JP6769153B2 - 内燃機関の排ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、選択還元型NOx触媒を備えた内燃機関の排ガス浄化装置に関する。
一般的に、選択還元型NOx触媒を備えた内燃機関の排ガス浄化装置は、NOx触媒の上流側に位置する排気管内に尿素水を添加する添加弁を備える。また、NOx触媒は、緩衝材としての支持部材を介して排気管内に設けられる。
特開2013−124642号公報
上記の排ガス浄化装置においては、添加弁から添加された尿素水の一部が、排気管内の下面部に付着し、排気管の下流側へと流されることがある。この下流側に流された尿素水が支持部材に浸透した場合、その後、尿素水が結晶化することで支持部材が膨張してしまう。その結果、この膨張による応力により、NOx触媒が破損する虞がある。
また、尿素水がNOx触媒に浸透した場合、その後、尿素水が結晶化することで、NOx触媒自体が膨張して破損する可能性がある。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、NOx触媒を支持する支持部材およびNOx触媒自体に尿素水が浸透することを抑制できる内燃機関の排ガス浄化装置を提供することにある。
本発明に係る内燃機関の排ガス浄化装置は、内燃機関の排ガスが流通される排気管と、前記排気管内に支持部材を介して設けられた選択還元型NOx触媒と、前記NOx触媒の上流側に位置する前記排気管内に尿素水を添加する添加弁と、前記添加弁と前記NOx触媒との間に位置する前記排気管の下面部に設けられ、尿素水を溜めるための第1の凹部と、を備えたことを特徴とする。
また、前記添加弁と前記NOx触媒との間の位置において前記排気管は、上流側から順に接続された第1の排気管、第2の排気管および第3の排気管を有し、前記第1の排気管および前記第3の排気管は、上流端から下流端に向かって水平方向に延び、かつ互いに反対方向に延び、前記第2の排気管は、前記第1の排気管の下流端と前記第3の排気管の上流端とを接続し、前記第1の凹部は、前記第2の排気管の下面部に設けられる。
また、前記第1の凹部の最深部が前記第2の排気管の排ガス出口側に偏在される。
また、前記第1の凹部と前記NOx触媒との間に位置する前記排気管の下面部に設けられる第2の凹部を更に備える。
また、前記排気管は、前記第3の排気管の下流端に接続される第4の排気管と、前記第4の排気管の下流端に接続され、前記NOx触媒を収容する第5の排気管と、を有し、前記第5の排気管は、上流端から下流端に向かって水平方向に延び、前記第3の排気管および前記第5の排気管は、互いに反対方向に延び、前記第4の排気管は、前記第3の排気管の下流端と前記第5の排気管の上流端とを接続し、前記第4の排気管の下面部に第2の凹部が設けられる。
また、前記第1の凹部と前記NOx触媒との間に位置する前記排気管の下面部に設けられた第2の凹部を更に備え、前記第1の凹部と前記第2の凹部との間に位置する前記排気管は、下流側が上流側よりも低くなるように傾斜した傾斜部を有する。
本発明に係る内燃機関の排ガス浄化装置によれば、NOx触媒を支持する支持部材およびNOx触媒自体に尿素水が浸透することを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る排ガス浄化装置を示す概略構成図である。 図1のII−II断面図であり、本発明における第1の凹部の左側面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る排ガス浄化装置を示す概略構成図である。 図3のIV−IV断面図であり、本発明における第2の凹部の右側面断面図である。 本発明に係る第3実施形態に係る排ガス浄化装置を示す概略構成図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。なお、下記の実施形態では、図中に示す上下前後左右の各方向は、図示しない車両の上下前後左右の各方向に一致する。但し、これらの方向は、説明の便宜上定められたものに過ぎないものとする。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る排ガス浄化装置について、図1および図2に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係る排ガス浄化装置100を示す上面視概略構成図であり、図2は、図1のII−II断面図である。なお、図1中、破線Xは、添加弁3の中心軸を示し、点線Yは、第1の凹部4が配置される領域を示すものとする。また、矢印Gは、排ガスの流れ方向を示すものとする。
図1に示すように、排ガス浄化装置100は、図示しない内燃機関の排ガスが流通される排気管1と、排気管1内に、緩衝材としての支持部材であるマット部材Mを介して設けられた選択還元型NOx触媒(以下、「NOx触媒」と称する)2と、を備える。また、排ガス浄化装置100は、NOx触媒2の上流側に位置する排気管1内に尿素水を添加する添加弁3を備える。更に、排ガス浄化装置100は、添加弁3とNOx触媒2との間に位置する排気管1の下面部に設けられ、尿素水を溜めるための第1の凹部4を備える。
内燃機関は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関、すなわちディーゼルエンジンである。但し、内燃機関の用途、種類等は任意である。内燃機関には、各気筒から排出される排気を集合させる排気マニホールド(不図示)が設けられる。
排気管1は、添加弁3とNOx触媒2との間の位置において、上流側から順に接続された第1の排気管10、第2の排気管20および第3の排気管30を有する。第1の排気管10および第3の排気管30は、上流端から下流端に向かって水平方向に延び、かつ互いに反対方向に延びる。また、第2の排気管20は、第1の排気管10の下流端と第3の排気管30の上流端とを接続する。
具体的には、排気マニホールドの下流端に上流側排気管5が接続され、上流側排気管5の下流端に第1の排気管10が接続され、第1の排気管10の下流端に第2の排気管20が接続され、第2の排気管20の下流端に第3の排気管30が接続される。
また、排気管1は、第3の排気管30の下流端に接続される第4の排気管40と、第4の排気管40の下流端に接続され、NOx触媒2を収容する触媒ケーシングとしての第5の排気管50と、を有する。
具体的には、第5の排気管50は、上流端から下流端に向かって水平方向に延び、第3の排気管30および第5の排気管50は、互いに反対方向に延びる。また、第5の排気管50の下流端には、下流側排気管6が接続される。
より詳しくは、上流側排気管5は、前方から後方に向かって延びると共に、後端部の位置で水平方向左向きに折曲され、その下流端に排ガス出口5oを有する。また、上流側排気管5の後端部の右側面には、添加弁3を取り付けるための取付部5aが設けられる。他方、下流側排気管6は、第5の排気管50の出口に接続された排ガス入口6iを有し、その近傍位置において水平方向後向きに折曲されて後方に延びる。
添加弁3は、取付部5aに取り外し可能に取り付けられる。また、添加弁3は、取付部5aの位置から排ガス出口5oに向かって尿素水を添加するように、左方向に向かって配置される。特に、添加弁3は、破線Xで示すように、第1の排気管10と同軸になるように配置され、排ガス出口5oおよび第1の排気管10の中心部に向かって尿素水を添加するように配置される。
第1の排気管10、第3の排気管30および第5の排気管50は、前方から順に並列して配置される。また、第2の排気管20は、第1の排気管10の下流端と第3の排気管30の上流端とを連結し、第4の排気管40は、第3の排気管30の下流端と第5の排気管50の上流端とを連結する。
より詳しくは、第1の排気管10は、円筒状の直管から形成され、上流側排気管5の下流端に接続された上流端を有し、上流端の位置から水平方向左向きに延びる。第1の排気管10の上流端は、上流側排気管5の下流端に溶接によって接続される。但し、両者の接続方法は任意であり、例えばフランジ接続等であっても良い(以下同様)。第1の排気管10の上流端には入口が形成され、この入口は、上流側排気管5の排ガス出口5oと連通接続される。
第3の排気管30は、円筒状の直管から形成され、第1の排気管10の後方にて、左側の上流端から右側の下流端に向かって水平方向に延びる。
第2の排気管20は、第1の排気管10の下流端および第3の排気管30の上流端を連結するキャップ状の部材である。第2の排気管20は、第1の排気管10および第3の排気管30の左側の位置にて前後方向に延在する。第2の排気管20は、その前端部の右側面に、第1の排気管10の下流端の出口に連通接続される排ガス入口20iを有し、後端部の右側面に、第3の排気管30の上流端の入口に連通接続される排ガス出口20oを有する。また、第2の排気管20は、第1の排気管10の下流端および第3の排気管30の上流端に溶接によって接続される。
第5の排気管50は、円筒状の直管から形成され、第3の排気管30の後方にて、右側の上流端から左側の下流端に向かって水平方向に延びる。また、第5の排気管50は、第1の排気管10および第3の排気管30よりも大きな内径を有し、マット部材Mを介して、上流側から順に、NOx触媒2およびアンモニア酸化触媒7を内設する。第5の排気管50の下流端は、下流側排気管6の上流端に溶接によって接続される。
マット部材Mは、第5の排気管50の内周面と、NOx触媒2およびアンモニア酸化触媒7の外周面との間にそれぞれ敷設された断熱緩衝材である。マット部材Mは、NOx触媒2およびアンモニア酸化触媒7に過大な外部応力が付加されるのを抑制すると共に、これらを断熱しつつ保護する。マット部材Mの材料は任意であるが、例えば、耐熱性を備えた耐熱スポンジ等が用いられる。但し、マット部材Mは液体、特に尿素水を浸透可能な材料により形成される。
周知のように、NOx触媒2は、排ガス中の窒素酸化物NOxを浄化するための触媒であり、尿素水から加水分解されて生成されたアンモニア(NH3)によって、NOxを連続的に還元し得る。
アンモニア酸化触媒7は、NOx触媒2でNOxの還元に消費されなかった余剰のアンモニア(NH3)を酸化して、N2を生成する触媒である。
第4の排気管40は、第3の排気管30の下流端および第5の排気管50の上流端を連結するキャップ状の部材である。第4の排気管40は、第3の排気管30および第5の排気管50の右側の位置にて前後方向に延在する。第4の排気管40は、その前端部の左側面に、第3の排気管30の下流端の出口に連通接続される排ガス入口40iを有し、後端部の左側面に、第5の排気管50の上流端の入口に連通接続される排ガス出口40oを有する。排ガス出口40oは、第5の排気管50の入口の内径と等しい大きさの内径を有しており、排ガス入口40iよりも大きな内径を有している。第4の排気管40は、第3の排気管30の下流端および第5の排気管50の上流端に溶接によって接続される。
第1の凹部4は、第2の排気管20の下面部に設けられる。具体的には、第1の凹部4は、破線Yで示すように、第2の排気管20の下面部全体に形成される。但し、第1の凹部4は、第2の排気管20の下面部の一部に形成されていても良いものとする。
図2は、第1の凹部4の左側面断面図である。図2中、二点鎖線C1は、前後方向における排ガス入口20iと排ガス出口20oとの中間位置を示す。本実施形態では、二点鎖線C1よりも前側の位置を排ガス入口20i側とし、後側の位置を排ガス出口20o側とする。
図2に示すように、第1の凹部4は、第2の排気管20と一体に形成され、第2の排気管20の前端面21から後端面22にかけて、下面部を鉛直下方に凹ませた湾曲状に形成される。
さらに、第1の凹部4の最深部4dは、第2の排気管20の排ガス出口20o側に偏在される。すなわち、排ガス出口20o側に位置する第1の凹部4は、排ガス入口20i側よりも尿素水が多く溜まるように形成される。
次に、図1および図2に基づいて、本実施形態に係る排ガス浄化装置100の作用効果を説明する。
内燃機関において、排気マニホールドから排出された排ガスは、排気管1を通じて大気へと放出される。
また、添加弁3は、第1の排気管10の入口に向かって、上流側排気管5および第1の排気管10内に尿素水を添加する。添加された尿素水は、排ガスと混合されて第1の排気管10を左方向に直進する。その後、この尿素水が混合された排ガスは、第2の排気管20にて排ガス入口20i側から排ガス出口20o側に向かって180°方向転換し、第3の排気管30を右方向に直進する。その後、この排ガスは、第4の排気管40にて排ガス入口40i側から排ガス出口40o側に向かって再び180°方向転換し、第5の排気管50内に流入する。この過程で、添加弁3から添加された尿素水は、排ガスと混合されて蒸発しつつ、加水分解されてアンモニアを生成する。
第5の排気管50内においては、尿素水とアンモニアの少なくとも一方を含む排ガスは、NOx触媒2を通過する。このとき、NOx触媒2は、尿素水が加水分解されて生成されたアンモニアによって、NOxを還元する。
NOx触媒2でNOxの還元に消費されなかった余剰のアンモニアは、アンモニア酸化触媒7と接触して酸化され、大気への放出が抑制される。このように第2および第4の排気管20,40は、排ガスの流れ方向を水平方向に180°変更する曲がり通路を形成する。もっとも、流れ方向変更の向きおよび角度は水平方向180°に限定されず、任意の向きおよび角度であって良い。
ここで、本実施形態の排気管1は、第1の排気管10から第5の排気管50にかけて、全体としてS字状に折曲して形成されている。そのため、直線的に形成するよりも、コンパクトに構成しつつ、添加弁3とNOx触媒2との間に位置する排気管1の管長を長くすることができる。これにより、尿素水が排ガスとの間で十分に攪拌混合されることで、尿素水の加水分解が更に促進される。この結果、アンモニアが効率よく生成されて、NOx触媒2におけるNOx浄化率の向上に有利となる。
他方、添加弁3から添加された尿素水の一部が、液体状態のまま、第1の排気管10の入口付近の下面部に付着する場合がある。
ここで、仮に、第1の凹部4を備えていない場合を考える。この場合、第1の排気管10内の下面部に付着した尿素水は、排ガスの流れにより駆動されて第2の排気管20、第3の排気管30、第4の排気管40および第5の排気管50の下面部を順次流れ、最終的にNOx触媒2の周囲のマット部材M、更にはNOx触媒2自体にまで到達する可能性がある。
この到達した尿素水がマット部材Mに浸透した場合、例えば、その状態で排ガスの温度が上昇すると、マット部材Mに浸透した尿素水が結晶化してマット部材Mを膨張させる。その結果、マット部材Mの膨張による応力により、NOx触媒が破損する虞がある。
また、尿素水が、NOx触媒2に直接もしくはマット部材Mを介して浸透した場合、その後、NOx触媒2内で尿素水が結晶化すると、NOx触媒2自体が膨張して破損する虞がある。
しかしながら、本実施形態では、第1の排気管10の下面部に付着した尿素水を、第1の凹部4に溜めることができる。その結果、尿素水が第3の排気管30、ひいてはマット部材MおよびNOx触媒2にまで到達するのを抑制し、マット部材MおよびNOx触媒2への尿素水の浸透を抑制することできる。そして、これら浸透した尿素水の結晶化に起因するNOx触媒2の破損を抑制ないし防止することができる。
一方、図示しないが、マット部材MおよびNOx触媒2への尿素水の浸透を抑制する手法としては、マット部材MおよびNOx触媒2の直上流に位置する第5の排気管50の下面部に堰板を設けることで、尿素水の侵入を堰き止める手法が考えられる。しかしながら、この手法では、堰板によって排ガスの通過面積が減少するため、排気抵抗が増加してしまい、内燃機関の燃費に不利となる。
また、この手法では、堰板の直下流に位置するNOx触媒の部分に、排ガスが当たらない場合がある。この場合、排ガス浄化に活用されない部分がNOx触媒に生じるため、排ガス浄化性能が低下する可能性がある。
これに対して、本実施形態では、排気管1の下面部に第1の凹部4を設ける構成であるため、排気管1における排ガスの通過面積が減少しない。よって、排気抵抗が増加せず、燃費の向上に有利である。また、排ガスが当たらない部分がNOx触媒に生じることもなく、排ガス浄化性能にも有利である。
また、本実施形態では、第1の凹部4に溜められた尿素水を、第2の排気管20内を流れる排ガスにより飛散させて、排ガスと混合させることができる。これにより、排気ガスと尿素水の混合を促進し、NOx触媒2による排ガス浄化性能を向上させることができる。
加えて、本実施形態では、第1の凹部4の最深部4dは、第2の排気管20の排ガス出口20o側に偏在されており、第1の凹部4内において、排ガス入口20i側よりも排ガス出口20o側に、尿素水が多く溜まるように形成される。そのため、第1の凹部4内の尿素水が排ガス入口20iを通じて上流側へ逆流するのを抑制することができる。例えば、車体が左右方向に横揺れ(所謂ローリング)した場合に、そうした逆流を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る排ガス浄化装置200について、図3および図4に基づいて説明する。図3は、第2実施形態に係る排ガス浄化装置200を示す上面視概略構成図であり、図4は、図3のIV−IV断面図である。なお、図3中、点線Zは、第2の凹部8が配置される領域を示すものとする。
本実施形態は、第1実施形態に第2の凹部8を追加した構成からなり、他の部分は同じなので、同一の構成要素については同一の符号を用い、それらの詳細な説明は省略する。
図3に示すように、第2実施形態においては、第1の凹部4とNOx触媒2の間に位置する排気管1の下面部に、第2の凹部8が設けられる。具体的には、第2の凹部8は、破線Zで示すように、第4の排気管40の下面部全体に設けられる。但し、第2の凹部8は、第4の排気管40の下面部の一部に形成されていても良いものとする。
図4は、第2の凹部8の右側面断面図である。図4中、二点鎖線C2は、前後方向における排ガス入口40iと排ガス出口40oとの中間位置を示す。本実施形態では、破線C2よりも前側の位置を排ガス入口40i側とし、後側の位置を排ガス出口40o側とする。
図4に示すように、第2の凹部8は、第4の排気管40と一体に形成され、第4の排気管40の前端面41から後端面42にかけて、下面部を鉛直下方に凹ませるように形成される。また、第2の凹部8の最深部8dは、第4の排気管40の排ガス出口40o側に偏在される。なお、図2および図4に示すように、第2の凹部8は、第1の凹部4よりも、最深部8dの深さが深く且つ容量も大きく形成されている。但し、第2の凹部8は、第1の凹部4と同程度か、或いはそれより浅く且つ容量も小さく形成されていても良いものとする。
以上の構成によれば、第1の凹部4に溜められた尿素水が溢れて下流側に流れた場合に、その尿素水を第2の凹部8に溜めることができる。これにより、マット部材MおよびNOx触媒2への尿素水の浸透をより確実に抑制することできる。
第2の凹部8の最深部8dは、第4の排気管40の排ガス入口40i側に偏在されても良い。こうすることで、第2の凹部8から万が一尿素水が溢れた場合に、上流側の第3の排気管30内に尿素水を溢れさせることができ、下流側のマット部材MおよびNOx触媒2に向かって尿素水が溢れるのを抑制できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る排ガス浄化装置300について、図5に基づいて説明する。図5は、排ガス浄化装置300の左側面断面を示したものである。
排ガス浄化装置300は、第2実施形態に係る排ガス浄化装置200に対して、排気管および第1および第2の凹部の形状、構造を変更したものである。そのため、共通する構成要素については、それらの詳細な説明は省略する。
第3実施形態においては、第1の凹部4’とNOx触媒2の間に位置する排気管1’の下面部に、第2の凹部8’が設けられる。また、第1の凹部4’と第2の凹部8’との間に位置する排気管1’は、下流側が上流側よりも低くなるように傾斜した傾斜部Sを有する。
具体的には、排気管1’は、排気マニホールドの下流端に接続された上流側排気管5’と、上流側排気管5’の下流端に接続された触媒ケーシングとしての第6の排気管60と、第6の排気管60の下流端に接続された図示しない下流側排気管と、を備える。
上流側排気管5’は、円筒状に形成され、前方から後方に向かって直線的かつ鉛直方向下方に傾斜して延びる。また、上流側排気管5’の下流端には、水平方向後方に向かって排ガス出口5o’が設けられる。
上流側排気管5’の上面部には、添加弁3を取り付けるための取付部5a’が設けられる。添加弁3は、取付部5a’に取り外し可能に取り付けられる。また、添加弁3は、取付部5a’の位置から斜め下方下流側に向かって尿素水を添加するように配置される。
一方、上流側排気管5’の下面部には、上流側から順に、第1の凹部4’および第2の凹部8’が設けられる。
より詳しくは、上流側排気管5’の下面部には、上流側から順に、第1の開口部4aおよび第2の開口部8aが形成されている。第1の凹部4’は、碗型に形成されたキャップ部材であり、第1の開口部4aを下側から覆う。第1の凹部4’の開口端は、第1の開口部4aの開口端に溶接によって接続される。また、第2の凹部8’は、碗型に形成されたキャップ部材であり、第2の開口部8aを下側から覆う。第2の凹部8’の開口端は、第2の開口部8aの開口端に溶接によって接続される。なお、第1の凹部4’および第2の凹部8’は、上流側排気管5’と一体形成されても良いものとする。
ここで、上述のように、上流側排気管5’は、前方から後方に向かって鉛直方向下方に傾斜して延びるように配置されている。そのため、本実施形態では、傾斜部Sは、この上流側排気管5’において、少なくとも添加弁3の位置から第2の凹部8’の下流端の位置にかけて設けられる。また、図示しないが、傾斜部Sは、第1の凹部4’と第2の凹部8’との間の一部に設けられても良いものとする。
他方、第6の排気管60は、前方から後方に向かって水平方向に延びると共に、その上流端および下流端との間の位置に、上流端および下流端よりも拡径された拡径部61を有する。本実施形態では、第6の排気管60は、拡径部61の位置にて、マット部材Mを介して、NOx触媒2およびアンモニア酸化触媒7を内設する。
また、第6の排気管60の上流端は、上流側排気管5’の下流端と等しい大きさの内径を有している。第6の排気管60の上流端および上流側排気管5’の下流端は、ボルトおよびナット(不図示)によりフランジ接続される。但し、両者の接続方法は任意であり、例えば溶接による接続等であっても良い。
以上の構成においては、傾斜部Sが設けられることで、第1の凹部4’から溢れた尿素水が下流側に流れ易い構造となっている。しかしながら、本実施形態では、このような構造においても、その尿素水を第2の凹部8’に溜めることができる。これにより、マット部材MおよびNOx触媒2への尿素水の浸透を確実に抑制することができる。
また、上述のように、本実施形態では、円筒状かつ直線的に形成された上流側排気管5’の下面部に開口部4aおよび8aを設け、これら開口端に第1の凹部4’および第2の凹部8’の開口端を接続する構造である。そのため、第1の凹部4’および第2の凹部8’を別体とし、その加工および製造が容易となる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、第2の実施形態における第3の排気管30に傾斜部Sを設けても良い。この場合、第3の排気管30の全部を傾斜させても良いし、第3の排気管30の一部を傾斜させても良い。
また、第3実施形態における上流側排気管5’を、第2の実施形態における第1〜第4の排気管10,20,30,40のように、水平方向に延びる排気管としても良い。
更に、本発明に係る排気管は、上述の実施形態に述べたものに限らず、任意の形状、構造、向き、配置等を有するものであってよい。従って本発明は、車両のレイアウト等に応じて様々な形態を有する様々な排気管に対し、適用可能である。
1 排気管
2 NOx触媒
3 添加弁
4 凹部
100 排ガス浄化装置
M 支持部材(マット部材)

Claims (5)

  1. 内燃機関の排ガスが流通される排気管と、
    前記排気管内に支持部材を介して設けられた選択還元型NOx触媒と、
    前記NOx触媒の上流側に位置する前記排気管内に尿素水を添加する添加弁と、
    前記添加弁と前記NOx触媒との間に位置する前記排気管の下面部に設けられ、尿素水を溜めるための第1の凹部と、を備え
    前記添加弁と前記NOx触媒との間の位置において前記排気管は、上流側から順に接続された第1の排気管、第2の排気管および第3の排気管を有し、
    前記第1の排気管および前記第3の排気管は、上流端から下流端に向かって水平方向に延び、かつ互いに反対方向に延び、
    前記第2の排気管は、前記第1の排気管の下流端と前記第3の排気管の上流端とを接続し、
    前記第1の凹部は、前記第2の排気管の下面部に設けられる
    ことを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
  2. 前記第1の凹部の最深部が前記第2の排気管の排ガス出口側に偏在される
    請求項1に記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  3. 前記第1の凹部と前記NOx触媒との間に位置する前記排気管の下面部に設けられる第2の凹部を更に備えた
    請求項1または2に記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  4. 前記排気管は、
    前記第3の排気管の下流端に接続される第4の排気管と、
    前記第4の排気管の下流端に接続され、前記NOx触媒を収容する第5の排気管と、を有し、
    前記第5の排気管は、上流端から下流端に向かって水平方向に延び、
    前記第3の排気管および前記第5の排気管は、互いに反対方向に延び、
    前記第4の排気管は、前記第3の排気管の下流端と前記第5の排気管の上流端とを接続し、
    前記第4の排気管の下面部に第2の凹部が設けられる
    請求項1または2に記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
  5. 前記第1の凹部と前記NOx触媒との間に位置する前記排気管の下面部に設けられた第2の凹部を更に備え、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部との間に位置する前記排気管は、下流側が上流側よりも低くなるように傾斜した傾斜部を有する
    請求項に記載の内燃機関の排ガス浄化装置。
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