JP2019201179A - 面発光レーザおよび検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ発振する波長範囲を広げること。【解決手段】放出光を反射し、積層方向の位置が変化することにより前記放出光の波長を変化させる第1反射層と、前記第1反射層の前記積層方向に設けられ前記放出光を反射する第2反射層と、前記積層方向において前記第1反射層および前記第2反射層に挟まれた半導体層と、前記半導体層のバンドギャップエネルギーより小さいエネルギー準位差を有し、前記半導体層内の前記積層方向に配置され、前記エネルギー準位差に相当する前記放出光を放出する複数の発光層と、を備え、前記複数の発光層のうち第1発光層のエネルギー準位差は、前記複数の発光層のうち前記第1発光層より前記第1反射層側に位置する第2発光層のエネルギー準位差より大きいことを特徴とする面発光レーザ。【選択図】図8

Description

本発明は、面発光レーザおよび検査装置に関する。
面発光レーザは、基板上に設けられた発光層と発光層を挟む一対の反射層とを有している。反射層を駆動することで波長を掃引する面発光レーザが知られている(例えば非特許文献1)。面発光レーザにおいて、定在波の分布のピークと活性層の中心とを異ならせることが知られている(例えば特許文献1)。
特開2016−76539号公報
IEEE JOURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUNTUM ELECTRONICS VOL. 23, NO. 6 1700516 (2017)
非特許文献1のような波長掃引が可能な面発光レーザでは、波長の掃引範囲が狭い。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、レーザ発振する波長範囲を広げることを目的とする。
本発明は、放出光を反射し、積層方向の位置が変化することにより前記放出光の波長を変化させる第1反射層と、前記第1反射層の前記積層方向に設けられ前記放出光を反射する第2反射層と、前記積層方向において前記第1反射層および前記第2反射層に挟まれた半導体層と、前記半導体層のバンドギャップエネルギーより小さいエネルギー準位差を有し、前記半導体層内の前記積層方向に配置され、前記エネルギー準位差に相当する前記放出光を放出する複数の発光層と、を備え、前記複数の発光層のうち第1発光層のエネルギー準位差は、前記複数の発光層のうち前記第1発光層より前記第1反射層側に位置する第2発光層のエネルギー準位差より大きいことを特徴とする面発光レーザである。
上記構成において、前記放出光の波長が第1波長のとき前記第1反射層と前記第2反射層との間に形成される定在波の腹の位置は前記第1発光層と重なり、前記放出光の波長が前記第1波長より長い第2波長のとき前記定在波の腹の位置は前記第2発光層と重なる構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の発光層のエネルギー準位差は前記第1反射層側に行くにしたがい小さくなる構成とすることができる。
上記構成において、各々前記複数の発光層を有する複数の発光層群を備え、前記複数の発光層群内の前記複数の発光層の間隔は、前記複数の発光層群の間隔より小さい構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の発光層群は、前記第1反射層と前記第2反射層との間に形成される定在波の複数の腹にそれぞれ重なる構成とすることができる。
本発明は、放出光を反射し、積層方向の位置が変化することにより前記放出光の波長を変化させる第1反射層と、前記第1反射層の前記積層方向に設けられ前記放出光を反射する第2反射層と、前記積層方向において前記第1反射層および前記第2反射層に挟まれた半導体層と、各々の発光層群が、前記半導体層のバンドギャップエネルギーより小さなエネルギー準位差を有し前記積層方向に配置され、前記エネルギー準位差に相当する前記放出光を放出する複数の発光層を有し、前記積層方向に配置された複数の発光層群と、を備え、前記複数の発光層群のうち隣接する発光層群の中心の間隔は、前記放出光の波長の可動範囲の中心の波長の1/2と異なり、前記隣接する発光層群のうち第1発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差と、前記隣接する発光層群のうち第2発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差と、は異なることを特徴とする面発光レーザである。
上記構成において、前記第1発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差は、前記第2発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差より大きく、前記放出光の波長が第1波長のとき前記第1反射層と前記第2反射層との間に形成される定在波の腹の少なくとも1つは前記第1発光層群の中心と重なり、前記放出光の波長が前記第1波長より長い第2波長のとき前記定在波の腹の少なくとも1つは前記第2発光層群の中心と重なる構成とすることができる。
上記構成において、前記隣接する発光層群の中心の間隔は、前記可動範囲の中心の波長の1/2より長く、前記第1発光層群は、前記第2発光層群より前記第2反射層側に位置する構成とすることができる。
上記構成において、前記隣接する発光層群の中心の間隔は、前記可動範囲の中心の波長の1/2より短く、前記第1発光層群は、前記第2発光層群より前記第1反射層側に位置する構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の発光層群の各々の発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差は略同じである構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の発光層は、量子井戸層または量子ドット層である構成とすることができる。
本発明は、上記面発光レーザを含む検査装置である。
本発明によれば、レーザ発振する波長範囲を広げることができる。
図1は、実施例1における半導体レーザの断面図である。 図2は、実施例1における共振層の断面図である。 図3(a)から図3(c)は、実施例1における位置zに対するバンドダイアグラムおよび定在波光強度を共振層の断面図である。 図4(a)から図4(c)は、比較例1におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。 図5(a)から図5(c)は、比較例1における波長λに対する材料利得g、光閉じ込め係数Γおよびモード利得Γgを示す図である。 図6(a)から図6(c)は、比較例2におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。 図7(a)から図7(c)は、比較例2における波長λに対する材料利得g、光閉じ込め係数Γおよびモード利得Γgを示す図である。 図8(a)から図8(c)は、実施例1におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。 図9(a)から図9(c)は、実施例1における波長λに対する材料利得g、光閉じ込め係数Γおよびモード利得Γgを示す図である。 図10は、実施例1の変形例1における共振層を示す断面図である。 図11(a)から図11(c)は、実施例1の変形例1におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。 図12(a)から図12(c)は、実施例2におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。 図13(a)から図13(c)は、比較例3におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。 図14(a)から図14(c)は、実施例2の変形例1におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。 図15は、実施例3に係る検査装置のブロック図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1における半導体レーザの断面図である。半導体レーザは、面発光レーザである。図1に示すように、基板10上に反射層12、共振層14および反射層16が順に設けられている。共振層14と反射層16との間にはエアギャップ18が形成されている。反射層16は支持層17により共振層14に支持されている。基板10の下面、共振層14の上面および反射層16の上面には、それぞれ電極30、32および34が設けられている。共振層14にはアイソレーション溝36が設けられている。アイソレーション溝36の内面には絶縁膜37が設けられている。共振層14内には電流狭窄層26が設けられている。電流狭窄層26の開口下の共振層14が利得領域54となる。
基板10は例えばn型GaAs層等の半導体層である。反射層12は例えばn型半導体層であり、高屈折率層12aと高屈折率層12aより屈折率の低い低屈折率層12bとが交互に積層されている。反射層16は例えばn型またはドープしていない(真正)半導体層であり、高屈折率層16aと高屈折率層16aより屈折率の低い低屈折率層16bとが交互に積層されている。
電極30に対し電極32に負の電圧を印加すると、共振層14内の利得領域54においてキャリアが励起し、共振層14は光を放射する。反射層12および16は共振層14が放射した光を反射する。反射層12の上面と16の下面との間の光学長を光の波長λの0.5×自然数倍とする。これにより、反射層12の上面と16の下面との間の内に定在波が発生し共振層14内において光が共振する。反射層16の反射率を1よりやや小さくすることで、反射層16の上面からレーザ光50が出射される。
電極32に対し電極34に電圧を印加すると、電極32と34との間の静電力により反射層16が曲がる。これにより、矢印51のように利得領域54上のエアギャップ18の厚さが変化する。例えば電極32に負電圧が印加され、電極34に正電圧が印加されると、エアギャップ18の厚さは小さくなる。これにより、反射層12と16との間の生成される定在波の波長が変化する。よって、レーザ光50の波長が変化する。反射層16が駆動できればエアギャップ18の代わりに液体または固体からなる層が設けられていてもよい。
高屈折率層12aおよび16aは例えば膜厚が75nmのGaAs層であり、低屈折率層12bおよび16bは例えば膜厚が87nmのAl0.9Ga0.1As層である。反射層12では高屈折率層12aと低屈折率層12bとは例えば35対である。反射層16では高屈折率層16aと低屈折率層16bとは例えば22対である。高屈折率層12aおよび16a並びに低屈折率層12bおよび16bをAlGa1−xAs層(0≦x≦1、x=0のときはGaAs、x=1のときはAlAs)とする。このとき、高屈折率層12aおよび16aのxを低屈折率層12bおよび16bのxより小さくする。低屈折率層16bのxが大きいと低屈折率層16bが酸化されやすい。そこで、低屈折率層16bが空気に露出しないように、反射層16の最上層は高屈折率層16aとする。反射層16は誘電体DBR(Distributed Bragg Reflector)でもよい。誘電体DBRでは、例えば低屈折率層として酸化シリコン膜、高屈折率層として窒化シリコン膜または酸化チタン膜を用いることができる。
図2は、実施例1における共振層の断面図である。図2に示すように、共振層14は、半導体層24、複数の発光層22aから22cおよび電流狭窄層26を有している。半導体層24内に複数の発光層22aから22cが設けられている。発光層22aから22c上の半導体層24層内に電流狭窄層26が設けられている。電極30と32との間を流れる電流は電流狭窄層26の開口を流れる。このため、利得領域54内の発光層22a、22bおよび22cから光が放出される。各層の積層方向をz方向とする。各々の発光層22aから22cは量子井戸層として機能し、半導体層24がバリア層として機能する。発光層22aから22cは量子ドット層でもよい。発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーは半導体層24のバンドギャップエネルギーより小さい。半導体層24内において電流の注入によりキャリア(電子とホール)が励起される。発光層22aから22cにおいてキャリアが再結合することにより、発光層22aから22cから光が放出する。放出された光が反射層12と16との間で共振することで、発光層22aから22cから誘導放出が生じ放出光となる。
半導体層24は例えばGaAs層であり、発光層22aから22cは例えばInGaAsまたはInAsである。半導体層24はAlGaAs層でもよい。電流狭窄層26は、絶縁層または半導体層24よりバンドギャップエネルギーの大きな半導体層であり、例えば酸化アルミニウム層またはAlAs層である。
図3(a)から図3(c)は、実施例1における位置zに対するバンドダイアグラムおよび定在波光強度を共振層の断面図である。図3(a)から図3(c)は、反射層16がz方向に駆動することにより、エアギャップ18の厚さが異なっている。図3(a)ではエアギャップ18の厚さが図3(b)より大きく、図3(c)ではエアギャップ18の厚さが図3(b)より小さい。バンドダイアグラムでは、伝導体の底のエネルギーEcおよび価電子帯の頂点のエネルギーEvを示している。定在波光強度は、反射層12と16との間に生成される共振層14およびエアギャップ18内の定在波の光強度を示す。定在波光強度上の太線矢印は定在波の腹の位置を示す。
反射層12の上端および反射層16の下端は定在波の腹となる。図3(b)のときに、共振層14の厚さが2λ(波長)となり、エアギャップ18の厚さがλとなるようにする。このとき、共振層14の上端は定在波の腹となり、共振層14内に3つの腹が形成される。定在波の腹の1つが発光層22bと重なるようにする。このときの波長λは例えば半導体レーザの波長の可変範囲の中心の波長である。例えば、波長の可変範囲が1050nm±50nmのとき、可変範囲の中心の波長は1050nmである。
図3(a)のように、反射層16と共振層14との間のエアギャップ18が厚くなると、定在波の波長λが長くなる。共振層14は2λより短くなる。このとき、定在波の腹の1つが発光層22aに重なる。図3(c)のように、反射層16と共振層14との間のエアギャップ18が薄くなると、定在波の波長λが短くなる。共振層14は2λより長くなる。このとき、定在波の腹の1つが発光層22cに重なる。このように、発光層22aから22cを複数設けることで、定在波の波長が変化しても効率的に光学利得を得ることができる。
実施例1の効果を説明するために比較例1について説明する。図4(a)から図4(c)は、比較例1におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。図4(a)から図4(c)は、それぞれ図3(a)から図3(c)の定在波の状態に対応する。図4(a)から図4(c)に示すように、発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーは同じである。発光層22aから22cの量子井戸内の電子の量子準位に電子の波動関数40aを図示し、正孔の量子準位に正孔の波動関数40bを示す。発光層22a、22および22cからは電子の量子準位と正孔の量子準位との差(エネルギー準位差)に相当する光が放出される。発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーおよび膜厚が互いに同じであれば、発光層22aから22cのエネルギー準位差は同じとなる。
図4(a)のように、定在波の波長λがλaのとき、発光層22aは定在波の腹に位置する。図4(b)のように、定在波の波長λがλbのとき、発光層22bは定在波の腹に位置する。図4(c)のように、定在波の波長λがλcのとき、発光層22cは定在波の腹に位置する。定在波の波長λa、λbおよびλcの関係は、λa>λb>λcである。
図5(a)から図5(c)は、比較例1における波長λに対する材料利得g、光閉じ込め係数Γおよびモード利得Γgを示す図である。図5(a)に示すように、各発光層22aから22cのバンドギャップエネルギー(すなわちエネルギー準位差)は同じであるため、各発光層22aから22cの波長λに対する材料利得(Material Gain)は同じ曲線となる。波長λbを発光層22bのエネルギー準位差となるようにすると、定在波の波長λがほぼλbのとき材料利得gは最大となる。3つの発光層22aから22cの合計の材料利得gは急峻なピークを有する曲線となる。
図5(b)に示すように、光閉じ込め係数(Optical Confinement Factor)Γは図4(b)のように、発光層22bが定在波の腹の位置となる波長λbにおいて最大となる曲線となる。
図5(c)に示すように、モード利得(Modal gain)Γgは、光閉じ込め係数Γと材料利得gの積となる。これにより、波長λがλbのときモード利得Γgが最大となる急峻なピークを有する曲線となる。
レーザ発振するためには、モード利得Γgがgthより大きいことが条件となる。gthは、gth=αmirror+αintである。αmirrorはミラー損失であり、αmirror=(1/2L)ln(1/(R1・R2))である。Lは光の反射層12および16への染み出しを考慮した共振器長、R1およびR2はそれぞれ反射層12および16のミラー反射率である。αintは内部損失であり、共振層14のドーパント等による光吸収および回折損等による光散乱に起因する損失である。
モード利得Γgのピークが急峻であると、Γg>gthとなる波長範囲Δλが小さくなる。このように、比較例1では、レーザ発振可能な波長範囲Δλが狭い。
図6(a)から図6(c)は、比較例2におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。図6(a)から図6(c)に示すように、発光層22aのバンドギャップエネルギーが最も大きく、発光層22cのバンドギャップエネルギーが最も小さい。その他は比較例1の図4(a)から図4(c)と同じであり説明を省略する。
図7(a)から図7(c)は、比較例2における波長λに対する材料利得g、光閉じ込め係数Γおよびモード利得Γgを示す図である。図7(a)に示すように、波長λcからλaを、それぞれ発光層22aから22cの電子と正孔の量子準位差のエネルギーとなるようにする。発光層22aから22cの材料利得は、それぞれ波長λcからλaのとき最大となる。比較例2における発光層22aから22cの合計の材料利得gは、比較例1より緩やかなピークを有する曲線となる。
図6(b)のように、波長λがλbのとき、定在波の腹は発光層22bに位置する。このとき、発光層22bの量子準位差は波長λbに相当する。よって、図7(b)において、波長λがλbのとき光閉じ込め係数Γが大きくなる。図6(a)のように、波長λがλaのときは、定在波の腹は発光層22aに位置するが、発光層22aの量子準位差は波長λcに対応する。このように発光層22aの量子準位差に対応する波長と定在波の波長λaが異なるため、光閉じ込め係数Γは小さくなる。図6(c)のように、波長λがλcのときは、定在波の腹は発光層22cに位置するが、発光層22cの量子準位差は波長λaに対応する。このように発光層22cの量子準位差に対応する波長と定在波の波長λcが異なるため、光閉じ込め係数Γは小さくなる。これにより、比較例2の光閉じ込め係数Γは比較例1に比べ小さくなる。
図7(c)に示すように、比較例2の光閉じ込め係数Γが小さいため、比較例2のモード利得Γgは、比較例1より小さくなる。モード利得Γgがgthより小さくなると、レーザ発振する波長範囲は存在しなくなる。
図8(a)から図8(c)は、実施例1におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。図8(a)から図8(c)に示すように、発光層22aのバンドギャップエネルギーが最も小さく、発光層22cのバンドギャップエネルギーが最も大きい。すなわち、発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーはこの順に小さい。その他は比較例1の図4(a)から図4(c)と同じであり説明を省略する。
図9(a)から図9(c)は、実施例1における波長λに対する材料利得g、光閉じ込め係数Γおよびモード利得Γgを示す図である。図9(a)に示すように、波長λaからλcが、それぞれ発光層22aから22cの電子と正孔の量子準位差のエネルギーとなるようにする。発光層22aから22cの材料利得は、それぞれ波長λaからλcのとき最大となる。実施例1における発光層22aから22cの合計の材料利得gは、比較例2と同様に、比較例1に比べ、ピークの高さは低いが、ピークの幅は広くなる。
図8(b)のように、波長λがλbのとき、定在波の腹は発光層22bに位置する。このとき、発光層22bの量子準位差は波長λbに相当する。よって、図9(b)において、波長λがλbのとき光閉じ込め係数Γが大きくなる。図8(a)のように、波長λがλaのときは、定在波の腹は発光層22aに位置する。発光層22aの量子準位差は波長λaに対応する。このように発光層22aの量子準位差に対応する波長と定在波の波長λaとの差が比較例2より小さくなる。このため、図9(b)において、波長λがλaのときの光閉じ込め係数Γは比較例2の図7(b)に比べ大きくなる。図8(c)のように、波長λがλcのときは、定在波の腹は発光層22cに位置する。発光層22cの量子準位差は波長λcに対応する。このように発光層22cの量子準位差に対応する波長と定在波の波長λcとの差が比較例2より小さくなる。このため、図9(b)において波長λがλcのときの光閉じ込め係数Γは比較例2の図7(b)に比べ大きくなる。これにより実施例1の光閉じ込め係数Γは、ピークの高さは比較例1に比べ小さいが、比較例1より幅の広いピークとなる。また、実施例1の光閉じ込め係数Γは、比較例2に比べ幅の広いピークとなる。
図9(c)に示すように、実施例1のモード利得Γgは、比較例1に比べ、ピークの高さは低いが幅が広い曲線となる。これにより、モード利得Γgがgthより大きい波長の範囲Δλは、比較例1より広くなる。よって、比較例1よりレーザ発振する波長範囲Δλを広くできる。
実施例1の発光層22aから22cの例を以下に示す。
発光層22aから22c:膜厚が7nmのInxGa1−xAs層(x=0.255)
発光層間の半導体層24:膜厚が15nmのGaAs層
発光層22aのx:0.29 λa:1080nm
発光層22bのx:0.255 λb:1050nm
発光層22cのx:0.22 λc:1020nm
実施例1によれば、反射層16(第1反射層)は、発光層22aから22cが放出した放出光を反射し、z方向(積層方向)の位置が変化することにより放出光の波長を変化させる。反射層12(第2反射層)は、反射層16のz方向に設けられエネルギー準位差に相当する放出光を反射する。半導体層24は、z方向において反射層16および12に挟まれている。複数の発光層22aから22cは半導体層24のバンドギャップエネルギーより小さいエネルギー準位差を有し、半導体層24内のz方向に配置されている。
このような半導体装置において、図8(a)から図8(c)のように、複数の発光層22aから22cのうち発光層22b(第1発光層)のエネルギー準位差は、発光層22bより反射層16側に位置する発光層22a(第2発光層)のエネルギー準位差より大きい。これにより、レーザ光50の波長が長いときに図9(b)のように、光閉じ込め係数Γの波長依存がなだらかになり、図9(c)のように発振可能な波長範囲Δλを広くできる。
図8(b)のように、レーザ光50(すなわち放出光)の波長が波長λb(第1波長)のとき反射層16と12との間に形成される定在波の腹の位置は発光層22bと重なる。図8(a)のように、レーザ光50の波長が波長λbより長い波長λa(第2波長)のとき、定在波の腹の位置は発光層22aと重なる。これにより、図9(b)のように、光閉じ込め係数γの波長依存がなだらかになり、図9(c)のように発振可能な波長範囲Δλを広くできる。
図8(a)から図8(c)のように、複数の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーは反射層16側に行くにしたがい小さくなる。これにより、図9(c)のように発振可能な波長範囲Δλを広くできる。
実施例1では、発光層22aから22cを3層としたが発光層22aから22cは2層または4層以上でもよい。
[実施例1の変形例1]
実施例1の変形例1における半導体レーザ全体の断面図は図1と同じであり説明を省略する。図10は、実施例1の変形例1における共振層を示す断面図である。図10に示すように、半導体層24内に複数の発光層群20aから20cが設けられている。発光層群20aから20cは、各々発光層22aから22cを備えている。
図11(a)から図11(c)は、実施例1の変形例1におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。図11(b)に示すように,波長λが可変範囲のほぼ中心の波長λbのとき、定在波の3つの腹に発光層群20aから20cの発光層22bがほぼ位置する。図11(a)に示すように、波長λがλaのとき、定在波の3つの腹に発光層群20aから20cの発光層22aがほぼ位置する。図11(c)に示すように、波長λがλcのとき、定在波の3つの腹に発光層群20aから20cの発光層22cがほぼ位置する。
このように、発光層群20aから20cの間隔をλb/2とすると、波長λがλbのとき、発光層群20aから20cの発光層22bを定在波の腹に設けることができる。これにより、モード利得が大きくなる。波長λがλaおよびλcのときは、定在波の腹はそれぞれ発光層22aおよび22cにほぼ位置する。これによりモード利得が大きくなる。よって、実施例1と同様にレーザ発振する波長範囲を広くできる。
実施例1の変形例1のように、半導体層24に複数の発光層群20aから20cを備え、複数の発光層群20aから20cは各々実施例1の複数の発光層22aから22cを有していてもよい。複数の発光層群20aから20c内の複数の発光層22aから22cの間隔は、複数の発光層群20aから20cの間隔より小さい。これにより、レーザ発振する波長範囲を広くできる。
図11(a)から図11(c)のように、複数の発光層群20aから20cは定在波の複数の腹にそれぞれ重なる。これにより、各発光層群20aから20cにおいて放出光が放出されるため、レーザ発振する波長範囲を広くできる。
実施例2における半導体レーザ全体の断面図は図1と同じであり、共振層14の断面は図10と同じであり説明を省略する。
図12(a)から図12(c)は、実施例2におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。図12(a)から図12(c)に示すように、各々の発光層群20aから20c内の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーはほぼ同じである。反射層16側の発光層群20a内の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーは、発光層群20b内の発光層群20aから20cのバンドギャップエネルギーより小さい。反射層12側の発光層群20c内の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーは、発光層群20b内の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーより大きい。反射層16の方に行くにしたがい発光層群20aから20c内の複数の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーは小さくなる。
図12(b)に示すように,波長λが可変範囲のほぼ中心の波長λbのとき、発光層群20aから20cの周期は、波長の可変範囲のほぼ中心である波長λbの1/2より大きい(矢印70)。このため、定在波の3つの腹のうち真ん中の腹は発光層群20bの中心の発光層22b付近に位置する。他の2つの腹は発光層群20aおよび20cの発光層22bに位置しない。これにより、発光層群20bの光閉じ込め係数Γは大きい。発光層群20aおよび20cの光閉じ込め係数Γは小さい。
図12(a)に示すように、波長λがλbより長いλaのとき、定在波の1つの腹が発光層群20aの中心の発光層22b付近に位置する。これにより、発光層群20aの光閉じ込め係数Γが大きくなる。発光層群20bおよび20cの光閉じ込め係数Γは小さい。
図12(c)に示すように、波長λがλbより短いλcのとき、定在波の1つの腹が発光層群20cの中心の発光層22b付近に位置する。これにより、発光層群20cの光閉じ込め係数Γが大きくなる。発光層群20aおよび20bの光閉じ込め係数Γは小さい。
以上のように、実施例2では、いずれかの発光層群20aから20cにおいて光閉じ込め係数Γが大きくなる。これにより、図9(b)と同様に、Γは幅広いピークとなる。よって、図9(c)と同様に、発振可能な波長範囲Δλが大きくなる。
[比較例3]
図13(a)から図13(c)は、比較例3におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。図13(a)から図13(c)に示すように、発光層群20aから20cの周期は、波長の可変範囲のほぼ中心である波長λbの1/2とほぼ同じである。その他の構成は実施例2と同じである。
図13(b)に示すように、定在波の3つの腹はいずれも発光層群20aから20cの中心の発光層22b付近に位置する。これにより、各発光層群20aから20cの光閉じ込め係数Γは大きい。
図13(a)に示すように、波長λがλbより長いλaのとき、定在波の3つの腹はいずれも発光層群20aから20cの発光層22a付近に位置する。これにより、各発光層群20aから20cの光閉じ込め係数Γが小さくなる。
図13(c)に示すように、波長λがλbより短いλcのとき、定在波の3つの腹はいずれも発光層群20aから20cの発光層22c付近に位置する。これにより、各発光層群20aから20cの光閉じ込め係数Γが小さくなる。
このように、比較例3では、波長がλbのときはΓが大きいが、波長がλaおよびλcのときはいずれの発光層群20aから20cにおいてもΓが小さくなる。よって、Γはλb以外では小さくなる。よって、発振可能な波長範囲が狭くなる。
比較例3のように、発光層群20aから20cの周期が波長λbの1/2と同じ場合、発振可能な波長は狭くなる。
[実施例2の変形例1]
図14(a)から図14(c)は、実施例2の変形例1におけるエネルギーダイアグラムおよび定在波光強度を示す図である。図14(a)から図14(c)に示すように、発光層群20aから20cの周期は、波長の可変範囲のほぼ中心である波長λbの1/2より小さい(図14(b)の矢印72参照)。反射層16側の発光層群20a内の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーは、発光層群20b内の発光層群20aから20cのバンドギャップエネルギーより大きい。反射層12側の発光層群20c内の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーは、発光層群20b内の発光層22aから22cのバンドギャップエネルギーより小さい。その他の構成は実施例2と同じである。
図14(b)に示すように、波長λがλbのとき、定在波の1つの腹が発光層群20bの中心付近の発光層22b付近に位置する。これにより、各発光層群20bの光閉じ込め係数Γが大きくなる。
図14(a)に示すように、波長λがλbより長いλaのとき、定在波の1つの腹が発光層群20cの中心付近の発光層22b付近に位置する。これにより、各発光層群20cの光閉じ込め係数Γが大きくなる。
図14(c)に示すように、波長λがλbより短いλcのとき、定在波の1つの腹が発光層群20aの中心付近の発光層22b付近に位置する。これにより、各発光層群20aの光閉じ込め係数Γが大きくなる。
以上のように、実施例2の変形例1では、いずれかの発光層群20aから20cにおいて光閉じ込め係数Γが大きくなる。これにより、実施例2と同様に、発振可能な波長範囲Δλが大きくなる。
実施例2およびその変形例1によれば、複数の発光層群20aから20cは、各々z方向に配置された複数の発光層22aから22cを有する。図12(a)から図12(c)および図14(a)から図14(c)のように、発光層群20b(第1発光層群)内の複数の発光層22aから22cのエネルギー準位差と、発光層群20a(第2発光層群)内の複数の発光層22aから22cのエネルギー準位差と、は異なる。さらに、図12(b)および図14(b)のように、複数の発光層群20aから20cのうち隣接する発光層群20aと20bとの間隔は、レーザ光50の波長の可動範囲の中心の波長λbの1/2と異なる。
これにより、波長が変化しても発光層群20aおよび20bのいずれかにおいて光閉じ込め係数Γが大きくなる。よって、発振可能な波長範囲Δλを広くできる。なお、レーザ光50の波長の可動範囲は、例えば半導体レーザにおいて保証されるレーザ光の波長範囲である。例えば保証されるレーザ光の波長範囲が1000nmから1100nmのとき、波長範囲の中心は1050nmである。
また、図12(a)および図12(b)のように、発光層群20b(第1発光層群)内の複数の発光層22aから22cのエネルギー準位差は、発光層群20a(第2発光層群)内の複数の発光層22aから22cのエネルギー準位差より大きい。図12(b)のように、レーザ光50の波長が波長λb(第1波長)のとき定在波の腹の少なくとも1つは発光層群20bの発光層22b(中心)と重なる。図12(a)のように、レーザ光50の波長がλbより長い波長λa(第2波長)のとき、定在波の腹の少なくとも1つは発光層群20aの発光層22b(中心)と重なる。これにより、波長が変化しても発光層群20aおよび20bのいずれかにおいて光閉じ込め係数Γが大きくなる。よって、発振可能な波長範囲Δλを広くできる。発光層群の中心は、例えば、発光層が奇数のときは真ん中の発光層の位置であり、発光層が偶数のときは、中央付近の2つの発光層の中心の位置である。
図12(a)および図12(b)のように、発光層群20aと20bとの中心の間隔は、可動範囲の中心の波長λbの1/2より長い。発光層群20bは、発光層群20aより反射層12側に位置する。これにより、レーザ光50の波長がλbのとき、定在波の腹の少なくとも1つは発光層群20bの発光層22bと重なり、レーザ光50の波長がλaのとき、定在波の腹の少なくとも1つは発光層群20aの発光層22bと重る。
図14(a)および図14(b)のように、発光層群20aと20bとの中心の間隔は、可動範囲の中心の波長λbの1/2より短い。発光層群20bは、発光層群20aより反射層16側に位置する。これにより、レーザ光50の波長がλbのとき、定在波の腹の少なくとも1つは発光層群20bの発光層22bと重なり、レーザ光50の波長がλaのとき、定在波の腹の少なくとも1つは発光層群20aの発光層22bと重る。
発光層群20aから20cの各々の発光層群内の複数の発光層22aから22cのエネルギー準位差は製造誤差程度に略同じであることが好ましい。
実施例1、2およびその変形例において、複数の発光層22aから22cとして、量子井戸層を例に説明したが、複数の発光層22aから22cは量子ドット層でもよい。発光層22aから22cが量子ドットのとき、エネルギー準位差は、量子ドットにより生成される電子の量子準位と正孔の量子準位の差となる。また、実施例1および2では、発光層に電流を注入する電流注入型の半導体レーザを例に説明したが、発光層に光を照射する光励起型の半導体レーザでもよい。
実施例3は、実施例2に係る波長可変レーザ装置を用いる検査装置として、OCT(Optical Coherence Tomography)装置の例である。図15は、実施例3に係る検査装置のブロック図である。図15に示すように、波長を掃引する(または波長が可変である)光源60から出射された光はハーフミラー62により反射光と透過光とに分割される。反射光はミラー64で反射し参照光となる。ミラー64の位置により参照光の位相を変更できる。参照光はハーフミラー62を透過する。ハーフミラー62を透過した透過光は対象物68に照射され信号光となる。対象物68は例えば生体の部位であり、例えば眼である。信号光はハーフミラー62で反射する。検出器66は、信号光と参照光とが干渉した光強度を検出する。光源60は、光の波長を変更できる。処理部65は、検出器66の信号に基づき光干渉断層を生成する。
波長可変レーザ装置を用いる検査装置の例として、OCT装置について説明したがOCT装置以外の医療用または他の検査装置でもよい。検査装置は実施例1または2の半導体レーザを含めばよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
12、16 反射層
14 共振層
18 エアギャップ
20a−20c 発光層群
22a−22c 発光層
24 半導体層
26 電流狭窄層
30、32、34 電極
50 レーザ光
54 利得領域

Claims (12)

  1. 放出光を反射し、積層方向の位置が変化することにより前記放出光の波長を変化させる第1反射層と、
    前記第1反射層の前記積層方向に設けられ前記放出光を反射する第2反射層と、
    前記積層方向において前記第1反射層および前記第2反射層に挟まれた半導体層と、
    前記半導体層のバンドギャップエネルギーより小さいエネルギー準位差を有し、前記半導体層内の前記積層方向に配置され、前記エネルギー準位差に相当する前記放出光を放出する複数の発光層と、
    を備え、
    前記複数の発光層のうち第1発光層のエネルギー準位差は、前記複数の発光層のうち前記第1発光層より前記第1反射層側に位置する第2発光層のエネルギー準位差より大きいことを特徴とする面発光レーザ。
  2. 前記放出光の波長が第1波長のとき前記第1反射層と前記第2反射層との間に形成される定在波の腹の位置は前記第1発光層と重なり、
    前記放出光の波長が前記第1波長より長い第2波長のとき前記定在波の腹の位置は前記第2発光層と重なることを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ。
  3. 前記複数の発光層のエネルギー準位差は前記第1反射層側に行くにしたがい小さくなることを特徴とする請求項1または2に記載の面発光レーザ。
  4. 各々前記複数の発光層を有する複数の発光層群を備え、
    前記複数の発光層群内の前記複数の発光層の間隔は、前記複数の発光層群の間隔より小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の面発光レーザ。
  5. 前記複数の発光層群は、前記第1反射層と前記第2反射層との間に形成される定在波の複数の腹にそれぞれ重なることを特徴とする請求項4に記載の面発光レーザ。
  6. 放出光を反射し、積層方向の位置が変化することにより前記放出光の波長を変化させる第1反射層と、
    前記第1反射層の前記積層方向に設けられ前記放出光を反射する第2反射層と、
    前記積層方向において前記第1反射層および前記第2反射層に挟まれた半導体層と、
    各々の発光層群が、前記半導体層のバンドギャップエネルギーより小さなエネルギー準位差を有し前記積層方向に配置され、前記エネルギー準位差に相当する前記放出光を放出する複数の発光層を有し、前記積層方向に配置された複数の発光層群と、
    を備え、
    前記複数の発光層群のうち隣接する発光層群の中心の間隔は、前記放出光の波長の可動範囲の中心の波長の1/2と異なり、
    前記隣接する発光層群のうち第1発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差と、前記隣接する発光層群のうち第2発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差と、は異なることを特徴とする面発光レーザ。
  7. 前記第1発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差は、前記第2発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差より大きく、
    前記放出光の波長が第1波長のとき前記第1反射層と前記第2反射層との間に形成される定在波の腹の少なくとも1つは前記第1発光層群の中心と重なり、
    前記放出光の波長が前記第1波長より長い第2波長のとき前記定在波の腹の少なくとも1つは前記第2発光層群の中心と重なることを特徴とする請求項6に記載の面発光レーザ。
  8. 前記隣接する発光層群の中心の間隔は、前記可動範囲の中心の波長の1/2より長く、
    前記第1発光層群は、前記第2発光層群より前記第2反射層側に位置することを特徴とする請求項7に記載の面発光レーザ。
  9. 前記隣接する発光層群の中心の間隔は、前記可動範囲の中心の波長の1/2より短く、
    前記第1発光層群は、前記第2発光層群より前記第1反射層側に位置することを特徴とする請求項7に記載の面発光レーザ。
  10. 前記複数の発光層群の各々の発光層群内の複数の発光層のエネルギー準位差は略同じであることを特徴とする請求項6から9のいずれか一項に記載の面発光レーザ。
  11. 前記複数の発光層は、量子井戸層または量子ドット層であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の面発光レーザ。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の面発光レーザを含むことを特徴とする検査装置。
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