JP2019202617A - ステアリングコラム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、適切な衝撃吸収動作を実行することができるステアリングコラムを提供すること。【解決手段】ステアリングコラム10は、ステアリングシャフト15を移動可能に保持する筒状部材20と、筒状部材20を保持する保持部材30と、車体120に固定される固定部材40と、固定部材40及び保持部材30を接続する接続部材60と、エネルギー吸収部材50とを備える。接続部材60は、保持部材30が軸方向前方に所定の距離移動した場合に接続を解除する。エネルギー吸収部材50は、一部が保持部材30に固定されている。固定部材40は、二次衝突時において保持部材30が軸方向前方に所定の距離以上移動した場合に、エネルギー吸収部材50の被係合部である開口部51と係合する位置に配置された係合部45を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、ステアリングコラムに関する。
ステアリングコラムには、車両の衝突によって運転者がステアリングホイールに衝突する二次衝突の際、運転者の衝撃を吸収する機構が要求される。例えば、特許文献1には、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収する吸収部材を備えるステアリング装置が開示されている。このステアリング装置は、アッパーブラケットと、アッパーブラケットと一体移動する係合部と、固定部と、吸収部材とを含む。固定部は、ボルトによって車体に固定されており、二次衝突前後でも車体における相対位置が固定される。吸収部材は、固定部に固定される被固定部と、係合部に対向する被係合部と、被固定部と被係合部をつなぐ連結部と、空走部とを含む。空走部は、被係合部を係合部から所定の空走間隔だけ離して配置する。アッパーブラケットは、二次衝突時において所定の移動方向へ向けて移動する。吸収部材は、係合部と被係合部との係合に応じて連結部を変形させることによって、二次衝突のエネルギーを吸収する。
特開2015−9685号公報
上記従来のステアリング装置では、アッパーブラケットは、固定部(カプセル)からの離脱が可能な状態で、カプセルとともにボルトによって車体にとも締めされている。また、カプセルとアッパーブラケットとはさらに樹脂ピンにより接続されている。この構造において、二次衝突の発生時には、アッパーブラケットが移動することで、樹脂ピンの破断及びアッパーブラケットのカプセルからの離脱が生じ、これにより、移動中のアッパーブラケットの係合部が吸収部材と係合する。その結果、二次衝突による衝撃エネルギーが吸収部材によって吸収される。
しかしながら、上記従来の構造のように、二次衝突時の衝撃によって、車体への固定が解除されて移動する部材(移動部材)が吸収部材と係合する構造においては、移動部材と吸収部材との係合部分が車体に対して移動する。そのため、例えば、二次衝突の発生時における移動部材と吸収部材との係合状態の安定性の確保は容易ではない。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、簡易な構成で、適切な衝撃吸収動作を実行することができるステアリングコラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るステアリングコラムは、車体に備えられるステアリングコラムであって、ステアリングシャフトを軸方向前方に伸縮可能に保持する筒状部材と、前記筒状部材を保持する保持部材と、前記車体に固定された固定部材と、前記固定部材及び前記保持部材を接続する接続部材であって、前記保持部材が軸方向前方に所定の距離移動した場合に接続を解除する接続部材と、一部が前記保持部材に固定されたエネルギー吸収部材とを備え、前記固定部材は、二次衝突時において前記保持部材が前記軸方向前方に所定の距離以上移動した場合に、前記エネルギー吸収部材の被係合部と係合する位置に配置された係合部を有する。
本発明に係るステアリングコラムによれば、簡易な構成で、適切な衝撃吸収動作を実行することができる。
実施の形態に係るステアリングコラムの外観を示す斜視図である。 実施の形態に係るステアリングコラムの分解斜視図である。 実施の形態に係るエネルギー吸収部材の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る固定部材の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る固定部材及びその周辺の構造を示す断面図である。 通常時における固定部材及びその周辺の構造を示す図である。 二次衝突の発生直後の固定部材及びその周辺の構造を示す図である。 エネルギー吸収部材の変形開始後における固定部材及びその周辺の構造を示す図である。 実施の形態の変形例1に係る固定部材及びその周辺の構造を示す図である。 実施の形態の変形例2に係る固定部材及びその周辺の構造を示す図である。 実施の形態の変形例3に係るエネルギー吸収部材の特徴を示す図である。 実施の形態の変形例4に係るエネルギー吸収部材の特徴を示す図である。
以下、実施の形態及びその変形例について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態及び変形例は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態及び変形例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態及び変形例おける構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、図面は、本発明を示すために適宜、強調、省略、または比率の調整等を行った模式的な図となっており、実際の形状、位置関係、及び比率とは異なる場合がある。さらに、以下の実施の形態及び特許請求の範囲において、平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。例えば、2つの方向が平行である、とは、当該2つの方向が完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行であること、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。
(実施の形態)
まず、図1及び図2を用いて、実施の形態に係るステアリングコラム10の全般的な構成を説明する。図1は、実施の形態に係るステアリングコラム10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係るステアリングコラム10の分解斜視図である。
なお、図1において、ステアリングシャフト15は、おおよその外形及び配置位置が点線によって図示されており、図2では、ステアリングシャフト15の図示は省略されている。また、図1に示される一点鎖線は、ステアリングシャフト15の回転軸A(仮想軸)を表しており、本実施の形態ではZ軸に平行である。以下で、単に「軸方向」と言う場合、回転軸Aに平行な方向(本実施の形態ではZ軸方向)を意味する。また、「軸方向前方」とは、回転軸Aに平行でかつ、車両の前方側(Z軸プラス側)の方向を意味し、「軸方向後方」とは、回転軸Aに平行でかつ、車両の後方側(Z軸マイナス側)の方向を意味する。
本実施の形態に係るステアリングコラム10は、自動車等の車両に搭載される装置であり、図示しないステアリングホイールの操作によって回転するステアリングシャフト15を保持する装置である。ステアリングコラム10は、例えば運転者の操作によって、ステアリングシャフト15の軸方向の長さ及び上下方向の傾きの調整が可能となるように、ステアリングシャフト15を保持している。つまり、ステアリングコラム10によれば、ステアリングホイールの位置及び姿勢の調整(以下、単に「位置調整」という。)が可能である。
なおステアリングシャフト15は、例えば、軸方向後方(ステアリングホイール側)に位置するアッパーシャフトと、軸方向前方に位置するロアーシャフトを有している。アッパーシャフトとロアーシャフトとはスプライン嵌合しており、アッパーシャフトがロアーシャフトに対して軸方向に摺動することで、ステアリングシャフト15が軸方向に伸縮する。つまり、ステアリングシャフト15は、テレスコピック構造を有している。
このようなステアリングシャフト15を有するステアリングコラム10は、具体的には、ステアリングシャフト15を伸縮可能に保持する筒状部材20と、筒状部材20を保持する保持部材30と、車体に固定される固定部材40とを備える。固定部材40と保持部材30とは接続部材60によって接続されている。
本実施の形態において、筒状部材20は、アウターチューブ21とインナーチューブ22とを有し、保持部材30は、筒状部材20側の保持ブラケット31と、車体側の固定ブラケット32とを有する。
アウターチューブ21及びインナーチューブ22の各々は、軸方向に延びる金属製のチューブである。本実施形態では、アウターチューブ21は、軸方向後方に配置されており、インナーチューブ22は、軸方向前方に配置されている。すなわち、アウターチューブ21は、アッパーチューブであり、インナーチューブ22は、ロアーチューブである。
アウターチューブ21は、ステアリングシャフト15のアッパーシャフトを軸方向で固定し、かつ、回転可能に支持する部材である。インナーチューブ22は、ステアリングシャフト15のロアーシャフトを軸方向で固定し、かつ、回転可能に支持する部材である。アウターチューブ21は、インナーチューブ22に対して軸方向に移動可能に取り付けられている。つまり、アウターチューブ21がインナーチューブ22に対して軸方向に移動することで、ステアリングシャフト15のアッパーシャフトが、ロアーシャフトに対して軸方向に移動し、これにより、ステアリングシャフト15が全体として軸方向に伸縮する。
アウターチューブ21には、保持ブラケット31が例えば溶接によって固定されており、保持ブラケット31は、車体側の固定ブラケット32に対し移動及び姿勢の変更が可能に取り付けられている。
具体的には、図2に示すように、保持ブラケット31の長孔31aと、固定ブラケット32の長孔35とを左右方向(X軸方向)に貫通するボルト61の先端部がナット62と螺合することで、固定ブラケット32が保持ブラケット31に取り付けられる。また、ボルト61の頭部側には、図示しないレバー及び回転カムが配置されており、例えば下げられた状態のレバーを上げることで、固定ブラケット32が、保持ブラケット31を左右から締め付ける状態となる。つまり、保持ブラケット31は、位置が固定された状態(ロック状態)となる。また、保持ブラケット31がロック状態にある場合、レバーを下げることで、固定ブラケット32による保持ブラケット31への締め付けが解除され、保持ブラケット31の移動が可能となる。具体的には、保持ブラケット31の長孔31aは、軸方向に長尺状であり、これにより、保持ブラケット31を軸方向に移動させることができる。つまり、保持ブラケット31とともにアウターチューブ21を軸方向に移動させることができ、これにより、ステアリングシャフト15が伸縮する。つまり、ステアリングシャフト15の軸方向後方の端部に取り付けられたステアリングホイールの前後方向の位置が変更される(いわゆる「テレスコピック調整」)。
また、固定ブラケット32の長孔35は、上下方向に長尺状でありこれにより、保持ブラケット31の上下方向の傾き(YZ平面内における傾き)を変更させることができる。つまり、保持ブラケット31とともに筒状部材20の傾きが変更され、これにより、ステアリングシャフト15の傾きも変更される。その結果、ステアリングシャフト15の軸方向後方の端部に取り付けられたステアリングホイールの角度及び上下方向の位置が変更される(いわゆる「チルト調整」)。
このように、本実施の形態に係るステアリングコラム10は、ステアリングホイールの上下方向(チルト)および前後方向(テレスコピック)の位置調整が可能な装置である。
上記のような、ステアリングホイールのチルト・テレスコピック位置調整を行う機構を備えるステアリングコラム10は、固定部材40を介して車体に固定される。固定部材40は、図2に示すように、ボルト70の軸部を貫通させる貫通孔41を有する金属製の部材である。貫通孔41に挿入されたボルト70は、車体の一部を貫通してナットと螺合し、これにより、固定部材40は、車体に対して固定される。
また、固定部材40は、図1及び図2に示すように、固定ブラケット32に取り付けられ、接続部材60によって固定ブラケット32と接続される。接続部材60は、例えば樹脂製のピン(樹脂ピン)である。接続部材60は、上下方向に並ぶ、固定部材40に設けられたピン孔42と、固定ブラケット32に設けられたピン孔33とを貫通した状態で配置される。なお、本実施の形態では、ステアリングコラム10は、左右一対の固定部材40を有しており、2つの固定部材40のそれぞれは、固定ブラケット32に対して3つの接続部材60で接続される。つまり、本実施の形態では、合計6つの接続部材60によって、2つの固定部材40が固定ブラケット32と接続される。これら6つの接続部材60のそれぞれは、ステアリングホイールの位置調整等の、通常のステアリングコラム10に対する操作によって生じる荷重に耐える強度を有している。
また、二次衝突の発生時には、衝撃エネルギーによってこれら6つの接続部材60は、固定部材40に対する固定ブラケット32(保持部材30)の接続を解除し、これにより、保持部材30は、固定部材40に拘束されずに軸方向前方に移動する。この移動の際に、固定部材40には、保持部材30とともに移動するエネルギー吸収部材50が係合し、保持部材30の移動に伴ってエネルギー吸収部材50が変形する。これにより、衝撃エネルギーが吸収される。つまり、ステアリングコラム10は、接続部材60による接続の解除(本実施の形態では接続部材60のせん断)、及び、エネルギー吸収部材50の変形により二次衝突の発生時において衝撃吸収動作を行う。
以下、ステアリングコラム10における衝撃吸収動作に関する構成等について、上述の図1及び2に加え、図3〜図8を用いて説明する。
図3は、実施の形態に係るエネルギー吸収部材50の外観を示す斜視図であり、図4は、実施の形態に係る固定部材40の外観を示す斜視図である。具体的には、図3は、エネルギー吸収部材50を斜め上方から見た場合の斜視図であり、図4は、固定部材40を斜め下方から見た場合の斜視図である。図5は、実施の形態に係る固定部材40及びその周辺の構造を示す断面図である。具体的には、図5では、図1に示すV−V線を通るYZ平面における断面が図示されている。
本実施の形態に係るエネルギー吸収部材50は金属製の部材であり、図3に示すように、開口部51を有する環状部52と、保持部材30に固定される部分である被固定部53とを有する。本実施の形態では、被固定部53は、保持部材30が有する固定ブラケット32に、例えば溶接によって固定されている。また、環状部52と被固定部53との間の部分には、スリット55a及び薄肉部55bが設けられている。
本実施の形態に係る固定部材40は、上述のように金属製の部材であり、図4及び図5に示すように、ボルト70の軸部71が貫通する貫通孔41を有する。また、固定部材40の、ボルト70の頭部72側の面(Y軸マイナス側の面)には、エネルギー吸収部材50に係合する係合部45が設けられている。
本実施の形態では、係合部45は、図4及び図5に示すように、固定部材40から突出状に設けられており、図5に示すように、エネルギー吸収部材50の開口部51を貫通した状態で配置される。つまり、本実施の形態において、エネルギー吸収部材50の開口部51は、固定部材40の係合部45と係合する被係合部の一例である。
また、固定部材40には、固定ブラケット32の一部が差し込まれるスライド溝43が設けられており、このスライド溝43を利用して、図1及び図2に示すように、固定部材40が固定ブラケット32に取り付けられる。さらに、3つの接続部材60によって固定部材40と固定ブラケット32とが接続される。具体的には、図5に示すように、接続部材60は、固定部材40の一部及び固定ブラケット32の一部を貫通した状態で配置される。
二次衝突の発生時では、エネルギー吸収部材50には、係合部45と係合した開口部51を有する環状部52と、固定ブラケット32に固定された被固定部53とが離される方向に外力が働く。その結果、エネルギー吸収部材50の薄肉部55bが破断して、スリット55a及び薄肉部55bの間の第一部分56aと、スリット55a及び薄肉部55bの外側の第二部分56bとが外側に開くように変形する。このように、エネルギー吸収部材50が変形することで、二次衝突の発生時における衝撃エネルギーがエネルギー吸収部材50によって吸収される。
ここで、本実施の形態では、係合部45の、開口部51から露出した部分には、係合部45の突出方向(Y軸プラス側の方向)から見た場合において開口部51よりも大きな部分を持つ頭部72が配置される。この頭部72が開口部51の周縁に引っ掛かることで、開口部51が係合部45から外れることが防止される。
なお、本実施の形態では、貫通孔41は係合部45に設けられている。つまり、係合部45は、ボルト70の軸部71を、係合部45の突出方向に貫通させる貫通孔41を有している。従って、ボルト70の頭部72が、開口部51の係合部45からの外れ止めとして機能する。
また、頭部72は、係合部45の突出方向において、エネルギー吸収部材50の開口部51の周縁から離間して配置されている。つまり、固定部材40をボルト70で車体に固定した場合において、ボルト70の頭部72は、開口部51の周縁を押圧しない状態である。さらに、エネルギー吸収部材50の開口部51は、図5に示すように、係合部45の軸方向後方(Z軸マイナス方向)に距離Dの隙間(以下、「隙間D」という。)を形成する大きさに形成されている。従って、エネルギー吸収部材50の開口部51は、隙間Dの分だけ軸方向前方(Z軸プラス方向)に移動した後に、係合部45に係合する。
このように、エネルギー吸収部材50を貫通した状態で固定部材40と車体とを締結するボルト70は、エネルギー吸収部材50をボルト70の軸方向(Y軸方向と平行な方向であり、以下、「ボルト軸方向」という。)に押圧しない状態で、固定部材40を車体に固定する。さらに、エネルギー吸収部材50の開口部51は、車体に固定された固定部材40に対し、軸方向前方(Z軸プラス方向)に所定の距離だけ移動した後に、係合部45に係合するように形成されている。
上記のように構成された、固定部材40、保持部材30(固定ブラケット32)、及び、エネルギー吸収部材50による衝撃吸収動作の詳細を、図6〜図8を用いて説明する。
図6は、通常時における固定部材40及びその周辺の構造を示す図であり、図7は、二次衝突の発生直後の固定部材40及びその周辺の構造を示す図であり、図8は、エネルギー吸収部材50の変形開始後における固定部材40及びその周辺の構造を示す図である。
なお、図6〜図8では、固定部材40及びその周辺の構造を示す断面が簡易的に図示されており、断面の位置は、図5における断面の位置と同じである。また、図6〜図8では、固定部材40及び固定部材40に関与する構成要素のみ図示し、他の構成要素についての図示は省略されている。これら、図6〜図8に関する補足事項は、後述する図9及び図10についても適用される。
図6に示すように、実施の形態に係るステアリングコラム10において、固定部材40を車体120に固定するボルト70の軸部71は、固定部材40の貫通孔41及びエネルギー吸収部材50の開口部51を貫通した状態で配置される。なお、車体120は、例えば、ステアリングコラム10が搭載された自動車のフレームの一部である。軸部71を貫通させる貫通孔41は、固定部材40から突出状に設けられた係合部45に形成されており、その突出長さは、エネルギー吸収部材50の開口部51の周縁(環状部52)の厚みよりも大きい。そのため、ボルト70の頭部72は、係合部45をボルト軸方向に押圧し、かつ、エネルギー吸収部材50の開口部51の周縁(環状部52)から離間した状態である。つまり、ボルト70の頭部72と環状部52との間に距離Gの隙間(以下、「隙間G」という。)が形成される。また、係合部45が貫通して配置される開口部51は、係合部45との間に隙間Dが形成される大きさであり、隙間Dは、係合部45の軸方向後方に位置する。
上記の状態において、二次衝突が発生した場合、アウターチューブ21(図1及び図2参照)が軸方向前方に押されることで、保持部材30(保持ブラケット31及び固定ブラケット32)が軸方向前方に移動しようとする。このとき、固定部材40と固定ブラケット32とを接続する樹脂ピンである接続部材60のせん断が開始される。また、この接続部材60のせん断の開始時には、係合部45の軸方向後方に隙間Dが存在するため、開口部51は、係合部45に係合せずに軸方向前方に移動する。また、ボルト70の頭部72と開口部51の周縁との間に距離Gが存在するため、開口部51を有する環状部52は、ボルト70による締結力を受けることなく軸方向前方に移動する。すなわち、開口部51は、実質的に他の要素から抗力を受けることなく、所定の距離Dだけ移動し、その後に、図7に示すように、係合部45と係合する。
より具体的には、接続部材60についてのせん断荷重がピークを越えた後に、開口部51が係合部45と係合する。つまり、この条件を満たすように、所定の距離Dの値、並びに、接続部材60の形状、サイズ、及び、素材等が決定される。従って、二次衝突時における保持部材30の移動の際には、まず、接続部材60のせん断に要するせん断荷重が保持部材30にかかり、その後に、エネルギー吸収部材50の変形のための荷重が保持部材30にかかる。つまり、従って、二次衝突時における衝撃吸収のためのピーク荷重は、接続部材60(本実施の形態では6つの樹脂ピン)の接続を解除させるための荷重とほぼ同一となる。
なお、例えば「接続部材60が接続を解除する」という表現は、接続部材60が本実施の形態のようにせん断される状態で配置された場合において、接続部材60が完全にせん断されることのみを意味しない。例えば、樹脂ピンである接続部材60は、せん断荷重がピークを越えるまで変形された場合、実質的に、固定部材40と保持部材30(固定ブラケット32)との接続を解除することができる。また、エネルギー吸収部材50の開口部51は、接続部材60が接続を解除する時点以降のタイミングで固定部材40の係合部45と係合すればよい。従って、接続部材60が接続を解除するために必要な固定ブラケット32の移動距離をLとした場合、図6に示す距離Dは、D≧Lであればよい。
また、図7に示すように開口部51が係合部45と係合した後は、固定ブラケット32は軸方向前方に移動することで、樹脂ピンである接続部材60は完全にせん断され、また、エネルギー吸収部材50が、図8に示すように変形する。これにより、二次衝突による衝撃エネルギーがエネルギー吸収部材50によって吸収される。なお、開口部51が係合部45と係合する前に、樹脂ピンである接続部材60が完全にせん断されてもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係るステアリングコラム10は、ステアリングシャフト15を軸方向に伸縮可能に保持する筒状部材20と、筒状部材20を保持する保持部材30と、車体120に固定される固定部材40と、固定部材40及び保持部材30を接続する接続部材60と、エネルギー吸収部材50とを備える。接続部材60は、保持部材30が軸方向前方に所定の距離移動した場合に接続を解除する。エネルギー吸収部材50は、一部が保持部材30に固定されている。固定部材40は、二次衝突時において保持部材30が軸方向前方に所定の距離以上移動した場合に、エネルギー吸収部材50の被係合部である開口部51と係合する位置に配置された係合部45を有する。
この構成によれば、保持部材30が軸方向前方に所定の距離だけ移動することで、接続部材60が接続を解除し、その時点以降に、エネルギー吸収部材50の被係合部(本実施の形態では開口部51)が固定部材40と係合する。従って、接続部材60の接続の解除と、エネルギー吸収部材50の変形の開始とのタイミングがずれ、衝撃吸収動作におけるピーク荷重が比較的に小さくなる。また、衝撃吸収動作において、エネルギー吸収部材50は、車体120に固定された固定部材40の係合部45と係合する。つまり、エネルギー吸収部材50における、二次衝突の発生後に係合する部分は、車体120に対して移動しないため、当該係合状態の安定化が図られる。また、衝撃吸収動作において、車体120に対して移動することでエネルギー吸収部材50を変形させる保持部材30には、予めエネルギー吸収部材50の一部が固定される。従って、例えば、溶接などの所定の接合手法を用いて、保持部材30とエネルギー吸収部材50の一部とを強固に結合させることができる。これにより、例えば、二次衝突の発生時において、エネルギー吸収部材50が設計通り(予測通り)に変形する可能性が向上する。このように、本実施の形態に係るステアリングコラム10は、簡易な構成で、適切な衝撃吸収動作を実行することができる。
また、本実施の形態において、係合部45は、固定部材40から突出状に設けられている。被係合部は、エネルギー吸収部材50に設けられた、係合部45が貫通して配置された開口部51であり、開口部51は、係合部45の軸方向後方に隙間Dを形成する大きさに形成されている。係合部45の、開口部51から露出した部分には、係合部45の突出方向から見た場合において開口部51よりも大きな部分を持つ頭部72であって、突出方向において、開口部51の周縁から離間して配置された頭部72が配置されている。
この構成によれば、固定部材40に突出状に設けられた係合部45が、エネルギー吸収部材50の開口部51に引っ掛かる、という簡易な構成で、衝撃吸収動作が実行される。また、頭部72が配置されていることで、通常時及び衝撃吸収動作の実行時において、エネルギー吸収部材50の開口部51が係合部45から外れることが防止される。このことは、衝撃吸収動作の安定化に寄与する。
また、本実施の形態において、頭部72は、固定部材40と車体120とを締結することで、固定部材40を車体120に固定するボルト70の頭部72である。係合部45は、ボルト70の軸部71を突出方向に貫通させる貫通孔41を有する。係合部45の固定部材40からの突出長さは、板状のエネルギー吸収部材の開口部51の周縁における厚みよりも大きい。
このように、本実施の形態では、固定部材40の係合部45に設けられた貫通孔41を貫通するボルト70によって、固定部材40が車体120に固定される。つまり、固定部材40を車体120に対して強固に固定するボルト70が、エネルギー吸収部材50との係合に利用されるため、例えば係合強度が向上される。また、係合部45の突出長さが、開口部51の周縁(環状部52)厚みよりも大きいため、ボルト70による締結力は、実質的にエネルギー吸収部材50には与えられない。つまり、ボルト70による締結力は、接続部材60による接続の解除(すなわち、保持部材30の移動)を阻害しない。従って、例えば、本実施の形態のように樹脂ピンを接続部材60として用いる場合に、樹脂ピンは、例えばステアリングホイールの位置調整の際の荷重に耐える程度の強度にすればよく、これにより衝撃吸収動作におけるピーク荷重の低減が図られる。
以上、実施の形態に係るステアリングコラム10について説明したが、ステアリングコラム10は、図1〜図4に示す態様とは異なる態様の固定部材及びエネルギー吸収部材を備えてもよい。そこで、以下に、固定部材及びエネルギー吸収部材についての変形例を、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
(変形例1)
図9は、実施の形態の変形例1に係る固定部材40a及びその周辺の構造を示す図である。図9に示す本変形例に係る固定部材40aは、固定部材40aとは別体として作製された部材が固定部材40aに取り付けられることで係合部46が形成されている。具体的には、係合部46は、固定部材40aに設けられた取付孔47に、管軸方向の一部が固定部材40aから突出する状態で取り付けられた円管部材48によって形成されている。ボルト70の軸部71は、円管部材48を管軸方向に貫通して配置されている。つまり、固定部材40aにおける、軸部71を貫通させる貫通孔41の一部は、円管部材48によって形成されている。
この構成によれば、金属製の固定部材40aに、突出状の係合部46を形成する円管部材48が別部材として配置される。そのため、例えば、上記実施の形態に係る固定部材40のように、突出状の係合部45を一体に備える固定部材40と比較すると、固定部材40aの方が作製が容易である。また、円管部材48の管軸方向の長さを変更することで、係合部46の固定部材40aからの突出長さを変更できるため、例えば、エネルギー吸収部材50の、開口部51の周縁の厚みが変更された場合に、係合部46の突出長さを容易に変更することができる。
(変形例2)
図10は、実施の形態の変形例2に係る固定部材40b及びその周辺の構造を示す図である。図10に示す本変形例に係る固定部材40bは、段付ボルト70aで車体120に固定されており、固定部材40bとは別体である段付ボルト70aの段部73が係合部49として設けられている。
つまり、本変形例では、係合部49は、固定部材40bと車体120とを締結することで、固定部材40bを車体120に固定する段付ボルト70aの段部73である。つまり、係合部49の、開口部51から露出した部分に設けられた、開口部51よりも大きな部分を持つ頭部72は、段付ボルト70aの頭部72である。また、段部73の、ボルト軸方向の厚みは、板状のエネルギー吸収部材50の開口部51の周縁における厚みよりも大きい。
この構成によれば、金属製の固定部材40bそのものに、突出状の係合部を設けるための加工は不要であり、固定部材40bの、エネルギー吸収部材50側の面はフラットなままでよい。また、段付ボルト70aの段部73を係合部49として利用するため、図10における隙間Dの距離の変更が、段付ボルト70aの取り換え(段部73のサイズが異なる他の段付ボルト70aに変更すること)によって可能である。従って、例えば、接続部材60の接続の解除と、エネルギー吸収部材50の変形の開始とのタイミングのずれ量の調整を、段付ボルト70aの取り換えによって行うことができる。
(変形例3)
図11は、実施の形態の変形例3に係るエネルギー吸収部材50aの特徴を示す図である。なお、図11は、ボルト70の軸心を通るXY平面における、固定部材40及びその周辺の断面が図示されている。
本変形例において、固定部材40の係合部45は、エネルギー吸収部材50aの開口部51を貫通した状態で配置されており、開口部51の周縁は、ボルト70の頭部72と固定部材40との間に位置する。この構成において、本変形例は上記実施の形態と共通する。
しかし、本変形例では、エネルギー吸収部材50aの開口部51の周縁に、頭部72に向けて突出した凸部57が形成されており、この点において、上記実施の形態とは異なる。
このように、本変形例では、開口部51を有する環状部52は、ボルト70の頭部72と固定部材40との隙間(図6における隙間G)に収まる厚みに形成されており、かつ、凸部57によって、ボルト70の頭部72に点接触するよう構成されている。
つまり、開口部51を有する環状部52は、ボルト70による締結力をほとんど受けないように配置され、かつ、ボルト軸方向への移動は凸部57によって規制される。従って、開口部51が係合部45に係合する際の、環状部52の軸方向前方(Z軸プラス方向)への移動は、実質的にボルト70の頭部72によって妨げられず、かつ、環状部52のガタつきが抑制される。これにより、例えば、衝撃吸収動作の安定性を損なうことなく、環状部52がガタつくことによる異音の発生、または、環状部52の損傷等が抑制される。
なお、本変形例では、開口部51の周縁に2つの凸部57が形成されているが、凸部57は少なくとも1つ形成されていればよい。また、環状部52における凸部57の裏側には凹部が形成されているが、この凹部は必須ではない。つまり、環状部52における凸部57の裏側はフラットな形状であってもよい。また、凸部57は、環状部52における固定部材40側の面に形成されていてもよい。つまり、凸部57は、固定部材40に向けて突出した部分として、開口部51の周縁に設けられていてもよい。この場合であっても、開口部51を有する環状部52を、ボルト70による締結力をほとんど受けないように配置することができ、かつ、環状部52のボルト軸方向への移動は、凸部57によって規制される。
(変形例4)
図12は、実施の形態の変形例4に係るエネルギー吸収部材50bの特徴を示す図である。なお、図12では、エネルギー吸収部材50bとボルト70との構造上の関係が明確となるように、エネルギー吸収部材50b及びボルト70のみを図示している。また、エネルギー吸収部材50bについては図5と同じ位置の断面図で表されており、ボルト70は、エネルギー吸収部材50bから離した状態の側面図で表されている。
本変形例において、エネルギー吸収部材50bにおける、開口部51を有する環状部52は、頭部72に向けて凸状に湾曲した形状を有している。従って、固定部材40の係合部45を開口部51に貫通させた状態で配置し、固定部材40をボルト70で車体120に固定した場合(例えば図6参照)、頭部に72向けて凸状に湾曲した環状部52は、線または点で、ボルト70の頭部72に接触する。
つまり、開口部51を有する環状部52を、ボルト70による締結力をほとんど受けないように配置することができ、かつ、環状部52と、頭部72及び固定部材40とを小面積で接触させることで、環状部52の、ボルト軸方向への移動を規制することができる。従って、開口部51が係合部45に係合する際の、環状部52の軸方向前方(Z軸プラス方向)への移動は、実質的にボルト70の頭部72によって妨げられず、かつ、環状部52のガタつきが抑制される。これにより、例えば、衝撃吸収動作の安定性を損なうことなく、環状部52がガタつくことによる異音の発生、または、環状部52の損傷等が抑制される。
なお、環状部52は、頭部72に向けて凸状に屈曲していてもよい。これにより、環状部52の、頭部72との接触面積がより低減される。また、環状部52は、固定部材40に向けて凸状に湾曲または屈曲していてもよい。つまり、環状部52は、図12に示す向きとは逆向きに湾曲または屈曲していてもよい。この場合であっても、開口部51を有する環状部52を、ボルト70による締結力をほとんど受けないように配置することができる。また、環状部52は、頭部72及び固定部材40と接触することで、ボルト軸方向への移動が抑制される。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係るステアリングについて、実施の形態及びその変形例に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態または変形例に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態に係るステアリングコラム10において、アウターチューブ21及びインナーチューブ22は円筒状であるが、これらの形状は円筒状には限定されない。例えば、アウターチューブ21及びインナーチューブ22の軸方向に直交する断面の形状は、多角形状、楕円状、または長円状等であってもよい。
また、本実施の形態において、エネルギー吸収部材50は、板状の金属製の部材であるが、ステアリングコラム10が備えるエネルギー吸収部材の形状及び種類には特に限定はない。例えば、波型の金属板または、蛇腹状に形成された金属管が、ステアリングコラム10が備えるエネルギー吸収部材として採用されてもよい。
また、接続部材60は、樹脂ピン以外の部材であってもよい。接続部材60は、例えば、固定部材40と固定ブラケット32とを連結する樹脂または金属製の環状部材によって実現されてもよい。
また、固定部材40とエネルギー吸収部材50との係合構造にも特に限定はない。例えば、固定部材40の一部に、エネルギー吸収部材50に設けられた突起が係合することで、エネルギー吸収部材50の変形が開始されてもよい。
また、例えば、ボルト70の頭部72が、固定部材40から突出状に設けられた係合部として機能してもよい。この場合、例えば、ボルト70の頭部72にネジ孔を設け、当該ネジ孔に、頭部72よりも大きな頭部をもつ他のボルトを螺合させることで、他のボルトを、エネルギー吸収部材50の開口部51の、係合部(頭部72)からの外れ止めとて機能させることができる。
本発明に係るステアリングコラムは、自動車等の車両に備えられる、ステアリングホイールの位置調整が可能なステアリングコラムとして有用である。
10 ステアリングコラム、15 ステアリングシャフト、20 筒状部材、21 アウターチューブ、22 インナーチューブ、30 保持部材、31 保持ブラケット、31a,35 長孔、32 固定ブラケット、33,42 ピン孔、40,40a,40b 固定部材、41 貫通孔、43 スライド溝、45,46,49係合部、47 取付孔、48 円管部材、50,50a,50b エネルギー吸収部材、51 開口部、52 環状部、53 被固定部、55a スリット、55b 薄肉部、56a 第一部分、56b 第二部分、57 凸部、60 接続部材、61 ボルト、62 ナット、70 ボルト、70a 段付ボルト、71 軸部、72 頭部、73 段部、120 車体

Claims (7)

  1. 車体に備えられるステアリングコラムであって、
    ステアリングシャフトを軸方向に伸縮可能に保持する筒状部材と、
    前記筒状部材を保持する保持部材と、
    前記車体に固定される固定部材と、
    前記固定部材及び前記保持部材を接続する接続部材であって、前記保持部材が軸方向前方に所定の距離移動した場合に接続を解除する接続部材と、
    一部が前記保持部材に固定されたエネルギー吸収部材とを備え、
    前記固定部材は、二次衝突時において前記保持部材が前記軸方向前方に所定の距離以上移動した場合に、前記エネルギー吸収部材の被係合部と係合する位置に配置された係合部を有する
    ステアリングコラム。
  2. 前記係合部は、前記固定部材から突出状に設けられており、
    前記被係合部は、前記エネルギー吸収部材に設けられた、前記係合部が貫通して配置された開口部であって、前記係合部の軸方向後方に隙間を形成する大きさに形成された開口部であり、
    前記係合部の、前記開口部から露出した部分には、前記係合部の突出方向から見た場合において前記開口部よりも大きな部分を持つ頭部であって、前記突出方向において、前記開口部の周縁から離間して配置された頭部が配置されている
    請求項1記載のステアリングコラム。
  3. 前記頭部は、前記固定部材と前記車体とを締結することで、前記固定部材を前記車体に固定するボルトの頭部であり、
    前記係合部は、前記ボルトの軸部を前記突出方向に貫通させる貫通孔を有し、
    前記係合部の前記固定部材からの突出長さは、板状の前記エネルギー吸収部材の前記開口部の周縁における厚みよりも大きい
    請求項2記載のステアリングコラム。
  4. 前記係合部は、前記固定部材に設けられた取付孔に、管軸方向の一部が前記固定部材から突出する状態で取り付けられた円管部材によって形成されており、
    前記ボルトの軸部は、前記円管部材を前記管軸方向に貫通して配置されている
    請求項3記載のステアリングコラム。
  5. 前記係合部は、前記固定部材と前記車体とを締結することで、前記固定部材を前記車体に固定する段付ボルトの段部であり、
    前記頭部は、前記段付ボルトの頭部であり、
    前記段部の、前記段付ボルトの軸方向の厚みは、板状の前記エネルギー吸収部材の前記開口部の周縁における厚みよりも大きい
    請求項2記載のステアリングコラム。
  6. 前記エネルギー吸収部材における前記開口部の周縁には、前記頭部または前記固定部材に向けて突出した凸部が形成されている
    請求項2〜5のいずれか一項に記載のステアリングコラム。
  7. 前記エネルギー吸収部材における、前記開口部を有する環状部は、前記頭部または前記固定部材に向けて凸状に、湾曲または屈曲した形状を有する
    請求項2〜5のいずれか一項に記載のステアリングコラム。
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