JP2019207263A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019207263A
JP2019207263A JP2016192105A JP2016192105A JP2019207263A JP 2019207263 A JP2019207263 A JP 2019207263A JP 2016192105 A JP2016192105 A JP 2016192105A JP 2016192105 A JP2016192105 A JP 2016192105A JP 2019207263 A JP2019207263 A JP 2019207263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
display device
case
optical
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016192105A
Other languages
English (en)
Inventor
昭央 三沢
Akio Misawa
昭央 三沢
達也 中澤
Tatsuya Nakazawa
達也 中澤
星野 茂樹
Shigeki Hoshino
茂樹 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Maxell Holdings Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maxell Holdings Ltd filed Critical Maxell Holdings Ltd
Priority to JP2016192105A priority Critical patent/JP2019207263A/ja
Priority to PCT/JP2017/035016 priority patent/WO2018062302A1/ja
Publication of JP2019207263A publication Critical patent/JP2019207263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K35/00Arrangement of adaptations of instruments
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays

Abstract

【課題】 ヘッドアップディスプレイ装置において、外光による映像表示素子の温度上昇を抑制することを目的とする。【解決手段】 映像形成ユニット(110)において形成される映像光束を被投射体に投射し虚像を形成させる投射光学系(120)を有し、投射光学系(120)が映像光束の光路に第1光学素子(122)と第2光学素子(113)を備え、第1光学素子(122)は赤外線と透過し、赤外線以外の光を反射させる光学特性を備え、第2光学素子(113)は第1光学素子(122)において反射された光が映像表示素子(111)を透過するように偏光する光学特性を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
ヘッドアップディスプレイ装置に関する技術として、特許文献1には、「液晶表示素子15は、液晶セル16と、液晶セル16の前面に配設される第一の前側偏光部材17と、液晶セル16の後面に配設される後側偏光部材18とを有する。第一の前側偏光部材17と略同じ方向の偏光方向を有し液晶表示素子15の前方に配設される第二の前側偏光部材21を設ける。(要約抜粋)」という構成が開示されている。
この特許文献1のヘッドアップディスプレイ装置は、ケースの内部に進入した太陽光の熱により、液晶表示素子の液晶セルの温度が上昇して液晶セルの粘性が変化することを抑制することで、コントラスト比の適正さを保つようにしている。
特開2000−131682号公報
特許文献1に開示されたヘッドアップディスプレイ装置は、液晶表示素子の前側偏光板の前方に反射型偏光部材を配置する。この反射型偏光部材には、偏光方向が、液晶表示素子の前側偏光板の偏光方向と同じものを用いる。したがって、反射型偏光部材を通過した太陽光は前側偏光板を通過し、液晶セル内で90度捩じられて後側偏光板も通過する。即ち、特許文献1に開示されたヘッドアップディスプレイ装置では、反射型偏光部材が液晶表示素子に向かう太陽光の一部を反射し、かつ、反射型偏光部材を透過する太陽光の一部は液晶表示素子を通過するように構成されている。これによって、太陽光が液晶表示素子に至ることを防ぎ、太陽光の熱による液晶表示素子の温度による液晶セルの温度上昇を抑制することを目的としている。
反射型偏光部材は太陽光による熱を帯びるので、ケース内の温度を上昇させる。また、反射型偏光部材により反射された太陽光がケース内で散乱することでもケース内の温度を上昇させることになる。結果として、液晶セルの温度を上昇させる要因になる。
近年、ヘッドアップディスプレイ装置を用いた虚像の表示位置をより遠方に表示する要求や、表示領域をより大型にする要求が高まっている。虚像を遠方に表示するには、液晶表示素子から出射された映像光束の光路上にレンズを配置する必要がある。ケース内に進入してくる太陽光は映像光束の光路を逆行するので、光路上のレンズによって太陽光が液晶表示素子側に集光されやすくなる。
また、虚像を大型にするには、液晶表示素子から出射された光をスクリーンに向けて反射するミラー(凹面ミラー)を大きくする必要がある。凹面ミラーを大きくすると、ケース内部に進入し、映像光束の光路を逆行する太陽光の量が多くなる。これによっても、液晶表示素子の温度を上昇させやすい環境になる。
特許文献1に開示されている反射型偏光部材を用いた構成において、遠方表示や大画面化のためにレンズと凹面ミラーを用いると、上記のように、ケース内部への太陽光の進入量が多くなるので、反射型偏光部材で反射される太陽光も多くなる。そうすると、さらに、液晶表示素子の温度を上昇させることになる。したがって、従来技術を用いても、ヘッドアップディスプレイ装置の内部の温度上昇を抑制するには、さらに課題がある。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、太陽光により生ずるケース内部の熱をケース外部へと排出する構造を備えるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明はヘッドアップディスプレイ装置に関するものであって、映像表示素子を備える映像形成ユニットと、前記映像形成ユニットにおいて形成される映像光束を被投射体に投射し虚像を形成させる投射光学系と、を備え、前記映像光束の光路に第1光学素子と第2光学素子が配置されていて、前記第1光学素子は、赤外線を透過し、赤外線以外の光を反射させる光学特性を有し、前記第2光学素子は、前記第1光学素子において反射された前記光が前記映像形成ユニットを透過するように偏光する光学特性を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、太陽光により生ずるケース内部の熱をケース外部へと排出することができる。
本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置の実施形態を示す構成図である。 本実施形態におけるヘッドアップディスプレイ装置の投射光学系の構造の例を示す構成図である。 本実施形態におけるヘッドアップディスプレイ装置の投射光学系の構造の別の例を示す構成図である。 本実施形態におけるヘッドアップディスプレイ装置の効果を説明する構成図である。
以下、図面等を用いて、本発明の一実施形態について説明する。本発明は、以下において説明される内容に限定されるものではなく、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能である。なお、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
<ヘッドアップディスプレイ装置10の構成>
まず、本発明の一実施形態であるヘッドアップディスプレイ装置10について図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施形態におけるヘッドアップディスプレイ装置10は、ケース130の内部に映像形成ユニット110と、投射光学系120と、を備えている。ヘッドアップディスプレイ装置10は、映像形成ユニット110において形成された映像光束を投射光学系120において被投射体に向けて拡大投射するように構成されている。
映像形成ユニット110は、表示素子111と、レンズ112と、偏光部材113と、を鏡筒114に収納して構成される。投射光学系120は、ケース130の内部に固定される平面ミラー122と凹面ミラー121により構成される。映像形成ユニット110から出射された映像光束Lは、投射光学系120によって、フロントガラス3に向けて拡大投射される。
ケース130は、例えば、全体が樹脂製であって、後述するように一部に金属部分を有する箱体である。なお、ケース130は、全体が金属製であってもよい。本実施形態におけるケース130は、後述するように赤外線IRが当たる部分が金属であれば、その他の部分の材質は適宜選択可能な部材を用いればよい。ケース130は、後述するように、映像光束Lの光路を逆行する外部光(太陽光SL)の熱をケース130の外部に排熱できる構造を備える。
ケース130の壁面の一部である上側の壁面の所定の位置には、ケース130の内部空間とケース130の外部とを連通する開口部が設けられている。この開口部は、映像光束Lの出射口となる。この出射口は、ケース130の内部に埃が入ることや、運転者5が間違ってケース130の内部の光学素子を触ることが無いように、映像光束Lが透過できる素材からなる防塵カバー131によって塞がれている。
<ヘッドアップディスプレイ装置10の利用態様>
まず、ヘッドアップディスプレイ装置10の利用態様について図2および図3を用いて説明する。図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置10は、車両2の運転席前方(ダッシュボード内部)に配置される。ヘッドアップディスプレイ装置10から出射される映像光束Lは、ダッシュボードの面に設けられる開口部を通過して、被投射体であるフロントガラス3に拡大投射される。
フロントガラス3に拡大投射された映像光束Lは運転者5の方向に反射され、この映像光束Lは運転者5の網膜で結像する。これによって、運転者5には、フロントガラス3の実際の位置よりもさら前方の位置に虚像6が表示されているように視認される。すなわち、ヘッドアップディスプレイ装置10は、フロントガラス3に対し映像光束Lを用いて虚像6を投射する。虚像6は、車両2の動作状況に関わる情報や、運転者5が設定した行き先への道順を知らせるナビゲーション情報、その他、運転者5にとって車両2の運転に有益な情報を表示する。
図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置10は、映像形成ユニット110から出射された映像光束Lが、投射光学系120が備える2枚の反射ミラーにおいて反射されてフロントガラス3に投射されている。
なお、ヘッドアップディスプレイ装置10における光学系の構成として、例えば図3に示すように、投射光学系120を1枚の反射ミラーを用いて構成してもよい。図4の構成では、映像形成ユニット110から出射された映像光束Lが投射光学系120において1回反射されてフロントガラス3に拡大投射される。この場合、後述するように、2枚の反射ミラーが備える機能を1枚の反射ミラーに持たせればよい。
<太陽光の影響>
次に、ヘッドアップディスプレイ装置10に太陽光が進入した場合、ケース130の内部環境や、表示素子111の温度を上昇させる仕組みについて図4を用いて説明する。図4は、ヘッドアップディスプレイ装置10を車両2に搭載した場合であって、太陽Sからの太陽光SLが映像光束Lの投射方向に逆行して、ヘッドアップディスプレイ装置10の内部に進入する様子を例示している。なお、図4に示すヘッドアップディスプレイ装置10は、映像形成ユニット110に偏光部材113を有さず、投射光学系120に用いる平面ミラー122は通常のものであってコールドミラーのような光学特性を有さないものとする。
図4に示すように、太陽光SLがフロントガラス3を透過して、車両2のダッシュボード部分の開口部にある防塵カバー131を透過して、ケース130の内部に進入する。ケース130の内部に進入した太陽光SLは、凹面ミラー121で反射されて平面ミラー122に向かう。この平面ミラー122は、太陽光SLのうちフロントガラスにてカットできていない波長領域の光線を表示素子111に向けて反射する。即ち、太陽光SLに含まれる赤外線IRも可視光線も表示素子111に向けて反射される。なお、フロントガラスにおいて、可視光線よりも波長の短い紫外線はカットされる。したがって、前述の「フロントガラスにてカットできていない波長領域」とは、紫外線よりも波長が長い光線、即ち、可視光線や赤外線に相当する波長領域を意味する。
図4に示すヘッドアップディスプレイ装置10は、偏光部材113が配置されていないので、太陽光SLはそのまま表示素子111に当たる。これによって、表示素子111は太陽光SLによる熱を帯びて、画質に悪影響を与える。
仮に、反射機能を備える偏光部材113をレンズ112の前方に配置した場合、太陽光SLが表示素子111に直接的に当たることは防ぐことができる。しかしこの場合、偏光部材113が太陽光SLによる熱を帯びる。偏光部材113の熱は鏡筒114を介して表示素子111に伝わるので、表示素子111へ熱による悪影響を与えることになる。また、反射機能を備える偏光部材113によって反射された太陽光SLの熱は、ケース130の内部の温度を上昇させる。そのため、投射光学系120においてケース130の外部に太陽光SLの熱を排熱する機能を有さなければ、表示素子111の温度が上昇しやすくなる。
また、平面ミラー122によって反射された太陽光SLのうち、可視光線も表示素子111にそのまま当たるので、この可視光線の影響によって表示素子111の温度が上昇することもある。したがって、以下、図1を用いて説明するとおり、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10は、投射光学系120において赤外線IRを透過し、可視光線を反射させる光学特性を備える第1光学素子を備える。また、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10は、映像形成ユニット110において、太陽光SLに含まれる可視光線が表示素子111を透過するように偏光する光学特性を備える第2光学素子を備える。
<映像形成ユニット110の構成>
図1に戻る。すでに説明したとおり、映像形成ユニット110は、表示素子111と、レンズ112と、偏光部材113と、を鏡筒114に収納して構成される。鏡筒114は、金属または樹脂からなる筒状の部材であって、一方の開口部近傍に偏光部材113が配置されていて、他方の開口部近傍に表示素子111が配置されている。レンズ112は、表示素子111と偏光部材113の間に配置されている。映像形成ユニット110は、表示素子111が形成した映像光束Lをレンズ112において集光し、レンズ112の前方に配置されている偏光部材113を通過させて出射する。
<表示素子111>
表示素子111は、液晶パネルを備える映像表示素子であって、平面状の液晶層を前側偏光部材と後側偏光部材で挟んだ構造を有している。したがって、表示素子111の外形は平板形状であって、図1に示すように、表示素子111がなす平面と平行関係にある面を形成する2つの軸をX軸とY軸とする。このX軸とY軸に直交する軸であって、映像光束Lの出射方向と並行の軸をZ軸とする。
<レンズ112>
レンズ112は、映像光束Lを集光する光学素子である。レンズ112の作用によって、すでに述べたように、虚像6はフロントガラス3の前方かつ遠方に表示される。即ち、レンズ112を用いることによって、レンズ112を用いない場合に比べると、虚像6は運転者5にとって、より遠方に表示される。
<偏光部材113>
偏光部材113は、映像光束Lの光路を逆行する太陽光SLに含まれる可視光線を、Y軸方向に偏光させる第2光学素子である。偏光部材113の偏光方向は、表示素子111が備える前側偏光部材の偏光方向と同一方向である。すなわち、映像光束Lの光路を逆行する太陽光は、平面ミラー122で反射されて、偏光部材113で偏光されて、表示素子111を通過するようになる。
<投射光学系120の構成>
すでに説明したとおり、投射光学系120は、ケース130の内部の壁面に、平面ミラー122と凹面ミラー121の複数の光学素子を組み合わせて構成した反射部材を固定して構成されている。この投射光学系120は、映像形成ユニット110から出射された映像光束Lをフロントガラス3に向けて拡大投射する。なお、図3を例示して説明したとおり、凹面ミラー121のみを用いて投射光学系120を構成することもできる。この場合、後述するような平面ミラー122の機能を凹面ミラー121が備えればよい。
<平面ミラー122>
平面ミラー122は、映像形成ユニット110から出射された映像光束Lを凹面ミラー121に向けて反射する第1光学素子としての平面反射板である。また、平面ミラー122は、凹面ミラー121において反射された太陽光SLに含まれる赤外線IRを透過させる機能を備える、いわゆるコールドミラーである。即ち、平面ミラー122の反射面には、赤外線IRを透過し可視光線を反射する光学薄膜が設けられている。平面ミラー122に当たった太陽光SLは、可視光線よりも波長の長い赤外線IRが平面ミラー122を透過して、ケース130の内壁に向かう。なお、透過した赤外線IR以外の光線は、平面ミラー122において反射されて映像形成ユニット110に向かう。
平面ミラー122は、ケース130の壁面に板バネを介して押圧して固定されている(図示しない)。板バネが固定されているケース130の壁面は金属からなる。即ち、平面ミラー122を透過した赤外線IRはケース130の壁面を構成する金属板に当たる。赤外線IRが当たった金属部分は熱を帯びる。しかし、金属は熱伝導率が高いので、ケース130の外側の空気層に伝熱し、赤外線IRによる熱はケース130の外部に排熱される。これによって、ケース130の内部へ進入した太陽光SLによるケース130の内部の温度上昇を防ぐことができる。また、太陽光SLに含まれる赤外線IRは映像形成ユニット110に反射しないので、表示素子111の温度上昇を抑制することができる。なお、平面ミラー122のケース130への固定方式は、熱伝導シートを介してケース130の内壁面に固定する方式でもよい。この場合も、平面ミラー122を透過した赤外線が当たる位置のケース130の内壁には金属板を配置する。または、いずれの固定方式においても、上述したようにケース130全体が金属製でもよい。
<凹面ミラー121>
凹面ミラー121は、自由曲面ミラーであって、映像光束Lをフロントガラス3に向けて拡大投射する光学素子である。これによって、映像光束Lがフロントガラス3の所定の領域に広がって投射され、虚像6を大きく表示することができる。
また、凹面ミラー121に平面ミラー122の機能を持たせてもよい。具体的には、凹面ミラー121の反射面に赤外線IRを透過し、可視光線を反射する光学薄膜を設ければよい。これによって、図3にて例示した構成をヘッドアップディスプレイ装置10に用いたとしても、平面ミラー122を用いた場合と同様の作用および効果を備える投射光学系120を構成することもできる。この場合、凹面ミラー121が第1光学素子として機能する。
<平面ミラー122の作用>
次に、平面ミラー122の作用および効果についてさらに詳細に説明する。図1に示すように太陽光SLが凹面ミラー121において反射されて、この反射光が平面ミラー122に当たる。平面ミラー122は、コールドミラーである。したがって、太陽光SLに含まれる赤外線IRは、平面ミラー122を透過する。平面ミラー122は、ケース130の内部における金属部分に取り付けられているので、平面ミラー122を透過した赤外線は、ケース130の金属部分に当たる。赤外線IRが当たった金属部分は熱を帯びるが、この熱はケース130の外部空間に伝搬して排出される。これによって、太陽光SLに含まれる赤外線IRによるケース130の内部温度の上昇を抑制することができる。また、太陽光SLに含まれる赤外線IRが映像形成ユニット110側に反射されることを防ぐことができる。
ヘッドアップディスプレイ装置10に進入した太陽光SLは、平面ミラー122において可視光線のみが映像形成ユニット110に向けて反射される。
<偏光部材113の作用>
次に、偏光部材113の作用および効果について詳細に説明する。平面ミラー122で反射された太陽光SLの可視光線は、Y軸方向に偏光されて偏光部材113を通過する。偏光部材113を通過した可視光線はレンズ112を透過して表示素子111に至る。偏光部材113の偏光方向と、表示素子111の前側偏光部材の偏光方向は同一である。したがって、可視光線は前側偏光部材を透過して、液晶層で90度捻れて、後側偏光部材を透過する。これによって、太陽光SLの可視光線は表示素子111を透過し、表示素子111において熱を帯びることを阻止できる。
<本実施形態の作用、効果>
以上説明したとおり、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10によれば、太陽光SLがケース130の内部に進入した場合、この太陽光SLに含まれる赤外線部分は、ケース130を介して外部に排熱する。また、太陽光SLに含まれる可視光線は、偏光部材113によって表示素子111と透過する。
以上のように、太陽光SLがケース130の内部に進入し、映像光束Lに対する逆光になった場合であっても、この逆光によってヘッドアップディスプレイ装置10の温度が上昇することを抑制できる構造を備えている。これによって、液晶表示素子である表示素子111の動作に悪影響を及ぼす熱を効率的に排除できる。
10 ヘッドアップディスプレイ装置
110 映像形成ユニット
111 表示素子
113 偏光部材
120 投射光学系
121 凹面ミラー
122 平面ミラー
130 ケース

Claims (9)

  1. 映像表示素子を備える映像形成ユニットと、
    前記映像形成ユニットにおいて形成される映像光束を被投射体に投射し虚像を形成させる投射光学系と、
    を備え、
    前記映像光束の光路に 第1光学素子と第2光学素子が配置されていて、
    前記第1光学素子は、赤外線を透過し、赤外線以外の光を反射させる光学特性を有し、
    前記第2光学素子は、前記第1光学素子において反射された前記光 が前記映像形成ユニットを透過するように偏光する光学特性を有する、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記映像表示素子は液晶表示素子であり、
    前記映像光束の光路において前記液晶表示素子に近い方から順に、前記第2光学素子である偏光部材と、前記第1光学素子である反射部材と、が配置されていて、
    前記反射部材は、前記赤外線を透過し、前記光を反射する 光学薄膜を反射面に備え、
    前記偏光部材における前記光の偏光方向は、前記液晶表示素子の前側偏光部材と同じ偏光方向である、
    ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記反射部材は、平面反射板と、凹面ミラーと、を組み合わせて構成され、
    前記平面反射板は、前記光学薄膜を反射面に有し、
    前記凹面ミラーは、前記映像光束を前記被投射体に拡大投射する自由曲面からなる反射面を有する、
    ことを特徴とする請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記映像形成ユニットは、前記液晶表示素子と、前記液晶表示素子から出射された前記映像光束を集光するレンズと、を有する、
    ことを特徴とする請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記映像形成ユニットと前記投射光学系はケースの内部に配置されていて、
    前記ケースの前記第1光学素子を透過した前記赤外線が当たる部分には金属が配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記ケースは、壁面が樹脂製であって、前記赤外線が当たる部分のみ金属板が配置されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 前記ケースは、壁面が金属製である、
    ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  8. 前記第1光学素子は、前記金属に前記赤外線が当たるように前記ケースの壁面に板バネを介して固定される、
    ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  9. 前記第1光学素子は、前記金属に前記赤外線が当たるように前記ケースの壁面に熱伝導シートを介して固定される、
    ことを特徴とする請求項5記載のヘッドアップディスプレイ装置。
JP2016192105A 2016-09-29 2016-09-29 ヘッドアップディスプレイ装置 Pending JP2019207263A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192105A JP2019207263A (ja) 2016-09-29 2016-09-29 ヘッドアップディスプレイ装置
PCT/JP2017/035016 WO2018062302A1 (ja) 2016-09-29 2017-09-27 ヘッドアップディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192105A JP2019207263A (ja) 2016-09-29 2016-09-29 ヘッドアップディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019207263A true JP2019207263A (ja) 2019-12-05

Family

ID=61763385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016192105A Pending JP2019207263A (ja) 2016-09-29 2016-09-29 ヘッドアップディスプレイ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019207263A (ja)
WO (1) WO2018062302A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024090552A1 (ja) * 2022-10-28 2024-05-02 株式会社小糸製作所 画像投影装置および画像表示装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7037760B2 (ja) * 2018-03-16 2022-03-17 株式会社リコー 画像投写装置及び移動体
JP7000937B2 (ja) * 2018-03-16 2022-01-19 株式会社リコー 表示装置及び機器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11305034A (ja) * 1998-04-22 1999-11-05 Noritsu Koki Co Ltd 光選択フィルタおよびこれを備えた光源装置
JP2004347633A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Nippon Seiki Co Ltd ヘッドアップディスプレイ装置
JP4788882B2 (ja) * 2005-08-29 2011-10-05 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP4940850B2 (ja) * 2006-09-15 2012-05-30 セイコーエプソン株式会社 ヘッドアップディスプレイ
JP2013174855A (ja) * 2012-01-24 2013-09-05 Nippon Seiki Co Ltd ヘッドアップディスプレイ装置
JP2015007763A (ja) * 2013-05-27 2015-01-15 旭化成イーマテリアルズ株式会社 映像表示システム及び映像表示装置の設定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024090552A1 (ja) * 2022-10-28 2024-05-02 株式会社小糸製作所 画像投影装置および画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018062302A1 (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6589146B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ、およびヘッドアップディスプレイを搭載した移動体
JP6582245B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ及び車両
JP6692939B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
US11448877B2 (en) Projection optical system and head-up display
JP6630921B2 (ja) ヘッドアップディスプレイおよびヘッドアップディスプレイを搭載した移動体
JPWO2016147570A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP6563711B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2018132684A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
WO2015122473A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2020003732A (ja) 表示器、表示システム、移動体
EP3415973B1 (en) Display device and head-up display
JP2018205621A (ja) 虚像表示装置、中間像形成部および画像表示光生成ユニット
JP2020037379A (ja) 表示システム、電子ミラーシステム及び移動体
JP2019028137A (ja) 車両用表示装置
JP2019207263A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2019012190A (ja) 虚像表示装置
JP2019139129A (ja) 投影表示装置
JP2019090896A (ja) 虚像表示装置
WO2019087615A1 (ja) 虚像表示装置
JP2017142284A (ja) 表示装置及びヘッドアップディスプレイ
JP2014238477A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2022156070A (ja) 画像投影装置
JPWO2018186149A1 (ja) ヘッドアップディスプレイシステム、およびヘッドアップディスプレイシステムを備える移動体
WO2020158362A1 (ja) 虚像表示装置
WO2022210363A1 (ja) 画像投影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20171120