JP6730783B2 - 波長可変レーザ装置及び光干渉断層計 - Google Patents

波長可変レーザ装置及び光干渉断層計 Download PDF

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Description

本発明は、波長可変レーザ装置及びその波長可変レーザ装置を用いた光干渉断層計に関する。
近時では、出射するレーザ光の波長を変化させ得る波長可変レーザ装置が注目を集めている。波長可変レーザ装置の1つとして、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER)装置が提案されている。垂直共振器型面発光レーザ装置では、2つの反射鏡のうちの一方を変位させることにより、2つの反射鏡の間隔を変化させ、これにより、レーザ光の発振波長、即ち、共振波長を変化させる。反射鏡を変位させるための可動部(可動機構)としては、微小電気機械システム(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)技術を応用したものが提案されている。MEMS技術を応用した垂直共振器型面発光レーザ装置は、MEMS−VCSELと称される。
MEMS−VCSELは、波長を連続的に変化させることが可能である。また、MEMS−VCSELは、可動部が微細であるため、可動部を高速で変位させることができ、従って、波長を高速で変化させることが可能である。また、MEMS−VCSELは、消費電力も低い。このような特徴を有しているため、MEMS−VCSELは大きな注目を集めている。
Connie J. Chang-Hasnain, Fellow, IEEE, "Tunable VCSEL", IEEE Journal on Selected Topics in Quantum Electronics, Vol. 6, No. 6, pp.978-987, 2000.
しかしながら、従来の垂直共振器型面発光レーザ装置は、必ずしも十分に広い波長可変幅が得られなかった。
本発明の目的は、波長可変幅を向上し得る波長可変レーザ装置及びその波長可変レーザ装置を用いた光干渉断層計を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、第1の反射鏡と、第2の反射鏡と、前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡との間に形成された活性層と、を有し、前記活性層と前記第2の反射鏡との間に間隙が形成され、前記間隙の長さが変化することで共振波長が変化する波長可変レーザ装置であって、前記活性層は、第1の活性層と、利得スペクトルのピーク波長が前記第1の活性層の利得スペクトルのピーク波長と異なる第2の活性層と、を有し、前記間隙の長さに応じて、前記第1の活性層と前記第2の活性層の各々に対する励起が制御されることを特徴とする波長可変レーザ装置が提供される。
本発明によれば、第1の反射鏡と第2の反射鏡との間隙の長さに応じて、第1の活性層と第2の活性層の各々に対する励起が制御される。比較的長い波長で発振させる際には、比較的長い波長域において大きな利得を実現する活性層を励起することにより、比較的長い波長での確実な発振を実現する。一方、比較的短い波長で発振させる際には、比較的短い波長域において大きな利得を実現する活性層を励起することにより、比較的短い波長での確実な発振を実現する。このため、本発明によれば、可変波長幅の広い波長可変レーザ装置及びその波長可変レーザを用いた光干渉断層計を提供することができる。
本発明の第1実施形態による波長可変レーザ装置を示す平面図及び断面図である。 間隙の長さと発振波長とモードとの関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による波長可変レーザ装置における初期の間隙の長さと波長可変幅との関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態による測定装置を示す概略図である。 本発明の第2実施形態による波長可変レーザ装置を示す断面図である。 本発明の第3実施形態による波長可変レーザ装置を示す断面図である。 本発明の第4実施形態による波長可変レーザ装置を示す断面図である。 本発明の第5実施形態による波長可変レーザ装置の駆動方法を示す図である。 参考例による垂直共振型面発光レーザ装置におけるシミュレーション結果を示すグラフである。 比較例による波長可変レーザ装置における間隙の長さと発振波長とモードとの関係を示すグラフである。
上述したように、従来の垂直共振器型面発光レーザ装置では、必ずしも十分に広い波長可変幅が得られなかった。従来の垂直共振器型面発光レーザ装置において必ずしも十分に広い波長可変幅が得られなかったのは、以下のような理由によるものである。
即ち、垂直共振器型面発光レーザ装置においては、例えば上部反射鏡を支持する梁状の支持部に電圧を印加することにより、梁状の支持部を変位させる。梁状の支持部に電圧が印加されると、静電引力が生じ、上部反射鏡と下部反射鏡との間に存在している間隙の長さが小さくなる方向に梁状の支持部が変位する。梁状の支持部におけるばねの反発力と静電引力とがつりあった状態で、梁状の支持部が保持される。梁状の支持部に印加する電圧がある電圧を超えると、梁状の支持部におけるばねの反発力と静電引力とのつりあいがとれなくなり、梁状の支持部の下方に存在する部材に梁状の支持部が接触してしまう。一般的には、初期の間隙の長さの3分の1程度の変位が梁状の支持部に生じると、梁状の支持部におけるばねの反発力と静電引力とのつりあいがとれなくなり、梁状の支持部の下方に存在する部材に梁状の支持部が接触してしまう。このように、梁状の支持部の変位は、初期の間隙の長さの3分の1程度に制限される。このような制限は、3分の1制限と称される。初期の間隙の長さの3分の1程度に梁状の支持部の変位量が制限されるため、3分の1制限の観点からは、初期の間隙の長さは大きい方が好ましい。
一方、単に下部反射鏡と上部反射鏡との間隔を変化させた場合には、あるモードから他のモードへの移行、即ち、モードホッピングが生じてしまう。モードホッピングは、レーザ発振が可能な波長域内に複数の縦モードが存在するために生ずる。レーザ発振が可能な波長域よりも縦モード間隔の方が広ければ、モードホッピングは生じない。即ち、レーザ発振が可能な波長域内に他の縦モードが存在しなければ、ホッピング先のモードが存在しないため、モードホッピングは生じない。レーザ発振が可能な波長域内に他の縦モードが存在しなければ、レーザ発振が可能な波長域の全体において発振波長、即ち、共振波長を変化させることができる。縦モード間隔を広げるための手法としては、下部反射鏡と上部反射鏡との間隔を狭めることが挙げられる。下部反射鏡と上部反射鏡との間隔を狭めれば、間隙の長さも狭まる。従って、モードホッピングを抑制するという観点からは、間隙の長さは小さくする方が好ましい。
このように、垂直共振器型面発光レーザ装置においては、3分の1制限の観点からは、初期の間隙の長さは大きくする方がよく、モードホッピングを抑制するという観点からは、初期の間隙の長さは小さくする方がよい。即ち、垂直共振器型面発光レーザ装置においては、初期の間隙の長さに関してトレードオフの関係が存在している。
図9は、参考例による垂直共振型面発光レーザ装置におけるシミュレーション結果を示すグラフである。一点鎖線のプロットは、初期の間隙の長さの3分の1の変位を梁状の支持部に生じさせた際に生ずる発振波長の変化量を示している。即ち、一点鎖線のプロットは、変位前の発振波長と変位後の発振波長との差、即ち、変位の前後における発振波長の波長差を示している。破線のプロットは、初期の間隙の長さに対応する縦モード間隔、即ち、初期の間隙の長さに対応するモード間の波長差を示している。
図9から分かるように、初期の間隙の長さの3分の1の変位を生じさせた際の波長差は、初期の間隙の長さが長いほど大きくなる。一方、初期の間隙の長さに対応する縦モード間隔は、初期の間隙の長さが長くなるほど小さくなる。
3分の1制限とモードホッピングの抑制の両観点を考慮すると、最も大きい波長差が得られるのは、図9から分かるように、初期の間隙の長さを1.7μm程度とした場合である。初期の間隙の長さを1.7μm程度に設定すれば、70nm程度の波長差、即ち、70nm程度の波長可変幅が得られる。
なお、図9に示すシミュレーション結果は、波長可変域の中心波長が1060nm程度の場合のものである。波長可変域の中心波長が1060nmではない垂直共振器型面発光レーザ装置においては、初期の間隙の長さの最適値は必ずしも1.7μm程度とはならない。例えば、850nm帯の垂直共振器型面発光レーザ装置の発振波長は、1060nm帯の垂直共振器型面発光レーザ装置の発振波長に対して、2割程度小さい。このため、850nm帯の垂直共振器型面発光レーザ装置の共振器の寸法(光が往復する方向の寸法)は、1060nm帯の垂直共振器型面発光レーザ装置の共振器の寸法に対して、2割程度小さくなる。従って、850nm帯の垂直共振器型面発光レーザ装置における初期の間隙の長さの最適値は、1060nm帯の垂直共振器型面発光レーザ装置における初期の間隙の長さの最適値に対して2割程度小さくなる。
このような傾向があるため、初期の間隙の長さの最適値をLgapとし、波長可変域の中心波長をλとすると、以下のような式が成立する。
gap ≒ 1.6 × λ ・・・(1)
上記のような理由により、従来の波長可変レーザ装置では、必ずしも十分に広い波長可変幅が得られなかった。
本願発明者は、鋭意検討した結果、以下のようにして波長可変幅を向上することに想到した。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による波長可変レーザ装置及びその波長可変レーザ装置を用いた測定装置について図1乃至図5を用いて説明する。
(波長可変レーザ装置)
まず、本実施形態による波長可変レーザ装置10について説明する。
本実施形態による波長可変レーザ装置10は、MEMS技術を応用した波長可変レーザ装置、より具体的には、MEMS技術を応用した垂直共振器型面発光レーザ装置(MEMS−VCSEL)である。
図1(a)は、本実施形態による波長可変レーザ装置を示す平面図である。図1(a)は、本実施形態による波長可変レーザ装置10を上面側から見たものである。
図1(a)に示すように、基板101上には、2つの支持部121が互いに離間して配されている。MEMS技術を用いて形成された梁状の可動部122の両端が、支持部121によって固定されている。梁状の可動部122は、後述する反射鏡106を変位可能に支持するためのものである。本実施形態では、梁状の可動部122によって、下部反射鏡102と上部反射鏡106との間隔を変化させる機構(可動機構、支持機構)が構成されている。換言すれば、梁状の可動部122によって、下部反射鏡102と上部反射鏡106との間の間隙の長さを変化させる機構が構成されている。
図1(a)において破線で示された領域123は、発光が生ずる領域を概念的に示している。
第1の半導体層141上には、活性層140(図1(b)参照)に電流を注入するための電極150が形成されている。電極150は、第1の半導体層141に電気的に接続されている。また、第2の半導体層143上には、活性層142(図1(b)参照)に電流を注入するための電極151が形成されている。電極151は、第2の半導体層143に電気的に接続されている。また、支持部121上には、梁状の可動部122に電圧を印加するための電極113が形成されている。電極113は、梁状の可動部122に電気的に接続されている。
図1(b)は、本実施形態による波長可変レーザ装置の断面図である。図1(b)は、図1(a)のA−A′線断面に対応している。
図1(b)に示すように、基板101上には、反射鏡(第1の反射鏡、下部反射鏡)102が形成されている。基板101としては、例えばn型のGaAs基板が用いられている。下部反射鏡102としては、例えばDBR(Distributed Bragg Reflector、分布ブラッグ反射鏡)が形成されている。下部反射鏡102は、例えば、光学膜厚がそれぞれ1/4λc1のGaAs層及びAlAs層を1ペアとし、これを30ペア含む交互積層膜によって構成されている。λc1は、下部反射鏡102の高反射帯域の中心波長であり、本実施形態では例えば1060nm程度となっている。なお、本願明細書において、反射鏡の高反射帯域とは、レーザ発振を可能とするのに十分な反射率が反射鏡において得られる波長帯域のことであり、具体的には、98%以上の反射率が反射鏡において得られる波長帯域を意味する。なお、基板101の裏面(下面)には、電極(裏面電極)110が形成されている。
下部反射鏡102上、即ち、第1の反射鏡上には、活性層(第1の活性層)140が形成されている。第1の活性層140は、例えば、InGaAs層(図示せず)がGaAsP層(図示せず)によって挟まれた量子井戸構造の活性層である。InGaAs層の厚さは、例えば8nm程度とする。第1の活性層140においては、InGaAs層のIn組成が例えば24%に設定されている。第1の活性層140における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、例えば1050nm程度となっている。換言すれば、第1の活性層140の励起スペクトルのピーク波長は、例えば1050nm程度となっている。第1の活性層140における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、反射鏡102,106の高反射帯域の中心波長である1060nmより小さくなっている。P(燐)は、GaAsに対して格子定数を小さくする作用がある。一方、In(インジウム)は、GaAsに対して格子定数を大きくする作用がある。このため、InGaAs層とGaAsP層とを含む活性層140においては、累積歪が抑制されている。第1の活性層140の導電型は、例えばi型(アンドープ)とする。
活性層140上、即ち、第1の活性層上には、半導体層(第1の半導体層)141が形成されている。第1の半導体層141の導電型は、例えばp型とする。
第1の半導体層141上には、活性層(第2の活性層)142が形成されている。第2の活性層142は、例えば、InGaAs層(図示せず)がGaAsP層(図示せず)によって挟まれた量子井戸構造の活性層である。InGaAs層の厚さは、例えば8nm程度とする。第1の活性層140と第2の活性層142とは、基本的な材料は同じであるが、組成は異なっている。具体的には、第1の活性層140内のInGaAs層のIn組成と、第2の活性層142内のInGaAs層のIn組成とが互いに異なっている。第2の活性層142内においては、InGaAs層のIn組成が例えば27%に設定されている。第2の活性層142における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、例えば1070nm程度となっている。換言すれば、第2の活性層142の励起スペクトルのピーク波長は、例えば1070nm程度となっている。第2の活性層142の励起スペクトルのピーク波長は、第1の活性層140の励起スペクトルのピーク波長と異なっている。第2の活性層142における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、反射鏡102,106の高反射帯域の中心波長である1060nmより大きくなっている。上述したように、Pは、GaAsに対して格子定数を小さくする作用がある。一方、Inは、GaAsに対して格子定数を大きくする作用がある。このため、InGaAs層とGaAsP層とを用いた第2の活性層142においても、累積歪が抑制されている。第2の活性層142の導電型は、例えばi型(アンドープ)とする。
第2の活性層142上には、半導体層(第2の半導体層)143が形成されている。第2の半導体層143の導電型は、第1の半導体層141の導電型とは反対の導電型とする。ここでは、第2の半導体層143の導電型を、例えばn型とする。
このように、下部反射鏡102上には、第1の活性層140と第1の半導体層141と第2の活性層142と第2の半導体層143とを含む積層体103が形成されている。
積層体103の上方には、MEMS技術を用いて形成された梁状の支持部(梁)122が位置している。梁状の可動部122は、上述したように、上部反射鏡106を変位可能に支持するためのものである。積層体103と可動部122との間には、間隙104、即ち、空隙(エアギャップ)104が存在している。換言すれば、下部反射鏡102と上部反射鏡106との間には、間隙104が存在している。このため、可動部122は、基板101の主面の法線方向に変位自在となっている。梁状の可動部122に電圧を印加していない状態における間隙104の長さ(高さ)は、例えば3.8μm程度となっている。即ち、本実施形態では、梁状の可動部122に電圧を印加していない状態、即ち、下部反射鏡102と上部反射鏡106との間隔を変化させていない状態における間隙104の長さは、1.7μmに対して大きくなっている。即ち、梁状の可動部122に電圧を印加していない際における間隙104の長さは、1.7μmより大きくなっている。また、梁状の可動部122に電圧を印加していない状態における間隙104の長さは、反射鏡102、106の高反射帯域の中心波長の1.6倍より大きくなっている。なお、間隙104の長さは、エアギャップ長とも称される。梁状の可動部122の両端は、上述したように、基板101上に形成された2つの支持部(固定部、保持部)121によって固定されている。即ち、梁状の可動部122は、両端が支持部121によって固定された両端固定梁(両持ち梁)である。なお、ここでは、電圧を印加していない状態における間隙104の長さが3.8μm程度となっている場合を例として説明するが、電圧を印加していない状態における間隙104の長さは、3.8μm程度に限定されるものでなく、適宜設定し得る。
上述したように、第1の半導体層141上には、第1の活性層140に電流を注入するための電極150が形成されている。また、上述したように、第2の半導体層143上には、第2の活性層142に電流を注入するための電極151が形成されている。
梁状の可動部122上には、反射鏡(第2の反射鏡、上部反射鏡)106が形成されている。上部反射鏡106は、梁状の可動部122によって変位可能に支持されている。上部反射鏡106としては、例えばDBRが形成されている。上部反射鏡106は、例えば、光学膜厚がそれぞれ1/4λc2のSiO層及びTiO層を1ペアとし、これを10ペア含む交互積層膜によって構成されている。λc2は、上部反射鏡106の高反射帯域の中心波長であり、本実施形態では例えば1060nm程度となっている。
本実施形態による波長可変レーザ装置10の共振器12は、下部反射鏡102と、第1の活性層140と、第2の活性層143と、上部反射鏡106と、下部反射鏡と上部反射鏡との間隔を変化させる機構122とを含んでいる。そして、下部反射鏡102と上部反射鏡106との間隔に応じて長さが変化する間隙104が、下部反射鏡102と上部反射鏡106との間に存在している。こうして、本実施形態による波長可変レーザ装置10が構成されている。
図2は、間隙の長さと発振波長とモードとの関係を示すグラフである。横軸は間隙104の長さを示している。縦軸は、レーザ光の発振波長を示している。
図2から分かるように、梁状の支持部122に電圧が印加されていない状態では、間隙104の長さは、例えば3.8μm程度となっている。間隙104の長さが3.8μm程度の際には、例えば波長1098nm程度で共振するモードが存在する。この共振モード(縦モード)を、ここでは、モードBと称することとする。図2から分かるように、間隙104の長さが3.8μm程度の際には、1098nmよりも短い波長で共振するモードが更に存在する。この共振モードを、ここでは、モードAと称することとする。
間隙104の長さが例えば3.0μm程度となるまで反射鏡102と反射鏡106との間隔を小さくすると、モードBの発振波長は例えば1007nm程度となる。図2から分かるように、間隙104の長さが3.0μm程度の際には、1007nmよりも長い波長で共振するモードが更に存在する。この共振モードを、ここでは、モードCと称することとする。
本実施形態では、レーザ光の発振波長を変化させ得る範囲内に複数のモード、即ち、2つ以上のモードが存在する。より具体的には、本実施形態では、レーザ光の発振波長を変化させ得る範囲内に、3つのモードが存在する。このため、単に下部反射鏡102と上部反射鏡106との間隔を変化させた場合には、モードBから他のモードA,Cへの移行、即ちモードホッピングが生じ得る。
そこで、本実施形態では、下部反射鏡102と上部反射鏡106との間の間隙の長さに応じて第1の活性層140と第2の活性層142の各々に対する励起を制御することにより、モードホッピングを防止し、広い波長帯域でモードBでの発振が維持されるようにしている。
具体的には、比較的長い波長で発振させる際には、比較的長い波長域において利得が得られる第2の活性層142に電流を注入する。第2の活性層142に電流を注入すると、第2の活性層142が励起され、比較的長い波長において利得が得られる。このため、比較的長い波長での確実な発振が実現される。
一方、比較的短い波長で発振させる際には、比較的短い波長域において利得が得られる第1の活性層140に電流を注入する。第1の活性層140に電流を注入すると、第1の活性層140が励起され、比較的短い波長において利得が得られる。このため、比較的短い波長での確実な発振が実現される。
下部反射鏡102の高反射帯域の中心波長λc1及び上部反射鏡106の高反射帯域の中心波長λc2は、いずれも1060nmである。ここでは、反射鏡102、反射鏡106の高反射帯域の中心波長λc1,λc2である1060nmより長い波長で共振させる際には、中心波長λc1,λc2より長い波長域において大きな利得を実現する第2の活性層142を励起させる。一方、反射鏡102、106の高反射帯域の中心波長λc1,λc2である1060nmより短い波長で共振させる際には、中心波長λc1,λc2より短い波長域において大きな利得を実現する第1の活性層140を励起させる。
例えば反射鏡102、106の高反射帯域の中心波長λc1,λc2である1060nmに対応する間隙104の長さは、例えば3.4μm程度である。従って、間隙104の長さが例えば3.4μm以上である際には、中心波長λc1,λc2より長い波長域において大きな利得を実現する第2の活性層142を励起させる。一方、間隙104の長さが例えば3.4μm未満である際には、中心波長λc1,λc2より短い波長域において大きな利得を実現する第1の活性層140を励起させる。間隙104の長さが所定値以上の際における第2の活性層142の励起強度は、間隙104の長さが所定値未満の際における第2の活性層142の励起強度より強くなる。また、間隙104の長さが所定値以上の際における第1の活性層140の励起強度は、間隙104の長さが所定値未満の際における第1の活性層140の励起強度より弱くなる。
間隙104の長さは、梁状の可動部122に印加する電圧を変化させることにより変化させ得る。即ち、間隙104の長さは、電極113に印加する電圧を変化させることにより変化させ得る。なお、梁状の可動部122に印加する電圧を変化させると、間隙104の長さが変化するのは、梁状の可動部122に印加する電圧を変化させると、梁状の可動部122に働く静電引力が変化するためである。
間隙104の長さが例えば3.4μmとなる際における電極113への印加電圧は、予め求めることが可能である。従って、電極113への印加電圧が間隙104の長さが3.4μm以上となるような電圧である場合には、中心波長λc1,λc2より長い波長域において大きな利得を実現する第2の活性層142を励起させる。即ち、電極113への印加電圧が所定電圧以下である場合には、中心波長λc1,λc2より長い波長域において大きな利得を実現する第2の活性層142を励起させる。一方、間隙104の長さが3.4μm未満となるような電圧が電極113に印加されている場合には、中心波長λc1,λc2より短い波長域において大きな利得を実現する第1の活性層140を励起させる。即ち、電圧113への印加電圧が所定電圧より大きい場合には、中心波長λc1,λc2より短い波長域において大きな利得を実現する第1の活性層140を励起させる。
上述したように、第2の活性層142における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、例えば1070nm程度となっている。換言すれば、第2の活性層142の励起スペクトルのピーク波長は、例えば1070nm程度となっている。第2の活性層142に電流を注入することにより第2の活性層142を励起させた際には、例えば1060nm〜1100nm程度の波長域において比較的大きい利得を得ることが可能である。この際、第1の活性層140には電流の注入が行われないため、第1の活性層140においては吸収が生じる。第1の活性層140における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、第2の活性層142における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長より低い。上述したように、第1の活性層140では、励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、1050nm程度となっている。換言すれば、第1の活性層140の励起スペクトルのピーク波長は、例えば1050nm程度となっている。このため、1050nm付近の波長域での発振が、第1の活性層140によって抑制される。このため、第1の活性層140に電流を注入することなく第2の活性層142に電流を注入した際には、1060nm〜1100nm程度の波長域においてモードBでの発振を確実に行わせることができる。このため、本実施形態では、モードAへのモードホッピングを確実に防止することができる。
一方、上述したように、第1の活性層140における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、1050nm程度となっている。
即ち、第1の活性層140の利得スペクトルのピーク波長は、1050nm程度となっている。第1の活性層140の励起強度を十分に大きくすることで、短波長側における利得を十分に大きくすることができる。これは、量子井戸が矩形の状態密度を有しており、且つ、In0.24GaAs量子井戸層とGaAsP障壁層のバンドギャップの差が大きいことによって実現されている。第1の活性層140に電流を注入することにより第1の活性層140を励起した際には、例えば1007nm〜1060nm程度の波長域において比較的大きい利得が得られる。このため、活性層142に電流を注入することなく活性層140に電流を注入した際には、1007nm〜1060nm程度の波長域においてモードBでの発振を確実に行わせることができ、モードCへのモードホッピングを確実に防止することができる。
本実施形態では、例えば、反射鏡102、106の高反射帯域の中心波長λc1,λc2を中心として、レーザ光の発振波長が掃引される。
モードAとモードBとの波長差、即ち、モードAとモードBとの間における縦モード間隔は、30nmより大きいことが好ましい。また、モードBとモードCとの波長差、即ち、モードBとモードCとの間における縦モード間隔は、30nmより大きいことが好ましい。バルクや量子井戸等の一般的な活性層においては、利得スペクトルの幅を30nmに対して十分に狭くすることは困難である。このため、縦モード間隔が30nm以下の場合には、複数の縦モードのうちの1つが選択されるように活性層140,142を制御することが困難である。従って、縦モード間隔は、30nmより大きいことが好ましい。
但し、上記の30nmという数値は、1060nm帯の波長可変レーザ装置の場合の数値である。30nmという数値は、量子井戸内のキャリアのエネルギー分布に起因するものであり、室温では、波長1060nmにおいて約30nmである。このため、1060nm以外の波長帯の波長可変レーザ装置においては、波長差で表現するのではなく、エネルギー差で表現することが妥当である。1060nm帯で30nmの波長差に相当するエネルギー差は、33meVである。従って、縦モード間隔は、発振波長での33meVのエネルギー差に相当する波長差より大きいことが好ましい。
このように、本実施形態では、比較的長い波長で発振させる際には、比較的長い波長域において大きな利得を実現する第2の活性層142を励起することにより、比較的長い波長での確実な発振を実現する。一方、比較的短い波長で発振させる際には、比較的短い波長域において大きな利得を実現する第1の活性層140を励起することにより、比較的短い波長での確実な発振を実現する。このため、本実施形態によれば、モードホッピングを確実に防止することができ、可変波長幅の広い波長可変レーザ装置を得ることができる。
(評価結果)
次に、本実施形態による波長可変レーザ装置の評価結果について説明する。
図10は、比較例による波長可変レーザ装置における間隙の長さと発振波長とモードとの関係を示すグラフである。比較例は、下部反射鏡と上部反射鏡との間隔を単に変化させることにより発振波長を変化させるものである。即ち、比較例では、活性層への電流の注入を下部反射鏡と上部反射鏡との間の間隙の長さに応じて調整していない。
比較例では、初期の間隙の長さは、1.5μm程度とした。初期の間隙の長さが1.5μmの場合、初期の間隙の長さの3分の1の変位を生じさせると、間隙の長さは1.0μmとなる。
図10から分かるように、間隙の長さを1.5μmから1.0μmまで変化させると、発振波長は68nm程度変化する。間隙の長さを1.0μmより小さくすると、3分の1制限を満たさなくなり、梁状の支持部におけるばねの反発力と静電引力とのつりあいがとれなくなる虞があるため、間隙の長さを1.0μmより小さくすることは好ましくない。このため、比較例による波長可変レーザ装置では、波長可変幅は68nm程度であった。
これに対し、本実施形態では、下部反射鏡と上部反射鏡との間の間隙の長さに応じて、第1の活性層と第2の活性層の各々に対する励起の制御を行うため、モードホッピングを確実に防止することができる。従って、本実施形態では、図9において破線でプロットしたような縦モード間隔による制約が存在しない。従って、本実施形態によれば、梁状の可動部122に電圧を印加していない際における間隙104の長さを、反射鏡102、106の高反射帯域の中心波長λc1,λc2の1.6倍に対して著しく大きくすることができる。本実施形態によれば、初期の間隙104の長さを著しく大きくすることができるため、初期の間隙104の長さの3分の1程度の長さも十分に長くなる。このため、本実施形態によれば、極めて広い波長域で発振波長、即ち、共振波長を変化させることが可能となる。
間隙104の長さを例えば3.8μmから3.0μmに変化させた場合には、図2から分かるように、例えば1007nm〜1098nm程度の波長域において、モードBから他のモードA,Cへのモードホッピングを生じることなく、発振波長を変化させ得る。波長1098nmと波長1007nmとの波長差は91nmである。即ち、本実施形態では、例えば91nm程度の波長可変幅が得られる。
図3は、本実施形態による波長可変レーザ装置における初期の間隙の長さと波長可変幅との関係を示すグラフである。横軸は、初期の間隙の長さを示しており、縦軸は、波長可変幅を示している。
図3から分かるように、初期の間隙104の長さを3.8μmに設定した場合には、波長可変幅を91nm程度とすることができる。
発振波長を1098nmから1007nmまで変化させた際には、間隙104の長さは3.8μmから3.0μmまで変化する。長さ3.8μmと長さ3.0μmとの差、即ち、間隙104の長さの変化量は0.8μm程度である。0.8μmという間隙104の長さの変化量は、初期の間隙104の長さの3分の1に対して十分に小さい。従って、発振波長を1098nmから1007nmまで変化させても、3分の1制限に対する余裕は十分に存在する。
このように、本実施形態によれば、波長可変幅の極めて広い波長可変レーザ装置を得ることができる。
(測定装置)
次に、本実施形態による波長可変レーザ装置を用いた測定装置について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態による測定装置を示す概略図である。
なお、ここでは、光干渉断層計(OCT:Optical Coherence Tomography)の光源部801に本実施形態による波長可変レーザ装置10を用いる場合を例に説明するが、これに限定されるものではない。本実施形態による波長可変レーザ装置10は、光干渉断層計の光源部801に限定されるものではなく、様々な用途に用いることが可能である。波長可変レーザ装置を光源部801に用いた光干渉断層計は、分光器を用いることを要しないため、光量のロスが少なく、高S/N比の断層像の取得が可能である。
図4に示すように、本実施形態による測定装置(OCT装置)8は、光源部801と、干渉光学系802と、光検出部803と、情報取得部804とを有している。
光源部801には、本実施形態による波長可変レーザ装置10が用いられる。
情報取得部804は、フーリエ変換器(図示せず)を有している。ここで、情報取得部804がフーリエ変換器を有しているとは、情報取得部804が、入力されたデータに対してフーリエ変換する機能を有していることを意味し、フーリエ変換器の態様は特に限定されるものではない。一つの例は、情報取得部804が演算部(図示せず)を有しており、当該演算部がフーリエ変換する機能を有している場合である。より具体的には、当該演算部がCPU(Central Processing Unit)を有するコンピュータであり、当該コンピュータが、フーリエ変換機能を有するアプリケーションを実行する場合である。他の例は、情報取得部804がフーリエ変換機能を有するフーリエ変換回路を有している場合である。
光源部801から出力された光は、干渉光学系802を経て、測定対象(測定対象物)である物体812の情報を含む干渉光となり、当該干渉光は光検出部803において受光される。
なお、光検出部803は、差動検出型の光検出器でもよいし、単純な強度モニタ型の光検出器でもよい。
光検出部803によって受光された干渉光の強度の時間波形の情報は、光検出部803から情報取得部804に出力される。
情報取得部804では、受光された干渉光の強度の時間波形のピーク値を取得してフーリエ変換を行うことにより、物体812の情報(例えば断層像の情報)を取得する。
以下、光源部801から光が発せられてから、測定対象である物体812の断層像の情報が得られるまでについて、詳細に説明する。
光源部801から出た光は、ファイバ805内を通って、カップラ806に入り、照射光用のファイバ807内を通る照射光と、参照光用のファイバ808内を通る参照光とに分岐される。カップラ806としては、分岐比が1:1のカップラである3dBカップラが用いられている。カップラ806は、光源部801から発せられる光の波長帯域においてシングルモードで動作し得る。
ファイバ807内を伝搬する照射光は、コリメーター809を通って平行光になり、ミラー810で反射される。ミラー810で反射された光は、レンズ811を通って物体812に照射され、物体812の奥行き方向の各層で反射される。
一方、ファイバ808内を伝搬する参照光は、コリメーター813を通ってミラー814で反射される。
カップラ806では、物体812からの反射光とミラー814からの反射光とによる干渉光が発生する。こうして干渉した光は、ファイバ815内を通り、コリメーター816を通って集光され、光検出部803によって受光される。
光検出部803によって受光された干渉光の強度の情報は、電圧等の電気的な情報に変換されて、情報取得部804に送られる。
情報取得部804では、干渉光の強度のデータを処理し、具体的には、フーリエ変換を行い、断層像の情報を得る。フーリエ変換が行われる干渉光の強度のデータは、通常は、等波数間隔にサンプリングされたデータであるが、これに限定されるものではなく、等波長間隔にサンプリングされたデータであってもよい。
こうして取得された断層像の情報は、情報取得部804から画像表示部817に送られ、画像として表示することができる。
なお、照射光の入射する方向に対して垂直な方向にミラー810を走査することで、測定対象の物体812の3次元の断層像を得ることもできる。
また、図示しないが、光源部801から出る光の強度を逐次モニタリングし、そのデータを干渉光の強度の信号の振幅補正に用いるようにしてもよい。
情報取得部804は、電気回路818を介して、光源部801の制御を行うことができる。上述したように、本実施形態では、比較的長い波長で波長可変レーザ装置を発振させる際には、比較的長い波長域において利得が得られる第2の活性層142が励起される。一方、比較的短い波長で波長可変レーザ装置を発振させる際には、比較的短い波長域において利得が得られる第1の活性層140が励起される。第1の活性層140と第2の活性層142の各々に対する励起の制御は、例えば情報取得部804によって行うことができる。即ち、情報取得部804は、第1の活性層140と第2の活性層142の各々に対する励起を制御する制御部として機能し得る。情報取得部(制御部)804は、電気回路818を介して電極150,151に電圧を適宜印加することにより、第1の活性層140と第2の活性層142の各々に対する励起を制御する。また、情報取得部(制御部)804は、電気回路818を介して電極113に電圧を適宜印加することにより、梁状の可動部122を変位させ、これにより波長可変レーザ装置から発せられるレーザ光の発振波長を変化させる。
なお、ここでは、情報取得部804が第1の活性層140と第2の活性層142の各々に対する励起を制御する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。情報取得部804とは別個の制御部(図示せず)を用いて、第1の活性層140と第2の活性層142の各々に対する励起を制御するようにしてもよい。また、情報取得部804とは別個の制御部によって、梁状の可動部122に接続された電極113に印加する電圧を制御し、波長可変レーザ装置から発せられるレーザ光の発振波長を変化させてもよい。この場合、情報取得部804とは別個の制御部は、光源部801内に設けられていてもよいし、光源部801と別個に設けられていてもよい。
本実施形態による測定装置8は、例えば、眼科、歯科、皮膚科等の分野において、動物や人のような生体の断層像に関する情報を取得する際に有用である。なお、生体の断層像に関する情報とは、生体の断層像自体のみならず、生体の断層像を得るために必要な数値データをも含む。特に、本実施形態による測定装置8は、測定対象が人体の眼底であり、眼底の断層像に関する情報を取得する際に好適である。
本実施形態による波長可変レーザ装置10は、上述したように波長可変幅が極めて広い。このため、本実施形態による波長可変レーザ装置10を用いれば、高分解の断層像を取得し得る測定装置8を実現することができる。
なお、ここでは、本実施形態による波長可変レーザ装置10を、OCT装置8の光源に用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態による波長可変レーザ装置10を、光通信用の光源に用いるようにしてもよいし、光計測用の光源に用いるようにしてもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による波長可変レーザ装置について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態による波長可変レーザ装置を示す断面図である。図1乃至図4に示す第1実施形態による波長可変レーザ装置等と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による波長可変レーザ装置は、励起光を照射することにより第2の活性層242を励起するものである。
図5に示すように、本実施形態では、第1の半導体層141と第2の半導体層143との間に、第2の活性層242が形成されている。第2の活性層242は、所定の波長の光を照射した際に励起されるものである。本実施形態では、励起光源820から発せられる光(励起光)が第2の活性層242に照射されるようになっている。励起光源820としては、例えば、端面発光型の半導体レーザ装置を用いることができる。励起光源820から発せられる励起光の波長は、例えば670nm程度とする。第2の活性層242の障壁層は、励起光を吸収してキャリアを生成する吸収層として機能する。第2の活性層242の障壁層の組成は、例えばAl0.25GaAsとする。
本実施形態では、励起光源820から発せられる励起光によって第2の活性層242を励起させ得るため、第2の活性層242に電流を注入するための電極151(図1(b)参照)は設けられていない。
本実施形態によれば、第2の活性層242に電流を注入するための電極151(図1(b)参照)を形成することを要しないため、基板101上に形成すべき電極の数を少なくすることができる。基板101上に形成することを要する電極の数が少ないため、製造の難易度が低くなり、また、加工工程が少なくなる。従って、本実施形態によれば、製造歩留りを向上することができ、また、製造コストを低減することができる。
本実施形態では、比較的長い波長で発振させる際には、比較的長い波長域において利得が得られる第2の活性層242に、励起光源820から光が照射される。第2の活性層242に光が照射されると、第2の活性層242が励起され、比較的長い波長において利得が得られる。このため、比較的長い波長での確実な発振が実現される。
一方、比較的短い波長で発振させる際には、比較的短い波長域において利得が得られる第1の活性層140に電流が注入される。第1の活性層140に電流を注入すると、第1の活性層140が励起され、比較的短い波長において利得が得られる。このため、比較的短い波長での確実な発振が実現される。
このため、本実施形態においても、モードホッピングを確実に防止し、極めて広い波長域で発振波長を可変させることができる。
なお、励起光源820に対する制御は、情報取得部(制御部)804によって行ってもよいし、情報取得部804とは別個に設けられた制御部によって行うようにしてもよい。
このように、第2の活性層242に対する励起を光の照射によって行うようにしてもよい。本実施形態においても、第1実施形態による波長可変レーザ装置と同様に、極めて広い波長域で発振波長を可変させることができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による波長可変レーザ装置について図6を用いて説明する。図6は、本実施形態による波長可変レーザ装置を示す断面図である。図1乃至図5に示す第1又は第2実施形態による波長可変レーザ装置等と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による波長可変レーザ装置は、第2の活性層342を励起させる際のみならず、第1の活性層340を励起させる際にも光の照射を用いるものである。
図6に示すように、下部反射鏡102と第1の半導体層141との間には、第1の活性層340が形成されている。第1の活性層340のIn組成は、例えば24%程度に設定されている。第1の活性層340における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、例えば1050nm程度である。活性層340の障壁層は、例えばAl0.05GaAsにより構成されている。
第1の半導体層141と第2の半導体層143との間には、第2の活性層342が形成されている。第2の活性層342のIn組成は、例えば27%に設定されている。第2の活性層342における励起準位と基底準位とのエネルギー差に対応する発光波長は、例えば1070nm程度である。第2の活性層342の障壁層は、例えばAl0.25GaAsにより構成されている。
本実施形態では、励起光源821から発せられる光(励起光)が、第2の活性層342や第1の活性層340に照射されるようになっている。第1の活性層340を励起させる際には、例えば、波長が比較的長い励起光が照射される。ここでは、第1の活性層340を励起させる際に用いる励起光の波長を、例えば808nm程度とする。一方、第2の活性層342を励起させる際には、例えば波長が比較的短い励起光が照射される。ここでは、第2の活性層342を励起させる際に用いる励起光の波長を、例えば670nm程度とする。これらの励起光は、梁状の可動部122が形成された側、即ち、基板101の上方から同軸で入射される。このように、本実施形態では、波長の異なる2つの励起光が適宜照射される。波長が異なる2つの励起光の各々の光源としては、第2実施形態と同様に、例えば、端面発光型の半導体レーザ装置等を用いることができる。
励起光源821から発せられる励起光は、第1の活性層340よりも上方に存在する第2の活性層342にまず到達する。第2の活性層342の厚みの大部分は障壁層が占めており、第2の活性層342の障壁層のバンドギャップは、例えば1.73eV程度である。波長が670nmの励起光のフォトンのエネルギーは、第2の活性層342の障壁層のバンドギャップのエネルギーより大きい。このため、波長が670nmの励起光が照射された際には、波長が670nmの励起光は主として第2の活性層342によって吸収される。このため、波長が670nmの励起光が照射された際には、第2の活性層342が主として励起されることとなる。波長が670nmの励起光が第2の活性層342において十分に吸収されるため、第2の活性層342の下方に存在する第1の活性層340は殆ど励起されない。
波長が808nmの励起光のフォトンのエネルギーは、第2の活性層342のバンドギャップより小さい。このため、波長が808nmの励起光は、第2の活性層342によっては吸収されず、第2の活性層342を透過する。波長808nmの励起光のフォトンのエネルギーは、第1の活性層340の障壁層Al0.05GaAsのバンドギャップのエネルギーより大きい。このため、波長が808nmの励起光が照射された際には、波長が808nmの励起光は第1の活性層340の障壁層において吸収される。このため、波長が808nmの励起光が照射された際には、第1の活性層340が励起されることとなる。
このように、本実施形態では、波長の異なる2つの励起光を適宜照射することにより、各々の活性層340,342を選択的に励起することができる。
このように、第2の活性層342を励起させる際のみならず、第1の活性層340を励起させる際にも光の照射を用いてもよい。本実施形態においても、第1実施形態による波長可変レーザ装置と同様に、極めて広い波長域で発振波長を可変させることができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による波長可変レーザ装置について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による波長可変レーザ装置を示す断面図である。図1乃至図6に示す第1乃至第3実施形態による波長可変レーザ装置等と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
図7に示すように、本実施形態では、第1の活性層140と第2の活性層142との間に半導体層141(図1(b)参照)が存在していない。本実施形態では、第1の活性層140の上に、第2の活性層142が直接形成されている。第2の活性層142上には、半導体層443が形成されている。半導体層443の導電型は、例えばp型とする。半導体層443上には、電極450が形成されている。
本実施形態では、基板101の導電型が例えばn型となっており、活性層140,142の導電型がi型(アンドープ)となっており、半導体層443の導電型が例えばp型となっている。つまり、本実施形態では、導電型がn−i−p型となっている。換言すれば、本実施形態では、n型領域101とp型領域443との間のi型領域に、2つの異なる量子井戸(活性層)140,142が存在している。
活性層140、142上に形成された電極450が1個の場合であっても、以下のように、キャリアのオーバーフローを利用すれば、利得スペクトルの制御を行うことは可能である。
電極450に電圧を印加すると、n型領域101から注入される電子とp型領域443から注入される正孔とが、活性層140と活性層142とによって構成されるi型領域(アンドープ領域)に達する。正孔の移動度は電子の移動度より低いため、i型領域140,142のうちのp型領域443に近い部分にキャリアが溜まりやすい。このため、注入電流が比較的小さい場合には、i型領域140,142のうちのp型領域443に近い部分、即ち、第2の活性層142に多くのキャリアが溜まり、第2の活性層142において大きな利得が生じる。利得スペクトルのピーク波長が比較的長い第2の活性層142において大きな利得が生ずるため、注入電流が比較的小さい場合には、比較的長い波長での確実な発振が実現される。
一方、注入電流が比較的大きい場合には、第2の活性層142においてキャリア飽和が生じ、第1の活性層140にもキャリアが十分に流れ込むようになる。そして、第1の活性層140において生じる利得が、第2の活性層142において生じる利得を上回る。利得スペクトルのピーク波長が比較的短い第1の活性層140において大きな利得が生ずるため、注入電流が比較的大きい場合には、比較的短い波長域での確実な発振が実現される。
本実施形態では、レーザ光の定在波の腹の位置に対応するように、第1の活性層140と第2の活性層142とが位置している。具体的には、波長可変域(高反射帯域)の中心波長である1060nmで発振している際に生じる定在波の腹の位置に対応するように、第1の活性層140と第2の活性層142とがそれぞれ位置している。第1の活性層140と第2の活性層142とは、定在波の隣り合う腹の位置に対応するように位置していている。定在波の腹の位置に対応するように第1の活性層140と第2の活性層142とを位置させるのは、光の十分な重なりが得られるようにするためである。
レーザ光の定在波の腹の位置に対応するように活性層140,142を位置させる際には、活性層140、142を構成する量子井戸のグループの中心位置が定在波の腹の最大値に一致することが好ましい。ただし、現実には、製造誤差等によってずれが生じる。
隣接する2つの定在波の腹の中間の位置には、節が位置する。このため、1つの定在波の山(ある節と、当該節の隣の節との間の範囲)は、ある腹と、当該腹の隣の腹との間隔を1とすると、1/2(ある節の位置)から3/2(当該節の隣の節の位置)までの範囲と表現できる。このため、第1の活性層140がある定在波の山の中に位置しており、第2の活性層142が当該山の隣の山の中に位置するための条件は、以下のようになる。即ち、第1の活性層140及び第2の活性層142がこのように位置するための条件は、第1の活性層140に対応する腹の位置を基準として、定在波の腹の間隔の1/2から3/2の範囲と表現することができる。
また、定在波の互いに離れた腹の位置に対応するように、第1の活性層140と第2の活性層142とが位置させてもよい。この場合、第2の活性層142の位置は、第1の活性層140が存在する定在波の山の最大値となる位置から定在波の腹の間隔の1/2以上離れた位置と表現することができる。
本実施形態による波長可変レーザ装置10は、注入する電流の大きさを変化させことにより発振波長を変化させるため、注入する電流量の変化に応じてレーザ光の出力が変化する。安定したレーザ光を得たい場合には、本実施形態による波長可変レーザ装置10の後段に図示しない半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)を配すればよい。波長可変レーザ装置10の後段に半導体光増幅器を配し、当該半導体光増幅器における増幅率を適宜制御すれば、安定した出力のレーザ光を最終的に半導体光増幅器から出射することができる。
このように、本実施形態では、電極450を介して注入する電流の大きさを制御することにより、第1の活性層140と第2の活性層142の各々に対する励起を制御する。本実施形態によっても、第1の活性層140と第2の活性層142の各々に対する励起を制御することができるため、モードホッピングを確実に防止し、極めて広い波長域において発振波長を変化させることができる。本実施形態によれば、基板101上に形成することを要する電極の数が少ないため、製造の難易度が低くなり、また、加工工程が少なくなる。従って、本実施形態によれば、製造歩留りを向上することができ、また、製造コストを低減することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による波長可変レーザ装置について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態による波長可変レーザ装置の駆動方法を示す図である。図1乃至図7に示す第1乃至第4実施形態による波長可変レーザ装置等と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による波長可変レーザ装置の構成は、例えば、第1実施形態による波長可変レーザ装置10と同様である。但し、本実施形態では、第1の活性層140と第2の活性層142の励起のバランスを調整することにより、モードAからモードBへのモードホッピングを敢えて生じさせるようにしている。
本実施形態では、梁状の可動部122を変位させるための電極113に印加する電圧を0Vから徐々に上昇させ、電極113に印加する電圧が所定電圧に達するまでは、第2の活性層142に電流を注入する。かかる所定電圧は、例えば、発振波長が波長可変域の中心波長である1060nmとなるときの電圧とする。第2の活性層142に電流を注入している際には、第2の活性層142が励起され、比較的長い波長において利得が得られる。このため、波長可変域の中心波長である1060nmより長い波長で発振させる際には、モードBで発振することとなる。第2の活性層142に電流を注入する一方、第1の活性層140には電流を注入しないため、第2の活性層142の励起強度が第1の活性層140の励起強度より高い状態で、間隙104の長さが減少させられる。
そして、梁状の可動部122を変位させるための電極113に印加する電圧が、所定電圧に達した際には、第2の活性層142への電流の注入を中止し、第1の活性層140に電流を注入する。即ち、本実施形態では、電極113への印加電圧が所定電圧に達した際に、電流の注入先を、第2の活性層142から第1の活性層140に切り替える。そうすると、モードBより短波長側のモードAが発振しやすくなり、モードBからモードAへの移行、即ち、モードホッピングが生ずる。モードBからモードAへのモードホッピングが生ずると、発振波長は例えば1007nm程度となる。第1の活性層140の利得スペクトルのピーク波長が、波長可変域の中心波長である1060nmに対して十分に低く設定されているため、モードBからモードAへのモードホッピングを確実に生じさせることができる。
モードホッピングが生じた後には、梁状の可動部122を変位させるための電極113への印加電圧は徐々に低下させる。電極113への印加電圧を徐々に低下させる際には、モードAでの発振が維持され、電極113への印加電圧が0Vになると、発振波長は1050nm程度となる。第1の活性層140に電流を注入する一方、第2の活性層142には電流を注入しないため、第1の活性層140の励起強度が第2の活性層142の励起強度より高い状態で、間隙104の長さが増加させられる。
この後、電流の注入先を第1の活性層140から第2の活性層142に切り替えると、発振波長は1098nm程度となる。即ち、電流の注入先を第1の活性層140から第2の活性層142に切り替えると、発振波長が初期状態に戻る。第2の活性層142の利得スペクトルのピーク波長が、波長可変域の中心波長である1060nmに対して十分に大きく設定されているため、モードAからモードBへのモードホッピングを確実に生じさせることができる。
このように、本実施形態では、敢えてモードホッピングを生じさせる。本実施形態において梁状の可動部122を往復させることにより得られる波長可変幅は、第1実施形態において得られる波長可変幅と同様である。従って、本実施形態のように波長可変レーザ装置を動作させてもよい。本実施形態では、モードホッピングを生じさせた後には、梁状の可動部122を変位させるための電極113に印加させる電圧を徐々に低下させるため、梁状の可動部122の変位量は第1実施形態の場合の約半分である。本実施形態によれば、梁状の可動部122に印加する電圧が小さくてもよいため、消費電力の低減等を図ることができる。
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、第5実施形態では、第1実施形態の波長可変レーザ装置において敢えてモードホッピングを生じさせる場合を例に説明したが、第2乃至第4実施形態による波長可変レーザ装置においても、敢えてモードホッピングを生じさせてもよい。第2乃至第4実施形態による波長可変レーザ装置においても、互いに異なる2つの活性層140,142が設けられている。このため、第2乃至第4実施形態による波長可変レーザ装置においても、これらの活性層140,142の励起のバランスを適宜制御することにより、第5実施形態のように利得スペクトルを適宜制御することが可能である。従って、第2乃至第4実施形態による波長可変レーザ装置においても、第5実施形態のように動作させることは可能である。また、敢えてモードホッピングを生じさせるための手法は、活性層140,142の励起のバランスを適宜調整することに限定されるものではない。例えば、第5実施形態における第1の活性層140の利得スペクトルのピーク波長を、第1実施形態の場合よりも小さく設定してもよい。第1の活性層140の利得スペクトルのピーク波長を低めに設定すれば、モードBからモードAへのモードホッピングを確実に生じさせることが可能である。また、反射鏡102,106の高反射帯域の中心波長よりも若干高い波長において、電流の注入先を第2の活性層242から第1の活性層140に変更してもよい。このようにすることによっても、モードBからモードAへのモードホッピングを確実に生じさせることが可能である。
また、上記実施形態では、波長可変域の中心波長が1060nmの波長可変レーザ装置、即ち、1060nm帯の波長可変レーザ装置を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、波長可変域の中心波長が850nmの波長可変レーザ装置、即ち、850nm帯の波長可変レーザ装置に本発明を適用することも可能である。第2実施形態や第3実施形態において、波長可変域の中心波長を1060nmとは異なる波長に設定する場合には、各構成要素のバンドギャップに応じて、励起光の波長を適宜設定すればよい。
また、上記実施形態では、活性層140,142の構造が量子井戸構造である場合を例に説明したが、活性層140、142の構造は量子井戸構造に限定されるものではない。例えば、バルクや量子ドットなど、他の構造の活性層であってもよい。
また、上記実施形態では、反射鏡102,106としてDBRを用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、高屈折率差サブ波長グレーティング(HCG:High-index Contrast subwavelength Grating)等を反射鏡102,106として用いるようにしてもよい。
また、第2実施形態では、励起光の照射により第2の活性層242の励起を制御し、電流の注入により第1の活性層140の励起を制御する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電流の注入により第2の活性層242の励起を制御し、励起光の照射により第1の活性層140の励起を制御するようにしてもよい。即ち、第1の活性層140及び第2の活性層242の一方に注入される電流を、第1の反射鏡102と第2の反射鏡106との間の間隙の長さに応じて制御することにより、第1の活性層140及び第2の活性層242の一方に対する励起が制御されるようにすればよい。また、光の照射を、第1の反射鏡102と第2の反射鏡106との間の間隙の長さに応じて制御することにより、第1の活性層140及び第2の活性層242のうちの他方に対する励起が制御されるようにすればよい。
また、上記実施形態では、反射鏡102、106の高反射帯域の中心波長λc1,λc2を中心として発振波長を掃引する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、反射鏡102、106の高反射帯域の中心波長λc1,λc2と、発振波長を変化させる帯域の中心波長とがずれていてもよい。
また、上記実施形態では、第1の反射鏡102の高反射領域の中心波長λc1と第2の反射鏡106の高反射領域の中心波長λc2とが同じである場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1の反射鏡102の高反射領域の中心波長λc1と第2の反射鏡106の高反射領域の中心波長λc2とがずれていてもよい。
また、第1実施形態では、第1の活性層140に電流を注入している際には第2の活性層142に電流を注入せず、第2の活性層142に電流を注入している際には第1の活性層140に電流を注入しない場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、比較的長い波長で発振させる際には、第2の活性層142に注入する電流の大きさを第1の活性層140に注入する電流の大きさより大きく設定するようにしてもよい。また、比較的短い波長で発振させる際には、第1の活性層140に注入する電流の大きさを、第2の活性層142に注入する電流の大きさより大きく設定するようにしてもよい。即ち、第1の活性層140と第2の活性層142とに注入する電流の大小関係を適宜調整するようにしてもよい。第2乃至第5実施形態に対しても、同様の考え方を適用し得る。即ち、比較的長い波長で発振させる際には、第2の活性層142,242,342における利得を第1の活性層140,340における利得に対して相対的に大きくすればよい。一方、比較的短い波長で発振させる際には、第1の活性層140,340における利得を第2の活性層142,242,342における利得に対して相対的に大きくすればよい。
また、上記実施形態では、比較的短い波長域において大きな利得を実現する活性層を第1の活性層140,340に用い、比較的長い波長域において大きな利得を実現する活性層を第2の活性層142,242,342に用いたが、これに限定されるものではない。比較的長い波長域において大きな利得を実現する活性層を第1の活性層140,340に用い、比較的短い波長域において大きな利得を実現する活性層を第2の活性層142,242,342に用いてもよい。この場合には、比較的長い波長で発振させる際には、比較的長い波長域において大きな利得を実現する第1の活性層140,340を励起することにより、比較的長い波長での確実な発振を実現する。一方、比較的短い波長で発振させる際には、比較的短い波長域において大きな利得を実現する第2の活性層142,242,342を励起することにより、比較的短い波長での確実な発振を実現する。
また、上記実施形態では、梁状の可動部122上に上部反射鏡106が配されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、梁状の可動部122の下面側に上部反射鏡106を固定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、梁状の可動部122と上部反射鏡106とが別個である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上部反射鏡106が梁状の支持部を兼ねていてもよい。
また、上記実施形態では、梁状の可動部122の両端が固定されている場合、即ち、梁状の可動部122が両端固定梁である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、梁状の可動部122が、片側だけが固定された片持ち梁であってもよい。
また、上記実施形態では、梁状の可動部122によって下部反射鏡102と上部反射鏡106との間隔を変化させる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。下部反射鏡102と上部反射鏡106との間隔を変化させることが可能な様々な機構(可動機構、支持機構)を、適宜用いることができる。
8…測定装置
10…波長可変レーザ装置
12…共振器
101…基板
102…下部反射鏡
103…積層体
104…間隙、エアギャップ
106…上部反射鏡
110、113…電極
122…梁状の支持部、可動機構
140…第1の活性層
141…第1の半導体層
142…第2の活性層
143…第2の半導体層
150,151…電極

Claims (14)

  1. 第1の反射鏡と、第2の反射鏡と、前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡との間に形成された活性層と、を有し、前記活性層と前記第2の反射鏡との間に間隙が形成され、前記間隙の長さが変化することで共振波長が変化する波長可変レーザ装置であって、
    前記活性層は、第1の活性層と、前記第1の活性層の上に形成され、利得スペクトルのピーク波長が前記第1の活性層の利得スペクトルのピーク波長と異なる第2の活性層と、
    を有し、
    前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡とで構成される共振器における縦モード間隔が、前記活性層のレーザ発振可能な波長帯域よりも狭く、
    記間隙の長さに応じて、前記共振器における複数の縦モードのうちの第1の縦モードの波長の利得が、その他の縦モードの波長の利得よりも大きくなるように、前記第1の活性層と前記第2の活性層の各々に対する励起が制御される
    ことを特徴とする波長可変レーザ装置。
  2. 前記第1の活性層と前記第2の活性層との間に形成された第1の半導体層と、
    前記第2の活性層の上に形成された、前記第1の半導体層とは反対の導電型の第2の半導体層と、
    前記第1の半導体層に電気的に接続された第1の電極と、
    前記第2の半導体層に電気的に接続された第2の電極と、を更に有し、
    前記第1の電極を介して前記第1の活性層に注入される電流と、前記第2の電極を介して前記第2の活性層に注入される電流とを、前記間隙の長さに応じてそれぞれ制御することにより、前記第1の活性層と前記第2の活性層の各々に対する励起が制御される
    ことを特徴とする請求項1記載の波長可変レーザ装置。
  3. 前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの一方に接続された半導体層と、
    前記半導体層に電気的に接続された電極と、を更に有し、
    前記電極を介して前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの前記一方に注入される電流を、前記間隙の長さに応じて制御することにより、前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの前記一方に対する励起が制御され、
    光の照射を、前記間隙の長さに応じて制御することにより、前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの他方に対する励起が制御される
    ことを特徴とする請求項1記載の波長可変レーザ装置。
  4. 前記間隙の長さに応じて第1の波長の光を照射することにより、前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの一方の励起が制御され、
    前記間隙の長さに応じて、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を照射することにより、前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの他方の励起が制御される
    ことを特徴とする請求項1記載の波長可変レーザ装置。
  5. 前記第2の活性層上に形成された半導体層と、
    前記半導体層に電気的に接続された電極と、を更に有し、
    前記電極を介して注入する電流の大きさを、前記間隙の長さに応じて制御することにより、前記第1の活性層と前記第2の活性層の各々に対する励起が制御される
    ことを特徴とする請求項1記載の波長可変レーザ装置。
  6. 前記間隙の長さが所定値以上の際における前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの一方の励起強度は、前記間隙の長さが前記所定値未満の際における前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの前記一方の励起強度より強く、
    前記間隙の長さが前記所定値以上の際における前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの他方の励起強度は、前記間隙の長さが前記所定値未満の際における前記第1の活性層及び前記第2の活性層の前記他方の励起強度より弱い
    ことを特徴とした請求項1乃至5のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置。
  7. 前記間隙を減少させる際における前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの一方の励起強度は、前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの他方の励起強度より高く、
    前記間隙を増加させる際における前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの前記他方の励起強度は、前記第1の活性層及び前記第2の活性層のうちの前記一方の励起強度より高い
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置。
  8. 前記第1の活性層の前記利得スペクトルの前記ピーク波長及び前記第2の活性層の前記利得スペクトルの前記ピーク波長のうちの一方は、前記第1の反射鏡又は前記第2の反射鏡の高反射帯域の中心波長より長く、
    前記第1の活性層の前記利得スペクトルの前記ピーク波長及び前記第2の活性層の前記利得スペクトルの前記ピーク波長のうちの他方は、前記第1の反射鏡又は前記第2の反射鏡の高反射帯域の中心波長より短い
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置。
  9. 前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡とを含む前記共振器における前記縦モード間隔は、前記第1の反射鏡の高反射帯域及び前記第2の反射鏡の高反射帯域のいずれよりも小さい
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置。
  10. 1060nmを含む波長域で発振波長が掃引され、
    前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡とを含む前記共振器における前記縦モード間隔は30nmより大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置。
  11. 前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡とを含む前記共振器における前記縦モード間隔は、発振波長での33meVのエネルギー差に相当する波長差より大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置。
  12. 1060nmを含む波長域で発振波長が掃引され、
    前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡との間隔を変化させていない状態における前記間隙の長さは、1.7μmより大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置。
  13. 前記第1の反射鏡と前記第2の反射鏡との間隔を変化させていない状態における前記間隙の長さは、前記第1の反射鏡又は前記第2の反射鏡の高反射帯域の中心波長の1.6倍より大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の波長可変レーザ装置と、
    前記波長可変レーザ装置からの光を、測定対象物へ照射される照射光と参照光とに分岐させ、前記測定対象物に照射された前記照射光の反射光と前記参照光とによる干渉光を発生させる干渉光学系と、
    前記干渉光を受光する光検出部と、
    前記光検出部からの信号に基づき、前記測定対象物の情報を取得する情報取得部と、
    を有することを特徴とする光干渉断層計。
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