JP2019203442A - テールパイプおよびこれを備えた車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気ガスが特定の方向に流れにくいようにすることができるテールパイプおよびこれを備えた車両を提供する。【解決手段】本開示の実施の形態に係るテールパイプ100は、排気ガスが流入する流入部101と、排気ガスを排出する排出口102Eを有する流出部102と、を有し、排出口102Eの縁は、互いに直交する長手方向dLと短手方向dSとを備える形状を有し、短手方向dSの幅(長さ)WSが長手方向dLにおける位置によって異なるように形成されている。【選択図】図2
Description
本開示は、排気ガスを排出するテールパイプおよびこれを備えた車両に関する。
内燃機関で生じた排気ガスは、排気ガス浄化装置やサイレンサ等を通過して浄化や静音化が行われた後、テールパイプから外部に排出される。従来、排気ガスの流量増大や気流音の低減等を目的として、テールパイプの形状を工夫することが行われている。
例えば特許文献1には、排気管の後端に連結された連結部と、連結部から後方に末広がりに延出し、かつ、横断面形状を略楕円形に形成した拡径部とを備えたテールパイプが開示されている。
テールパイプから排出される高温の排気ガスが、周囲に悪影響を及ぼすことがある。高温の排気ガスによる周囲への悪影響を低減するため、テールパイプから排出される排気ガスが特定の方向に流れにくいようにすることが望まれる。
本開示の目的は、排気ガスが特定の方向に流れにくいようにすることができるテールパイプおよびこれを備えた車両を提供することである。
本開示の一態様に係るテールパイプは、排気ガスが流入する流入部と、前記排気ガスを排出する排出口を有する流出部と、を有し、前記排出口の縁は、互いに直交する長手方向と短手方向とを備える形状を有し、前記短手方向の長さが前記長手方向における位置によって異なるように形成されている。
本開示の一態様に係る車両は、上記テールパイプを有する。
本開示によれば、排気ガスが特定の方向に流れにくいようにすることができる。
以下、本開示の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明、例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。
図1は、本開示の実施の形態に係るテールパイプ100を説明するための図である。テールパイプ100は、例えば内燃機関の排気ガスを外部に排出する排気系構造の一部品であり、排気系構造の終端部に配置されている。このような排気系構造は、例えばトラック等の車両に搭載されている。
図1に示すように、テールパイプ100は流入部101と流出部102とを有する。テールパイプ100の流入部101は流入口101Iを有し、流入口101Iは排気管200の終端部に接続されている。排気管200は例えば内燃機関に接続されている。排気管200の内部を通ってきた排気ガスは、流入部101の流入口101Iからテールパイプ100に流入し、テールパイプ100の内部を流れ、流出部102に設けられた排出口102Eから排出される。排出口102Eは、図1に示すようにテールパイプ100の流入部101における排気ガスの流れ方向に対して傾斜して交差する平面内に設けられている。
図2は、排出口102Eの形状を説明するための図である。より具体的には、図2は、テールパイプ100を図1の矢印Aの方向から見た図である。矢印Aは、排出口102Eが設けられた平面に対して垂直な方向の矢印である。図2では、排出口102Eの長手方向をdLとし、長手方向dLに直交する短手方向をdSとして示している。なお、排出口102Eの長手方向dLとは、排出口102Eの縁の内側の差し渡し(内側同士の幅)が最大となる方向を意味する。
このように、排出口102Eは、長手方向dLと短手方向dSとを有する扁平形状に形成されている。より具体的には、図2に示すように、排出口102Eの縁の内側の形状は、長手方向dL両端部付近における円弧形状と、これらの円弧形状を結ぶ、互いに平行でない2本の直線と、によって構成されている。そして、図2に示すように、排出口102Eにおける短手方向の縁の内側同士の幅を幅WSとすると、短手方向の幅WSが長手方向dLにおける位置によって異なるように形成されている(図2においては、幅Wsの最大値WSMAXと最小値WSminのみ示している)。図2に示す例では、幅WSは概ね、長手方向dLの一端部E1から他端部E2へ向かうにつれて次第に小さくなっている。ただし、図2に示す例では、上記したように排出口102Eの両端部付近は円弧形状に形成されているため、幅WSが最大(WSMAX)となる長手方向dLの一端部E1および、幅WSが最小(WSmin)となる長手方向dLの他端部E2は、これらの円弧形状を除いた部位となる。
このような形状により、排気管200から流入口101Iを介してテールパイプ100内に流れ込んだ排気ガスは、排出口102Eの長手方向dLの一端部E1において比較的多く、他端部E2において比較的少なく、排出される。これにより、テールパイプ100の排出方向によって、排出される排気ガスの量を異ならせることができ、排気ガスを特定の方向(図2の例では排出口102Eの他端部E2付近から排出される方向)に流れにくくすることができる。また、このような形状により、排気ガスは拡散されてテールパイプ100から排出されるので、外気と混合しやすくなり、排気ガスの温度を速やかに低下させることができる。
次に、図3は、排出口102Eの形状と流入口101Iの形状の関係を説明するための図である。図3Aは、流入口101Iにおける排気ガスの流れ方向に垂直な断面図であって、図1のB−B線断面図である。図3Aに示すように、流入口101Iにおけるテールパイプ100の内壁面103inは、排気ガスの流れ方向に対して垂直な断面においてほぼ円形となるように形成されている。この円形の直径Dinは、図2に示す排出口102Eの長手方向の幅WLより小さくなるように形成されている。なお、以下の説明においては、簡単のため、流入口101Iにおける内壁面103inの、排気ガスの流れ方向に対して垂直な断面における直径Dinを、単に流入部101の直径Dinと記載する。
ここで、図1に示すように、流入口101Iにおける内壁面103inを排気ガスの流れ方向に沿って排出口102Eが設けられた平面と交差するまで延長した場合に形成される、排出口102E内の領域R1について考える。換言すれば、領域R1とは、流入口101Iを、排気ガスの流れ方向に沿って排出口102Eの縁を含む平面に投影した像と、排出口102Eの縁とによって形成される領域である。図3Bは、テールパイプ100を図1の矢印Cの方向から見た図であって、領域R1について説明するための図である。図3Bにおける斜線部が領域R1を示している。
図3Bに示すように、領域R1における、排出口102Eの幅の最大値WSMAX_A1は、流入部101の直径Dinより小さくなっている。換言すれば、流入口101Iにおける内壁面103inを、排気ガスの流れ方向に沿って排出口102Eの縁を含む平面に投影した像の少なくとも一部は、排出口102Eの縁より外側に位置するようになっている。
排気管200からテールパイプ100へ流入する排気ガスの速度によっては、図2に示すように排出口102Eの長手方向の幅WLが流入部101の直径Dinより広がるように形成されているにもかかわらず、排気ガスが広がらずに排出口102Eまで到達してしまうことがある。本開示の実施の形態に係るテールパイプ100では、上記説明した構成により、排気ガスが広がらずに排出口102Eまで到達した場合、排気ガスの一部がテールパイプ100の内壁面(図3Bにおける領域R1の上下方向にある内壁面)に突き当たって減速される。その後、排気ガスは内壁面に沿って排出口102Eの長手方向に拡散される。これにより、テールパイプ100に流入した排気ガスが、拡散されずに排出されてしまう事態を防止することができ、排出方向によって排気ガスの量を異ならせることができる。
図4は、テールパイプ100における排気ガスの流れを例示した図である。図4において、テールパイプ100内の排気ガスの流れの多寡が概念的に実線で示されている。また、テールパイプ100から排出された排気ガスについては、その排出量が矢印の長さによって概念的に示されている。図4に示されるテールパイプ100の形状は、図2に示す排出口102Eの長手方向dLに沿ったテールパイプ100の断面形状に対応する。
図2に示すように、テールパイプ100は排出口102Eにおける長手方向の幅WLが流入部101の直径Dinより大きくなるように形成されているため、図4に示すように、排気ガスは流出部102付近において流入部101付近よりも広がって流れる。また、図2に示すように、排出口102Eの短手方向の幅WSが長手方向dLにおける位置によって異なるように形成されているため、図4に示すように、排出口102Eの長手方向dLにおける位置によって異なる量の排気ガスが排出される。
さらに、図3Bに示すように、流入口101Iにおける内壁面103inを排気ガスの流れ方向に沿って延長した場合に形成される、排出口102E内の領域R1内において、排出口102Eの幅の最大値WSMAX_A1は、流入部101の直径Dinより小さくなるように形成されている。このため、図4に示すように、排気ガスは排出口102Eの領域R1からだけでなく、排出口102Eの他の領域からも排出される。このため、流入部101から流入した排気ガスが、排出口102Eの全体からではなく、一部の領域からのみ排出されてしまう事態を回避することができる。
<作用・効果>
以上説明したように、本開示の実施の形態に係るテールパイプ100は、排気ガスが流入する流入部101と、排気ガスを排出する排出口102Eを有する流出部102と、を有し、排出口102Eの縁は、互いに直交する長手方向dLと短手方向dSとを備える形状を有し、短手方向dSの幅(長さ)WSが長手方向dLにおける位置によって異なるように形成されている。
以上説明したように、本開示の実施の形態に係るテールパイプ100は、排気ガスが流入する流入部101と、排気ガスを排出する排出口102Eを有する流出部102と、を有し、排出口102Eの縁は、互いに直交する長手方向dLと短手方向dSとを備える形状を有し、短手方向dSの幅(長さ)WSが長手方向dLにおける位置によって異なるように形成されている。
このような構成により、排気ガスの排出方向によって、排出される排気ガスの量を異ならせることができ、排気ガスを特定の方向(図2の例では排出口102Eの他端部E2付近から排出される方向)に流れにくくすることができる。このため、特定方向に存在する構造物(タイヤ、燃料タンク、バッテリ等)が排気ガスの高温によって劣化してしまうことを防止することができる。
また、本開示の実施の形態に係るテールパイプ100は、流入部101に設けられた流入口101Iを、流入部101における排気ガスの流れ方向に沿って排出口102Eが設けられた平面に投影した像の少なくとも一部は、排出口102Eの縁より外側に位置している。換言すれば、流入部101における内壁面103inを排気ガスの流れ方向に沿って排出口102Eが設けられた平面と交差するまで延長した場合に形成される、排出口102E内の領域R1内において、排出口102Eの幅の最大値WSMAX_A1は、排気ガスの流れ方向に垂直な断面における流入部101の内壁面103inの直径Dinより小さくなるように形成されている。
このような構成により、排気ガスが排気管200からテールパイプ100へ流入した勢いのまま、広がらずに排出口102Eまで到達しようとしても、排気ガスの一部はテールパイプ100の内壁面(図3Bにおける領域R1の上下方向にある内壁面)に突き当たって減速される。その後、排気ガスは内壁面に沿って排出口102Eの長手方向dLに拡散される。このため、このため、流入部101から流入した排気ガスが、排出口102Eからではなく、一部の領域からのみ排出されてしまう事態を回避することができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素は任意に組み合わせられてもよい。
上記実施の形態では、排出口102Eは、図1に示すように、テールパイプ100の流入部101における排気ガスの流れ方向に対して傾斜して交差する平面内に設けられているとしたが、本開示はこれに限定されない。例えば排出口は、テールパイプの流入部における排気ガスの流れ方向に対して垂直な平面内に設けられていてもよい。
また、上記実施の形態では、図2に示すように、排出口102Eの形状は、短手方向の幅WSが、概ね長手方向dLの一端部E1から他端部E2へ向かうにつれて次第に小さくなるように形成されている。しかしながら、本開示はこれに限定されず、排出口の形状は、長手方向と短手方向とを有し、長手方向における位置によって短手方向の幅が異なるように形成されればよい。具体的には、排出口の形状は、短手方向の幅が、例えば長手方向の概ね両端部において大きく、長手方向における中心部付近において両端部より小さくなるように形成されてもよい。
本開示は、排気ガスを排出するテールパイプに有用である。
100 テールパイプ
101 流入部
101I 流入口
102 流出部
102E 排出口
103in 内壁面
200 排気管
101 流入部
101I 流入口
102 流出部
102E 排出口
103in 内壁面
200 排気管
Claims (5)
- 排気ガスが流入する流入部と、
前記排気ガスを排出する排出口を有する流出部と、
を有し、
前記排出口の縁は、互いに直交する長手方向と短手方向とを備える形状を有し、前記短手方向の長さが前記長手方向における位置によって異なるように形成されている、
テールパイプ。 - 前記排出口の縁の形状は、互いに平行でない2つの直線を含む、
請求項1に記載のテールパイプ。 - 前記短手方向における前記2つの直線同士の長さは、前記長手方向の一端部から他端部へ向かうにつれて小さくなるように形成されている、
請求項2に記載のテールパイプ。 - 前記流入部に設けられた流入口を、前記流入部における前記排気ガスの流れ方向に沿って前記排出口が設けられた平面に投影した像の少なくとも一部は、前記排出口の縁より外側に位置している、
請求項1から3のいずれか一項に記載のテールパイプ。 - 請求項4に記載のテールパイプを有する、
車両。
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---|---|---|---|
JP2018098825A JP2019203442A (ja) | 2018-05-23 | 2018-05-23 | テールパイプおよびこれを備えた車両 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113404580A (zh) * | 2020-03-16 | 2021-09-17 | 双叶产业株式会社 | 尾管 |
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2018
- 2018-05-23 JP JP2018098825A patent/JP2019203442A/ja active Pending
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JP2021148002A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | フタバ産業株式会社 | テールパイプ |
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Legal Events
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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