JP2019203915A - 光集積デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

光集積デバイスおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019203915A
JP2019203915A JP2018096888A JP2018096888A JP2019203915A JP 2019203915 A JP2019203915 A JP 2019203915A JP 2018096888 A JP2018096888 A JP 2018096888A JP 2018096888 A JP2018096888 A JP 2018096888A JP 2019203915 A JP2019203915 A JP 2019203915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
integrated device
cladding layer
optical
optical integrated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018096888A
Other languages
English (en)
Inventor
土澤 泰
Yasushi Tsuchizawa
泰 土澤
卓磨 相原
Takuma Aihara
卓磨 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2018096888A priority Critical patent/JP2019203915A/ja
Priority to PCT/JP2019/018524 priority patent/WO2019225329A1/ja
Priority to US17/055,555 priority patent/US11415747B2/en
Publication of JP2019203915A publication Critical patent/JP2019203915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/13Integrated optical circuits characterised by the manufacturing method
    • G02B6/132Integrated optical circuits characterised by the manufacturing method by deposition of thin films
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/13Integrated optical circuits characterised by the manufacturing method
    • G02B6/136Integrated optical circuits characterised by the manufacturing method by etching
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B2006/12035Materials
    • G02B2006/12061Silicon
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B2006/12083Constructional arrangements
    • G02B2006/121Channel; buried or the like

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】伝搬損失が小さい良好な光学特性の光導波路を備える光集積デバイスが実現できるようにする。【解決手段】基板101の上に形成された第1クラッド層102と、第1クラッド層102の上に形成されたコア103と、コア103を覆って第1クラッド層102の上に形成された第2クラッド層104とから構成された光導波路を備える。第1クラッド層102および第2クラッド層104の少なくとも一方は、重水素原子を含む酸化シリコンからなるクラッド材料から構成されている。このクラッド材料に含まれる水素原子の原子数は、クラッド材料に含まれる重水素原子より少ない数とされている。【選択図】 図1

Description

本発明は、光素子などとともに光導波路が集積されている光集積デバイスおよびその製造方法に関する。
クラウド・モバイル環境の急速な普及により、情報流通量の増大が続いており、現在、光ネットワークの大容量化、高速化、低消費電力化が強く求められている。この実現に向けては、光通信の特徴である波長分割多重(Wavelength-division multiplexing;WDM)通信を支える光デバイスの高性能化、低消費電力化、低コスト化が重要となる。このような背景の中、近年、光導波路デバイス、発光デバイス、受光デバイス、などの各光デバイスの小型化・高性能化と、各光デバイスを同一基板上へ集積することでのデバイス高機能化と低コスト化の研究開発が活発になっている。
このような光集積デバイスでは、小型化が可能で経済性に優れ、また屈折率の選択性が広がることから、Si、SiN、SiONをコアとし、SiO2をクラッドとする光導波路の研究開発に期待が集まっている(特許文献1参照)。Si,SiN,SiONをコアとした光導波路は、石英系よりコアとクラッドとの屈折率差の高い光導波路系として昔から知られており、通信ネットワーク応用向けにも研究されてきた。
しかし、これら屈折率の高い材料をコアとして伝搬損失が小さい光導波路を形成するには、高品質なコア材料の膜を形成する技術と、高精度な加工技術とが必要になるという課題があり、作製の難しさから通信ネットワークで使える実用デバイスは実現できてこなかった。しかし、今日では、成膜技術、加工技術の進歩により、実用レベルのデバイス作製が可能になってきている。
特にSiN,SiON膜を形成する成膜技術においては、低損失化を妨げていたコア中のNH基を低減させる成膜技術が確立されてきたことで、SiN,SiONをコアに、酸化シリコン膜をクラッドとした光導波路においても、通信ネットワークに適用可能な低損失で優れた性能の光導波路が実現できるようになっている。
特表2003−525195号公報
しかしながら、高機能性、省エネルギー性、経済性が同時に求められる今日の通信ネットワーク用光デバイスにおいては、異なる機能を持つ光デバイスを同一基板上に融合集積することが必須である。このような集積デバイスにおいて優れた特性を実現するためには、単独デバイスの作製とは異なる課題が見えてきた。
例えば、光導波路デバイスの場合、単独デバイスではクラッドとして高品質で損失のない熱シリコン酸化膜や熱CVD膜が使用できるため、光導波路の低損失化はコアとする膜の形成技術と、この膜の加工技術の開発が重要であった。
しかし、同一基板上で各種デバイスを積層する集積光デバイス作製では、熱耐性の問題により、低温成膜によりクラッドとする膜(クラッド膜)が形成されるが、デバイス性能への要求が高まるにつれてクラッド膜での損失も無視できなくなり、クラッド膜の膜質も改善が必要という問題が出てきた。このように、光集積デバイスで使われる光導波路では、単独デバイスでの光導波路とは異なる構造と作製方法の開発が求められていた。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、伝搬損失が小さい良好な光学特性の光導波路を備える光集積デバイスが実現できるようにすることを目的とする。
本発明に係る光集積デバイスは、基板の上に形成された光導波路を備える光集積デバイスであって、光導波路は、第1クラッド層と、第1クラッド層の上に形成されたコアと、コアを覆って第1クラッド層の上に形成された第2クラッド層とを備え、第1クラッド層および第2クラッド層の少なくとも一方は、重水素原子を含む酸化シリコンからなるクラッド材料から構成され、クラッド材料に含まれる水素原子の原子数は、クラッド材料に含まれる重水素原子より少ない数とされている。
上記光集積デバイスにおいて、コアは、シリコン、化学量論組成に比較してシリコンの方が多い酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンのいずれかからなるコア材料から構成されているとよい。
上記光集積デバイスにおいて、コア材料は、重水素原子を含んで構成され、コア材料に含まれる水素原子の原子数は、コア材料に含まれる重水素原子より少ない数とされているとよい。
上記光集積デバイスにおいて、基板の上に形成された光素子を備える。
本発明に係る光集積デバイスの製造方法は、基板の上に形成された光導波路を備える光集積デバイスの製造方法であって、基板の上に第1クラッド層を形成する第1工程と、第1クラッド層の上にコアを形成する第2工程と、コアを覆って第1クラッド層の上に第2クラッド層を形成する第3工程とにより光導波路を製造し、第1クラッド層および第2クラッド層の少なくとも一方は、重水素シランと酸素とを原料ガスとしたプラズマCVD法により形成した酸化シリコンからなるクラッド材料から形成する。
上記光集積デバイスの製造方法において、第2工程では、酸素ガスまたは窒素ガスと、重水素シランガスとを原料ガスとしたプラズマCVD法により形成したシリコン、化学量論組成に比較してシリコンの方が多い酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンのいずれかからなるコア材料からコア形成するようにしてもよい。
上記光集積デバイスの製造方法において、基板の上に光素子を形成する第4工程を備える。
上記光集積デバイスの製造方法において、プラズマCVD法は、ECRプラズマCVD法であればよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、伝搬損失が小さい良好な光学特性の光導波路を備える光集積デバイスが実現できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態における光集積デバイスの一部構成を示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態における光集積デバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。 図3は、水素原子を含む酸化シリコン膜(破線)と、水素原子を含まない酸化シリコン膜(実線)の光透過スペクトルを示す特性図である。 図4は、コアを窒化シリコンから構成した実施の形態における光導波路の伝搬損失を測定した結果を示す特性図である。 図5は、本発明の実施の形態における光集積デバイスのより詳細な構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態おける光集積デバイスについて図1を参照して説明する。なお、図1は、光が導波する方向に垂直な面の断面を示している。この光集積デバイスは、基板101の上に形成された第1クラッド層102と、第1クラッド層102の上に形成されたコア103と、コア103を覆って第1クラッド層102の上に形成された第2クラッド層104とから構成された光導波路を備える。基板101の上には、上記光導波路とともに、光素子が備えられている。
ここで、実施の形態における光集積デバイスでは、まず、第1クラッド層102および第2クラッド層104の少なくとも一方は、重水素原子を含む酸化シリコンからなるクラッド材料から構成されている。加えて、このクラッド材料に含まれる水素原子の原子数は、クラッド材料に含まれる重水素原子より少ない数とされている。
なお、コア103は、シリコン、化学量論組成に比較してシリコンの方が多い酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンのいずれかからなるコア材料から構成されていればよい。このコア材料も、重水素原子を含んで構成され、コア材料に含まれる水素原子の原子数は、コア材料に含まれる重水素原子より少ない数とされているとよい。
第1クラッド層102、第2クラッド層104は、例えば、厚さが1〜3μm程度とされている。コア103は、例えば断面の形状が、幅1μm程度、高さ0.5μm程度の矩形とされている。
次に、本発明の実施の形態における光集積デバイスの製造方法について、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS101で、基板の上に第1クラッド層を形成する(第1工程)。次に、ステップS102で、所定の堆積法によりコア材料を堆積することで、第1クラッド層の上にコア材料膜を形成する。次に、ステップS103で、コア材料膜をパターニングして第1クラッド層の上にコアを形成する(第2工程)。次に、ステップS104で、コアを覆って第1クラッド層の上に第2クラッド層を形成する(第3工程)。
以上の工程により、光集積デバイスの光導波路を作製する。また、基板の上に光素子を形成し(第4工程)、光導波路および光素子を備える光集積デバイスとする。
ここで、第1クラッド層および第2クラッド層の少なくとも一方は、重水素シランと酸素とを原料ガスとしたプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成した酸化シリコンからなるクラッド材料から形成する。このようにすることで、酸化シリコンには、重水素原子が含まれるものとなる。このようなCVD法による堆積では、原料ガスに、H2Oなどが不純物として含まれ、また、成膜室内には、水分が付着している。このため、堆積される酸化シリコンには、微量ながら、水素原子が含まれるものとなる。しかしながら、上述したように、重水素シランを原料ガスとして酸化シリコンを堆積することで、形成された酸化シリコンの膜中には、水素原子に比較して重水素原子がより多く含まれた状態となる。
プラズマCVD法は、ECR(Electron Cycrotron Resonance)プラズマCVD法を用いればよい。各クラッド層の形成では、300℃程度以下の低温で形成することが望ましいため、低温で高品質膜が形成できるECRプラズマCVDを用いることが望ましい。
例えば、ステップS101において、重水素シランと酸素とを原料ガスとしたECRプラズマ法により、基板の上に厚さ1μmから3μm程度に酸化シリコンを堆積することで、第1クラッド層を形成すればよい。同様に、ステップS104において、重水素シランと酸素とを原料ガスとしたECRプラズマ法により、基板の上に厚さ1μmから3μm程度に酸化シリコンを堆積することで、第2クラッド層を形成すればよい。
また、コアの形成(第2工程)では、窒素ガスおよび重水素シランガスを原料ガスとしたプラズマCVD法により形成した窒化シリコンをコア材料とし、このコア材料を堆積して形成したコア材料膜をパターニングすればよい。コアは、断面を幅1μm程度、高さ0.5μm程度の矩形に形成すればよい。
なお、コア材料は、酸素ガスおよび重水素シランガスを原料ガスとしたプラズマCVD法により形成した、化学量論組成に比較してシリコンの方が多い酸化シリコンを用いてもよい。また、コア材料は、酸素ガス,窒素ガス、および重水素シランガスを原料ガスとしたプラズマCVD法により形成した、酸窒化シリコンを用いてもよい。
前述同様に、CVD法によるコア材料の堆積では、原料ガスに、H2Oなどが不純物として含まれ、また、成膜室内には、水分が付着している。このため、堆積されるコア材料膜には、微量ながら、水素原子が含まれるものとなる。しかしながら、重水素シランを原料ガスとしてコア材料を堆積することで、形成されたコア材料膜には、水素原子に比較して重水素原子がより多く含まれた状態となる。この状態とすることで、例えば、コアを窒化シリコンから構成する場合、水素原子がほとんど含まれない状態となり、コアにはNH基がほとんど存在しない状態となり、NH基の吸収によるコア中での光の損失が抑制されるようになる。
以下、クラッド層に水素原子に比較して重水素原子がより多く含まれた状態とすることの効果について説明する。例えば、原料ガスとしてSiH4を用いる一般的なプラズマCVD法で形成される酸化シリコン(SiO2)膜は、堆積した膜中に水素原子(H)が多く含まれた状態となる。このような状態のSiO2からなるクラッド層に光を透過させると、SiO2中の1.39μm付近にピークを持ったOH基振動の倍音にあたる吸収が観測される。この吸収の裾が1.55μm付近にまで伸びているため、光導波路の伝搬損失に影響を与えている。
光導波路では、伝搬する光の大部分はコア中を伝搬し、クラッド層中を光が伝搬するわけではないが、コアをしみだした一部の光がクラッド内を伝搬するため、ある距離を伝搬させるとクラッド層での光吸収も光導波路の伝搬損失として無視できなくなる。このため、クラッド層においても、OH吸収のない状態にすることが重要である。
重水素シラン(SiD4)と酸素(O2)を原料ガスとしたプラズマCVD法によって水素原子より重水素原子を多く含むSiO2膜でクラッド層を形成することで、光導波路伝搬光のOH吸収を低減でき、低損失な光導波路デバイスが実現できる。
図3に、水素原子(H)を含む酸化シリコン膜(破線)と、含まない酸化シリコン膜(実線)の光透過スペクトルを示す。水素を含まない酸化シリコン膜は、大幅に光吸収損失が低減できることが確認できる。
次に、コアを窒化シリコンから構成した実施の形態における光導波路の伝搬損失を測定した結果を図4に示す。図4に示すように、損失値0.6dB/cmという低損失な光導波路が実現できた。なお、この例では、第1クラッド層および第2クラッド層の両方を、重水素原子を含む酸化シリコンからなるクラッド材料から構成し、クラッド材料に含まれる水素原子の原子数は、クラッド材料に含まれる重水素原子より少ない数としたがこれに限るものではない。第1クラッド層または第2クラッド層の一方が、上述した状態となっていれば、損失低減の効果は見られる。
次に、上述した実施の形態における光導波路を適用した光集積デバイスの1例について図5を参照して説明する。なお、図5は、光が導波する方向に垂直な面の断面を示している。
この光集積デバイスは、光アクティブデバイスである光変調器221と、光導波路222とが、シリコンからなる基板201の上に集積されている。基板201の上には、まず、酸化シリコンからなる厚さ3μmの第1クラッド層202が形成されている。
第1クラッド層202の上には、シリコンからなる第1コア203、およびシリコンからなるリブ型の変調器コア204が形成され、変調器コア204には、Siからなるスラブ層204a,204bが接続している。また、これら第1コア203,変調器コア204などを覆って酸化シリコンからなる厚さ0.3μmの第2クラッド層205が、第1クラッド層202の上に形成されている。
第1クラッド層202,第1コア203,第2クラッド層205により、チャネル型の光導波路が構成されている。また、スラブ層204aは、n型の不純物を導入することでn型とされ、スラブ層204bは、p型の不純物を導入することでp型とされている。変調器コア204,n型のスラブ層204a,p型のスラブ層204bにより、光変調器221が構成されている。
また、第2クラッド層205の上には、第1コア203の形成位置に対応させてSiOxyからなる第2コア206が形成されている。第2コア206は、断面形状が幅4μm程度、高さ2μm程度の矩形となっている。
また、第2コア206を覆って、酸化シリコンからなる厚さ5μm程度の第3クラッド層207が、第2クラッド層205の上に形成されている。第2クラッド層205、第2コア206,第3クラッド層207により光導波路が構成されている。第1コア203と第2コア206は、一部の領域で光学的に結合をおこさせるために最適な厚さの第2クラッド層205を介してコア同士が重なっている。
また、第3クラッド層207および第2クラッド層205を貫通し、スラブ層204a,204bに電気的に接続する貫通電極208a,208bが形成されている。
第2クラッド層205および第3クラッド層207は、重水素原子(D)を含み、また、含まれている水素原子(H)の原子数が、重水素原子より少ない数とされている酸化シリコンから構成されている。この結果、第2クラッド層205および第3クラッド層207においては、層中に含まれるOH基が少ない状態となっている。また、第2コア206は、重水素原子を含み、また、含まれている水素原子(H)の原子数が、重水素原子より少ない数とされているSiOxyから構成されている。この結果、第2コア206においては、含まれているOH基およびNH基が少ない状態となっている。
次に、上述した光集積デバイスの製造について簡単に説明する。
まず、よく知られたSOI(Silicon on Insulator)基板を用意する。SOI基板の基板部を基板201とし、埋め込み酸化層を第1クラッド層202とする。また、SOI基板の表面シリコン層をパターニングすることで、第1コア203,変調器コア204,スラブ層204a,204bを形成する。
例えば、表面シリコン層に上に公知の堆積法により酸化シリコンを堆積して酸化シリコン層を形成する。次に、形成した酸化シリコン層を、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術によりパターニングし、ハードマスクとするマスクパターンを形成する。このマスクパターンをマスクとして表面シリコン層をエッチングすることで、第1コア203の一部,変調器コア204,スラブ層204a,204bにおける凹部を形成する。
次に、よく知られたイオン注入法により、スラブ層204aにn型不純物を導入し、スラブ層204bにp型不純物を導入し、スラブ層204aをn型とし、スラブ層204bをp型とする。
次に、変調器コア204,スラブ層204a,204bの形成領域、および第1コア203の上をマスクするレジストパターンを形成する。このレジストパターンをマスクとし、残っている表面シリコン層をパターニングすることで、第1コア203の形状を完成させ、また、変調器コア204,スラブ層204a,204bの領域を分離する。この後、レジストパターンは除去する。
次に、SiD4およびO2を原料ガスとしたECRプラズマCVD法により酸化シリコンを堆積することで、第2クラッド層205を形成する。なお、形成した第2クラッド層205は、この表面を、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法などにより平坦化しておく。
次に、SiD4,O2,およびN2を原料ガスとしたECRプラズマCVD法により酸窒化シリコンを堆積し、平坦化した第2クラッド層205の上に酸窒化シリコン層を形成する。形成した酸窒化シリコン層を、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術によりパターニングすることで、第2コア206を形成する。
次に、SiD4およびO2を原料ガスとしたECRプラズマCVD法により酸化シリコンを堆積することで、第3クラッド層207を形成する。次に、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術によりパターニングすることで、第3クラッド層207にコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールに電極材料を充填することで、貫通電極208a,208bを形成する。
上述した製造方法によれば、第2クラッド層205,第3クラッド層207は、ECRプラズマCVD法を用いて形成するため低温で形成でき、光変調器221に損傷を与えることがない。また、第2クラッド層205,第3クラッド層207は、水素原子をほとんど含まず重水素原子を含む酸化シリコンで構成される、第1コア203による光導波路と、第2コア206による光導波路は、OH基の吸収の影響がほとんどない低損失な状態で作製できる。
さらにこの光集積デバイスは、チャネル型の第1コア203からなる光導波路の光モードが、第2クラッド層205を介して第2コア206の光導波路と光学的に結合することで機能が発揮される、第2クラッド層205の膜質および厚さ制御は、高効率結合を実現する上で重要である。
以上に説明したように、上述した光集積デバイスは、第2クラッド層205,第3クラッド層207は、SiD4およびO2ガスを原料ガスとしたプラズマCVD法で形成し、SiOxyからなる第2コア206は、SiD4,O2,およびN2ガスを原料ガスとしたプラズマCVD法で形成した。これにより、クラッド層およびコアには、OH基がほとんど含まれない状態で光導波路が構成されるので、通信波長帯に光伝搬に影響を与えるOH基とNH基吸収がほぼなくなり、伝搬損失がより小さい光導波路が実現できる。
また、上述した製造方法によれば、200℃程度以下の低温で、第2クラッド層205,第3クラッド層207が形成できるため、これらの形成時に光変調器221が形成されていても、光変調器221に損傷を与えることがなく、第2コア206による低損失な光導波路が実現できる。
以上に説明したように、第1クラッド層および第2クラッド層の少なくとも一方を、重水素原子を含む酸化シリコンからなるクラッド材料から構成し、クラッド材料に含まれる水素原子の原子数は、クラッド材料に含まれる重水素原子より少ない数としたので、他の光デバイスと融合集積する場合においても伝搬損失が小さい良好な光学特性の光導波路が実現でき、伝搬損失が小さい良好な光学特性の光導波路を備える光集積デバイスが実現できるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…基板、102…第1クラッド層、103…コア、104…第2クラッド層。

Claims (8)

  1. 基板の上に形成された光導波路を備える光集積デバイスであって、
    前記光導波路は、
    第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層の上に形成されたコアと、
    前記コアを覆って前記第1クラッド層の上に形成された第2クラッド層と
    を備え、
    前記第1クラッド層および前記第2クラッド層の少なくとも一方は、重水素原子を含む酸化シリコンからなるクラッド材料から構成され、
    前記クラッド材料に含まれる水素原子の原子数は、前記クラッド材料に含まれる重水素原子より少ない数とされている
    ことを特徴とする光集積デバイス。
  2. 請求項1記載の光集積デバイスにおいて、
    前記コアは、シリコン、化学量論組成に比較してシリコンの方が多い酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンのいずれかからなるコア材料から構成されていることを特徴とする光集積デバイス。
  3. 請求項2記載の光集積デバイスにおいて、
    前記コア材料は、重水素原子を含んで構成され、
    前記コア材料に含まれる水素原子の原子数は、前記コア材料に含まれる重水素原子より少ない数とされている
    ことを特徴とする光集積デバイス。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光集積デバイスにおいて、
    前記基板の上に形成された光素子を備えることを特徴とする光集積デバイス。
  5. 基板の上に形成された光導波路を備える光集積デバイスの製造方法であって、
    前記基板の上に第1クラッド層を形成する第1工程と、
    前記第1クラッド層の上にコアを形成する第2工程と、
    前記コアを覆って前記第1クラッド層の上に第2クラッド層を形成する第3工程と
    により前記光導波路を製造し、
    前記第1クラッド層および前記第2クラッド層の少なくとも一方は、重水素シランと酸素とを原料ガスとしたプラズマCVD法により形成した酸化シリコンからなるクラッド材料から形成する
    ことを特徴とする光集積デバイスの製造方法。
  6. 請求項5記載の光集積デバイスの製造方法において、
    前記第2工程では、酸素ガスまたは窒素ガスと、重水素シランガスとを原料ガスとしたプラズマCVD法により形成したシリコン、化学量論組成に比較してシリコンの方が多い酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンのいずれかからなるコア材料から前記コアを形成する
    ことを特徴とする光集積デバイスの製造方法。
  7. 請求項5または6記載の光集積デバイスの製造方法において、
    前記基板の上に光素子を形成する第4工程を備えることを特徴とする光集積デバイスの製造方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の光集積デバイスの製造方法において、
    プラズマCVD法は、ECRプラズマCVD法であることを特徴とする光集積デバイスの製造方法。
JP2018096888A 2018-05-21 2018-05-21 光集積デバイスおよびその製造方法 Pending JP2019203915A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096888A JP2019203915A (ja) 2018-05-21 2018-05-21 光集積デバイスおよびその製造方法
PCT/JP2019/018524 WO2019225329A1 (ja) 2018-05-21 2019-05-09 光集積デバイスおよびその製造方法
US17/055,555 US11415747B2 (en) 2018-05-21 2019-05-09 Optical integrated device and production method therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096888A JP2019203915A (ja) 2018-05-21 2018-05-21 光集積デバイスおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019203915A true JP2019203915A (ja) 2019-11-28

Family

ID=68615726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018096888A Pending JP2019203915A (ja) 2018-05-21 2018-05-21 光集積デバイスおよびその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11415747B2 (ja)
JP (1) JP2019203915A (ja)
WO (1) WO2019225329A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022003765A1 (ja) * 2020-06-29 2022-01-06 日本電信電話株式会社 光導波路およびその作製方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022157958A1 (ja) * 2021-01-25 2022-07-28 日本電信電話株式会社 光導波路およびその製造方法
WO2023163994A1 (en) * 2022-02-23 2023-08-31 PsiQuantum Corp. Ultra low loss silicon nitride based waveguide

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231152A (ja) * 1998-02-12 1999-08-27 Hitachi Cable Ltd 導波路およびその製造方法
US20030012538A1 (en) * 2001-07-12 2003-01-16 Johnson Frederick G. Use of deuterated gases for the vapor deposition of thin films for low-loss optical devices and waveguides
JP2004085937A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Fujikura Ltd 高分子基板型光導波路
US20040062504A1 (en) * 2000-10-20 2004-04-01 Corning Incorporated Using deuterated source gasses to fabricate low loss GeSiON SiON waveguides
JP2005300212A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路型センサ及びその製造方法
US20070230886A1 (en) * 2006-03-31 2007-10-04 Lucent Technologies Inc. Ridge and mesa optical waveguides
JP2017191158A (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 日本電信電話株式会社 光モジュールおよびその製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3791714A (en) * 1972-03-30 1974-02-12 Corning Glass Works Method of producing glass for optical waveguides
KR100482478B1 (ko) * 2000-02-29 2005-04-14 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 실리콘 옥시니트라이드 광 도파관 재료 및 도파관의제조방법
JP2005338502A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd 光導波路の製造方法
JP2006147661A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受光装置とその製造方法およびカメラ
US7732359B2 (en) * 2006-11-30 2010-06-08 Corning Incorporated Optical member comprising OD-doped silica glass

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231152A (ja) * 1998-02-12 1999-08-27 Hitachi Cable Ltd 導波路およびその製造方法
US20040062504A1 (en) * 2000-10-20 2004-04-01 Corning Incorporated Using deuterated source gasses to fabricate low loss GeSiON SiON waveguides
US20030012538A1 (en) * 2001-07-12 2003-01-16 Johnson Frederick G. Use of deuterated gases for the vapor deposition of thin films for low-loss optical devices and waveguides
JP2004085937A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Fujikura Ltd 高分子基板型光導波路
JP2005300212A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路型センサ及びその製造方法
US20070230886A1 (en) * 2006-03-31 2007-10-04 Lucent Technologies Inc. Ridge and mesa optical waveguides
JP2017191158A (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 日本電信電話株式会社 光モジュールおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022003765A1 (ja) * 2020-06-29 2022-01-06 日本電信電話株式会社 光導波路およびその作製方法
JPWO2022003765A1 (ja) * 2020-06-29 2022-01-06

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019225329A1 (ja) 2019-11-28
US20210181412A1 (en) 2021-06-17
US11415747B2 (en) 2022-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8871554B2 (en) Method for fabricating butt-coupled electro-absorptive modulators
WO2019225329A1 (ja) 光集積デバイスおよびその製造方法
TWI498624B (zh) 混合式mos光學調變器
US20080205838A1 (en) Optical Device Including a Buried Grating With Air Filled Voids and Method For Realising It
JP2009258527A (ja) 光学素子
US11550101B2 (en) Photonic device having a photonic crystal lower cladding layer provided on a semiconductor substrate
JP6560153B2 (ja) 光モジュールおよびその製造方法
JP2016156933A (ja) 光集積回路および製造方法
JP2012154980A (ja) リブ型光導波路デバイス及びその製造方法
EP1417532B1 (en) Methods for forming thermo-optic switches, routers and attenuators
US7120336B2 (en) Resonator for thermo optic device
CN112612148B (zh) 一种光器件及其制作方法
CN115755279A (zh) 片上光放大耦合器及其形成方法
Oguma et al. Compactly folded waveguide-type interleave filter with stabilized couplers
JP7201082B2 (ja) 光モジュールおよびその製造方法
KR100563489B1 (ko) 실리카/폴리머 하이브리드 광도파로를 이용한 광소자
CN211348702U (zh) 一种微环集成的阵列波导光栅波分复用器
JP2011232649A (ja) 光導波路
JP2019003029A (ja) 光導波路およびその製造方法
JP2016206425A (ja) 光モジュールおよびその製造方法
Wosinski et al. Amorphous silicon in nanophotonic technology
KR20010016728A (ko) 폴리머 도파로열 격자 파장 다중/역다중 광소자의 제조방법
WO2020213412A1 (ja) 光導波路
JPH10197737A (ja) 光導波回路の製造方法
WO2022003765A1 (ja) 光導波路およびその作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221025