JP2019193541A - コンセント、コンセントシステム、管理システム、及び制御方法 - Google Patents

コンセント、コンセントシステム、管理システム、及び制御方法 Download PDF

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松田 啓史
Hiroshi Matsuda
啓史 松田
生島 剛
Takeshi Ikushima
剛 生島
東浜 弘忠
Hirotada Higashihama
弘忠 東浜
塩川明実
Akemi Shiokawa
明実 塩川
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Abstract

【課題】異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ること。【解決手段】コンセント1は、通電部A1と、温度検出部5と、制御部7と、を備える。通電部A1は、給電線が接続される端子部材2、及びプラグが接続される接続部材3を少なくとも含む。温度検出部5は、通電部A1の温度を、検出温度T1として検出する。制御部7は、検出温度T1と閾値との比較により所定の温度上昇の有無の判定を行い、所定の温度上昇が有れば、端子部材2及び接続部材3間における電路の遮断、及び判定結果に関する報知のうち少なくとも一方を行う。制御部7は、上記判定で適用する検出温度T1及び閾値の少なくとも一方に対して、周囲の環境温度T2に関する温度補償を行う。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に、コンセント、コンセントシステム、管理システム、及び制御方法に関する。本開示は、より詳細には、異常な温度上昇を検知するコンセント、当該コンセントを備えるコンセントシステム、当該コンセントを備える管理システム、及び制御方法に関する。
特許文献1には、外部電源からの電線が電気的に接続される第1接続部と、電気機器からの電線に設けられた差込プラグが着脱自在に接続される第2接続部と、を備える配線装置(コンセント)が記載されている。このコンセントは、例えば、第1接続部及び第2接続部の1箇所以上に取り付けられた温度測定部と、第1接続部と第2接続部との間を電気的に遮断する遮断部と、を備えている。
特許文献1に記載のコンセントは、温度測定部で検出された温度をもとに異常と判断すると、遮断部に接点をオフさせる。そのため、施工時の結線不良又は使用中に加わる振動の影響等によって、第1接続部と電線との接触部位に発生するジュール熱が増加すると、温度測定部の測定温度が上昇し、遮断部の接点がオフされて電気機器への電力供給を遮断することができる。
特開2016−58332号公報
ところで、コンセント内部において検出される温度は、コンセント外部の温度の影響を少なからず受ける可能性がある。例えば、周囲の環境温度が比較的低い場合、実際には異常の発生と判断すべき温度上昇が発生しているにも関わらず、異常の発生と判断されない可能性がある。
本開示は上記事由に鑑みてなされ、異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができるコンセント、コンセントシステム、管理システム、及び制御方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るコンセントは、通電部と、温度検出部と、制御部と、を備える。前記通電部は、給電線が接続される端子部材、及びプラグが接続される接続部材を少なくとも含む。前記温度検出部は、前記通電部の温度を、検出温度として検出する。前記制御部は、前記検出温度と閾値との比較により所定の温度上昇の有無の判定を行い、前記所定の温度上昇が有れば、前記端子部材及び前記接続部材間における電路の遮断、及び判定結果に関する報知のうち少なくとも一方を行う。前記制御部は、前記判定で適用する前記検出温度及び前記閾値の少なくとも一方に対して、周囲の環境温度に関する温度補償を行う。
本開示の一態様に係るコンセントシステムは、上記のコンセントと、センサユニットと、を備える。前記センサユニットは、前記環境温度を計測するセンサ部と、前記センサ部で計測した前記環境温度を前記コンセントに送信する送信部と、を有する。
本開示の一態様に係る管理システムは、上記のコンセントと、コントローラと、を備える。前記コントローラは、管理対象である電気機器から前記環境温度を取得し、取得した前記環境温度を前記コンセントに送信する。前記コントローラは、前記コンセントから、前記所定の温度上昇が有るという判定結果を受信すると、その判定結果を表示ユニットから報知させる。
本開示の一態様に係る制御方法は、コンセントの制御方法である。前記コンセントは、通電部と、温度検出部と、を備える。前記通電部は、給電線が接続される端子部材、及びプラグが接続される接続部材を少なくとも含む。前記温度検出部は、前記通電部の温度を、検出温度として検出する。前記制御方法は、判定ステップと、対処ステップと、補償ステップと、を含む。前記判定ステップにて、前記検出温度と閾値との比較により所定の温度上昇の有無の判定を行う。前記対処ステップにて、前記所定の温度上昇が有れば、前記端子部材及び前記接続部材間における電路の遮断、及び判定結果に関する報知のうち少なくとも一方を行う。前記補償ステップにて、前記判定で適用する前記検出温度及び前記閾値の少なくとも一方に対して、周囲の環境温度に関する温度補償を行う。
本開示によれば、異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができる、という利点がある。
図1Aは、本開示の一実施形態に係るコンセント(コンセントシステム)の構成を示すブロック図である。図1Bは、同上のコンセントの要部の概念的な側面図である。 図2Aは、同上のコンセントの使用例を示し開閉部が導通状態にあるときの外観斜視図である。図2Bは、同上のコンセントの使用例を示し開閉部が遮断状態にあるときの外観斜視図である。 図3は、同上のコンセントの分解斜視図である。 図4Aは、同上のコンセントの外カバー及び内カバーを外した状態の正面図である。図4Bは、同上のコンセントの外カバー及び内カバーを外した状態の背面図である。 図5Aは、同上のコンセントの要部の構成を示す図4AのX1−X1線断面に相当する概略図である。図5Bは、同上のコンセントの要部の構成を示す図4BのX2−X2線断面に相当する概略図である。 図6は、同上のコンセントの動作例を示すフローチャートである。 図7は、本開示の一実施形態に係るコンセントシステムの構成を示すブロック図である。 図8は、本開示の一実施形態に係る管理システムの構成を示すブロック図である。
(1)概要
以下の実施形態において説明する図1A〜図8は、模式的な図であり、図1A〜図8中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本実施形態に係るコンセントシステム10は、図1Aに示すように、コンセント1を備えている。コンセント1(Outlet)は、通電部A1(図1A参照)と、温度検出部5と、制御部7と、筐体4(図3参照)と、を備えている。通電部A1は、端子部材2及び接続部材3を少なくとも含む。ここでは、通電部A1は、端子部材2、接続部材3、リード板30、開閉部6、及び電気回路等から構成されている。本実施形態では、コンセントシステム10における筐体4以外の構成要素(通電部A1、温度検出部5及び制御部7等)は全て、筐体4に収容又は保持されている。つまり、本実施形態では、コンセントシステム10の構成要素は全て1つのコンセント1に集約されており、コンセントシステム10とコンセント1とは同一である。
本実施形態に係るコンセント1(コンセントシステム10)は、例えば、電気機器のプラグ91(図5A参照)が接続されて電気機器への電力供給を行う配線器具、つまりアウトレット(Outlet)である。コンセント1は、例えば、戸建住宅若しくは集合住宅等の住宅施設、又は事務所、店舗、学校若しくは介護施設等の非住宅施設等に設置される。コンセント1は、例えば、施設(建物)の壁面、天井面及び床面等の造営面100(図2A参照)に設置される。
端子部材2は、給電線92(図5B参照)が接続される部材である。接続部材3は、プラグ91が接続される部材である。温度検出部5は、通電部A1の温度を、検出温度T1(図1A参照)として検出する。温度検出部5は、一例として、接続部材3の温度を検出する。
制御部7は、検出温度T1と閾値との比較により所定の温度上昇の有無の判定を行う。制御部7は、所定の温度上昇が有れば、端子部材2及び接続部材3間における電路の遮断、及び判定結果に関する報知のうち少なくとも一方を行う。
本開示でいう「電路の遮断」は、制御部7が例えば端子部材2と接続部材3との間に電気的に接続されている開閉部6(図1A及び図3参照)を導通状態から遮断状態に切り替えることにより実現される。なお、遮断状態から導通状態への開閉部6の切替えは、ユーザが手動で行ってもよいし、例えば、コンセント1の外部からの復旧信号を受信する、又は所定時間が経過する等の復旧条件を満たした場合に、コンセント1が自動で行ってもよい。また、本開示でいう「判定結果に関する報知」は、制御部7が例えばブザー83及び表示部82(図1A参照)を制御することにより実現される。
ここで制御部7は、上記判定で適用する検出温度T1及び閾値の少なくとも一方に対して、周囲の環境温度T2(図1A参照)に関する温度補償を行う。ここでは、一例として、制御部7は、検出温度T1に対して、環境温度T2に関する温度補償を行う。また、コンセント1(コンセントシステム10)が、環境温度T2を計測(検出)するセンサ部D10(図1A及び図1B参照)を、更に備えている。
ところで、コンセント1内部において検出される検出温度T1は、コンセント1外部の温度の影響を少なからず受ける可能性がある。一方、上記構成によれば、制御部7が周囲の環境温度T2に関する温度補償を行う。そのため、例えば、環境温度T2が比較的低い場合、実際には異常の発生と判断すべき温度上昇が発生しているにも関わらず、異常の発生と判断されない可能性を低減できる。したがって、異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができる。
(2)詳細
次に、本実施形態に係るコンセント1(コンセントシステム10)について、より詳細に説明する。
(2.1)全体構成
まず、コンセント1の全体構成について、図1A〜図5Bを参照して説明する。
コンセント1は、図1Aに示すように、通電部A1、筐体4(図3参照)、温度検出部5、制御部7、及びセンサ部D10に加えて、操作部材81、表示部82、ブザー83及びスイッチ84を更に備えている。
図2A及び図2Bは、コンセント1が造営面100に取り付けられた状態の斜視図である。本実施形態では、コンセント1は、日本工業規格によって規格化された大角形連用配線器具の取付枠に取り付けられる埋込形配線器具である。具体的には、コンセント1は、取付枠を介して造営面100に取り付けられる。ここで、取付枠は、埋込ボックスを介して又は直接的に、造営面100に固定される。つまり、取付枠が造営面100に固定されることにより、コンセント1が取付枠を介して造営面100に取り付けられる。取付枠には化粧プレート101が取り付けられ、図2A及び図2Bに示すように、化粧プレート101の内側からコンセント1が露出する形になる。ここで、取付枠は、コンセント1の筐体4と別体であってもよいし、筐体4と一体であってもよい。本実施形態では、コンセント1が屋内用である場合、つまり造営面100が建物(施設)の内壁面である場合について説明するが、この例に限らず、コンセント1は屋外用であってもよい。
以下では、造営面100である建物の内壁面にコンセント1が取り付けられた状態での、水平面に対して垂直な(直交する)方向を「上下方向」とし、コンセント1を正面から見て下方(鉛直方向)を「下方」として説明する。また、上下方向と直交し、かつ造営面100に平行な方向を「左右方向」とし、コンセント1を正面から見て右方を「右方」、左方を「左方」として説明する。さらに、上下方向と左右方向との両方に直交する方向、つまり造営面100に直交する方向を「前後方向」とし、造営面100の裏側(壁裏側)を「後方」として説明する。ただし、これらの方向はコンセントシステム10の使用方向を限定する趣旨ではない。例えば、コンセント1が壁面ではなく床面に取り付けられる場合には、「前後方向」は水平面に対して垂直な方向となり、「上下方向」及び「左右方向」は水平面に平行な方向となる。また、コンセント1が壁面に取り付けられる場合でも、「上下方向」が水平面に平行な方向となる向き(つまり横向き)で、コンセント1が壁面に取り付けられることにより、「左右方向」は水平面に垂直な方向となる。
また、本実施形態では、コンセント1として、2個のプラグ91を同時に接続可能な2個口タイプのコンセントを例示する。すなわち、コンセント1は、2個のプラグ91に対応するように、2個の接続口11を有している。2個の接続口11は、各々が1つのプラグ91を接続可能に構成されており、筐体4の前面において上下方向(鉛直方向)に沿って並んで配置されている。2個の接続口11のうち、一方(下方)の接続口11は、交流100V用の2極接地極付きコンセントであって、他方(上方)の接続口11は、交流100V用の接地極無しの2極コンセントである。
本実施形態では、2極のプラグ91に対応するように、コンセント1は、互いに異極性となる一対の端子部材2を備えている。つまり、一対の端子部材2のうち一方の端子部材2にはL極(HOT)側の給電線92が接続され、他方の端子部材2にはN極(COLD)側の給電線92が接続される。同様に、コンセント1は、各接続口11につき互いに異極性となる一対の接続部材3を備えており、計二対(4個)の接続部材3を備えている。ここで、互いに同極性である2個の接続部材3は、リード板30(図3参照)にて連結されている。さらに、互いに同極性である接続部材3と端子部材2とは、開閉部6を介して電気的に接続されている。
コンセント1は、筐体4と、筐体4に収容又は保持される端子部材2及び接続部材3等の内部部品と、を備えている。筐体4は、図3に示すように、外ボディ41と、外カバー42と、内カバー43と、内ブロック44と、端子ブロック45と、を有している。これら外ボディ41、外カバー42、内カバー43、内ブロック44及び端子ブロック45が組み合わされることにより、筐体4が構成されている。筐体4は、電気絶縁性を有する合成樹脂製である。
外ボディ41は、前面が開口された箱状に形成されている。外ボディ41の開口面(前面)は、上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも長い長方形状である。内ブロック44は、接続部材3を保持した状態で、他の内部部品(端子部材2及び開閉部6等)と共に外ボディ41に収容される。外ボディ41の前面には内カバー43が取り付けられる。これにより、外ボディ41と内カバー43との間には、内ブロック44に保持された状態の接続部材3を含む内部部品が収容されることになる。外カバー42は、内カバー43の前面に取り付けられる。これにより、内ブロック44と外カバー42との間に接続部材3が収容される。ここで、内カバー43のうち、内ブロック44に対応する部位には、前後方向に貫通する開口窓431が形成されている。そのため、接続部材3を保持した内ブロック44の前面は外カバー42で覆われることになり、外カバー42を外した状態では、内ブロック44の前面は開口窓431を通して前方に露出する。端子ブロック45は、端子部材2を保持した状態で、他の内部部品と共に外ボディ41に収容される。
つまり、内ブロック44及び外カバー42は、接続部材3を保持する保持部材を構成する。端子ブロック45は、端子部材2を保持する保持部材を構成する。言い換えれば、コンセント1は、端子部材2及び接続部材3の少なくとも一方を保持する保持部材を更に備えている。
外カバー42は、更に、複数の部材(例えば3つの部材)に分割可能に構成されているが、一体(一部材)であってもよい。ここで、外カバー42のうち内ブロック44を覆う部位、及び内ブロック44は、例えば、ユリア樹脂製である。
外カバー42のうち内ブロック44を覆う部位には、上述した2個の接続口11が形成されている。2個の接続口11のうち一方(上方)の接続口11は、プラグ91の一対の栓刃911(図5A参照)が差し込まれる一対の挿入孔111を有している。2個の接続口11のうち他方(下方)の接続口11は、一対の挿入孔111に加えて、接地極付きプラグの接地ピンが差し込まれる接地挿入孔112、及びアース蓋113を有している。筐体4の内部において、各挿入孔111に対応する位置には接続部材3が配置され、接地挿入孔112に対応する位置には第1接地部材114が配置され、アース蓋113に対応する位置には第2接地部材115が配置される。第1接地部材114は、接地極付きプラグの接地ピンが接続されるばね部材である。第2接地部材115は、電気機器の接地線が接続されるねじ式端子である。接地線は、アース蓋113が開いた状態で第2接地部材115への着脱が可能になる。
また、外ボディ41と内カバー43との間の空間であって内ブロック44の左方には、開閉部6及び基板85が収容されている。基板85は、開閉部6の上方に配置されている。基板85には、表示部82を構成する第1表示灯821及び第2表示灯822、並びにスイッチ84が実装されている。一例として、第1表示灯821及び第2表示灯822は、互いに発光色の異なるLED(Light Emitting Diode)であって、スイッチ84は、押ボタンスイッチである。このように、開閉部6、表示部82及びスイッチ84は、筐体4(外ボディ41及び内カバー43)内に収容されている。ただし、表示部82の光が筐体4の前方から視認可能となり、かつ筐体4の前方からスイッチ84の押操作が可能となるように、内カバー43には透光部432及びカンチレバー433が形成されている。つまり、表示部82の光は透光部432を通して筐体4の前方から視認可能であって、スイッチ84はカンチレバー433を介して筐体4の前方から押操作可能である。図2A及び図2Bでは、便宜上、筐体4の前面における表示部82(第1表示灯821及び第2表示灯822)及びスイッチ84に対応する各位置に、表示部82及びスイッチ84の符号を付している。
また、外ボディ41と内カバー43との間の空間であって内ブロック44の左下方には、図4Aに示すように、センサ基板86が収容されている。センサ基板86は、開閉部6の下方に配置されている。センサ基板86には、センサ部D10等が実装されている。
制御部7は、筐体4に収容されており、例えば、内ブロック44の後方に配置された制御基板に実装されている。ブザー83についても同様に、筐体4に収容されており、例えば、制御基板に実装されている。制御部7は、開閉部6、表示部82、ブザー83、スイッチ84及び温度検出部5に電気的に接続されている。制御部7は、少なくとも開閉部6、表示部82及びブザー83の制御を行う。
制御部7は、例えば、マイクロコンピュータを主構成として備えている。マイクロコンピュータは、マイクロコンピュータのメモリに記録されているプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより、制御部7としての機能を実現する。プログラムは、予め上記メモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような非一時的記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。言い換えれば、上記プログラムは、マイクロコンピュータを、制御部7として機能させるためのプログラムである。
また、制御部7は、報知部71としての機能、状態提示部72としての機能、判定部73としての機能、補償部74としての機能を有している。
判定部73は、温度検出部5での検出温度T1が、閾値(閾値温度)を超えているか否かの判定を行う(判定処理の実行)。判定部73は、検出温度T1が閾値を超えていれば、異常な温度上昇が有ると判定し、通電部A1における電路の遮断を実行する。すなわち、判定部73は、駆動信号を開閉部6に出力して、開閉部6を導通状態から遮断状態に切り替えるように制御する。また報知部71は、判定部73にて異常な温度上昇が有ると判定されると、判定結果(温度上昇)に関する報知を行う。すなわち、報知部71は、ブザー83及び表示部82を通じて、異常な温度上昇を検知したことをユーザに報知する。補償部74は、判定部73の判定処理で適用する検出温度T1に対して、センサ部D10にて計測(検出)される周囲の環境温度T2に関する温度補償を行う。なお、温度補償については、後の「(2.2)温度補償」の欄で詳しく説明する。
本実施形態では、一例として、報知部71での報知は、ブザー83からの警告音の出力、及び表示部82での「異常」表示により実現される。つまり、制御部7は、ブザー83及び表示部82を制御することにより報知部71での報知を実現する。状態提示部72は、開閉部6が導通状態にあるか遮断状態にあるかを提示する。本実施形態では一例として、状態提示部72での提示は、ブザー83からの警告音の出力、及び表示部82での「異常」表示により実現される。つまり、制御部7は、ブザー83及び表示部82を制御することにより状態提示部72での提示を実現する。
なお、判定部73は、検出温度T1が上記閾値よりも少し低い閾値(注意温度)を超えたか否かの判定も、更に行ってもよい。この場合、報知部71は、判定部73にて検出温度T1が注意温度を超えたと判定されると、報知(警告音とは別の注意音の出力)を行ってもよい。
スイッチ84は、ブザー83の音出力を停止させる際に操作される。つまり、ブザー83が警告音や注意音を出力している状態でスイッチ84が押操作されると、ブザー83を停止させるように、制御部7がブザー83を制御する。また、スイッチ84は、テストスイッチとしても兼用されており、開閉部6を強制的に導通状態から遮断状態に切り替える場合にも使用される。
開閉部6は、端子部材2と接続部材3との間に電気的に接続されている。開閉部6は、導通状態及び遮断状態の2つの状態が切り替わる装置である。すなわち、開閉部6が導通状態にあれば、端子部材2と接続部材3との間は開閉部6を介して導通し、開閉部6が遮断状態にあれば、端子部材2と接続部材3との間は開閉部6にて電気的に遮断(絶縁)される。つまり、開閉部6が遮断状態に切り替わることで、端子部材2及び接続部材3間における電路が遮断される。本実施形態では、上述したように、コンセント1は互いに異極性となる一対の端子部材2を備えており、開閉部6は、一対の端子部材2の両方に対して電気的に接続されている。そのため、開閉部6が遮断状態にあれば、二対(4個)の接続部材3は、全て端子部材2から電気的に切り離されることになる。
具体的には、開閉部6は、互いに異極性となる一対の接点装置と、電磁釈放装置と、を有している。一対の接点装置の各々は、固定接点及び可動接点を有している。可動接点は、固定接点に接触する閉位置と、固定接点から離れた開位置との間で移動する。固定接点には端子部材2が電気的に接続され、可動接点には接続部材3が電気的に接続される。より詳細には、可動接点は可動接触子に設けられており、可動接触子が編組線にてリード板30に接続されることにより、可動接点と接続部材3とが電気的に接続される。
このような構成の開閉部6は、定常時には、可動接点が閉位置に位置することで、端子部材2と接続部材3との間を導通させる導通状態にある。一方、開閉部6は、制御部7からの駆動信号を受けると、電磁釈放装置を作動させて可動接触子を駆動し、可動接点を開位置に移動させることで、端子部材2と接続部材3との間を電気的に遮断する遮断状態に切り替わる。このように、開閉部6は、制御部7からの駆動信号により、導通状態から遮断状態に切り替わる。
開閉部6には、操作部材81が機械的に結合されている。操作部材81は、回転軸を中心に回転可能なレバー式ハンドルである。ここで、筐体4の前方から操作部材81の操作が可能となるように、内カバー43及び外カバー42にはそれぞれ第1操作孔434及び第2操作孔421が形成されている。つまり、操作部材81は、第1操作孔434及び第2操作孔421を通して筐体4の前方に露出し、筐体4の前方から操作可能となる。
操作部材81は、開閉部6に連動して回転し、オン位置(図2A参照)、オフ位置(図2B参照)との間で移動する。オン位置は開閉部6の導通状態に対応する位置であって、オフ位置は開閉部6の遮断状態に対応する位置である。つまり、開閉部6が導通状態にあれば、図2Aに示すように、操作部材81がオン位置に位置する。操作部材81がオン位置にあるとき、操作部材81の前面は筐体4の前面と略面一になる。一方、開閉部6が導通状態から遮断状態に切り替わると、操作部材81が回転して操作部材81の先端部が前方(手前側)に移動し、図2Bに示すように、操作部材81がオフ位置に移動する。操作部材81がオフ位置にあるとき、操作部材81は筐体4の前面から前方に突出する。
このように、操作部材81と開閉部6とは連動しているので、開閉部6が制御部7からの駆動信号を受けて開閉部6が導通状態から遮断状態に切り替わると、操作部材81はオン位置からオフ位置に移動する。反対に、操作部材81がオフ位置からオン位置に移動すると、開閉部6が遮断状態から導通状態に切り替わる。そのため、オフ位置にある操作部材81をユーザが操作してオン位置に移動させることで、遮断状態にある開閉部6を導通状態に切り替えることができる。以下では、操作部材81をオフ位置からオン位置に移動させる操作を、「復旧操作」という。
また、本実施形態では、開閉部6は、制御部7からの駆動信号を受けた場合のみならず、操作部材81をオン位置からオフ位置に移動させた場合にも、導通状態から遮断状態に切り替わる。そのため、開閉部6の導通状態と遮断状態とは、操作部材81の操作によりユーザが手動で切り替えることが可能である。言い換えれば、開閉部6は、操作部材81の操作に応じてオンオフするスイッチ装置として機能する。
次に、接続部材3及び端子部材2の構成について、図4A〜図5Bを参照して説明する。
二対(4個)の接続部材3は、図4A及び図5Aに示すように、内ブロック44に保持されている。ここで、二対の接続部材3は、外カバー42に形成された二対の挿入孔111にそれぞれ対応する位置、具体的には、正面視において内ブロック44の四隅に配置されている。さらに、上述したように、互いに同極性である2個の接続部材3、つまり上下方向に並ぶ2個の接続部材3は、リード板30にて連結されている。互いに異極性となる一対のリード板30の各々は、左右方向よりも上下方向に長い帯板状に形成されている。ここでは、互いに同極性である2個の接続部材3及びリード板30は、1枚の金属板から一体に形成されている。図4A及び図5Aでは、接続部材3及びリード板30を構成する金属板に網掛(ドットハッチング)を付している。
各接続部材3は、プラグ91の接続時に、プラグ91の栓刃911が差し込まれる刃受部材である。各接続部材3は、導電性及び弾性を有する金属、例えば、銅又は銅合金等からなる。各接続部材3は、左右方向において互いに対向する一対の刃受片31を有している。各接続部材3は、一対の刃受片31の間に栓刃911を挟んだ状態で、栓刃911と電気的に接続され、かつ栓刃911を機械的に保持する。
一対の端子部材2は、図4B及び図5Bに示すように、端子ブロック45に保持されている。ここで、一対の端子部材2は、端子ブロック45の後面に形成された一対の端子孔121にそれぞれ対応する位置に配置されている。各端子部材2は、給電線92の心線921が差し込まれることで給電線92が接続される、差込式の速結端子である。具体的には、各端子部材2は、図5Bに示すように、端子板21及び鎖錠ばね22を有している。端子板21は、導電性を有する金属、例えば、銅又は銅合金等からなる。鎖錠ばね22は、弾性を有する金属、例えば、ステンレス等からなる。各端子部材2は、筐体4の後面に開口した端子孔121に給電線92が挿入されると、端子板21と鎖錠ばね22との間に給電線92の心線を挟んだ状態で、給電線92と電気的に接続され、かつ給電線92を機械的に保持する。
さらに、端子ブロック45には、アース線を接続するための接地端子116(図4B参照)が保持されている。接地端子116は、端子部材2と同様の差込式の速結端子であって、端子ブロック45の後面に形成された接地端子孔122に対応する位置に配置されている。接地端子116は、筐体4内において、第1接地部材114及び第2接地部材115に電気的に接続されている。
温度検出部5は、通電部A1における接続部材3の温度を、検出温度T1として検出する。温度検出部5は、筐体4内に収容されている。温度検出部5は、温度センサ(センサ素子)50を有している(図5A参照)。温度センサ50は、接続部材3に熱的に結合されている。温度センサ50は、例えば、サーミスタ、熱電対、又はサーモパイル等で実現される。
温度センサ50は、図5Aに示すように、2個の接続部材3を互いに連結しているリード板30の裏側において、リード板30と熱的に結合された状態で配置されている。温度センサ50とリード板30との間の熱的な結合は、例えば、リード板30に対して温度センサ50をクリップ等で直接的に固定することで実現される。ここで、温度センサ50は、互いに異極性となる一対のリード板30に対応するように一対設けられている。つまり、温度検出部5は、一対の温度センサ50を有している。各温度センサ50は、対応するリード板30を介して、接続部材3の温度(検出温度T1)を検出する。
温度検出部5は、温度センサ50で検出された検出温度T1に応じた検出信号(第1検出信号)を制御部7に出力する。本開示でいう「検出信号」は、特定の符号によって温度に応じた情報を伝える信号(電気信号)であればよく、例えば、温度に応じて、抵抗値、電圧値又は電流値等の電気量が変化する信号である。さらに、温度検出部5は、温度センサ50の出力を処理して第1検出信号を出力する、処理回路を含んでいてもよい。
センサ部D10は、図1Bに示すように、一例として、造営面100に設置されているコンセント1の下方に位置する床面102の温度を、(コンセント1の)周囲の環境温度T2として計測する。センサ部D10は、例えば、サーモパイル等からなる非接触型の温度センサ(センサ素子)D100を有している。すなわち、センサ部D10は、物理表面である床面102の側から放射される赤外線のエネルギ量を計測することで、床面102と非接触状態で、床面102の温度を検出する。温度センサD100は、センサ基板86の一面(前面)に実装されている。
ここで筐体4は、温度センサD100と対向する前側の位置に、透光性を有したレンズ部L1(図1B参照)を有している。レンズ部L1は、図3に示すように、内カバー43において、内カバー43を前後方向に貫通する孔に嵌め込まれている。さらに、筐体4は、赤外線を反射するための反射面L20を裏側に有したカバー部L2(図1B参照)を有している。カバー部L2は、ひさしのように形成されている。カバー部L2は、図1Bに示すように、下方に向かうほど外カバー42の前面からの突出量が増えるように傾斜した前壁を有している。外カバー42は、その左下部において、内カバー43のレンズ部L1を露出するための貫通孔を有している。カバー部L2は、外カバー42の当該貫通孔から露出するレンズ部L1を覆うように、外カバー42に取り付けられている。要するに、床面102の側から放射される赤外線は、カバー部L2の反射面L20で反射されて、レンズ部L1を介して効率良くセンサ部D10に集められる。
センサ部D10は、温度センサD100で検出された環境温度T2に応じた検出信号(第2検出信号)を制御部7に出力する。なお、センサ部D10は、温度センサD100の出力を処理して第2検出信号を出力する、処理回路を含んでいてもよい。
(2.2)温度補償
ところで、接続部材3(刃受片31)の温度を検出する場合、理想的には、温度検出部5の温度センサ50を、接続部材3と物理的に接触させて、その温度を直接検出することが望ましい。しかし、プラグ91が抜き差しされる接続部材3に、温度センサ50を接触して設置することは、構造上の安定性やコンセント1の低背化等を考慮すると困難である。したがって、本実施形態のように、温度センサ50は、接続部材3の温度を検出するために、接続部材3から少し離れた位置(リード板30の裏側)に配置される。
しかし、接続部材3からリード板30等も含む温度検出部5までの距離の増加に依存して、温度検出部5で検出される検出温度T1は、実際の接続部材3の温度から減衰してしまう。この減衰は、接続部材3及びリード板30等の熱伝導率、及び、検出時のコンセント1の周囲における環境温度T2に依存する。例えば、冬場等の季節、又はエアコンが冷房制御下にあるとき、コンセント1の内部の熱は、外部に放出され易い。つまり、環境温度T2が比較的低い場合、接続部材3の温度は、温度検出部5に伝わるまでの間に、温度が低下し易くなる。一方、夏場等の季節や、エアコンが暖房制御下にあるとき、又はコンセント1の近くに熱源となる電気機器(ヒーター等の暖房器具、冷蔵庫のコンプレッサ等)が存在する場合、接続部材3の温度は、温度検出部5に伝わるまでの間に、温度が低下しにくい。特に、コンセント1の近くに暖房器具がある場合、接続部材3の温度が、温度検出部5に伝わるまでの間に、高くなる場合もある。
更に具体的に説明すると、判定処理で適用される閾値が、例えば、140℃(固定値)とする。この閾値は、環境温度T2が常温のときを基準に設定されたものである。つまり、コンセント1の周囲の温度が概ね20℃(±15℃)である場合に、接続部材3の温度が140℃を超えたとき、異常温度が発生したと判断すべきものである。しかし、実際には、室内の温度が例えば5℃前後であると、145℃の異常温度が接続部材3に発生していても、温度検出部5で検出される検出温度T1は、140℃を下回る可能性がある。その結果、失報する虞がある。逆に、コンセント1の近くに暖房器具があり、コンセント1の周囲の温度が40℃前後であると、接続部材3の温度が異常温度でなくても、温度検出部5で検出される検出温度T1は、140℃を上回る可能性がある。その結果、誤報する虞がある。
そこで、制御部7の補償部74は、上述の通り、判定部73の判定処理で適用する検出温度T1に対して、センサ部D10にて検出される環境温度T2に関する温度補償を行う。以下、温度補償後の検出温度T1を、「判定温度T3」と呼ぶこともある。
ここで仮に、接続部材3の実際の温度をTmとすると、検出温度T1及び環境温度T2に関して、R=(T1−T2)/(Tm−T2)の式が成り立つ。Rは、接続部材3からリード板30等も含む温度検出部5までの距離に対する温度の減衰に関する係数を示す。係数Rは、接続部材3及びリード板30等の熱伝導率に依存する。係数Rは、経年劣化等を考慮せずに接続部材3及びリード板30等の状態が同じであれば、外部の温度に関して一定と考えられる。係数Rは、例えば、試験結果等のデータにより予め得られる既知の値とする。接続部材3の実際の温度Tmは、上記の式を変形した、Tm=(T1−T2)/R+T2により算出される。
補償部74は、制御部7のメモリ内に予め記憶される係数Rを用いて、温度Tmを算出し、当該温度Tmを判定温度T3として、判定部73に伝える。判定部73は、判定温度T3(つまり温度補償後の検出温度T1)を閾値と比較することで、上記判定処理を実行する。なお、閾値は、一例として140℃である。
(2.3)動作
以下、コンセント1の動作の一例について、図6のフローチャートを参照して説明する。図6のフローチャートは一例に過ぎず、処理の順番が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は省略されてもよい。
図6において、まず、制御部7が温度検出部5から第1検出信号を受信することにより、検出温度T1を取得する(S1)。
制御部7は、検出温度T1の取得をトリガーとして、判定処理を開始する。ここでは、制御部7は、例えば、第1検出信号を受信する受信周期と異なる受信周期で、センサ部D10から第2検出信号を定期的に受信して環境温度T2を取得しており、自身のメモリに履歴として環境温度T2を記憶している。ただし、制御部7は、検出温度T1の取得をトリガーとして、センサ部D10から環境温度T2を取得してもよい。
判定処理を開始すると、制御部7は、まず判定温度T3の決定を行う。すなわち、メモリ内に記憶されている直近の環境温度T2を用いて、検出温度T1に対して上述した温度補償を行う(S2)。
次に、制御部7は、判定温度T3(温度補償後の検出温度T1)と閾値Tthとを比較する(S3)。判定温度T3が閾値Tth以下であれば(S3:No)、制御部7は、「正常」と判断して、表示部82での「正常」表示(S4)を実行し、処理S1に戻る。なお、このときブザーが警報音を出力中であれば、制御部7は、その出力を停止する。
一方、処理S3にて、判定温度T3が閾値Tthを超えていれば(S3:Yes)、制御部7は、「異常」と判断して、開閉部6に駆動信号を出力し、開閉部6を導通状態から遮断状態に切り替える(S5)。その後、制御部7は、ブザー83からの警告音の出力(S6)、及び表示部82での「異常」表示を行う(S7)。
この状態で、スイッチ84が押操作される、つまりブザー83の停止ボタンが押されると(S8:Yes)、制御部7は、ブザー83の停止処理(S9)を実行し、処理S10に移行する。スイッチ84が押操作されない、つまりブザー83の停止ボタンが押されなければ(S8:No)、制御部7は、ブザー83の停止処理(S9)をスキップして、処理S10に移行する。
そして、操作部材81の復旧操作が行われると(S10:Yes)、開閉部6が遮断状態から導通状態へ切り替わり(S11)、処理S1に戻る。そして、コンセント1は再使用可能な状態となる。処理S10においても、復旧操作が行われなければ(S10:No)、制御部7は、処理S8に移行する。
このように本実施形態では、温度検出部5で検出された検出温度T1をそのまま判定処理に適用するのではなく、温度補償後の検出温度T1(判定温度T3)を判定処理に適用するので、異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができる。
また本実施形態では、センサ部D10は、温度補償用に検出する環境温度T2として床面102の温度を検出している。つまり、環境温度T2は、造営面100の側(表側)の温度である。そのため、センサ部D10が、造営面100の裏側(例えば壁裏側)の温度を検出する場合に比べて、異常な温度上昇の検知に関する信頼性を更に向上することができる。特に、建物の壁に断熱材が用いられている場合、コンセント1内部の熱は、造営面100の側に放出され易いため、温度補償用に検出する環境温度T2としては、造営面100の側(表側)の温度が好ましい。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、上記実施形態に係る制御部7と同様の機能は、コンセント1の制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。なお、以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。
本開示におけるコンセントシステム10は、例えば、制御部7等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御部7としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、コンセントシステム10における複数の機能が、1つの筐体4に集約されていることはコンセントシステム10に必須の構成ではなく、コンセントシステム10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、制御部7等、コンセントシステム10の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上記実施形態のように、コンセントシステム10の全ての機能が、1つの筐体4に集約されていてもよい。
(3.1)変形例1
基本例では、コンセント1がセンサ部D10を備えている。しかし、センサ部D10はコンセント1と別体であってもよい。図7は、変形例1を示す。図7に示すように、コンセントシステム10は、コンセント1Aと、コンセント1Aとは別体のセンサユニットD1とを備えてもよい。コンセント1Aは、基本例におけるセンサ部D10を備える代わりに、通信部B1を備えている。通信部B1は、無線(又は有線でもよい)により、外部の機器U1と通信可能な通信インタフェースである。ここでは、外部の機器U1は、コンセント1Aにとっての外部の機器、すなわちセンサユニットD1に相当する。
センサユニットD1は、環境温度T2を計測するセンサ部D10と、センサ部D10で計測した環境温度T2をコンセント1Aに送信する送信部D11と、を有している。センサユニットD1は、据置きタイプのユニットでもよいし、携帯可能なユニットでもよい。センサユニットD1は、コンセント1Aが設置されている同じ室内にあることが好ましく、コンセント1Aの近傍にあることがより好ましい。
コンセント1Aの通信部B1は、環境温度T2の情報を、センサユニットD1(外部の機器U1)より受信する。そして、コンセント1Aの制御部7は、受信した環境温度T2の情報を用いて、基本例と同様に温度補償を行う。
この変形例1の構成においては、異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができるコンセントシステム10を提供できる。また、コンセント1Aが、基本例のように環境温度T2を計測するためのセンサを備えている場合に比べて、コンセント1Aの構成の簡略化を図ることができる。
(3.2)変形例2
ところで、変形例1のセンサユニットD1は、コンセント1Aの温度補償用に環境温度T2を計測する、いわば専用ユニットである。しかし、例えば、既存の電気機器が計測している室内の温度に関する情報を、環境温度T2として用いてもよい。図8は、変形例2を示す。変形例2のコンセント1Bは、管理システム20に適用される。
管理システム20は、コンセント1Bと、コントローラC1と、表示ユニットC2と、管理対象である1又は複数の電気機器U2(図示例では1つのみ)と、を備えている。コンセント1Bは、基本例におけるセンサ部D10を備える代わりに、通信部B1を備えている。通信部B1は、無線(又は有線でもよい)により、外部の機器U1と通信可能な通信インタフェースである。ここでは、外部の機器U1は、コンセント1Bにとっての外部の機器、すなわちコントローラC1に相当する。
コントローラC1は、例えば、いわゆるHEMS(Home Energy Management System)コントローラとしての機能を有することを想定する。1又は複数の電気機器U2は、エアコンのように室内の温度を計測している電気機器U2(以下、「特定の電気機器」と呼ぶ)を、少なくとも1つ含む。特定の電気機器U2は、コンセント1Bが設置されている部屋と同じ部屋に設置されていることが好ましい。
表示ユニットC2は、LED等の発光素子で構成されてもよいし、液晶ディスプレイ等で構成されていてもよい。図8では、表示ユニットC2は、コントローラC1と別体として図示されているが、コントローラC1と一体となって構成されてもよい。あるいは、表示ユニットC2は、コントローラC1と通信可能とする専用のアプリケーションソフトがインストールされた、ユーザが携帯するスマートフォン等の情報端末でもよい。
コントローラC1は、特定の電気機器U2から、室内の温度に関する情報を、環境温度T2として取得し、取得した環境温度T2の情報を、コンセント1Bに送信する。コンセント1Bの通信部B1は、環境温度T2の情報を、コントローラC1(外部の機器U1)より受信する。そして、コンセント1Bの制御部7は、受信した環境温度T2の情報を用いて、基本例と同様に温度補償を行う。
この変形例2では、コンセント1Bは、温度補償後の検出温度T1(判定温度T3)が閾値を超えていると判定すると、その判定結果を、コントローラC1に送信する。コントローラC1は、その判定結果を、表示ユニットC2から報知する。
この変形例2の構成においては、電気機器U2を管理しつつ、コンセント1Bにおける異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができる管理システム20を提供できる。また、ユーザに判定結果が伝わる可能性を高めることができる。
なお、管理システム20は、1又は複数の部屋に設置される複数のコンセント1Bを有し、これらを管理してもよい。すなわち、コントローラC1は、複数の特定の電気機器U2から取得する複数の環境温度T2の情報を一括管理し、各環境温度T2の情報を、対応するコンセント1Bに送信してもよい。
(3.3)変形例3
基本例のセンサ部D10は、非接触型の温度センサD100を有している。これは、センサ部D10が、環境温度T2、すなわち外部の温度を直接計測するためである。しかし、温度センサD100は、非接触型に限定されない。言い換えれば、センサ部D10は、外部の温度を直接計測しなくてもよい。
例えば、制御部7は、コンセント1を構成する部位の少なくとも一部における温度を、環境温度T2に対応した基準温度として監視してもよい。上記一部とは、筐体4等の外気に近い部位であることが好ましく、環境温度T2の温度に近い部位であることが好ましい。この場合、制御部7は、この基準温度を用いて温度補償を行う。この構成によれば、例えば、環境温度T2を計測するために非接触型のセンサ素子を必要とする、といった構成上の制限を受けにくく、また、外部から環境温度T2に関する情報を取得する通信機能が不要となる。
上記一部は、端子部材2であってもよい。例えば、センサ部D10は、端子部材2の温度を検出する温度センサ51(図5B参照)を有してもよい。温度センサ51は、センサ基板511に実装されている。温度センサ51は、例えば、サーミスタ、熱電対等で実現されてもよい。温度センサ51と端子板21との間の熱的な結合は、例えば、端子板21と温度センサ51との間に、伝熱性及び電気絶縁性を有する伝熱シート512を介在させることで実現される。
上記一部が端子部材2の場合、制御部7は、端子部材2の温度から、環境温度T2を推定してもよい。例えば、端子部材2に流れる電流の電流値に対する発熱量(温度)の関係は、予め試験結果等から分かり得る。制御部7が、電流値に対する発熱量の対応関係の情報をメモリ内に記憶しておけば、実際に検出される端子部材2の温度から、メモリ内における対応する発熱量(温度)を差し引くことで、環境温度T2を推定できる。
また、センサ部D10は、例えば、造営面100に取り付けるための取付枠、又は化粧プレート101の温度を、環境温度T2に対応する基準温度として計測してもよい。
(3.4)その他の変形例
基本例では、センサ部D10が床面102の温度を検出できるように、センサ部D10、レンズ部L1及びカバー部L2は、下方に配置されている。また、カバー部L2の開口も下方を向いている(図1B参照)。しかし、センサ部D10、レンズ部L1及びカバー部L2の位置、並びに、カバー部L2の開口の向きは、特に限定されない。コンセント1の周囲に、環境温度T2の変化に大きく寄与する要素(冷蔵庫、エアコン等)が存在する場合、カバー部L2の開口が、そのような要素の方を向くように設置されてもよい。具体的には、コンセント1は、例えば、冷蔵庫のように比較的長時間にわたって電力供給を必要とする電気機器のプラグ91が接続されるコンセントとして適用される。そして、熱源となり得る冷蔵庫のコンプレッサは、床面102やコンセント1の設置位置に比べて高い位置に設けられている場合もある。この場合、カバー部L2の開口は、上方を向いていてもよい。
基本例では、検出温度T1に対して、温度補償が行われている。しかし、逆に閾値に対して、環境温度T2に関する温度補償が行われてもよい。例えば、温度補償前の閾値をTthとし、温度補償後の閾値をTbとする。基本例の演算式「Tm=(T1−T2)/R+T2>Tth」を変形させて、T1>(Tth−T2)R+T2=Tbとなる。つまり、温度補償後の閾値は、Tb=(Tth−T2)R+T2により算出されてもよい。判定処理では、検出温度T1が、温度補償後の閾値Tbと比較される。
基本例では、制御部7がメモリ内に記憶する閾値は、固定値であり1つである。しかし、制御部7は、複数の閾値をメモリ内に記憶してもよい。例えば、制御部7は、環境温度T2の時間的な変化を監視し、その変化に応じて、適切な閾値を選択してもよい。例えば、コンセント1の近くに暖房器具がある場合、暖房器具の電源を入れると、環境温度T2も上昇する。しかし、この場合の環境温度T2の温度変化は、異常な温度上昇に比べて、時間的に緩やかに上昇する。制御部7は、そのような日常的に起こり得る環境温度T2の変化のパターンにそれぞれ対応する閾値を予め複数記憶し、その変化パターンに適した閾値を選択してもよい。
基本例では、センサ部D10は、環境温度T2として、造営面100の側(表側)の温度を検出している。しかし、センサ部D10は、環境温度T2として、造営面100の裏側(例えば壁裏側)の温度を検出してもよい。
基本例では、コンセント1は、異常温度を検知すると、遮断と報知の両方を実行する。しかし、コンセント1は、遮断と報知のうち一方だけを実行してもよい。
基本例では、温度検出部5は、接続部材3の温度を検出温度T1として検出する。しかし、温度検出部5は、端子部材2の温度、又は、端子部材2及び接続部材3の両方の温度を検出温度T1として検出してもよい。言い換えれば、変形例3で説明した、図5Bに図示されている温度センサ51は、センサ部D10の構成要素ではなく、温度検出部5の構成要素であってもよい。端子部材2及び接続部材3の両方の温度を検出温度T1とする場合において、判定処理の条件(閾値等)は、端子部材2の検出温度T1と接続部材3の検出温度T1とで、同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
基本例の判定処理では、温度補償後の検出温度T1(判定温度T3)が、一度でも閾値を超えていると判定すると、「所定の温度上昇」有りと判定している。しかし、判定の条件は、例えば、判定温度T3が閾値を超えるという事象が、所定時間継続すること、所定回数発生すること、又は所定値以上の頻度で発生すること等を含んでいてもよい。
変形例1のコンセント1A及び変形例2のコンセント1Bが、外部の機器U1から環境温度T2を受信する通信部B1を備える場合においても、コンセント1A、1B自身もセンサ部D10を、更に備えてもよい。制御部7は、環境温度T2を2つ以上取得する場合、例えば、高い方の環境温度T2を選択して温度補正に適用してもよい。
基本例では、コンセント1は、施設(建物)の壁面、天井面及び床面等の造営面100に設置されるコンセントである。しかし、コンセント1は、テーブルタップであってもよい。
また、コンセント1は、接地極付きに限らず、接地極無しであってもよいし、例えば、交流200V用又は直流用のコンセント(Outlet)であってもよい。さらに、コンセント1は、Aタイプのコンセントに限らず、例えば、Bタイプ又はCタイプのように、ピン形状の栓刃を有するプラグを接続可能なコンセントであってもよい。コンセント1は、2個口タイプに限らず、例えば、1個口タイプ又は3個口タイプであってもよい。さらに、コンセントシステム10は、コンセント1だけでなく、例えば、人感センサ、タイマ又はスイッチ等を更に備えていてもよい。また、端子部材2は、速結端子でなくてもよく、例えば、ねじ式端子であってもよい。また、コンセント1は、取付枠を用いて後部が造営面100内に埋め込まれた状態で設置される構成(埋込設置型)に限らず、全体が露出した状態で造営面100に設置される構成(露出設置型)であってもよい。
また、コンセント1は、プラグ91の抜け止めとなるロック機構を有していてもよい。ロック機構は、例えば、プラグ91を回転させることによってプラグ91の栓刃911の抜け止めを行う。コンセント1は、扉付きであってもよい。
また、上記実施形態では、電磁釈放装置が作動して開閉部6が導通状態から遮断状態に切り替わると、開閉部6に連動して操作部材81もオフ位置に移動するが、この構成に限らない。例えば、開閉部6が導通状態から遮断状態に切り替わる際、操作部材81については、オン位置のままであってもよい。この場合、復旧操作は、操作部材81をオン位置からオフ位置に一旦移動させた後、操作部材81をオフ位置からオン位置に移動させることで実現される。
また、開閉部6は、例えば、メカニカルリレー又は半導体スイッチ等で実現されてもよい。
本開示にて、判定温度T3と閾値との2値の比較において「超えている」としているところは、2値が等しい場合、及び2値の一方が他方を超えている場合の両方を含む「以上」と同義であってもよい。つまり、2値が等しい場合を含むか否かは、閾値等の設定次第で任意に変更できるので、「超えている」か「以上」かに技術上の差異はない。同様に、「以下」においても「未満」と同義であってもよい。
(4)利点
以上説明したように、第1の態様に係るコンセント(1、1A、1B)は、通電部(A1)と、温度検出部(5)と、制御部(7)と、を備える。通電部(A1)は、給電線(92)が接続される端子部材(2)、及びプラグ(91)が接続される接続部材(3)を少なくとも含む。温度検出部(5)は、通電部(A1)の温度を、検出温度(T1)として検出する。制御部(7)は、検出温度(T1)と閾値との比較により所定の温度上昇の有無の判定を行い、所定の温度上昇が有れば、端子部材(2)及び接続部材(3)間における電路の遮断、及び判定結果に関する報知のうち少なくとも一方を行う。制御部(7)は、上記判定で適用する検出温度(T1)及び閾値の少なくとも一方に対して、周囲の環境温度(T2)に関する温度補償を行う。第1の態様によれば、制御部(7)が環境温度(T2)に関する温度補償を行うため、異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができる。
第2の態様に係るコンセント(1、1A、1B)は、第1の態様において、建物内の造営面(100)に設置されることが好ましい。環境温度(T2)は、造営面(100)の側の温度であることが好ましい。第2の態様によれば、造営面(100)の裏側(例えば壁裏側)の温度である場合に比べて、異常な温度上昇の検知に関する信頼性を更に向上することができる。
第3の態様に係るコンセント(1A、1B)は、第1の態様又は第2の態様において、外部の機器(U1)と通信可能な通信部(B1)を、更に備えることが好ましい。通信部(B1)は、環境温度(T2)を、機器(U1)より受信することが好ましい。制御部(7)は、受信した環境温度(T2)を用いて温度補償を行うことが好ましい。第3の態様によれば、コンセント(1A、1B)が環境温度(T2)を計測するためのセンサを備えている場合に比べて、コンセント(1A、1B)の構成の簡略化を図ることができる。
第4の態様に係るコンセント(1)に関して、第1の態様又は第2の態様において、制御部(7)は、当該コンセント(1)を構成する部位の少なくとも一部における温度を、環境温度(T2)に対応した基準温度として監視することが好ましい。制御部(7)は、基準温度を用いて温度補償を行うことが好ましい。第4の態様によれば、例えば、環境温度(T2)を計測するために非接触型のセンサ素子を必要とする、といった構成上の制限を受けにくく、また、外部から環境温度(T2)に関する情報を取得する通信機能が不要となる。
第5の態様に係るコンセント(1、1A、1B)は、第1の態様〜第4の態様のいずれか1つにおいて、環境温度(T2)を計測するセンサ部(D10)を、更に備えることが好ましい。第5の態様によれば、センサ部(D10)と一体となったコンセント(1、1A、1B)を提供できる。
第6の態様に係るコンセントシステム(10)は、第1の態様〜第5の態様のいずれか1つにおけるコンセント(1、1A)と、センサユニット(D1)と、を備える。センサユニット(D1)は、環境温度(T2)を計測するセンサ部(D10)と、センサ部(D10)で計測した環境温度(T2)をコンセント(1、1A)に送信する送信部(D11)と、を有する。第6の態様によれば、異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができるコンセントシステム(10)を提供できる。
第7の態様に係る管理システム(20)は、第1の態様〜第5の態様のいずれか1つにおけるコンセント(1、1B)と、コントローラ(C1)と、を備える。コントローラ(C1)は、管理対象である電気機器(U2)から環境温度(T2)を取得し、取得した環境温度(T2)をコンセント(1、1B)に送信する。コントローラ(C1)は、コンセント(1、1B)から、所定の温度上昇が有るという判定結果を受信すると、その判定結果を表示ユニット(C2)から報知させる。第7の態様によれば、電気機器(U2)を管理しつつ、コンセント(1、1B)における異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができる管理システム(20)を提供できる。
第8の態様に係る制御方法は、コンセント(1、1A、1B)の制御方法である。コンセント(1、1A、1B)は、通電部(A1)と、温度検出部(5)と、を備える。通電部(A1)は、給電線(92)が接続される端子部材(2)、及びプラグ(91)が接続される接続部材(3)を少なくとも含む。温度検出部(5)は、通電部(A1)の温度を、検出温度(T1)として検出する。制御方法は、判定ステップと、対処ステップと、補償ステップと、を含む。判定ステップにて、検出温度(T1)と閾値との比較により所定の温度上昇の有無の判定を行う。対処ステップにて、所定の温度上昇が有れば、端子部材(2)及び接続部材(3)間における電路の遮断、及び判定結果に関する報知のうち少なくとも一方を行う。補償ステップにて、上記判定で適用する検出温度(T1)及び閾値の少なくとも一方に対して、周囲の環境温度(T2)に関する温度補償を行う。第8の態様によれば、異常な温度上昇の検知に関する信頼性の向上を図ることができるコンセント(1、1A、1B)の制御方法を提供できる。
第2〜5の態様に係る構成については、コンセント(1、1A、1B)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1、1A、1B コンセント
2 端子部材
3 接続部材
5 温度検出部
7 制御部
10 コンセントシステム
20 管理システム
92 給電線
100 造営面
A1 通電部
B1 通信部
C1 コントローラ
C2 表示ユニット
D1 センサユニット
D10 センサ部
D11 送信部
T1 検出温度
T2 環境温度
U1 外部の機器
U2 電気機器

Claims (8)

  1. 給電線が接続される端子部材、及びプラグが接続される接続部材を少なくとも含む通電部と、
    前記通電部の温度を、検出温度として検出する温度検出部と、
    前記検出温度と閾値との比較により所定の温度上昇の有無の判定を行い、前記所定の温度上昇が有れば、前記端子部材及び前記接続部材間における電路の遮断、及び判定結果に関する報知のうち少なくとも一方を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記判定で適用する前記検出温度及び前記閾値の少なくとも一方に対して、周囲の環境温度に関する温度補償を行う、
    コンセント。
  2. 当該コンセントは、建物内の造営面に設置され、
    前記環境温度は、前記造営面の側の温度である、
    請求項1に記載のコンセント。
  3. 外部の機器と通信可能な通信部を、更に備え、
    前記通信部は、前記環境温度を、前記機器より受信し、
    前記制御部は、受信した前記環境温度を用いて前記温度補償を行う、
    請求項1又は請求項2に記載のコンセント。
  4. 前記制御部は、当該コンセントを構成する部位の少なくとも一部における温度を、前記環境温度に対応した基準温度として監視し、
    前記制御部は、前記基準温度を用いて前記温度補償を行う、
    請求項1又は請求項2に記載のコンセント。
  5. 前記環境温度を計測するセンサ部を、更に備える、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンセント。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンセントと、
    センサユニットと、
    を備え、
    前記センサユニットは、
    前記環境温度を計測するセンサ部と、
    前記センサ部で計測した前記環境温度を前記コンセントに送信する送信部と、
    を有する、
    コンセントシステム。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンセントと、
    管理対象である電気機器から前記環境温度を取得し、取得した前記環境温度を前記コンセントに送信するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記コンセントから、前記所定の温度上昇が有るという判定結果を受信すると、その判定結果を表示ユニットから報知させる、
    管理システム。
  8. コンセントの制御方法であって、
    前記コンセントは、
    給電線が接続される端子部材、及びプラグが接続される接続部材を少なくとも含む通電部と、
    前記通電部の温度を、検出温度として検出する温度検出部と、
    を備え、
    当該制御方法は、
    前記検出温度と閾値との比較により所定の温度上昇の有無の判定を行う判定ステップと、
    前記所定の温度上昇が有れば、前記端子部材及び前記接続部材間における電路の遮断、及び判定結果に関する報知のうち少なくとも一方を行う対処ステップと、
    前記判定で適用する前記検出温度及び前記閾値の少なくとも一方に対して、周囲の環境温度に関する温度補償を行う補償ステップと、
    を含む、
    制御方法。
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