JP2019203649A - 空調システム - Google Patents

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宝 平野
Takara Hirano
宝 平野
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Abstract

【課題】必要なダクトの数および開口用部材の数を削減し、部品点数およびコスト低減を可能であるとともに、必要な配管スペースを削減してスペース効率の向上が可能な空調システムを提供する。【解決手段】建物Hの内部に空調装置50の室内機51および熱交換換気扇60を設置するためのシステム設置用空間としての小屋裏収納空間31が設けられ、室内機51に接続されるとともに、建物Hの内部に配索されて、室内機51で温調した温調空気を建物Hの内部の屋内空間ISに吹き出す吹出ダクト530,540,550が接続され、熱交換換気扇60は、建物Hの外部から吸い込んだ外気を屋内空間ISに吹き出す屋内給気ダクト640を備え、屋内給気ダクト640(各給気ダクト641,642,643)が吹出ダクト530,540,550に接続されている空調システムとした。【選択図】図1

Description

本発明は、空調システムに関する。
従来、住宅の空調および換気を行う空調システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の空調システムは、小屋裏収納空間内に、冷暖房機能を有する空調装置(エアコンディショナ)が設置され、小屋裏収納空間の外側の小屋裏空間内には、熱交換換気扇が設置されている。
そして、空調装置は、小屋裏収納空間の空気を吸い込み、温調した空気を、ダクトを介して、2階の各部屋の天井および1階の各部屋の天井から吹き出す。
また、熱交換換気扇は、1階の天井および2階の天井に一端が開口された室内排気ダクトから吸い込んだ室内空気を屋外排気ダクトを介して屋外に排出する。さらに、熱交換換気扇は、屋外給気ダクトを介して屋外から吸い込んだ給気を、排気と熱交換した上で、屋内給気ダクトを介して、2階の各部屋の天井および1階の各部屋の天井から各部屋に吹き出すようになっている。
特許第6018924号公報
しかしながら、上述の従来の空調システムでは、空調装置と熱交換換気扇とが、それぞれ独立して室内空気の吸い込み、室内への吹き出しを行っている。
このため、空調装置と熱交換換気扇とが、多数のダクトに接続されており、必要なダクトの数が多くなりコストアップを招くとともに、住宅内にダクトを配管するために必要な配管スペースが大きくなり、住宅のスペース効率の悪化を招く。加えて、各ダクトは、天井などの室内に開口を有し、この開口を覆ったり、風向を調節したりするグリルなどの開口用部材が設けられており、その分、部品点数増およびコストアップを招く。
本開示は、上記課題に着目してなされたもので、必要なダクトの数および開口用部材の数を削減し、部品点数およびコスト低減を可能であるとともに、必要な配管スペースを削減してスペース効率の向上が可能な空調システムを提供することを目的とする。
本開示の空調システムは、
建物の内部に空調装置および熱交換換気装置を設置するためのシステム設置用空間が設けられ、
前記空調装置に接続されるとともに、前記建物の内部に配索されて、前記空調装置で温調した温調空気を前記建物の内部の屋内空間に吹き出す吹出ダクトが接続され、
前記熱交換換気装置は、前記建物の外部から吸い込んだ外気を前記屋内空間に吹き出す屋内給気ダクトを備え、前記屋内給気ダクトが前記吹出ダクトに接続されている空調システムとした。
本開示の空調システムは、必要なダクトの数および開口用部材の数を削減し、部品点数およびコスト低減を可能であるとともに、必要な配管スペースを削減してスペース効率の向上が可能である。
実施の形態の空調システムの概略を示すシステム概略図である。 実施の形態の空調システムの1階部分のダクト配索状態を示す平面図である。 実施の形態の空調システムの2階部分のダクト配索状態を示す平面図である。 実施の形態の空調システムにおける室内機(空調装置)と熱交換換気装置の設置状態を示す正面図である。 実施の形態の空調システムにおけるダクトの接続状態を示す回路図である。
以下、本開示の空調システムの実施形態について説明する。
(建物の構成)
まず、図1に基づいて、この実施の形態の空調システムが設置された建物Hの構成を説明する。なお、図1は、実施の形態の空調システムの概略を示すシステム概略図である。
建物Hは、屋内空間ISとして、1階空間10と2階空間20と小屋裏空間30とを備える。
そして、1階空間10は、部屋11,12、13とホール14を備える。また、2階空間20は、部屋21,22,23と、ホール24と、ダクトスペース25とを備える。
さらに、建物Hは、2階空間20の天井の上に小屋裏空間30を備え、この小屋裏空間30には、断熱材41により囲まれた小屋裏収納空間31を有する。また、1階の床15の下面にも断熱材42が設けられている。なお、建物Hの外壁HWにも断熱材を設けてもよい。
次に、1階空間10および2階空間20の構成について簡単に説明する。
図2Aは、建物Hの1階空間10の平面図であり、1階空間10の各部屋11〜13の配置の一例を示している。
図2Aに示すように、部屋11はリビングダイニング、部屋12は和室、部屋13は洗面室である。また、ホール14は、階段および廊下のスペースである。
図2Bは、建物Hの2階空間20の平面図であり、2階空間20の各部屋21〜23の配置の一例を示している。
図2Bに示すように、部屋21は主寝室、部屋22,23は子供部屋である。また、2階空間20は、予備室としての部屋26を備え、ダクトスペース25は、この部屋26の角部に設けられている。
(空調対象領域)
次に、1階空間10と2階空間20とにおける空調の対象となる空調対象領域について説明する。
1階空間10および2階空間20は、空調装置50から温調空気が供給されて室温調節が行われる。両空間10,20において、室温調節が行われる領域をそれぞれ1階空調対象領域100および2階空調対象領域200とし、一方、このような室温調節が行われない領域を1階非空調対象領域300および2階非空調対象領域400とする(図2A、図2B参照)。
1階空調対象領域100は、図2Aに示すように、部屋12および部屋13から成る1階第1空調ゾーン1Aと、部屋11から成る1階第2空調ゾーン1Bとに分けられている。そして、1階第1空調ゾーン1Aと1階第2空調ゾーン1Bとは、独立して室温調節が行われる。なお、1階非空調対象領域300は、部屋11〜13以外のホール14を含む領域である。
2階空調対象領域200は、図2Bに示すように、部屋21、部屋22、部屋23が含まれる。一方、これらの部屋21〜23以外のホール24、ダクトスペース25、部屋26を含む領域は、2階非空調対象領域400である。なお、2階空調対象領域200の各部屋21,22,23は、共通して室温調節が行われ、かつ、1階空調対象領域100とは独立して室温調節が行われる。
(空調装置および熱交換換気扇)
次に、空調装置50および熱交換換気扇60について説明する。
空調装置50は、図1に示すように、室内機51と室外機52とを備え、冷暖房を行うる周知のものである。すなわち、室内機51と室外機52とは、それぞれ、熱交換器51a(室内機51の熱交換器51aのみ図4に示す)を有し、両者間で熱交換媒体を循環させる。そして、室内機51の熱交換器51aでは、熱交換媒体と内部空間の空気と熱交換を行い、室外機52の熱交換器(不図示)では、熱交換媒体と外気とで熱交換を行う。
また、上述のように、空調装置50は、1階第1空調ゾーン1A、1階第2空調ゾーン1B、2階空調対象領域200の3つの領域を独立して温度調節を行う。そこで、室内機51は、図4に示すように、後述する3本の吹出ダクト530,540,550に接続されているとともに、各吹出ダクト530,540,550の送風量を独立して変更可能に3つの送風ファン51b,51b,51bを有する。つまり、室内機51から1階第1空調ゾーン1A、1階第2空調ゾーン1B、2階空調対象領域200への送風量、すなわち、供給熱量を独立して調整することで、これら3つの領域(1A,1B,200)の室温を独立して制御することができる。
熱交換換気扇60は、建物Hの屋内空間ISの換気、すなわち、屋内空間ISの空気と外気とを入れ替える換気を行い、さらに、換気の際に、排気と給気とで熱交換を行う周知のものである。
室内機51と熱交換換気扇60とは、小屋裏収納空間31に設置されている。さらに、この設置に際し、室内機51と熱交換換気扇60とは、図3に示すように、機器設置用ラック70に上下に積み重ねて設置されている。
ここで、機器設置用ラック70について説明すると、機器設置用ラック70は、2つのラック構造体71を上下に積み重ねて形成されている。各ラック構造体71は、平面形状が矩形の板状の基台71aと、基台71aの四隅から立ち上げられた4本の脚71bとを備える。そして、1段目のラック構造体71の基台71aの脚71bの上端により、2段目のラック構造体71の基台71aの下面を支持して、ラック構造体71を上下2段に重ねている。なお、必要に応じ、さらに、ラック構造体71を上側に重ねることができる。
そして、下から1段目のラック構造体71の基台71aの上に室内機51が設置され、下から2段目のラック構造体71の基台71aに熱交換換気扇60が設置されている。
(ダクト構造)
次に、室内機51に接続されたダクト500および熱交換換気扇60に接続されたダクト600について説明する。
室内機51には、1階空間10のホール14および2階空間20のホール24から空気を吸い込み、1階空調対象領域100と2階空調対象領域200とに吹き出すようにダクト500が接続されている。
この室内機51に接続されたダクト500として、図4に示すように、2系統の吸入ダクト510,520と、3系統の吹出ダクト530,540,550と、を備える。
以下に、各ダクト510〜550について詳細に説明する。
第1の吸入ダクト510は、2本のダクト511,511を備える。そして、これらのダクト511は、図1、図2Aに示すように、小屋裏収納空間31からダクトスペース25を通って配索されて、1階のホール14の壁14wに吸込口511aが開口されている。
図4に戻り、第2の吸入ダクト520は、2本のダクト521,521を備える。これら2本のダクト521,521は、図1に示すように、2階のホール24の天井24cに吸込口521aが開口されている。また、吸込口521aは、水平方向では、図2Bに示すように、ホール24の中央部に配置されている。
以上のように、室内機51は、それぞれ1階非空調対象領域300、2階非空調対象領域400に含まれる1階のホール14および2階のホール24から、第1、第2の吸入ダクト510,520を介して、空気を吸入する。
次に、3系統の吹出ダクト530,540,550について説明する。
吹出ダクト530は、図1に示すように、ダクト531とダクト532とに2系統に分岐されて1階第1空調ゾーン1Aに含まれる部屋12の天井12cと部屋13の天井13cに吹出口531a,532aが開口されている。
図2B、図4に示すように、ダクト531は、2本並設されており、小屋裏収納空間31から2階の壁21waの内部を下方に配索されている。そして、ダクト531は、図1に示すように、1階の天井裏空間16を通り、部屋12の天井12cに吹出口531aが開口されている。
一方、ダクト532,532は、室内機51から部屋13の天井13cに配索されている。詳細には、ダクト532は、図2Bに示すように、小屋裏収納空間31からダクトスペース25を通って、図1に示すように、1階の天井裏空間16を通り、部屋13の天井13cに吹出口532aが開口されている。
吹出ダクト540は、室内機51から、1階第2空調ゾーン1Bに含まれる部屋11の天井11cに配索されている。詳細には、吹出ダクト540は、図4に示すように、3本のダクト541,542,542に分岐されている。ダクト541は、図2Bに示すように、小屋裏収納空間31から2階の壁21wbの内部を通り、図2Aに示すように、部屋11の天井11cに吹出口541aが開口されている。
一方、2本のダクト542,542は、図2Bに示すように、小屋裏収納空間31から2階の壁21waの内部を通りって配索されている。そして、ダクト542,542は、部屋11の天井11cにおいて、図2Aに示す位置で吹出口542a,542aが開口されている。
吹出ダクト550は、図4に示すように、4本のダクト551,551,552,553に分岐されている。
そして、図2Bに示すように、2本のダクト551,551は、小屋裏収納空間31を含み小屋裏空間30を通り、部屋21の天井21c(図1参照)に吹出口551aが開口されている。ダクト552は、小屋裏収納空間31を通り、部屋22の天井22c(図1参照)に吹出口552aが開口されている。ダクト553は、小屋裏収納空間31を通り、部屋23の天井23c(図1参照)に吹出口553aが開口されている。
次に、熱交換換気扇60に接続されたダクト600について説明する。
熱交換換気扇60に接続されたダクト600として、図4に示すように、室内排気ダクト610、屋外排気ダクト620、屋外給気ダクト630、屋内給気ダクト640を備える。
室内排気ダクト610は、建物Hの屋内空間ISの空気を熱交換換気扇60まで吸い込むもので、1階用排気ダクト611と2階用排気ダクト612を備える。
1階用排気ダクト611は、図1に示すように、一端が部屋13の天井13cに排気口611aが開口され、天井裏空間16からダクトスペース25を通り、熱交換換気扇60に接続されている(図2B参照)。なお、熱交換換気扇60は、前述したように、室内機51の上に積み重ねられているが、図2Bでは、図面表記上、室内機51に対して水平方向に位置をずらして表記している。
2階用排気ダクト612は、図1に示すように、ホール24の天井24cに排気口612aが開口され、小屋裏収納空間31を通り熱交換換気扇60に接続されている。
屋外排気ダクト620は、熱交換換気扇60で熱交換を行った後の排気を、建物Hの外部に排出するもので、図1および図2Bに示すように、熱交換換気扇60から建物Hの外部に向かって延在され、外壁HWに排気口620aが開口されている。
したがって、熱交換換気扇60は、1階の部屋13(洗面室)と2階のホール24の空気を吸い込んで屋外に排気する。
屋外給気ダクト630は、屋外の空気を屋内空間ISに取り入れるもので、図2Bに示すように、外壁HWに給気口630aが開口され、途中に、換気用フィルタボックス631を介在させて、熱交換換気扇60に接続されている。
屋内給気ダクト640は、熱交換換気扇60において排気と熱交換を行った給気を、1階空調対象領域100(1階第1空調ゾーン1A、1階第2空調ゾーン1B)と2階空調対象領域200とに供給する。
そこで、屋内給気ダクト640は、図4に示すように、分岐材644を介して、第1給気ダクト641、第2給気ダクト642、第3給気ダクト643の3系統に分岐されている。そして、第1給気ダクト641が、吹出ダクト530に接続され、第2給気ダクト642が吹出ダクト540に接続され、第3給気ダクト643が吹出ダクト550に接続されている。
なお、これらの第1給気ダクト641、第2給気ダクト642、第3給気ダクト643と、吹出ダクト530、吹出ダクト540、吹出ダクト550との接続は、図2Bに示すように、小屋裏収納空間31内で行われている。
(実施の形態の作用)
以下に、実施の形態の作用を説明する。
空調装置50では、室内機51から、1階第1空調ゾーン1A、1階第2空調ゾーン1B、2階空調対象領域200の3つの領域で独立した温調空気を供給する。
したがって、建物Hにおいて、1台の室内機51により全館の室温調節が可能である。
また、熱交換換気扇60により換気を行う際には、屋内空間ISの空気は、1階空間10と2階空間20との両方の空気を排気として吸い込む。このとき、1階空間10では、部屋(洗面室)13の天井13cの排気口611aから排気を吸い込み、2階空間20では、ホール24の天井24cの排気口612aから排気を吸い込む。
そして、熱交換換気扇60に吸い込んだ排気は、熱交換換気扇60内で、給気と熱交換を行った後、屋外排気ダクト620から建物Hの外部に排出する。
一方、熱交換換気扇60が、屋外給気ダクト630を介して建物Hの外部から吸い込んだ給気は、熱交換換気扇60内で、排気と熱交換を行って、屋内空間ISの温度に近付けた後、屋内空間ISに給気する。この給気の際に、熱交換換気扇60からの給気は、室内機51から温調空気の送風に使用する吹出ダクト530、吹出ダクト540、吹出ダクト550を介して、1階空調対象領域100(1階第1空調ゾーン1A、1階第2空調ゾーン1B)、2階空調対象領域200に供給する。
そして、給気を、それぞれ、吹出ダクト530、吹出ダクト540、吹出ダクト550に供給するため、全館(1階第1空調ゾーン1A、1階第2空調ゾーン1B、2階空調対象領域200)の換気を行うことができる。
(実施の形態の効果)
以下に、実施の形態の空調システムの効果を列挙する。
(1)実施の形態の空調システムは、
建物Hの内部に空調装置50の室内機51および熱交換換気扇60を設置するためのシステム設置用空間としての小屋裏収納空間31が設けられ、
室内機51に接続されるとともに、建物Hの内部に配索されて、室内機51で温調した温調空気を建物Hの内部の屋内空間ISに吹き出す吹出ダクト530,540,550が接続され、
熱交換換気扇60は、建物Hの外部から吸い込んだ外気を屋内空間ISに吹き出す屋内給気ダクト640を備え、屋内給気ダクト640(第1〜第3給気ダクト641,642,643)が吹出ダクト530,540,550に接続されている。
したがって、熱交換換気扇60から屋内空間ISへの給気を、室内機51の吹出ダクト530,540,550を共用して行うことができる。よって、屋内給気ダクト640(第1〜第3給気ダクト641,642,643)は、吹出ダクト530,540,550に接続するまでのみ配索すればよく、必要なダクトの数、ダクト長およびグリルなどの開口用部材の数を削減できる。これにより、部品点数およびコスト低減を可能であるとともに、必要な配管スペースを削減してスペース効率の向上が可能である。
また、吹出ダクト530,540,550を利用して換気するにあたり、熱交換換気扇60は、排気との熱交換を行って給気を行うため、外気をそのまま給気を行うものと比較して、温調空気に与える影響を抑えることができる。
(2)実施の形態の空調システムは、
屋内給気ダクト640(第1〜第3給気ダクト641,642,643)の吹出ダクト530,540,550との接続は、室内機51および熱交換換気扇60が設置された小屋裏収納空間31内で成されている。
よって、屋内給気ダクト640(第1〜第3給気ダクト641,642,643)と吹出ダクト530,540,550との接続を、小屋裏収納空間31の外部で行うのと比較して、屋内給気ダクト640の長さを短くすることができる。これにより、よりいっそうコスト低減および必要な配管スペースの削減を図ることができる。
(3)実施の形態の空調システムは、
吹出ダクト530,540,550は、建物Hの複数の異なる温調領域としての1階第1空調ゾーン1A、1階第2空調ゾーン1B、2階空調対象領域200に送風可能に複数系統配索され、
屋内給気ダクト640(第1〜第3給気ダクト641,642,643)は、複数の各系統の吹出ダクト530,540,550に接続されている。
したがって、屋内空間ISの複数の温調領域(1階第1空調ゾーン1A、1階第2空調ゾーン1B、2階空調対象領域200)の換気が可能となり、効率的な換気が可能となる。
(4)実施の形態の空調システムは、
室内機51と熱交換換気扇60とは、小屋裏収納空間31に設けられた支持部材としての機器設置用ラック70により、上下に重ね積みされている。
したがって、水平方向に狭い空間である小屋裏収納空間31において、室内機51と熱交換換気扇60とを水平方向に並設した場合と比較して、機器の設置スペースの省スペース化を図ることができる。
特に、熱交換換気扇60の複数の第1〜第3給気ダクト641、642、643を、各吹出ダクト530、540、550に接続する構造では、第1〜第3給気ダクト641、642、643の配管距離を短くすることができる。これによっても配管スペースの省スペース化を図ることができる。
(5)実施の形態の空調システムは、
室内機51および熱交換換気扇60を設置するシステム設置用空間は、建物Hの小屋裏空間30に設けられた小屋裏収納空間31である。
したがって、室内機51および熱交換換気扇60を、例えば、床下や屋外に設置した場合と比較して、吹出ダクト530、540、550の吹出口を、天井や壁の上部に設けた場合の、吹出ダクト530、540、550の配索距離を短くすることが可能である。特に、2階の天井部分の吹出口までの配索距離を短くできる。
(6)実施の形態の空調システムは、
吹出ダクト530、540、550は、少なくとも複数階の1つの階の屋内空間である2階空間20を上下方向に縦断して配索されている。すなわち、吹出ダクト530,540は、小屋裏収納空間31から2階空間20を上下方向に縦断して1階の天井11c、12c、13cまで配索されている。
このように、1つの階の屋内空間である2階空間20を上下に縦断して配索する場合、屋内給気ダクト640(第1、第2給気ダクト641,642)により小屋裏収納空間31から1階の天井11c、12c、13cまで配索すると、必要なダクト長が長くなる。このような必要なダクト長が長い屋内給気ダクト640(第1、第2給気ダクト641,642)を、上記(1)のように短縮することができる。
なお、例えば、室内機51および熱交換換気扇60を、床下に設置した場合は、屋内給気ダクトは、1階の天井および2階の天井まで配索すると、その全ての必要な長さが長くなる。すなわち、屋内給気ダクトを、1階空間10を上下に縦断して、1階の天井まで配索し、さらに、2階空間20を上下に縦断して2階の天井まで配索する必要がある。この配索を、吹出ダクトを利用することで大幅に短縮することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計変更事項は本発明に含まれるものである。
実施の形態では、システム設置用空間として、小屋裏収納空間を示したが、これに限定されるものではない。例えば、床下空間や、建物内の他の空間をシステム設置用空間として用いることができる。また、小屋裏空間をシステム設置用空間としてもよい。この場合、図2Bに示したように、小屋裏収納空間の内外の小屋裏空間をシステム設置用空間として用いてもよい。
また、実施の形態では、屋内給気ダクトと吹出ダクトとの接続を、システム設置用空間内で行った例を示したが、これに限定されるものではない。つまり、屋内給気ダクトと吹出ダクトとを接続して、吹出ダクトを利用して換気を行うものであれば、接続箇所から先の配索分の屋内給気ダクトを廃止できるもので、その接続は、システム設置用空間の外部で行ってもよい。
また、実施の形態では、屋内給気ダクトは、複数の温調領域(1階第1空調ゾーン1A,1階第2空調ゾーン1B、2階空調対象領域200)に接続された吹出ダクト530,540,550の全てに接続した例を示したが、これに限定されない。すなわち、これらの少なくとも1系統に接続されていれば、屋内空間ISの換気を行うことは可能である。
また、実施の形態では、建物として、複数階の建物Hを示したが、単層の建物にも適用することができる。
また、空調装置として、冷暖房を行うものを示したが、これに限定されず、冷房、暖房のいずれかのみを行うものの吹出ダクトを利用するようにしてもよい。さらに、空調装置として、室温を送風量により調節するものを示したが、これに限定されず、熱交換の制御により送風温度そのものを制御して送風の吹出音とを調節して室温を制御するものを用いてもよい。
また、実施の形態では、空調装置(室内機51)と熱交換換気扇60とを、支持部材としての機器設置用ラック70に上下に重ね積みした例を示したが、これに限定されず、水平方向に並設してもよい。
また、実施の形態では、吹出ダクト530,540が、1つの階の屋内空間である2階空間20を上下に縦断して配索した例を示したが、これに限定されず、1つの階の屋内空間を上下に縦断しないものにも適用できる。例えば、建物が1階建てで、その小屋裏空間をシステム設置用空間とした場合には、吹出ダクトは、1つの階の屋内空間を上下に縦断することは無い。一方、このような1階建の建物でも、床下をシステム設置用空間とした場合には、吹出ダクトは、1階の屋内空間を上下に縦断することになる。
1A 1階第1空調ゾーン
1B 1階第2空調ゾーン
10 1階空間
20 2階空間
30 小屋裏空間
31 小屋裏収納空間(システム設置用空間)
50 空調装置
51 室内機
60 熱交換換気扇(熱交換換気装置)
70 機器設置用ラック(支持部材)
100 1階空調対象領域
200 2階空調対象領域
530 吹出ダクト
540 吹出ダクト
550 吹出ダクト
641 第1給気ダクト
642 第2給気ダクト
643 第3給気ダクト
H 建物
IS 屋内空間

Claims (6)

  1. 建物の内部に空調装置および熱交換換気装置を設置するためのシステム設置用空間が設けられ、
    前記空調装置に接続されるとともに、前記建物の内部に配索されて、前記空調装置で温調した温調空気を前記建物の内部の屋内空間に吹き出す吹出ダクトが接続され、
    前記熱交換換気装置は、前記建物の外部から吸い込んだ外気を前記屋内空間に吹き出す屋内給気ダクトを備え、前記屋内給気ダクトが前記吹出ダクトに接続されている空調システム。
  2. 請求項1に記載の空調システムにおいて、
    前記屋内給気ダクトの前記吹出ダクトとの接続は、前記システム設置用空間内で成されている空調システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空調システムにおいて、
    前記吹出ダクトは、前記建物の複数の異なる温調領域に送風可能に複数系統配索され、
    前記屋内給気ダクトは、前記複数の各系統の前記吹出ダクトに接続されている空調システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の空調システムにおいて、
    前記空調装置と前記熱交換換気装置とは、前記システム設置用空間に設けられた支持部材により、上下に重ね積みされている空調システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の空調システムにおいて、
    前記システム設置用空間は、前記建物の小屋裏空間に設けられた小屋裏収納空間である空調システム。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の空調システムにおいて、
    前記建物は、複数階建であり、
    前記吹出ダクトは、少なくとも複数階の1つの階の前記屋内空間を上下方向に縦断して配索されている空調システム。
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