JP2019193025A - 映像輝度変換装置およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このように、HDR方式は、映像表現のうちで明るさの再現範囲を拡大したことで、明るい映像から暗い映像、あるいは、暗い映像から明るい映像への切り替えが生じたときに、急激な輝度の変化により、視聴者に不快感を与えるおそれがある。
この報告では、視聴者が画面全体から受ける光の明るさである画面平均輝度レベル(ALL:Average Luminance Level)が約5cd/m2から数百cd/m2までの段階的な映像素材を、薄暗い周囲環境下で切り替えた際の不快感を調べている。この実験結果として、ALLの差が約80cd/m2以内の輝度差の映像切り替えであれば視聴者は不快感を抱かず、逆に、約数百cd/m2以上の輝度差の映像切り替えが発生したときに、視聴者は不快感を抱くことが判明している。
このような急激な輝度差が生じる映像の切り替えを低減させるには、通常、映像制作時において、事前に急激な輝度差が生じないように映像を制作する、あるいは、映像全体のコントラストを抑えるといった手法がとられる。
そして、映像輝度変換装置は、現在フレーム輝度算出手段によって、第1リニア信号のフレームごとに、第1リニア信号の輝度平均を表示対象である現在フレームの輝度レベルとして算出する。
そして、映像輝度変換装置は、ゲイン算出手段によって、現在フレームの輝度レベルと、過去フレーム輝度記憶手段に記憶されている過去フレームの輝度レベルとのレベル差に応じて、その差が予め定めた閾値を超えないようにゲインを算出する。
さらに、映像輝度変換装置は、過去フレーム輝度算出手段によって、ゲイン算出手段で算出されたゲインを用いて現在フレームの輝度レベルをゲイン調整し、過去フレームの輝度レベルとして過去フレーム輝度記憶手段に記憶する。この過去フレーム輝度算出手段で算出された過去フレームの輝度レベルは、ゲイン算出手段が、次のフレームが入力された段階で参照する。
そして、映像輝度変換装置は、ゲイン調整手段によって、ゲイン算出手段で算出されたゲインを用いて第1リニア信号をゲイン調整し、第2リニア信号に変換する。
そして、映像輝度変換装置は、逆EOTF処理手段によって、電気−光伝達関数の逆関数(EOTF−1)により、第2リニア信号をHLG方式の映像信号に変換する。
これによって、映像輝度変換装置は、過去フレームの輝度レベルと現在フレームの輝度レベルとの差を、動的に検出し、現在フレームの輝度レベルを急激に変化させないように調整することができる。
そして、映像輝度変換装置は、OOTF処理手段によって、HLG方式の光−光伝達関数により、第3リニア信号を第1リニア信号に変換する。
そして、映像輝度変換装置は、現在フレーム輝度算出手段によって、第1リニア信号のフレームごとに、第1リニア信号の輝度平均を表示対象である現在フレームの輝度レベルとして算出する。
そして、映像輝度変換装置は、ゲイン算出手段によって、現在フレームの輝度レベルと、過去フレーム輝度記憶手段に記憶されている過去フレームの輝度レベルとのレベル差に応じて、その差が予め定めた閾値を超えないようにゲインを算出する。
さらに、映像輝度変換装置は、過去フレーム輝度算出手段によって、ゲイン算出手段で算出されたゲインを用いて現在フレームの輝度レベルをゲイン調整し、過去フレームの輝度レベルとして過去フレーム輝度記憶手段に記憶する。この過去フレーム輝度算出手段で算出された過去フレームの輝度レベルは、ゲイン算出手段が、次のフレームが入力された段階で参照する。
そして、映像輝度変換装置は、ゲイン調整手段によって、ゲイン算出手段で算出されたゲインを用いて第1リニア信号をゲイン調整し、第4リニア信号に変換する。
そして、映像輝度変換装置は、OETF処理手段によって、光−電気伝達関数(OETF)により、第4リニア信号をHLG方式の映像信号に変換する。
これによって、映像輝度変換装置は、過去フレームの輝度レベルと現在フレームの輝度レベルとの差を、動的に検出し、現在フレームの輝度レベルを急激に変化させないように調整することができる。
なお、映像輝度変換装置は、コンピュータを、前記した各手段として機能させるための映像輝度変換プログラムで動作させることができる。
本発明によれば、映像信号に急激な輝度変化が発生しても、動的に輝度変化を検出し、フレーム間の輝度差を緩和した映像信号に変換することができる。
本発明によって、映像制作者が輝度変化を意識することなく、HDRの映像制作を行うことが可能になる。
≪第1実施形態≫
<映像輝度変換装置の構成>
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る映像輝度変換装置1の構成について説明する。
図1に示すように、映像輝度変換装置1は、色信号変換手段10と、EOTF処理手段11と、フレーム別ゲイン算出手段12と、ゲイン調整手段13と、逆EOTF処理手段14と、色信号逆変換手段15と、を備える。ここでは、映像信号が、HLG方式の輝度色差信号であることとして説明する。
具体的には、色信号変換手段10は、以下の式(1)により、輝度色差信号Y′,Cb′,Cr′を、RGB信号Ein′=(Rin′,Gin′,Bin′)に変換する。
なお、入力する映像信号としてRGB信号を用いる場合、色信号変換手段10を映像輝度変換装置1の構成から省略すればよい。
EOTF処理手段11は、ITU−Rの勧告BT.2100で規定されている電気−光伝達関数(EOTF:Electro-Optical Transfer Function)を用いて、映像信号をディスプレイ光に対応するリニア信号に変換する。
すなわち、EOTFは、OETF−1により、撮像装置(不図示)で生成される映像信号をシーン光に対応するリニア信号に変換し、OOTFにより、シーン光に対応するリニア信号をディスプレイ光に対応するリニア信号に変換する。
さらに、EOTF処理手段11は、OOTFとして、以下の式(3)および式(4)により、式(2)で変換したリニア信号Ein=(Rs,Gs,Bs)を、ディスプレイ光に対応するリニア信号Fd=(Rd,Gd,Bd)に変換する。
αは、表示対象のディスプレイ(不図示)のピーク輝度LWと黒の輝度LBとの差(α=LW−LB)である。βは、ディスプレイの黒の輝度LB(β=LB)である。例えば、α=1000、β=0とする。
γは、ディスプレイのピーク輝度LWに応じたシステムガンマである。例えば、γ=1.2とする。このγは、以下の式(5)で算出される値である。
EOTF処理手段11は、ディスプレイ光に対応するリニア信号Fdをフレーム別ゲイン算出手段12とゲイン調整手段13とに出力する。
ここで、リニア信号Fdの画素iごとの信号をFdi=(Rdi,Gdi,Bdi)とし、画素iの輝度をYdiとしたとき、現在フレーム輝度算出手段120は、以下の式(6)により、現在フレーム輝度レベルであるALLcurrentを算出する。
現在フレーム輝度算出手段120は、算出した現在フレーム輝度レベル(ALLcurrent)を、過去フレーム輝度算出手段121とゲイン算出手段124とに出力する。
過去フレーム輝度算出手段121は、以下の式(6)に示すように、ゲイン算出手段124で算出された1フレーム前のゲイン(Gain)をシステムガンマ(γ)乗した値を、現在フレーム輝度レベル(ALLcurrent)に乗算することで、過去フレーム輝度レベル(ALLpast)を算出する。
過去フレーム輝度算出手段121は、算出した過去フレーム輝度レベル(ALLpast)を過去フレーム輝度記憶手段122に書き込み記憶する。
なお、過去フレーム輝度算出手段121は、予め設定された最大フレーム数だけ過去フレーム輝度レベルを、順次、過去フレーム輝度記憶手段122に記憶する。ここで、過去フレーム輝度算出手段121は、記憶する過去フレーム輝度レベルの数が最大フレーム数を超える場合、最も古い過去フレーム輝度レベルを削除する。なお、最大フレーム数は、外部から設定するものとしてもよい。
この過去フレーム輝度記憶手段122は、一般的な半導体メモリ等の記憶媒体で構成することができる。
加算平均手段123は、ゲイン算出手段124からの指示により、過去フレーム輝度算出手段121に記憶されている過去フレーム輝度レベルを加算平均する。
すなわち、加算平均手段123は、以下の式(8)に示すように、過去フレーム輝度算出手段121に記憶されているn個の過去フレーム輝度レベル(ALLpast,1,ALLpast,2,…,ALLpast,n)の総和をnで除算することで、加算平均値である平均フレーム輝度レベル(ALLmean)を算出する。
ゲイン算出手段124は、現在フレーム輝度算出手段120から、現在フレーム輝度レベル(ALLcurrent)を入力した段階で、加算平均手段123に対して、過去のフレームの輝度平均を算出する旨を指示し、加算平均手段123から、平均フレーム輝度レベル(ALLmean)を取得する。
式(9)の第1項a0は、以下の式(10)に示すように、閾値(ALLth)と輝度差の明暗方向とに基づいて条件分けされた値とする。
式(9)の第2項は、輝度差を閾値以内に収めた後、ゲインを時間経過に伴って元のゲインに戻すための補正項である。
Δtは、ゲイン算出手段124で増加させるカウンタ(フレーム数)である。ゲイン算出手段124は、平均フレーム輝度レベル(ALLmean)と現在フレーム輝度レベル(ALLcurrent)との輝度差を予め定めた閾値(ALLth)を超えたタイミングでΔtを初期化する。
この場合、ゲイン算出手段124は、輝度差が閾値を超えたタイミングでΔtを初期化し、順次、フレーム単位でカウントアップしていく。そして、ゲイン算出手段124は、Δt=tとなったときに、式(9),式(10)により、Gain=a0=1を算出し、ゲインを元に戻すことができる。
例えば、ゲイン算出手段124は、以下の式(11)に示すように、予め定めたパラメータm(mはm>1の実数)により、ゲインの範囲を定め、算出したゲインが1/mよりも小さい場合、ゲインを1/mとし、算出したゲインがmよりも大きい場合、ゲインをmとする。なお、パラメータmは、外部から設定するものとしてもよい。
これによって、フレーム別ゲイン算出手段12は、フレーム単位で、動的に輝度差を閾値以内に抑えるゲインを生成することができる。
ゲイン調整手段13は、以下の式(12)により、フレーム別ゲイン算出手段で算出されたゲイン(Gain)をシステムガンマ(γ)乗した値を、EOTF処理手段11で変換されたディスプレイ光に対応するリニア信号(第1リニア信号)Fdに乗算することで、リニア信号Fdをリニア信号(第2リニア信号)FDに変換する。システムガンマ(γ)は、EOTF処理手段11で使用したγと同じ値(前記式(4),式(5)参照)である。
ゲイン調整手段13は、EOTF処理手段11から入力されるリニア信号Fdと、フレーム別ゲイン算出手段12で算出されるゲインとをフレーム単位で同期させる。すなわち、ゲイン調整手段13は、フレーム別ゲイン算出手段12で現在のフレームに対するゲインが生成されるまで、リニア信号Fdをフレーム単位で、図示を省略したバッファに一時記憶する。そして、ゲイン調整手段13は、ゲインが算出された段階で、前記式(12)のゲイン調整を行う。
ゲイン調整手段13は、ゲイン調整後のリニア信号FDを、逆EOTF処理手段14に出力する。
逆EOTF処理手段14は、ITU−Rの勧告BT.2100で規定されている電気−光伝達関数(EOTF)の逆関数(EOTF−1)を用いて、リニア信号を映像信号に変換する。
EOTF−1(EOTF逆関数)は、光−光伝達関数(OOTF)の逆関数(OOTF−1)と、光−電気伝達関数(OETF)とで構成される。
すなわち、EOTF−1は、OOTF−1により、ゲイン調整後のリニア信号FDを、シーン光に対応するリニア信号に変換し、OETFにより、シーン光に対応するリニア信号を映像信号に変換する。
さらに、逆EOTF処理手段14は、OETFとして、以下の式(15)により、リニア信号Eout=(Rs,Gs,Bs)を、映像信号であるRGB信号Eout′=(Rout′,Gout′,Bout′)に変換する。なお、逆EOTF処理手段14は、リニア信号Eoutの色信号Rs,Gs,Bsごとに式(15)を適用し、RGB信号Eout′の色信号Rout′,Gout′,Bout′に変換する。
逆EOTF処理手段14は、RGB信号Eout′を色信号逆変換手段15に出力する。
具体的には、色信号逆変換手段15は、前記式(1)の逆変換として、以下の式(16)により、RGB信号Eout′=(Rout′,Gout′,Bout′)を、輝度色差信号Y,Cb,Crに変換する。
なお、出力する映像信号をRGB信号とする場合、色信号逆変換手段15を映像輝度変換装置1の構成から省略すればよい。
また、映像輝度変換装置1は、コンピュータを前記した手段として機能させるための映像輝度変換プログラムで動作させることができる。
映像輝度変換装置1は、ゲイン算出手段124において、輝度差を予め定めた閾値に収めるようにゲインを算出した後、時間経過に伴って、段階的にゲインを補正し、元のゲインに戻す処理を行っている(式(9)参照)。しかし、ゲイン算出手段124は、時間経過による補正を行わずにゲインを算出する簡易な処理を行うものとしてもよい。
具体的には、ゲイン算出手段124は、前記式(9)の代わりに、以下の式(17)に示すように、前記式(10)で算出される値a0をゲイン(Gain)とする。
なお、図2(b),(c)ともに、実線がゲイン算出手段124で算出されたゲインによりゲイン調整を行ったときのフレーム輝度レベル、破線がゲイン調整を行わない元の映像信号のフレーム輝度レベルを示す。
なお、3D−LUTは、必ずしもすべての値を網羅する必要はなく、サンプリングした値でよい。3D−LUTを離散的にサンプリングしたテーブルとした場合、EOTF処理手段11および逆EOTF処理手段14は、体積補間法等の公知のルックアップテーブル補間手法を用いて、3D−LUTの補間を行えばよい。
次に、図4を参照(構成については、適宜図1参照)して、本発明の第1実施形態に係る映像輝度変換装置1の動作について説明する。なお、映像輝度変換装置1は、映像信号を順次入力するが、ここでは、1フレーム分の映像信号の処理動作についてのみ説明する。すなわち、映像輝度変換装置1は、映像信号のすべてが入力完了するまで、図3に示す動作をフレーム単位で繰り返す。
ここで、ゲイン算出手段124は、平均フレーム輝度レベル(ALLmean)と現在フレーム輝度レベル(ALLcurrent)との輝度差を予め定めた閾値(ALLth)を超えることでゲインを調整した場合、次フレーム以降でステップS5の処理を行うごとに、順次、ゲインを元に戻す補正項を加えてゲインを算出する(前記式(9)参照)。
なお、ゲイン算出手段124は、補正項を加えずに、簡易にゲインを算出することとしてもよい(前記式(17)参照)。
ゲイン算出手段124は、算出したゲインを、過去フレーム輝度算出手段121とゲイン調整手段13とに出力する。
以上の動作をフレームごとに処理することで、映像輝度変換装置1は、映像信号に急激な輝度変化が発生しても、動的に輝度変化を検出し、フレーム間の輝度差を緩和した映像信号に変換することができる。
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る映像輝度変換装置1Bの構成について説明する。
図1で説明した映像輝度変換装置1は、HLG方式の映像信号において、表示対象となる現在のフレームの輝度と、過去の複数フレームの平均輝度とに急激な輝度差が含まれる場合に、急激な輝度差を緩和した映像信号に変換するものであった。
すなわち、映像輝度変換装置1Bは、図1で説明した映像輝度変換装置1のフレーム別ゲイン算出手段12の構成から加算平均手段123を削除し、過去フレーム輝度算出手段121Bおよびゲイン算出手段124の機能を変更した過去フレーム輝度算出手段121Bおよびゲイン算出手段124Bとしたフレーム別ゲイン算出手段12Bを備える。
過去フレーム輝度算出手段121Bおよびゲイン算出手段124B以外の構成は、図1で説明した映像輝度変換装置1の構成と同じであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、過去フレーム輝度算出手段121Bは、1フレーム分の過去フレーム輝度レベルを、過去フレーム輝度記憶手段122に記憶する。
ゲイン算出手段124Bは、現在フレーム輝度算出手段120から、現在フレーム輝度レベル(ALLcurrent)を入力した段階で、過去フレーム輝度記憶手段122から過去フレーム輝度レベル(ALLpast)を読み出す。
なお、ゲイン算出手段124Bにおいてゲインを算出するには、図1で説明したゲイン算出手段124における平均フレーム輝度レベル(ALLmean)を過去フレーム輝度レベル(ALLpast)に置き換えて同様の演算を行えばよい(前記式(9),式(10)参照)。
また、映像輝度変換装置1Bは、コンピュータを前記した手段として機能させるための映像輝度変換プログラムで動作させることができる。
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態に係る映像輝度変換装置1Cの構成について説明する。
映像輝度変換装置1Cは、映像輝度変換装置1,1Bと同様、HDR方式のうちの1つであるHLG方式の映像信号に急激な輝度差が含まれる場合に、映像信号を、急激な輝度差を緩和した映像信号に変換するものである。
図6に示すように、映像輝度変換装置1Cは、色信号変換手段10と、フレーム別ゲイン算出手段12と、ゲイン調整手段13Cと、色信号逆変換手段15と、逆OETF処理手段16と、OOTF処理手段17と、OETF処理手段18と、を備える。
逆OETF処理手段16は、光−電気伝達関数(OETF)の逆関数(OETF−1)により、色信号変換手段10で変換されたRGB信号Ein′=(Rin′,Gin′,Bin′)を、リニア信号Ein=(Rs,Gs,Bs)に変換する。なお、この変換処理は、図1のEOTF処理手段11の一部であって、前記式(2)と同じ処理である。
逆OETF処理手段16は、変換後のリニア信号Einを、OOTF処理手段17とゲイン調整手段13Cとに出力する。
OOTF処理手段17は、光−光伝達関数(OOTF)により、逆OETF処理手段16で変換されたリニア信号Ein=(Rs,Gs,Bs)を、リニア信号Fd=(Rd,Gd,Bd)に変換する。なお、この変換処理は、図1のEOTF処理手段11の一部であって、前記式(4)と同じ処理である。
OOTF処理手段17は、変換後のリニア信号Fdを、フレーム別ゲイン算出手段12に出力する。
ゲイン調整手段13Cは、以下の式(18)により、フレーム別ゲイン算出手段12で算出されたゲイン(Gain)を、逆OETF処理手段16で変換されたシーン光に対応するリニア信号(第3リニア信号)Einに乗算することで、リニア信号Einを、リニア信号(第4リニア信号)Eoutに変換する。
ゲイン調整手段13Cは、ゲイン調整後のリニア信号Eoutを、OETF処理手段18に出力する。
OETF処理手段18は、光−電気伝達関数(OETF)により、ゲイン調整手段13Cでゲイン調整されたリニア信号Eout=(Rout,Gout,Bout)を、映像信号であるRGB信号Eout′=(Rout′,Gout′,Bout′)に変換する。なお、この変換処理は、図1の逆EOTF処理手段14の一部であって、前記式(15)と同じ処理である。
OETF処理手段18は、RGB信号Eout′を色信号逆変換手段15に出力する。
また、映像輝度変換装置1Cは、コンピュータを前記した手段として機能させるための映像輝度変換プログラムで動作させることができる。
また、映像輝度変換装置1Cのフレーム別ゲイン算出手段12は、図5で説明した映像輝度変換装置1Bのフレーム別ゲイン算出手段12Bに置き換えてもよい。
このように、映像輝度変換装置1Cは、映像輝度変換装置1,1Bよりも容量の少ないルックアップテーブルで同様の処理を実現することができる。
また、ステップS8の電気−光伝達関数の逆関数(EOTF−1)の処理を、光−電気伝達関数(OETF)の処理に置き換えればよい。
10 色信号変換手段
11 EOTF処理手段
12,12B フレーム別ゲイン算出手段
120 現在フレーム輝度算出手段
121,121B 過去フレーム輝度算出手段
122 過去フレーム輝度記憶手段
123 加算平均手段
124,124B ゲイン算出手段
13,13C ゲイン調整手段
14 逆EOTF処理手段
15 色信号逆変換手段
16 逆OETF処理手段
17 OOTF処理手段
18 OETF処理手段
Claims (5)
- HLG方式の映像信号の輝度変化を動的に緩和させる映像輝度変換装置であって、
前記HLG方式の電気−光伝達関数により、前記映像信号を第1リニア信号に変換するEOTF処理手段と、
前記第1リニア信号のフレームごとに、前記第1リニア信号の輝度平均を表示対象である現在フレームの輝度レベルとして算出する現在フレーム輝度算出手段と、
前記現在フレームの輝度レベルと、過去フレーム輝度記憶手段に記憶されている過去フレームの輝度レベルとのレベル差に応じてゲインを算出するゲイン算出手段と、
前記ゲインを用いて前記現在フレームの輝度レベルをゲイン調整し、前記過去フレームの輝度レベルとして前記過去フレーム輝度記憶手段に記憶する過去フレーム輝度算出手段と、
前記ゲインを用いて前記第1リニア信号をゲイン調整し、第2リニア信号に変換するゲイン調整手段と、
前記電気−光伝達関数の逆関数により、前記第2リニア信号を前記HLG方式の映像信号に変換する逆EOTF処理手段と、
を備えることを特徴とする映像輝度変換装置。 - HLG方式の映像信号の輝度変化を動的に緩和させる映像輝度変換装置であって、
前記HLG方式の光−電気伝達関数の逆関数により、前記映像信号を第3リニア信号に変換する逆OETF処理手段と、
前記HLG方式の光−光伝達関数により、前記第3リニア信号を第1リニア信号に変換するOOTF処理手段と、
前記第1リニア信号のフレームごとに、前記第1リニア信号の輝度平均を表示対象である現在フレームの輝度レベルとして算出する現在フレーム輝度算出手段と、
前記現在フレームの輝度レベルと、過去フレーム輝度記憶手段に記憶されている過去フレームの輝度レベルとのレベル差に応じてゲインを算出するゲイン算出手段と、
前記ゲインを用いて前記現在フレームの輝度レベルをゲイン調整し、前記過去フレームの輝度レベルとして前記過去フレーム輝度記憶手段に記憶する過去フレーム輝度算出手段と、
前記ゲインを用いて前記第1リニア信号をゲイン調整し、第4リニア信号に変換するゲイン調整手段と、
前記光−電気伝達関数により、前記第4リニア信号を前記HLG方式の映像信号に変換するOETF処理手段と、
を備えることを特徴とする映像輝度変換装置。 - 前記過去フレーム輝度算出手段は、前記過去フレーム輝度記憶手段に、直近の前記過去フレームの輝度レベルを予め定めた最大フレーム数まで記憶するものであって、
前記過去フレーム輝度記憶手段に記憶されている複数の過去フレームの輝度レベルを加算平均する加算平均手段をさらに備え、
前記ゲイン算出手段は、前記現在フレームの輝度レベルと、前記過去フレームの輝度レベルとして前記加算平均手段で加算平均された輝度レベルとのレベル差に応じて前記ゲインを算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像輝度変換装置。 - 前記ゲイン算出手段は、前記レベル差が予め設定された閾値を超えた後、予め設定された時間内で、前記ゲインを段階的に元に戻すことを特徴とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の映像輝度変換装置。
- コンピュータを、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の映像輝度変換装置として機能させるための映像輝度変換プログラム。
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