JP2019209061A - 調理装置 - Google Patents

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Takashi Fujita
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Abstract

【課題】本発明の課題は、簡単な構造で容器を略水平な姿勢から回転軸の回りに一方側にも他方側にも傾けることができ、また食品の投入高さとは独立に食品の取り出し高さを調整することも可能な調理装置を得ること。【解決手段】本発明の調理装置100は、食品Mを収容する容器110と、容器110を支持する支持機構120とを備え、支持機構120は、設置面FLと略水平な1つの回転軸R1の周りに回動可能に支持し、容器110は設置面FLに対して略水平な姿勢から回転軸の周りに両方向の回転方向に回動可能となるように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、転倒式の容器を備えた調理装置に関するものである。
従来から、調理装置には、食品を収容する容器を備え、容器を回動可能に支持したものがある。このような調理装置では、食品の投入や食品の取り出し、容器の洗浄といった作業に応じて容器を作業しやすい傾きに倒すことができる(特許文献1)。
例えば、図5は、特許文献1に開示の調理装置2を模式的に示す図であり、図5(a)、図5(b)、および図5(c)はそれぞれ、容器2aの水平状態、容器2aを90度左回転させた状態(食品の投入状態)、および容器1aを90度右回転させた状態(食品の取り出し状態)を示す。なお、図中、2bは、容器2aを回動可能に支持するフレーム、3は、容器2aを回動させるアクチュエータである。
特許文献1に開示の調理装置2は、図5に示すように、容器2aを回動させるための2つの回動軸体Ra1、Ra2を備え、1つの回動軸体Ra1により容器2aを一方側(紙面右側)に転倒させ、もう1つの回動軸体Ra2により容器2aを他方側(紙面左側)に転倒させるようにしたものである。
特開2005−241号公報
ところが、図5に示すように2つの回動軸体Ra1、Ra2を備えた調理装置2は、大型で構造が複雑なため、装置コストが高く、かつメンテナンス作業が面倒という問題がある。
さらに、2つの回動軸体を備えた調理装置2は、投入高さH2aが取り出し高さH2bに実質的に一致する構造となっていることから、食品の取り出し高さと食品の投入高さとを独立して設計することはできない。
本発明は、簡単な構造で容器を略水平な姿勢から一方側にも他方側にも傾けることができ、また食品の投入高さとは独立に食品の取り出し高さを調整することも可能な調理装置を得ることを目的とする。
本発明に係る調理装置は、食品を収容する容器と、該容器を支持機構とを備え、支持機構は調理装置の設置面と略水平な1つの回転軸の周りに容器を回動可能に支持し、該容器は該設置面に対して略水平な姿勢から両方の回転方向に回動可能である。このような構成により上記目的が達成される。
本発明においては、前記回転軸は、前記調理装置の設置面と略水平な方向における該容器の中心位置と外周部との間であって、該中心位置および該外周部からオフセットされた位置に設けられることが好ましい。
本発明においては、前記容器が前記設置面に対する略水平姿勢から前記回転軸回りに一方の回転方向に回動したときに傾倒される該容器の設置面からの最低高さは、該容器が該設置面に対する該略水平姿勢から前記回転軸周りに他方の回転方向に回動したときに傾倒される該容器の設置面からの最低高さよりも高いことが好ましい。
本発明において、前記回転軸回りに一方の回転方向に回動したときに傾倒される該容器の設置面からの最低高さは、約300mm以上であることが好ましい。
本発明においては、前記調理装置は、前記回転軸を駆動するモータを備えることが好ましい。
本発明においては、前記支持機構は、高さを調整可能な調整手段を備えることが好ましい。
本発明においては、前記調理装置は、前記容器に収容された食品を攪拌する攪拌装置と、前記容器を加熱する加熱装置とを備えることが好ましい。
本発明によれば、簡単な構造で容器を略水平な姿勢から一方側にも他方側にも傾けることができ、また食品の投入高さとは独立に食品の取り出し高さを調整可能な調理装置を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態1による調理装置100の斜視図である。 図2は、図1に示す調理装置100の平面図であり、図2(a)および図2(b)はそれぞれ、図1に示す調理装置100をA方向およびB方向から見た図である。 図3は、図1に示す調理装置100の使用状態を示す図であり、図3(a)〜図3(c)は、この調理装置100の容器がその開口が紙面左側を向くように回動する様子を段階的に示す。 図4は、図1に示す調理装置100の使用状態を示す図であり、図4(a)〜図4(c)は、この調理装置100の容器がその開口が紙面右側を向くように回動する様子を段階的に示す。 図5は、特許文献1に開示の調理装置2の使用状態を示す図であり、図5(a)、図5(b)、および図5(c)はそれぞれ、調理装置2において、容器2aを水平に保持した状態、容器2aを右回転させた状態、および容器1aを左回転させた状態を示す。
本発明の調理装置は、食品を収容する容器と容器を支持する支持機構とを備え、容器を調理装置の設置面に対して略水平な姿勢から両方の回転方向に回動可能となるように容器を支持する支持機構を構成することにより、従来の容器を調理装置の設置面に対して略水平な姿勢から一方側にも他方側にも傾ける構造が複雑であり、しかも、食品の取り出し高さを食品の投入高さと独立して設計することができないという問題を解決したものである。
すなわち、本発明の調理装置では、容器を1つの回動軸の周りで調理装置の設置面に対して略水平な姿勢から一方側にも他方側にも回動可能であるので、容器の一方側および他方側への回動に同じ回動軸を用いることができ、支持機構を簡単にすることができる。
さらに、1つの回転軸を、容器の設置面と略水平な方向における中心位置と容器の外周部との間であって、中心位置および外周部からオフセットされた位置に設置することで、容器の水平な姿勢での容器の高さを維持したまま、容器を一方および他方の回転方向に回動させたときの容器の高さをオフセット量に応じた高さに調整することができる。したがって、例えば、食品の投入高さを変更することなく、食品の取り出し高さを高くして衛生面の安全性を高める、また洗浄液の排出高さを低くすることで作業効率の向上を図ることが可能となる。
容器の中心位置からのオフセット位置までの距離は、容器の外周部までの間において任意であり得る。オフセットの位置が容器の中心位置に近くすると、容器を傾倒させたときの食品の取り出し位置の高さおよび洗浄液の排出位置の低さの効果が薄れるが、容器を回動させる駆動手段の負荷は少なく、駆動手段の小型化が図れる。逆に、オフセットの位置が容器の中心位置から遠くすると、容器を傾倒させたときの食品の取り出し位置の高さおよび洗浄液の排出位置の低さの効果が高まるが、容器を回動させる駆動手段の負荷が大きく、駆動手段を大型にする必要が生じる。オフセットの位置は容器の中心位置と外周部との間であれば任意の位置であり得る。1つの実施形態において、オフセットの位置は容器の中心位置から約100mm〜約200mmの位置である。
従って、本発明の調理装置は、水平な姿勢からの両方向への容器の回動が1つ回動軸の周りで行われるように構成したものであれば、どのようなものでもよく、調理装置を構成する支持機構および容器の具体的な構成は、特に限定されるものではない。
ここで、容器の形状は、任意の形状であり得る。例えば、円筒状であってもよいし、半円筒状であってもよいし、半球状であってもよい。容器の設置面と略水平な方向における中心位置は、水平な姿勢の容器を鉛直方向から見たときの容器の輪郭を示す平面図形の重心である。例えば、支持機構は、容器を回動可能に支持する容器に対して対向する一対のフレームを有していてもよいし、1つのフレームで容器を回動可能に支持するものでもよい。さらに、支持機構は、容器を支持する高さを調整可能な調整手段を有していてもよい。また、支持機構を構成するフレームは、容器に接続されるフレーム本体と、調整手段であるフレーム本体を床面から嵩上げするためのスペーサ部とを含むものでもよい。
好ましい実施形態において、支持機構は、容器が設置面に対する略水平姿勢から回転軸回りに一方の回転方向に回動したときに傾倒される容器の設置面からの最低高さが約300mm以上であり、さらに、この高さが、容器が設置面に対する略水平姿勢から回転軸周りに他方の回転方向に回動したときに傾倒される容器の設置面からの最低高さよりも高くなるように支持するものである。
さらに、調理装置は、容器を回転軸周りに回動させるための駆動源を有していてもよい。駆動源は任意の駆動手段であり得る。例えば、モータなどの原動機であってもよいし、油圧シリンダなどの油圧アクチュエータであってもよいし、作業者が容器を回動させるためのハンドルであってもよい。好ましい実施形態において、食品を扱う際の衛生面などの観点でモータなどの原動機を用いることが好ましい。
好ましい実施形態において、調理装置は、食品を加熱するための加熱装置および食品を攪拌する攪拌装置の少なくとも一方を有している。
ただし、以下の実施形態では、実施形態1の調理装置として、円筒状の容器と、容器を挟んで対向する一対のフレーム本体およびスペーサ部からなる支持機構と、容器を傾倒させるための駆動源を含む駆動手段と、容器を加熱する加熱装置と、食品を攪拌する攪拌装置とを有るものを挙げる。
本明細書において使用される用語「約」とは、後に続く数値の±10%の範囲を意味する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による調理装置100を説明するための斜視図である。図2は、図1に示す調理装置100の平面図であり、図2(a)および図2(b)はそれぞれ、図1に示す調理装置100をA方向およびB方向から見た図である。
実施形態1の調理装置100は、食品Mを収容する容器110と、容器110を設置面FLと略水平な1つの回転軸R1の周りに回動可能に支持する支持機構120とを備えている。支持機構120は、容器110が設置面FLに対して略水平な姿勢から両方の回転方向に回動可能に容器を支持するように構成されている。さらに、回転軸R1は、図2(a)および図2(b)に示すように、容器110の設置面FLと略水平な方向における中心位置Pcと容器110の外周部(外周壁)11bとの間であって、中心位置Pcおよび容器110の外周部(外周壁)11bからオフセットされた位置(オフセット位置)Prに設けられている。中心位置Pcから回動軸R1までの距離Sは、少なくとも、中心位置Pcから外周部11bまでの距離(容器110の幅Wの半分)より短い距離である。
ここで、容器110は、食品Mを収容する容器本体11と、容器本体11の側壁の対向する部分に取り付けられた一対の軸部材12a、12bとを有する。これらの軸部材12a、12bは、その中心が回動軸R1と一致するように配置されている。容器本体11は円筒形の側壁11bと、円形の底面11aとを有する。この容器本体11では、その上面に形成された開口Apも円形である。ここで、容器本体11は鉄やステンレスなどの金属製のものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、耐熱性の樹脂やセラミック製のものでもよい。
図3および図4は、図1に示す調理装置100の使用状態を示す図であり、図3(a)〜図3(c)は、この調理装置100の容器の開口が紙面左側を向くように回動する様子を段階的に示し、図4(a)〜図4(c)は、この調理装置100の容器の開口が紙面右側を向くように回動する様子を段階的に示す。
容器110を約90度だけ紙面左側に傾倒させたときの開口Apの最低高さ位置H11a(図3(c))は、回転軸R1を底面11aの中心位置Pcとオフセット位置Prとの距離Sの大きさにより調整でき、従って、容器の水平姿勢であるときの開口Apの高さH10(図3(a)に示される第1の作業高さ)とは独立して第2の作業高さH11a(図3(c))を高い位置で確保することができる。また、容器110を約90度だけ紙面右側に傾倒させたときの開口Apの最低高さ位置H11b(図4(c))も、中心位置Pcとオフセット位置Prとの距離Sの大きさにより調整でき、従って、容器の水平姿勢であるときの開口Apの高さH10とは独立して第3の作業高さH11b(図4(c))が低い位置に設定に設定される。すなわち、中心位置Pcとオフセット位置Prとの距離Sを大きくとれば、その分第2の作業高さH11aを高い位置で確保することができるともに、第3の作業高さH11bを低い位置に設定される。
さらに、図2に示すように、支持機構120は、容器110の両側に配置された一対のフレーム120aおよび120bを備え、一対のフレーム120aおよび120bにより一対の軸部材12aおよび12bの各々を回転自在に支持するように構成されている。
フレーム120aは、一対の軸部材の一方12aを回転自在に支持するフレーム本体121aと、フレーム本体121aの嵩上げをするためのスペーサ部122aとを含む。同様に、フレーム120bは、一対の軸部材の他方12bを回転自在に支持するフレーム本体121bと、フレーム本体121bの嵩上げをするためのスペーサ部122bとを含む。ここで、フレーム本体121aは、軸部材12aが回動可能に接続された支柱部22aと、支柱部22aが固定されたベース板21aとを有する。フレーム本体121bも、フレーム本体121aと同様に、軸部材12bが回動可能に接続された支柱部22bと、支柱部22bが固定されたベース板21bとを有する。
さらに、スペーサ部122aは、下敷き部材23aと、下敷き部材23a上に固定された嵩上げシャフト24aとを有し、スペーサ部122bもスペーサ部122aと同様に、下敷き部材23bと、下敷き部材23b上に固定された嵩上げシャフト24bとを有する。
ここで、スペーサ部122aおよび122bはそれぞれ、固定の嵩上げ量Hs1を確保するための固定長を有する部材である。ただし、固定の嵩上げ量Hs1を有するスペーサ部に変えて、フレーム本体121aおよび121bの嵩上げ量を調整可能な部材を用いてもよい。その場合、例えば、スペーサ部の嵩上げシャフト24aおよび24bに代えて、伸縮可能な構造の嵩上げシャフトを用いればよい。
なお、以下に標準仕様の調理装置100と嵩上げ仕様の調理装置100とについて具体的な寸法の例を挙げる。
標準仕様の調理装置100では、一例として、容器本体11の開口Apの直径Wは例えば約1400mmに設定され、第1の作業高さH10は、食品の投入高さとして約1030mmに設定され、第2の作業高さH11aは、食品の取り出し高さとして約500mmに設定され、第3の作業高さH11bは、容器本体11の洗浄水の排水高さとして約200mmに設定されていてもよい。この場合、中心位置Pcとオフセット位置Prとの距離Sは150mmとしてもよい。ただし、これらの値に限定されるものではない。
また、嵩上げ仕様の調理装置100では、一例として、容器本体11の開口Apの直径Wは例えば1400mmに設定され、第1の作業高さH10は食品の投入高さとして約1145mmに設定され、第2の作業高さH11aは、食品の取り出し高さとして約600mmに設定され、第3の作業高さH11bは、容器本体11の洗浄水の排水高さとして約300mmに設定されてもよい。この場合も、中心位置Pcとオフセット位置Prとの距離Sは150mmとしてもよい。ただし、これらの値に限定されるものではない。
また、上述した標準仕様と嵩上げ仕様との間での仕様の切り替えは、固定の嵩上げ量を持つスペーサ部を嵩上げ量の異なるものと交換することにより行うことができるが、固定の嵩上げ量を持つスペーサ部に代えて、嵩上げ量を調整可能な部材を用いることで、調理装置100を標準仕様と嵩上げ仕様との間で簡単に切り換えることも可能である。
調理装置100は、軸部材12aを回転駆動する駆動手段130を含む。駆動手段130は、軸部材12aに接続されたギアボックス31と、動力伝達シャフト32と、動力源33とを有し、軸部材12aは、ギアボックス31および動力伝達シャフト32を介して動力源33に接続されている。動力源33は、例えばモータであるが、これに限定されるものではない。例えば、動力源33は、油圧シリンダやエアーシリンダであってもよい。好ましい実施形態において、駆動手段はモータである。モータは、油圧シリンダやエアーシリンダに比べてコンパクトで構造も単純であるので、動力源33にモータを用いた方が駆動源の食品衛生上の管理がしやすいという利点がある。
さらに、調理装置100は、容器110を加熱する加熱装置140を含む。加熱装置140は、容器110の容器本体11を加熱するガスバーナ44と、ガスバーナ44に接続された複数のガス枝管43と、複数のガス枝管43に接続されたガス幹管41と、ガス幹管41に接続されたガスホース40aとを有する。複数のガス枝管43には、火力調節用のガス栓42が取り付けられている。さらに、調理装置100は、容器本体11に投入された食品を攪拌する攪拌装置(図示せず)を有している。ただし、調理装置100は、加熱装置140や攪拌装置を有していないものでもよい。
次に、調理装置100の使用方法を説明する。
この調理装置100を用いて食品Mの調理を行う場合、まず、図3(a)あるいは図4(a)に示すように、容器110を水平姿勢に保持した状態で、容器110の開口Apにむけて食品Mを投入する。このときの投入高さは、床FLから容器110の開口Apまでの高さ(第1の作業高さ)H10である。第1の作業高さH10は、作業者が立姿勢で作業が行いやすい高さであって、例えば、約800mm〜約1300mm、好ましくは約900mm〜約1100mmである。このような高さにすることで作業に伴い腰を上下に動かすことが抑制され、立姿勢での作業が行いやすく長時間の作業を行うことが可能となる。
容器110への食品Mの投入作業が完了すると、調理装置100では、加熱装置140による食品Mの加熱が行われ、同時に攪拌装置(図示せず)により食品Mの攪拌が行われる。
そして、食品Mの加熱調理が終わると、容器110からの食品Mの取り出しが行われる。食品Mの取り出し作業には、高いレベルの衛星管理が必要とされることから、容器110からの食品Mの取り出しは、設置面から可能な限り高い位置で行う必要がある。このため、容器110は、開口Apが横向きになったときの開口Apの最低高さH11aがより高くなるように、容器110は開口Apが紙面左側(中心位置Pcに対して回転軸R1が位置する側)を向くように矢印Xで示す方向に傾倒させられる。容器110の紙面左方向への傾倒は、操作者がスイッチ(図示せず)を操作することにより駆動手段130の動力源33を起動することにより行われる(図3(b)、図3(c)参照)。
このときの食品の取り出し高さは、真横を向いた容器110の開口Apの最低高さH11aである。この取り出し高さH11aは、投入高さH10から容器110の幅Wの半分を引いた高さよりも、回動軸R1を容器の中心位置Pcからオフセットした距離Sだけ高い位置となっている。これは、回動軸R1を容器110の中心位置Pcからオフセットすることにより、オフセットしない場合に比べてオフセット量だけ取り出し高さH11aを高くできる。このように、本発明の調理容器は、食品の投入高さの位置を適切な位置で固定したまま、食品の取り出し高さを高くすることが可能となる。
このように容器110から調理後の食品Mを取り出した後、容器110の洗浄を行う場合は、例えば、容器110の姿勢を一旦水平姿勢に戻す。この状態で洗浄液を容器110に供給して洗浄を行い、洗浄液の排出を行う。洗浄液の排出作業には、それほど高いレベルの衛星管理は必要ないことから、容器110からの洗浄液の排出は、より低い位置で行う方が作業効率の点で望ましい。このため、容器110は、開口Apが横向きになったときの開口Apの最低高さがより低くなるように、容器110は開口Apが紙面右側(中心位置Pcに対して回転軸R1とは反対側)を向くように矢印Yで示す方向に傾倒させられる。容器110の紙面右方向への傾倒は、操作者がスイッチ(図示せず)を操作することにより駆動手段130の動力源33を起動することにより行われる(図4(b)、図4(c)参照)。
このときの排水高さは、真横を向いた容器110の開口Apの最低高さH11bである。この排水高さH11bは、投入高さH10から容器110の幅Wの半分を引いた高さよりも、回動軸R1を容器110の中心位置Pcからずらした距離Sだけ低い位置となっている。これは、回動軸R1を容器110の中心位置Pcからオフセットすることにより、オフセットしない場合に比べてオフセット量だけ排水位置H11bを低くできるということである。このように、本発明の調理装置は、食品の投入高さの位置を適切な位置を維持したまま、洗浄液の排出の高さを低くすることが可能となる。
本実施形態1では、容器110の回動軸R1が容器110の中心位置Pcからオフセットした位置に位置するように容器110が回動可能に支持されるので、容器110を90度だけ紙面左側に傾倒させたときの開口Apの最低高さ位置H11aは、中心位置Pcからオフセットした距離Sだけ高くすることができる。これにより、投入高さH10(図3(a)に示される容器の水平姿勢であるときの開口Apの高さ)とは独立して、食品の投入高さを適切な高さで維持したまま、食品の取り出し高さH11aを高い位置に確保することが可能となる。さらに、容器を中心位置Pcからオフセットした位置で回動させるので、食品の投入高さを適切な高さで維持したまま、洗浄液を排出させる排水位置H11bを低くすることができ、作業効率を向上させることが可能となる。
容器110を回転可能に支持する支持機構130は、1つの回転軸R1の周りに容器110を回転可能に支持するものであり、容器110を一方側に傾倒させる場合も他方側に傾倒させる場合も、同じ回転軸R1の周りに回転させるので、支持機構30を簡単な構造とすることができる。
なお、上記実施形態1の容器100では、支持機構120により回動可能に支持された容器110を駆動する駆動手段130は、容器110の回動力を発生する動力源33を有するものであるが、駆動手段130は、容器110を手動で駆動するようにしたものでもよい。
なお、実施形態1における駆動手段130の動力伝達シャフト32および動力源33に代えて、操作ハンドル(図示せず)と、操作ハンドルの操作により生じた回転力をギアボックスに伝達する回転力伝達シャフト(図示せず)とを備えるようにしてもよい。
このような駆動手段を有する調理装置では、実施形態1の調理装置100の効果に加えて、操作ハンドルの手動操作により容器110を傾倒させることができ、容量の小さい容器110を備えた調理装置などでは、駆動手段130がモータなどの動力源33を含む場合に比べて調理装置の構成をより簡単なものとでき、初期費用をより一層抑えることができるという効果もある。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、調理装置の分野において、簡単な構造で容器を略水平な姿勢から一方側にも他方側にも傾けることができ、また食品の投入高さとは独立に食品の取り出し高さを調整することも可能な調理装置を得ることができるものとして有用である。
100 調理装置
110 容器
120 支持機構
130 駆動手段
140 加熱装置
R1 回転軸

Claims (7)

  1. 食品を収容する容器と、
    該容器を支持する支持機構と
    を備える調理装置であって、
    該支持機構は、該調理装置の設置面と略水平な1つの回転軸の周りに該容器を回動可能に支持し、
    該容器は、該設置面に対して略水平な姿勢から、該回転軸の周りに両方の回転方向に回動可能である、調理装置。
  2. 前記回転軸は、前記調理装置の設置面と略水平な方向における前記容器の中心位置と外周部との間であって、該中心位置および該外周部からオフセットされた位置に設けられる、請求項1に記載の調理装置。
  3. 前記容器が前記設置面に対する略水平姿勢から前記回転軸回りに一方の回転方向に回動したときに傾倒される該容器の設置面からの最低高さは、該容器が該設置面に対する該略水平姿勢から前記回転軸周りに他方の回転方向に回動したときに傾倒される該容器の設置面からの最低高さよりも高い、請求項1または請求項2に記載の調理装置。
  4. 前記回転軸回りに一方の回転方向に回動したときに傾倒される該容器の設置面からの最低高さは、約300mm以上である、請求項3に記載の調理装置。
  5. 前記調理装置は、前記回転軸を駆動するモータを備える、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の調理装置。
  6. 前記支持機構は、高さを調整可能な調整手段を備える、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の調理装置。
  7. 前記調理装置は、前記容器に収容された食品を攪拌する攪拌装置と、前記容器を加熱する加熱装置とを備える、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の調理装置。
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