JP2019192819A - 多層プリント基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】多層プリント基板における電源回路の配線インピーダンスを低減させる。【解決手段】本実施形態の多層プリント基板は、コア部6と、前記コア部の上面に設けられたビルドアップ部7とを備えたものであって、前記ビルドアップ部7の上面に設けられたIC2と、前記ビルドアップ部7の上面に設けられた電源IC3とを備え、前記IC2と前記電源IC3とを接続する配線構成は、前記ビルドアップ部7に設けられた導体層12とレーザービア14とを有するように構成されたものである。【選択図】図3
Description
本発明は、多層プリント基板に関する。
多層プリント基板に例えばSoC(System on Chip)のような大電流を必要とする電子部品を実装する場合、上記部品に電源を供給する電源回路の電源特性として、PI(Power Integrity)特性を満足させる必要がある。このPI特性を満足できない場合には、動作不良などが発生するおそれがある。
PI特性を満足させるための対策としては、コンデンサを搭載する対策と、電源回路の配線長を短くして配線インピーダンスを下げる対策とがある。しかし、一方の面にしか部品を実装できないような多層プリント基板例えばモジュール基板の場合、コンデンサ搭載が非常に困難になるという問題がある。このため、多層プリント基板においては、電源回路の配線インピーダンスを低減させることが非常に重要である。
本発明の目的は、電源回路の配線インピーダンスを低減させることができる多層プリント基板を提供することにある。
請求項1の発明は、コア部6と、前記コア部の上面に設けられたビルドアップ部7とを備えた多層プリント基板1であって、前記ビルドアップ部7の上面に設けられたIC2と、前記ビルドアップ部7の上面に設けられた電源IC3とを備え、前記IC2と前記電源IC3とを接続する配線構成は、前記ビルドアップ部7に設けられた導体層12とレーザービア14とを有するように構成されている。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図1ないし図8を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態の多層プリント基板1は、例えばモジュール基板で構成されている。このモジュール基板1の一方の面である上面には、少なくとも1個以上のIC2、3とコンデンサ等の受動素子4が実装されている。尚、モジュール基板1の大きさは、例えば60mm×60mm程度である。
以下、第1実施形態について、図1ないし図8を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態の多層プリント基板1は、例えばモジュール基板で構成されている。このモジュール基板1の一方の面である上面には、少なくとも1個以上のIC2、3とコンデンサ等の受動素子4が実装されている。尚、モジュール基板1の大きさは、例えば60mm×60mm程度である。
モジュール基板1は、図2にも示すように、例えばECU(Electronic Control Unit)等を構成するプリント基板5の上面に載置されて半田付けされるように構成されている。尚、プリント基板5の大きさは、例えば150mm×180mm程度である。また、プリント基板5の上面または下面には、図示しない種々の電子部品が実装されている。プリント基板5は、プリント基板5の上面から下面に貫通するビアやスルーホールが形成された貫通多層基板で構成されている。
モジュール基板1は、例えば2−6−2ビルドアップ基板と称される多層プリント基板で構成されている。図3は、モジュール基板1の縦断面を概略的に示す模式図である。モジュール基板1は、図3に示すように、コア部6と、このコア部6の上面及び下面に設けられたビルドアップ部7、8とを備えている。
コア部6は、絶縁材層9と導体層10を交互に積層して構成されており、いわゆる貫通多層基板とほぼ同じ構成である。尚、絶縁材層9と導体層10を積層した1組の層の厚み寸法は、例えば150〜300μm程度である。
上面側のビルドアップ部7は、コア部6の最上層の導体層10の上に、例えば厚膜技術または薄膜技術により絶縁層11と導体層12を交互に積層形成して構成されている。ビルドアップ部7の上面には、保護層としての絶縁層11が形成されている。尚、絶縁層11と導体層12を積層した1組の層の厚み寸法は、例えば60μm程度である。
下面側のビルドアップ部8は、コア部6の最下層の導体層10の下に、例えば厚膜技術または薄膜技術により絶縁層11と導体層12を交互に積層形成して構成されている。ビルドアップ部8の下面には、保護層としての絶縁層11が形成されている。尚、絶縁層11と導体層12を積層した1組の層の厚み寸法は、例えば60μm程度である。
また、コア部6内には、図4にも示すインナービア(IVH(Interstitial Via Hole))13がコア部6、即ち、絶縁材層9及び導体層10を貫通して、最上層の導体層10と最下層の導体層10を接続するように形成されている。
そして、ビルドアップ部7、8内には、図5にも示すレーザビア(LVH(Laser Via Hole))14が、絶縁層11を貫通して、絶縁層11を挟む導体層10、12等を接続するように形成されている。また、本実施形態の場合、コア部6のインナービア13の上端部及び下端部をビルドアップ部7、8の最上層の導体層12及び最下層の導体層12に接続するに際しては、インナービア13の上端部の直上方及び下端部の直下方に、レーザビア14を例えば2段積み重ねるように、即ち、スタック状となるように配設している。
上記構成の場合、モジュール基板1のビルドアップ部7、8のレーザビア14の配線インピーダンスは、コア部6のインナービア13の配線インピーダンスよりも大幅に小さい。これは、レーザビア14の厚み寸法、即ち、上下方向に長さが、インナービア13の厚み寸法、即ち、上下方向に長さよりも大幅に短いためである。例えば、図3の左側部分において矢印Aで示すように、2個のレーザビア14と2個のレーザビア14とが構成する配線において、1個のレーザビア14のインダクタンスLは、
L=0.067nH
程度となる。
L=0.067nH
程度となる。
これに対して、図3の左側部分において矢印Bで示すように、2個のレーザビア14と2個のインナービア13と2個のインナービア13と2個のレーザビア14とが構成する配線において、1個のインナービア13のインダクタンスLは、
L=0.600nH
程度となる。
L=0.600nH
程度となる。
従って、レーザビア14の配線インピーダンスは、インナービア13の配線インピーダンスよりも大幅に小さいことがわかる。このため、モジュール基板1の上面側のビルドアップ部7のレーザビア14とこのレーザビア14が接続される導体層12とから配線回路を構成すると、配線インピーダンスを低減することができると共に、配線の長さを短くすることができる。
また、モジュール基板1のビルドアップ部7の上面、即ち、最上層の絶縁層11の上には、図1及び図6に示すように、大電流例えば20A程度の電流を必要とする電子部品例えばSoCからなるIC2と、電源IC3と、コンデンサ等からなる受動素子4とが実装されている。
モジュール基板1のビルドアップ部7の最上層の導体層12は、グランドパターンとなるように構成されている。このグランドパターン12には、図7に示すように、複数のレーザビア14及び図示しない半田付けを介して、IC2の複数のグランド端子と、電源IC3の複数のグランド端子が接続されている。これにより、IC2のグランド端子と、電源IC3のグランド端子との間の配線距離が最短となるように構成されている。
また、モジュール基板1のビルドアップ部7の上から2番目の導体層12には、図8に示すように、島状の電源パターン18、即ち、例えば矩形状の電源パターン18が形成されている。この電源パターン18には、図8に示すように、複数のレーザビア14及び図示しない半田付けを介して、IC2の複数の電源端子と、電源IC3の複数の電源端子が接続されている。これにより、IC2の電源端子と、電源IC3の電源端子との間の配線距離が最短となるように構成されている。
従って、本実施形態の場合、IC2と電源IC3とを接続する配線構成の配線インピーダンスは、従来構成、即ち、インナービア13を用いる配線構成の配線インピーダンスに比べて大幅に小さくなると共に、上記配線構成の配線の長さを最短に設定することができる。これにより、受動素子4である例えばコンデンサの効果を大きくすることができ、高周波のPI特性を十分満足させることができる。
上記した構成の本実施形態においては、コア部6の上面にビルドアップ部7を設けた多層プリント基板1において、ビルドアップ部7の上面にIC2と電源IC3とを設け、IC2と電源IC3とを接続する配線構成は、ビルドアップ部7に設けられた導体層12とレーザービア14とを有するように構成した。この構成によれば、IC2と電源IC3とを接続する配線構成の配線インピーダンスを大幅に低減することができ、上記配線構成の配線の長さを最短に設定することができる。
また、上記実施形態では、IC2と電源IC3とを接続する配線構成は、ビルドアップ部7の導体層12に設けられた島状の電源パターン18を備えるように構成した。この構成によれば、電源IC3から島状の電源パターン18を介してIC2に電流を供給するので、大電流を供給することができる。
また、上記実施形態では、島状の電源パターン18とIC2の端子との間を、複数のレーザビア14で接続するように構成したので、島状の電源パターン18とIC2の端子とを接続する配線の配線インピーダンスを低減することができる。
また、上記実施形態では、IC2と電源IC3とを接続する配線構成は、ビルドアップ部7に設けられた導体層12の1つを、グランドパターン12として用いるように構成した。この構成によれば、電源IC3からグランドパターン12を介してIC2に電流を供給するので、大電流を供給することができる。
また、上記実施形態では、前記グランドパターン12と前記IC2の端子との間、または、前記グランドパターン12と前記電源IC3の端子との間を、複数のレーザビア14で接続するように構成した。この構成によれば、グランドパターン12と前記IC2の端子との間、または、グランドパターン12と前記電源IC3の端子との間を接続する配線の配線インピーダンスを低減することができる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。第2実施形態では、レーザビア14をスタック状に配設することを止めて、レーザビア14を横方向にずらして配設するように構成した。この構成の場合、図3において、ビルドアップ部7の右端部に配設されたスタック状の2個のレーザビア14についても、レーザビア14を横方向にずらして配設するように構成した。
図9は、第2実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。第2実施形態では、レーザビア14をスタック状に配設することを止めて、レーザビア14を横方向にずらして配設するように構成した。この構成の場合、図3において、ビルドアップ部7の右端部に配設されたスタック状の2個のレーザビア14についても、レーザビア14を横方向にずらして配設するように構成した。
上述した以外の第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第2実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。尚、第2実施形態の場合、レーザビア14が横方向にずれて配設されているので、IC15と電源IC16とを接続する配線構成の配線距離が、第1実施形態に比べて若干長くなる可能性はあるが、それほど支障となることはない。
また、上記各実施形態では、モジュール基板1のビルドアップ部7の上から2番目の導体層12に、島状の電源パターン18だけを形成するように構成したが、これに限られるものではなく、島状の電源パターン18の他に、種々の信号パターンを形成するように構成しても良い。また、上記各実施形態では、モジュール基板1として、例えば2−6−2ビルドアップ基板に適用したが、これに限られるものではなく、ビルドアップ部の積層数またはコア部の積層数が種々異なる他のビルドアップ基板に適用しても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1はモジュール基板(多層プリント基板)、2はIC、3は電源IC、4は受動素子、5はプリント基板、6はコア部、7、8はビルドアップ部、9は絶縁材層、10は導体層、11は絶縁層、12は導体層、13はインナービア、14はレーザビア、18は島状の電源パターンである。
Claims (5)
- コア部(6)と、前記コア部の上面に設けられたビルドアップ部(7)とを備えた多層プリント基板(1)であって、
前記ビルドアップ部の上面に設けられたIC(2)と、
前記ビルドアップ部の上面に設けられた電源IC(3)とを備え、
前記ICと前記電源ICとを接続する配線構成は、前記ビルドアップ部に設けられた導体層(12)とレーザービア(14)とで構成された多層プリント基板。 - 前記配線構成は、前記導体層に設けられた島状の電源パターン(18)を備えるように構成された請求項1記載の多層プリント基板。
- 前記島状の電源パターンと前記ICの端子との間を、複数のレーザビアで接続するように構成された請求項2記載の多層プリント基板。
- 前記配線構成は、前記ビルドアップ部に設けられた導体層の1つを、グランドパターン(12)として用いるように構成された請求項1から3のいずれか一項記載の多層プリント基板。
- 前記グランドパターンと前記ICの端子との間、または、前記グランドパターンと前記電源ICの端子との間を、複数のレーザビアで接続するように構成された請求項4記載の多層プリント基板。
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