JP2019196975A - 収差測定方法および収差測定装置 - Google Patents

収差測定方法および収差測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】外乱の影響を低減し、安定した収差測定を行うことができる収差測定方法および収差測定装置を提供する。【解決手段】回折格子117により生成され、異なる位相を有する2つの干渉像6、7を同時に検出し、その干渉像内6,7で同時に複数回の位相変調を検出することで複数個の計測結果を出し、その干渉像内の6、7の同一座標点において、画像強度変化に基づく位相変調状態の性能を検出し、異なる回折格子パターンへ切り替え、同様の計測、性能検出を行い、これらを全てを評価することにより被計測光学部品の光学特性を高精度に計測することを可能にする。【選択図】図3

Description

本発明は、光学部品の光学特性を評価するための収差測定方法および収差測定装置に関する。
従来、光ピックアップの対物レンズ、光ピックアップ、デジタルカメラなどの光学部品の光学特性を評価するために、光の干渉を利用して光学部品に含まれる収差を測定する方法がある。光の干渉を利用した収差の測定方法の一例として、シアリング干渉を用いた測定方法が特許文献1に開示されている。
図15〜図21を用いてシアリング干渉を用いた収差の測定方法について説明する。
図15は収差測定装置20を示す図である。図15において、光源であるレーザ発生源200はレーザ光201を出射する。レーザ光201は、コリメータレンズ202で略平行光に拡大された後、固定部204に固定された被計測レンズ203へ入射する。被計測レンズ203を出射した光は集光され、回折格子205に入射される。
入射した光は、回折格子205により回折される。異なる次数の回折光である0次回折光と±1次回折光とが重なりあい干渉するとシアリング干渉像が生じる。
図15において、駆動装置206が回折格子205を回折格子205の溝方向と直交する方向に移動すると、干渉条件が変化し、干渉パターンの干渉像は暗から明、あるいは明から暗に変化する。このようにシアリング干渉光の干渉強度を変化させると、図16に示すように干渉パターン内の1点の画像強度(輝度)は正弦波形で変化し、初期位相θが得られる。図16は、シアリング干渉光の干渉強度を変化させた場合の、干渉画像パターンの初期位相θを示す図である。本方式では16枚の画像強度より初期位相を算出している。
このように、干渉像の強度を変調することで、初期位相を算出する方法は位相シフト法と呼ばれる。位相シフト法は、干渉計測を用いた収差解析では一般的に用いられる手法である。
以下、位相シフト法における解析法について説明する。図17に示すように干渉像上にX軸方向とY軸方向とを設定し、X軸に平行な軸213、Y軸に平行な軸214、軸213と軸214との交点を基準にして±45度方向に傾斜させた+45度軸215、−45度軸216を設定する。そして、それぞれの軸上に複数のサンプリングポイントを設定する。設定したサンプリングポイント上の位相シフトによる強度変化から、それぞれのサンプリングポイントでの初期位相を算出し、その初期位相群を所定の該関数にフィッティングすると、その該関数の各次数の係数より光学特性を算出することができる。左右両側のシアリング画像の光学特性値を用いれば、最終的に被計測レンズの光学特性の収差を算出することができる。
干渉画像のパターンは、被計測レンズ203に含まれる収差に依存する。例えば、被計測レンズ203が回折格子の溝方向と直交する方向(X方向)のコマ収差を持つ場合と、溝方向と平行な方向(Y方向)のコマ収差(Y)を持つ場合と、非点収差を持つ場合と、球面収差を持つ場合とでは、それぞれ異なるパターンとなる。図18は、被計測レンズ203が回折格子の溝方向と直交する方向(X方向)のコマ収差を持つ場合の干渉画像パターンを示す図である。図19は、被計測レンズ203が溝方向と平行な方向(Y方向)のコマ収差(Y)を持つ場合の干渉画像パターンを示す図である。図20は、被計測レンズ203が非点収差を持つ場合の干渉画像パターンを示す図である。図21は、被計測レンズ203が球面収差を持つ場合の干渉画像パターンを示す図である。干渉画像のパターンにはすべての収差が含まれるので複雑な画像になるが、各収差の値を算出する。
図15のレンズ207は、回折格子205により形成された干渉光が入射するレンズである。レンズ207は回折格子205により形成された2つの干渉像が入射されるように、かつ光軸と垂直になるように設置されている。レンズ207は、入射した光を平行光とする。
集光レンズ208は、レーザ発生源200から出射されたレーザの光軸上においてレンズ207から出射された平行光を受光できるように、光軸に対し垂直になるように設置される。撮像素子209は、集光レンズ208からの光を干渉像と共に撮像できるように設置される。撮像素子209の受光面は光軸に対して垂直になるように設置されている。演算装置210は、撮像素子209から送られてくる画像信号の処理を行うコンピュータなどの演算装置である。表示装置211は、撮像素子209で取り込んだ干渉画像や演算装置210で解析した結果などを表示する。
このように、従来は被計測レンズを透過した光を移動する回折格子に入射させてシアリング干渉像の強度を変化させ、その強度変化より干渉縞の初期位相を算出し、各ポイントの初期位相群の該関数フィッティングにより被計測レンズの光学特性の収差を検出することが行われていた。
特開2000−329648号公報
しかしながら、上記従来の被計測レンズの初期位相算出による収差測定方法は以下のような課題を有している。
干渉縞の光強度変化には回折格子の溝形状の加工誤差によるコントラストばらつきなど本来の干渉に起因する強度変化以外の別の強度変化も含まれているが、従来の収差測定方法では、駆動装置により連続に強度変化する位相シフト法を採用することで、干渉に起因する光強度変化だけを位相変化の形で抽出していた。
しかし、強度変化を取得するための駆動装置の駆動中に、外部からの微小な振動などが加わると、移動の線形性が崩れてしまうことがある。このような場合、正しい干渉画像を得ることができず、その結果、時間変化に対する正しい強度変化を得ることができないため、初期位相の演算結果に誤差が含まれることになる。また光学部品の特性の変化により、出射されるレーザ光の発光強度分布が変化し、干渉像内での画像強度分布に変化が発生することがある。この場合、初期位相の演算において干渉像内でばらつきが発生し、初期位相群の該関数フィッティングによる被計測レンズの光学特性の収差に誤差が含まれる。測定結果の信頼性を向上させるためには、これらの複数の誤差要因による測定精度低下を回避し、安定したデータ取得を行う必要がある。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、外乱の影響を低減し、安定した収差測定を行うことができる収差測定方法および収差測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の収差計測方法は、回折格子に対して所定の角度をなす方向へ回折格子を移動させる第1工程と、光学部品を通過した光を前記回折格子に通過させ、前記回折格子の移動の間に前記回折格子による干渉画像を所定の第1枚数撮像する第2工程と、前記第1枚数の干渉画像において、前記回折格子による0次回折光と、前記0次回折光とは異なる位相を有する第1回折光および第2回折光のそれぞれとの干渉によって形成される第1干渉像および第2干渉像のそれぞれの中心である第1の原点および第2の原点のそれぞれを基準としたそれぞれの座標系における同一の座標での輝度データを抽出し、前記第1枚数分の前記輝度データのうち、前記第1枚数より小さい第2枚数分の連続した前記輝度データを用いて、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像の初期位相を算出する第3工程と、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像のノイズ解析を行う第4工程と、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像毎の前記初期位相の確度を算出する第5工程と、確度が所定の条件を満たす初期位相を抽出する第6工程と、前記初期位相に基づいて前記光学部品の収差を算出する第7工程と、を有する。
本発明の収差測定装置は、発光源から出射される光が通過する光学部品と、前記光の軸に対して垂直に配置された回折格子と、前記回折格子に対して所定の角度をなす方向へ回折格子を移動させる駆動装置と、前記回折格子の移動の間に、前記光学部品を通過した光が前記回折格子を通過することで生じる干渉画像を所定の第1枚数撮像する撮像装置と、前記第1枚数の干渉画像において、前記回折格子による0次回折光と、前記0次回折光とは異なる位相を有する第1回折光および第2回折光のそれぞれとの干渉によって形成される第1干渉像および第2干渉像のそれぞれの中心である第1の原点および第2の原点のそれぞれを基準としたそれぞれの座標系における同一の座標での輝度データを抽出し、前記第1枚数分の前記輝度データのうち、前記第1枚数より小さい第2枚数分の連続した前記輝度データを用いて、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像の初期位相を算出し、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像のノイズ解析を行い、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像毎の前記初期位相の確度を算出し、確度が所定の条件を満たす初期位相を抽出し、前記初期位相に基づいて前記光学部品の収差を算出する演算装置と、を有する。
以上のように、本発明の構成によれば、外乱の影響を低減し、安定した収差測定を行うことができる。
本発明の実施の形態1における収差計測方法、装置の概略図 実施の形態1における回折格子により0次回折光と±1次回折光の干渉を表す干渉画像の概念図 実施の形態1における回折格子により0次回折光と±1次回折光の干渉を表す干渉画像の概念図 実施の形態1における収差測定処理フローチャートを示す図 実施の形態1における干渉画像内の軸設定とサンプリングポイント設定を示す図 実施の形態1における回折格子移動時のあるサンプリングポイントにおける強度変化を示す図 実施の形態1における移動範囲の拡大による複数のデータ処理を行う概念図 実施の形態1における移動範囲の拡大による初期位相群の時間変化を示す図 実施の形態1における解析アルゴリズムの計算表を示す図 実施の形態1におけるノイズ解析結果を示す図 実施の形態1における回折格子、駆動装置の構成を示す図 実施の形態1における回折格子角度とシアリング干渉画像パターンの関係を示す図 実施の形態1における回折格子角度0度の場合の駆動装置による移動方向を示す概念図 実施の形態1における回折格子角度+45度の場合の駆動装置による移動方向を示す概念図 実施の形態1における回折格子角度と駆動装置角度、移動量の関係を示す図 従来の収差計測方法、装置を示す概略図 シアリング干渉光の干渉強度を変化させ、干渉画像パターンの初期位相θを示す図 干渉画像内の軸設定とサンプリングポイント設定を示す図 コマ収差(X方向)を示す図 コマ収差(Y方向)を示す図 非点収差を示す図 球面収差を示す図
以下、本発明の実施の形態を、図1から図14を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係る収差測定装置10の概略図である。
図1において、光源であるレーザ発生源100はレーザ光101を出射する。レーザ光101は、コリメータレンズ102で略平行光に拡大された後、被計測レンズ103を固定する固定部104に固定された被計測レンズ103へ入射する。なお、収差測定装置10が収差を測定する対象は被計測レンズ103に限定されず、レーザ発生源100、コリメータレンズ102、被計測レンズ103が含まれる光ピックアップ全体が対象となってもよい。
回折格子117は干渉縞を形成するための平面を有する。回折格子117は、その平面上に形成された複数の溝を有する。回折格子117は、被計測レンズ103の焦点位置に、光軸Aに対して垂直に設置されており、その回折作用により、レーザ発生源100から出射された光と異なる位相を有する複数の回折光を形成する。
具体的には、回折格子117は、例えば、図2Aに示すように、3つの光、0次回折光3、+1次回折光4、および−1次回折光5を形成させる。図2Bに示すように、0次回折光と+1次回折光が干渉して干渉像6が形成され、0次回折光と−1次回折光が干渉して干渉像7が形成される。
図1の説明に戻る。駆動装置121は、回折格子117と連結されて回折格子117を移動させる。駆動装置121は、回折格子117を、光軸Aに対し垂直、かつ回折格子117に対して所定の角度をなす方向に移動させる。
レンズ107は、回折格子117により形成された干渉光が入射するレンズである。本実施の形態では、レンズ107は、図2Bに示す2つの干渉像6、7がレンズ107上に形成されるように、かつ光軸Aと垂直となるように設置されており、入射した光はレンズ107により略平行光になる。
集光レンズ108は、光軸A上においてレンズ107から出射された平行光を受光できるように、光軸Aに対し垂直に設置される。
撮像素子109は、集光レンズ108からの光を干渉像6、7と共に撮像できるように設置される。撮像素子109の受光面は光軸Aに対して垂直に設置されている。
演算装置110は、撮像素子109から送られてくる画像信号の処理を行うコンピュータなどの演算装置である。演算装置110は、画像処理の結果に基づいて被計測レンズ103の収差を測定し、光学特性を評価する。
表示装置111は、撮像素子109で取り込んだ干渉画像や演算装置110で解析した結果などを表示する。
以下、収差測定装置10における測定方法について具体的に説明する。
図3は、収差測定装置10の処理を説明するためのフローチャートである。図3に示す処理では、図2に示す干渉像6、7における強度を用いて撮像素子109が受像した画像を解析する。なお、以下の説明における強度とは画像の輝度値を意味している。
まず、駆動装置121が回折格子117に対して所定の角度をなす方向へ回折格子117を移動させる(ステップS1)。これにより、被計測レンズ103より出射された光の焦点位置に対する回折格子117の位置が、光軸Aに対して垂直な平面内を平行移動する。これにより、干渉像の強度変化が生じる。
撮像素子109は、強度変化が生じた干渉像を含む干渉画像データを取得する(ステップS2)。そして、演算装置110は、取得した複数個の干渉画像データを用いて干渉像の初期位相を算出する(ステップS3)。
ステップS3において、演算装置110は、取得した干渉画像内においてサンプリングポイントを設定する。図4は、干渉画像内の軸設定とサンプリングポイント設定を示す図である。図4に示すように、演算装置110は、例えば干渉像上にX軸方向とY軸方向とを設定し、X軸に平行な第1軸113aおよび第2軸113b、Y軸に平行な第3軸114aおよび第4軸114bを設定する。第1軸113aと第3軸114aとの交点を原点O、第2軸113bと第4軸114bとの交点を原点Pとする。さらに、原点OおよびPを基準として、第1軸113aと第2軸113bを±45度方向に傾斜させた+45度軸115a、115bおよび−45度軸116a、116bを設定する。そして、演算装置110は、それぞれの軸上で干渉像6および7のそれぞれにおいてサンプリングポイントを設定する。なお、図4には干渉像7内のX軸113a上のサンプリングポイントであるP1・・・Pnのみを図示している。
このように、演算装置110は、取得した1枚の干渉画像に含まれる2つの干渉像6、7毎にサンプリングポイントを設定する。演算装置110は、干渉像7内の原点Oを基準にした座標系においてX軸113a上に設定するサンプリングポイントと、干渉像6内の原点Pを基準にした座標系においてX軸113b上に設定するサンプリングポイントとがそれぞれの座標系において同じ座標となるように、サンプリングポイントを設定する。
そして、演算装置110は、干渉画像データに基づいて、設定したサンプリングポイント上の強度(輝度)データを抽出する。図2に示す±1次回折光4,5と0次回折光3との干渉により、図4に示す原点OとPにおける干渉光の位相にはおよそπの差異が生じている。このため、干渉像6、7内のそれぞれの座標系において同一座標上にあるサンプリングポイントにおける干渉画像ごとの強度データの変化は、図5のようになる。図5は、回折格子移動時の、あるサンプリングポイントにおける強度変化を示す図である。図5において、横軸は時間、縦軸はそのサンプリングポイントの強度Iである。なお、上記したように、連続干渉画像データの取得は駆動装置121による回折格子117の移動と同期して行われているので、図5においてグラフ上にプロットされている各点は、撮像素子109のフレームレートに依存した速度で連続して取得された干渉画像のそれぞれに対応する。図5に示すように、時間と強度Iとの関係は正弦波形を示す。
本発明では、干渉画像データとして、複数個、例えば5個、7個あるいは16個の画像データを連続的に取得する。以下の説明では、16個の画像データを取得する場合について説明する。
図6は、移動範囲の拡大による複数のデータ処理を示す概念図である。本発明では駆動装置121と同期して16個の画像データを取得する場合、16個の画像データに加えて5個の画像データを追加で取得し、合計で21個の干渉画像データを連続して取得する。そして、演算装置110は、21回の画像取得のうち、1回目から16回目までの16個の連続干渉画像データを用いて、被計測レンズ203の初期位相θ1を算出する。続いて演算装置110は、2回目から17回目までの16個の画像データを用いて、被計測レンズ203の初期位相θ2を算出する。その後、同様の処理を6回行うことで、初期位相θ3〜θ6を算出する。
このように、演算装置110は複数個取得した干渉画像データの中から、時間をずらして所定数の干渉画像データの抽出を複数回行い、これに基づいて複数の初期位相を算出することができる。
図3の説明に戻る。次に、演算装置110は、取得した干渉画像データのノイズ解析を行う(ステップS4)。
図7は、移動範囲の拡大による初期位相群の時間変化を示す図である。図7では、初期位相θ1〜θ6は6回目までの全スキャン上のデータであり、表記上上方にずらして表示している。初期位相θ1〜θ6は、全てのサンプリングポイントで上記したように駆動装置121による回折格子117の移動と同期して取得される。ステップS3において取得された干渉画像データにおいて、駆動装置121による移動に振動ノイズがない場合、この初期位相群に基づいて従来と同様に光学特性を算出すると、計測する時間のズレが発生するだけで被計測レンズの光学特性の収差には差は出ないはずである。取得した画像にノイズ成分がない場合には、回折格子117の移動と画像強度との関係は図6に示されるように正弦波形となる。
しかしながら、干渉画像データにノイズが含まれる場合、回折格子117の移動と画像強度との関係は正弦波形ではなくなる。干渉画像データにノイズが含まれる場合とは、例えば、外部からの微小な振動ノイズにより駆動装置121による移動の線形性が崩れた場合、またはレーザ発生源100の発光強度ばらつきなどにより画像ノイズが発生した場合などである。ノイズが含まれる場合、θ1〜θ6の初期位相群の該関数フィッティングにより算出される被計測レンズの光学特性の収差にも差が生じることになる。
従って本発明では、干渉画像データに含まれるノイズを解析することで、ノイズによる回折格子117の移動と画像強度との関係に対する影響の度合いを解析する。ノイズの解析は、例えば以下の解析アルゴリズムを用いて行う。ノイズがない場合には回折格子117の移動と画像強度との関係は正弦波となることから、ノイズ解析画像強度Iatを画像取得タイミング(時刻)tおよび画像強度Itを用いて以下の式(1)で定義する。
Iat=A・sin(t−B)+C (1)
時刻tは、画像取得タイミングが駆動装置121と同期した線形性を有する正弦波形となることより、以下の式(2)で表される。
ただし、kは1〜16までの整数であり、撮像素子109が連続して取得する干渉画像の順番を示す値である。
また、式(1)の係数A、B、Cは、以下の式(3)〜(10)に示すα、β、γ、δ、ε、ζ、η、σを用いて以下のように算出する。
α=Σsin(t) (3)
β=Σcos(t) (4)
γ=Σsin^2(t) (5)
δ=Σcos^2(t) (6)
ε=Σsin(t)・cos(t) (7)
ζ=ΣIt・sin(t) (8)
η=ΣIt・cos(t) (9)
σ=ΣIt (10)
図8は、kが1から16までのそれぞれの値におけるα〜σを示した図である。
上記式(3)〜式(10)に示すα〜σを用いて、以下の式(11)〜(14)のように|A|およびa,b,cを定義する。
|A|=α×β×ε+α×β×ε+16×γ×δ−α×α×ε−β×β×γ−16×ε×ε (11)
a=1/|A|×(α×β×η+σ×β×ε+16×ζ×δ−16×η×ε−β×β×ζ−σ×α×δ) (12)
b=1/|A|×(16×η×γ+σ×β×ζ+σ×α×ε−α×α×η−σ×β×γ−16×ζ×ε) (13)
c=1/|A|×(α×ε×η+β×ε×ζ+σ×γ×δ−β×γ×η−σ×ε×ε−α×δ×ζ) (14)
上記a,b,cを用いて、A,B,Cを以下の式(15)〜(17)のように定義する。
C=c (17)
正常な(ノイズを含まない)場合の正弦波形の画像強度をIoとし、実際の(ノイズを含む)画像強度をIt、そしてノイズ解析画像強度をIatとする。
ノイズを含まない画像強度Ioに対してランダム変数を使用すると、ノイズを含む画像強度Itを作成できる。その画像強度Itを使用して、上記式(1)〜式(17)のノイズ解析アルゴリズムを使用するとノイズ解析画像強度Iatを算出することができる。ノイズ解析結果の一例を図9に示す。
図3の説明に戻る。演算装置110は、上記のように算出したノイズ発生時の画像強度Itと、そのノイズ解析画像強度Iatを用いて、ステップS3で算出した初期位相の確度を算出する(ステップS5)。この確度は、画像強度Itとノイズ解析画像強度Iatの比較によるデータの一致度に基づいて算出する。
一致度の評価方法は、例えば以下の通りである。すなわち、以下の式(18)〜(20)に示すように、画像強度Itとノイズ解析画像強度Iatにおける各時間tにおける画像強度の差分Idefの偏差Isigを算出し、確度としている。
Idefk=Itk − Iatk (18)
ただし、kは1〜16までの干渉画像の順番を示す値である。
演算装置110は、上記式(18)〜(20)を用いて、画像強度Itとノイズ解析画像強度Iatの一致度、つまり偏差Isigを算出する。偏差Isigが小さいデータが一致度、すなわち確度が高いデータである。
次に、ステップS4およびS5の処理を、ステップS3で算出したすべての初期位相群に対して行う(ステップS6)。そして、すべての初期位相群の確度を比較し、その中でより確度の高い算出結果を選択する(ステップS7)。これにより、ノイズの影響が小さい初期位相群を選択することができるので、高精度に光学特性の収差を測定することができる。初期位相群の中から選択するには確度が一番高いものを選択、または所定のしきい値以上のものを選択すればよい。しきい値以上のものを選択する場合はしきい値以上の複数のデータを平均化することで、より安定したデータを取得できる。
さらに、回折格子117の回折格子パターンを異なるパターンに切り替えて上記ステップS1〜S7の処理を繰り返し行う(S8)。
具体的には、図10に示す4つの異なる回折格子パターン117A〜117Dを用いて、上記ステップS1〜S7の処理を4回分繰り返す。その際に得られる干渉画像を図11に示す。図11における回折格子角度0度の干渉画像パターンは図10の回折格子パターン117Aに対応する。回折格子角度とは、具体的には回折格子の0度方向を基準とした場合の角度を意味する。図11における回折格子角度+45度の干渉画像パターンは図10の回折格子パターン117Bに対応する。図11における回折格子角度−45度の干渉画像パターンは図10の回折格子パターン117Cに対応する。図11における回折格子角度90度の干渉画像パターンは図10の回折格子パターン117Bに対応する。
上記説明において、駆動装置121は回折格子117を、光軸Aに対し垂直、かつ所定の回折格子角度の方向に移動させるとしたが、以下の説明では、所定の回折格子角度として22.5度を使用するものとする。駆動装置121が所定の回折格子角度の方向に回折格子117を移動させる理由は、以下の通りである。すなわち、移動させる角度が従来の0度である場合、または90度である場合、回折格子117に形成された溝と移動方向が平行となるため、移動しても干渉画像の強度が変化せず、初期位相を検出することができないからである。これを解決し、すべての干渉画像パターンに対応する方法としては、例えば0度と直交する方向に1軸追加し、2軸の駆動装置を用いる方法があるが、2軸の直交精度、駆動精度に差が生じていると測定精度にも影響がでてしまう。このため、本発明では、上記したように、1軸の駆動装置121が、所定の回折格子角度の方向、すなわち4つの回折格子パターンの角度の中間となる、22.5度の方向に回折格子117を移動させる。
回折格子角度22.5度の方向に回折格子117が移動されるとき、回折格子角度が0度である回折格子パターン117Aでは、実際の移動量は図12に示すように移動量16となる。図12は、回折格子角度0度の場合の駆動装置による移動方向を示す概念図である。その際、回折格子パターン117Aの回折格子117の溝に対して直交する方向への移動量17を1とすると、実際の移動量16は、1/cos(22.5°)となる。
同様に、図13に示すように、回折格子パターン117Bを使用した場合の実際の移動量16は、1/sin(22.5°)となる。図13は、回折格子角度+45度の場合の駆動装置による移動方向を示す概念図である。4つ全ての回折格子パターン(回折格子角度)の場合の実際の移動量16を図14に示す。図14は、回折格子角度と駆動装置角度、移動量の関係を示す図である。
このように、ステップS8では、4種類の全ての回折格子角度でステップS1〜S7を実施する。4種類の回折格子角度それぞれで確度の高い初期位相群を取得することで、高精度の測定を行うことができる。また、4種類の回折格子角度を使用することにより、シアリング干渉像の中で干渉像に入らない部分を無くすことができ、さらに重複する領域を生じさせることができる。このため、重複領域を平均化もしくは中央値を使用するなどの処理を行うことにより、更なる安定化・高精度化を図ることができる。
最後に、ステップS9において、演算装置110は、4種類の回折格子パターンを用いて抽出した確度の高い初期位相群に基づいて、該関数フィッティングなどにより被計測レンズ103の収差を算出する。これにより、演算装置110は、被計測レンズ103の光学特性評価を高精度で行うことができる。また、演算装置110は、導出した光学特性評価結果を表示装置111に表示させる。以上のことから、収差測定装置10は被計測レンズ103の光学特性評価の導出を高精度に行うことができる。
本発明の干渉計測方法は、光ディスク方式の記録装置に搭載される光ピックアップおよび光ピックアップの対物レンズ、カメラなどのレンズなどの光学部品の測定に適用できる。
10 収差測定装置
100 レーザ発生源
101 レーザ光
102 コリメータレンズ
103 被計測レンズ
104 固定部
107 レンズ
108 集光レンズ
109 撮像素子
110 演算装置
111 表示装置
117 回折格子
117A,117B,117C,117D 回折格子パターン
121 駆動装置
20 収差測定装置
200 レーザ発生源
201 レーザ光
202 コリメータレンズ
203 被計測レンズ
204 固定部
205 回折格子
206 駆動装置
207 レンズ
208 集光レンズ
209 撮像素子
210 演算装置
211 表示装置

Claims (7)

  1. 回折格子に対して所定の角度をなす方向へ回折格子を移動させる第1工程と、
    光学部品を通過した光を前記回折格子に通過させ、前記回折格子の移動の間に前記回折格子による干渉画像を所定の第1枚数撮像する第2工程と、
    前記第1枚数の干渉画像において、前記回折格子による0次回折光と、前記0次回折光とは異なる位相を有する第1回折光および第2回折光のそれぞれとの干渉によって形成される第1干渉像および第2干渉像のそれぞれの中心である第1の原点および第2の原点のそれぞれを基準としたそれぞれの座標系における同一の座標での輝度データを抽出し、前記第1枚数分の前記輝度データのうち、前記第1枚数より小さい第2枚数分の連続した前記輝度データを用いて、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像の初期位相を算出する第3工程と、
    前記第2枚数分の連続した前記干渉画像のノイズ解析を行う第4工程と、
    前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像毎の前記初期位相の確度を算出する第5工程と、
    確度が所定の条件を満たす初期位相を抽出する第6工程と、
    前記初期位相に基づいて前記光学部品の収差を算出する第7工程と、
    を有する収差測定方法。
  2. 前記第4工程は、開始時間をずらして取得した前記第2枚数分の連続した前記輝度データに対して、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像の初期位相の算出を、前記第1枚数と前記第2枚数との差の回数繰り返す、
    請求項1に記載の収差測定方法。
  3. 前記回折格子の回折格子パターンを複数種類に切り替え、それぞれの回折格子パターンに対して前記第1工程から前記第6工程までを実行する第8工程、
    をさらに有する、請求項1または2に記載の収差測定方法。
  4. 発光源から出射される光が通過する光学部品と、
    前記光の軸に対して垂直に配置された回折格子と、
    前記回折格子に対して所定の角度をなす方向へ回折格子を移動させる駆動装置と、
    前記回折格子の移動の間に、前記光学部品を通過した光が前記回折格子を通過することで生じる干渉画像を所定の第1枚数撮像する撮像装置と、
    前記第1枚数の干渉画像において、前記回折格子による0次回折光と、前記0次回折光とは異なる位相を有する第1回折光および第2回折光のそれぞれとの干渉によって形成される第1干渉像および第2干渉像のそれぞれの中心である第1の原点および第2の原点のそれぞれを基準としたそれぞれの座標系における同一の座標での輝度データを抽出し、前記第1枚数分の前記輝度データのうち、前記第1枚数より小さい第2枚数分の連続した前記輝度データを用いて、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像の初期位相を算出し、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像のノイズ解析を行い、前記ノイズ解析の結果に基づいて、前記第2枚数分の連続した前記干渉画像毎の前記初期位相の確度を算出し、確度が所定の条件を満たす初期位相を抽出し、前記初期位相に基づいて前記光学部品の収差を算出する演算装置と、
    を有する収差測定装置。
  5. 前記回折格子は、前記光学部品の焦点に設けられる、
    請求項4に記載の収差測定装置。
  6. 前記回折格子は、複数種類の回折格子パターンを有する、
    請求項4または5に記載の収差測定装置。
  7. 前記駆動装置は、前記回折格子に対して所定の角度をなす方向に前記回折格子を移動させる、
    請求項4〜6のいずれか一項に記載の収差測定装置。
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