JP2019200243A - 転写ユニットおよびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレブラシの長手方向の特定部分にトナー詰まりが発生しても、特定部分への圧力集中を防ぐことが可能であり、電源の個数も削減可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】転写ユニットは、無端状の転写ベルトと、転写部材と、クリーニング部材と、プレブラシと、を備える。転写部材は、転写ベルトを挟んで像担持体に対向配置される。クリーニング部材は、転写ベルト上の残留トナーをクリーニングする。プレブラシは、半導電性材料で形成され、転写ベルトの移動方向に対しクリーニング部材の上流側に配置されており、転写ベルト上のトナーの帯電量を制御する。プレブラシは、転写ベルトの外周面に接触する第1プレブラシと、転写ベルトを挟んで第1プレブラシに対向配置され、転写ベルトの内周面に接触する第2プレブラシと、を有する。第1プレブラシは接地されており、第2プレブラシにトナーと逆極性の電圧が印加される。【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に搭載され、像担持体上のトナー像をベルト上に一次転写するか、或いはベルト上に静電吸着させた用紙等の記録媒体に直接転写する転写ユニット及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、所定方向に回動される無端状の中間転写ベルトと、この中間転写ベルトに沿って設けられた複数の画像形成部とを備え、各画像形成部により中間転写ベルト上に各色のトナー像を順次重ね合わせて一次転写した後、記録媒体上に二次転写する中間転写方式の画像形成装置が知られている。
中間転写方式の画像形成装置においては、中間転写ベルトが弾性層を有する場合、中間転写ベルト表面に残存するトナーを機械的、電気的に回収するクリーニングブラシ(クリーニング部材)と、クリーニングブラシからトナーを回収する回収ローラーと、回収ローラー表面からトナーを掻き落とすスクレーパーと、回収ローラー表面から掻き落とされたトナーを廃トナー回収容器へ搬送する搬送スパイラルと、をハウジング内に備えたクリーニング装置が用いられることが多い。
上記構成のクリーニング装置では、トナーと逆極性の電圧が印加されることにより中間転写ベルト表面の残留トナーを除去するクリーニングブラシと、中間転写ベルトの回転方向に対しクリーニングブラシの上流側に配置され、トナーと同極性の電圧が印加されることにより中間転写ベルト上の残留トナーの極性を揃えるプレブラシ(固定ブラシ)とを備えた構成が知られている。
クリーニングブラシとプレブラシとを備えた構成では、印字枚数が多くなるとプレブラシに帯電量が低下したトナーが溜まる。この状態で印字が開始されると、プレブラシに電圧が印加された瞬間にプレブラシに溜まったトナーが中間転写ベルトに移行するという問題点があった。特に、印字動作の開始から画像形成開始までの時間が短い場合は、プレブラシから中間転写ベルト上に移行したトナーが中間転写ベルト上の1枚目の画像領域に重なってしまい、横帯状の画像汚れが発生する。
そこで、特許文献1には、回転可能な像担持体(中間転写ベルト)の表面に接触して配置され、像担持体との接触部において像担持体の表面のトナーを所定の極性に帯電させる帯電ブラシ(プレブラシ)と、帯電ブラシよりも像担持体の回転方向下流側において像担持体の表面に接触して配置され、像担持体との接触部において像担持体の表面からトナーを回収するクリーニング部材とを含むクリーニング装置において、像担持体の表面に対する帯電ブラシの押圧力F(N/m)が0N/mよりも大きく、且つ、1.5N/m以下となるようにしたクリーニング装置が開示されている。
特開2008−139422号公報
特許文献1の方法では、プレブラシのブラシ繊維の先端とベルトとの間にトナーが挟まる状態を解消するためにプレブラシの押圧力を調整している。しかし、プレブラシへのトナーや紙粉の詰まりはプレブラシの長手方向(ベルト幅方向)の全域に均一に発生するわけではない。そのため、プレブラシの長手方向の一部に詰まりが発生した場合、その部分におけるプレブラシの押圧力が大きくなってしまうために、長手方向の平均的な押圧力が低い場合であっても、部分的には大きな圧力となる場合がある。その場合にはプレブラシの長手方向の一部においてクリーニング不良や中間転写ベルト表面の傷が発生し、画像不具合に至る可能性があった。
また、プレブラシはベルト表面側に固定され、トナーと同極性のバイアスを印加してトナーの帯電を整える必要がある。そのため、転写ローラーにトナーと逆極性のバイアスを印加する高圧電源とは別の、プレブラシ専用の高圧電源が必要となるため、高コスト化の要因となっていた。
本発明は、上記問題点に鑑み、プレブラシの長手方向の特定部分にトナー詰まりが発生しても、特定部分への圧力集中を防ぐことが可能であり、電源の個数も削減可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、転写ベルトと、転写部材と、クリーニング部材と、プレブラシと、を備えた転写ユニットである。転写ベルトは、無端状であってトナー像が形成される像担持体に隣接して配置される。転写部材は、転写ベルトを挟んで像担持体に対向配置され、像担持体上に形成されたトナー像を転写ベルト上若しくは転写ベルトにより搬送される記録媒体上に転写する。クリーニング部材は、転写ベルト上の残留トナーをクリーニングする。プレブラシは、半導電性材料で形成され、転写ベルトの移動方向に対しクリーニング部材の上流側に配置されており、転写ベルト上のトナーの帯電量を制御する。プレブラシは、転写ベルトの外周面に接触する第1プレブラシと、転写ベルトを挟んで第1プレブラシに対向配置され、転写ベルトの内周面に接触する第2プレブラシと、を有する。第1プレブラシは接地されており、第2プレブラシにトナーと逆極性の電圧が印加される。
本発明の第1の構成によれば、転写ベルトを挟んで第1プレブラシに第2プレブラシが対向するため、第1プレブラシにトナーの詰まりが発生しても、転写ベルトの表面への押圧力の集中が緩和されるため、更なるトナーの滞留を抑制することができる。また、第2プレブラシにトナーと逆極性の電圧を印加するため、第2プレブラシに接続する高圧電源を転写部材に転写電圧を印加する転写電圧電源と兼用することができる。これにより、従来に比べて高圧電源の個数を削減することができ、コストダウンに寄与する。さらに、第2プレブラシを転写ベルトの内周面を清掃するブラシとして利用できるため、ブラシを追加することなく転写ベルトの内周面の汚染も抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るカラープリンター100の概略構成を示す断面図 第1実施形態のカラープリンター100に搭載される中間転写ユニット30周辺の構成を示す側面断面図 図2におけるベルトクリーニングユニット19周辺の拡大図 第1プレブラシ31と第2プレブラシ32の対向部分をベルト幅方向から見た側面図であって、中間転写ベルト8上のトナーが第1プレブラシ31と第2プレブラシ32の間を通過する際に受ける電界の方向を示す図 第1プレブラシ31を従動ローラー10に対向配置した従来の構成をベルト進行方向から見た断面図であって、第1プレブラシ31にトナー詰まりが発生した場合の押圧力分布を示す図 第1プレブラシ31と第2プレブラシ32を対向配置した本実施形態の構成をベルト進行方向から見た断面図であって、第1プレブラシ31にトナー詰まりが発生した場合の押圧力分布を示す図 本発明の第2実施形態に係るカラープリンター100の概略構成を示す断面図 第2実施形態のカラープリンター100に搭載される転写搬送ユニット50周辺の構成を示す側面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るカラープリンター100の概略断面図である。カラープリンター100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では左側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dがそれぞれ配設されており、さらに図1において反時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、トナーコンテナ4a〜4dによりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナー(ここでは正帯電トナー)を含む二成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう)が所定量充填されており、現像装置3a〜3dによって感光体ドラム1a〜1d上に現像剤中のトナーが供給され、静電的に付着する。これにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等はクリーニング装置7a〜7dにより除去される。
トナー像が転写される転写紙Pは、カラープリンター100内の下部に配置された用紙カセット16a内に収容されるか、或いはカラープリンター100の側面に配置された手差しトレイ16bに載置されている。用紙カセット16a内または手差しトレイ16b上の転写紙Pは、給紙ローラー12aおよびレジストローラー対12bを介して用紙搬送路17内を所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラー9と中間転写ベルト8のニップ部(二次転写ニップ部N、図2参照)へ搬送される。トナー像が二次転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。中間転写ベルト8の表面に残留したトナー等はベルトクリーニングユニット19により除去される。
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱および加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、そのまま(或いは分岐部14によって反転搬送路18に振り分けられ、両面に画像が形成された後)用紙搬送路17から排出ローラー対15を介して排出トレイ20に排出される。
図2は、本実施形態のカラープリンター100に搭載される中間転写ユニット30周辺の構成を示す側面断面図である。図2に示すように、中間転写ユニット30は、中間転写ベルト8と、一次転写ローラー6a〜6dと、バックアップローラー21a、21bと、ベルトクリーニングユニット19と、第1プレブラシ31と、第2プレブラシ32と、ローラー接離機構33と、を有する。
中間転写ベルト8は、上流側の従動ローラー10と下流側の駆動ローラー11とに掛け渡された無端状のベルトであり、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナー像が一次転写される。駆動ローラー11にはギア列(図示せず)を介してベルト駆動モーター40が連結されている。駆動ローラー11が反時計回り方向に回転することにより、中間転写ベルト8が反時計回り方向に回動する。
一次転写ローラー6a〜6dは、中間転写ベルト8を介して感光体ドラム1a〜1dに接触する。一次転写ローラー6a〜6dには転写電圧電源43(図3参照)が接続されている。一次転写ローラー6a〜6dにトナーと逆極性(負極性)の転写電圧を印加することにより、感光体ドラム1a〜1d上のトナー像が一次転写ローラー6a〜6側(中間転写ベルト8側)に引き付けられて中間転写ベルト8上に一次転写される。
ベルトクリーニングユニット19は、ハウジング内に、ファーブラシ23、回収ローラー25、スクレーパー27、搬送スパイラル29を備えている。ファーブラシ23は、中間転写ベルト8を介して従動ローラー10と対向配置されている。ファーブラシ23は、中間転写ベルト8の移動方向に対しカウンター方向(図2の反時計回り方向)に回転することにより、中間転写ベルト8上に残存するトナーや紙粉等の異物(以下、トナー等という)を掻き取る。回収ローラー25に接触するファーブラシ23のブラシ部分は電気抵抗値1〜900MΩ程度の導電性の繊維で形成されている。
回収ローラー25は、ファーブラシ23の表面に接触しながらファーブラシ23と逆方向(図2の時計回り方向)に回転することにより、ファーブラシ23に付着したトナー等を回収する。回収ローラー25にはベルトクリーニング電圧電源41が接続されており、中間転写ベルト8のクリーニング時にトナーと逆極性(ここでは負極性)のクリーニング電圧が印加される。また、従動ローラー10はグランドに接地(アース)されている。その結果、中間転写ベルト8から掻き取られたトナー等はファーブラシ23のブラシ部分に電気的および機械的に回収され、さらに回収ローラー25に電気的に移動する。搬送スパイラル29は、スクレーパー27によって回収ローラー25から掻き落とされたトナー等をハウジングの外部の廃トナー回収容器(図示せず)へ搬送する。
第1プレブラシ31は、中間転写ベルト8の移動方向に対しベルトクリーニングユニット19の上流側において中間転写ベルト8の表面側に接触するように配置されている。第2プレブラシ32は、中間転写ベルト8の裏面側に接触するように中間転写ベルト8を挟んで第1プレブラシ31と対向配置されている。本実施形態では、第1プレブラシ31、第2プレブラシ32は体積抵抗値6logΩ、1インチ当たりの糸密度120kF(キロフィラメント)、糸の太さ6D(デニール)のナイロン系ブラシ繊維で形成される。
ローラー接離機構33は、4本の一次転写ローラー6a〜6dを、それぞれ中間転写ベルト8を介して感光体ドラム1a〜1dに圧接するカラーモードと、一次転写ローラー6dのみを中間転写ベルト8を介して感光体ドラム1dに圧接するモノクロモードと、4本の一次転写ローラー6a〜6dの全てを中間転写ベルト8から離間させる一次転写離間状態とに切り替え可能である。
図3は、図2におけるベルトクリーニングユニット19周辺の拡大図である。図3に示すように、第1プレブラシ31は接地(アース)されており、第2プレブラシ32には抵抗素子R0を介して転写電圧電源43が接続されている。転写電圧電源43は、抵抗素子Raを介して一次転写ローラー6aに接続されている。同様に、転写電圧電源43は抵抗素子Rb〜Rdを介して一次転写ローラー6b〜6d(図2参照)にも接続されている。
即ち、転写電圧電源43は抵抗素子Ra〜Rdを介して一次転写ローラー6a〜6dにトナーと逆極性(負極性)の一次転写電圧を印加するとともに、抵抗素子R0を介して第2プレブラシ32にトナーと逆極性(負極性)の電圧を印加する。このように、転写電圧電源43から一次転写ローラー6a〜6dに接続される配線中、および転写電圧電源43から第2プレブラシ32に接続される配線中に、それぞれ別個の抵抗素子Ra〜Rdと抵抗素子R0を配置することにより、第2プレブラシ32に印加する電圧を一次転写電圧に関係なく任意に調整することができる。
図4は、中間転写ベルト8上のトナーが第1プレブラシ31と第2プレブラシ32の間を通過する際に受ける電界の方向を示す図である。転写電圧電源43により第2プレブラシ32に負極性(マイナス)の電圧を印加すると、第1プレブラシ31が接地されているため、第1プレブラシ31から第2プレブラシ32に向かう方向の電界が付与される。
従って、中間転写ベルト8上のトナーTが第1プレブラシ31と第2プレブラシ32の間を通過する際に、トナーTは正(プラス)の帯電を付与されることになる。その結果、中間転写ベルト8上の残留トナーの帯電量を均一化することができ、ファーブラシ23によって中間転写ベルト8上の残留トナーを容易に除去することができる。
また、第1プレブラシ31のみを配置する従来の構成では、第1プレブラシ31にトナーと同極性(プラス)の電圧を印加していたため、第1プレブラシ31に専用の高圧電源を接続していた。本実施形態では第2プレブラシ32に負極性の電圧を印加するため、第2プレブラシ32に接続する高圧電源を一次転写ローラー6a〜6dに転写電圧を印加する転写電圧電源43と兼用することができる。これにより、従来に比べて高圧電源の個数を削減することができ、コストダウンに寄与する。
さらに、飛散トナー等による中間転写ベルト8の内周面の汚染対策として、中間転写ベルト8の内周面を清掃するブラシ等を配置する場合がある。本実施形態では、第2プレブラシ32を中間転写ベルト8の内周面を清掃するブラシとして利用できるため、ブラシを追加することなく中間転写ベルト8の内周面の汚染も抑制することができる。
図5は、第1プレブラシ31のみを従動ローラー10に対向配置した従来の構成をベルト進行方向から見た断面図である。図5に示す従来の構成では、第1プレブラシ31には中間転写ベルト8を挟んで従動ローラー10が対向するため、第1プレブラシ31の一部にトナーTの詰まりが発生すると、トナーTの詰まった部分において第1プレブラシ31から中間転写ベルト8へ作用する押圧力(図5の白矢印で示す)が大きくなる。その結果、トナーの詰まった部分にトナーがさらに滞留しやすくなり、第1プレブラシ31による帯電付与性能が低下したり、中間転写ベルト8の表面に傷が付いたりすることがあった。
図6は、第1プレブラシ31と第2プレブラシ32を対向配置した本実施形態の構成をベルト進行方向から見た断面図である。中間転写ベルト8は、一般的に厚さ50〜150μm程度の薄膜の樹脂フィルムである。そのため、中間転写ベルト8を挟んで第1プレブラシ31に第2プレブラシ32が対向する本実施形態の構成では、第1プレブラシ31の一部にトナーTの詰まりが発生すると、第1プレブラシ31から中間転写ベルト8へ作用する押圧力によって第2プレブラシ32のブラシ部分が弾性変形するため、若干ではあるが中間転写ベルト8の裏面側が凸となるように撓みが発生する。
その結果、第1プレブラシ31にトナーTの詰まりが発生しても、中間転写ベルト8の表面への押圧力の集中が緩和されるため、更なるトナーの滞留を抑制することができる。従って、従来の構成において問題となっていた帯電付与性能の低下によるクリーニング性の低下や、中間転写ベルト8の表面の傷付きを効果的に抑制することができ、長期間に亘って安定した画像品質を維持することができる。
図7は、本発明の第2実施形態に係るカラープリンター100の構成を示す概略図であり、図8は、第2実施形態のカラープリンター100に搭載される転写搬送ユニット50周辺の構成を示す側面断面図である。本実施形態のカラープリンター100は、中間転写ベルト8に代えて、転写紙Pを各画像形成部Pa〜Pbに順次搬送する転写搬送ベルト45が感光体ドラム1a〜1dの下部に当接するように配置された直接転写方式であり、露光装置5に代えて各感光体ドラム1a〜1dを個別に露光するLEDヘッド5a〜5dを備えている。カラープリンター100の他の部分の構成については第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
本実施形態においても、転写搬送ベルト45をクリーニングするベルトクリーニングユニット19を設け、転写搬送ベルト45の回動方向(図8の反時計回り方向)に対してベルトクリーニングユニット19の上流側に第1プレブラシ31、第2プレブラシ32を対向配置することにより、第1実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記各実施形態においては、中間転写ベルト8又は転写搬送ベルト45上の残留トナーを回収するファーブラシ23と、回収ローラー25と、スクレーパー27と、を備えたベルトクリーニングユニット19を用いているが、トナーと逆極性の電圧により中間転写ベルト8上の残留トナーをクリーニングするバイアスクリーニング機構であれば、他の構成のベルトクリーニングユニットを用いることも可能である。
また、上記各実施形態では、中間転写ベルト8上又は転写搬送ベルト45によって搬送される転写紙P上に画像を転写する転写方式として一次転写ローラー6a〜6dを用いたローラー転写方式を例示しているが、中間転写ベルト8又は転写搬送ベルト45を挟んで各感光体ドラム1a〜1dに対向するように4つの転写ブラシを配置し、各転写ブラシにトナーと逆極性の電圧を印加するブラシ転写方式や、転写ブラシに代えて転写フィルムを用いたフィルム転写方式を用いることも可能である。
また、本発明は図1および図7に示したようなカラープリンター100に限られるものではなく、カラー複写機、デジタル複合機、ファクシミリ等の、中間転写式又は直接転写式の種々の画像形成装置にも適用できるのはもちろんである。また、ブラックの画像が形成される1つの感光体ドラムと、感光体ドラムに対向する転写ローラーが転写ベルトを挟んで配置された転写搬送ユニットと、を備えたモノクロプリンターにも同様に適用可能である。
本発明は、転写ベルト表面の残留トナーを除去するクリーニング部材と、転写ベルトの回転方向に対しクリーニング部材の上流側に配置され、転写ベルト上の残留トナーの極性を揃えるプレブラシとを備えた転写ユニットに利用可能である。本発明の利用により、プレブラシの長手方向の特定部分にトナー詰まりが発生しても、特定部分への圧力集中を防ぐことが可能であり、電源の個数も削減可能な転写ユニットおよび画像形成装置を提供することができる。
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
6a〜6d 一次転写ローラー(転写部材)
8 中間転写ベルト(転写ベルト)
9 二次転写ローラー
19 ベルトクリーニングユニット(バイアスクリーニング機構)
23 ファーブラシ(クリーニングブラシ)
25 回収ローラー
27 スクレーパー
30 中間転写ユニット(転写ユニット)
31 第1プレブラシ
32 第2プレブラシ
40 ベルト駆動モーター(駆動装置)
43 転写電圧電源
45 転写搬送ベルト(転写ベルト)
50 転写搬送ユニット(転写ユニット)
100 カラープリンター(画像形成装置)
Pa〜Pd 画像形成部
R0、Ra〜Rd 抵抗素子

Claims (7)

  1. トナー像が形成される像担持体に隣接して配置される無端状の転写ベルトと、
    前記転写ベルトを挟んで前記像担持体に対向配置され、前記像担持体上に形成された前記トナー像を前記転写ベルト上若しくは前記転写ベルトにより搬送される記録媒体上に転写する転写部材と、
    トナーと逆極性の電圧により前記転写ベルト上の残留トナーをクリーニングするバイアスクリーニング機構と、
    前記転写ベルトの移動方向に対し前記クリーニング部材の上流側に配置され、前記転写ベルト上のトナーの帯電量を制御する半導電性材料で形成されたプレブラシと、
    を備えた転写ユニットにおいて、
    前記プレブラシは、前記転写ベルトの外周面に接触する第1プレブラシと、前記転写ベルトを挟んで前記第1プレブラシに対向配置され、前記転写ベルトの内周面に接触する第2プレブラシと、を有し、
    前記第1プレブラシは接地されており、前記第2プレブラシにトナーと逆極性の電圧が印加されることを特徴とする転写ユニット。
  2. 前記第2プレブラシは、前記転写部材にトナーと逆極性の転写電圧を印加する転写電圧電源に接続されることを特徴とする請求項1に記載の転写ユニット。
  3. 前記転写電圧電源から前記転写部材に接続される配線中、および前記転写電圧電源から前記第2プレブラシに接続される配線中に、それぞれ別個の抵抗素子を配置したことを特徴とする請求項2に記載の転写ユニット。
  4. 前記バイアスクリーニング機構は、
    前記転写ベルトの外周面に接触した状態で回転することにより前記像担持体上に残留するトナーを除去するクリーニングブラシと、
    前記クリーニングブラシに接触した状態で回転することにより前記クリーニングブラシにトナーと逆極性の電圧を印加しつつ、前記クリーニングブラシに付着したトナーを回収する回収ローラーと、
    前記回収ローラーに付着したトナーを除去するスクレーパーと、
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の転写ユニット。
  5. 前記転写ベルトは、前記像担持体上に形成された前記トナー像が一次転写される中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の転写ユニット。
  6. 前記転写ベルトは、前記像担持体上に形成された前記トナー像が転写される記録媒体を前記像担持体に搬送する転写搬送ベルトであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の転写ユニット。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の転写ユニットと、
    前記像担持体を含み、前記像担持体上に前記トナー像を形成する画像形成部と、
    を備えた画像形成装置。
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