JP2019202636A - 乗物用照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出射させる光の輝きを増し、ギラギラした輝きを実現可能な乗物用照明装置を提供する。【解決手段】(A)発光部30,32と、(B)発光部30,32を収容し、乗物室に向かって光出射面42aから光を出射する光出射部42と、光出射部42に対向する箇所に設けられて光を反射する光反射部44とを有する発光部収容体40と、を備え、光出射部42は、光反射部44側に凹凸形状60を有するとともに光を透過ないし反射するハーフミラー層50が形成されたものとし、凹凸形状60を、当該乗物用照明装置10が乗物用内装材に設けられた状態において、乗物上下方向に直交する方向かつ光出射面42aに沿った方向における断面視で、自身の形状をなす凹凸面70a,70bの光出射面42aに対する角度θ1,θ2が25°以上45°以下となるように形成する【選択図】図8
Description
本発明は、乗物用照明装置に関する。
下記特許文献1には、車両の内装材に設けられた乗物用照明装置が記載されている。その乗物用照明装置は、半透明レンズの背後に複数の表示層を設けた積層型透明照明装置である。詳しく言えば、下記特許文献1に記載の乗物用照明装置は、ハウジングと、そのハウジング内に収容されてそれぞれが表示を有する透明光学素子からなる複数の層と、それら複数の層の各々に連結された複数の光源と、を備え、複数の層の各々を選択的に点灯させることで、それら複数の層の各々に形成された表示を組み合わせて、種々の視覚効果を創出することが可能なものとなっている。
上記特許文献1に記載の乗物用照明装置のように、乗物用内装材の加飾のために用いる場合において、例えば高級感を出す等の目的で、出射させる光の輝きを増したい、さらに言えば、ギラギラした輝きを実現させたいという要望がある。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、出射させる光の輝きを増し、ギラギラした輝きを実現可能な乗物用照明装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の乗物用照明装置は、
乗物用内装材に設けられた乗物用照明装置であって、
発光部と、
前記発光部を収容し、乗物室に向かって光出射面から光を出射する光出射部と、前記光出射部に対向する箇所に設けられて光を反射する光反射部とを有する発光部収容体と、
を備え、
前記光出射部は、
前記光反射部側に凹凸形状を有するとともに光を透過ないし反射するハーフミラー層が形成されており、当該乗物用照明装置が前記乗物用内装材に設けられた状態において、前記光出射面に沿った方向かつ乗物上下方向に直交する方向の断面視で、前記凹凸形状を形成する複数の面の各々の前記光出射面に対する角度が25°以上45°以下となるように構成されたことを特徴とする。
乗物用内装材に設けられた乗物用照明装置であって、
発光部と、
前記発光部を収容し、乗物室に向かって光出射面から光を出射する光出射部と、前記光出射部に対向する箇所に設けられて光を反射する光反射部とを有する発光部収容体と、
を備え、
前記光出射部は、
前記光反射部側に凹凸形状を有するとともに光を透過ないし反射するハーフミラー層が形成されており、当該乗物用照明装置が前記乗物用内装材に設けられた状態において、前記光出射面に沿った方向かつ乗物上下方向に直交する方向の断面視で、前記凹凸形状を形成する複数の面の各々の前記光出射面に対する角度が25°以上45°以下となるように構成されたことを特徴とする。
この構成の乗物用照明装置は、凹凸形状およびハーフミラー層が形成された光出射部と、光反射部とによって、発光部収容体内部において光が複数回の反射することが可能な構成のもの、平たく言えば、合わせ鏡のように機能し、立体的で奥行き感のある視覚的効果を生じさせることができるものを前提としている。そして、この構成の乗物用照明装置は、その光出射部に形成された凹凸形状が特定されている。詳しく言えば、凹凸形状によって、光出射部の光反射部側の面、つまり、光が入射される面には、下方側を向く面と上方側を向く面とが存在するが、前記光出射面に沿った方向かつ乗物上下方向に直交する方向の断面視において、それらの面(光入射面)の光出射面に対する角度が25°以上45°以下となるように、凹凸形状が特定の形状に形成されているのである。つまり、光出射面に対して、光入射面の角度をその範囲の角度に特定することで、光出射面から出射される光は、光出射面に直交する方向に近い向きだけでなく、上方や下方にも向かうこととなる。つまり、この構成の乗物用照明装置によれば、乗員が種々の角度に出射された光を視認することになり、乗員に、照明装置の光の輝きが増したような感覚、さらに言えば、光の輝きがギラギラしたような感覚を付与することができるのである。なお、この構成の乗物用照明装置は、光源からの光だけでなく、太陽光等の外部からの光を発光部収容体内に取り入れて輝くことも可能である。
なお、この構成の乗物用照明装置において、凹凸形状は、その形状は限定されず、例えば溝、凹所、凸所、凸条が形成されることで、凹凸形状を形成する面の光出射面に対する角度だけ特定されていればよい。
上記構成において、前記凹凸形状は、深さが1.5mm以上2.5mm以下とされた構成とすることができる。
この構成の乗物用照明装置は、凹凸形状の深さ、詳しく言えば、光出射面に対して直交する方向において凹凸形状における反射部側の端から光出射面側の底までの寸法が、特定されている。この構成の乗物用照明装置によれば、乗員に、光の輝きがより一層ギラギラしたような感覚を付与することができる。なお、この構成の乗物用照明装置は、凹凸形状の深さが1.8mm以上2.2mm以下とされることが、さらに望ましい。
上記構成において、前記光出射部は、前記光反射部側の面に、底面菱形の四角錘形状の凹所が複数形成されることで、前記凹凸形状を有するものとされた構成とすることができる。
このように構成された乗物用照明装置は、詳しく言えば、光出射面と四角錘の底面とが平行で四角錘の頂点が光出射面側に位置するような複数の凹所によって、光射出部の凹凸形状が形成されている。この構成の乗物用照明装置によれば、乗員に、ダイヤ状の輝きを視認させることができるため、光の輝きがより一層ギラギラしたような感覚を付与することができる。
上記構成において、前記光出射部は、前記光反射部側の面に、複数の前記凹所が隙間なく形成された構成とすることができる。
このように構成された乗物用照明装置は、光反射部側の面に、いわゆるダイヤカットが施された態様であり、乗員に、光の輝きがさらにギラギラしたような感覚を付与することができる。
また、上述した四角錘形状の凹所が形成された態様において、前記凹所は、頂点において向かい合う辺と辺とのなす角度が90°以上130°以下の四角錘形状とされ、その向かい合う辺と辺とを含む平面が、前記光出射面に垂直かつ乗物上下方向に平行に形成されることで、前記凹凸形状が形成された構成とすることができる。
この構成の乗物用照明装置は、凹凸面の光出射面に対する角度を特定の角度とするために、四角錘形状の凹所の形状が特定されている。この構成の乗物用照明装置においては、例えば、この形状の四角錘を複数形成した型を用いて光出射部を成形する等によって、凹凸面の光出射面に対する角度を特定の角度とした光出射部を、容易に成形することが可能となる。
上記の構成において、 前記ハーフミラー層は、光の透過率が光の反射率より低くされた構成とすることができる。なお、この構成において、前記ハーフミラー層は、光の透過率が3%以上18%以下とされることが望ましい。
このように構成された乗物用照明装置は、発光部収容体内における反射回数を多くすることができるため、より奥行き感のある連続した像を結像することができ、乗員に、光の輝きがより一層ギラギラしたような感覚を付与することができる。なお、ハーフミラー層は、光の透過率が4%以上16%以下とされることが、さらに望ましい。
上記の構成において、前記乗物用内装材が、車両のサイドドアのドアトリムであり、前記光出射面が、前記ドアトリムの車室内面を構成するように構成することができる。
サイドドアのドアトリムは乗員に近い内装材であるため、乗員に上述したような視覚効果を付与可能な上記構成の乗物用照明装置が好適である。
上述の当該乗物用照明装置がドアトリムに設けられた態様において、前記発光部が、光源と、長手状をなし、長手方向における一端から前記光源の光が入射され、その入射された前記光源からの光を導光しつつ発光する導光体と、を備え、前記導光体が、車両前後方向に延びる状態で前記発光部収容体内に配された構成とすることができる。
この構成の乗物用照明装置は、発光部の構成が特定されている。サイドドアのドアトリムは、車両前後方向に長い矩形状のものが多く、そのようなドアトリムに合わせて、乗物用照明装置も車両前後方向に延びる形状とされる場合がある。そのような場合に、この構成の発光部が好適である。
本発明によれば、出射させる光の輝きを増し、ギラギラした輝きを実現可能な乗物用照明装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
本発明の実施例の乗物用照明装置10を搭載した車両を、図1に、車室内からの視点において示している。本乗物用照明装置10は、サイドドア12の車室内面を構成する乗物用内装材としてのドアトリム14に設けられている。サイドドア12は、運転席側(車幅方向右側)と助手席側(車幅方向左側)とにそれぞれ設けられ、車両前方側の概して上下方向に延びる回動軸を中心として回動することで、開閉可能な構成とされている。サイドドア12の上部には、ウインドウ16が設けられている。本乗物用照明装置10は、運転席側のサイドドア12と助手席側のサイドドア12との両者に設けられている。それら2つの乗物用照明装置10は、同様の構成であるため、以下の説明においては、運転席側のサイドドア12を代表して説明することとする。
ドアトリム14は、図1に示すように、ウインドウ16の下方に配されており、概して矩形状の本体部14aと、その本体部14aの上方において車両前後方向に延びて前端部が車両前方側かつ車室内側に向かって延び出した延出部14bとを、含んで構成されている。その延出部14bは、車両前方に向かうにつれて湾曲した形状をなし、その湾曲した部分が車室内側に向かって延び出している。そして、その延出部14bは、図1に示すように、フロントピラー18の基部付近まで延び出して、先端部が、インストゥルメントパネル20と重なるように配されている。
延出部14bには、本乗物用照明装置10および表示装置22(詳しく言えば、その一部)が設けられている。次に、図2〜図5を参照しつつ、それら乗物用照明装置10および表示装置22について説明する。なお、各図において、車両前方および車両後方をFRおよびRRの矢印でそれぞれ示し、車両上方および車両下方をUPおよびDWの矢印でそれぞれ示し、車室内側(乗物室内側)および車室外側(乗物室外側)をINおよびOUTの矢印でそれぞれ示す。
まず、表示装置22は、簡単に説明するが、いわゆるリアプロジェクションタイプの表示装置である。表示装置22は、延出部14bに設けられた透過型スクリーン24と、映像光をその透過型スクリーン24に向けて投射する投射ユニット(図示省略)と、を含んで構成される。表示装置22は、例えば、図2に示すように、車両の後方側の視界を表示することで、電子サイドミラーとして用いることや、図5に示すように、予め記憶された映像データをもとに、注意喚起表示やイルミネーション表示等を表示することが可能とされている。
次に、本発明の乗物用照明装置10について詳しく説明する。本乗物用照明装置10は、図2に示すように、独立して点灯・消灯可能な2つの発光部である第1発光部30および第2発光部32を備えている。それら第1発光部30および第2発光部32は、同じ構成のものであり、光源30a,32aと、導光棒(導光体)30b,32bとを含んで構成される。
2つの発光部30,32は、それぞれ点灯状態を制御可能なものとなっている。具体的には、光源30a,32aが、例えば、照度や光色等を一定範囲で変更可能なLEDを主体として構成されており、点灯・消灯を切り替え可能とされるとともに、点灯時においては、相対的に明るい高照度から暗い低照度の範囲で段階的に照度を変更可能とされている。また、光源30a,32aは、それぞれ発光色が赤、緑および青のLED素子を有し、各発光色の混合比により光色を変更することも可能とされている。
導光棒30b,32bは、長手状の導光材料によって構成されている。導光材料とは、ほぼ透明で光を透過させる合成樹脂材料であり、本実施例では、アクリル樹脂である。導光棒30b,32bは、長手方向における一端が光源30a,32aと対向した状態で配され、その一端から光源30a,32aの光が入射される。そして、導光棒30b,32bは、入射された光が、内部で全反射を繰り返して導光されつつ、導光される光の一部が外周面から出射されるように構成されている。ちなみに、発光部は、上記導光棒30b,32bのような導光体を有するものに限定されず、光源もLEDに限定されず、種々のタイプのものを採用可能である。
本乗物用照明装置10は、第1発光部30の導光棒30bと第2発光部32の導光棒32bとを内部に収容する発光部収容体としてのハウジング40を備えている。ハウジング40は、図2に示すように、平面視で長方形状のものであり、ドアトリム14を構成するボード部材に固定されて、ハウジング40の一面が、延出部14bの車室内面の一部を形成している。ハウジング40は、図3に示すように、自身の車室内側の部分を構成し延出部14bの車室内面を形成する第1ハウジング部材42と、その第1ハウジング部材42に対向して配され自身の車室外側の部分を構成する第2ハウジング部材44とからなる。そして、上述した第1発光部30の導光棒30bが、ハウジング40の下端側に沿って配されるとともに、第2発光部32の導光棒32bが、ハウジング40の上端部に沿って配されている。
第1ハウジング部材42は、透光性の高い合成樹脂(例えば、アクリル、PET、ポリカーボネイト)からなり、第1発光部30と第2発光部32との光を車室内に向かって透過可能なものである。つまり、第1ハウジング部材42は、光出射部として機能するものとなっている。ちなみに、本実施例においては、第1ハウジング部材42は、ポリカーボネイトからなる。なお、この第1ハウジング部材42は、表示装置22の透過型スクリーン24と一体的に成形されてもよい。一方、第2ハウジング部材44は、車室内側の、第1ハウジング部材42と対向する面に、光を鏡面反射する反射層46が形成さており、光を第1ハウジング部材42に向かって反射する光反射部として機能するものとなっている。その反射層46は、アルミニウム等の金属膜からなり、例えば、基材の表面に蒸着によって成膜されている。以下の説明において、第1ハウジング部材42を、レンズ部材42と呼び、第2ハウジング部材44を、反射部材44と呼ぶこととする。
反射部材44は、図3に示すように、底面の形状が、車両前後方向における断面がくの字形状のものとされ、レンズ部材42に向かって膨らんだ山谷形状とされている。詳しく言えば、反射部材44は、上下方向における中央に山部44aを有するものとなっており、上下方向における中央に前後方向にその山部44aの頂を結ぶ線が延びている、つまり、上下方向における中央に前後方向に延びる稜線Lが形成されている。
また、反射部材44は、その稜線Lの下方側および上方側に稜線Lと平行に延びる2本の谷部44b,44cを有するものとなっている。換言すれば、反射部材44は、稜線Lから、車室外側かつ下方側、および、車室外側かつ上方側に向かって傾斜する傾斜面44d,44eを有し、その傾斜面44d,44eの稜線Lとは反対側の端辺側に2本の谷部44b,44cを有していると考えることもできる。そして、前述した第1発光部30の導光棒30bが、下方側の谷部44bに沿って配されるとともに、第2発光部32の導光棒32bが、上方側の谷部44cに沿って配されているのである。
図3に示すように、反射部材44の稜線Lは、レンズ部材42の内面(車室外側面)42bに当接している。つまり、ハウジング40の内部は、反射部材44が山谷形状とされていることによって、上下に仕切られている。つまり、ハウジング40の内部には、2つの空間である下側空間SDWと上側空間SUPとが形成されている。そして、下側空間SDWが、第1発光部30によって点灯・消灯させられ、上側空間SUPが、第2発光部32によって点灯・消灯させられるように構成されている。つまり、それら下側空間SDWと上側空間SUPとは、独立して点灯・消灯させられる構成とされているのである。換言すれば、レンズ部材42は、車室内側の面である光出射面42aが平面形状とされているが、第1発光部30の光が、光出射面42aの下側半分である第1光出射面42a1からのみ出射し、第2発光部32の光が、光出射面42aの上側半分である第2光出射面42a2からのみ出射するように構成されているのである。
レンズ部材42は、図3に示すように、車室内側の面である光出射面42aが平面形状であるのに対して、車室外側の面(反射部材44側の面)42bが凹凸形状とされている。ここでは簡単に説明するが、その車室外側面42bは、底面が菱形の四角錘形状の凹所がほぼ隙間なく形成されたような凹凸形状(いわゆる、ダイヤカット)とされている。ちなみに、レンズ部材42の車室外側面42bは、稜線Lに沿う箇所のみ凹所が形成されておらず、上下方向における中央に稜線Lを当接させる被当接部42b1が形成されている。また、その凹凸形状とされた車室外側面42bには、光を透過ないし反射するハーフミラー層50が形成されている。なお、本乗物用照明装置10においては、ハーフミラー層50は、透過率が5%程度となるアルミニウム等の金属膜であり、例えば、スパッタリングによって基材の表面に成膜されている。本乗物用照明装置10は、この透過率の低いレンズ部材42の存在によって、ハウジング40内の2つの発光部30,32を乗員がほぼ視認できないように構成されるとともに、凹凸形状をデザインとして乗員に視認させることが可能となっている。
本乗物用照明装置10は、以上のような構成により、反射部材44の反射層46が、レンズ部材42のハーフミラー層50との間で反射された光の虚像を乗員に視認させるような構成となっている。この虚像は、ハーフミラー層50で反射される回数に応じて複数結像され、合わせ鏡で見られる像のように、反射回数に応じて小さくなり、奥行き感のある連続した像となる。つまり、本乗物用照明装置10は、立体的で奥行き感のある視覚的効果を生じさせることが可能となっているのである。
なお、本乗物用照明装置10は、前述したように、第1発光部30と第2発光部32との各々を独立して制御することで、第1光出射面42a1と第2光出射面42a2との各々からの光を独立して制御することが可能に構成されている。つまり、本乗物用照明装置10は、第1光出射面42a1と第2光出射面42a2との各々からの光を制御することで、シーンに合わせた視覚効果を付与することができる。つまり、本乗物用照明装置10は、シーンに合わせた視覚効果を付与することができるにも拘らず、光出射面42aが平面上に形成されて、照明装置として一体感のあるものとなっているのである。また、本実施例の乗物用照明装置10は、反射部材44の稜線Lがレンズ部材42の車室外側面42bに当接する構成とされており、第1発光部30の点灯範囲と第2発光部32の点灯範囲とを明確に分けることが可能となっている。
以下に、シーンに合わせた視覚効果のいくつかの例を、簡単に説明する。例えば、通常の車両走行時において、図3および図5に示すように、第2発光部32を消灯して第1発光部30を点灯し、下側半分の第1光出射面42a1からのみ光を出射させるようにして、乗員の視界に入りにくい加飾照明として用いることができる。ちなみに、その場合には、表示装置22は、サイドミラーとして機能している。
また、その第1発光部30のみを点灯させた状態から、図5および図6に示すように、第2発光部32をも点灯させて、光出射面42a全面から光を出射させるようにすることで、緊急時等に乗員へ視覚刺激を付与することができ、緊急時等の注意喚起を行うようにすることもできる。ちなみに、その場合には、表示装置22は、アラート表示を行っている。なお、通常の走行時において、第1発光部30と第2発光部32との両者を同じ明るさで点灯させておき、緊急時に第2発光部32の光を明るくすることで、乗員へ視覚刺激を付与することも可能である。
さらに、車両走行時に第1発光部30のみを点灯させて、車両を停車させている場合に、第1発光部30と第2発光部32との両者を点灯させるようにすることで、走行時と停車時との加飾照明を異なるものとすることもできる。なお、本乗物用照明装置10は、上述した態様以外にも、種々の態様で利用することが可能である。
以下に、レンズ部材42について、図7および図8を参照しつつ、詳しく説明する。レンズ部材42は、図7に示すように、車室外側面42bに、底面菱形の四角錘形状の凹所60がほぼ隙間なく形成されることで、凹凸形状を有するものとされている。詳しく言えば、それら複数の凹所60は、図8に示すように、光出射面42aと凹所60における四角錘の底面とが平行で、四角錘の頂点が光出射面42a側に位置するように形成されている。また、複数の凹所60は、四角錘の頂点において向かい合う1組の辺60aと辺60bとを含む平面が、光出射面42aに垂直かつ上下方向に平行になるように形成されている。平たく言えば、レンズ部材42の車室外側面42bには、いわゆる綾目(ダイヤ目)状の凹凸形状が形成されているのである。
本実施例の乗物用照明装置10においては、レンズ部材42に形成された凹凸形状が特定の形状とされている。そして、本乗物用照明装置10は、その凹凸形状が特定の形状とされていることで、出射させる光の輝きを増し、ギラギラした輝きを実現可能なものとなる。
レンズ部材42は、まず、光出射面42aに沿った方向かつ上下方向(乗物上下方向)に直交する方向の断面視において、つまり、車両前後方向における断面視において、凹凸形状を形成する複数の面の各々の光出射面42aに対する角度が特定されている。凹所60の底を通る箇所、換言すれば、凹所60における四角錘の頂点を通る箇所での車両前後方向における断面である図8を例に説明する。車室外側面42bにおいて凹所60を形成する斜め下方側を向く面70aと光出射面42aとのなす角度θ1は、25°以上45以下となるように形成されている。また、車室外側面42bにおいて凹所60を形成する斜め上方側を向く面70bと光出射面42aとのなす角度θ2も、同様に、25°以上45以下となるように形成されている。なお、断面によっては凹所の大きさは異なるものの、その凹所60を形成する凹凸面70a,70bと光出射面42aとのなす角度θ1,θ2は、常に同じ角度となる。なお、凹所60を形成する凹凸面70a,70bと光出射面42aとのなす角度θ1,θ2は、30°以上40°以下とされることが、さらに望ましく、本実施例においては、40°とされている。
また、複数の凹所60の各々は、その深さDが、1.5mm以上2.5mm以下とされている。なお、この凹所60の深さDは、1.8mm以上2.2mm以上であることが、さらに望ましく、本実施例においては、2.0mmとされている。この深さDと、上記の角度θ1,θ2とを定めることで、複数の凹所60の上下方向における幅B1も定まることになり、本実施例においては、約4.8mmとなっている。ちなみに、複数の凹所60の車両前後方向における幅B2は、本実施例においては、200mmとされている。
複数の凹所60が、上記のような形状とされていることで、特に、凹所60を形成する凹凸面70a,70bと光出射面42aとのなす角度θ1,θ2が25°以上45以下とされていることで、図8に示すように、光射出面42aから出射される光は、その光出射面42aに直交する方向付近だけでなく、上方や下方にも向かうことになる。つまり、本乗物用照明装置10は、乗員が種々の角度に出射された光を視認することになり、乗員に、本照明装置10の光の輝きが増したような感覚、さらに言えば、光の輝きがギラギラしたような感覚を付与することができるのである。
レンズ部材42の凹凸形状は、複数の凹所60の形状、つまり、四角錘の形状が特定されていることで、特定されるようになっている。具体的には、凹所60は、頂点において向かい合う辺60aと60bとのなす角度θ3が、90°以上130°以下の範囲内の値とされることで、凹所60を形成する凹凸面70a,70bと光出射面42aとのなす角度θ1,θ2が25°以上45以下とされるようになっているのである。また、そして、四角錘の底面の菱形形状を、対角線の長さをB1(4.8mm)とB2(200mm)とし、四角錘の高さをD(2.0mm)とするのである。つまり、本実施例のレンズ部材42は、例えば、上記の形状の四角錘を複数形成した金型を用いて、射出成型等によって容易に製造することができる。
なお、先にも説明したが、レンズ部材42の車室外側面42bには、透過率が5%とされたハーフミラー層50が形成されているため、ハウジング40内における反射回数を多くすることができるため、より奥行き感のある連続した像を結像することができ、乗員に、光の輝きがより一層ギラギラしたような感覚を付与することができる。なお、ハーフミラー層50の透過率は、3%以上18%以下であることが望ましく、4%以上16%以下であることが、さらに望ましい。
上記実施例においては、レンズ部材42の凹凸形状が、ダイヤ目状に形成されていたが、それに限定されない。その他の形状の凹所や凸部を形成すること、あるいは、溝や凸条を形成することによって、レンズ部材42の凹凸形状を形成する複数の面の各々の光出射面42aに対する角度が25°以上45以下とされていればよい。また、レンズ部材42の光射出面42aは、上下方向に平行とされていたが、上下方向に対して傾斜していてもよい。さらに、上記実施例の乗物用照明装置10は、車両のサイドドア12のドアトリム14に設けられるものであったが、それに限定されず、車両の他の内装材に設けられてよく、他の乗物の内装材に設けられてもよい。
10…乗物用照明装置、12…サイドドア、14…ドアトリム、30…第1発光部、30a…光源、30b…導光棒〔導光体〕、32…第2発光部、32a…光源、32b…導光棒〔導光体〕、40…ハウジング〔発光部収容体〕、42…第1ハウジング部材(レンズ部材)〔光出射部〕、42a…光出射面、42b…車室外側面、44…第2ハウジング部材(反射部材)〔光反射部〕、46…反射層、50…ハーフミラー層、60…凹所、70a,70b…凹凸面
Claims (9)
- 乗物用内装材に設けられた乗物用照明装置であって、
発光部と、
前記発光部を収容し、乗物室に向かって光出射面から光を出射する光出射部と、前記光出射部に対向する箇所に設けられて光を反射する光反射部とを有する発光部収容体と、
を備え、
前記光出射部は、
前記光反射部側に凹凸形状を有するとともに光を透過ないし反射するハーフミラー層が形成されており、当該乗物用照明装置が前記乗物用内装材に設けられた状態において、前記光出射面に沿った方向かつ乗物上下方向に直交する方向の断面視で、前記凹凸形状を形成する複数の面の各々の前記光出射面に対する角度が25°以上45°以下となるように構成されたことを特徴とする乗物用照明装置。 - 前記凹凸形状は、深さが1.5mm以上2.5mm以下とされた請求項1に記載の乗物用照明装置。
- 前記光出射部は、前記光反射部側の面に、底面菱形の四角錘形状の凹所が複数形成されることで、前記凹凸形状を有するものとされた請求項1または請求項2に記載の乗物用照明装置。
- 前記光出射部は、前記光反射部側の面に、複数の前記凹所が隙間なく形成された請求項3に記載の乗物用照明装置。
- 前記凹所は、頂点において向かい合う辺と辺とのなす角度が90°以上130°以下の四角錘形状とされ、その向かい合う辺と辺とを含む平面が前記光出射面に垂直かつ乗物上下方向に平行になるように形成されることで、前記凹凸形状が形成された請求項3または請求項4に記載の乗物用照明装置。
- 前記ハーフミラー層は、光の透過率が光の反射率より低くされた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の乗物用照明装置。
- 前記ハーフミラー層は、光の透過率が3%以上18%以下とされた請求項6に記載の乗物用照明装置。
- 前記乗物用内装材が、車両のサイドドアのドアトリムであり、
前記光出射面が、前記ドアトリムの車室内面を構成する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の乗物用照明装置。 - 前記発光部が、
光源と、
長手状をなし、長手方向における一端から前記光源の光が入射され、その入射された前記光源からの光を導光しつつ発光する導光体と、
を備え、
前記導光体が、車両前後方向に延びる状態で前記発光部収容体内に配された請求項8に記載の乗物用照明装置。
Priority Applications (1)
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JP2018098713A JP2019202636A (ja) | 2018-05-23 | 2018-05-23 | 乗物用照明装置 |
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JP2018098713A JP2019202636A (ja) | 2018-05-23 | 2018-05-23 | 乗物用照明装置 |
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- 2018-05-23 JP JP2018098713A patent/JP2019202636A/ja active Pending
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