JP2019204926A - 熱電変換モジュールおよび発電システム - Google Patents

熱電変換モジュールおよび発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019204926A
JP2019204926A JP2018100894A JP2018100894A JP2019204926A JP 2019204926 A JP2019204926 A JP 2019204926A JP 2018100894 A JP2018100894 A JP 2018100894A JP 2018100894 A JP2018100894 A JP 2018100894A JP 2019204926 A JP2019204926 A JP 2019204926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoelectric conversion
conversion module
heat
high thermal
thermal conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018100894A
Other languages
English (en)
Inventor
内田 秀樹
Hideki Uchida
秀樹 内田
聡 阿部
Satoshi Abe
聡 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP2018100894A priority Critical patent/JP2019204926A/ja
Publication of JP2019204926A publication Critical patent/JP2019204926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】高い熱電変換効率を有する熱電変換モジュールを提供する。【解決手段】熱源に接続して用いられる熱電変換モジュールであって、熱電変換素子体と、少なくとも1つの第1高熱伝導体とを備え、前記熱電変換素子体は、n個の熱電変換素子A1〜Anが順番に直列的に接合されてなる素子本体を備え、前記n個の熱電変換素子A1〜Anとして、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とが交互に接合され、互いに隣接する熱電変換素子間に、前記熱電変換素子A1側から順にn−1個の接合部が形成され、前記第1高熱伝導体は、前記熱源の熱を前記接合部に伝える部材であって、前記熱源に接続される熱源接続部と、前記熱源接続部とは離隔した位置において、前記接合部に接続する接合部接続部と、を有し、前記第1高熱伝導体は、所定の形態で前記接合部に接続する、熱電変換モジュール。【選択図】図1

Description

本発明は、熱電変換モジュールおよび発電システムに関するものである。
近年、温度差を利用して熱を電気に変換する熱電変換モジュールが、未利用の熱エネルギーを活用するための有効な手段として期待されている。中でも、熱電変換モジュールとしては、起電力が大きいことから、p(Positive)型半導体材料とn(Negative)型半導体材料とを接合して形成した接合体を含んでなる熱電変換モジュールが注目されている。そして、熱電変換モジュールには、熱源からの熱を効率良く電気に変換することが求められるため、高い熱電変換効率を有する熱電変換モジュールの開発が盛んに行なわれている。
例えば、特許文献1では、ヒートパイプを用いた熱電変換装置により、発電効率の向上と、熱電素子の過熱による性能劣化の防止とを達成し得ることが報告されている。より具体的には、高温側接触部及び低温側接触部を有する熱電モジュールと、熱源の中に配置される第1の部分と熱源の外に配置される第2の部分とを有し、第2の部分の熱放出部にて熱電モジュールの高温側接触部を加熱するヒートパイプと、熱電モジュールの低温側接触部を冷却する冷却装置とを具え、熱電モジュールの高温側接触部と低温側接触部との間に生じた温度差により熱電発電を行なう熱電発電装置において、ヒートパイプの第2の部分に、熱電モジュールの高温側接触部への熱供給温度を制御するための温度制御手段を設けることが提案されている。そして、熱電モジュールとしては、一対の電極板の間に接合されたp型熱電素子とn型熱電素子が平板状に縦横に並べられ、隣り合う電極板どうしが半田により電気的に直列接続されたπ型構造の熱電変換素子を有するモジュールを使用し得る旨が開示されている。
また、特許文献2では、シート状の低熱伝導部、および、低熱伝導部の一方の表面上に設けられる、低熱伝導部よりも熱伝導率が高い第1高熱伝導部、を有する基板と、基板の低熱伝導部上に設けられる熱電変換層と、熱電変換層を覆う被覆層と、被覆層上に設けられる、被覆層よりも熱伝導率が高く、かつ、面方向に第1高熱伝導部と完全に重複しない第2高熱伝導部と、面方向に熱電変換層を挟んで熱電変換層に接続される一対の電極と、第1高熱伝導部の、熱電変換層とは反対側の面上に設置される接合部材と、を有する熱電変換素子が開示されている。そして、当該熱電変換素子は、第1高熱伝導部が熱源側になるように設置することで、自然空冷下であっても、効率良く発電し得ることが報告されている。
特開平11−41863号公報 特開第2017−92407号公報
ところで、熱電変換モジュールの熱電変換効率は、熱源からの熱を受容する高温部と、低温部との温度差に依存し、高温部と低温部との温度差が大きいほど、熱電変換モジュールの熱電変換効率は高くなる。
しかしながら、1対の電極板の間にp型熱電素子とn型熱電素子とが所定の構造で接合された特許文献1に記載の熱電モジュールでは、高温部と低温部との距離を拡げることには限界があるため、高温部と低温部との温度差を大きくすることは困難であり、熱電変換効率の更なる向上は難しい。
また、特許文献2に記載の熱電変換素子においても、熱源から、低熱伝導部および第1高熱伝導部等を介して、比較的近い位置に熱電変換層が配置されるため、熱源からの輻射熱により低温部が加温され、高温部と低温部との温度差が小さくなることから、熱電変換効率を更に向上させることは困難であった。
したがって、上記従来技術においては、高温部と低温部との温度差を大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を高める点に改善の余地があった。
そこで、本発明は、高い熱電変換効率を有する熱電変換モジュールを提供することを目的とする。
また、本発明は、高い熱電変換効率を有する発電システムを提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の熱電変換モジュールは、熱源に接続して用いられる熱電変換モジュールであって、熱電変換素子体と、少なくとも1つの第1高熱伝導体と、を備え、前記熱電変換素子体は、n個(nは4以上の整数)の熱電変換素子A1〜Anが順番に直列的に接合されてなる素子本体を備え、前記n個の熱電変換素子A1〜Anとして、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とが交互に接合され、かつ、前記熱電変換素子A1は、前記p型熱電変換素子または前記n型熱電変換素子であり、前記n個の熱電変換素子A1〜Anにおいて、互いに隣接する熱電変換素子間に、前記熱電変換素子A1側から順にn−1個の接合部が形成され、前記第1高熱伝導体は、前記熱源の熱を前記接合部に伝える部材であって、前記熱源に接続される熱源接続部と、前記熱源接続部とは離隔した位置において、前記接合部に接続する接合部接続部と、を有し、前記第1高熱伝導体は、下記(1)または(2):
(1)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部には接続しない
(2)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部には接続しない
のいずれかの形態で前記接合部に接続することを特徴とする。上述した構成の熱電変換モジュールであれば、第1高熱伝導体が熱源に接続される熱源接続部と、第1高熱伝導体が熱電変換素子間に形成された接合部に接続する接合部接続部とが、離隔した位置に配置されるため、熱電変換素子体が熱源から受ける輻射熱を少なくし、第1高熱伝導体と接続して熱源からの熱を受容する接合部(以下、「高温部」と称することがある)と、第1高熱伝導体と接続しない接合部(以下、「低温部」と称することがある)との温度差を大きくできるため、高い熱電変換効率を実現し得る。
ここで、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上であることが好ましい。第1高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上であれば、高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含むことが好ましい。第1高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含めば、高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体がカーボン材料を含むことが好ましい。第1高熱伝導体がカーボン材料を含めば、高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体がヒートパイプであることが好ましい。第1高熱伝導体がヒートパイプであれば、高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記熱電変換素子体が、前記素子本体を担持する基板を更に備え、前記基板が可撓性を有することが好ましい。可撓性を有する基板で素子本体を担持すれば、熱電変換モジュールは高いフレキシブル性を有するため、優れた設置性を発揮することができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記基板が、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、シクロオレフィン樹脂、および水素添加スチレン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。基板が上記所定の材料の少なくとも1種を含有すれば、熱電変換モジュール100の熱や環境中の水分による劣化を防止し、熱電変換モジュール100の寿命を長くすることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記p型熱電変換素子および前記n型熱電変換素子の少なくとも一方が、導電性高分子化合物および/または繊維状炭素ナノ構造体を含有することが好ましい。p型熱電変換素子およびn型熱電変換素子の少なくとも一方が、導電性高分子化合物および/または繊維状炭素ナノ構造体を含有すれば、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、少なくとも2枚の熱電変換素子体を備え、厚み方向に隣接する2枚の熱電変換素子体相互間で、前記第1高熱伝導体に接続する前記接合部同士が前記厚み方向に揃って配置され、前記2枚の熱電変換素子体相互間において、前記第1高熱伝導体の接合部接続部が、前記厚み方向に揃って配置された2つの接合部の双方に接続することが好ましい。厚み方向に隣接する2枚の熱電変換素子体相互間で、前記第1高熱伝導体に接続する前記接合部同士が厚み方向に揃って配置され、当該2枚の熱電変換素子体相互間において、第1高熱伝導体の接合部接続部が、当該厚み方向に揃って配置された2つの接合部の双方に接続すれば、熱電変換モジュールの単位面積当たりの発電量を高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体が、前記熱源接続部から分岐して、複数の前記接合部に接続することが好ましい。第1高熱伝導体が、熱源接続部から分岐して、複数の接合部に接続すれば、熱電変換モジュールは、表面積の小さい熱源に対しても設置することができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、更に第2高熱伝導体を備え、前記第1高熱伝導体が前記(1)の形態で前記接合部に接続する場合、前記第2高熱伝導体は下記(3):
(3)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部には接続しない
の形態で前記接合部に接続し、前記第1高熱伝導体が前記(2)の形態で前記接合部に接続する場合、前記第2高熱伝導体は下記(4):
(4)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部には接続しない
の形態で前記接合部に接続することが好ましい。熱電変換モジュールが更に第2高熱伝導体を備え、上記所定の形態で前記第2高熱伝導体が前記接合部に接続していれば、高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上であることが好ましい。第2高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上であれば、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含むことが好ましい。第2高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含めば、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体がカーボン材料を含むことが好ましい。第2高熱伝導体がカーボン材料を含めば、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体がヒートパイプであることが好ましい。第2高熱伝導体がヒートパイプであれば、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、更に放熱部材を備え、前記第2高熱伝導体が前記放熱部材に接続することが好ましい。熱電変換モジュールが更に放熱部材を備え、第2高熱伝導体が放熱部材に接続すれば、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して前記放熱部材に接続することが好ましい。第2高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して放熱部材に接続すれば、第2高熱伝導体と放熱部材との熱抵抗を小さくし、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記放熱部材の少なくとも一部が、前記熱電変換素子体および前記第1高熱伝導体の熱源接続部から、前記熱電変換素子体の面内方向に離隔した位置に配置されることが好ましい。放熱部材の少なくとも一部が、熱電変換素子体および第1高熱伝導体の熱源接続部から、所定の方向に離隔した位置に配置されれば、放熱部材が熱電変換素子体および熱源からの輻射熱により加温され難くなるため、放熱部材の放熱効率が向上し、熱高温部と低温部との温度差をより一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記放熱部材の熱伝導率が10W/(m・K)以上であることが好ましい。放熱部材の熱伝導率が10W/(m・K)以上であれば、高温部と低温部との温度差をより一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記放熱部材が金属材料および/またはセラミック材料を含むことが好ましい。放熱部材が金属材料および/またはセラミック材料を含めば、高温部と低温部との温度差をより一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記放熱部材がカーボン材料を含むことが好ましい。放熱部材がカーボン材料を含めば、高温部と低温部との温度差をより一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の発電システムは、熱電変換モジュールと熱源とを備える発電システムであって、前記熱電変換モジュールが上述したいずれかの熱電変換モジュールであり、前記熱源接続部が熱源に接続することを特徴とする。このように、上述したいずれかの熱電変換モジュールと、当該熱電変換モジュールと接続される熱源とを備える発電システムであれば、高い熱電変換効率を実現し得る。
ここで、本発明の発電システムは、前記第1高熱伝導体の熱源接続部が、前記熱源に溶接され、または、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して前記熱源に接続することが好ましい。第1高熱伝導体の熱源接続部が、熱源に溶接され、または、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して熱源に接続すれば、第1高熱伝導体と熱源との熱抵抗を小さくし、発電システムの熱電変換効率を更に高めることができる。
また、本発明の発電システムは、前記第1高熱伝導体の表面のうち、前記接合部および前記熱源のいずれにも接触していない表面の少なくとも一部に低熱伝導体が配置されていることが好ましい。第1高熱伝導体の表面のうち、接合部および熱源のいずれにも接触していない表面の少なくとも一部に低熱伝導体が配置されていれば、熱が第1高熱伝導体を伝導する際の熱の損失を抑制し、発電システムの熱電変換効率を更に高めることができる。
さらに、本発明の発電システムは、前記低熱伝導体の少なくとも一部が、独立気泡を有する発泡体であることが好ましい。低熱伝導体の少なくとも一部が、独立気泡を有する発泡体であれば、熱が第1高熱伝導体を伝導する際の熱の損失を更に良好に抑制し、発電システムの熱電変換効率を一層高めることができる。
本発明によれば、高い熱電変換効率を有する熱電変換モジュールを提供することができる。また、本発明によれば、高い熱電変換効率を有する発電システムを提供することができる。
本発明の発電システムの概略構造の一例を示す平面図である。 図1に示す発電システムのX1−X1線に沿う断面図である。 図1に示す発電システムのX2−X2線に沿う断面図である。 本発明の熱電変換モジュールが熱電変換素子体を2枚備える場合の一例の断面図である。 本発明の発電システムにおいて、第1高熱伝導体が分岐構造を有する場合の一例の平面図である。 本発明の熱電変換モジュールが(a)熱電変換素子体の上方の面のみに第1高熱伝導体を備える場合の一例の断面図、および(b)熱電変換素子体の上方の面および下方の面のいずれにも第1高熱伝導体を備える場合の一例の断面図である。 本発明の熱電変換モジュールが第2高熱伝導体を更に備える場合の一例の断面図である。 本発明の熱電変換モジュールが第2高熱伝導体と放熱部材とを更に備える場合の一例の断面図である。 本発明の熱電変換モジュールが第2高熱伝導体と放熱部材とを更に備える場合の他の一例の断面図である。 本発明の熱電変換モジュールが第2高熱伝導体と、放熱部材としてのヒートシンクとを更に備える場合の一例の断面図である。 本発明の熱電変換モジュールが第2高熱伝導体と放熱部材とを更に備える場合の更に他の一例の断面図である。 本発明の発電システムにおいて、第2高熱伝導体が熱電変換素子体の外縁の外側まで延在して放熱部材と接続する場合の一例の平面図である。 本発明の発電システムにおいて、熱電変換モジュールの熱源接続部が熱源に溶接される場合の断面図である。 本発明の発電システムにおいて、熱電変換モジュールの熱源接続部が介在物を介して熱源と接続する場合の断面図である。 本発明の発電システムが低熱伝導体を更に備える場合における熱源側の(a)一例の断面図、および(b)他の一例の断面図である。 本発明の発電システムが低熱伝導体を更に備える場合における熱電変換素子体側の(a)一例の断面図、および(b)他の一例の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一の構成要素を示すものとする。また、本明細書において、上下方向とは、図1などの熱電変換モジュールの平面図の紙面に垂直な方向を意味し、上方は同図における紙面手前方向、下方はその反対方向を意味するものとする。
ここで、本発明の熱電変換モジュールは、特に限定されることなく、保冷庫等に用いられうる温度調節素子、廃熱発電や雪氷発電等のための発電素子、さらには、リチウムイオン電池等のための電極として用いることができる。また、本発明の熱電変換モジュールの熱源としては、特に限定されることなく、例えば、電気機器等の熱源、並びに液化天然ガス、雪、および氷等の冷熱源でありうる。なお、以下の説明では、明瞭のために、熱源の温度が熱電変換素子内に形成すべき温度勾配の高温側の温度よりも高い場合、即ち、熱源が冷熱源以外の熱源であると仮定して説明する。
図1は、本発明の一例にかかる発電システム300の概略構造を示す平面図である。また、図2は、図1に示す発電システム300を、熱電変換モジュール100における左から1本目の長尺構造6の長手方向中心を通るX1−X1線で切断した場合の断面図である。なお、図2の断面図に示す通り、発電システム300には、素子本体8の厚み方向(図示例では上下方向)の両側に、2枚の基板10(基板10aおよび10b)が配置されているが、図1は、上方の基板10bを除いた状態の平面図を示している。さらに、図3は、図1に示す発電システム300を、熱源接続部1Bの短手方向を通るX2−X2線で切断した場合の断面図である。
図1に示すように、発電システム300は、熱源200と、熱源200に接続された熱電変換モジュール100と、を備える。そして、熱電変換モジュール100は、例えば熱電変換素子体20と、第1高熱伝導体1とを備える。本実施形態において、第1高熱伝導体1は、例えば棒状の形状を有しており、合計4本を用いている。
そして、熱電変換素子体20は、素子本体8と、素子本体8の厚み方向(図示例では上下方向)の両側に配置された2枚の基板10(基板10aおよび10b)と、を有する。ここで、素子本体8は、24個の熱電変換素子A1〜A24が順番に直列的に接続されてなる。そして、24個の熱電変換素子A1〜A24としては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが交互に接続されている。なお、熱電変換素子A1は、p型熱電変換素子1である。
より具体的には、素子本体8は、12対のp型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4が連続して接合されてなり、熱電変換素子体20の面内の一方向(図示例では基板10の長手方向)に沿って接合された3対のp型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4からなる長尺構造6を4本備える。さらに、素子本体8は、長尺構造6の末端同士であるp型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とを、素子本体8を折り返すようにして(図示例では基板10の短手方向に)接合する折り返し接合部材7を3つ備える。上述した構成により、素子本体8はW字状(またはM字状)の構造を有する。
なお、素子本体8を構成する各熱電変換素子A1〜A24(各p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4)における始端8A側の端部から終端8B側の端部に向かう方向(以下、「接合方向」と称することがある。)の長さは、一致している。
そして、24個の熱電変換素子A1〜A24において、互いに隣接する熱電変換素子間に、熱電変換素子A1側から順に23個の接合部5が形成されている。ここで、各接合部5においては、p型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とが接合している。なお、上記折り返し接合部材7によりp型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とが接合される箇所も接合部5に含まれるものとする。ここで、上述した素子本体8のW字状の構造では、相互に平行に並んだ4本の長尺構造6相互間で、接合部5同士が当該長尺構造6の短手方向に揃って配置される。
また、素子本体8の始端8Aおよび終端8Bの各々には、1対の電極9Aおよび9Bが接続している。
第1高熱伝導体1は、熱源200の熱を接合部5に伝える部材であり、熱源200と接合部5とに渡って接続される。このとき、4本の棒状の第1高熱伝導体1が、いずれも長尺構造6の長手方向に対して直交するように配置され、23個の接合部5と素子本体8の始端8Aおよび終端8Bとを合わせた25箇所に対して1箇所おきに接続する。ここで、1本の棒状の第1高熱伝導体1が、長尺構造6の短手方向に揃って配置された複数の接合部5に対して接続して、接合部接続部1Aを形成している。なお、棒状の第1高熱伝導体1は剛体であり、熱電変換素子体20(基板10)の平面と平行に配置される。
さらに、4本の棒状の第1高熱伝導体1はいずれも、接合部接続部1Aから同方向に、且つ、熱電変換素子体20(基板10)の平面に平行に伸びて、熱電変換素子体20の外縁の外側まで延在して、熱源接続部1Bを形成する。そして、図3の断面図が示すように、熱源接続部1Bが熱源200に接続する。
なお、上述した熱電変換モジュール100および発電システム300はあくまで一例であり、本発明の熱電変換モジュールおよび発電システムはこれらに限定されない。
熱電変換モジュール100による発電の概略スキームは以下の通りである。まず、熱源200より放出された熱が第1高熱伝導体1の熱源接続部1Bによって受容され、熱源接続部1Bから接合部接続部1Aに伝わり、さらに接合部接続部1Aと接続する接合部5にて接合されたp型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の各端部に伝えられる。これにより、p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の各々において、接合部接続部1Aに接続している接合部5(高温部)側の端部から、接合部接続部1Aに接続していない接合部5(低温部)側の端部へ向かう方向の温度勾配が生じる。そして、高温部と低温部との温度差に起因するゼーベック効果により起電力が生じ、熱電変換モジュール100が発電する。このとき、高温部と低温部との温度差が大きければ、生じる起電力が大きくなり、熱電変換モジュール100の熱電変換効率が向上しうる。
そして、熱電変換モジュール100では、上述したように、熱源接続部1Bが熱電変換素子体20の外縁の外側まで延在して熱源200と接続することで、接合部接続部1Aと熱源接続部1Bとが離隔して配置されるので、熱電変換素子体20が熱源200から受ける輻射熱を少なくし、高温部と低温部との温度差を大きくできるため、高い熱電変換効率を実現し得る。
ここで、熱電変換素子体20を構成する素子本体8は、上述したように、12対のp型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4が、3対ごとに折り返し接合部材7を介在しつつ、連続して接合されてなる構造を有するが、これに限定されることはなく、p型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とが合計4個以上交互に直列的に接合されてなる構造を有していればよい。そして、熱電変換モジュール100が、上記p型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4との間に形成された複数の接合部5に対して、少なくとも1つの高熱伝導体1が所定の形態で接続されてなる構造(「in−plane型構造」と称することがある。)を有していれば、厚み方向ではなく、面内方向の温度差を利用して熱電変換を行えることから、温度差を確保するために形状を厚くする必要が無くなるため、熱電変換効率を十分に高く確保しつつ、熱電変換モジュールを薄型化してフレキシブル性を高め、設置性を向上させることができる。
また、素子本体8が図示例のように複数の長尺構造6を有する場合、各々の長尺構造6を構成する熱電変換素子の個数(p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4を合わせた個数)も、通常は一致するが、これに限定されることはない。
なお、通常、熱電変換素子体20は膜状の形状を有することから、素子本体8は1つの平面内に含まれるような形状を有するため、素子本体8を構成する熱電変換素子A1〜An(p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4)は同一平面内の任意の方向に接合することができる。
ここで、「同一平面内の任意の方向に接合することができる」とは、素子本体8を構成する1対のp型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とが接合する場合に、p型熱電変換素子3の接合方向と、n型熱電変換素子4の接合方向とが、いずれも基板10に平行な同一の平面内に含まれ、且つ、両者のなす角が任意の角度を示し得ることを意味する。
そして、素子本体8を構成するp型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4を形成するための熱電変換材料としては、特に限定されることなく、ビスマステルル系化合物;アンチモン系化合物;シリコン系化合物;金属酸化物系化合物;ホイスラー合金系化合物;ポリチオフェン系化合物、ポリアセチレン系化合物、ポリアニリン系化合物、ポリピロール系化合物等の導電性高分子化合物;カーボンナノチューブ等の繊維状炭素ナノ構造体;これらの複合材料等を用いることができる。中でも、導電性高分子化合物および繊維状炭素ナノ構造体を用いることが好ましく、繊維状炭素ナノ構造体を用いることがより好ましく、カーボンナノチューブ(以下、CNTとも称する)を用いることが特に好ましい。p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の少なくとも一方が、熱電変換材料として、導電性高分子化合物および/または繊維状炭素ナノ構造体を含有すれば、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。さらに、p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の少なくとも一方が、熱電変換材料として、CNTを含有すれば、熱電変換モジュール100の機械的強度を更に向上させると共に、軽量化することができる。
CNTとしては特に限定されることなく、単層CNTおよび/または多層CNTを用いることができるが、CNTは、単層CNTであることが好ましい。単層CNTの方が、熱電特性(ゼーベック係数)が優位である傾向があるからである。なお、単層カーボンナノチューブとしては、CNT製造用の触媒層を表面に有する基材上に、原料化合物およびキャリアガスを供給して、化学的気相成長法(CVD法)によりCNTを合成する際に、系内に微量の酸化剤(触媒賦活物質)を存在させることで、触媒層の触媒活性を飛躍的に向上させるという方法(スーパーグロース法;国際公開第2006/011655号参照)に準じて製造したCNTを用いることができる(以下、かかる方法に準じて製造されたCNTを「SGCNT」と称することがある)。さらにSGCNTは折れ曲がりが多いという特徴を持っている。ここで、CNTは、電子移動による熱伝導性は高いが、フォノン振動による熱伝導性の低下効果も高いと考えられている。しかし、SGCNTは、他の一般的な方法に従って製造したCNTよりも折れ曲がりが多いため、フォノン振動が増幅されにくい構造となっており、フォノン振動に起因した熱伝導性の低下を抑制することができる。よって、SGCNTは、他の一般的なCNTと比較して、熱電変換材料としてより優位な材料でありうる。
そして、p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4を形成するための熱電変換材料としてCNTを使用するにあたり、p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4をそれぞれ構成するCNTのゼーベック係数を異なるものとする必要がある。ここで、CNTは、そのままではp型熱電変換素子としての特性を有する。よって、n型熱電変換素子を得るための処理(以下、「n化処理」とも称する)をCNTについて適用する必要がある。具体的には、例えば、既知の方法により作製した、或いは市販されている、薄膜状に成形されたCNTであるバッキーペーパーを、一般的な方法、例えば、国際公開第2015/198980号に記載の方法に従ってn化処理することで、n型熱電変換素子4として機能しうるバッキーペーパーを得ることができる。
ここで、素子本体8を構成する各p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の長さは、特に限定されないが、各熱電変換素子の接合方向の長さがそれぞれ5mm以上20mm以下であることが好ましい。p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の接合方向の長さが上記下限値以上であれば、高温部と低温部との温度差を更に拡大することができ、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。また、p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の当該方向の長さが上記上限値以下であれば、単位面積当たりの発電量を高めることができる。
なお、素子本体8を構成する各熱電変換素子A1〜An(各p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4)の接合方向の長さは、通常は一致するが、本発明の所望の効果が得られる範囲内で、異なっていてもよい。
さらに、p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の厚みは、10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、50μm以上であることが更に好ましく、300μm以下であることが好ましく、250μm以下であることがより好ましく、200μm以下であることが更に好ましい。p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の厚みが上記下限値以上であれば、熱電変換モジュール100の抵抗値を低くすることができる。一方、p型熱電変換素子3およびn型熱電変換素子4の厚みが上記上限以下であれば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を十分に高く確保し、優れた設置性を維持することができる。
そして、p型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とが接合する接合部5においては、p型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とが電気的に接続する限り、特に限定されることはなく、p型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とが直接接合してもよく、折り返し接合部材7等の任意の接合部材を介して接合してもよい。
p型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4との間に介在しうる接合部材は、導電性および熱伝導性を有する限り、特に限定されず、例えば、AgおよびCu等の金属材料、並びにグラファイトおよびCNT等のカーボン材料により構成されうる。中でも、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を更に高める観点から、CNTを用いることが好ましい。
また、接合部5において、p型熱電変換素子3とn型熱電変換素子4とは、接合部材としてAgを含むペースト状の樹脂材料を介して接続してもよい。なお、樹脂材料としては、特に限定されることなく、(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびポリイミド系樹脂等の一般的な樹脂材料を用いることができる。そして、樹脂材料としては、可撓性に富み、且つ、耐熱性の高いポリイミド系樹脂を用いることが好ましい。なお、本明細書中において「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」または「メタクリル」を意味する。
なお、上述したAgを含むペースト状の樹脂材料は、例えば、p型熱電変換素子3またはn型熱電変換素子4と、折り返し接合部材7とを電気的に接続する際にも用いることができる。
素子本体8の始端8Aおよび終端8Bの各々には、1対の電極9Aおよび9Bを接続することができ、熱電変換により生じた電力を取り出すことができる。ここで、電極9Aおよび9Bを構成しうる材料としては、上述した接合部材に使用しうる材料を用いることができる。
そして、熱電変換素子体20は、素子本体8を担持する少なくとも1つの基板10を備えうる。当該基板10は、特に限定されないが、可撓性を有することが好ましい。可撓性を有する基板10で素子本体8を担持すれば、熱電変換モジュール100は高いフレキシブル性を有するため、優れた設置性を発揮することができる。さらに、当該基板10は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、シクロオレフィン樹脂、および水素添加スチレン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。当該基板10が上記所定の材料の少なくとも1種を含有すれば、熱電変換モジュール100の熱や環境中の水分による劣化を防止し、熱電変換モジュール100の寿命を長くすることができる。
ここで、基板10の厚みは、10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、200μm以下であることが好ましく、150μm以下であることがより好ましい。基板10の厚みが上記下限値以上であれば、熱電変換モジュール100の機械的強度を向上させることができる。一方、基板10の厚みが上記上限以下であれば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を十分に高く確保し、優れた設置性を維持することができる。
なお、熱電変換素子体20は、素子本体8の一方の面のみに基板10を備えていてもよく、素子本体8の両面に基板10を備えていてもよい。また、熱電変換素子体20が基板10を複数枚備える場合、当該複数枚の基板10は全て同一のものである必要は無く、複数枚の基板10相互間で材質、厚み、大きさ等が異なるものを任意に使用することができる。
熱電変換モジュール100は、図1では、熱電変換素子体20を1枚備えるが、これに限定されることはなく、熱電変換素子体20を2枚以上備えてもよい。ここで、図4に、熱電変換モジュール100が熱電変換素子体を2枚備える場合の一例の断面図を示す。なお、図4は、図2と同じく、熱電変換モジュール100における左から1本目の長尺構造6の長手方向中心を通るX1−X1線に沿う断面図である。そして、熱電変換モジュール100は、図4に示す断面図のように、2枚の熱電変換素子体を備え、厚み方向に隣接する2枚の熱電変換素子体20相互間で、第1高熱伝導体1に接続する接合部5同士が厚み方向に揃って配置され、当該2枚の熱電変換素子体20相互間において、第1高熱伝導体1の接合部接続部1Aが、当該厚み方向に揃って配置された2つの接合部5の双方に接続する構造を有することが好ましい。図4に示すように、熱電変換モジュール100が、少なくとも2枚の熱電変換素子体20を備え、厚み方向に隣接する2枚の熱電変換素子体20相互間で、第1高熱伝導体1に接続する接合部5同士が厚み方向に揃って配置され、当該2枚の熱電変換素子体20相互間において、第1高熱伝導体1の接合部接続部1Aが、当該厚み方向に揃って配置された2つの接合部5の双方に接続する構造を有すれば、熱電変換モジュール100の単位面積当たりの発電量を高めることができる。
ここで、図4に示す熱電変換モジュール100を上面から基板10を除いて見た場合、上方に配置された熱電変換素子体20の素子本体8と、下方に配置された熱電変換素子体20の素子本体8との形状および配置は一致し、当該2つの素子本体8の構成は同じであるものとする。ただし、本発明の熱電変換モジュールはこれに限定されることはなく、厚み方向に隣接する2枚の熱電変換素子体20は同一の構成でなくてもよく、厚み方向に隣接する2枚の熱電変換素子体20相互間で、第1高熱伝導体1に接続する接合部5同士が厚み方向に揃って配置される構造が形成される限り、例えば、素子本体8および基板10等の構成要素を任意に変更して、当該2枚の熱電変換素子体20相互間で異なるものにすることもできる。
熱電変換モジュール100が備える4本の棒状の第1高熱伝導体1は、熱源200の熱を接合部5に伝える部材であって、当該熱源200に接続される熱源接続部1Bと、当該熱源接続部1Bとは離隔した位置において、接合部5に接続する接合部接続部1Aと、を有する。そして、当該4本の棒状の第1高熱伝導体1は、熱電変換素子A1側から2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、および22番目の接合部5、並びに、電極9Aと熱電変換素子A1との接続部である始端8A、および電極9Bと熱電変換素子An(図示例ではn=24)との接続部である終端8Bの合計13箇所に1つずつ接続している。ただし、熱電変換モジュール100は、これに限定されることはなく、少なくとも1つの第1高熱伝導体1を備え、当該少なくとも1つの高熱伝導体1が下記(1)または(2):
(1)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部5の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部5には接続しない
(2)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部5の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部5には接続しない
のいずれかの形態で接合部5に接続していればよい。なお、第1高熱伝導体1は、上記(2)の形態の場合は、始端8Aおよび/または終端8Bに接続してもよいが、上記(1)の場合は接続しないものとする。なお、第1高熱伝導体1の接合部接続部1Aと接合部5とは直接接続してもよく、他の部材等を介して接続してもよい。例えば、図示例のように、熱電変換素子体20が素子本体8を基板10で担持している場合、第1高熱伝導体1の接合部接続部1Aと接合部5とは当該基板10を介して接続することができる。
図1に示す熱電変換モジュール100は、4本の棒状の第1高熱伝導体1を備えるが、熱電変換モジュール100が備える第1高熱伝導体1は、上述したように、熱源200に接続される熱源接続部1Bと、当該熱源接続部1Bとは離隔した位置において、接合部5に接続する接合部接続部1Aと、を有する限り、形状および個数に特に制限は無い。
例えば、図5に第1高熱伝導体が分岐構造を有する場合の一例の平面図を示す。図5の平面図に示す熱電変換モジュール101では、第1高熱伝導体1’が、1本の熱源接続部1B’から2本の接合部接続部1A’に分岐したY字状の構造を有し、2本の接合部接続部1A’はそれぞれ、長尺構造6の短手方向に揃って配置された複数の接合部5(または1つの接合部5と、素子本体8の始端8Aと、終端8Bとを合わせた3箇所)に接続する。このように、熱源接続部1B’から分岐して、複数の接合部5に接続する第1高熱伝導体1’を用いることにより、熱電変換モジュール101は、表面積の小さい熱源200’に対しても設置することができる。なお、第1高熱伝導体1’は、図5ではY字状の構造を有するが、これに限定されることはなく、例えば、1本の熱源接続部1B’から3本以上の接合部接続部1A’に分岐する構造を有していてもよい。
第1高熱伝導体1を構成する材料は、熱伝導性を有する限り、特に限定されないが、第1高熱伝導体1は、Al、AgおよびCu等の金属材料;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素および炭化ケイ素等のセラミック材料;グラファイトおよびCNT等のカーボン材料;により構成されることが好ましい。また、金属材料としては、ステンレス鋼を好適に用いることもできる。第1高熱伝導体1が上記所定の材料を含めば、高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。
また、第1高熱伝導体1として、ヒートパイプを好適に用いることもできる。第1高熱伝導体1がヒートパイプであれば、高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。なお、ヒートパイプとしては、例えば、銅製で、作動液を水とする既知のヒートパイプ等を用いることができる。
ここで、第1高熱伝導体1の熱伝導率は10W/(m・K)以上であることが好ましく、50W/(m・K)以上であることがより好ましく、100W/(m・K)以上であることが更に好ましく、200W/(m・K)以上であることが特に好ましい。第1高熱伝導体1の熱伝導率が上記下限以上であれば、熱の損失を低く抑え、発電量を高めることができる。
そして、第1高熱伝導体1の接合部接続部1Aは、熱源接続部1Bとは離隔した位置において、接合部5に接続している。接合部接続部1Aが熱源接続部1Bとは離隔した位置において、接合部5に接続していれば、熱電変換素子体20が熱源200から受ける輻射熱を少なくし、高温部と低温部との温度差を大きくできるため、熱電変換モジュール100は高い熱電変換効率を実現し得る。
なお、図示例では、第1高熱伝導体1は、接合部接続部1Aから、熱電変換素子体20の外縁よりも外側まで延在することにより、熱源接続部1Bを形成していて、接合部接続部1Aおよび熱源接続部1Bは、一体の第1高熱伝導体1の構成要素として存在しているが、これに限定されることはない。例えば、接合部接続部1Aと熱源接続部1Bとがそれぞれ別体の第1高熱伝導体として離隔した位置に存在し、両者が既知の方法により熱的に接続されていてもよいものとする。
ここで、図1に示す熱電変換モジュール100を上面から見たときに、第1高熱伝導体1が熱電変換素子体20の外縁と交わる点(以下、「熱電変換素子体との交点1C」と称することがある)から、第1高熱伝導体1が熱源200の外縁と交わる点(以下、「熱源との交点1D」と称することがある)までの距離は、特に限定されないが、10mm以上であることが好ましく、30mm以上であることが好ましく、50mm以上であることが更に好ましく、200mm以下であることが好ましい。熱電変換素子体との交点1Cから熱源との交点1Dまでの距離が上記下限以上であれば、熱電変換素子体20が熱源200から受ける輻射熱を更に少なくし、高温部と低温部との温度差を更に大きくできるため、熱電変換モジュール100は更に高い熱電変換効率を実現し得る。一方、熱電変換素子体との交点1Cから熱源との交点1Dまでの距離が上記上限以下であれば、熱の損失を低く抑え、発電量を高めることができる。
また、図2に示す断面図では、熱電変換モジュール100が備える4本の棒状の第1高熱伝導体1がいずれも、熱電変換素子体20の下方の面のみに配置されているが、これに限定されることはなく、熱電変換モジュール100が複数の第1高熱伝導体1を備える場合、図6(a)の断面図のように、当該複数の第1高熱伝導体1がいずれも熱電変換素子体20の上方の面のみに配置されていてもよいし、図6(b)の断面図のように、当該複数の第1高熱伝導体1のうち、いくつかは熱電変換素子体20の上方の面に配置され、残りは下方の面に配置されてもよい。
ここで、図7に、熱電変換モジュール100が第2高熱伝導体を更に備える場合の一例の断面図を示す。なお、図7は、図2と同じく、熱電変換モジュール100における左から1本目の長尺構造6の長手方向中心を通るX1−X1線に沿う断面図である。具体的に、図7の断面図では、1本の長尺構造6における始端8Aと6個の接合部5とを合わせた合計7箇所のうち、1つおきの合計4箇所に対して、熱電変換素子体20の下方の面に配置された第1高熱伝導体1が接続し、残りの3箇所である接合部5に対して、熱電変換素子体20の上方の面に配置された3つの第2高熱伝導体2が接続する。なお、図7の断面図に示す熱電変換モジュール100を上面から見た場合、3本の第2高熱伝導体2は、いずれも棒状であり、それぞれ左から1本目の長尺構造6が有する接合部5の位置から基板10の短手方向右側に伸びて、左から2本目および3本目の長尺構造6が有する接合部5の位置を順番に通り、左から4本目の長尺構造6が有する接合部5の位置まで延在するものとする。
上述した図示例では、第2高熱伝導体2は、熱電変換素子A1〜A24における23個の接合部5のうち、第1高熱伝導体1が接続していない12個の接合部5の全部に対して接続しているが、これに限定されることはなく、以下のように、第1高熱伝導体1が接合部5に接続する形態に応じて、第2高熱伝導体2は、所定の形態で接合部5に接続することができる。
即ち、第1高熱伝導体1が(1)熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部5の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部5には接続しない場合、第2高熱伝導体2は下記(3):
(3)熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部5の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部5には接続しない
の形態で前記接合部に接続し、
第1高熱伝導体1が(2)熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部5の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部5には接続しない場合、第2高熱伝導体2は下記(4):
(4)熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部5の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部5には接続しない
の形態で前記接合部5に接続することができる。このように、熱電変換モジュール100が更に第2高熱伝導体2を備え、上述した第1高熱伝導体1が接合部5に接続する形態に応じて、第2高熱伝導体2が上記所定の形態で接合部5に接続していれば、第2高熱伝導体2から効率良く放熱することが可能になるため、高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。
ここで、図7の断面図では、熱電変換モジュール100が備える複数の第2高熱伝導体2がいずれも熱電変換素子体20の上方の面に配置されているが、これに限定されることはなく、熱電変換モジュール100が備える複数の第2高熱伝導体2がいずれも熱電変換素子体20の下方の面に配置されてもよいし、熱電変換モジュール100が備える複数の第2高熱伝導体2のうち、いくつかは熱電変換素子体20の上方の面に配置され、残りは熱電変換素子体20の下方の面に配置されてもよい。また、第2高熱伝導体2は、熱電変換素子体20における第1高熱伝導体1が配置される面とは反対側の面に配置されてもよいし、熱電変換素子体20における第1高熱伝導体1が配置される面と同一の面に配置されてもよい。
第2高熱伝導体2を構成する材料は、熱伝導性を有する限り、特に限定されないが、Al、AgおよびCu等の金属材料;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素および炭化ケイ素等のセラミック材料;グラファイトおよびCNT等のカーボン材料;により構成されることが好ましい。また、金属材料としては、ステンレス鋼を好適に用いることもできる。第2高熱伝導体2が上記所定の材料を含めば、第2高熱伝導体2は更に効率良く放熱できるため、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を一層高めることができる。
また、第2高熱伝導体2として、ヒートパイプを好適に用いることもできる。第2高熱伝導体2がヒートパイプであれば、第2高熱伝導体2は更に効率良く放熱できるため、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を一層高めることができる。なお、ヒートパイプとしては、既知のヒートパイプ等を用いることができる。
そして、第2高熱伝導体2の熱伝導率は10W/(m・K)以上であることが好ましく、50W/(m・K)以上であることがより好ましく、100W/(m・K)以上であることが更に好ましく、200W/(m・K)以上であることが特に好ましい。第2高熱伝導体2の熱伝導率が上記下限以上であれば、第2高熱伝導体2は更に効率良く放熱できるため、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を一層高めることができる。
ここで、図8に、熱電変換モジュール100が第2高熱伝導体と放熱部材とを更に備える場合の一例の断面図を示す。なお、図8は、図2と同じく、熱電変換モジュール100における左から1本目の長尺構造6の長手方向中心を通るX1−X1線に沿う断面図である。図8の断面図に示すように、熱電変換モジュール100は、第2高熱伝導体2に接続する放熱部材30を更に備えることが好ましい。具体的に、図8の断面図では、熱電変換素子体20の上方の面に配置された第2高熱伝導体2のさらに上方に、放熱部材30が配置され、第2高熱伝導体2と接続する。このように、熱電変換モジュール100が、第2高熱伝導体2に接続する放熱部材30を更に備えれば、放熱部材30から更に効率良く放熱することが可能になるため、高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を一層高めることができる。ここで、図8では、1つの放熱部材30に対して、複数(具体的には3つ)の第2高熱伝導体2が接続している。
図8の断面図では、第2高熱伝導体2が放熱部材30に直接接続されているが、第2高熱伝導体2と放熱部材30との接続方法は特に限定されない。
ここで、図9に、熱電変換モジュール100が第2高熱伝導体と放熱部材とを更に備える場合の他の一例の断面図を示す。なお、図9は、図2と同じく、熱電変換モジュール100における左から1本目の長尺構造6の長手方向中心を通るX1−X1線に沿う断面図である。図9の断面図に示すように、第2高熱伝導体2は、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料(以下、「第1介在物31」と称することがある。)を介して放熱部材30に接続することが好ましい。このように、第2高熱伝導体2が、上記所定の材料からなる第1介在物31を介して放熱部材30に接続すれば、第2高熱伝導体2と放熱部材30との熱抵抗を小さくし、熱電変換モジュール100の熱電変換効率をより一層高めることができる。
そして、第2高熱伝導体2と放熱部材30との熱抵抗を更に小さくする観点から、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料は高熱伝導性であることがより好ましい。具体的に、ゴム状材料としては、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム等を用いることがより好ましく、ゲル状材料としては、シリコーンゲル、ポリロタキサンゲル等を用いることがより好ましく、液状材料としては、液状シリコーンゴム等を用いることがより好ましい。そして、第1介在物31は、熱伝導性を高める観点から、上述した材料に加えて、Al、AgおよびCu等の金属材料;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素および炭化ケイ素等のセラミック材料;グラファイトおよびCNT等のカーボン材料;を含有することが更に好ましい。
放熱部材30は、熱伝導性を有する限り、特に限定されないが、Al、AgおよびCu等の金属材料;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素および炭化ケイ素等のセラミック材料;グラファイトおよびCNT等のカーボン材料;により構成されることが好ましい。また、金属材料としては、ステンレス鋼を好適に用いることもできる。放熱部材30が上記所定の材料を含めば、高温部と低温部との温度差をより一層大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率をより一層高めることができる。
なお、放熱部材30としては、図10の断面図に示すように、上記所定の材料を含んでなるヒートシンク30’を好適に用いることもできる。ここで、図10は、図2と同じく、熱電変換モジュール100における左から1本目の長尺構造6の長手方向中心を通るX1−X1線に沿う断面図である。そして、ヒートシンク30’としては、自然空冷型、強制空冷型、水冷型などの既知の形式のヒートシンクを用いることができる。
また、放熱部材30の熱伝導率は10W/(m・K)以上であることが好ましく、50W/(m・K)以上であることがより好ましく、100W/(m・K)以上であることが更に好ましく、200W/(m・K)以上であることが特に好ましい。放熱部材30の熱伝導率が上記下限以上であれば、高温部と低温部との温度差をより一層大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率をより一層高めることができる。
放熱部材30は、第2高熱伝導体2と接続する限り、特に制限されることなく配置することができ、例えば、放熱部材30は、熱電変換素子体20の上方の面および下方の面の少なくとも一方の側に配置することができる。また、上述した図8〜10の断面図では、放熱部材30は、熱電変換素子体20における第1高熱伝導体1が配置される面側とは反対側に配置されているが、これに限定されることはない。
ここで、図11に、熱電変換モジュール100が第2高熱伝導体と放熱部材とを更に備える場合の更に他の一例の断面図を示す。なお、図11は、図2と同じく、熱電変換モジュール100における左から1本目の長尺構造6の長手方向中心を通るX1−X1線に沿う断面図である。図11の断面図では、放熱部材30は、熱電変換素子体20における第1高熱伝導体1が配置される面側に配置されている。このように、放熱部材30と第1高熱伝導体1とを熱電変換素子体20の同一の面側に配置する場合、放熱効率を高くする観点から、放熱部材30が第1高熱伝導体1に接触しないことが好ましい。そして、放熱部材30と第1高熱伝導体1との接触を防止する手段としては、特に限定されないが、図11の断面図に示すように、熱電変換素子体20の面上において、第2高熱伝導体2を第1高熱伝導体1よりも高い形状にすることで、放熱部材30を第1高熱伝導体1よりも上方に配置する方法などが挙げられる。
なお、放熱部材30およびヒートシンク30’の形状は、特に限定されないが、通常は板状の形状である。そして、上述した図8〜11の断面図に示した熱電変換モジュール100を上面から見た場合、放熱部材30またはヒートシンク30’は熱電変換素子体の一部または全部を覆う板状の形状を有する。
そして、上述した図8〜11の断面図では、第2高熱伝導体2および放熱部材30がいずれも、熱電変換素子体20の上方および/または下方の面に配置されているが、それ以外の配置にすることも可能である。
例えば、図12に、第2高熱伝導体が熱電変換素子体の外縁の外側まで延在して放熱部材と接続する場合の平面図を示す。図12の平面図に示す熱電変換モジュール101は、図1に示した熱電変換モジュール100の構成に加えて、3本の第2高熱伝導体2と、1枚の放熱部材30とを更に備える。ここで、3本の第2高熱伝導体2は、いずれも棒状であり、長尺構造6の長手方向に対して直交し、且つ、23個の接合部5のうち、第1高熱伝導体1が接続していない12個の接合部5に対して接続するように配置される。このとき、1本の棒状の第2高熱伝導体2が、長尺構造6の短手方向に揃って配置された4個の接合部5に対して接続する。さらに、3本の棒状の第2高熱伝導体2が、いずれも第1高熱伝導体1の熱源接続部1B側とは反対方向に、且つ、熱電変換素子体20(基板10)の平面に平行に伸び、熱電変換素子体20の外縁の外側まで延在して、放熱部材30と接続している。
第2高熱伝導体2および放熱部材30を例えば上記の構成にすることにより、放熱部材30の少なくとも一部が、熱電変換素子体20および第1高熱伝導体1の熱源接続部1Bから、熱電変換素子体20の面内方向に離隔した位置に配置されることが好ましく、放熱部材30の全部が、熱電変換素子体20および熱源接続部1Bから、上記所定の方向に離隔した位置に配置されることがより好ましい。放熱部材30の少なくとも一部が、上記所定の配置にされると、放熱部材30が熱電変換素子体20および熱源200からの輻射熱により加温され難くなるため、放熱部材30による放熱効率が高まり、高温部と低温部との温度差をより一層大きくして、熱電変換モジュール101の熱電変換効率をより一層高めることができる。
そして、本発明の一例にかかる発電システム300は、上述した熱電変換モジュール100と熱源200とを備え、第1高熱伝導体1の熱源接続部1Bが熱源200に接続することで構成される。発電システム300は、熱電変換モジュール100を備えるため、高い熱電変換効率を実現し得る。ここで、図3の断面図では、熱源接続部1Bが熱源200に直接接続されているが、熱源接続部1Bと熱源200との接続方法は特に限定されない。
例えば、図13に、熱源接続部1Bが熱源200に溶接される場合の断面図を示す。また、図14に、熱源接続部1Bが介在物(以下、「第2介在物201」と称することがある。)を介して熱源と接続する場合の断面図を示す。なお、図13および14はいずれも、図3と同じく、熱電変換モジュール100の熱源接続部1Bの短手方向を通るX2−X2線に沿う断面図である。そして、熱源接続部1Bは、図13の断面図に示すように、熱源200に溶接され、または、図14の断面図のように、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して熱源200に接続することが好ましい。熱源接続部1Bが、熱源200に溶接され、または、上記所定の材料からなる第2介在物201を介して熱源200に接続すれば、第1高熱伝導体1と熱源200との熱抵抗を小さくし、発電システム300の熱電変換効率を更に高めることができる。なお、熱源接続部1Bと熱源200とを溶接する方法としては、既知の溶接方法を用いることができる。また、第2介在物201として使用し得るゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料としては、上述した第1介在物31として使用し得る材料を用いることができる。
なお、第1高熱伝導体1の表面のうち、接合部5および熱源200のいずれにも接触していない表面の少なくとも一部に低熱伝導体202が配置されていることが好ましい。第1高熱伝導体1の表面のうち、接合部5および熱源200のいずれにも接触していない表面の少なくとも一部に低熱伝導体202が配置されていれば、熱が第1高熱伝導体1を伝導する際の熱の損失を抑制し、発電システム300の熱電変換効率を更に高めることができる。ここで、低熱伝導体202の少なくとも一部として、独立気泡を有する発泡体を用いることが好ましい。低熱伝導体の少なくとも一部が、独立気泡を有する発泡体であれば、熱が第1高熱伝導体1を伝導する際の熱の損失を更に良好に抑制し、発電システム300の熱電変換効率を一層高めることができる。そして、上述した低熱伝導体202としては、例えば、発泡ウレタン樹脂、発泡フェノール樹脂、発泡スチレン樹脂、発泡ゴム等を用いることができる。中でも、防水性の観点から、発泡ウレタン樹脂を用いることが好ましい。
なお、第1高熱伝導体1の表面のうち、「接合部5および熱源200のいずれにも接触していない表面」とは、第1高熱伝導体1の表面のうち、接合部5または熱源200に直接または間接に接触する表面を除いた表面を意味する。例えば、第1高熱伝導体1の熱源接続部1Bが上述した第2介在物201を介して熱源200に接続している場合、熱源接続部1Bが第2介在物201に接触している表面は、上述した「接合部5および熱源200のいずれにも接触していない表面」には含まれないものとする。
低熱伝導体202の配置方法は、本発明の所望の効果が得られる限り、特に限定されることはない。例えば、図15に、発電システム300が低熱伝導体202を更に備える場合における熱源200側の(a)一例の断面図、および(b)他の一例の断面図を示す。なお、図15(a)および(b)はいずれも、図3と同じく、熱電変換モジュール100の熱源接続部1Bの短手方向を通るX2−X2線に沿う断面図である。
低熱伝導体202は、図15(a)の断面図が示すように、熱源接続部1Bのうち、熱源200に接触している面とは反対側の面に配置することができる。
また、低熱伝導体202は、図15(b)の断面図が示すように、熱源200における第1高熱伝導体1(熱源接続部1B)が接続する面上の少なくとも一部を被覆することで、第1高熱伝導体1の表面のうち、熱源200に接触していない表面の少なくとも一部に配置することもできる。
さらに、図16に、発電システム300が低熱伝導体202を更に備える場合における熱電変換素子体側の(a)一例の断面図、および(b)他の一例の断面図を示す。なお、図16(a)および(b)はいずれも、図2と同じく、熱電変換モジュール100における左から1本目の長尺構造6の長手方向中心を通るX1−X1線に沿う断面図である。
そして、図8の断面図について上述したように、第2高熱伝導体2および放熱部材30が、熱電変換素子体20における第1高熱伝導体1が配置される面側とは反対側に配置される場合、低熱伝導体202は、例えば、図16(a)の断面図が示すように、熱電変換素子体20の第1高熱伝導体1が配置される面の少なくとも一部を被覆することで、第1高熱伝導体1の表面のうち、接合部5に接触していない表面の少なくとも一部に配置される。
一方、図11の断面図について上述したように、第1高熱伝導体1、第2高熱伝導体2および放熱部材30がいずれも熱電変換素子体20の同一の面側に配置される場合、低熱伝導体202は、図16(b)の断面図が示すように、第2高熱伝導体2および放熱部材30に接触しない範囲で、第1高熱伝導体1の接合部5に接触していない表面の少なくとも一部に配置されることが好ましい。このように、低熱伝導体202を、第2高熱伝導体2および放熱部材30に接触しないように配置することで、低熱伝導体202との接触により、第2高熱伝導体2および放熱部材30の放熱効率が低下することを防止できる。
本発明によれば、高い熱電変換効率を有する熱電変換モジュールを提供することができる。また、本発明によれば、高い熱電変換効率を有する発電システムを提供することができる。
1,1’ 第1高熱伝導体
1A,1A’ 接合部接続部
1B,1B’ 熱源接続部
1C 熱電変換素子体との交点
1D 熱源との交点
2 第2高熱伝導体
3 p型熱電変換素子
4 n型熱電変換素子
5 接合部
6 長尺構造
7 折り返し接合部材
8 素子本体
8A 始端
8B 終端
9A,9B 電極
10,10a,10b 基板
20 熱電変換素子体
30 放熱部材
30’ ヒートシンク
31 第1介在物
100,101 熱電変換モジュール
200,200’ 熱源
201 第2介在物
202 低熱伝導体
300 発電システム

Claims (25)

  1. 熱源に接続して用いられる熱電変換モジュールであって、
    熱電変換素子体と、少なくとも1つの第1高熱伝導体と、を備え、
    前記熱電変換素子体は、n個(nは4以上の整数)の熱電変換素子A1〜Anが順番に直列的に接合されてなる素子本体を備え、
    前記n個の熱電変換素子A1〜Anとして、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とが交互に接合され、かつ、前記熱電変換素子A1は、前記p型熱電変換素子または前記n型熱電変換素子であり、
    前記n個の熱電変換素子A1〜Anにおいて、互いに隣接する熱電変換素子間に、前記熱電変換素子A1側から順にn−1個の接合部が形成され、
    前記第1高熱伝導体は、前記熱源の熱を前記接合部に伝える部材であって、前記熱源に接続される熱源接続部と、前記熱源接続部とは離隔した位置において、前記接合部に接続する接合部接続部と、を有し、
    前記第1高熱伝導体は、下記(1)または(2)の形態で前記接合部に接続する、熱電変換モジュール。
    (1)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部には接続しない
    (2)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部には接続しない
  2. 前記第1高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上である、請求項1に記載の熱電変換モジュール。
  3. 前記第1高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含む、請求項1または2に記載の熱電変換モジュール。
  4. 前記第1高熱伝導体がカーボン材料を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  5. 前記第1高熱伝導体がヒートパイプである、請求項1〜4のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  6. 前記熱電変換素子体が、前記素子本体を担持する基板を更に備え、
    前記基板が可撓性を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  7. 前記基板が、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、シクロオレフィン樹脂、および水素添加スチレン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項6に記載の熱電変換モジュール。
  8. 前記p型熱電変換素子および前記n型熱電変換素子の少なくとも一方が、導電性高分子化合物および/または繊維状炭素ナノ構造体を含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  9. 少なくとも2枚の熱電変換素子体を備え、
    厚み方向に隣接する2枚の熱電変換素子体相互間で、前記第1高熱伝導体に接続する前記接合部同士が前記厚み方向に揃って配置され、
    前記2枚の熱電変換素子体相互間において、前記第1高熱伝導体の接合部接続部が、前記厚み方向に揃って配置された2つの接合部の双方に接続する、請求項1〜8のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  10. 前記第1高熱伝導体が、前記熱源接続部から分岐して、複数の前記接合部に接続する、請求項1〜9のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  11. 更に第2高熱伝導体を備え、
    前記第1高熱伝導体が前記(1)の形態で前記接合部に接続する場合、前記第2高熱伝導体は下記(3)の形態で前記接合部に接続し、
    前記第1高熱伝導体が前記(2)の形態で前記接合部に接続する場合、前記第2高熱伝導体は下記(4)の形態で前記接合部に接続する、請求項1〜10のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
    (3)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部には接続しない
    (4)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部には接続しない
  12. 前記第2高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上である、請求項11に記載の熱電変換モジュール。
  13. 前記第2高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含む、請求項11または12に記載の熱電変換モジュール。
  14. 前記第2高熱伝導体がカーボン材料を含む、請求項11〜13のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  15. 前記第2高熱伝導体がヒートパイプである、請求項11〜14のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  16. 更に放熱部材を備え、
    前記第2高熱伝導体が前記放熱部材に接続する、請求項11〜15のいずれかに記載の熱電変換モジュール
  17. 前記第2高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して前記放熱部材に接続する、請求項16に記載の熱電変換モジュール。
  18. 前記放熱部材の少なくとも一部が、前記熱電変換素子体および前記第1高熱伝導体の熱源接続部から、前記熱電変換素子体の面内方向に離隔した位置に配置される、請求項16または17に記載の熱電変換モジュール。
  19. 前記放熱部材の熱伝導率が10W/(m・K)以上である、請求項16〜18のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  20. 前記放熱部材が金属材料および/またはセラミック材料を含む、請求項16〜19のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  21. 前記放熱部材がカーボン材料を含む、請求項16〜20のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  22. 熱電変換モジュールと熱源とを備える発電システムであって、
    前記熱電変換モジュールが請求項1〜21のいずれかに記載の熱電変換モジュールであり、
    前記熱源接続部が熱源に接続する、発電システム。
  23. 前記第1高熱伝導体の熱源接続部が、前記熱源に溶接され、または、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して前記熱源に接続する、請求項22に記載の発電システム。
  24. 前記第1高熱伝導体の表面のうち、前記接合部および前記熱源のいずれにも接触していない表面の少なくとも一部に低熱伝導体が配置されている、請求項22または23に記載の発電システム。
  25. 前記低熱伝導体の少なくとも一部が、独立気泡を有する発泡体である、請求項24に記載の発電システム。
JP2018100894A 2018-05-25 2018-05-25 熱電変換モジュールおよび発電システム Pending JP2019204926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018100894A JP2019204926A (ja) 2018-05-25 2018-05-25 熱電変換モジュールおよび発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018100894A JP2019204926A (ja) 2018-05-25 2018-05-25 熱電変換モジュールおよび発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019204926A true JP2019204926A (ja) 2019-11-28

Family

ID=68727329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018100894A Pending JP2019204926A (ja) 2018-05-25 2018-05-25 熱電変換モジュールおよび発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019204926A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023058523A1 (ja) * 2021-10-04 2023-04-13 デンカ株式会社 熱電変換モジュール及びその製造方法
WO2023248901A1 (ja) * 2022-06-24 2023-12-28 デンカ株式会社 熱電変換モジュール及びその製造方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141079A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Jr Higashi Nippon Consultants Kk 熱電素子モジュール
JP2012080059A (ja) * 2010-03-08 2012-04-19 Fujitsu Ltd 熱電発電装置
JP2013508983A (ja) * 2009-10-25 2013-03-07 デストロン フィアリング コーポレイション 平面熱電発電装置
JP2013062370A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Daikin Ind Ltd 平面型薄膜熱電モジュール
JP2015119065A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 ダイヤモンド電機株式会社 複層熱電ユニット,及び,これを備える燃焼機器
WO2016039022A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 富士フイルム株式会社 熱電変換素子および熱電変換モジュール
WO2017038553A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 富士フイルム株式会社 熱電変換モジュール
WO2017038717A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 富士フイルム株式会社 熱電変換モジュール
JP2017195232A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 繊維状の熱電素子

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141079A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Jr Higashi Nippon Consultants Kk 熱電素子モジュール
JP2013508983A (ja) * 2009-10-25 2013-03-07 デストロン フィアリング コーポレイション 平面熱電発電装置
JP2012080059A (ja) * 2010-03-08 2012-04-19 Fujitsu Ltd 熱電発電装置
JP2013062370A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Daikin Ind Ltd 平面型薄膜熱電モジュール
JP2015119065A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 ダイヤモンド電機株式会社 複層熱電ユニット,及び,これを備える燃焼機器
WO2016039022A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 富士フイルム株式会社 熱電変換素子および熱電変換モジュール
WO2017038553A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 富士フイルム株式会社 熱電変換モジュール
WO2017038717A1 (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 富士フイルム株式会社 熱電変換モジュール
JP2017195232A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 繊維状の熱電素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023058523A1 (ja) * 2021-10-04 2023-04-13 デンカ株式会社 熱電変換モジュール及びその製造方法
WO2023248901A1 (ja) * 2022-06-24 2023-12-28 デンカ株式会社 熱電変換モジュール及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018143185A1 (ja) 熱電変換モジュール
US8194407B2 (en) Heat radiation material, electronic device and method of manufacturing electronic device
JP4345279B2 (ja) 熱電変換装置の製造方法
JP5628312B2 (ja) ナノチューブの熱インターフェース構造
JP6047413B2 (ja) 熱電発電モジュール
KR101100024B1 (ko) 열전소자
ES2620825T3 (es) Matriz de nanotubos metálicos unidos
JP2011091106A (ja) 熱伝導部材及びその製造方法、放熱用部品、半導体パッケージ
KR101580041B1 (ko) 신축성 열전모듈
TW201041194A (en) Thermo-electric structures for cooling, heating, and electric current generation
JP5831019B2 (ja) 熱電変換モジュール
JP2003174203A (ja) 熱電変換装置
US20120023970A1 (en) Cooling and heating water system using thermoelectric module and method for manufacturing the same
JP2006294935A (ja) 高能率低損失熱電モジュール
JP2014146640A (ja) 熱電変換部材
JP2019204926A (ja) 熱電変換モジュールおよび発電システム
JP7183794B2 (ja) 熱電変換モジュール
JP2019204927A (ja) 熱電変換モジュールおよび発電システム
JP5151447B2 (ja) 太陽電池積層熱電変換シート
JP5130445B2 (ja) ペルチェモジュール
CN113270536A (zh) 柔性热电模块和包含柔性热电模块的热电装置
US10897001B2 (en) Thermoelectric conversion module
WO2018158979A1 (ja) 熱電変換装置
JP6505585B2 (ja) 熱電変換素子
JP7116465B2 (ja) 熱電変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221227