JP2019206987A - ハブユニット軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】コスト増加を抑制することができ、また、キャップ抜けや軸受内部への浸水を防止することができるハブユニット軸受を提供する。【解決手段】ハブユニット軸受10は、外輪部材11とハブ輪12及び内輪13との間の軸受内部空間10aのアウトボード側を塞ぐシール16と、軸受内部空間10aのインボード側を塞ぐ非磁性のキャップ20と、キャップ20よりも軸受内部空間10a側において内輪13に取り付けられる磁気エンコーダ17と、を備え、キャップ20は、樹脂製であり、外輪部材11の内径面に嵌合される円筒部21と、円筒部21のインボード側端部の開口を閉塞する底板部22と、を有し、底板部22には、周方向で等間隔に複数のリブ23が形成され、円筒部21は、Oリング24により密閉され、キャップ20の外輪部材11に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段(爪部26、第2溝部11e)を更に備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ハブユニット軸受に関し、より詳細には、外輪部材のインボード側端部にキャップを備えるハブユニット軸受に関する。
ハブユニット軸受は、泥水耐久性と低トルク・低コストを両立する必要があるため、従動輪用のハブユニット軸受のインボード側の密封機構として、トルクを発生せず、シールに比べて安価なエンドキャップが使用されることが多い。そして、従来では、インボード側の密封機構として、非磁性ステンレス製エンドキャップを備えるハブユニット軸受が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載のハブユニット軸受では、内輪と共に回転するアキシアルエンコーダを、非磁性ステンレス製エンドキャップよりも軸受内部側に設けて、エンコーダ被検出面を摩耗や磁性体の塵埃の付着から保護し、エンドキャップの底板部を介してセンサがセンシングしている。また、エンドキャップの板厚分だけエアギャップが増加するので、薄い板からエンドキャップを成形する必要があり、エンドキャップの底板部にプレス加工でリブを設けて、エンドキャップの強化を図っている。
ところで、上記特許文献1に記載のハブユニット軸受では、エンコーダ信号の質向上に期待が持てる反面、キャップ(エンドキャップ)が非磁性ステンレス(オーステナイト系ステンレス)製であるため、高価であり、コストが増加しやすかった。また、底板部はリブで強化されているものの、外輪の内周面に嵌合するキャップの円筒部が強化されていないため、キャップの軸方向移動によるキャップ抜けや外輪の内周面とキャップの円筒部との間の金属嵌合面の微小な隙間からの浸水の可能性があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コスト増加を抑制することができ、また、キャップ抜けや軸受内部への浸水を防止することができるハブユニット軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)外輪部材と、複数の転動体を介して前記外輪部材に対して回転可能に設けられる内輪部材と、前記外輪部材と前記内輪部材との間の軸受内部空間のアウトボード側を塞ぐシールと、前記軸受内部空間のインボード側を塞ぐ非磁性のキャップと、前記キャップよりも前記軸受内部空間側において前記内輪部材に取り付けられる磁気エンコーダと、を備えるハブユニット軸受であって、前記キャップは、樹脂製であり、前記外輪部材の内径面に嵌合される円筒部と、前記円筒部のインボード側端部の開口を閉塞する底板部と、を有し、前記底板部には、周方向で等間隔に複数のリブが形成され、前記円筒部は、Oリングにより密閉され、前記キャップの前記外輪部材に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段を更に備えることを特徴とするハブユニット軸受。
(2)前記キャップ移動防止手段は、前記外輪部材の内径面に形成される溝部と、前記キャップの前記円筒部に形成され、前記溝部と係止可能な爪部と、から構成されることを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
(3)前記キャップ移動防止手段は、前記キャップの前記円筒部の外径面に取り付けられ、前記外輪部材の内径面に嵌合される円環部材であることを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
(4)前記外輪部材の内径面に嵌合される金属板製のセンサホルダを更に備え、前記キャップ移動防止手段は、前記キャップの前記円筒部のアウトボード側端部に形成される凸部と、前記外輪部材の内径面に嵌合され、前記凸部のインボード側端面に接触する前記センサホルダの円筒部と、から構成されることを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
(1)外輪部材と、複数の転動体を介して前記外輪部材に対して回転可能に設けられる内輪部材と、前記外輪部材と前記内輪部材との間の軸受内部空間のアウトボード側を塞ぐシールと、前記軸受内部空間のインボード側を塞ぐ非磁性のキャップと、前記キャップよりも前記軸受内部空間側において前記内輪部材に取り付けられる磁気エンコーダと、を備えるハブユニット軸受であって、前記キャップは、樹脂製であり、前記外輪部材の内径面に嵌合される円筒部と、前記円筒部のインボード側端部の開口を閉塞する底板部と、を有し、前記底板部には、周方向で等間隔に複数のリブが形成され、前記円筒部は、Oリングにより密閉され、前記キャップの前記外輪部材に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段を更に備えることを特徴とするハブユニット軸受。
(2)前記キャップ移動防止手段は、前記外輪部材の内径面に形成される溝部と、前記キャップの前記円筒部に形成され、前記溝部と係止可能な爪部と、から構成されることを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
(3)前記キャップ移動防止手段は、前記キャップの前記円筒部の外径面に取り付けられ、前記外輪部材の内径面に嵌合される円環部材であることを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
(4)前記外輪部材の内径面に嵌合される金属板製のセンサホルダを更に備え、前記キャップ移動防止手段は、前記キャップの前記円筒部のアウトボード側端部に形成される凸部と、前記外輪部材の内径面に嵌合され、前記凸部のインボード側端面に接触する前記センサホルダの円筒部と、から構成されることを特徴とする(1)に記載のハブユニット軸受。
本発明によれば、キャップが樹脂製であるため、コスト増加を抑制することができる。また、キャップの底板部に周方向で等間隔に複数のリブが形成され、キャップの円筒部がOリングにより密閉され、キャップの外輪部材に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段を備えるため、キャップ抜けや軸受内部への浸水を防止することができる。
以下、本発明に係るハブユニット軸受の各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明に係るハブユニット軸受の第1実施形態について説明する。
まず、図1〜図3を参照して、本発明に係るハブユニット軸受の第1実施形態について説明する。
本実施形態のハブユニット軸受10は、従動輪用のハブユニット軸受であり、図1に示すように、外輪部材11と、内輪部材であるハブ輪12と、ハブ輪12とは別体の内輪部材であり、ハブ輪12に一体的に固定される内輪13と、外輪部材11の内径面とハブ輪12及び内輪13の外径面との間に転動可能に2列で配置される複数の玉(転動体)14と、この2列の複数の玉14を周方向で等間隔にそれぞれ保持する一対の保持器15と、外輪部材11と内輪部材(ハブ輪12、内輪13)との間の軸受内部空間10aのアウトボード側を塞ぐシール16と、軸受内部空間10aのインボード側を塞ぐ非磁性のキャップ20と、キャップ20よりも軸受内部空間10a側において内輪13の外径面に取り付けられる磁気エンコーダ17と、外輪部材11のキャップ20よりもインボード側に取り付けられるセンサホルダ30と、センサホルダ30に取り付けられ、磁気エンコーダ17の回転状態(例えば回転速度、回転数、回転方向)を検出するセンサ18と、を備える。なお、アウトボード側とは図1の左側であり、インボード側とは図1の右側である。
外輪部材11の内径面には、互いに平行な2列の外輪軌道面11a,11aが離間して形成されている。また、ハブ輪12及び内輪13の外径面には、それぞれ内輪軌道面12a,13aが外輪部材11の外輪軌道面11a,11aに対応して形成されている。外輪軌道面11a,11a及び内輪軌道面12a,13aで構成される2列の軌道には、保持器15によって転動可能に保持される複数の玉14が周方向で等間隔にそれぞれ配置されている。
複数の玉14は、互いに所定の接触角をなして外輪軌道面11a,11a及び内輪軌道面12a,13aに接触して、背面組み合わせ型(DB)軸受が構成される。これにより、ハブ輪12及び内輪13は、外輪部材11に対して回転可能となる。
ハブ輪12のインボード側端部には、小径段部12bが形成されており、この小径段部12bに内輪13を外嵌した後、小径段部12bの端部を径方向外側にかしめ加工することにより、内輪13がハブ輪12に固定される。また、かしめ加工によって内輪13を押圧することで、適正な予圧が付与される。
ハブ輪12は、略円柱形状の部材であり、そのアウトボード側端部には、外径面から径方向外方に延出するフランジ部12cが形成される。フランジ部12cには、不図示のタイヤホイール及びブレーキロータなどを締結するためのハブボルト12dが周方向で等間隔に複数設けられる。
また、外輪部材11の内径面は、キャップ20が圧入により取り付けられるキャップ取付面11bと、キャップ取付面11bよりもインボード側に形成され、センサホルダ30が圧入により取り付けられるホルダ取付面11cと、を有する。また、ホルダ取付面11cは、キャップ取付面11bよりも大径に形成されている。
キャップ20は、合成樹脂の射出成形により形成される円板状部材であり、図1及び図2に示すように、外輪部材11のキャップ取付面11bに嵌合される円筒部21と、円筒部21のインボード側端部の開口を閉じる底板部22と、を有する。また、底板部22には、周方向で等間隔に複数のリブ23が一体形成されている。リブ23は、軸受内部空間10a側に突出し且つ径方向に延びるように形成されている。そして、リブ23は、キャップ20の剛性を高めて変形を抑制している。
また、図2に示すように、キャップ20の円筒部21の外径面と外輪部材11のキャップ取付面11bとの間にはOリング24が配置されている。これにより、キャップ20の円筒部21はOリング24により密閉されている。また、Oリング24は、外輪部材11のキャップ取付面11bに全周に亘って形成される第1溝部11dに収容されている。
さらに、ハブユニット軸受10は、キャップ20の外輪部材11に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段を更に備えており、このキャップ移動防止手段は、外輪部材11のキャップ取付面11bに全周に亘って形成される第2溝部11eと、キャップ20の円筒部21のアウトボード側端部に形成され、第2溝部11eと係止可能な爪部26と、から構成されている。第2溝部11eは、第1溝部11dよりもアウトボード側に形成されている。なお、爪部26は、キャップ20の円筒部21の全周に亘って形成されていてもよく、円筒部21の周方向で等間隔に複数形成されていてもよい。
爪部26の外周面は、インボード側に向かうに従って拡径するテーパー面26aに形成されている。そして、爪部26のテーパー面26aのアウトボード側端は外輪部材11のキャップ取付面11bよりも小径(自由状態でのOリング24の内径より若干小径)に設定される。これにより、爪部26が第1溝部11d及びOリング24を乗り越え可能となっている。また、爪部26のインボード側端面は、キャップ軸方向に直交する垂直面26bに形成されている。これにより、爪部26が第2溝部11eのインボード側段部と係止可能となっている。さらに、爪部26のテーパー面26aは、第2溝部11eのアウトボード側角部と僅かな隙間を介して対峙している。これにより、爪部26が第2溝部11eと軸方向のがたつきなく係止可能となっている。そして、キャップ20の円筒部21を全体的に弾性変形させ、爪部26を第2溝部11eに係止させることにより、キャップ20が外輪部材11に取り付けられる。
センサホルダ30は、金属(鉄など)板をプレス加工することにより形成される有底円筒状部材であり、図1に示すように、外輪部材11のホルダ取付面11cにアウトボード側端部が嵌合される円筒部31と、円筒部31のインボード側端部の開口を閉じる底板部32と、を有する。円筒部31の軸方向中間部には、径方向外方に延出し、外輪部材11のインボード側端面に面接触する鍔部31aが形成されている。また、底板部32には、センサ18を挿入させる挿入穴32aが形成されている。なお、センサ18は、キャップ20の底板部22及び所定の隙間を介して磁気エンコーダ17と軸方向に対向する位置に取り付けられている。
以上説明したように、本実施形態のハブユニット軸受10によれば、キャップ20が樹脂製であるため、コスト増加を抑制することができる。また、キャップ20の底板部22に周方向で等間隔に複数のリブ23が形成され、キャップ20の円筒部21がOリング24により密閉され、キャップ20の外輪部材11に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段(爪部26、第2溝部11e)を備えるため、キャップ抜けや軸受内部への浸水を防止することができる。
また、本実施形態の変形例として、図3に示すように、キャップ20の円筒部21に先端面から軸方向に延びるスリット穴21aを周方向に複数形成してもよい。本変形例によれば、キャップ20の円筒部21を容易に弾性変形させることができるので、キャップ20の装着性を向上することができる。
(第2実施形態)
次に、図4及び図5を参照して、本発明に係るハブユニット軸受の第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
次に、図4及び図5を参照して、本発明に係るハブユニット軸受の第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態では、図4に示すように、上記第1実施形態のキャップ移動防止手段(爪部26、第2溝部11e)の代わりに、キャップ20の円筒部21の外径面に円環部材(キャップ移動防止手段)40が取り付けられ、この円環部材40が外輪部材11のキャップ取付面11bに嵌合されている。
円環部材40は、金属(鉄など)板をプレス加工することにより形成される断面L字状の部材であり、例えばインサート成形などによりキャップ20に対して一体的に取り付けられている。
また、本実施形態のキャップ20には、円筒部21から連続して円環部材40の径方向外方に突出する折曲げ部41を包み込むようにフランジ部27が全周に亘って形成されている。そして、このフランジ部27のアウトボード側端面は、キャップ取付面11bとホルダ取付面11cとの間に形成される軸受軸方向に直交する垂直面11fに面接触している。
また、本実施形態では、上記第1実施形態の第1溝部11dが形成されず、キャップ取付面11bのインボード側端部に形成されるテーパー面11gと円環部材40及びフランジ部27との間にOリング24が配置されている。これにより、キャップ20の円筒部21はOリング24により密閉されている。また、円環部材40は、キャップ20の円筒部21の一部として機能する。なお、テーパー面11gは、インボード側に向かうに従って拡径する円錐面である。さらに、金属製の円環部材40により円筒部21を強化することで、外輪部材11に対してキャップ20を強固に嵌合固定すると共に、金属製の折曲げ部41によりフランジ部27を強化することで、外輪部材11に対するキャップ20の軸方向位置決め精度を向上させている。
以上説明したように、本実施形態のハブユニット軸受10によれば、キャップ20の大部分が樹脂製であるため、コスト増加を抑制することができる。また、キャップ20の底板部22に周方向で等間隔に複数のリブ23が形成され、キャップ20の円筒部21がOリング24により密閉され、キャップ20の外輪部材11に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段である円環部材40を備えるため、キャップ抜けや軸受内部への浸水を防止することができる。
また、本実施形態の変形例として、図5に示すように、図4に示すテーパー面11gを形成せず、キャップ20のフランジ部27のアウトボード側端面に凹部27aを形成し、この凹部27aにOリング24を収容してもよい。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、本発明に係るハブユニット軸受の第3実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
次に、図6及び図7を参照して、本発明に係るハブユニット軸受の第3実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態では、図6及び図7に示すように、キャップ20の円筒部21がセンサホルダ30の円筒部31の内径面に嵌合され、キャップ20がセンサホルダ30に一体的に取り付けられている。そして、外輪部材11の内径面にホルダ取付面11cのみが形成されており、このホルダ取付面11cにキャップ20と一体化されたセンサホルダ30の円筒部31が嵌合されている。
また、キャップ20の円筒部21のアウトボード側端部には、爪部26の代わりに、径方向外方に突出する凸部28が全周に亘って形成されている。この凸部28のインボード側端面は、センサホルダ30の円筒部31のアウトボード側端面と接触して、センサホルダ30に対するキャップ20の軸方向の位置決め手段として機能する。また、凸部28のアウトボード側端面は、ホルダ取付面11cのアウトボード側に設けられる段部の軸受軸方向に直交する垂直面11hに当接して、外輪部材11に対するキャップ20及びセンサホルダ30の軸方向の位置決め手段として機能する。
そして、凸部28は、ホルダ取付面11cの段部の垂直面11hとセンサホルダ30の円筒部31のアウトボード側端面との間に挟み込まれており、これにより、キャップ20の抜け防止、及びセンサホルダ30の円筒部31の内径面とキャップ20の円筒部21の外径面との嵌合面から浸入する泥水の封止が図られている。つまり、本実施形態のキャップ移動防止手段は、キャップ20の円筒部21の凸部28と、センサホルダ30の円筒部31と、から構成され、封止手段も兼ねている。
また、本実施形態では、ホルダ取付面11cのインボード側端部に形成されるテーパー面11iとセンサホルダ30の円筒部31及び鍔部31aとの間にOリング24が配置されている。これにより、キャップ20の円筒部21はOリング24により密閉されている。また、センサホルダ30の円筒部31は、キャップ20の円筒部21の一部として機能する。また、金属製であるセンサホルダ30の円筒部31の内径面に樹脂製であるキャップ20の円筒部21を嵌合させることにより、キャップ20の円筒部21が間接的に強化され、キャップ20の剛性が高められている。なお、テーパー面11iは、インボード側に向かうに従って拡径する面である。
以上説明したように、本実施形態のハブユニット軸受10によれば、キャップ20が樹脂製であるため、コスト増加を抑制することができる。また、キャップ20の底板部22に周方向で等間隔に複数のリブ23が形成され、キャップ20の円筒部21がOリング24により密閉され、キャップ20の外輪部材11に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段(凸部28、センサホルダ30の円筒部31)を備えるため、キャップ抜けや軸受内部への浸水を防止することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
また、本実施形態のハブユニット軸受10によれば、キャップ20とセンサホルダ30が一体化されているため、1回の圧入でキャップ20とセンサホルダ30を外輪部材11に取り付けることができ、これにより、圧入工程の省力化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
10 ハブユニット軸受
10a 軸受内部空間
11 外輪部材
11a 外輪軌道面
11b キャップ取付面
11c ホルダ取付面
11d 第1溝部
11e 第2溝部(キャップ移動防止手段)
12 ハブ輪
12a 内輪軌道面
13 内輪
13a 内輪軌道面
14 玉(転動体)
15 保持器
16 シール
17 磁気エンコーダ
18 センサ
20 キャップ
21 円筒部
22 底板部
23 リブ
24 Oリング
26 爪部(キャップ移動防止手段)
27 フランジ部
28 凸部(キャップ移動防止手段)
30 センサホルダ
31 円筒部(キャップ移動防止手段)
32 底板部
40 円環部材(キャップ移動防止手段)
10a 軸受内部空間
11 外輪部材
11a 外輪軌道面
11b キャップ取付面
11c ホルダ取付面
11d 第1溝部
11e 第2溝部(キャップ移動防止手段)
12 ハブ輪
12a 内輪軌道面
13 内輪
13a 内輪軌道面
14 玉(転動体)
15 保持器
16 シール
17 磁気エンコーダ
18 センサ
20 キャップ
21 円筒部
22 底板部
23 リブ
24 Oリング
26 爪部(キャップ移動防止手段)
27 フランジ部
28 凸部(キャップ移動防止手段)
30 センサホルダ
31 円筒部(キャップ移動防止手段)
32 底板部
40 円環部材(キャップ移動防止手段)
Claims (4)
- 外輪部材と、複数の転動体を介して前記外輪部材に対して回転可能に設けられる内輪部材と、前記外輪部材と前記内輪部材との間の軸受内部空間のアウトボード側を塞ぐシールと、前記軸受内部空間のインボード側を塞ぐ非磁性のキャップと、前記キャップよりも前記軸受内部空間側において前記内輪部材に取り付けられる磁気エンコーダと、を備えるハブユニット軸受であって、
前記キャップは、樹脂製であり、前記外輪部材の内径面に嵌合される円筒部と、前記円筒部のインボード側端部の開口を閉塞する底板部と、を有し、
前記底板部には、周方向で等間隔に複数のリブが形成され、
前記円筒部は、Oリングにより密閉され、
前記キャップの前記外輪部材に対する軸方向移動を防止するキャップ移動防止手段を更に備えることを特徴とするハブユニット軸受。 - 前記キャップ移動防止手段は、前記外輪部材の内径面に形成される溝部と、前記キャップの前記円筒部に形成され、前記溝部と係止可能な爪部と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載のハブユニット軸受。
- 前記キャップ移動防止手段は、前記キャップの前記円筒部の外径面に取り付けられ、前記外輪部材の内径面に嵌合される円環部材であることを特徴とする請求項1に記載のハブユニット軸受。
- 前記外輪部材の内径面に嵌合される金属板製のセンサホルダを更に備え、
前記キャップ移動防止手段は、前記キャップの前記円筒部のアウトボード側端部に形成される凸部と、前記外輪部材の内径面に嵌合され、前記凸部のインボード側端面に接触する前記センサホルダの円筒部と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載のハブユニット軸受。
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