JP2019205550A - 液回収トレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】鍋からの取り出しを好適に行うことができる液回収トレイを提供する。【解決手段】炊飯調理器の内鍋に嵌装可能で、炊飯時に発生するオネバ52を回収する液回収トレイ1であって、オネバ52が通過可能な第1貫通孔4が設けられた底部8、及び、底部8の周縁から立設される側壁部2aを有し、オネバ52を貯留する液貯留部2が備えられ、炊飯調理器の内鍋からの取り出し時に液貯留部2が一方側下がりに傾動するように構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、炊飯調理器の鍋に嵌装可能で、炊飯時に発生するオネバを回収する液回収トレイに関する。
従来の技術が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の液回収トレイは、オネバが通過可能な貫通孔が設けられた底部、及び、底部の周縁から立設される側壁部を有し、オネバを貯留する液貯留部が備えられている。
従来の技術によれば、炊飯時に発生する粘性を有するオネバを液回収トレイで回収することで、ベタつきが少なく、サラッとした嚥下のし易い米飯を炊き上げることができる。このような嚥下のし易い米飯は、病人や高齢者等による喫食に好ましいものとなる。
特開2017−104402号公報
しかし、上記従来の技術だと、炊飯後に、炊飯調理器の鍋から液回収トレイを取り出す際に、液回収トレイの取り出し方によっては、液回収トレイからオネバが零れたり、取り出し時に液貯留部に回収したオネバが貫通孔を通じて鍋内に逆戻りしたりする可能性があった。
上記実情に鑑み、本発明は、鍋からの取り出しを好適に行うことができる液回収トレイを提供することを目的とする。
本発明の液回収トレイは、
炊飯調理器の鍋に嵌装可能で、炊飯時に発生するオネバを回収する液回収トレイであって、
オネバが通過可能な貫通孔が設けられた底部、及び、前記底部の周縁から立設される側壁部を有し、オネバを貯留する液貯留部と、
前記液貯留部に取り付けられ、把持部を有する取手と、が備えられ、
前記液貯留部が、前記把持部の持ち上げにより、一方側下がりに傾動するように構成されているものである。
本発明によると、炊飯後に、炊飯調理器の鍋から液回収トレイを取り出す際に、取手の把持部を持ち上げる動作に伴って、液貯留部が一方側下がりに傾動することで、液貯留部に回収されたオネバを液貯留部の一方側箇所に集めることができる。このため、取手の操作により液回収トレイを容易に取り出すことができると共に、液回収トレイの取り出し方が決まるため、オネバを零すことなく液回収トレイを鍋から安定して取り出すことができる。さらに、液回収トレイの取り出し方が安定することで、液回収部に回収したオネバが貫通孔を通じて鍋内に逆戻りし難くなり所望の米飯の品質を安定して得ることができる。
このように、本発明であれば、鍋からの取り出しを好適に行うことができる液回収トレイを構成できる。
上記構成において、
前記取手が、前記液貯留部の中心部に対して他方側に偏倚した箇所に回動可能に支持されていると好適である。
本構成によれば、取手を持ち上げることで、液貯留部の他方側に偏倚した箇所を支点として取手に対して液貯留部が相対的に回動して、液貯留部が一方側下がりに傾動し、液貯留部の一方側箇所にオネバを集めることができる。このため、簡素な構造で、液貯留部を傾動させる構造を実現できる。
上記構成において、
前記取手が、自立できない角度で回動規制されていると好適である。
例えば、取手が自立する構造であると、炊飯調理器の蓋を閉じた際に、蓋と鍋との間に取手が挟み込まれて破損に繋がる可能性があるが、本構成によれば、取手が自立しないことで、このような取手の挟み込みが生じることを防止できる。
上記構成において、
前記液貯留部における一方側箇所に、前記液貯留部の内側に向けて突出する庇部が設けられていると好適である。
本構成によれば、取手の操作により液貯留部を一方側下がりに傾動させる際に、オネバが勢いよく流下したとしても、庇部によってオネバの飛び跳ねを防ぐことができる。
上記構成において、
前記庇部が、収容姿勢の前記取手を支持するように構成されていると好適である。
本構成によれば、庇部を収容姿勢の取手の支持部材として兼用できるので、部品点数の増加を抑えることができる。
上記構成において、
前記貫通孔として、主として回収し過ぎたオネバを鍋側に戻す戻り孔が備えられ、
前記戻り孔の周囲を囲む縦壁体が備えられ、
前記縦壁体のうち他方側の縦壁部の方が、前記縦壁のうちの一方側の縦壁部よりも高くなっていると好適である。
本構成によれば、鍋からの取り出し時に液貯留部が一方側下がりに傾動した際に、液貯留部内で他方側から一方側に向けてオネバが流下するが、戻り孔の周囲の縦壁体のうち他方側の縦壁部が高くなっているので、液貯留部を傾動させた際に、戻り孔を通じてオネバが鍋側に戻ることを防止できる。
液回収トレイを設置した炊飯調理器であって、液回収トレイにオネバが溜まった状態を模式的に示す側面視の中央縦断面図である。 取手が使用姿勢の液回収トレイを示す前側から見た斜視図である。 取手が収容姿勢の液回収トレイを示す後側から見た斜視図である。 液回収トレイを示す上面図である。 液回収トレイの中央縦断面図である。 第2貫通孔(戻り孔)を示す図であり、(a)は前側から見た斜視図、(b)は後側から見た斜視図、(c)はオネバが貯留された状態の縦断面図である。 液回収トレイを示す縦断面図であり、(a)は液貯留部の底面が水平な状態、(b)は傾斜した状態を示す図である。 炊飯調理器のヒータと、液回収トレイにおける貫通孔と、の位置関係を模式的に示す前面視の中央縦断面図である。
以下、本発明の一例である実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、方向については、図1等に示すように、液回収トレイ1における庇部14が設けられている側を液回収トレイ1の「前」、その反対側を「後」とする。
図1〜図5等に示す、オネバ52を回収する液回収トレイ1は、電気炊飯器50(「炊飯調理器」の一例)の内鍋54(「鍋」の一例)に着脱自在に嵌装することが可能になっている。電気炊飯器50には、内蓋51を有する開閉可能な蓋部55、着脱可能な被炊飯物を収容する内鍋54、内鍋54を加熱するヒータ58等が備えられている。内鍋54はできるだけ均一に加熱するために、断面円形で形成されている。
図1〜図5等に示すように、液回収トレイ1は、炊飯時に発生するオネバ52を回収可能になっている。液回収トレイ1の液貯留部2は上面視で円形状の形状となっている。これは電気炊飯器50の内鍋54の開口が円形状の形状となっているからである。つまり、液貯留部2の形状は、内鍋54の開口の形状に合わせてある。
液回収トレイ1には、回収したオネバ52を貯留する液貯留部2と、液貯留部2を吊り上げるための取手20と、が備えられている。液貯留部2は、電気炊飯器50の内鍋54を塞ぐ大きさの比較的浅い容器である。
図1、図5等に示すように、液貯留部2には、オネバ52が通過可能な貫通孔3が設けられた底部8と、底部8の周縁から立設される側壁部2aと、を有している。側壁部2aの上縁には、フランジ10が形成されている。液回収トレイ1は、液貯留部2の上縁に拡径側へ形成されたフランジ10を内鍋54の縁部に引っ掛けることで、電気炊飯器50の内鍋54の開口に安定した状態で嵌装できる。
液貯留部2は、内鍋54の内面に密着させるのが好ましい。液貯留部2と内鍋54との間に隙間があると、その隙間からオネバ52が内鍋54内に戻り、十分な量のオネバ52を回収できない場合もあるからである。
図4、図5、図7等に示すように、液貯留部2を持ち運ぶための把持部24を有する取手20は、液貯留部2の上縁側箇所に可倒式に軸支されている。つまり、取手20は、液貯留部2に回動可能に取り付けられている。
図2〜図4等に示すように、取手20は、全体として円弧状の形状をしている。取手20のうち円弧状の取手20の頂点を含む領域が把持部24となっている。把持部24の領域は、利用者が片手で掴む若しくは摘むことのできる程度の範囲であればよい。
図2〜図4等に示すように、取手20は、収容姿勢Aと使用姿勢Bとの間で姿勢を自在に変更できるようになっている。取手20は、把持されていないときは、液貯留部2側へ倒れた収容姿勢Aとなる。この収容姿勢Aの取手20は、側壁部2aの上端よりも低い箇所に位置するように構成されている。これにより、電気炊飯器50の蓋部55を閉じる際に、蓋部55と取手20が干渉することを防止できる。
ここで、説明の便宜のために、図4に示すように、液貯留部2の前後を2等分する線を前後中心線18とし、液貯留部2の中心を通り前後中心線18に直角な線を左右中心線19とする。なお、前後中心線18は、取手20の取付位置を規定するために仮想的に規定するものであり、液貯留部2における幾何学的に正確な前後中心を通る必要はない。前後中心線18と左右中心線19とは、液貯留部2の中心部Cを通ることが望ましい。
図2〜図4等に示すように、取手20の回動軸22は、液貯留部2の側壁部2aに2箇所設けられている。つまり、回動軸22は、一対で設けられている。各回動軸22の中心を通る軸線22Lと前後中心線18は平行と考えるのが望ましい。取手20の回動軸22は、前後中心線18に対する他方側である後側に取り付けられる。説明を加えると、取手20は、液貯留部2の中心部Cに対して他方側に偏倚した箇所に回動可能に支持されている。
図5、図7等に示すように、取手20における回動軸22の近傍は、液回収トレイ1の後方側へ凸となるように屈曲部28が形成されている。取手20の回動軸22の近傍に屈曲部28が形成されているので、回動中心をフランジ10よりも下方の安定した部分に設けることが可能になり、かつ、図1に示すように、液貯留部2の上縁に把持部24を沿わせた状態で取手20を電気炊飯器50内にコンパクトに収容可能になる。
図5、図7等に示すように、取手20の回動軸22の近傍に形成されている液貯留部2の凹構造は、取手20の回動を規制するための回動規制部12である。回動規制部12は、液貯留部2と一体的に形成されている。回動規制部12は、液貯留部2の内側へ突出するように形成されている。回動規制部12には、取手20の屈曲部28が当接する。使用姿勢Bの取手20は、液回収トレイ1の底面に対してなす角度が最大となる状態である。
図4に示すように、前後中心線18から離して取手20を取り付けてあるので、取手20を上方に引き上げると、図7(b)に示すように、液貯留部2のうち回動軸22の位置する後端部2bが、先に電気炊飯器50の内鍋54から持ち上がることになる。その結果、液貯留部2に貯留されたオネバ52は、前後中心線18から偏倚した一方側のポケット空間16に集まる。
つまり、図7(b)に示すように、液回収トレイ1は、電気炊飯器50の内鍋54からの取り出し時に、液貯留部2が一方側である前側下がりに傾動するように構成されている。説明を加えると、液回収トレイ1は、電気炊飯器50の内鍋54からの取り出す時に、自重で前側下がりに傾斜し、回収したオネバ52が液回収トレイ1の一方側の箇所に集められる。
〔貫通孔について〕
図4等に示すように、液貯留部2の底部8には、貫通孔3として、第1貫通孔4、及び、第2貫通孔6が設けられている。第1貫通孔4と第2貫通孔6は、それぞれ、左右中心線19を挟んで一対ずつ設けられている。第1貫通孔4と第2貫通孔6は、それぞれ、前後中心線18に沿って配置されている。第1貫通孔4と第2貫通孔6は、底部8において、できるだけ対称になるように配置させておくと、オネバ52を偏り少なく回収可能となる。
第1貫通孔4は、主として、オネバ52が内鍋54から内蓋51に向かって吹き上がる孔である。つまり、第1貫通孔4をオネバ52の「上がり孔」と称してもよい。第1貫通孔4の開口面積は、第2貫通孔6の開口面積よりも大きくなっている。第1貫通孔4は、第1縦壁体4aにより周囲を囲まれている。第1貫通孔4は、第2貫通孔6よりも液回収トレイ1の中心部C(左右中心線19)に近い箇所に設けられている。第1縦壁体4aは、第2縦壁体6aよりも高くなっている。これは、第1貫通孔4のオネバ52を通過させる役割を大きくするためである。液体となったオネバ52が第1貫通孔4から内鍋54に戻り難いように、第1縦壁体4aは高く設定されている。
第2貫通孔6は、主として、回収し過ぎた余剰のオネバ52を内鍋54側に戻す孔である。つまり、第2貫通孔6をオネバ52の「戻り孔」と称してもよい。第2貫通孔6の開口面積は、第1貫通孔4の開口面積よりも小さくなっている。第2貫通孔6は、第2縦壁体6aにより周囲を囲まれている。第2縦壁体6aは、第1縦壁体4aよりも低くなっている。液貯留部2に溜まった回収し過ぎたオネバ52を第2貫通孔6を通じて内鍋54に戻す役割を大きくするためである。第2貫通孔6は、第1貫通孔4よりも液回収トレイ1の中心部C(左右中心線19)よりも遠い箇所に設けられている。
図4、図5等に示すように、第2貫通孔6は、ポケット空間16にオネバ52が集まった時に、そのオネバ52に浸かってしまわない程度にポケット空間16からある程度離してある。これにより、取手20で液回収トレイ1を持ち上げた際に、第2貫通孔6からオネバ52が内鍋54に戻ることを防止できる。
図6等に示すように、第2貫通孔6の周囲を囲む第2縦壁体6aのうち、他方側である後側の後縦壁部6abは、一方側である前側の前縦壁部6aaよりも高くなっている。
図2、図7(b)等から理解されるように、後縦壁部6abを高くしていることにより、液貯留部2が傾斜した際のオネバ52の流れ(オネバ52は後方から前方に流れる。)に対して上流側がガードされるので、不用意にオネバ52が余分に内鍋54へ戻されるのを防止できる。
図6(c)等に示すように、前縦壁部6aaの高さは、液貯留部2にオネバ52を貯留可能な高さを規定するものになっている。液貯留部2に貯留された回収し過ぎたオネバ52は、前縦壁部6aaを乗り超えて第2貫通孔6から徐々に内鍋54側へ戻されるようになっている。
また、図6(a)に示すように、前縦壁部6aaは、一定の幅6aawを持つように形成されている。このため、前縦壁部6aaの内面を広く伝うように緩やかにオネバ52を内鍋54に戻すことができる。これにより、第2貫通孔6を通じて液回収トレイ1の底部8の下面8bに渡ってオネバ52が滑らかに伝うことができるので、内鍋54の広い範囲に均等にオネバ52を戻すことが可能となる。
〔庇部について〕
図2〜図5等に示すように、液貯留部2における一方側箇所である前側箇所の上縁には、液貯留部2の内側に向けて突出する庇部14が設けられている。庇部14は、取手20の収容時に把持部24が当接する位置に設けられている。つまり、庇部14は、収容姿勢Aの取手20を支持するように構成されている。庇部14は、貯留されるオネバ52から把持部24を隔てるように形成されている。したがって、把持部24は、オネバ52に直接触れず、またオネバ52から立ち上る蒸気に把持部24が直接晒され難くなっている。このため、把持部24は、把持する際に、熱くなり難く、利用者が取り扱いをし易くなっている。
図3、図5等に示すように、取手20の把持部24の近傍に形成されている2箇所の凸片26は、取手20の収容姿勢Aでは、把持部24と庇部14の上面との間に空間を形成するためのスペーサーとして機能する。
図5等に示すように、庇部14と取手20の把持部24との間には、少なくとも凸片26の突出分だけ空間が形成されている。これに加えて、庇部14は、液貯留部2の内側に向かって下方に傾斜するように形成されている。
図1、図3、図5、図7等に示すように、庇部14の下方には、貯留されたオネバ52を集めることが可能なポケット空間16が形成されている。ポケット空間16は、液回収トレイ1を一方側下がりに傾動させて電気炊飯器50から取り出す際に、オネバ52が集まる部分である。したがって、ポケット空間16は、庇部14と液貯留部2の前側の側壁部2a及び底部8によって三方が囲まれていることが望ましい。これにより、図7(b)から理解されるように、不用意に持ち上げられて傾斜下方へ移動するオネバ52の流れに勢いが付いた場合であっても、庇部14と液貯留部2の前側の側壁部2a及び底部8とによりポケット空間16内でオネバ52の勢いが抑えられ、オネバ52が飛び出して零れてしまうことを防止できる。
このように構成されているので、図1等から理解されるように、電気炊飯器50の内蓋51から落ちてきたオネバ52は、取手20の把持部24と庇部14の間に溜まることなく、庇部14よりも下方の液貯留部2へ流れ落ちる。よって、把持部24を掴む際、利用者が熱せられたオネバ52に触れてしまうことを防止できる。
〔取手の回動規制について〕
図5、図7に示すように、取手20の回動が規制される規制角度θ1は、取手20と液貯留部2のなす角度である。取手20を引き上げると、屈曲部28が回動規制部12に当接することで、取手20と液貯留部2とのなす角度は、規制角度θ1以上にはならない。
例えば、規制角度θ1を90度にすると、取手20が自立する(使用姿勢Bに維持される)ため、例えば、取手20の使用姿勢Bで電気炊飯器50の蓋部55を閉め、取手20が挟み込まれて破損する不都合等を生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、この規制角度θ1は、90度より小さい角度に設定してある。規制角度θ1は、好ましくは60度〜80度、より好ましくは65度〜75度に設定するとよい。
このように規制角度θ1を設定することで、取手20を使用姿勢Bにしてから手を離すと、取手20が自重で自然に収容姿勢Aとなる。つまり、取手20が自立しないようになる。このため、利用者が取手20から手を離せば、取手20は自然に倒れて収容姿勢Aに戻る。これにより、例えば、取手20の使用姿勢Bで電気炊飯器50の蓋部55を閉め、取手20が挟み込みにより破損する不都合を防止できる。
さらに、このように規制角度θ1を設定することで、図7(b)に示すように、取手20を持ち上げた際に、液貯留部2の底面が水平面となす傾斜角度θ2が緩やかな角度になる。これにより、例えば、取手20を持ち上げて、液回収トレイ1を電気炊飯器50から取り出す際に、液貯留部2の後端部2bが内鍋54に引っ掛かり難くなり、スムーズに液回収トレイ1を取り出すことができる。
〔液回収トレイの取り出し時の動作について〕
図7(a)には、液回収トレイ1が内鍋54に嵌装されている状態等において、液貯留部2の底部8が水平になっており、かつ、手で操作する等して取手20が回動限界の規制角度θ1まで持ち上げられている状態を示してある。つまり、図7(a)に示すのは、炊飯後、電気炊飯器50の蓋部55を開け、利用者が取手20の把持部24を摘んで引き上げた状態である。取手20について回動規制がされているので、取手20と液貯留部2は、規制角度θ1以上の角度にはならない。
この状態で、取手20をさらに引き上げると、図7(b)に示すように、回動軸22を起点にして液貯留部2の後端部2bが持ち上がり、液貯留部2は一方側である前側下がりに傾動する。したがって、液貯留部2に回収されたオネバ52は、中心部Cに対する一方側である前側に向けて流れる。結果、オネバ52は、液貯留部2の一方側である前側に設けられたポケット空間16に集められる。この際、後縦壁部6abの作用により第2貫通孔6を通じてオネバ52が内鍋54側に戻り過ぎることが防止される。
取手20は、使用姿勢Bで回動規制されているので、取手20と液貯留部2はこの角度の位置関係を保持したまま(図7(b)に示すような状態のまま)、取手20を持って持ち運ぶことができる。これにより、液回収トレイ1を、液貯留部2からオネバ52を零さずに、所望の場所に移動させることができる。
〔液回収トレイとヒータとの関係について〕
炊飯時の使用状態について説明する。
図8に示すように、ヒータ58には、内鍋54の底面を加熱する底面ワークコイル58a、内鍋54の下側外周面を加熱する側面ワークコイル58bと、が備えられている。
図8には、特に、内向き対流型のヒータ58を備えた電気炊飯器50に、液回収トレイ1を組合せた構成を示している。ここで、内向き対流型とは、内鍋54の外側で上昇し、中央側で沈み込むような対流Fを生じさせるようにヒータ58を配置したものである。
図8に示す内向き対流型の電気炊飯器50では、内鍋54の鍋中心線Xから所定距離Dだけ離間する箇所に底面ワークコイル58aの内側端58aaが、位置するようになっている。説明を加えると、底面ワークコイル58aの内側端58aaは、内鍋54の鍋中心線X付近に設けられている凸部54aよりも外側に離間した箇所に設定されている。さらに、底面ワークコイル58aは、第1貫通孔4の中心Eよりも外側に配置されている。これにより、ヒータ58で加熱を行う際に、内鍋54内において、外側で上昇して中心側で下降するような被炊飯物の対流Fが生じる。
例えば、内鍋54内において、中心側で上昇して外側で下降するような被炊飯物の対流が生じる構造(外向き対流型のヒータ)であると、被炊飯物から発生するオネバ52の泡が、液貯留部2のうち貫通孔の形成されていない中心部C側に集まり過ぎるため、第1貫通孔4を通じたオネバ52の回収効率が悪くなるおそれがある。
しかし、本実施形態のように、ヒータ58で加熱を行う際に、内鍋54内において、外側で上昇して中心側で下降するような被炊飯物の対流Fが生じる構造にすることにより、被炊飯物から発生するオネバ52の泡が、液貯留部2の下方において好適に分散されるので、第1貫通孔4を通じてオネバ52を好適に回収できるようになる。
以下、本実施形態に変更を施した他の実施形態について説明する。各実施形態は、矛盾が生じない限り、適宜組み合わせることが可能である。なお、本発明の範囲は、各実施形態に示した内容に限定されるものではない。
(1)上記実施形態では、液貯留部2の上縁に、取手20の把持部24を載置可能な庇部14が一体的に設けられている構成を例示しているが、これに限られない。例えば、庇部14は、液貯留部2に対して着脱可能な別部材として設けられていてもよい。また、このような庇部14が設けられていなくてもよい。その場合、取手20の回動角度を規制する構造を別途設け、液貯留部2と取手20の角度を制限するようにすればよい。
(2)上記実施形態では、取手20の回動軸22が液貯留部2の側壁部2aに2箇所設けられているものを例示しているが、これに限られない。例えば、左右中心線19と液貯留部2の交点付近(液貯留部2の後端部2b付近)に回動軸22を設け、棒状の把手(図示せず)を備えるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、取手20の回動規制部12が液貯留部2と一体的に形成されているものを例示しているが、これに限られない。例えば、回動規制部12を液貯留部2と別部材で構成してもよい。
(4)上記実施形態では、取手20が自重で収容姿勢Aになることで取手20が自立しないものを例示してるが、これに限られない。例えば、取手20を収容姿勢Aに付勢する板バネやコイルばね等の付勢部材を設け、付勢部材の付勢力を利用して取手20の自立を防止するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、可倒式の取手20が設けられている構成を例として挙げたが、これに限られない。しかし、電気炊飯器50の蓋部55と干渉しない構成であれば、上下に出没する構成の取手20としてもよい。この場合、吊上げ状態における把持部24の位置を、前後中心線18(中心部C)に対する他方側に配置しておけば、同様に、液回収トレイ1を取り出す際に、液貯留部2を一方側下がりに傾斜させることが可能である。
(6)上記実施形態では、取手20の屈曲部28の凸となった部分が、液貯留部2の内側の壁体である回動規制部12に当接して、取手20の必要以上の回動を規制する構造を例示しているが、これに限られない。しかし、取手20が自立せず、且つ、使用姿勢Bで把持部24が上端に位置するものであれば、屈曲部28が設けられていない取手20であってもよい。
(7)上記実施形態では、取手20が、液貯留部2の中心から他方側に偏倚した箇所に回動可能に支持されているものを例示したが、これに限られない。例えば、取手20が液貯留部2の中心に回動可能に支持されていてもよい。この場合、取手20の持ち上げにより、液貯留部2が一方側下がりに傾動するように、液貯留部2の重心を一方側寄りに偏倚させた構造や、回収したオネバ52が一方側に多く集まるように液貯留部2の底面を傾斜させた構造であってもよい。
(8)上記実施形態では、取手20が液貯留部2に着脱不能に枢支されているものを例示しているが、これに限られない。例えば、取手20が液貯留部2に着脱可能に枢支されていてもよい。
(9)上記実施形態では、取手20が円弧状の形状をしているものを例示しているが、これに限られない。例えば、取手20の形状を、三角形状や矩形状等の他の形状にしてもよい。
(10)上記実施形態では、取手20に凸片26が形成されているものを例示しているが、これに限られない。例えば、凸片26が設けられていない取手20であってもよい。
(11)上記実施形態では、第1貫通孔4が中央側に形成され、ヒータ58が外周側に偏倚して設けられているものを例示しているが、これに限られない。例えば、第1貫通孔4の直下を外れるように中央側に底面ワークコイル58aを偏らせて配置するようにしてもよい。
(12)上記実施形態では、左右中心線19に対して対称に一対ずつの第1貫通孔4及び第2貫通孔6を設けた例を示したが、これに限られない。第1貫通孔4及び第2貫通孔6の数及び設置場所については、適切な範囲で任意に設定してよい。
(13)上記実施形態では、液回収トレイ1に、第1貫通孔4と第2貫通孔6のみが設けられているが、これに限られない。例えば、第1貫通孔4と第2貫通孔6に加えて、第1貫通孔4と第2貫通孔6とは開口面積の異なる他の貫通孔が設けられていてもよい。
(14)上記実施形態では、液回収トレイ1の前側と電気炊飯器50の前側が一致するように、液回収トレイ1を設置しているものを例示しているが、これに限られない。液回収トレイ1は、電気炊飯器50に対して任意の向きに設置してよい。
(15)上記実施形態では、一方側を「前側」とし、他方側を「後側」としたものを例示したが、これに限られない。例えば、一方側が「後側」であり、他方側が「前側」であってもよい。
(16)上記実施形態では、内向き対流型のヒータ58を備えた電気炊飯器50を例示しているが、これに限られない。例えば、外向き対流型の他のヒータを備えた電気炊飯器であってもよい。
本発明の液回収トレイは、上記電気炊飯器の他、ガス炊飯器、炊飯鍋等の他の炊飯調理器の鍋に嵌装した場合にも好適に利用できる。
1 :液回収トレイ
2 :液貯留部
2a :側壁部
3 :貫通孔
6 :第2貫通孔(戻り孔)
6a :第2縦壁体(縦壁体)
6aa :前縦壁部(一方側の縦壁部)
6ab :後縦壁部(他方側の縦壁部)
8 :底部
14 :庇部
20 :取手
24 :把持部
50 :電気炊飯器(炊飯調理器)
54 :内鍋(鍋)
A :収容姿勢
C :中心部

Claims (6)

  1. 炊飯調理器の鍋に嵌装可能で、炊飯時に発生するオネバを回収する液回収トレイであって、
    オネバが通過可能な貫通孔が設けられた底部、及び、前記底部の周縁から立設される側壁部を有し、オネバを貯留する液貯留部と、
    前記液貯留部に取り付けられ、把持部を有する取手と、が備えられ、
    前記液貯留部が、前記把持部の持ち上げにより、一方側下がりに傾動するように構成されている液回収トレイ。
  2. 前記取手が、前記液貯留部の中心部に対して他方側に偏倚した箇所に回動可能に支持されている請求項1に記載の液回収トレイ。
  3. 前記取手が、自立できない角度で回動規制されている請求項1または2に記載の液回収トレイ。
  4. 前記液貯留部における一方側箇所に、前記液貯留部の内側に向けて突出する庇部が設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の液回収トレイ。
  5. 前記庇部が、収容姿勢の前記取手を支持するように構成されている請求項4に記載の液回収トレイ。
  6. 前記貫通孔として、主として回収し過ぎたオネバを鍋側に戻す戻り孔が備えられ、
    前記戻り孔の周囲を囲む縦壁体が備えられ、
    前記縦壁体のうち他方側の縦壁部の方が、前記縦壁のうちの一方側の縦壁部よりも高くなっている請求項1〜5の何れか一項に記載の液回収トレイ。
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