JP2019199747A - 機械式駐車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレーを縦方向および横方向の二方向に送るための送り装置の向きを切り替える切替機構を省略して、全体構成を簡素化することができるようにした機械式駐車装置を提供する。【解決手段】各駆動ユニット6Aは、その真上に位置したトレーの長手方向に所定間隔を隔てて各メカナムタイプ駆動輪8,9および各メカナムタイプ駆動輪10,11を配置し、各メカナムタイプ駆動輪8,9におけるバレル34,35は向きを同じにし、各メカナムタイプ駆動輪10,11におけるバレル25,26は各メカナムタイプ駆動輪8,9におけるバレル34,35向きとそれぞれ逆向きにし、各メカナムタイプ駆動輪8,9間は共通モータ12によってそれぞれ同方向に回転するように連結し、各メカナムタイプ駆動輪10,11間は他の共通モータ13によってそれぞれ同方向に回転するように連結した。【選択図】図2

Description

本発明は、メカナムタイプ駆動輪を使用した機械式駐車装置に関する。
従来の多階式駐車装置として、特開2015−187798号公報(特許文献1)および特開2016−223235号公報(特許文献2)に記載のものが知られている。
特許文献1には、磁気誘導物の無い走行ルートを走行可能とした無人搬送台車であって、無人搬送台車は、筐体と、全方位車輪とを備えており、前記筐体は、記憶部と、加速度センサと、複数の光学センサと、演算処理部と、駆動部を備えており、前記全方位車輪は、主輪と主輪の外周側に位置する副輪により、無人搬送台車を少なくとも前後進移動、左右横移動、斜め移動、旋回移動を可能とするものであり、前記移動それぞれは、記憶部の走行ルートに基づき、加速度センサと複数の光学センサからの検出内容を利用して演算処理部が移動量を算出し、前記算出に基づき駆動部が駆動するものであることを特徴とする無人搬送台車が記載されている。
また特許文献2には、物体を収容する複数の区画を水平方向に沿って縦横に配列してなる平面に、前記物体を上面に載置して前記平面に沿って搬送する送りローラを複数配した送り機構を備え、前記送りローラは、前記平面における前記区画の配列方向に対して斜めの角度の回転軸を各々有する全方位車輪として構成されていることを特徴とする物体搬送装置が記載されている。
特開2015−187798号公報 特開2016−223235号公報
しかしながら、従来の機械式駐車装置は、格納スペースの床側に構成された駆動装置に縦方向および横方向の二方向にトレーを送るために送り装置と、その向きを変えるための切替機構が必要であり、またトレー側には縦方向および横方向の二方向に対応する車輪や送り装置側からの駆動力を受けるレール面が必要となり、構成が複雑化していた。
本発明の目的は、トレーを縦方向および横方向の二方向に送るための送り装置の向きを切り替える切替機構を省略して、全体構成を簡素化することができるようにした機械式駐車装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、格納スペースの床側に同一構成の駆動ユニットを幅方向および長手方向にそれぞれ複数個配置し、少なくとも一つの空スペースを除いた他の前記格納スペースに前記駆動ユニットによって送られるトレーを配置して構成した機械式駐車装置において、前記各駆動ユニットは、その真上に位置した前記トレーの長手方向に所定間隔を隔てて一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪および他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪をそれぞれ配置し、前記一方の対を成す同士の前記各メカナムタイプ駆動輪におけるバレルは向きを同じにし、前記他方の対を成す同士の前記各メカナムタイプ駆動輪におけるバレルは前記一方の対を成す同士の前記各メカナムタイプ駆動輪におけるバレル向きとそれぞれ逆向きにし、前記一方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪間は共通モータによってそれぞれ同方向に回転するように連結し、前記他方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪間は他の共通モータによってそれぞれ同方向に回転するように連結したことを特徴とする。
このような構成によれば、トレーを縦方向および横方向の二方向に送るための送り装置の向きを切り替える切替機構を省略して、全体構成を簡素化することができる。特に、従来の機械式駐車装置は、格納スペースの床側に構成された駆動装置に縦方向および横方向の二方向にトレーを送るために送り装置の向きを変えるための切替機構が必要であり、またトレー側には縦方向および横方向の二方向に対応する車輪や送り装置側からの駆動力を受けるレール面が必要となり、構成が複雑化していた。しかし、上述したようにメカナムタイプ駆動輪の主輪回転軸の向きを変更する機構を設けることなくトレーの送り方向を変更でき、しかも、二台の共通モータを使用して送り方向の変更を行うことができるので 全体の構成を簡略化し軽量化を図ることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記一方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪は、その対向部の中間に前記一方の共通モータを配置すると共に、前記一方の共通モータの駆動主軸を前記各メカナムタイプ駆動輪の回転主軸に結合し、前記他方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪は、その対向部の中間に前記他の共通モータを配置すると共に、前記他の共通モータの駆動主軸を前記他方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪の回転主軸に結合したことを特徴とする。
このような構成によれば、一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪側の構成と、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪側の構成が共に簡略化され、一層の構成上の簡略化と軽量化を図ることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、前記一方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪の回転主軸は直結し、近傍に配置された前記一方の共通モータの駆動主軸と前記回転主軸の間は駆動力伝達手段を介して連結し、前記他方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪の他の回転主軸を直結し、近傍に配置された前記他の共通モータの駆動主軸と前記他の回転主軸間を他の駆動力伝達手段を介して連結したことを特徴とする。
このような構成によれば、駆動力伝達手段の使用によって共通モータの配置上の自由度が増すため、一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪側の構成と、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪側の構成が簡略化され、一層の構成上の簡略化と軽量化を図ることができる。
本発明による機械式駐車装置によれば、トレーを縦方向および横方向の二方向に送るための送り装置の向きを切り替える切替機構を省略して、全体構成を簡素化することができる。特に、従来の機械式駐車装置は、格納スペースの床側に構成された駆動装置に縦方向および横方向の二方向にトレーを送るために送り装置の向きを変えるための切替機構が必要であり、またトレー側には縦方向および横方向の二方向に対応する車輪や送り装置側からの駆動力を受けるレール面が必要となり、構成が複雑化していた。しかし、上述したようにメカナムタイプ駆動輪の主輪回転軸の向きを変更する機構を設けることなくトレーの送り方向を変更でき、しかも、二台の共通モータを使用して送り方向の変更を行うことができるので 全体の構成を簡略化し軽量化を図ることができる。
本発明の一実施例による機械式駐車装置における格納スペースを示す平面図である。 図1に示した機械式駐車装置の要部である駆動ユニットの拡大図である。 図2に示した駆動ユニットの正面図である。 図2に示した駆動ユニットの要部断面図である。 図2に示した駆動ユニットにおける車輪の駆動方向とトレーの移動方向を示す平面図である。 図2に示した駆動ユニットにおける車輪の駆動方向とトレーの他の移動方向を示す平面図である。 図2に示した駆動ユニットにおける車輪の駆動方向とトレーのさらに他の移動方向を示す平面図である。 図2に示した駆動ユニットにおける車輪の駆動方向とトレーのさらに他の移動方向を示す平面図である。 本発明の他の実施例による機械式駐車装置における駆動ユニットを示す平面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例による機械式駐車装置を示す概略構成図である。
駐車車両を格納することになる格納スペースの床面には、複数本の柱1A〜4Dが配置されており、トレー長手方向に所定の等間隔で、またトレー幅方向に他の等間隔で配置されている。四本の柱によって囲まれた領域にはそれぞれ格納スペースが形成され、少なくとも一つの空スペースを除いた他の格納スペースにはトレー5A〜5Gがそれぞれ配置されている。例えば、柱1A,1B,2A,2Bで囲まれた領域に形成された一つの格納スペースには、トレー5Aが配置されている。
トレー5A〜5Gが配置されていない空スペースでは、その床面側に設置された駆動ユニット6Aが図面上に表れているが、他の格納スペースにおいても、トレー5A〜5Gの下方の床面側には同一構成の駆動ユニット6Aがそれぞれ設置されている。
図2は、図1に示した駆動ユニット6Aの拡大図である。
駆動ユニット6Aは、全体としてはトレー5A〜5Gの形状にほぼ対応する長方形状に構成された枠体7と、この枠体7に取り付けられた4個の送り装置を有してユニット構成されている。4個の送り装置は、四個のメカナムタイプ駆動輪8〜11と、図示の左方側に配置したメカナムタイプ駆動輪8,9の駆動主軸を回転する共通モータ12と、図示の右方側に配置したメカナムタイプ駆動輪10,11の駆動主軸を回転する共通モータ13と、トレーの送り方向に応じて各共通モータ12,13の起動停止、回転方向および速度などを制御する制御装置14などによって構成されている。
枠体7は、その長手方向に所定の間隔を保持して配置された一対の中間支持部材15,16を有しており、枠体7の幅方向に延びた中間支持部材15の中央部には共通モータ12が支持され、共通モータ12の両側から導出された各駆動主軸にはメカナムタイプ駆動輪8,9の回転主軸が結合されている。枠体7の幅方向に延びた中間支持部材16側も同様であり、その中央部には共通モータ13が支持され、共通モータ13の両側から導出された各駆動主軸にはメカナムタイプ駆動輪10,11の回転主軸が結合されている。
また、メカナムタイプ駆動輪8〜11は、概ね長方形の枠体7またはトレーにおけるほぼ中心から同心的に描いた仮想長方形において、各角部付近にそれぞれ配置されている。
図3は、駐車車両を搭載した状態のトレー5Dを載せた駆動ユニット6Aの正面図である。
枠体7の幅方向に延びた中間支持部材16の中央部には、ベース17が固定されており、このベース17上に共通モータ13が支持されている。また中間支持部材16におけるベース17の左方側には、一対の軸受20Aを有した車輪支持ベース21Aが固定されており、一対の軸受20A間にメカナムタイプ駆動輪11の回転主軸が可回転的に支持されている。同様に、中間支持部材16におけるベース17の右方側には、一対の軸受20Bを有した車輪支持ベース21Bが固定されており、一対の軸受20B間にメカナムタイプ駆動輪10の回転主軸が可回転的に支持されている。共通モータ13の両側から導出された各駆動主軸23,24にはメカナムタイプ駆動輪10,11の回転軸がそれぞれ結合されている。
メカナムタイプ駆動輪11は、軸方向の両側に配置された端板間で回転軸の円周方向を覆うように配置された副輪である複数のバレル25を有している。各バレル25の副輪回転軸は、両端板間を最短で結ぶ直線状に配置されるのではなく、右方の端板を左方の端板に対して時計方向に約45度回転させたように傾けて可回転的に支持されている。
メカナムタイプ駆動輪10も上述したメカナムタイプ駆動輪11と同一構成であり、端板間で回転軸の円周方向を覆うように配置された副輪である複数のバレル26を有しており、各バレル26の副輪回転軸は、両端板間を最短で結ぶ直線状に配置されるのではなく、右方の端板を左方の端板に対して時計方向に約45度回転させたように傾けて可回転的に支持されている。
従って、同図から分かるように同じ共通モータ13に連結された各メカナムタイプ駆動輪10,11は、各バレル25,26の傾きが同じである。
図4は、図3と同じ方向から図2に示したメカナムタイプ駆動輪8,9を見た断面図である。
枠体7の幅方向に延びた中間支持部材15の中央部には、ベース27が固定されており、このベース27上に共通モータ12が支持されている。また中間支持部材15におけるベース27の左方側には、一対の軸受28を有した車輪支持ベース29が固定されており、一対の軸受28間にメカナムタイプ駆動輪8の回転主軸が可回転的に支持されている。同様に、中間支持部材15におけるベース27の右方側には、一対の軸受30を有した車輪支持ベース31が固定されており、一対の軸受30間にメカナムタイプ駆動輪9の回転主軸が可回転的に支持されている。共通モータ12の両側から導出された各駆動主軸32,33にはメカナムタイプ駆動輪8,9の回転主軸がそれぞれ結合されている。
メカナムタイプ駆動輪8は、軸方向の両側に配置された端板間で回転軸の円周方向を覆うように配置された副輪である複数のバレル34を有している。各バレル34の副輪回転軸は、両端板間を最短で結ぶ直線状に配置されるのではなく、右方の端板を左方の端板に対して反時計方向に約45度回転させたように傾けて可回転的に支持されている。
メカナムタイプ駆動輪9も上述したメカナムタイプ駆動輪8と同一構成であり、端板間で回転軸の円周方向を覆うように配置された副輪である複数のバレル35を有しており、各バレル35の副輪回転軸は、右方の端板を左方の端板に対して反時計方向に約45度回転させたように傾けて可回転的に支持されている。
このように各メカナムタイプ駆動輪8,9における各バレル34,35の傾きと、各メカナムタイプ駆動輪10,11における各バレル25,26の傾きの違いに注目すると、図2に示したように対角におけるメカナムタイプ駆動輪8のバレル34と、メカナムタイプ駆動輪10のバレル26は通常のように同じ傾きではなく、逆向きとなっている。同様に、他の対角におけるメカナムタイプ駆動輪9のバレル35と、メカナムタイプ駆動輪11のバレル25も通常とは異なり、逆向きとなっている。
このように駆動ユニット6Aは、その真上に位置したトレーの長手方向に所定間隔を隔てて一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9と、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪10,11を配置し、同じ対を成す同士の各メカナムタイプ駆動輪におけるバレルは向きを同じにし、かつ、異なる対を成す同士の各メカナムタイプ駆動輪におけるバレルは向きを逆向きにし、それぞれ対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9または各メカナムタイプ駆動輪10,11間は共通モータ12または共通モータ13によってそれぞれ同方向に回転するように連結されている。
図1に示した機械式駐車装置において、例えば、空スペースを利用しながらトレー5Dを所望の位置へと送る場合、次の動きはトレー5Dの幅方向である同図における上方の格納スペース側か、トレー5Dの長手方向である同図における左方の格納スペース側である。この種の送り操作を繰り返すことによって、トレー5Dを所望の位置まで送ることができる。
このように機械式駐車装置においては、トレー5Dの送り方向として、幅方向と長手方向の二方向のみで所望の送り動作を実現することができる。次に、上述した駆動ユニット6Aの構成によって、これらの幅方向と長手方向の送りについて説明する。
図5は、長手方向の右側へ送る場合の駆動ユニット6Aを示す平面図である。
駆動ユニット6Aの真上に位置したトレーを矢印36の方向に送る場合は、制御装置14によって共通モータ12,13を共に作動して、各メカナムタイプ駆動輪8〜11を矢印37〜40で示す同じ方向に回転する。各メカナムタイプ駆動輪8〜11が回転すると、トレー5Dは矢印36の回転方向の力を受けて、同方向に送られる。
図6は、長手方向の左側へ送る場合の駆動ユニット6Aを示す平面図である。
駆動ユニット6Aの真上に位置したトレーを矢印41の方向に送る場合は、制御装置14によって共通モータ12,13を共に作動して、各メカナムタイプ駆動輪8〜11を図5とは逆の矢印42〜45で示す同じ方向に回転する。各メカナムタイプ駆動輪8〜11が回転すると、トレー5Dは矢印41の回転方向の力を受けて、同方向に送られる。
図7は、幅方向の下方側へ送る場合の駆動ユニット6Aを示す平面図である。
駆動ユニット6Aの真上に位置したトレーを矢印46の方向に送る場合は、制御装置14によって共通モータ12,13を互いに異なる回転方向に駆動して、各メカナムタイプ駆動輪8〜11を矢印47〜50で示す方向に回転して行う。対を成すメカナムタイプ駆動輪8,9は同方向に回転するが、他の対を成すメカナムタイプ駆動輪10,11の回転方向とは逆である。このため、トレーは合力として矢印46方向に送られることになる。
図8は、幅方向の上方側へ送る場合の駆動ユニット6Aを示す平面図である。
駆動ユニット6Aの真上に位置したトレーを矢印51の方向に送る場合は、制御装置14によって共通モータ12,13を互いに異なる回転方向に駆動して、各メカナムタイプ駆動輪8〜11を図7とは逆の矢印52〜55で示す方向に回転して行う。対を成すメカナムタイプ駆動輪8,9は同方向に回転するが、図7とは回転方向が逆方向である。他の対を成すメカナムタイプ駆動輪10,11も同方向に回転するが、図7とは回転方向が逆である。このため、トレーは合力として矢印51の方向に送られることになる。
本実施例によれば、4個のメカナムタイプ駆動輪8〜11と、2個の共通モータ12,13を備えた駆動ユニット6Aを各格納スペースの床側にそれぞれ配置した構成で、従来の機械式駐車装置の場合と同様に送ることができる。しかも、従来の駆動ユニットのように送り方向を切り替える機械的な切替機構を設ける必要がなく、また従来の構成のようにトレー側に複数の車輪を設ける必要がないので、簡単な構成にすることができる。
図9は、本発明の他の実施例による機械式駐車装置の要部である駆動ユニットを示す平面図である。
先の実施例の場合と同様に、4個の送り装置は、四個のメカナムタイプ駆動輪8〜11と、図示の左方側に配置した対を成すメカナムタイプ駆動輪8,9の駆動主軸を回転する共通モータ12と、図示の右方側に配置した他の対を成すメカナムタイプ駆動輪10,11の駆動主軸を回転する共通モータ13と、トレーの送り方向に応じて各共通モータ12,13の起動停止、回転方向および速度などを制御する制御装置14などによって構成されている。
対を成すメカナムタイプ駆動輪8,9は、中間部にスプロケット56が結合された回転主軸57によって直結されており、枠体7に対して可回転的に支持されている。このスプロケット56の近傍には共通モータ12が配置されており、共通モータ12の駆動主軸にはスプロケット58が結合されている。スプロケット56とスプロケット58間にはチェーンなどの駆動力伝達手段59が掛けられている。
従って、共通モータ12を回転駆動すると、スプロケット58、駆動力伝達手段59およびスプロケット56を介してメカナムタイプ駆動輪8,9が同じ方向に回転される。また、共通モータ12を逆方向に回転駆動すると、メカナムタイプ駆動輪8,9が同じ逆方向に回転される。
他の対を成すメカナムタイプ駆動輪10,11は、中間部にスプロケット60が結合された回転主軸61によって直結されており、枠体7に対して可回転的に支持されている。このスプロケット60の近傍には他の共通モータ13が配置されており、共通モータ13の駆動主軸にはスプロケット62が結合されている。スプロケット60とスプロケット62間にはチェーンなどの駆動力伝達手段63が掛けられている。
従って、共通モータ13を回転駆動すると、スプロケット62、駆動力伝達手段63およびスプロケット60を介してメカナムタイプ駆動輪10,11が同じ方向に回転される。また、共通モータ13を逆方向に回転駆動すると、メカナムタイプ駆動輪10,11が同じ逆方向に回転される。
このような構成の駆動ユニット6Aにおいても各メカナムタイプ駆動輪8〜11は、先の実施例と同一構成であり、図9に示したように対角におけるメカナムタイプ駆動輪8のバレル34と、メカナムタイプ駆動輪10のバレル26は通常のように同じ傾きではなく、逆向きとなっている。同様に、他の対角におけるメカナムタイプ駆動輪9のバレル35と、メカナムタイプ駆動輪11のバレル25も通常とは異なり、逆向きとなっている。
このような構成の駆動ユニット6Aは、先の実施例と同様に、その真上に位置したトレーの長手方向に所定間隔を隔てて一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9と、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪10,11を配置し、同じ対を成す同士の各メカナムタイプ駆動輪におけるバレルは向きを同じにし、かつ、異なる対を成す同士の各メカナムタイプ駆動輪におけるバレルは向きを逆向きにし、それぞれ対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9または各メカナムタイプ駆動輪10,11間は共通モータ12または共通モータ13によってそれぞれ同方向に回転するように連結している。
従って、本実施例の構成においても、先の実施例の場合と同様に図1に示した機械式駐車装置に適用すると、トレー5Dの真下に配置された駆動ユニット6Aの制御装置14によって、回転駆動する共通モータ12,13の回転方向を適切に選択すると、現在中央に配置されているトレー5Dを、左側の空スペースへと送ることも、または上側の空スペース側へと送ることもできる。それ故、複数の格納スペースのうちの少なくとも一つの空スペースを利用しながら、トレーを順次送りながら所定のトレーを所望の位置へと移動することができる。
尚、上述した実施例における駆動ユニット6Aは、その上部に仮想四角形の各角部に可回転的に配置された4個のメカナムタイプ駆動輪8〜11と、各メカナムタイプ駆動輪8〜11をそれぞれ回転駆動する共通モータ12,13を有して構成したが、本発明はこの構成に限定するものではない。例えば、他の位置に別のメカナムタイプ駆動輪を追加して配置することもでき、この場合、個数を増加した各メカナムタイプ駆動輪における荷重分担を軽減することもできる。
以上説明したように本発明の機械式駐車装置では、格納スペースの床側に同一構成の駆動ユニット6Aを幅方向および長手方向にそれぞれ複数個配置し、各駆動ユニット6Aは、その真上に位置したトレーの長手方向に所定間隔を隔てて一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9および他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪10,11を配置し、一方の対を成す同士の各メカナムタイプ駆動輪8,9におけるバレル34,35は向きを同じにし、他方の対を成す同士の各メカナムタイプ駆動輪10,11におけるバレル25,26は一方の対を成す同士の各メカナムタイプ駆動輪8,9におけるバレル34,35向きとそれぞれ逆向きにし、一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9間は共通モータ12によってそれぞれ同方向に回転するように連結し、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪10,11間は他の共通モータ13によってそれぞれ同方向に回転するように連結したことを特徴とする。
このような構成によれば、トレーを縦方向および横方向の二方向に送るための送り装置の向きを切り替える切替機構を省略して、全体構成を簡素化することができる。特に、従来の機械式駐車装置は、格納スペースの床側に構成された駆動装置に縦方向および横方向の二方向にトレーを送るために送り装置の向きを変えるための切替機構が必要であり、またトレー側には縦方向および横方向の二方向に対応する車輪や送り装置側からの駆動力を受けるレール面が必要となり、構成が複雑化していた。しかし、上述したようにメカナムタイプ駆動輪8〜11の主輪回転軸の向きを変更する機構を設けることなくトレーの送り方向を変更でき、しかも、二台の共通モータ12,13を使用して送り方向の変更を行うことができるので 全体の構成を簡略化し軽量化を図ることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9は、その対向部の中間に共通モータ12を配置すると共に、共通モータ12の駆動主軸を各メカナムタイプ駆動輪8,9の回転主軸に結合し、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪10,11は、その対向部の中間に他の共通モータ13を配置すると共に、共通モータ13の駆動主軸を各メカナムタイプ駆動輪10,11の回転主軸に結合したことを特徴とする。
このような構成によれば、一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9側の構成と、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪10,11側の構成が共に簡略化され、一層の構成上の簡略化と軽量化を図ることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9の回転主軸57は直結し、近傍に配置された共通モータ12の駆動主軸と回転主軸57の間は駆動力伝達手段59を介して連結し、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪10,11の回転主軸61を直結し、近傍に配置された他の共通モータ13の駆動主軸と回転主軸61の間を駆動力伝達手段63を介して連結したことを特徴とする。
このような構成によれば、駆動力伝達手段59,63の使用によって共通モータ12,13の配置上の自由度が増すため、一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪8,9側の構成と、他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪10,11側の構成が簡略化され、一層の構成上の簡略化と軽量化を図ることができる。
5A〜5G トレー
6A 駆動ユニット
8〜11 メカナムタイプ駆動輪
12,13 共通モータ
25,26 バレル
34,35 バレル

Claims (3)

  1. 格納スペースの床側に同一構成の駆動ユニットを幅方向および長手方向にそれぞれ複数個配置し、少なくとも一つの空スペースを除いた他の前記格納スペースに前記駆動ユニットによって送られるトレーを配置して構成した機械式駐車装置において、
    前記各駆動ユニットは、その真上に位置した前記トレーの長手方向に所定間隔を隔てて一方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪および他方の対を成す各メカナムタイプ駆動輪をそれぞれ配置し、前記一方の対を成す同士の前記各メカナムタイプ駆動輪におけるバレルは向きを同じにし、前記他方の対を成す同士の前記各メカナムタイプ駆動輪におけるバレルは前記一方の対を成す同士の前記各メカナムタイプ駆動輪におけるバレル向きとそれぞれ逆向きにし、前記一方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪間は共通モータによってそれぞれ同方向に回転するように連結し、前記他方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪間は他の共通モータによってそれぞれ同方向に回転するように連結したことを特徴とする機械式駐車装置。
  2. 前記一方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪は、その対向部の中間に前記一方の共通モータを配置すると共に、前記一方の共通モータの駆動主軸を前記各メカナムタイプ駆動輪の回転主軸に結合し、前記他方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪は、その対向部の中間に前記他の共通モータを配置すると共に、前記他の共通モータの駆動主軸を前記他方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪の回転主軸に結合したことを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車装置。
  3. 前記一方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪の回転主軸を直結し、近傍に配置された前記一方の共通モータの駆動主軸と前記回転主軸の間を駆動力伝達手段を介して連結し、前記他方の対を成す前記各メカナムタイプ駆動輪の他の回転主軸を直結し、近傍に配置された前記他の共通モータの駆動主軸と前記他の回転主軸間を他の駆動力伝達手段を介して連結したことを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車装置。
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