JP2019209319A - 静電選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】板状電極に破砕片が付着するのを防止することによって破砕片の選別精度の低下を抑制できる静電選別装置を提供する。【解決手段】静電選別装置10は、板状電極16を取り囲むように配置され、外周面30Sがドラム電極14に対向するように設置された無端ベルト30と、無端ベルト30が架け渡され駆動ローラ32Aおよび従動ローラ32Bからなるローラ対32とを備え、無端ベルト30は静電場Mを通過する際に板状電極16に引き寄せられる破砕片PSを外周面30Sで受け止めるとともに、ローラ対32の回転に伴って所定の回転方向Cに沿って循環移動することにより、板状電極16がドラム電極14と無端ベルト30を間に挟んで対向する領域の外に破砕片PSを搬送する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数種類のプラスチックの破砕片を種類ごとに選別する、または、プラスチックの破砕片および金属の破砕片からなる混合物をプラスチックの破砕片と金属の破砕片とに選別する静電選別装置に関する。
近年、プラスチックの廃棄物をリサイクルするために同廃棄物を粉砕して破砕片とし、静電気を利用して破砕片をプラスチックの種類ごとに選別する静電選別装置が開発されている。
このような静電選別装置では、複数種類のプラスチックの破砕片からなる混合物を攪拌槽などに投入して攪拌することにより、帯電列により定まる極性・帯電量で各々の種類ごとに帯電させる。そして、帯電した各破砕片を所定方向に回転するドラム電極上に供給し、ドラム電極と同ドラム電極に対向する板状電極との間に形成される静電場を通過させることで、例えば、正に帯電した破砕片は負極であるドラム電極に吸引され、負に帯電した破砕片はドラム電極に対して反発力を生じ正極である板状電極に引き寄せられる。そして、この結果、ドラム電極の回転に伴って正に帯電した破砕片と負に帯電した破砕片とを各々異なるタイミングでドラム電極から離脱させることによりプラスチックの種類ごとに破砕片を選別する。
また、上述した複数種類のプラスチックの破砕片を種類ごとに選別する静電選別装置と同様に、プラスチックおよび金属の破砕片からなる混合物を帯電させた上で静電場を通過させることでプラスチックと金属の破砕片とに各々選別する静電選別装置も開発されている。
ところで、上述した板状電極に破砕片が吸着してしまうと同電極とドラム電極との間に形成される静電場の電界強度が不足し、各破砕片がドラム電極から離脱するタイミングのバラツキが大きくなる。このようにドラム電極から各破砕片が離脱するタイミングのバラツキが大きくなると各破砕片を精度よく種類ごとに選別することが難しくなる。
この点に関し、特許文献1にはドラム電極および板状電極が格納された箱体内に熱源を設け、当該熱源によってドラム電極などを加熱することにより箱体内の雰囲気温度を上昇させることにより箱体内の湿度の上昇を抑制することで各破砕片の帯電不足に起因して選別精度が低下するのを防止する静電選別装置が開示されている。
特開2001−38248号公報
上記特許文献1に記載の静電選別装置では、湿度に起因する破砕片の帯電不足を抑制することはできるものの破砕片が板状電極に付着することは防止できない。このため、板状電極に破砕片が付着することによって板状電極とドラム電極との間に形成される静電場の電界強度が不足し、破砕片の選別精度が低下するという問題がある。
本発明は、板状電極に破砕片が付着するのを防止することによって破砕片の選別精度の低下を抑制できる静電選別装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る静電選別装置は、帯電された複数種類のプラスチックの破砕片を回転搬送するドラム電極と、ドラム電極との間で静電場を形成する板状電極とを備え、静電場を通過させることによりドラム電極によって回転搬送される破砕片をプラスチックの種類ごとに選別する静電選別装置であって、板状電極を取り囲むとともに外周面がドラム電極に対向するように設置された無端ベルトと、第1ローラおよび第2ローラによって構成され、無端ベルトが架け渡されたローラ対と、を備え、無端ベルトは、静電場を通過する際に板状電極に引き寄せられる破砕片を外周面で受け止めるとともに、ローラ対の回転に伴って所定方向に循環移動することにより、板状電極がドラム電極と無端ベルトを間に挟んで対向する領域の外側に破砕片を搬送することを特徴とする。
本発明の別態様に係る静電選別装置は、プラスチックおよび金属の破砕片を回転搬送するドラム電極と、ドラム電極によって回転搬送される破砕片をコロナ放電により帯電させるコロナ電極と、コロナ電極よりも下流側に配置され、ドラム電極との間で静電場を形成する板状電極とを備え、静電場を通過することにより破砕片をプラスチックと金属とに選別する静電選別装置であって、板状電極を取り囲むとともに外周面がドラム電極と対向するように設置された無端ベルトと、第1ローラおよび第2ローラによって構成され、無端ベルトが架け渡されたローラ対と、を備え、無端ベルトは、静電場を通過する際に板状電極に引き寄せられる破砕片を外周面で受け止めるとともに、ローラ対の回転に伴って所定方向に循環移動することにより、板状電極がドラム電極と無端ベルトを間に挟んで対向する領域の外側に破砕片を搬送することを特徴とする。
本発明の静電選別装置において、第2ローラとの間で無端ベルトを挟み込むように配置され、無端ベルトに付着した破砕片を取り除く清掃手段を備えてもよい。
本発明の静電選別装置において、無端ベルトは樹脂製部材からなり、第1ローラおよび第2ローラのうち少なくとも一方のローラは、軸方向における中央部の直径が軸端側の直径よりも大きくなるように構成されていてもよい。
本発明の静電選別装置において、第1ローラおよび第2ローラには、ガイド溝が設けられており、無端ベルトは、ガイド溝によって案内されるリブが内周面に設けられていてもよい。
本発明の静電選別装置において、ローラ対から無端ベルトが外れないように無端ベルトが蛇行したときに前記無端ベルトの端部に当接することで前記無端ベルトの移動範囲を規制する規制手段を備えていてもよい。
本発明の静電選別装置において、規制手段は、前記ローラ対を回転可能に支持する支持枠により構成してもよい。
本発明の一態様に係る静電選別装置によれば、静電場を通過する際に板状電極に引き寄せられる破砕片の一部は同電極に吸着しようとするが無端ベルトによって受け止められる。そして、無端ベルトによって受け止められた破砕片は、同ベルトの循環移動に伴って板状電極が無端ベルトを間に挟んでドラム電極と対向する領域の外側に搬送される。ドラム電極と対向する領域の外側では、同領域内よりも破砕片が板状電極に引き寄せられる力が小さくなるため破砕片は自重により下方に落下する。このように板状電極に破砕片が付着するのを防止することができるため破砕片の選別精度の低下を抑制できる。
本発明の別態様に係る静電選別装置によれば、静電場を通過する際に板状電極に引き寄せられる破砕片の一部は同電極に吸着しようとするが無端ベルトによって受け止められる。そして、無端ベルトによって受け止められた破砕片は、同ベルトの循環移動に伴って板状電極が無端ベルトを間に挟んでドラム電極と対向する領域の外側に搬送される。ドラム電極と対向する領域の外側では、同領域内よりも破砕片が板状電極に引き寄せられる力が小さくなるため破砕片は自重により下方に落下する。このように板状電極に破砕片が付着するのを防止することができるため破砕片の選別精度の低下を抑制できる。
本発明の第1実施形態である静電選別装置の全体構成図と、板状電極周辺の構成を示す部分拡大図を含む図である。 図2(a)は、図1に示すB方向から見た時の無端ベルトおよび板状電極の構成を示す図である。図2(b)は、図2(a)に示すF−F線で切断したときの駆動ローラおよび無端ベルトの構成を示す図である。図2(c)は、駆動ローラおよび無端ベルトの変形例を図2(b)と同様に示す図である。 図3(a)は、ローラ対を各々回転可能に支持する支持枠の構成を示す図である。図3(b)は、図3(a)に示す構成から無端ベルトを取り外した状態を示す図である。図3(c)は、図3(a)に示す矢印Gの方向から見た場合の支持枠の側面構成を示す図である。 本発明の第2実施形態である静電選別装置の全体構成図である。
本発明の第1実施形態である静電選別装置について図面を参照しながら説明する。図1は、静電選別装置の全体構成図である。図1では、ポリスチレン樹脂の破砕片PSを「□」マークで示すとともに、ABS樹脂の破砕片ABを「〇」マークで示す。図1に示すように、静電選別装置10は、ポリスチレン樹脂の破砕片PSとABS樹脂の破砕片ABの混合物が投入された攪拌槽12と、攪拌槽12の直下方に配置されたドラム電極14と、ドラム電極14との間で静電場Mを形成する板状電極16とを備える。攪拌槽12は、図示しない攪拌翼が設けられており、この攪拌翼によって攪拌されることにより各破砕片PS,ABが帯電する。
図1に示すように、ドラム電極14は、略円柱状の外観を有し、所定の回転方向Aに沿って回転するように構成されるとともに接地されており、攪拌槽12から供給トレー13を介して供給される破砕片PS,ABを回転搬送する役割を有する。また、ドラム電極14の軸方向両端側(換言すると回転方向Aと直交する方向における両端側)にはフランジ(不図示)が設けられている。これにより、破砕片PS,ABがドラム電極14の軸方向両端側からこぼれ落ちないようにしている。板状電極16は、ドラム電極14の斜め上方に配置されており、高電圧電源18の正極が接続されている。これにより、板状電極16を正極とし、ドラム電極14を負極とする静電場Mが形成される。
上述したドラム電極14と板状電極16の下方には、仕切り板S1,S2が設置されており、ドラム電極14によって回転搬送された破砕片PS,ABを下方に設置された回収容器22,24,26に各々案内する役割を有する。また、ドラム電極14の回転方向Aにおける最下流側には所定の回転方向Dに沿って回転する回転ブラシ28が設けられており、この回転ブラシ28によってドラム電極14の外周面に残留する破砕片ABが掃き落とされ、直下方に設置された回収容器22に落下回収される。
次に、図1を用いて上述したポリスチレン樹脂およびABS樹脂の破砕片PS,ABの選別処理の流れを説明する。図1に示すように、各破砕片PS,ABは、攪拌槽12で攪拌されることにより、帯電列に従ってABS樹脂の破砕片ABが正に帯電し、ポリスチレン樹脂の破砕片PSが負に帯電する。そして、各々の破砕片PS,ABは供給トレー13を介してドラム電極14の最上部に供給される。各破砕片PS,ABは、回転方向Aに沿って回転搬送される。そして、板状電極16とドラム電極14との間に形成される静電場Mを通過することにより、負に帯電したポリスチレン樹脂の破砕片PSが負極であるドラム電極14に対して反発力を生じ、分離跳躍するとともに正極である板状電極16の方に引き寄せられる。
この結果、ポリスチレン樹脂の破砕片は、ABS樹脂の破砕片よりも回転方向Aにおける上流側、換言すると、ドラム電極14の比較的高い位置で同電極14から離脱落下する。このため、側面視において、ポリスチレン樹脂の破砕片PSは、主にドラム電極14との間の水平距離が最も長い位置に設置された回収容器26に落下回収される。
一方、正に帯電したABS樹脂の破砕片ABは負極であるドラム電極14に引き寄せられるためポリスチレン樹脂の破砕片PSよりも回転方向Aにおける下流側、換言すると、ドラム電極14の比較的低い位置で同電極14から離脱することとなる。このため、主に、ドラム電極14の直下方に設置されている回収容器22に落下回収される。また、上述した両回収容器22,26の間に配置された回収容器24には、ポリスチレン樹脂の破砕片PSおよびABS樹脂の破砕片ABの双方が混在した状態で回収されることとなる。このため、回収容器24に回収された破砕片PS,ABは、再度攪拌槽12に投入され選別処理される。
ここで、図2(a)は、図1に示すB方向から見たときの無端ベルト30周辺の構成を示す図であり、図2(b)は同図(a)に含まれるF−F線で切断したときの後述する駆動ローラおよび無端ベルト30の構成を示す図である。図2(a)では、無端ベルト30の構成を一部省略して示している。図2(a)に示すように、静電選別装置10は、板状電極16をドラム電極14に対して遮蔽する機能を有し板状電極16を取り囲むように配置された無端ベルト30と、無端ベルト30が架け渡されたローラ対32とを備える。この無端ベルト30は、ドラム電極14によって回転搬送される破砕片PSが静電場Mを通過する際に分離跳躍して板状電極16に引き寄せられたときに外周面30Sで受け止める機能を有する。これにより、板状電極16に破砕片PSが吸着するのを防止できる。この無端ベルト30は、ナイロン樹脂やフッ素樹脂などの樹脂材料や、ゴムなど、絶縁性を有する高分子化合物によって構成されており、図2(a)に示すように板状電極16と同等もしくはやや幅広に形成される。
図1に示すように、ローラ対32は、上方に配置された駆動ローラ(第1ローラ)32Aと、下方に配置された従動ローラ(第2ローラ)32Bと、によって構成され、駆動ローラ32Aの回転に伴って無端ベルト30を搬送方向Cに沿って循環移動させる。
なお、駆動ローラ32Aを下方に配置し、従動ローラ32Bを上方に配置してもよい。この場合には、駆動ローラ32Aが第2ローラに相当し、従動ローラ32Bが第1ローラに相当する。
また、図2(b)に示すように、駆動ローラ32Aは、軸方向中央部の直径の方が軸方向両端の直径よりも少しだけ大きくなるように形成するのが好ましい。従動ローラ32Bについても駆動ローラ32Aと同様に軸方向中央部の直径の方が軸方向両端の直径よりも少しだけ大きくなるように形成することが好ましい。
このように両ローラ32A,32Bの中央部における直径を軸方向両端よりも少しだけ大きくすることにより、無端ベルト30を両ローラ32A,32Bの両端部よりも中央部と強く接触した状態で架け渡すことができる。これにより、両ローラ32A,32Bに対して無端ベルト30がローラ中央部に位置決めされた状態となりローラ軸方向への無端ベルト30の位置ずれを規制することができる。この結果、無端ベルト30が蛇行してローラ対32から外れて脱落してしまうことを防止できる。
上記構成により、静電場Mを通過する際に板状電極16に引き寄せられて同電極16に吸着しようとする破砕片PSは、無端ベルト30の外周面30Sに吸着して受け止められ、無端ベルト30によって搬送方向Cに沿って搬送される。これにより、正極である板状電極16の引力の影響が小さくなる位置、すなわち、板状電極16が無端ベルト30を間に挟んでドラム電極14と対向する領域の外側に破砕片PSを搬送することができる。この結果、板状電極16に引き寄せられた破砕片PSを自重により下方に設置された回収容器26に向かって落下させることができる。
また、図1に示すように、静電選別装置10は、搬送方向Cにおける板状電極16の下流側において、回転ブラシ(清掃手段)36を備えるのが好適である。この回転ブラシ36は、従動ローラ32Bとの間で無端ベルト30を挟み込むように配置されており、所定の回転方向Eに沿って回転することにより無端ベルト30の外周面30Sに残留する破砕片PSを掃き落として直下方の回収容器26に落下させる役割を有する。本実施形態では、清掃手段として回転ブラシ36を備えているが、回転ブラシ36の代わりにスクレーパなどのへら状部材を用いて無端ベルト30の外周面30Sから破砕片PSを擦り取るようにしてもよい。
第1実施形態の静電選別装置10によれば、静電場Mを通過する際に板状電極16に引き寄せられた破砕片PSの一部は板状電極16に吸着しようとするが無端ベルト30によって受け止められる。そして、無端ベルト30によって受け止められた破砕片PSは、無端ベルト30の循環移動に伴って板状電極16が無端ベルト30を間に挟んでドラム電極14と対向する領域の外側に搬送される。ドラム電極14と対向する領域の外側では、同領域内よりも破砕片PSが板状電極16に引き寄せられる力が小さくなるため破砕片PSは自重により下方に落下する。このようにして板状電極16に破砕片PSが付着するのを防止することができるため破砕片PSの選別精度の低下を抑制できる。
次に、上述したローラ対32および無端ベルト30の変形例であり、無端ベルトの脱落を防止する機能を具備するローラ対132および無端ベルト130の構成について図2(c)を用いて説明する。図2(c)は、図2(b)と同様にF−F線(図2(a)参照)で切断したときの駆動ローラ(第1ローラ)132Aおよび無端ベルト130の構成を示す図である。
ここで、駆動ローラ132Aとともにローラ対132を構成する従動ローラ(不図示)は、駆動ローラ132Aと実質的に同一の構成を備えるため以下の説明では駆動ローラ132Aについてのみ説明を行う。
駆動ローラ132Aは、軸方向中央部において、ガイド溝132A−1が周方向に沿って環状に設けられている点で上述した駆動ローラ32Aの構成と相違し、その他の構成については駆動ローラ32Aと共通する。
一方、無端ベルト130は、図2(c)に示すように内周面130Hの幅方向中央部にガイド用の突起であるリブ130Aが設けられている点で上述した無端ベルト30の構成と相違し、その他の構成については無端ベルト30と共通する。このリブ130Aは、無端ベルト130の全周に亘って設けられており、駆動ローラ132Aのガイド溝132A−1および上述した従動ローラ(不図示)のガイド溝に各々嵌まり込んで案内されることにより、無端ベルト130の循環移動に伴う位置ずれを防止する機能を有する。この変形例においても無端ベルト130がローラ対32から脱落することを防止できる。
また、駆動ローラ132Aは、駆動ローラ32Aと同様に、軸端側から軸方向中央部のガイド溝132A−1の方に向かって徐々に直径が大きくなるように構成されているが、ガイド溝132A−1を除いて直径が一定の大きさとなるように構成してもよい。
上記変形例では、無端ベルト130に設けたリブ130Aをローラ対132のガイド溝132A−1に嵌まり込ませることで無端ベルト130の脱落を防止しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、無端ベルト30がローラ対32の軸方向に移動するのを規制する規制手段を別途設けてローラ対32から無端ベルト30が脱落するのを防止するようにしてもよい。この場合において、ローラ対32を回転可能に支持する支持体に規制手段としての機能を具備させた変形例について以下において説明する。
図3(a)は、ローラ対32を各々回転可能に支持する支持枠50の構成を示す図である。図3(b)は、同図(a)から無端ベルト30を取り外した状態を示す図である。図3(c)は、同図(a)に示す矢印Gの方向から見た場合の支持枠50の側面構成を示す図である。
図3(a)〜図3(c)に示すように、静電選別装置10は、支持枠(規制手段)50を備えてもよい。この支持枠50は、金属製のたて枠52A,52B、および、よこ枠54A,54Bとからなる正面視略四角形状の外形をした枠であり、ローラ対32を囲繞するように設けられている。この支持枠50は、たて枠52A,52Bを介してローラ対32を回転可能に各々支持するとともに、帯電を防止するためにアース線(不図示)を介して接地されている。これにより、破砕片が支持枠50に吸着することを防止できる。
ここで、たて枠52A,52Bは同一の構成を備えるため、以下の説明では、たて枠52Bについて主に説明を行う。図3(c)に示すように、たて枠52Bは、側面視において、無端ベルト30が架け渡されたローラ対32を覆うように取り付けられている。そして、無端ベルト30が蛇行してローラ対32の軸方向、すなわち、たて枠52Aまたはたて枠52Bのいずれかに接近する方向に移動すると、たて枠52A,52Bのいずれか一方に無端ベルト30の幅方向における端部が当接することでローラ対32の軸方向への移動が規制される。これにより、無端ベルト30が蛇行してローラ対32から脱落するのを防止できる。
本変形例では、ローラ対32を回転可能に支持する支持部材を支持枠50により構成し、同枠50を用いて無端ベルト30の脱落を防止しているが、規制手段は必ずしも支持部材で構成する必要は無い。例えば、無端ベルト30が蛇行したときに同ベルト30と当接する位置に規制手段として機能する規制板を設置して無端ベルト30の脱落を防止するようにしてもよい。
また、例えば、ローラ対32を構成する駆動ローラ32Aおよび従動ローラ32Bの少なくとも一方の軸方向における両端側にフランジ(規制手段)を設けるようにしてもよい。この場合には、無端ベルト30が蛇行した際、同ベルト30がフランジに当接することによって同ベルト30の脱落を防止できる。
続いて、図4を用いて第2実施形態の静電選別装置40の構成について説明する。図4は、第2実施形態の静電選別装置40の全体構成を示す図である。図4において、金属の破砕片MEを「■」マークで示すとともに、プラスチックの破砕片PLを「△」マークで示す。以下の説明では、第1実施形態の静電選別装置10と構成の異なる部分についてのみ説明を行うものとし、構成の共通する部分については適宜同一の符号を付して示しつつ説明を省略する。
図4に示すように、静電選別装置40は、導体である金属の破砕片MEと、絶縁体であるプラスチックの破砕片PLの混合物を金属の破砕片MEとプラスチックの破砕片PLとに選別処理する機能を有する。この静電選別装置40は、高電圧電源18の正極に接続された複数の針状電極からなるコロナ電極42を板状電極16の直上流側に備える点で上記静電選別装置10の構成と異なる。コロナ電極42は、ドラム電極14に向かってコロナ放電することにより、ドラム電極14によって回転搬送される各破砕片PL,MEを帯電させる。
上記コロナ放電により正の電荷が付与された破砕片PL,MEのうちプラスチックの破砕片PLは、板状電極16とドラム電極14の間に形成される静電場Mを通過する際に負極であるドラム電極14に吸着し、ドラム電極14の直下方に配置された回収容器22に落下する。
一方、金属の破砕片MEは、ドラム電極14に接触することによって反対電荷である負の電荷が与えられることにより中和され、さらにドラム電極14から負の電荷が与えられるためドラム電極14に対して反発力を生じドラム電極14から分離跳躍して正極である板状電極16に引き寄せられる。このため、側面視において、ドラム電極14から最も離れた位置に配置された回収容器26に落下して回収される。
第2実施形態の静電選別装置40によれば、静電場Mを通過する際に破砕片MEは板状電極16に引き寄せられ、引き寄せられた破砕片MEの一部は板状電極16に吸着しようとするが、板状電極16に吸着しようとする破砕片MEは無端ベルト30によって受け止められる。これらの無端ベルト30によって受け止められた破砕片MEは、無端ベルト30の循環移動に伴って板状電極16が無端ベルト30を間に挟んでドラム電極14と対向する領域の外側に搬送される。そして、同領域の外側では、同領域内よりも破砕片MEが板状電極16に引き寄せられる力が小さくなるため破砕片MEは自重により下方に落下する。このように板状電極16に破砕片MEが付着するのを防止することができるため破砕片MEの選別精度の低下を抑制できる。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
10,40 静電選別装置
14 ドラム電極
16 板状電極
30,130 無端ベルト
130A リブ
130H 内周面
32 ローラ対
32A,132A 駆動ローラ(第1ローラ)
132A−1 ガイド溝
32B 従動ローラ(第2ローラ)
36 回転ブラシ(清掃手段)
42 コロナ電極
50 支持枠(規制手段)

Claims (7)

  1. 帯電された複数種類のプラスチックの破砕片を回転搬送するドラム電極と、前記ドラム電極との間で静電場を形成する板状電極とを備え、前記静電場を通過させることにより前記ドラム電極によって回転搬送される前記破砕片を前記プラスチックの種類ごとに選別する静電選別装置であって、
    前記板状電極を取り囲むととともに外周面がドラム電極に対向するように設置された無端ベルトと、
    第1ローラおよび第2ローラによって構成され、前記無端ベルトが架け渡されたローラ対と、
    を備え、
    前記無端ベルトは、前記静電場を通過する際に前記板状電極に引き寄せられる前記破砕片を前記外周面で受け止めるとともに、前記ローラ対の回転に伴って所定方向に循環移動することにより、前記板状電極が前記ドラム電極と前記無端ベルトを間に挟んで対向する領域の外側に前記破砕片を搬送することを特徴とする静電選別装置。
  2. プラスチックおよび金属の破砕片を回転搬送するドラム電極と、前記ドラム電極によって回転搬送される前記破砕片をコロナ放電により帯電させるコロナ電極と、前記コロナ電極よりも下流側に配置され、前記ドラム電極との間で静電場を形成する板状電極とを備え、前記静電場を通過することにより前記破砕片を前記プラスチックと前記金属とに選別する静電選別装置であって、
    前記板状電極を取り囲むとともに外周面がドラム電極と対向するように設置された無端ベルトと、
    第1ローラおよび第2ローラによって構成され、前記無端ベルトが架け渡されたローラ対と、
    を備え、
    前記無端ベルトは、前記静電場を通過する際に前記板状電極に引き寄せられる前記破砕片を前記外周面で受け止めるとともに、前記ローラ対の回転に伴って所定方向に循環移動することにより、前記板状電極が前記ドラム電極と前記無端ベルトを間に挟んで対向する領域の外側に前記破砕片を搬送することを特徴とする静電選別装置。
  3. 前記第2ローラとの間で前記無端ベルトを挟み込むように配置され、前記無端ベルトに付着した前記破砕片を取り除く清掃手段を備える、
    請求項1または2に記載の静電選別装置。
  4. 前記無端ベルトは樹脂製部材からなり、
    前記第1ローラおよび前記第2ローラのうち少なくとも一方のローラは、軸方向における中央部の直径が軸端側の直径よりも大きくなるように構成されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電選別装置。
  5. 前記第1ローラおよび前記第2ローラには、ガイド溝が設けられており、
    前記無端ベルトは、前記ガイド溝によって案内されるリブが内周面に設けられている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電選別装置。
  6. 前記ローラ対から前記無端ベルトが外れないように前記無端ベルトが蛇行したときに前記無端ベルトの端部と当接して前記無端ベルトの移動範囲を規制する規制手段を備えている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電選別装置。
  7. 前記規制手段は、前記ローラ対を回転可能に支持する支持枠により構成されている、
    請求項6に記載の静電選別装置。
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