EG状態とする。
即ち、モード1のプログラムは、エンジンEを使わないEV領域があるため、燃費優先モードプログラムである。燃費優先モードプログラムでは、エンジンEを使用せずに電動モータMでの走行を優先するEV領域があるため、ユーザーが使用環境に応じてモード1を選択することで、エンジン音を発生させずに走行することを実現できる。また、モード1のプログラムは、要求トルクがロードロード線RL以上であるときにEG状態とするため、エンジン駆動モードプログラムも兼ねている。
図4(B)に示すように、モード2は、EV領域及びHEV領域についてはモード1と同じであるが、EG領域での動作が異なる。要求トルク演算部36で算出された要求トルクが閾値T以上で且つロードロード線RL以上である場合、エンジンEが発生する動力を駆動輪2に伝達させ且つエンジンEが発生する動力により電動モータMに回生(発電)させる。これにより、電動モータMの回生による負トルク分だけ多くエンジンEで正トルクを発生させるので、エンジンEを高い熱効率の領域で動作させることができる。即ち、モード2のプログラムは、発電優先モードプログラムである。
図4(C)に示すように、モード4では、HEV領域及びEG領域があるものの、EV領域がない。何れの走行条件においてもエンジンEが発生する動力を駆動輪2に伝達させることになる。具体的には、要求トルクが閾値T未満の領域でも電動モータMによる駆動は行われない。即ち、モード4は、エンジン優先モードプログラムである。
図4(D)に示すように、モード5は、EV領域が無い点とHEV領域の動作についてはモード4と同じであるが、モード2同様にEG領域での動作が異なる。要求トルク演算部36で算出された要求トルクがロードロード線RL以上である場合、エンジンEが発生する動力を駆動輪2に伝達させ且つエンジンEが発生する動力により電動モータMに回生(発電)させる。これにより、電動モータMの回生による負トルク分だけ多くエンジンEで正トルクを発生させるので、エンジンEを高い熱効率の領域で動作させることができる。即ち、モード5のプログラムは、発電優先モードプログラムである。
なお、前述の各モードプログラムでは、アクセル操作量、車速及びエンジン回転数を参照して求めた要求トルクに基づいて電動モータM及びエンジンEの動作(例えば、ON/OFF)の変化が決定されていたが、その他の因子に基づいて決定されてもよい。例えば、各モードプログラムにおいて、車両条件として、自動二輪車1が走行する道路状態(例えば、道路勾配、道路形状等)や乗車人数や路面状態(例えば、オンロード、オフロード、雪面等)やIMU等の加速レートセンサ値やバッテリ残量や他の制御指令(例えば、ABS指令、オートクルーズ指令等)に基づいて電動モータM及びエンジンEの動作の変化が決定されてもよい。
次に、前記選択されたモードプログラムにおける設定の調節について説明する。モードプログラムにおける設定は、車両状態(例えば、バッテリ管理ユニット24、車速センサ26、エンジン回転数センサ27等の情報)やユーザーの要求(例えば、アクセルセンサ25の情報)に応じて決められる電動モータM及び/又はエンジンEの動作パターンのバリエーションを含むものである。この設定を変更するための入力である設定調節入力は、ユーザーが入力装置21を用いて行われて設定調節部35に入力され、設定調節部35がモードプログラム実行部34に指令して設定が調節される。以下、モードプログラムにおける設定の例を説明する。
図5(A)は第1加速設定におけるタイミングチャートであり、図5(B)は第2加速設定におけるタイミングチャートである。図5(A)に示すように、第1加速設定では、エンジンEが発生する動力を駆動輪2に伝達させ且つエンジンEが発生する動力により電動モータMに回生させている走行状態において、ユーザーがアクセル操作子を急加速操作してアクセルセンサ25が所定値以上の開度増加率を検出した所定の急加速条件が成立すると、モードプログラム実行部34は、エンジン制御部38に指令してエンジンEのトルクを増加させて加速すると共に、モータ制御部37に指令して電動モータMを回生状態から停止状態(フリーラン状態)にするか又は電動モータMを回生状態のまま維持する。なお、所定の急加速条件が成立したとき、エンジンEのトルクを維持又は減少させ、電動モータMによる駆動輪2へのトルク伝達により駆動輪2を加速する構成としてもよい。
他方、図5(B)に示すように、第2加速設定では、エンジンEが発生する動力を駆動輪2に伝達させ且つエンジンEが発生する動力により電動モータMに回生させている走行状態において、前記急加速条件が成立すると、エンジンEから駆動輪2に与えるトルクを増加させて加速すると共に、電動モータMを回生状態から走行駆動力を与える走行支援状態(加速駆動状態)に切り替える。このように、第2加速設定では、電動モータMを負トルク状態(回生状態)から正トルク(駆動状態)に切り替えることで電動モータMのトルクの正負変化を利用した急加速を実現することができる。即ち、第2加速設定は、同一の加速要求に対して第1加速設定よりも急な加速を可能とする設定である。
なお、電動モータMが回生状態で前記急加速条件が成立したときに、エンジンEから駆動輪2に与えるトルクを増加させて加速すると共に、電動モータMを回生状態から駆動状態に切り替えて駆動輪2にトルクを付加する動作は、複数種類のモードプログラムがあるハイブリッド車両に限られず、一般的なハイブリッド車両に適用されてもよい。
図6(A)は第1パラレル駆動設定のタイミングチャート、図6(B)は第2パラレル駆動設定のタイミングチャートである。図6(A)に示すように、第1パラレル駆動設定では、前後輪の回転数差が所定の閾値を超えたことが検出されるなどして駆動輪2がスリップしたと判定されると、エンジンEのトルクを減少補正してトラクションの回復を促す。スリップが解消されたと判定されると、エンジンEのトルクの減少補正をなくす。
他方、図6(B)に示すように、第2パラレル駆動設定では、駆動輪2がスリップしたと判定されると、エンジンEのトルクを減少補正すると共に、電動モータMを間欠的(又は周期的)に動作させて駆動輪2に間欠的(又は周期的)に動力を伝達し、ストラクションの早期回復を促す。スリップが解消されたと判定されると、エンジンEのトルクの減少補正をなくし、電動モータMの間欠的な動作もやめる。このようにすれば、走行フィーリングの選択肢を増やすことができる。
なお、第1パラレル駆動設定での電動モータMの動作パターンと、第2パラレル駆動設定での電動モータMの動作パターンとが、同一走行条件で互いに異なっていればよく、他の態様であってもよい。例えば、第1パラレル駆動設定又は第2パラレル駆動設定の何れか一方において、エンジンEの周期的なトルク変動のうち負トルク部分を電動モータMの正トルクで打ち消して合計のトルク変動を低減する構成としてもよいし、エンジンEの周期的なトルク変動のうち正トルク部分に電動モータMの正トルクを重畳して合計のトルク変動を大きくする構成としてもよい。
図7は、図1に示す自動二輪車1のモード選択及び設定調整の手順を説明するフローチャートである。図7に示すように、まず、第1操作器22がON操作されると(ステップS1:Y)、入力装置21は、前述の複数種類のモードプログラムから1つのモードプログラムを選択するモード選択入力を受け付ける。ユーザーが入力装置21でモード選択入力を行うと(ステップS2:Y)、モードプログラム実行部34は、次に第2操作器23が操作されるまで選択されたモードプログラムを保留する(ステップS3)。
次いで、第2操作器23がON操作されると(ステップS4)、前記保留されていたモードプログラムが確定され(ステップS5)、モードプログラム実行部34が、その確定されたモードプログラムをデフォルト設定のままで実行する(ステップS6)。
モードプログラムの実行開始後(ステップS6)、即ち走行可能状態になった後にも、入力装置21は、モード選択入力(モード変更)を受け付けるとともに(ステップS7)、設定調節入力を受け付ける(ステップS9)。モードプログラムの実行開始後に、ユーザーが入力装置21でモード選択入力を行うと(ステップS7:Y)、モード変更の可否を判断するために所定の走行条件を満たすか否かを判定する(ステップS8)。モードプログラム実行部34は、前記走行条件が成立しない場合には(ステップS8:N)、モード変更を行ってもよい走行状態であるため、ステップS3に進む。他方、前記走行条件が成立すると(ステップS8:Y)、新たなモード選択入力がなされても、当該選択されたモードプログラムの確定を禁止する。
モード変更可否判断用の前記走行条件は、種々の条件が考えられるが、例えば車両が走行停止状態(車速がゼロ)であると判定された条件とすることができる。即ち、モードプログラム実行部34は、車両が走行している状態では、入力装置21でモード変更が入力されても、当該選択されたモードプログラムの確定を禁止する。なお、モードプログラム実行部34は、車両走行中には当該選択されたモードプログラムの確定を保留し、車両が停止したら当該選択されたモードプログラムを確定するようにしてもよい。
入力装置21は、実行中のモードプログラムにおける設定を調節する設定調節入力を受け付ける(ステップS9)。設定調整入力が行われない場合には(ステップS9:N)、ステップS6に進む。設定調節入力が行われた場合には(ステップS9:Y)、設定調整の可否を判断するために所定の走行条件を満たすか否かを判定する(ステップS10)。設定調節部35は、当該走行条件を満たさないと判定すると(ステップS10:N)、前記入力された設定調節を確定し(ステップS11)、当該確定した設定調節をモードプログラム実行部34に指令する。他方、設定調節部35は、設定調節可否判断のための前記走行条件が成立すると(ステップS10:Y)、設定調節入力がなされても、当該調節された設定の確定を禁止する。
例えば、設定調節可否判断用の前記走行条件は、車体が直立姿勢に比べて所定角以上に傾斜した傾斜姿勢状態、原動機(エンジンE及び/又は電動モータM)の回転加速度又は走行加速度が所定値以上である急加速状態、原動機(エンジンE及び/又は電動モータM)の回転減速度又は走行減速度が所定値以上である急減速状態、ブレーキ圧が所定値以上であるブレーキ状態、のうち少なくとも1つの特定状態の発生が判定された条件である。即ち、設定調節部35は、前記特定状態の発生が判定されると、入力装置21で設定調節入力がなされても、当該調節された設定の確定を禁止する。なお、設定調節部35は、前記特定状態の発生が判定されると、当該調節された設定の確定を保留し、前記特定状態が終了した後に当該調節された設定を確定するようにしてもよい。
設定調節部35は、前記走行条件が成立しない場合は(ステップS8:N)、ステップS7で調節された設定を確定して、当該設定をモードプログラム実行部34に指令し、モードプログラム実行部34が当該確定した設定に従ってモードプログラムを実行する(ステップS6)。即ち、設定調節部35は、入力装置21で設定調節入力がなされると、第2操作器23の操作の有無にかかわらず、当該調節された設定を確定し、モードプログラム実行部34にその確定した設定に従ってモードプログラムを実行させる。
以上に説明した構成によれば、ユーザーに複数種類の運転モードプログラムから1つを選択させた後に、必要に応じて当該選択された運転モードプログラムの設定を調節させるので、多様な運転状態の選択候補をユーザーに提供しながらも、始動時にユーザーが選択する運転モードプログラムの選択肢が多数になることが防がれて、ユーザーの入力負荷を低減でき且つ誤入力も防止できる。また、モード選択入力により選択された運転モードプログラムは、第2操作器23の操作が無いと確定されないため、運転状態の大きな変更の実行開始をユーザーに確実に意識させることができる。他方、設定調節入力により調節された設定は、第2操作器23の操作が無くとも直ぐに確定されるため、運転状態の小さな変更は即座に実行され、ユーザーの利便性の低下も防止できる。
また、設定調節入力により調節された設定は、所定の走行条件の成立時には禁止又は保留されるので、車体挙動の変化が望まれないときに設定変更が実行されることを防止することを実現できる。逆に言えば、車体挙動の変化が望まれないときには、設定調節入力により調節された設定が禁止又は保留されるので、その他の状態では、設定調節入力により調節された設定を、第2操作器23の操作が無くとも即座に確定させることができる。
なお、モード選択入力で選択されるモードプログラムは、エンジンEを停止して電動モータMが発生する動力を駆動輪2に伝達させるEVモードプログラムと、電動モータMに動力を発生させずにエンジンEが発生する動力を駆動輪2に伝達させるEGモードプログラムと(エンジンE及び電動モータMが発生する動力を駆動輪2に伝達させるHEVモードプログラムと)を含む構成としてもよく、EVモード/EGモード(/HEVモード)の選択がモード選択入力により行われ、それらモードの詳細設定が設定調整入力により行われる構成としてもよい。また、モータ搭載車両は、シリーズハイブリッド方式の車両であってもよい。また、モータ搭載車両は、エンジンを搭載せずに電動モータを原動機とした電動車両であってもよい。その場合、運転パターンの異なる各モード(例えば、パワーモード、省エネモード等)から1つのモードをモード選択入力により選択し、その選択されたモードにおける詳細設定(例えば、出力レベルの設定(パワーモードの強度の設定、省エネモードの省エネ度合の設定等)を設定調整入力で行うようにしてもよい。
1 自動二輪車(モータ搭載車両)
2 駆動輪
18 コントローラ
30 プロセッサ
31 メモリ
21 入力装置
22 第1操作器
23 第2操作器
E エンジン
M 電動モータ

Claims (9)

  1. 電動モータを含む走行用の原動機が搭載されたモータ搭載車両であって、
    ユーザーが操作するアクセル操作子の操作量を検出するアクセルセンサと、
    ユーザーが入力する入力装置と、
    ユーザーが操作する第1操作器及び第2操作器と、
    前記プロセッサ及びメモリを有し、前記第1操作器が操作されてから前記第2操作器が操作されると、前記アクセルセンサの検出信号に応じた前記電動モータの制御を開始するコントローラと、を備え、
    前記メモリには、前記電動モータの動作の有無又は動作モードの少なくとも一方が決められた複数種類の運転モードプログラムが記憶されており、
    前記入力装置は、前記複数種類の運転モードプログラムから1つの運転モードプログラムを選択するモード選択入力を受け付け、かつ、前記モード選択入力の後に当該選択された運転モードプログラムにおける設定を調節する設定調節入力を受け付け、
    前記プロセッサは、
    前記モード選択入力が前記入力装置でなされると、前記第2操作器が操作されるまで選択された運転モードプログラムを保留し、前記第2操作器が操作されると当該選択された運転モードプログラムを確定し、その確定した運転モードプログラムに従って前記電動モータを制御し、
    前記確定された運転モードプログラムにおける前記設定調節入力が前記入力装置でなされると、前記第2操作器の操作の有無にかかわらず当該調節された設定を確定し、その確定した設定に従って前記電動モータを制御する、モータ搭載車両。
  2. 前記プロセッサは、所定の走行条件が成立すると、前記入力装置で前記設定調節入力がなされても、当該調節された設定の確定を禁止又は保留する、請求項1に記載のモータ搭載車両。
  3. 前記モータ搭載車両は、車体を傾けて旋回走行するリーン車両であり、
    前記走行条件は、車体が直立姿勢に比べて所定角以上に傾斜した傾斜姿勢状態、前記原動機の回転加速度又は走行加速度が所定値以上である急加速状態、前記原動機の回転減速度又は走行減速度が所定値以上である急減速状態、ブレーキ圧が所定値以上であるブレーキ状態、のうち少なくとも1つの特定状態の発生が判定された条件であり、
    前記プロセッサは、前記特定状態の発生が判定されると、前記入力装置で前記設定調節入力がなされても、当該調節された設定の確定を禁止又は保留する、請求項2に記載のモータ搭載車両。
  4. 前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、
    前記複数種類の運転モードプログラムは、
    所定の第1走行条件が成立したときに前記エンジンを停止して前記電動モータが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ、所定の第2走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させる燃費優先モードプログラムと、
    前記第1走行条件及び前記第2走行条件の何れが成立したときも前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させるエンジン優先モードプログラムと、を含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータ搭載車両。
  5. 前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、
    前記複数種類の運転モードプログラムは、
    所定の第3走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記電動モータを停止するエンジン駆動モードプログラムと、
    前記第3走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記エンジンが発生する動力により前記電動モータに回生させる発電優先モードプログラムと、を含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモータ搭載車両。
  6. 前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、
    前記設定調節入力は、
    所定の加速条件が成立したとき、前記エンジンから前記駆動輪に与えるトルクを増加させ且つ前記電動モータを回生状態から走行駆動力を与える走行支援状態に切り替える第1設定と、
    前記加速条件が成立したとき、前記第1設定とは異なる動作を行う第2設定と、を選択的に入力可能である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータ搭載車両。
  7. 前記第1設定では、前記加速条件が成立したとき、前記エンジンを加速して発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記電動モータを回生状態から駆動状態に切り替えて前記電動モータで発生する動力を前記駆動輪に伝達させ、
    前記第2設定では、前記加速条件が成立したとき、前記電動モータの状態を維持又は停止し且つ前記エンジンから前記駆動輪に与えるトルクを増加させる、請求項6に記載のモータ搭載車両。
  8. 前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、前記エンジンは、バッテリを充電する発電機も駆動可能に設けられ、
    前記設定調節入力は、
    前記車両の停車中に前記バッテリの残量が所定の閾値未満になると、前記エンジンと前記駆動輪との間の動力伝達経路を切断した状態で前記エンジンを始動させて前記発電機を駆動する充電優先設定と、
    前記車両の停車中に前記バッテリの残量が前記閾値未満になっても、前記バッテリの残量が前記閾値未満になる前の状態と同じ状態に維持する騒音防止設定と、を含む、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のモータ搭載車両。
  9. 前記モータ搭載車両は、駆動輪に伝達される走行動力を発生する走行駆動エンジンが前記原動機として更に搭載されたハイブリッド車両であり、
    前記設定調節入力は、
    所定の第4走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記電動モータが発生する動力を前記駆動輪に第1パターンにて伝達する第1パラレル駆動設定と、
    前記第4走行条件が成立したときに前記エンジンが発生する動力を前記駆動輪に伝達させ且つ前記電動モータの動作を第1パターンとは異なる第2パターンにする第2パラレル駆動設定と、を含む、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のモータ搭載車両。
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