JP2019203532A - フレキシブル管用継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】 蛇腹管と継手本体の気密状態での接続を確認できるフレキシブル管用継手を提供する。【解決手段】フレキシブル管用継手1は、継手本体10と、これに螺合されるナット20と、継手本体内に配置されるリテーナ30とを備える。ナット20に挿通させた蛇腹管2aの先端部をリテーナ30に係合させ、ナット20を継手本体10に締め付けることにより、リテーナ30よりも奥側の蛇腹管2aがリテーナと継手本体10内の奥壁13dとにより押し潰され、蛇腹管2aが継手本体10に気密状態で接続される。ナット20には、マーキングMが付されている。継手本体10とナット20には、スリット43を有するインジケータ40が、ナット20の移動によりとマーキングMと相対移動可能に取り付けられている。蛇腹管2aが継手本体10に気密状態となるまで、ナット20を締め付けたとき、インジケータ40のスリット43からマーキングMが出現する。【選択図】 図1
Description
本発明は、蛇腹状をなすフレキシブル管の接続に使用するフレキシブル管用継手に関する。
従来のフレキシブル管用継手として、下記特許文献1に開示のものは、継手本体と、ナット(締付部材)と、リテーナとを備えている。継手本体には、接続孔が形成され、蛇腹状をなすフレキシブル管が挿入される。この接続孔内には、フレキシブル管の先端が気密パッキンを介して押し当たる着座部が形成されている。ナットは、接続孔が開口する継手本体の端部に螺合され、接続孔の奥側に移動可能である。ナットには、フレキシブル管が挿通される貫通孔が形成されている。リテーナは、接続孔内に配置され、ナットに当接するとともに、ナットの貫通孔に挿通されたフレキシブル管の先端部に係合される。
このようなフレキシブル管用継手にフレキシブル管を接続する場合には、ナットの貫通孔にフレキシブル管を挿通させ、その先端部をリテーナに係合させる。その後、継手本体に螺合されたナットを接続孔の奥側に向かって締め込むことにより、リテーナよりも奥側のフレキシブル管がリテーナと着座部とにより押し潰される。これにより、気密状態でフレキシブル管が継手本体に接続される。
上記従来のフレキシブル管用継手においては、フレキシブル管と継手本体が気密状態となるまでナットが締め込まれたことを確認する手段がなかった。そのため、締め込み量不足により、フレキシブル管の先端部が十分に押し潰されずに、気密状態でないままフレキシブル管と継手本体が接続されてしまうという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明のフレキシブル管用継手は、継手本体と、締付部材と、リテーナとを備える。継手本体には、接続孔が形成され、蛇腹状をなすフレキシブル管が挿入される。継手本体は、上記接続孔内に上記フレキシブル管の先端が直接又は間接に押し当たる着座部を有する。締付部材は、上記接続孔が開口する上記継手本体の端部に移動可能に嵌合される。締付部材には、上記フレキシブル管が挿通される貫通孔が形成されている。リテーナは、上記接続孔内に配置され、上記締付部材に当接するとともに、上記締付部材の貫通孔に挿通された上記フレキシブル管の先端部に係合される。
上記締付部材の貫通孔に挿通させたフレキシブル管の先端部を、上記リテーナに係合させ、上記継手本体に嵌合された締付部材を上記接続孔の奥側に向かって移動させることにより、上記リテーナよりも奥側のフレキシブル管が上記リテーナと上記着座部とにより押し潰され、上記フレキシブル管が上記継手本体に気密状態で接続される。
上記継手本体と上記締付部材の何れか一方には、標識が施されている。上記継手本体と上記締付部材の少なくとも一方には、窓部を有するインジケータが、上記締付部材の移動により上記標識と相対移動可能に取り付けられている。上記フレキシブル管が上記継手本体に気密状態となるまで、上記締付部材を上記接続孔の奥側に向かって移動させたとき、上記インジケータの窓部から上記標識が出現することを特徴としている。
上記締付部材の貫通孔に挿通させたフレキシブル管の先端部を、上記リテーナに係合させ、上記継手本体に嵌合された締付部材を上記接続孔の奥側に向かって移動させることにより、上記リテーナよりも奥側のフレキシブル管が上記リテーナと上記着座部とにより押し潰され、上記フレキシブル管が上記継手本体に気密状態で接続される。
上記継手本体と上記締付部材の何れか一方には、標識が施されている。上記継手本体と上記締付部材の少なくとも一方には、窓部を有するインジケータが、上記締付部材の移動により上記標識と相対移動可能に取り付けられている。上記フレキシブル管が上記継手本体に気密状態となるまで、上記締付部材を上記接続孔の奥側に向かって移動させたとき、上記インジケータの窓部から上記標識が出現することを特徴としている。
上記構成によれば、インジケータの窓部から出現する標識を目視することにより、フレキシブル管と継手本体が気密状態で接続されていることを確認できる。これにより、フレキシブル管が継手本体に気密状態でないまま接続されることを確実に防止することができる。
好ましくは、上記標識は、上記継手本体又は締付部材の外周面に周方向に沿って付されており、上記インジケータは、両端が開口した円筒体であり、上記標識が付された継手本体又は締付部材に環装され、上記インジケータの周壁部には、周方向に延びるスリットが形成され、このスリットが上記窓部として提供される。
上記構成によれば、フレキシブル管と継手本体が気密状態で接続されていることを簡単な構造のインジケータにより確認することができる。
上記構成によれば、フレキシブル管と継手本体が気密状態で接続されていることを簡単な構造のインジケータにより確認することができる。
好ましくは、上記インジケータの周壁部における上記スリットから軸方向にずれた部分が、上記標識を遮蔽する遮蔽部として提供され、上記フレキシブル管と上記継手本体が気密状態でないとき、上記標識は上記遮蔽部に遮蔽されている。
上記構成によれば、フレキシブル管と継手本体が気密状態でないときには、標識は遮蔽部に遮蔽されるため、目視されることがない。そのため、気密状態でないにもかかわらず、フレキシブル管と継手本体が気密状態で接続されたと誤認されることを防止できる。
上記構成によれば、フレキシブル管と継手本体が気密状態でないときには、標識は遮蔽部に遮蔽されるため、目視されることがない。そのため、気密状態でないにもかかわらず、フレキシブル管と継手本体が気密状態で接続されたと誤認されることを防止できる。
本発明によれば、フレキシブル管と継手本体が気密状態で接続されていることを確認することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態をなすフレキシブル管用継手1について、図1〜図9を参照して説明する。
フレキシブル管2が接続されるフレキシブル管用継手1は、図1に示すように、継手本体10、ナット20(締付部材)、リテーナ30、インジケータ40、気密パッキン50、耐火膨張Oリング60、水密Oリング70、多孔質フィルム80(選択透過性部材)及びT型水密パッキン90を備えている。フレキシブル管2は、金属製の蛇腹管2aと樹脂製の被覆管2bとから構成されている。
以下、本発明の第1実施形態をなすフレキシブル管用継手1について、図1〜図9を参照して説明する。
フレキシブル管2が接続されるフレキシブル管用継手1は、図1に示すように、継手本体10、ナット20(締付部材)、リテーナ30、インジケータ40、気密パッキン50、耐火膨張Oリング60、水密Oリング70、多孔質フィルム80(選択透過性部材)及びT型水密パッキン90を備えている。フレキシブル管2は、金属製の蛇腹管2aと樹脂製の被覆管2bとから構成されている。
継手本体10は、図1、図2に示すように、筒状に形成されており、基端側(図2において左側)の軸部11と先端側(図2において右側)の頭部12とを有している。軸部11の外周には、他の管や器具などに取り付けるためのテーパ雄ネジ11aが形成されている。頭部12の先端部には、円筒形状のスリーブ12aが設けられている。スリーブ12a基端側の段差面は、インジケータ40の一端が当接する当接面12bとなっている。継手本体10には、その先端から基端に向かって中間部まで延びる大径の接続孔13が形成されるとともに、中間部から基端まで延びる小径のガス孔14が形成されている。
接続孔13には、スリーブ12aより奥側に向かって、ナット20と螺合する雌ネジ13aと、リテーナ30の端部を収容する環状凹部13bと、基端側に向かって縮径するテーパ孔13cと、上記ガス孔14との間で段差面となった奥壁13d(着座部)が形成されている。環状凹部13bは、雌ネジ13aの谷径及びテーパ孔13cの径より幾分大径に形成されている。図1に示すように、奥壁13dには、気密パッキン50が装着され、これに隣接して耐火膨張Oリング60が装着されるが、これらは必ずしも必要ではなく、奥壁13dが蛇腹管2aと直接対向するようにしてもよい。
ナット20は、図1、図3に示すように、一端側(図3において左側)に軸部21と、他端側(図3において右側)に断面六角形状をなす頭部22とを有し、これらの間に胴部23を有している。軸部21の外周には上記接続孔13の雌ネジ13aに対応する雄ネジ21aが形成されている。ナット20には、その軸線方向に貫通する貫通孔24が形成されており、その内径は、フレキシブル管2の被覆管2bの外径と同じか若干大径になっている。貫通孔24には、軸部21側の端部に、リテーナ30が係合される係合溝24aが形成されているとともに、頭部22側の端部に、T型水密パッキン90が装着される凹溝24bが形成されている。
胴部23には、その径方向に貫通する通気路23aが形成されており、この通気路23aは、多孔質フィルム80(選択透過性部材)で閉塞される。多孔質フィルム80は、気体の透過を許容し、液体及び固体の透過を阻止するものである。軸部21の胴部23側の外周には、水密Oリング70が装着される。
リテーナ30は、図1に示すように、継手本体10の接続孔13内に配置され、フレキシブル管2がフレキシブル管用継手1から抜け出ることを防止するものであって、外側の銅合金製の金属セグメント30mと内側の合成樹脂体30rとを一体的に成形した複合部材である。リテーナ30は、図4に示すように、筒状に形成されたガイド筒部31を有している。ガイド筒部31の軸方向の一端部には、径方向、内方向に突出する係止部32が設けられている。この係止部32には、図6に示すように、蛇腹管2aの外面の第1谷部2qが係止される。図4に示すように、係止部32及びガイド筒部31には、軸線方向に切り割りが形成され、係止部32は複数(本実施形態では5つ)に分割されており、弾性的に拡径及び縮径がしやすくなっている。ガイド筒部31の軸方向の他端部は、外径が小さく形成されており、段差面は、ナット20の先端が当接する当接面31aとなっている。また、ガイド筒部31の他端には、複数の係合爪33が設けられており、図1に示すように、上記ナット20の係合溝24a内に係合される。これにより、リテーナ30はナット20に対し、回転自在かつ軸方向に移動可能に取り付けられる。
上記継手本体10、ナット20及びリテーナ30の組付け状態について、図1を参照して説明する。
ナット20の係合溝24aに、リテーナ30の係合爪33が係合された状態で、ナット20の雄ネジ22aは継手本体10の雌ネジ13aに螺合されている。このとき、継手本体10内において、リテーナ30の先端部は、環状凹部13bに収容されて拡径可能であるとともに、奥壁13dに装着された気密パッキン50とは離間している。
ナット20の係合溝24aに、リテーナ30の係合爪33が係合された状態で、ナット20の雄ネジ22aは継手本体10の雌ネジ13aに螺合されている。このとき、継手本体10内において、リテーナ30の先端部は、環状凹部13bに収容されて拡径可能であるとともに、奥壁13dに装着された気密パッキン50とは離間している。
次に、インジケータ40によりフレキシブル管2と継手本体10との気密状態での接続を確認するための構造について説明する。
図1、図5に示すように、インジケータ40は、両端が開口した合成樹脂製の円筒体であって、その周壁部41の内径は、上記継手本体10のスリーブ12aの外径とほぼ同じである。周壁部41の軸方向の端部には、上記ナット20への取り付けに用いられる掛止突起42が設けられ、径方向、内方向に突出している。掛止突起42は、図5(D)に示すように、開口端側にテーパ面42aを有している。
図1、図5に示すように、インジケータ40は、両端が開口した合成樹脂製の円筒体であって、その周壁部41の内径は、上記継手本体10のスリーブ12aの外径とほぼ同じである。周壁部41の軸方向の端部には、上記ナット20への取り付けに用いられる掛止突起42が設けられ、径方向、内方向に突出している。掛止突起42は、図5(D)に示すように、開口端側にテーパ面42aを有している。
周壁部41には、周方向に延びるスリット43(窓部)が複数(本実施形態では4つ)形成され、等間隔に配置されている。周壁部41の軸方向におけるスリット43と係合突起42との間の部分は、後述する標識を遮蔽する遮蔽部41aとして提供される。
図1、図3に示すように、ナット20の胴部23の外周面には、周方向に沿って延びる標識溝23bが形成されており、標識溝23bの底面には、図1に示すように、気密接続の確認に用いるために、塗料によりマーキングM(標識)が施される。このマーキングMに代え、図示しない有色の樹脂リング(標識)を標識溝23bに取り付けてもよい。
また、胴部23において標識溝23bに隣接する頭部22側の位置には、インジケータ50の掛止突起42が掛止されてインジケータ40を一時的に留め置くための掛止溝23cが形成されている。掛止溝23cにおいて、標識溝23bとは反対側には、頭部22側に向かって拡径するテーパ面23dが形成されている。このテーパ面23dに連なる胴部23の外周面は、掛止突起42が軸方向に摺動することになる摺動部23eとなっている。
上記インジケータ40のフレキシブル管用継手1への組付け状態について、図1を参照して説明する。
インジケータ40は、継手本体10とナット20を跨ぐようにしてフレキシブル管用継手1に組み付けられている。インジケータ40の軸方向の一端側では、周壁部41が、継手本体10のスリーブ12aに着脱可能に嵌め込まれており、インジケータ40の他端側では、周壁部41がナット20の胴部23に環装されている。
インジケータ40は、継手本体10とナット20を跨ぐようにしてフレキシブル管用継手1に組み付けられている。インジケータ40の軸方向の一端側では、周壁部41が、継手本体10のスリーブ12aに着脱可能に嵌め込まれており、インジケータ40の他端側では、周壁部41がナット20の胴部23に環装されている。
図1、図7、図8(A)に示すように、ナット20が継手本体10に螺合され、フレキシブル管用継手1に組み付けられたインジケータ40の一端が継手本体10の当接面12bに当接するとともに、他端の掛止突起42がナット20の掛止溝23cに掛止された状態のとき、ナット20の締め込み初期位置とする。このとき、ナット20のマーキングMはインジケータ40の遮蔽部41aにより遮蔽され、視認できないようになっている。また、リテーナ30の先端と奥壁13d(本実施形態では気密パッキン50を含む)との間には、リテーナ30の先端から突出させた蛇腹管2aの先端所定山分(本実施形態では1山分(図7))を収容できる間隔が設けられている。また、継手1の軸方向におけるインジケータ40のスリット43とマーキングMとの距離は、ナット20がさらに締め込まれて蛇腹管2aの先端部が押し潰されて継手本体10と気密状態となるまでのナット20の軸方向の移動距離に等しく設定されている。
次に、フレキシブル管用継手1にフレキシブル管2を接続する工程を図1、図6から図9に基づいて説明する。
図1に示すフレキシブル管用継手1において、継手本体10からナット20を取り外して、図6に示すように、ナット20にその頭部22側から蛇腹管2aを挿入する。このとき、蛇腹管2aの先端の第1山部2pは、ナット20に装着されたリテーナ30の係止部32を拡径させながらくぐり抜けて、第1谷部2qが係止部32に係止される。このように蛇腹管2aの先端1山分をリテーナ30から突出させた状態で、ナット20を図7、図8(A)に示す締め込み初期位置まで螺合させる。
図1に示すフレキシブル管用継手1において、継手本体10からナット20を取り外して、図6に示すように、ナット20にその頭部22側から蛇腹管2aを挿入する。このとき、蛇腹管2aの先端の第1山部2pは、ナット20に装着されたリテーナ30の係止部32を拡径させながらくぐり抜けて、第1谷部2qが係止部32に係止される。このように蛇腹管2aの先端1山分をリテーナ30から突出させた状態で、ナット20を図7、図8(A)に示す締め込み初期位置まで螺合させる。
締め込み初期位置からナット20をさらに螺合させると、図8(B)に示すように、一端側で継手本体10に当接しているインジケータ40は、他端側で掛止突起42が、ナット20の掛止溝23cを乗り越えようとする。すなわち、掛止突起42のテーパ面42aがナット20のテーパ面23dに当接しながら、インジケータ40とナット20は軸線方向に相対移動する。掛止突起42は、掛止溝23cを抜け出ると摺動部23eを滑りながら移動する。
同時に、図9に示すように、ナット20の先端面がリテーナ30の当接面31aに当接してリテーナ30をテーパ孔13c内へ押し込む。リテーナ30の係止部32は縮径され、蛇腹管2aを縮径させながら、奥壁13d側の気密パッキン50に押し付ける。これにより、リテーナ30から突出した蛇腹管2aの先端部が押し潰される。
ナット20を締め込んで蛇腹管2aと継手本体10とが気密状態となるまで蛇腹管2aの先端部が押し潰されると、フレキシブル管2のフレキシブル管用継手1への接続が完了し、図8(C)、図9に示すように、インジケータ40のスリット43からナット20に施されたマーキングMが出現する。このマーキングMの目視により、蛇腹管2aと継手本体10が気密状態で接続されていることを確認できる。
図9(B)に示すように、蛇腹管2aと継手本体10が気密状態で接続されているとき、押し潰された蛇腹管2aの先端部がリテーナ30の係止部32と気密パッキン50との間に挟持されている。このとき、水密Oリング70とT型水密パッキン90とによって外部シールが行われている。また、通気路23aは、蛇腹管2aと被覆管2bとの間の隙間と、継手1の外部とを連通させており、フレキシブル管2に誤って釘打ちされた場合のガス漏れの検知に用いられる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態については、上記実施形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[第2実施形態]
図10は、本発明の第2実施形態を示す。この実施形態においては、継手本体10、ナット20及びリテーナ30を組み付けたフレキシブル管用継手1において、ナット20の胴部23に、ナット20の締め込みを防止するスペーサ3を設けたものである。
図10は、本発明の第2実施形態を示す。この実施形態においては、継手本体10、ナット20及びリテーナ30を組み付けたフレキシブル管用継手1において、ナット20の胴部23に、ナット20の締め込みを防止するスペーサ3を設けたものである。
スペーサ3は、弾性のある合成樹脂等で形成され、略C字状をなす本体部3aと、その外周面から径方向、外方向に突出する一対の取っ手部3bとを有している。スペーサ3は、ナット20の胴部23に着脱可能に取り付けられる。図10(A)に示すように、スペーサ3の軸方向の幅は、ナット20の締め込み初期位置における、インジケータ40とナットの頭部22との間の距離に等しい。これにより、ナット20が、その締め込み初期位置から締め込まれないようになっている。
この実施形態では、ナット20が締め込み初期位置から継手本体10奥側へ移動するのをスペーサ3により防止できるので、リテーナ30の先端と奥壁13d(気密パッキン50を含む)との間の蛇腹管2aの先端1山分の収容間隔を確保できる。そのため、フレキシブル管用継手1にフレキシブル管2を接続する工程において、継手本体10からナット20を取り外すことなく、フレキシブル管用継手1にナット20の頭部22側から蛇腹管2aを挿入して、環状凹部13b(図1参照)内でリテーナ30の係止部32を拡径させ、第1谷部21qに係止部32を係止させることができる。その後は、スペーサ3を取り外して、上記実施形態と同様にナット20をさらに締め込めばよい。したがって、この実施形態では、フレキシブル管用継手1にフレキシブル管2を接続する工程を簡略化することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
上記実施形態では、マーキング(標識)をナットに施したが、継手本体に施してもよい。その場合にも、ナットの移動によりインジケータとマーキングが相対移動可能になるようにすればよい。
上記実施形態では、継手本体にインジケータの一端を取り付けるとともに、ナットにインジケータの他端を取り付けているが、継手本体と締付部材の一方にのみインジケータを取り付け、ナットの移動により、マーキングと相対移動可能となるようにしてもよい。
上記実施形態では、インジケータのスリットが周方向に等間隔に形成されるようにしたが、スリットの配置に偏りをもたせたり、周方向長さを異ならせたりして、特定の方向からマーキング(標識)をより見やすくさせてもよい。
上記実施形態では、蛇腹管の先端1山分をリテーナから突出させたが、複数山分を突出させてもよく、その場合、突出した山分に応じて、リテーナと奥壁(気密パッキン)との間隔及びスリットとマーキングの軸方向距離を設定すればよい。
上記実施形態では、継手本体の雌ネジに、ナットの雄ネジが螺合されるようにしているが、継手本体の外周面に雄ネジを形成し、ナットの内周面に形成された雌ネジに螺合されるようにしてもよい。
フレキシブル管用継手における蛇腹管と継手本体の接続構造は、ナット等の締付部材の締め込みにより蛇腹管の先端を押し潰すことにより、蛇腹管と継手本体を気密状態とするものであればよい。
上記実施形態では、マーキング(標識)をナットに施したが、継手本体に施してもよい。その場合にも、ナットの移動によりインジケータとマーキングが相対移動可能になるようにすればよい。
上記実施形態では、継手本体にインジケータの一端を取り付けるとともに、ナットにインジケータの他端を取り付けているが、継手本体と締付部材の一方にのみインジケータを取り付け、ナットの移動により、マーキングと相対移動可能となるようにしてもよい。
上記実施形態では、インジケータのスリットが周方向に等間隔に形成されるようにしたが、スリットの配置に偏りをもたせたり、周方向長さを異ならせたりして、特定の方向からマーキング(標識)をより見やすくさせてもよい。
上記実施形態では、蛇腹管の先端1山分をリテーナから突出させたが、複数山分を突出させてもよく、その場合、突出した山分に応じて、リテーナと奥壁(気密パッキン)との間隔及びスリットとマーキングの軸方向距離を設定すればよい。
上記実施形態では、継手本体の雌ネジに、ナットの雄ネジが螺合されるようにしているが、継手本体の外周面に雄ネジを形成し、ナットの内周面に形成された雌ネジに螺合されるようにしてもよい。
フレキシブル管用継手における蛇腹管と継手本体の接続構造は、ナット等の締付部材の締め込みにより蛇腹管の先端を押し潰すことにより、蛇腹管と継手本体を気密状態とするものであればよい。
本発明は、フレキシブル管の接続に使用するフレキシブル管用継手に適用することができる。
1 フレキシブル管用継手
2 フレキシブル管
2a 蛇腹管
2b 被覆管
10 継手本体
13 接続孔
13d 奥壁(着座部)
20 ナット(締付部材)
24 貫通孔
30 リテーナ
40 インジケータ
41 周壁部
41a 遮蔽部
43 スリット(窓部)
M マーキング(標識)
2 フレキシブル管
2a 蛇腹管
2b 被覆管
10 継手本体
13 接続孔
13d 奥壁(着座部)
20 ナット(締付部材)
24 貫通孔
30 リテーナ
40 インジケータ
41 周壁部
41a 遮蔽部
43 スリット(窓部)
M マーキング(標識)
Claims (3)
- 蛇腹状をなすフレキシブル管が挿入される接続孔が形成され、この接続孔内に上記フレキシブル管の先端が直接又は間接に押し当たる着座部を有する継手本体と、
上記接続孔が開口する上記継手本体の端部に移動可能に嵌合され、上記フレキシブル管が挿通される貫通孔が形成された締付部材と、
上記接続孔内に配置され、上記締付部材に当接するとともに、上記締付部材の貫通孔に挿通された上記フレキシブル管の先端部に係合されるリテーナと、を備え、
上記締付部材の貫通孔に挿通させたフレキシブル管の先端部を、上記リテーナに係合させ、上記継手本体に嵌合された締付部材を上記接続孔の奥側に向かって移動させることにより、上記リテーナよりも奥側のフレキシブル管が上記リテーナと上記着座部とにより押し潰され、上記フレキシブル管が上記継手本体に気密状態で接続されるフレキシブル管用継手において、
上記継手本体と上記締付部材の何れか一方には、標識が施され、
上記継手本体と上記締付部材の少なくとも一方には、窓部を有するインジケータが、上記締付部材の移動により上記標識と相対移動可能に取り付けられており、
上記フレキシブル管が上記継手本体に気密状態となるまで、上記締付部材を上記接続孔の奥側に向かって移動させたとき、上記インジケータの窓部から上記標識が出現することを特徴とするフレキシブル管用継手。 - 上記標識は、上記継手本体又は締付部材の外周面に周方向に沿って付されており、
上記インジケータは、両端が開口した円筒体であり、上記標識が付された継手本体又は締付部材に環装され、上記インジケータの周壁部には、周方向に延びるスリットが形成され、このスリットが上記窓部として提供されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル管用継手。 - 上記インジケータの周壁部における上記スリットから軸方向にずれた部分が、上記標識を遮蔽する遮蔽部として提供され、
上記フレキシブル管と上記継手本体が気密状態でないとき、上記標識は上記遮蔽部に遮蔽されていることを特徴とする請求項2に記載のフレキシブル管用継手。
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