JP2019196631A - 滑り止め機能を有する床材 - Google Patents

滑り止め機能を有する床材 Download PDF

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誉宏 柴山
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Abstract

【課題】パイル布帛層等を用いて、視認性に優れ、かつ、リサイクル性に優れ、滑り止め機能を有すると共に、上からの荷重で容易につぶれにくい硬さを有する床材及び床材の製造方法を提供する。【解決手段】床材1は、基布3の上面にパイル2が植設されてなるパイル布帛層4と、パイル布帛層4の上面全体を被覆するフィルム層5と、を備え、パイル2を構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、フィルム層5を構成する樹脂がポリプロピレンであり、フィルム層5とパイル2とが溶融一体化してなる凸部6を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、滑り止め機能を有する床材に関する。
従来から、床材には滑り止め機能を有するために、床材の表面に凹凸模様を形成することが多く行われている。凹凸模様を形成する方法としては、シートを加熱圧縮することによって、シートの表面に凹凸模様を形成することが一般的に行われている。
なお、出願人は特許文献1を出願しており、オレフィン系樹脂組成物のみからなる滑り止めマットにおいて、表面に凹凸形状の加工が施され、巾方向に平行で直線的に連続した凹凸形状としたことを特徴とする滑り止めマットを開示している。
特開2006−241722号公報
特許文献1では、滑り止め機能を有すると共に、耐久性に優れ、透明で下側の床材の意匠をそのまま生かすことができる。しかしながら、凹凸模様において、凹部と凸部で色が異なり、視認性に優れ、かつリサイクル性に優れた床材が求められるようになってきている。
また、シートを用いて凹凸模様を形成することは多く行われているが、パイル布帛層等を用いて、加熱圧縮で凹凸模様を形成しようとすることはあまり行われていない。パイル布帛層に凹凸模様を形成しようとする場合、上からの加熱圧縮によってパイル布帛層のパイルがつぶれてしまい、滑り止め機能を保持させることは難しくなる。また、パイル布帛層のパイルがつぶれてしまい、視認性の悪いものとなってしまう恐れがある。
本発明は、かかる技術的背景を鑑みてなされたものであって、パイル布帛層等を用いて、視認性に優れ、かつリサイクル性に優れ、滑り止め機能を有すると共に、上からの荷重で容易につぶれにくい硬さを有する床材及び床材の製造方法を提供することが目的である。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1] 基布の上面にパイルが植設されてなるパイル布帛層と、該パイル布帛層の上面全体を被覆するフィルム層と、を備え、前記パイルを構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、前記フィルム層を構成する樹脂がポリプロピレンであり、前記フィルム層と前記パイルとが溶融一体化してなる凸部を含むことを特徴とする床材。
[2] 前記基布の上面からの前記凸部の高さが0.5mm〜2.0mmである前項1に記載の床材。
[3] 基布の上面にパイルが植設されてなるパイル布帛層の上面全体にフィルム層を積層する積層工程と、加熱により前記フィルム層と前記パイルを軟化又は溶融せしめた状態で、前記パイル布帛層の下面側から前記パイル布帛層の気体を吸引することによって、前記フィルム層と前記パイルとを溶融一体化させて凸部を形成する溶融一体化工程、とを含み、前記パイルを構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、前記フィルム層を構成する樹脂がポリプロピレンであることを特徴とする床材の製造方法。
[1]の発明では、基布の上面にパイルが植設されてなるパイル布帛層と、パイル布帛層の上面全体を被覆するフィルム層と、を備えパイルを構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、フィルム層を構成する樹脂がポリプロピレンであり、フィルム層とパイルとが溶融一体化してなる凸部を含むから、パイル布帛層等を用いて、視認性に優れ、滑り止め機能を有すると共に、上からの荷重で容易につぶれにくい硬さを有する床材を得ることができる。また、パイルを構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、フィルム層を構成する樹脂がポリプロピレンであるから、リサイクルが可能である。
[2]の発明では、基布の上面からの凸部の高さが0.5mm〜2.0mmであるから、防滑性を向上させることができる。
[3]の発明では、基布の上面にパイルが植設されてなるパイル布帛層の上面全体にフィルム層を積層する積層工程と、加熱によりフィルム層とパイルを軟化又は溶融せしめた状態で、パイル布帛層の下面側からパイル布帛層の気体を吸引することによって、フィルム層とパイルとを溶融一体化させて凸部を形成する溶融一体化工程、とを含み、パイルを構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、フィルム層を構成する樹脂がポリプロピレンであるから、パイル布帛層等を用いて、視認性に優れ、滑り止め機能を有すると共に、上からの荷重で容易につぶれにくい硬さを有する床材の製造方法を得ることができる。また、パイルを構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、フィルム層を構成する樹脂がポリプロピレンであるから、リサイクルが可能である。
本発明に係る床材の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る床材の一実施形態を示す平面図である。 本発明に係る床材の製造方法における溶融一体化工程の一例を示す概略図である。
本発明に係る床材の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の床材1は、基布3の上面にパイル2が植設されてなるパイル布帛層4と、該パイル布帛層4の上面全体を被覆するフィルム層5と、を備え、前記パイル2を構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、前記フィルム層5を構成する樹脂がポリプロピレンであり、前記フィルム層5と前記パイル2とが溶融一体化してなる凸部6を含むことを特徴とする。
前記床材1は、パイル布帛層4と、該パイル布帛層4の上面全体を被覆するフィルム層5と、を備えている。
前記パイル布帛層4は、基布3の上面にパイル2が植設されてなるものである。パイル布帛層4の下面側にはバックステッチ7がある。パイル2が溶融させることで、パイル2のバックステッチ7側も溶融することになる。
前記パイル2の目付としては、特に限定されるものではないが、300g/m〜800g/mであることが好ましい。300g/m以上であることで上からの荷重で容易につぶれることのない硬度を有すると共に、防滑性に優れることができ、800g/m以下であることで視認性に優れることができる。中でも、400g/m〜600g/mであることがより好ましい。
前記パイル2を構成する繊維がポリプロピレン繊維である必要がある。前記パイル2を構成する繊維をポリプロピレン繊維にすることで、フィルム層5とパイル2とを溶融一体化させることができ、上からの荷重で容易につぶれることのない硬さを有すると共に、防滑性に優れた床材を得ることができる。
前記パイル2の形態は、特に限定されるものではないが、ループパイルであることが好ましい。
前記パイル2を構成する繊維の太さとしては、特に限定されるものではないが、例えば、1200dtex〜4000dtexが挙げられ、中でも、2500dtex〜3500dtexであることが好ましい。
前記パイル2のゲージとしては、特に限定されるものではないが、例えば、1/4ゲージ〜5/64ゲージが挙げられ、中でも、1/8ゲージ〜1/10ゲージであることが好ましい。
前記パイル2のステッチとしては、特に限定されるものではないが、例えば、30〜60が挙げられ、中でも、30〜40であることが好ましい。
前記パイル2の溶融一体化する前のパイル長は、特に限定されるものではないが、2.5mm〜6mmであることが好ましい。2.5mm以上であることで上からの荷重で容易につぶれることのない硬さを有すると共に、防滑性に優れることができ、6mm以下であることで視認性に優れることができる。なお、パイル2の溶融一体化する前のパイル長とは、溶融一体化する前の基布3の上面からパイル2の頂点までの距離を意味している。
前記基布3は、特に限定されるものではないが、例えば、例えば、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、織布等が挙げられる。
前記基布3の素材としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維等の熱可塑性繊維、またこれら各繊維の複合化繊維、或いはアセテート等の半合成繊維、レーヨン等の再生繊維、麻、綿などの天然繊維、或いはまたこれら繊維を混綿したもの等が挙げられる。中でも、リサイクル性の点から、ポリプロピレンを用いることがより好ましい。
前記基布3の目付としては、特に限定されるものではないが、80g/m〜100g/mであることが好ましい。80g/m以上で、基布3の上面にパイル2が植設しやすくなり、100g/m以下であることで視認性に優れることができる。
前記パイル2と前記基布3とは、異なる色であることが好ましい。この場合、意匠性に優れた床材1を得ることができる。視認性に優れるとは、前記パイル2と前記基布3との色が異なり、かつ、パイル2とパイル2との隙間から基布3の色とが異なるように見えることで、意匠性に優れることを意味する。逆に視認性が悪くなるとはパイル2とパイル2との隙間が少なくなり、基布3の色が見えにくい状態であることを意味する。
前記フィルム層5を構成する樹脂は、ポリプロピレン樹脂である必要がある。ポリプロピレン樹脂を用いることで、ポリプロピレン繊維からなるパイル2と溶融一体化させることができ、凸部6を形成することができる。
前記パイル2を構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、前記フィルム層5を構成する樹脂はポリプロピレン樹脂であるから、ポリプロピレン樹脂を溶融させて、基布3から分離して、リサイクルすることが可能となる。また、基布3にポリプロピレンを用いた場合は、床材1を丸ごとリサイクルすることも可能となる。
前記フィルム層5の厚みとしては、0.05mm〜0.5mmであることが好ましい。0.05mm以上であることで耐久性に優れ、0.5mm以下であることで、パイル2とフィルム層5とを溶融一体化させることができる。
前記フィルム層5の色としては、特に限定されるものではないが、透明であることが好ましく、例えば、全光線透過率が80%以上、ヘイズ値が15%以下であることが好ましい。フィルム層5が透明であることで、パイル2の色をそのまま意匠として用いることができ、視認性に優れた床材1を得ることができる。
前記凸部6は、前記フィルム層5と前記パイル2とが、加熱により溶融一体化してできた凸部を含む必要がある。前記フィルム層5を構成する樹脂がポリプロピレンであり、前記パイル2を構成する繊維がポリプロピレンであるため、加熱により、フィルム層5とパイル2とを溶融一体化して、凸部6を形成しやすくなる。
前記基布3の上面からの前記凸部6の高さLが0.5mm〜2.0mmであることが好ましい。0.5mm以上であることで上からの荷重で容易につぶれることのない硬さを有すると共に、滑り止め機能を有することができ、2.0mm以下であることで視認性を良くすることができる。中でも、1.0mm〜1.5mmであることがより好ましい。図1に示すように、前記基布3の上面からの前記凸部6の高さは均一であっても、不均一であっても良い。
前記凸部6の形状としては、特に限定されるものではないが、円形状又は楕円形状であることが好ましい。図2に示すように、凸部6が隣り合う凸部6と複数個重なっても良いし、重ならなくても良い。図2の円形状と円形状がくっついている円形を楕円形状としている。パイル布帛層4のゲージ方向をGで示し、ステッチ方向をSで示している。図2では基布3の上にフィルム層5が溶融しているが図示していない。
前記床材1を実際に使用する場合、パイル布帛層4の下面側に公知の粘着剤を塗布又は両面テープを貼って使用しても構わない。また、パイル布帛層4の下面側に公知の樹脂層(SBRラテックス層、ポリ塩化ビニル樹脂層)を設けても構わない。
本発明に係る床材1の製造方法について説明する。基布3の上面にパイル2が植設されてなるパイル布帛層4の上面全体にフィルム層を5積層する積層工程と、加熱により前記フィルム層5と前記パイル2を軟化又は溶融せしめた状態で、前記パイル布帛層4の下面側から前記パイル布帛層4の気体を吸引することによって、前記フィルム層5と前記パイル2とを溶融一体化させて凸部6を形成する溶融一体化工程、とを含み、前記パイル2を構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、前記フィルム層5を構成する樹脂がポリプロピレンであることを特徴とする。
なお、上記製造方法において、積層工程と溶融一体化工程は、連続的に実施しても良いし、バッチ式で用いても良い。
まず、前記積層工程では、前記パイル布帛層4の上面全体に前記フィルム層5を積層する。パイル布帛層4の上面側全体をフィルム層5で覆うようにする。パイル布帛層4の上面側全体をフィルム層5で覆った状態で四辺を固定し、真空を引けるようにする。
前記溶融一体化工程では、加熱により前記フィルム層5と前記パイル2を軟化又は溶融せしめた状態で、前記パイル布帛層4の下面側から前記パイル布帛層4の気体を吸引することによって、前記フィルム層5と前記パイル2とを溶融一体化させて凸部6を形成する。通常、プレス機でプレスして成形した場合は、パイル2がつぶれてしまい、パイル2の色とフィルム層5との色が混ざり合ってしまうため、視認性を良くすることができない。本発明では、プレスすることなく、加熱吸引によってパイル2とフィルム層5とを溶融一体化させるため、視認性の優れた床材を得ることができる。
前記加熱のための加熱装置としては、特に限定されるものではないが、例えば、遠赤外線ヒーター、ガスヒーター等が挙げられる。前記フィルム層5の表面温度が、ポリプロピレンの融点以上の温度になるように加熱を行うことが好ましい。ポリプロピレンを用いた場合には、該フィルム層5の表面温度が150℃〜240℃になるように加熱を行うことが特に好ましい。
前記溶融一体化工程では、図3に示すような吸引処理槽8を用いて、フィルム層5とパイル2とを溶融一体化を行うのが好ましい。この吸引処理槽8は、槽の内部において通気性吸引ノズル11が略水平状態に取り付け固定されている。前記通気性吸引ノズル11は、有孔平板部10と、該有孔平板部10の周縁に設けられた非通気性周縁板部9とを備えている。前記吸引処理槽8の内部空間が、前記通気性吸引ノズル11によって下部空間14と上部空間13とに通気可能な状態で仕切られている。前記吸引処理槽8には、前記下部空間14に連通する排気管12が取り付けられている。前記排気管12に吸引装置(図示しない)が接続されており、この吸引装置の稼働により、排気管12を介して下部空間14内の空気を吸引できるものとなされている。溶融一体化工程を行う際には、前記通気性吸引ノズル11の上面に、パイル布帛層4の上面側にフィルム層5を積層した積層体15を載置し、通気性吸引ノズル11の上面を通過させる。この時、図3に示すように、パイル布帛層4の下側側が下になるように(パイル布帛層4のバックステッチ7側になるように)配置する。
前記吸引処理槽8を用いて溶融一体化工程を行う一例を説明する。まず、前記得られた積層体15の加熱装置を通過させて、前記パイル2と前記フィルム層5を軟化又は溶融せしめた後、速やかに前記積層体15を前記吸引処理槽8内の通気性吸引ノズル11の上面を通過させながら下部空間14内の空気の吸引を行うと、前記パイル布帛層4の下面側からパイル布帛層4内の空気が吸引されて、これにより、パイル2とフィルム層5とを溶融一体化させることができ、床材1を得ることができる。
前記吸引を行う際の吸引条件としては、吸引力500mmHg〜700mmHgの条件で行うのが好ましい。
前記溶融一体化工程において、加熱により前記フィルム層5と前記パイル2を軟化又は溶融せしめる工程と、前記パイル布帛層4の下面側から前記パイル布帛層4の気体を吸引することによって、前記フィルム層5と前記パイル2とを溶融一体化させて凸部6を形成する溶融一体化工程は、連続的に実施しても良いし、加熱装置と吸引処理層8は、別々に配置されていてもよいし、或いは、前記吸引処理曹8の上壁の内面に加熱装置が取り付けられていてもよい。すなわち、フィルム層5を構成するポリプロピレン樹脂をとパイル2を構成するポリプロピレン繊維を軟化又は溶融せしめた状態で、前記吸引を実施できる装置構成であればいかなる装置構成であってもよい。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<実施例1>
あらかじめ別工程で作成したパイル布帛層4(ポリプロピレン、3000dtex、パイル長4.5mm、目付480g/m、1/8HLゲージ、38ステッチ)の上面にフィルム層5(ポリプロピレン、厚み0.35mm)を積層した状態で四辺を固定し、積層体15を得た。次に、積層体15のフィルム層5側の上面側の面から遠赤外線ヒーターで、フィルム層5の表面温度が240℃になるように加熱して、フィルム層5のポリプロピレン樹脂とパイル2のポリプロピレン繊維を溶融せしめた状態で、該積層体15を上述した吸引処理層8内の通気性吸引ノズル11を用いて、下部空間14内の空気を吸引装置で「600mmHg」の吸引力で吸引し、パイル布帛層4の下面側からパイル布帛層4の空気を吸引し、パイル2とフィルム層5とを溶融一体化させて、図1に示す床材1を得た。
<比較例1>
フィルム層を構成する樹脂をポリプロピレンからポリウレタンに変更し、フィルム層5の表面温度を200℃に変更した設定した以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例2>
パイルを構成する繊維をポリプロピレンからナイロンに変更し、フィルム層5の表面温度を200℃に変更した設定した以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
<比較例3>
フィルム層を積層しない以外は、実施例1と同様にして、床材を得た。
上記のようにして得られた各床材に対して、下記評価方法に基づいて評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
<成形性評価法>
実施例1、比較例1〜3で作成した床材のフィルム層とパイルが溶融一体化しているかどうかを目視で確認し、溶融一体化していたら「〇」、それ以外を「×」とし、「〇」以上を合格とした。
<滑り性評価法>
JIS A 1454−2016年の滑り性試験に準拠して、水+ダスト条件ですべり抵抗値を測定した。JABIA規格ですべり抵抗値が0.52以上であれば「○」、それ以外であれば、「×」とし、「○」以上を合格とした。
<硬度評価法>
実施例1、比較例1〜3で作成した床材の表面を目視で確認し、さらに、床材の表面を手で触り、パイルとフィルム層とが溶融一体化しており、手で硬いと感じる状態だと「○」、とし、それ以外を「×」とし、「○」以上を合格とした。
<視認性評価法>
実施例1、比較例1〜3で作成した床材の表面を目視で確認し、パイルとフィルム層とが溶融一体化しており、かつ、パイルとパイルとの隙間から基布の色が見えている状態だと「○」、それ以外を「×」とし、「○」以上を合格とした。
<リサイクル性評価法>
実施例1、比較例1〜3で作成した床材が、パイルとフィルム層とが同一素材で作られていたらリサイクルが良い「〇」とし、それ以外を「×」とし、「〇」以上を合格とした。
表1から明らかなように、本発明の実施例1の床材は、成形性、滑り性、硬度、視認性、リサイクル性に優れていた。
これに対して、比較例1の床材は、成形性、視認性、リサイクル性が劣っており、かつ、フィルム層が溶融していないため、滑り性を評価できなかった。比較例2の床材は、成形性、滑り性、硬度、視認性、リサイクル性が劣っていた。比較例3の床材は、滑り性、硬度、視認性が劣っており、かつ、フィルム層を積層していないので、成形性及びリサイクル性の評価ができなかった。
本発明に係る床材は、例えば、店頭の出入口の床面などに敷設して利用される。
1・・・床材
2・・・パイル
3・・・基布
4・・・パイル布帛層
5・・・フィルム層
6・・・凸部
7・・・バックステッチ
8・・・吸引処理槽
9・・・非通気性周縁板部
10・・・有孔平板部
11・・・通気性吸引ノズル
12・・・排気管
13・・・上部空間
14・・・下部空間
15・・・積層体
L・・・基布の上面からの凸部の高さ
G・・・ゲージ方向
S・・・ステッチ方向

Claims (3)

  1. 基布の上面にパイルが植設されてなるパイル布帛層と、該パイル布帛層の上面全体を被覆するフィルム層と、を備え、前記パイルを構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、前記フィルム層を構成する樹脂がポリプロピレンであり、前記フィルム層と前記パイルとが溶融一体化してなる凸部を含むことを特徴とする床材。
  2. 前記基布の上面からの前記凸部の高さが0.5mm〜2.0mmである請求項1に記載の床材。
  3. 基布の上面にパイルが植設されてなるパイル布帛層の上面全体にフィルム層を積層する積層工程と、加熱により前記フィルム層と前記パイルを軟化又は溶融せしめた状態で、前記パイル布帛層の下面側から前記パイル布帛層の気体を吸引することによって、前記フィルム層と前記パイルとを溶融一体化させて凸部を形成する溶融一体化工程、とを含み、前記パイルを構成する繊維がポリプロピレン繊維であり、前記フィルム層を構成する樹脂がポリプロピレンであることを特徴とする床材の製造方法。
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