JP2019198851A - マスキング治具 - Google Patents

マスキング治具 Download PDF

Info

Publication number
JP2019198851A
JP2019198851A JP2018096620A JP2018096620A JP2019198851A JP 2019198851 A JP2019198851 A JP 2019198851A JP 2018096620 A JP2018096620 A JP 2018096620A JP 2018096620 A JP2018096620 A JP 2018096620A JP 2019198851 A JP2019198851 A JP 2019198851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
masking
liquid
coated
peripheral conductor
masking jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018096620A
Other languages
English (en)
Inventor
和昭 佐藤
Kazuaki Sato
和昭 佐藤
大地 川越
Daichi Kawagoe
大地 川越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anest Iwata Corp
Original Assignee
Anest Iwata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anest Iwata Corp filed Critical Anest Iwata Corp
Priority to JP2018096620A priority Critical patent/JP2019198851A/ja
Priority to PCT/JP2019/019052 priority patent/WO2019221100A1/ja
Publication of JP2019198851A publication Critical patent/JP2019198851A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/16Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area for controlling the spray area
    • B05B12/20Masking elements, i.e. elements defining uncoated areas on an object to be coated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B5/00Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
    • B05B5/08Plant for applying liquids or other fluent materials to objects

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】塗布部用の孔部の開口面積の総和が小さくても、液体噴霧部との間に電界を形成できる静電噴霧装置用のマスキング治具を提供する。【解決手段】液体噴霧部20と異極部との間に電圧を印加して、被塗物40に霧化液体を噴霧する静電噴霧装置10に用いるマスキング治具30であって、絶縁性材料から形成されるマスキング本体31と、導電性材料又は半導電性材料から形成される外周導電体32と、を備え、マスキング本体31は、被塗物40の塗布部を画定する1個又は複数個の孔部31aが形成され、外周導電体32は、マスキング本体31の孔部31aが存在する面と一致する平面又は接する平面の法線方向に延び、かつ、孔部31aの重心を通る軸CLの外側に配置され、かつ、マスキング本体31よりも液体噴霧部20側に配置されるとともに、液体噴霧部20に対して被塗物40と同じ電位方向の異極部となるようにするものである。【選択図】図1

Description

本発明は、マスキング治具に関する。
従来、液体噴霧部と、液体噴霧部に対して異極となる異極部との間に電圧を印加して発生する静電気力によって、塗料などの液体を帯電状態で液体噴霧部から離脱させ、被塗物に霧化液体を噴霧する静電噴霧装置において、所定の形状・パターンの孔部を有するマスキング治具を、被塗物側の近傍に接触して配置し、所定の形状・パターンの孔部に対応する薄膜を被塗物に形成するものが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のマスキング治具は、マスキング本体とマスキング補助体とを備えるものであって、マスキング補助体は、被塗物の塗布部と被塗物の非塗布部とを画定するように配置され、マスキング本体は、マスキング補助体が覆わない非塗布部を覆うように配置されており、また、マスキング補助体は、導電性材料を用いて形成され、マスキング本体は、絶縁性材料を用いて形成されている。
特開2016−221433号公報
ところで、被塗物の塗布部が小さい場合、すなわち、マスキング治具の孔部の開口面積が小さい場合、マスキング補助体の孔部のみを小さくするか、マスキング補助体を小さくするとともに、孔部も小さくする必要がある。しかしながら、前者の場合には、マスキング補助体に塗布材の大部分が付着(塗着)するため、塗布材の無駄が多くなり、また、後者の場合には、液体噴霧部に対して異極となるマスキング補助体の電界形成領域も小さくなるため、液体噴霧部との間に強い電界が十分に形成されず、液体の霧化が正常に行われないことがある。
そこで、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、塗布部用の孔部の開口面積の総和が小さくても、液体噴霧部との間に電界を形成できるマスキング治具を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る1つの態様は、液体噴霧部と、前記液体噴霧部に対して異極となる異極部との間に電圧を印加して発生する静電気力によって液体を帯電状態で前記液体噴霧部から離脱させ、被塗物に霧化液体を噴霧する静電噴霧装置に用いるマスキング治具であって、絶縁性材料から形成されるマスキング本体と、導電性材料又は半導電性材料から形成される外周導電体と、を備え、前記マスキング本体は、前記被塗物における液体を塗布する塗布部を画定する1個又は複数個の孔部が形成され、前記外周導電体は、前記マスキング本体の前記孔部が存在する面と一致する平面又は接する平面の法線方向に延び、かつ、前記孔部の重心を通る軸の外側に配置され、かつ、前記マスキング本体の液体噴霧部側に配置されるとももに、前記液体噴霧部に対して前記被塗物と同じ電位方向の異極部となるようにするものである。
(2)上記(1)の態様において、前記外周導電体は、前記被塗物と同電位であってもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様において、前記外周導電体は、前記軸線方向で、前記被塗物と前記マスキング本体との間に配置されてもよい。
(4)上記(1)から(3)までのいずれか1つの態様において、前記外周導電体は、前記軸に対して回転対称であってもよい。
(5)上記(1)から(4)までのいずれか1つの態様において、前記マスキング本体は、前記孔部の開口面積の総和が、50mm以下であってもよい。
(6)上記(1)から(5)までのいずれか1つの態様において、前記マスキング本体は、前記軸の軸線方向に湾曲した曲面で形成されてもよい。
(7)上記(1)から(6)までのいずれか1つの態様において、前記マスキング治具は、導電性材料から形成される内周導電体を、更に備え、前記内周導電体は、前記孔部以下の大きさの第2孔部を有し、かつ、前記第2孔部が前記孔部よりも前記軸に対して内側に位置してもよい。
(8)上記(7)の態様において、前記内周導電体は、前記軸線方向で、前記被塗物と前記マスキング本体との間に配置されてもよい。
本発明によれば、塗布部用の孔部の開口面積の総和が小さくても、液体噴霧部との間に電界を形成できるマスキング治具を提供することができる。
本発明に係る実施形態のマスキング治具を用いる静電噴霧装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態のマスキング治具を用いる静電噴霧装置の全体構成を示す概略断面図である。 静電噴霧装置の液体噴霧部を示す断面図である。 液体噴霧部の先端側を示す拡大図であり、(a)心棒の先端が後方に位置する場合、(b)心棒の先端が前方に位置する場合である。 本発明に係る実施形態のマスキング治具を示す、(a)正面図、(b)断面図である。 本発明に係る変形例のマスキング治具を示す、(a)正面図、(b)断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。また、「先(端)」や「前(方)」の用語は、各部材において液体の噴霧方向側を示し、「後(端)」や「後(方)」の用語は、各部材において液体の噴霧方向と反対側を示し、「左」や「右」は、前方から後方を見た場合を示すものとする。
まず、本発明に係る実施形態のマスキング治具30を説明する前に、マスキング治具30を用いる静電噴霧装置10について説明する。図1は、本発明に係る実施形態のマスキング治具30を用いる静電噴霧装置10の全体構成を示す斜視図である。図2は、本発明に係る実施形態のマスキング治具30を用いる静電噴霧装置10の全体構成を示す概略断面図である。
(静電噴霧装置)
図1及び図2に示すように、静電噴霧装置10は、液体ノズル22を有する液体噴霧部20と、マスキング治具30と、液体噴霧部20に対して異極となる異極部40と液体噴霧部20との間に電圧を印加する電圧印加手段(電圧電源)50と、を備える。
なお、本実施形態では、電圧印加手段(電圧電源)50からの電気配線を被塗物に直接接続して、被塗物自体を異極部40としている場合を示しているが、例えば、被塗物を載置する載置部(図示せず)に電圧印加手段(電圧電源)50からの電気配線を接続して、この載置部を異極部40とし、載置部を介して被塗物が電圧印加手段(電圧電源)50に電気的に接続されるようになっていてもよい。また、「異極」との用語は、いわゆるプラス極(正極)とマイナス極(負極)との関係だけを意味するものではなく、同極であっても高電位と低電位との関係のように、相対的に異極となって電界を形成する場合も意味するものとする。
異極部40となる被塗物(以降、「被塗物40」という。)は、アース手段60でアースされるようになっている。このアース手段60は必須の構成ではないが、被塗物40は、作業者が触れたりすることがあるので安全面から設けることが好ましい。
(液体噴霧部)
図3は、静電噴霧装置10の液体噴霧部20を示す断面図である。なお、図3では、液体噴霧部20だけを示しており、液体噴霧部20から後述するように塗料などの液体が噴霧されている状態を合わせて図示したものになっている。
図3に示すように、液体噴霧部20は、液体の供給される液体供給口21aを有する液体流路21bが形成された絶縁性材料からなる胴体部21と、貫通孔が胴体部21の液体流路21bに連通するように胴体部21の先端に設けられる液体ノズル22と、胴体部21の液体流路21b内及び液体ノズル22の貫通孔内に配置される導電性材料からなる心棒23と、を備えている。
胴体部21には、心棒23を後端側に取り出すために、液体流路21bと連通した孔部21cが設けられ、その孔部21c内には、心棒23との間の隙間をシールして液体が漏れないようにするシール部材24が設けられている。なお、本実施形態では、シール部材24としてOリングを用いているが、Oリングに限らず、シールが可能なものであればよい。
そして、孔部21cを通じて胴体部21の後端側に位置する心棒23の後端には、絶縁性材料からなる摘み部23aが設けられているとともに、摘み部23aのほぼ中央を貫通するように設けられた導電性材料からなる電気配線接続部23bが設けられている。
図1及び図2に示すように、電気配線接続部23bには、電圧印加手段50からの電気配線が接続される。そして、図3に示すように、電気配線接続部23bが心棒23に接触するようにされることで心棒23と電気配線接続部23bとが電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、心棒23を液体噴霧部20側の電極としているが、例えば、液体噴霧部20の液体ノズル22を導電性材料からなるものとして、この液体ノズル22に電圧印加手段50からの電気配線を接続するようにし、液体ノズル22を液体噴霧部20側の電極としてもよい。
また、胴体部21の後端開口部21dの内周面には、摘み部23aを螺合接続するための雌ネジ構造21eが設けられ、一方、摘み部23aの先端外周面には、雄ネジ構造23cが設けられている。
つまり、胴体部21の後端開口部21dの雌ネジ構造21eに摘み部23aの先端外周面の雄ネジ構造23cを螺合させることで、心棒23が取り外し可能に胴体部21に取り付けられている。また、摘み部23aの螺合量を調節することで心棒23を前後方向に移動させることができ、心棒23の先端面23dの位置を前後方向に調節できるようになっている。
液体ノズル22の先端の開口部22bの開口直径は、0.2mmの大きな開口直径で形成されている。なお、液体ノズル22の開口部22bの開口直径は0.2mmに限定されるものではない。例えば、心棒23を用いる形態においては、開口直径は1.0mm程度であってもよく、目詰まりが起きにくく、また、目詰まりが起きても清掃が容易にできることを考慮すると、0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がより好ましく、さらに、0.2mmより大きくすることが好ましい。
一方、液体ノズル22の開口部22bの開口直径は、霧化の安定性を考慮すると、1.0mm以下が好適であり、より好ましくは0.8mm以下であり、更に好ましくは0.5mm以下とするのがよい。
図4は、液体噴霧部20の先端側を拡大した拡大図であり、(a)心棒23の先端面23dが後方に位置する場合、(b)心棒23の先端面23dが前方に位置する場合である。
図4(a)に示すように液体ノズル22は、開口部22b側に向かってテーパ状に内径が小さくなるテーパ角度がαであるテーパ状内径部(範囲A参照)を有しており、心棒23は、先端面23dに向かって外径が小さくなるテーパ角度がβであるテーパ形状部(範囲B参照)を有している。
そして、液体ノズル22のテーパ状内径部のテーパ角度αが、心棒23のテーパ形状部のテーパ角度βよりも大きくされている。また、心棒23の先端面23dの直径は、液体ノズル22の開口部22bの開口直径よりも小さい直径とされているが、心棒23のテーパ形状部は、後端側に向かって徐々に直径が大きくなり、液体ノズル22の開口部22bの開口直径よりも直径の大きい部分を有するように形成されている。
このように、液体ノズル22及び心棒23の先端側を形成することによって、心棒23を前後方向に移動させることで、液体ノズル22と心棒23とで形成される隙間の幅を調節できるようになり、液体ノズル22の開口部22bから出る液体の量を調節することができる。
また、図4(b)で示す状態よりも、さらに、心棒23を前方側に動かすことで、心棒23が液体ノズル22の内周面に当接し、液体ノズル22の開口部22bを閉塞することが可能である。したがって、塗料などの液体を噴霧しない状態において、液体ノズル22の開口部22bを心棒23で閉塞させ、液体ノズル22内の液体が乾燥することを防止することが可能であり、液体ノズル22の目詰まりを抑制できる。
(異極部40)
本実施形態では、上述したように、異極部40として被塗物40を用いた場合を示しており、電圧印加手段(電圧電源)50の心棒23に接続されるのと反対側の電気配線が被塗物40に接続されることで、被塗物40自体が液体噴霧部20に対する異極となるように構成されている。
ただし、例えば、被塗物40が搬送装置などによって、塗料などの液体を塗布する位置に搬送されるような場合には、電圧印加手段50からの電気配線を搬送装置の被塗物40が載置される載置部に接続されているようにして、載置部を介して被塗物40が電圧印加手段50に電気的に接続されるようにしてもよい。
図3に戻って、液体噴霧部20から液体が噴霧される状態について説明を行い、その後、その噴霧される液体が被塗物40の所定の範囲にだけ塗布されるようにするマスキング治具30について説明を行う。
胴体部21の液体供給口21aに供給された液体は、液体ノズル22の先端側に更に供給され、被塗物40(異極部40)と心棒23との間に印加される電圧に伴う静電気力によって、前方側に引っ張られて前方に離脱・霧化する。
なお、液体の供給は、噴霧により消費されることで液体噴霧部20から失われる分の液体が順次供給されていればよく、液体ノズル22の開口部22b(より正確には、開口部22bと心棒23との間の隙間)から液体が噴射するような圧力で圧送供給した場合、かえって霧化ができなくなるようなことが起こる。
そして、心棒23の先端面23d及び液体ノズル22の先端外周縁22aへの表面張力や粘度による付着力に対して、液体を前方に引っ張る静電気力が釣り合うことで、図3に示すように、液体ノズル22の先端側に供給された液体が、その先端で円錐形の形状となるテイラーコーンTCが形成される。
このテイラーコーンTCは、電場の作用によって、液体中で正/負電荷の分離が起こり、過剰電荷で帯電した液体ノズル22先端のメニスカスが変形して円錐状となって形成されているものである。そして、テイラーコーンTCの先端から静電気力によって液体が真直ぐに引っ張られ、その後静電爆発によって広い範囲に液体が噴霧される。
この噴霧される液体、つまり、液体ノズル22から離脱して液体粒子となった液体は、離脱前の状態に比べ、空気に触れる面積が飛躍的に大きくなるため溶媒の気化が促進され、その溶媒の気化に伴って帯電している電子間の距離が近づき、静電反発(静電爆発)が発生して、さらに、小さい粒径の液体粒子に分裂する。
この分裂が起こると、さらに、分裂前に比べ空気に触れる表面積が増えることになるため、溶媒の気化が促進され、上述したのと同様に静電爆発が発生し、さらに、小さい粒径の液体粒子に分裂する。このような静電爆発が繰り返されることで液体が霧化される。
ここで、本実施形態では、液体ノズル22内に心棒23を設けるようにしているが、心棒23を設けないものとすると、液体が付着できる部分は、液体ノズル22の先端外周縁22aだけとなる。
この場合、液体ノズル22の開口部22bの開口直径を大きくすると、液体の付着できる部分が、液体ノズル22の先端外周縁22aだけのため、例えば、液体ノズル22の上下左右に液体がふらついたりし易く、きれいなテイラーコーンTCが形成できなくなったり、また、テイラーコーンTC自体が維持できなくなったりするため、液体ノズル22から離脱する液体粒子の安定性(粒子の大きさ、数、及び、帯電状態などの安定性)が得られなくなり、結果、液体の安定した霧化ができなくなるものと推察される。
そこで、本実施形態では、液体ノズル22内に心棒23を配置しており、液体ノズル22の先端外周縁22aだけでなく、心棒23の先端面23dとの間でも液体は付着する。したがって、液体ノズル22の開口部22bの開口直径が大きくても、開口部22bの中央部に液体が付着できる心棒23の先端面23dが存在するため、安定したテイラーコーンTCを形成することができ、液体の安定した霧化ができるようになっているものと考えられる。
なお、心棒23の先端面23dが液体ノズル22の先端外周縁22a(つまり、液体ノズル22の開口部22bの先端面)から前方に出過ぎると液体ノズル22から出る液体に電場が作用し難くなり、一方、心棒23の先端面23dが液体ノズル22の開口部22bの先端面から後方に引っ込み過ぎると、開口部22bの中央部に液体が付着できる部分が存在しないのと同じ状態となる。
このことから、心棒23の先端面23dの位置は、液体を噴霧する状態において、液体ノズル22の開口部22bの先端面を基準にして、心棒23の中心軸に沿った前後方向で、液体ノズル22の先端の開口部22bの開口直径の10倍以内に位置することが好適であり、より好ましくは5倍以内に位置することが好適であり、更に好ましくは3倍以内に位置することが好適である。
例えば、本実施形態では、液体ノズル22の開口部22bの開口直径が0.2mmであり、静電気力を考慮しない場合、液体ノズル22の開口部22bから出た液体は、液体ノズル22の先端で直径が約0.2mmの半球状となるように出てくる。
そして、この液体ノズル22の先端に出てきた液体に電場(静電気力)が作用して円錐状のテイラーコーンTCが形成できるように、心棒23の先端は、この液体の近くに存在するのがよい。そこで、液体ノズル22の開口部22bの先端面から前方(出る方向)に2mm以内に位置するようにするのが好適であり、一方、液体の付着に作用するように、心棒23の先端が液体ノズル22の開口部22bの先端面から後方(引っ込む方向)に2mm以内に位置するようにするのが好適である。
このように、心棒23を設けることによって、液体ノズル22の開口部22bの開口直径を、目詰まりが抑制できるような大きな開口直径にすることができる。また、液体ノズル22の開口部22bの開口直径を大きくできるため、機械加工で液体ノズル22を製作することができる。
なお、本実施形態では、心棒23の先端が先端面23dとして平坦な平面としている場合を示しているが、必ずしも、心棒23の先端が平坦な平面である必要はなく、安定したテイラーコーンTCの形成に寄与すればよいので、例えば、心棒23の先端はR形状のように、前方側に向かって突出する曲面になっていてもよい。
このようにして、液体噴霧部20(液体ノズル22)から噴霧された液体は、静電爆発を繰り返しながら霧化液体となり、この微粒化した液体は電荷を帯びた状態であるため、被塗物40(異極部40)側に静電気力で引き寄せられて、被塗物40に塗布することになる。
(マスキング治具)
図1、図2及び図5を参照して、マスキング治具30について説明する。図5は、本発明に係る実施形態のマスキング治具30を示す、(a)正面図、(b)断面図である。
マスキング治具30は、被塗物40側に配置されるマスキング本体31と、液体噴霧部20側に配置される外周導電体32と、を少なくとも備えている。これらのマスキング本体31及び外周導電体32は、それぞれ別体で形成されており、マスキング本体31に外周導電体32が着脱可能又は不能に取り付けられている。
このマスキング本体31は、略矩形の平板状に(平面に延在するように)形成されているが、マスキング本体31の外形寸法・形状は、被塗物40を覆うことができれば任意であり、例えば、被塗物40の形状に合わせて外形が、湾曲した形状に形成されてもよく、あるいは、凹状又は凸状の段付き形状に形成されてもよい。
マスキング本体31は、被塗物40と液体噴霧部20との間に印加された電圧によって発生する静電気力により表面が噴霧される液体と同じ電位方向の帯電状態(つまり、液体が正電荷に帯電していれば表面が正電荷に帯電し、液体が負電荷に帯電していれば表面が負電荷に帯電する状態)になるように、所定の厚み(例えば、0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上)で形成されている。ただし、マスキング本体31の厚みは、均一でなくてもよい。
マスキング本体31の厚みを厚くして、分極を起こし易くすると、マスキング本体31は、帯電した液体を反発する良好な帯電状態になり易くなり、マスキング本体31の上に液体が塗着するのを防止又は軽減することができる。
また、マスキング本体31は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレートやフッ素系樹脂などの絶縁性材料を用いて形成されているが、耐溶剤性に優れたものであれば、更に好ましい。
さらに、マスキング本体31は、被塗物40における液体を塗布する塗布部41と被塗物40における液体を塗布しない非塗布部42とを画定する孔部31aが略中央に形成されている。
この孔部31aは、所望の塗布部41の形状に応じて、例えば、円形、三角形、多角形など任意の形状の1個または複数個の孔で形成されるが、本実施形態の孔部31aは、軸CLを重心(中心)とする1個の円形の孔である。ただし、孔部31aの重心は、孔部31aの輪郭内に一様に質量を分布させたときの質量中心とする。また、孔部31aが複数個の孔で形成される場合、軸CLは、複数個の孔の重心位置に通るものとする。
このとき、孔部31aの重心からの最大半径は4mm以下であればよく、直径4mm〜5mm程度が特に好ましい。言い換えると、孔部31aの開口面積の総和は、例えば50mm以下であるとよい。なお、実施形態のマスキング治具30における軸CLは、孔部31aが存在する面と一致する平面の法線方向に延びるものであり、さらに、マスキング本体31が延在する平面の法線方向にも延びているものである。一方、孔部31aが湾曲したマスキング本体31に形成されている場合、軸CLは、孔部31aが存在する曲面に孔部31aの重心位置で接する平面の法線方向に延びるものになる(あるいは、孔部31aの開口面積の総和が上記範囲であれば、孔部31aは実質的に平面に存在しているとみなすこともできる。そのため、孔部31aの開口面積も、曲面を平面に展開して求めることなく、平面に存在するものとして求めてもよい。)
一方、外周導電体32は、被塗物40と液体噴霧部20との間に印加された電圧によって、液体噴霧部20との間に強い電界が形成されるように、導電性材料又は半導電性材料を用いて形成されている。外周導電体32を形成する導電性材料としては、銅やアルミニウムなどの金属がよく、成形性や重量などの取り扱い易さから、特に金属箔が好ましく、半導電性材料としては、炭素や金属などの導電性物質が配合された樹脂がよい。なお、外周導電体32は、アース手段60(又は、電圧印加手段50における液体噴霧部20とは反対側の極)に接続されている。
また、外周導電体32は、噴霧された液体の通過を許容する円形の開口32aを有する円形リング状に形成されている。この開口32aは、内径がマスキング本体31の孔部31aよりも十分大きく、その中心は孔部31aの中心と同心となるような位置に設定されている。つまり、外周導電体32は、孔部31aの重心(中心)を通る軸CLを中心として孔部31aの外側に配置されており、軸CLに関して回転対称となるような形状になっている。なお、本実施形態の外周導電体32では、内径を20mmとし、外径を30mmとしている。
また、別の表現で言い換えると、外周導電体32は、液体噴霧部20を被塗物40から10cm離して設置したときに液体が塗布される塗布範囲の外側に配置されている(つまり、塗布範囲の内側に配置されていない。)。これは、外周導電体32の内径が小さく、外周導電体32の内周が軸CLに近くなり過ぎると、霧化した液体が、外周導電体32に引き寄せられる液体が多くなり、被塗物40に付着する液体が少なくなるためであり、外周導電体32は塗布範囲に含まれない位置に配置されるとよい。
この塗布範囲は、液体の粘性にも依存して変化するが、通常最大直径10mm(面積であれば80mm)程度であり、実際に使用する液体に合わせて、外周導電体32の開口32aの内径を設計するとよい。
このように外周導電体32を液体噴霧部20とマスキング本体31との間に配置することで、異極部40(被塗物40の塗布部41)が小さく、かつ、マスキング本体31が液体噴霧部20により帯電しても、外周導電体32が液体噴霧部20に対して被塗物40同じ電位方向の異極部40(例えば、外周導電体32と被塗物40とが同電位)となるため、液体噴霧部20と外周導電体32との間に強い電界を形成し、静電霧化を可能にすることができる。なお、液体噴霧部20と外周導電体32との間の電位差は、霧化可能な範囲であればよいが、外周導電体32は被塗物40と接近して配置されるため、被塗物40と同電位であるか、放電に問題が起こらないような範囲であることが好ましい。
そして、孔部31aから外れ、マスキング本体31上(前方)に噴霧された液体は、帯電したマスキング本体31上を避けるとともに、孔部31aに集まり、噴霧された液体は、被塗物40上に塗布されるようになる。
ところで、本実施形態のマスキング治具30は、上述したマスキング本体31及び外周導電体32以外に、被塗物40とマスキング本体31との間に配置される内周導電体33を更に備えている。この内周導電体33は、マスキング本体31の被塗物40側の面に備えられ、被塗物40とは間隔を設けて非接触状態に配置されている。なお、内周導電体33も、アース手段60に接続されている。
内周導電体33は、マスキング本体31と同様に、導電性材料から形成されている。この内周導電体33の外形寸法・形状は、マスキング本体31よりも小さく、孔部31aよりも大きければ任意である。そして、内周導電体33は、マスキング本体31の孔部31aの直径よりも小さいか、等しい直径の第2孔部33aが、孔部31aの中心と同心となるように配置されている。
つまり、軸CLは、マスキング本体31の孔部31aの重心(中心)、外周導電体32の開口32aの重心(中心)及び内周導電体33の第2孔部33aの重心(中心)を通ることになり、さらに、軸CLと液体噴霧部20の心棒23の中心軸とが一致することになる。
この第2孔部33aは、所望の塗布部41の形状に応じて、例えば、円形、三角形、多角形など任意の形状の1個または複数個の孔で形成されるが、本実施形態では、第2孔部33aは1個の円形の孔であり、孔部31aの円形の孔と相似の関係であるが、異なる形状同士であってもよい。このとき、第2孔部33aの重心からの最大半径は、マスキング本体31の孔部31aの半径よりも小さいか、等しい半径であればよく、直径1mm〜2mm程度が特に好ましい。つまり、第2孔部33aは、孔部31aよりも軸CLに対して内側に位置しているとよい。なお、孔部31aが複数個形成されている場合、第2孔部33aも、各孔部31aに対応して形成される。
このように内周導電体33を被塗物40とマスキング本体31との間に配置することで、被塗物40だけの場合よりも大きい範囲の異極を形成することができるため、噴霧された液体をマスキング本体31の孔部31aの中央側に集めることができる。そして、第2孔部33aから外れ、内周導電体33上(前方)に到達した液体は、内周導電体33上に塗着するとともに、第2孔部33a上(前方)に到達した液体は、被塗物40上に塗布されるようになる。そのため、被塗物40における塗布部41と非塗布部42との境界43をよりくっきりとさせることができる。
ただし、内周導電体33は、被塗物40と接触するように配置されてもよい。この場合、内周導電33体は被塗物40と同電位とみなせる状態、つまり、内周導電体33は、電位的に被塗物40の一部とみなせる状態になっている。
このため、噴霧された液体が、静電反発によって、内周導電体33の第2孔部33aの中央側に集められることがなく、第2孔部33aから外れた内周導電体33上(前方)に到達した液体は、内周導電体33上に塗着するとともに、第2孔部33a上(前方)に到達した液体は、被塗物40上に塗布されるようになる。よって、マスキング本体31を避け第2孔部33aより外側に到達した液体が、被塗物40の境界43近傍の塗布部41に塗布され、塗布した液体の厚みが他の部分と比較して厚くなることが抑制される。
さらに、液体が第2孔部33aの縁部で反発されることがなく、境界43の際まできれいに液体が塗布されることになるため、非塗布部42と塗布部41との境界43を精度よく形成することが可能となる。
上述のように、外周導電体32や内周導電体33には、液体が塗着されるため、着脱可能に取り付けられる形態としておくことで、外周導電体32又は内周導電体33を取り外して洗浄するようにすることが可能となり、作業性を向上することができるようになる。
なお、液体塗布の観点からすれば、外周導電体32及び内周導電体33がマスキング本体31に着脱可能に取り付けられている必要はない。例えば、図6に示すように、外周導電体32とマスキング本体31とは着脱不能に一体化されていてもよい。このようにしても、マスキング治具30全体に液体が塗着できる場合に比較すれば、外周導電体32の部分だけを部分洗浄すればよいだけであるので、作業効率を大幅に向上させることが可能となる。
このような、外周導電体32及び内周導電体33とマスキング本体31を着脱不能に一体化したマスキング治具30は、例えば、導電性プラスチック材料と絶縁性プラスチック材料とを用いて、二色成形するようにして形成することが可能である。あるいは、外周導電体32及び内周導電体33を導電性材料で作製しておき、その外周導電体32及び内周導電体33に対して絶縁性プラスチック材料を用いたインサート成形などを施して、着脱不能に一体化されたマスキング本体31を形成するようにしてもよい。
以上説明したとおり、本発明に係る実施形態のマスキング治具30は、絶縁性材料から形成されるマスキング本体31と、導電性材料又は半導電性材料から形成される外周導電体32と、を備え、マスキング本体31は、被塗物40の塗布部41を画定する孔部31aが形成され、外周導電体32は、マスキング本体31の孔部31aが存在する面と一致する平面又は接する平面の法線方向に延び、かつ、孔部31aの重心を通る軸CLの外側に配置され、かつ、マスキング本体31の液体噴霧部20側に配置されるとももに、液体噴霧部20に対して被塗物40と同じ電位方向の異極部40となるようにするものである。これにより、静電噴霧装置10において、液体噴霧部20とマスキング治具30の外周導電体32との間に電界を形成することができ、液体が通過する孔部31aの開口面積の総和が小さくても、液体を静電霧化させることができる。
また、被塗物40の液体を塗布する塗布部41と液体を塗布しない非塗布部42との境界43を精度よく形成することができるとともに、塗布部41の境界43近傍に塗布される液体の厚みが厚くなることを抑制することができる。
実施形態の外周導電体32は、被塗物40と同電位である。これにより、液体噴霧部20と被塗物40との間に静電霧化可能な強い電界を形成できる場合と同様に、液体噴霧部20と外周導電体32との間に、強い電界を形成することができる。
実施形態の外周導電体32は、軸CLに対して回転対称である円形リング状である。これにより、軸CLの周囲に形成される電界が軸CLに対して回転対称になるため、被塗物40のいずれの方向に対しても、電界の分布にムラがなくなり、塗布ムラの発生を抑制することができる。
実施形態のマスキング本体31では、孔部31aの開口面積の総和が50mm以下である。例えば、孔部31a(つまり、塗布部41)の開口面積が大きい場合は、被塗物40との間に強い電界が十分形成されるため、外周導電体32を設けなかったとしても、静電霧化させることができるが、塗布部41の面積が小さい被塗物40の場合に、実施形態のマスキング治具30を用いないと、静電霧化させることができないため、特に有効である。
実施形態の外周導電体32は、液体噴霧部20を被塗物40から10cm離して設置したときに液体が塗布される塗布範囲の外側に配置される(塗布範囲の内側に配置されない)。これにより、外周導電体32が液体噴霧部20に対して異極になったとしても、霧化された液体が外周導電体32に塗着する可能性を低くすることができる。
実施形態のマスキング治具30は、導電性材料から形成される内周導電体33を、更に備え、内周導電体33は、被塗物40とマスキング本体31との間に配置される。また、内周導電体33は、孔部31aよりも小さい第2孔部33aを有し、かつ、第2孔部33aが孔部31aよりも軸CLに対して内側に位置する。これにより、塗布部41と非塗布部42との境界43をよりくっきりとさせることができる。
このように、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良を施したものも本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、液体噴霧部20の液体ノズル22近傍に液体を帯電状態で離脱させるのを促進する追加の異極部40を設けるようにしてもよい。
上記実施形態では、塗膜を形成する際に、被塗物40は載置部に固定され、マスキング治具30に対して不動であったが、載置部を上下又は左右に移動可能に構成し、被塗物40を移動させながら塗膜を形成するようにしてもよい。
上記実施形態では、マスキング本体31と内周導電体33とは、接触するように配置されたが、軸CLの軸線方向においてマスキング本体31と内周導電体33とが間隔を設けるように配置されてもよい。マスキング治具30をこのように配置しても、塗布部41と非塗布部42との境界43をよりくっきりとさせることができる。
上記実施形態では、外周導電体32は、マスキング本体31における液体噴霧部20側の面に接触するように配置されたが、軸CLの軸線方向においてマスキング本体31と外周導電体32とが間隔を設けるように配置されてもよい。つまり、液体噴霧部20とマスキング本体31との間で、軸CLに対して一定の位置に固定されるように配置されていればよい。マスキング治具30をこのように配置しても、塗布部41と非塗布部42との境界43をよりくっきりとさせることができる。
上記実施形態では、外周導電体32は円形リング状に形成されていたが、軸CLに対して回転対称に配置されていれば、例えば、正方形の枠状であっても、軸CLを挟んで平行に配置された棒状であってもよく、あるいは、図6に示すマスキング治具130のように、軸CLを中心にドーム状や円板などの突出部としての外周導電体132が等間隔(等角度)に点在するように(例えば、図6では6か所)配置されたものであってもよい。なお、図6においても、内周導電体33を配置してもよい。
10 静電噴霧装置
20 液体噴霧部
21 胴体部、21a 液体供給口、21b 液体流路、21c 孔部、21d 後端開口部、21e 雌ネジ構造
22 液体ノズル、22a 先端外周縁、22b 開口部
23 心棒、23a 摘み部、23b 電気配線接続部、23c 雄ネジ構造、23d 先端面
24 シール部材
30 マスキング治具
31 マスキング本体、31a 孔部
32 外周導電体、32a 開口
33 内周導電体、33a 第2孔部
40 異極部(被塗物)
41 塗布部
42 非塗布部
43 境界
130 マスキング治具
132 外周導電体
50 電圧印加手段
60 アース手段
TC テイラーコーン
CL 軸

Claims (8)

  1. 液体噴霧部と、前記液体噴霧部に対して異極となる異極部との間に電圧を印加して発生する静電気力によって液体を帯電状態で前記液体噴霧部から離脱させ、被塗物に霧化液体を噴霧する静電噴霧装置に用いるマスキング治具であって、
    絶縁性材料から形成されるマスキング本体と、導電性材料又は半導電性材料から形成される外周導電体と、を備え、
    前記マスキング本体は、前記被塗物における液体を塗布する塗布部を画定する1個又は複数個の孔部が形成され、
    前記外周導電体は、前記マスキング本体の前記孔部が存在する面と一致する平面又は接する平面の法線方向に延び、かつ、前記孔部の重心を通る軸の外側に配置され、かつ、前記マスキング本体の液体噴霧部側に配置されるとももに、前記液体噴霧部に対して前記被塗物と同じ電位方向の異極部となるようにする
    ことを特徴とするマスキング治具。
  2. 前記外周導電体は、前記被塗物と同電位である
    ことを特徴とする請求項1に記載のマスキング治具。
  3. 前記外周導電体は、前記軸の軸線方向で、前記被塗物と前記マスキング本体との間に配置される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマスキング治具。
  4. 前記外周導電体は、前記軸に対して回転対称である、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のマスキング治具。
  5. 前記マスキング本体は、前記孔部の開口面積の総和が、50mm以下である、
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のマスキング治具。
  6. 前記マスキング本体は、前記軸の軸線方向に湾曲した曲面で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のマスキング治具。
  7. 前記マスキング治具は、導電性材料から形成される内周導電体を、更に備え、
    前記内周導電体は、前記孔部以下の大きさの第2孔部を有し、かつ、前記第2孔部が前記孔部よりも前記軸に対して内側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のマスキング治具。
  8. 前記内周導電体は、前記軸の軸線方向で、前記被塗物と前記マスキング本体との間に配置される
    ことを特徴とする請求項7に記載のマスキング治具。
JP2018096620A 2018-05-18 2018-05-18 マスキング治具 Pending JP2019198851A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096620A JP2019198851A (ja) 2018-05-18 2018-05-18 マスキング治具
PCT/JP2019/019052 WO2019221100A1 (ja) 2018-05-18 2019-05-14 マスキング治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018096620A JP2019198851A (ja) 2018-05-18 2018-05-18 マスキング治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019198851A true JP2019198851A (ja) 2019-11-21

Family

ID=68539807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018096620A Pending JP2019198851A (ja) 2018-05-18 2018-05-18 マスキング治具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019198851A (ja)
WO (1) WO2019221100A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229851A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Institute Of Physical & Chemical Research マイクロパターン形成装置、マイクロパターン構造体、および、その製造方法
WO2014119433A1 (ja) * 2013-02-01 2014-08-07 東レエンジニアリング株式会社 薄膜形成装置
JP2016221433A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 アネスト岩田株式会社 静電噴霧装置用マスキング治具、そのマスキング治具を備える静電噴霧装置、及び、そのマスキング治具を用いた静電噴霧方法
JP2017074568A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 アネスト岩田株式会社 マスキング治具を用いた液体塗着方法、そのためのマスキング治具、及び、そのマスキング治具を用いた静電噴霧装置
JP2017170412A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 アネスト岩田株式会社 静電噴霧装置及び静電噴霧方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229851A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Institute Of Physical & Chemical Research マイクロパターン形成装置、マイクロパターン構造体、および、その製造方法
WO2014119433A1 (ja) * 2013-02-01 2014-08-07 東レエンジニアリング株式会社 薄膜形成装置
JP2016221433A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 アネスト岩田株式会社 静電噴霧装置用マスキング治具、そのマスキング治具を備える静電噴霧装置、及び、そのマスキング治具を用いた静電噴霧方法
JP2017074568A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 アネスト岩田株式会社 マスキング治具を用いた液体塗着方法、そのためのマスキング治具、及び、そのマスキング治具を用いた静電噴霧装置
JP2017170412A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 アネスト岩田株式会社 静電噴霧装置及び静電噴霧方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019221100A1 (ja) 2019-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6750167B2 (ja) 静電噴霧装置
WO2006030991A1 (ja) 静電塗装装置
JP6589280B2 (ja) 静電噴霧装置
KR20120136431A (ko) 정전 도장 장치
JP6473629B2 (ja) 静電噴霧装置
WO2017082278A1 (ja) 静電噴霧装置
WO2016190270A1 (ja) 静電噴霧装置用マスキング治具、そのマスキング治具を備える静電噴霧装置、及び、そのマスキング治具を用いた静電噴霧方法
US9724728B2 (en) Electrostatic coating method
JP2017074568A (ja) マスキング治具を用いた液体塗着方法、そのためのマスキング治具、及び、そのマスキング治具を用いた静電噴霧装置
JPH10314624A (ja) 静電粉体塗装ガン
WO2019221100A1 (ja) マスキング治具
JP7475189B2 (ja) マスキング治具
JP2017170412A (ja) 静電噴霧装置及び静電噴霧方法
JP6672575B2 (ja) 静電噴霧装置
JP6494090B2 (ja) 静電噴霧装置
JP2012035254A (ja) 静電塗装装置
JP6678891B2 (ja) 液体塗着方法及びそれに用いる静電噴霧装置
JP2017100080A (ja) 静電噴霧方法及び静電噴霧装置
WO2017164198A1 (ja) 静電噴霧装置
JP6743345B2 (ja) 静電噴霧装置及び静電噴霧方法
JP6494095B2 (ja) 静電噴霧装置
JP6473643B2 (ja) 静電噴霧装置
JP2019058864A (ja) 静電噴霧方法及びその静電噴霧方法のための静電噴霧装置
WO2020110707A1 (ja) マスキング治具及び静電噴霧装置
JP6613481B2 (ja) 液体塗着方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220419