JP2019194145A - ガラス基板 - Google Patents

ガラス基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2019194145A
JP2019194145A JP2019080025A JP2019080025A JP2019194145A JP 2019194145 A JP2019194145 A JP 2019194145A JP 2019080025 A JP2019080025 A JP 2019080025A JP 2019080025 A JP2019080025 A JP 2019080025A JP 2019194145 A JP2019194145 A JP 2019194145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
glass substrate
porous layer
inorganic porous
ribbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019080025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7275801B2 (ja
Inventor
良貴 小野
Yoshitaka Ono
良貴 小野
信彰 井川
Nobuaki IKAWA
信彰 井川
興平 安田
Kohei Yasuda
興平 安田
論子 仁科
Michiko Nishina
論子 仁科
絢子 鹿島
Ayako Kashima
絢子 鹿島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to KR1020190047135A priority Critical patent/KR102656489B1/ko
Priority to CN201910328449.3A priority patent/CN110395903A/zh
Publication of JP2019194145A publication Critical patent/JP2019194145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7275801B2 publication Critical patent/JP7275801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C23/00Other surface treatment of glass not in the form of fibres or filaments
    • C03C23/0095Solution impregnating; Solution doping; Molecular stuffing, e.g. of porous glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/001General methods for coating; Devices therefor
    • C03C17/002General methods for coating; Devices therefor for flat glass, e.g. float glass

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、耐擦傷性、耐衝撃性、耐熱性及び切断性に優れるとともに、ガラス基板への形成及びガラス基板からの除去が簡便である無機多孔質層を備えるガラス基板を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、深さ10〜50nmにおけるフッ素(F)量が10原子%以上である無機多孔質層を少なくとも片面に備えるガラス基板に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス基板に関する。
デジタルカメラ、スマートフォン又はタブレット端末等のフラットパネルディスプレイ装置において、ディスプレイの保護及び美観を高めるために、画像表示部分よりも広い領域となるように薄い板状のカバーガラスをディスプレイの前面に配置することが行われている。
フラットパネルディスプレイ装置に対する軽量化及び薄型化の要求により、カバーガラス自身も薄くすることが求められている。また、フラットパネルディスプレイ装置には優れた外観及び強度が求められており、カバーガラスには、その目的を満たすために耐擦傷性及び耐衝撃性の向上が求められている。
ガラスの耐擦傷性及び耐衝撃性を高めるために、樹脂等の有機物からなる保護層をガラス基板上に積層する方法が用いられている。例えば、特許文献1には、ガラスシートで構成される層と、樹脂層で構成される層と、前記ガラスシートと前記樹脂層とを接着する接着層とを含み、深さ1〜20μmの圧縮応力層を有する化学強化ガラスであることを特徴とする化学強化ガラス樹脂積層体が開示されている。
一方、ガラス板を製造する際には、フロート法やダウンドロー法等により成形されたガラスリボンを、複数の搬送ロールによって連続的に搬送しつつ徐々に冷却することが行われる。ガラスリボンは、搬送経路を構成する複数の搬送ロールによって連続的に搬送されつつ徐々に冷却されて固化されていき、所定長さに切断されることにより、ガラス基板を得る。
特開2015−101044号公報
ガラス基板の製造工程において、ガラスの表面上に傷が生じると、傷に応力が集中し易い。特に、搬送ロールと接触する面に接触傷が形成され、強度が低下するという問題がある。
また、ガラス基板の製造後の洗浄、化学強化処理、デバイスの作製及び輸送工程等においても、ガラスの表面上に傷が生じ易い。特に、引張応力層を有する強化ガラスにおいて引張応力層まで傷等が進展した場合には、自己破壊し易いという問題がある。
さらに、ガラス表面の傷を除去するためにガラス基板をフッ化水素(HF)水溶液等の酸溶液等に浸漬してエッチング処理をすると、ガラス表面に存在する潜傷等の傷がかえって拡がり可視化するという問題がある。
しかしながら、特許文献1等に記載の樹脂層や接着層等のように、有機物からなる保護フィルムをガラス基板上に貼付する方法は、保護フィルムの耐熱性が低く、製造工程中の低温度域のみの保護となり、高温度域の工程におけるガラス基板の保護が困難である。また、有機物からなる保護フィルムはガラス基板に貼付した後にガラス基板とともに切断しにくいため、ガラス基板の切断前にガラス基板から除去する必要がある。さらに、有機物からなる保護フィルムをガラス基板に貼付するためには該保護フィルムとガラス基板とを接着する工程を要し、ガラス基板からの保護フィルムの除去が簡便ではない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、耐擦傷性、耐衝撃性、耐熱性及び切断性に優れるとともに、ガラス基板への形成及びガラス基板からの除去が簡便である無機多孔質層を備えるガラス基板を提供する。
本発明者らは、フッ素濃度が特定範囲である無機多孔質層を備えることにより、ガラス基板の耐擦傷性、耐衝撃性、耐熱性及び切断性を向上することができ、該無機多孔質層はガラス基板からの除去が簡便であることを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]深さ10〜50nmにおけるフッ素(F)量が10原子%以上である無機多孔質層を少なくとも片面に備えるガラス基板。
[2]前記無機多孔質層の厚みが200nm以上である[1]に記載のガラス基板。
[3]前記無機多孔質層に結晶質相が含まれる[1]または[2]に記載のガラス基板。
[4]前記無機多孔質層の空隙率が30%以上である[1]〜[3]のいずれか1に記載のガラス基板。
[5]フロートガラスである[1]〜[4]のいずれか1に記載のガラス基板。
本発明のガラス基板によれば、フッ素濃度が特定範囲である無機多孔質層を備えることにより、無機多孔質層の形成面において、ガラス基板の製造工程で生じた強度低下を引き起こす原因となる傷は除去されるか又は強度を低下しにくい形状に変化するため、ガラス基板の強度低下を抑制することができる。
また、無機多孔質層の形成面においてガラス表面の傷が除去又は傷の形状が変化されるため、フッ化水素(HF)含有水溶液等の酸溶液にガラス基板を浸漬してエッチング処理することにより該傷が拡がり可視化するのを防ぐことができる。さらに、ガラス基板の製造工程および製造後工程において該無機多孔質層は保護膜としても機能するため、耐擦傷性及び耐衝撃性に優れている。
無機多孔質層は耐熱性に優れており、高温度域の工程におけるガラスの保護が可能である。また、無機多孔質層をガラス基板上に付けたまま切断及び面取り工程を行うことが可能であるため、切断工程以降で保護機能を失う従来の有機物からなる保護フィルムを貼付したガラス基板と比較して傷の防止効果が優れており、強度の低下を防ぐことができる。そのため、無機多孔質層をガラス基板上に形成することにより、有機物からなる保護フィルムをさらにガラス基板に貼付する必要がなく、工業的観点からも優れている。
ガラス基板上に無機多孔質層を形成する手段および該無機多孔質層をガラス基板から除去する手段は簡便かつ低コストであるとともに、該無機多孔質層を除去した後のガラス基板は、該無機多孔質層を形成する前のガラス基板と比較して強度が高いという利点がある。
図1は、本発明の実施形態に係るガラス基板の製造方法の一例の説明図であって、フロートガラス製造装置の概略を示す断面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る両流しタイプのインジェクタ70を模式的に示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る片流しタイプのインジェクタ80を模式的に示す図である。 図4は、例3のガラス基板について、ガラス基板の深さに対するフッ素原子濃度プロファイルを示すXPS分析結果である。 図5は、例5のガラス基板の活断面を示すSEM像である。 図6は、例3のガラス基板のXRDパターンである。
[ガラス基板]
以下、本発明の実施形態に係るガラス基板について説明する。本発明の実施形態に係るガラス基板は、深さ10〜50nmにおけるフッ素(F)量が10原子%以上である無機多孔質層を少なくとも片面に備える。無機多孔質層とは、無機物からなる多数の孔(開放孔)が形成された層をいう。
無機多孔質層の深さ10〜50nmにおけるF量は10原子%以上であり、好ましくは30原子%以上であり、より好ましくは50原子%以上である。深さ10〜50nmにおけるF量を10原子%以上とすることにより、無機多孔質層が保護膜として機能するとともに、フッ素はイオン結合性であるため溶解性が高く液体での処理により除去しやすい。深さ10〜50nmにおけるF量の上限は無機多孔質層の機械的強度の観点から、通常90原子%以下であることが好ましく、より好ましくは80原子%以下であり、さらに好ましくは70原子%以下である。
無機多孔質層の深さ10〜50nmにおけるF量は、ガラス基板表面からの深さ10nm、18nm、26nm、34nm、42nm及び50nmにおけるF量をそれぞれX線光電子分光装置(アルバック・ファイ社製QuanteraII)により測定して、その平均値を算出することにより求める。
ガラス基板表面からの深さ10〜50nmにおける無機多孔質層中の原子の量は、ガラス基板表面からの深さ10nm、18nm、26nm、34nm、42nm及び50nmにおける原子量をそれぞれX線光電子分光装置(アルバック・ファイ社製QuanteraII)により測定して、その平均値を算出することにより求める。ガラス基板表面からの深さ100μmまでの研削は、例えば、深さ100μmまで酸化セリウム水溶液で研削した後、C60イオンビームによるスパッタエッチングにより行うことができる。
無機多孔質層とガラスとは、化学的結合を有し、明確な境界がなく、その組成は連続的に変化している。F量は、深さ10nm付近が最も高く、深さ10nmから一定濃度を保持した後、深さ方向に傾斜的に減少する。最表面〜10nmの深さ範囲は、深さ10nmに比べて空気中の水とのイオン交換及び表面汚染の炭素の存在によりF濃度は低い。無機多孔質層の組成は、該無機多孔質層がその表面上に形成されているガラス基板のバルク組成からケイ素(Si)および酸素(O)量が減少した、フッ素(F)が導入された組成で構成されていることが好ましい。無機多孔質層の組成としては、例えば、F、Na、Al、Mgからなる組成が挙げられる。
無機多孔質層の厚みは200nm以上であることが好ましく、より好ましくは350nm以上であり、さらに好ましくは500nm以上である。無機多孔質層の厚みが50nm以上であることにより、搬送ロールとの接触でガラスに発生する傷をほぼ完全に除去することができると共に、搬送ロールとの接触起因で発生する傷を抑制することができる。無機多孔質層の厚みが100nm以上であると可視光の散乱又はギラツキ等が発生する場合があるが、後述する除去工程により無機多孔質層を除去すればよい。また無機多孔質除去後のガラスの表面粗さの観点から、無機多孔質層の厚みは、1500nm以下であることが好ましく、より好ましくは1000nm以下であり、さらに好ましくは500nm以下である。
無機多孔質層は結晶質相を含有することが好ましい。結晶質相を含有することにより、無機多孔質層の機械的強度が向上し、耐摩耗性が向上する。結晶質相の構造としては、例えば、NaMgAlFが挙げられる。
結晶質相の存在は、例えば粉末X線回折測定(XRD)等により確認することができる。
無機多孔質層における孔の数は特に限定されないが、衝撃緩和性の観点から、無機多孔質層に形成される孔の比率(空隙率)は30%以上であることが好ましく、より好ましくは40%以上であり、さらに好ましくは50%以上である。また、無機多孔質の機械的強度の観点から、80%以下であることが好ましく、より好ましくは70%以下であり、さらに好ましくは60%以下である。無機多孔質層の空隙率は、下記式で算出される。
ρ=ρ−(ΔM/d・S) (1)
α={1−(ρ/ρ)}×100 (2)
ここで、αは空隙率(%)、ρは無機多孔質層の密度、ρはガラス基板の密度、ρは無機多孔質層を構成する結晶成分の平均密度、ΔMはフッ化水素ガスによる処理前後(孔形成処理前後)のガラスの重量差、dは無機多孔質層の厚み、Sは処理したガラスの面積を示す。
無機多孔質層における個々の孔は開放孔であり、該無機多孔質層の表面は微小な凹凸が存在した状態となっている。このような微小な凹凸が存在することによって、接触面積が少なくなり、耐傷性が向上すると推定される。
無機多孔質層はガラス基板の製造工程および製造後の加工等の工程においてガラス基板を保護する観点から上記のように一定以上の厚みを有することが好ましいが、ガラス基板をカバーガラス等に用いる際には最終的にはガラス基板から除去することが実用上の観点から好ましい。
無機多孔質層をガラス基板から除去する方法としては、例えば、水および酸の少なくとも一方を含む洗浄液に浸漬する方法が挙げられる。酸としては、例えば、塩酸、硝酸、フッ化水素酸及び硫酸が挙げられる。これらの中でも、無機多孔質層を除去するだけでなくガラス表面をエッチングすることができ、無機多孔質層とガラスとの界面を平滑化して、無機多孔質層除去後のガラス表面の平滑性を向上できるため、フッ化水素酸が好ましい。
短時間での無機多孔質層の除去を可能とするため超音波を用いてもよい。ガラス基板の被洗浄面に対し、予め超音波を印加した洗浄液を噴射する超音波洗浄、または、超音波を印加した洗浄液にガラス基板を浸漬させる超音波洗浄により無機多孔質層を除去してもよい。また、化学強化処理に用いる混合溶融塩に無機多孔質層を形成したガラス基板を浸漬することにより、ガラス基板からの無機多孔質層の除去と、ガラスの化学強化処理とを同時に行うことができる。
洗浄液として水を使用して無機多孔質層を除去する場合、水温によって除去効率は大きく変化する。例えば、40℃以上の水を使用して無機多孔質層を除去してもよい。また、高温度のスチームを使用してもよい。
洗浄液の温度、洗浄時間は無機多孔質層の厚み、洗浄液の組成等により適宜調整することが好ましい。洗浄液の温度は、例えば水を洗浄液とする場合には、通常30〜50℃とすることが好ましく、より好ましくは40〜50℃である。また、洗浄時間は通常20分以上とすることが好ましく、より好ましくは40分以上である。また例えば、洗浄液として1Mの塩酸やフッ化水素酸等の酸溶液を用いる場合には、洗浄液の温度は、10〜25℃とすることが好ましく、洗浄時間は1〜10分とすることが好ましい。
無機多孔質層を除去した後のガラスは、深さ100nm以上の傷が40000個/m以下であることが好ましく、より好ましくは20000個/m以下であり、さらに好ましくは4000個/m以下である。ガラスにおける深さ100nm以上の傷の数は、フッ化水素酸で約1μmエッチングして傷を開かせた後、ミツトヨ社製QV STREAM PLUSにより測定することができる。
無機多孔質層を除去した後のガラスは、無機多孔質層を有していた側のガラス表面の平均表面粗さRaが5nm以下であるのが好ましく、より好ましくは3.5nm以下であり、さらに好ましくは1nm以下である。平均表面粗さRaが5nm以下であることにより、無機多孔質層除去後の強度が高い。ガラス表面の平均表面粗さRaは、JIS B0601−2013に準じた方法により測定する。
本実施形態のガラス基板としては、フロート法またはダウンドロー法などにより成形され、種々の組成のものを使用することができる。具体的には、例えば、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ボレートガラス、リチウムアルミノシリケートガラス、無アルカリガラスおよびホウ珪酸ガラス並びにその他の各種ガラスからなる透明ガラス板が挙げられる。フロート法により成形されたフロートガラスである場合、前記無機多孔質層を、フロートガラスの少なくともボトム面に備えることが好ましい。
ガラス基板の板厚は特に制限されないが、板厚は強度に2乗で効いてくることから板厚が薄い場合に強度が問題になりやすい。したがって、例えば、好ましくは以下順に、0.7mm以下、0.5mm以下、0.3mm以下、0.1mm以下である。また典型的には0.3mm以上である。
[ガラス基板の製造方法]
次に、本発明のガラス基板の製造方法について説明する。本発明のガラス基板の製造方法は、ガラスの少なくとも片面にフッ素またはフッ化物を含有する気体を供給して無機多孔質層を形成する工程を含む。フッ化物としてはフッ化水素が好ましい。
ガラスの少なくとも片面にフッ化水素(HF)等のフッ素原子を含有する気体を供給することにより、ガラスのバルク組成がフッ化物となり、そのフッ化物の融点がガラスを処理する温度より低い場合、ガス化して揮散する。例えば、ガラス中のケイ素(Si)、カリウム(K)、酸素(O)等の成分がフッ素(F)と結合してSiF、KAlF、HO等となってガス化してガラス表面から脱離する。この際、ガラス全体の厚みは変わらず、上記成分がガラス表面から揮散することで空隙が生じるため開放孔の多孔質構造が形成されると推定される。
フッ化水素(HF)等のフッ素原子を含有する気体は、ガスをガラスに供給するインジェクタ等の設備の腐食防止の観点から、窒素(N)または希ガスといった不活性ガスをキャリアガスとして使用し、これらキャリアガスとの混合ガスとしてガラスリボン表面に供給することが好ましい。
フッ化水素(HF)等のフッ素原子を含有する気体を供給する際のガラスの温度は、30℃以上であることが好ましく、より好ましくは200℃以上であり、さらに好ましくは300℃以上である。また、750℃以下であることが好ましく、より好ましくは700℃以下であり、さらに好ましくは650℃以下である。前記ガラスの温度を30℃以上とすることによりHFが液化すること無く無機多孔質層を形成することができる。また基本原理的にはガラスの温度が高いほど同一HF量に対する無機多孔質層の形成効率が向上するため処理温度は高いほうが好ましい。一方で、前記ガラスの温度を750℃以下とすることにより無機多孔質層を形成するフッ化物の共晶融点以下になり、層が融解することを防ぐことができる。
無機多孔質層の厚み(d)は、フッ化水素を含有する気体の供給条件(HF濃度(c)と接触時間(t))によって決まり、下記式で表すことができる。ここで、α’は処理温度によって決まる比例定数である。
d=α’×c×t (3)
次に本発明の実施形態に係るガラス基板の製造方法の一例として、フロート法によりガラス基板を製造する例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るガラス基板の製造方法の説明図であって、フロートガラス製造装置の概略を示す断面図である。
フロートガラス製造装置100は、ガラス原料10を溶解し溶融ガラス12とする溶解装置200と、溶解装置200から供給される溶融ガラス12を帯状に成形してガラスリボン14とする成形装置300と、成形装置300で成形されたガラスリボン14を徐冷する徐冷装置400とを備える。
溶解装置200は、溶融ガラス12を収容する溶解槽210と、溶解槽210内に収容される溶融ガラス12の上方に火炎を形成するバーナ220とを備える。溶解槽210内に投入されたガラス原料10は、バーナ220が形成する火炎からの輻射熱によって溶融ガラス12に徐々に溶け込む。溶融ガラス12は、溶解槽210から成形装置300に連続的に供給される。
成形装置300は、溶融スズ310を収容する浴槽320を備える。成形装置300は、溶融スズ310上に連続的に供給される溶融ガラス12を溶融スズ310上で所定方向に流動させることにより帯状に成形し、ガラスリボン14とする。
成形装置300内の雰囲気温度は、成形装置300の入口から出口に向かうほど低温となっている。成形装置300内の雰囲気温度は、成形装置300内に設けられるヒータ(不図示)等で調整される。
ガラスリボン14は、所定方向に流動しながら冷却され、浴槽320の下流域で溶融スズ310から引き上げられる。溶融スズ310から引き上げられたガラスリボン14は、リフトアウトロール510によって徐冷装置400に搬送される。
徐冷装置400は、成形装置300で成形されたガラスリボン14を徐冷する。徐冷装置400は、例えば、断熱構造の徐冷炉(レア)410と、徐冷炉410内に配設され、ガラスリボン14を所定方向に搬送する複数の搬送ロール420とを含む。徐冷炉410内の雰囲気温度は、徐冷炉410の入口から出口に向かうほど低温となっている。
徐冷炉410内の雰囲気温度は、徐冷炉410内に設けられるヒータ440等で調整される。徐冷炉410の出口から搬出されたガラスリボン14は、切断機で所定のサイズに切断され、製品として出荷される。
製品として出荷される前に、必要に応じて、ガラス基板の無機多孔質層を形成していない表面を研磨し、洗浄してもよい。ガラス基板の表面を一回研磨しても、平坦度等の品質要求を満たさない場合は、ガラス基板の表面を再度研磨してもよい。
ガラス基板の洗浄は、例えば、シャワー洗浄、ディスクブラシを使用したスラリー洗浄又はシャワーリンスによって行われる。スラリー洗浄は、ガラス基板の表面に、スラリー(例えば、酸化セリウム水溶液及び炭酸カルシウム水溶液)を供給しながらディスクブラシで研磨することにより、ガラス表面に残っているスラリー残渣を除去する。
本発明の実施形態に係るガラス基板の製造方法では、図1に示すように、徐冷装置400内のガラスリボン14の下方に設置されたインジェクタ70、80を用い、ガラスリボン14のボトム面に、フッ化水素(HF)を含有する気体を供給することにより、ガラスリボン14のボトム面に無機多孔質層を形成する。
本発明の実施形態に係る基板の製造方法は、上記実施形態等に限定されず、例えば、徐冷装置400内のガラスリボン14の上方や、上下両方にそれぞれ設置されたインジェクタ70、80を用いてもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る両流しタイプのインジェクタ70を模式的に示す図である。図3は、本発明の実施形態に係る片流しタイプのインジェクタ80を模式的に示す図である。
インジェクタ70、80の供給口71、81からガラスリボン14のボトム面14bに吹き付けられた気体は、ガラスリボン14の移動方向に対して順方向又は逆方向の流路74、84を移動し、排気口75、85へ流出する。
インジェクタ70、80は、いずれの態様で用いてもよくガラスリボン14の移動方向に直列に2個以上並べて、ガラスリボン表面を処理してもよい。
両流しインジェクタ70とは、図2に示す通り、供給口71から排気口75へのガスの流れがガラスリボン14の移動方向に対して、順方向と逆方向に均等に分かれる(矢印74)インジェクタである。
片流しインジェクタ80とは、供給口81から排気口85へのガスの流れがガラスリボン14の移動方向に対して順方向もしくは逆方向のいずれかに固定されるインジェクタである。図3の実施形態は、供給口81から排気口85へのガスの流れがガラスリボン14の移動方向に対して順方向(矢印84)である。
インジェクタ70、80の供給口71、81とガラスリボン14のボトム面14bとの距離Dは、好ましくは5〜50mmであり、より好ましくは8mm以上である。また、距離Dは、より好ましくは30mm以下、さらに好ましくは20mm以下である。
距離Dを5mm以上とすることにより、例えば地震等によってガラスリボン14が振動しても、ガラスリボン14のボトム面14bとインジェクタ70、80との接触を回避できる。また、距離Dを50mm以下とすることにより、気体が成形装置300又は徐冷装置400の内部で拡散するのを抑制し、所望するガス量に対して、ガラスリボン14のボトム面14bに充分な量のガスを到達させることができる。
インジェクタ70、80のガラスリボン14の移動方向の距離Lは、好ましくは100〜500mmであり、より好ましくは150mm以上、さらに好ましくは200mm以上である。また、距離Lは、より好ましくは450mm以下、さらに好ましくは400mm以下である。
距離Lを100mm以上とすることにより、供給口71、81と排気口75、85とを設けることができる。両流しインジェクタ70の距離Lは150mm以上、片流しインジェクタ80の距離Lは100mm以上であることが好ましい。また、距離Lを500mm以下とすることにより、成形装置300又は徐冷装置400に設置されたインジェクタ70、80によるガラスリボン14の脱熱量を抑制できるため、複数のヒータの出力を抑制できる。
インジェクタ70、80のガラスリボン14の幅方向の距離は、ガラスリボン14の該方向の製品領域以上の距離を有することが好ましい。好ましくは3000mm以上、より好ましくは4000mm以上である。
また、フッ化水素(HF)を含有する気体を供給する供給口71、81と、排気口75、85とが、ガラスリボン14のボトム面14bに対向することが好ましい。供給口71、81及び排気口75、85は、インジェクタ70、80のガラスリボン14の幅方向の全域にわたってスリット形状を有する。
また、ガラスリボン14の温度は、徐冷装置400では、通常は200〜600℃である。ガラスリボン14の温度が200℃以上であると、ガラスリボン表面における無機多孔質層の形成が進行する効果を維持できる。また、ガラスリボン14の温度が600℃以下であると、徐冷装置400に設置されたインジェクタ70、80によるガラスリボン14の脱熱量を抑制できるため、複数のヒータの出力を抑制できる。
フッ化水素(HF)濃度c(体積%)は、好ましくは0.1〜50%であり、より好ましくは1%以上、さらに好ましくは2%以上である。また、濃度cは、より好ましくは40%以下、さらに好ましくは30%以下である。濃度cが0.1%以上であると、距離Lを著しく大きくすること無く無機多孔質の形成が可能となる。また50%以下とすることでインジェクタの腐食を軽減することができる。
接触時間tは、好ましくは1〜300秒であり、より好ましくは2秒以上、さらに好ましくは3秒以上である。接触時間tは、より好ましくは180秒以下、さらに好ましくは60秒以下である。接触時間tはインジェクタの距離Lとガラスリボンの搬送速度によって決定し、接触時間tを1秒以上とすることで、インジェクタに供給口71、81と排気口75、85とを設けることができるため、プロセスの安定稼働が可能となる。また接触時間tを180秒以下とすることで、インジェクタの距離Lが小さくなるためインジェクタ70、80によるガラスリボン14の脱熱量が抑制でき、複数のヒータの出力を抑制できる。
無機多孔質層は上述した通り、濃度cと接触時間tのそれぞれに1次に比例するため、製造ラインに応じた適切な濃度cと接触時間tを選択することで任意の厚みの無機多孔質層を形成できる。
以上より、距離D、距離L、フッ化水素(HF)を含有する気体を搬送中のガラスリボン14のボトム面14bに供給する際のガラスリボン14の温度、フッ化水素(HF)濃度c、又は接触時間tを上記好ましい範囲で調整することにより、無機多孔質層におけるフッ素(F)量および無機多孔質層の厚みを制御することができる。
以上、フロート法によりガラス基板を製造する工程の中で、フッ化水素(HF)を含有する気体をガラスリボンに対して供給する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、密閉容器等の中でガラス基板に対してフッ化水素(HF)を含有する気体を供給しても良い。
以下、本発明の実施例及び比較例について具体的に説明する。なお、本発明はこれらの記載に限定されるものではない。
(例1)
得られるガラス基板の組成が、下記組成となるように、ガラス原料10を調製し、ガラス原料10を溶解装置200に投入した。(組成)酸化物基準の質量百分率表示で、SiO 61%、Al 11%、NaO 12%、KO 6%、MgO 7%、ZrO 2%を含有する。
溶解装置200でガラス原料10を溶解し溶融ガラス12とした後、溶融ガラス12を成形装置300に供給し、溶融ガラス12を帯状に成形してガラスリボン14を得た。成形装置300の出口からガラスリボン14を引き出した後、徐冷装置400内で徐冷した。
徐冷装置400内のガラスリボン14の温度が450℃(処理温度)の位置に、ガラスリボン14の移動方向の距離Lが300mmのインジェクタ70を設置した。インジェクタ70の供給口71とガラスリボン14のボトム面14bとの距離Dは、10mmに設定した。
インジェクタ70の供給口71より、フッ化水素(HF)濃度cが10vol%の窒素(N)をキャリアガスとした気体を、流速(線速度)uを50cm/sで、ガラスリボン14のボトム面14bに吹きつけて無機多孔質層を形成した。フッ化水素(HF)ガスとガラスリボン14との接触時間(処理時間)は4秒間とした。成形装置300の出口からガラスリボン14を引き出した後、徐冷装置400内で徐冷し、ガラス基板を得た。
(例2〜7)
処理条件(処理温度(℃)、HF濃度(体積%)、処理時間(秒))を表1に示す条件とした以外は例1と同様の条件でガラス基板を得た。例6および例7は、フッ化水素ガスによる処理は行わず、例7はガラス基板の両面にPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを貼付した。
例1〜5は実施例、例6及び7は比較例である。得られたガラス基板の物性を以下の手法により調べた。
[最表面フッ素(F)原子濃度(原子%)]
例1〜5で得られたガラス基板それぞれを幅10mm×長さ10mmに切断し、ガラス基板のガラス表面からの深さ10nm、18nm、26nm、34nm、42nm及び50nmにおけるそれぞれF量(原子%)をX線光電子分光装置(XPS、アルバック・ファイ社製QuanteraII)により測定し、各点のF濃度の平均値を深さ10〜50nmにおけるフッ素量として比較した。
XPS分析の測定条件としては、X線源に単色化AlKα線を100Wで用い、光電子検出面積を100μmφ、光電子検出角を45度、パスエネルギーを224eVとし、スパッタイオンにはC60イオンを用いた。XPS分析により検出される元素のそれぞれのピーク強度からフッ素原子濃度プロファイルを用いた。また、表面からの深さは、SiOスパッタ膜のスパッタレートを基に求めた。
[無機多孔質層における空隙率]
例1〜例5のガラス基板に対して、フッ化水素ガスによる処理前後のガラスの重量差、ガラス断面の走査型電子顕微鏡(SEM)観察を実施し、空隙率αを下記式で算出した。
ρ=ρ−(ΔM/d・S) (1)
α={1−(ρ/ρ)}×100 (2)
ここで、αは空隙率(%)、ρは無機多孔質層の密度、ρはガラス基板の密度、ρは無機多孔質層を構成する結晶成分の平均密度、ΔMはフッ化水素ガスによる処理前後のガラスの重量差、dは無機多孔質層の厚み、Sは処理したガラスの面積を示す。
[無機多孔質層における結晶質相の有無]
無機多孔質層における結晶質相の有無を粉末X線回折(XRD)により測定した。
[無機多孔質層の厚み(nm)]
フッ化水素ガスによる処理後のガラス活断面を走査型電子顕微鏡(SEM、HITACHI社製SU−8030)で観察することで無機多孔質層厚みを測定した。
[耐擦傷性]
例1〜例5のガラス基板は処理面(ボトム面)、例6のガラス基板は任意の片面、例7のガラス基板はPETフィルム貼付面に対し、それぞれSiNのピンを取り付けた表面性測定器(新東科学社製、HEIDON 14FW)を用いて50gの荷重をかけて擦った。その後、無機多孔質層またはPETフィルムを除去し、顕微鏡で傷の有無を評価した。耐擦傷性が○とは顕微鏡観察で擦った場所に20μm以上の傷が存在しなかった、又は3点未満しか存在しなかったことを意味し、×とは擦った場所に20μm以上の傷が3点以上存在したことを意味する。
[切断性]
例1〜例5のガラス基板は処理面(ボトム面)、例6のガラス基板は任意の片面、例7のガラス基板はPETフィルム貼付面に対し、それぞれガラスカッター(三星ダイヤモンド社製、GCC−P−M15P)で直線に切線を入れて手折りした際に、折れ不良が生じるかを評価した。この際、折れ不良とは、ガラスカッターで入れた切線と、実際に割れたガラス基板の割断線tの距離が2mm以上ある場合を意味する。切断性が○とは当該距離が2mm未満であったことを意味し、×とは当該距離が2mm以上であったことを意味する。
[耐熱性]
例1〜例7のガラス基板を、大気雰囲気の箱型電気炉内で500℃、10分間加熱した後、ガラス基板の外観に変化が無いかを調査した。耐熱性が○とは外観に変化がなかったことを意味し、×とは外観が変化したことを意味する。
結果を表1及び図4〜6に示す。
表1中、「−」とは未実施又は存在しないことを意味する。
図4は例3のガラス基板のXPS分析結果であり、ガラス基板の深さに対するフッ素原子濃度プロファイルを示す。図5は例5のガラス基板の活断面を示すSEM像であり、無機多孔質の空隙率や厚みを測定することができる。図6は例3のガラス基板のXRDパターンであり、結晶質相の存在を確認することができる。
例1〜5のガラス基板は例6のガラス基板と比較して耐擦傷性が高く、例7のガラス基板に比べて切断性が良く、耐熱性も高かった。この結果から、本発明のガラス基板は深さ10〜50nmにおけるフッ素(F)量(F濃度)が10原子%以上である無機多孔質層を有することにより、優れた切断性、耐熱性および耐擦傷性を有することがわかった。
以上の通り、ガラス基板及びガラス基板の製造方法について、詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されず、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本発明のガラス基板はフッ素濃度が特定範囲である無機多孔質層を備えることにより、ガラス基板の製造工程で生じたガラス基板上の傷を除去できるとともに、ガラス基板を保護し、接触面積が小さいため滑り性が良く、耐擦傷性及び耐衝撃性に優れている。また、帯電しにくく、耐熱性が高いことから加工性に優れている。さらに、工業的観点からも、無機多孔質層の形成および除去は簡便かつ低コストである。無機多孔質層を除去した後のガラス基板は、低反射(Anti Reflection)性に優れるとともに、傷が少なく、強度の点においても優れている。
本発明のガラス基板は、スマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラ、若しくは太陽電池等のカバーガラス、またはディスプレイ、特にタッチパネルディスプレイのカバーガラスに好適に使用することができる。
12 溶融ガラス
14 ガラスリボン
14b ボトム面
70、80 インジェクタ
71、81 供給口
74、84 流路
75、85 排気口
100 フロートガラス製造装置
200 溶解装置
300 成形装置
310 溶融スズ
320 浴槽
400 徐冷装置

Claims (5)

  1. 深さ10〜50nmにおけるフッ素(F)量が10原子%以上である無機多孔質層を少なくとも片面に備えるガラス基板。
  2. 前記無機多孔質層の厚みが200nm以上である請求項1に記載のガラス基板。
  3. 前記無機多孔質層に結晶質相が含まれる請求項1または2に記載のガラス基板。
  4. 前記無機多孔質層の空隙率が30%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス基板。
  5. フロートガラスである請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス基板。
JP2019080025A 2018-04-25 2019-04-19 ガラス基板 Active JP7275801B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020190047135A KR102656489B1 (ko) 2018-04-25 2019-04-23 유리 기판
CN201910328449.3A CN110395903A (zh) 2018-04-25 2019-04-23 玻璃基板

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018084142 2018-04-25
JP2018084142 2018-04-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019194145A true JP2019194145A (ja) 2019-11-07
JP7275801B2 JP7275801B2 (ja) 2023-05-18

Family

ID=68469270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019080025A Active JP7275801B2 (ja) 2018-04-25 2019-04-19 ガラス基板

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7275801B2 (ja)
KR (1) KR102656489B1 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002018982A1 (fr) * 2000-08-30 2002-03-07 Nikon Corporation Formation d'un film optique mince et element optique dote d'un tel film
JP2006206400A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラス基板の製造方法、およびその方法により製造されたガラス基板
US20120045867A1 (en) * 2010-08-20 2012-02-23 Benyamin Buller Anti-reflective photovoltaic module
WO2012141310A1 (ja) * 2011-04-15 2012-10-18 旭硝子株式会社 表面処理されたガラス基体の製造方法
JP2016000664A (ja) * 2012-10-17 2016-01-07 旭硝子株式会社 複層ガラス
JP2016028988A (ja) * 2012-12-19 2016-03-03 旭硝子株式会社 ガラス基板表面の異物除去方法
JP2016523788A (ja) * 2013-04-09 2016-08-12 日本板硝子株式会社 ガラス板の製造方法及びガラス板
JP2017001899A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 旭硝子株式会社 フロートガラス製造方法、及びフロートガラス製造装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3688042B2 (ja) * 1996-01-24 2005-08-24 セントラル硝子株式会社 超撥水撥油防汚性膜及びその形成法
JPH10259037A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Central Glass Co Ltd 撥水性被膜およびその形成法
JP2015101044A (ja) 2013-11-27 2015-06-04 日本電気硝子株式会社 化学強化ガラス樹脂積層体及びその製造方法
KR102594924B1 (ko) * 2015-10-29 2023-10-30 에이지씨 가부시키가이샤 디스플레이용 유리 기판, 및 디스플레이용 유리 기판의 제조 방법

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002018982A1 (fr) * 2000-08-30 2002-03-07 Nikon Corporation Formation d'un film optique mince et element optique dote d'un tel film
JP2006206400A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラス基板の製造方法、およびその方法により製造されたガラス基板
US20120045867A1 (en) * 2010-08-20 2012-02-23 Benyamin Buller Anti-reflective photovoltaic module
WO2012141310A1 (ja) * 2011-04-15 2012-10-18 旭硝子株式会社 表面処理されたガラス基体の製造方法
JP2016000664A (ja) * 2012-10-17 2016-01-07 旭硝子株式会社 複層ガラス
JP2016028988A (ja) * 2012-12-19 2016-03-03 旭硝子株式会社 ガラス基板表面の異物除去方法
JP2016523788A (ja) * 2013-04-09 2016-08-12 日本板硝子株式会社 ガラス板の製造方法及びガラス板
JP2017001899A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 旭硝子株式会社 フロートガラス製造方法、及びフロートガラス製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR102656489B1 (ko) 2024-04-12
JP7275801B2 (ja) 2023-05-18
KR20190124151A (ko) 2019-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5975023B2 (ja) 表面処理されたガラス基体の製造方法
JP6023791B2 (ja) 化学強化ガラス板およびフラットパネルディスプレイ装置
KR101889667B1 (ko) 커버 유리
TWI664153B (zh) 玻璃物件及形成該玻璃物件之方法
JP6642444B2 (ja) 防汚膜付き基体
TWI707833B (zh) 顯示器用玻璃基板、及顯示器用玻璃基板之製造方法
JPWO2013099620A1 (ja) 化学強化処理によるガラス基板の反りを低減する方法、および化学強化ガラス基板の製造方法
JP5999101B2 (ja) 化学強化用ガラス基板およびその製造方法
US20160046519A1 (en) Glass plate and process for manufacturing glass plate
TW201632481A (zh) 透明板、觸控板及觸控面板
TW201938506A (zh) 用於減少靜電帶電之紋理化玻璃表面
JP7275801B2 (ja) ガラス基板
JP2019034878A (ja) Tft用ガラス基板
TWI666179B (zh) Glass plate and manufacturing method thereof
JP7024373B2 (ja) ディスプレイ用ガラス基板
JPWO2015046108A1 (ja) ガラス板
JP2016047775A (ja) 積層膜付きフロートガラス及びその製造方法
CN110395903A (zh) 玻璃基板
JPWO2015046115A1 (ja) フロートガラスの製造方法
JP2014080333A (ja) 表面処理されたガラス基体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7275801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150