JP2019209095A - 衣類の縫目拡張装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】縁かがり縫い後に収縮状態にある衣類の縫目を、時間及び特別な労力を要することなく、その全長に亘り確実かつ効率的に、また生地に傷等をつけないで拡張することが可能な衣類の縫目拡張装置を提供する。【解決手段】収縮状態の縫目が形成された生地部を縫目長手方向の両側に展開したとき、両側の生地部を挟んで縫目長手方向に向けて強制移送する左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rと、左右一対の生地部強制移送装置3L,3R間の中央又は略中央位置に配置されてその長手方向に沿って移動するようにガイドする縫目位置決め移動ガイド4と、縫目移動ガイド4に沿って縫目が移動ガイドされる状態で生地部分を掻き込み、掻き込んだ生地部分を生地表裏方向の一方へ回転移送することで、該左右の生地部に縫目長手方向に対して直交する方向の引張り力が付与されて縫目をその長手方向に沿って順次拡張する縫目拡張用駆動回転体5と、が備えられている。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、スポーツウェア、スパッツ、パンティストッキング、タイツ、ナイトウェアなどのように、重なり合った二枚の生地部の縁かがり縫いにより収縮状態の縫目が形成された衣類における前記二枚の生地部を前記縫目の長手方向に対して直交する方向の両側に展開したとき、その展開した二枚の生地部の端縁が突き合わせ縫い状態となるように前記収縮状態の縫目を拡張するために使用される衣類の縫目拡張装置に関する。
対象衣類として、図7に示すスポーツウェアSWを例にとって説明すると、該スポーツウェアSWは、オーバーロックミシンを用いて、図7の矢印a,b,c,d,e,fで示す箇所に、JISの表記記号クラス500に分類される縫目Sが生地進行方向Y(図6参照)に沿って形成されるように縁かがり縫いを行うことによって作製される。JISの表記記号クラス500のうち、例えば、1本の針糸NTと上下2本のルーパ糸ULT、LLTとの計3本の糸で構成するJIS表記記号505に分類される縫目Sの構造は、図8に示すとおりであり、縁かがり縫い時に上下に重なりあっていた上部の生地部UWと下部の生地部LWとを縫目の長手方向に直交する方向、例えば左右に展開することにより、該左右の生地部UW,LWの端縁UWe、LWeが図9及び図10に示すような突き合わせ縫い状態となる。
上記のように、縁かがり縫い後に左右に展開される左右の生地部UW,LWの端縁UWe、LWeが突き合わせ縫い状態の縫目構造とすることにより、肌に接する衣類の裏面に縫目部分が突出することなく、生地部を平滑に縫い合わせて着用感を高めることが可能であるとともに、生地部の端縁を衣類の表面に露出させることなく、美観にも優れた衣類を得ることが可能である。
ところで、対象衣類が前述のスポーツウェアやパンティストッキングなどのように弾力性、伸縮性に富む生地素材を用いたものでは、針糸及びルーパ糸としてウーリー糸のような高伸度の糸が使用されることが多い。そのために、縁かがり縫いによって形成されるJISの表記記号クラス505に分類の縫目は、生地部の弾力性、伸縮性及び針糸、ルーパ糸の高伸度性の影響を受けて強い収縮状態となり、縁かがり縫いした生地部を縫目の左右に展開して左右の生地部の端縁が図9及び図10に示す突き合わせ縫い状態となるように縫目を拡張するためには前記強い収縮状態にある縫目をその収縮力に対抗するに足りる強い引張り力が必要となる。
従来では、上記のような強い収縮状態にある縫目をその長手方向の全長に亘って拡張する専用の機器が存在しないため、縫目の拡張作業が全面的に人手に委ねられていた。そのため、縫目を拡張するために二枚の生地部を両手で強く掴んで縫目の長手方向に対して直交する両方向に強い引張り力を付与しなければならず、膨大な作業労力(人力)を要する。また、一つの衣類の複数個所に縫目が形成されている場合や、縫目の長さが非常に長いような場合、それら複数あるいは長い縫目の全てを拡張するために多大な作業手間及び長時間を要することとなる。その結果、所定の衣類の生産性低下を招きやすく、また、縫目をその全長に亘って見栄え良く拡張して着用感及び仕上りの良い衣類を得ることがむずかしいという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、縁かがり縫い後に、特別大きな作業労力を要することなく、最少限の手間、時間をかけるのみで、縫目をその全長に亘って確実かつ効率的に、また、生地に余分な摩擦をかけて擦過傷などを付けることなく拡張することができ、着用感及び仕上りの良い衣類の生産性向上を達成することができる衣類の縫目拡張装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る衣類の縫目拡張装置は、重なり合った二枚の生地部の縁かがり縫いにより収縮状態の縫目が形成された衣類における前記二枚の生地部を前記縫目の長手方向に対して直交する方向の両側に展開したとき、その展開した二枚の生地部の端縁が突き合わせ縫い状態となるように前記収縮状態の縫目を拡張する衣類の縫目拡張装置であって、前記縁かがり縫いされた衣類における二枚の生地部を前記縫目の長手方向に対して直交する方向の両側に展開した状態で前記二枚の生地部を挟み保持して前記縫目の長手方向に向けて強制移送する一対の生地部移送装置と、前記一対の生地部移送装置間の中央又は略中央位置に配設されて、前記衣類における前記二枚の生地部が前記一対の生地部移送装置により強制移送されるとき、前記縫目を前記一対の生地部移送装置間の中央又は略中央位置に位置決めした状態で縫目の長手方向に沿って移動するようにガイドする縫目位置決め移動ガイドと、前記縫目が前記縫目位置決め移動ガイドに沿って移動ガイドされる状態で前記一対の生地部移送装置により強制移送されてくる前記二枚の生地部における前記収縮状態の縫目を含む生地部分を掻き込むとともに、その掻き込んだ生地部分を生地部の表裏方向の一方へ回転移送することにより前記二枚の生地部に前記縫目の長手方向に対して直交する方向の引張り力を付与して前記収縮状態の縫目をその長手方向の全長に亘り拡張する縫目拡張用駆動回転体と、を具備することを特徴とする。
上記のごとき特徴を有する本発明に係る衣類の縫目拡張装置によれば、縁かがり縫いによって縫目が形成された二枚の生地部を縫目の長手方向に対して直交する方向の両側に展開した状態でその二枚の生地部を前記一対の生地部移送装置に挟み保持させ、かつ、縫目が前記縫目位置決め移動ガイドに沿って移動ガイドされるように、縫目の長手方向に向けて強制移送させる。そして、この強制移送時に収縮状態の縫目を含む生地部分に縫目拡張用駆動回転体を接触させて、前記縫目を含む生地部分を順次掻き込んで生地の表裏方向の一方へ回転移送させることにより、二枚の生地部に縫目の長手方向に対して直交する方向の引張り力が付与されて前記縫目を機械的、自動的に拡張することが可能である。したがって、縁かがり縫い後の二枚の生地部を展開してセットするといった最少限の手間と時間をかけるのみで、また、二枚の生地部を両手で強く掴んで縫目の長手方向に対して直交する両方向に強い引張り人力をかけるといった作業労力も要することなく、縫目をその全長に亘って確実かつ効率的に拡張して、生地部が着用感の高い平滑な裏面と美観に優れた表面とを有する衣類を得ることができる。
特に、縫目拡張装置として、強制移送されてくる縫目を含む生地部分を順次掻き込むとともに、その掻き込んだ生地部分を生地部の表裏方向の一方に回転移送する駆動回転体を用いることによって、例えば、強制移送時に縫目を含む生地部分を勾配カムに沿って摺接移動させることで前記引張り力を付与する形式の固定式拡張装置を用いる場合に比べて、生地に余分な摩擦等をかけないで済み、生地に擦過傷などをつけることがないとともに、スポーツウェアやパンティストッキングなどのように弾力性、伸縮性に富む生地素材を用い、針糸及びルーパ糸としてウーリー糸のような高伸度の糸を使用して作製される関係から縫目が強い収縮状態となる衣類であっても、その縫目を確実かつ効率的に見栄え良く拡張して仕上りの良い衣類を生産することができるといった効果を奏する。
本発明に係る衣類の縫目拡張装置において、前記一対の生地部移送装置は、それぞれ移送面を互いに対向させて配置された一組の移送装置から構成されていることが好ましい。
この場合は、縁かがり縫い後、縫目の両側に展開された二枚の生地部がそれぞれ一組の移送装置の対向する移送面間に挟み保持されて移送されることになるため、二枚の生地部を確実かつ均等に所定方向に強制移送することが可能となり、一層仕上りのよい衣類を得ることができる。
この場合は、縁かがり縫い後、縫目の両側に展開された二枚の生地部がそれぞれ一組の移送装置の対向する移送面間に挟み保持されて移送されることになるため、二枚の生地部を確実かつ均等に所定方向に強制移送することが可能となり、一層仕上りのよい衣類を得ることができる。
また、本発明に係る衣類の縫目拡張装置において、前記一組の生地部強制移送装置は、それぞれ移送面を互いに対向させて配置された一組の無端ベルトから構成され、そのうち一方の無端ベルトが駆動モータに連動連結されて駆動回転式に構成されているとともに、他方の無端ベルトは従動回転式に構成されていることが好ましい。
この場合は、縁かがり縫い後、縫目の両側左右に展開された二枚の生地部が対向配置された一対の無端ベルト間に挟まれた状態で、一方の無端ベルトの駆動回転に伴い他方の無端ベルトを従動回転させながら強制移送されることになるため、二枚の生地部には殆ど移送抵抗がかからず、これら二枚の生地部をスムーズに強制移送させて所定の縫目拡張機能を確実かつ円滑に発揮させることが可能である。
この場合は、縁かがり縫い後、縫目の両側左右に展開された二枚の生地部が対向配置された一対の無端ベルト間に挟まれた状態で、一方の無端ベルトの駆動回転に伴い他方の無端ベルトを従動回転させながら強制移送されることになるため、二枚の生地部には殆ど移送抵抗がかからず、これら二枚の生地部をスムーズに強制移送させて所定の縫目拡張機能を確実かつ円滑に発揮させることが可能である。
また、本発明に係る衣類の縫目拡張装置において、前記縫目拡張用駆動回転体は、外周面全域に亘って生地部分を掻き込み、かつ、その掻き込んだ生地部分を回転移送する突起部が形成されていることが好ましい。
この場合は、一対の生地部移送装置により強制移送されてくる二枚の生地部における収縮状態の縫目を含む生地部分を外周面の突起部が確実に掻き込んで駆動回転体の駆動回転に伴って回転移送することができるので、前記一対の生地部移送装置により強制移送される縫目両側の生地部分と縫目を含む中央の生地部分との間に多少の移送速度差があってもそれら両生地部分にねじれ等の無理な力をかけないで、縫目を確実に拡張することができる。
この場合は、一対の生地部移送装置により強制移送されてくる二枚の生地部における収縮状態の縫目を含む生地部分を外周面の突起部が確実に掻き込んで駆動回転体の駆動回転に伴って回転移送することができるので、前記一対の生地部移送装置により強制移送される縫目両側の生地部分と縫目を含む中央の生地部分との間に多少の移送速度差があってもそれら両生地部分にねじれ等の無理な力をかけないで、縫目を確実に拡張することができる。
特に、本発明に係る衣類の縫目拡張装置において、前記縫目拡張用駆動回転体の外周面の突起部は、前記縫目を形成する縫い糸を挟んで該縫目の長手方向に対して直交する方向の両側生地部分に接触してそれら両側生地部分を掻き込むように二股形状に構成されていることが好ましい。
この場合は、駆動回転体の外周面の二股形状の突起部が縫目を形成する縫い糸を挟んだ両側生地部分に接触して掻き込むことになるため、外周面の突起部が前記縫い糸を押え込んで縫目の拡張を阻害するようなことがない。そのため、所定の縫目拡張機能を確実に発揮させることが可能である。
この場合は、駆動回転体の外周面の二股形状の突起部が縫目を形成する縫い糸を挟んだ両側生地部分に接触して掻き込むことになるため、外周面の突起部が前記縫い糸を押え込んで縫目の拡張を阻害するようなことがない。そのため、所定の縫目拡張機能を確実に発揮させることが可能である。
また、本発明に係る衣類の縫目拡張装置において、前記縫目拡張用駆動回転体は、前記一組の無端ベルトのうち、モータに連動連結されて駆動回転式に構成されている一方の無端ベルトに咬合する歯付きプーリを介して駆動回転可能に構成されていることが好ましい。
この場合は、前記縫目拡張用駆動回転体の駆動源を前記一組の無端ベルトのうち一方の無端ベルトの駆動用モータにより兼用することが可能で、駆動式無端ベルト及び縫目拡張用駆動回転体の両方を装備する割に装置全体を構造簡単かつ低コストに構成することができる。
この場合は、前記縫目拡張用駆動回転体の駆動源を前記一組の無端ベルトのうち一方の無端ベルトの駆動用モータにより兼用することが可能で、駆動式無端ベルト及び縫目拡張用駆動回転体の両方を装備する割に装置全体を構造簡単かつ低コストに構成することができる。
また、本発明に係る衣類の縫目拡張装置において、前記縫目位置決め移動ガイドは、前記縫目を含む生地部分が落ち込む凹溝部を有する凹状ガイドと、該凹状ガイドの凹溝部に落ち込んだ生地部分の抜け出しを阻止する凸状ガイドと、から構成されていることが望ましい。
この場合は、生地素材の弾力性、伸縮性にかかわらず、縫目を含む生地部分を凹状ガイドと凸状ガイドとにより、確実に位置決めし、かつ、移動ガイドすることになるために、いかなる収縮状態の縫目を対象とする場合でも、該縫目をその全長に亘って確実かつ安定的に拡張することができる。
この場合は、生地素材の弾力性、伸縮性にかかわらず、縫目を含む生地部分を凹状ガイドと凸状ガイドとにより、確実に位置決めし、かつ、移動ガイドすることになるために、いかなる収縮状態の縫目を対象とする場合でも、該縫目をその全長に亘って確実かつ安定的に拡張することができる。
更に、本発明に係る衣類の縫目拡張装置において、前記縁かがり縫いにより形成される縫目が、JISの表記記号クラス500に分類されるものであることが好ましい。
この場合は、縁かがり縫いにより形成される縫目がJISの表記記号クラス500に分類されるものであって、例えば、JIS表記記号505のような針糸の張力が低い(又は緩い)状態の縫目であるならば、上記の縫目拡張を一層確実かつ安定的に行うことができる。
この場合は、縁かがり縫いにより形成される縫目がJISの表記記号クラス500に分類されるものであって、例えば、JIS表記記号505のような針糸の張力が低い(又は緩い)状態の縫目であるならば、上記の縫目拡張を一層確実かつ安定的に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る衣類の縫目拡張装置全体の斜視図、図2は同上衣類の縫目拡張装置の要部の拡大斜視図、図3は同上衣類の縫目拡張装置の要部の拡大左側面図、図4は図3のA−A線に沿った縦断面図、図5は図3のB−B線に沿った縦断面図である。
図1は本発明の実施の形態に係る衣類の縫目拡張装置全体の斜視図、図2は同上衣類の縫目拡張装置の要部の拡大斜視図、図3は同上衣類の縫目拡張装置の要部の拡大左側面図、図4は図3のA−A線に沿った縦断面図、図5は図3のB−B線に沿った縦断面図である。
上記衣類の縫目拡張装置Mは、水平基台1上に略垂直姿勢に固定設置された側面視が逆コの字形状の枠フレーム2と、該枠フレーム2の下側水平フレーム部2Lの前端部付近に固定の支持台8の上部に配設されて、オーバーロックミシンを用いてJISの表記記号クラス505に分類される縫目S(図8参照)が形成されるよう縁かがり縫いされた後の衣類における前記縫目Sの縫目長手方向に対して直交する方向の両側、つまり、水平面でいう左右両側に展開される左右二枚の生地部UW、LWを上下から保持して、前記縫目Sの長手方向に向けて矢印Y方向(図6参照)に強制移送する左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rと、これら左右一対の生地部強制移送装置3L,3R間の中央又は略中央位置に配置されて、左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rにより左右二枚の生地部UW、LWが強制移送されるとき、前記縫目Sを前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3R間の中央又は略中央位置に位置決めした状態で前記縫目Sが該縫目Sの長手方向に沿って移動するようにガイドする縫目位置決め移動ガイド4と、前記衣類が前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rにより強制移送されるとき、前記縫目Sをその長手方向の全長に亘り順次拡張する縫目拡張用駆動回転体5と、を備えている。
前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rは、図2〜図5に明示されているように、それぞれ移送面を上下に対向させて配置された上下一対の移送装置としての上下一対の無端ベルト3LU,3LL、3RU,3RLから構成されている。この上下一対の無端ベルト3LU,3LL、3RU,3RLのうち、上部の無端ベルト3LU,3RUはそれぞれ上部取付台12LU,12RUに生地部移送方向に適宜間隔を隔てて軸支された複数個(実際は3個)の歯付きプーリ13LU…、13RU…に巻掛けられているとともに、下部の無端ベルト3LL,3RLはそれぞれ下部取付台12LL,12RLに生地部移送方向に適宜間隔を隔てて軸支された複数個(実際は3個)の歯付きプーリ13LL…、13RL…に巻掛けられている。以上のように構成される生地部強制移送装置3L,3Rが、縁かがり縫いされた衣類における左右二枚の生地部UW、LWを縫目Sの長手方向に対して直交する方向の両側に展開した状態で前記左右二枚の生地部UW,LWを上下から挟み保持して前記縫目Sの長手方向に向けて前記Y方向に強制移送する。
前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rにおける上部の無端ベルト3LU,3RUが、前記枠フレーム2の中間垂直フレーム部2Mに固定支持された駆動モータ6に中継用伝動ベルト7を介して連動連結されて駆動回転式に構成されている一方、下部の無端ベルト3LL,3RLは、非駆動で上部の無端ベルト3LU,3RUとの間に生地部を挟み保持して移送するときに移送面が同一方向へ向けて移動するような従動回転式に構成されている。
また、前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rのうち、上部の無端ベルト3LU,3RUを巻掛ける歯付きプーリ13LU…,13RU…を回転可能に軸支する上部取付台12LU,12RUは、図1〜図3に明示されているように、前記枠フレーム2の上側水平フレーム部2Uの前端部に固定の上下スライドレール9に沿って上下に昇降可能に支持された昇降部材10の下部に装着されており、該昇降部材10がシリンダ11を介してスライドレール9に沿って駆動昇降されることにより、前記上部の無端ベルト3LU,3RUの各移送面を下部の無端ベルト3LL,3RLの各移送面に接近させて衣類の左右二枚の生地部を挟み保持して強制移送する状態と、前記上部の無端ベルト3LU,3RUの各移送面を下部の無端ベルト3LL,3RLの各移送面から上方に離間させて筒状の衣類であっても縫目拡張動作後に該筒状の衣類を前方(矢印X方向)に抜き出し可能とする状態と、に切替可能に構成されている。
また、前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rのうち、下部の無端ベルト3LL,3RLを巻掛ける歯付きプーリ13LL…,13RL…を回転可能に軸支する下部取付台12LL,12RLは前記支持台8の上部に固定支持されている。これら下部取付台12LL,12RLは、図2、図4及び図5に示すように、その上面が前記下部無端ベルト3LL,3RLの上面と同一又はほぼ同一高さに位置して左右二枚の生地部UW、LWが強制移送されるときの左右の生地載置面12LLa,12RLaに形成されている。
前記縫目位置決め移動ガイド4は、図2及び図4に明示されているように、衣類における縫目Sの左右両側に展開される左右二枚の生地部UW、LWが前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rにより強制移送されるとき、前記縫目Sを含む生地部分Wxが落ち込む凹溝部4aを有する凹状ガイド4Aと、この凹状ガイド4Aの上部に沿うように配置され前記凹溝部4aに落ち込んだ生地部分Wxの抜け出しを阻止する断面略斧形の凸状ガイド4Bとから構成されている。この縫目位置決め移動ガイド4のうち、凹状ガイド4Aは前記支持台8に固定されている一方、凸状ガイド4Bは前記昇降部材10の下端前端部に長孔14と固定ビス15を介して上下に位置調整可能に取り付けられている。
前記縫目拡張用駆動回転体5は、図1〜図3、図5及び図6に示すように、前記左右一対の生地部移送装置3L,3R間の中央位置で、かつ、前記左右一対の生地部移送装置3L,3Rによる強制移送方向Yにおいて前記縫目位置決め移動ガイド4よりも後方位置に配置されている。この縫目拡張用駆動回転体5は、その外周面全域に亘って収縮状態の前記縫目Sを含む生地部分Wxに接触して該生地部分Wxを掻き込むとともに、その掻き込んだ生地部分Wxを回転移送する突起部5a…が連続的に形成されている。この縫目拡張用駆動回転体5の外周面に連続的に形成される突起部5a…は、図5に明示されているように、前記縫目Sを形成する縫い糸(針糸)NTを挟んで該縫目Sの長手方向に対して直交する方向の両側生地部分Wxに接触してそれら両側生地部分Wxを掻き込むように二股形状に構成されている。
また、前記縫目拡張用駆動回転体5は、前記上下一対の無端ベルト3LU,3LL、3RU,3RLのうち、駆動モータ6に連動連結されて駆動回転式に構成されている上部の無端ベルト3LU,3RUを巻掛ける歯付きプーリ13LU…,13RU…と同様に該無端ベルト3LU,3RUに咬合するように配置されて前記上部取付台12LU,12RUに回転可能に支承された歯付きプーリ13LU1,13RU1の回転軸16に固定され、これによって、前記縫目拡張用駆動回転体5は前記上部の無端ベルト3LU,3RUに同期して回転する駆動回転式に構成されている。
次に、上記のように構成された本実施の形態に係る衣類の縫目拡張装置Mを用いて、オーバーロックミシンを用いた縁かがり縫いによってJISの表記記号クラス505に分類される図8に示すような収縮状態の縫目Sが形成された衣類、例えば、図7に示すスポーツウェアSWにおける各縫目Sを拡張する動作について説明する。
まず、JISの表記記号クラス505に分類される縫目Sが形成されたスポーツウェアSWの生地部で、縫目形成時には上下に重ね合わせられていた上下二枚の生地部UWとLWとを縫目Sの左右両側に展開した上、図4及び図6に示すように、収縮状態にある前記縫目Sを含む生地部分Wxを前記縫目位置決め移動ガイド4における凹状ガイド4Aの凹溝部4aに落とし込み、この凹状ガイド4Aの上部に凸状ガイド4Bを位置させることにより、前記凹溝部4aに落ち込んだ生地部分Wxの抜け出しを阻止するとともに、左右両側に展開した生地部UW,LWをその先端部から前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rにおける上下一対の無端ベルト3LU,3LL、3RU,3RLの対向移送面間に挟み保持し、かつ、それら挟み保持位置よりも両外側方にはみ出す左右の生地部分を下部取付台12LL,12RL上面の左右の生地載置面12LLa,12RLa上に載置するようにセットする。
この状態で、前記駆動モータ6を作動させて前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rの上部の無端ベルト3LU,3RUの駆動を開始することによって、図4及び図6に示すように、前記縫目Sが縫目位置決め移動ガイド4の凹溝部4aに沿って移動ガイドされる状態で、前記左右の生地部UW,LWが左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rにより矢印Y方向に強制移送される。
そして、左右の生地部UW、LWにおける前記縫目Sを含む生地部分Wxが前記縫目位置決め移動ガイド4における凹状ガイド4Aの凹溝部4aから脱け出るように、左右の生地部UW、LWが前記縫目位置決め移動ガイド4の後方にまで強制移送されてきた時、図5に明示のように、前記収縮状態の縫目Sを含む生地部分Wxに前記縫目拡張用駆動回転体5の外周面の突起部5aが接触して該生地部分Wxを掻き込むとともに、その掻き込んだ生地部分Wxを生地部UW,LWの表裏方向の一方へ回転移送することによって、左右二枚の生地部UW,LWには縫目Sの長手方向に対して直交する方向の引張り力が付与される。この引張り力は前記縫目拡張用駆動回転体5外周面の最低位置ほど大きくなり、これによって、前記縫目Sが自動的かつ連続的に順次拡張されて前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rを通過後には、左右二枚の生地部UW,LWの端縁UWe、LWeが図9及び図10に示すような突き合わせ縫い状態となり、着用感の高い平滑な裏面と美観に優れた表面とを有するスポーツウェアSWに仕上げることが可能となる。
上記のように、本実施の形態に係る衣類の縫目拡張装置Mは、縁かがり縫い後の生地部を縫目Sの長手方向に対して直交する左右両側に展開してセットするといった最少限の手間と時間をかけるのみで、また、人力にて強い引張り力をかけるといった作業労力も要することなく、縫目Sをその全長に亘って確実かつ効率的に拡張して、生地部が着用感の高い平滑な裏面と美観に優れた表面とを有する衣類を得ることができる。特に、スポーツウェアSWやパンティストッキングなどのように弾力性、伸縮性に富む生地素材を用い、針糸及びルーパ糸としてウーリー糸のような高伸度の糸を使用して作製されることが多い関係から縫目Sが強い収縮状態となる衣類であっても、その縫目Sを自動的に確実、迅速かつ均一に拡張することができる。
特に、縫目拡張装置として、強制移送されてくる縫目Sを含む生地部分Wxを順次掻き込むとともに、その掻き込んだ生地部分Wxを生地部の表裏方向の一方に回転移送する駆動回転体5を用いることによって、例えば、強制移送時に縫目を含む生地部分を勾配カムに沿って摺接移動させることで前記のような引張り力を付与する形式の固定式拡張装置を用いる場合に比べて、生地部に余分な摩擦等をかけないで済むため、生地に擦過傷などをつけることがないとともに、スポーツウェアやパンティストッキングなどのように弾力性、伸縮性に富む生地素材を用い、針糸及びルーパ糸としてウーリー糸のような高伸度の糸を使用して作製される関係から縫目が強い収縮状態となる衣類であっても、その縫目を確実かつ効率的に見栄え良く拡張して仕上りの良い衣類を生産することができる。
また、本実施の形態のように、前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rが、それぞれ移送面を上下に対向して配置された上下一対の移送装置としての上下一対の無端ベルト3LU,3LL、3RU,3RLから構成されている場合は、縁かがり縫い後、左右両側に展開された二枚の生地部UW,LWがそれぞれ上下一対の無端ベルト3LU,3LL、3RU,3RLの上下対向移送面間に挟まれて強制移送されることになるため、左右二枚の生地部UW,LWを確実かつ均等に所定方向に強制移送することが可能で、縫目Sを左右に均一に拡張し、一層仕上りのよい衣類を得ることができる。
また、本実施の形態に示すように、前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rを構成する上下一対の無端ベルト3LU,3LL、3RU,3RLのうち、上部の無端ベルト3LU,3RUを、駆動モータ6に連動連結させて駆動回転式に構成する一方、下部の無端ベルト3LL,3RLは、非駆動で上部の無端ベルト3LU,3RUとの間に生地部を挟んで移送するときに移送面が同一方向へ向けて移動するような従動回転式に構成する場合は、縁かがり縫い後、左右両側に展開された二枚の生地部UW,LWが対向配置された一対の無端ベルト間に挟まれた状態で、上部の無端ベルト3LU,3RUの駆動回転に伴い下部の無端ベルト3LL,3RLを従動回転させながら強制移送されることになるため、左右の生地部UW,LWには殆ど移送抵抗がかからず、強制移送に伴う所定の縫目拡張機能を確実かつ円滑に発揮させることが可能である。
また、本実施の形態に示すように、前記縫目拡張用駆動回転体5はその外周面全域に亘って生地部分を掻き込み、かつ、その掻き込んだ生地部分を回転移送する突起部5aが形成されている場合は、一対の生地部移送装置3L,3Rにより強制移送されてくる二枚の生地部UW,LWにおける収縮状態の縫目Sを含む生地部分Wxを外周面の突起部5aにより確実に掻き込んで駆動回転体5の駆動回転に伴って回転移送することができるので、前記一対の生地部移送装置3L,3Rにより強制移送される縫目両側の生地部分と縫目Sを含む中央の生地部分Wxとの間に多少の移送速度差があってもそれら両生地部分にねじれ等の無理な力をかけないで、縫目Sを確実に拡張することができる。
特に、前記縫目拡張用駆動回転体5の外周面の突起部5aが、前記縫目Sを形成する縫い糸(針糸)NTを挟んで該縫目Sの長手方向に対して直交する方向の両側生地部分に接触してそれら両側生地部分を掻き込むように二股形状に構成されている場合は、駆動回転体5の外周面の二股形状の突起部5aが縫目Sを形成する縫い糸NTを挟んだ両側生地部分に接触して掻き込むことになるため、外周面の突起部5aが前記縫い糸NTを押え込んで縫目Sの拡張を阻害するようなことがない。そのため、所定の縫目拡張機能を確実に発揮させることが可能である。
また、本実施の形態に示すように、前記縫目位置決め移動ガイド4が、前記縫目Sを含む生地部分Wxが落ち込む凹溝部4aを有する凹状ガイド4Aと、該凹状ガイド4Aの凹溝部4aに落ち込んだ生地部分Wxの抜け出しを阻止する凸状ガイド4Bと、から構成されている場合は、生地素材の弾力性、伸縮性にかかわらず、縫目Sを含む生地部分Wxを凹状ガイド4Aと凸状ガイド4Bとにより、確実に位置決めし、かつ、移動ガイドするために、いかなる収縮状態の縫目Sを対象とする場合でも、該縫目Sをその全長に亘って確実かつ安定的に拡張することができる。
また、上記した実施の形態では、前記左右一対の生地部強制移送装置3L,3Rによる生地部の移送経路が水平又は略水平に形成されたものについて説明したが、生地部の移送経路が鉛直又は略鉛直に形成されたものであっても、また、上下方向に傾斜した状態に形成されたものであってもよい。
さらに、上記した実施の形態では、縫目拡張用駆動回転体5として直径が一定のもので説明したが、直径の異なるものと交換したり、直径が一定の駆動回転体5を上下に位置移動させるなど収縮状態の縫目Sの収縮代に対応して該駆動回転体5の最低位置を調整可能に構成することにより、いかなる収縮代の縫目Sであっても、該縫目Sを確実に拡張するように用いることができる。
3L,3R 一対の生地部強制移送装置
3LU,3RU 上部の無端ベルト
3LL,3RL 下部の無端ベルト
4 縫目位置決め移動ガイド
4A 凹状ガイド
4B 凸状ガイド
4a 凹溝部
5 縫目拡張用駆動回転体
5a 突起部
6 駆動モータ
13LU,13RU,13LU1,13RU1 歯付きプーリ
M 衣類の縫目拡張装置
SW スポーツウエァ(衣類)
UW,LW 左右の生地部
UWe,LWe 生地部端縁
W1e,W2e 線状縫製端縁部
Y 強制移送方向
3LU,3RU 上部の無端ベルト
3LL,3RL 下部の無端ベルト
4 縫目位置決め移動ガイド
4A 凹状ガイド
4B 凸状ガイド
4a 凹溝部
5 縫目拡張用駆動回転体
5a 突起部
6 駆動モータ
13LU,13RU,13LU1,13RU1 歯付きプーリ
M 衣類の縫目拡張装置
SW スポーツウエァ(衣類)
UW,LW 左右の生地部
UWe,LWe 生地部端縁
W1e,W2e 線状縫製端縁部
Y 強制移送方向
Claims (8)
- 重なり合った二枚の生地部の縁かがり縫いにより収縮状態の縫目が形成された衣類における前記二枚の生地部を前記縫目の長手方向に対して直交する方向の両側に展開したとき、その展開した二枚の生地部の端縁が突き合わせ縫い状態となるように前記収縮状態の縫目を拡張する衣類の縫目拡張装置であって、
前記縁かがり縫いされた衣類における二枚の生地部を前記縫目の長手方向に対して直交する方向の両側に展開した状態で前記二枚の生地部を挟み保持して前記縫目の長手方向に向けて強制移送する一対の生地部移送装置と、
前記一対の生地部移送装置間の中央又は略中央位置に配設されて、前記衣類における前記二枚の生地部が前記一対の生地部移送装置により強制移送されるとき、前記縫目を前記一対の生地部移送装置間の中央又は略中央位置に位置決めした状態で縫目の長手方向に沿って移動するようにガイドする縫目位置決め移動ガイドと、
前記縫目が前記縫目位置決め移動ガイドに沿って移動ガイドされる状態で前記一対の生地部移送装置により強制移送されてくる前記二枚の生地部における前記収縮状態の縫目を含む生地部分を掻き込むとともに、その掻き込んだ生地部分を生地部の表裏方向の一方へ回転移送することにより前記二枚の生地部に前記縫目の長手方向に対して直交する方向の引張り力を付与して前記収縮状態の縫目をその長手方向の全長に亘り拡張する縫目拡張用駆動回転体と、
を具備することを特徴とする衣類の縫目拡張装置。 - 前記一対の生地部移送装置は、それぞれ移送面を互いに対向させて配置された一組の移送装置から構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の衣類の縫目拡張装置。 - 前記一組の移送装置は、それぞれ移送面を互いに対向させて配置された一組の無端ベルトから構成され、そのうち一方の無端ベルトがモータに連動連結されて駆動回転式に構成されているとともに、他方の無端ベルトは従動回転式に構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の衣類の縫目拡張装置。 - 前記縫目拡張用駆動回転体は、外周面全域に亘って生地部分を掻き込み、かつ、その掻き込んだ生地部分を回転移送する突起部が形成されている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の衣類の縫目拡張装置。 - 前記縫目拡張用駆動回転体の外周面の突起部は、前記縫目を形成する縫い糸を挟んで該縫目の長手方向に対して直交する方向の両側生地部分に接触してそれら両側生地部分を掻き込むように二股形状に構成されている請求項4に記載の衣類の縫目拡張装置。
- 前記縫目拡張用駆動回転体は、前記一組の無端ベルトのうち、モータに連動連結されて駆動回転式に構成されている一方の無端ベルトに咬合する歯付きプーリを介して駆動回転可能に構成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の衣類の縫目拡張装置。 - 前記縫目位置決め移動ガイドは、前記縫目を含む生地部分が落ち込む凹溝部を有する凹状ガイドと、該凹状ガイドの凹溝部に落ち込んだ生地部分の抜け出しを阻止する凸状ガイドと、から構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の衣類の縫目拡張装置。 - 前記縁かがり縫いにより形成される縫目が、JISの表記記号クラス500に分類されるものである
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の衣類の縫目拡張装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018121315A JP2019209095A (ja) | 2018-06-09 | 2018-06-09 | 衣類の縫目拡張装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018121315A JP2019209095A (ja) | 2018-06-09 | 2018-06-09 | 衣類の縫目拡張装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019209095A true JP2019209095A (ja) | 2019-12-12 |
Family
ID=68844394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018121315A Pending JP2019209095A (ja) | 2018-06-09 | 2018-06-09 | 衣類の縫目拡張装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019209095A (ja) |
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JPS57132665U (ja) * | 1981-02-13 | 1982-08-18 | ||
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-
2018
- 2018-06-09 JP JP2018121315A patent/JP2019209095A/ja active Pending
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