JP2019199207A - 弾性クローラ及びクローラ式走行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】質量を低減しつつ、クラック等を抑制して耐久性能を向上させた弾性クローラを提供する。【解決手段】内周面10と外周面11と孔部12とを有するクローラ本体2を含む弾性クローラである。内周面10は、第1幅方向面13と略直線状に延びる第1傾斜面14とを含んでいる。外周面11は、第2幅方向面15と第2傾斜面16とを含んでいる。第1傾斜面14の内端14iと第2傾斜面16の内端16iとの間のクローラ厚さ方向cの距離Hは、第1幅方向面13と第2幅方向面15との間のクローラ厚さ方向cの距離H1の50%以上である。【選択図】図3

Description

本発明は、無端帯状の弾性クローラに関する。
下記特許文献1には、無端状のゴム弾性体を含む梯子型クローラが記載されている。この梯子型クローラのゴム弾性体は、スプロケットと係合するスプロケット孔と、クローラ内周側の内周面と、前記スプロケット孔に連なりかつクローラ外周側の外周面とを含んでいる。前記内周面は、転輪と接地する接地面と、前記接地面と前記スプロケット孔とを継ぎかつクローラ外周側に凸の円弧状で形成された傾斜面とを含んでいる。このような傾斜面は、ゴム弾性体の質量を低減させるのに役立つ。
特開平9−58538号公報
しかしながら、上述のような梯子型クローラは、前記スプロケット孔に前記スプロケットが係合して屈曲すると、前記傾斜面を含むゴム弾性体のクローラ幅方向の内側部分がクローラ外周側に飛び出す。梯子型クローラの走行時では、前記係合による前記内側部分の飛び出しが繰り返されるので、前記スプロケット孔の周りの外周面にクラックや欠けが生じるという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、弾性クローラの質量を低減しつつ、クラック等を抑制して耐久性能を向上させた弾性クローラを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、弾性クローラであって、弾性体からなる無端帯状のクローラ本体を含み、前記クローラ本体は、クローラ内周側に配される内周面と、クローラ外周側に配される外周面と、前記クローラ本体のクローラ幅方向の中央で前記内周面から前記外周面までクローラ厚さ方向に貫通する孔部とを含み、前記内周面は、クローラ幅方向に延びる第1幅方向面と、前記第1幅方向面から前記孔部に向かってクローラ外周側に略直線状に傾斜する第1傾斜面とを含み、前記外周面は、前記第1幅方向面のクローラ外周側でクローラ幅方向に延びる第2幅方向面と、前記第2幅方向面から前記孔部に向かってクローラ内周側に傾斜する第2傾斜面とを含み、前記第1傾斜面のクローラ幅方向の内端と前記第2傾斜面のクローラ幅方向の内端との間のクローラ厚さ方向の距離は、前記第1幅方向面と前記第2幅方向面との間のクローラ厚さ方向の距離の50%以上である。
本発明に係る弾性クローラは、前記クローラ本体に埋設され、前記クローラ本体に抗張力を付与するための抗張体を含み、前記抗張体のクローラ幅方向の内端は、前記第1傾斜面のクローラ幅方向の外端よりもクローラ幅方向の内側に位置するのが望ましい。
本発明に係る弾性クローラは、前記抗張体が、前記クローラ幅方向に並ぶ複数本のコード体を含み、前記抗張体のクローラ幅方向の最も内側に配された前記コード体のクローラ幅方向の外端は、前記第1傾斜面のクローラ幅方向の外端よりもクローラ幅方向の内側に位置するのが望ましい。
本発明に係る弾性クローラは、前記クローラ本体に埋設され、前記クローラ本体に抗張力を付与するための抗張体を含み、前記抗張体のクローラ幅方向の内端は、前記第2傾斜面のクローラ幅方向の外端よりもクローラ幅方向の内側に位置するのが望ましい。
本発明に係る弾性クローラは、前記抗張体が、前記クローラ幅方向に並ぶ複数本のコード体を含み、前記抗張体のクローラ幅方向の最も内側に配された前記コード体のクローラ幅方向の外端は、前記第2傾斜面のクローラ幅方向の外端よりもクローラ幅方向の内側に位置するのが望ましい。
本発明に係る弾性クローラは、前記抗張体のクローラ幅方向の内端と前記孔部との間のクローラ幅方向の距離が、5〜20mmであるのが望ましい。
本発明に係る弾性クローラは、前記第1傾斜面のクローラ幅方向に対する角度が、前記第2傾斜面のクローラ幅方向に対する角度よりも大きいのが望ましい。
本発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の弾性クローラと、前記孔部に係合される歯を有する駆動輪とを含むクローラ式走行体であって、前記駆動輪の歯数は、9以下である。
本発明の弾性クローラは、クローラ本体が、内周面と外周面と孔部とを含んでいる。前記内周面は、第1幅方向面とクローラ外周側に略直線状に傾斜する第1傾斜面とを含んでいる。
前記第1傾斜面は、クローラ本体の質量を低減する。また、このような第1傾斜面を含むクローラ本体のクローラ幅方向の内側部分は、クローラ厚さ方向の剛性が大きく確保される。このため、駆動輪が前記係合孔に係合するときでも、前記内側部分のクローラ外周側への飛び出しが抑制され、前記第2傾斜面を含む外周面でのクラック等が抑えられるので、耐久性能が向上する。
また、前記外周面は、第2幅方向面と第2傾斜面とを含んでいる。前記第1傾斜面のクローラ幅方向の内端と前記第2傾斜面のクローラ幅方向の内端との間のクローラ厚さ方向の距離は、前記第1幅方向面と前記第2幅方向面との間のクローラ厚さ方向の距離の50%以上である。これにより、前記内側部分は、そのクローラ厚さ方向の剛性が一層高められる。
したがって、本発明の弾性クローラは、質量が低減されつつ、外周面のクラック等が抑制されて耐久性能が向上する。
本発明の一実施形態を示す弾性クローラのクローラ幅方向の断面図である。 クローラ走行体の側面図である。 図1の孔部近傍の拡大図である。 図1の孔部近傍の拡大図である。 図1の弾性クローラの外周面側の平面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態の弾性クローラ1のクローラ幅方向bの断面図である。本実施形態の弾性クローラ1は、例えば、コンバイン等の農業機械の走行部として採用されるクローラ式走行体50(図2に示す)に装着される。
図2は、クローラ式走行体50の側面図である。本実施形態のクローラ式走行体50は、弾性クローラ1をクローラ周方向aに駆動するための駆動輪51と、従動輪としてのアイドラ52と、駆動輪51とアイドラ52との間に配置された複数の転輪53とを含んでいる。駆動輪51としては、例えば、スプロケットが採用される。本実施形態の弾性クローラ1は、例えば、歯数が9以下の駆動輪51に巻き掛けられて使用することができる。
図1に示されるように、本実施形態の弾性クローラ1は、硬質のゴムや樹脂を含む弾性体からなる無端帯状のクローラ本体2と、クローラ本体2に埋設され、クローラ本体2に抗張力を付与するための抗張体3とを含んでいる。
本実施形態のクローラ本体2は、クローラ内周側ciに配される内周面10と、クローラ外周側coに配される外周面11と、クローラ本体2のクローラ幅方向bの中央で内周面10から外周面11までクローラ厚さ方向cに貫通する孔部12とを含んでいる。
本明細書において、クローラ周方向aは、弾性クローラ1の回転方向である。また、クローラ幅方向bは、弾性クローラ1がクローラ式走行体50に装着されるときの駆動輪51の軸方向である。さらに、クローラ厚さ方向cは、クローラ周方向a及びクローラ幅方向bに直交する方向である。クローラ厚さ方向cのうち、弾性クローラ1の路面S(図2に示す)を向く側は、クローラ外周側coである。また、クローラ厚さ方向cのうち、クローラ外周側coとは逆向き側が、クローラ内周側ciである。
孔部12は、駆動輪51の歯が挿入されることにより駆動力が伝達されて弾性クローラ1が回転する。孔部12は、例えば、クローラ周方向aに略等間隔に隔設されている(図5に示す)。
図3は、図1の孔部12近傍の拡大図である。図3に示されるように、本実施形態の内周面10は、クローラ幅方向bに延びる第1幅方向面13と、第1幅方向面13から孔部12に向かってクローラ外周側coに略直線状に傾斜する第1傾斜面14とを含んでいる。このような第1傾斜面14は、クローラ本体2の質量を低減する。また、第1傾斜面14を含むクローラ本体2のクローラ幅方向bの内側部分2Aは、クローラ厚さ方向cの剛性が大きく確保される。このため、駆動輪51が孔部12に係合するときでも、内側部分2Aのクローラ外周側coへの飛び出しが抑制され、孔部12近傍の外周面11でのクラック等が抑えられるので、耐久性能が向上する。本明細書では、前記「略直線状」とは、第1傾斜面14が直線状に延びる態様は勿論、クローラ内周側ciに凸の円弧状で延びる円弧状部(図示省略)を有する態様を含み、クローラ外周側coに凸の円弧状部を含まないことをいう。
本実施形態の第1幅方向面13は、転輪53が走行する転輪走行面13aを含んでクローラ周方向aに連続して延びている。第1幅方向面13は、本実施形態では、クローラ幅方向bに沿って延びている。なお、第1幅方向面13は、本実施形態のような態様に限定されるものではない。
本実施形態の外周面11は、第1幅方向面13のクローラ外周側coでクローラ幅方向bに延びる第2幅方向面15と、第2幅方向面15から孔部12に向かってクローラ内周側ciに傾斜する第2傾斜面16とを含んでいる。このような第2傾斜面16は、クローラ本体2の質量を低減するのに役立つ。
第2傾斜面16は、本実施形態では、直線状に延びている。しかしながら、第2傾斜面16は、このような態様に限定されるものではなく、クローラ外周側co又はクローラ内周側ciに凸の円弧状部を含んで形成されても良い。内側部分2Aのクローラ厚さ方向cの剛性を高める観点より、クローラ外周側coに凸の円弧状部を含んで形成されるのが良い。
本実施形態の第2幅方向面15は、抗張体3を挟んで第1幅方向面13のクローラ外周側coに配されている。第2幅方向面15は、本実施形態では、クローラ幅方向bに沿って延びている。第2幅方向面15は、本実施形態では、第1幅方向面13よりもクローラ幅方向bの長さが大きく形成されている。なお、第2幅方向面15は、このような態様に限定されるものではない。
クローラ本体2は、本実施形態では、第1傾斜面14と第2傾斜面16とを継ぐ継ぎ面17を含んでいる。本実施形態の継ぎ面17は、駆動輪51の歯が孔部12に係合した場合、駆動輪51の歯と対向する位置に設けられる。継ぎ面17は、本実施形態では、第1傾斜面14のクローラ幅方向bに対する角度α1及び第2傾斜面16のクローラ幅方向bに対する角度α2よりも大きな角度α3でクローラ幅方向bに対して傾斜している。継ぎ面17は、例えば、クローラ外周側coからクローラ内周側ciに向かってクローラ幅方向bの外側へ直線状に傾斜している。なお、継ぎ面17は、このような態様に限定されるものではない。
第1傾斜面14のクローラ幅方向bの内端14iと第2傾斜面16のクローラ幅方向bの内端16iとの間のクローラ厚さ方向cの距離Hは、第1幅方向面13と第2幅方向面15との間のクローラ厚さ方向cの距離H1の50%以上である。これにより、クローラ本体2の内側部分2Aは、そのクローラ厚さ方向cの剛性がさらに高められるので、耐久性能が向上する。例えば、第1傾斜面14と継ぎ面17とが円弧状にのびる円弧状面(図示省略)を介して連なっている場合、第1傾斜面14の内端14iは、前記円弧状面の中点とされる。第2傾斜面16と継ぎ面17とが円弧状にのびる円弧状面(図示省略)を介して連なっている場合、第2傾斜面16の内端16iも、第1傾斜面14の内端14iと同様に定義される。
第1傾斜面14のクローラ幅方向bの長さL1は、本実施形態では、第2傾斜面16のクローラ幅方向bの長さL2よりも大きい。このような第1傾斜面14は、クローラ本体2の質量の低減に役立つ。また、第2傾斜面16は、クローラ本体2の内側部分2Aのクローラ厚さ方向cの剛性を高く維持しうる。
第1傾斜面14の角度α1は、本実施形態では、第2傾斜面16の角度α2よりも大きく形成されている。このような第1傾斜面14は、クローラ本体2の質量の低減に、一層、役立つ。また、第1傾斜面14よりも小さい角度α2で形成される第2傾斜面16は、内側部分2Aのクローラ厚さ方向cの剛性をより高く維持しうる。
図4は、図1の孔部12近傍の拡大図である。図4に示されるように、抗張体3は、クローラ周方向aに延びる複数本のコード体3aがクローラ幅方向bに所定の隙間をもって並べて構成されている。各コード体3aは、例えば、スチール等の金属材料で構成され、無端状に延びている。
本実施形態の抗張体3は、クローラ本体2のクローラ幅方向bの中心2cを挟んで両側に設けられている。抗張体3は、本実施形態では、クローラ幅方向bの一方側(図では右側)に配された第1抗張体3Aと、クローラ幅方向bの他方側(図では左側)に配された第2抗張体3Bとから構成されている。第1抗張体3A及び第2抗張体3Bは、本実施形態では、クローラ本体2のクローラ幅方向bの中心2cに対して実質的に線対称の位置に設けられている。
抗張体3のクローラ幅方向bの内端3iは、本実施形態では、第1傾斜面14のクローラ幅方向bの外端14eよりもクローラ幅方向bの内側に位置している。これにより、内側部分2Aのクローラ厚さ方向cの剛性がより高められる。
抗張体3のクローラ幅方向bの最も内側に配されたコード体3tのクローラ幅方向bの外端3xは、第1傾斜面14のクローラ幅方向bの外端14eよりもクローラ幅方向bの内側に位置しているのが望ましい。これにより、上述の作用が効果的に発揮される。
抗張体3のクローラ幅方向bの内端3iは、本実施形態では、第2傾斜面16のクローラ幅方向bの外端16eよりもクローラ幅方向bの内側に位置している。これにより、内側部分2Aのクローラ厚さ方向cの剛性が高められ、内側部分2Aのクローラ外周側coへの飛び出しが、一層、抑制される。
抗張体3のクローラ幅方向bの最も内側に配されたコード体3tのクローラ幅方向bの外端3xは、第2傾斜面16のクローラ幅方向bの外端16eよりもクローラ幅方向bの内側に位置しているのが望ましい。これにより、上述の作用が、より効果的に発揮される。
上述の作用を効果的に発揮させるため、抗張体3のクローラ幅方向bの内端3iと孔部12との間のクローラ幅方向bの距離Wは、5〜20mmであるのが望ましい。距離Wが5mm未満の場合、クローラ幅方向bの最も内側のコード体3t周りのクローラ本体2の被覆厚さが小さくなり、クラック等が生じるおそれがある。
コード体3aは、特に限定されるものではないが、例えば、直径dが1〜3mmのものが望ましい。また、コード体3aのピッチPは、例えば、1.3〜4.0mmが望ましい。
図5は、弾性クローラ1の外周面11側の平面図である。図5に示されるように、弾性クローラ1は、さらに、クローラ本体2に埋設された複数の芯材4と、クローラ本体2からクローラ厚さ方向cに突出する複数のラグ5とを含んでいる。
芯材4は、クローラ本体2を構成する弾性体よりも硬質の材料から形成される。芯材4は、例えば、鋼、鋳鉄等の金属材料や、硬質樹脂により形成されている。このような芯材4は、クローラ本体2を補強し、クローラ本体2の形状を保持することができる。
芯材4は、本実施形態では、クローラ本体2の平面視において、クローラ幅方向bの長さLbがクローラ周方向aの幅Wbに比して大きい略矩形状で形成されている。なお、芯材4は、このような態様に限定されるものではない。
芯材4は、クローラ周方向aに所定の隙間をもって並べて設けられている。芯材4は、本実施形態では、クローラ周方向aに隣接する孔部12、12間に設けられている。
芯材4は、本実施形態では、クローラ内周側ciに突出する複数の突起(図4に示す)9が形成されている。突起9は、駆動輪51、アイドラ52及び転輪53に係止されることにより、走行時に弾性クローラ1がこれらから脱落するのを防止し得る。複数の突起9は、例えば、クローラ本体2の中心2cの両側に設けられ、クローラ周方向aに略等間隔に配されている(図示省略)。本実施形態では、クローラ周方向aに隣接する突起9、9間に、第1傾斜面14が配されている。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1の基本構造を有する弾性クローラが試作され、各試供弾性クローラの耐久性能がテストされた。各試供弾性クローラの主な共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
<耐久性能>
試供弾性クローラが室内試験用のテスト台車に装着され、無負荷の状態で20万回回転されたときの孔部近傍の外周面に生じたクラック等の発生状況が、テスターの目視により確認された。結果は、テスターの官能による評点で示され、比較例1のクラック等の発生状況が5点とされている。数値は小さいが良好であり、3点以下が合格である。
テスト台車の駆動輪:スプロケット(歯数8(歯底円直径:195mm))
α1、α2及びL2は、実施例及び比較例共に同じである。
第1傾斜面の形状の「外周側に凸」は、クローラ外周側coに凸の円弧状部が形成されている態様を表す。
Figure 2019199207
テストの結果、実施例の弾性クローラは、比較例の弾性クローラに比して、耐久性能が向上していることが理解できる。実施例2の弾性クローラは、実施例1の弾性クローラに比して、質量が大きいことが理解される。
1 弾性クローラ
2 クローラ本体
10 内周面
11 外周面
12 孔部
13 第1幅方向面
14 第1傾斜面
14i 内端
15 第2幅方向面
16 第2傾斜面
16i 内端
c クローラ厚さ方向

Claims (8)

  1. 弾性クローラであって、
    弾性体からなる無端帯状のクローラ本体を含み、
    前記クローラ本体は、クローラ内周側に配される内周面と、クローラ外周側に配される外周面と、前記クローラ本体のクローラ幅方向の中央で前記内周面から前記外周面までクローラ厚さ方向に貫通する孔部とを含み、
    前記内周面は、クローラ幅方向に延びる第1幅方向面と、前記第1幅方向面から前記孔部に向かってクローラ外周側に略直線状に傾斜する第1傾斜面とを含み、
    前記外周面は、前記第1幅方向面のクローラ外周側でクローラ幅方向に延びる第2幅方向面と、前記第2幅方向面から前記孔部に向かってクローラ内周側に傾斜する第2傾斜面とを含み、
    前記第1傾斜面のクローラ幅方向の内端と前記第2傾斜面のクローラ幅方向の内端との間のクローラ厚さ方向の距離は、前記第1幅方向面と前記第2幅方向面との間のクローラ厚さ方向の距離の50%以上である、
    弾性クローラ。
  2. 前記クローラ本体に埋設され、前記クローラ本体に抗張力を付与するための抗張体を含み、
    前記抗張体のクローラ幅方向の内端は、前記第1傾斜面のクローラ幅方向の外端よりもクローラ幅方向の内側に位置する、請求項1記載の弾性クローラ。
  3. 前記抗張体は、前記クローラ幅方向に並ぶ複数本のコード体を含み、
    前記抗張体のクローラ幅方向の最も内側に配された前記コード体のクローラ幅方向の外端は、前記第1傾斜面のクローラ幅方向の外端よりもクローラ幅方向の内側に位置する、請求項2記載の弾性クローラ。
  4. 前記クローラ本体に埋設され、前記クローラ本体に抗張力を付与するための抗張体を含み、
    前記抗張体のクローラ幅方向の内端は、前記第2傾斜面のクローラ幅方向の外端よりもクローラ幅方向の内側に位置する、請求項1ないし3のいずれかに記載の弾性クローラ。
  5. 前記抗張体は、前記クローラ幅方向に並ぶ複数本のコード体を含み、
    前記抗張体のクローラ幅方向の最も内側に配された前記コード体のクローラ幅方向の外端は、前記第2傾斜面のクローラ幅方向の外端よりもクローラ幅方向の内側に位置する、請求項4記載の弾性クローラ。
  6. 前記抗張体のクローラ幅方向の内端と前記孔部との間のクローラ幅方向の距離は、5〜20mmである、請求項2乃至5のいずれかに記載の弾性クローラ。
  7. 前記第1傾斜面のクローラ幅方向に対する角度は、前記第2傾斜面のクローラ幅方向に対する角度よりも大きい、請求項1乃至5のいずれかに記載の弾性クローラ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の弾性クローラと、前記孔部に係合される歯を有する駆動輪とを含むクローラ式走行体であって、
    前記駆動輪の歯数は、9以下である、
    クローラ式走行体。
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