JP2019194065A - 油圧装置を含む地上操縦装置 - Google Patents

Abstract

【課題】利用しやすい油圧装置を備えたヘリコプター用地上操縦装置を提供する。【解決手段】地上操縦装置１は、車輪止め３のための固定装置１５を含むハウジング４と、油圧装置５と、車輪止め３の内側および外側にそれぞれ配置され、油圧装置５に整列した２つの水平な車軸１１上の外輪１０および内輪１０‘とを備えている。油圧装置５は、伸縮可能なピストンと、旋回可能なレバー９を含み、レバー９が揺動したとき、ピストンが油圧装置５から伸ばされ、ハウジング４を垂直方向上方に持ち上げる。係合軸８は車輪の走行方向Ｌに整列し、レバー９は、操作状態では、外輪１０の方向において車輪の車軸方向１１に伸びている。また、レバー９は、油圧装置５を使用して、固定された車輪止め３を２つの車輪１０、１０’上に上昇させるための踏面部１２を含み、踏面部１２は、踏面部１２上を足で繰り返し踏み付けるように、ヘリコプターのそばの都合のよい位置にある。【選択図】図９

Description

本発明は、ヘリコプターを地上で操縦するために、ヘリコプターの着陸装置の車輪止めをその都度押し上げるための地上操縦装置に関し、地上操縦装置は、車輪止めが張力に耐えるように固定されることができる固定装置を含むハウジングと、伸縮可能なピストンと、トルク伝達のために旋回可能な態様でレバーが取り付けられた第１係合軸と、を含む油圧装置と、を備え、レバーが揺動したとき、ピストンが油圧装置から伸ばされ、油圧装置は、ピストンが伸ばされたとき、ハウジングと、油圧装置に対して反対側に整列した２つの水平な車軸上の外輪および内輪とが垂直方向上方に持ち上げられるように、ハウジング内に移動可能に嵌合され、ハウジングの車輪止めへの固定の後、車輪が、車輪止めのそばであって、車輪止めの内側および外側にそれぞれ配置される。

ヘリコプターは、通常、２つの車輪止めが装備された着陸装置を備えている。車輪止めは、飛行方向と平行に伸びており、地上において安定した位置をヘリコプターに提供する。操縦のために、例えばヘリコプターが格納庫内に持ち込まれたとき、走行装置は目的に適した装置（ここでは地上操縦装置と称する）上に押し上げられなければならない。

地上操縦装置の様々なモデルが知られている。一般に、地上操縦装置は一組で使用され、各車輪止めは、このような地上操縦装置の一方上に押し上げられる。地上操縦装置は、モデルに応じて、単一の車輪または２つの車輪を含み、２つの車輪を含む場合、車輪が車輪止めの両側に配置される。車輪止めを地上操縦装置上に設置する様々な機構、特に電気的、機械的および油圧的な機構が知られている。

本発明は油圧装置を備えた地上操縦装置に関する。油圧装置を備えた既知の地上操縦装置は、残念ながら操作するためには扱いにくく、利用しづらく、そしてメンテナンスしづらい。

本発明の課題は、利用しやすい油圧装置を備えた地上操縦装置を説明することである。

この課題は独立請求項の特徴によって解決される。更なる有利な実施形態は従属請求項に記載されている。

本発明によれば、冒頭で述べた地上操縦装置では、係合軸は車輪の走行方向に整列し、油圧装置の操作のためのレバーは、操作状態では、外輪の方向において車輪の車軸方向に伸び、レバーは、油圧装置を使用して、固定された車輪止めを２つの車輪上に上昇させるための踏面部を含み、踏面部は、踏面部上を足で繰り返し踏み付けるように、ヘリコプターのそばの都合のよい位置にある。

本発明の利点は、操作レバーが旋回運動のために伸びる方向が、車輪止めと平行な方向には伸びておらず、車輪止めと垂直に整列しており、その結果として、従来技術で知られた地上操縦装置のように、車輪止めの真上でのレバーの操作を必要とするという事実から生じている。車輪止めは、通常ヘリコプターのそばであってヘリコプターの近くに配置されているため、車輪止めは、横方向から非常に容易に利用しやすい。往復運動によって油圧システムのピストンを上昇させるために操作されなければならない地上操縦装置のレバーが、その飛行方向によって規定されるヘリコプターの軸に対して垂直に伸びる場合には、当該レバーは、足で都合よく操作され得るように、ヘリコプターのそばの都合のよい位置にある。対照的に、車輪止めと平行に整列したレバーは、ヘリコプターの下方において厄介な態様で操作されなければならず、より扱いにくくなる。

特に好ましい実施形態では、このレバーは、内輪の方向において垂直位置を超えて旋回させられ、これにより排出弁が開かれ、着陸装置の車輪止めが再び下降する。これ以上のレバーおよびレバーの他の係合位置を設ける必要はない。

取り外された状態では、本発明による地上操縦装置は、車輪上で容易に引っ張られ得て、これにより、地上操縦装置は、踏面部の領域またはその近くにおいてレバーによって走行中に、保持される。

以下、図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。破線は、構成要素のおおよその位置のみを示しており、構成要素自体は見えていないことを意味する。同一の参照符号は常に同じ構成要素を示している。

図１は、本発明による２つの地上操縦装置を備えたヘリコプターの着陸装置を示す概略斜視図である。 図２は、ヘリコプターの着陸装置のそばにある地上操縦装置を示す斜視図である。 図３は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を示す斜視図であって、明瞭にするために、下降した状態の車輪止めとともに１つの車輪を優先的に示す斜視図である。 図４は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を示す側面図であって、明瞭にするために、下降した状態の車輪止めとともに１つの車輪を取り外して示す側面図である。 図５は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を示す斜視図であって、明瞭にするために、上昇した状態の車輪止めとともに１つの車輪を優先的に示す斜視図である。 図６は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を示す側面図であって、明瞭にするために、上昇した状態の車輪止めとともに１つの車輪を取り外して示す側面図である。 図７は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を下降した状態の車輪止めとともに示す斜視図である。 図８は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を下降した状態の車輪止めとともに示す正面図である。 図９は、持ち上げのための操作位置にある、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を示す斜視図である。 図１０は、持ち上げのための操作位置にある、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を示す正面図である。 図１１は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を上昇した状態の車輪止めとともに示す斜視図である。 図１２は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を上昇した状態の車輪止めとともに示す正面図である。 図１３は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を下降した状態の車輪止めとともに示す斜視図である。 図１４は、ヘリコプターの着陸装置に取り付けられた地上操縦装置を下降した状態の車輪止めとともに示す正面図である。 図１５は、地上操縦装置を示す分解図である。 図１６は、案内装置を含む地上操縦装置の油圧装置を示す断面斜視図である。

図１は、２つの車輪止め３を含むヘリコプターの着陸装置２を示す概略斜視図である。本発明による地上操縦装置１は、これらの各々の車輪止め３に取り付けられている。明確にするために、ヘリコプター自体は図示されていない。ヘリコプターの飛行方向は、図では左側に進む車輪止めに平行に伸びている。

図２は、車輪止め３を含むそのような着陸装置２の詳細を示しており、そのそばには、本発明による取り付けられていない地上操縦装置１が、ハウジング４内の油圧装置５、外輪１０および内輪１０’によって示されている。これらの車輪１０、１０’は、走行方向Ｌおよび整列した水平な車軸１１を有し、油圧装置５に対して反対側に配置されている。ハウジング４を車輪止め３に固定した後、内輪１０’は、着陸装置２の内側、すなわち２つの車輪止め３の間に設置される。外輪１０は、車輪止め３の外側、すなわち、図１に示すように、車輪止め３の側方であって、車輪止め３のそばに設置されるとともに、ヘリコプターのそばに設置される。

図３乃至図１４は、ヘリコプターを地上で操縦するためにヘリコプターの車輪止め３をその都度押し上げるための、本発明による取り付けられた地上操縦装置１を各々異なる状態および／または表現で示している。これらの図を用いて、構造および機能様式が説明され得る。また、図１５および図１６は、地上操縦装置１の内部構造を示している。

地上操縦装置１は、図３および図５に示す固定装置１５を含むハウジング４を備えている。この固定装置１５により、車輪止め３は、張力に耐えるとともに、再度取り外し可能なように、好ましくは張力を受けて防振性をもつように、ハウジング４に固定され得る。この図では、固定装置１５は、車輪止め３の複数のスタブ１６と係合する支持フック１５の形態で構成されている。固定装置１５は、少なくとも４つのスタブまたは係合点を含んでいることが好ましく、少なくとも２つが車輪止め３の両側で係合し、その都度、少なくとも２つが、車輪の走行方向Ｌにおいて、それぞれ車軸１１の前方および後方に配置される。地上操縦装置１が車輪止め３に可能な限りしっかりと取り付けられるように、ハウジング４は、例えば図４、図６および図１５に示すように、車輪止め３が取り付けられたときに張力を受けるように置かれた１つ以上のプレテンションバネ（pretension spring）１８を含んでいる。これらのプレテンションバネ１８は、ハウジング４と車輪止め３との間のしっかりとした保持を保証する。

また、地上操縦装置１は、伸縮可能なピストン６と、トルク伝達のために旋回可能な態様でレバー９が嵌合された第１係合軸８とを含む油圧装置５を備えている。係合軸８は油圧装置５内で旋回するように取り付けられており、軸が回転運動することにより、図示しない内部の歯車ユニットによって油圧装置５を作動させる。約３０°〜４０°の旋回の後、停止位置に到達し、回転運動が再度リセットされる。それに応じて、係合軸は、係合軸の軸線を中心として両方向に旋回する。このレバー９ひいては係合軸８の繰り返された旋回または揺動により、ピストン６は、内部の歯車ユニットおよび油圧によって、油圧装置５から伸ばされる。

油圧装置５は、ピストン６が伸ばされたとき、ハウジング４が垂直に押し上げられ得るように、ハウジング４内に移動可能に嵌合されている。直線的に移動可能に嵌合されたプレート２０を内部に含む案内装置１９が、ハウジング４と油圧装置５との間に配置されている。案内装置は、油圧装置５に対するハウジング４の直線的な変位を許容するとともに、ハウジング４と油圧装置５との間の他の相対移動を抑制する。このような案内装置は、図１６に詳細に示されている。また、案内装置は、設置された状態で、図４および図６に示されている。油圧装置５は、案内装置１９内で直線的に移動することができる中央プレート２０に固定して結合されている。案内装置１９は、その一部において、ハウジング４に固定して結合され、したがって固定装置１５によって車輪止め３に固定して結合されている。一方の背面のみが示されている、車軸１１上の車輪１０、１０’は、油圧装置５に直接結合されているか、あるいは図１６に示すとともに後述するように、回復バネ１７上に載置された案内ネジ７であって、プレート２０上のガイド内に直線的に移動可能に取り付けられた４つの案内ネジ７によって、油圧装置５に結合されている。

本発明によれば、係合軸８および係合軸の軸線は、車輪の走行方向Ｌに整列し、油圧装置５の作動のためのレバー９は、図９および図１０に示す操作状態では、外輪１０の方向において車輪の車軸方向１１に延びている。レバー９は、油圧装置５を用いて、固定された車輪止め３を両方の車輪１０、１０’上に上昇させるために踏面部１２を含み、踏面部１２は、踏面部１２上を足で繰り返し踏み付けるように、ヘリコプターのそばの都合のよい位置にある。この操作の間の踏面部１２の移動は、踏面部１２の下方の二重矢印によって示されている。通常、移動のストロークは約３５°である。

１つ以上の回復バネまたは同様の手段は、図示はしないが、これらが踏み付け運動の間にプレテンションを受けるように設置され、解放されたレバー９が初期位置に再び戻されるように、油圧装置５上または油圧装置５内に配置されている。

全ての図に示すように、油圧装置５が、第１係合軸８に対して整列した同一の第２係合軸８’を含み、旋回可能なレバー９‘が、第２係合軸８’に嵌合されるとともに踏面部１２に結合されることが有利であることは、明らかである。踏み付ける力が両側から油圧装置５に導入され、油圧装置５、特に歯車ユニットに更なる機械的利点が生じる。また、レバー９、９‘に掛けられる荷重が半分になり、ここではレバー９、９‘間の結合管として設計された踏面部１２が安定性を得る。両方のレバー９、９‘は、好ましくは回復バネのような手段によって、レバー９、９‘の初期位置に再び戻される。図示しないが、回復バネは油圧装置５の内側に設置されている。

図４および図６は、地上操縦装置１の２つの極端な状態を示している。図４では、油圧装置５のピストン６は、完全に後退しており、非常に短くなっている。一方、図６では、ピストン６は完全に伸びており、非常に長くなっている。ピストンの伸びにより、ハウジング４は案内装置１９とともに押し上げられ、このハウジング４とともに車輪止め３が固定される。これに対応して、油圧装置５にしっかりと固定された移動可能なプレート２０は、下端においてハウジング３の案内装置１９に到達する。図示された内輪１０’は、押し上げられた車輪止め３よりも、低い位置にある。

本発明による地上操縦装置１の操作を以下に説明する。図７および図８は、地上操縦装置１の車輪止め３への接近状態および地上操縦装置１の車輪止め３からの離脱状態を示し、図９および図１０は、往復運動のための状態を示し、図１１および図１２は、操縦のための状態を示し、図１３および図１４は、下降のための状態を示している。

図７および図８は、図３および図４と同一の状態で取り付けられ、車輪止めが低い位置にある状態の地上操縦装置１の全体を示す斜視図および正面図である。

ハウジング４は、好ましくは踏面部１２において、レバー９、９‘を垂直方向上方に旋回する方向にロックすることができるロック装置１３を含んでいる。図示されたように、このロック装置は、単に、踏面部１２が配置される、ハウジング４の凹部を含んでいてもよい。他のロック装置、特に機械式または磁気式のものも考えられる。操縦の間、および格納庫内では、スペース上の理由から、また人がつまずく危険を回避するために、垂直方向上方に旋回する方向にレバー９、９‘をロックすることを推奨する。

図９および図１０もまた、図７および図８と同一状態で取り付けられた地上操縦装置１を示しているが、車輪止め３が上昇し得る操作状態を示している。

図７および図８による状態から出発し、地上操縦装置１を操作状態にするために、ロック装置１３が解放され、踏面部１２を含むレバー９、９‘が、垂直位置から水平位置に、ヘリコプターのそばにある外輪１０における車輪の車軸方向１１の方向に９０°動かされる。本発明によれば、レバー９、９‘の９０°の旋回移動は、フリーホイールの状態で両方向に可能である。この移動の間、現在のストロークは変更されない。

レバー９、９‘は、例えば望遠鏡のように長さが調節可能であることが好ましい。この場合、踏み付けの間のレバーの動きが大きくなり、踏面部１２が地上操縦装置１からより遠くに移動する。

レバー９、９‘の水平位置への旋回後、地上操縦装置１は、油圧装置を作動する状態になっている。使用者は、車輪止め３が所望の高さに達するまで、ヘリコプターのそばに身を置き、踏面部１２を踏み付け続けることができる。ピストン６が最大まで伸ばされるとすぐに、それ以上の踏み付け移動は、もはや何の影響も及ぼさなくなる。ストロークは約３５°±５°に及び、快適であると認識される。例えばバネのような復元要素は、影響を及ぼすことなく、各踏み付け動作の後に、踏面部１２の水平位置への復帰を提供する。車輪止め３が所望の高さに到達すると、レバー９、９‘の踏面部１２は、フリーホイールの状態で垂直位置に戻され、図１１および図１２に示すように、ロック装置１３に固定され得る。示唆されているように、レバー９、９‘が望遠鏡のように伸ばされたとき、レバー９、９‘は、上昇した位置で、伸ばされたピストン６とともに、したがって上昇したハウジング４とともに、ロック装置１３に嵌合する。

このプロセスは、同様に第２の車輪止め３に固定されている第２の地上操縦装置１を用いて繰り返される。４つの車輪（１０、１０’）上に位置するヘリコプターは、平衡になるように動かされ、操縦され得る。図１１および図１２は操縦状態を示している。

図１３および図１４に示すように、車輪止め３を再び下降させるために、レバー９、９‘が、更に内側に、好ましくは約５°〜１０°旋回させられる。この目的のために、１つ以上のレバーが、内輪１０’の方向において垂直位置を超えて旋回させられ、これにより対応して設けられた、油圧装置５の排出弁１４が開かれる。この目的のために油圧装置５に更なる装置を設ける必要はない。そして、車輪止め３を再び下降させることができるようにするために、油圧装置５を高価な方法で変更する必要はない。車輪止めの完全な下降の後、１つ以上のレバー９、９‘が、再びロックされ得て、図７および図８による状態に再び到達する。この目的のために、排出速度は工場においてしっかりと設定されていることが好ましい。これは、ヘリコプターが過度に急速な排出によって地面に衝突して損傷を受ける危険性がないことを意味する。訓練を受けていない人も、この装置を使用することができる。

本発明の好ましい実施形態では、車輪１０、１０’と整列した車軸１１は、油圧装置５に直接嵌合されておらず、図１６に示すように、回復バネ１７上にある複数、特に４つの案内ネジ７によって、図１６に示すように油圧装置５に嵌合されている。この効果は、輸送のために地上操縦装置１がレバー９、９‘の一方または踏面部１２によって引っ張られたとき、地上操縦装置１の油圧装置５およびハウジング３が上昇することである。したがって、固定装置１５を地面の近くに位置させることなく、地上操縦装置１を容易に引っ張ることができる。理想的な場合には、レバー９、９‘または踏面部１２のいずれもが上昇していない場合、地上操縦装置１は地面上の固定装置１５上に位置していてもよい。

１ 地上操縦装置
２ ヘリコプターの着陸装置
３ 車輪止め
４ ハウジング
５ 油圧装置
６ ピストン
７ 案内ネジ
８ 係合軸
８‘ 係合軸
９ レバー
９‘ レバー
１０ 車輪
１０‘ 車輪
１１ 車軸、車輪の車軸方向
１２ 踏面部
１３ ロック装置
１４ 排出弁（排出弁自体は図示せず）
１５ 固定装置、支持フック
１６ スタブ
１７ 回復バネ
１８ プレテンションバネ
１９ 案内装置
２０ 移動可能な、中央プレート
Ｌ 車輪の走行方向

Claims (11)

1. ヘリコプターを地上で操縦するために、ヘリコプターの着陸装置（２）の車輪止め（３）をその都度押し上げるための地上操縦装置（１）であって、
   車輪止め（３）が張力に耐えるように固定されることができる固定装置（１５）を含むハウジング（４）と、
   伸縮可能なピストン（６）と、トルク伝達のために旋回可能な態様でレバー（９）が取り付けられた第１係合軸（８）とを含む油圧装置（５）と、を備え、
   前記レバー（９）が揺動したとき、前記ピストン（６）が前記油圧装置（５）から伸ばされ、
   前記油圧装置（５）は、前記ピストン（６）が伸ばされたとき、前記ハウジング（４）と、前記油圧装置（５）に対して反対側に整列した２つの水平な車軸（１１）上の外輪および内輪（１０、１０‘）とが垂直方向上方に持ち上げられるように、前記ハウジング（４）内に移動可能に嵌合され、
   前記ハウジング（４）の前記車輪止め（３）への固定の後、車輪が、前記車輪止め（３）のそばであって、前記車輪止め（３）の内側および外側にそれぞれ配置され、
   前記係合軸（８）は前記車輪の走行方向（Ｌ）に整列し、
   前記油圧装置（５）の操作のための前記レバー（９）は、操作状態では、前記外輪（１０）の方向において前記車輪の車軸方向（１１）に伸び、
   前記レバー（９）は、前記油圧装置（５）を使用して、前記固定された車輪止め（３）を２つの前記車輪（１０、１０’）上に上昇させるための踏面部（１２）を含み、前記踏面部（１２）は、前記踏面部（１２）上を足で繰り返し踏み付けるように、前記ヘリコプターのそばの都合のよい位置にあることを特徴とする、装置。
2. 前記油圧装置（５）は、前記第１係合軸（８）に対して整列した同一の第２係合軸（８’）を含み、
   旋回可能なレバー（９‘）が前記第２係合軸（８’）に嵌合されるとともに、前記踏面部（１２）に結合されていることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 好ましくはその踏面部（１２）において、１つ以上の前記レバー（９、９’）を垂直方向上方に旋回する方向にロックすることができるロック装置（１３）を特徴とする、請求項１または２に記載の装置。
4. 前記踏面部（１２）を含む１つ以上の前記レバー（９、９’）は、好ましくはフリーホイールの状態で、垂直位置から水平位置に、前記ヘリコプターのそばにある前記外輪（１０）の前記車輪の車軸方向（１１）の方向に９０°動かされるとともに戻され、
   この移動の間、現在のストロークは変更されないことを特徴とする、請求項１乃至３のいずれか一項に記載の装置。
5. １つ以上の前記レバー（９、９’）は、内輪（１０’）の方向において垂直位置を超えて旋回させられ、
   前記油圧装置（５）は、このレバー位置で開かれる排出弁（１４）を含むことを特徴とする、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の装置。
6. １つ以上の前記レバー（９、９’）は、長さが可変であることを特徴とする、請求項１乃至５のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記車輪止め（３）は、前記固定装置（１５）によって、張力を受けるとともに再度取り外し可能なように、前記ハウジング（４）に固定されることができることを特徴とする、請求項１乃至６のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記固定装置（１５）は、好ましくは支持フックの形態で構成された少なくとも４つの係合点を含み、
   ２つが車輪止め（３）の両側で係合することができ、
   その都度、そのうちの２つが、車輪の走行方向（Ｌ）において、それぞれ前記車軸（１１）の前方および後方に配置されることを特徴とする、請求項７に記載の装置。
9. 前記ハウジング（４）は、車輪止め（３）が取り付けられたときに張力を受けるように置かれた１つ以上のプレテンションバネ（１８）を含むことを特徴とする、請求項７または８に記載の装置。
10. 前記油圧装置（５）に対する前記ハウジング（４）の直線的な変位を許容するとともに、前記ハウジング（４）と前記油圧装置（５）との間の他の相対移動を抑制する、前記ハウジング（４）と前記油圧装置（５）との間の案内装置（１９）を特徴とする、請求項１乃至９のいずれか一項に記載の装置。
11. 前記車輪（１０、１０’）と整列した車軸（１１）が、回復バネ（１７）上にある複数、特に４つの案内ネジ（７）によって、前記油圧装置（５）に嵌合されていることを特徴とする、請求項１乃至１０のいずれか一項に記載の装置。