JP2019205349A - 配線部材の配設構造 - Google Patents

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西村 哲也
Tetsuya Nishimura
哲也 西村
茂樹 池田
Shigeki Ikeda
茂樹 池田
大輔 江端
Daisuke Ebata
大輔 江端
龍太 ▲高▼倉
龍太 ▲高▼倉
Ryuta Takakura
悠 中野
Yu Nakano
悠 中野
健太 荒井
Kenta Arai
健太 荒井
芳正 水野
Yoshimasa Mizuno
芳正 水野
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Abstract

【課題】偏平な配線部材を、取付対象部分の凹凸表面に配設する際に、当該凹凸表面になるべく近づけて配設できるようにすることを目的とする。【解決手段】配線部材20は、偏平配線部材30と、形状維持部材40とを備える。偏平配線部材30は、複数の線状伝送部材(例えば、絶縁電線32)と、複数の線状伝送部材を偏平状態に保つベース部材(例えば、シート材38)とを含む。形状維持部材40は、偏平配線部材30の少なくとも一部に設けられて、偏平配線部材30の少なくとも一部を凹凸形状に保つ。【選択図】図1

Description

この発明は、車両に搭載される部品同士を接続する配線部材に関する。
特許文献1は、可撓性を有するシート状の絶縁体と該絶縁体内に形成された扁平な導体と有し、第1の端部及びその反対側の第2の端部各々が2つの車載電子ユニット各々に接続されるフレキシブルフラットケーブルを開示している。フラットケーブルは、並列配置された複数の導体を両側から挟み込む2枚の薄い絶縁フィルムなどからなる構成とされている。
特開2014−11910号公報
しかしながら、上記フラットケーブルを、取付対象部分の凹凸表面に沿って配設しようとすると、段差がある部分で、フラットケーブルが表面から大きく離れてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、偏平な配線部材を、取付対象部分の凹凸表面に配設する際に、当該凹凸表面になるべく近づけて配設できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る配線部材は、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材を偏平状態に保つベース部材とを含む偏平配線部材と、前記偏平配線部材の少なくとも一部に設けられて、前記偏平配線部材の少なくとも一部を凹凸形状に保つ形状維持部材とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る配線部材であって、前記ベース部材に固定孔が形成され、前記形状維持部材に前記固定孔に挿入可能な固定突部が形成され、前記固定突部が前記固定孔に挿入された状態で、前記偏平配線部材が前記形状維持部材に対して位置決めされるものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る配線部材であって、前記偏平配線部材は、前記ベース部材としてシート材を備えており、前記複数の線状伝送部材は、前記シート材の一方主面に配設されているものである。
第4の態様は、第3の態様に係る配線部材であって、前記複数の線状伝送部材に対して、前記シート材が設けられる側と同じ側に、前記形状維持部材が設けられているものである。
第5の態様は、第3又は第4の態様に係る配線部材であって、前記形状維持部材は、前記シート材の外面側に設けられているものである。
第6の態様は、第3又は第4の態様に係る配線部材であって、前記シート材は、前記複数の線状伝送部材の延在方向の一部を偏平状態に保持する第1シート材と、前記第1シート材から離れた位置で、前記複数の線状伝送部材の延在方向の他の一部を偏平状態に保持する第2シート材とを含み、前記形状維持部材は、前記第1シート材と前記第2シート材との間に設けられているものである。
第1の態様によると、偏平配線部材に対して形状維持部材によって取付対象部分の凹凸表面形状に応じた凹凸形状を維持することができる。このため、配線部材を、取付対象部分の凹凸表面に配設する際に、当該凹凸表面になるべく近づけて配設できる。
第2の態様によると、偏平配線部材を形状維持部材に対して容易に位置決めすることができる。
第3の態様によると、シート材によって偏平状態に保たれた複数の線状伝送部材を、取付対象部分の凹凸表面になるべく近づけて配設できる。
第4の態様によると、前記複数の線状伝送部材に対して、前記シート材が設けられる側と同じ側を、前記形状維持部材によって保護することができる。
第5の態様によると、シート材によって偏平に保たれた複数の線状伝送部材を、シート材の外面側から形状維持部材によって所定の凹凸形状に保つことができる。
第6の態様によると、第1シート材と第2シート材との間でシート材を削減することができる。第1シート材と第2シート材との間では、形状維持部材によって複数の線状伝送部材を保護することができる。
第1実施形態に係る配線部材を示す概略斜視図である。 同上の配線部材を示す概略分解斜視図である。 絶縁電線を縫糸によってシート材に縫い付けられた状態を示す説明図である。 配線部材を凹凸表面に沿って配設した状態を示す説明図である。 配線部材を取付対象部分に沿って配設した状態を示す概略斜視図である。 比較例に係る配線部材を取付対象部分に沿って配設した状態を示す概略斜視図である。 第2実施形態に係る配線部材を示す概略斜視図である。 同上の配線部材を示す概略分解斜視図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る配線部材について説明する。図1は配線部材20を示す概略斜視図であり、図2は同配線部材20を示す概略分解斜視図である。
配線部材20は、車両に搭載される部品をつなぐ部材である。配線部材20は、偏平配線部材30と、形状維持部材40とを備える。
偏平配線部材30は、複数(ここでは3本を図示)の線状伝送部材32と、ベース部材38とを備える。
線状伝送部材32は、電気又は光等を伝送する線状の部材である。ここでは、線状伝送部材32は、芯線と芯線を覆う絶縁被覆とを含む絶縁電線32である例で説明する。芯線は、1本又は複数本の素線で構成される。素線は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導体で形成される。絶縁被覆は、PVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)等の樹脂材料が芯線の周囲に押出成形されることで形成される。
ベース部材38は、複数の絶縁電線32を、偏平状態に保つ部材である。
ここでは、ベース部材38が、シート材38である例で説明する。シート材38を構成する材料は特に限定されるものではないが、シート材38は、好ましくはPVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)などの樹脂を含む材料によって形成される。シート材38は、内部が一様に埋ったシート材であってもよいし、不織シート等であってもよい。シート材38は、金属などの材料を含むこともあり得る。シート材38は、好ましくは、厚み方向において容易に曲る柔軟性を有する。シート材38は、単層であってもよいし、複数層積層されていてもよい。複数層積層されている場合、例えば、樹脂層と樹脂層とが積層されていることが考えられる。また例えば、樹脂層と金属層とが積層されていることが考えられる。
図1及び図2に示す例では、シート材38は長尺状に形成されているが、シート材38の形状はこれに限られない。シート材38は、絶縁電線32の配設経路等に応じて曲る形状に形成されていてもよい。
シート材38の一方主面に複数の絶縁電線32が配設されている。
複数の絶縁電線32を、シート材38の主面上で保持する構成は特に限定されるものではない。
例えば、絶縁電線32とシート材38とを接合する構成として、溶着する構成を採用することができる。つまり、絶縁電線32とシート材38とのうち少なくとも一方が樹脂材料を有し、この樹脂材料が溶けて相手側に接合される。ここでは絶縁被覆と、樹脂製のシート材とが共に溶けて相互に接合されている。この場合、絶縁被覆と、樹脂製のシート材とは同じ樹脂材料を含むことが好ましい。
具体的には、例えば、図3に示すように、絶縁電線32とシート材38とを超音波接合用のチップ50とアンビル52との間に挟み込んで、絶縁電線32をシート材38に超音波溶着してもよい。この場合、絶縁電線32とシート材38とは、それらの少なくとも一方が溶けた接合部39を介して接合される。
絶縁電線32とシート材38とは、上記超音波溶着の他、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着方法によって溶着することができる。
電線とシート材とが、熱又は溶剤等によって少なくとも一方の樹脂が溶かされて接合されていてもよい。係る接合構成としては、溶着、融着、溶接等の公知の接合構成等を用いることができる。
絶縁電線32とシート材38とは、接着剤、両面テープ等によって接合されていてもよい。
また、図4に示すように、絶縁電線32が縫糸39Bによってシート材38に縫い付けられて接合されていてもよい。
複数の絶縁電線32は、シート材38によって並列状に保持されている。複数の絶縁電線32が並列状に保持されていることは必須ではなく、複数の絶縁電線が途中で曲っていたり、分岐したりしていてもよい。
シート材38には、固定孔38hが形成されている。固定孔38hは、シート材38の厚み方向に貫通しており、後述する固定突部43p、44pが当該固定孔38hに挿入される。
ここでは、偏平配線部材30の延在方向中間部に形状維持部材40が取付けられる。偏平配線部材30のうち当該形状維持部材40が取付けられる部分の両端部のそれぞれに、一対の固定孔38hが形成されている。一対の固定孔38hは、シート材38のうち複数の絶縁電線32が並ぶ部分の両外側に形成されている。
形状維持部材40は、偏平配線部材30の少なくとも一部に設けられて、偏平配線部材30の少なくとも一部を凹凸形状に保つ部材である。
形状維持部材40は、樹脂又は金属等、一定形状を保てる程度の剛性を有する部材である。形状維持部材40は、本配線部材20が取付けられる取付対象部分10の凹凸表面形状に対応した形状に形成されている。形状維持部材40を樹脂製とする場合、発泡樹脂としてもよいし、非発泡樹脂としてもよい。
ここでは、一例として、取付対象部分10が、直方体状部分12の一側面に当該直方体状部分12の高さよりも低い直方体状部分14が連なる形状であるとする。この場合、直方体状部分12の上面からその一側面を経由して直方体状部分14の上面に亘る部分に、直方体状部分12の上面と一側面とで構成される稜部分が凸となり、直方体状部分12の一側面と直方体状部分14の上面とで構成される谷部分が凹となる、凹凸表面11が形成される。凹凸表面11は、段付形状、より具体的には、直方体状部分12の上面と、直方体状部分14の上面とが段差をなして連なる段付形状であるともいえる。そして、配線部材20が当該凹凸表面11に沿って、すなわち、直方体状部分12の上面から直方体状部分12の一側面の上部を経て直方体状部分14の上面に沿って配設されるとする。
形状維持部材40は、上記凹凸表面11の形状に対応した形状に形成される。より具体的には、形状維持部材40は、中間部42と、一方の端部43と、他方の端部44とを備える。
中間部42は、板状、ここでは、長方形板状に形成されている。中間部42の幅寸法は、上記偏平配線部材30の幅と同じかこれよりも大きく設定されている。中間部42の長さ寸法は、直方体状部分12の上面と直方体状部分14の上面との段差の大きさに合わせた大きさに設定されている。
一方の端部43及び他方の端部44は、板状、ここでは、長方形板状に形成されている。端部43、44の幅寸法は、上記偏平配線部材30の幅と同じかこれよりも大きく設定されている。端部43、44の長さ寸法は、偏平配線部材30の少なくとも一部を広げて配設することが可能な程度の大きさに設定されている。
一方の端部43は、中間部42の一方側縁部(上側縁部)から当該中間部42に対して交差する方向(ここでは、直方体状部分12の上面と側面とがなす角に応じた交差方向、ここでは、直交する方向)に延出している。他方の端部44は、中間部42の他方側縁部(下側縁部)から当該中間部42に対して交差する方向(直方体状部分12の側面と直方体状部分14の上面とがなす角に応じた交差方向、ここでは、直交する方向)に延出している。一方の端部43及び他方の端部44は、中間部42に対して互いに逆方向に延出している。
このため、形状維持部材40は、直方体状部分12の上面とその一側面と直方体状部分14の上面とで構成される凹凸表面11に応じた凹凸形状を呈しており、この形状維持部材40を、当該凹凸表面11になるべく近づけた状態で配設することができる。
また、端部43、44のそれぞれの主面(上面)には、上記固定孔38hに挿入可能な一対の固定突部43p、44pが突設されている。一対の固定突部43pは、端部43の主面(上面)の両側部に突設され、一対の固定突部44pは、端部44の主面(上面)の両側部に突設されている。
上記形状維持部材40は、次のようにして、偏平配線部材30に取付けられて、当該偏平配線部材30の少なくとも一部を凹凸形状に保つ。
すなわち、一方の端部43の一対の固定突部43pを、偏平配線部材30のシート材38に形成された一対の固定孔38hに挿入する(図2参照)。また、他方の端部44の一対の固定突部44pを、偏平配線部材30に形成された他の一対の固定孔38hに挿入する(図2参照)。これにより、偏平配線部材30が形状維持部材40に対して位置決めされる。また、偏平配線部材30のうち2組の一対の固定突部44pの間の部分を、端部43、44及び中間部42の主面に沿って配設する。これにより、偏平配線部材30の延在方向中間部が、形状維持部材40の形状に応じた凹凸形状に維持される。
上記固定突部43p、44pを、固定孔38hに挿入した状態で、固定孔38hからの抜け止を図るようにしてもよい。そのための構成としては、例えば、固定突部43p、44pの先端部を熱等で溶かして圧潰した構成を採用することができる。また、固定突部43p、44pの先端部に抜け止のための突起を設けたり、抜け止のための抜止め片(Eリングと呼ばれるもの等)を取付けたりしてもよい。
形状維持部材40を偏平配線部材30に取付けるための構成は、上記例に限られない。形状維持部材40上に偏平配線部材30を沿わせて配設した状態で、形状維持部材40及び偏平配線部材30に、粘着テープ、結束バンド等の結束部材を巻付けて、形状維持部材40を偏平配線部材30に取付けてもよい。形状維持部材40と偏平配線部材30とを、溶着(超音波溶着、熱溶着等)、融着、接着剤、両面テープ等で接合してもよい。
この配線部材20を取付対象部分10に沿って配設する際には、図5に示すように、偏平配線部材30のうち形状維持部材40によって所定の凹凸形状に形成された部分を、取付対象部分10の凹凸表面11に沿って配設する。具体的には、一方の端部43を直方体状部分12の上面に沿わせ、他方の端部44を直方体状部分14の上面に沿わせ、中間部42を直方体状部分12の一側面に沿わせるようにする。また、偏平配線部材30のうち一方の端部43から延出する部分を直方体状部分12の上面に沿って配設し、偏平配線部材30のうち他方の端部44から延出する部分を直方体状部分14の上面に沿って配設する。
配線部材20は、必要に応じた適宜位置において、クランプ部品等の車両固定部品によって、取付対象部分10に固定される。この際、形状維持部材40をクランプ部品等の車両固定部品によって取付対象部分10に固定してもよい。形状維持部材40に車両固定用の部分が一体形成されていてもよい。もっとも、配線部材20のうち形状維持部材40の前後が車両固定部品によって取付対象部分10に固定されている場合等には、形状維持部材40自体を取付対象部分10に固定する必要は無い。
図6は比較例として、形状維持部材40が省略された偏平配線部材30を、取付対象部分10に配設した状態を示す図である。この場合、偏平配線部材30を、直方体状部分12の一側面と直方体状部分14の上面との間の凹みの奥側に配設することは困難であり、偏平配線部材30が直方体状部分12の上面から直方体状部分14の上面に亘って斜め姿勢で配設されることが想定される。すると、直方体状部分12の上方空間のうち直方体状部分14に近い部分が偏平配線部材30によって占拠されてしまう。すると、この空間部分に他の部品等を配設することができず、デッドスペースとなってしまうことがわかる。
これに対し、上記のように形状維持部材40によって偏平配線部材30に、凹凸表面11に応じた凹凸形状を設けると、偏平配線部材30をなるべく凹凸表面11近くに配設することが可能となり、上記のようなデッドスペースの発生を抑制することができる。
以上のように構成された配線部材20によると、偏平配線部材30に対して形状維持部材40によって、取付対象部分10の凹凸表面11の形状に応じた凹凸形状を維持することができる。このため、配線部材20を取付対象部分10の凹凸表面11に配設する際に、当該配線部材20を、当該凹凸表面11になるべく近づけて配設することができる。これにより、凹凸表面11上でデッドスペースの発生を抑制することが可能となり、空間の有効利用が可能となる。
また、形状維持部材40に設けられた固定突部43p、44pが、偏平配線部材30のシート材38に形成された固定孔38hに挿入されることで、形状維持部材40が偏平配線部材30に取付けられる。このため、形状維持部材40を偏平配線部材30に対して一定位置に容易に取付けることができる。
また、偏平配線部材30は、ベース部材38としてシート材38を備えており、複数の絶縁電線32は、シート材38の一方主面に配設されている。このため、シート材38によって偏平状態に保たれた複数の絶縁電線32を、取付対象部分10の凹凸表面11になるべく近づけて配設できる。
また、複数の絶縁電線32に対して、シート材38が設けられる側と同じ側に、形状維持部材40が設けられている。シート材38は、取付対象部分10の凹凸表面11から絶縁電線32を保護するため、複数の絶縁電線32に対して取付対象部分10側に配設されている。形状維持部材40は、シート材38と共に取付対象部分10の凹凸表面11から絶縁電線32を保護することができる。
また、形状維持部材40は、シート材38の外面側に設けられているため、シート材38によって偏平に保たれた複数の絶縁電線32を、シート材38の外面側から形状維持部材40によって所定の凹凸形状に保つことができる。つまり、配線部材20のうち形状維持部材40によって凹凸形状に維持された部分において、シート材38によって複数の絶縁電線32を所定の経路に沿って維持することができる。
また、配線部材20として、絶縁電線32の延在方向において一様にシート材38が設けられた部分に形状維持部材40を設ければよいため、偏平配線部材30に対して特別な加工等を施すことを少なくでき、製造が容易となる。
{第2実施形態}
第2実施形態に係る配線部材120について説明する。図7は配線部材120を示す概略斜視図であり、図8は同配線部材120を示す概略分解斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材120は、偏平配線部材130と、形状維持部材40とを備える。
偏平配線部材130は、複数の絶縁電線32とシート材138とを含む。
シート材138は、複数の絶縁電線32を偏平状態に保つという点では、上記シート材38と共通している。また、複数の絶縁電線32がシート材138の一方主面に配設されているという点でも、第1実施形態と共通している。
シート材138が、上記シート材38と異なるのは、当該シート材138が、第1シート材138Aと、第2シート材138Bとの分割構成とされている点である。第1シート材138A及び第2シート材138Bは、上記シート材38と同様構成のものを用いることができる。
第1シート材138Aは、複数の絶縁電線32の延在方向の一部を偏平状態に保持する。第2シート材138Bは、絶縁電線32の延在方向において第1シート材138Aから離れた位置で、複数の絶縁電線32の延在方向の他の一部を偏平状態に保持する。第1シート材138Aの端部の両側部には上記固定孔38hと同様の一対の固定孔138Ahが形成され、第2シート材138Bの端部の両側部にも、上記固定孔38hと同様の一対の固定孔138Bhが形成されている。
第1シート材138Aと第2シート材138Bとの間における複数の絶縁電線32の長さは、形状維持部材40の中間部42の長さ寸法と同じ又はこれを超える大きさとすることができる。なお、第1シート材138A及び第2シート材138Bが、複数の絶縁電線32を偏平状態に保持する構成は、上記第1実施形態で説明したものと同様構成を適用できる。
第1シート材138Aと第2シート材138Bとの間には、複数の絶縁電線32の延在方向中間部が延びている。第1シート材138Aと第2シート材138Bとの間においては、複数の絶縁電線32は自由に曲り得る。第1シート材138Aと第2シート材138Bとの距離を、それらの間の複数の絶縁電線32の長さと同程度とすることで、複数の絶縁電線32は、第1シート材138Aと第2シート材138Bとによって保持されている通りの並列状に保たれる。
形状維持部材40としては、第1実施形態で説明したものと同様構成のものを採用することができる。
形状維持部材40は、次のようにして、偏平配線部材130に取付けられて、当該偏平配線部材30の少なくとも一部を凹凸形状に保つ。
すなわち、一方の端部43の一対の固定突部43pを、第1シート材138Aの端部に形成された一対の固定孔138Ahに挿入する(図8参照)。また、他方の端部44の一対の固定突部44pを、第2シート材138Bの端部に形成された一対の固定孔138Bhに挿入する(図8参照)。これにより、偏平配線部材130が形状維持部材40に対して位置決めされる。また、偏平配線部材130の複数の絶縁電線32のうち、第1シート材138A及び第2シート材138Bの間の部分を、両端部43、44の間において中間部42の主面に沿って配設する。これにより、偏平配線部材130の延在方向中間部(特に、複数の絶縁電線32のうち第1シート材138Aと第2シート材138Bとの間の部分)が、形状維持部材40の形状に応じた凹凸形状に維持される。
上記固定突部43p、44pに、固定孔138Ah、138Bhからn抜け止を図る構成を設けてもよいことは上記第1実施形態で説明した通りである。
また、形状維持部材40を偏平配線部材130に取付けるための構成は、上記例に限られず、結束部材、溶着(超音波溶着、熱溶着等)、融着、接着剤、両面テープ等を用いた構成を適用してもよいことも、上記第1実施形態で説明した通りである。
この第2実施形態に係る配線部材120によっても、偏平配線部材130に対して形状維持部材40によって、取付対象部分10の凹凸表面11の形状に応じた凹凸形状を維持することができる。このため、配線部材120を取付対象部分10の凹凸表面11に配設する際に、当該配線部材120を、当該凹凸表面11になるべく近づけて配設することができる。これにより、凹凸表面11上でデッドスペースの発生を抑制することが可能となり、空間の有効利用が可能となる。
その他、シート材38の外面に形状維持部材40を設けることによる作用効果を除き、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、第1シート材138Aと第2シート材138Bとの間において、シート材の使用量を少なくすることができる。また、第1シート材138Aと第2シート材138Bとの間では、形状維持部材40によって、複数の絶縁電線32を、取付対象部分10の凹凸表面11から保護することができる。
{変形例}
上記各実施形態及び各変形例では、線状伝送部材が絶縁電線である例で説明したが、これに限られない。線状伝送部材は、電気又は光等を伝送する線状の部材であってもよい。例えば、線状伝送部材は、芯線と芯線の周囲の被覆とを有する一般電線であってもよいし、裸導線、シールド線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。
電気を伝送する線状伝送部材としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。
また、第1実施形態において、偏平配線部材は、並列した線状導体(線状伝送部材)をフィルム等の絶縁被覆(ベース部材)で被覆したフレキシブルフラットケーブル(FFC)であってもよいし、樹脂フィルム等の絶縁部材(ベース部材)に印刷回路(線状伝送部材)を形成したフレキシブルプリント回路基板(FPC)であってもよいし、絶縁電線を並列状態で接合したフラットケーブル(絶縁電線内部の芯線自体が線状伝送部材であり、並列状態に接合された絶縁被覆がベース部材)等であってもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
20、120 配線部材
30、130 偏平配線部材
32 絶縁電線(線状伝送部材)
38、138 シート材(ベース部材)
38h、138Ah、138Bh 固定孔
40 形状維持部材
42 中間部
43、44 端部
43p、44p 固定突部
138A 第1シート材
138B 第2シート材
上記課題を解決するため、第1の態様に係る配線部材の配設構造は、偏平配線部材を取付対象部分の凹凸表面に沿って配設するための配線部材の配設構造であって、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材を偏平状態に保つベース部材とを含む偏平配線部材と、前記偏平配線部材の少なくとも一部に設けられて、前記偏平配線部材の少なくとも一部を凹凸形状に保つ形状維持部材とを備え、前記偏平配線部材に対して前記取付対象部分側に前記形状維持部材が設けられているものである。
第2の態様は、第1の態様に係る配線部材の配設構造であって、前記ベース部材に固定孔が形成され、前記形状維持部材に前記固定孔に挿入可能な固定突部が形成され、前記固定突部が前記固定孔に挿入された状態で、前記偏平配線部材が前記形状維持部材に対して位置決めされるものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る配線部材の配設構造であって、前記偏平配線部材は、前記ベース部材としてシート材を備えており、前記複数の線状伝送部材は、前記シート材の一方主面に配設されているものである。
第4の態様は、第3の態様に係る配線部材の配設構造であって、前記複数の線状伝送部材に対して、前記シート材が設けられる側と同じ側に、前記形状維持部材が設けられているものである。
第5の態様は、第3又は第4の態様に係る配線部材の配設構造であって、前記形状維持部材は、前記シート材の外面側に設けられているものである。
第6の態様は、第3又は第4の態様に係る配線部材の配設構造であって、前記シート材は、前記複数の線状伝送部材の延在方向の一部を偏平状態に保持する第1シート材と、前記第1シート材から離れた位置で、前記複数の線状伝送部材の延在方向の他の一部を偏平状態に保持する第2シート材とを含み、前記形状維持部材は、前記第1シート材と前記第2シート材との間に設けられているものである。
第7の態様は、第2の態様に係る配線部材の配設構造であって、前記形状維持部材の両主面が、互いに対応する凹凸形状に形成されているものである。
第8の態様は、第7の態様に係る配線部材の配設構造であって、前記形状維持部材の両主面が、前記取付対象部分の前記凹凸表面に応じた凹凸形状に形成されている、配線部材の配設構造である。
第1から第8の態様によると、偏平配線部材に対して形状維持部材によって取付対象部分の凹凸表面形状に応じた凹凸形状を維持することができる。このため、配線部材を、取付対象部分の凹凸表面に配設する際に、当該凹凸表面になるべく近づけて配設できる。

Claims (6)

  1. 複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材を偏平状態に保つベース部材とを含む偏平配線部材と、
    前記偏平配線部材の少なくとも一部に設けられて、前記偏平配線部材の少なくとも一部を凹凸形状に保つ形状維持部材と、
    を備える配線部材。
  2. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記ベース部材に固定孔が形成され、
    前記形状維持部材に前記固定孔に挿入可能な固定突部が形成され、
    前記固定突部が前記固定孔に挿入された状態で、前記偏平配線部材が前記形状維持部材に対して位置決めされる、配線部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線部材であって、
    前記偏平配線部材は、前記ベース部材としてシート材を備えており、前記複数の線状伝送部材は、前記シート材の一方主面に配設されている、配線部材。
  4. 請求項3に記載の配線部材であって、
    前記複数の線状伝送部材に対して、前記シート材が設けられる側と同じ側に、前記形状維持部材が設けられている、配線部材。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の配線部材であって、
    前記形状維持部材は、前記シート材の外面側に設けられている、配線部材。
  6. 請求項3又は請求項4に記載の配線部材であって、
    前記シート材は、前記複数の線状伝送部材の延在方向の一部を偏平状態に保持する第1シート材と、前記第1シート材から離れた位置で、前記複数の線状伝送部材の延在方向の他の一部を偏平状態に保持する第2シート材とを含み、
    前記形状維持部材は、前記第1シート材と前記第2シート材との間に設けられている、配線部材。
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