JP2019206147A - タイヤ用ステンシルプレート、タイヤ加硫金型、及びそれを用いたタイヤの製造方法 - Google Patents

タイヤ用ステンシルプレート、タイヤ加硫金型、及びそれを用いたタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ステンシルプレートをねじ止めしたときに曲がらないように取り付ける。【解決手段】タイヤ加硫金型10は、サイド成型面18Aと、サイド部T5の外面に凸状の標識T5を形成する標識形成用のステンシルプレート20と、サイド成型面に凹設された取付凹部22と、ステンシルプレートを取付凹部に固定する雄ねじ28と、を備える。取付凹部22に雄ねじ28が螺合する取付穴34が設けられ、取付穴34の開口部にテーパ状の座繰り部36が設けられる。ステンシルプレート20には、雄ねじの頭部30を受け入れかつ座繰り部36に嵌まるテーパ状をなす膨出部38が設けられる。膨出部38にはそのテーパ状の外周面38Bに対して外側に突出して座繰り部36の座繰り面36Aに当接する突起42が設けられる。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、タイヤのサイド部外面に標識を形成するタイヤ用ステンシルプレート(以下、単にステンシルプレートということがある)、タイヤを加硫成型するタイヤ加硫金型、及びそれを用いたタイヤの製造方法に関する。
一般に、空気入りタイヤのサイド部の外面には、タイヤの製造者や品種、サイズ、製造年や週などの識別を容易にするために、文字、記号又は図形などの標識が設けられている。かかる標識を形成するために、加硫金型のサイド形成面に、アルミや鉄などの金属板からなるステンシルプレートを交換可能に取り付けることが知られている。
従来、上記標識はサイド部の外面に凹状に形成されていたが、近年、標識を凸状に形成することが望まれており、凸状の標識を形成するための技術が提案されている(特許文献1〜3参照)。これらの文献では、薄い金属板を用いてエンボス加工により標識形成用の凹状部を有するステンシルプレートを作製しており、ステンシルプレートの両端部に貫通穴が設けられ、該貫通穴を介して皿ねじによりステンシルプレートをサイド成型面の取付凹部に固定している。
特許第6259137号公報 特開2014−172360号公報 特許第5421472号公報
図11は、ステンシルプレート100を取付凹部110に皿ねじ120を用いて固定した一例を示した断面図である。ステンシルプレート100には、皿ねじ120の頭部121を受け入れるテーパ状の膨出部101が設けられ、膨出部101の先端には皿ねじ120の軸部122が貫通する貫通穴102が設けられている。取付凹部110には、皿ねじ120が螺合する取付穴111が設けられ、取付穴111の開口部にテーパ状の座繰り部112が設けられている。
このような構成において、取付凹部110にステンシルプレート100を嵌入し、皿ねじ120を用いて固定するとき、皿ねじ120の締め付けに伴って膨出部101が座繰り部112の中心に向かって下方に引き込まれることがある。それにより、図11において二点鎖線100’で示すように、ステンシルプレート100はその長手方向における中央部が浮き上がるように曲がった状態で取り付けられることがあり、成型不良の要因となる。
本発明の実施形態は、以上の点に鑑み、ねじ止めしたときに曲がらないように取り付けることができるタイヤ用ステンシルプレートを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係るタイヤ用ステンシルプレートは、タイヤ加硫金型のサイド成型面に凹設された取付凹部に雄ねじを用いて取り付けられて、タイヤのサイド部の外面に凸状の標識を形成するタイヤ用ステンシルプレートであって、前記雄ねじの頭部を受け入れかつ前記取付凹部に設けられた取付穴のテーパ状の座繰り部に嵌まるテーパ状をなす膨出部を備え、前記膨出部の先端に前記雄ねじの軸部が貫通する貫通穴が設けられ、前記膨出部にはそのテーパ状の外周面に対して外側に突出して前記座繰り部の座繰り面に当接する突起が設けられたものである。
本発明の実施形態に係るタイヤ加硫金型は、タイヤのサイド部の外面を成型するサイド成型面と、上記ステンシルプレートと、前記サイド成型面に凹設されて内部に前記ステンシルプレートが取り付けられる取付凹部と、前記ステンシルプレートを前記取付凹部に固定する雄ねじと、前記取付凹部に設けられた前記雄ねじが螺合する取付穴と、前記取付穴の開口部に設けられたテーパ状の座繰り部と、を備えるものである。
本発明の実施形態に係るタイヤの製造方法は、上記タイヤ加硫金型を用いてグリーンタイヤを加硫成型することを含むものである。
本実施形態であると、取付凹部の座繰り部に嵌まるステンシルプレートの膨出部に外側に突出する突起を設けて座繰り部の座繰り面に当接するようにしたので、雄ねじによる締め付け時に膨出部が座繰り部の中心に向かって引き込まれることを抑制することができ、ステンシルプレートが曲がらないように取り付けることができる。
実施形態に係るタイヤ加硫金型の加硫時における状態を示す半断面図 ステンシルプレートの正面図 図2のIII−III線におけるステンシルプレートの取付凹部への取り付け状態を示す断面図 図2のIV−IV線におけるステンシルプレートの取付凹部への取り付け状態を示す断面図 図4の分解図 タイヤの側面図 標識が形成されたサイド部の拡大断面図 他の実施形態に係るステンシルプレートの要部断面図 更に他の実施形態に係るステンシルプレートの取り付け状態を示す断面図 更に他の実施形態に係るステンシルプレートの取り付け状態を示す断面図 比較例に係るステンシルプレートの取り付け状態を示す断面図
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、空気入りタイヤTを加硫成型するために用いられる、一実施形態に係るタイヤ加硫金型(以下、単に加硫金型という)10を示した図である。ここで、空気入りタイヤTは、接地面をなすトレッド部T1と、トレッド部T1の幅方向両端からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部T2,T2及びビード部T3,T3とを備えて構成されており、サイド部T4に設けられた標識を除いて一般的なタイヤ構造を採用することができる。ここで、サイド部T4とは、サイドウォール部T2とビード部T3とを包括する概念である。
加硫金型10は、未加硫のグリーンタイヤをセットして加硫成型する金型であり、トレッド部T1の外面を成型するトレッド成型面12Aを有するトレッドモールド12と、サイドウォール部T2の外面を成型するサイドウォール成型面14A,14Aを有する上下一対のサイドウォールモールド14,14と、ビード部T3の外面を成型するビード成型面16Aを有する上下一対のビードモールド16,16を備え、タイヤTの成型空間であるキャビティを形成する。
図1に示すように、サイド部T4を成型するサイド成型面18Aを持つサイドモールド18は、標識形成用のステンシルプレート20と、このステンシルプレート20が取り付けられる取付凹部22とを備える。ここで、サイドモールド18とは、サイドウォールモールド14とビードモールド16を包括する概念であり、サイド成型面18Aとは、サイドウォール成型面14Aとビード成型面16Aとを包括する概念である。
この例では、ステンシルプレート20及び取付凹部22は、サイドウォール成型面14Aに設けられているが、ビード成型面16Aに設けられてもよく、サイドウォール成型面14Aとビード成型面16Aの双方にそれぞれ設けられてもよい。
ステンシルプレート20は、図1,図6及び図7に示すようにサイド部T4の外面T41に凸状の標識T5を形成するための部材であり、図2に示すようにタイヤ周方向の長さLがタイヤ径方向の幅Wよりも大きい横長の金属板からなる。詳細には、ステンシルプレート20は、タイヤ周方向に沿って湾曲しながら延びる細長いストリップ状部材である。金属板の厚みt1(図3参照)は、特に限定されず、例えば0.2〜0.8mmでもよく、0.4〜0.7mmでもよい。
ステンシルプレート20は、図2及び図3に示すように、エンボス加工によりその表面20Aから陥没形成された標識形成用の凹状部24を備える。すなわち、ステンシルプレート20には、タイヤT側を向く(即ち、キャビティに面する)表面20Aに、当該表面20A側からのエンボス加工(浮き出し工法)により形成される凹状部24が設けられている。この凹状部24は、サイド部T4の外面T41(図6及び図7参照)に形成される標識T5を反転させた形状をなす。標識T5としては、タイヤの製造者や品種、サイズ、製造番号、製造年月日などを表す文字、記号又は図形などが挙げられる。図2の例では「HLD5011」との文字列を標識T5としており、凹状部24はこれを反転させた形状に形成されている。表面20Aからの凹状部24の深さD1は、特に限定されず、例えば0.3〜1.2mmでもよい。
凹状部24を形成したことにより、ステンシルプレート20の裏面20B側には、凹状部24に対応する凸状部26が形成される。すなわち、凸状部26は、ステンシルプレート20の裏面20B側から凹状部24をみたものであり、そのため、その突出高さは凹状部24の深さと実質同じである。
取付凹部22は、図3に示すようにサイド成型面18Aに凹設されており、内部にステンシルプレート20が取り付けられる。取付凹部22は、ステンシルプレート20が嵌合するように、ステンシルプレート20に対応した横長の凹溝である。取付凹部22の深さD2は、特に限定されず、例えば0.8〜1.8mmでもよく、1.0〜1.5mmでもよい。
ステンシルプレート20は、取付凹部22に嵌入ないし挿入され、図4に示すように、雄ねじ28により取付凹部22内に固定される。この例では、ステンシルプレート20は、その長さ方向LDの両端部において雄ねじ28により取付凹部22に対して固定される。
雄ねじ28は、図5に示すように、座面30Aがテーパ状(即ち、円錐台状)の頭部30と、外周面にねじ山が設けられた軸部32とからなる。この例では、頭部30の上面30Bが平らな平面状に形成された皿ねじ(即ち、平皿ねじ)が用いられるが、例えば、頭部の上面が丸みをもった丸皿ねじを用いてもよい。
図4,5に示すように、取付凹部22の底面22Aには、雄ねじ28が螺合する取付穴34が設けられている。取付穴34の内周面にはねじ山が設けられている。取付穴34の開口部(即ち、取付凹部22に対して開口する部分)にはテーパ状の座繰り部36が設けられている。すなわち、座繰り部36は、取付凹部22の底面22Aから下方に行くに従い漸次直径が小さくなる円錐台状の空間部であり、テーパ面状の座繰り面36Aを有する。
ステンシルプレート20には、雄ねじ28の頭部30を受け入れかつ座繰り部36に嵌まるテーパ状をなす膨出部38が設けられている。膨出部38は、上記凹状部24と同様、ステンシルプレート20の表面20A側からのエンボス加工(浮き出し工法)により表面20Aから陥没形成されており、裏面20Bからみて凸状に設けられている。詳細には、膨出部38は、表面20Aから離れるに従って漸次小径となるテーパ状(即ち、円錐台状)をなしている。そして、この膨出部38の頂部である先端(即ち、下端)38Aに、雄ねじ28の軸部32が貫通する円形の貫通穴40が設けられている。
貫通穴40は、図2に示すようにステンシルプレート20の長さ方向LDの両端部にそれぞれ設けられており、貫通穴40に対応させて取付凹部22の長さ方向における両端部に取付穴34がそれぞれ設けられている。
図5に示すように、ステンシルプレート20の裏面20Bからの膨出部38の突出高さD3は、凹状部24の裏面20B側への突出高さ(即ち、凸状部26の突出高さ)D4よりも大きく設定されている。好ましくは、膨出部38が座繰り部36に嵌合した状態で、凹状部24の裏面(即ち、凸状部26)が取付凹部22の底面22Bに当たらないように(例えば、僅かに浮いた状態となるように)、両者の高さD3,D4を設定することである。
また、膨出部38の内周面38Cの軸方向に対する傾斜角度は、雄ねじ28の座面30Aの軸方向に対する傾斜角度と一致しており、これにより、膨出部38内に雄ねじ28の頭部30が収容されたときに、雄ねじ28の座面30Aと膨出部38の内周面38Cとの隙間をなくして、この部分へのゴムの侵入を防ぐことができる。
膨出部38の大径寸法(最も直径の大きい上端での開口径)d1と小径寸法(最も直径が小さい下端での開口径)d2との比は、特に限定されず、例えばd1/d2×100が120〜300%でもよい。
図4,5に示すように、膨出部38には、そのテーパ状の外周面38Bに対して外側(即ち、径方向外方)に突出して座繰り部36の座繰り面36Aに当接する突起42が設けられている。突起42は、膨出部38のうち、座繰り部36内に入り込む部分に設けられており、雄ねじ28を締め付けたときに座繰り部36の座繰り面36Aに当接する位置に設けられている。
この例では、突起42は、膨出部38のテーパ状の外周面38Bの一部を外側に膨出させて設けられている。すなわち、突起42は、膨出部38の先端38Aでなく、先端38Aから軸方向(即ち、上下方向)に距離をおいた位置に設けられており、テーパ状をなす膨出部38の側壁の一部を外向きに凸状に張り出させるように塑性変形させることで形成されている。詳細には、突起42は、膨出部38の先端38Aから略一定の距離をおいた位置で、膨出部38の全周にわたって環状に設けられている。
突起42は、エンボス加工(浮き出し工法)により膨出部38を形成する際に同時に形成してもよく、あるいはまた、エンボス加工により膨出部38を形成した後に、別途プレス加工により形成してもよい。
膨出部38の外周面38Bに対する突起42の突出高さD5は、特に限定されず、例えば0.1〜1.2mmでもよく、0.3〜1.0mmでもよい。
ステンシルプレート20を取付凹部22に取り付ける際には、ステンシルプレート20を取付凹部22に嵌入ないし挿入し、取付穴34の座繰り部36に膨出部38を嵌め入れた状態で、雄ねじ28の軸部32を貫通穴40に貫通させて取付穴34と螺合させることにより、図4に示すように、雄ねじ28の頭部30が膨出部38の内側に収容された状態となり、頭部30と座繰り面36Aとの間で膨出部38が挟まれた状態となって、ステンシルプレート20は取付凹部22に固定される。
以上よりなる加硫金型10を用いて空気入りタイヤTを製造する際には、加硫金型10内にグリーンタイヤ(未加硫タイヤ)をセットして型閉めした後、内側に配置した不図示のブラダーを膨張させて、グリーンタイヤを金型内面に押し当て、加熱状態に保持する。これによりグリーンタイヤが加硫成型され、空気入りタイヤTが得られる。なお、グリーンの成型は、公知の方法を用いて行うことができる。
得られた空気入りタイヤTでは、図6に示すように、サイド部T4(図示する例ではサイドウォール部T2)の外面T41に標識T5が形成される。標識T5は、図7に示すように、サイド部T4の外面T41から突出した凸状をなしており、視認性に優れる。
本実施形態であると、取付凹部22の座繰り部36に嵌まるステンシルプレート20の膨出部38に外側に突出する突起42を設けて座繰り部36の座繰り面36Aに当接するようにしている。これにより、雄ねじ28による締め付け時に、突起42が座繰り面36Aに当接して当該座繰り面36Aに押し付けられるので、膨出部38が座繰り部36の中心に向かって下方に引き込まれることを抑制することができる。そのため、ステンシルプレート20が曲がった状態に取り付けられることを抑制することができ、それに起因する成型不良を防ぐことができる。
なお、雄ねじ28による締め付け後において、膨出部38は、少なくとも突起42が座繰り面36Aと当接していればよいが、締め付けにより変形させることで座繰り部36内に入り込んだ部分の全体が座繰り面36Aと当接してもよい。いずれにしても、膨出部38は、座繰り面36Aに対して、突起42により局部的に強く押し付けられるので、上記のように引き込まれることを抑制することができる。
本実施形態であると、また、突起42が膨出部の全周に設けられているため、膨出部38が引き込まれることを抑制する効果を高めることができる。
本実施形態では、標識T5を成型する凹状部24が取付凹部22の底面22Aに当接することに先んじ、膨出部38の突起42が座繰り面36Aと当接するように設けられていることが好ましい。これにより、ねじ止め時に、標識形成用の凹状部24が取付凹部22の底面22Bに当たって変形することを抑制することができる。
上記実施形態では、突起42を膨出部38の全周にわたって環状に形成したが、突起は膨出部の周方向に複数設けてもよい。例えば、図8に示す例では、膨出部38の周方向における複数箇所に点状の突起42Aを設けている。突起42Aは、膨出部38の先端38Aから軸方向に略一定の距離をおいた位置で、周方向に所定の間隔で複数設けられており、この例では半球状突起に形成されている。
なお、突起42Aの形状は半球状には限定されず、平面視で楕円形状、三角形や矩形などの多角形状など種々の形状を採用可能である。また、点状の突起には限定されず、例えば膨出部38の周方向に延びる筋状の突起(即ち、突条)を断続状に設けてもよい。
このような突起42Aは、上記実施形態の突起42と同様、エンボス加工により膨出部38を形成する際に同時に形成してもよく、あるいはまた、エンボス加工により膨出部38を形成した後に、例えばポンチで形成してもよい。
上記実施形態では、突起42を膨出部38の先端38Aから離して設けたが、突起は膨出部の先端に屈曲状に設けてもよい。
例えば、図9に示す例では、テーパ状をなす膨出部38の先端38Aを下方に向けて屈曲した形状としており、即ち、先端38Aは膨出部38の軸方向に平行な短筒状に形成されている。そのため、膨出部38の先端38Aには、テーパ状の外周面38Bに対して外側に突出した突起42Bが膨出部38の全周にわたって形成されている。突起42Bは、図9に断面形状を示すように、テーパ状の外周面38Bの延長線38B1よりも径方向外側にはみ出し、そのため外周面38Bに対して外側に突出しており、よって当該外周面38Bよりも先に座繰り面36Aに当接する。これにより、上記実施形態と同様、雄ねじ28による締め付け時に、突起42Bが座繰り面36Aに当接して当該座繰り面36Aに押し付けられるので、膨出部38が座繰り部36の中心に向かって下方に引き込まれることを抑制することができる。
また、図10に示すように、膨出部38の先端38Aを逆テーパ状に広がるように外側に屈曲させて突起42Cを設けてもよい。すなわち、この例では、テーパ状をなす膨出部38をその先端部において一旦絞って小径部38Dを形成してから開口端38AEに向けて広げており、従って、小径部38Dと開口端38AEが一致していない。このように先端38Aを逆テーパ状に広げて突起42Cを設けたことにより、雄ねじ28による締め付け時に、突起42Cを座繰り面36Aに対してより強く押し付けることができるので、膨出部38が座繰り部36の中心に向かって下方に引き込まれることをより効果的に抑制することができる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
10…タイヤ加硫金型、18A…サイド成型面、20…ステンシルプレート、22…取付凹部、28…雄ねじ、30…頭部、32…軸部、34…取付穴、36…座繰り部、36A…座繰り面、38…膨出部、38A…先端、38B…外周面、40…貫通穴、42,42A,42B,42C…突起、T…空気入りタイヤ、T4…サイド部、T5…標識

Claims (8)

  1. タイヤ加硫金型のサイド成型面に凹設された取付凹部に雄ねじを用いて取り付けられてタイヤのサイド部の外面に凸状の標識を形成するタイヤ用ステンシルプレートであって、
    前記雄ねじの頭部を受け入れかつ前記取付凹部に設けられた取付穴のテーパ状の座繰り部に嵌まるテーパ状をなす膨出部を備え、
    前記膨出部の先端に前記雄ねじの軸部が貫通する貫通穴が設けられ、
    前記膨出部にはそのテーパ状の外周面に対して外側に突出して前記座繰り部の座繰り面に当接する突起が設けられた
    ことを特徴とするタイヤ用ステンシルプレート。
  2. 前記突起が前記膨出部のテーパ状の外周面の一部を外側に膨出させて設けられた、請求項1に記載のタイヤ用ステンシルプレート。
  3. 前記突起が前記膨出部の先端に屈曲状に設けられた、請求項1に記載のタイヤ用ステンシルプレート。
  4. 前記突起が前記膨出部の先端を逆テーパ状に広がるように外側に屈曲させて設けられた、請求項3に記載のタイヤ用ステンシルプレート。
  5. 前記突起が前記膨出部の全周にわたって環状に設けられた、請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤ用ステンシルプレート。
  6. 前記突起が前記膨出部の周方向に複数設けられた、請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤ用ステンシルプレート。
  7. タイヤのサイド部の外面を成型するサイド成型面と、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のステンシルプレートと、
    前記サイド成型面に凹設されて内部に前記ステンシルプレートが取り付けられる取付凹部と、
    前記ステンシルプレートを前記取付凹部に固定する雄ねじと、
    前記取付凹部に設けられた前記雄ねじが螺合する取付穴と、
    前記取付穴の開口部に設けられたテーパ状の座繰り部と、
    を備えるタイヤ加硫金型。
  8. 請求項7に記載のタイヤ加硫金型を用いてグリーンタイヤを加硫成型することを含むタイヤの製造方法。
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