JP2019202369A - ロボットハンド - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、例えば、紙幣束のような撓垂れやすい物体を、撓垂れにくいかたちで把持することができるロボットハンドを提供することにある。【解決手段】本発明に係るロボットハンドは、二指ハンドであって、第1指部、第2指部および指部移動機構を備える。第1指部は、一つの凹部を有している。凹部は、少なくとも第2指部との対向側に開口する。第2指部は、第1指部と対向するように配設されている。そして、この第2指部は、凹部に対向すると共に凹部の幅以下の幅を有するか、凹部に対向すると共に凹部の幅以下の幅を有する一つの突起部または隆起部を有する。指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、ロボットハンドに関する。
過去に「ロボットハンド付アームを利用した紙幣処理装置」が提案されている(例えば、特開昭62−92095号公報等)。このような紙幣処理装置では、紙幣束がロボットハンド付アームによって紙幣カウント紙幣確認ユニットまで搬送され、紙幣カウント紙幣確認ユニットにて紙幣束が金種別に仕分けされながら金種毎の枚数がカウントされる。そして、金種毎に仕分けされた紙幣束は金種別に別のロボットハンド付アームによって規定の位置まで搬送される。
特開昭62−92095号公報
ところで、このような紙幣処理装置において、ロボットハンド同士で紙幣束を受け渡すことができるようにすれば、紙幣カウント紙幣確認ユニットおよびその他のユニットの配置の自由度が高くなる。ところが、紙幣束が比較的薄く、ロボットハンドが紙幣束の長手方向の半分未満の領域しか把持しないように制御されている場合、紙幣束の非把持部分が撓垂れてしまうおそれがある。このように紙幣束の非把持部分が撓垂れてしまうおそれがあると、他のロボットハンドがその非把持部分を把持するのが極めて難しくなる。一方、ロボットハンドが紙幣束の長手方向の半分以上の領域を把持するように制御されている場合、他のロボットハンドはその紙幣束の長手方向の半分未満の領域を把持する他なく、他のロボットハンドが紙幣束のその領域を把持した際に、他のロボットハンドにおける紙幣束の非把持部分が撓垂れてしまうおそれがある。かかる場合、その紙幣束を規定の箇所に置く等する際に他のロボットハンドに極めて複雑な動きを要求しなければならないおそれがあったり、さらに他のロボットハンドがその非把持部分を把持するのが極めて難しくなったりする。
本発明の課題は、例えば、紙幣束のような撓垂れやすい物体を、撓垂れにくいかたちで把持することができるロボットハンドを提供することにある。
本発明の第1局面に係るロボットハンドは、二指ハンドであって、第1指部、第2指部および指部移動機構を備える。第1指部は、一つの凹部を有している。凹部は、少なくとも第2指部との対向側に開口する。なお、ここで、凹部は、基端側から先端側に向かう方向に沿って形成される溝や窪みであってもよい。また、凹部は、貫通凹部(第2指部の対向側のみならずその反対側にも開口する凹部(例えば、貫通溝(スリット)、貫通孔など))であってもよい。凹部は、第1指部の幅方向中央部に設けられてもよいし、第1指部の全幅に亘って、幅方向中央部が窪んだ部分円筒状に形成されていてもよい。第2指部は、第1指部と対向するように配設されている。そして、この第2指部は、凹部に対向すると共に凹部の幅以下の幅を有するか、凹部に対向すると共に凹部の幅以下の幅を有する一つの突起部または隆起部を有する。なお、特に前者の場合(第2指部が凹部に対向すると共に凹部の幅以下の幅を有する場合)、第2指部は、凹部の幅未満の幅を有することが好ましい。指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。
上述の通り、このロボットハンドで第1指部は、少なくとも第2指部との対向側に開口する一つの凹部を有しており、第2指部は、第1指部の凹部に対向すると共に同凹部の幅以下の幅を有するか、第1指部の凹部に対向すると共に同凹部の幅以下の幅を有する一つの突起部または隆起部を有する。そして、指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。このため、このロボットハンドは、紙幣束のような撓垂れやすい物体の長手方向の半分未満の領域を把持する際に、同物体を短手方向に湾曲させながら把持することができる。したがって、このロボットハンドは、紙幣束のような撓垂れやすい物体の長手方向の半分未満の領域しか把持することができない場合であっても、同物体を撓垂れにくいかたちで把持することができる。
本発明の第2局面に係るロボットハンドは第1局面に係るロボットハンドであって、指部移動機構は、突起部または隆起部が凹部内に進入するまで、第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させることが可能である。
上述の通り、このロボットハンドでは、指部移動機構は、突起部または隆起部が凹部内に進入するまで、第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させることが可能である。このため、このロボットハンドは、上記物体が比較的薄い場合であっても、同物体を撓垂れにくいかたちで把持することができる。
なお、上記物体が比較的厚いか薄いかの判断は、当業者であれば感圧センサ等を利用したセンシング技術や、画像解析技術等によって実現することができる。そして、その判断をロボットハンドの制御装置に行わせ、制御装置が指部移動機構を制御して第1指部および第2指部の少なくとも一方の移動ストロークを調整するのが好ましい。
本発明の第3局面に係るロボットハンドは第1局面または第2局面に係るロボットハンドであって、凹部は、第1指部の先端部位に形成されている。また、第2指部は、突起部を有すると共に、第1指部の先端部位に対向する先端部位を有する。また、このロボットハンドは、往復動機構をさらに備える。往復動機構は、突起部を、基端側から第2指部の先端部位まで移動させると共に第2指部の先端部位から基端側まで移動させることが可能である。
上述の通り、このロボットハンドでは、往復動機構は、突起部を、基端側から第2指部の先端部位まで移動させると共に第2指部の先端部位から基端側まで移動させることが可能である。このため、このロボットハンドでは、紙幣束のような撓垂れやすい物体を撓垂れにくいかたちで把持することができるだけでなく、同物体を意図的に変形させることなく把持することもできる。すなわち、このロボットハンドは、状況に応じて把持の仕方を変えることができる。
本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの突起部収容時の斜視図である。ただし、本図面では、説明の便宜上、可動指のみを透視図としている。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの突起部使用時の斜視図である。ただし、本図面では、説明の便宜上、可動指のみを透視図としている。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの突起部使用時において同ロボットハンドが紙幣束を把持した際の状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの指部の斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るロボットハンドの指部の斜視図である。
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100は、図1に示されるように、二指型のロボットハンドであって、アームRAの先端に配設されている。そして、このロボットハンド100は、図1に示されるように、主に、可動指110、固定指120、可動指往復動機構130、突起部140、突起部往復動機構150および連結部160から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
<ロボットハンドの構成要素>
(1)可動指
可動指110は、図1に示されているように、略長方形状の平板部材であって、可動指往復動機構130の昇降板132(後述)に固定されている。この可動指110には、長手方向および幅方向の略中央付近にビス孔(図示せず)が形成されている。
(2)固定指
固定指120は、図1に示されているように、略長方形状の平板部材であって、可動指往復動機構130の支持板131(後述)に固定されている。そして、この固定指120は、図1に示されるように、可動指110の往復動方向において可動指110と対向している。そして、この固定指120は、図1に示されるように、主に、第1凹部121および第2凹部122が形成されている。また、第1凹部121の形成によって、先端部123が形成されている。以下、これらの部位について詳述する。
第1凹部121は、図1に示されるように、略T字の凹部であって、先端側部位121Aおよび基端側部位121Bから形成されている。先端側部位121Aは、図1に示されるように、固定指120の可動指対向側において固定指120の先端寄りの位置に形成されている。そして、この先端側部位121Aは、固定指120の全幅に亘って形成されている。一方、基端側部位121Bは、図1に示されるように、固定指120の可動指対向側において固定指120の基端寄りの位置に形成されている。そして、この基端側部位121Bは、固定指120の幅方向中央部に形成されている。また、この基端側部位121Bは、先端側部位121Aの基端側の幅方向中央部分から基端側に向かって長手方向に沿って延びている。なお、説明の便宜上、この第1凹部の機能については後述する。
第2凹部122は、図1に示されるように、略長方形状の凹部であって、第1凹部121の先端側部位121Aの内部に形成されている。なお、この第2凹部122は、突起部140の収容状態において、突起部140の一部または全部を収容する役目を担っている。本実施の形態では、突起部140の一部または全部が第2凹部122に収容されることによって、可動指110の先端部111が固定指120の先端部123と接触し得る状態にすることができる。
先端部123は、図1に示されるように、幅方向両側の部位が中央部位よりも盛り上がった形状、すなわち、幅方向の中央部位が窪んだ形状とされている。さらに言い換えると、先端部123には凹部CVが形成されている。
(3)可動指往復動機構
可動指往復動機構130は、図1に示されるように、主に、支持板131、昇降板132およびエアシリンダ機構(図示せず)から構成されている。支持板131は、昇降板132を昇降可能に支持している。エアシリンダ機構は、昇降板132を昇降させる際の駆動源となる。なお、この可動指往復動機構130は、後述する突起部使用状態において可動指110の突起部140が固定指120の先端部123の凹部CVに進入するまで可動指110を固定指120に近接させることができる。
(4)突起部
突起部140は、図1に示されるように、略直方体状の小片部位であって、突起部往復動機構150の前後スライドバー153(後述)の先端に形成されている。
(5)突起部往復動機構
突起部往復動機構150は、突起部140を前後方向に沿って往復動させるための機構であって、図1に示されるように、主に、回転エアシリンダ151、旋回バー152および前後スライドバー153から構成されている。回転エアシリンダ151は、図1に示されるように、回転シャフト(図示せず)が可動指110の昇降方向と平行な方向に沿って下側に向かって延びるように、可動指往復動機構130の脇に配設されている。また、この回転エアシリンダ151の回転シャフトには旋回バー152が取り付けられている。旋回バー152は、図1に示されるように、可動指110の裏側に形成される略扇状の凹部VSに揺動可能に収容される長尺の板部材であって、上述の通り、片端部が回転エアシリンダ151の回転シャフトに取り付けられている。これによって、旋回バー152は、回転エアシリンダ151によって、回転エアシリンダ151の回転シャフトを中心として旋回される。また、この旋回バー152のもう一方の片端部には、幅方向中央において長手方向に沿って延びる長孔OSが形成されている。前後スライドバー153は、図1に示されるように、長尺の板部材であって、上述の通り、先端に突起部140が形成されている。また、この前後スライドバー153には、基端部において板厚方向に向かって延びるピンPNが形成されている。このピンPNは、図1に示されるように、旋回バー152の長孔OLを通って、可動指110の裏側に形成されている直線状ガイド溝GL(後述)に差し込まれている。なお、直線状ガイド溝GLは、前後スライドバー153が延びる方向と平行な方向に沿って形成されている。また、この前後スライドバー153には、先端側の幅方向中央において長手方向に向かって延びる長孔OLが形成されている。図1に示されるように、この長孔OLには下側からビスBSが通されており、同ビスBSは可動指110のビス孔に螺合されている。なお、ここで、ビスBSは、前後スライドバー153が往復動可能な程度の隙間を形成するように止められている。
突起部往復動機構150は、上述の通りに構成されることによって、回転エアシリンダ151の正転・逆転駆動によって、突起部140を前後方向に沿って往復動させることができる。その結果として、ロボットハンド100を、図1に示される突起部収容状態と、図2に示される突起部使用状態とに切り換えることができる。
(6)連結部
連結部160は、ロボットハンド100をアームRAに連結させる部位であって、例えば、フランジ等である。
<ロボットハンドの形態変化と紙幣束の把持状態>
本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100は、図1に示される状態、すなわち、突起部収容状態において、回転エアシリンダ151が正転駆動されると、突起部140が可動指110の先端部111まで前進して図2の状態、すなわち、突起部使用状態になる。ロボットハンド100は、この状態で紙幣束等の撓垂れやすい物体を把持すると、図3に示されるように、同物体を上向きに湾曲させて同物体を撓垂れにくくすることができる。なお、これは、突起部140と固定指120の先端部123との協働により実現されている。
その一方、同ロボットハンド100は、図2に示される状態、すなわち、突起部使用状態において、回転エアシリンダ151が逆転駆動されると、突起部140が可動指110の基端側に後退して図1の状態、すなわち、突起部収容状態になる。ロボットハンド100は、この状態で、可動指110の先端部111および固定指120の先端部123で物体を挟持することができる。なお、このロボットハンド100は、突起部収容状態であっても、可動指110の先端部111と固定指120の先端部123とを当接させることができる。これは、この状態で、可動指110が固定指120に向かって移動させられると、固定指120の第2凹部122に突起部140が収容されると共に、固定指120の第1凹部121に突起部往復動機構150の前後スライドバー153が収容されるように設計されているからである。
<第1実施形態に係るロボットハンドの特徴>
第1実施形態に係るロボットハンド100は、上述の通り、突起部収容状態において、回転エアシリンダ151が正転駆動されると、突起部140が可動指110の先端部111まで前進して突起部使用状態になる。そして、図3に示されるように、ロボットハンド100は、この状態で紙幣束等の撓垂れやすい物体MTを把持すると、同物体MTを上向きに湾曲させて同物体MTを撓垂れにくくすることができる。
その一方、同ロボットハンド100は、突起部使用状態において、回転エアシリンダ151が逆転駆動されると、突起部140が可動指110の基端側に後退して突起部収容状態になる。このロボットハンド100は、この状態で、可動指110の先端部111および固定指120の先端部123で物体を挟持することができる。すなわち、このロボットハンド100は、紙幣束等の撓垂れやすい物体を上向きに湾曲させずに把持することもできる。
<変形例>
(A)
第1実施形態に係るロボットハンド100では可動指110に突起部140および突起部往復動機構150が設けられ、固定指120に第1凹部121および第2凹部122が形成されていたが、固定指120に突起部140および突起部往復動機構150が設けられ、可動指110に第1凹部121および第2凹部122が形成されていてもかまわない。なお、かかる場合、ロボットハンド100を上下反転させることになる。
(B)
第1実施形態に係るロボットハンド100では固定指120が固定され、可動指110のみが可動したが、固定指120も可動指110と同様に可動化されてもよい。
(C)
第1実施形態に係るロボットハンド100では可動指往復動機構130としてエアシリンダ機構が採用されたが、可動指往復動機構130として公知の往復動機構、例えば、ラック・アンド・ピニオン機構、ボールネジ機構、エアシリンダ機構、モータシリンダ機構、電動スライダ機構、ベルトスライダ機構およびリニアスライダ機構などの機構が採用されてもかまわない。また、かかる場合、駆動源として電動機を採用してもかまわない。
(D)
第1実施形態に係るロボットハンド100では、可動指往復動機構130は、突起部使用状態において可動指110の突起部140が固定指120の先端部123の凹部CVに進入するまで可動指110を固定指120に近接させることができたが、ロボットハンド100の把持対象物が、可動指110の突起部140が固定指120の先端部123の凹部CVに進入することができない程度に比較的分厚いことが予めわかっている場合、可動指往復動機構130による可動指110の移動ストークの下限位置を、固定指120の上側の位置に設定してもかまわない(すなわち、可動指110の突起部140が固定指120の先端部123の凹部CVに進入しない位置に可動指110の移動ストロークの下限位置を設定してもかまわない。)。
(E)
第1実施形態に係るロボットハンド100では、突起部140を前後動させるための駆動源として回転エアシリンダ151が採用されたが、回転エアシリンダ151に代えて正転・逆転可能な電動機が採用されてもかまわない。
(F)
第1実施形態に係るロボットハンド100では突起部往復動機構150としてリンク機構が採用されたが、突起部往復動機構150として公知の機構が採用されてもかまわない。
−第2実施形態−
第2実施形態に係るロボットハンドは、突起部往復動機構150が存在せず、突起部140が常に可動指110の先端部111に固定されていることを除いて第1実施形態に係るロボットハンド100と同様である。なお、この第2実施形態に係るロボットハンドにも第1実施形態の変形例(A)〜(E)が適用されてもかまわない。
−第3実施形態−
第3実施形態に係るロボットハンド200は、可動指および固定指の形状を除いて第2実施形態に係るロボットハンドと同様である。このため、第2実施形態に係るロボットハンド200については可動指210および固定指220のみを説明する。
図4に示されるように、可動指210は、角棒形状を呈している。一方、固定指220は、互いに平行な一対の角棒形状を呈している。そして、この一対の固定指220の間にはスリットPSが形成されている。このスリットPSの幅は可動指210の幅よりも僅かに広く設計されている。そして、可動指往復動機構130は、可動指210を固定指220のスリットPSの内部まで進入させることができる。このため、この第3実施形態に係るロボットハンド200は、第1実施形態に係るロボットハンド100と同様に、比較的薄い紙幣束等の撓垂れやすい物体MTであっても同物体MTを上向きに湾曲させて同物体MTを撓垂れにくくすることができる。
なお、第3実施形態に係るロボットハンド200の可動指210および固定指220は必ずしも角棒形状である必要はなく、丸棒形状やその他の棒形状であってもかまわない。また、この第3実施形態に係るロボットハンド200にも第1実施形態の変形例(A)〜(E)が適用されてもかまわない。
−第4実施形態−
第4実施形態に係るロボットハンド300は、可動指および固定指の形状を除いて第2実施形態に係るロボットハンドと同様である。このため、第4実施形態に係るロボットハンド300については可動指310および固定指320のみを説明する。
図5に示されるように、可動指310は、隆起部MCを有している。一方、固定指320は、湾曲凹部CCを有している。なお、ここで、湾曲凹部CCの湾曲面は、可動指310の隆起部MCの湾曲面と一致する。また、ここで、可動指310の隆起部MCの幅は、固定指320の湾曲凹部CCの幅と同一である。そして、可動指往復動機構130は、可動指310の隆起部MCを固定指320の湾曲凹部CCの内部まで進入させることができる。このため、この第4実施形態に係るロボットハンド300は、第1実施形態に係るロボットハンド100と同様に、比較的薄い紙幣束等の撓垂れやすい物体MTであっても同物体MTを上向きに湾曲させて同物体MTを撓垂れにくくすることができる。
なお、第4実施形態に係るロボットハンド300の可動指310の隆起部MCの幅は固定指320の湾曲凹部CCの幅よりも狭くてもよく、また、可動指310の隆起部MCは、より下側に突起するように形成されてもよい。また、この第4実施形態に係るロボットハンド300にも第1実施形態の変形例(A)〜(E)が適用されてもかまわない。
100,200,300 ロボットハンド
110,210,310 可動指(第2指部)
111 可動指の先端部(第2指部の先端部位)
120,220,320 固定指(第1指部)
123 固定指の先端部(第1指部の先端部位)
130 可動指往復動機構(指部移動機構)
140 突起部
150 突起部往復動機構(往復動機構)
CC 湾曲凹部
CV 凹部
MC 隆起部
本発明は、ロボットハンドに関する。
過去に「ロボットハンド付アームを利用した紙幣処理装置」が提案されている(例えば、特開昭62−92095号公報等)。このような紙幣処理装置では、紙幣束がロボットハンド付アームによって紙幣カウント紙幣確認ユニットまで搬送され、紙幣カウント紙幣確認ユニットにて紙幣束が金種別に仕分けされながら金種毎の枚数がカウントされる。そして、金種毎に仕分けされた紙幣束は金種別に別のロボットハンド付アームによって規定の位置まで搬送される。
特開昭62−92095号公報
ところで、このような紙幣処理装置において、ロボットハンド同士で紙幣束を受け渡すことができるようにすれば、紙幣カウント紙幣確認ユニットおよびその他のユニットの配置の自由度が高くなる。ところが、紙幣束が比較的薄く、ロボットハンドが紙幣束の長手方向の半分未満の領域しか把持しないように制御されている場合、紙幣束の非把持部分が撓垂れてしまうおそれがある。このように紙幣束の非把持部分が撓垂れてしまうおそれがあると、他のロボットハンドがその非把持部分を把持するのが極めて難しくなる。一方、ロボットハンドが紙幣束の長手方向の半分以上の領域を把持するように制御されている場合、他のロボットハンドはその紙幣束の長手方向の半分未満の領域を把持する他なく、他のロボットハンドが紙幣束のその領域を把持した際に、他のロボットハンドにおける紙幣束の非把持部分が撓垂れてしまうおそれがある。かかる場合、その紙幣束を規定の箇所に置く等する際に他のロボットハンドに極めて複雑な動きを要求しなければならないおそれがあったり、さらに他のロボットハンドがその非把持部分を把持するのが極めて難しくなったりする。
本発明の課題は、例えば、紙幣束のような撓垂れやすい物体を、撓垂れにくいかたちで把持することができるロボットハンドを提供することにある。
本発明の第1局面に係るロボットハンドは、二指ハンドであって、第1指部、第2指部および指部移動機構を備える。第1指部は、一つの第1凹部を有している。第1凹部は、少なくとも第2指部との対向側に開口する。なお、ここで、第1凹部は、基端側から先端側に向かう方向に沿って形成される溝や窪みであってもよい。第1凹部は、第1指部の幅方向中央部に設けられてもよいし、第1指部の全幅に亘って、幅方向中央部が窪んだ部分円筒状に形成されていてもよい。また、第1凹部の内部には、少なくとも第2指部との対向側に開口する第2凹部が形成されている。第2指部は、第1指部と対向するように配設されている。そして、この第2指部は、第2凹部に収容可能である一つの突起部を有する。指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。
上述の通り、このロボットハンドで第1指部は、少なくとも第2指部との対向側に開口する一つの第1凹部を有している。第1凹部の内部には、少なくとも第2指部との対向側に開口する第2凹部が形成されている。第2指部は、第2凹部に収容可能である一つの突起部を有する。そして、指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。このため、このロボットハンドは、紙幣束のような撓垂れやすい物体の長手方向の半分未満の領域を把持する際に、同物体を短手方向に湾曲させながら把持することができる。したがって、このロボットハンドは、紙幣束のような撓垂れやすい物体の長手方向の半分未満の領域しか把持することができない場合であっても、同物体を撓垂れにくいかたちで把持することができる。また、突起部が第2凹部に収容されている状態で、第1指部の先端部および第2指部の先端部で紙幣束のような撓垂れやすい物体を変形させることなく把持することもできる。
本発明の第局面に係るロボットハンドは第1局面に係るロボットハンドであって、第1指部の先端部位には第3凹部が形成されている。また、第2指部は、第1指部の先端部位に対向する先端部位を有する。また、このロボットハンドは、往復動機構をさらに備える。往復動機構は、突起部を、基端側から第2指部の先端部位まで移動させると共に第2指部の先端部位から基端側まで移動させることが可能である。
上述の通り、このロボットハンドでは、往復動機構は、突起部を、基端側から第2指部の先端部位まで移動させると共に第2指部の先端部位から基端側まで移動させることが可能である。このため、このロボットハンドでは、紙幣束のような撓垂れやすい物体を撓垂れにくいかたちで把持することができるだけでなく、同物体を意図的に変形させることなく把持することもできる。すなわち、このロボットハンドは、状況に応じて把持の仕方を変えることができる。
本発明の第3局面に係るロボットハンドは第2局面に係るロボットハンドであって、往復動機構は、第2指部の奥行方向に平行な方向に沿って突起部を移動させる。
本発明の第4局面に係るロボットハンドは第2局面または第3局面に係るロボットハンドであって、第2指部は、第1指部との対向側に溝部をさらに有している。往復動機構は、回転部と、旋回部と、スライド部とを有する。回転部は、第1指部と第2指部との対向方向に平行な回転軸を有する。旋回部は、孔部を有し孔部を有さない部分が回転軸に取り付けられる。スライド部は、孔部を挿通して溝部に差し込まれる移動軸を有し先端に突起部が形成されている。回転部が第1方向に回転することで旋回部が第1方向に旋回すると共に移動軸が溝部に沿って移動することで、スライド部および突起部が基端側から第2指部の先端部位まで移動する。回転部が第1方向と反対方向の第2方向に回転することで旋回部が第2方向に旋回すると共に移動軸が溝部に沿って移動することで、スライド部および突起部が第2指部の先端部位から基端側まで移動する。
本発明の第5局面に係るロボットハンドは、二指ハンドであって、第1指部、第2指部および指部移動機構を備える。第1指部の先端部位には、一つの凹部が形成されている。凹部は、少なくとも第2指部との対向側に開口する。なお、ここで、凹部は、基端側から先端側に向かう方向に沿って形成される溝や窪みであってもよい。また、凹部は、貫通凹部(第2指部の対向側のみならずその反対側にも開口する凹部(例えば、貫通溝(スリット)、貫通孔など))であってもよい。凹部は、第1指部の幅方向中央部に設けられてもよいし、第1指部の全幅に亘って、幅方向中央部が窪んだ部分円筒状に形成されていてもよい。第2指部は、第1指部と対向するように配設されている。そして、この第2指部は、第1指部の先端部位に対向する先端部位を有すると共に、凹部に対向すると共に凹部の幅以下の幅を有する一つの突起部を有する。指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。往復動機構は、突起部を、基端側から第2指部の先端部位まで移動させると共に第2指部の先端部位から基端側まで移動させることが可能である。
上述の通り、このロボットハンドで第1指部の先端部位には、少なくとも第2指部との対向側に開口する一つの凹部が形成されている。また、第2指部は、第1指部の凹部に対向すると共に同凹部の幅以下の幅を有する一つの突起部を有する。そして、指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。このため、このロボットハンドは、紙幣束のような撓垂れやすい物体の長手方向の半分未満の領域を把持する際に、同物体を短手方向に湾曲させながら把持することができる。したがって、このロボットハンドは、紙幣束のような撓垂れやすい物体の長手方向の半分未満の領域しか把持することができない場合であっても、同物体を撓垂れにくいかたちで把持することができる。
さらに、このロボットハンドでは、往復動機構は、突起部を、基端側から第2指部の先端部位まで移動させると共に第2指部の先端部位から基端側まで移動させることが可能である。このため、このロボットハンドでは、紙幣束のような撓垂れやすい物体を撓垂れにくいかたちで把持することができるだけでなく、同物体を意図的に変形させることなく把持することもできる。すなわち、このロボットハンドは、状況に応じて把持の仕方を変えることができる。
本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの突起部収容時の斜視図である。ただし、本図面では、説明の便宜上、可動指のみを透視図としている。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの突起部使用時の斜視図である。ただし、本図面では、説明の便宜上、可動指のみを透視図としている。 本発明の第1実施形態に係るロボットハンドの突起部使用時において同ロボットハンドが紙幣束を把持した際の状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの指部の斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るロボットハンドの指部の斜視図である。
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100は、図1に示されるように、二指型のロボットハンドであって、アームRAの先端に配設されている。そして、このロボットハンド100は、図1に示されるように、主に、可動指110、固定指120、可動指往復動機構130、突起部140、突起部往復動機構150および連結部160から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
<ロボットハンドの構成要素>
(1)可動指
可動指110は、図1に示されているように、略長方形状の平板部材であって、可動指往復動機構130の昇降板132(後述)に固定されている。この可動指110には、長手方向および幅方向の略中央付近にビス孔(図示せず)が形成されている。
(2)固定指
固定指120は、図1に示されているように、略長方形状の平板部材であって、可動指往復動機構130の支持板131(後述)に固定されている。そして、この固定指120は、図1に示されるように、可動指110の往復動方向において可動指110と対向している。そして、この固定指120は、図1に示されるように、主に、第1凹部121および第2凹部122が形成されている。また、第1凹部121の形成によって、先端部123が形成されている。以下、これらの部位について詳述する。
第1凹部121は、図1に示されるように、略T字の凹部であって、先端側部位121Aおよび基端側部位121Bから形成されている。先端側部位121Aは、図1に示されるように、固定指120の可動指対向側において固定指120の先端寄りの位置に形成されている。そして、この先端側部位121Aは、固定指120の全幅に亘って形成されている。一方、基端側部位121Bは、図1に示されるように、固定指120の可動指対向側において固定指120の基端寄りの位置に形成されている。そして、この基端側部位121Bは、固定指120の幅方向中央部に形成されている。また、この基端側部位121Bは、先端側部位121Aの基端側の幅方向中央部分から基端側に向かって長手方向に沿って延びている。なお、説明の便宜上、この第1凹部の機能については後述する。
第2凹部122は、図1に示されるように、略長方形状の凹部であって、第1凹部121の先端側部位121Aの内部に形成されている。なお、この第2凹部122は、突起部140の収容状態において、突起部140の一部または全部を収容する役目を担っている。本実施の形態では、突起部140の一部または全部が第2凹部122に収容されることによって、可動指110の先端部111が固定指120の先端部123と接触し得る状態にすることができる。
先端部123は、図1に示されるように、幅方向両側の部位が中央部位よりも盛り上がった形状、すなわち、幅方向の中央部位が窪んだ形状とされている。さらに言い換えると、先端部123には凹部CVが形成されている。
(3)可動指往復動機構
可動指往復動機構130は、図1に示されるように、主に、支持板131、昇降板132およびエアシリンダ機構(図示せず)から構成されている。支持板131は、昇降板132を昇降可能に支持している。エアシリンダ機構は、昇降板132を昇降させる際の駆動源となる。なお、この可動指往復動機構130は、後述する突起部使用状態において可動指110の突起部140が固定指120の先端部123の凹部CVに進入するまで可動指110を固定指120に近接させることができる。
(4)突起部
突起部140は、図1に示されるように、略直方体状の小片部位であって、突起部往復動機構150の前後スライドバー153(後述)の先端に形成されている。
(5)突起部往復動機構
突起部往復動機構150は、突起部140を前後方向に沿って往復動させるための機構であって、図1に示されるように、主に、回転エアシリンダ151、旋回バー152および前後スライドバー153から構成されている。回転エアシリンダ151は、図1に示されるように、回転シャフト(図示せず)が可動指110の昇降方向と平行な方向に沿って下側に向かって延びるように、可動指往復動機構130の脇に配設されている。また、この回転エアシリンダ151の回転シャフトには旋回バー152が取り付けられている。旋回バー152は、図1に示されるように、可動指110の裏側に形成される略扇状の凹部VSに揺動可能に収容される長尺の板部材であって、上述の通り、片端部が回転エアシリンダ151の回転シャフトに取り付けられている。これによって、旋回バー152は、回転エアシリンダ151によって、回転エアシリンダ151の回転シャフトを中心として旋回される。また、この旋回バー152のもう一方の片端部には、幅方向中央において長手方向に沿って延びる長孔OSが形成されている。前後スライドバー153は、図1に示されるように、長尺の板部材であって、上述の通り、先端に突起部140が形成されている。また、この前後スライドバー153には、基端部において板厚方向に向かって延びるピンPNが形成されている。このピンPNは、図1に示されるように、旋回バー152の長孔OSを通って、可動指110の裏側に形成されている直線状ガイド溝GL(後述)に差し込まれている。なお、直線状ガイド溝GLは、前後スライドバー153が延びる方向と平行な方向に沿って形成されている。また、この前後スライドバー153には、先端側の幅方向中央において長手方向に向かって延びる長孔OLが形成されている。図1に示されるように、この長孔OLには下側からビスBSが通されており、同ビスBSは可動指110のビス孔に螺合されている。なお、ここで、ビスBSは、前後スライドバー153が往復動可能な程度の隙間を形成するように止められている。
突起部往復動機構150は、上述の通りに構成されることによって、回転エアシリンダ151の正転・逆転駆動によって、突起部140を前後方向に沿って往復動させることができる。その結果として、ロボットハンド100を、図1に示される突起部収容状態と、図2に示される突起部使用状態とに切り換えることができる。
(6)連結部
連結部160は、ロボットハンド100をアームRAに連結させる部位であって、例えば、フランジ等である。
<ロボットハンドの形態変化と紙幣束の把持状態>
本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100は、図1に示される状態、すなわち、突起部収容状態において、回転エアシリンダ151が正転駆動されると、突起部140が可動指110の先端部111まで前進して図2の状態、すなわち、突起部使用状態になる。ロボットハンド100は、この状態で紙幣束等の撓垂れやすい物体を把持すると、図3に示されるように、同物体を上向きに湾曲させて同物体を撓垂れにくくすることができる。なお、これは、突起部140と固定指120の先端部123との協働により実現されている。
その一方、同ロボットハンド100は、図2に示される状態、すなわち、突起部使用状態において、回転エアシリンダ151が逆転駆動されると、突起部140が可動指110の基端側に後退して図1の状態、すなわち、突起部収容状態になる。ロボットハンド100は、この状態で、可動指110の先端部111および固定指120の先端部123で物体を挟持することができる。なお、このロボットハンド100は、突起部収容状態であっても、可動指110の先端部111と固定指120の先端部123とを当接させることができる。これは、この状態で、可動指110が固定指120に向かって移動させられると、固定指120の第2凹部122に突起部140が収容されると共に、固定指120の第1凹部121に突起部往復動機構150の前後スライドバー153が収容されるように設計されているからである。
<第1実施形態に係るロボットハンドの特徴>
第1実施形態に係るロボットハンド100は、上述の通り、突起部収容状態において、回転エアシリンダ151が正転駆動されると、突起部140が可動指110の先端部111まで前進して突起部使用状態になる。そして、図3に示されるように、ロボットハンド100は、この状態で紙幣束等の撓垂れやすい物体MTを把持すると、同物体MTを上向きに湾曲させて同物体MTを撓垂れにくくすることができる。
その一方、同ロボットハンド100は、突起部使用状態において、回転エアシリンダ151が逆転駆動されると、突起部140が可動指110の基端側に後退して突起部収容状態になる。このロボットハンド100は、この状態で、可動指110の先端部111および固定指120の先端部123で物体を挟持することができる。すなわち、このロボットハンド100は、紙幣束等の撓垂れやすい物体を上向きに湾曲させずに把持することもできる。
<変形例>
(A)
第1実施形態に係るロボットハンド100では可動指110に突起部140および突起部往復動機構150が設けられ、固定指120に第1凹部121および第2凹部122が形成されていたが、固定指120に突起部140および突起部往復動機構150が設けられ、可動指110に第1凹部121および第2凹部122が形成されていてもかまわない。なお、かかる場合、ロボットハンド100を上下反転させることになる。
(B)
第1実施形態に係るロボットハンド100では固定指120が固定され、可動指110のみが可動したが、固定指120も可動指110と同様に可動化されてもよい。
(C)
第1実施形態に係るロボットハンド100では可動指往復動機構130としてエアシリンダ機構が採用されたが、可動指往復動機構130として公知の往復動機構、例えば、ラック・アンド・ピニオン機構、ボールネジ機構、モータシリンダ機構、電動スライダ機構、ベルトスライダ機構およびリニアスライダ機構などの機構が採用されてもかまわない。また、かかる場合、駆動源として電動機を採用してもかまわない。
(D)
第1実施形態に係るロボットハンド100では、可動指往復動機構130は、突起部使用状態において可動指110の突起部140が固定指120の先端部123の凹部CVに進入するまで可動指110を固定指120に近接させることができたが、ロボットハンド100の把持対象物が、可動指110の突起部140が固定指120の先端部123の凹部CVに進入することができない程度に比較的分厚いことが予めわかっている場合、可動指往復動機構130による可動指110の移動ストークの下限位置を、固定指120の上側の位置に設定してもかまわない(すなわち、可動指110の突起部140が固定指120の先端部123の凹部CVに進入しない位置に可動指110の移動ストロークの下限位置を設定してもかまわない。)。
(E)
第1実施形態に係るロボットハンド100では、突起部140を前後動させるための駆動源として回転エアシリンダ151が採用されたが、回転エアシリンダ151に代えて正転・逆転可能な電動機が採用されてもかまわない。
(F)
第1実施形態に係るロボットハンド100では突起部往復動機構150としてリンク機構が採用されたが、突起部往復動機構150として公知の機構が採用されてもかまわない。
−第2実施形態−
第2実施形態に係るロボットハンドは、突起部往復動機構150が存在せず、突起部140が常に可動指110の先端部111に固定されていることを除いて第1実施形態に係るロボットハンド100と同様である。なお、この第2実施形態に係るロボットハンドにも第1実施形態の変形例(A)〜(E)が適用されてもかまわない。
−第3実施形態−
第3実施形態に係るロボットハンド200は、可動指および固定指の形状を除いて第2実施形態に係るロボットハンドと同様である。このため、第2実施形態に係るロボットハンド200については可動指210および固定指220のみを説明する。
図4に示されるように、可動指210は、角棒形状を呈している。一方、固定指220は、互いに平行な一対の角棒形状を呈している。そして、この一対の固定指220の間にはスリットPSが形成されている。このスリットPSの幅は可動指210の幅よりも僅かに広く設計されている。そして、可動指往復動機構130は、可動指210を固定指220のスリットPSの内部まで進入させることができる。このため、この第3実施形態に係るロボットハンド200は、第1実施形態に係るロボットハンド100と同様に、比較的薄い紙幣束等の撓垂れやすい物体MTであっても同物体MTを上向きに湾曲させて同物体MTを撓垂れにくくすることができる。
なお、第3実施形態に係るロボットハンド200の可動指210および固定指220は必ずしも角棒形状である必要はなく、丸棒形状やその他の棒形状であってもかまわない。また、この第3実施形態に係るロボットハンド200にも第1実施形態の変形例(A)〜(E)が適用されてもかまわない。
−第4実施形態−
第4実施形態に係るロボットハンド300は、可動指および固定指の形状を除いて第2実施形態に係るロボットハンドと同様である。このため、第4実施形態に係るロボットハンド300については可動指310および固定指320のみを説明する。
図5に示されるように、可動指310は、隆起部MCを有している。一方、固定指320は、湾曲凹部CCを有している。なお、ここで、湾曲凹部CCの湾曲面は、可動指310の隆起部MCの湾曲面と一致する。また、ここで、可動指310の隆起部MCの幅は、固定指320の湾曲凹部CCの幅と同一である。そして、可動指往復動機構130は、可動指310の隆起部MCを固定指320の湾曲凹部CCの内部まで進入させることができる。このため、この第4実施形態に係るロボットハンド300は、第1実施形態に係るロボットハンド100と同様に、比較的薄い紙幣束等の撓垂れやすい物体MTであっても同物体MTを上向きに湾曲させて同物体MTを撓垂れにくくすることができる。
なお、第4実施形態に係るロボットハンド300の可動指310の隆起部MCの幅は固定指320の湾曲凹部CCの幅よりも狭くてもよく、また、可動指310の隆起部MCは、より下側に突起するように形成されてもよい。また、この第4実施形態に係るロボットハンド300にも第1実施形態の変形例(A)〜(E)が適用されてもかまわない。
100,200,300 ロボットハンド
110,210,310 可動指(第2指部)
111 可動指の先端部(第2指部の先端部位)
120,220,320 固定指(第1指部)
121 第1凹部
122 第2凹部
123 固定指の先端部(第1指部の先端部位)
130 可動指往復動機構(指部移動機構)
140 突起部
150 突起部往復動機構(往復動機構)
151 回転エアシリンダ(回転部)
152 旋回バー(旋回部)
153 スライドバー(スライド部)
CC 湾曲凹部
CV 凹部(第3凹部)
GL 直線状ガイド溝(溝部)
MC 隆起部
OS 長孔(孔部)
PN ピン(移動軸)

Claims (3)

  1. 第1指部と、
    前記第1指部と対向するように配設される第2指部と、
    前記第1指部と前記第2指部との対向方向に沿って前記第1指部および前記第2指部の少なくとも一方を移動させる指部移動機構と
    を備え、
    前記第1指部は、少なくとも前記第2指部との対向側に開口する一つの凹部を有しており、
    前記第2指部は、前記凹部に対向すると共に前記凹部の幅以下の幅を有するか、前記凹部に対向すると共に前記凹部の幅以下の幅を有する一つの突起部または隆起部を有する
    ロボットハンド。
  2. 前記指部移動機構は、前記突起部または前記隆起部が前記凹部内に進入するまで、前記第1指部および前記第2指部の少なくとも一方を移動させることが可能である
    請求項1に記載のロボットハンド。
  3. 前記凹部は、前記第1指部の先端部位に形成されており、
    前記第2指部は、前記突起部を有すると共に、前記第1指部の前記先端部位に対向する先端部位を有し、
    前記突起部を、基端側から前記第2指部の先端部位まで移動させると共に前記第2指部の先端部位から基端側まで移動させることが可能である往復動機構をさらに備える
    請求項1または2に記載のロボットハンド。
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