JP2019201987A - 遊技機 - Google Patents

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裕介 相場
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Naoyuki Sato
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Motoaki Ito
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英之 福田
Hideyuki Fukuda
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武史 雪江
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智哉 ▲高▼須
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Abstract

【課題】遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供する。【解決手段】遊技機は、CBB2作動での1回目の遊技では、RB役に当選したか否かに拘わらず、遊技者に対してストップボタンの第1操作態様に係る操作を示唆する演出を実行させることにより、CBB2作動での遊技媒体の払出総数が14枚を超過させるNML1の入賞を回避して、上記払出総数が所定枚数を超過させないNML2を入賞させることができる。そのため、1回目の遊技においてRB役に当選していなかった場合には、ストップボタンが第1操作態様で操作されたことに基づいて、当該1回目の遊技を以ってCBB2作動が終了することなく、依然として遊技状態をCBB2作動に滞在させて2回目の遊技を実行可能になる。したがって、CBB2作動での滞在期間を延長させて、遊技の興趣を向上させることができる。【選択図】図11

Description

本発明は、回胴式遊技機その他のスロットマシン等の遊技機に関する。
従来、特許文献1に記載の遊技機では、ビッグボーナスゲーム(以下、BB遊技と言う。)(特定状態における遊技)が設けられ、このBB遊技では、遊技媒体の払出枚数が異なる複数種類の小役と、レギュラーボーナスゲーム(RB作動)への移行契機となるRB役(特定役)と、が内部抽選の対象となっている。そして、このBB遊技は、複数種類の小役の何れかの入賞に基づいてメダルの払出総数が所定枚数を超過した場合、またはRB役に当選した場合には、当該BB遊技を終了させる。
このようなBB遊技では、RB役に当選することなく、当該BB遊技においてできるだけ多くのメダルを獲得するために、メダルの払出総数が所定枚数に近づいた際に、払出総数を超過させる一の小役よりも払出総数を超過させない他の小役の方を入賞させることにより、BB遊技を終了させることなく、再度BB遊技を実行可能とする。
特開2011−172788号公報
しかしながら、上記のような遊技機においては、BB遊技において、メダル払出総数が所定枚数に近づいた際に、必ずしも上記他の小役を入賞させることができるとは限らず、上記一の小役を入賞させてメダルの払出総数を超過させてしまい、BB遊技を終了させてしまう場合がある。このような場合、再度BB遊技を実行することができなくなって遊技者を落胆させるため、遊技の興趣を低下させる虞があった。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技の興趣を向上させることができる遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、規定数の遊技媒体の投入下における遊技開始操作に基づいて、特定役と、第1小役と、第2小役と、を含む複数種類の役の当否を内部抽選で決定する内部抽選手段と、前記遊技開始操作に基づいて複数のリールを回転させるとともに、前記リール毎に対応するストップスイッチの停止操作に基づいて、予め定められた引込み範囲で前記複数のリールを停止させるよう制御するリール制御手段と、前記第1小役の入賞または前記第2小役の入賞に応じて遊技媒体を払い出す払出手段と、複数種類の状態の間で前記状態の移行を制御する状態制御手段と、遊技に関する演出を実行する演出装置を制御する演出制御手段と、を備え、前記払出手段は、前記第2小役の入賞に基づく遊技媒体の払出枚数よりも前記第1小役の入賞に基づく遊技媒体の払出枚数の方が多くなるように遊技媒体を払い出し、前記複数種類の状態には、前記予め定められた引込み範囲より小さい引込み範囲で少なくとも前記複数のリールの何れかの回転が停止し、前記第1小役または前記第2小役を入賞可能とするとともに、前記特定役に当選したことまたは遊技媒体の払出総数が所定枚数を超過したことに基づいて終了する特定状態が含まれており、前記特定状態における遊技には、前記第1小役が入賞した場合には前記払出総数が前記所定枚数を超過する一方、前記第2小役が入賞した場合には前記払出総数が前記所定枚数を超過しない第1遊技と、前記第1遊技において前記特定役に当選することなく前記第2小役が入賞した場合に前記第1遊技後に実行可能な第2遊技と、が含まれており、前記リール制御手段は、前記特定状態における遊技において、前記特定役に当選したときは、前記ストップスイッチが第1操作態様で操作された場合には前記第1小役および前記特定役よりも前記第2小役の方を優先して入賞させるよう前記リールを停止させる一方、前記ストップスイッチが前記第1操作態様と異なる第2操作態様で操作された場合には前記第2小役および前記特定役よりも前記第1小役の方を優先して入賞させるよう前記リールを停止させ、前記特定役に当選しなかったときは、前記ストップスイッチが前記第1操作態様で操作された場合には前記第1小役よりも前記第2小役の方を優先して入賞させるよう前記リールを停止させる一方、前記ストップスイッチが前記第2操作態様で操作された場合には前記第2小役よりも前記第1小役の方を優先して入賞させるよう前記リールを停止させ、前記演出制御手段は、前記第1遊技において、前記特定役に当選したか否かに拘わらず、遊技者に対して前記ストップスイッチを前記第1操作態様で操作することを示唆する演出を前記演出装置に実行させるよう制御することを特徴とする。
本発明によると、特定状態における第1遊技において、特定役に当選したか否かに拘わらず、遊技者に対してストップスイッチの第1操作態様に係る操作を示唆する演出を実行させることにより、特定状態での遊技媒体の払出総数が所定枚数を超過させる第1小役の入賞を回避して、上記払出総数が所定枚数を超過させない第2小役を入賞させることができる。そのため、第1遊技において特定役に当選していなかった場合には、ストップスイッチが第1操作態様で操作されたことに基づいて、当該第1遊技を以って特定状態が終了することなく、依然として遊技状態を特定状態に滞在させて第2遊技を実行可能になる。したがって、特定状態での滞在期間を延長させることができるので、遊技の興趣を向上させることができる。
本発明の実施形態例に係るスロットマシンの外観斜視図である。 リールの外周面に配列された図柄を示す図である。 役を説明するための図である。 出玉率と設定値との対応関係を示す図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 内部抽選で決定される当選エリアを説明するための図である。 CBB2作動で表示される演出画像を説明するための図である。 CBB2作動での演出態様を説明するための図である。 本実施形態例に係る遊技の処理手順を示すフローチャートである。 CBB2演出制御処理を説明するためのフローチャートである。 CBB2作動での演出態様の具体例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態例に係るスロットマシンSは、筐体1と、筐体1の前面上部に開閉自在に取り付けられた上扉2と、筐体1の前面下部に開閉自在に取り付けられた下扉3と、上扉2の下部中央に形成された透明材料からなる表示窓4と、表示窓4に対応した筐体1の内部に配設されたリール5〜7と、下扉3の右上部に設けられたメダル投入口8と、各リール5〜7の回転を開始させるためのスタートレバー9と、各リール5〜7の回転をそれぞれ停止させるためのストップボタン10〜12と、遊技の進行に応じて演出を実行する演出装置(ランプ14、一対のスピーカ15,サブモニタ16)と、下扉3の左上部に設けられたベットボタン17と、を主に備えて構成されている。
リール5〜7は、1つのリールユニットとして構成されており、対応するステッピングモータ(図示省略)の駆動によりそれぞれ回転する。リール5〜7が停止している状態では、各リール5〜7の外周面に配列されている連続する3つの図柄(以下、それぞれ上段図柄、中段図柄、下段図柄と言う。)が表示窓4にそれぞれ表示されて、遊技者は3行3列に配置された合計9個の図柄を目視することができる。
表示窓4には、各リール5〜7の上段図柄、中段図柄および下段図柄がそれぞれ停止する上段停止位置、中段停止位置および下段停止位置が設けられており、リール5〜7の停止位置をそれぞれ組み合わせた有効ラインLが設定されている。本実施形態例では、有効ラインLは、左リール5の中段、中リール6の中段、右リール7の中段の各停止位置の組み合わせからなる。
図2に示すように、左リール5の外周面に左図柄列5a、中リール6の外周面に中図柄列6a、右リール7の外周面に右図柄列7aがそれぞれ付されており、これら図柄列5a〜7aは均等な20の領域(20コマ)にそれぞれ区画されている。図柄列の各領域に1個の図柄が配置され、各図柄に図柄番号0〜19がそれぞれ対応付けられている。
各図柄列5a〜7aには、赤7、黒BAR、白BAR、王冠BAR、リプレイ、ベル、スイカ1、スイカ2、チェリーおよび星の図柄がそれぞれ配置されており、これら図柄の組合せが予め対応付けられた役が設けられている。
役には、図3に示すように、メダルの投入によらずに次回の遊技を可能とさせる再遊技役(REP1〜4)、所定枚数のメダルを遊技者に払い出し可能な小役(NML1〜5)、第一種特別役物に係る役物連続作動装置であるRBB役、第二種特別役物に係る役物連続作動装置であるCBB役(CBB1役、CBB2役)、第一種特別役物のRB役(RB1役,RB2役)、第二種特別役物のCB役、が含まれる。
スロットマシンSは、図示を省略するが、筐体1の内部に電源ユニット等をさらに備えている。電源ユニットは、スロットマシンSの電源をON/OFFするための電源スイッチ、スロットマシンSの出玉率を示す設定値を変更するための設定キーおよび設定変更ボタンを有している。
スロットマシンSには6段階の出玉率が設けられており、これら6段階の出玉率が1〜6までの設定値にそれぞれ対応付けられている。遊技場の管理者は、設定キーや設定変更ボタン等を操作することにより設定値1〜6の間で設定値を変更することができる。本実施形態例では、図4に示すように、設定値1〜6において出玉率が約98.0%〜約114.1%となるように、設定値が1から6に高くなるにつれて出玉率が高くなる。
次に、図5を用いて、スロットマシンSを構成する各制御処理部について説明する。
主制御処理部100は、筐体1の内部に設けられており、メインCPU、メインROM、メインRAMを備えている。主制御処理部100には、メダル投入口8から投入されたメダルの通過を検知する投入メダルセンサ8a、スタートレバー9、各ストップボタン10〜12、その他の装置が接続されている。
メインCPUは、主制御処理部100に接続された各装置からの信号や図示せぬタイマカウンタからの信号が主制御処理部100に入力されたことに基づいて、メインROMに格納されたプログラムを読み出して様々な処理を実行したり、当該処理の結果に応じて副制御処理部200にコマンドを送信したりする。なお、メインRAMは、メインCPUの処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
主制御処理部100のメインROMには、規定数のメダルの投入によりスタートレバー9の操作を有効化させるスタートレバー有効化手段101、有効化されたスタートレバー9の操作に基づいて役の当否を内部抽選で決定する内部抽選手段102、内部抽選で決定された役の当選フラグを成立させる当選フラグ制御手段103、各リール5〜7の回転および停止を制御するリール制御手段104、内部抽選の結果およびリールの停止態様に応じてメダルを払い出すメダル払出手段(払出手段)105、内部抽選の結果およびリールの停止態様に応じて規定数のメダルの投入によらずに次回の遊技を開始可能とさせる再遊技を設定する再遊技設定手段106、主制御処理部100の作動状態である遊技状態を制御する遊技状態制御手段(状態制御手段)107、副制御処理部200の作動状態である演出モードを制御する演出モード制御手段(演出制御手段)108、出玉率を示す設定値を変更する設定値変更手段109、が構築されている。
規定数とは、遊技の結果を1回得るために投入する必要があるメダルの枚数である。規定数のメダルを投入した状態でスタートレバー9を操作し、リール5〜7を回転させ、回転しているリール5〜7を対応するストップボタン10〜12の操作で停止させることにより1回の遊技を行う。
主制御処理部100のメインRAMには、所定枚数(50枚)を上限として電気的にメダル(以下、クレジットと言う。)を記憶するクレジット記憶領域150が構築されている。メダルの投入には、メダル投入口8からメダルを投入する場合と、クレジット記憶領域150に記憶されているクレジットをベットボタン17の操作により投入する場合とが含まれる。
遊技状態には、図6に示すように、通常状態、RB1内部、RB2内部、RBB内部、CBB1内部、CBB1作動、CBB2作動、RB1作動、RB2作動、RBB作動、が含まれており、CBB1作動はCBB1一般とCB1作動で構成されている。通常状態およびCBB1作動では、再遊技役の当選確率が約1/7.3に設定されており、CB1作動およびCBB2作動では内部抽選の結果に拘わらず小役の一部が当選した状態となる。
本実施形態例では、遊技状態に応じて規定数が変動する。具体的には、RBB作動およびCBB2作動では3枚、RB作動(RB1作動,RB2作動)では2枚、CB1作動では1枚に規定数がそれぞれ設定される。そして、通常状態、RB内部(RB1内部、RB2内部)、RBB内部、CBB1内部およびCBB1一般では、規定数として3枚と2枚とを選択可能に構成されている。
また、本実施形態例では、最大29枚のメダルを獲得可能なCBB2作動に繰り返し移行することを遊技の目的としている。一般的に、遊技者がスロットマシンSの前に着席して遊技を開始させたとき、遊技状態はCBB1作動に滞在している。このCBB1作動では、CBB2作動への移行契機となるCBB2役を内部抽選の対象から除外することによって遊技者に不利な遊技を行わせる。そして、CBB1作動においてメダル払出総数が予め定められた253枚を超過した場合にCBB1作動を終了させて通常状態に移行させ、この通常状態でCBB2役を内部抽選の対象とするとともに通常状態でCBB2役の当選確率を高確率に設定可能とすることにより、CBB2作動への繰り返しの移行を実現可能としている。よって、遊技状態をCBB2作動へ移行させるためには、まず、遊技状態を通常状態に移行させる必要がある。
このように構成されたスロットマシンSでは、上述のように、通常状態において規定数として3枚と2枚とを選択可能に構成されているが、2枚を選択した場合よりも3枚を選択した場合の方がCBB2作動への移行に対する期待値(以下、CBB2期待値と言う。)を高めることができる。ただし、通常状態で規定数として3枚を選択可能とするためには、特定のルートで遊技状態を通常状態に移行させる必要があり、前記特定のルートと異なる他のルートで遊技状態を通常状態に移行させた場合には、3枚を選択不可能となり、2枚の選択を余儀なくされる。なお、CBB2期待値を高めることができる特定のルートについては詳しく後述する。
図5に説明を戻し、副制御処理部200は、サブCPU、サブROM、サブRAMを備えており、主に遊技中に行われる各演出の実行を制御する。副制御処理部200は、主制御処理部100に対して当該主制御処理部100から副制御処理部200への一方向に通信可能に接続されている。
サブCPUは、主制御処理部100から送信されたコマンド等に基づいて、サブROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、ランプ14、一対のスピーカ15、サブモニタ16等の演出装置を制御する。なお、サブRAMは、サブCPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
副制御処理部200のサブROMには、主制御処理部100の指示に基づいて演出モードを移行させる演出モード移行手段201、演出を決定する演出決定手段202、決定した演出をサブモニタ16等の演出装置で実行する演出実行手段(演出制御手段)203、が構築されている。
まず、主制御処理部100のメインROMに構築された各手段について説明する。
スタートレバー有効化手段101は、RBB作動およびCBB2作動では3枚のメダルの投入、RB1作動およびRB2作動では2枚のメダルの投入、CB1作動では1枚のメダルの投入により、スタートレバー9の操作を有効化させ、通常状態、RB1内部、RB2内部、RBB内部、CBB1内部およびCBB1一般では3枚または2枚のメダルの投入により、スタートレバー9の操作を有効化させる。
内部抽選手段102は、スタートレバー9の遊技開始操作が行われたタイミングで内部抽選用の乱数を取得し、この取得された乱数と現在の遊技状態の種類とに基づいて、複数種類の当選エリアの中から1つの当選エリアを決定する。
以下の説明において、規定数として3枚を選択することを、適宜、「3枚のメダルの投入」や「3枚掛け」と言い、規定数として2枚を選択することを、適宜、「2枚のメダルの投入」や「2枚掛け」と言い、規定数として1枚を選択することを、適宜、「1枚のメダルの投入」や「1枚掛け」と言い、3枚掛けでスタートレバー9を操作することを「3枚掛けの遊技開始操作」と言い、2枚掛けでスタートレバー9を操作することを「2枚掛けの遊技開始操作」と言い、1枚掛けでスタートレバー9を操作することを「1枚掛けの遊技開始操作」と言う。
複数種類の当選エリアには、図7に示すように、何れの役も対応付けられていない「不当選」、再遊技役が対応付けられた「通常リプ」および「SPフェイクリプ」、小役が対応付けられた「通常ベル」、「確定」、「SP1確」、「RBB中JAC」、「RB2中JAC」および「SP」、RBB役が単独で対応付けられた「RBB」、CBB1役が単独で対応付けられた「CBB1a」、CBB1役と再遊技役が重複して対応付けられた「CBB1b」、CBB2役が単独で対応付けられた「CBB2」、CB役が単独で対応付けられた「CB」、RB1役が単独で対応付けられた「RB1」、RB2役が単独で対応付けられた「RB2a」、RB2役と小役が重複して対応付けられた「RB2b」が含まれている。
通常状態では、通常ベルを内部抽選の対象としており、この当選エリアには「NML1」の小役が対応付けられている。これに対し、通常状態よりも小役の当選確率が高い役物作動状態であるRB1作動では、SP1確、RBB中JACおよびSPを内部抽選の対象としており、これらの当選エリアにはNML1〜5の全ての小役が対応付けられている。つまり、RB1作動では、通常状態よりも内部抽選の対象となる小役の数を増加させることにより、小役の当選確率を高確率としている。なお、役物作動状態であるRB2作動やRBB作動においても、RB1作動と同様に、通常状態よりも内部抽選の対象となる小役の数を増加させて小役の当選確率を高確率としている。
当選フラグ制御手段103は、今回の遊技において内部抽選の結果により設定した当選フラグが小役、再遊技役およびCB役の何れかの役に対応する当選フラグである場合には、これらの当選フラグを次回の遊技に持ち越さないように、次回の遊技の開始前までに解除し、RBB役、CBB役(CBB1役,CBB2役)、RB役(RB1役,RB2役)のうち何れかの役に対応する当選フラグである場合には、これらの役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞するまで当該当選フラグを持ち越す。
また、当選フラグ制御手段103は、遊技状態がCB1作動およびCBB2作動に滞在している場合には、内部抽選の結果に拘わらず、通常状態で内部抽選の対象となっているNML1およびNML2に係る当選フラグを遊技の開始時にともに設定(以下、「成立」や「ONにセット」とも言う。)し、これらの当選フラグを次回の遊技に持ち越さないように次回の遊技の開始前までに解除(以下、「OFFにセット」とも言う。)する。なお、NML2は、当選エリア「RB2b」にRB2役と重複して対応付けられている小役である。
リール制御手段104は、遊技開始操作に基づいて各リール5〜7の回転を一斉に開始させ、各リール5〜7が定常回転(約80回転/分)となるまでリールの回転を加速させ、各リールが定常回転に到達すると回転速度を維持すると共に、全てのストップボタン10〜12の操作を有効化させる。
また、リール制御手段104は、CB1作動およびCBB2作動以外の遊技状態では、各ストップボタン10〜12の停止操作時から190ms以内に、押下操作されたストップボタンに対応するリールの回転を停止させ、CB1作動およびCBB2作動では、右リール7の回転を右ストップボタン12の停止操作時から75ms以内に、左、中リール5,6の回転を当該リールに対応するストップボタンの停止操作時から190ms以内に、それぞれ停止させる。
なお、定常回転の下で各リールが一回転に要する時間は約750ms(60s/約80回)となり、1つの図柄が1コマ(1領域)分だけ移動するのに必要な時間は37.5ms(750ms/20図柄)となる。よって、CB1作動およびCBB2作動以外の遊技状態では、各リール5〜7は、対応するストップボタンの停止操作タイミングから最大で4コマ分だけ回転可能(最大滑りコマ数が4コマ)となり、CB1作動およびCBB2作動では、右リール7は、右ストップボタン12の停止操作タイミングから最大で1コマ分だけ回転可能(最大滑りコマ数が1コマ)となり、左、中リール5,6は、対応するストップボタンの停止操作タイミングから最大で4コマ分だけ回転可能となる。
リール制御手段104は、当選フラグの成立状態に応じて、メダル払出枚数の最も多い役に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインLに表示するようリールを停止する枚数優先制御、図柄組合せの個数が最も多くなる役に対応する図柄組合せを優先的に有効ラインLに表示するようリールを停止する個数優先制御、RBB役よりも再遊技役および小役を優先して入賞させる第1役付け優先制御、RB役よりも再遊技役および小役を優先して入賞させる第2役付け優先制御、CBB役よりも再遊技役および小役を優先して入賞させる第3役付け優先制御の何れかの制御により、最も引き込み優先順位の高い図柄を検索するロジック演算、および/または、予めメインROMに記憶された停止制御テーブル(図示省略)の参照に基づいて、成立している当選フラグに対応する役に係る図柄組合せのうち優先順位の最も高い図柄を有効ラインLに表示するように引き込み、かつ、成立している当選フラグ以外の当選フラグに係る役に対応付けられた図柄組合せを有効ラインLに表示しないよう蹴飛ばし、各ストップボタンに対応するリールを停止させる。なお、リール制御の具体例については詳しく後述する。
メダル払出手段105は、小役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された(以下、「小役が入賞した」と言う。)場合に、小役に予め対応付けられた所定枚数のメダルを払い出す。
本実施形態例では、図3に示すように、規定数が1枚の場合に、NML1,2に1枚のメダル払出枚数が対応付けられ、規定数が2枚の場合に、NML1〜NML5に15枚のメダル払出枚数が対応付けられ、規定数が3枚の場合に、NML1に15枚、NML2に14枚のメダル払出枚数がそれぞれ対応付けられている。なお、本実施形態例では、CBB2作動(特定状態)における1回目の遊技(第1遊技)おいて、NML1(第1小役)およびNML2(第2小役)の何れの小役を入賞させるかに応じて、CBB2作動の滞在期間を変動させることができる(詳細は後述)。
再遊技設定手段106は、再遊技役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示された(以下、「再遊技役が入賞した」と言う。)場合に、規定数のメダルの投入によらずに次回の遊技を開始可能とする再遊技を設定する。
遊技状態制御手段107は、通常状態、RB1内部、RB2内部、RBB内部、CB1内部(図示省略)、CBB1内部、CBB1作動(CBB1一般,CB1作動)、CBB2内部(図示省略)、CBB2作動、RB1作動、RB2作動、RBB作動の間で遊技状態の移行を制御する。以下に、遊技状態の移行、当選エリア、リール制御について図3,6,7を参照しながら説明する。なお、先述のように、一般的に、遊技者がスロットマシンSの前に着席して遊技を開始させたとき、遊技状態はCBB1作動に滞在している。
CBB1一般は、CBB1作動における初期状態に相当する遊技状態であって、規定数として2枚または3枚を選択可能な遊技状態である。遊技状態制御手段107は、CBB1作動以外の遊技状態からCBB1作動に移行した場合、まず、CBB1一般に滞在させる。
CBB1一般において、内部抽選手段102は、3枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に、図7に示すテーブルJを参照して内部抽選を行い、2枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に、図7に示すテーブルKを参照して内部抽選を行う。テーブルJ,Kには主として通常リプ、通常ベル、CB、RB(RB1,RB2a,RB2b)が含まれている。
本実施形態例では、テーブルJ,Kにおいて再遊技役の当選確率は約1/7.3、小役の当選確率は約1/10.0にそれぞれ設定されており(図示省略)、通常状態で参照されるテーブルA,Bにおいても再遊技役の当選確率が約1/7.3、小役の当選確率が約1/10.0にそれぞれ設定されている。
なお、本実施形態例において、3枚掛けのCBB1一般で参照されるテーブルJと3枚掛けの通常状態で参照されるテーブルAとの再遊技役および小役の当選確率を同一、かつ、2枚掛けのCBB1一般で参照されるテーブルKと2枚掛けの通常状態で参照されるテーブルBとの再遊技役および小役の当選確率を同一とすることを前提に、テーブルJ,Kにおいて互いに再遊技役および小役の当選確率が異なるように設定されていても良い。
CBB1一般において、CBに当選した場合、遊技状態制御手段107は遊技状態をCB1内部(図示省略)に移行させ、リール制御手段104はCB1内部においてストップボタンの操作態様に拘わらずCBに単独で対応付けられたCB役に係る図柄組合せ(以下、CB図柄と言う。)を有効ラインLに表示させてCB役を入賞させるようにリール5〜7を停止させる。そして、遊技状態制御手段107は、CB役の入賞に基づいて遊技状態をCB1作動に移行させる(図6のa)。
ここで、ストップボタンの操作態様とは、ストップボタンの操作順序や操作タイミングに加えて、ストップボタンの操作順序かつ操作タイミングをともに含む概念である。具体的には、ストップボタンの操作順序とは、遊技開始操作に基づいて回転しているリール5〜7のうち1番目、2番目、3番目に何れのストップボタンを操作することにより該ストップボタンに対応するリールを停止させるかというストップボタンの操作を行う順番を意味している。また、ストップボタンの操作タイミングとは、遊技開始操作に基づいて回転している各リール5〜7を所望の役が入賞するよう停止させるために各リール5〜7に対応するストップボタンの操作を行うべきタイミングを意味している。また、ストップボタンの操作順序かつ操作タイミングとは、上記のようなストップボタンの操作を行う順番に加えて、さらに上記のようなストップボタンの操作を行うべきタイミングも要することを意味している。
なお、図2,3に示すように、CB図柄を構成している各図柄(リプレイ図柄,リプレイ図柄,ベル図柄)は、各リール5〜7に4コマの間隔でそれぞれ配置されている図柄であり、CB図柄は、最大滑りコマ数が4コマのCB1内部(図示省略)において、ストップボタンの操作態様(操作順序や操作タイミング)に拘わらず有効ラインLに必ず表示される図柄組合せ(PB=1)である。つまり、本実施形態例では、CBに当選した今回の遊技でCB図柄を必ず入賞させてCB1作動に移行させる。
CB1作動は、規定数が1枚に設定されている遊技状態である。CB1作動において、内部抽選手段102は、1枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に図7に示すテーブルLを参照して内部抽選を行う。テーブルLには不当選、通常リプ、CB、RBのみが含まれており小役の全てが内部抽選の対象から除外されている。
CB1作動では、内部抽選の結果に拘わらず、通常状態で内部抽選の対象となっているNML1およびNML2に係る当選フラグをともに成立させ、リール制御手段104は、CB1作動において、右リール7の停止操作から最大滑りコマ数1コマで右リール7を停止させ、左、中リール5,6の停止操作から最大滑りコマ数4コマで左、中リール5,6を停止させる。
リール制御手段104は、CB1作動においてストップボタン10〜12の操作態様に応じて、NML1またはNML2に対応付けられた図柄組合せ(以下、それぞれNML1図柄、NML2図柄と言う。)を有効ラインLに表示するようリール5〜7を停止させる。そして、遊技状態制御手段107は、CB1作動における1回の遊技でCB1作動を終了させて、遊技状態をCBB1一般に移行させる(図6のb)。
CB1作動では、内部抽選の結果に拘わらずNML1,2の当選フラグがともに成立するため、CB1作動はCBB1一般よりも遊技者にとって有利な遊技状態であるが、本実施形態例では、規定数1枚のCB1作動において、NML1またはNML2が入賞した場合であっても1枚のメダルを払い出してCB1作動を終了させる。このため、CB1作動では1枚のメダルの投入に対して1枚のメダルを払い出すことになり(1枚IN1枚OUT)、手持ちのメダルが増加することはない。
このように、一般状態のCBB1作動(CBB1一般,CB1作動)では、RBを内部抽選の対象とする一方でCBB2を内部抽選の対象から除外し、CBB1作動でRB(RB1,RB2)に当選することなくメダル払出総数が253枚を超過した場合には、遊技状態制御手段107は、CBB1作動を終了させて遊技状態を直接的に通常状態に移行させる(図6のc)。
ここで、遊技状態をCBB1作動から通常状態に直接的に移行させた場合、通常状態における最初の遊技において、3枚掛け(3枚のメダルの投入,規定数として3枚の選択)を可能としている。この3枚掛けを可能とする通常状態(以下、3枚掛け通常と言う。)における最初の遊技において、ベットボタン17の操作等により3枚のメダルが投入されてスタートレバー9が操作された場合(3枚掛けの遊技開始操作が行われた場合)には、内部抽選手段102は遊技者に有利なテーブルA(詳しく後述)を参照して内部抽選を行う。
これに対し、CBB1作動において、メダル払出総数が253枚を超過する前に「RB1」に当選した場合に遊技状態制御手段107はRB1内部に移行させ(図6のd)、メダル払出総数が253枚を超過する前に「RB2」に当選した場合に遊技状態制御手段107はRB2内部に移行させる(図6のe)。
RB内部(RB1内部,RB2内部)において、内部抽選手段102は、3枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に図7に示すテーブルCを参照して内部抽選を行い、2枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に図7に示すテーブルDを参照して内部抽選を行う。テーブルC,Dには主として通常リプ、通常ベル、確定が含まれており、RBB、CBB(CBB1a,CBB1b,CBB2)およびRB(RB1,RB2a,RB2b)が内部抽選の対象から除外されている。
RB1内部において、RB1役に対応付けられた図柄組み合わせ(以下、RB1図柄と言う。)が有効ラインLに表示されてRB1役が入賞した場合に、遊技状態制御手段107はRB1作動に移行させ(図6のf)、RB2内部において、RB2役に対応付けられた図柄組み合わせ(以下、RB2図柄と言う。)が有効ラインLに表示されてRB2役が入賞した場合に、遊技状態制御手段107はRB2作動に移行させる(図6のg)。
なお、RB1図柄を構成している各図柄と、RB2図柄を構成している各図柄とは、図2,3に示すように、何れも各図柄列5a〜7aのそれぞれにおいて1つのみ配置されている図柄である。このため、リール制御手段104は、各リール5〜7の最大滑りコマ数が4コマのRB内部(RB1内部,RB2内部)において、ストップボタンの停止操作のタイミングに応じて、RB役(RB1役,RB2役)を入賞させる(PB≠1)。つまり、本実施形態例では、RBに当選した今回の遊技でRB役が入賞せずにRB内部に滞在することがある。
RB1作動は、規定数が2枚に設定されている遊技状態である。RB1作動において、内部抽選手段102は、2枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に図7に示すテーブルNを参照して内部抽選を行う。テーブルNにはSPフェイクリプ、SP1確、RBB中JACおよびSPが含まれており、RBB、CBBおよびRBが内部抽選の対象から除外されている。なお、テーブルNでは図7(b)に示すように再遊技役の当選確率が極めて高確率の約1/1.2に設定され、小役の当選確率が約1/5.0に設定されている。
RB1作動において、小役が8回入賞したこと、および、8回の遊技の結果が得られたこと、の何れか一方を満たした場合に、遊技状態制御手段107はRB1作動を終了させて遊技状態を通常状態に移行させる(図6のh,j)。
本実施形態例では、RB1作動で小役が8回入賞したことにより通常状態に移行させた場合(図6のh)、通常状態における最初の遊技で3枚掛け(3枚のメダルの投入,規定数として3枚の選択)を可能としており、3枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に、内部抽選手段102は図7に示す遊技者に有利なテーブルA(詳しく後述)を参照して内部抽選を行う。
これに対し、RB1作動における8回の遊技で小役が入賞することなく、RB1作動における最後の遊技(以下、RB1最終遊技と言う。)で「SPフェイクリプ」に当選した場合、リール制御手段104はストップボタンの操作態様に拘わらず「SPフェイクリプ」に対応付けられた再遊技役を入賞させ、遊技状態制御手段107は遊技状態を通常状態に移行させる(図6のj)。
ここで、再遊技設定手段106は、前回の遊技で再遊技役が入賞した場合には、今回の遊技をメダルの投入によらずに開始可能とする再遊技を設定するが、今回の遊技では、前回の遊技で投入されたメダルの枚数と同数のメダルを投入すること(以下、自動ベットと言う。)により再遊技を設定する。
本実施形態例では、RB1最終遊技において「SPフェイクリプ」に当選すると通常状態に移行するが、このRB1最終遊技では2枚掛けにより内部抽選が行われて再遊技役が入賞するため、再遊技設定手段106は、RB1最終遊技の次の遊技、すなわち、通常状態における最初の遊技において2枚のメダルを自動ベットする。つまり、RB1作動における8回の遊技で小役が入賞することなく、RB1最終遊技で再遊技役が入賞して通常状態に移行した場合には、通常状態における最初の遊技において、3枚掛け(3枚のメダルの投入,規定数として3枚の選択)を不可能とするとともに、再遊技の設定により2枚掛け(2枚のメダルの投入,規定数として2枚の選択)を行って、当該遊技を開始可能な状態とする。そして、この2枚掛けのみを可能とする通常状態(以下、2枚掛け通常と言う。)において2枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に、内部抽選手段102はテーブルAよりも遊技者に不利となる図7に示すテーブルB(詳しく後述)を参照して内部抽選を行う。
このように、本実施形態例では、RB1作動における小役の入賞でRB1作動を終了させた場合に、通常状態において2枚掛けと3枚掛けとを選択可能とし、RB1作動における再遊技役の入賞でRB1作動を終了させた場合に、通常状態において3枚掛けを不可能とし2枚掛けのみを可能としている。
なお、RB1作動では、REP2〜4が重複して対応付けられた「SPフェイクリプ」と、NML3〜5が重複して対応付けられた「SP1確」とが内部抽選の対象となっており、リール制御手段104は、RB1作動でSPフェイクリプに当選した場合、ストップボタンの操作順序(打順)に応じて、REP2〜4のうち何れかの再遊技役を必ず入賞させるようにリール5〜7を停止させ、RB1作動でSP1確に当選した場合、ストップボタンの操作順序に応じて、NML3〜5のうち何れかの小役を必ず入賞させるようにリール5〜7を停止させる。そして、詳細な説明を省略するが、SP1確に対応付けられた小役が入賞した場合には、リール5〜7はBAR図柄が直線状に揃う態様で停止し、SPフェイクリプに対応付けられた再遊技役が入賞した場合には、リール5〜7はBAR図柄が直線状に揃わない態様で停止する。
RB2作動は、規定数が2枚に設定されている遊技状態である。RB2作動において、内部抽選手段102は、2枚掛けの遊技開始操作が行われた場合に図7に示すテーブルPを参照して内部抽選を行う。テーブルPにはRB2中JACのみが含まれており、特に、再遊技役が内部抽選の対象から除外されている。なお、RB2中JACにはNML1〜3の小役が対応付けられており、リール制御手段104は、RB2作動でRB2中JACに当選した場合、ストップボタンの操作順序に応じて、NML1〜3のうち何れかの小役を必ず入賞させるようにリール5〜7を停止させる。
RB2作動において、小役が7回入賞したこと、および、7回の遊技の結果が得られたこと、の何れか一方を満たした場合に、遊技状態制御手段107はRB2作動を終了させて通常状態に移行させる(図6のk)。
本実施形態例では、RB2作動において再遊技役が内部抽選の対象から除外されているため、RB2作動では再遊技役が入賞することはない。このため、RB1作動の場合と異なり、RB2作動における最後の遊技で再遊技役が入賞することはない。よって、RB2作動の終了後に通常状態に移行した場合、通常状態における最初の遊技において、3枚掛け(3枚のメダルの投入,規定数として3枚の選択)を可能としており、内部抽選手段102は3枚掛けの遊技開始操作に基づいて図7に示す遊技者に有利なテーブルAを参照して内部抽選を行う。
テーブルAは、3枚掛け通常で参照される内部抽選テーブルであり、テーブルAには不当選、通常リプ、通常ベル、RBB、CBB(CBB1a,CBB1b,CBB2)、RB(RB1,RB2a,RB2b)が含まれている(図7)。テーブルAでは、不当選の当選確率が約1/4.3、再遊技役(通常リプ)の当選確率が約1/7.3、小役(通常ベル)の当選確率が約1/10.0、RBBの当選確率が約1/125.0、CBB1の当選確率が約1/32.8、CBB2の当選確率が約1/1.6、RB1の当選確率が約1/163.8、RB2の当選確率が約1/13107.2にそれぞれ設定されている。このように、3枚掛け通常では、CBB2の当選確率(約1/1.6)が他に比べて極めて高く設定されており、3枚掛け通常へ移行することが出来れば、CBB2期待値をかなり高めることができる。
テーブルBは、2枚掛け通常で参照される内部抽選テーブルであり、テーブルBには不当選、通常リプ、通常ベル、RBB、CBB、RBが含まれている(図7)。テーブルBでは、不当選の当選確率が約1/327.7、再遊技役(通常リプ)の当選確率が約1/7.3、小役(通常ベル)の当選確率が約1/10.0、RBBの当選確率が約1/13107.2、CBB1の当選確率が約1/1.3、CBB2の当選確率が約1/13107.2、RB1の当選確率が約1/163.8、RB2の当選確率が約1/13107.2にそれぞれ設定されている。
図7から明らかなように、CBB2の当選確率はテーブルBよりもテーブルAの方が高く、CBB1の当選確率はテーブルBよりもテーブルAの方が低い。このため、テーブルBよりもテーブルAの方が遊技者に有利な内部抽選テーブルであるといえ、通常状態では、2枚掛け用のテーブルBが参照されて内部抽選が行われる場合よりも、3枚掛け用のテーブルAが参照されて内部抽選が行われる場合の方が、CBB2作動への移行に対するCBB2期待値が高い。よって、規定数として2枚と3枚とを選択可能な通常状態では、遊技者は3枚のメダルの投入により遊技を進めることになる。
そして、RB1作動で小役に当選することなく通常状態に移行した場合(図6のj)には、通常状態における最初の遊技において、自動ベットによる2枚掛けによりテーブルBを参照して内部抽選が行われることになる。この2枚掛けによる内部抽選において、当選確率が極めて高いCBB1に当選することなく、不当選またはベルに当選した場合、遊技状態は通常状態で維持されるが、次の遊技(通常状態における2回目の遊技)において、3枚掛けと2枚掛けとの選択を可能とする(図6のm)。このとき、3枚掛けの遊技開始操作が行われた場合、内部抽選手段102は遊技者に有利なテーブルAを参照して内部抽選を行う。
通常状態において、CBB2の当選確率が高確率の3枚掛けでCBB2に当選した場合、およびCBB2の当選確率が低確率の2枚掛けでCBB2に当選した場合の何れの場合であっても、遊技状態制御手段107は、遊技状態をCBB2内部(図示省略)に移行させ、CBB2内部でCBB2役に対応する図柄組合せ(以下、CBB2図柄と言う。)が有効ラインLに表示されてCBB2役が入賞するとCBB2作動に移行させる(図6のn)。
なお、図2,3に示すように、CBB2図柄を構成している各図柄(リプレイ図柄,ベル図柄,ベル図柄)は、各リール5〜7に4コマの間隔でそれぞれ配置されている図柄であり、CBB2図柄は、最大滑りコマ数が4コマのCBB2内部(図示省略)において、ストップボタンの操作態様に拘わらず有効ラインLに必ず表示される図柄組合せ(PB=1)である。つまり、本実施形態例では、CBB2に当選した今回の遊技でCBB2図柄を必ず入賞させてCBB2作動に移行させる。
CBB2作動は、規定数が3枚に設定されている遊技状態である。CBB2作動において、内部抽選手段102は、3枚掛けの遊技開始操作が行われた場合、図7に示すテーブルMを参照して内部抽選を行う。テーブルMには、不当選、RBのみが含まれており小役の全てが内部抽選の対象から除外されている。
CBB2作動では、当選フラグ制御手段103は、内部抽選の結果に拘わらず、通常状態で内部抽選の対象となっているNML1,2に係る当選フラグをともに設定し、リール制御手段104は、CBB2作動において、右リール7の停止操作から最大滑りコマ数1コマで右リール7を停止させ、左、中リール5,6の停止操作から最大滑りコマ数4コマで左、中リール5,6を停止させる。
本実施形態例では、リール制御手段104は、CBB2作動で遊技開始操作が行われる場合には、ストップボタンの操作態様に応じて、NML1図柄またはNML2図柄を有効ラインLに表示するようリールを停止させる制御を行う。
具体的には、RB(特定役)に当選したとき、最初(1番目)に右ストップボタン12が操作(以下、第1操作態様で操作と言う。)された場合には、NML1(第1小役)およびRB(RB1、RB2)(特定役)よりもNML2(第2小役)の方を優先して入賞させるようリールを停止させる一方、最初(1番目)に左ストップボタン10が操作(以下、第2操作態様で操作と言う。)された場合には、NML2(第2小役)およびRB(特定役)よりもNML1(第1小役)の方を優先して入賞させるようリールを停止させる。中ストップボタン11が最初(1番目)に操作された場合にも、上記第2操作態様で操作された場合と同様のリール制御を行う。なお、第1操作態様および第2操作態様における「操作態様」とは、上述したストップボタンの操作順序および操作タイミングのうち「操作順序」に相当するものである。
また、RB(特定役)に当選しなかったとき、ストップボタンが第1操作態様で操作された場合には、NML1(第1小役)よりもNML2(第2小役)の方を優先して入賞させるようリールを停止させる一方、ストップボタンが第2操作態様で操作された場合には、NML2(第2小役)よりもNML1(第1小役)の方を優先して入賞させるようリールを停止させる。中ストップボタン11が最初に操作された場合にも、上記第2操作態様で操作された場合と同様のリール制御を行う。
CBB2作動で、RBに当選した場合には、リール制御手段104は、上記の通りRB役よりも小役を優先して入賞させる第2役付け優先制御を行うので、今回の遊技でRB役が入賞することはなく、遊技状態制御手段107は、CBB2作動を終了させてRB内部に移行させる(図6のp)。
CBB2作動において、メダル払出総数が予め定められた14枚(所定枚数)を超過(以下、CBB2終了条件が成立と言う。)した場合、遊技状態制御手段107は、CBB2作動を終了させて通常状態に移行させる(図6のq)。
ここで、3枚掛けのCBB2作動(特定状態)では、1回目の遊技(第1遊技)でNML1(第1小役)を入賞させた場合には15枚のメダルを払い出し、メダル払出総数が14枚を超過するので、即時にCBB2終了条件が成立する。一方、1回目の遊技でNML2(第2小役)を入賞させた場合には14枚のメダルを払い出し、メダル払出総数が14枚を超過しないので、即時にCBB2終了条件は成立せず、CBB2作動に依然として滞在して2回目の遊技(第2遊技)を実行可能となる。そして、2回目の遊技でNML1を入賞させた場合には、15枚のメダルを払い出してCBB2作動で計29枚のメダルを払い出し、CBB2終了条件が成立する。なお、上記の場合、CBB2作動の最終遊技では、小役の入賞に基づいてCBB2終了条件が成立するので、CBB2作動の終了後に移行する通常状態の最初の遊技では、再遊技が設定されることなく3枚掛けを可能とする。
このように、本実施形態例では、CBB2作動(特定状態)では、RBに当選することなく、1回目の遊技(第1遊技)でNML1(第1小役)およびNML2(第2小役)の何れの小役を入賞させるかによって払い出すメダル枚数を調整し、CBB2作動の滞在期間を変動させることができる。そして、遊技者は、CBB2作動での1回目の遊技(第1遊技)でNML2を入賞させ、かつ2回目の遊技(第2遊技)でNML1を入賞させることにより、CBB2作動での最大メダル払出総数(29枚)を目指して遊技を行うことになる。
通常状態において、3枚掛けでRBBに当選した場合および2枚掛けでRBBに当選した場合の何れの場合であっても、遊技状態制御手段107は遊技状態をRBB内部に移行させ(図6のr)、RBB内部でRBB役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されてRBB役が入賞するとRBB作動に移行させる(図6のs)。
RBB作動は、規定数が3枚に設定されている遊技状態である。RBB作動において、内部抽選手段102は、3枚掛けの遊技開始操作が行われた場合、図7に示すテーブルQを参照して内部抽選を行う。テーブルQにはRBB中JACのみが含まれており再遊技役が内部抽選の対象から除外されている。遊技状態制御手段107は、RBB作動でメダル払出総数が予め定められた90枚を超過するとRBB作動を終了させて、遊技状態を通常状態に移行させる(図6のt)。このとき、RBB作動の最終遊技では、小役の入賞によりメダルが払い出されてメダル払出総数が90枚を超過することになる。このため、RBB作動の終了後に移行する通常状態の最初の遊技では、再遊技が設定されることなく3枚掛けを可能とする。
このように、RBB作動は、一旦移行することができれば、CBB2作動での最大メダル払出総数(29枚)の約3倍のメダルを獲得できるが、3枚掛け通常でのRBBの当選確率(約1/125.0)は、CBB2の当選確率(約1/1.6)に比べてかなり小さく設定されている。そのため、遊技者としては、RBB作動への移行よりも、CBB2作動へ頻繁に移行してメダルを獲得する方が、結果として大量のメダルを獲得することができる。
通常状態において、3枚掛けでRBに当選した場合および2枚掛けでRBに当選した場合の何れの場合であっても、遊技状態制御手段107は、遊技状態をRB内部に移行させ(図6のu)、RB内部でRB役に対応する図柄組合せが有効ラインLに表示されてRB役が入賞するとRB作動に移行させる。
また、通常状態において、CBB1(CBB1a,CBB1b)の当選確率が低確率の3枚掛けでCBB1に当選した場合、CBB1の当選確率が高確率の2枚掛けでCBB1に当選した場合の何れの場合であっても、遊技状態制御手段107は、遊技状態をCBB1内部に移行させ(図6のv)、CBB1内部でCBB1役に対応する図柄組合せ(以下、CBB1図柄と言う。)が有効ラインLに表示されてCBB1役が入賞すると初期状態であるCBB1一般に移行させる(図6のw)。
特に、通常状態において、CBB1bに当選した場合には、CBB1役に係る当選フラグとREP1に係る当選フラグがともに成立した状態となって遊技状態をCBB1内部へ移行させる。そして、このとき、リール制御手段104は、CBB1役よりも再遊技役を優先して入賞させる第3役付け優先制御により、REP1に対応付けられた図柄組合わせ(以下、REP1図柄と言う。)を有効ラインLに表示するようリールを停止させ、遊技状態はCBB1内部に滞在することになる。よって、通常状態において、REP1図柄が有効ラインLに表示された場合には、不利な遊技を行わせるCBB1作動へ移行する可能性があることになる。
なお、図2,3に示すように、CBB1図柄(「ベル図柄」−「リプレイ図柄」―「ベル図柄」)を構成している各図柄は、各リール5〜7に4コマの間隔でそれぞれ配置されている図柄であるため、CBB1図柄は、最大滑りコマ数が4コマのCBB1内部において、ストップボタンの操作態様に拘わらず有効ラインLに必ず表示される図柄組合せ(PB=1)である。つまり、本実施形態例では、CBB1aに当選した今回の遊技でCBB1役を入賞させてCBB1作動のうち初期状態のCBB1一般に移行することになる。一方、CBB1bに当選した場合には、今回の遊技でREP1を入賞させて、CBB1内部へ移行することになる。
このように、通常状態では、3枚掛けで遊技を行うことによりCBB2期待値を高めることが可能であり、通常状態で3枚掛けを可能とするためには、以下に示す4つのパターンの何れかで遊技状態を通常状態に移行させる必要がある。1つ目は、CBB1作動でメダル払出総数が上限の253枚を超過するパターン(図6のc)、2つ目は、遊技状態をCBB1作動→RB1内部→RB1作動の順番で移行させ、RB1作動で小役に8回当選するパターン(図6のd,f,h)、3つ目は、CBB1作動で当選確率が低確率(約1/655.3)のRB2に当選するパターン(図6のe,g,k)、4つ目は、2枚掛け通常で当選確率が極めて高確率(約1/1.3)のCBB1の当選を回避して、当選確率が約1/327.7の不当選または約1/10.0のベルに当選するパターン(図6のm)である。
図5に説明を戻し、演出モード制御手段108は、遊技状態制御手段107による遊技状態の移行に応じて演出モードの移行を決定する演出モード移行決定手段と108aと、決定された演出モードの種別に関する情報を含む演出コマンドやCBB2作動での演出画像に関する情報を含む演出コマンドを副制御処理部200の演出実行手段203に送信する演出コマンド送信手段108bと、を有している。
以下においては、CBB2作動での演出画像に関する制御処理(以下、CBB2演出制御処理と言う。)について説明する。
本実施形態例では、CBB2作動での遊技の進行に応じて、複数種類の演出画像のうち何れかがサブモニタ16に表示されるよう制御が行われる。複数種類の演出画像には、図8(a)〜(d)に示すように、左側に「RUSH」という文字a1が強調表示されるとともに右側にキャラクタa2が表示された演出画像(以下、画像Aと言う。)(図8(a))と、中央にキャラクタa2が表示され全体的に青色を帯びた演出画像(以下、画像Bと言う。)(図8(b))と、中央にキャラクタa2が表示され全体的に緑色を帯びた演出画像(以下、画像Cと言う。)(図8(c))と、画像Cに重なるように部分的に赤色を帯びた演出画像(以下、画像Dと言う。)(図8(d))と、が含まれている。
画像Aは、CBB2作動への突入を遊技者に報知するものである。また、画像Bは、CBB2作動での遊技開始操作後に、ストップボタンを第1操作態様で操作(最初に右ストップボタン12を操作)することを遊技者に示唆するものである。また、画像Cは、遊技開始操作後に、ストップボタンを第2操作態様で操作(最初に左ストップボタン10を操作)することを遊技者に示唆するものである。さらに、画像Dは、遊技開始操作後に、ストップボタンを第2操作態様で操作すること、およびRB役に当選している可能性を有することを遊技者に示唆するものである。なお、遊技場に設置されるスロットマシンSに関する説明書には、画像A〜Dについての示唆内容等が記載されており、遊技者はこの説明書を参照してその内容を理解することができる。
次に、図9を参照してCBB2作動で画像A〜Dを表示させる制御の詳細について説明する。演出モード制御手段108は、通常状態でCBB2役が入賞した場合には、サブモニタ16に画像Aを表示させるよう制御を行う(図9のパターン(a))。具体的には、演出モード制御手段108の演出コマンド送信手段108bは、CBB2役の入賞に基づいて画像Aに関する情報を含む演出コマンド(以下、演出コマンドAと言う。)を副制御処理部200の演出実行手段203に送信する。演出実行手段203は、受信した演出コマンドAに従って、画像Aの表示をサブモニタ16に実行させる。これにより、遊技性の核となるCBB2作動への突入を遊技者に分かり易く報知するようになっている。なお、この画像Aは、CBB2役が入賞してから、CBB2作動での1回目の遊技開始のためのベットボタンの押下時まで表示される。
演出モード制御手段108は、CBB2作動での1回目の遊技において遊技開始操作が行われた場合には、当該遊技でRBに当選したか否かに拘わらず、サブモニタ16に画像Bを必ず表示させるよう制御を行う(図9のパターン(b)〜(d)の1G目)。具体的には、演出コマンド送信手段108bは、1回目の遊技で遊技開始操作が行われたことに基づいて、画像Bに関する情報を含む演出コマンド(以下、演出コマンドBと言う。)を演出実行手段203に送信する。演出実行手段203は、受信した演出コマンドBに従って、画像Bの表示をサブモニタ16に実行させる。こうして、CBB2作動での1回目の遊技では必ず遊技者にストップボタンを第1操作態様で操作することを促すようになっている。ここで、1回目の遊技でRBに当選しなかった場合には、ストップボタン10〜12を第1操作態様で操作すれば、NML2の入賞に基づく14枚のメダルの払い出しにより、CBB2終了条件が成立することなく、遊技状態が再びCBB2作動に滞在する。一方、1回目の遊技でRBに当選した場合には、ストップボタン10〜12の操作態様に拘わらず、遊技状態はRB内部に移行する。
演出モード制御手段108は、CBB2作動での1回目の遊技でRBに非当選(以下、1回目RB非当選と言う。)であって、かつ2回目の遊技でもRBに非当選であった場合には、サブモニタ16に画像Cまたは画像Dを表示させるよう制御を行う(図9のパターン(b)の2G目)。
具体的には、演出コマンド送信手段108bは、1回目RB非当選であり、2回目の遊技で遊技開始操作が行われてRBに当選しなかったことに基づいて、画像Cまたは画像Dに関する情報を含む演出コマンド(以下、それぞれ演出コマンドC,Dと言う。)を演出実行手段203に送信する。演出実行手段203は、受信した演出コマンドC,Dに従って、画像Cまたは画像Dの表示をサブモニタ16に実行させる。この場合、NML1およびNML2のうちメダル払出枚数の多いNML1を入賞させるために、画像C,Dの何れの画像を表示させた場合であっても、ストップボタン10〜12を第2操作態様で操作することを遊技者に促すようになっている。また、画像Dは、2回目の遊技において実際にはRBに当選していないにも拘わらず、あたかもRBに当選した可能性があるかのように遊技者に示唆する所謂ガセ演出としても機能している。なお、画像Cが表示される割合と画像Dが表示される割合は、およそ9対1に設定されているが、この割合に限られることなく適宜設定可能である。
演出モード制御手段108は、1回目RB非当選であって、かつ2回目の遊技でRBに当選した場合には、サブモニタ16に画像Cを表示させるよう制御を行う(図9のパターン(c)の2G目)。具体的には、演出コマンド送信手段108bは、2回目の遊技で遊技開始操作が行われ、RBに当選したことに基づいて、演出コマンドCを演出実行手段203に送信する。演出実行手段203は、受信した演出コマンドCに従って、画像Cの表示をサブモニタ16に実行させる。この場合、CBB2作動中におけるリール制御、すなわちRB役よりも通常状態で内部抽選の対象となっているNML1またはNML2の方を優先して入賞させる第2役付け優先制御によるリール制御が行われるが、これらの小役のうちメダル払出枚数の多いNML1を入賞させるために、画像Cを表示させて第2操作態様で操作することを促すようになっている。
演出モード制御手段108は、CBB2作動での1回目の遊技でRBに当選(以下、1回目RB当選と言う。)し、RB内部中に滞在している場合には、画像Dをサブモニタ16に表示するよう制御する(図9のパターン(d)の2G目)。具体的には、演出コマンド送信手段108bは、RB内部中での遊技開始操作に基づいて、演出コマンドDを演出実行手段203に送信する。演出実行手段203は、受信した演出コマンドDに従って、画像Dの表示をサブモニタ16に実行させる。この場合、この画像Dは、1回目の遊技で既にRBに当選してCBB2作動の終了を示唆する所謂リアル演出として機能する。
また、1回目の遊技でRBに当選したことを契機として、遊技状態はRB内部中となっているので、ベット数に応じてテーブルC,Dの何れかを参照して内部抽選を行い(図7)、不当選に当選した場合には、RB役のフラグのみが設定された状態となる。そのため、この画像Dは、ストップボタン10〜12の操作タイミングに応じて、RB役を入賞させることも遊技者に促している。
演出モード制御手段108は、上記CBB2演出制御処理の他にも、遊技状態に応じて、様々な演出モードの制御を行う。詳細な説明を省略するが、一般状態のCBB1作動では通常モードに滞在させ、3枚掛け通常に移行可能なRB1作動ではチャンスモードに滞在させ、3枚掛け通常への移行が確定するRB2作動では確定モードに滞在させ、CBB2期待値の高い3枚掛け通常では高確モードに滞在させる。なお、演出実行手段203は、例えばチャンスモード(RB1作動)において遊技毎に小役および再遊技役の何れに当選したかを秘匿とする演出を実行し、高確モードにおいてCBB2期待値が高いことを示唆する演出を実行する。
設定値変更手段109は、設定値を変更可能な設定値変更モードにおいて、遊技場の管理者による設定変更ボタン(図示省略)の操作毎に、設定値を1→2→3→4→5→6→1の順序で変動させ、当該操作により所望する設定値が選択されている状態で、スタートレバー9が操作されると、設定値の変更を確定させる。
このように構成された本実施形態例のスロットマシンSでは、図10に示すように、規定数のメダルの投入により(S1)、スタートレバー9を有効化させ(S2)、スタートレバー9の遊技開始操作で(S3)、内部抽選を行い(S4)、内部抽選で決定された当選エリアに対応付けられた役に対応する当選フラグをONにセットする(S5)。一方、スタートレバー9の遊技開始操作に基づいて、前回の遊技における各リール5〜7の回転開始時点から所定時間(例えば4.1秒)の経過を条件に各リール5〜7の回転を一斉に開始させ(S6)、全てのリールが定常回転に達した後に全てのストップボタン10〜12の操作を有効化し(S7)、この各ストップボタン10〜12の操作に基づいて対応するリールを停止させる(S8)。次に、ステップS4の内部抽選で決定した当選エリアに対応付けられた役に係る図柄組合せが有効ラインLに表示されて入賞しているか否かの遊技結果判定処理を行い(S9)、この遊技結果判定処理に応じて、小役の入賞によるメダル払出処理(S10)、再遊技役の入賞による再遊技設定処理(S11)、RBB役またはCBB役に係る図柄組合せが有効ラインLに表示されたこと等による遊技状態の移行処理(S12)、遊技結果判定処理の結果に応じて当選フラグのON・OFFを制御する当選フラグ制御処理(S13)、演出モード制御手段108によるCBB2演出制御処理(S100)を行って、1回の遊技を終了させる。
このように、本実施形態例では、一般状態のCBB1作動でCBB2を内部抽選の対象から除外し、CBB1作動から通常状態への移行ルートに応じて、通常状態においてCBB2作動への移行の期待値が高い3枚掛けを可能としているため、遊技状態の遷移に遊技者の興味を惹き付けて、遊技性を向上させることができる。
また、本実施形態例では、CBB1作動から移行可能なRB作動としてRB1作動とRB2作動との2種類を設け、3枚掛けを可能とする通常状態への移行に対する期待値をRB1作動とRB2作動とで互いに異なるように構成しているため、趣向性の高い遊技機を提供することができる。
そして、RB1作動では、小役および再遊技役の双方が内部抽選の対象となっており、小役が8回入賞したこと、および、8回の遊技の結果が得られたこと、の何れか一方を満たした場合にRB1作動を終了させる。そして、RB1作動で小役が入賞した場合には、通常状態で3枚掛けを可能としてCBB2期待値を高める。一方、2枚掛けのRB1最終遊技で再遊技役が入賞した場合には、再遊技役の入賞でRB1作動を終了させて自動ベットにより2枚掛けを行って、通常状態における最初の遊技で2枚掛けを余儀なくしてCBB2期待値を低くする。このため、RB1作動における内部抽選の結果に遊技者の関心を強く惹きつけることができる。
また、RB1作動では、再遊技役の当選確率が約1/1.2、小役の当選確率が約1/5.0に設定されており、RB1作動で再遊技役の当選する確率は極めて高い。また、RB1最終遊技で再遊技役が入賞したことにより移行する2枚掛けのみを可能とする通常状態(2枚掛け通常)では、CBB1の当選確率が約1/1.3に設定されているため、2枚掛け通常でCBB1に当選する確率は極めて高い。このため、RB1の当選により一般状態のCBB1作動を終了させることができた場合であっても、通常状態で3枚掛けによる遊技を行わせることなくCBB1作動に再び移行させ、このCBB1作動でCBB2の抽選機会を得ることができない不利な遊技を遊技者に行わせることができる。
また、本実施形態例では、規定数が3枚のCBB2作動においてCBB2作動が終了して通常状態に移行すると、この通常状態では3枚掛けを可能としている。このため、3枚掛けを可能とする通常状態とCBB2作動との間を繰り返し往復させることが可能となり、多くのメダルを獲得させることができる。特に、3枚掛け通常では、CBB2の当選確率は極めて高く設定されているので、この往復が頻繁に実現されるようになっており、短期間に大量のメダルを獲得させることができる。よって、3枚掛け通常とCBB2作動との往復に遊技者の関心を強く惹き付けることができる。
そして、本実施形態例では、CBB1作動でRB1が当選することによりCBB1作動が終了した場合に3枚掛けを可能とする3枚掛け通常に必ず移行させるように構成されていない。つまり、RB1の当選で3枚掛け通常に移行する確率は、CBB1作動におけるRB1の当選確率、RB1作動における小役および再遊技役の当選確率、RB1作動の終了条件の3つの要素に依存している。このため、これら3つの要素を調整することにより、3枚掛け通常への移行確率を高くしたり低くしたりして、遊技の設計を自由に変更することができる。例えば、本実施形態例では、RB1作動は8回の小役の入賞、および、8回の遊技の結果を得たことの何れかで終了させるように構成されているが、RB1作動の終了条件に係る小役の入賞回数を1回〜8回のうち「2回」に変更し、RB1作動の終了条件に係る遊技の結果を得た回数を1回〜12回のうち「12回」に変更することもできる。この場合には、RB1作動における12回の遊技中に2回小役に入賞することにより、3枚掛け通常へ移行させることができるため、本実施形態例に係るスロットマシンSと比較して、3枚掛け通常への移行確率を高くすることができる。
また、通常状態でREP1とCBB1役が重複して対応付けられたCBB1bに当選した場合には、REP1およびCBB1のフラグがともに設定されるが、リール制御手段104による第3役付け優先制御によって、CBB1役よりもREP1の方を優先して入賞させることから、遊技状態が通常状態からCBB1内部に移行する。一方、通常状態でREP1が単独で対応付けられた通常リプに当選した場合には、REP1が入賞しても遊技状態が通常状態のままで滞在する。よって、通常状態において、REP1図柄が有効ラインLに表示された場合には、通常リプの当選に基づくREP1図柄の表示かCBB1bの当選に基づくREP1図柄の表示かによって、遊技者にとって不利な遊技を強いるCBB1作動へ移行するか否かが決定される。したがって、通常状態でのREP1図柄の表示に遊技者の関心を強く惹き付けることができる。
なお、本実施形態例では、CBB1一般においてCBを内部抽選の対象とし、このCBの当選で移行するCB1作動では1枚IN1枚OUTにより手持ちのメダルが増加しないように構成されているが、この構成に限られず、CBB1一般において、異なる種別のCBを複数種類設け、例えば、複数種類のCBのうちCB1の当選で手持ちのメダルを微増させるCB1作動に移行させ、CB2の当選で手持ちのメダルを増加させないCB2作動に移行させる構成であっても良い。これによりCBB1作動における遊技性を高めることができる。
次に、CBB2演出制御処理のフローチャートについて、図11を参照して説明する。
図11に示すように、演出モード制御手段108は、遊技状態が通常状態に滞在しているか否かを判断する(S101)。ステップS101でYesの場合には、CBB2役が入賞した否かを判断し(S102)、ステップS102でYesの場合には、演出実行手段203に演出コマンドAを送信し(S103)、処理を終了する。このとき、演出実行手段203は、サブモニタ16に画像Aを表示させる(図9のパターン(a))。一方、ステップS102でNoの場合には、そのまま処理を終了する。
ステップS101でNoの場合には、演出モード制御手段108は、CBB2作動での1回目の遊技で遊技開始操作が行われたか否かを判断し(S104)、ステップS104でYesの場合には、演出実行手段203に演出コマンドBを送信し(S105)、処理を終了する。このとき、演出実行手段203は、サブモニタ16に画像Bを表示させる(図9パターン(b)〜(d)の1G目)。
ステップS104でNoの場合には、演出モード制御手段108は、CBB2作動での1回目の遊技でRBに非当選であったか否かを判断する(S106)。ステップS106でYesの場合には、2回目の遊技でRBに非当選であったか否かを判断する(S107)。ステップS107でYesの場合には、演出コマンドCまたは演出コマンドDを演出実行手段203に送信し(S108)、処理を終了する。このとき、演出実行手段203は、サブモニタ16に画像Cまたは画像Dを表示させる(図9のパターン(b)の2G目)。一方、ステップS107でNoの場合には、演出コマンドCを演出実行手段203に送信し(S109)、処理を終了する。このとき、演出実行手段203は、サブモニタ16に画像Cを表示させる(図9のパターン(c)の2G目)。
ステップS106でNoの場合には、演出モード制御手段108は、CBB2作動での1回目の遊技でRBに当選して、現在の遊技状態がRB内部中に滞在しているか否かを判断する(S110)。ステップS110でYesの場合には、演出コマンドDを演出実行手段203に送信し(S111)、処理を終了する。このとき、演出実行手段203は、サブモニタ16に画像Dを表示させる(図9のパターン(d)の2G目)。一方、ステップS110でNoの場合には、そのまま処理を終了する。
次に、CBB2作動移行時の遊技の具体例について、図12を参照して説明する。なお、ここでは、一例として図9のパターン(c)の場合について、リール制御の詳細に関しても併せて説明する。
CBB2作動での1回目の遊技について説明する。まず、1回目の遊技開始時にNML1およびNML2に係る当選フラグをともに設定した。その後、遊技開始操作に基づく内部抽選の結果、RBに非当選であった。そのため、今回の遊技開始時に、入賞可能な役の候補はNML1およびNML2となった。なお、NML1図柄(ベル図柄、ベル図柄、ANY)およびNML2図柄(スイカ1図柄またはスイカ2図柄(以下、スイカ1,2図柄と略す)、スイカ1,2図柄、ANY)を構成している各図柄はともに、各図柄列5a〜7aのそれぞれに4コマの間隔で配置されている(図2,3)。
このとき、図12(A)に示すように、サブモニタ16に画像Bを表示させた。この画像Bを見た遊技者は、図12(B)に示すように、ストップボタンを第1操作態様で操作すれば良いことを把握して、最初に右ストップボタン12を操作した。ここで、NML1図柄とNML2図柄とは、「ANY」を互いに共通の図柄として有しているため(図3)、右ストップボタン12が何れのタイミングで操作された場合でも、右図柄列7aの何れかの図柄(ANY)を有効ラインLに停止表示させた。このとき、入賞可能な役の候補は、依然としてNML1とNML2のままとなった。
次に、遊技者は、図12(C)に示すように、中ストップボタン11を操作した。ここで、本実施形態例では、右ストップボタ12が最初に操作されたとき、中ストップボタン11の操作タイミングに拘わらず、リールの個数優先制御により、図柄組合せの個数が最も多くなるスイカ1図柄(2個)またはスイカ2図柄(2個)をベル図柄(1個)よりも優先させて有効ラインLに停止表示させる(図3)。これにより、入賞可能な役の候補はNML2のみとなった。
最後に、遊技者は、図12(D)に示すように、左ストップボタン10を操作した。ここで、NML2図柄の左図柄(スイカ1,2図柄)は、左図柄列5aに互いに4コマの間隔で配置されている図柄であるため、左ストップボタン10の操作タイミングに拘わらず、スイカ1,2図柄を有効ラインLに停止表示させて、NML2が入賞した。これにより、14枚のメダルが払い出され、遊技者は、CBB2終了条件を成立させることなく、CBB2作動での滞在期間を延長させて2回目の遊技を実行可能となった。なお、この後、2回目の遊技の開始前までにNML1,2に係る当選フラグを解除した。
次に、CBB2作動での2回目の遊技について説明する。まず、2回目の遊技開始時にNML1およびNML2の当選フラグをともに設定した後、内部抽選の結果、RBに当選してRB役に係る当選フラグを設定した。よって、今回の遊技開始時に、入賞可能な役の候補はNML1、NML2およびRB役となった。
このとき、図12(E)に示すように、サブモニタ16に画像Cを表示させた。この画像Cを見た遊技者は、ストップボタンを第2操作態様で操作すれば良いことを把握して、最初に左ストップボタン10を操作した。ここで、本実施形態例では、左ストップボタン10の操作タイミングに拘わらず、リールの第2役付け優先制御により、NML1およびNML2の何れかをRB役よりも優先させて有効ラインLに停止表示させる。また、NML1図柄の左図柄(ベル図柄)とNML2図柄の左図柄(スイカ1図柄またはスイカ2図柄)はともに、左図柄列5aに4コマの間隔で配置されている図柄であるが、本実施形態例では、左ストップボタン10が最初に操作されたとき、左ストップボタン10の操作タイミングに拘わらず、リールの枚数優先制御により、メダル払出枚数の最も多くなるベル図柄をスイカ1,2図柄よりも優先させて有効ラインLに停止表示させる(図3)。これにより、入賞可能な役の候補はNML1のみとなった。
次に、遊技者は、図12(F)に示すように、中ストップボタン11を操作した。このとき、中ストップボタン11の操作タイミングに拘わらず、中図柄6aに4コマの間隔で配置されているベル図柄を有効ラインLに停止表示させた。
その後、遊技者は、右ストップボタン12を操作した。このとき、右ストップボタン12の操作タイミングに拘わらず、右図柄列7aの何れかの図柄(ANY)を有効ラインLに停止表示させて、NML1が入賞した。これにより、15枚のメダルが払い出され、遊技者は、CBB2作動での2回の遊技で計29枚のメダルを獲得してCBB2作動での遊技を終了した。
なお、上記ではリールの個数優先制御を行う場合の例として、図12(A)〜(D)に示す右リール7→中リール6→左リール5の順序(打順6)を一例に挙げているが、打順5の場合も同様にして、個数優先制御によってNML2を入賞させる。また、上記では枚数優先制御を行う場合の例として、図12(E),(F)に示す左リール5→中リール6→右リール7の順序(打順1)を挙げているが、打順2−4の場合も同様にして、枚数優先制御によってNML1を入賞させる(詳細な説明および図示を省略)。なお、「打順2」は、左→右→中の順序であり、「打順3」は、中→左→右の順序であり、「打順4」は、中→右→左の順序であり、「打順5」は、右→左→中の順序である。
以上のように、本実施形態例では、CBB2作動(特定状態)では、メダルの払出総数が14枚(所定枚数)を超過した場合およびRB役(特定役)に当選した場合に当該CBB2作動が終了するように構成されている。特に、CBB2作動での1回目の遊技(第1遊技)では、NML1(第1小役)の入賞に基づいて15枚のメダルが払い出された場合にはCBB2作動が終了する一方、NML2(第2小役)の入賞に基づいて14枚のメダルが払い出された場合にはCBB2作動は終了しない。
このようなCBB2作動での遊技では、RB役に当選したときは、ストップボタンが第1操作態様で操作された場合にはNML1(第1小役)およびRB役(特定役)よりもNML2(第2小役)の方を優先して入賞させるようリールを停止させる一方、ストップボタンが第2操作態様で操作された場合にはNML2およびRB役よりもNML1の方を優先して入賞させるようリールを停止させる。また、RB役に当選しなかったときは、ストップボタンが第1操作態様で操作された場合にはNML1よりNML2の方を優先して入賞させるようリールを停止させる一方、ストップボタンが第2操作態様で操作された場合にはNML2よりもNML1の方を優先して入賞させるようリールを停止させる。
本実施形態例では、CBB2作動(特定状態)での1回目の遊技(第1遊技)では、RB役(特定役)に当選したか否かに拘わらず、ストップボタンを第1操作態様で操作することを示唆する画像Bをサブモニタ(演出装置)16に表示させる(図9のパターン(b)〜(d)の1G目)。これにより、CBB2作動での遊技媒体の払出総数が14枚(所定枚数)を超過させるNML1の入賞を回避して、上記払出総数が14枚を超過させないNML2を入賞させることができる。そのため、1回目の遊技においてRB役に当選していなかった場合には、ストップボタンが第1操作態様で操作されたことに基づいて、当該1回目の遊技を以ってCBB2作動が終了することなく、依然として遊技状態をCBB2作動に滞在させて2回目の遊技(第2遊技)を実行可能になる。したがって、CBB2作動での滞在期間を延長させることができるので、遊技の興趣を向上させることができる。
ここで、CBB2作動での1回目の遊技において、RB役に当選していなかったにも拘らず、RB役に当選している可能性を有することを示唆する画像Dを所謂ガセ演出として表示させたとすると、遊技者はRB役の当選に基づいてCBB2作動が終了すると思い込んでしまう。そうすると、遊技者はいずれにせよCBB2作動が終了するのならば、当該遊技においては1枚でも多くのメダルを獲得しようと考えて、NML2よりもNML1の入賞を可能にする第2操作態様でストップボタンを操作する場合がある。ところが、この場合、実際にはRB役は当選していなかったので、遊技者がNML1を入賞させて15枚のメダルを獲得したことを起因として、14枚のメダル払出総数の超過によりCBB2作動が終了し、CBB2作動での2回目の遊技を実行不可能になる。つまり、1回目の遊技において、所謂ガセ演出を表示させたことにより、結果として、遊技者を不利な遊技に導くことになる虞が生じるのである。特に、本来ならば、1回目の遊技において、RB役に当選していない場合には、当該1回目の遊技で14枚のメダルを獲得し、続く2回目の遊技で15枚のメダルを獲得し、計29枚のメダルをCBB2作動で獲得できたにも拘わらず、所謂ガセ演出の表示により、遊技者は15枚のメダルしか獲得できなくなり、遊技者に14枚のメダルの損失を与えてしまうことになる。
これに対して、本実施形態例では、CBB2作動での1回目の遊技では、RB役に当選したか否かに拘わらず、上記画像Bを表示させて、遊技者に対してストップボタンを第1操作態様で操作してNML2の入賞を促すようにしている。すなわち、1回目の遊技を以ってメダル払出総数の超過によってCBB2作動を終了させないことを積極的に意図しており、遊技者が上記のような不利な遊技に導かれ難くすることができる。
また、本実施形態例では、CBB2作動での1回目の遊技(第1遊技)において、RB役(特定役)に当選しなかった場合には、2回目の遊技(第2遊技)において、RB役に当選したか否かに拘わらず、ストップボタンを第2操作態様で操作することを遊技者に示唆する画像Cをサブモニタ(演出装置)16に表示可能にしている(図9のパターン(b),(c)の2G目)。
この構成によれば、CBB2作動での1回目の遊技において、RB役に当選しなかった場合には、CBB2作動での2回目の遊技においては、RBに当選したか否かに拘わらず、メダル払出枚数がNML2よりも多いNML1の入賞を遊技者に促してNML1の入賞に基づく15枚のメダルを獲得可能としている。そのため、CBB2作動での1回目の遊技においてCBB2作動の滞在期間を延長することができた場合には、2回目の遊技において、最大メダル払出枚数の15枚のメダルを獲得できる有利な遊技を行うことができる。したがって、2回目の遊技に関して遊技者に強い興味を持たせることができる。また、2回目の遊技では、このような有利な遊技を実行可能となるので、1回目の遊技においてCBB2作動を延長させたいと遊技者に思わせることができ、1回目の遊技に関しても遊技者に強い興味を持たせることができる。その結果、CBB2作動全体として、遊技者に強い興味を持たせることができ、CBB2作動を魅力的な遊技状態として遊技者に印象付けることができる。
また、本実施形態例では、CBB2作動での1回目の遊技においてRB役に当選せず、2回目の遊技においてRB役に当選した場合には、画像Cを必ず表示させるようにしている(図9のパターン(c)の2G目)。こうすれば、この2回目の遊技においてRB役に当選しても、遊技者の心理状態に影響を与えることなく、遊技者に安心してストップボタンを第2操作態様で操作させることを可能にできる。その結果、15枚のメダル獲得の可能性を高めて、遊技者を有利な遊技に導き易くし、遊技者の遊技意欲を増進させ易くすることができる。
また、本実施形態例では、CBB2作動での1回目の遊技においてRB役に当選せず、2回目の遊技においてもRB役に当選しなかった場合には、サブモニタ16に、画像Dを所謂ガセ演出として表示させることがある(図9のパターン(b)の2G目)。このように、2回目の遊技では実際にはRBに当選していないにも拘わらず、あたかもRB役に当選したかのように示唆することにより、遊技者の緊張感を高めることができ、遊技者の心理状態に抑揚を付けることができるので、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
また、本実施形態例では、CBB2作動での1回目の遊技において、RB役に当選した場合には、遊技状態制御手段(状態制御手段)107は、遊技状態をRB内部に移行させ、当該RB内部における遊技において、ストップボタンを第2操作態様で操作すること、およびRB役に当選している可能性を有することを遊技者に示唆する画像Dをサブモニタ16に実行させるようにしている(図9のパターン(d)の2G目)。
この構成によれば、RB役の当選に基づいて移行したRB内部での遊技において、サブモニタ16に画像Dを表示させ、RB役に当選した可能性を有することを示唆することにより、RB役の入賞を促すことができるので、遊技者は遊技内容を把握し易くなり、遊技をスムーズに進行させることができる。
なお、上記実施形態例では、CB1作動およびCBB2作動では、右リール7の回転を右ストップボタン12の停止操作時から75ms以内に、左、中リール5,6の回転を当該リールに対応するストップボタンの停止操作時から190ms以内に、それぞれ停止させていたが、これに限られない。
例えば、CB1作動およびCBB2作動では、左リール5の回転を左ストップボタン10の停止操作時から75ms以内に、中、右リール6,7の回転を当該リールに対応するストップボタンの停止操作時から190ms以内に、それぞれ停止させ、左リール5の停止操作から最大滑りコマ数1コマで左リール5を停止させ、中、右リール6,7の停止操作から最大滑りコマ数4コマで中、右リール6,7を停止させるようにしても良い。
ここで、図2,3に示すように、NML1図柄およびNML2図柄に対応付けられた図柄組合せのうち左図柄列5aに配置された図柄はそれぞれ、ベル図柄およびスイカ1,2図柄である。このため、例えばCBB2作動での2回目の遊技において、サブモニタ16に画像Cが表示された際(図12の2G目参照)、最初に左ストップボタン10を操作したときに、リール制御手段104は、左図柄列5aの1番、2番、6番、7番、11番、12番、16番および17番の図柄が有効ラインLに表示されているタイミング(以下、第1入賞タイミングと言う。)であった場合には、ベル図柄を有効ラインLに表示するように左リール5を停止させてNML1を入賞可能とする。一方、第1入賞タイミング以外のタイミングで左ストップボタン10が最初に操作された場合には、ベル図柄を有効ラインLに表示させないように左リール5を停止させてNML1を入賞不可能とする。
また、例えばCBB2作動での1回目の遊技において、サブモニタ16に画像Bが表示された際(図12の1G目参照)、第1操作態様に係る操作に従って最後に左ストップボタン10を操作した場合には、リール制御手段104は、左図柄列5aの0番、1番、5番、6番、10番、11番、15番および16番の図柄が有効ラインLに表示されているタイミング(以下、第2入賞タイミングと言う。)であった場合に、スイカ1,2図柄を有効ラインLに表示するように左リール5を停止させてNML2を入賞可能とする。一方、第2入賞タイミング以外のタイミングで左ストップボタン10が最後に操作された場合にスイカ1,2図柄を有効ラインLに表示させないように左リール5を停止させてNML2を入賞不可能とする。これにより、CBB2作動において遊技者によるストップボタンの操作に関する技術の介入を担保することができる。
また、上記実施形態例では、CBB2作動は、メダル払出総数が14枚を超過した場合に終了するよう構成され、1回目の遊技で14枚のメダルを払い出し可能なNML2の入賞に基づいてCBB2作動を終了させない一方、15枚のメダルを払い出し可能なNML1の入賞に基づいてCBB2作動を終了させ、1回目の遊技において、RB役に当選したか否かに拘わらず、サブモニタ16に画像Bを表示させていたがこれに限られない。
例えば、CBB2作動は、メダル払出総数が59枚を超過した場合に終了するよう構成され、NML1(第1小役)の入賞に基づくメダル払出枚数を6枚とし、NML2(第2小役)の入賞に基づくメダル払出枚数を5枚に設定しても良い。そして、この場合、CBB2作動での1回目から9回目までの遊技では、演出コマンド送信手段(演出制御手段)108bは各遊技において演出コマンドCを演出実行手段(演出制御手段)203に送信し、演出実行手段203はサブモニタ(演出装置)16にNML1の入賞を可能とするストップボタンの第2操作態様に係る操作を示唆する画像Cを表示させる。そして、10回目の遊技(第1遊技)では、RB役(特定役)に当選したか否かに拘わらず、演出コマンド送信手段108bは演出コマンドBを演出実行手段203に送信し、演出実行手段203はサブモニタ16にNML2の入賞を可能とするストップボタンの第1操作態様に係る操作を示唆する画像Bを表示させるようにすれば良い。こうすれば、1回目から9回目の遊技ではそれぞれ、NML1を入賞させて6枚のメダルの払い出しを可能とし、9回目の遊技が終了した時点で、メダル払出総数を54枚とすることが可能になる。また、10回目の遊技において、RB役に当選しなかった場合には、NML2を入賞させてメダル払出総数を59枚とすることが可能になる。したがって、10回目の遊技が終了した時点でメダル払出総数が59枚を超過せず、CBB2作動(特定状態)を終了させることなく、11回目の遊技(第2遊技)を実行可能となる。そして、11回目の遊技において、演出コマンド送信手段108bは演出コマンドCを演出実行手段203に送信し、演出実行手段203はサブモニタ16に画像Cを表示させて、ストップボタンが第2操作態様で操作されたことにより、6枚のメダルが払い出されて、結果としてメダル払出総数を65枚にしてCBB2作動を終了させることができる。
このようにすれば、CBB2作動で入賞可能な小役のメダル払出枚数やCBB2作動の終了契機となるメダル払出総数が上記実施形態例と異なった場合にも、本実施形態例と同様の効果を奏することができる。また、上記メダル払出枚数やメダル払出総数が異なる様々なパターンに対応可能なCBB2作動を提供することができるので、遊技のバリエーションを増やすことができ、遊技の興趣をさらに向上させることができる。
S スロットマシン(遊技機)
16 サブモニタ(演出装置)
102 内部抽選手段
104 リール制御手段
105 メダル払出手段(払出手段)
107 遊技状態制御手段(状態制御手段)
108 演出モード制御手段(演出制御手段)
108b 演出コマンド送信手段(演出制御手段)
203 演出実行手段(演出制御手段)

Claims (1)

  1. 規定数の遊技媒体の投入下における遊技開始操作に基づいて、特定役と、第1小役と、第2小役と、を含む複数種類の役の当否を内部抽選で決定する内部抽選手段と、
    前記遊技開始操作に基づいて複数のリールを回転させるとともに、前記リール毎に対応するストップスイッチの停止操作に基づいて、予め定められた引込み範囲で前記複数のリールを停止させるよう制御するリール制御手段と、
    前記第1小役の入賞または前記第2小役の入賞に応じて遊技媒体を払い出す払出手段と、
    複数種類の状態の間で前記状態の移行を制御する状態制御手段と、
    遊技に関する演出を実行する演出装置を制御する演出制御手段と、を備え、
    前記払出手段は、前記第2小役の入賞に基づく遊技媒体の払出枚数よりも前記第1小役の入賞に基づく遊技媒体の払出枚数の方が多くなるように遊技媒体を払い出し、
    前記複数種類の状態には、前記予め定められた引込み範囲より小さい引込み範囲で少なくとも前記複数のリールの何れかの回転が停止し、前記第1小役または前記第2小役を入賞可能とするとともに、前記特定役に当選したことまたは遊技媒体の払出総数が所定枚数を超過したことに基づいて終了する特定状態が含まれており、
    前記特定状態における遊技には、前記第1小役が入賞した場合には前記払出総数が前記所定枚数を超過する一方、前記第2小役が入賞した場合には前記払出総数が前記所定枚数を超過しない第1遊技と、前記第1遊技において前記特定役に当選することなく前記第2小役が入賞した場合に前記第1遊技後に実行可能な第2遊技と、が含まれており、
    前記リール制御手段は、前記特定状態における遊技において、
    前記特定役に当選したときは、前記ストップスイッチが第1操作態様で操作された場合には前記第1小役および前記特定役よりも前記第2小役の方を優先して入賞させるよう前記リールを停止させる一方、前記ストップスイッチが前記第1操作態様と異なる第2操作態様で操作された場合には前記第2小役および前記特定役よりも前記第1小役の方を優先して入賞させるよう前記リールを停止させ、
    前記特定役に当選しなかったときは、前記ストップスイッチが前記第1操作態様で操作された場合には前記第1小役よりも前記第2小役の方を優先して入賞させるよう前記リールを停止させる一方、前記ストップスイッチが前記第2操作態様で操作された場合には前記第2小役よりも前記第1小役の方を優先して入賞させるよう前記リールを停止させ、
    前記演出制御手段は、前記第1遊技において、
    前記特定役に当選したか否かに拘わらず、遊技者に対して前記ストップスイッチを前記第1操作態様で操作することを示唆する演出を前記演出装置に実行させるよう制御する
    ことを特徴とする遊技機。
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