JP2019204927A - 熱電変換モジュールおよび発電システム - Google Patents

熱電変換モジュールおよび発電システム Download PDF

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【課題】高いフレキシブル性と高い熱電変換効率とを両立し得る熱電変換モジュールを提供する。【解決手段】可撓性を有する基板と、前記基板の少なくとも一方の面に配置される熱電変換素子体と、少なくとも1つの第1高熱伝導体とを備える熱電変換モジュールであり、前記熱電変換素子体は、n個の熱電変換素子A1〜Anが順番に直列的に接合されてなる素子本体と、第1電極と、第2電極と、を備え、前記n個の熱電変換素子A1〜Anとして、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とが交互に接合され、前記n個の熱電変換素子A1〜Anにおいて、互いに隣接する熱電変換素子間に、前記熱電変換素子A1側から順にn−1個の接合部が形成され、前記少なくとも1つの第1高熱伝導体は、前記熱電変換素子体の厚み方向の一方側のみに配置され、所定の形態で前記接合部に接続する、熱電変換モジュール。【選択図】図1

Description

本発明は、熱電変換モジュールおよび発電システムに関するものである。
近年、温度差を利用して熱を電気に変換する熱電変換モジュールが、未利用の熱エネルギーを活用するための有効な手段として期待されている。中でも、熱電変換モジュールとしては、起電力が大きいことから、p(Positive)型半導体材料とn(Negative)型半導体材料とを接合して形成した接合体を含んでなる熱電変換モジュールが注目されている。
ここで、熱電変換モジュールは種々の形状を有する熱源に対して使用されるため、平面だけでなく、曲面上においても良好に設置可能であることが求められる。
例えば、特許文献1においては、熱電変換素子および電極から構成される熱電変換モジュールであって、複数の熱電変換素子が可撓性のある素材を介して前記可撓性のある素材の両側に配置され、前記複数の熱電変換素子のうちの前記可撓性のある素材が配置されている面の反対側の面に電極が配置されていることを特徴とする熱電変換モジュールが、湾曲部を有する熱源に対しても密着できることが報告されている。
特開第2009−43752号公報
ここで、特許文献1に記載の熱電変換モジュールでは、可撓性のある素材の両側に熱電変換素子が配置され、厚み方向の温度差を利用して熱電変換が行なわれるため、熱電変換モジュールの厚みを比較的大きくする必要がある。そのため、熱電変換モジュールを薄型化してフレキシブル性を高めようとすると、厚み方向の温度差が小さくなり、熱電変換効率が悪化することから、熱電変換モジュールのフレキシブル性と熱電変換効率とを高いレベルで両立させることが困難であった。
したがって、上記従来技術においては、熱電変換モジュールの高いフレキシブル性と高い熱電変換効率とを両立する点において改善の余地があった。
そこで、本発明は、高いフレキシブル性と高い熱電変換効率とを両立し得る熱電変換モジュールを提供することを目的とする。
また、本発明は、当該熱電変換モジュールを備える発電システムを提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の熱電変換モジュールは、可撓性を有する基板と、前記基板の少なくとも一方の面に配置される熱電変換素子体と、少なくとも1つの第1高熱伝導体とを備える熱電変換モジュールであり、前記熱電変換素子体は、n個(nは4以上の整数)の熱電変換素子A1〜Anが順番に直列的に接合されてなる素子本体と、前記熱電変換素子A1に接続する第1電極と、前記熱電変換素子Anに接続する第2電極と、を備え、前記n個の熱電変換素子A1〜Anとして、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とが交互に接合され、かつ、前記熱電変換素子A1は、前記p型熱電変換素子または前記n型熱電変換素子であり、前記n個の熱電変換素子A1〜Anにおいて、互いに隣接する熱電変換素子間に、前記熱電変換素子A1側から順にn−1個の接合部が形成され、前記少なくとも1つの第1高熱伝導体は、前記熱電変換素子体の厚み方向の一方側のみに配置され、下記(1)または(2):
(1)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部には接続しない
(2)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部には接続しない
のいずれかの形態で前記接合部に接続することを特徴とする。このように、可撓性を有する基板と、当該基板の少なくとも一方の面に配置される熱電変換素子体と、少なくとも1つの第1高熱伝導体とを備え、当該熱電変換素子体が、直列的に接合される4個以上の熱電変換素子として、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とが交互に接合されてなる素子本体と、当該素子本体の始端および終端である熱電変換素子にそれぞれ接続する第1電極および第2電極とを有し、少なくとも1つの高熱伝導体が当該熱電変換素子間の接合部に所定の形態で接続する、熱電変換モジュールであれば、高いフレキシブル性と高い熱電変換効率とを両立することができる。
ここで、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1電極と前記第2電極とが、前記基板上で互いに近接して配置されることが好ましい。第1電極と第2電極とが、基板上で互いに近接して配置されれば、熱電変換モジュールを他の電子部品等と接続する際に、互いに近接した箇所に纏まって配置された1対の電極を利用できるので、配線を簡便にすることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1電極と前記第2電極とが、いずれも前記基板の外縁上に配置されることが好ましい。第1電極と第2電極とが、いずれも基板の外縁上に配置されれば、熱電変換モジュールを他の電子部品等と接続する際に、基板の外縁上に配置された電極を利用できるので、配線を簡便にすることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上であることが好ましい。第1高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上であれば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含むことが好ましい。第1高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含めば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体がカーボン材料を含むことが好ましい。第1高熱伝導体がカーボン材料を含めば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第1高熱伝導体が磁石を有することが好ましい。第1高熱伝導体が磁石を有すれば、熱源の表面が強磁性体である場合に、第1高熱伝導体が磁石により熱源表面に吸着できるため、熱電変換モジュールの設置性を高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記基板が、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、シクロオレフィン樹脂、および水素添加スチレン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。基板が上記所定の材料の少なくとも1種を含有すれば、熱電変換モジュールの熱や環境中の水分による劣化を防止し、熱電変換モジュールの寿命を長くすることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記p型熱電変換素子および前記n型熱電変換素子の少なくとも一方が、導電性高分子化合物および/または繊維状炭素ナノ構造体を含有することが好ましい。p型熱電変換素子およびn型熱電変換素子の少なくとも一方が、導電性高分子化合物および/または繊維状炭素ナノ構造体を含有すれば、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記n個の熱電変換素子A1〜Anの一部同士が前記基板の厚み方向に隣接し、前記厚み方向に隣接する熱電変換素子A1〜Anの一部同士における前記接合部のうち、前記第1高熱伝導体に接続する接合部同士が前記厚み方向に揃って配置されることが好ましい。n個の熱電変換素子の一部同士が基板の厚み方向に隣接し、当該厚み方向に隣接する熱電変換素子の一部同士における接合部のうち、第1高熱伝導体に接続する接合部同士が前記厚み方向に揃って配置されれば、熱電変換モジュールの単位面積当たりの発電量を高めることができる。
そして、本発明の熱電変換モジュールは、更に第2高熱伝導体を備え、前記第2高熱伝導体は、前記熱電変換素子体の厚み方向のうち前記第1高熱伝導体が配置されていない側のみに配置され、前記第1高熱伝導体が前記(1)の形態で前記接合部に接続する場合、前記第2高熱伝導体は下記(3):
(3)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部には接続しない
の形態で前記接合部に接続し、前記第1高熱伝導体が前記(2)の形態で前記接合部に接続する場合、前記第2高熱伝導体は下記(4):
(4)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部には接続しない
の形態で前記接合部に接続することが好ましい。前記第2高熱伝導体が、前記熱電変換素子体の厚み方向のうち前記第1高熱伝導体が配置されていない側のみに配置され、前記第1高熱伝導体が前記接合部に接続する形態に応じて、前記第2高熱伝導体が上記所定の形態で前記接合部に接続すれば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を更に高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上であることが好ましい。第2高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上であれば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含むことが好ましい。第2高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含めば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体がカーボン材料を含むことが好ましい。第2高熱伝導体がカーボン材料を含めば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体がヒートパイプであることが好ましい。第2高熱伝導体がヒートパイプであれば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、更に放熱部材を備え、前記第2高熱伝導体が前記放熱部材に接続することが好ましい。熱電変換モジュールが更に放熱部材を備え、第2高熱伝導体が放熱部材に接続すれば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率を一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記第2高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して前記放熱部材に接続することが好ましい。第2高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して放熱部材に接続すれば、第2高熱伝導体と放熱部材との熱抵抗を小さくし、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記放熱部材の熱伝導率が10W/(m・K)以上であることが好ましい。放熱部材の熱伝導率が10W/(m・K)以上であれば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、前記放熱部材が金属材料および/またはセラミック材料を含むことが好ましい。放熱部材が金属材料および/またはセラミック材料を含めば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
さらに、本発明の熱電変換モジュールは、前記放熱部材がカーボン材料を含むことが好ましい。放熱部材がカーボン材料を含めば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュールの熱電変換効率をより一層高めることができる。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の発電システムは、熱電変換モジュールと熱源とを備える発電システムであって、前記熱電変換モジュールが上述したいずれかの熱電変換モジュールであり、前記第1高熱伝導体が前記熱源に接続することを特徴とする。このように、上述したいずれかの熱電変換モジュールと熱源とを備え、第1高熱伝導体が熱源に接続する発電システムは、熱源からの熱を利用して良好に発電することができる。
ここで、本発明の発電システムは、前記第1高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して前記熱源に接続することが好ましい。第1高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して熱源に接続すれば、第1高熱伝導体と熱源との熱抵抗を小さくし、発電システムの熱電変換効率を高めることができる。
本発明によれば、高いフレキシブル性と高い熱電変換効率とを両立し得る熱電変換モジュールを提供することができる。
また、本発明によれば、当該熱電変換モジュールを備える発電システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る発電システムの概略構成を示す断面図である。 図1に示す発電システムの平面図である。 図1に示す発電システムの変形例1の断面図である。 図1に示す発電システムの変形例2の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る発電システムの概略構成を示す断面図である。 図5に示す発電システムの平面図である。 図5に示す発電システムの変形例3の断面図である。 図5に示す発電システムの変形例4の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る発電システムの概略構成を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る発電システムの概略構成を示す断面図である。 図10に示す発電システムの平面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
なお、本明細書において、上下方向とは、図2などの発電システムの平面図の紙面に垂直な方向を意味し、上方は同図における紙面手前方向、下方はその反対方向を意味するものとする。
(第1の実施形態)
以下、図1〜4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る発電システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る発電システム300の概略構成を示す断面図である。なお、図1は、発電システム300を、熱電変換素子A1および熱電変換素子A7の中心を通る線(後述の図2中のX1−X1線)で切断した場合の断面図である。また、図2は、発電システム300における1対の基板20のうち上方の基板20bのみを除いた平面図である。
図1に示すように、発電システム300は、熱源200と、熱源200上に当接配置される熱電変換モジュール100と、を備える。そして、熱電変換モジュール100は、厚み方向に隣接する1対の基板20(基板20aおよび20b)と、1対の基板20の間に形成される熱電変換素子体10と、1対の基板20のうち熱源200側の基板20a上に配置される8個の第1高熱伝導体30とを備える。ここで、1対の基板20aおよび20bは同一の長方形の形状を有し、可撓性を有する。また、第1高熱伝導体30は直方体状の形状を有する。
そして、熱電変換素子体10は、14個の熱電変換素子A1〜A14が順番に直列的に接続されてなる素子本体5と、当該熱電変換素子A1に接続する第1電極6と、前記熱電変換素子A14に接続する第2電極7と、を備える。具体的には、基板20上の一方の短辺側(図示例では右短辺側)で、第1電極6と接続する熱電変換素子A1が配置され、当該熱電変換素子A1から6個の熱電変換素子A2〜A7が基板20の長手方向他方側(図示例では左側)に向かって連続して接合する。そして、基板20上の他方の短辺側(図示例では左短辺側)において、折り返し接合部材4が、素子本体5を折り返すようにして、熱電変換素子A7と熱電変換素子A8とを(図示例では基板20の短手方向に)接合する。さらに、当該熱電変換素子A8から6個の熱電変換素子A9〜A14が基板20の長手方向一方側(図示例では右側)に向かって連続して接合し、基板20上の一方の短辺側(図示例では右短辺側)で、熱電変換素子A14が第2電極7に接続する。上述した構成により、熱電変換素子体10はU字状の構造を有する。
なお、14個の熱電変換素子A1〜A14としては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが交互に接続されている。ここで、熱電変換素子A1は、p型熱電変換素子1である。そして、熱電変換素子体10の素子本体5を構成する各熱電変換素子A1〜A14(各p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2)における始端(第1電極6)側の端部から終端(第2電極7)側の端部に向かう方向(以下、「接合方向」と称することがある。)の長さは、一致している。
さらに、14個の熱電変換素子A1〜A14において、互いに隣接する熱電変換素子間に、熱電変換素子A1側から順に13個の接合部3が形成されている。ここで、各接合部3においては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが接合している。なお、上記折り返し接合部材4により熱電変換素子A7および熱電変換素子A8が接合される箇所も接合部3に含まれるものとする。また、上述したU字状の構造において、基板20の短手方向に隣接する熱電変換素子A1〜A7と熱電変換素子A8〜A14との間では、熱電変換素子A1〜A7に形成された接合部3と熱電変換素子A8〜A14に形成された接合部3とが基板20の短手方向に揃って配置される。具体的には、熱電変換素子A1側から1番目および13番目、2番目および12番目、3番目および11番目、4番目および10番目、5番目および9番目、6番目および8番目の接合部3の対がそれぞれ基板20の短手方向に揃って配置されている。
そして、13個の接合部3のうち、熱電変換素子A1側から偶数番目(即ち、2、4、6、8、10、および12番目)の接合部3に対して、直方体状の第1高熱伝導体30が1つずつ接続する。また、第1電極6と熱電変換素子A1との接続部8、および第2電極7と熱電変換素子A14との接続部9に対しても、第1高熱伝導体30が接続する。より具体的には、熱電変換素子体10の厚み方向の一方側(図示例では下方側)のみに配置された8個の第1高熱伝導体30が、基板20aを介して、熱電変換素子A1側から2、4、6、8、10、および12番目の接合部3、並びに、第1電極6と熱電変換素子A1との接続部8、および第2電極7と熱電変換素子A14との接続部9の合計8箇所に1つずつ接続する。そして、8個の第1高熱伝導体30はそれぞれ、上述した接合部3、接続部8または接続部9に接続する面(図示例では上方の面)とは反対側の面(図示例では下方の面)で熱源200と接続する。
なお、上述した発電システム300および熱電変換モジュール100はあくまで一例であり、本発明の熱電変換モジュールおよび発電システムはこれらに限定されない。
また、図示例では、熱源200の平坦な表面上に熱電変換モジュール100を曲げることなく設置している形態を示したが、熱電変換モジュール100は高いフレキシブル性を有するため、熱電変換モジュール100の少なくとも一部を曲げながら曲面を有する熱源上に良好に設置することもできる。
熱電変換モジュール100による発電の概略スキームは以下の通りである。まず、熱源200より放出された熱が第1高熱伝導体30によって受容され、さらに接合部3にて接合されたp型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の各端部に伝えられる。これにより、p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の各々において、第1高熱伝導体30に接続している接合部3側の端部(高温部)から、第1高熱伝導体30に接続していない接合部3側の端部(低温部)へ向かう方向の温度勾配が生じる。そして、高温部と低温部との温度差に起因するゼーベック効果により起電力が生じ、熱電変換モジュール100が発電する。このとき、高温部と低温部との温度差が大きければ、生じる起電力が大きくなり、熱電変換モジュール100の熱電変換効率が向上しうる。
そして、熱電変換モジュール100は、基板20の少なくとも一方の面に配置される熱電変換素子体10において、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが合計4個以上交互に直列的に接合されてなる素子本体5を有し、さらに、当該熱電変換素子間に形成された複数の接合部3に対して、少なくとも1つの高熱伝導体30が上述した所定の形態で接続する構造(「in−plane型構造」と称することがある。)を備えているため、厚み方向ではなく、基板20に平行な面内方向の温度差を利用して熱電変換を行えることから、温度差を確保するために形状を厚くする必要が無くなるため、熱電変換効率を十分に高く確保しつつ、熱電変換モジュール100を薄型化してフレキシブル性を高めることができる。
ここで、熱電変換モジュール100が備える基板20は、可撓性を有する。熱電変換モジュール100は、当該可撓性を有する基板20を備えることにより、高いフレキシブル性を発揮することができる。
そして、当該基板20は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、シクロオレフィン樹脂、および水素添加スチレン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。基板20が上記所定の材料の少なくとも1種を含有すれば、熱電変換モジュール100の熱や環境中の水分による劣化を防止し、熱電変換モジュール100の寿命を長くすることができる。
基板20の形状は特に限定されないが、上面から見て、図示例のように、長方形状であることが好ましい。基板20の形状が長方形状であれば、熱電変換モジュール100を円筒形状の熱源の表面に容易に巻き付けることができるため、熱電変換モジュール100の設置性を高めることができる。
なお、基板20の厚みは、10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、200μm以下であることが好ましく、150μm以下であることがより好ましい。基板20の厚みが上記下限値以上であれば、熱電変換モジュール100の機械的強度を向上させることができる。一方、基板20の厚みが上記上限以下であれば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を更に高めることができる。
なお、熱電変換モジュール100は、図示例のように、熱電変換素子体10の両面に2枚の基板20を備えていてもよいが、熱電変換モジュール100が備える基板20の配置および枚数はこれに限定されることはなく、例えば、熱電変換モジュール100は、熱電変換素子体10の上方または下方のいずれか一方の面のみに1枚の基板20を備えていてもよい。また、図示例では、熱電変換モジュール100が備える2枚の基板20は同一のものであるが、熱電変換モジュール100が複数枚の基板20を備える場合、当該複数枚の基板20としては、全て同一のものを使用する必要は無く、複数の基板20相互間で材質、厚み、大きさ等が異なるものを任意に使用することができる。
そして、熱電変換モジュール100が備える熱電変換素子体10は、上述した基板20の少なくとも一方の面に配置される。図示例では、熱電変換モジュール100は、熱電変換素子体10の上方および下方の両面に2枚の基板20を備えているため、当該2枚の基板20のそれぞれの一方の面に熱電変換素子体10が配置されていることになるが、これに限定されることはなく、熱電変換素子体10は基板20の両面に配置されていてもよい。なお、熱電変換素子体10は基板20の少なくとも一方の面に配置されるため、通常、熱電変換素子体10は、基板20の平面と平行な平面に含まれるように配置されている。また、熱電変換素子体10は、基板20の少なくとも一方の面に他の部材等を介して配置されていてもよいが、通常は基板20の少なくとも一方の表面に直接接触して配置されているものとする。
ここで、熱電変換素子体10は、図2の平面図では、それぞれ基板20の長手方向に沿って連続して接合された熱電変換素子A1〜A7とA8〜A14とが、折り返し接合部材4を介して接合されてなる素子本体5を有し、当該熱電変換素子A1〜A14として、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが交互に接合され、熱電変換素子A1はp型熱電変換素子1であるが、これに限定されることはなく、n個(nは4以上の整数)の熱電変換素子A1〜Anが順番に直列的に接合されてなる素子本体5を備え、当該n個の熱電変換素子A1〜Anとして、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが交互に接合され、かつ、当該熱電変換素子A1は、p型熱電変換素子1またはn型熱電変換素子2であればよい。
そして、通常、熱電変換素子体10は基板20に平行な平面内に含まれるように配置されるため、熱電変換素子体10の素子本体5を構成する熱電変換素子A1〜An(p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2)は基板20に平行な平面内の任意の方向に接合することができる。
ここで、「基板20に平行な平面内の任意の方向に接合することができる」とは、熱電変換素子体10の素子本体5を構成する1対のp型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが接合する場合に、p型熱電変換素子1の接合方向と、n型熱電変換素子2の接合方向とが、いずれも基板20に平行な同一の平面内に含まれ、且つ、両者のなす角が任意の角度を示し得ることを意味する。
ここで、上述したように、素子本体5を構成するn個の熱電変換素子A1〜An(図示例ではn=14)としては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが交互に接合されていればよいが、図2の平面図に示す熱電変換モジュール100における熱電変換素子A1〜A7およびA8〜A14のように、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが、基板20の長手方向に接合されていることが好ましい。このように、熱電変換素子体10の素子本体5において、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが、基板20の長手方向に接合されていれば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を更に高めることができる。より具体的には、当該p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2が上記所定の方向に接合することで、熱電変換モジュール100の基板20の長手方向におけるフレキシブル性を高めることができる。
そして、p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2を形成するための熱電変換材料としては、特に限定されることなく、ビスマステルル系化合物;アンチモン系化合物;シリコン系化合物;金属酸化物系化合物;ホイスラー合金系化合物;ポリチオフェン系化合物、ポリアセチレン系化合物、ポリアニリン系化合物、ポリピロール系化合物等の導電性高分子化合物;カーボンナノチューブ等の繊維状炭素ナノ構造体;これらの複合材料等を用いることができる。中でも、導電性高分子化合物および繊維状炭素ナノ構造体を用いることが好ましく、繊維状炭素ナノ構造体を用いることがより好ましく、カーボンナノチューブ(以下、CNTとも称する)を用いることが特に好ましい。p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の少なくとも一方が、熱電変換材料として、導電性高分子化合物および/または繊維状炭素ナノ構造体を含有すれば、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。さらに、p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の少なくとも一方が、熱電変換材料として、繊維状炭素ナノ構造体を含有すれば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を更に高めると共に、機械的強度の向上および軽量化を実現することができる。
CNTとしては特に限定されることなく、単層CNTおよび/または多層CNTを用いることができるが、CNTは、単層CNTであることが好ましい。単層CNTの方が、熱電特性(ゼーベック係数)が優位である傾向があるからである。なお、単層カーボンナノチューブとしては、CNT製造用の触媒層を表面に有する基材上に、原料化合物およびキャリアガスを供給して、化学的気相成長法(CVD法)によりCNTを合成する際に、系内に微量の酸化剤(触媒賦活物質)を存在させることで、触媒層の触媒活性を飛躍的に向上させるという方法(スーパーグロース法;国際公開第2006/011655号参照)に準じて製造したCNTを用いることができる(以下、かかる方法に準じて製造されたCNTを「SGCNT」と称することがある)。さらにSGCNTは折れ曲がりが多いという特徴を持っている。ここで、CNTは、電子移動による熱伝導性は高いが、フォノン振動による熱伝導性の低下効果も高いと考えられている。しかし、SGCNTは、他の一般的な方法に従って製造したCNTよりも折れ曲がりが多いため、フォノン振動が増幅されにくい構造となっており、フォノン振動に起因した熱伝導性の低下を抑制することができる。よって、SGCNTは、他の一般的なCNTと比較して、熱電変換材料としてより優位な材料でありうる。
そして、熱電変換材料としてCNTを使用するにあたり、p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2をそれぞれ構成するCNTのゼーベック係数を異なるものとする必要がある。ここで、CNTは、そのままではp型熱電変換素子としての特性を有する。よって、n型熱電変換素子を得るための処理(以下、「n化処理」とも称する)をCNTについて適用する必要がある。具体的には、例えば、既知の方法により作製した、或いは市販されている、薄膜状に成形されたCNTであるバッキーペーパーを、一般的な方法、例えば、国際公開第2015/198980号に記載の方法に従ってn化処理することで、n型熱電変換素子2として機能しうるバッキーペーパーを得ることができる。
ここで、各p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の長さは特に限定されないが、各熱電変換素子の接合方向の長さが、5mm以上20mm以下であることが好ましい。各p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の接合方向の長さが上記下限値以上であれば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に拡大することができ、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。また、p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の接合方向の長さが上記上限値以下であれば、熱電変換モジュールの単位面積当たりの発電量を高めることができる。
なお、図示例の熱電変換モジュール100では、素子本体5を構成する各p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2(熱電変換素A1〜A14)の接合方向の長さは一致するが、これに限定されることはなく、本発明の所望の効果が得られる範囲内で、各熱電変換素子間で接合方向の長さは異なっていてもよい。
また、p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の厚みは、10μm以上であることが好ましく、20μm以上であることがより好ましく、50μm以上であることが更に好ましく、300μm以下であることが好ましく、250μm以下であることがより好ましく、200μm以下であることが更に好ましい。p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の厚みが上記下限値以上であれば、熱電変換モジュール100の抵抗値を低くすることができる。一方、p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2の厚みが上記上限以下であれば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を十分に高く確保することができる。
そして、熱電変換素子体10の素子本体5を構成する熱電変換素子A1〜An(図示例ではn=14)においては、互いに隣接する熱電変換素子間に、当該熱電変換素子A1側から順にn−1個(図示例では14−1=13個)の接合部3が形成されている。なお、各接合部3では、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが接合している。ここで、接合部3においては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが電気的に接続する限り、特に限定されることはなく、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが直接接合してもよく、折り返し接合部材4等の任意の接合部材を介して接合してもよい。
p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2との間に介在しうる接合部材は、導電性および熱伝導性を有する限り、特に限定されず、例えば、AgおよびCu等の金属材料、並びにグラファイトおよびCNT等のカーボン材料により構成されうる。中でも、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を更に高める観点から、CNTを用いることが好ましい。
また、接合部3において、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とは、接合部材としてAgを含むペースト状の樹脂材料を介して接続してもよい。なお、樹脂材料としては、特に限定されることなく、(メタ)アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびポリイミド系樹脂等の一般的な樹脂材料を用いることができる。そして、樹脂材料としては、柔軟性に富み、且つ、耐熱性の高いポリイミド系樹脂を用いることが好ましい。なお、本明細書中において「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」または「メタクリル」を意味する。
なお、上述したAgを含むペースト状の樹脂材料は、例えば、p型熱電変換素子1またはn型熱電変換素子2と、折り返し接合部材4とを電気的に接続する際にも用いることができる。
そして、熱電変換素子体10の始端側では、素子本体5を構成する熱電変換素子A1に第1電極6が接続し、熱電変換素子体10の終端側では、素子本体5を構成する熱電変換素子An(図示例ではn=14)に第2電極7が接続する。熱電変換素子体10が、熱電変換素子A1に接続する第1電極6と、熱電変換素子Anに接続する第2電極7とを備えることにより、熱電変換により生じた電力を取り出して、他の電子部品等に利用することができる。なお、第1電極6および第2電極7を構成しうる材料としては、上述した接合部材に使用しうる材料を用いることができる。
ここで、第1電極6および第2電極7は基板20上の任意の位置に配置することができるが、第1電極6と第2電極7とが基板20上で互いに近接して配置されることが好ましい。第1電極6と第2電極7とが基板20上で互いに近接して配置されれば、熱電変換モジュール100を他の電子部品等と接続する際に、互いに近接した箇所に纏まって配置された1対の電極を利用できるので、配線を簡便にすることができる。第1電極6と第2電極7とが基板20上で互いに近接して配置される態様は、特に限定されることはなく、例えば、図2の平面図に示す熱電変換モジュール100のように、第1電極6と第2電極7とをいずれも基板20上の一方の短辺側に配置することで、両者を互いに近接して配置することができる。
第1電極6と第2電極7との距離は、特に限定されることはないが、基板20の長辺の長さ以下であることが好ましく、基板20の短辺の長さ以下であることがより好ましい。また、第1電極6と第2電極7との距離は、熱電変換素子体10の長手方向の長さ以下であることが好ましく、熱電変換素子体10の短手方向の長さ以下であることがより好ましく、折り返し接合部材4の長手方向の長さ以下であることが更に好ましい。さらに、第1電極6と第2電極7との距離は、素子本体5を構成する各熱電変換素子A1〜An(図示例ではn=14)の接合方向の長さのうち、最短の長さ以下であることが好ましい。より具体的に、第1電極6と第2電極7との距離は、50mm以下であることが好ましく、30mm以下であることがより好ましく、10mm以下であることが更に好ましく、0mm超であることが必要である。第1電極6と第2電極7との距離が上記所定の距離以下であれば、熱電変換モジュール100を他の電子部品等と接続する際に、1対の電極が互いに更に近接した箇所に纏まって配置されるため、配線を更に簡便にすることができる。一方、第1電極6と第2電極7との距離が0mm超であれば、1対の電極同士が接触して、熱電変換モジュール100がショートすることを防止できる。
なお、「第1電極6と第2電極7との距離」とは、第1電極6の表面と第2電極7の表面とが最も接近した箇所における両者間の距離を指すものとする。
熱電変換モジュール100が備える8個の第1高熱伝導体30はいずれも直方体状であり、熱電変換素子体10の厚み方向の下方側のみに配置されている。ここで、第1高熱伝導体30各々と熱電変換素子体10との間には基板20が介在している。そして、当該8個の直方体状の第1高熱伝導体30は、熱電変換素子A1側から2、4、6、8、10、および12番目の接合部3、並びに、第1電極6と熱電変換素子A1との接続部8、および第2電極7と熱電変換素子A14との接続部9の合計8箇所に1つずつ接続している。このとき、第1高熱伝導体30の上方の面が、基板20を介して、上述した接合部3、接続部8、または接続部9に接続している。ただし、熱電変換モジュール100は、これに限定されることはなく、少なくとも1つの第1高熱伝導体30を備え、当該少なくとも1つの高熱伝導体30が熱電変換素子体10の厚み方向の一方側のみに配置され、下記(1)または(2):
(1)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部3の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部3には接続しない
(2)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部3の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部3には接続しない
のいずれかの形態で接合部3に接続していればよい。なお、第1高熱伝導体30は、上記(2)の形態の場合は、第1電極6と熱電変換素子A1との接続部8、および/または第2電極7と熱電変換素子An(図示例ではn=14)との接続部9に接続してもよいが、上記(1)の場合は接続しないものとする。また、第1高熱伝導体30と接合部3、接続部8、または接続部9とは、上述したように、基板20等の他の部材を介して接続してもよいし、直接接続してもよいものとする。例えば、図示しないが、熱電変換素子体10の下方の面に基板20が配置されず、第1高熱伝導体30と接合部3とが直接接続することもできる。
第1高熱伝導体30を構成する材料は、熱伝導性を有する限り、特に限定されないが、第1高熱伝導体30は、Al、AgおよびCu等の金属材料;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素および炭化ケイ素等のセラミック材料;グラファイトおよびCNT等のカーボン材料;により構成されることが好ましい。また、金属材料としては、ステンレス鋼を好適に用いることもできる。第1高熱伝導体30が上記所定の材料を含めば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。さらに、第1高熱伝導体30が、上記所定の材料のうち、CNTを含めば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を更に高めることができる。なお、第1高熱伝導体30の熱伝導率は10W/(m・K)以上であることが好ましく、50W/(m・K)以上であることがより好ましく、100W/(m・K)以上であることが更に好ましく、200W/(m・K)以上であることが特に好ましい。第1高熱伝導体30の熱伝導率が上記下限以上であれば、熱の損失を低く抑え、発電量を高めることができる。
そして、上述した8個の第1高熱伝導体30が熱源200に接続することで、熱電変換モジュール100と熱源200とを備える、発電システム300が構成される。図2の断面図に示すように、発電システム300では、第1高熱伝導体30の下方の面が、熱源200に接続するが、本発明の発電システム300はこれに限定されることはなく、第1高熱伝導体30が、熱源200と接続していればよい。
ここで、本発明の第1の実施形態の変形例1を図3に示す。なお、図3は、図1と同様、発電システム300を、熱電変換素子A1および熱電変換素子A7の中心を通る線(図2中のX1−X1線)で切断した場合の断面図である。そして、図3に示す変形例1の断面図のように、第1高熱伝導体30は磁石31を有することが好ましい。図3の断面図では、直方体状の第1高熱伝導体30の下方の面に磁石31が配置されるが、これに限定されることはなく、例えば、第1高熱伝導体30が磁石を内蔵していてもよい。このように、第1高熱伝導体30が磁石31を有すれば、熱源200の表面が強磁性体である場合に、第1高熱伝導体30が磁石31により熱源200の表面に吸着できるため、熱電変換モジュール100の設置性を高めることができる。そして、磁石としては、既知の磁石を用いることができる。
また、本発明の第1の実施形態の変形例2を図4に示す。なお、図4は、図1と同様、発電システム300を、熱電変換素子A1および熱電変換素子A7の中心を通る線(図2中のX1−X1線)で切断した場合の断面図である。上述した図2の断面図に示すように、第1高熱伝導体30と熱源200とは直接接続してもよいが、図4に示す変形例2の断面図が示すように、第1高熱伝導体30が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して熱源200に接続することが好ましい。第1高熱伝導体30が、上記所定の材料(「第1介在物32」と称することがある。)を介して熱源200に接続すれば、第1高熱伝導体30と熱源200との熱抵抗を小さくし、発電システム300の熱電変換効率を高めることができる。なお、図4に示す変形例2を上面から見た場合、図示はしないが、上述した第1介在物32の外縁は、第1高熱伝導体30の外縁を取り囲む形状であるものとする。
そして、第1高熱伝導体30と熱源200との熱抵抗を更に小さくする観点から、上記第1介在物32を構成する材料は高熱伝導性であることがより好ましい。具体的に、ゴム状材料としては、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム等を用いることがより好ましく、ゲル状材料としては、シリコーンゲル、ポリロタキサンゲル等を用いることがより好ましく、液状材料としては、液状シリコーンゴム等を用いることがより好ましい。そして、第1介在物32は、熱伝導性を高める観点から、上述した材料に加えて、Al、AgおよびCu等の金属材料;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素および炭化ケイ素等のセラミック材料;グラファイトおよびCNT等のカーボン材料;を含有することが更に好ましい。
(第2の実施形態)
以下、図5〜8を参照して、本発明の第2の実施形態に係る発電システムについて説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る発電システム300の概略構成を示す断面図である。なお、図5は、発電システム300を、熱電変換素子A1および熱電変換素子A7の中心を通る線(後述の図6中のX2−X2線)で切断した場合の断面図である。また、図6は、発電システム300における1対の基板20のうち上方の基板20bのみを除いた平面図である。
図5に示すように、発電システム300は、熱源200と、熱源200上に当接配置される熱電変換モジュール100と、を備える。ここで、本発明の第2の実施形態に係る熱電変換モジュール100は、上述の図1で示した熱電変換モジュールの構成に加えて、第2高熱伝導体40を更に備える。具体的には、図6の平面図が示すように、熱電変換モジュール100は、直方体状の第2高熱伝導体40を7個備える。そして、図5の断面図が示すように、7個の第2高熱伝導体40はいずれも、熱電変換素子体10の厚み方向のうち第1高熱伝導体30が配置されていない側(図示例では上方)のみに配置されている。そして、熱電変換素子A1〜A14における13個の接合部3のうち、第1高熱伝導体30が接続していない7個(具体的には、熱電変換素子A1側から順に1、3、5、7、9、11、および13番目)の接合部3の全部に対して接続する。このとき、第2高熱伝導体40の下方の面が基板20bを介して上記接合部3に接続しているが、これに限定されることなく、例えば、図示しないが、熱電変換素子10の上方の面に基板20が配置されず、第2高熱伝導体40の下方の面と接合部3とが直接接続することもできる。
また、図示例では、第2高熱伝導体40は、熱電変換素子A1〜A14における13個の接合部3のうち、第1高熱伝導体30が接続していない7個の接合部3の全部に対して接続しているが、これに限定されることはなく、以下のように、第1高熱伝導体30が接合部3に接続する形態に応じて、第2高熱伝導体40は、所定の形態で接合部3に接続することができる。
即ち、第1高熱伝導体30が(1)熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部3の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部3には接続しない場合、第2高熱伝導体40は下記(3):
(3)熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部3の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部3には接続しない
の形態で前記接合部に接続し、
第1高熱伝導体30が(2)熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部3の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部3には接続しない場合、第2高熱伝導体40は下記(4):
(4)熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部3の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部3には接続しない
の形態で前記接合部3に接続することができる。このように、第2高熱伝導体40が、第1高熱伝導体30が接合部3に接続する形態に応じて、上記所定の形態で接合部3に接続すれば、効率良く放熱できるため、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。
なお、第1高熱伝導体30が上述した(1)の形態で接合部3に接続する場合、第2高熱伝導体9は、第1電極6と熱電変換素子A1との接続部8、および/または第2電極7と熱電変換素子An(図示例ではn=14)との接続部9に接続することができるが、図示例のように、第1高熱伝導体30が上述した(2)の形態で接合部3に接続する場合は、第2高熱伝導体9は当該接続部8および接続部9のいずれにも接続できないものとする。
ここで、第2高熱伝導体40を構成する材料は、熱伝導性を有する限り、特に限定されないが、第2高熱伝導体40は、Al、AgおよびCu等の金属材料;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素および炭化ケイ素等のセラミック材料;グラファイトおよびCNT等のカーボン材料;により構成されることが好ましい。第2高熱伝導体40が上記所定の材料を含めば、更に効率良く放熱できるため、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を一層高めることができる。さらに、第2高熱伝導体40が上記所定の材料のうち、CNTを含めば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を更に高めることができる。
また、第2高熱伝導体40として、ヒートパイプを好適に用いることもできる。第2高熱伝導体40がヒートパイプであれば、更に効率良く放熱できるため、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を更に高めることができる。なお、ヒートパイプとしては、例えば、銅製で、作動液を水とする既知のヒートパイプ等を用いることができる。
ここで、第2高熱伝導体40の熱伝導率は10W/(m・K)以上であることが好ましく、50W/(m・K)以上であることがより好ましく、100W/(m・K)以上であることが更に好ましく、200W/(m・K)以上であることが特に好ましい。第2高熱伝導体40の熱伝導率が上記下限以上であれば、更に効率良く放熱できるため、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を一層高めることができる。
また、図6の平面図が示すように、熱電変換モジュール100は、直方体状の第2高熱伝導体40を7個備えているが、熱電変換モジュール100が備える第2高熱伝導体40の形状および個数は特に限定されることはない。例えば、第2高熱伝導体40が上述したヒートパイプである場合、図示はしないが、上面から見て、第2高熱伝導体40は、接合部3に接続する箇所から基板20の外縁の外側まで延在するパイプ状の形状であってもよい。また、図示例では、1個の第2高熱伝導体40が1つの接合部3に対して接続しているが、1個の第2高熱伝導体40が複数の接続部3に対して接続していてもよい。
ここで、本発明の第2の実施形態の変形例3を図7に示す。なお、図7は、図5と同様、発電システム300を、熱電変換素子A1および熱電変換素子A7の中心を通る線(図6中のX2−X2線)で切断した場合の断面図である。そして、熱電変換モジュール100は、図7に示す変形例3の断面図のように、更に放熱部材50を備え、上述した第2高熱伝導体40が当該放熱部材50に接続することが好ましい。熱電変換モジュールが更に放熱部材50を備え、第2高熱伝導体40が当該放熱部材50に接続すれば、更に効率良く放熱できるため、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を更に大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率を一層高めることができる。具体的に、図7では、熱電変換モジュール100は、熱電変換素子体10の厚み方向のうち、第2高熱伝導体40が配置されている側に、基板20と平行に配置された平坦な板状の放熱部材50を備えている。そして、第2高熱伝導体40の接合部3と接続する面(図示例では下方の面)とは反対側の面(図示例では上方の面)が放熱部材50と接続している。なお、放熱部材50は、基板20と平行に配置された平坦な板状の形状であるため、熱電変換素子A1側から順に1、3、5、および7番目の接合部3にそれぞれ接続する4個の第2高熱伝導体40の全部に対して接続している。また、図示しないが、放熱部材50は、上面から見ると、基板20と一致する長方形状であるため、熱電変換素子A1側から順に9、11、および13番目の接合部3にそれぞれ接続する3個の第2高熱伝導体40の全部に対しても接続しているものとする。
ここで、放熱部材50は、熱電変換モジュール100の高いフレキシブル性を確保する観点から、可撓性を有することが好ましい。
また、放熱部材50は、熱伝導性を有する限り、特に限定されないが、Al、AgおよびCu等の金属材料;酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素および炭化ケイ素等のセラミック材料;グラファイトおよびCNT等のカーボン材料;により構成されることが好ましい。放熱部材50が上記所定の材料を含めば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率をより一層高めることができる。さらに、放熱部材50が上記所定の材料のうち、CNTを含めば、熱電変換モジュール100のフレキシブル性を更に高めることができる。
なお、放熱部材50としては、上記所定の材料を含んでなるヒートシンクを好適に用いることもできる。そして、ヒートシンクとしては、自然空冷型、強制空冷型、水冷型などの既知の形式のヒートシンクを用いることができる。そして、熱電変換モジュール100の高いフレキシブル性を確保する観点から、ヒートシンクは可撓性を有することが好ましい。
また、放熱部材50の熱伝導率は10W/(m・K)以上であることが好ましく、50W/(m・K)以上であることがより好ましく、100W/(m・K)以上であることが更に好ましく、200W/(m・K)以上であることが特に好ましい。放熱部材50の熱伝導率が上記下限以上であれば、熱電変換素子における高温部と低温部との温度差を一層大きくして、熱電変換モジュール100の熱電変換効率をより一層高めることができる。
ここで、本発明の第2の実施形態の変形例4を図8に示す。なお、図8は、図5と同様、発電システム300を、熱電変換素子A1および熱電変換素子A7の中心を通る線(図6中のX2−X2線)で切断した場合の断面図である。第2高熱伝導体40と放熱部材50との接続方法は特に限定されず、図7に示す変形例3の断面図に示すように、第2高熱伝導体40が放熱部材50に直接接続されていてもよいが、図8に示す変形例4の断面図のように、第2高熱伝導体40は、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料(以下、「第2介在物41」と称することがある。)を介して放熱部材50に接続することが好ましい。このように、第2高熱伝導体40が、上記所定の材料からなる第2介在物41を介して放熱部材50に接続すれば、第2高熱伝導体40と放熱部材50との熱抵抗を小さくし、熱電変換モジュール100の熱電変換効率をより一層高めることができる。そして、第2高熱伝導体40と放熱部材50との熱抵抗を更に小さくする観点から、上記第2介在物41は高熱伝導性であることがより好ましく、具体的には、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料としては、第1介在物41に使用し得るものとして上述した材料を用いることができる。また、図示はしないが、図8に示す変形例4を上面から放熱部材50を透視して見た場合、上述した第2介在物41の外縁は、第2高熱伝導体40の外縁を取り囲む形状であるものとする。
(第3の実施形態)
以下、図9を参照して、本発明の第3の実施形態に係る発電システムについて説明する。図9は、本発明の第3の実施形態に係る発電システム300の概略構成を示す平面図である。図9に示すように、発電システム300は、熱源200と、熱源200上に当接配置される熱電変換モジュール100と、を備える。熱電変換モジュール100は、基板20と、基板20の一方の面(図示例では上方の面)に配置される熱電変換素子体10と、基板20の他方の面(図示例では下方の面)に配置される7個の第1高熱伝導体30とを備える。
ここで、基板20は長方形状であり、可撓性を有する。また、第1高熱伝導体30は直方体状の形状を有する。そして、熱電変換素子体10は、13個の熱電変換素子A1〜A13が順番に直列的に接続されてなる素子本体5と、当該熱電変換素子A1に接続する第1電極6と、前記熱電変換素子A13に接続する第2電極7とを備える。そして、第1電極6と第2電極7とは、基板20の一方の長辺側(図示例では下長辺側)の外縁上の中央付近で、互いに近接して配置される。なお、第1電極6と第2電極7とはいずれも長方形状であり、第1電極6および第2電極7のそれぞれの長辺が基板20の外縁をまたぐようにして配置されている。
そして、第1電極6と接続する熱電変換素子A1が配置され、当該熱電変換素子A1から2個の熱電変換素子A2およびA3が基板20の長手方向一方側(図示例では左側)に向かって連続して接合する。さらに、基板20の表面上の一方の短辺側(図示例では左短辺側)において、折り返し接合部材4が、素子本体5を折り返すようにして、熱電変換素子A3と熱電変換素子A4とを(図示例では基板20の短手方向に)接合する。そして、当該熱電変換素子A4から6個の熱電変換素子A5〜A10が基板20の長手方向他方側(図示例では右側)に向かって連続して接合し、基板20の表面上の他方の短辺側(図示例では右短辺側)で、折り返し接合部材4が、素子本体5を折り返すようにして、熱電変換素子A10と熱電変換素子A11とを(図示例では基板20の短手方向に)接合する。さらに、当該熱電変換素子A11から2個の熱電変換素子A12およびA13が基板20の長手方向一方側(図示例では左側)に向かって連続して接合し、当該熱電変換素子A13が第2電極7に接続する。
ここで、13個の熱電変換素子A1〜A13としては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが交互に接続されている。なお、熱電変換素子A1は、p型熱電変換素子1である。そして、素子本体5を構成する各熱電変換素子A1〜A13の接合方向の長さは、一致している。
さらに、13個の熱電変換素子A1〜A13において、互いに隣接する熱電変換素子間に、熱電変換素子A1側から順に12個の接合部3が形成されている。ここで、各接合部3においては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが接合している。なお、上記折り返し接合部材4により熱電変換素子A3と熱電変換素子A4とが(または、熱電変換素子A10と熱電変換素子A11とが)接合される箇所も接合部3に含まれるものとする。
ここで、熱電変換素子体10において、基板20の短手方向に隣接する熱電変換素子A1〜A3と熱電変換素子A4〜A6との間では、熱電変換素子A1〜A3に形成された接合部3と熱電変換素子A4〜A6に形成された接合部3とが基板20の短手方向に揃って配置される。さらに、基板20の短手方向に隣接する熱電変換素子A8〜A10と熱電変換素子A11〜A13との間では、熱電変換素子A8〜A10に形成された接合部3と熱電変換素子A11〜A13に形成された接合部3とが基板20の短手方向に揃って配置される。具体的には、熱電変換素子A1側から1番目および5番目、2番目および4番目、8番目および12番目、9番目および11番目の接合部3の対がそれぞれ基板20の短手方向に揃って配置されている。
さらに、熱電変換素子A1側から6番目の接合部3と、熱電変換素子A1と第1電極6との接続部8とは、基板20の短手方向に揃って配置され、熱電変換素子A1側から7番目の接合部3と、熱電変換素子A13と第2電極7との接続部9とは、基板20の短手方向に揃って配置されている。
そして、7個の第1高熱伝導体30がいずれも、基板20における熱電変換素子体10が配置される面とは反対側の面のみに配置されている。ここで、12個の接合部3のうち、熱電変換素子A1側から偶数番目(即ち、2、4、6、8、10、および12番目)の接合部3、および、第1電極6と熱電変換素子A1との接続部8に対して、当該直方体状の第1高熱伝導体30が基板20を介して1つずつ接続している。なお、7個の直方体状の第1高熱伝導体30はいずれも、接合部3、接続部8または接続部9に接続する面(図示例では上方の面)とは反対側の面(図示例では下方の面)で熱源にも接続している。
図1等に示した第1の実施形態、および図5等に示した第2の実施形態では、第1電極6と第2電極7とがいずれも長方形状の基板20上の一方の短辺側で互いに近接して配置されているが、図9に示す第3の実施形態のように、熱電変換モジュール100の熱電変換素子体10が備える第1電極6と第2電極7とはいずれも、長方形状の基板20上の一方の長辺側に近接して配置されていてもよい。より具体的に、熱電変換モジュール100では、第1電極6と第2電極7とがいずれも、長方形状の基板20の一方の長辺側の外縁上で近接して配置されている。そして、第1電極6と第2電極7とがいずれも基板20の外縁上に配置されていれば、熱電変換モジュール100を他の電子部品等と接続する際に、基板20の外縁上に配置された電極を利用できるので、配線を簡便にすることができる。ここで、「電極が基板20の外縁上に配置される」とは、当該電極の一部が基板20の外縁上に存在することを意味する。さらに、図9に示すように、熱電変換モジュール100の熱電変換素子体10が備える第1電極6と第2電極7とがいずれも、長方形状の基板20上の一方の長辺側に近接して配置されている場合、第1電極6と第2電極7との距離は、素子本体5を構成する各熱電変換素子A1〜An(図示例ではn=13)の接合方向の長さのうち、最短の長さの2倍以下であることが好ましい。第1電極6と第2電極7との距離が上記所定の距離以下であれば、熱電変換モジュール100を他の電子部品等と接続する際に、1対の電極が互いに更に近接した箇所に纏まって配置されるため、配線を更に簡便にすることができる。
(第4の実施形態)
以下、図10および11を参照して、本発明の第4の実施形態に係る発電システムについて説明する。図10は、本発明の第4の実施形態に係る発電システム300の概略構成を示す断面図である。なお、図10は、発電システム300を、熱電変換素子A8および熱電変換素子A14の中心を通る線(後述の図11中のX3−X3線)で切断した場合の断面図である。また、図11は、図10に示す発電システム300における3枚の基板20のうち、上方から1番目および2番目に配置される基板20bおよび20cを除いた平面図である。
発電システム300は、熱源200と、熱源200上に当接配置される熱電変換モジュール100と、を備える。熱電変換モジュール100は、厚み方向に隣接する3枚の基板20(基板20a、20b、および20c)と、基板20相互間に配置される熱電変換素子体10と、3枚の基板20のうち最下方に配置される基板20aの下方の面に配置される4個の第1高熱伝導体30とを備える。
ここで、3枚の基板20a、20b、および20cはいずれも長方形の形状を有している。そして、3枚の基板20a、20b、および20cは、厚み方向に隣接して配置され、厚み方向一方側(図示例では下方側)から順に、基板20a、基板20b、および基板20cが互いに平行に配置されている。また、第1高熱伝導体30は直方体状の形状を有する。
そして、熱電変換素子体10は、14個の熱電変換素子A1〜A14が順番に直列的に接続されてなる素子本体5と、当該熱電変換素子A1に接続する第1電極6と、熱電変換素子A14に接続する第2電極7とを備える。ここで、第1電極6と熱電変換素子A1〜A7とは、上記基板20aと基板20bとの間に介在して配置され、熱電変換素子A8〜A14と第2電極7とは、上記基板20bと基板20cとの間に介在して配置されている。そして、熱電変換素子A1は基板20a上の一方の短辺側(図示例では右短辺側)で第1電極6と接続し、当該熱電変換素子A1から6個の熱電変換素子A2〜A7が基板20aの長手方向他方側(図示例では左側)に向かって連続して接合する。さらに、基板20a上の他方の短辺側(図示例では左短辺側)において、折り返し接合部材4が、素子本体5を折り返すようにして、熱電変換素子A7と、熱電変換素子A8とを(図示例では基板20bの厚み方向に)接合する。そして、当該熱電変換素子A8から6個の熱電変換素子A9〜14が基板20bの長手方向一方側(図示例では右側)に向かって連続して接合し、基板20b上の一方の短辺側(図示例では右短辺側)で、熱電変換素子A14が第2電極7に接続する。上述した構成により、熱電変換素子体10は、図10の断面図において、U字状の構造を有する。
ここで、14個の熱電変換素子A1〜A14としては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが交互に接続されている。なお、熱電変換素子A1は、p型熱電変換素子1である。そして、素子本体5を構成する各熱電変換素子A1〜A14(各p型熱電変換素子1およびn型熱電変換素子2)の接合方向の長さは、一致している。
さらに、14個の熱電変換素子A1〜A14において、互いに隣接する熱電変換素子間に、熱電変換素子A1側から順に13個の接合部3が形成されている。ここで、各接合部3においては、p型熱電変換素子1とn型熱電変換素子2とが接合している。なお、上記折り返し接合部材4により熱電変換素子A7および熱電変換素子A8が接合される箇所も接合部3に含まれるものとする。そして、上述したU字状の熱電変換素子体10の素子本体5の一部である熱電変換素子A1〜A7と熱電変換素子A8〜A14とは基板20(基板20a、20b、および20c)の厚み方向に隣接している。そして、当該厚み方向に隣接している熱電変換素子A1〜A7と熱電変換素子A8〜A14との間では、接合部3同士が当該厚み方向に揃って配置されている。具体的には、熱電変換素子A1側から1番目および13番目、2番目および12番目、3番目および11番目、4番目および10番目、5番目および9番目、6番目および8番目の接合部3の対がそれぞれ基板20(基板20a、20b、および20c)の厚み方向に揃って配置されている。
そして、13個の接合部3のうち、熱電変換素子A1側から偶数番目(即ち、2、4、6、8、10、および12番目)の接合部3に対して、直方体状の第1高熱伝導体30が1つずつ接続する。また、第1電極6と熱電変換素子A1との接続部8、および第2電極7と熱電変換素子A14との接続部9に対しても、第1高熱伝導体30が接続する。より具体的には、熱電変換素子体10の厚み方向の一方側(図示例では下方側)のみに配置された4個の第1高熱伝導体30が、基板20aを介して、熱電変換素子A1側から2、4、および6番目の接合部3、並びに、第1電極6と熱電変換素子A1との接続部8に接続する。また、当該4個の第1高熱伝導体30は、基板20a、熱電変換素子A1〜A7、および基板20bを介して、熱電変換素子A1側から8、10、および12番目の接合部3、ならびに、第2電極7と熱電変換素子A14との接続部9にも接続する。このとき、熱電変換素子A1側から2番目および12番目、4番目および10番目、6番目および8番目の接合部の対がそれぞれ共通の第1高熱伝導体30に接続している。また、接続部8および接続部9の対も共通の第1高熱伝導体30に接続している。そして、4個の第1高熱伝導体30はそれぞれ、上述した接合部3、接続部8または接続部9に接続する面(図示例では上方の面)とは反対側の面(図示例では下方の面)で熱源200と接続する。
なお、図10および11に示した例では、n個(図示例ではn=14)の熱電変換素子A1〜Anの一部同士が前記基板の厚み方向に隣接し、当該厚み方向に隣接する熱電変換素子A1〜Anの一部同士における接合部3同士の全部が当該厚み方向に揃って配置されている例を示したが、これに限定されることはなく、当該厚み方向に隣接する熱電変換素子A1〜Anの一部同士における接合部3のうち、第1高熱伝導体30に接続する接合部3同士が当該厚み方向に揃って配置されていればよい。例えば、図10および11では、熱電変換素子A1側から1番目および13番目、2番目および12番目、3番目および11番目、4番目および10番目、5番目および9番目、6番目および8番目の接合部3の対がそれぞれ基板20(基板20a、20b、および20c)の厚み方向に揃って配置されているが、これに限定されることはなく、第1高熱伝導体30に接続している当該2番目および12番目、4番目および10番目、6番目および8番目の接合部3の対がそれぞれ基板20(基板20a、20b、および20c)の厚み方向に揃って配置されていればよく、第1高熱伝導体30に接続していない当該1番目および13番目、3番目および11番目、5番目および9番目の接合部3の対はそれぞれ基板20(基板20a、20b、および20c)の厚み方向に揃って配置されていなくてもよい。そして、n個(図示例ではn=14)の熱電変換素子A1〜Anの一部同士が基板の厚み方向に隣接し、当該厚み方向に隣接する熱電変換素子A1〜Anの一部同士における接合部3のうち、第1高熱伝導体30に接続する接合部3同士が当該厚み方向に揃って配置されれば、熱電変換モジュール100の単位面積当たりの発電量を高めることができる。
なお、n個(図示例ではn=14)の熱電変換素子A1〜Anの一部同士が前記基板の厚み方向に隣接し、当該厚み方向に隣接する熱電変換素子A1〜Anの一部同士における接合部3のうち、少なくとも第1高熱伝導体30に接続する接合部3同士が当該厚み方向に揃って配置されている場合、第1電極6と第2電極7とは基板上で互いに近接して配置されることが好ましく、具体的には、図14に示すように、第1電極6と第2電極7との距離が、基板20bの厚みと一致することが好ましい。そして、第1電極6と第2電極7との距離が上記所定の長さであれば、熱電変換モジュール100を他の電子部品等と接続する際に、1対の電極が互いに更に近接した箇所に纏まって配置されるため、配線を更に簡便にすることができる。
本発明によれば、高いフレキシブル性と高い熱電変換効率とを両立し得る熱電変換モジュールを提供することができる。
また、本発明によれば、当該熱電変換モジュールを備える発電システムを提供することができる。
1 p型熱電変換素子
2 n型熱電変換素子
3 接合部
4 折り返し接合部材
5 素子本体
6 第1電極
7 第2電極
8,9 接続部
10 熱電変換素子体
20,20a,20b,20c 基板
30 第1高熱伝導体
31 磁石
32 第1介在物
40 第2高熱伝導体
41 第2介在物
50 放熱部材
100 熱電変換モジュール
200 熱源
300 発電システム

Claims (22)

  1. 可撓性を有する基板と、前記基板の少なくとも一方の面に配置される熱電変換素子体と、少なくとも1つの第1高熱伝導体とを備える熱電変換モジュールであり、
    前記熱電変換素子体は、n個(nは4以上の整数)の熱電変換素子A1〜Anが順番に直列的に接合されてなる素子本体と、前記熱電変換素子A1に接続する第1電極と、前記熱電変換素子Anに接続する第2電極と、を備え、
    前記n個の熱電変換素子A1〜Anとして、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とが交互に接合され、かつ、前記熱電変換素子A1は、前記p型熱電変換素子または前記n型熱電変換素子であり、
    前記n個の熱電変換素子A1〜Anにおいて、互いに隣接する熱電変換素子間に、前記熱電変換素子A1側から順にn−1個の接合部が形成され、
    前記少なくとも1つの第1高熱伝導体は、前記熱電変換素子体の厚み方向の一方側のみに配置され、下記(1)または(2)の形態で前記接合部に接続する、熱電変換モジュール。
    (1)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部には接続しない
    (2)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部には接続しない
  2. 前記第1電極と前記第2電極とが、前記基板上で互いに近接して配置される、請求項1に記載の熱電変換モジュール。
  3. 前記第1電極と前記第2電極とが、いずれも前記基板の外縁上に配置される、請求項1または2に記載の熱電変換モジュール。
  4. 前記第1高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  5. 前記第1高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  6. 前記第1高熱伝導体がカーボン材料を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  7. 前記第1高熱伝導体が磁石を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  8. 前記基板が、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、シクロオレフィン樹脂、および水素添加スチレン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項1〜7のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  9. 前記p型熱電変換素子および前記n型熱電変換素子の少なくとも一方が、導電性高分子化合物および/または繊維状炭素ナノ構造体を含有する、請求項1〜8のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  10. 前記n個の熱電変換素子A1〜Anの一部同士が前記基板の厚み方向に隣接し、
    前記厚み方向に隣接する熱電変換素子A1〜Anの一部同士における前記接合部のうち、前記第1高熱伝導体に接続する接合部同士が前記厚み方向に揃って配置される、請求項1〜9のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  11. 更に第2高熱伝導体を備え、
    前記第2高熱伝導体は、前記熱電変換素子体の厚み方向のうち前記第1高熱伝導体が配置されていない側のみに配置され、
    前記第1高熱伝導体が前記(1)の形態で前記接合部に接続する場合、前記第2高熱伝導体は下記(3)の形態で前記接合部に接続し、
    前記第1高熱伝導体が前記(2)の形態で前記接合部に接続する場合、前記第2高熱伝導体は下記(4)の形態で前記接合部に接続する、請求項1〜10のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
    (3)前記熱電変換素子A1側から偶数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、奇数番目の接合部には接続しない
    (4)前記熱電変換素子A1側から奇数番目の接合部の少なくとも1つに接続し、かつ、偶数番目の接合部には接続しない
  12. 前記第2高熱伝導体の熱伝導率が10W/(m・K)以上である、請求項11に記載の熱電変換モジュール。
  13. 前記第2高熱伝導体が金属材料および/またはセラミック材料を含む、請求項11または12に記載の熱電変換モジュール。
  14. 前記第2高熱伝導体がカーボン材料を含む、請求項11〜13のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  15. 前記第2高熱伝導体がヒートパイプである、請求項11〜14のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  16. 更に放熱部材を備え、
    前記第2高熱伝導体が前記放熱部材に接続する、請求項11〜15のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  17. 前記第2高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して前記放熱部材に接続する、請求項16に記載の熱電変換モジュール。
  18. 前記放熱部材の熱伝導率が10W/(m・K)以上である、請求項16または17に記載の熱電変換モジュール。
  19. 前記放熱部材が金属材料および/またはセラミック材料を含む、請求項16〜18のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  20. 前記放熱部材がカーボン材料を含む、請求項16〜19のいずれかに記載の熱電変換モジュール。
  21. 熱電変換モジュールと熱源とを備える発電システムであって、
    前記熱電変換モジュールが請求項1〜20のいずれかに記載の熱電変換モジュールであり、
    前記第1高熱伝導体が前記熱源に接続する、発電システム。
  22. 前記第1高熱伝導体が、ゴム状材料、ゲル状材料、および液状材料からなる群から選択される少なくとも1種の材料を介して前記熱源に接続する、請求項21に記載の発電システム。
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